紙智子

かみともこ

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

紙智子の2017年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月09日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず初めに、本年一月の大雪被害についてお聞きをいたします。  鳥取、兵庫、京都、長野県などで、果樹や農業用ハウス、倒木など大きな被害が発生しました。樹木の被害は約五百八十ヘクタール、そして一・六億円の被害、五千百三十七棟以上の農...全文を見る
○紙智子君 三年前に関東地方を襲った大雪被害、このときに、被災農業者向け経営体育成支援事業というのを発動して支援をしたということでした。同時に、園芸施設の共済の補償制度も拡充したわけですけれども、共済への加入者が増えていないということも聞いています。ここ近年に、気象変動で、夏に局...全文を見る
○紙智子君 それで、数字の結果だけが述べられたわけなんですけれども、農水省の統計を基にして資料を作りました。  そこでまず、統計部にお聞きするんですけれども、二枚資料ありますが、一枚目の資料を見てください。まず、四十九歳以下の新規就農者ですけれども、二〇一〇年が一万七千九百七十...全文を見る
○紙智子君 青年就農給付金というのは支給されるようになったんじゃなかったでしたっけ。
○紙智子君 今お話があったように、二〇一二年ということは前政権のときから始まっているということだと思うんですね。それで、総理の施政方針では、生産農業所得、これが過去十一年で最も高くなったと言われたわけですけれども、その理由については説明がされませんでしたので、過去に遡ってどうだっ...全文を見る
○紙智子君 それでは次、②の枠のところを見てほしいんですけれども、二〇〇九年から二〇一〇年、農業総産出額が下がっているわけですけれども、生産農業所得は約二兆六千億円から約二兆八千億円に増えているんですね。この赤と青が交差しているんですけれども、これはなぜでしょうか。
○紙智子君 じゃ、続いて③の枠なんですけれども、二〇一二年から二〇一四年、あっ、その前に、二〇一〇年からというのは戸別所得補償のモデル事業が始まっているというのもありますよね。それ確認します。
○紙智子君 ③の枠ですけれども、二〇一二年から二〇一四年、農業総産出額は約八兆五千億円から八兆三千億円に下がっているんですけれども、生産農業所得も二兆九千五百億円から二兆八千億に下がっているんですけれども、両方下がっているんですけれども、これはどうしてですか。
○紙智子君 国際相場も、今いろいろな理由を言われたので、相場も影響しているというふうに思うんです。  それで、こうしてずっと見てきますと、農業総産出額と生産農業所得の関係というのは決して比例しているわけではないと。その理由は様々あるということが今の御答弁の中からも言われたわけで...全文を見る
○紙智子君 今いろいろおっしゃったんだけれども、因果関係というか、この政策でどうして、どういうふうに作用して上がってきたのかというところはちょっとよく見えなかったんですけれども、総合的な様々な施策のやった結果としてややそういうのが表れているんじゃないかというお話をされたと思うんで...全文を見る
○紙智子君 今の答弁は全然聞いたことに答えておられなくて、いろいろ不満だとか不安があるわけだけれども、なぜそういうふうに続いていると。いろいろお話しされてきたんだろうけれども、とどまっていないわけです、ずっと続いているわけですよ。これ、農村を歩けば今でも批判の声が出てくるわけです...全文を見る
○紙智子君 やっぱりちゃんと説明できていないし、分かるようにしていないということが問題だと思うんですよ。分かれば、じゃ、理解して進むのかというと、そうじゃなくて、そもそも無理があるんですよ。  競争力強化プログラムの二のところには、生産者が有利な条件で安定取引を行うことができる...全文を見る
○紙智子君 私は農水大臣に聞いたのに、どうして勝手に立ち上がるんですか。指名していませんよ。  フォローアップというのは効果を確認するためにその後の進展などを継続的に調査するというふうに言われていますけれども、自主的な組織である全農が決めたことを与党と政府が調整するということに...全文を見る
○紙智子君 いろいろなことが出ているというのはお認めになったと思うんですけれども、更に言えば、農水省は法制局から農業者の努力義務を記載するように指示を受けたと、努力義務は訓示規定だと、罰則は設けないというふうに回答したというんですけど、これ事実なんですか。
○紙智子君 あっ、ちょっと大臣に聞いてもらいたいんですが。
○紙智子君 訓示というのは、上の者が下の者に教えを示すということですよね、意味は。いろいろ議論の末に、農業者の努力という規定についてもこれ法案に残ったわけですよ。営農の自由とかといいながら、農家の自主性ではなくて、これ、上から枠をはめる方向に向かうんじゃないかという疑念を持たざる...全文を見る
○紙智子君 係争中でいろいろ協議に影響を与えかねないんだと、だから答えられないという話なんですけれども、係争中だからといいながら、係争の当事者でない人たちに、漁協などにですね、農水省は想定問答を組合員への説明に使ってほしいというふうに渡しているのに、なぜこれ国会に出せないんでしょ...全文を見る
○紙智子君 何か第三者的な物言いをされるんですけれども、これ、直接いろいろやって関係あるところということを問題にしているのではなくて、農水省自身がそのための想定問答を作っていたということが私は非常に問題だし、それに答えられないということ自身が納得できないわけですよ。  それで、...全文を見る
○紙智子君 全く納得できません。納得できませんけれども、是非、資料については、私はその想定問答については資料として提出するように委員長に求めたいと思います。
○紙智子君 終わります。
03月21日第193回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は沖縄の問題を質問いたします。  初めに、在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官の三月八日の記者会見での発言について、大臣にお聞きします。  オスプレイの墜落事故の後、ニコルソン氏は、多くのメディアから申し訳なく...全文を見る
○紙智子君 同列にはそうじゃないというふうに言われたんですけど、やっぱり沖縄県民の心情ということで見たときに、ニコルソン四軍調整官の発言というのはこの県民の心情を理解していない、反省もない発言だというふうに思います。  それに対する日本政府の対応にも実は怒りがあると思います。沖...全文を見る
○紙智子君 ニコルソン氏の、四軍調整官の発言というのはこのほかにもいろいろあって、県内全ての米軍基地を自衛隊と共同使用する案も公言している。こんなことをやったら基地の固定化につながりかねないし、さらに夜間訓練も必要だと強調しているわけですね。これは騒音被害を拡大することになる、苦...全文を見る
○紙智子君 今、数字の上のことは言われたんですけど、何で不用額が出るのかと、その中身というのは精査されたんでしょうか。
○紙智子君 ちょっとやっぱり突き詰めていないですよね。よく分からないわけですよ。何でそうなっているのか精査できていないのに、不用額が多いからといって減額するということでいいのかと思うんですね。不用額が沖縄に多いというんだけれども、この制度がスタートした時期からいろいろな交付決定が...全文を見る
○紙智子君 つまり、この沖縄振興にとって必要不可欠である等、特段の事情をもって県から申請された場合は、国は受け取るということだと思うんです。  確認しますけれども、今まで申請があったものを断った例はあるのでしょうか。
○紙智子君 特段の事情があれば受け取るということが、確認していいということですよね。
○紙智子君 特段の事情が認められれば受け取るということを確認できたと思います。  そこで、一括交付金の問題というのは、県議会でも相当これ、この間議論になっていると。与野党問わず解決すべき問題として努力しているというふうに聞いているわけですよ。雇用や子育て、沖縄の持つ特殊性によっ...全文を見る
○紙智子君 最後に大臣にお聞きしたいんですけれども、大臣は昨年の八月の記者会見で、沖縄の振興策と基地は確実にリンクをしていると、予算額を減らすのは当然のことだ、つまり予算額の未消化がある場合、予算額減らしても当然だという発言をされています。  私は、もちろん不必要なものに使うこ...全文を見る
○紙智子君 やっぱり振興に努力していること、応援する大臣だと思いますから、是非、県の振興策と基地問題リンクするなどということは言わないでいただきたいことを最後に申し上げまして、質問を終わります。
03月22日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  TPP関連政策予算についてお聞きします。  二〇一五年の十月五日のTPP大筋合意後、政府は、十一月の二十五日に総合的なTPP関連対策大綱を決定をし、十二月十八日には総額で三千四百三億円、農林水産分野では三千百二十二億円の補正予算...全文を見る
○紙智子君 大綱は作成していないということですね。  それから、これは、ウルグアイ・ラウンドということはどういう経緯だったんですか。
○紙智子君 日・ASEANについては大綱は作っていなかったということですよね。それから、ウルグアイ・ラウンドについても、私も調べてみたんですけれども、これは農業合意の受入れを表明したのが一九九三年の十二月ですね。WTO協定に調印したのは一九九四年の四月と。そして、ウルグアイ・ラウ...全文を見る
○紙智子君 初めてですよね。  そこで、農林水産大臣にお聞きします。なぜそんなに急いだのか。TPP協定を既成事実化するために急いだのではないかというふうに言われてもしようがないと思いますけれども、いかがですか。
○紙智子君 体質強化のためには待ったなしなんだと、だから前提にして、決まっていないけれどもやる必要があるということで進めたという話なんですけど、今回のように経済連携協定で調印前に急いだということは過去になかったと思います。  TPPのこの大筋合意というのは二〇一五年の十月五日だ...全文を見る
○紙智子君 私、だから農水省には早々から是非その決算ベースの資料を出していただきたいと言っていて、なかなか、時間掛かりますということだったので、こちらの方でやらせてもらったんですけれども。  それで、TPP以外のものも入っていると言ったんだけど、この数字で見ると、確かにちょっと...全文を見る
○紙智子君 ちょっとよく分からないんですけれども。  それで、ちょっともう一回資料を見てほしいんですけれども、繰越しもせずに不用になった額、(C)というところで表しているんですけれども、補正予算を組んだけれども、どれぐらい不用額が出たかと。もちろん、前年度の今話ありましたけど繰...全文を見る
○紙智子君 何で数字が違うのかというところも含めて、だから最初からちゃんと出してほしかったわけですよ。それで、私はやっぱり、平成二十七年度の補正の繰越額、不用額の資料をずっとお願いしていたんですけれども、時間が掛かりますということを言われていて、間に合わないということもあるので、...全文を見る
○紙智子君 本当に、だから分かりづらいので、やっぱり分かるように、今まで誰もみんな何回も聞いているんですよ、この予算の問題は。だけどよく分からない、分からないまま推移しているわけで、ちゃんと分かりやすいものを出していただきたいと思います。  それで、TPP予算を公共、非公共、基...全文を見る
○紙智子君 私、今お聞きしたことは、やっぱりこういうふうに、まだ発効する見通しもないものを前提にして、もう無理して組んでしまったことによっていろいろなそごが出てくると。こういうふうな予算の組み方とか税金の使い方がいいのかということを言っているわけですよ。こういうことをちゃんと反省...全文を見る
○紙智子君 全く納得しませんけれども。まだ平成二十七年度の決算しか今のところ出ていません。けれども、やっぱり要望のない、使うめどもないのに急いで予算を組んだ結果、多額の繰越額や不用額が出たんじゃないかというふうに思うわけですよ。  私は、農林水産省の予算というのは、これまで三兆...全文を見る
○紙智子君 JFマリンバンクは、国の支援事業は漁家子弟が支援の対象外になっているということで、新規に漁業就業する者を研修生として受け入れる漁業者に対してその費用を助成する事業を創設したというふうに聞いています。昨年、森山大臣が、質問したときに、新規漁業就業者総合支援事業という国の...全文を見る
○紙智子君 時間になってしまって、また新たな、次のときに聞きたいと思うんですけれども、沿岸の漁業者の皆さんの、先日、国会内でフォーラムが行われて、沿岸漁民の視点からクロマグロの漁業規制を考えるというのがやられました。  その中で、資源をきちっと評価して管理するということにはもち...全文を見る
○紙智子君 そうした皆さんのやっぱり窮状をつかんでいただいてしっかりと対応していただきたいということを最後に申し上げて、この問題、またこの次にやらせていただきますけれども、ということをお願いをして、質問を終わりたいと思います。
03月30日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  最初に、この後出されると思いますけれども、特殊土壌の、ちょっと長いので略して臨時措置法についてなんですが、昭和二十七年にこれ議員立法として策定されてから十三回延長され、六十五年間実施されてきました。対象地域が五県、一部指定県は九県...全文を見る
○紙智子君 関係県からも切実な要請が上がっていて、必要な法律として我が党も賛成してまいりました。前回、五年延長のときに、やっぱり法律に基づいてこの対策の結果の検証を行って、その上に立って必要な事業の内容を確認をしながら進める必要があるんじゃないかということも提起をさせていただいて...全文を見る
○紙智子君 スタンダードになるということは、標準になるという話なわけですよ。そうすると、日米関係だけでなく、いろんな分野で非常に心配なことが出てくるわけです。  今ちょっと触れられました日米の経済対話がこれから始まるんだけれども、お聞きしたいと思いますが、米国のUSTRの代表で...全文を見る
○紙智子君 これからなんだという話をされるんだろうなと思いましたけれども、やっぱり非常に懸念がたくさんあるわけです。  TPP交渉で、牛肉については米国とは関税を九%まで下げる、豚肉については低価格品の従量税は五十円まで下げると、こういうふうに合意しているわけですよ。TPP交渉...全文を見る
○紙智子君 非常にのんびりした答えなんですよね。それで、私は、非常に懸念がある中で説得できる、拒否できる理屈立てというのがあるんですかと聞いたんだけど、それにはお答えになっていない、これからだということで答えておられないわけですよ。もう拒否するかどうか分からないという話もあるんで...全文を見る
○紙智子君 なかなか聞いたことにかみ合っていないんですけれども、私は国民に知られていないことをどう思うのかというふうに聞いたわけです。そういうふうに今おっしゃるけれども、ほとんど分からないですよ。国民の皆さんに知られていないと。非常に重大だと思うんです。TPP交渉を経験をして、国...全文を見る
○紙智子君 除外するのか、これをこれからも維持するのか、それともやめていく方向になるんですかと聞いたんですよ。はっきり言ってください。
○紙智子君 全然答えになっていない、全く不満ですけれども。ニュージーランドとはEPAがありませんけれども、これTPPでは合意しているわけですよ。TPPで合意した国は、ほかにオーストラリアもあります。RCEPがTPP化される危険性があると思うんですね。  もう一つ、情報公開につい...全文を見る
○紙智子君 神戸市は、だって去年の十一月に開催することを公表しているんですから、何で政府はこんなに遅くやるのかということですよ。  通商交渉は、グローバリゼーションが進む中で、我が国の産業や国民の命や暮らしに大きな影響があるわけです。今回、初めて市民団体との意見交換会が市民団体...全文を見る
○紙智子君 そう言いながら、全然開示されていないと思うんですよ。いろいろな通商交渉がありますけど、保秘義務もないのに交渉開示されていないと。  欧州委員会と米国の自由貿易協定であるTTIPは、市民や各国の議員の秘密主義の批判が高まる中で、二〇一五年の一月七日には、欧州側が提案し...全文を見る
○紙智子君 重要なことは、我々がTTIPの中で何を提案しているのか、全ての人が読んで理解できることが大事だといって、公表文書の中に法的な条文とともに難しい言葉を使わない説明を加えているわけですね。  やっぱり各国の経済主権や食料主権や国民の暮らしを相互に尊重する平等互恵の貿易と...全文を見る
04月04日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  ちょっと題名が長いので、短くJAS法の改正についての質問をいたします。  それで、JAS法は一九五〇年に制定をされて、農林物資の規格を制定、普及させることによって品質の改善や生産の合理化などを図っていくということで、農林水産大臣...全文を見る
○紙智子君 質問に答えていないと思うんですけど。目的の第一条のところで書いているところの、「消費者の需要に即した」というふうに書いてありますよね。消費者の需要に即した農業生産等の振興等ということの意味です。
○紙智子君 今回の改正案の中で、「消費者の需要に即した農業生産等の振興」というところが削除されているんですよね。現行法ではあるんだけれども今回は削除されているんですけど、それはなぜなんですか。
○紙智子君 規定の文言の整理をしたんだ、それで包含されていると言うんですけれども、包含されているように読めないわけですよね。これやっぱり、その言葉自身が削除されるということになると意味が変わるんじゃないかというふうに思うんですよ。  元々、先ほどちょっと言いかけましたけど、二〇...全文を見る
○紙智子君 ちょっとお答えできないというのも変なんですよね。当時の、通告をいただいていないと言うけれども、この実際に目的のところを変えるに至っている、そこの部分を聞きますよと言っていたわけですから。それで、今回それを削ったということはなぜなのかということを聞きたいんです。
○紙智子君 それはおかしいですよ。  現行法には書かれていないからと言うんだけれども、その今までの経緯からいって、元々は書かれていた「公共の福祉の増進」という文言が二〇〇九年のときに実は改まっていると。その公共の福祉の増進という言い方をより鮮明にするために、当時、「消費者の需要...全文を見る
○紙智子君 いや、そのことをもって何か変わるわけじゃないという話されるんです。大きく変わるんじゃないですか。  元々の原点となってきたところが、途中いろいろ変わるんですけれども、その変わったけれども趣旨をより明確にしてきたと。しかも、消費者と生産者をつなぐ役割、ここのところが法...全文を見る
○紙智子君 それは、受取方によっては違うんじゃないですか、書いていないわけだから。その他の文章はありますけれども、それはちょっと納得できないということがあります。  それからもう一つ、「食品表示法による措置と相まつて、」という文章も現行のところからは削除されているんですよ。これ...全文を見る
○紙智子君 消費者の選択の幅が広がるとか、新しいそういうものが含まれるからということで必要ないというように考えたという話だったと思うんですけど、なぜ勝手にそういうことを判断できるんですか。  これは、二〇〇九年の法改正のときに衆議院の農水委員会委員長の提案で全会一致で送られてき...全文を見る
○紙智子君 全然分かりませんよ、今の説明では。  大臣、大臣にもお聞きしますけれども、今このやり取り聞いていたと思いますけれども、大臣はどのように思われますか。
○紙智子君 その言葉はどっちにもあるんですよ。ないことが、削除された意味があるんじゃないかというように思うわけですよ。  私、やっぱり議員立法って重いと思うんですよ。この間、つい先日は特殊土壌のところの特別法というか、これを延長しましたけれども、これだってやっぱり現場の本当に切...全文を見る
○紙智子君 いろいろほかにもできてきたからその分が軽くなったという言い方なんだけど、それがあったとしても消す必要ないじゃないですか。ここに書かれているように、「食品表示法による措置と相まつて」と、引き続き大事なんだということが書かれているのに、今回の改正案では削られている、それも...全文を見る
○紙智子君 これは削除する必要ないということですよ。これ、私、議員立法でそうやって書き込まれたものをいろいろ解釈をして勝手に削るって、これは国会無視だと、軽視だと思いますよ。先ほど来いろいろ議論を聞いていましたけど、本当に国会議員がいろんなことを出して、そして議論をしていく、審議...全文を見る
○紙智子君 それで、なぜ新設をすることにしたんですか。
○紙智子君 ここで言っている広告というのにはどういうものがあるんでしょうか。
○紙智子君 インターネットとかテレビコマーシャルなんかはどうですか。
○紙智子君 それで、だから相当いろいろできるわけですけれども、これまでのJAS法というのは、規格内容を表示で示して消費者が品質の確認をできるようにしていたわけですね。これは、消費者の権利としてのやっぱり表示という問題を体現したものだと思います。しかし、今回、差別化して規格内容を宣...全文を見る
○紙智子君 私は、何となく受ける感覚として見ても、やっぱり品質を保証するための表示、消費者のために品質を保証するための表示というJASの性格だったんだけど、売っちゃ悪いとは言いませんよ、だけど、売るための広告というふうにこの性格がちょっと変わっていくんじゃないかというふうに思うわ...全文を見る
○紙智子君 海外でも競争できると、その中身は何なのかというのは今語らなかったんですけど、昨年十一月に、農林水産業・地域の活力創造本部というのがあって、そこで農業競争力強化プログラムを決定しました。全体で十三項目あるわけですけど、その一つに戦略輸出体制の整備という項目があります。J...全文を見る
○紙智子君 済みません、もう一回お願いします。
○紙智子君 JAS規格がどういうふうに書かれていますかというふうに聞いたんですけど、今のところでよろしいんでしょうか。
○紙智子君 JAS法の規格は、規格・認証や知的財産制度の活用促進と規制の緩和・撤廃の中で、国際標準化を見据えたJAS規格というふうに書かれていると思うんですけれども、国際標準化を見据えるというふうにあるんですけれども、この国際標準化をする展望、そして段取りということについてどのよ...全文を見る
○紙智子君 今、できれば日本発のでいきたいという話もあったんですけど、そこのところが、現在、国際的な取引で認知されている農林水産物・食品分野の標準・認証制度、コーデックスもあるし、ISOもあるし、ベンチマークの規格などもあります。これらの国際的な認証制度を使えば現在も輸出できるこ...全文を見る
○紙智子君 時間がなくなってしまいましたけれども、ちょっとやっぱり非常に不確かというか、果たしてこれで本当にできるのかということを思いますし、やっぱり新しい規格ができても、これでどれだけ輸出が伸びるのかということも不確かだし、明確なビジョンもあるわけじゃないと。  ですから、や...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農林物資の規格化等に関する法律及び独立行政法人農林水産消費安全技術センター法の一部を改正する法律案について反対の討論を行います。  第一の反対の理由は、消費者のためのJAS法の目的が大きく後退することになるものだからです。  JAS法の...全文を見る
04月06日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、以前にも質問したんですけれども、ビキニ被災問題についてお聞きします。この問題は、二〇一四年の十月に質問いたしました。  アメリカが一九五四年の太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁で水爆実験をしました。長らく被曝したのは第五福竜...全文を見る
○紙智子君 それで、質問のときに私は、農林水産省としても改めて調査をして資料を公表するように求めました。そうしましたら、大臣も当時、水産庁長官も、再度倉庫などを調べてみますというふうに答えられて、資料も提出をしていただきました。それについては感謝を申し上げたいと思います。  ビ...全文を見る
○紙智子君 時系列に調べている作業をしているというお答えでした。  それで、事実確認をしたいんですけれども、核実験が予定された際に、通常、水産庁としては、その海域で操業停止とかあるいは回避の指示を出すのでしょうか。これ、まず一点です。それからもう一つは、ビキニ環礁でアメリカが核...全文を見る
○紙智子君 この問題は非常に大事な問題なんですね。指示をしていれば出ずに済んだかもしれないわけですから、それがどうだったのかということについては、是非、今調べたいというふうにおっしゃいましたから、調査をして、また御報告をいただきたいというふうに思います。よろしいですか。確認します...全文を見る
○紙智子君 それで、加えてお聞きしますけれども、日本政府は、一九五四年の十二月末に、魚の放射線の検査を中止したと言われています。また、水産庁長官は、アメリカから慰謝料二百万ドル、当時で七億二千万円を受け取ったと言われました。  アメリカが見舞金を支払うことで事実上政治決着をした...全文を見る
○紙智子君 係争中なので答えられないということなんですけれども、なぜ政治決着をしたのかと、これはアメリカの資料や研究者の分析から分かり始めています。つまり、ビキニ環礁での核実験の被害というのはアメリカでも大問題になったようです。  広島、長崎への原爆の投下以来、アメリカが表向き...全文を見る
○紙智子君 資料をいろいろ分析する中でそういうことが明らかになってきているわけで、把握をしていただきたいというふうに思うんです。  ビキニ被災問題というのは、これ日本だけの問題じゃありません。核実験をしたアメリカを含めて世界中で今大きな問題になっているわけです。今年はちょうど、...全文を見る
○紙智子君 是非よろしくお願いいたします。  それで、今日は厚生労働省にも来ていただいていますから、お聞きします。  私、厚生労働省にアメリカの核実験被害の全容解明と被災者救済を求めましたけれども、厚生労働省は厚生労働科学研究費を使って調査を研究者に委ねました。そして、ビキニ...全文を見る
○紙智子君 船員保険の方はどうですか。
○紙智子君 結局、健康に影響がないと結論を出した方が船員保険の有識者にも複数なっているわけですよね。これ、おかしいんじゃないかと思うんですよ。  私、昨年出した質問主意書では、ビキニ問題に詳しく、全容解明を求めている研究者がほかにもいるんだということを紹介をしているわけですよ。...全文を見る
○紙智子君 ずっとそのことを研究して、現場の皆さんからも声も聞いていろいろな角度から調査研究している専門家の先生もいらっしゃるわけですよ。それ、ちゃんと提案をしているわけですよ。そういう人たちからも直接じかに聞き取ったのかということも含めて提起しているわけで、これ、同じ方が座長に...全文を見る
○紙智子君 全然問題ないことないですよ。このまま行ったら、全然健康には影響がないというふうなことで、そうすると、その船員保険についてもこれは出す必要がないということにつながっちゃうんじゃないですか。実際には大変な障害が出ているわけですよ。たくさんの人たちががんになって亡くなってい...全文を見る
○紙智子君 だから、どうして聞かないのかということですよ。現に、被害者の方と携わって、長い間歯の検査した人もいますよ。歯の検査によって実は当時どれだけ高い放射能を浴びているかということを確認できるというふうに言っている方もいるわけですよ。どうしてそういう方たちから聞かないのかと。...全文を見る
○紙智子君 全くやっぱり公平性を欠いているというふうに思います。非常に問題だというふうに思います。私は、科研費のように研究者に丸投げするのはやめるべきだと思いますよ。漁船や乗組員や、そして、長年ビキニの被災問題に取り組んでいる研究者からちゃんとじかに話を聞くべきだと。同じメンバー...全文を見る
04月11日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  主要農作物種子法を廃止する法律案について質問いたします。  今回、主要農作物種子法を廃止する理由について、最近における農業をめぐる状況の変化に鑑み、主要農作物種子法を廃止する必要がある、これがこの法律案を提出する理由であるとして...全文を見る
○紙智子君 これは農水省の意向ということですよね。
○紙智子君 現行法のどこに参入しにくい部分があるんですか。
○紙智子君 民間が参入しにくい構造になっているということなんだけれども、山本大臣は、種子法廃止の理由を衆議院の議論で問われて、都道府県が開発した品種が優先的に奨励品種に指定されるという、一種自ら頑張ったことへの褒美という意味での奨励品種に指定されるという現行法そのものに構造的問題...全文を見る
○紙智子君 だから、分からないんですよね。一生懸命努力して、奨励品種を登録できるようにしているということでやっていることがどうしていけないのかと。民間よりも都道府県で作っている方が多くなっているのが何でいけないのかというふうに思うんですよ。  それで、民間との連携ということでい...全文を見る
○紙智子君 その辺の分析、中身というのも本当分からないんですよね。  それで、奨励品種の開発には本当に相当の時間が掛かりますよね、まあ十年は掛かるというように言われているわけですけれども。それから、人材も必要だし、予算も必要になるわけです。言わば先行投資ですとか設備投資、こうい...全文を見る
○紙智子君 意味が分からないんですけど。要するに、どれだけそれを仕上げるために掛かっているのかという経費なんかも含めて見てみないと比較ができないわけですよ。だけど、出されていないわけですよね。  それから、原原種、原種の生産というのは、一般種子の生産以上に高度な技術や知識に基づ...全文を見る
○紙智子君 もうあくまでも予測の範囲、可能性という話ばかりされるんですけれども、コストを削減しても品質が保証できるのかというのは非常に私、気になるわけですよ。種子法を廃止したことで自治体の義務付けがなくなるわけですよね。自治体が種子生産をやめた場合に品質が保証できるのかというのも...全文を見る
○紙智子君 全くその保証はないわけですよ。むしろ、私は高くなるんじゃないかというふうに思いますよ。  それで、これ、水稲の資料は出てくるんですけれども、そもそも、麦、大豆の資料が出ていないんですよ。  農水省は規制改革推進会議に自ら進んで資料を出しました。国会質疑に当たって必...全文を見る
○紙智子君 一定のデータはあると。なぜ出さないんですか。
○紙智子君 これ、基本的なことですよ。主要農作物の種子法ですよね。米と麦と大豆と。何で大豆と麦を出さないで審議するんですか。これ、審議することの基本に関わる大問題だと思いますよ。これ自体、やっぱりこれ以上本当に審議できないような話だと思いますよ。  これ、資料はいつ出すんですか...全文を見る
○紙智子君 これ、必ず出してください。あさってもまた審議ありますから、あしたまでに出していただきたいと。委員長にも後で計らっていただきたいと思います。
○紙智子君 昨年の十月六日の第四回規制改革推進会議の農業ワーキング・グループで本間正義専門委員が、法案のどこが具合が悪いのかということについてもう少し詳しい説明をされた方がいいのかなと思うという発言、意見を言っているわけですよ。本間さんは、これ廃止には賛成の立場だと思いますけれど...全文を見る
○紙智子君 説明をしなきゃいけないと言っているのに、それに対するやり取りもなく、結論は廃止と。こんなひどい、生煮えのものをよく出してくるなというように思うんですよ。余りにもいいかげんで、無責任じゃありませんか。  この問題は、もう時間が来ましたけれども、まともな議論も説明もない...全文を見る
04月13日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  お二人の参考人の方、本当にありがとうございます。  佐藤参考人は、昨年、秋田に調査にお邪魔したときに本当に、種子のことではなかったんですけれども、丁寧な対応をしていただきまして、ありがとうございました。今日は、現場からも、現場の...全文を見る
○紙智子君 その上で、西川参考人に最初にお聞きしたいんですけれども、西川参考人は奈良県のタマネギの採種農家に生まれたというお話を先ほどされました。種の重要性をそういう意味ではまさに実感されて育ってこられたのかなというふうに思うんですけれども、いただいている資料で「農業と経済」の中...全文を見る
○紙智子君 次に、佐藤参考人にお聞きしたいんですけれども、種子法がもし廃止ということになると、予算措置の根拠というものがなくなると。先ほど県独自でもやるんだという話があったんですけど、地方財政措置の根拠がなくなるとどういうふうな影響が出るかということと併せて、やはりお米と同時に、...全文を見る
○紙智子君 それじゃ、もう一度西川参考人にお聞きしますけれども、先ほどもちょっと触れられましたけれども、西川参考人は、三月の何日付けかな、東京新聞か何かで書かれていたんですけれども、種子法の成果として、九州農業試験場と大分県が地元産の大麦一〇〇%の焼酎を造りたいということで、酒造...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  やはり、本当に深い意味を持つこの種子法について、目先の利益ということだけにとらわれて廃止するということはやっぱりどうしても納得できないということを思っているわけですけれども、是非、この参考人の皆さんからの意見を踏まえてこの後の議論をしっか...全文を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、午前中参考人質疑があって、参考人の方から主要農作物種子法の廃止法案をめぐっていろいろ意見が出されました。審議の基本となる米、麦、大豆の資料も出されないままに廃止法案の審議を行っていることに、これどういうふうに思うかというこ...全文を見る
○紙智子君 出し得るだけしっかりと出して審議してもらうと言いましたけれども、しかし、種子法の対象は米、麦、大豆なわけですよ。  それで、衆議院段階でも資料を出さずに議論をしていたこと自体が私驚きだったわけですけれども、改めてですね、麦、大豆については資料を出していなかった、この...全文を見る
○紙智子君 質問したことに答えていないですよね。  何でこの国会で廃止法案審議するときに出さないんですか。一番基本となるところで、これまでそれだけ一生懸命やっているんだったら、全部出せばいいじゃないですか。なぜ出さないんですか。
○紙智子君 そんなね、納得いかないですよ。  我々国会議員の場に出していないでしょう。公表したかもしれないけれども、ちゃんと資料として、廃止法案やるための、なぜ廃止なのかということのその理屈がどうなのかということを審査するための、そういうものとして出していないのはなぜなんですか...全文を見る
○紙智子君 理事会って、これ、昨日出してきたばっかりじゃないですか。私が言って初めてはっと気が付いて出したんじゃないんですか、たった一晩で作って。  本当にいいかげんですよ。こんなことで廃止法案を審議してくださいなんということ自体が、本当にいいかげんだと。私は出し直すべきだと、...全文を見る
○紙智子君 反省するなら、やり直してほしいと思うんですよ。  なぜ種子法を廃止するのかと、その根底となるデータもまともな説明もない、それで同じこと繰り返しているばかりと。これは私、国会軽視だと思うんですよ。  規制改革推進会議ですか、農業ワーキング・グループの中で本間正義氏も...全文を見る
○紙智子君 全然納得いかないまま今に至っているわけですよ。  もう少し言いますと、種子法の廃止をする場合については、どういう影響が出るのかということもあるわけです。現行法の種子法は、一つは、圃場の指定を行う、圃場の審査を行う、生産物の審査を行う、二つ目に、優良な品種の生産及び普...全文を見る
○紙智子君 財源についても聞くんですけど、現在地方交付税で措置されていると、さっきから議論ありました。一九九八年の地方分権で補助金が廃止されて、一般財源化したことに伴って地方交付税で措置をされたと。地方交付税は自治体の事務によって算定されると。自治体が行っている事務は何かというと...全文を見る
○紙智子君 そんな曖昧なことでは全然分からないんですよ。現状維持若しくはプラスになることはあるんですかと聞いたんですよ。減るんじゃないんですか。プラスされることはないんじゃないんですか。
○紙智子君 今の答弁では担保できないですよ。どうなるか分からない話じゃないですか。こんな答弁に私納得できません。ちょっと質問できませんよ、この後。
○紙智子君 根拠がなくても努めてまいりますって、これ本当、保証できないじゃないですか。もっと具体的な形でちゃんと約束できるようじゃなかったらいけないと思いますけれども、はっきり言えることないんですか。
○紙智子君 そうですよ、だったらどうして廃止しなきゃいけないんですか。改善ということでやればいいのに、何で廃止しなきゃいけないんですか。これ、繰り返し何回聞いてもよく分からないですよ。本当にこれやり直すべきだと、もう再三言わせていただきますけれども。  それで、九八年の種子法の...全文を見る
○紙智子君 はい。  従来行ってきた政府の説明も次々と変えてきているわけですよ。その理由を幾ら聞いてもよく分からなかった。西川参考人、龍谷大学の教授は、九州の農業試験場で大分の地元産の大麦一〇〇%の焼酎を造りたいということで、醸造会社と協力して育成した大麦の品種、ニシノホシを例...全文を見る
○紙智子君 国民に食料を供給する責任を持たなくなるということであり、戦後の日本の国家と国民の在り方を壊す大変革だと捉えるべきだというふうに強調しました。  私は、絶対これは許すことはできないし、もうでき得る限りやり直しの審議をすべきだということを申し上げて、質問を終わります。
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、主要農作物種子法廃止法案及び農業機械化促進法廃止法案の反対討論を行います。  種子は農業生産の最も基礎的な農業生産資材であり、食と農を左右するものだからこそ、法律にすることで国の姿勢を示してきました。ところが、まともな資料も出されないまま...全文を見る
04月14日第193回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  東日本大震災、東京電力福島原発事故から六年がたちました。そして、昨年四月十四日、今日ですね、熊本地方を襲った震度七の地震からちょうど一年がたちました。被災された皆さんに心からお見舞い申し上げますと同時に、復旧復興のために尽力されて...全文を見る
○紙智子君 やっぱり放射能汚染の被曝ということが非常に怖いわけで、健康に対する影響というのがあって、これ以上だったら安全でこれ以下だったら大丈夫という閾値というのはないんですね、閾値はないんです。少なければ少ないほどいいというのが、この放射線防護の大原則ということなんですね。 ...全文を見る
○紙智子君 今おっしゃられた支援というのは、これは有償の支援なんですね。災害救助法のような無償の支援策というのは行ってきたでしょうか。
○紙智子君 災害救助法のような無償の住宅の支援策というのはやってきましたか、国として。  要するに、支援はしてきたと言うけれども、それは有償なんですよ、今言った雇用促進住宅とか公営住宅とか。災害救助法のような無償の支援策というのはやっていないんじゃないですか。
○紙智子君 ちょっと、そういうふうに聞いていなかったですけど、本当ですか。ちょっと事務方の方に確認したいんですけれども。
○紙智子君 先日お聞きしたところでは、無償の災害救助法の枠でいうと、これはなかったというふうに聞いているんですよ。違うんですかね。
○紙智子君 福島がやったやつに支援をしているわけですよね。直接国としてじかにやっているというのはないんですよ。  原発事故の責任というのは、さっきも繰り返しになりましたけれども、国と東電の側に責任があるのに、なぜ直接支援しなくてやってきたのかというと、今ずっと繰り返されたように...全文を見る
○紙智子君 やり取り先ほども聞いていたんですけれども、やっぱり言葉を撤回すると、撤回したということ自体はすごく重いことだと思いますよ。  だけど、やっぱり大事なことは、言葉を換えたとか、やっぱりその一時しのぎじゃ駄目なんですよね。反省したと言う以上は、進める政策の中身で示してこ...全文を見る
○紙智子君 それじゃ、お聞きしますけど、現在住まいを確保できていない自主避難者は何世帯で、何人おられるでしょうか。
○紙智子君 今二百二十七世帯が未確定ということで、その中身はまたいろいろあると思うんですけれども、福島県が独自にやった調査でいいますと、県外の避難者、県外に出ている方は避難先で生活を継続するという世帯が七九・六%いるというふうに福島の調査で出ているわけですよ。八割近い人たちが、外...全文を見る
○紙智子君 それじゃ、指示されたということなので政府参考人の方にお聞きしますけれども、大臣の指示を受けてどのような計画をやって今取り組んでいるのかということを御報告ください。
○紙智子君 これも、この復興特の委員会で何回も繰り返し言われていることですけれども、子ども・被災者支援法は、避難指示が解除されようがされまいが原発事故から避難する権利、どこに住むのかの自己決定は避難者の権利であると定めて、国はそれを支援することを定めていると。東電事故による避難者...全文を見る
○紙智子君 それで、この今おっしゃってくださいました被災者総合交付金、これはどの地域でどの程度活用されているのでしょうか。
○紙智子君 在宅被災者二百五十八世帯を戸別訪問した仙台市の弁護士会の皆さんの報告をいただいているんですね。それで、今まで、事務所に来るのを待つ待機型の法律相談では実現できなかった相談が実現をした、ボランティア団体の同行で一緒に行って実現できたということなんですね。在宅被災者に支援...全文を見る
○紙智子君 報告の中身をよく読みますと、非常に、一時はもう全く手が着けられていなかった、全く知られていなかった存在を、一人一人訪問しながらいろいろ聞き取り調査をしているわけですよ。  それで、例えば、そういう在宅の被災者の中でいうと、六十五歳以上の方が七五%いるとか、それから、...全文を見る
○紙智子君 引き続き、課題はこの分野も山積していると思いますので、また取り組んでいきたいと思います。  よろしくお願いいたします。
04月14日第193回国会 参議院 本会議 第16号
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○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、主要農作物種子法を廃止する法律案に反対する討論を行います。  討論に先立ち、一年前の熊本地震により犠牲となった方々に改めて哀悼の意を表し、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。  一年たってなお、避難者は四万七千人に上ります。被災...全文を見る
04月21日第193回国会 参議院 本会議 第19号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  会派を代表して、農業競争力強化支援法案について質問いたします。  初めに、日米経済対話と日米自由貿易協定、FTAについてお聞きします。  麻生副総理とアメリカのペンス副大統領との初会合が十八日に行われ、共同声明では、貿易・投資ルールな...全文を見る
04月25日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  法案の質問に入るに先立って、諫早干拓の潮受け堤防の開門問題についてお聞きをいたします。  四月十七日に長崎地裁は、諫早湾干拓事業潮受け堤防の排水門の開門を禁止する判決を出しました。本日、大臣は控訴しないことにしたという談話を出し...全文を見る
○紙智子君 つまり、原告団の皆さんに会われて、自分としては和解を望んでいるというふうに言われたと。これはどういうつもりでおっしゃったんですか。
○紙智子君 昨日の午後のことですよ、お会いになったのは。来られている方たちは、もうノリの色落ちとかで苦しんでいる漁民の方たちもいたと思うんですよ。そういう人たちはやっぱり開門を望んで来ているわけですね。片方、自分の頭の中ではもう控訴しないことを決めておきながら、そのことを考えなが...全文を見る
○紙智子君 そのぎりぎりのところまで歩み寄れたという話なんだけれども、そして、その和解協議をしてきたと言うんですけれども、努力をしてきたのは双方そうだと思いますよ。だけど、それを壊したのは誰かと、私は農水省に本当に大きな責任があると思いますよ。  改めてちょっと確認しますけれど...全文を見る
○紙智子君 そうですよ。国は確定判決に沿ってこれ本来開門すべきですよ。開門したらこれ農業被害が大変になるということが言われているんだけれども、確かに一部被害は出ますよ。しかしながら、農水省は、皆さん方は、裁判において三の二の開門だったら農業被害は防げると、裁判に勝てるんだと言って...全文を見る
○紙智子君 三の二でやれば農業被害は出ないというふうに言ってきたわけですから、その説明責任をきちっと果たされないで説得することができなかったということですよ。国が控訴する権利を放棄するようなことがあれば、これ漁業者の不信感、現地でこの混乱はますます大きくなるばかりで、和解とは逆の...全文を見る
○紙智子君 今、和解の協議がされていたと、実際には基金によるような話で進んでいたというんですけれども、双方がやっぱり粘り強く話し合っていたと思うんですよ、和解に向けて。それを壊したのは、農水省が、三月にも質問しましたけれども、想定問答集を作成して、自分たちの都合の良いように動かそ...全文を見る
○紙智子君 もう全然分かっていないですよね。もっとちゃんと見てくださいよ。先ほど与党席からだってどんな質問されたんですか。もうちゃんと受け止めないと駄目ですよ、これは。  それで、昨年十一月に規制改革推進会議の農業ワーキング・グループが農協改革に関する意見というのを出しました。...全文を見る
○紙智子君 無理があるというふうに言われましたけど、どうして抗議されないんですか。抗議したんですか。
○紙智子君 先ほどもありましたけれども、これはもう支援法じゃなくて脅迫法じゃないかと。ちゃんとやらなかったら第二全農でも何でもつくるぞということが言わば言われているわけですよ。確かにいろんな議論の中で消えてはいるけれども、しかし、やっぱり本質的なところは変わっていないと思いますよ...全文を見る
○紙智子君 先日いただいた一日で仕上げて出してきたものは物すごく簡単なもので、私たちが要求していた販売価格なんかも含めて、ちゃんと事細かに書いているやつ出してくださいと言ったんだけど、出てきていないわけですよ。それ、あるんでしたら今日中に出していただけますか。
○紙智子君 出す出すと言いながら、何で出されない、そもそももう法案の審議は終わってしまっているわけですよ。それで、出しもしないで、ある、公表はしているからと言いながら、なぜ出さないのかということなんですが。
○紙智子君 もう全然それはなっていないですよね、今の答弁は。いや、本当に、公表しているからと言って出さなかった理由にしたんですけど、これ自体が全然納得できないですよ。  これ、出していただけるのはいつ出していただけるんでしょうか。
○紙智子君 膨大というのは、どのぐらい膨大なんですか。
○紙智子君 ちょっと意味分からないです。ちょっと、この後、質問続けられないです。
○紙智子君 是非、今日中にということがありましたので、待っていたいと思います。是非出してください。これは、この後も引き続き、全体のこの農業競争力強化法案にも入っている中身ですから、重要だと思いますので、お願いします。  次に、国と地方の役割分担のことについても本会議で聞きました...全文を見る
○紙智子君 今の答弁も納得できないんですけれども、種子は国民の共有財産だ、戦略物資だと、食糧の安定供給等の観点から国の制度にしたわけですよね。それなのに、理解も合意もなく種子法を廃止しました。今もこれ、種子法を廃止しないでほしいというファクスや要請がもうずっと続いているんですよ。...全文を見る
○紙智子君 ちょっと今の答弁は何をおっしゃっているのかよく分かりません。聞き取れなかったんですよね。  この種子、種苗に関わる全てのデータが民間に提供されることになるわけですよね。知的財産権等が海外に流出することを防止するための措置を設けるというふうに答弁されたんですけれども、...全文を見る
○紙智子君 どうやって歯止めができるのかというのがもうよく分からないんですよ。  それで、技術的な助言だとかガイドラインだとかということではこれ止まらないですよ。知的財産が海外に流出してしまったと、つまり事後の対策ではこれ流出を防ぐことにならないわけですね。  法的拘束力のな...全文を見る
○紙智子君 だから、それは後対策になっちゃうんですよね。出ていってしまって賠償を払ってもらったとしても、もう出ていってしまったらずっと回るわけですから、結局、効果がはっきりしないような対策ではこれ安心できないわけです。日本の食料主権にも重大な影響を与えかねないということを指摘して...全文を見る
04月27日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  やっぱり改めてこうやって現場で本当に御苦労をされている方の話を直接聞く、あるいはずっと農業に関わってこられた先生の話を聞くということ自身が本当に大事だなということを改めて思い...全文を見る
○紙智子君 いや、我々も、こういうふうにすっすすっすと通されていくということになると、やっぱり国会軽視、国会の役割、国会議員の役割ということにも関わる問題だなということを改めて今のお話も聞きながら痛感したところです。そういう意味では、やっぱり慎重にしっかりと時間を取って質疑をこの...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  鈴木弥弘参考人が先ほどいろいろお述べになった中で、私、改めてやっぱり今回の法案を見ても思うんですけれども、一番の、機械にしても何にしても本となるところ、造っているところの部分で独占価格という話がありました。一方で、その間いろんなところに、流...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  じゃ、最後になりますけれども、ちょっと時間が余りないので端的にお聞きしますけれども、私たち、政策としては、私のところの党は、農業を基幹産業部門に位置付けると、そして食料自給率の向上を農政の柱に据えて、その上でやっぱり大事な価格政策というの...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。終わります。
05月09日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第11号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  先日、ようやっと主要農作物の種子法に関する資料が出されました。法律を廃止してからの提出だったわけです。種子法を廃止するのは、都道府県が開発した品種は民間企業が開発した品種よりも安く提供することが可能だと、都道府県と民間企業では競争...全文を見る
○紙智子君 そういうふうに理由言われるんですけれども、この競争力強化プログラムの中で、農業機械について寡占状態になっているのでベンチャー企業を含めた企業の新規参入を推進するとしているんですけれども、参考人が紹介した一台千四百万円するコンバイン、この価格は新規参入でどの程度安くなる...全文を見る
○紙智子君 結局、一千四百万のコンバインが幾らになるのかということについては全然言っていないわけですよ。そういう努力はするという話はするけれども、幾ら安くなるのかということは言われないんですよね。  韓国は安いと言うんだけれども、確かに六条コンバイン、日本の価格で約一千四百万だ...全文を見る
○紙智子君 もっと単純に、どこが負担するんですかと、上がった分はと聞いたわけですよ。調達価格が上がったら、負担は結局農業者にも転嫁されるんじゃないかと。国際相場や為替動向によって、農業の産出額が増えても、これ、農業所得が減るということはあるわけですよ。  地域で営農を支えてきた...全文を見る
○紙智子君 共存共栄で体質強化と言うけど、そうならないと思いますよ。もう混乱すると思いますね。なぜ国がこういう地域が混乱するようなことをするのかというふうに思います。  加えて、十七条なんですけれども、主務大臣は、事業再編又は事業参入の促進に関する指針、実施指針を定めると。実施...全文を見る
○紙智子君 私は、やっぱり地域の営農計画とか振興計画がFTAやEPAによって大きく変わる危険性があるというふうに思います。TPPのアフターケア法というふうに田代参考人が指摘されたとおりだと思うんです。  次に、出口の問題ですけれども、農産物の生産物価格についてお聞きします。 ...全文を見る
○紙智子君 公正取引委員会が監視するのは当然だというように思うんですけれども、公正取引委員会が動き出すところまでいかない、で、泣き寝入り状態という、そして量販店が提示する額をのまざるを得ないという状況なのが現実だと思うんですよ。なぜこの本法で買いたたきがなくなるかというのは、さっ...全文を見る
○紙智子君 はい。  時間なくなりましたけど、農業者は大手から資材価格をつり上げられたり買いたたかれたりしてきたわけです。そういう経験から協同組合をつくって、共同購入、共同販売を進めてきたと。これは取引交渉力を対等に近づける大きな手段だったわけです。参考人からも本法が農協改革に...全文を見る
05月11日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  日本共産党を代表して、農業競争力強化支援法案に対する反対討論を行います。  反対する第一の理由は、自主的な農業団体の活動に介入するものだからです。  本法案は、第四条で農業団体に努力義務を課し、第十六条で政府は五年ごとに施策の...全文を見る
05月12日第193回国会 参議院 本会議 第22号
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○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業競争力強化支援法案に反対する討論を行います。  初めに、TPP、環太平洋連携協定について一言述べます。  安倍首相は、アメリカがTPPから離脱した下でも、アメリカ抜きのTPPはあり得ない、アメリカを説得して戻ってもらえるように努力す...全文を見る
05月16日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第13号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  ロシアの二百海里内のサケ・マス流し網漁が昨年から禁止になりました。二年目を迎えています。そこで、根室市を始め、北方領土の隣接地域の経済にとって重要な基幹産業である水産業について質問いたします。  根室市に本店を置く大地みらい信用金庫がビ...全文を見る
○紙智子君 本当に大きく減っているわけですけれども、ロシア二百海里内におけるサケ・マス流し網漁から代替漁法へ転換した結果、漁獲割当ての量が六十八・八八トンに対して水揚げ量は四・四二トン、金額は約百八十五万円だったと。サンマの漁獲量は約四千六百トンで目標の四割、金額では約二億七千万...全文を見る
○紙智子君 どういう効果が出ているかということについても説明いただきたいと思います。
○紙智子君 ホタテの対策についても聞くんですけど、四千六百ヘクタールを造成したと。それで、種苗購入とか、それから漁船の建造、それから保管冷蔵庫の整備など、いろいろ計画をされています。その中で、例えば稚貝の購入費への支援とか新造船の建設支援、この辺はどうなっているでしょうか。
○紙智子君 今お話あったように、海底耕うんについては補助しているということなんだけど、実際に船の建造とかというのはリースで、これ、全国平均の同じやつに基づいてやっているし、稚貝の購入費というのは、これはやられていないですよね。なぜこれ、稚貝なんかも相当お金掛かると思うんだけど、や...全文を見る
○紙智子君 もちろん、地元や北海道とよく相談してほしいんですけれども、このホタテガイの稚貝の購入経費ってどのぐらいかというのは押さえていますか。
○紙智子君 是非つかんでいただきたいと思うんです。今多分、実際にこの間試験でやってきているけれども、到達点を見て、この後更に必要なことについて検討されている最中だと思いますから、是非つかんでいただきたいと思うんです。  それで、先ほどの中で、補正予算についてはサケ・マス流し網の...全文を見る
○紙智子君 三位一体のところにとらわれたら駄目ですよ。事態が変わっているわけですから、そこに対しての政府としてのちゃんとした対応策を取るべきだというふうに思いますよ。  それと、種苗生産施設についても聞くんですけれども、根室市の栽培漁業センターの整備を進めているんですけれども、...全文を見る
○紙智子君 代替の漁法でやっているところでは十分じゃないわけですよ。だから、減るということが分かっている中でいろいろ広げて、栽培も含めてやろうとしているということなのであります。それで、先ほど、ちゃんと北海道と、現場ともよく相談してという話もあったので、是非、この後出されてくると...全文を見る
○紙智子君 サケ・マスの代替漁法ということで、サンマなどの代替漁法が今年も本格的に始まってくると思うんです。その状況を見ながら、やっぱりサケ・マスに代わる足下の対策というのが必要だと思うんですね。  現地から要請があれば、水産業が地域の基幹産業として成り立つような対策を、だから...全文を見る
○紙智子君 冒頭にも言いましたけれども、既に地域経済に影響が出ているということを見据えた対策を求めたいと思います。  最後になりますけれども、日ロの首脳会談についても聞きたいと思います。  三月四日の毎日新聞の報道によると、北方領土の沿岸に位置する根室市などの五市町は、三月三...全文を見る
○紙智子君 農水大臣としても一言決意を言ってください。
○紙智子君 根室を始め北方領土隣接地域は北方領土返還運動の拠点と、その重要な役割を果たしているわけですけれども、基幹産業である水産業、漁業というのは本当に欠かすことのできないところですから、是非そういう意味でもしっかりと取り組んでいただきたいということを申し上げて、質問といたしま...全文を見る
05月18日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  冒頭、法案の質疑に先立って、この間、当委員会でも櫻井委員や森委員を始め繰り返し取り上げられてきました獣医学部、加計学園の新設をめぐって、安倍総理の意向が強く働いていたことを示す文部科学省作成と言われる文書の一部が明らかになりました...全文を見る
○紙智子君 事実解明のためにやはり要求された資料を速やかに提出するように求めておきたいと思います。  そして、加計学園の問題は新たな段階に入ってきているわけで、当委員会においても、この問題についても集中的な質疑時間を取っていただきたいということを要求をしておきたいと思います。
○紙智子君 それでは、土地改良法の一部改正案についてお聞きします。  この法案は、昨年十一月に決定をした農業競争力プログラムに沿って出されました。真に必要な基盤整備を円滑に行うための土地改良制度の見直しにおいて、農地中間管理機構が借り入れている農地について、農業者からの申請によ...全文を見る
○紙智子君 これは相当程度というところについてお聞きしたんですけれども、大臣はどうでしょうか。
○紙智子君 何をもって相当程度というのかと聞いたんですけど、なかなかちょっと答えがはっきりしないと思います。  それで、その要件のうち収益性についてお聞きしたいんですが、事業実施地域の収益性が相当程度向上することというふうに書いてあります。それで、二〇一五年の水田作の農業経営統...全文を見る
○紙智子君 今お答えいただいたように、作付面積十アール当たりの農業所得は十五ヘクタールから二十ヘクタールというのが一番高くて四万七千円。二十ヘクタール以上は三万四千円なので、一万三千円下がっているわけですね。ちなみに、五ヘクタールから七ヘクタールが四万円で、七ヘクタールから十五ヘ...全文を見る
○紙智子君 まだ手元には確かなものがないということなんだけど、収益性が相当程度と言っているわけで、それがどう関わるかということが示されなかったら、これ担保にはならないと思うんですよ。  昨年の九月に規制改革推進会議に提出をしている生産資材価格の引下げに向けてという資料の中に、農...全文を見る
○紙智子君 はい。
○紙智子君 安倍政権は日本再興戦略で、今後十年間で全農地面積の八割が担い手によって利用されて、米の生産コストを四割削減するというふうに言っているわけです。  先ほど二〇一三年の統計を紹介していただきましたけれども、最新の統計、二〇一五年でいえば、全農家と十五ヘクタール以上の十ア...全文を見る
○紙智子君 安倍政権が誕生した直後の二〇一三年から二〇一五年でどう変わったのかということでいうと、十アール当たりの生産費でいえば、全農家が十三万四千四十一円から十三万三千二百九十四円、つまり七百四十七円下がっただけ。十五ヘクタール以上の農家でいってみても三百七十九円下がっただけで...全文を見る
○紙智子君 戦後、この土地改良法ができた当時というのは小規模で零細農家が多かったわけですよね。農地整備を図って食糧の増産を図る上で、一部の方が反対していたとしても、経費の負担があっても、やっぱり強制力を持って土地の整備を図る必要があったのではないかと、そういうことも想定できるわけ...全文を見る
○紙智子君 今、丁寧に聞き取らなきゃいけないという話があったんですけれども、今回の改正では三分の二の同意も要らなくなるということですよね。農地中間管理機構が行う新事業においては、所有者が知らずに事業が進められたり、反対する人がいる場合にどのように対応するのかということが疑問として...全文を見る
○紙智子君 農地中間管理機構の活動状況に関するアンケートって出されていますよね。それ見ていきますと、農地流動化について機構をどのように考えているのかということが示されています。機構と機構以外どちらでもよいというのが、市町村でいうと五五%、指導農業士の皆さんであっても五〇%となって...全文を見る
○紙智子君 地域の話合いというよりも、あらゆることをやって中間管理機構の実績をつくるというところにやっぱり重きが置かれているんじゃないのかなというふうに言わざるを得ないんですね。そういうことを含めて、私としては、なかなかこれは慎重を欠いているんじゃないかというふうに思います。 ...全文を見る
○紙智子君 日本共産党を代表して、土地改良法等の一部改正案に反対する討論を行います。  土地改良事業は、地域で話合いを進め、合意を集める努力を積み重ねて民主的に行う必要があります。同意要件の廃止、緩和等は慎重に行うべきです。  農地中間管理機構が借り入れている農地について行わ...全文を見る
05月23日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  安倍首相が腹心の友と呼ぶ人物が理事長を務める加計学園について質問いたします。  昨日、我が党の小池晃書記局長が参議院の決算委員会で質問しました。昨年十一月九日に安倍首相を議長とする国家戦略特別区域諮問会議が開かれて、現在、広域的...全文を見る
○紙智子君 コメントをしなかったのはなぜですか。
○紙智子君 所管じゃないと。  これ、コメントしないというのは、コメントしませんと回答したんですよね。
○紙智子君 じゃ、そのコメントなしと回答した文書を提出していただけますか。
○紙智子君 それは理解できないんですよね。大体、いろんなやり取りというのは、口頭でということはないと思うんですよ、紙でやり取りしていると思いますから。  委員長にお願いします。これ、是非文書を出させるようにお願いします。
○紙智子君 それで、なぜコメントをしないという回答だったのかというのは、よく分からないんですよ。  それで、昨日の決算委員会において、山本地方創生大臣は、文科省から十月三十一日に内閣府に対して意見の提出があったというふうに答弁されました。私たちが入手した文書によりますと、文科省...全文を見る
○紙智子君 獣医師を所管する農水省としては、内閣府の原案に対して、結局コメントなしということは、原案を黙認したということになるわけですよ。  それだけじゃなくて、その後、あるんですけれども、日本獣医師会等、関係者の理解を得られるように、農林水産省は責任を持って意見調整を行うこと...全文を見る
○紙智子君 昨日の質問で、文部科学大臣は、三省で調整してきたというふうに答弁しているんですよ。三省で調整してきたと。  山本地方創生大臣は、十一月二日に関係省庁間の事務的な調整を終えたんだというふうに言っているんですけれども、これはいつ調整したんでしょうか。
○紙智子君 それ、結論だけあるんですけれども、先ほど櫻井委員が質問というか要求されていましたけれども、やっぱりこの経過が、その間が見えないわけですよ。調整したと言うんだけれども、そこのやり取りとか、意見表明でどんなやり取りがあったのかということあるはずなのに、それがすっぽり抜けて...全文を見る
○紙智子君 とにかく、その途中の経過が分からないんですよ。  それで、先ほど櫻井委員も要求しましたけど、この途中のプロセス、これを提出するように委員長にお願いします。
○紙智子君 昨年の十月末というのは、農水大臣はTPPの質疑をいろいろやっていたときで、採決をにおわす発言をしていたときなんですね。だから獣医師どころではなかったのかもしれないと思うんですけれども、しかし、十一月の九日に行われた国家戦略特区の区域諮問会議、これはちょっと違うんですね...全文を見る
○紙智子君 結局、思いはいつも言っているということなんだけれども、今私聞いたのは、いつ今までの主張していたことを変更されたのか、どこで検討したのかということを聞いたわけで。いや、答えはいいです。  このあと、結局、十二月二十二日には、内閣府と文科省と農林水産省の三大臣の合意に至...全文を見る
○紙智子君 この調査が国有林内の広葉樹の調査をされたということなんですけれども、この広葉樹は家具にも多く使われているわけです。ところが、一定の量はあるものの、チップやバイオマス中心のため、家具向けの国産の広葉樹が不足しているというふうにも聞いています。調査では、輸入広葉樹の高騰で...全文を見る
○紙智子君 全国屈指の家具生産地と言われている福岡県の大川市、ここでは、一一年度から国産材の活用調査事業として、大学や地元のインテリアデザイナーや家具製造業者、行政などの関係機関が連携を取って国産材を使用した製品の開発と普及に向けた取組が進められています。針葉樹一辺倒だった植林を...全文を見る
○紙智子君 今日は、国有林内の広葉樹の調査を初めて行ったということもあったので、広葉樹が多く使われている家具に光を当ててお聞きしましたけれども、国産の広葉樹材を安定的に供給して、国産材を使用した家具製品の普及拡大に向けた家具製造業への支援というのも、やはり木材利用の促進、適切な森...全文を見る
○紙智子君 終わります。
05月25日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第16号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  冒頭、今日も議論になっていますけれども、やはり加計学園をめぐって、私も先日質問して、それで、獣医師の需要を所管する農林水産省及び厚生労働省において、今後の獣医師の需要の動向を明らかにした上でということになっているんですけれども、こ...全文を見る
○紙智子君 では、法案ですけれども、農業競争力強化プログラムでは、農業及び関連産業の所得を増大させるとともに、地域社会としての農村を維持発展させるために、農村地域工業導入促進法を改正するというふうになっています。農村を維持発展させると言っていますけれども、農業の将来像についてお聞...全文を見る
○紙智子君 現在の担い手ですよ。
○紙智子君 だから、現在の担い手が生産する面積、基幹的農業従事者数及び雇用者数について説明してくださいと。
○紙智子君 ちょっと前もってレクでいろいろやり取りしていたら、土地利用型という形での統計はないというふうに言っていたんですよね。それで、平成二十二年当時の農業就業者数が二百十九万人、六十代以下は百二十四万人と。耕地面積は平成二十二年で約四百五十万ヘクタールで、平成二十八年でいうと...全文を見る
○紙智子君 もちろん、そういうことも状況あったと思うんですけれども、しかし直接の契機としては、米の過剰問題や米の生産調整、いわゆる減反政策の開始の時期なんですね。米価の据置きに対応するための施策だったんじゃありませんか。  これ、大臣にお聞きします。
○紙智子君 ちょっと、農水大臣、ちゃんと質問を聞いていてくださいよ。私、四十六年当時の最初立法したときの話をしたわけですよ。  もちろん、そういう、工場が乱立している、地方に回さないといけないし、地方も人を採りたい、雇用の場も設けたいという状況はあったかもしれないけれども、当時...全文を見る
○紙智子君 今、ちょっと中では答えなかったんだけど、我が国の経済社会を取り巻く環境がこのときも大きく変化していて、新前川レポートも出されていて、経済構造調整において、産業として自立し得る農業の確立が必要だということが言われていたわけですよ。  それで、当時、生産者米価が三十一年...全文を見る
○紙智子君 そこでなんですけど、今回の改正はどういう状況での改正なのかと。直接のきっかけは、やっぱりTPP大筋合意に伴って出されたTPP政策大綱。さらに、来年から減反政策が廃止になるわけですね。十アール当たりで七千五百円交付していた米の直接支払交付金は廃止されると。立法化のときも...全文を見る
○紙智子君 今、農村に活力を与えるという話もされたんですけれども、今回、国の構造改革というのは結局義務付けになるわけですよね。改正案は、目的の中に農地の集団化その他というのを加えていて、任意であった農業構造改善に関する目標というのを義務規定に変えましたよね。なぜこれ任意を義務に変...全文を見る
○紙智子君 結局、農地の流動化を進めて担い手に農地を集めていくと同時に離農者の仕事をつくっていく、こういう構造改革をするかどうか。これは現行制度では任意だと思うんですよ。改正案は、義務規定に変えることによって都道府県の基本計画並びに市町村の実施計画に言ってみれば縛りを掛けるものに...全文を見る
○紙智子君 約六十七歳ということだと思うんですけれども、少し調べてみたら、前回の改正当時、一九八五年なんですけど、平均年齢で五十三・七歳です。それから、一九七〇年当時でいうと、これ資料が見当たらなかったんですけれども、統計上でいうと六十歳以上が三割以下ですから、多分四十代だったと...全文を見る
○紙智子君 六十七歳というと、今まだ元気ですよね。だから、まだ働けるという人たちもたくさんいると。もちろんその選択というのはいろいろあると思うんですけれども。  それで、農家レストランについていえば、この法律を改正しなくても六次化でできるんだと思うんですよ。それから、都市から農...全文を見る
○紙智子君 ですから、千四百ヘクタールというのは元々は農地だったわけですよね。農地の転用の目的が達成されなかったと。全国で工業跡地などが増えているわけです。  今回、この農工法を改正して、企業を誘致するために農地の転用が進むわけですよね。これ、安易な農地転用が進むんじゃないかと...全文を見る
○紙智子君 ちゃんとやるんだというふうに言うんですけど、幾ら聞いても本当にそうならないという、懸念が拭い去れないわけですよ。  それで、結局、市町村が最終的には調整しなきゃいけなくなるんじゃないのかと。地域に任せるということになるんじゃないのかと。既に企業誘致が破綻した事例とい...全文を見る
○紙智子君 前回の参考人質疑をやったときにも、やっぱり現場では、いろいろな農薬だとか肥料だとか、そういう中小企業、顔の見えるところでいろいろ相談しながら、機械もいろいろ相談したりとかしながらやってきたと。そういうつながりがすごく大事で、困ったときには相談できると。そういうつながり...全文を見る
○紙智子君 私は、そういうことでいうと、わざわざ農工法をやらなくてもいいんじゃないかなというふうに思うわけですよ。  地域のやっぱり自主性、創意性を生かした農業振興を支援するということが大事だと思うんですね。地方自治体を政府の政策で縛りを掛けてかえって不自由にする、農地を集約し...全文を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  日本共産党を代表して、農村地域工業等導入促進法の一部改正案に反対する反対討論を行います。  改正案に反対するのは、安倍政権が進める農業の構造改革、農地の集積、集約化に従うことを条件に農業誘致を進めるものだからです。  安倍政権は、日本...全文を見る
06月01日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第17号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  加計学園について質問いたします。  十一月九日の国家戦略特区諮問会議において、獣医学部を新設することが決まりました。私は、決定に至るプロセスを明らかにするように要求しましたけれども、誠実に回答する意思がないようで、いまだ明らかに...全文を見る
○紙智子君 九月七日に会われて、そして実際話を聞いているんだけれども、慎重な意見というのはどういう慎重な意見でしたか。
○紙智子君 通告していますよ。通告しています。
○紙智子君 ちょっと、ちゃんと通告もしているし、慎重な意見の中身聞きますと言っているんですよ。ちゃんと答えてくださいよ。慎重な意見、どういう慎重な意見だったのか。
○紙智子君 ストレートになかなか答えないで、その側の話を一生懸命しているんだけど、要するに、需要については全体としては足りているというその主張、一貫しているんですよ。そして、そこにつくったりするとやっぱり水準が崩れていくということも心配されているとかという話をしていると思うんです...全文を見る
○紙智子君 それで、総合的に判断した根拠というふうになる資料なわけですよ、それは。今、ちゃんと通告しているのにもかかわらず言わなかったんだけど、どんなやり取りがあったかということについてはちゃんと資料で提出いただきたいということで、委員長が後刻やるということなので、それはお願いし...全文を見る
○紙智子君 官邸と相談したんですかと聞いたんです。
○紙智子君 ごまかしていますよね、答弁が。最終的には閣議決定だと言うんだけれども、その至る過程のことですよ。獣医師会から意見を聞いたと、そしてもう一方ではワーキンググループの話があったと、最終的に山本幸三大臣が私が決断したんだと言っているんだけれども、それに至るまでに官邸の意見聞...全文を見る
○紙智子君 まあ、それは信じられないので。その当時の事務次官の発言ですよ。しかも、総合的に判断する前に和泉洋人首相補佐官が圧力掛けた疑いというのは高いと。真実を明らかにするためにはやっぱり、皆さん要求していますけれども、私も和泉洋人氏の参考人招致を要求します。
○紙智子君 次に、農水大臣にお聞きします。  我が党の小池晃書記局長が明らかにした二〇一六年九月二十六日付けの内閣府の審議官との打合せ概要、獣医師、獣医学部新設という文書があるんですけれども、この概要には、今治市構想について、獣医師会から文科省、農水省に再興戦略を満たしていない...全文を見る
○紙智子君 九月二十六日付けの内閣府の審議官との打合せ概要、獣医師、今治市の構想についてのこの文書なんですけど、これについてです。(発言する者あり)
○紙智子君 要請書というのは、だからさっき言ったように、大臣が言ったのは十一月二十九日に届けられた要請書だと思うんですけど、私が聞いたのは九月二十六日付けの文書です。今治市構想について要するに届けられたもの、再興戦略を満たしていないというふうに指摘する書類ですよ。
○紙智子君 ちょっとやっぱり回答がずれているんですよね。文書を届けられたというふうになっているので、届いたかどうかということを聞いたのでありまして、蔵内さん個人から話を聞いたというのはまた別の話だと思うんですけど。
○紙智子君 この文書については、これも大事なことなので出していただくように要請しておきます。
○紙智子君 大臣は、この前の、前回の私の質問に対して、獣医師の需給バランスをどう整えていくか、獣医師会の皆さんに是非やっていただきたいというふうに答えられているんですね。バランスを整えるのは、これ獣医師会なんでしょうか。
○紙智子君 ちょっと聞いていたところでいうと、県が獣医師会と相談しながら確保や調整するというふうに聞いているんですけど、違うんですか。
○紙智子君 県において獣医師会等が需給調整しているということだと思うんですよ。  そこで、獣医師学部を新設することが決まったことに日本獣医師会は何と言っているかということですけれども、昨年十一月二十八日に、国家戦略特区における追加の規制改革事項についての決定に伴う告示改正に関す...全文を見る
○紙智子君 今治市の構想について、この獣医師会から文科省や農水省に再興戦略を満たしていないという指摘する資料が届いていて、獣医師会が見解を公表しているということになるんであれば、農水省は、これ静観するんじゃなくて、積極的に調整する必要があったんだと思います。なぜならば、農水省は、...全文を見る
○紙智子君 この検討会には日本獣医師会も参加しているわけですよ。この間の農政改革も同じなんだけれども、結局、関係者の意見もまともに聞かないで首相の一存で行政を変える、岩盤と称して規制改革を行うと、こういう手法というのは間違っていますよ。農林水産省は検討会をつくって、二〇四〇年まで...全文を見る
06月02日第193回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  沖縄県は、五月十五日で本土復帰から四十五年ということになりました。それで、沖縄県によりますと、米軍機の関連の事故は本土復帰から二〇一六年末まで七百九件発生しています。そして、昨年十二月にはオスプレイが墜落をしました。米軍人や軍属等...全文を見る
○紙智子君 やはり、事後対策ではやっぱり駄目だという認識示されたと思うんですよ。  本当に、これ復帰後も全国の米軍基地の七割が集中していると、基地がある。それがゆえにこういうことが続いているというように思いますし、幾度となく同じように取り上げられて、そしてそのたびに本当につらい...全文を見る
○紙智子君 適切になんて進められていませんからね。それで、所管ではないというんだけれども、大いに関係ある問題だと思いますよ、切り離せない問題だと思いますよ。  辺野古のこの新基地建設というのは、沖縄の負担軽減どころか、オール沖縄の声、県民の総意を踏みにじる暴挙だと、断じて許せな...全文を見る
○紙智子君 その交渉の中身についてはいろいろ教訓なども分析もしたりしておられるんだろうと思いますけれども、なかなか余り今はそれは語れない部分もあるということなんですけれども、恐らく、やっぱり日本とロシアのどちらの法律でやっていくのかということをめぐっては、まとまらなかったんじゃな...全文を見る
○紙智子君 ロシアの側はロシアの法律に基づいて行われるんだということを、主張を譲る気配がないという報道もありまして、そこのところが曖昧になったまま進めば、これは領土問題棚上げになりかねないという心配もあるわけです。  それからもう一つ、さらに、財産問題もあるんですけれども、根室...全文を見る
○紙智子君 今のお話だと特に抗議した様子もないんですけれども、このほかにもいろいろあるわけですよね。  例えば、軍事増強問題もあると。外務大臣は、ロシア軍の地対艦ミサイルについて、三月二十日の日ロの外務・防衛担当閣僚会議、2プラス2ですね、これで、日本が主権を有する北方四島での...全文を見る
06月06日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第18号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  農業競争力強化プログラムと今度のこの畜安法改正案についてお聞きします。  プログラムの牛乳、乳製品の生産、流通等の改革というのがありますけれども、加工原料乳生産者補給金制度の改革、それから乳価交渉の改革、酪農関連産業の構造改革、...全文を見る
○紙智子君 いろいろとお答えいただいたんですけれども、所得向上の機会を創出しやすくするというお話だったと思います。それで、五つの改革の中で生産者の所得向上という言葉が直接出てくるのは、二つ目の乳価交渉の改革の部分です。  プログラムには、農協等は自らの合理化を含め、中間流通コス...全文を見る
○紙智子君 乳価交渉力は強くなりますかって聞いているんですけど、今のお話聞いているとよく分からないですね、これは。  この間、農業競争力強化支援法の議論をしてきたわけですけれども、業界再編が農業機械等の独占価格やあるいは農産物価格の買いたたきを防止するのかというと、そういう効果...全文を見る
○紙智子君 まあ、市場の要請というかニーズが変わってきているからそれに応えられるのだという話をされているんだけれども、果たしてそうなのかと。私は一貫して、酪農家の所得がこれで上がるのかどうかというところが今回本当に問われていると思うんです。  それで、今、最初のところのお話にあ...全文を見る
○紙智子君 今お話しされたんですけれども、暫定措置法の第七条第二、第三というのは集乳シェアについて定めていると思うんですね。  それで、農林法規の解説集があるんですけれども、この中では、指定要件というのは販売生乳の五割以上、今二分の一と言いましたけれども、集乳するというふうにさ...全文を見る
○紙智子君 この規定はプール乳価を定めたと、そのとおりだと思うんですけれども。  これも解説によると、指定団体は一元集荷多元販売を行うものであり、その販売先の多数の乳業メーカーから受け取った乳代を一括してプールし、それを委託者に対して、委託者ごとの生乳の数量や規格のみを基準とし...全文を見る
○紙智子君 余り変わらないんじゃないかというようなお話なんだけど、私はそんなことないんじゃないかと思いますよ。  平成二十八年の四月八日の規制改革会議で、全量委託、一括集乳で共同販売等を基本とする指定団体を核とした流通構造の下では、生産者による品質向上、ブランド化へのインセンテ...全文を見る
○紙智子君 はい。  部分委託の需給調整にどういう影響が出るかということを含めてもっと質問したいわけですけど、時間来ましたので、暫定措置法を畜安法の母屋に移すという話がこの間説明されているんだけれども、暫定措置法の肝腎な骨格というのは移すのではなくて廃止するわけですよ。農協が果...全文を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は参考人の皆さんの本当に貴重な御意見、ありがとうございます。  それで、私は最初に石沢参考人からお聞きしたいんですけれども、私、最初に当選したのが二〇〇一年なんですけど、その直後に起きたのが日本初のBSEということで、もう大...全文を見る
○紙智子君 人にも牛にも優しいと、効率も循環もあるという感じかなと思って今聞いていたんですけど。  それで、今日、実は午前中に畜安法の改正ということで審議がありました。政府は今回、加工原料乳の生産者補給金等の暫定措置法、これについては廃止をすると、母屋に移すんだというふうな言い...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  小林参考人に伺います。  ちょっと今のこととも重なるんですけれども、ずっと長く大学の生物資源科ということで教えられてきたということなんですけれども、畜産経営経済研究会の会長もされているということで、五十年掛かって築き上げてきた今の家族経...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間になって、土屋参考人、申し訳ありません、本当は、TPPのときに部長を務められていたので、その影響と、それから生産基盤を強めるということに今回の法改正はなるかということを聞きたかったんですけど、ちょっと時間がないですよね。済みません、また何かの機会のときによ...全文を見る
06月08日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第19号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  六月六日に参考人質疑を行いましたけれども、加工原料乳暫定措置法を廃止して畜安法を改正することで酪農家の所得が増えるのかどうかということ、論点になりました。  それで、生乳の生産コストと酪農家の所得がどうなっているのかということを...全文を見る
○紙智子君 一昨日、参考人質疑があって、石沢参考人も小林参考人も酪農バブルという話が出ました。個体販売価格、子牛が高く売れていると、今。しかし、子牛の価格バブルがはじけたらおっかないというふうに北海道弁で言っていました。石沢さん、おっかないと言っていました。それから、小林参考人は...全文を見る
○紙智子君 希望はそうなってほしいということだと思うんですけれども、やっぱり消費者ニーズに応えれば、何かすごく聞こえはいいんですけれども、それで全てうまくいくのかといったら、既にもういろいろ努力をされてきているわけですよね。  それで、私はやっぱり基本となる生乳の生産で所得を上...全文を見る
○紙智子君 現時点ではまだよく分からないと。私は、そんな自信持って絶対そういうふうにはなりませんと、全体で上がりますというふうに自信持って本当に言えるのかなというふうに思うわけですよ。酪農家の所得が全体として上がらなかったら、これは地域全体の発展にはつながらないんですね。やっぱり...全文を見る
○紙智子君 だから、指定団体にまとまって量を集めてそういう全量委託にして、価格交渉力もそれで付けていくということだったと思うんですよ。  それで、この生産局通知は、これを廃止するんでしょうか。廃止されるということになると、全量委託の原則がなくなるということになるんでしょうか。
○紙智子君 午前中も議論になっていましたけど、生乳の生産量は気温や季節や牛の体調などで左右されるわけですね。乳牛の体力が落ちる夏場というのは生産量が落ち込むと。冬から春にかけては伸びる傾向にあって、需要については、飲用牛乳のピークというのは夏場で、学校給食がない夏休みを挟んで再び...全文を見る
○紙智子君 拒める中身を省令で決めていくんだと、これからなんだという話があるんだけど、衆議院の議論の中でも、担保できる保証がないということが出されていました。  全量委託の原則がなくなれば、生乳取引や酪農間の公平性を確保して生乳需給を安定させる機能というのは明らかに弱体化をする...全文を見る
○紙智子君 だから、生産者団体が全体として行っていく、非常に大事な役割担っているんですけど、北海道と都府県の需給調整が可能になるのは、やっぱり生乳の無条件の販売委託、一元的な集荷があるからだというふうに思うんですね。  次に、EPA等の通商交渉と畜安法の関係についてお聞きします...全文を見る
○紙智子君 加えて、概要には、今後需要の増加が見込まれる乳製品に生乳を仕向けるとあります。牛乳・乳製品の生産・流通等の改革という農水省の資料がありますけれども、そこには、生クリーム等の液状乳製品向けやチーズ向け生乳処理量が順調に増加をし、消費の増加が見込まれるというふうに書かれて...全文を見る
○紙智子君 日本国内では今後乳製品の需要が伸びると想定されているということなんですね。  それで、乳製品は、TPPや今交渉が行われている日欧のEPAで焦点になっている分野だと思います。TPPでは、脱脂粉乳やバターでTPP枠が設定されると、チェダー、ゴーダ等の熟成チーズ、それから...全文を見る
○紙智子君 聞いていることにちゃんと答えになっていない答弁なんです。だけど、ちょっとこれでまた繰り返し聞くと同じような答弁になると思うので。  日豪のEPA、こっちの方は、プロセスチーズやシュレッドチーズの原料用のナチュラルチーズなど、一定量の国産品の使用を条件に無税枠を設定し...全文を見る
○紙智子君 需給調整するのどこですかと聞いたんだけど、できないんでしょう。結局、市場に任せることになるから、できないんですよ。  それで、EPAでは国内価格よりも安い価格で乳製品が入ってくる可能性があるわけです。北海道の酪農は加工原料乳が中心になっています。輸入で打撃を受けて、...全文を見る
○紙智子君 本当に心もとないなと思うんですよ。日本の酪農経営を支援をして支えるためには、この日欧のEPA交渉においても、日本の酪農をしっかり守る、そういう立場でやらなきゃいけないということですよね。そして、酪農経営の自由な選択肢という言い方で暫定措置法を廃止するのをやめるべきだと...全文を見る
○紙智子君 繰り返し希望的な話はされるんですけど、実際に外から入ってくること考えたときに、ちゃんと需給調整を行うという機能を持たないと壊れていくことになると思うんですよ。  ちゃんと、もう一回きちっと答えてもらえますか。
○紙智子君 はい。時間が来ましたので。  本当に国内生産重視するんだったら、EPAなども含めて、経済交渉でしっかりと日本の農業を守るということでやらなきゃいけないということと同時に、指定団体が担ってきた一元集荷多元販売、これを壊すんじゃなくて強化をする、支援をすることこそが求め...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、畜産経営の安定に関する法律及び独立行政法人農畜産業振興機構法の一部改正案に対する反対討論を行います。  指定生乳生産者団体制度ができてから約五十年がたちました。当時は、小規模な酪農生産者が多く、乳業メーカーによる集乳合戦が繰り返され、生産...全文を見る
06月09日第193回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  四人の参考人の皆さん、本当に貴重な御意見ありがとうございます。  それで、最初に、長谷川参考人と脇参考人、お二人に伺いたいと思います。  日ロ首脳会談について、安倍首相は、領土問題について、互いにそれぞれの正義を何度主張し合っても問題...全文を見る
○紙智子君 領土問題の根本ということでは、私どもは、領土不拡大という第二次世界大戦のときの戦後処理の大原則を踏みにじって、アメリカとイギリスとソ連がヤルタ協定で秘密協定を結んで、それが千島列島の引渡しということが決められて、それに拘束をされてサンフランシスコ平和条約で日本が当時千...全文を見る
○紙智子君 今回の首脳会談で、私自身は、領土問題というのはやっぱり棚上げされているんじゃないかというふうに思うわけです。プレス向けの声明にも領土という言葉さえ入っていなかったということがあります。  それで、領土交渉を脇に置いた経済協力というのはやっぱり前のめりじゃないかという...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたので、終わります。
06月13日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第20号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  冒頭、加計学園の問題ですけれども、これ、獣医学部、獣医師自身が、獣医師は全体としては足りていると、一部偏在があるということは言われていて、そのことが今治に新たにつくることによって解決するわけではないと、したがって必要ないということ...全文を見る
○紙智子君 農業共済制度は、自然災害で被害を受けた農業者の損失を補填して再び農業生産力を高めるということが目的なわけですけれども、なぜこの共済制度そのものを拡充しないんでしょうか。
○紙智子君 共済制度をどうして拡充しないのかということについては余り答えられていないんですけれども、米の場合でいうと一筆方式、これは事務的なコスト掛かるというふうに言われていまして、人手も掛かるし、そのための人件費も掛かるということなんだけれども、こういうものを言わば効率化するた...全文を見る
○紙智子君 農産物の自由化が需給にどういう影響を与えているのかということを聞いているんですけど、それについては調査していないという今の答弁ですよね。ちょっともう一度。
○紙智子君 全然その調査していないと。だから、需給の、需要と供給のバランスと言いながら、入ってくるものの影響というのは分析していないということだと思うんですよ。  それで、お米でいえばミニマムアクセス米が国内市場に与える影響が懸念されていますし、去年はSBS米、これが、輸入米が...全文を見る
○紙智子君 為替相場とか自由化という中で、政策判断で農作物の価格が低下することがあると思うんですよ。輸入自由化を進めるための対応なんじゃないかというふうな懸念も拭えないわけですね。主要農作物というのは保護することが重要だというふうに思っているわけです。  収入保険の保障内容につ...全文を見る
○紙智子君 制度の説明されたんですけれども、聞いたことは、価格が毎年下落した場合に基準収入も減額していくと、収入減少は歯止めなく続くんじゃないかと聞いたんですよ。上がることもあると言うんですけれども、大体、余り上がることって想定されていなくて、下がっていくことになったら歯止めなく...全文を見る
○紙智子君 農林水産省が米の相対取引価格の公表を始めたのが平成十八年、二〇〇六年からだと思うんですけれども、主食用一等米の六十キロ当たりの相対取引価格とそれから六十キロ当たりの米の生産費を調べてみたんですね。そうしたら、二〇一二年を除いては生産費が相対取引価格を上回っているんです...全文を見る
○紙智子君 これは調査室の資料に書いてあったんですけど、当年の収入が過去平均よりも低くなる場合の基準収入について、営農計画で収入減少が見込まれ得る要素があれば過去の平均よりも下方修正されると言われているんですね。これでは所得の下支えにもならないんじゃありませんか。
○紙智子君 そのモラルハザードというのは物すごく気になるんですけれども、あくまで農業収入の変動を緩和するための制度であって、これ農業収入の水準を保証するための制度ではないと。結局は生産費が考慮されない底なしの調整に、制度になりかねないというふうに思います。  ナラシ対策などの類...全文を見る
○紙智子君 農水省の資料を見ますと、米の複合経営では、収入保険の補償額百九十五万円に対して、ナラシ対策は二百五万円になっているんですよね。それから、米の単作経営でいうと、収入保険の補償額は三百二十九万円で、ナラシ対策は四百八十七万円ということで、ナラシの方がメリットがあることが分...全文を見る
○紙智子君 衆議院の参考人の質疑の中で、収入保険制度への十分な加入者を確保するために米の大幅な下落が必要になると。逆の言い方をすれば、米価の大幅な下落を見越しているからこそ、青色申告者を救うために収入保険制度を生産調整廃止に合わせて導入するという指摘がありました。そういうことなん...全文を見る
○紙智子君 はい。  まだいろいろあるんですけれども、まだ残りは次回やらせていただきますけれども、保険者の資格などを含めて疑問がたくさんありますので、次回に質問を回したいと思います。  ありがとうございます。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  三人の参考人の皆さん、本当に今日はありがとうございます。  それで、今日は、北海道から、生産活動に取り組んでおられる農業経営者が二人そろって来られているという、ちょっとなかなか珍しいことなんですけれども、それで、中原参考人は上川...全文を見る
○紙智子君 もう一点、山川参考人にお聞きしたいんですけれども、先ほど、御自身の収入を基にして、現行制度と新たに創設される収入保険制度の比較がありました。収入保険では農家の減収分をカバーできず、補填が下がる仕組みであって、しかも農家の負担が増えるという話あったんですけど、この辺もう...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  ちょっと時間が詰まってきたんですけど、高橋参考人のお話を聞いて、やっぱり今回の改正が制度発足以来最大の改正となったという御認識をお話しされていて、これまででいうと試行期間が結構な時間を取ってやってきたと思うんですけど、それがやっぱり十分持っ...全文を見る
○紙智子君 終わります。
06月15日第193回国会 参議院 農林水産委員会 第21号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  最初に、やっぱり昨日から今日にかけて、本当に、与党が突然委員会の質疑を拒否して、いきなり本会議で中間報告を押し付けてくると、そういう中で共謀罪を強行し採決したということに対して腹の底からの怒りを感じています。こんなひどいやり方は今までなか...全文を見る
○紙智子君 結局、内閣府に伝えていないわけですね。二回受け取っていると思うんですよ。結局、内閣府には日本獣医師会から要請があったのかということもこの間聞いたんですけれども、これはまだ回答がありません。日本獣医師会が内閣府に要請していないのであれば、日本獣医師会の要請を大臣が握り潰...全文を見る
○紙智子君 需給動向をどこで誰がどういうデータを基に協議したんですかというふうに聞いたんですけど、そのデータというのはどういうものに基づいてやっているんですか、協議したんですか。
○紙智子君 受け取ってそれで見たときに、獣医師を養成する大学の定員というのは約九百名ですよね。いきなり定員百六十名の大学ができたら、これ需要を超えて就職できなくなる人もいるかもしれないと。だから、需要は足りていると言ってきたんじゃないんですか。  政治が私物化されたんじゃないか...全文を見る
○紙智子君 それで、収入保険の対象となる方は、今四十四万人というふうに言って、これ全体の三分の一ということですね。  二〇一五年の農林業センサスから、消費税の免税事業者がどれぐらいいるのかということを確認したところ、農業者数で、百三十八万人のうち、農産物販売金額が一千万以下の免...全文を見る
○紙智子君 やり取りの中で、先日も三年後に見直しするという話があったんですけれども、加入者がもし増えなければ、これは保険料率を引き上げることになるかもしれないということもあると思うんですね。  掛金だけで保険金を払い切れないために再保険制度というのもあるというのも資料にありまし...全文を見る
○紙智子君 ちょっと今、どういう事態なのかははっきりしないんですよね。それで、再保険制度がどういうケースに発動されるのかというところがはっきりしないと、これ、農業者の安心につながらないと思います。  どういう形の収入保険がいいのかという議論は必要だと思うんですね。しかし、所得の...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間が詰まってきましたので一つ飛ばしていきますけれども、日本の農業をどう再生するかということについてお聞きします。  収入保険は、収入変動を緩和するだけで、農業経営の安定、所得の確保は図れません。必要なのは諸外国もやっている所得補償と組み合わせた制度なんじゃ...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたけれども、参考人質疑にも出されたんですけれど、所得補償の復活を求める動きが広がっているわけですよ。それで、新潟県では知事自身が県独自の施策として公的サポートモデル事業で所得を補償する制度を打ち出しているという動きが今出てきているわけで、是非、やっぱり所...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業災害補償法の一部改正案に反対の討論をいたします。  初めに、昨日から本日にかけて、自民党、公明党、与党は、委員会質疑を拒否し、いきなり本会議で中間報告を押し付け、共謀罪を強行採決したことに強く抗議します。こんなひどいやり方はかつてあり...全文を見る
12月05日第195回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  六月十五日以来、半年ぶりの農林水産委員会ということです。通常国会の閉会後、日欧EPAがあり、日米の経済対話など農林水産業に大きく関わる通商交渉が行われました。また、農林水産省が所管する獣医師をめぐっても、加計学園、これは総理の御意...全文を見る
○紙智子君 日本農業新聞のモニター調査というのが夏にありましたけれども、その調査では、官邸主導の農業政策は評価しないというのが七八%ですから、今の農政に対する不信というのは本当に大きいものだということを是非認識をいただきたいと思います。  今日は、米の直接支払交付金の廃止や食料...全文を見る
○紙智子君 今、政府は、米の生産は需要のある業務用米作ればいいという話をずっとしています。これで本当に意欲ある担い手が育つのかなと思うんですね。  十アール当たりで七千五百円の交付金を廃止すると、これは生産者米価に直しますと六十キロ当たりで八百円ぐらいの引下げになるわけです。政...全文を見る
○紙智子君 米は主食なわけですよね。それで、米の直接支払交付金は、生産者米価で生産費を賄えないと、赤字で米を作っても俺たち米食えないぞというような悲鳴が上がっていたからこそできたものだと思うんですね。今、政府は農業者に対して、需要があるものを作れと、コストを削減せよと自助努力を求...全文を見る
○紙智子君 政府は、減反をした上で、農家には需要のある米、業務用米なんかなどを含めて作れというふうに言っているわけですけれども、少し振り返ると、農水省の政策というのは、食味の良い米を作れと、ブランド化しようと、そういうふうに言ってきたと思うんです。その際に力を発揮してきたのは都道...全文を見る
○紙智子君 私、新潟に先日行ったときに、新潟は実際には米の生産でいうと全国今一位だし、それから価格も、一番おいしいと言われている、価格も高いわけですけれども、その新潟ですらもう業務用米ということで、相当意識がそっちの方に動いているなということを感じたわけです。  米の直接支払交...全文を見る
○紙智子君 主たる要因をそこに求めているようでは本当に困るなと思うんですよ。  政府の食料自給率目標四五%と今お話しになりましたけれども、自然災害があったら低下したというふうに言い訳を言い続けるわけにはいかないと思うんですね。本当に上げていこうと思ったら、小麦や大豆などの戦略作...全文を見る
○紙智子君 大枠合意とか大筋合意という定義はないと聞いたんですけれども、ある意味いいかげんだなと。これ、見せかけの合意だったんじゃないのかなというふうに思うんです。  TPP交渉の際には、元々の原型のTPPですけれども、当時は、甘利担当大臣は、全体がまとまって全体が固まると、パ...全文を見る
○紙智子君 今までは全分野一括解決を大筋合意と言ってきたわけですね。今、全分野で合意していないのに大筋合意だと。そして、元のTPPは、高い基準を維持して、TPP11として既成事実化するために発効要件のハードルを下げたということですよね。全くこれ御都合主義だと言わざるを得ないと思う...全文を見る
○紙智子君 影響試算について言えば、対策打った後に出すんじゃ駄目なんですよね。順序が逆だというのが国民の皆さんが非常に今までも繰り返し主張していることですから、それはきちっと影響調査については出して、その上で必要な対応策という形にしていただきたいと思います。  安倍総理は、アメ...全文を見る
○紙智子君 出されてきた資料を見ると、どれだけの賠償額が必要かということの資料にはあるんだけれども、実際に被災したその被害者の人たちに対してどうなのかということについては何も検討された記録がなくて……
○紙智子君 はい。  そういうことで、引き続き、大変だと思いますけれども、探していただけるようにお願いいたします。  終わります。
12月07日第195回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  競馬法の改正案についてお聞きします。  競馬法は、国及び地方公共団体の財政に寄与するとともに、畜産業の振興等を図るという目的で制定されました。本改正案は、地方競馬全国協会の行う業務に対して地方競馬全国協会からの繰入れと、それから...全文を見る
○紙智子君 それで、齋藤大臣にお聞きしたいんですけれども、先ほど来いろいろお話があったんですけど、北海道の日高地方における軽種馬生産というのは、古くは明治時代における軍馬育成から始まっていると。それで、第二次世界大戦後の財政逼迫の時期に競馬法が制定されて以降、高度成長期には国策と...全文を見る
○紙智子君 それで、この競走馬生産振興事業に資金を交付する改正で効果が上がっているというふうに先ほど紹介があったわけです。  ところが、北海道日高地方でいえば、生産農家が二〇一一年は八百三十六戸だったのが二〇一六年には百戸以上減っていると、七百二十五戸。先ほど徳永さんが幾つか数...全文を見る
○紙智子君 今御紹介あったんですけれども、競馬事業者について言えば経営は改善されているんだけれども、農家の生産頭数が減少したということでいえば、やはり農家の経営実態というのが依然として厳しい状況にあるということだと思うんです。  日高地方の二〇一〇年の産駒一頭当たりの生産費とい...全文を見る
○紙智子君 改めて、その法の目的からいったときに、馬産地の振興は重要だというお話がされたわけですけれども、今回の改正がその馬産地の窮状を打開するために役立つのかどうかというのを改めてお聞きしたいのと、それから北海道日高地方からも高齢化や担い手の減少によって生産農家や生産頭数が減少...全文を見る
○紙智子君 昨年、日高地方で離農した農家四十戸って先ほども紹介ありましたけれども、その主な理由としては後継者が不在だと、それから経営不振と。負債が三千万とか五千万とかということであるわけですよね。今その持続可能な生産体制をつくろうということで、現場もいろいろ議論したり一層の努力を...全文を見る
○紙智子君 今産地パワーアップという話もあったんですけど、なかなかこの使い勝手が悪いというのもあり、例えば既に借りていてそれで更にというのはできないわけですけれども、いろいろなちょっとそういう意味では工夫、努力が必要だということでもありますので、是非相談に乗って打開のための対策を...全文を見る
○紙智子君 それで、北海道浦河町では全国でも先駆的に障害児や障害者やあるいは高齢者を対象としてこのホースセラピーに取り組んでいるんですね。競馬の世界では速く走る馬のみが評価されるということなんだけれども、ギャンブルでもレジャーでもない、馬の新たな可能性や魅力を切り開いていこうとい...全文を見る
○紙智子君 よろしくお願いします。  最後になりますけれども、ギャンブル依存症対策について、これ大臣にお聞きしたいと思います。  一部の競馬場あるいは、中央競馬や地方競馬含めてですね、そういう場所や一部の場外馬券売場に競馬ファンの利便性向上を図るとしてATMが設置されていて、...全文を見る
○紙智子君 この対策もとても大事だと思いますので、是非早急にやっていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。
12月12日第195回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私たち日本共産党国会議員団として、昨日、畜産、酪農に関する申入れを行いまして、齋藤大臣には快く受けてくださってありがとうございました。  その上で、今年の畜産価格の決定は従来にない重要な局面で行われることになりました。一つは、日...全文を見る
○紙智子君 いろいろな対応策やっているということではあるんですけれども、北海道の酪農家はこの十年間で八千三百十戸から六千三百十戸と二千戸減っているんですね。毎年二百戸ずつ減っていると。これ、歯止めが掛かっていないわけです。頭数でいえば、五万六千六百頭も減っているわけです。ですから...全文を見る
○紙智子君 全てのところに行き渡るように環境が整うんじゃないかと言われましたけれども、本当に、一部だけじゃなくて全ての畜産、酪農家の所得向上につながるようにすることが大事だと思います。  酪農家の所得を上げる上で大事なのは、継続して再生産できるように生産費を償えるものにすること...全文を見る
○紙智子君 三十年度以降そういう変動率にしたという話なんだけど、輸入品と競合しない飲用向けの生乳は価格が生産コストを上回っているんですね。ところが、輸入品と競合する乳製品向けの生乳というのは価格が生産コストを下回っているんですね。加工原料乳の生産者補給金というのは、やっぱり再生産...全文を見る
○紙智子君 ちょっと確認します。  集送乳調整金単価の算定に当たっては、現行の指定団体が果たしている機能に見合った単価水準にするという問題と、それから全国的な需給調整に要する経費を反映するということ、それから部分委託等による掛かり増し経費を反映するということ、それから集送乳コス...全文を見る
○紙智子君 新制度に移行するに当たって、生産者の事務負担が煩雑になるという声も聞かれているんですね。事務負担を軽減するように、この点は要求をしておきたいと思います。  そこで、ポイントは、生乳の需給調整と安定供給にこれ誰が責任を持つかということなんです。  加工原料乳生産者補...全文を見る
○紙智子君 暫定措置法を廃止したことによって、生産者団体が持っている機能、骨格が四つあったわけだけれども、条件不利地域の集乳はやれることになると思うんだけれども、全体としていえばこれ崩れているんじゃないかと思うんですよ。ですから、私はやっぱり需給調整はちゃんと国が見て責任を持つべ...全文を見る
○紙智子君 大体、電話でやることかと。我々全然議論していないですよ。情報も出していないですよ。何で勝手に電話で決められるんですか。本当にこれひどい話だと思うんですよ。  それで、EUは十二月八日に交渉テキストはもうすぐ公開しているわけですよ。署名を終えたらやるという話したんだけ...全文を見る
○紙智子君 日本語でもやるんですね。
○紙智子君 そこで、乳製品についてお聞きします。  ソフト系のチーズは、乳脂肪四五%以上のクリームチーズ、モッツァレラ、ブルーチーズ、カマンベール、プロセスチーズ等五品目は、横断的EU枠を設定をして、初年度で二万トンから三・一万トンに拡大する、二九・八%の関税はこれは撤廃と、T...全文を見る
○紙智子君 いろいろバランス取っているんだという話だと思うんですけれども、TPPの協定の際には物すごい議論になったわけですよね。何の歯止めもなくTPP以上の合意を簡単にしたと、しかも、従来の一括全分野合意ではないわけですよ。EU枠を設定したというふうに言っても、これ乳製品の国境措...全文を見る
○紙智子君 今、当面は大丈夫だけれども、長期的には大変だという話で対策言われたんだけれども、必要なことは、やっぱり生産を支える、環境を支える、地域コミュニティーを支える、そういう意味では循環農業を確立するということが大事で、そのためにも、ヨーロッパで常識になっている乳価の下落対策...全文を見る