紙智子

かみともこ

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

紙智子の2018年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月31日第196回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第2号
議事録を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、株式会社東日本大震災事業者再生支援機構法の一部改正案に対して賛成討論を行います。  株式会社東日本大震災事業者再生支援機構は一定の役割を果たしています。震災支援機構は、小規模事業者、農林水産事業者、医療福祉事業者を重点的な支援の対象とする...全文を見る
03月22日第196回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、福井大臣に沖縄の振興と基地問題についてお聞きいたします。  大臣は、三月三日、沖縄県で翁長知事と会談をされました。翁長知事は、相次ぐ米軍機事故を踏まえて、米軍基地負担の軽減を要求し、普天間基地の名護市辺野古沖への移設断念な...全文を見る
○紙智子君 大臣は、基地問題と沖縄振興策の推進を総合的に進めるというふうに述べられたわけですよね、記者会見でね。この公約が実現されるかどうかというのは、知事を始め国民は注目しているんだと思うんです。  そこで、二月二日に衆議院の予算委員会で沖縄の基地の負担軽減について議論があり...全文を見る
○紙智子君 要するに、目に見える成果が出ていないというふうに言ったのは大臣も同じということですよね、そういう意味では。一つ一つ解決をしていくんだという話だったと思うんだけれども、私、なぜ目に見える成果が出ていないのかということなんですよね。  それは、やっぱりオスプレイの事故を...全文を見る
○紙智子君 全然軽減にはなっていないと思いますよ。辺野古の基地建設に対しての反対の審判ということで言えば、もう沖縄では既に決着付いていて、もう選挙の度にノーだということが出ているわけで、沖縄の皆さんと、それから本土も含めて新基地建設は反対という連帯も今広がっていますよ。そういう方...全文を見る
○紙智子君 これ、グラフにしてみると一目瞭然なんですよね。仲井眞前知事のときに、辺野古を受け入れた後に一括交付金が増えたんですよ。で、二〇一四年に知事選があって、翁長知事に替わってから連続して四年間減額されているんですよ。だから、沖縄県がやっぱり辺野古の新基地建設に反対しているか...全文を見る
○紙智子君 ないと言うのであれば、元に戻したらどうですか。
○紙智子君 やっぱり、現場ではいろいろ要望があったんだけど、それを求められなかったということを非常に残念に思っているということですよ。  それから、基地経済についても一言触れたいんですけれども、沖縄県の経済と基地問題を切り離すことはできないと思うんですね。かつては基地中心であっ...全文を見る
○紙智子君 ちょっと答えになっていないなと。聞いたことに違う答えになっているなというふうに思います。  沖縄県のこの米軍基地の返還が進展すると、効果的な跡地利用によって経済発展はもっと進むと。だから、基地の経済への依存度はもっと低下するというように沖縄県は分析をしているんですね...全文を見る
○紙智子君 もう全然なんか魂が入っていないんですよ、答弁に。
○紙智子君 それで、辺野古は駄目だって現地で言っているじゃないですか。やっぱりこういう、来年本当は返還すべきものも返ってこないということになったら、沖縄の振興を進める立場の大臣としては言っていることとやっていることが違ってくることになるわけで、この問題、引き続き質疑させていただき...全文を見る
03月22日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、質問時間について御配慮いただきましたことに感謝を申し上げたいと思います。  ようやく農林水産委員会の質疑が始まりました。財務省が学校法人森友学園の国有地取引に関する決裁文書を改ざんした問題で政府の信頼が失墜しているという...全文を見る
○紙智子君 政府は、改ざんされた文書でこの一年間にわたって答弁を繰り返してきたわけです。立法府である国会の調査権を言わばじゅうりんしたと言ってもいいことになるわけですね。その責任を全て官僚だけに押し付けていいのかと、これについては多くの国民が注目をしているわけです。  これから...全文を見る
○紙智子君 総理の御意向とかそんたくとか、こういうことが言われてきたわけですけれども、改ざんしてまで行政をゆがめたということになるわけですね。関係者はやっぱり政治的、道義的な責任を取るべきだということを申し上げておきたいと思います。  さて、農政について質問いたします。  今...全文を見る
○紙智子君 総合的にやると分かりにくいので、こうやってわざわざ分けてみたわけなんですね。それで、今ちょっと答弁聞いていると、やっぱり一つには天候不順という話も出されましたし、それからやっぱり生産量が減っているということを挙げていたと思うんですね。  次に、下の欄ですけれども、肉...全文を見る
○紙智子君 やっぱり屠畜数が、これ表で見たら分かるように減ってきているというのは、いろいろあるけれども大きな問題なんだと思うんです。  それからもう一つの、今度、緑のですけれども、米の収穫量及び相対取引価格の推移ということで見ますけれども、ここでも二〇一四年を境にして数量は、一...全文を見る
○紙智子君 供給量が減れば価格は上がると、これは当たり前といえば当たり前なんですけれども、そういうことだと思います。  それで、安倍総理は、これ二〇一六年の農業総産出額が九兆円台に回復したということを自慢されたわけですけれども、農業産出額が増えて農家所得が増えるというのは、これ...全文を見る
○紙智子君 こうやって表にすると一目瞭然で、全体として縮小していっているということになっていて、この生産基盤の弱体化が供給量が減少している要因になっているという指摘、論調が多々あるんですね。  日経新聞で言うと、瀬戸際の日本食というのが今年の二月の新聞で書いてあったんだけど、農...全文を見る
○紙智子君 ちょっと確認しますけど、大臣の認識としては、やっぱり生産基盤が弱体化しつつあるということはお認めになるんですか。
○紙智子君 やっぱり生産基盤は大丈夫なのかと。生産者が意欲を持つ政策になっているのかということがすごく大事で、食料の価格はもう国民経済にも影響を与えていくわけですよね。そういう意味では、そういう国民生活全体にも影響を与える問題が問われているんだと思います。安倍総理は、農業総生産額...全文を見る
○紙智子君 今、横の席からそれが違うんだよという声が上がっているんですけれども、やっぱり方向性についてもしっかり分析して出さなきゃいけないと思うんです。  日本の農業というのは、規模の大小を問わず家族経営が支えているんですよね。やっぱり、いろいろ言ったって、圧倒的に家族経営が支...全文を見る
○紙智子君 今の時点では非現実的というふうに言われたんですが、要するに、多分アメリカは、大統領は再交渉を求めてくると思うんですよ。そのときに応じるか応じないか、これはっきりしておかなきゃいけないんですけれども、ちょっともう一回聞きたいと思います。  実際言っていることは、戻って...全文を見る
○紙智子君 つまり、応じないとははっきり言わないわけですか。
○紙智子君 ちょっと残念だな。もうはっきり言ってほしいんですよね。応じないと言うと、多くの人たちは、あっ、そうかというふうに思うわけだけれども、これ留保ですから、本当に困ったものだなと思います。  アメリカは、農産物市場の開放を求めてくるんですよね。再交渉に応じれば、TPP以上...全文を見る
○紙智子君 昨年、TPP11交渉が始まった頃の話ですけれども、当時の山本農水大臣がこう言っているんです。TPPの乳製品の七万トンの枠を十一か国で使ってしまうと、二国間、日米の二国間協議でアメリカから同様にやれって言われると。そうしたら十四万トンなんていうとんでもない数字になる。牛...全文を見る
○紙智子君 アメリカは必ず言ってくるんですよ。仮定だって言うけど、必ずそうなってくる。そのときにどうするかというのは本当に大事な問題だし、既に日本政府は日米経済対話の中で、アイダホ産のジャガイモの輸入制限を解禁したんですよね。いつの間にやったのかという、知らないうちにこのアイダホ...全文を見る
○紙智子君 一つ開けるとどんどん広がっていくということがありますので、やっぱり本当に農水大臣として日本の農業を守るという立場であれば、もう断固とした対応をしていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。
03月23日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  今日は予算の委嘱ということで、予算関連のことについて質問いたします。    〔委員長退席、理事舞立昇治君着席〕  それで、大雪被害についてまずお聞きしたいと思います。  今年も、例年経験したことがないような大雪によって農林漁業に被害...全文を見る
○紙智子君 今回、経営体育成支援事業の優先枠というお話も聞いていますし、農業次世代人材投資資金の前倒しということも加わっているということでよろしいですか、確認します。
○紙智子君 離農を防ぐということではっきりおっしゃっていただいているんですけれども、今年の大雪は、今、日高のお話も紹介いただいたんですが、日高地方で大きな被害ということでありまして、大雪の直後、実は前衆議院議員の畠山和也議員も現地におりまして、すぐに現場に行って、党の国政事務所が...全文を見る
○紙智子君 前倒しで初めて若い人たちに向けてということだったと思うんですけれども、それで、経験したことのない大雪で農業施設の解体をどうするか、これ関係者は途方に暮れていて、農業施設の解体も含めて支援する必要があるということで現場からも声が上がったんですけれども、ちょっともう一度確...全文を見る
○紙智子君 この経営体育成支援事業において、農業を継続するときには撤去費用も支援するという趣旨だと思うんですけれども、この撤去、建設、いずれの場合も最大で三割の助成、そして通常三百万円の上限を六百万円に引き上げるという、こういうことというのも言われているということで確認してよろし...全文を見る
○紙智子君 ちょっと最後はっきりしなかったんですけど、これはもう一度。
○紙智子君 離農しないようにということなので、離農する人は対象外ということだと思うんですけれども、やっぱり離農しないようにということでこういう対応だと思うんですね。やっぱり、営農が継続できるような支援をするというのが本当に大事だと思いますので、是非この後しっかりやっていただきたい...全文を見る
○紙智子君 いろんなものを、今あるやつをかき集めて何とかやろうという話だと思うんですけど、この事業が再建、修繕の補助率を十分の三から二分の一に引き上げると、残りの部分に対する地方公共団体の補助に関して、その七割について特別交付税措置を講ずると。これによって、農業者の負担を最小化で...全文を見る
○紙智子君 国としては精いっぱいやっているということなのかもしれませんけど、被害に遭った方から見れば、これ本当に大変な、このままだったらやっぱり溺れてしまうということだと思うので、やっぱり離農を防いで安心して営農できるようにするように対策は必要だと思うし、予算の問題ということでい...全文を見る
○紙智子君 必要なんだったら、やっぱり法律に基づいて国の役割を明確にするべきなんだと思うんですよ。  すごく不思議に思うのは、主要種子法の廃止に伴って従来の通知を廃止すると書かれているんですね。通知は四つあると。主要農作物種子制度運用基本要領、主要農作物種子制度の運用について、...全文を見る
○紙智子君 何回聞いてもおかしいと思うんですよね。もう現場を混乱させるだけだと思いますよ。  地方自治の介入だけじゃなくて、さらに、稲、麦類及び大豆の種子の品質の確保と題して、検査の在り方を変えると書かれています。従来は都道府県が指定した稲、麦類及び大豆の種子圃場に限っていた品...全文を見る
○紙智子君 要するに、今まで圃場で品質の確認、入口規制だったんだけど、今後は出口管理に変わるんじゃないですか。そして、販売段階で抜き打ち検査になるんじゃないですかね。事前検査をやめて事後検査にすると。しかも、販売段階での抜き打ち検査はサンプル検査。これ、粗悪品が出回らないかという...全文を見る
○紙智子君 結局、品質に対する信頼性を崩すことになりかねないと思います。  今日は総務省にも来ていただいているんですけれども、地方交付税措置について聞きます。  総務省は、二〇一八年の一月二十五日に、平成三十年度の地方財政の見通し、予算編成上の留意事項等についてと題する総務省...全文を見る
○紙智子君 種苗法というんだけど、主要農作物種子法には第三条に圃場の指定という規定があるんですね。種苗法には圃場の指定という条文があるんでしょうか。
○紙智子君 ないわけですよね。種苗法は、品種の育成の振興と種苗の流通の適正化を図っているというだけで、圃場の指定というのは定めていないんですよ。  行政事務の内容を一つ一つこれ何が根拠になるのかということを説明しなきゃいけないんだと思うんです。全部これ時間がなくなっちゃったので...全文を見る
○紙智子君 根拠法ないんですよ。だから、これなくなったら、廃止したら、何に基づくんですか。根拠法を聞いたんです。
○紙智子君 あのね、よく分からないんですよね。何回もちょっと、この書き方じゃよく分からないと。  農業競争力強化支援法にあるので、それに基づいて同様にやると言ったんだけど、実際に競争力支援法を見ると、その条文というのは八条になると思うんだけど、その中には書いていないんですよ。中...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間になりましたけど、もう本当によく分からないんですけれども、法律上の根拠がなかったら地方交付税を算定する理屈が成り立たないわけですよね。ですから、総務省任せにするんじゃなくて、農産物の生産にとって欠かせない種子にやっぱり政府が責任を持つべきだということを申し...全文を見る
03月29日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  ちょっと問数が多いので、できるだけ答弁については要領よく簡潔にお願いしておきたいと思います。  最初、法案について質問いたします。  東日本大震災から七年が経過し、私も先月、岩手県で調査をしてまいりました。岩手、宮城、福島の各...全文を見る
○紙智子君 それで、水産加工資金は、東日本大震災以降、被災した工場の再建などに利用されてきたと思うんですけれども、今回の改正で五年間延長と。どういう課題にこれから活用できるんでしょうか。水産庁、お願いします。
○紙智子君 それで、被災した加工業者は、この水産加工資金などを利用して生産能力が回復しつつあるということですけれども、三月に発表された、先ほどちょっと大臣も紹介していただいたんですけれども、この水産加工業者における東日本大震災からの復興状況アンケートですね、売上げが八割以上回復し...全文を見る
○紙智子君 水産加工業の皆さんにとって、今待ったなしの課題が原材料の確保と。もう、現地で聞いたら、二重ローン、今度延長になりますという話をしたら、原材料がないという話が出されたんですね。近年続いている水産加工原料となるサケやサンマ、スルメイカなどの大不漁について、水産庁としてどの...全文を見る
○紙智子君 先ほど紹介しましたアンケートでも、復興に関わる問題として、例えば青森県で最も切実な要求は原材料の確保で四三%、続いて岩手県では三一%となっているんですね。衆議院の農水委員会で我が党の田村議員が質問したそれに対する答弁で、当面の対策として、イカについては追加の輸入割当て...全文を見る
○紙智子君 三月九日付けの河北新報で、「大船渡・水産加工場 不漁続けば廃業危機」と題して報道されているんですね。その報道の中で、大船渡湾の冷凍水産加工業協同組合の役員の方が、事業計画どおりに復興できない事業者がほとんどだと、返済期間の延長など長い目で支援してほしい、これ以上不漁が...全文を見る
○紙智子君 被災地の復興を前進させるためにも、是非農水省としても、この水産加工業者の皆さんの経営が維持できるように、よく把握してという話ありましたけれども、是非力を尽くしていただきたいということをお願いしたいと思います。  次に、クロマグロの資源管理について質問します。  ク...全文を見る
○紙智子君 TAC法を適用するのは、沖合漁業が二〇一八年で、今年の一月からですね、沿岸漁業は七月からというふうになっています。  ところが、昨年、定置漁業において、僅か数日であらかじめ決めていた漁獲枠を超えてしまう状況が発生しました。そこで、水産庁は、一月二十三日に、現在の漁獲...全文を見る
○紙智子君 元々二〇一五年から始まった小型マグロ漁獲枠の規制というのは、これ沿岸漁業者に混乱を引き起こしているんですよね。やっぱり一方的に言っているだけだったら理解得られないというふうに思うんですよ。  それで、事前の説明も実は不十分だったという話も出ています。今年からは罰則ま...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間が来てしまったんですけれども、積立ぷらすに入っていない漁業者もいて、やっぱりその基準年でも生活できないというふうに多くのマグロの漁業者からも資源管理についての意見を聞いているんですけれども、マグロが増え過ぎて他の漁業にも影響すると。マグロが集まってイカや小...全文を見る
○紙智子君 マグロだけで操業している漁業者は漁業制限を一隻分で割ると年間七十キロ、金額にすると十万円しかならないと。生活ができないというんです。このままだったらもう撤退せざるを得ないような沿岸漁業者が出かねないということなので、そこのところを是非、大臣許可の枠組みを見直していただ...全文を見る
04月03日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、TPP、そしてTPP11についてお聞きいたします。  安倍総理は、アメリカ抜きのTPPはあり得ないと言っていました。しかし、TPP11を推進しました。なぜアメリカ抜きのTPP11を推進したのでしょうか。
○紙智子君 日本がリードしたというふうに言うわけですけれども、アメリカ抜きがあり得ないと言っていたのに、なぜTPP11にかじを切ったのかと。そのきっかけになったのは、昨年、二〇一七年の二月十日に行われた日米首脳会談なんじゃないのかと思うんです。安倍首相は、トランプ大統領とこの日米...全文を見る
○紙智子君 それはTPPを含むということなんですか。
○紙智子君 TPPも含まれるということだと思うんですけれども。  今ちょっと言われたんですけれども、日本が、その次の文章ですよね、既存のイニシアチブを基礎としてというのはどういう意味なのか。これ自身の意味ですね。TPPやRCEPを含む日本のイニシアチブということなんでしょうか。...全文を見る
○紙智子君 TPPを含むと。  安倍総理がなぜこのTPPを推進してきたのかということで言うと、やっぱりそれは日米首脳会談で高い基準の促進に向けた両国の継続的努力の重要性を再確認したと、ここがポイントなんだと思うんですね。再確認したと。つまり、アメリカとは高い基準の経済協定を作る...全文を見る
○紙智子君 アメリカとは高い基準の経済協定を作ることを共通の土台とするということができたと、誓約したと。TPPの枠組みを活用することが可能になったというふうに思うんですけれども、言い換えれば、これアメリカの言わばお墨付きを得てTPP11を構築することが可能になったんじゃないかと思...全文を見る
○紙智子君 今はやってはいないということなんですけれども、関税については、しかし今後は扱っていくことになるわけですよね、その話はしていくことになるわけですよね。
○紙智子君 その場でやらないとしたら、いつ関税関係の交渉はすることになるんですか。
○紙智子君 まあ政府はこのTPP11を日米関係と切り離して今批准しようとしているわけですけれども、日米間では、二国間の枠組みや日米経済対話の決着次第では、これは日本の農林水産業への影響は計り知れないというふうに思うんです。  米国のライス協会でいえば、元々、日本の米の消費量につ...全文を見る
○紙智子君 それが当時、なぜ踏襲するのかと。あれだけ議論になって、納得できないという声がずっと残り続けたわけですよ。  それで、これ農業共済新聞に書いてあるんですけれども、要するに、政府が発表した影響試算が生産現場の不安をむしろ増幅させていると。TPP11の農林水産物の生産減少...全文を見る
○紙智子君 納得をする努力をしていくというのであれば、もう一回ちゃんとしたものを出し直すべきだと思いますよ。  それから、TPP11協定についても聞くんですけれども、これ新しい協定だというふうに言っているわけですね、新協定だと。第一条には、TPP12も、元のTPP協定を組み込む...全文を見る
○紙智子君 聞いたのは、要するに今お話しになったのは、一部の国で暫定発効していたものをそれを部分的に取り入れているという話で、協定全体ですよ、一部のことについてはあったとしても、協定全体としてまだ発効していないものを取り込んだことはあるのかと聞いたんですよ。
○紙智子君 未発効なものですか、それは。
○紙智子君 ですから、発効もしていない協定を丸まま取り込んだというのは初めてだと思うんですよ、今回。  TPP11はTPP協定のような秘密保持契約というのは、これはあるんでしょうか。
○紙智子君 そうですよね。ですから、やっぱり何で過去に例がなかったような形で交渉を進めたのか。秘密保持契約がないわけですから、交渉内容明らかにすべきなんですよ。農業についても関税においてどういう議論がされているのか、そういったことも含めて明らかにすべきじゃないですか、秘密保持義務...全文を見る
○紙智子君 やっぱり政府のやり方というか手法において、本当に前のめりで、やっぱり発効もしていない、今まで発効してもいない協定を初めて取り入れて新協定を作ったと。過去にないことをやっているわけですよ。昨年十一月に合意していない部分が残っているのに大筋合意だと言って予算を組んだわけで...全文を見る
04月04日第196回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第4号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  東日本大震災、東京電力福島原発事故から七年がたちました。引き続き被災者の生活となりわいの復興を支援することが必要であるということは当然ですけれども、七年たって、更に充実させる事業もあれば、事業の打切りによって新たに苦難になっている...全文を見る
○紙智子君 見直しの年に入るということでは、総合的に自治体における進捗状況も把握されるということをお答えいただきました。  そこで、今日は津波補助金についてお聞きをしたいと思います。  津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金、これは、東日本大震災によって被害を受けた津...全文を見る
○紙智子君 まあ熟度が低いというのは、果たして全部そうなのかというのはちょっと疑問なんですが。  不採択数も多いんですけれども、驚いたのは辞退者が多いことなんですね。採択数で六百四十二件のうち辞退者数が二百八十一件もあるんです。約四三%の方が辞退されているんですね。それで、採択...全文を見る
○紙智子君 それで、ちょっと復興大臣にお聞きしたいんですけれども、震災からの復旧復興を支援するためにいろんな制度や事業が活用されているわけです。今年に入って、本委員会において例えば二重ローンの対策法を延長したり、それからまた、水産庁は水産加工資金法を延長しました。  私、二月に...全文を見る
○紙智子君 それで、ちょっと先ほどの続きなんですけど、津波浸水地域の補助率は、中小企業は二分の一から六分の一というふうに幅があるんですよね。辞退した業者から話を聞くと、補助率が二分の一だというふうに聞いて応募したんだけど、実際に蓋を開けてみたら四分の一だったと。それで、自己負担が...全文を見る
○紙智子君 丁寧に説明していると言うんですけど、丁寧に説明されていないから分からないと、どうしてこうなるんだろうかといって辞退しなきゃいけなくなったわけですよ。  やっぱり郵送で通知しているだけで、一方的に言っているというだけでは、これ納得できないというように思うんですね。 ...全文を見る
○紙智子君 津波補助金は、大震災で被害を受けた津波浸水地域を支援する制度ということになっているんです。財源は税金ですよね。それで、津波補助金は、国が基金を造成して、一般社団法人地域デザインオフィスが民間事業者等に補助するという複雑なちょっと仕組みになっていると思います。審査は民間...全文を見る
○紙智子君 津波補助金の申請期間が二〇一八年度の末ということなのでもうすぐなんですけど、この制度を使いたいと言っている業者もいます。意見書では、土地の区画整備が終わっていない地域があるので、本年度でこの制度が終わったら活用できないというふうに言う人もいるんですね。  津波補助金...全文を見る
○紙智子君 是非、事業者が困らないように、延長の方向でというか、検討いただきたいんですけれども、大臣、いかがでしょうか。
○紙智子君 前向きに、是非、いい方向に喜ばれるように検討していただきたいと思います。  最後、ちょっと自主避難者の問題もお聞きしたいと思います。  二〇一七年の三月末に自主避難者への住宅の無償提供が打ち切られました。この問題は、先日、我が党の岩渕議員が詳しく質問いたしました。...全文を見る
○紙智子君 だから、今までの答え方って、大体もう福島県がやっていることを復興庁としても応援するというやり方でしかないんですね。直接復興庁が支援していないと、やってないということなんですよ。  やっぱり今回のこの東電の福島原発事故の責任というのは、東電と国にその責任があるわけです...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたので、是非自主避難者を支援する仕組みをつくっていただきたいということを申し上げて、質問を終わります。     ─────────────
04月05日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  冒頭、私からも一言申し上げておきたいと思います。  あってはならない財務省の文書の改ざん、そして今度は防衛省ですね、これまた文書の隠蔽、そして少し前は厚生労働省のデータの改ざん、いいかげんなこのデータでもって審議をさせようとした...全文を見る
○紙智子君 今農地法との関係もおっしゃったんですけれども、二〇二二年、迎えるに当たって、生産緑地地区内の農地が指定から三十年が経過して、これ市町村への買取りの申出が可能となるということで、農業者の高齢化や後継者不足なども出てきて、宅地化が更に進んでしまうんじゃないかという懸念もあ...全文を見る
○紙智子君 差し迫った課題でもあるというふうに思うんですね。  それで、東京都のある地域で六十歳以上の農業者の割合が六〇%になっていると。高齢化が進んでいるわけです。生産緑地の買取り申出の要請というのは、指定から三十年がたたなくても主たる農業従事者の故障とかあるいは死亡とかいう...全文を見る
○紙智子君 東京都でも農家の高齢化や担い手不足などから遊休化とかあるいは低利用化が問題となっているということなんですけれども、都内の農業者の方からは、耕作放棄とまではいかないけれども、クリ畑とか柿畑とかを何とか維持してやっているという話も聞いています。そういう現状がある中で、本来...全文を見る
○紙智子君 土地、農地が減少する状況が進んでいる中で、農地を保全するということでいえば、今のことというのはやっぱり非常に大事なことなんだろうと思います。  次に、農地の貸借に関わる課題についてお聞きしたいんですが、東京都の調査では、生産緑地の貸借が可能となった場合の貸したい相手...全文を見る
○紙智子君 農業委員会とかJAとかということで期待をしているという話あったんですけど、やっぱり農水省として新法を作るわけですから、きちんと農水省としてはリーダーシップを取っていただきたいと思います。  それから、事業計画を認定した後に、貸し手と借り手の当事者間で契約上のトラブル...全文を見る
○紙智子君 自治体のそういうことも言われたんですけれども、やっぱり事業計画の認定に関わる自治体や農業委員会がそういうトラブルについて対応するんだけれども、やっぱりそこをできるだけそうならないようにフォローする必要があるんだと思いますので、その点もしっかり踏まえてやっていただきたい...全文を見る
○紙智子君 今回、この生産緑地地区内の農地の貸付けに対して相続税の納税猶予制度を適用したというのは、これはいいことだというふうに思うんですね。さらに、営農継続を保障する上でも、営農に不可欠な作業場だとか、あるいは農機具倉庫、それから畜舎などの農業用施設用地なども相続税の納税猶予の...全文を見る
○紙智子君 都市農地の場合、相続税が高額で払い切れないということもあって、農地を物納する方も中にはいらっしゃるというふうに聞いています。  東京都が二〇一七年の五月に発表した東京農業振興プランの中で、国への要望として、都市農地を保全するために相続税の物納により国有化される市街化...全文を見る
○紙智子君 時間ですので、終わります。是非、更なる振興を求めていただきたいと思います。  終わります。
04月10日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  日米関係とTPPについてお聞きするんですが、その前に、昨日から今日にかけて加計学園問題をめぐって愛媛県の面会記録に首相案件ということで書かれていたこと、そして柳瀬首相当時秘書官の主な発言が報道されているわけです。その中には、獣医師...全文を見る
○紙智子君 今の話でも、いろいろ言ってきたけれども解除はされていないということですね。  日米のトップ会談で、日本が鉄、アルミニウム製品のこの輸入製品の対象国から外すように求めるというふうになった場合、アメリカから日米自由貿易協定、FTAの交渉入りを求めてくる可能性があるんじゃ...全文を見る
○紙智子君 アメリカは以前から日米FTAを求めているというふうに言われているんですね。  三月にアメリカ議会の下院歳入委員会の公聴会で、米国通商代表部、USTRのライトハイザー代表は、適切な時期に自由貿易協定を結ぶことに関心があると日本に伝えているというふうに証言をしているわけ...全文を見る
○紙智子君 いつですか。
○紙智子君 あのね、レクチャーで事務方の方から、ブリーフィングで昨年十月の日米経済対話において関心が示されたと言っていますよ。そうじゃないんですか。
○紙智子君 あのね、本当にこれ、真実を語っていただきたいんですよ。  昨年十月の日米経済対話でアメリカがFTAに関心があると伝えてきたわけですよね。十一月の首脳会談でも日米FTAは協議されていたんじゃありませんか。
○紙智子君 ですから、今あったというふうに言われたんだけど、安倍総理は、トランプ大統領との会談では日米FTAに関するやり取りはありませんでしたと言っているんですよ。  しかし、昨年の十一月十七日にウィリアム・ハガティ駐日米国大使は日本の記者クラブで率直に語っているわけですね。ハ...全文を見る
○紙智子君 あれ、十一月の中で話ししている、ハガティ大使が言ったことというのは違うんですか。
○紙智子君 ちょっと全然それ納得できません。だって、日本記者クラブで語っているんですよ。それ、うそだったということになるんですか。
○紙智子君 いや、ちょっと全く納得できないですよ。それで、これ、ちゃんと精査しなきゃいけないと思うんですけれども、どうして真実を語らないのかと思いますよ。それで、これも情報隠ししているんじゃないかというように言いようがないと思います。  それで、齋藤大臣にお聞きしますけれども、...全文を見る
○紙智子君 ちょっとはっきりしないですけれども、やっぱり本当にこの問題をめぐっても非常に大きな影響が日本に与えられる可能性がある問題ですし、やっぱり農水大臣ですから、そういう深刻さを受け止めるならば、ちゃんと閣内においても発言すべきだというふうに思いますよ。  ハガティ大使の発...全文を見る
○紙智子君 あのね、一連のずっと発言した中に入っているんですよ。だから、場所が違うところで言っているわけじゃなくて、一連の中で言っている話なんですよ。ちょっとそれはもう一度確認しますので、調べておいていただきたいと思います。  それで、四月十七日から始まる日米首脳会談で、これ、...全文を見る
○紙智子君 仮定のことに答えられないというんだけれども、もう目の前じゃないですか、実際に四月十七日から始まるわけですから。日本の農産物の市場開放を目指すような日米FTA交渉は拒否するように強く求めておきたいと思います。  続いて、TPP11についてなんですけれども、TPP11の...全文を見る
○紙智子君 TPP11はTPPの全条項を取り込むことを定めているわけですね。  私、四月三日の質問で、TPP11の第一条に、十二か国のTPPと、TPP協定を組み込むとの規定があるけれども、新しい協定を作るに当たって発効もしていない協定を取り込んだことがあるのかというふうに聞きま...全文を見る
○紙智子君 ですから、一部のところについて合意するということであって、取り込む規定ではないんですよね。外務省は取り込んでとか取り込まれたと答弁されたんだけど、取り込む規定そのものはないんですよ。  先日は、さらに、一九七八年の議定書の例を出しました。答弁は、千九百七十三年の船舶...全文を見る
○紙智子君 ですから、その修正することに従うことを規定するというふうになっていて、これ取り込む規定じゃないんですよ。TRIPS協定にも一九七八年議定書にも取り込み規定はないのに、何で取り込み規定があるような言い方を、しかも、丸ごと取り込んだなんていうことをこの前説明されたんですけ...全文を見る
○紙智子君 言い過ぎだったと思いますよ、完全にこの前の答弁というのは。丸ごとなんて言っているわけだから。議論を混乱させるようなやり方はやめていただきたいと思います。  TPP11の第一条でTPP協定を取り込むと規定をしていると。これが丸ごと取り込むということですよ。新協定なのに...全文を見る
04月17日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第11号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  農林水産委員会において、この獣医師に関する件をテーマにして加計学園に関する集中的な質疑が実現しました。今日の集中的な質疑には、参考人として稲葉睦北海道大学教授に出席をいただきました。初めに、感謝を申し上げたいと思います。  さて...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。全くできないことはないというふうにおっしゃいました。  それで、獣医師の方からもいろいろ個別にお話聞いたんですけれども、行政、それから防疫、食品衛生、動物の診療、動物実験、管理施設など、獣医師の領域というのはとてつもなく広いんだというお話があり...全文を見る
○紙智子君 問題はない、確認されたんだというお話だったと思うんですけれども、獣医学部を新設するに当たって獣医師に関係する団体や大学から意見を聞かれたんでしょうか。
○紙智子君 いろいろ聞いてきましたということでいろいろ紹介されたんですけれども、稲葉参考人にお聞きします。  国家戦略特区でつくる獣医学部は、世界最高水準の国際医療拠点にするというのが方針なわけですけれども、先生は全国大学獣医学関係代表者協議会の会長をされています。意見はそのと...全文を見る
○紙智子君 だから、聞いてないわけですよね。本当に……(発言する者あり)そうなんですよ、都合のいい人しか聞いてないという今の話なんですよ。反対する人は聞かないという話ですよ。岩盤を突破するためには関係者の意見は聞かないと、これが安倍政権の特徴なんですね。  愛媛県の文書によると...全文を見る
○紙智子君 記者会見を読ませていただきましたので、今のは大体そういうことだったと思うんですけれども、東京新聞の報道についてもされていますので、聞きます。東京新聞は、愛媛県文書、農水省が提出を求めると題する記事を書きました。農林水産省で見付かった愛媛県の職員作成による当時の柳瀬唯夫...全文を見る
○紙智子君 そこが、だから記者会見で、愛媛の作成の文書を受け取った職員は文書を見た記憶はなくて、後任に渡した記憶もないと。後任者が保存しているのであれば、異動の際に渡した資料の中に含まれているのかもしれないと言われたということを大臣言われたんだけれども、東京新聞の報道が事実だった...全文を見る
○紙智子君 省内が大変だというんであれば、愛媛県に直接問い合わせてほしいと思うんですよ。愛媛県に問い合わせれば、もう簡単だと思うんですね。  今、多くの国民は、森友や加計学園、イラクの日報問題など、改ざん、疑惑、情報隠しということに対して非常に強い不信、批判の声を上げているわけ...全文を見る
○紙智子君 いや、真相が解明されないうちは、ちゃんとやっぱりやるべきだと思いますよ。そこは是非確認を、そんな難しいことじゃないと思います。愛媛県側に、こういうことで報道されているけれども実際はどうだったのかということをやり取りすればいいと思いますので、是非確認していただきたいと思...全文を見る
○紙智子君 是非やっていただきたいと思います。今検討と言いましたけど、やっていただきたいと思います。そうしなければ国民の納得は得られないと思います。  それと、愛媛県が作成した文書の内容についてなんですけれども、内閣府の藤原次長は、国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい、イ...全文を見る
○紙智子君 あのね、記憶にないという話なんだけど、否定はしていないんですよ、だから。そういうことを言っていないとは言っていないんですよ。記憶にないと言っているわけだから、ちゃんと思い出してもらわなきゃいけない話なんですよ。  何で藤原次長はこんな提案したのか。面談記録には、要請...全文を見る
○紙智子君 あのね、ずっとそうやって覚えがないということで言い切ろうとしているけれども、それはもう通用しないですよ。愛媛県が作成した文書には、県としては、国家戦略特区の申請のため、今治市の意向を踏まえて、加計学園とも協議しながらというふうに具体的に加計学園という学校名が出ているわ...全文を見る
○紙智子君 長々と言い訳的に言わないでほしいんですけれども。  要するに、国家戦略特区の事業者が加計学園であるということを知ったのはいつですか。
○紙智子君 ちょっとそのでたらめな答弁やめてほしいんですよ。徐々にってどういうことですか。初めから分かっていたんじゃないですか。それをごまかしてやろうとするのはもう絶対了承できないですよ。  これ、また多分後の方でも質問されると思いますけど、徐々ってどういうことなんですか。
○紙智子君 答弁全然駄目です。徐々にって、もっとはっきりと言ってほしいんですよ。加計学園であることを知ったのはいつかと、はっきり答えてください。
○紙智子君 全く納得できませんけれども、よく調べて、いつからかというのを出してください。ちょっと委員長に求めておきたいと思います。
○紙智子君 柳瀬首相秘書官は、四国に獣医大学の空白地帯が解消されることは、鳥インフル対策や公衆衛生獣医師の確保の観点から、農水省、厚労省も歓迎する方向というふうに言っているわけですけれども、野上官房副長官にお聞きしますけれども、これ、農水省は歓迎しているというのは一体どういう意味...全文を見る
○紙智子君 今意味分からなかったので、もう一回ちょっと言ってください。
○紙智子君 変わったということは承知していないって、ちょっと意味がよく分からなくて、農水省は歓迎していなかったんですよ、元々。必要ないと言っていたわけで、それが歓迎しているというふうに変わったのには、その背景に話合いがあったのかどうかということになるわけですよ。想像できるわけです...全文を見る
○紙智子君 結局、だから、獣医師は足りていると、偏在はあるとは言っていたけれども、だけど、だからといって新たに必要だって話は全然なかったんですよ。むしろ反対だったんですよ。それが何で歓迎しているという話になるのかと。そうなるからには、背景で話合いがされたのかもしれないというふうに...全文を見る
○紙智子君 農水省自身が答えていたこと自身も全く信用できないということになるわけですよ。  いずれにしても、加計ありきでこれ進んでいたということがこの間のやり取りを通じても明らかになっていると思いますし、ますます疑惑が深まっているという中では、これ、引き続き集中審議が必要だとい...全文を見る
04月19日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  四月十七日に加計学園に関わる集中審議を行いました。答弁がなかった質問がありましたので、改めてお聞きします。  愛媛県が作成した文書には、県としては、国家戦略特区申請のため、今治市の意向を踏まえ、加計学園とも協議しながらということ...全文を見る
○紙智子君 何か、だから分からないんですよね。期日としては答えられないというのはちょっと納得いかないです。だけど、今またこれ聞き直しても同じような答弁が返ってくると思うんですけれども。  農水省の方にも実はお聞きしたんですよ。文書を受け取ったと思われる四月三日に事業者が加計学園...全文を見る
○紙智子君 今、二十七年六月にそういう経過を見て可能性があったというような話なんだけど、これ、四月三日というのは二〇一五年ですよね。この時点で、文書が届いているということの時点では、このときは認識していないということになるんですか。
○紙智子君 やっぱりちょっと、二〇一五年の段階で、実は文書を届けている段階で、普通だと、それを受け取って、あっと思うわけですよ。そこが抜けていて、それで、その今の話は二十七年の六月という話なんだけど、これはやっぱりどうも納得できないんですよね。  いつ知ったのか、これ是非調査を...全文を見る
○紙智子君 それで、柳瀬首相秘書官は、四国に獣医大学の空白地帯が解消されることは、鳥インフル対策や公衆衛生獣医師確保の観点から、農水省、厚労省も歓迎する方向という、これ、文書に書いてある中身で言っているわけですけれども、先日、この問題も野上官房副長官に聞いたわけですけれども、はっ...全文を見る
○紙智子君 ちょっと違っているなという感じは分かるんですけれども、今聞いたことは、やっぱり実は相談しなかったら柳瀬さんはそういうことを言えないと思うんですよ。だから、本当は誰か相談している人がいるんじゃないかと思うんですよね。  それで、齋藤大臣は記者会見で、愛媛県の文書は行政...全文を見る
○紙智子君 大臣として認めた以上、やっぱり説明する責任が、解明する責任があるし、説明する責任があると思いますよ。政府全体もそうですけれども。  やっぱり真相を究明して説明責任を果たすということを求めたいと思いますが、もう一回、どうですか。
○紙智子君 せっかく行政文書として位置付けたわけですから、それは是非責任を果たしていただきたいということを重ねて要求したいと思います。  次に、法案の質問に入りたいと思います。  これは農業経営基盤強化法案についてですけれども、農地が農地として活用されることになるのかという、...全文を見る
○紙智子君 高度化施設というのは、環境制御、衛生管理できる施設というふうに言っていますよね。今年の冬は北陸とか北海道で物すごい豪雪の被害もあって、随分農用ハウスが被害に遭ったわけですけれども、そのほとんどが普通の農業用ハウスだったですね。  農業用パイプハウスというのは、これ農...全文を見る
○紙智子君 その高度化とか効率化ということ自体も、なかなかちょっと抽象的でよく分からないんですよね。  農業用パイプハウスが高度化施設になるのかどうか、これどうですか。
○紙智子君 第四十三条に、農業委員会に届け出て農作物栽培高度化施設の底面とするために農地をコンクリートその他これに類するもので覆うというふうにあります。  それで、農業者が自分で栽培している農業用パイプハウスは、これは高度化施設だというふうに届け出たら高度化施設として認めるんで...全文を見る
○紙智子君 ちょっとその辺もよく分からなくて。農業用パイプハウスというのは高度化施設なのかそうでないのかと。そうでないんですか。そうなのかそうでないのかというのをちょっと。
○紙智子君 本当ですか。コンクリート張れば認めると、高度化施設ということになるんですか。
○紙智子君 何か本当、分からないんですよ。私たちの周りの農家の人たちは、いや、今度の法律できたら、ああ、じゃ、自分のところもコンクリート張りにしようかなと思ってやったら、いや、それはもう転用をやってくださいと、手続してくださいと言われる可能性があるのかということなんかも含めて、い...全文を見る
○紙智子君 何か、これレクでも何回も聞いているんだけど、やっぱりはっきりしなくて、普通用のパイプハウスは高度化施設とは言わないんじゃないですか。普通のパイプ用ハウスは言わないんだと思うんですけど、そうだとするとどうなるかというと、普通の農業用パイプハウスで底面をコンクリートで覆っ...全文を見る
○紙智子君 植物工場もそういう条件に合えば入るんだということですよね。
○紙智子君 それで、植物工場を建設するにはどれぐらい費用が掛かるのかということについて、農林水産研究開発レポートがあって、そこには七百二十平方メートルの完全人工型施設の十アール当たりのコストは、設置コストは三億一千万円、光熱費等の運営コストは千八百六十万円になるということが紹介さ...全文を見る
○紙智子君 そうですよね。やっぱり家族でやろうと思っても、掛かることを、投資しなきゃいけないとなるから相当やっぱり慎重だと思うし、すごく大変なことなんだと思うんです。  今年、二〇一八年二月に野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社というのが植物工場経営の現状と将来展望と...全文を見る
○紙智子君 今答弁の中で、家族でもできなくはないような話があったんだけど、雇用労働だとかいろいろな技術面とかそういうことも含めると、私はやっぱりそう簡単ではないんじゃないかなというふうに思うわけですね。  それで、家族経営でもコンクリート化を認めるということにするのであれば、高...全文を見る
○紙智子君 今紹介されているように、農水省としては、一旦コンクリートで固めると耕作不可能になるというふうに言っていたわけですよ。この見解をなぜ変えたんでしょうか。
○紙智子君 今のその説明も何かすごく言い訳的に聞こえていて、やっぱり主張を変えたということになるんじゃないんですか、変えていないんですか。元々そうじゃなかったんでしょう。
○紙智子君 後付け的に言っているようにしか聞こえないんですよね。この間何度もやり取りしたときには、そういう説明なかったですよ。後から付けたんじゃないですか。  いろいろ、先ほどのやり取り聞いていても、要するに現場からの要望があったからだという話もありましたよね。だけど、やっぱり...全文を見る
○紙智子君 先ほどの舟山さんとのやり取り聞いていても、今、違いますよ、言っていることが。  民間の産業競争力の懇話会という団体がありますけれども、大手の企業が会員になっている団体ですよね。二〇一六年の三月に植物工場の研究開発を加速するための国内法の整備と規制緩和として、農地法と...全文を見る
○紙智子君 先ほどのちょっと舟山さんの資料を見ても、もう五月の段階でそれに応えて、決まっているわけですよね。だから、いろいろ言い訳されるんだけれども、ちょっとそれは矛盾しているというふうに思いますし、やっぱり言い訳にしかすぎないというふうに思うんですよ。  それで、先ほど紹介し...全文を見る
○紙智子君 今の答弁、もう生産緑地も対象になるということです。  改正案には、周辺の農地の営農条件に支障を与えない施設というふうになっています。生産緑地は農地というよりも宅地に囲まれているんですよね。せっかくある生産緑地が植物工場になってしまったら、緑豊かな景観の形成とか防災空...全文を見る
○紙智子君 技術の進歩は私も否定はしないですけれども、それであれば、もう一回ちゃんとよく元に戻って議論していただきたいと思います。  生産緑地で植物工場が推進される懸念もあって、植物工場が失敗した場合は今度は農地に戻すことが困難になるという問題がある。それから資材置場になりかね...全文を見る
○紙智子君 ちょっともう一つあったんですけれども、時間になりましたのでまとめたいと思います。  それで、やっぱり慎重にも慎重を期してやっていただきたいというふうに思います。未登録農地をどうするかというのは、やっぱり財産権に絡む話でもありますので難しい問題なんですけれども、やっぱ...全文を見る
05月10日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第13号
議事録を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業経営基盤強化促進法等の一部改正案に反対する討論を行います。  反対する理由は、国家戦略特区諮問会議や植物工場を推進する民間企業の要求を受け入れ、農林水産省の見解まで変えて、農地をコンクリート化しても農地と認めるものになっているからです...全文を見る
05月15日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、今、北海道の置かれている状態について触れながら議論をしたいと思います。  北海道は、道民の生活や基幹産業である農林漁業をめぐって大きな岐路に立たされています。道民の生活という面からいいますと、JR北海道が単独維持困難路線...全文を見る
○紙智子君 それで、これからの農業がどうなっていくのかということで、日米経済関係についてもちょっとお聞きしたいと思うんです。  安倍晋三首相とアメリカのトランプ大統領が四月の十七、十八と首脳会談を行いました。そこでは、新たに茂木大臣と今度アメリカのライトハイザー通商代表との間で...全文を見る
○紙智子君 ちょっと聞いたことにちゃんと答えられていないなと。どうして新しい仕組みが、枠組みが必要になったのか、経済対話と違うことについて何でわざわざ必要になったのか、その辺ちょっともう一回お願いします。
○紙智子君 日米経済対話は、今お話あったんですけれども、日本の担当者、事務方の交渉というか対話を担ってきたというふうに思うんですね。要所要所では大臣があったと思うんだけれども、だけど日常的にはこの担当者のところがやってきたと。アメリカから見れば、これはなかなか交渉が思うように進ま...全文を見る
○紙智子君 アメリカは日米FTAに関心があるというふうに言っているという言い方を日本政府はしているわけですよね。関心がある、関心を示すというだけじゃなくて、実際上FTAを今まで求めてきているんだと思うんですよ、鉄鋼問題もありますし。そういうアメリカの圧力をかわすために経済協議とい...全文を見る
○紙智子君 目的に反する合意はないというふうにおっしゃるんですけれども、私、やっぱり思い出すのが、日本がTPPに参加する際に入場料を払ったことなんですよ。アメリカに合わせてBSEの当時対策の輸入規制を緩和をすると。それから、自動車とか保険もこれ米国の要求を受け入れて、それを入場料...全文を見る
○紙智子君 昨年の経済対話で、日本国内でも説明もないままアイダホ産のバレイショの輸入が解禁されたわけですよ。北海道の人たちは驚きと怒りの声が出ました。  国民の皆さん、そして北海道の農家が求めているのは、これ、交渉で何が議題になっているのか、どんな交渉が行われているのか、交渉状...全文を見る
○紙智子君 今までも情報を出さないでずっと来ているわけですよ。やっぱり新たな経済協議をこれアメリカからの譲歩を迫られる場にしない、そこのところは強く求めておきたいと思います。  それから次に、農産物を運ぶ物流、JR北海道について聞きますけれども、JR貨物によりますと、二〇一四年...全文を見る
○紙智子君 JR北海道の問題で、次、国土交通省にお聞きしたいんですけれども、JR北海道が単独維持は困難だとする路線を公表して以降、JR北海道の線路、鉄路の存続を求める運動が広がってきているんですね。私の議員事務所にも多数の方が要請に来られています。私たち日本共産党としては、鉄道政...全文を見る
○紙智子君 それで、開業して以降、北海道新幹線は赤字が続いているんですよね、今、函館までなんですけど。財務省は、北海道新幹線は赤字だが、在来線の単独維持困難路線の赤字がなければ経常損益の黒字化が見通せたなどと、これ新幹線と在来線のセット論を論じているんですね。  国土交通省、立...全文を見る
○紙智子君 つまり、新幹線は新幹線と、在来線は在来線と、それぞれで改善を図るという立場ということでよろしいんですよね。
○紙智子君 やっぱり、新幹線という稼ぎ頭の赤字を理由にして、この地方路線を廃止してもやむを得ないなんというのはとんでもない意見だというふうに思いますよ。JR北海道が困難になっているのは、元々はやっぱり国鉄民営化以来の問題があるわけで、やっぱり国としては線路を存続させる支援や責任が...全文を見る
05月16日第196回国会 参議院 本会議 第19号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  会派を代表して、森林経営管理法案について、まず農林水産大臣に質問いたします。  本法案は、戦後林政を大転換させるものです。それなのに、衆議院は僅か六時間の政府質疑と参考人質疑のみです。参考人からは、作成プロセスが余りにも密室的、森林所有...全文を見る
05月17日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  この農林年金の問題は十分熟知されている方もいらっしゃると思うんですけれども、国民的にはやっぱりなかなか知られていないということもありますので、今日、基本的なことに質問をしたいと思います。  まず、農林漁業団体職員共済組合、農林年...全文を見る
○紙智子君 それで、年金財政を改善するために、二〇一〇年の四月にこの一時金支払制度を導入したわけですけれども、平成二十三年農林年金財政の見通しというのが出ていると思うんですけれども、これについて説明をお願いします。
○紙智子君 それで、農林年金は特例業務負担金を徴収しているんですけれども、これはなぜなのか、そしてまた、どこからこれは支出されているんでしょうか。
○紙智子君 今、福利厚生費からも支出されているということで、つまり個人負担ではなくて団体負担ということですよね。団体負担ということなので、受益のない組合員なり農民なんかもそこに影響していくということなんだと思うんです。  それで、受給権についてもお聞きするんですけれども、これ先...全文を見る
○紙智子君 そういう努力をしてここまで減ってきているという話ではあるんですけれども、それにしても、受け取れない、分からない人というのがまだ四万人超えて残っているということで、やっぱり制度が変わるわけですので、是非不明者はなくしていただきたい、皆さん共通の質問されておりますけれども...全文を見る
○紙智子君 是非、丁寧にやっていただきたいというふうに思います。  それからもう一つ、時効についてなんですけど、これ厚生労働省にお聞きします。  国民年金、厚生年金には五年の消滅時効の規定があるわけですけれども、これ、やむを得ない事情によって時効前に請求することができなかった...全文を見る
○紙智子君 やはり一人残らず対応できるようにするためということだと思うんですけど、そういう趣旨ですよね。
○紙智子君 それでなんですけど、農林年金もやっぱり同様の対応が必要なんじゃないかと思うんですね。  法律では、施行後、未裁定者というのは五年の間に一時金の受給申請をしなければ受給権はなくなってしまうということなんです。制度の変更が本人に届かなかったときにどういうふうに対応するの...全文を見る
○紙智子君 そういうことで、更に一層その努力をしていただくということだと思うんです。  それで、農林年金制度を取り巻いて、やっぱり環境的にどうしても農協、漁協、森林組合等の組合数の減少と、背景には農林漁業自体が非常に大変なことになっているということが、非常に厳しくなっているとい...全文を見る
○紙智子君 今分析をされた上でやったんだというふうに言われたんですけれども、第三者委員会のこの種苗法違反に関する調査報告書、概要が出ていますけど、これちょっと見ましたら、種苗法違反の表示問題ももちろん重大なんだけれども、やっぱり品種偽装は特にひどいというか、もう本当になかったこと...全文を見る
○紙智子君 今表示の話をされたんですけど、この品種偽装ということについて言うと、報告書によると、過去の品種偽装行為を裏付けるような客観的、具体的なデータの存在が隠されたりとかということもあって、やっぱりこういったものを含めてきちっと提出をさせると、その上でしっかり分析して判断すべ...全文を見る
○紙智子君 つまり、出させて対応していくということでいいんですか。
○紙智子君 是非、ちゃんと隠させないで出させて、しっかりと見て判断をしてきちっと対応しないと、第三者委員会も雪印グループがつくっている、顧問弁護士なんかも元々雪印の弁護士を使っているわけですから、しっかりやっぱりそこは農水省が見てやっていく必要があるんだというふうに思うんです。 ...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたので終わりますけれども、やっぱり繰り返させないという深い反省の上に立っていますから、是非そこをしっかりやっていただきたいということを申し上げて、質問を終わります。
05月22日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第16号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  法案の質疑に入る前に、ちょっと通告をしておりませんでしたけれども、昨日、愛媛県は参議院予算委員会の要求に応えた新たな文書を提出しました。そこには加計学園からの報告があって、平成二十七年二月二十五日、理事長が首相と面談、理事長から、...全文を見る
○紙智子君 国民の多くは、誰も納得もしていないわけです。到底これはもう納得できるものじゃないと思います。  愛媛の文書どおりだったら、総理が国民と国会を欺いていたということになるわけで、これは総理の進退に関わる問題だというふうに思うんですけど、大臣、いかがですか、そう思いません...全文を見る
○紙智子君 閣僚の一員であり、そして獣医学部に関わる、獣医師に関わる問題であるわけでありますから、だからコメントできないということにはならないと思いますよ。  獣医師は農水省が所管省庁なわけですよね。農水省から内閣府への出向者が関与していた疑いもあるわけです。出向者がどういうふ...全文を見る
○紙智子君 あのね、記憶がないで済ませられないことだと思います。しっかりと聞き取っていただきたいと思うし、思い出していただきたいと思うんですね。  なぜ今治市に加計学園の新設が認められたのか。総理の意向、総理案件だから、だから認められたという疑いはますます濃厚になっていると思う...全文を見る
○紙智子君 それでは、法案の質疑に入ります。  安倍晋三首相は、施政方針演説で、「戦後以来の林業改革に挑戦します。」と言われました。戦後以来ということですから、これ、戦後林政の大転換になると思うんです。何を転換するのかと。  これまでの林業経営は、森林経営は、森林所有者による...全文を見る
○紙智子君 森林所有者が自発的に施業を行う仕組みを市町村に移すということだと思うんです。従来のスキームをそういう意味では抜本的に変えることになると。  次に、法案の説明資料についてお聞きします。  昨年六月九日に閣議決定された基本方針二〇一七年で、意欲ある持続的な林業経営者と...全文を見る
○紙智子君 衆議院で、現状維持したいという人を含めて経営意欲が低いと説明したことに批判が高まると、この森林の経営意欲が低いというのを経営規模の拡大への意欲が低いというふうに修正したわけです。しかし、森林資源の循環利用に関するこの意識・意向調査では、経営規模の拡大をしたいというふう...全文を見る
○紙智子君 支援する対象をやっぱり規模拡大する人だけに絞っていくことになるんだと思うんですよ。多数の森林所有者は外されることになっていくんじゃないかと思うんです。小規模零細という言い方をした未来投資会議の指摘に合わせた立法ではないかと、これは、というふうに思います。  規模拡大...全文を見る
○紙智子君 ですから、債務保証の対象の拡大というところに、林業を営む会社が債務保証を受けるための資本金に係る要件を一千万円以下から今度三億円以下に引き上げるわけですよね。これってかなり違うんですけど、どうしてですか。
○紙智子君 条件は一緒と言うんだけど、やっぱり一千万以下というのは、やっぱり小さな規模が多かったからなんじゃないですか。だけど、三億まで拡大していくということは、やっぱり大規模なところも対象に広げていくということが想定されているんじゃないですか。私、これ、林業の成長産業化というの...全文を見る
○紙智子君 まだ所有者が分からなくて、捜してもなかなか分からなくてという場合、致し方ないのかなというふうにも思うんですけれども、こうやっていて、同意が得られないと、得られない場合でも支障を来すからということでこれをやるというのは、やっぱり強権的だというふうに言わざるを得ないんです...全文を見る
○紙智子君 ちょっともうひとつ分からないんですけれども。意欲も能力も持っていて、それだったら、山持っている方で大変だと思っている人で、いっそ買ってくれたらいいという人もいるんだと思うんですよ、中には。だけど、買い取るというふうにはならないようにしているじゃないですか。あくまでも、...全文を見る
○紙智子君 結局、意欲と能力もあるのに、山を買うことまではしないと。なぜか。それは、売買をあっせんしないというのは、まとまった山でないとコスト削減ができない、あるいは税負担もしたくないということがあるんじゃないかと。つまり、リスクを負うことになるかもしれないと。そうであれば、結局...全文を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は三人の参考人の皆さん、貴重な御意見をありがとうございます。  それで、私の方からは、まず最初に野口参考人からお聞きしたいと思います。  それで、この今回の法案が、今まででいえば森林所有者が自発的に施業を行う、そこのところ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  もう一点お聞きしたいのは、今度の管理法が森林環境税と言ってみればリンクする形になるわけなんですけれども、それをめぐってもいろんな議論があって、やっぱり、非常に切実な現場の思いというのは、私たちも早川町にも行きまして、本当にその切実な思いとい...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  そうしましたら、次に松岡参考人にお聞きしたいと思います。  松岡参考人は家業を継がれて、九一年に現在の会社を創設されたんですけれども、県民に対して、先ほどのお話も聞きながら、本当に山が好きで、木が好きでという話もあったんですけれども、県民...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  それじゃ、辻参考人にお聞きいたします。  みんなで視察に行きましたときに私も一緒に行って、それで、やっぱり町長さんはもうこの町は山で行く、生きていくしかないということで腹をくくっておられるので、もう本当にそこに対する情熱を持って取り組んで...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。
05月24日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第17号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  内閣の最高責任者が、この一年間、虚偽の答弁を続けていた可能性がある、疑惑は濃厚であると、誰が見てもそういう状況になっていて、このまま本当に続けていいのか、国会全体に関わる問題になっていると思います。  そして、当委員会においては...全文を見る
○紙智子君 それで、前回の続きの質問をいたします。  素材生産者の問題からですけれども、林野庁は意欲と能力のある林業経営体、素材生産者を都道府県に選定させる、これは三十六条。算定基準について、これ説明を簡潔にお願いします。
○紙智子君 林野庁は、二月の六日に林業経営体の育成について長官通知を出しました。その内容は、素材生産の生産量又は生産性の増加とか、原木の安定供給、流通合理化等、それから主伐後の再造林の確保、造林、保育の省力化云々ということで七項目ありますけれども、さきに説明をされた法文上の選定基...全文を見る
○紙智子君 基本的には同じということでいいですか。同じかどうか、基本的には同じかどうか。簡単に。
○紙智子君 選定基準は基本的に同じと言われたんですけれども、これ既に長官通知によって選定がどんどん行われているんですね。まだ法律が通っていないのに、こういう行政通知を既成事実化するというのはおかしくないですか。
○紙智子君 まだ法律は通っていないわけですよ、まだ審議の途中なわけで、もしかしたら通らないかもしれないと。それなのに、先に既成事実化をするというのはおかしいんじゃないですか。私は一旦止めた方がいいんじゃないかと思いますけれども。
○紙智子君 何かそこがどうもよく分からないんですけれども、林業経営体として公表されているのは私も見ました。三十五道府県でもう出ています。宮崎県も公表しているんですけれども、その中に盗伐業者も入っているんじゃありませんか。
○紙智子君 そうでしょうか。我が党の田村貴昭事務所の調査で、宮崎県の被害に遭った森林所有者は、盗伐している業者を現場で捕まえて警察に通報したというふうに証言しているわけですね。公表された林業経営体の中には盗伐業者が入っていたんですよ。  参考人質疑で先日、松岡参考人からも、事業...全文を見る
○紙智子君 やっぱりちゃんとチェック、点検しないと、起きかねないという問題だと思うんです。  それで、この法律で問題がある業者が選ばれて、逆に頑張っている林業者が外されないかという不安もあるわけです。  先日、高知県の佐川町に行きました。堀見町長さんにもお会いしました。佐川町...全文を見る
○紙智子君 それから、市町村の問題ですけれども、新たな経営管理システムの導入によって、市町村には経営管理意向調査や経営管理権集積の計画の策定、それから経営管理権の設定、不明森林所有者や不明森林共有者の探索、市町村経営管理事業の実施などが求められることになります。  地方公務員が...全文を見る
○紙智子君 おとといの参考人で、野口参考人は、林業は百年の大計を立てて担い手をどうするか、支援をどうするかを決めることによって初めて成り立つんだと、今の自治体では無理だと言われました。林業に力を入れている早川町も百年の森林づくりというふうに言っているわけです。一時的な支援では限界...全文を見る
○紙智子君 火曜日の参考人質疑でも、野口参考人からは、市町村にはほとんどプロとしての職員がいないというふうに指摘がありました。外部人材の活用ではなくて、市町村が林業の専門職員の増員や育成ができるような支援をすべきではないかと思いますけれども、ちょっと簡潔にお願いします。
○紙智子君 長きにわたって安定した森林の維持管理を行うためには、この林業担当職員の増員や育成というのは重要だと思うんですね。自民党政権は、行政改革などを通じて地方公務員の削減を推進してきました。本当に森林を維持可能な形で次世代に引き継ぐということであれば、地域に根を張ったやっぱり...全文を見る
○紙智子君 新しい管理システムで果たして増えるのかなということなんですけれども、法案では、市町村から委託を受けた民間事業者は、販売収益から伐採等に要する経費を控除してなお利益がある場合において森林所有者にお金を支払うと、利益を還元することになっているわけです。  市町村が定める...全文を見る
○紙智子君 新しいシステムというのは森林所有者の所得を上げるものになっているのかということがはっきりしないと、川下のためのシステムになりかねないと思うんですよ。  川下の素材生産者は、コスト削減を図るために一定のまとまった森林が欲しいというふうに思うわけですよね。それでも採算が...全文を見る
○紙智子君 ちょっとなかなか、自信を持ってお答えいただいていないというのが本当に不安なんですけれども。  それで、林野庁は四月に、森林・林業改革の推進で、森林・林業改革に係るKPI設定の考え方というのを公表しました。KPIというのは、重要業績評価指標と言われています。木材の供給...全文を見る
○紙智子君 そうなると、やっぱり資料に出てくる金額って本当にこんなになるのかなというのはあるんですけれども。  それで、やっぱり輸入材を国産材に置き換えるという話もされてきたわけですけれども、それは歓迎すべきことだと思っていますよ。丸太価格、需要量、供給量を据え置いた試算が妥当...全文を見る
○紙智子君 利益が増えるのかということを聞いたんですけれども。
○紙智子君 やっぱり余りにも現実離れした机上の空論になっていると思うんですね。やっぱり国産材を活用して森林所有者の所得が上がると、上げることが見込まれれば、これは生産意欲は高まると思うんですよ。  今、国産材を使用するメーカーが増えているんです。国産材、今、もて期ということで報...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、試算の中身も含めて都合のいいところで据え置く部分を置きながらやるということになると、やっぱり後々、多くの人たちがこれからどうするかといったときに不安になると思うんですよ。  それで、安倍首相は、戦後以来の林政改革に挑戦しますというふうに言いました。それは、...全文を見る
○紙智子君 日本共産党を代表して、森林経営管理法案及び独立行政法人農林漁業信用基金法一部改正案に対する反対の討論を行います。  本法案は、安倍晋三首相が戦後以来の林政改革と述べたように、戦後林政を大転換させる法律です。それなのに衆議院では、採決後に法案提出の根拠となる説明資料を...全文を見る
05月29日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第18号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、私、先週の二十四日に、森林経営管理法の質疑で、林野庁が二月六日に出した通知に基づいて宮崎県が選定し、公表している林業経営体の中に盗伐業者も入っているんじゃないかと質問しました。林野庁長官は、宮崎県に確認を行った結果、誤伐の事...全文を見る
○紙智子君 宮崎県では、地元の報道機関が入って、誤伐ですという手口で盗伐が行われているんだということを放送しているんですね。  私は、この盗伐被害者の会の方からお話を伺いました。現場では、これはもう盗伐なんだというふうに言っているわけですよ。ある森林所有者は、私の森林の周りは雑...全文を見る
○紙智子君 聞いたことに答えてくださいよ。  四十二件の問題じゃなくて、今の話でいうと、これ林野庁として今言ったような話というのはちゃんと把握しているんですか。賠償金払うと最初言っていたけれども、全然払いもしないでいまだに放置されているという、そういう事実は確認したんですか。
○紙智子君 その被害者の方は一千三百本も切られているんですよ。一本か二本かと思ったら、そうじゃなくて一千三百本ですよ。そして、今も切り捨てられた木がそのまま林地に放置されているということなんですよ。  林野庁は、これ宮崎県に話を聞いただけ。県任せにしておいていいんでしょうか。
○紙智子君 踏み込んでいないんですよね。  宮崎県では、これ、盗伐被害者の会ができているんですよ。何でそういう会ができたと思いますか。
○紙智子君 会ができたのは、やっぱり被害の実情、現状が非常に深刻だからですよ。県内の民有林で盗伐や誤伐が相次いでいるからですよ。県だけではなかなか解決できないと、県に何回も言っているけれども解決できないと。だからですね、だから先日も農林水産省に訴えに来たんじゃないんですか。  ...全文を見る
○紙智子君 何件、四十二件の中で何件解決したと言いましたか。
○紙智子君 はっきり、はっきり答えてください。何件解決したんですか。解決した件があるんですか。
○紙智子君 四十二件の問題になっている中で、今その刑事事件になったやつというのがどんな例かというと、我が党の現地の市会議員が把握している事例では、十五年以上も前に亡くなっている人の名前が森林所有者名欄に書かれていた伐採届があったと。何でこんなことが起こるのか。  宮崎市は、この...全文を見る
○紙智子君 だから、体制上も強化しないと、もう一人の人でやりたいけれども、もう目いっぱいになっているという状況だと思いますよ。  それで、やっぱり二月六日の長官通知の基準で選ばれたこの宮崎県の林業経営体の中には盗伐が疑われるような業者が入っていると。やっぱり悪質な業者の参入を防...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、県からの報告はそうだったということでもってそのまま言っているんですよ。もっと踏み込んで見なきゃいけないですよ。  盗伐被害者の会の人たちは、県が選定した業者名を見て驚いているというんですよね、何でこういう人が入っているのかと。県が悪質な業者にお墨付きを与え...全文を見る
○紙智子君 見付からなかったら盗伐になるんですよ。見付かったら、いや、誤伐ですと言って言い抜けるということを許しておいたら、やっぱり被害者の方が泣き寝入りすることになると思うんですね。そこをやっぱりしっかりと踏み込んで対応策を打っていただきたいということ、これ宮崎の話でたまたまや...全文を見る
○紙智子君 それで、今年度から国際水準GAPに取り組むことが要件に追加されました。今までの環境保全型支払と何が違うんでしょうか。
○紙智子君 何が違うんですかね。環境保全支払と違い、何が違うか。
○紙智子君 つまり、今回、環境保全に加えて食品安全とか労働安全が追加されるということですよね。ですよね。
○紙智子君 それで、一九九九年に制定された持続農業法でエコファーマー制度ができました。この制度について簡潔に説明してください。
○紙智子君 エコファーマーは昨年までは環境保全型農業直接支払交付金を受けることができたんですけれども、今年度からも環境保全型の交付金を受けることはできるんでしょうか。
○紙智子君 エコファーマーは知事が認定するんですよね。知事が認定するんですけれども、認定要件に国際水準GAPが入っているんですか。
○紙智子君 そうすると、認定要件にはGAPが入っているのかいないのか、それはどうですか。
○紙智子君 知事の認定要件にGAPは入っていないと。つまり、食品安全とか労働安全は要件になっていないということです。  エコファーマー認定件数ですね、認定されている件数というのは十二万件あるというふうに聞きました。それなのに、このGAPを要件にすると、この十二万人いるエコファー...全文を見る
○紙智子君 日本農業新聞に宮城県の大崎市で有機栽培や特別栽培をする農家の声が紹介されていたんですけれども、田んぼの生き物調査を行って天敵を活用する農業をこれまで普及してきたと。エコファーマーで交付金を受けてきたんだけれども、GAPを是非申請してくれという話になるわけだけれども、現...全文を見る
○紙智子君 環境に優しくということで、特徴ある農業をするためには、やっぱり農業は土づくりが大事という話があります。  それで、深谷の七十歳になるネギ農家の方が、良質な土をつくるのに五十年掛かったと。あと五十年掛ければもっといい土になるということで、すごく熱心にやっている方いらっ...全文を見る
○紙智子君 日本の農業は多様な農業者によって支えられていると思うんですね。農業の多様性を認めてエコファーマーを外すということのないようにということを求めておきたいと思います。  ちょっと時間がもう詰まってきたんですけれども、加計学園問題についてもお聞きしたいと思います。  そ...全文を見る
○紙智子君 新たに愛媛県が公表したその四月二日の内閣府藤原次長と柳瀬総理秘書官との面談についてという文書があって、そこには、柳瀬氏が、官邸には内閣参事官として農水省と文科省から出向している者がいるので必要に応じて相談してはどうかというふうにあるんですね。相談相手に出向者がなってい...全文を見る
○紙智子君 もう、ちょっと、本当に信じられないんですよね。愛媛県が公表した文書は、これ参議院予算委員会が要求して提出された資料なわけですよ。これが事実だったら、本当に行政府と立法府の信頼関係を揺るがすことになると思いませんか、官房長。
○紙智子君 やっぱり記憶ないで済ませようとしているんですけども、全然これ納得しませんよ。  新たに公表された愛媛県の文書は、状況は常に本省にも説明していると記述がある以上、この経過を説明するべきだと。これは官房長も、今消費・安全局長がずっと話しているんですけれども、ちゃんとそれ...全文を見る
○紙智子君 はい。  しっかり説明をすると言いながら、全然しっかり説明していないわけですよね。  それで、ちょっともう時間になっちゃったんですけれども、先日、質問の中で聞いたときに、農林水産省としては加計学園の獣医学部新設をいつ知ったのかと聞いたときに……
○紙智子君 はい。  二〇一五年の六月だというふうに言ったんですけど、四月の時点で本省に常に説明していると言うんであれば、これ四月以前になるんじゃないかと。その答弁についても、後から答弁しに来ましたけれども、それについてもおかしいんじゃないかということをちょっと申し上げて、残り...全文を見る
05月31日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第19号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  加計学園についてお聞きします。  五月二十九日の質疑で、参議院予算委員会が要求をして愛媛県が提出した文書について質問をいたしました。二〇一五年の四月二日に柳瀬首相秘書官が愛媛県側に対して、官邸には内閣参事官として農水省と文科省か...全文を見る
○紙智子君 四月の面談前というのは、四月当日なのか、それともその前なのか、いつ、どこで説明をしたのか。そして、そのときにはほかに誰かいたのか。これ、どうですか。
○紙智子君 聞かれていないんですか、それとも本人は答えられなかったんですか。
○紙智子君 本当に都合のいいところだけ記憶がないと言うんだけれども、これ、問題がないという結論を出すための調査では意味がないんですよね。しかも、この獣医師の需給状況を説明したことだけは記憶に残っていて、ほかは記憶がないって、これ、信じなさいと言われても無理じゃないでしょうか。 ...全文を見る
○紙智子君 常に説明していたということは、常にというのはどういうことですか、聞かれていますかと聞いたんです。
○紙智子君 愛媛県の文書にあったからということじゃなくて、愛媛県の文書にあるから、そういう本省に常にやっていたというのは本人に確認したんですか、していないんですか。
○紙智子君 ですから、ちょっとその記憶をはっきりしているところがあるんだけど、それ以外は記憶していないというのは、どう考えたってやっぱり不自然なんですよね。  それで、やっぱり疑惑の解明、真相究明を求めているわけですから、ここはそれでよしとしないで、是非真相を、拒否しないで、深...全文を見る
○紙智子君 要するに、この前は六月の時点だと言っていたんだけど、この文書新たに出てきて、そこでは本省に常に説明している、四月ですから。だから、四月の前から知っていないと本省に常に説明できないと思うんですよ。四月以前に認識していたということになるんじゃないかと聞いたんですけど。
○紙智子君 ということは、この前までは六月の時点で認識したと言っていたけれども、四月前からそうだったというふうに認識変わったということですか。
○紙智子君 つまり、四月二日のときに、その実際には来てやっている前から農水省は分かっていたということになるんですかね。そこをちょっと聞いたんです。そこを確認したい。
○紙智子君 だから、四月二日前から分かっていたということなんじゃないですか。何でそういうふうにちゃんと、そうかどうかということを、前から。
○紙智子君 同じ答弁繰り返さないでほしいんですよ。やっぱりここに至っては、農林水産省自身の説明責任が求められていると思うんですよ。大臣、この内閣府の出向者は本省の誰に説明していたのか、それが本省でその状況がなぜ共有されなかったのか、それを解明しないと、やっぱり農林水産省を挙げて疑...全文を見る
○紙智子君 ですから、問題ありませんでしたという結果のために聞いてもらっているんじゃなくて、やっぱり真相をはっきりさせるためにとことんちゃんと聞いてほしいんですよ。しっかりと解明させてほしいんですよ。  それで、加計学園の問題というのは、やっぱりこれ総理の腹心の友のために行政を...全文を見る
○紙智子君 当事者間の合意が大事ということですから、是非不満が残らないように調整をしていただきたいと思います。  それから、利水調整のルール化についてもお聞きします。  農業経営の規模拡大に伴う農作業の長期化や気候変動が進む中で、米の作付け品種も多様化しています。埼玉県では、...全文を見る
○紙智子君 総代会制度の見直しについても聞きたいんですけれども、今回の改正は総代会の設置要件などを見直すものですけれども、特に選挙管理委員会の廃止についてお聞きします。  そもそも、総代会の選挙を選挙管理委員会による管理で行ったのはなぜで、それを廃止するのはなぜかということを端...全文を見る
○紙智子君 あと一問、是非お聞きしたいんですけれども、二〇一六年四月の熊本地震から二年になります。熊本、当時を思い出すのは、のり面が崩れて水路が泥で埋まった中山間地の水田で、人の背丈以上に陥没した水田があったわけです。阿蘇市の土地改良区では、直後から自分たちでパイプラインを点検し...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたので、それで山間地がまだもうちょっとということなので、是非、鋭意御努力、大臣、最後一言だけお願いします。
06月01日第196回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  最初に、安倍総理は、二〇一六年の十二月に行った日ロの首脳会談を受けて、領土問題では七十年間一ミリも動かなかった、今回、日ロの交渉に大きな一歩をしるすことができたというふうに前回言われていたんですね。  今回、この日ロ首脳会談で領...全文を見る
○紙智子君 今いろいろお話をいただいて、共同経済活動、五件のプロジェクトという話もされて、私も説明を聞いているんですけれども、肝腎のこの主権の扱いということをめぐっては、これやっぱり法的枠組みをお互いに崩さない形でということ自体が、どういう審議になっているのかというのはなかなか、...全文を見る
○紙智子君 ラブロフ外相は、ロシアには十分な経済特区があって国の枠を超えた制度をつくる必要はないというふうに言われているんですね。こういうスタンスでロシアの実効支配を進めているんじゃないのかと、企業の誘致もされているんじゃないかと。  これに対して、今抗議をしているという話なん...全文を見る
○紙智子君 元島民の皆さんは、自分の土地がどうなっているのかさえ分からないわけですよ。  それで、昨年の領土問題に関する参考人質疑が参議院においてありましたけれども、千島歯舞居住者連盟の脇紀美夫理事長も、経済活動だけが進んでいって領土問題が置き去りにされるんじゃないかという懸念...全文を見る
○紙智子君 一貫してやっぱり元島民の皆さんはそういう不安感を抱きながらやっていますから、そこは是非しっかりとやっていただきたいというふうに思います。  それで、福井大臣にお聞きしますけれども、元島民の方たちは、生まれ育ったふるさとを追われたまま、もう七十年以上いまだに自由にふる...全文を見る
○紙智子君 昨年、ビザなし交流のときに、瀬石と東沸とオホーツク海岸のニキシロという三か所が、結局、ロシア側からの立入禁止で認められなかったんですね。四島交流や元島民による墓参の際も、軍やあるいは国境警備隊の施設周辺に立入り制限区域があって、訪問団にロシア側の公安関係者が随行すると...全文を見る
○紙智子君 本日、防衛省の福田政務官が秋田県と秋田市に説明に行ったというふうに、このイージス・アショアですね、報道されています。  それで、佐竹知事は、複数の候補地から調査を行った上で最適地を選ぶのが一般的だけれども、配備を前提にした調査と受け取られるんじゃないかというふうに言...全文を見る
○紙智子君 現地では、もう候補地としての名前が挙がって以来非常に不安で、説明を求めていても、全くそういう中身すら決まっていないということで説明がないままに来ているわけですよ。それで、今、説明に行ったときはもう配置することを前提にしたような話になってきていて、非常にそういう無視した...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたけれども、沖縄にしても、秋田、山口にしても、これはもう絶対やるべきでないということを申し上げまして、質問といたします。
06月01日第196回国会 参議院 本会議 第24号
議事録を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律の一部改正案について、安倍晋三総理に質問いたします。  衆議院において、TPP11協定案は五月十八日に、TPP整備法案は二十四日に、多くの国民が反対する中、採決されました。...全文を見る
06月07日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第21号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。農薬取締法の一部改正案について質問をします。  今回の法案は、農薬の再登録制度を廃止し、再評価制度を導入するものです。これまでの再登録制度では、その有効期間を三年としてきました。なぜ三年だったのでしょうか。簡潔にお願いします。
○紙智子君 今回、この再評価制度で審査をするに当たっては、農薬を登録した日から十五年程度と先ほどもありましたけれども、想定をしていると言います。大体こう聞くと、三年だったものが十五年になるというふうに聞くと、それはちょっと規制が緩和されたんじゃないかと感じる人も多いと思うんですけ...全文を見る
○紙智子君 毎年、これ農薬製造者からは安全性についての報告を求めるということですよね。ちょっと確認します。ですよね。
○紙智子君 農薬の登録申請に必要な試験成績は、科学技術の進歩や安全性に対する関心の高まりなどから年々増加をし、この検査項目も増加をしていると。追加する検査項目は、農薬の生態系への影響では水産動植物から生活環境動植物へと拡大するほか、農薬使用者への毒性及び使用した際の皮膚や吸入を通...全文を見る
○紙智子君 やはり農薬の暴露量を減らすべきだというふうに思うんですね。今回新たにその意味では農薬使用者への健康や生活環境動植物に対する影響が追加されたということは、これは人体や環境への配慮をすることにつながるもので、評価をしたいというふうに思います。  次に、評価体制について伺...全文を見る
○紙智子君 今、農水省の関係、五名新たにみたいな話はあったんですけれども、やっぱり、再評価制度の導入ですとか、それから検査項目の追加などから、審査機関の業務が増大するというのはこれ予想されているわけですよね。  ですから、審査体制の強化は農薬の安全性を確保する観点からも重要だと...全文を見る
○紙智子君 農薬の安全性の確保を求める観点から、やっぱり予算の確保も含めて体制強化を強く求めておきたいと思います。  それから、農薬の再評価をするに当たっての優先順位について伺います。  農業資材審議会農薬分科会において提案した内容を見ますと、優先度Aとして、我が国で多く使わ...全文を見る
○紙智子君 今、優先的にという話もありました。ネオニコチノイド系の農薬とグリホサートについては優先度Aの使用量が多いというところに該当するというふうに聞いていますし、今の大臣の答弁ですけれども、是非早急に再評価すると同時に、新規登録とか再登録は保留することを強く求めておきたいと思...全文を見る
○紙智子君 この訴訟は空中散布で使用するネオニコチノイド系の農薬のアセタミプリド、これが子供などに対して健康被害を与えるおそれがあるためというふうにしているわけですけれども、農水省としてはどういうふうに認識をされているのですか。
○紙智子君 仕様どおりに使えば問題ないとか、やっぱり適切な使い方ということでやれるように徹底すると言うんですけど、それをちゃんと確保できるかどうかというのはそう簡単じゃないと思うんですよ。  それで、やっぱりネオニコチノイド系の農薬の使用については、この間も質問の中で出されてい...全文を見る
○紙智子君 やっぱり地域住民と行政との間でそういう摩擦が起きないようにちゃんとしっかりやっていく必要があるんだと思うんですよ。  それで、齋藤大臣に伺いますけれども、現行の農薬取締法の六条の三に、農水大臣の職権による登録の取消し規定があるわけですけれども、これ、職権によってこれ...全文を見る
○紙智子君 今大臣の答弁の中で、過去になくて、それはどうしてかというと、登録の取消しの前にメーカーの側から自主的な取下げとか販売禁止農薬を指定するということで対処してきたからだという話があったんですけれども、やっぱりしっかりとそこで職権による登録の取消しについては、農薬の使用に際...全文を見る
○紙智子君 時間になりますので、農薬の使用を減らす取組を推進しつつ、新たな科学的な知見の収集を行うことによって実効性のある農薬の規制を求めて、質問を終わります。
06月08日第196回国会 参議院 本会議 第27号
議事録を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、卸売市場法及び食品流通構造改善促進法の一部改正案について質問いたします。  本改正案は、卸売市場の認可制を認定制に変えることを始め、八十三条の条文を十九条まで減らす大幅な改正です。それなのに衆議院の質疑は、参考人を含めて、五月二十三日、二...全文を見る
06月12日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第22号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず初めに、この間の行政と国会の関係について言いたいと思います。  私たち、農林水産委員会で、審議に当たっては、与党に三つのことを提案してまいりました。その一つは加計学園の疑惑を解明するために関係者を参考人として農水委員会に呼ぶ...全文を見る
○紙智子君 で、与党は、TPPが外交防衛委員会で採択される前に審議することを何で拒否するのかというふうに思います。これでは、政府だって説明責任が果たせなくなるんじゃないでしょうか。大臣、いかがですか。
○紙智子君 加計学園問題もそうですけれども、与党が政府の説明する機会を奪っているんじゃないかというふうに思いますし、この行政と国会の関係がどんどん崩れつつあるんじゃないかというふうに言わざるを得ません。本当にこれは国民も受け入れられないというふうに思います。  法案に入ります。...全文を見る
○紙智子君 ちょっと今の、今回の改正と、それからこれまでのやつとごちゃごちゃにして言っているのですごく分かりづらい回答だったんですけど、要は、昭和四十年代以来、価格がつり上げられるような状況があったということがあって、その消費市場の整備と、卸と仲卸の取引規制を作るということで価格...全文を見る
○紙智子君 内容としてはと言うんですけど、全然よく分からないんですよ。  それは全体として、じゃ、物流コストはどのぐらい下がるのかと、これ答えられますか。どのぐらい物流コスト、それで下がるんですか。
○紙智子君 農家の所得って一体どれだけ増えるのかと全く分からないんですよね。それで、物流コストは下がると言うけれども、具体的にその資料もないわけですよね。だから、全然、漠然としていて、全体としてはそういうふうにはなるんだと言うんだけれども、中身が分からないわけですよ。ですから、自...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、基幹的インフラ残すと言うけれども実際上は消えて、公正な取引の場を言うけれどもそこのところは具体的にどういうふうな形で担保されるのかとよく分からないわけですよ。やっぱり、卸売市場の位置付けを大きく変えるものだと、今回の法案、公的位置付けが後退することになりかね...全文を見る
○紙智子君 つまり、可能になるということですよね。もう一回。
○紙智子君 可能だということですよね。現行法では国や都道府県の許認可がなければ卸売と名のることができないと、一方、認定制に移行すると許認可がなくても卸売と名のることができる。  例えば、北海道で今、札幌市中央卸売市場があるわけですけれども、札幌、例えばですよ、大通卸売市場という...全文を見る
○紙智子君 そうなんですよね。だから、第十八条で紛らわしい名称は使えないことになっているんだけれども、認定を受けた卸売市場と紛らわしくないものが可能となったら、卸売市場と認定を受けていない卸売市場がこれ共存することになるんですよね。その場合、認定を受けない卸売市場は誰が指導監督す...全文を見る
○紙智子君 認定を受けない卸売市場というのは取引規制はないわけですよね。  例えば高速道路のインターの周辺につくったとすると、これ、物流拠点としても荷を効率的に運ぶことができるようになると。そうなると、認定を受けた卸売市場が影響を受けるんじゃないんでしょうか。
○紙智子君 今お聞きしたのは、認定を受けた卸売市場にこういうところができてきたら影響を受けるんじゃないかと聞いたんですけれども、どういう影響を受けるかというのは検討されたんでしょうか。
○紙智子君 答えられていないんですよね。どういう影響を受けるのか調べたんですか、検討したんですかって聞いたわけですよ。  それで、認定を受けない卸売市場はできるのに、その与える影響も検討していないで、それでやるというのはもう不安をあおるだけなんですね。卸売市場法の枠組みに風穴を...全文を見る
○紙智子君 最後に一問聞きます。  現在、卸売業者への指導件数に対する業務改善命令は七件で、うち一件は卸売業務の一時停止命令です。  今はこれ、国が卸売業者を直接監督をして処罰できるんですけれども、認定制になったら国は直接指導監督できなくなるんじゃありませんか。
○紙智子君 もう時間になりましたけれども、開設者が監督するってそもそもおかしい話で、ちょっとやっぱりこれは本当におかしいと思うんですけれども、あと残りは次回に回したいと思います。  終わります。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、三人の参考人の皆さん、本当にそれぞれ貴重な、そして非常に深い話をしていただいて、ありがとうございます。  それで、卸売市場が生鮮食料品の需要調整と価格形成で大きな役割を果たしているというのは言うまでもないわけなんですけれ...全文を見る
○紙智子君 今築地が言ってみれば流れのトップランナーじゃないかという話があったんですけれども、この築地市場の豊洲移転というのは、市場関係者だけじゃなくて、汚染された地域に市場を移すということは、これ食の安全という意味でも非常に大きい国民的な関心になっているというふうに思うんです。...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  ちょっと時間が足りなくなってきたので、もう一つお聞きしたいんですけれども、取引規制について、第三者販売の禁止、直荷引き禁止、商物一致、これが自由化されると。政府は、受託拒否などは残しているからこの三つを自由化しても問題ないというふうに言うわ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  本当に貴重な意見を基にしてこの後の質疑に生かしたいと思います。ありがとうございました。
06月14日第196回国会 参議院 農林水産委員会 第23号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  午前中の討論の中で、大臣自身が先日の参考人の質疑の報告を受けたというふうにお聞きしました。それで、与党推薦の参考人の方も、もろ手を挙げて賛成というよりも懸念されることを幾つか出されました。特に、地方自治体や議会が関与しないと市場シ...全文を見る
○紙智子君 一方的に説明するんじゃなくて、やっぱりやり取りをして意見聞いたものをどうするのかというところが大事なわけで、ちょっと午前中も議論ありましたけれども、私はこの間の経過を見ても、農林水産省という役所が一体どこに行こうとしているのかというのが非常に不安を覚えます。  さて...全文を見る
○紙智子君 だから、おかしいということなんですよね。つまり、開設者がすると。それで、開設者には卸売業者もなるということになりますと、自分で自分を監督するって、これおかしく思いませんか。自分で自分を監督するんですか。  現在、国が卸売業者を指導した件数あるいは業務改善命令は七件だ...全文を見る
○紙智子君 結局、開設者がやるし、その卸売の業者に対しては国は直接はやらないし公表もないと。やっぱり、そうなると公的関与が弱まるんじゃないんでしょうか。  与党推薦の参考人の方は、コンプライアンスが守れないときは厳しい指摘が必要だというふうに言われているわけですよ。そういうこと...全文を見る
○紙智子君 認定をされたところは監督できるかもしれないけれども、それ以外については及ばないわけですよね。  次に、中央卸売市場の廃止規定についてお聞きします。  廃止規定は現行法ではどうなっているのか、それが改正案ではどういうふうに変わりますか。
○紙智子君 改正すると届出だけということですから、大臣の認可はなくなって、これは届出だけになるということですよね。国の関与が全くそういう意味ではなくなるわけです。参考人は、卸売市場の解体の危機というふうに言われました。国のチェックがなくなりますので、これ重大な問題だというふうに思...全文を見る
○紙智子君 土壌対策法とか食品衛生法に違反しないと、してはいけないということが定めてあるわけですよね。それで、改正案は認可を認定に変えるということですから、そういう意味では法規制が弱くなるわけですよね。参考人質疑に出席をされた三國英實参考人は、築地の豊洲移転というのは国の整備方針...全文を見る
○紙智子君 それ以上のものでも以下でもないという話なんだけど、今度出されてきている法案の流れというか中身を見てみると、どうしてもやっぱりそこに思いが行ってしまうんですよね。  豊洲は使い勝手が悪いというふうに評判が悪いわけですけれども、一方、転配送センター、それから荷さばきスペ...全文を見る
○紙智子君 開設区域がなくなっても引き続きやりたいというところも確かにそれはあると思いますよ。ただ、やっぱり財政的な問題がいろいろ各自治体によっても違いますから、あるところはそれで引き続きやると言うかもしれないけれども、非常に財政的に大変なところなんかが続けられるかどうかというこ...全文を見る
○紙智子君 状況を把握してその対応をされるということだというお話だったと思います。  卸売市場は需給調整と価格形成に重要な役割を果たしてきたということですよね。それで、今回、第三者販売、商物分離、直荷引きは例外として認められていると。さっきも質問がありましたけれども、例外ですか...全文を見る
○紙智子君 例外として認められているのに、この例外を自由化すると価格形成機能が損なわれるんじゃないかと、この疑念もやっぱり拭い去れていないと思うんです。  卸、仲卸の皆さんは、例外を外すと卸売業者と仲卸業者、売買参加者が対峙する関係が崩れると、卸売市場の根幹である公正公平な形成...全文を見る
○紙智子君 例外を拡大するというふうには私は言っていないんですけれども。ちゃんと今あるわけで、特に問題がないのであれば、それを原則は維持しながらやっぱり改善して対応すべきだというふうに思うんです。  仲卸の経営についてもお聞きします。  衆議院の参考人質疑に出席をされた中澤誠...全文を見る
○紙智子君 ちょっとなかなか分からない。  質問は、仲卸の経営を誰が保障するんですかというふうに聞いたんですけれども。そこはもう一回。
○紙智子君 ちょっと何かかみ合っていないなという感じがあるんですけれども。  いずれにしても、やっぱり認定外のところも含めて出てくるという中で荷物が果たして集まるのかどうかという、そういう不安もあるわけで、そういう中で仲卸の皆さんは今の現状でも大変な中で非常に不安を持っているわ...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたけれども、参考人のお話を聞いても市場関係者の話を聞いても、国の関与を弱めていいという人は誰もいないんですよ。やっぱり市場の解体に道を開く重大な改悪だというふうに見ておりまして、この改正案については廃案をすることを求めて、質問を終わります。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  日本共産党を代表して、卸売市場法及び食品流通構造改善促進法一部改正案に対する反対討論を行います。  卸売市場法の改正は、現場からの要請ではなく、未来投資会議、規制改革推進会議がTPP対策の一環として卸売市場の抜本的な見直しを求め...全文を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。    〔委員長退席、理事舞立昇治君着席〕  先日、TPP11が話題になった本会議で私は、TPP12の五千ページに及ぶ協定案を盛り込んだこのTPP11の質疑について、衆議院では外務委員会で僅か六時間だと、そしてTPP整備法案も十七時...全文を見る
○紙智子君 そう言っても、国民は納得していませんって、現場の生産者含めて。丁寧に丁寧にって言うけれども、納得していないじゃないですか。齋藤大臣は閣僚の中の一人ですよ。こういうやり方でもう前のめりになって進めていくということに対してどうなんですか。意見をおっしゃっていますか。
○紙智子君 本当に知らない人が多いです、11がどんなものになっているのかって。分からないですよ。  それで、TPP12の質疑もこれ国会決議守ったかどうかというのが大きな争点になっていたわけですけれども、TPP11もこれ国会決議守ったかどうかというのは判断基準になるんでしょうか。
○紙智子君 決議が守られたかどうかというのはすごく大事な問題だったわけですよ。政府の問題なんですよ、これは。  国会決議を上げたのは、決議を上げたのは農水委員会ですよ。衆参の農水委員会で決議上げたんですよ。これは、ほかのどこの委員会でもない農水委員会が、やっぱり一番影響を受ける...全文を見る
○紙智子君 農業に責任を持とうという農水大臣として、やっぱり閣僚の一人なんですから、やっぱり物を言っていただきたいわけですよ。それ全然言わないで、言う立場にないというようなことはもう本当にもう幻滅ですよね、国民の皆さんは。  そこで、アメリカが抜けたTPP11が日本の農業にとっ...全文を見る
○紙智子君 だからね、合意文書があるんですかと聞いたわけですよ。今の話じゃ全く分からないですよ。  茂木大臣は、昨年十一月十四日の記者会見で、TPP全ての締約国を対象とした牛肉、酪農製品を含む関税割当て数量などが含まれているとの考えを閣僚全体の中で私からも明確に申し上げてしっか...全文を見る
○紙智子君 全然そんな納得できない。  担保しているんだ、自信があるんだと言っているんだから、担保していることが分かるものを出すべきじゃないですか。保秘義務はないんですよ。出すべきじゃないですか。
○紙智子君 そんな駄目ですよ。議事録もないなんて、あり得ないですよ。議事録出してくださいよ。その中身について、この11でもってどうなるのかということをちゃんと分かるように議事録出してくださいよ。
○紙智子君 ちょっと、合意文書もないのに見直しができるんだということで、実行されるかどうかというのは定かじゃないわけですよ。中身が、証拠がないわけですから。  ですから、私は委員長に申し上げますけれども、この合意した中身が分かる議事録を提出をしていただきたいということをお願いし...全文を見る
○紙智子君 次に、バター、脱脂粉乳のTPPの低関税枠の七万トンについてお聞きします。  脱脂粉乳とバターの枠内の税率はどのように変わっていくのか、ちょっと端的に、長くならないように答えていただきたいと思います。脱脂粉乳とバターです。
○紙智子君 今、脱脂粉乳は二五%、三五%プラス百三十円ですよね。これ十一年目になったら今言ったように二五%、三五%になると。バターは三五%プラス二百九十円が十一年目になったら三五%ということになるので、つまり十一年目には従量税はなくなるということですよね。  それで、TPP11...全文を見る
○紙智子君 今の答えは、要するにTPP枠の七万トンを超えた場合はそういう影響を受けるということですか。
○紙智子君 悪影響になる場合というのはその枠を超えたときですよねということで捉えていいですね。
○紙智子君 何かよく分かりませんけれども、このTPP七万トン枠が今後の外交交渉の基準なんじゃないんですか、そういう枠決めているわけだから。で、TPP七万トンの枠が言わば今ニュージーランド、オーストラリア、カナダなどで独占されることが不公平だというふうに言って、アメリカが、畜産業界...全文を見る
○紙智子君 だから、その枠の話は、実際出してもらいもしないでそういうことを言ってほしくないので。  酪農家は、これ、価格が下がれば経営に影響が出るというふうに言っているわけです。輸入枠が何トンなのか、何万トンなのか、不安なわけですよ。悪影響を回避すると言うんだけれども、どんなこ...全文を見る
○紙智子君 だから、得られているか得られていないか分からないわけじゃないですか。何で、ちゃんと出して、これで間違いないなというふうに思えるようにしていただきたいわけですよ。  日EU・EPAは、脱脂粉乳、バターについては一万五千トンの低関税率を設定しているわけですよね。だから、...全文を見る
○紙智子君 アメリカもトランプ大統領の下で、やっぱりもうアメリカ第一主義でやってくるわけですから、そんな枠なんか超えてくる可能性はあるわけですよ。やっぱり影響試算の整合性も全く納得できるような説明がされていないのに、影響ありませんなんて言うことはやめていただきたいと。  TPP...全文を見る
06月15日第196回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。とてもいい話を聞かせていただいて、うれしく思いながら。  それで、六月二十三日というと慰霊の日ということで間もなくということなんですけど、県民の休日になっているということ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  やっぱりこの提起を受けて、本当に真剣に我々自身が深めていくというか、何でこういうことになっているのかということは真剣に議論しなきゃいけないということを改めて痛感します。  そしてもう一つ、今、予算の使い方についてもお話があったわけですけれ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。この後、生かしていきたいと思います。  それから、安藤参考人にお聞きします。  すごく興味、関心の湧く資料がありまして、先ほどもお話にありましたけれども、高専でいろいろなことを試みていて、私は農林水産委員でもあるものですから、沖縄の高専で、...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  もう一つ聞きたかったんだけど、ちょっと時間がなくなってきちゃったので、堀川参考人にお聞きします。  子供の貧困問題について、一五年の十月に沖縄県として独自のアンケート調査をやって、一六年の一月に子供の貧困実態調査の中間報告ということで発表...全文を見る
○紙智子君 本当に、そういう意味では、この問題もしっかり私たちも捉まえてやっていかなきゃいけないと思います。  ちょっと気になっていて、どうしても安藤先生にもう一問だけ聞きたいのは、高専の裏の方に、基地の建設をめぐって、そのもし基地ができた場合には安全基準とか基地周辺の建物の高...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。終わります。
06月15日第196回国会 参議院 本会議 第29号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  会派を代表して、卸売市場法及び食品流通構造改善促進法一部改正案に反対する討論を行います。  卸売市場法等改正案は、衆議院、参議院とも僅か六時間の質疑で採決されました。与党推薦の参考人から、地方自治体や議会が関与しないと市場システムが崩れ...全文を見る
06月19日第196回国会 参議院 内閣委員会、農林水産委員会連合審査会 第1号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  冒頭、昨日の大阪北部地区の地震で亡くなられた方々に哀悼の意を申し上げますと同時に、被害に遭われた皆様に心からのお見舞いを申し上げたいと思います。  質問に入ります。ちょっと十五分という短い時間ですので、答弁はできるだけ簡潔にお願...全文を見る
○紙智子君 当然、そういうことにも気を配られて、関心を持たれるべきだと思います。  マハティール氏は、産業には一定の保護を与えることが公平な競争にとって必要だというふうにも言われたことが報道されています。TPPに懸念を表明し、自国の産業を守る発言だというふうに思うんです。日本は...全文を見る
○紙智子君 その答弁は本当にもう、本当にがっかりしますよね。私が言っているんじゃなくて、多くの国民の皆さんの疑問だから質問をしているわけでありまして、そういう皆さんに今のような答弁されるんですか。全く失礼だというふうに思いますよ。  TPPの見直しや再交渉を求めることもなく、こ...全文を見る
○紙智子君 全く分からないんですよね。  何回も繰り返し説明したという話はされるんだけれども、そういうふうに言われるのであれば、今、茂木大臣言われました、閣僚会議の中で私からも明確に申し上げたと、しっかりと担保しているんだと、記者会見のときには自信を持っているというところまで言...全文を見る
○紙智子君 時間ばかり食っているんですけど、出すものを出していただければ分かる話じゃないですか。反論はなかったと言われるんだけれども、そんな反論がなかったからといって相手の国がみんな理解したかって分からないじゃないですか。(発言する者あり)そうですよ。自信持っていると言うんだけれ...全文を見る
○紙智子君 全く納得できません。  委員長、これ担保が確証できる文書を提出されるように求めておきたいと思います。よろしくお手続ください。
○紙智子君 時間もったいないので、次に行きます。  牛肉のセーフガードについてお聞きします。  TPPとTPP11の発動基準について、これが一つです。もう一つ併せて聞きますけれども、牛肉の二〇一三年以降の日本の生産量と、TPP11とアメリカからの輸入量について、ちょっと簡潔に...全文を見る
○紙智子君 TPP11が発効すると、セーフガードの発動数量は発効時で五十九万トンということですね。二〇一六年のオーストラリアの輸入は二十七万八千トン、輸入量が二倍になったとしてもセーフガードは発動されないことになるわけです。一方、アメリカの輸入量は二〇一六年二十万八千トン、オース...全文を見る
○紙智子君 カナダ政府は、セーフガードの発動基準量がかなり大きいから、牛肉のセーフガードを発動されることにならないというふうに断言しているんですよ。一方、アメリカの畜産団体は対日輸出を強く求めていると。セーフガードがあるからといっても全く安心できない。  今日、茂木大臣が出席し...全文を見る
07月13日第196回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。法案について質問いたします。  北方基金は、隣接地域の振興や世論啓発、元居住者の援護事業などに充てられてきましたが、一九九一年の五億九千百万円をピークに減り続けて、来年度は五千九百万円まで減ると。このままでは必要な事業ができないと。そ...全文を見る
○紙智子君 これまでも北方領土返還運動の拠点の地としての役割を担ってきた隣接地域の位置付けと、やはり今後の役割など国の考え方についても明らかにするのが必要だというふうに思います。加えて、北方地域旧漁業権に対する特別措置に関する法律の一部改正については、これ、融資者の対象枠を広げる...全文を見る
○紙智子君 北方領土隣接地域の自治体が、共同経済活動が始まったら地元を置き去りにされることがないようにというふうに言うのは、私は当然の意見だというふうに思うんですね。  ただ、しかしながら、第二条のところで共同経済活動そのものの定義を書かなかったのはなぜなんだろうかと。共同経済...全文を見る
○紙智子君 交渉が継続していることをもってあえてという話があったんですけれども、今まで国際条約がないのに国内法に書き込んだ例があるのかなと。例えばTPPなんかは、大筋合意があって署名がなされて初めて国内法に書き込まれるわけです。  具体的な内容が決まらないまま国内の法律に書き込...全文を見る
○紙智子君 そうなんですよね。  日ロの交渉というのは、領土問題という主権が懸かったことの交渉なわけであります。主権が懸かるような交渉で合意されていないことを法文に書き込む例はないわけです。交渉で合意された時点で本来書くべきであって、やっぱりどうしてそれを今回書き込んだのかとい...全文を見る
○紙智子君 お互いの法的立場を害さないことを必ず守るという立場ということを答弁されました。これは大変重いというふうに思います。  それで、法案は、現在行われている交渉がどうなるのかということについて、この法案が日本の領土の問題の解決のためにつながるのか、あるいはロシアの実効支配...全文を見る
11月15日第197回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  久しぶりの農林水産委員会でありまして、今日は大臣所信ということですので、大臣に質問いたします。よろしくお願いいたします。  通常国会が延長されたわけですけれども、農林水産委員会は開かれませんでした。それで、七月には西日本で豪雨災...全文を見る
○紙智子君 是非、力を入れてやる必要があるというふうに御答弁いただきたかったなと思うんですけれども。  それで、参議院の農林水産委員会としては、閉会中に広島、岡山に委員派遣がありました。それらの災害の問題はまた別の機会にしっかり時間を取って議論したいと思いますが、吉川大臣も私も...全文を見る
○紙智子君 ブラックアウトについての認識をお伺いしたんですけれども、ちょっとそれでいろいろ語りたいと思いますけれども、時間が限られていますので、できるだけ答弁は簡潔にお願いしたいと思います。  それで、今ちょっと話もありましたけれども、酪農家の皆さんは全域停電で搾乳できなかった...全文を見る
○紙智子君 それで、いろいろな対策ということで、九月には農水省としては被害の対策を打ち出しました。しかし、現場に行きますと、酪農家の皆さんからは、支援策はあると聞いているんだけれども、いつになったら対応してもらえるのかと、具体的に教えてほしいと言われるんですね。  それで、この...全文を見る
○紙智子君 それで、その支払がいつになるかと聞いたら、年度末だというふうに言われるんですけれども、いや、それで間に合うのかというのが、もう年を越せるかどうかという感覚なんですよ、現場は。だから、そこの支払がどうなるのかというのは非常にせっぱ詰まっているというふうに思うんですけれど...全文を見る
○紙智子君 それぞれなんですけれども。今まとめていると聞いたんですけれども。現場は、要するにスピードを持って早くやっていただけないかという声が出ているんですけれども。
○紙智子君 是非速やかに、本当に年内に支払わなきゃいけない人たちもいると思うので、是非そこはスピード感を持って早急な対策をお願いしたいと思います。  次に、通商交渉についてお聞きします。  閉会中、通商交渉をめぐっても大きな変化がありました。九月の日米首脳会談もありましたけれ...全文を見る
○紙智子君 政府がこの間出してきた影響試算というのは、関税率一〇%以上かつ国内生産額で十億円以上の十九品目の農産物と十四品目の林水産物ですから、即時撤廃される品目についてどういう影響が出るかということはそもそも明らかになっていないんですよね。  それで、農産物でいうと、トマト、...全文を見る
○紙智子君 安心して営農できるようにと言うんだけれども、実際上は安心できない状況もあって、TPP12のときにJA長野中央会が十九品目以外の生産減少額を出しているんですね。長野生産のブドウについては、TPP十二か国のときは約三十九億円マイナスになる、レタスも三十億円マイナスになると...全文を見る
○紙智子君 それで、クロマグロ漁の漁獲規制というのは資源管理のためというふうに言われているわけですけれども、問題になっているのは、混獲とか資源の無駄ということが話題になっています。イカ釣りの漁にクロマグロが食い付くという話も聞きました。イカ漁、ブリ漁が成り立たないということもあり...全文を見る
○紙智子君 今の説明を聞いただけだったら、漁業者の人はなかなか納得できないんだと思うんですよ。大丈夫だと言われてやってきたんだけど、実際上はもういなくなってきていると。いろんな環境の変化もあるということなんだけれども、今の話を聞いても、TACが明日の漁業を守りますという、そういう...全文を見る
○紙智子君 小さな漁業者がやめなくてもいいように、やっぱり大きなところを削って回すということで是非考えていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。
11月27日第197回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  十五日の農林水産委員会で、ブラックアウトで甚大な被害を受けた酪農家の皆さんへの支援策についてお聞きしたわけです。もう少し今日具体的にお聞きしたいんですよね。  まず、乳房炎対策の乳房炎の予防管理、これ一頭当たり千三百円というふう...全文を見る
○紙智子君 必要な乳房炎を防ぐための労働時間ということを勘案したということですね、今の答えは。  それで、廃乳を余儀なくされたこの酪農家の損失に対して何とか応えようとする対策としては、これは歓迎したいと思うんですね。ただ、その上で、これ大臣にお聞きしたいんですけれども、生乳を販...全文を見る
○紙智子君 やっぱりブラックアウトを招いたという、これは先ほどもありましたけれども、物すごい範囲広く、稚内まで停電になったわけですから、非常に大きな被害が広がっていて、私は社会的なやはりインフラを担っている北海道電力の責任は非常に大きいと思うんですね。やっぱり本来やっておかなきゃ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  次に、森林被害についてもお聞きしたいと思います。  震源に近い厚真町などでは至る所で林地の大規模な崩壊が発生しました。北海道は林業被害を約二百七十四億円としているんですけれども、被害の全容はまだ分からないままとなっています。苫小牧の広域森...全文を見る
○紙智子君 経営不安が続いています。それで、生産者が将来にわたって安心して栽培できるように、ちょっと何がどういうふうになっているか分からない状態だったんですけれども、小まめに是非情報を伝えていただきたいと思います。  次に、国土交通省に今日来ていただいているんですけれども、住宅...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  基幹事業と一体となって基幹事業の効果を一層高めるために必要な効果促進事業をプラスしたということですよね。だから、北海道でも実は既にこの住宅、社会資本の整備の基幹事業に基づいての制度をつくっているわけなんですけれども、京都府のように効果促進事...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  北海道は、今、平地も雪が降ってまいりました。窓のサッシにずれて隙間ができているようなところがあると冷たい風が入ってくるわけで、冬の北海道ではとてもそのままいるというのは大変です。  家の外壁が崩れて一部損壊と診断されている札幌の清田区の...全文を見る
○紙智子君 インセンティブを働かせるという話があったんですよね。結局、自分で努力できるところはしなさいということなんだと思うんですけれども、被災された事業者は、やっぱり熊本地震の際に実施されていた中小企業グループ補助金と比べると大きく後退したという訴えが出されているわけですよ。 ...全文を見る
○紙智子君 言ってみれば、保険に入るということは、自分も保険料を払って何かに備えて入るわけですよ。そちらの方から被害に遭ったときに出てくると。  国の制度は国の制度としてあるんだけれども、結局、例えば、モラルハザードということを言われているんだけれども、それを防ぐという話もある...全文を見る
○紙智子君 なかなかちょっと納得できないんですよね、よく分からないというか。  例えばの例で言うと、例えばがん保険に入っていると。それで、だけど、もしがんが発生したときには入院して手術して、もう多額のお金が掛かるわけです、何百万と掛かるわけですよ。そういうときに、その保険が下り...全文を見る
○紙智子君 私は、やっぱり違う制度をこういう形で一体化するのはおかしいというふうに思いますし、そういう制度変更はやめるべきだということを申し上げて、質問を終わります。
11月29日第197回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  地理的表示保護制度、いわゆるGI法の改正案について私も質問いたします。  農林水産省は、昨年の十二月に日EU・EPAのGI分野の概要を公表しています。EUは七十一産品で日本は四十八産品について相互に高いレベルで保護を行うというこ...全文を見る
○紙智子君 事実だということですね。  それで、EUのGI産品にパルミジャーノ・レッジャーノというのがあります。英訳すると、パルメザンということなんですね。日EU・EPAの合意でこのパルメザンの取扱いはどうなりましたか。
○紙智子君 今お話があったように、パルメザンとパルミジャーノ・レッジャーノというのは別物としたということですね。  パルメザンは、私どもパスタを食べるときにいつも掛ける粉チーズで、グリーンの、いろんなパッケージありますけれども。  それで、日本国内で圧倒的なシェアを持つという...全文を見る
○紙智子君 今そういう説明があったんですけれども、日本農業新聞では、チーズを中心に実は世界市場で繰り広げられているアメリカとEUの壮絶なせめぎ合いがあるというふうに報じたんですよね。  それで、日本国内でアメリカ産のパルメザンのシェアというのは、そのままだから維持をされると。そ...全文を見る
○紙智子君 日本の農産物を本当に大事にしていくという立場でGIが考え、進められていくとしたら、やっぱり外交交渉で弱められるということはあってはならないと思うんですね。  アメリカから言われたわけじゃないという話もあったんですけれども、実際上は、書簡が元の農水大臣に送られてきて、...全文を見る
○紙智子君 それらはちゃんと私たち見ることができる状態になっているんですか。
○紙智子君 公表したらいいと思うんですけど、なぜ公表していないんですか。
○紙智子君 私はやっぱり、ちゃんと透明性を保ちながら、実際にどういう議論がされたのかということが消費者自身も見ることができる状況になっていくというのは大事だと思います。GIという形でこれを発展させるということであれば、それが必要だというふうに思っております。  大臣にもちょっと...全文を見る
○紙智子君 要するに、GIでもって、日本の作られたものを大事に、知的所有権といいますか財産権というものを大事にしていくという立場からこれやっていこうということになっているわけで、そのやっぱり議論が、先ほども言いましたように、何かいろいろほかの国からもあって、それでどういうふうに議...全文を見る
○紙智子君 私はちゃんと公表したらいいと思いますよ。みんなが見て判断できるようにするべきだと思います。  それで、次に行きますけれども、先使用期間の制限についてなんですけれども、先使用というのは、これ、GIの登録前から登録産品と同様の名称を使用している産品だと。改正案は先使用期...全文を見る
○紙智子君 私たちは、この先使用期間の制限や広告等の規制、それから誤認表示の規制など、GIの保護を強化するということで、生産者や消費者の利益の保護につながるということからこの改正案には賛成しております。ただ、やっぱり生産者の不安が解消されるように周知徹底を図っていただきたいという...全文を見る
○紙智子君 営農を継続してもらうということがやっぱり大事ですよね。そういうことでもって、そういう意味では、機械的に耐用年数で縛るなんということはやっていないということでよろしいですか。
○紙智子君 営農を継続してもらうということでやっぱり激励しなきゃいけないのであって、話を聞いてやめなきゃいけないと思うようなことはやっぱりやるべきではないと思いますので、そこはしっかりと周知していただきたいと思います。営農を継続してもらう、本当に丁寧な説明が必要だというふうに思う...全文を見る
○紙智子君 共済に入っていればという話なんだけれども、余りしゃくし定規にしないで、実態に合わせて対応してほしいと思うんですね。  被害が出る前に対応すると農業被害が最小限で済むということが多々あって、関東の大雪のときなんかは、朝、目が覚めて、そのときはまだ大丈夫だったんだけど、...全文を見る
11月30日第197回国会 参議院 本会議 第6号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  党を代表し、漁業法等改正案について質問します。  総理が所信表明で述べたように、今回の漁業法改正案は七十年ぶりの大改定です。戦後の漁業制度を根本からひっくり返し、漁業、地域経済の形を変えるものにもかかわらず、政府・与党は僅か十時間半の審...全文を見る
12月04日第197回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日から漁業法等の一部改正案の質疑が始まります。  それで、ちょっと冒頭申し上げたいんです。先ほどもどなたか言われましたけれども、そもそも七十年ぶりの大改革というふうに言われるこの漁業法を、臨時国会という短いこういう期間の中で出...全文を見る
○紙智子君 真摯に対応していきたいと考えているということなんですけれども、やっぱり国民の代表たる国会でちゃんとやっぱり役割を果たさなきゃいけないと。もう不十分なまま通すと一番困るのは現場なんですよね。しっかり役割を果たさなきゃいけないというふうに思います。  それで、漁業法改正...全文を見る
○紙智子君 国会軽視と言うほかないんですよね、このやり方というのは。種子法もそうでしたけれども、やっぱり議論を避けるわけですよ。それで、私は、これは安倍政権の言ってみれば特徴だと思うんです。何より問題なのは、関係者が置き去りになっているということなんです。置き去りですよ。  夏...全文を見る
○紙智子君 ですから、九百五十五の漁協中、参加したのは七十七ですよね。そうすると、八百七十八もの漁協が参加していないということなんですよ。  漁業法改正案が閣議決定されたのが十一月の六日と、漁業法改正は、ここに積んでありますけど、電話帳のようだということが言われているわけですけ...全文を見る
○紙智子君 よく知っています。それ、漁協が主催してやったやつですよね。水産庁でと聞きましたので。  それで、今ちょっと聞いても、副大臣と政務官は回って歩いたという話なんだけれども、理解されているかどうかと、末端までということになったら、そうじゃないんじゃないでしょうか。私は、や...全文を見る
○紙智子君 水産審議会でも議論していただいたというんですけれども、企画部会に出されていたのは水産改革の方向という二枚ぐらいのペーパーだけで、議事録を読んでも議論は出てこないんですよね。企画部会にまとまったペーパーが出されたのは五月二十四日の前ではなくて、九月十九日だと思うんですよ...全文を見る
○紙智子君 先ほども言いましたけれども、水産審議会の中でこれ議論されたんですか。されていないんじゃないですか。
○紙智子君 私に聞こえているところでいうと、水産改革案は密室で議論されたんだという話も出てきているぐらいですから、そういうふうに言われても仕方がないんだと思いますよ。  なぜそういうことになっているのかというと、これはやっぱり安倍首相が十月の所信表明のときに、七十年ぶりに漁業法...全文を見る
○紙智子君 今そういうふうな話もあるんですけど、実際は、先ほど来ずっとやり取りされているように、現場には理解が進んでいない中で、やっぱり置き去りの状況というのがあるわけですし、それがどうしてそうなっているかというと、やっぱり安倍総理自身の掲げている政策、これは私は向いている方向は...全文を見る
○紙智子君 それで、その主体ということと民主化ということを削減、なぜ削減したのかと。私の本会議質問に対して大臣は、当初の目的である民主的な漁場は実現した、漁業調整委員会の制度は定着しているというふうに答えました。主体ということですとか民主化というのはそれだけの意味なんでしょうか。...全文を見る
○紙智子君 やっぱりこの深いところに流れている精神ってね、やっぱりここに立って当時つくられたんだということを私たちは改めて思うわけですよね。そうしたときに、今、安倍総理は、憲法解釈を変えて、簡単に変えて戦争法を強行すると。今度改憲発動するというふうに言っていますから、今の政権の性...全文を見る
○紙智子君 そこもちょっとよく分からなくて、新設されているんですけれども、確認の意味で書いたと、新たな権限を持たせたわけじゃないと言うんですけれども、いや、本当にそうなんだろうかなと。  それで、必要な措置を講ずるために国と都道府県の見解がもし分かれたときというのはどうなるんで...全文を見る
○紙智子君 通常は考えられないと言うんだけれども、実際、例えば沖縄のように、県は駄目ですと言っているけど国はやりますという場面も出てくることだってあるんだと思うんですね。  資源評価とか資源管理で意見が違ったら、これはやっぱり国に従ってもらうということですよね。
○紙智子君 そういうことだということですね。  それで、第六条なんですけれども、漁業生産力を発展させるということが前提になっています。現行法では、沿岸漁業は民主化する、生産力を発展させるのは許可漁業によるところが比重としては大きいと思います。  そこで、漁業生産力を発展させる...全文を見る
○紙智子君 なかなかちょっと分かりづらいんですけれども、沿岸地域で漁協、沿岸漁業者の同意を得ずに必要な措置は行わないという法律上の担保というのはないんじゃないかと思うんですけれども、農水省としての見解を示していただきたいと思います。
○紙智子君 今言われたことというのは法文上のどこに書いてありますか。
○紙智子君 漁協、沿岸漁業者の同意を得ずに必要な措置を行わないという公式見解を是非出していただきたいというふうに思います。委員長にお願いしたいと思います。
○紙智子君 やっぱり、いろいろ現場で話を聞くと懸念があると。要するに、いざとなったら強権的なそういう仕組みが発動されるんじゃないかという、そういう懸念が払拭できないということが出されているんですよ。そのことを言っておきたいと思うんです。  それから、次に優先順位の廃止なんですけ...全文を見る
○紙智子君 ちょっと今、なかなか頭に入ってこなかったんですけど、優先順位の考え方に問題があったんですかね。そこをちょっと、どこが問題だったか。
○紙智子君 長官の思いは分かりました。だけど、本当にそれ担保できるかなというのは、はっきり言って今度の改正の中身ではなかなかそこはそう読み取れないんですよね。  漁業による利益を地域に広く行き渡らせると、これ戦後の民主化の課題だったと思うんです。民主化の削減をするということと優...全文を見る
○紙智子君 公表前にはなかったということですよね。  それで、香川県議会が十月十二日に「「水産政策の改革」における慎重な検討を求める意見書」というのを出しています。そこでは、漁協が第一順位になっている特定区画漁業権が廃止されれば、漁協は個別に漁業権を付与された漁業権者との調整に...全文を見る
○紙智子君 その優先順位廃止を求める要請などは出ていないと。しかしながら、継続してほしいというのは出ているということですよね。  それで、十二月議会がこれから地方議会は始まるんですけれども、そういう地方議会から問合せがあるわけなんです。水産庁は、改革内容が知られないうちにこの改...全文を見る
12月06日第197回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。やっぱり、現場の実情に立って責任ある発言をされているということを感じますし、本当に胸に響く、そういう貴重な発言をいただいたなというふうに思っています。  それで、先ほども...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  先ほど、最初に漁業法ができたときに、みんなが本当に沸き上がって喜んで、希望を持ったという話があって、そういうものにすべきだということが心に残っていますけれども、やっぱり本来そうあるべきだというふうに思います。  それで、もう一つ、これも先...全文を見る
○紙智子君 赤間参考人にもお聞きします。  先ほども、塩釜でずっとノリの養殖から始めて、そしてシーフーズあかまを設立をし、ずっと調整委員としてもやってこられているということなんですけれども。  いただいた資料の中で、先ほども発言ありましたけれども、やっぱり漁業者と漁協の関係っ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  ちょっと時間が。  それで、今の御発言もあるんですけれども、最後に岸参考人にお聞きしたいんですけれども、先ほどもちょっと出ていましたけれども、適切、有効に活用しているということの意味がやっぱりもろ刃のやいばにならないかなという心配がある...全文を見る
○紙智子君 じゃ、時間ですので終わります。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  先日は、漁業法一条の目的から主体とか民主化が削除されることについて議論しました。今日、参考人の皆さんの意見の中でも、これは変わらないんだ、なくならないんだと聞いていたのに、蓋を開けたらなくなっていて、びっくりしたという話がありまし...全文を見る
○紙智子君 聞いていることの趣旨は違うんですよね。定数が上回ったから選挙になった、そうでしょうけれども、選んでいるところもある、任命のところもあると。だけど、選挙になったというのは理由があるわけですけれども、それは何ですか。
○紙智子君 浜を代表してやっぱり意見を反映させなきゃいけないというふうに思っているからなんじゃないんですか。そういうことも把握しないで、何で公選制を廃止するんでしょうか。立法事実に関わることなので、ちゃんとそこを改めてもう一回言ってください。
○紙智子君 そうですよ。ちゃんと伝えたいと、言わなきゃいけないということで立候補するんだと思うんですよ。  それで、漁場の調整がうまく機能していない県があるわけです。そのときに、漁業者の代表が選挙に立候補して当選しているわけですね。公選制が廃止されたらどうなるかと。被選挙権が奪...全文を見る
○紙智子君 適切なことと言われても、ちょっと具体的によく分からないんですよね。  それで、選挙になったら、候補者が水産政策を掲げて議論が広がるわけですよ。その後にそれは財産となって残ると思うんですね。当選が決まったと、もし当落で決まった場合には、その透明性が図れると思うんですね...全文を見る
○紙智子君 漁業権の優先順位というのは、これまでの歴史の積み重ねの中で慣行に基づく仕組みですよね。それを、だから、廃止する、なくすと。一方で、適切、有効ということが基準になるんじゃないんですか。
○紙智子君 だから、今まであった優先順位じゃなくなると。なくなった下で、今度は適切、有効ということが一つの基準になって、じゃ、そういうふうに認められるようにといって競争が始まるんじゃないんですか。適切、有効という基準で、これ、競争とか選別が生まれるんじゃないかと思うんですよね。 ...全文を見る
○紙智子君 水揚げ量は入らないんですか、そこには。
○紙智子君 短期的な金額では測れるものじゃないという話が今あったわけですよね。それで、そうすると、水揚げ額が基準にするとかということは外れるということですか。
○紙智子君 何か本当に抽象的で分からない。  沿岸漁業は、天候によって、環境変動によって、資源量という面でも生産活動を安定的に続けることが困難になるときがあります。それで、魚価が下がるとなりわいを継続することも難しくなります。だから、多くの沿岸漁業者は自主的に資源管理をやるわけ...全文を見る
○紙智子君 適切、有効という基準で企業が漁業権を手に入れた場合どうなるかというと、もちろん無条件にと言うつもりありませんけれども、資金力を生かした経営展開を広げると、これは長期的に漁業権を独占することができるんじゃないのかという疑問がずっと消えないんですけれども、いかがですか。
○紙智子君 適切、有効というのがどうもよく分からない基準なんですね。選別が行われると、これ、沿岸漁業者のなりわいを維持するのが困難になりかねないということがあるので、明確な基準を文書で提出するように求めたいと思います。  委員長、お願いいたします。
○紙智子君 それで、先日、漁業権の優先順位の廃止を求める要請はないという答弁がありました。要請がないのに廃止すると。それで、適切、有効という基準をつくっているわけですね。判断するのは知事だと。  しかし、知事が国の意向に反して判断できるわけではないと思うんですよ。漁業権を設定す...全文を見る
○紙智子君 改めてこのグラフ見ると、沖合、遠洋はかなり急速にがくっと減っているんですけど、沿岸漁業については、減ってはきているけれども、比率的に見ると、沖合でいうと七一%減っている、遠洋は八六%で、沿岸はそんなに大きくがくっと減っているわけじゃないんですよね。  指定漁業の許可...全文を見る
○紙智子君 水産庁は、改革で、養殖については国際競争力につながる新技術の導入や投資が円滑に行われるようにすると。成長産業化の柱に養殖業の規模拡大、新規参入を掲げています。それを可能にするキーワードが、適切、有効だというふうに自ら語っていると思うんですね。  それで、この路線、企...全文を見る
○紙智子君 今大臣、私の質問聞いてくれていましたか。ずっと一連の流れがあるんでしょうということを言っているわけですよ。  それで、今回のことが、現場からはやっぱり漁業権の順位なくしてほしいなんという要望は上がっていないと言っていたわけですから。一方で、上がっている要望は何かとい...全文を見る
○紙智子君 七十年ぶりの改定と言っているんじゃないですか。そのことによって一番困るのは現場ですよ。  先ほども参考人の皆さんから話があって、本当にそういう意味では慎重にやってほしいんだと。最初に漁業法が作られたときには、喜びの、希望の湧く、そういう声が沸き上がったという話があっ...全文を見る
12月07日第197回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党を代表して、漁業法等一部改正案に反対する討論を行います。  その前に一言。委員長は、解任決議が否決されたことをいいことに、この委員会を前提抜きに強行してしまいました。そのことに強く抗議をしたいと思います。  七十年ぶりの改正でありながら、質疑時間は八時間...全文を見る
12月07日第197回国会 参議院 本会議 第9号
議事録を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました堂故茂農林水産委員長解任の決議に賛成の討論を行います。  賛成する最大の理由は、与野党の合意の下に進めるべき委員会運営を、採決を急ぐ政府・与党の求めに応じて一方的に委員会を再開し、森ゆうこ議員の質問権を奪ったからで...全文を見る
12月08日第197回国会 参議院 本会議 第10号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  会派を代表して、漁業法等一部改正案に対する反対の討論を行います。  冒頭、一言述べます。  堂故茂委員長は、農林水産委員長解任決議案が否決された直後に、野党にこれ以上言ってもかみ合わないなどと暴言を吐き、漁業法の採決を主導しました。森...全文を見る
12月11日第197回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は座ったままでの質問ということで、御配慮をいただきましたことに感謝を申し上げます。  それと、昨日、吉川農水大臣に対して、日本共産党国会議員団として酪農、畜産の対策について十項目申入れをさせていただき、その際に時間を取って対...全文を見る
○紙智子君 三日に開かれた政策審議会の畜産部会で、どの規模層の生産費を取り上げるかが重要という意見ですとか、繁殖経営は構造的に中小規模が多いなど、小規模経営の生産費を考慮した保証基準価格の設定を求める声が相次いだというふうに聞いています。  新たな保証基準価格は生産者が再生産を...全文を見る
○紙智子君 新たな保証基準価格の算定に当たって、生産の合理化促進への配慮を求めているわけですけれども、酪肉近で示している方向で行うというふうに言っているわけです。  それで、規模拡大が要件になっているわけですけれども、この現状の十五頭前後を酪肉近でいう三十頭まで増やせばどうなる...全文を見る
○紙智子君 三十頭まで増やす方向出ているんだけれども、機械的にそれでやるということではないということでよろしいんでしょうか。
○紙智子君 JA全中も、この保証基準価格について、生産コストなどを踏まえて、やっぱり安心して経営発展に取り組める水準にするように要望されていると思うんですね。特に、中小規模の生産者が再生産できるというところが鍵なんだというふうに思うんですね。先ほど藤木議員からもそういう意味では小...全文を見る
○紙智子君 輸送も含めてしっかり算定していくということだと思います。  それで、やっぱり加工原料乳の生産者補給金の暫定措置法が今年四月から廃止をされたわけです。北海道では、生乳の九割以上がホクレンを通じて乳業メーカーに販売されています。それから、生乳の八割がバターやチーズなどの...全文を見る
○紙智子君 畜酪クラスター事業などについてなんですけれども、規模拡大を前提とするけれども、農家からも使い勝手が悪いと。規模拡大だけでなく、小規模な家族経営を維持するための対策を打ってほしいという要望が出されてきました。規模拡大を前提とするということではなくて、実情を踏まえた支援と...全文を見る
○紙智子君 地元のJA道東あさひにも行ったんですけれども、生乳生産を支えているのは中小規模の酪農家だと。生産意欲を高めて酪農を続けられるように、乳価の安定や恒常的で柔軟な支援対策が必要だというふうにおっしゃっておりました。是非、その方向で強めていただきたいと。  それからもう一...全文を見る
○紙智子君 是非心配のないように対策してほしいと思います。  それから、私も日欧EPAについて次にお聞きしたいと思います。  日本と欧州連合の経済連携協定、日欧EPAが可決をされました。私たちは外交防衛委員会との連合審査を求めていましたが、与党からは明確な回答がない状況の中で...全文を見る
○紙智子君 だから、そんなことを繰り返していたら、全然不安はなくならないということですよ。そらせているでしょう、結局、回答を。そういう、やり方が違う、試算が違うから違っていても問題にしないという話なんだけれども、やっぱり日欧EPAは承認決定を急いだために審議が生煮えなんですよね。...全文を見る
○紙智子君 曖昧にしたまま交渉はやっぱりやるのは本当に良くないと思うし、本当に一番大きな影響を受ける畜産、酪農というふうに思います。  TPPにしても日欧EPAにしても、通商交渉は政府の一存で決めると、そして国会には審議は余りなくて採決だけ決めると、こんなやり方はもう是非やめて...全文を見る