紙智子

かみともこ

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

紙智子の2019年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月12日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
議事録を見る
○紙智子君 紙智子でございます。お疲れだと思いますけれども、最後の質問になりますので、よろしくお願いします。  私も、今緊急の課題になっております豚コレラについてまずお聞きしたいと思います。  今回の豚コレラの発生原因、感染ルートは解明されておりません。そこで、ちょっと振り返...全文を見る
○紙智子君 やっぱり発生原因、それから感染ルートが解明されない、よく分からないということが、より農家の不安を大きくしているというふうに思うんですね。  それで、TPP11が発効したわけなんですけれども、これ、貿易の円滑化ということで、輸入手続を簡素化することになっているわけです...全文を見る
○紙智子君 この問題については、先ほども議論になっていましたけれども、この体制でいいのかと。擦り抜けを防ぐためにやっぱり体制を強化するべきだということを強く申し上げておきたいと思います。  さて、豚コレラの発生を受けて発生農家への支援策が出されました。それで、これは是非農家の手...全文を見る
○紙智子君 豚コレラの発生によって、もう一日、二日でできなくなってしまったということで、農家の方の立場に立ったら、本当に目の前が真っ暗ということだと思うんですよね。ですから、是非、発生農家が安心してこの後再建に取り組めるように万全の対策を取っていただきますように強く求めたいと思い...全文を見る
○紙智子君 意識、知識という問題が今言われたんですけれども、なぜ公的機関で飼養衛生管理基準が守られないのかと思うんですね。  農水省は、昨年九月九日に、岐阜県に豚コレラが発生したのを受けて、豚コレラ防疫対策本部というのをつくって対応方針というのを出していますよね。九項目示してあ...全文を見る
○紙智子君 九月九日の日には入っていないんですよ、九項目に。それで、その次の九月十八日から入っているんですよ。基準の遵守に関する指導を徹底することという項目が入っていて、その次の平成三十年十二月五日のところもまたこの管理基準の遵守の指導を改めて徹底すると追加方針の中に書いてあって...全文を見る
○紙智子君 やっぱり私は農水省の初動の対応が遅かったんじゃないかなと思うんですね。そして、公的機関ですから、やっぱり守らなきゃいけないところをしっかりやらなきゃいけなかったんだけれども、そこができなかったというのは何でなのかというのは、ちょっと改めてよく調べないといけないんじゃな...全文を見る
○紙智子君 譲許内容以上は譲らないということでいいんですね。(発言する者あり)はい。  それで、加えてお聞きするんですけれども、アメリカのライス連合が、TPP交渉で日本への輸入枠を最終で十五万トン求めたんだけど、七万トンだったというふうに不満を述べたんですね。それで、日米貿易交...全文を見る
○紙智子君 ですから、それ以上は超えないと言うんだったら、アメリカがこの後十五万トンだと言ってきても、これは拒否するということでよろしいですか。
○紙智子君 考えられないということなんですけれども、アメリカはもっと要求してくるというつもりでいるわけですよ、言っているんだから。今までは七万トンという枠はあるんだけれども、それを超えてくるという可能性があるわけで、そのときは考えられないという、実際に起こった場合は拒否するで貫く...全文を見る
○紙智子君 そんなに長々と言わなくたって、はっきりもう断りますと言ってくださいよ。  やっぱりTPPにはカナダとメキシコが加盟しているわけですよね。カナダとメキシコはTPPに入っていると。しかし、トランプ大統領は、TPPから離脱をして、カナダとメキシコとの間でNAFTAの見直し...全文を見る
○紙智子君 バランスを見直すという話なんだけど、アメリカの労働者やビジネスのためにとずっと言ってきたわけですから、それに今回役立ったというふうに思っているわけですよね、トランプ大統領は。
○紙智子君 カナダは酪農で新たな譲歩をしたんじゃないですか。
○紙智子君 報道によりますと、カナダは供給管理制度を維持したんだけれども、乳製品などアメリカ向けの品目別の無税輸入枠を設定したというようにあるんですよね。そうすると、クリームとかはTPP以上の譲歩をしたんじゃないですかね。
○紙智子君 日米貿易交渉をするに当たって、新NAFTA、USMCA、アメリカ・メキシコ・カナダ・アグリーメントというようですけれども、アメリカの交渉方針を日本としては分析しないんでしょうか。
○紙智子君 アメリカは自動車産業を保護する姿勢を前面に打ち出しています。それで、高関税の発動をちらつかせながらこの妥協を迫ったということが報道されているわけですよね。  それで、ライトハイザー通商代表は、NAFTAの新協定はアメリカ政権の将来の通商交渉のひな型になるというふうに...全文を見る
○紙智子君 アメリカは、アメリカ農業の輸出拡大というふうに言っているわけですよね、はっきり言っているわけです。そして、アメリカの農業団体はTPP以上の対日輸出を求めていると。過去の経済連携協定が最大限という、まあ言い方としては抽象的な言い方なんですけれども、やっぱり具体的な交渉戦...全文を見る
○紙智子君 TPPが発効して、牛肉などの輸入が増えているというのはさっきも話がありました。TPPでも日本の農業に打撃を与えているのに、この上、日米貿易交渉で事実上のFTAということになるわけですけれども、これは是非ともやめるべきであるということを強く求めておきたいと思います。 ...全文を見る
○紙智子君 ちょっと分からないんですよね。  いろいろ、参考資料ですか、参考資料でもっていろいろ作っているのはいいですよ、それはやらなきゃいけないでしょうけれども、どうして今年のこの平成三十年版に載せなかったんだと。毎年今まで載せてきていて、それで、この表を見てもらえば分かるよ...全文を見る
○紙智子君 これは新しいやつね、こう見てみますと、全体の総熱量のところは分かるんですよ、書いてあるんですよ。だけど、もう一つの国産供給、だから、一人当たり一日どれだけかという、そこのところが、これ開いても出てこないんですよね。一生懸命探さなきゃいけないという。  どうして今まで...全文を見る
○紙智子君 ちゃんと説明できる資料、別資料を作っているという話だと思うんです。それは別にいいんですよ。これに載せるべきでしょう。  じゃ、遅れてでも載せるんですか、この後。図にして、分かりやすく。
○紙智子君 何回聞いてもよく分からないんですよ。  それで、詳しくいろいろやっているんだと言うんだけど、載せないことを判断しているはずなんですよ。だから、どこかで議論して、今回やめようとなっているんですよ、誰かが判断して。それで、それがどうしてなのかというのがずっと分からないま...全文を見る
○紙智子君 かみ合っていないんです。  要するに、どこかで判断している人がいて今回載っていないということなので、今委員長にお願いしましたので、お願いします。  それで、二〇一七年の食料自給率、ちょっともう時間になりましたけれども、三八%というのは、二〇一六年と同じく過去二番目...全文を見る
○紙智子君 じゃ、時間になりましたので、またこの問題は質問したいと思います。  ありがとうございました。
03月14日第198回国会 参議院 予算委員会 第9号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  安倍総理は、施政方針演説で、農こそ国の基ですと言いました。しかし、安倍政権のこの六年間の農政は、ドミノ的に市場開放を進めて日本の農業と国民に犠牲を強いるものだと思います。  自民党は、TPPについて野党のときに六つの選挙公約を掲...全文を見る
○紙智子君 TPP11と日欧EPAが発効しました。総理は、所信表明のときに、体質改善、経営安定化に万全を尽くすというふうに言われました。ところが、牛肉の関税が三八・五%から二七・五%まで下がって、輸入が急増しています。オーストラリアやカナダからの輸入量は、一月が前年同月比で一・四...全文を見る
○紙智子君 関税が下がるときを狙ってためておいて、下がった途端にやるという形なんですよ。ですから、また四月から下がるわけですから、今安定していると言うけれども、この後また増えますよ。輸入が増えれば価格が下落して、農家はますます不安になるんですよ。  それで、次に、日米貿易交渉に...全文を見る
○紙智子君 総理に元々聞いていたので。  譲らないということでいいんですね。
○紙智子君 まあそういうふうな答えするだろうなと思いましたけれども。  それで、もう一度パネル見てください。アメリカの関税水準は三八・五%です、赤色の方ですね、次。その青い方のTPP11は、二〇一八年、去年十二月に発効して、牛肉の関税率は三八・五%から二七・五%に下がりました。...全文を見る
○紙智子君 TPP水準と言うんですけれども、TPP水準と同じだったらアメリカはTPPから離脱した意味がないんですね。  トランプ大統領は、TPPから離脱したときに、TPP交渉から永久に離脱すると、アメリカの産業振興と労働者の保護につながるあらゆる二国間の交渉を追求するんだという...全文を見る
○紙智子君 アメリカは、アメリカでの自動車生産を増やすこと、そしてアメリカ農業の輸出拡大をすることが必要なんだと言っているわけですね。TPPそのものが日本の農業に重大な犠牲を負わせるものなわけですけれども、その合意も守られる保証も何もないと、これからがんがん来るわけですから。そう...全文を見る
○紙智子君 食料自給率どうやって上げるのかという話もされないし、その生産基盤の問題も、どういうふうに受け止めて、厳しいという話はしているけれども具体的な話がないわけですよ。  それで、日経新聞で、ある農機具メーカーの社長はこう言っています。日本の食料生産基盤は既にかなり厳しい状...全文を見る
○紙智子君 私、総理に聞きたいわけですね。  それはなぜかというと、二〇一四年のときも一度やっているんだけど、そのとき総理は家族農業は自民党の政策だというふうにおっしゃっていて、ところが、ほとんど何もやっていなかったんですね。ですから、今回、十年というわけですから、是非取り組ん...全文を見る
○紙智子君 家族農業は、一定の土地でどれだけ収穫できるかという土地生産性で、大規模経営よりも小規模経営の方が高いと。それから、米生産や果実の生産でも、中小規模の経営の方が農業所得率が高いんですね。しかも、コミュニティーとして、地域経済、祭り、神事を含めた伝統的な文化を発展させてき...全文を見る
○紙智子君 そうであるならば、規模拡大とか法人化を条件にしないでほしいということを改めて申し上げたいと思います。  次に、JR北海道の存続問題についてお聞きします。  JR北海道は、北海道経済を支える農林漁業と道民の生活を支えています。物流の基軸であるJR北海道の存続が求めら...全文を見る
○紙智子君 ちょっとパネルを見ていただきたいんですけれども、これ、今いろいろ長々と言われたんだけれども、今一番焦点になっている話をしたいと思うんですね。  それで、このパネルの点線部分というのは、JR北海道が、全路線の半分以上、千二百三十七・二キロを維持困難な区間と発表した区間...全文を見る
○紙智子君 関係ないことないですよ。地元は受け入れていないんですからね。それを、何で廃止することを条件に直してやるという話になるんですか。これ、おかしいと思いませんか。これがね、これが国の方針なんですか。総理、答えてください。
○紙智子君 より丁寧な議論と言うんですけれども、今私が聞いたのは、廃止を前提にして直してやるということがおかしいでしょうと。国の立場からいったら、そういうことはやめなさいと言わなきゃいけないんじゃないですか。国の役割は路線をむしろ守っていくということにあるんじゃないですか。  ...全文を見る
03月19日第198回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  宮腰沖縄北方対策担当者、大臣にお聞きをいたします。  昨年、北方領土問題の解決の促進のための特別措置法、いわゆる北特法の改正を行いました。最近、懸念を持たざるを得ない内容が報じられています。  二月二十四日の日ロ領土問題に関す...全文を見る
○紙智子君 昨年の七月、北特法の改正の際に、新たに目的に、共同経済活動の進展を北方領土の解決に向けた諸施策を進める背景事情として明記するという文章を、文言を入れたわけです。  私は、これ、共同経済活動はまだ日ロ間で合意に至っておらず、署名も終わっていないと、まだ確定していないも...全文を見る
○紙智子君 進んでいるところもあるという話もあるんですけれども、一方では、ロシア側は択捉や国後で、この土地の無償貸与ですとか、それから軍の施設を拡張しているということも指摘されております。北方問題の担当大臣としては、やっぱりこの北方領土は安易に妥協するべきではないわけで、毅然とし...全文を見る
○紙智子君 現場では、これ、何で一括交付金を減らしたのかということについては、国の施策に従わない県政に対する締め付けじゃないのかという受け止めもあるわけですよ。  それで、直接今は関係するわけじゃないという話だったと思うんですけれども、現場ではなかなかそういうふうに受け止められ...全文を見る
○紙智子君 このお金というのは、一括交付金は県は通すけれども、今度の新しいこの事業推進費というのは県を通さないということになるわけです。  それで、琉球新報では書かれているんですけれども、急ごしらえの新制度だというふうに報じました。夏の概算要求段階では盛り込まれていなかったと、...全文を見る
○紙智子君 市町村からの要望が強いといいんですけれども、それだったらちゃんと県とも話し合って、双方いろいろ議論し合うというふうにするべきなんだと思うんですよ。  それで、政府は名護市に対して、以前、稲嶺市長時代には受け取っていなかった米軍再編交付金を、去年二月に辺野古の基地容認...全文を見る
○紙智子君 私は、この米軍再編交付金というのは、極めて、全体が対象ということではなくて、やはりこの推進の立場にしたところに対して出されるものの性格だというように思うんです。  だから、米軍再編交付金、この言ってみれば内閣府版というようなものが今回のこの沖縄振興特定推進費なんじゃ...全文を見る
○紙智子君 やっぱりちゃんと尊重すべきなんだということも言っているわけで、やっぱり沖北の担当大臣としてはそういう民意をしっかり受け止めるべきだし、今回のような予算の組み方は再考するべきではないかということを申し上げて、最後、一言あればお聞かせいただきたい。
03月20日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日はちょっと消費税の質問をいたします。  最初に、消費税が八%から一〇%へと増税になります。それについてお聞きします。  総務省の家計調査によりますと、二人以上の世帯の実質消費支出は、第二次安倍政権発足後の、直後の二〇一三年...全文を見る
○紙智子君 それで、具体的に聞いていきたいと思います。  まず、農業者の消費税の課税状況ということについてです。まず、農業者数は何人いて、そのうち免税事業者、それから簡易課税事業者、課税業者は何人でしょうか。
○紙智子君 農業の場合、この免税事業者が百二十五万人で、これ全体の九一%なんですよね。ほとんどが家族経営だと思いますけれども、消費税の増税が生産者にどういう影響があるのかということをお聞きしたいと思うんです。  それで、まず財務省にお聞きします。消費税の事業者免税点制度がありま...全文を見る
○紙智子君 つまり、課税売上高で一千万円以下の事業者はこの消費税納税を免除すると、それは小規模事業者の事務負担を軽減すると、そういう制度ということです。  今年十月から消費税が八%から一〇%に引き上げられると。八%を適用する品目、軽減税率ですね、それと一〇%を適用する品目、標準...全文を見る
○紙智子君 免税業者も、ですから負担はしなければならないということになっているわけですけれども、それで、仕入れの税額が二%上がると、価格に転嫁できないから、その分は農業者の取り分は減少すると。  それで、消費税の一〇%に上がることに伴ってインボイス制度が導入されるわけですけれど...全文を見る
○紙智子君 なかなか聞いていても分かりづらいというふうに思うんですけれども、要するに、今、仕入れるときも出荷するときも今は税率は一本で八%ということなんですけれども、それが複数税率になると、出荷するときに八%なのか一〇%なのかと、こういうどちらの税率で売り渡したのか分からなくなっ...全文を見る
○紙智子君 要するに、取引断られるようなケースというのは全く出ないというふうにお考えなんですか。
○紙智子君 その想定ではいろいろ言われるんだけど、これ、いや、本当にそうなんですかと、私、逆に聞きたいんですよね。もちろん、その質の問題だとかそういうところに着目しているから、そういう場合はないんじゃないかということもあるかもしれないけど、そうじゃない場合だってあるんじゃないです...全文を見る
○紙智子君 みんながみんな農協を通すとは限らなかったり、それから課税業者に選択するかもしれないというのは、しない人だっているかもしれないじゃないですか。  だから、可能性ないとは言えないんですよ。やっぱり懸念は残っていると思うんですよね。その時間があるんだからその中で考えるだろ...全文を見る
○紙智子君 生産者は、市場に出せば自分で値が決められない部分が多いという話がありました。直売所は自分で値が決められるわけで、所得が増えていくということがメリットとしてあると。消費者の反応を知ることもできるというのも、これメリットなんだと思うんですね。それで、だから直売所がずっとこ...全文を見る
○紙智子君 免税事業者はインボイスを発行できないということなんですよね。それで、食材を買いに来た事業者がインボイスの発行を求めてきたらどうするのかというと、その業者との取引ができない場合も出てくるかもしれないと。で、課税業者に選択すればいいんだという話があるんだけれども、そういう...全文を見る
○紙智子君 免税事業者は農産物の販売金額が一千万以下なわけですよね。それで、免税事業者に課税業者になれというふうに迫ると、これ直売所のメリットが損なわれることになると、まあ値決めという話もありましたけれども。事業者サイドでいえば、仕入れ額の税額控除を取るか、それとも自分が負担する...全文を見る
○紙智子君 免税業者との取引をやめるか身銭を切るかということを迫ることになるというのが、果たして本当に生産者や飲食店のためになるのかというふうに思うんですね。  実は、ちょっとこの後、農協についても聞こうと思ったんですけれども、ちょっと時間が来ましたので、一つに絞って聞きますけ...全文を見る
○紙智子君 要するに、先ほどから農協を通せばという話が出て、特例があるんだと。つまり、無条件委託方式、共同計算方式を行っているということで、これが仕入れ額の控除ができる特例というふうになっているわけだけれども、実際に今農協改革で進めているのは、買い取れと言っているわけで、買い取る...全文を見る
○紙智子君 そうすると、やはり事業者のその免税点の制度という、まあ元々小規模な事業者への事務負担への配慮ということで、課税業者になることを求めることになれば、この制度の趣旨に反することになるわけですよ。  結局、誰が相手先か分かるかということになったら特例は適用できないことにな...全文を見る
04月09日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  ポケット農林統計の自給率について、前回、三十年版のポケット農林統計に載らなかった問題を質問しました。経緯については説明をいただきました。その上に立って、再度お聞きしたいと思います。  まず、事実関係を確認したいと思います。今日、...全文を見る
○紙智子君 掲載されていないということです。  そうしますと、二〇一八年版ポケット農林統計を使って食料自給率、カロリーベースの食料自給率というのは計算できるでしょうか。
○紙智子君 この載っていない中では、ぱっと見て計算するというのはできないですよね。すぐやろうと思ったらできないですよね、載っていないから、今の状況では。
○紙智子君 いろいろ見て調べればできるかもしれないけど、これ見てすぐやるというのができないんですよ。やろうとしてできないから、こうやって聞いたんですよ。  それで、食料自給率がどうなっているのかというのは、やはり国民の皆さんが関心が強いテーマなんですね。特に安倍政権になってから...全文を見る
○紙智子君 職員向けだから、そんな言われても困るみたいな言い方しないでほしいんですよね。実際に、そうは言いながら発行されているから使っていたわけで、それが後から、いや、それは実務的なものだからという話があるんだけれども。  それで、これ結局、来年からは掲載するんですか。
○紙智子君 これから掲載するということなので、やっぱり食料自給率大事なんだというメッセージにも是非してほしいと思うんですよ。  そこで、二〇一七年度の食料自給率についてお聞きします。  三八%というのは、二〇一六年度と同じく、過去二番目に低い水準なんですよね。それで、二〇一六...全文を見る
○紙智子君 三八%になった理由として、生産が下がったと、北海道の台風のせいだと言っていたんだけれども、しかし、生産は回復したけれども食料自給率は低い水準のままと。  それで、やっぱり元々食料自給率の目標を四五%にするというふうに言ったわけだけれども、それがなぜ自給率が上昇に転じ...全文を見る
○紙智子君 目標を五〇%から四五%に下げたときに、目標設定が過大だったからというふうに言って、実現可能性を重視したという議論がそのときあったんですよ。しかし、実現可能性を重視したと言っているんだけれども、結局、今みたいに説明されると、上昇に転じていないことの理由が米の消費が減った...全文を見る
○紙智子君 実態としては、例えば食料自給率のところをつかさどっている小麦にしても大豆にしても、自給率一桁台なわけじゃないですか。結局、それを本当でいえば国産に置き換えなきゃならないと。輸入品じゃなくて国産に置き換えなきゃいけないのに、逆に国産のところを輸入に置き換えるということに...全文を見る
○紙智子君 今の話では、これから伸びていくのかなというふうには思えないちょっと説明でありまして、政府はこの間、TPPの議論のときもそうですけれども、輸入が増えても自給率変わりませんと説明していて、これ自体がもうすごい疑問に持たれているわけですよ。だから、本当にそこをしっかりと見て...全文を見る
04月10日第198回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第4号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  東日本大震災、東京電力福島原発事故から八年がたちました。それで、政府が決めた復興・創生期間十年が迫っています。復興庁がどうなるのか、復興特別交付金がどうなるのかということでは不安が広がっております。復興・創生期間は復興政策の節目に...全文を見る
○紙智子君 震災から八年たって、更に充実させる事業もあれば、事業の打切りによって新たな困難になっているところもありますので、具体的にお聞きしたいと思います。  東日本大震災後、早い時期に災害援護資金の貸付けを受けた方々は、据置期間が経過をして、既にこれ返済が始まっています。災害...全文を見る
○紙智子君 所得が低い被災者が生活を立て直すための貸付制度だというように思います。  内閣府は、四月一日にこの災害援護資金制度の見直しをしました。変更した点について端的に御説明願います。
○紙智子君 連帯保証人を必ず求めるとか、半年払いとか年払いの返済方法とか、それから延滞金が一〇・七五%もするということでは、これ被災者にとっては大きな負担だったわけで、改善するのは当然ではないかと思います。是非、今後も被災者の実態に合わせて見直すように強く求めておきたいと思います...全文を見る
○紙智子君 昨年の九月十二日付けの河北新報に、共同通信が岩手、宮城、福島三県の貸付件数百件以上の自治体に行ったアンケートに基づいて、災害援護資金、半数が滞納、震災で失職、高齢化、生活再建進まずというふうに題して報道しているんですね。滞納が多い理由としては、震災で勤務先が変わり収入...全文を見る
○紙智子君 この資金は、借りてから最長、低所得者に二十三年間、二十三年も返済することを求めているわけです。  我が党の宮城県県議団が聞き取りを行いました。それで、その中で、在宅被災者の高齢の御夫婦は、自宅の応急修理で五十二万円もらったんだけれども、修理費用は百五十万円以上掛かっ...全文を見る
○紙智子君 もうちょっと、大臣、政治家として、さっき言ったような状況があって、もう無理ですよねって、誰が見ても、それなのに十七年間ずっと返してくれ、返してくれと言うんですかね。大変なこれ、精神的にも追い込まれるわけですよ。もう亡くなっている方もいますけれどもね。ここでもう一歩ちょ...全文を見る
○紙智子君 是非前向きに検討していただきたいと思います。少しでもやっぱり気持ちの上でも救っていく必要があると思うんですよね。  それで、この問題というのは、実は自治体も大変な精神的にも負担を抱えているんです。なぜならば、貸付けを行った自治体が資金の返済を免除すると、これは国と県...全文を見る
○紙智子君 検討させていただくということですので、是非前向きな、そういう方向であろうというふうに受け止めますけれども、是非よろしくお願いしたいと思います。被災者の生活再建を最優先にしていくということでは、やっぱり国がそういう点ではしっかり受け止めて責任を果たしていくべきではないか...全文を見る
○紙智子君 国としては調査をしていないと、ただ、自治体がやっているところを応援するというお話だったと思うんです。  今お話のあった石巻市は、地方自治体として初めて津波で被災した家に今も住み続けている人たちの大規模な調査をやりました。それで、これどういう調査を行ったのかということ...全文を見る
○紙智子君 今ちょっと紹介していただいたんですが、石巻市は小規模補修補助制度をつくって、壊れた自宅を修理したいと思っている方がどの程度おられるかということで調査をしたと。小規模補修補助金を自主的に申し込んできた方が一千世帯というふうに言っているんですね。被災した家に住んでいる一千...全文を見る
○紙智子君 本当にこの冬も寒かったわけですけれども、そういう壊れた家で生活するという厳しい環境の中で、中には体調を壊してしまうという方も出て、医療費もかさむ、食費にも窮するという方もいらっしゃるわけです。これで本当に人間の復興というふうに言えるのかどうかということも問われている事...全文を見る
○紙智子君 石巻がやったような、そういう同じような支援を行うべきだと思うんですけれども、いかがですか。
○紙智子君 内閣府にお聞きするんですけれども、この在宅被災者というのは被災者とみなされないで今まで来ていたわけです。把握されていないということが明らかになってきて、それで、NHKなんかでも先日放映されていて、その実態というのが改めて、私も見ましたけど、本当に大変なことだったなと。...全文を見る
○紙智子君 今のお話は、今ある制度の中で何とか使ってという話なんだけど、やっぱりちょっと制度そのものをもっと対応できるものに変えていく必要があるんじゃないかというふうにお聞きしたんですけれども。
○紙智子君 もちろん、地域が一番地域のことは分かっているわけですから、きめ細かく対応できるようにするとなるんですけれども、それをやっぱりしっかりバックアップするというような国の態度というか、姿勢が大事だと思うんですよ。それで、やっぱりなおかつ必要だということになれば、是非見直しも...全文を見る
○紙智子君 やっぱり在宅被災者と言われる人たちも置き去りにならないように、そこは本当になくしていくという方向で、是非ちょっと、その使い勝手のいいものということの範囲にとどまらず、もっと発展的に是非考えていただきたいということをお願いをしておきたいと思います。  それから、昨年、...全文を見る
○紙智子君 被災直後って余裕もないし、後先のこと考えられなかったというのはあるんですけれども、今、一定の時間がたっているので落ち着いて考えられるということもあるので、是非そこは、今大臣言ってくださったんですけれども、しっかり合意形成図っていただきたいと思います。  最後に、これ...全文を見る
04月11日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  法案について質問いたします。  特定農産加工法は、農産加工品の輸入自由化によって競争関係にある国内の特定農産加工業者の経営を支援するために一九八九年に制定をされて、今回で六回目の延長となります。  前回の改正以降、日欧EPA、...全文を見る
○紙智子君 国産品が横ばいの中で輸入が増えているということの厳しい状況という話がありましたけれども、そういう中でこの支援制度というのがどういう効果を果たしているんでしょうか。
○紙智子君 特定農産加工業者が融資、そして事業所税、この特例の支援を受けるためには、経済改善計画などを立てて都道府県知事の承認を得ることになっていますけれども、この要件、承認要件について説明を願います。
○紙智子君 農業加工業者が地域の農産物を利用することによって地域農業が維持発展していくということは、やっぱり大事なことだというふうに思うんです。そういう意味では、引き続き、これ農業生産加工業者への支援とともに、そのやっぱり基となる地域農業の活性化というところをしっかりと施策を講じ...全文を見る
○紙智子君 今御説明ありましたけれども、一九八九年以降、この同じ年の収穫量三十一万五千三百トンを上回った年がないんですね。ずっと下がってきていると、減少傾向が続いているわけです。愛媛県のミカン農家は、一九九一年からオレンジの輸入自由化で安価な輸入オレンジとの価格競争にさらされて、...全文を見る
○紙智子君 国内の生産者は何とかしようと思って頑張ってはいると思います。そして、今お話しされたんですけれども、TPPも日欧EPAも、これ、政府は影響が出ないようにいろいろ対策を打つんだと、だから大丈夫だということが話をされているんですけれども、現場の生産者は本当に不安でいっぱいで...全文を見る
○紙智子君 今、そういう原因じゃないかということで、要するに、コストを下げようと思うと、どうしても輸入に置き換えるということになっているということがあるわけですけれども、そうすると、特定農産加工法の目的というのは、これ、国内の加工業者に対して、農産加工品の輸入に係る事情の著しい変...全文を見る
○紙智子君 今、継続的な支援をやるということだったわけですけど、被災されたミカン農家の方からは、農地の復旧には公的補助が付いて有り難かった、しかしながら、現在も山林の倒木や土砂の流出がまだそのままになっていて、山林所有者の負担に頼らなければならないと。で、山林の復旧が進んでいない...全文を見る
○紙智子君 是非お願いをしたいと思います。  昨年の八月の日本農業新聞で、近隣産地の若手農家でつくる団体が、この宇和島市の吉田町のミカン農家を支援しようということで、ボランティアで摘果作業を行うとか、助け合いで産地を必死で守っているという報道がありました。  産地を維持する上...全文を見る
04月16日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  四月十日に十九例目の豚コレラが確認をされました。今日は、豚コレラについてお聞きします。  昨年の二〇一八年九月九日に岐阜市内の養豚農場において豚コレラが確認されて以来、半年が過ぎました。農林水産省は、今年の一月二十九日にこの岐阜...全文を見る
○紙智子君 三つの発生防止強化対策を打ち出してから二か月たっているわけです。しかし、この豚コレラの発生、封じ込めることができていません。四月九日に岐阜県の恵那市、そして四月十日に愛知県の瀬戸市で発生しました。強化対策を打ち出したのが七例目を受けた二月五日だったわけですけれども、強...全文を見る
○紙智子君 取ってきている対策は本当に有効なんだろうか、何で止まらないんだろうということを思うわけですけど、農林水産省は、飼養衛生管理基準を遵守する、徹底するというふうに言われて今までもいるわけです。確かに、四月二日にアフリカ豚コレラの感染力のあるウイルスが発見されたということか...全文を見る
○紙智子君 今大臣は認識共有しているという話、したんですけど、でも、実際にはその飼養衛生管理基準の遵守を徹底することが大事という範囲でとどまっているんですけど、これまでもずっとそれ言っているんですよ、繰り返し言っているんですよ。ところが、なかなかそれが止まっていないという現状なわ...全文を見る
○紙智子君 今、飼養衛生管理基準がどうやられているのかということを調べているという話、あったんですよね。それで、この間、疫学調査チームを送って、それで調べているという話があったんだけど、これはウイルスの侵入経路を解明するということですよね、目的は。  それで、前回のときの質問も...全文を見る
○紙智子君 結局、その牧場というか、その現場がちゃんとやれていないというところに何か責任が行ってしまっている感じなんだけど、違うんじゃないかと思うんですよね。豚コレラが終息せずに広がっていて新たな状態になったということを認識しなきゃいけないんじゃないかと。それで、二月の強化対策で...全文を見る
○紙智子君 いや、ちょっとその認識、要望が出されている以上、やっぱり科学者、専門家、そういうことをしっかり検討するべきだというふうに思うんですよ。もしこれ飛び火してほかの県にでも行ったら、それこそもう大臣の首が懸かってしまうというか、そのぐらいの問題ですよ。是非それ検討すべきだと...全文を見る
○紙智子君 大臣自身が、二月六日の記者会見のときに、飼養衛生管理の徹底によっても豚コレラの蔓延防止ができない場合の最終手段だという話をされています。  豚コレラは、岐阜、愛知だけの問題じゃないと思うんですよね。各地の養豚農家、業界は、もう早く安心して経営を続けたいというふうに思...全文を見る
04月18日第198回国会 参議院 国土交通委員会 第8号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、私、国土交通に所属しているわけではないんですけれども、こうして質問の機会をいただいたこと、そして質問の時間帯も御配慮いただきましたことに心から感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。  それで、早速質問い...全文を見る
○紙智子君 質問したことに余り答えられていないというように思うんですけれども。  それで、やはり、先住民族のアイヌの声実現の実行委員会という、ここにいっぱいいろんなアイヌの方たちがいるんですけれども、この間、政府と合計七回のチャランケ、意見陳述というか、意見を出してきたと。声は...全文を見る
○紙智子君 政府の答弁が厳粛に受け止めるという話なんだけれども、やっぱり厳粛に受け止めるでなくて、謝罪すべきではないかというふうに聞いているわけですよね。  明治以降、日本政府は、戸籍法を制定してアイヌ民族の独自の風習を禁じたんです。日本語を強制したと。そのため、アイヌ民族は言...全文を見る
○紙智子君 やはり過去のことではないんですよね。いまだにアイヌであるということを言えないまま生活している人たちがいるわけです。そういう歴史的な政府の政策に反省も謝罪もないと。政府としてのその真剣な謝罪がないということは、やっぱり国際社会の中で日本が先住民族の権利問題で後れを取って...全文を見る
○紙智子君 なかなかちょっと理解し難いんですよね。やっぱり一般的なそういう、まあいろいろな情勢ということはあるんだけれども、鑑みてと書いたとしても、やっぱり国連宣言の趣旨を体してということを入れるべきだというふうに思うんですよね。  それで、国会決議という言葉も入っていないとい...全文を見る
○紙智子君 宣言の三条の中で、自決の権利に基づき、政治的地位を自由に決定し、並びにその経済的、社会的及び文化的発展を自由に追求するというのがあります。尊重という言い方でいうとやっぱり弱いというように思うんですね。アイヌ民族が誇りを持って生活できるという源泉は何かという議論もありま...全文を見る
○紙智子君 私は、ちょっと発想が逆転しているんじゃないかなというように思うんです。文化を継承するためになりわいがあるんじゃなくて、なりわいがあって文化が生まれるんじゃないかと。私が直接聞いたアイヌの方の意見は、サケの採捕は、儀式のためではなく、なりわいとなるように認めてほしいとい...全文を見る
○紙智子君 そうなんですよね。あり得ないというように思うんですけれども、ところが、アイヌの遺骨は研究のためだということで持ち去られたんですね。  オーストラリア国立大学名誉教授のテッサ・モーリス・スズキさんという方は、遺骨の収集というのは、帝国時代、植民地主義的な負の遺産である...全文を見る
○紙智子君 ガイドラインというのは拘束力がないんですよね。遺骨問題はアイヌ新法にやっぱり入れるべきだし、この点も日本は遅れていると、立ち遅れているというふうに思います。  それで、先日視察をやったときに、東北学院大学の名誉教授の榎森進先生が、本法案は、まあ決まるんだろうけれども...全文を見る
04月18日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  昨年七月の西日本豪雨災害を受けて、農林水産委員会で広島、岡山に調査に行きました。あれから八か月です。復興のために努力している皆さんに敬意を表したいと思います。  福山市で決壊した堂ノ奥池に行きましたけれども、このため池というのは...全文を見る
○紙智子君 農林水産省は、西日本豪雨被害を受けて、ため池対策検討チームというのをつくったわけです。検討したということは、従来のため池保全管理が不十分だったということでしょうか。
○紙智子君 災害に強い町づくりということは必要なわけですけれども、従来の対策のやっぱりどこに弱点があったのかということを明らかにすることは、今後の対策につなげる上では大事だというふうに思っています。  それで、農業用ため池は、全国、今二十万か所あるというふうに言われていますけれ...全文を見る
○紙智子君 今後、データベース化されると対策が必要なため池が増えると思いますので、迅速な対応が必要だと思います。  そこで問われるのは、先ほどもちょっとありましたけれども、台風シーズンにいよいよまた向かうと、今年の夏をどうするかということもあるわけで、昨年の経験から、ため池が決...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、昨年のような被害が出ないようにしっかりとした対策が必要だというふうに思います。  それで、ため池には洪水調節機能、土砂流出機能があるわけですけれども、このため池を廃止してこうした機能が失われてしまったら困ると。洪水機能調整を維持するためにため池を残したいと...全文を見る
○紙智子君 防災工事についてお聞きするんですけれども、危険なため池と認定されて、改修費用が掛かるわけですよね。それで、データベースに登録されているため池のうち、集落、個人等が管理者になっているため池が五万六千か所というふうに書いてありますよね。地震、豪雨に備えて防災工事をする際に...全文を見る
○紙智子君 市町村の業務と防災工事への支援についてもお聞きします。  ため池法案では、所有者が不明で適正な管理が困難なため池は市町村が管理権を取得することになっています。昨年の森林経営管理法などもそうなんですけれども、市町村の業務がそれによって増えているわけですよね。ため池法に...全文を見る
○紙智子君 昨年は、このため池の決壊によって多くの被害が発生しました。今年からは、やっぱり早く住民に知らせて、甚大な被害が発生しないように全力を尽くしていただきたいと思います。  あともう少し時間ありますので、前回、先週ですかね、藤木議員が質問されておりました新規就農支援の制度...全文を見る
○紙智子君 今のお話でも、明確な基準を提示してほしいというふうに市町村から要望があったというふうに言って、それで考え方なんだというふうに言いながら、もう一方で、今の答弁にあったように、市町村の判断で支援対象にすることができるというふうに言っているわけですよね。市町村の判断というの...全文を見る
○紙智子君 だから、切られてしまうという人たちが実際に出てくるんだけれども、今学校に通っているという方から訴えがあったんですね。北海道の親から給付金をもらえなくなったという通知が来たので、学校をやめなければならないと。で、実家の農家を継ぐということで給付金を受けてきたんだけれども...全文を見る
○紙智子君 そうなんですよね。  だから、やっぱり本当にぎりぎりかつかつでやっているという中でこういうふうに通知出されて、それでもらえないからという話になると、こういう具体的な話も出てくるので、ここは是非、まあ市町村の判断でということでもあるので、相談に乗っていただいて、ちゃん...全文を見る
○紙智子君 大臣、先日、食料自給率について質問したときに、大臣は、生産基盤が弱体化しているということで、若手の新規農業者を着実に増やしていくことなどもしっかりと対応したいというふうにおっしゃったんですよね。  新規就農者を増やすために、この間口をやっぱり広げるということが必要な...全文を見る
○紙智子君 安倍総理も、安倍政権になってから新規就農者が増えているということで、成果として強調してきたわけですよね。だから、やっぱり農業の次世代人材投資資金の投資対象者の考え方についてという通知は、これ新規就農者の夢を壊して現場に混乱を与えてしまうということなので、撤回すべきだと...全文を見る
05月09日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  五月連休に北海道胆振東部地震の被災地でありますむかわ町、安平町、厚真町を訪ねました。  むかわ町農協では、昨年の地震直後に大きな被害を受けて倒壊した建物も片付けたり建て替えが進んで、商店街も仮設の店舗で再開するなど、少しずつ震災...全文を見る
○紙智子君 是非、総務省とも連携しながら、何とか上乗せできるようにしていただきたいと思います。  それから、これは紹介なんですけれども、安平町の酪農家を訪ねたんですね。震災で約五百頭いる乳牛や育成牛のうち七十頭が乳房炎にかかったと言っていました。搾乳はしたんだけれども、当時は乳...全文を見る
○紙智子君 どうかよろしくお願いします。  加えてお聞きするんですけど、今日は国税庁の方にも来ていただいたんですけど、一般論として出されているんですが、地震で機械が壊れたり家屋が壊れたりして打撃を受けたと、それで、各地で団体などから義援金とか支援金が集まって、それを再生の助けに...全文を見る
○紙智子君 どうもありがとうございました。  続きまして、日米貿易交渉についてお聞きします。  通告は内閣官房にしていたんですけれども、ちょっとその前に大臣にお聞きしたいと思うので聞いてください。  四月十五、十六と、茂木大臣がアメリカを訪米して、ライトハイザー通商代表と交...全文を見る
○紙智子君 文書で確認されていると言っているにもかかわらず、トランプ大統領がこういう発言しているわけで、もう全然これ問題だなと思いますし、極め付けに、五月の訪問時に署名できるかもしれないという話もさっき紹介ありましたけど、四月の三十日は、パーデュー農務長官は、トランプ大統領が五月...全文を見る
○紙智子君 今の話、茂木大臣が記者団に問われていて、パッケージで合意するんだと、アメリカの求める農業分野の先行合意はしないんだということを否定されたわけですけれども、パッケージで合意するという言葉は日米共同声明には書いてないんですよね。だから、パッケージで合意するというアメリカと...全文を見る
○紙智子君 基本中の基本だけど、別に書いてないわけですよね。  もし、その合意するという取決めがあるんだったら、それを示す資料を提出いただきたいと思います。  委員長、お願いします。
○紙智子君 私、三月の予算委員会で、日米貿易交渉が仮にTPP水準でまとまった場合どうなるかということで質問したわけなんですけど、アメリカは、牛肉関税の削減率とテンポ、下げ幅で既にオーストラリアとかTPP加盟国よりも不利になるわけですね。つまり、関税率が初年度でいうと一・七%、二〇...全文を見る
○紙智子君 議論になっていないという答弁であるんですけれども、安倍総理は茂木大臣が交渉すると国会で答弁したわけなので、しっかりとそこのところを検証するようにしてほしいと思うんですね。ちょっと国民には分からないわけですよ。  それで、TPP水準が大前提だという言い方も、これも、本...全文を見る
○紙智子君 びた一文譲れないというふうに直接言うべきだと思うんですけど、いかがですか。
○紙智子君 そうなんですよね、農水大臣なんですから、閣僚の中でただ一人発言できる、その一番大事なところにいるわけですから、是非はっきり言ってほしいというふうに思うんですよ。  私たちは、TPPそのものが元々やっぱり国民との公約にも国会決議にも反しているものだというふうに、容認で...全文を見る
05月14日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  農地中間管理機構法の改正案についてお聞きします。  農地バンクができて五年になります。二〇一三年に閣議決定した日本再興戦略で、二〇二三年に全農地面積の八割を担い手に集積する目標を立てました。二〇一七年の到達が五五・二%ということ...全文を見る
○紙智子君 農地中間管理機構と地域や農家とのコミュニケーションをどう図るのかということを考えたときに、今回の改正に当たっては農業委員会や農協の役割が大切だということで反省をしたということでしょうか。
○紙智子君 反省をしたということかなというふうに受け止めました。  それで、二〇一三年に、産業競争力会議や規制改革会議を旗振り役にして、農地の中間的な受皿を整備することを決めて、短期間に当時法律を可決しました。振り返りますと、成長戦略である日本再興戦略を六月に閣議決定をして、秋...全文を見る
○紙智子君 公募するということですよね、外から入る場合は。  それで、規制改革会議は、農業の外からの参入者を不利にならないように、農業者と公平に扱うように求めて、この公募方式を導入したんですよね。ですから、農外からの参入状況を、これ法人数それから経営面積、活動実態についてどうな...全文を見る
○紙智子君 数字はそういう形で今出てくるんですけれども、実態についてはなかなかつかめないということなんですけど、何でつかめないのかなというふうに思うんですよね。  それで、やっぱり新規参入というのは農地バンクの目玉なんだと思うんですけれども、そうであればやっぱり実態についても明...全文を見る
○紙智子君 やっぱり目玉として入れた以上は、ちゃんと一年であってもきちっと把握して、それでこうこうこういう状況になっているということは当然報告してしかるべきだと思うんですよ。そういうのも出さないまま審議を進めてくださいというのでは、やっぱり審議する前提が整わないということになるん...全文を見る
○紙智子君 やっぱり優良事例だけじゃなくて、ありのままの実態でどうなっているのかということを指し示すべきだと思うんですよね。やっぱりそのことをきちっとやるべきだということを改めて指摘をしておきたいと思います。  今回、新たに認定農業者制度を拡充するということになっているんですけ...全文を見る
○紙智子君 改正案では、複数の市町村で活動する場合には都道府県知事が認定をすると、それから、都道府県の区域を越える場合、この場合は農林水産大臣が認定するというふうになっているわけですよね。  広域で活動する場合は、これ地域地続きでなくてもいいというふうに聞いていますが、九州から...全文を見る
○紙智子君 聞いたことというのは、要するに、日本でいうと、言ったように、九州から北海道まで含めてつながって認めるということで、できるんですねということで、基本そうだということですよね。  それで、確認しますけれども、例えばタマネギを生産する農業ファーム、例えば、ここは永田町なん...全文を見る
○紙智子君 可能であるということになるわけですね。  それで、農協を通すかどうかというのは認定農業者次第ということでもあると思うんですけれども、全国をこうやって股に掛けて活動する認定農業者が生まれる可能性があるということですよね。農業をビジネスとして転換していくアグリビジネスの...全文を見る
○紙智子君 今説明があって、その上で、常時従事条件という話があったんですけれども、常時従事者というのはどういう人をいうのでしょうか。
○紙智子君 今百五十日以上ということだけをお話しされたんですけれども、これ、常時従事者って、一般的に言うと、私なんかも最初そうだったんですけど、農作業する、常時そういうことに関わる人というふうに思っていたんだけど、実際上は、農作業というのは切り分けてあって、田んぼに出て耕うんや整...全文を見る
○紙智子君 もうちょっと分かりやすく説明してほしいんですけれども、常時従事者というのは、企画管理事務だとか労務管理とか財務管理、こういうのを行う人をいうんじゃないんでしょうか。
○紙智子君 実は、これ意外と誤解している人が多いなと思っていて、そういうことなんですよね。  それで、やっぱりアグリビジネスを展開する法人の役員がこの財務管理をやったり、例えば日本人だけじゃなくて外国人労働者の労務管理を行うということも可能になるというふうに考えていいんでしょう...全文を見る
○紙智子君 今回の改正で、全国で広域に農業経営を展開する認定農業者の制度をつくるということですよね。さらに、この法人の常時従事要件を緩和すると。これは、新規の参入を促進する上で、最初に三点の目的言いましたけれども、その目的にもかなった方向なんだろうなというふうに思うんです。  ...全文を見る
○紙智子君 今、押しのけてまでやるとかというんじゃなくて共存共栄でやるんだという、発展のためにという話が、それを期待しているという話があって、それはみんな期待はするわけですけれども、だけど、最初にちょっと紹介したように、規制改革会議が農業の外からの参入者をやっぱり競争条件としては...全文を見る
○紙智子君 新たな担い手が見付かるまではもしかすると塩漬け状態になるかもしれないなというふうにも思います。  安倍総理が、企業が世界で一番活躍しやすい国にするということで企業の参入や大規模化ということを進めてきたわけで、その具体化が農地中間バンクなんですけれども、今回の改正はそ...全文を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、参考人の皆さん、大変貴重な参考になるお話をいただきまして、ありがとうございます。  それで最初に、安藤参考人からお聞きしたいと思うんですけれども、元々この農地中間管理機構の話って、やっぱり非常に担い手が高齢化してきている...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  それじゃ、宇田参考人にお聞きしたいと思います。  紀ノ川農協の話をされて、販売専門農協ということで、それでトマトとか、それから柿、タマネギ、ミカンなどなど、主要品目ということで取り組まれていると。和歌山県というのはミカンということで、そ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  それでは、最後、佐藤参考人にお聞きします。  以前、秋田の方にもお邪魔していろいろ説明をいただきまして、ありがとうございました。  それで、佐藤参考人にお聞きしたいのは、ちょっと北海道と本州と大分違いがあるというふうには思うんだけど、農...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  誰のために本当に役に立つのかということをしっかり考えた方向で推進できるようにしなきゃいけないというふうに思います。  以上で終わります。ありがとうございました。
05月15日第198回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、北方問題について質問いたします。  五月十日に日ロ外相会談が行われました。翌十一日付けの新聞報道では、外相会談、平和条約めぐり交渉、日ロ隔たり埋まらずと報道されています。六月の大筋合意断念というふうに書かれています。 ...全文を見る
○紙智子君 あと、二〇一六年の十二月なんですけれども、プーチン大統領が来日して、山口県、東京での首脳会談を行いました。安倍総理は、七十年間一ミリも領土問題は動かなかった、互いの正義を語るだけではいかないんだと言って、新しいアプローチを取るというふうに述べました。新しいアプローチと...全文を見る
○紙智子君 これは、私の問いに対して、ほぼそういうことだなという答弁だったと思います。  それから、昨年九月にウラジオストクで大きな変化がありました。プーチン大統領に、年末までは、前提条件なしで平和条約を結ぼうと呼びかけられて、安倍総理は、これはテレビで報道されていましたけれど...全文を見る
○紙智子君 まあそういう回答なのかなと思いますけれども。しかし、これ、国内全体の国民が本当に注目して見ているわけですし、元島民の皆さんも含めて強い関心を持って見ていることですから、そういう木で鼻をくくったような答弁ではちょっと困るんですよね。  それで、一九五六年の宣言を基礎と...全文を見る
○紙智子君 安倍総理は、七十年間一ミリも領土問題動かなかったということでもって、で、新しいアプローチなんだと言ってきたわけですけれども、じゃ、この二年間、一ミリでも動いているんですか。
○紙智子君 ロシアの主張は変わっていないんですよ。ロシアの主張変わっていないのに、この間は日本側だけが何か動いているかのように、安倍政権の外交の成果を上げるために、何か今にも実現するかのように宣伝していたんじゃないのかという気さえしてくるんですね。  それで、なかなか思うように...全文を見る
○紙智子君 質問したことに、聞いていないんですよね。なぜ削除したのかと、削減したのかということで、法的立場に何ら変わりないという話なんだけれども、なぜ削減したのか、そこのところにしっかり答えていただきたいと思います。
○紙智子君 そうだとはしても、これ、北方四島は日本に帰属すると、主権に関わる大事な政府の認識を書いているものだと思うんですよ。それを削ったということは、これ、外交青書だとしても、まあ白書のようなものだと思うんですけれども、非常に大きな問題ではないのかなというふうに思うんです。 ...全文を見る
○紙智子君 これは補助金も国からも出して、補助事業で二十七年、二十八年、それから二十九年、三十年という、そこのところはどうなんですか。
○紙智子君 是非、そこのところはよく現場の状況を見ていただきながらやっていただきたいと思います。  それで、やっぱり試験操業によって漁業の経営が回復してきているのかというとそうではないですよね。期限が切れて補助がなくなると、これ経営上困難を来すんじゃないかというふうに思いますし...全文を見る
○紙智子君 是非継続して進めていただきたいというふうに思います。  それともう一つ、現場から出されてきている声に、日ロの地先沖合交渉ですね、これが三十年ぶりに、昨年の十二月に本来妥結するべきものが妥結できないまま、今年四月に妥結したと。ところが、そのためにマダラ漁、一月、二月な...全文を見る
○紙智子君 根室では一年通じて漁のサイクルがあるんですよね。冬、一月、二月はマダラと。この時期のマダラというのは本当においしい、いいものなんですね。マダラで、春から夏にかけてはサケ・マスと、夏から秋にかけてはサンマということで、こういう循環をやっていて、根室沖のこの沖合漁業のサイ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。これで終わります。
05月16日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。最後のバッターになりますので、よろしくお願いいたします。  農地利用集積円滑化事業の農地中間管理事業への統合一体化という問題について、まず聞きたいと思います。  農地利用集積円滑化事業は、農地の利用集積を進めて、農業者が規模を拡大で...全文を見る
○紙智子君 今、研修という問題と、それから市街化区域外という話と、あと農用地の話と三つありましたけれども、それ以外は廃止ということに、なくなるということですよね。
○紙智子君 最初聞いたときに研修だけしか聞かなかったんだけど、それでも二つ加わって三つということなんだけど、結局それ以外のものは移行するというのはないということですから、そういう意味では、統合というふうに言うんだけれども、それ、統合というのかなというふうに思います。  それから...全文を見る
○紙智子君 円滑化事業は農業委員会の関与が明確になっているというふうに思うんですね。  それで、機構法です、今度は。機構法の第二十六条についてなんですけれども、農業委員会などの協力規定を今回新設したと、協力規定ですね。それで、基盤強化法で言う決定、農業委員会の決定ということと何...全文を見る
○紙智子君 農業委員会は情報を提供すると、それから農業委員や推進委員は話合いに参加する規定ということで新設をしたということですよね。  基盤強化法は、権利が一時的に団体に行くということで決定が必要というふうに聞いていたんですけど、そういうことでいいんですか。
○紙智子君 ちょっと分かりにくいんだけど。  円滑化事業では、この農業委員会の主体性に関与する規定があったというふうに思っているわけですよ。今回の見直しでは協力を求めるという規定になっていて、ちょっとこれ弱まっていないかなというふうに思うわけですね。  それから、基盤強化法か...全文を見る
○紙智子君 そういう解釈ということあるんだけれども、やっぱり、元々でいうと、農業委員会の権限というか持っていたものを相当低めたというのがその基にあって今回のというのはありますから、現場の実情に合わせて、やっぱりそういうふうに実情を踏まえれば、もっと関わってもらってというふうになっ...全文を見る
○紙智子君 そう言われるんですけど、政府の規制改革推進会議で、従来からずっとおられる委員の方がいて、統合一体化を強く求めていると、この議論の中でですね。しかし、新しい委員の方は、円滑化事業というのは廃止ではなくて、やっぱり中間バンクと連携が必要なんだというふうな発言をされている。...全文を見る
○紙智子君 農地中間バンクにおいて、農業委員会の位置付けというのは、なかなか、元のところに戻るのかなと思うとそうでもないというふうに思うんですよね。  農用地利用配分計画を定める場合に必要があれば農業委員会の意見を聴くと、新設する今度の第二十六条では農業委員会に協力するように求...全文を見る
○紙智子君 多分そう言うだろうなと思いますよ。そうですなんて認めたら、えらいことだと思いますけれども。  それで、大臣にお聞きするんですけど、やっぱり農地を維持するとか流動化していくという、この問題というのは農地行政上もすごく大事な、重大なそういう事業なんだと思うんですよ。それ...全文を見る
○紙智子君 前回、二〇一三年のときに農地中間バンク法を審議したときは、農水大臣が林芳正農水大臣だったんですよね。それで、当時、大臣は、農業委員会については、農家の皆さん、現場からいろんな意見をいただいていると、その意見をしっかり踏まえて、見直しが必要であれば対応しないといけないと...全文を見る
○紙智子君 今の答弁ですと、農業委員会が遊休農地の再生は十分可能だというふうに判断をして機構につなごうというときに、機構が受け入れない場合もあるということなんでしょうか。
○紙智子君 今ちょっと説明あって、同じ三十五条の三に、農地円滑化団体にも同じ規定があるんですよね。しかし、三十五条の二のようなただし書というのは、この農地円滑化団体の方はないわけです。  農地中間バンクの場合は、農業委員会が遊休農地の再生を求めてもこれ拒否できるけれども、円滑化...全文を見る
○紙智子君 ちょっと、事前に事務方から聞いたのは違う回答なんだけど。
○紙智子君 つまり、基盤強化法の第十一条の十四で拒むことができないことになっているんですよね。つまり、どういうことかというと、農業委員会が遊休農地の再生は可能だと判断すれば、円滑化団体は受け入れるんだけれども、農地中間バンクは受入れを拒否できると。円滑化団体は受け入れるけれども、...全文を見る
○紙智子君 そういう意味ではいろいろ問題があると思っていまして、先日、参考人質疑もありました。宇田参考人が、和歌山で地域を再生させるのは、農地だけの話ではなくて、集落全体でどんな将来を設計するのかの話合いが大事なんだと言われたんですね。  農地を流動化、集約することは大事だけれ...全文を見る
○紙智子君 日本共産党を代表して、農地中間管理事業の推進に関する法律等の一部改正案に対する反対討論を行います。  第一に、反対する理由は、安倍官邸農政の基本を維持するものだからです。  安倍政権は、日本再興戦略で示した農地面積の八割を担い手に集積するために農地中間管理事業をつ...全文を見る
05月22日第198回国会 参議院 本会議 第19号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  会派を代表して、国有林野の管理経営法の一部改正案について、農林水産大臣に質問します。  安倍政権の六年半で、日本の農林漁業が大きく変化させられてきました。  安倍政権は、農林漁業を国際市場に売り渡すTPPなどの貿易自由化政策、国際競争...全文を見る
05月23日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第11号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  昨日の本会議質問で、国有林野管理経営法案の出発は未来投資会議の提案ではないかと、初めて提案したのは竹中平蔵氏ではないかというふうにお聞きをしました。大臣は竹中氏から提案があったというふうに認めましたけれども、ちょっと改めて確認しま...全文を見る
○紙智子君 ちょっと聞いた以上に余分にお答えになっているんですけれども、まず認めて、間違いないということだと思います。  それで、内閣府に次お聞きするんですけれども、二〇一七年の五月十二日に行われた未来投資会議において竹中平蔵氏は、コンセッションを核にしたPPP、PFIの推進体...全文を見る
○紙智子君 未来投資会議において国有林野事業について提案されたという話で、これは竹中氏が初めてですか、国有林野についてもということで提案したのは。
○紙智子君 このコンセッションの意味について説明いただきたいんです。どういうことなんでしょうか。
○紙智子君 未来投資会議で国有林野事業にもコンセッションとの話が出たときに、林野庁は何らかの見解を出したんでしょうか。
○紙智子君 何か普通言うのかなと思うんですけれども、出していないわけですよね。  だから、未来投資会議というのは、これ成長戦略と構造改革を進める司令塔なわけですよね。だから、国有林に関わる重要な提案がされているのに、じゃ、林野庁はのんきな対応をしていたのかというふうに思うんです...全文を見る
○紙智子君 つまり竹中氏は、今後国有林などの分野でいわゆるこのコンセッションのような考え方を導入して大胆に改革の仕組みをつくることが不可欠ではないかと思うというふうに発言をして、会議の最後の方には、安倍総理が参加していますけれども、安倍総理は、国有林の一定区域も含めて長期、大ロッ...全文を見る
○紙智子君 農林水産省としては、ずっと一貫してコンセッションとは違う違うというふうに言っているんですけれども、何が違うんですか。
○紙智子君 そうすると、国有林を誰が所有、管理しているかというのがポイントということなんですか。
○紙智子君 国有林はそもそも国に所有権があるわけですけれども、木を切るときには所有権を国から民間に移転する、これ、コンセッションではないということなんですか。
○紙智子君 ちょっと事前にいろいろとやり取りしていたんだけれども、それともちょっと違うのかなと思いながら。  国有林をどういうふうに扱ったらコンセッション方式だというふうに、じゃ逆に言えるんですか。
○紙智子君 管理経営を、あれ、所有は国なんですよね。管理経営を民間に任せるとコンセッションなんですか。何かちょっと、何回もやり取りしていたけどよく分からない、分かりづらいんですよね。  ただ、はっきりしていることは、未来投資会議二〇一八年の中で、国有林がコンセッションの重点分野...全文を見る
○紙智子君 だから、閣議決定で書かれているのは、コンセッションの重点分野というふうに位置付けて閣議決定しているんだから、いや、コンセッションでないというんだったらその閣議決定そのものを変えなきゃいけないんじゃないんですか、大臣。
○紙智子君 なかなか理解しにくいんですけれども。  やっぱり閣議決定で位置付けている以上、コンセッションと位置付けている以上は、コンセッションでないというんだったら変えなきゃいけないんだと思うんですよ。そうでなければ、これ火種は消えないことになるんですよね。そのまま残ることにな...全文を見る
○紙智子君 農林水産大臣は、樹木採取区を指定します。樹木採取区は、相当規模の森林資源が存在する一団の国有林の区域であって、国有林と民有林を一体的に経営できる区域。広く区域というイメージですけれども、この民有林と国有林を一体的に経営できるメリットについて説明をしてください。
○紙智子君 今、私、質問は、民有林と国有林を一体的に経営できるメリットを教えてくださいと言ったんですよ。
○紙智子君 ちょっといろいろ、販路を確保するとか流通コストを抑制できるということを聞いていたんですけど、そうじゃないんですか、メリットという点では。
○紙智子君 民有林と国有林がある広大な地域において、この国有林を伐採する権利を手に入れた大規模林業経営者は、更に事業を拡大するためには、多分、大型機械を導入して人件費なんかもコストも削減できるということになるんじゃないかと思うんですけれども、違いますか。
○紙智子君 民有林と接する地域で経営する大規模林業事業者にとっては、やはり国有林というのは魅力ある地域なんだと思うんですね。例えば、商店街でいうと、駅前商店街で人通りの多い最も利益が上げられる一等地というふうになるんじゃないのかなというふうに想像するわけです。  それで、次に、...全文を見る
○紙智子君 基本十年だけれども、上限を五十年ということなんですけれども、今、一般競争入札などで国有林に参入している事業者の契約期間というのは一年とか三年ですよね。一方、新たに参入する事業者には最大五十年間の契約を結ぶと。国民の共有財産なのに、五十年間もの長い間、排他的、独占的に権...全文を見る
○紙智子君 今の答弁聞いていますと、やっぱり大規模経営者の経営は安定するけれども、現状を維持しながら国有林で頑張っている中小の林業経営者の経営は安定しなくてもいいというふうにも聞こえるんですけれども、そういうことじゃないんですか。
○紙智子君 意欲と能力のある林業者ということと、自分に合った経営とか自分のペースで行う経営ということは違うと思うんですよね。  それで、経営規模を拡大しないで現状を維持したいと、もうちょっと木を大きくしていいものにしてからやろうとかというふうに頑張っている自伐型の林業というのは...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間になったので。  昨年成立したこの森林経営管理法というのは、経営規模を拡大することに着目した法律だと言われたわけです。現状を維持しながら頑張っている林業経営者や林家というのは排除されかねないんじゃないかという懸念を感じます。  ちょっと時間になりました...全文を見る
05月28日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  三人の参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございます。  私、ちょっと議論聞きながら改めて感じていることは、先ほど泉参考人からのお話にもあったんですけれど、資料も出されていたんですけれども、我々自身がどれだけ国有林の実態を正確...全文を見る
○紙智子君 そのことと、それから、国有林に対する扱いということについて。今、下ろされてきて、そういう人が、言う人がいてもいいんじゃないかって話ありましたけど、そういうことでもってこの流れで閣議決定されて今法律として出されてきているという、そういう国有林野そのものの扱いについて。
○紙智子君 何というんですか、どう山づくりをするかということも含めて、要するにトップダウンで下ろされてきたものを議論していくという、そういうことでいいのかどうかということなんですけど。
○紙智子君 ちょっとあと二つ聞こうと思ってたんですけれども、時間が来てしまっているので、御意見をこの後の議論に生かしていきたいと思います。  どうもありがとうございました。
05月30日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第13号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私も、冒頭、日米貿易交渉についてお聞きをします。  五月九日の質問の際に、内閣府から交渉はパッケージ合意だという答弁がありました。それで、そういう取決めがあるんであれば資料を提出してくださいというふうに求めたわけですけれども、内...全文を見る
○紙智子君 その他の分野のその他とは何ですか。
○紙智子君 共同声明の訳について言うと、日本語では、日米物品貿易協定について、また、他の重要な分野というふうになっているわけですけれども、アメリカ大使館の訳は、物品又はサービスを含むその他重要分野というふうになっていますので、この全体がパッケージということだとすると少し幅広いのか...全文を見る
○紙智子君 まあ約束ということですよね、平たく言えば。
○紙智子君 この五月の日米首脳会談では、安倍総理が農産物の市場開放についてTPPの水準が上限だというふうに発言したことに対して、トランプ大統領は、TPPは私とは全く関係ない、アメリカはTPPに拘束されないというふうに述べたというんですけれども、これ事実ですか。
○紙智子君 なかなか無理があるという声も今上がりましたけれども、TPPに拘束されないという発言は、安倍総理とトランプ大統領が約束した日米共同声明に反することになると思うんですね。トランプ大統領は四月にも実は、日本が米国の農産物に掛ける多大な関税を除きたい、農業関税の撤廃を要求した...全文を見る
○紙智子君 今、私聞いたのは、トランプ大統領が農業関税の撤廃を要求したと言っている四月の発言、これ共同声明に反しているんじゃないですかと聞いたんですよ。
○紙智子君 期待感というふうに言ってごまかすんだけど、やっぱり違うでしょうと。農業関係のその撤廃を要求したんだと、日本に対して、四月、そういうふうに言っていたわけですから。これ自体が、それまで安倍総理が、共同声明に一致してやっているんだと、つまり、今、過去の経済連携協定が最大限だ...全文を見る
○紙智子君 約束していたことを言ってみれば足蹴にされているような発言を黙っているのかということなんですよ。トランプ大統領は、恐らく八月に両国にとってすばらしいことが発表されると思うと言っているのに、安倍総理は抗議一つしなかったわけですよ。  私は、思い出すのは二〇一四年のときの...全文を見る
○紙智子君 ちょっと今まとめていっぱいしゃべられたので分かりづらいんですけど、要するに、森林経営管理法の質疑の中で林野庁長官は、経営規模を拡大することに着目した法案だというふうに答弁をされています。ですから、意欲と能力のある経営者というのは経営規模を拡大しようとする経営者だという...全文を見る
○紙智子君 つまり、生産量、生産性を一定の割合で増加させる能力があるというのが条件になると。今、五年間で二割、三年間で一割と言いましたけれども、それが条件になると。  そうすると、現状を維持しながら自分に合った経営をしている林業経営者というのは、これ林野庁通知で言う経営者の対象...全文を見る
○紙智子君 対象になるということで、ちょっと確認します、対象になるということでいいんですか。
○紙智子君 そうだとすると、ちょっとその通知そのものを変えないと、これ誤解するんじゃないのかなというふうに思いますよ。なかなかそこのところは分かりづらいと思うんですよね。もし対象になるということであれば、通知そのものを分かりやすく変えるべきだと思います。  今回の改正に当たって...全文を見る
○紙智子君 現在、六百二十八事業体ということで、こういうところは契約年数というのは一年から数年ということだと思うんですけれども、今後、意欲と能力がある経営者が地域外から、今まで、今現在やっているのはそうなんだけれども、地域外から国有林に参入してくることになると。しかも、最長で五十...全文を見る
○紙智子君 そこのところがとても心配でもあるんですよね。つまり、一部の大規模な経営者のために国有林を伐採する権利を与えていくということになると、本来国有林が持っている地域振興とか住民の福祉の向上に寄与するという国有林の使命に反することにならないかという心配を実は持っているというこ...全文を見る
○紙智子君 林業関係者が言うところの冷やし玉というのは二つあると思うんですね。一つは、今回の改正によって国産材の供給量が増加することと、二つ目は、市場開放、自由化で海外からの輸入量が増加することです。  それで、確認をしておきたいんですけれども、二〇一六年の林業・森林基本計画に...全文を見る
○紙智子君 今お話あったんですけれども、国産の木材供給量は今の話だと二千四百万から四千万になると、輸入でいうと五千二百から三千九百万になるということだと思うんですけれども、現在のこの林業・森林基本計画の見通しというのは現実的な見通しかというと、そうではないんじゃないかと思うんです...全文を見る
○紙智子君 いや、本当に価格に影響ないのかなと。現場の感覚としては、今までの経験上、これはやっぱり供給が増えてくると下がるんじゃないかという感覚で受け止めていて、本当にないのかと。基本計画どおりに輸入が減っていくのかということもあると思うんですけれども。  TPP11が年末に発...全文を見る
○紙智子君 対策は打っているから大丈夫なのかというような話なんですけれども、北海道は、安価な輸入製品の流通拡大によって道産の木材、木製品の価格が低下をし、木材関係者への影響が懸念されています。価格の低下に伴って原料となる丸太の価格も低下をし、素材生産者への影響も懸念されるというふ...全文を見る
○紙智子君 ちょっとなかなかすっきりと確信が持てるような話じゃなかったと思うんですけど。  冷やし玉と言ったんですけれども、この木材の供給過剰が発生すれば、これは中小規模の林業経営者の経営が困難に陥ることになりかねないと思うんですね。国有林が持っている地域振興という使命にも反す...全文を見る
06月04日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、樹木採取区と樹木採取権についてお聞きします。  樹木採取区は、一か所当たり数百ヘクタール規模で、十か所程度をパイロット的に指定します。この事業に参入しようと思う大規模林業経営者は、まず公募に際して手を挙げると。そして、昨年...全文を見る
○紙智子君 できるだけちょっと簡潔に御答弁お願いしたいと思います。  五月三十日の日に、国有林の供給量が増えて価格が冷やされるんじゃないかというふうにお聞きしました。大臣は、樹木伐採権の設定を受ける者については、木材需要の開拓等を行う川中、川下事業者と安定的な取引を確立すること...全文を見る
○紙智子君 林野庁は、国有林野事業における木材供給に係るアンケートを実施をされております。木材加工流通業者へのアンケート、素材生産者へのアンケートはあるんですけれども、川下事業者へのアンケートというのは行ったんでしょうか。
○紙智子君 川下のアンケート、どうして取っていないのかなというふうに思ったんですけれども、川下の事業者のアンケートがないと、住宅メーカーやバイオマス事業者の実情とか、どういう要求があるのかというのはなかなか分かりづらいんですよね。  ただ、今回、このアンケートから一定程度動向は...全文を見る
○紙智子君 カスケード利用という、これは方針ということではあるんですけれども、しかし、木質バイオマス発電は、再生可能エネルギーの固定価格買取り制度が導入されて以降、発電施設がすごく増えているんですよね。しかし、地域の資源の実態を無視した整備が進められて、一部で輸入燃料への依存や、...全文を見る
○紙智子君 市場開放の危険性ということでいうと、国際価格と競争する生産体制にならざるを得ないんですよね。だから、なりわいとして成り立たなくなっていくということだというふうに思います。  それで、もう一つ大臣に対しての質問なんですけれども、国有林の公益的機能についても議論がありま...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間になったので、もう一問だけ最後に質問をします。  林業は最も早く国際競争を迫られた業界です。国際価格が安くて輸入に依存する傾向が続きましたけれども、日本の山は森林の資源量が増加してきていると。輸入を国産に置き換えることは大事だと思います。そこで、所得率を...全文を見る
○紙智子君 終わります。
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する法律案に反対する討論を行います。  反対する理由の第一は、本改正案がまたしても規制改革推進会議に基づく官邸主導の改革案だからです。  農林水産省の諮問機関である林政審議会会長の土屋俊幸東京...全文を見る
06月05日第198回国会 参議院 本会議 第23号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  会派を代表して、国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する法律案に反対する討論を行います。  冒頭、日米貿易交渉について述べます。  政府は、昨年九月の日米共同声明以来、日米貿易交渉において、TPP以上の関税引下げに応じないこと...全文を見る
06月11日第198回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  沿岸クロマグロ漁についてお聞きします。  水産庁が昨年、沿岸漁業者との十分な議論も同意もないまま始めたクロマグロの資源管理によって、沿岸漁業者のなりわいと生活を圧迫しています。昨年三月二十九日に当委員会で、漁業者の経営と生活が成...全文を見る
○紙智子君 私、なりわいと生活が実際どうなっているのかというふうに聞きましたし、それつかんでいるんでしょうか。千葉では廃業した漁民もいるんですよね、この間。沿岸漁民は、クロマグロを生かしていて沿岸漁民を殺すのかという声を言っているわけです。  クロマグロの第四管理期間は三月に終...全文を見る
○紙智子君 資源を増やしていくというか、管理は大事なんだけれども、やっぱり今どうするかという、今のこのなりわいとか生活の実態を踏まえて今どうするかということで手を打つ必要があるんじゃないかということなんです。若い漁師が沿岸クロマグロ漁を継続して、やっぱり漁村地域で生活できる対策を...全文を見る
○紙智子君 自然の減少というのはあるんだけれども、漁獲圧力を掛けるような船に対しての規制というのはやっぱり必要じゃないかと。成魚になる前に幼魚を捕ってしまったら、不漁になるのはもう当たり前のことなんだと思うんですね。  五月から六月、幼魚のスルメイカ、この漁を禁止するなどの対策...全文を見る
○紙智子君 そういうふうに説明されるんですけど、実際にはやっぱり守られていないということが現にあるんですね。だから、やっぱり厳しくやらないと本当にやっていけなくなるという、そういう現実があるんだということを、そうだそうだという声も出ているんですけど、厳しく是非これはやっていただき...全文を見る
○紙智子君 基本的には可能であるという答弁だったと思います。  それで、企業は、都道府県が長年掛けて開発してきた品種を手に入れたら、ゲノム編集技術によって新しい品種を手に入れることができると。つまり、企業は、品種の開発期間もコストも短縮して非常に効率よく品種改良を行うことができ...全文を見る
○紙智子君 非常に不安もたくさんあります。  それで、そもそもゲノム作物、ゲノム食品に対する国民の理解というのは余り広がっていないと思うんですね。開発者は、リスクはゼロでないというふうに言っていると。消費者の中に未知の食品への不安もあります。生態系への影響も懸念されていると。ヨ...全文を見る
○紙智子君 やはり国民の理解という点では広がっていないという認識だと思います。まだまだ分かっていないというように思います。そうである以上、やっぱり急ぎ過ぎず、ちゃんと国民的な議論が必要だと思いますので、そこをしっかりやっていただきたいということを申し上げておきたいと思います。 ...全文を見る
11月07日第200回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  八月は、豪雨災害ということで九州北部を襲いました。それから、九月から十月にかけては、特に東日本では台風十五号、十九号、二十一号ということで甚大な被害が発生いたしました。亡くなられた方々には心からお悔やみを申し上げると同時に、被災さ...全文を見る
○紙智子君 事前に、やっぱり現地に正確に伝えたいので通告もしておりまして、それで、農家に負担がなくというところを確認しているのと、一立方メートル五千円支給ということで、それで負担なくなるということなんだけど、作業そのものは、個人でやれるものもあるけれども、そうじゃないものもありま...全文を見る
○紙智子君 ALICの事業なんかもあって、マッチングをして、そしてやっぱり足りないところに送るという仕組みになっていて、粗飼料確保緊急対策事業というふうに聞いておりますので、是非この点も、ただ、本当に間に合うかどうかというのはよく調べないといけないというふうに思うんですけれども、...全文を見る
○紙智子君 もう一回頑張ろうというふうになるところがすごく大事だと思うので、あしたかあさってか分かりませんけれども、是非そういうことで公表していただければというふうに思っております。  それと、ちょっと時間がなくなってきたので要望だけなんですけれども、軽トラックの話は、これが汎...全文を見る
○紙智子君 養豚農家の皆さんは、朝起きると、豚コレラになっていないかどうかと、もうはらはらしながら畜舎に行くわけですよ。それで本当に不安な日々を送っていて、ワクチン接種については現場から遅過ぎたぐらいだという声も出ています。こういうやっぱり本当に苦労されている養豚農家の皆さんのそ...全文を見る
○紙智子君 これ、実際に殺処分をした実際の県でアンケートを取って、何がこの後再開するのに心配かとか、それがなかったらやっぱり離農せざるを得ないという人たちも出てくるという状況だと思うんですよ。これはやっぱり深刻だと思うんですよ。そう簡単じゃないというか、もう本当に、それこそ後を継...全文を見る
○紙智子君 ネックになっていることをつかんで、もう極力それに全面的に応えて、やっぱり気持ちが萎えているわけだから、励ますということを是非極力心掛けてやっていただきたいと思います。  次に、家族農業についてお聞きします。  今年から国連が呼びかけた家族農業十年がスタートしました...全文を見る
○紙智子君 体制はつくられていないんですよね。本部体制とかというのはつくっていないということでは、やっぱりちゃんと体制つくって推進すべきだというふうに思うんです。  今大臣が言われましたように、農業の九八%が家族農業ということで、しかし、これは減少していっているわけですよね。 ...全文を見る
○紙智子君 十分ではないということはお認めになりつつ、いろいろやっているということなんですけれども、やっぱり米の直接支払交付金をこれ廃止した、これ、多様な農家を支援するものになっていないというふうに思うんですよ。  むしろ、今、農業政策でいうと、よく言われるのは、官邸農政と言わ...全文を見る
○紙智子君 多くの生産者の皆さんは、誰も日本の農業の勝利だなんて思っていないですよ。本当に思えていないですよ。そういう人いないと思います。  安倍政権になって農産物の市場開放がどんどん進んできたんですよね。二〇一二年の総選挙でTPP断固反対と言ったのは何だったのかと。いまだに、...全文を見る
○紙智子君 生産基盤が弱体化していることの背景の問題は否定していないと思うんですね。弱体化している背景の話は吉川大臣の発言を否定しているわけではないというふうに思います。  それで、生産基盤をどう強化するかと、これ本当に深刻な問題だと思うんです、今。これをどう強化するのかという...全文を見る
○紙智子君 生産基盤、農地、それから農業を担う農業者、生産基盤が弱体化した背景に、やっぱりその自由化路線が経営の意欲を奪っているということが大きいと思うんですよ。家族農業に光を当てて支援を呼びかけた国連が家族農業年ということで進めるわけだけれども、この方向にも反することになる。農...全文を見る
11月12日第200回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今年九月の日米貿易交渉の合意を受けて、安倍総理は、日米双方にウイン・ウインの結果を得たと言いました。一方、トランプ大統領は記者会見の会場で、カウボーイハットをかぶったアメリカの農業団体を集めて、アメリカの農家にとって巨大な勝利だと...全文を見る
○紙智子君 今年五月の連休の後に、トランプ大統領が日本に来ました。日米首脳会談のときに、トランプ大統領は安倍総理と二人並んでいるときに、二国間の交渉では私はTPP水準には縛られないというふうにおっしゃっておりました。さらに、七月の参議院選挙の後に大きな成果を発表できる、成果を発表...全文を見る
○紙智子君 つまり、ここの表で見ると、ここの下の部分はなくなっているんですけれども、上のここの部分というのは残っているということですよね。何ら協議していないわけだから、残っているということですよね。
○紙智子君 ですから、協議も行っていないし約束もしていないから、そのままそっくり残っているという意味だと思うんですよ。つまり、SBSの運用の見直しというのは残っていると、生きているということですよね。あっ、いいですか。
○紙智子君 いや、交渉して、要するに、今回米は除外したんだと言っているわけだけれども、これTPPのときの合意で、これについてもなくなっているんですか、そうしたら、今回の交渉で。除外になったんですか、これ。そうじゃないでしょう。
○紙智子君 約束していないと言うんだけど、協議の中ではこれは入っていないわけですよ。だから、これは残っているということでいいんですよね。
○紙智子君 この表で見ると、ここの白い部分の国別枠はなくなったんだけど、この黄色い部分については、あっ、色付いていないか、まあいいや、これはそのままなんですよ、交渉していないので。そういうことなんですよね。つまり、SBSの運用の見直しについては引き続き残っているということだと思う...全文を見る
○紙智子君 米について言っているんですよ。今回、米は除外したという話はどこの話かというと、この国別枠で五万トンから七万トンというのがありますよね。これはオーストラリアはあるんだけれども。これについては今回は除外するってなったのは確かだと思うんですよ。だけど、元々WTO枠であったこ...全文を見る
○紙智子君 どういう意味ですか。ちょっと分かるように言ってください。
○紙智子君 擦れ違っているんですよ。実施すべき状況であるかないかって聞いていないんです。要するに、これは消えていないので、使う気になったら、日本が自主的に、そういうことが必要だとなったときは使えるものとして窓口が開いているんじゃないかということを言っているわけです。  それで、...全文を見る
○紙智子君 ちゃんと答えてくださいよ。意味聞いたんですよ。どういう意味ですかと聞いたんですよ。
○紙智子君 単に記載したものだと言うんだけれども、附属書Ⅰというのは日本の関税などに関する規定なわけですよね。アメリカは農産物に関する特恵的な待遇を追求すると。主語はアメリカ合衆国、アメリカが追求すると。これはアメリカの意思を表したものですよね。
○紙智子君 アメリカの意思、特恵的な待遇を追求するという、こういう規定というのはほかの協定にあるんでしょうか。余り見たことないんですけど。
○紙智子君 追求するという相当きつい言葉ですよ。こういう言葉を使っているのはほかの協定にあるかと聞いたんですよ。
○紙智子君 じゃ、ちょっとそれは後日、資料は出していただきたいと思います。EUだけですか。まあいいや。ちょっと次に行きます、ちょっと時間が迫っているので。  それで、私、非常に高圧的な規定だというふうに思うんですけれども、大臣、そう思われませんか。
○紙智子君 日本のやつが、英文になっているやつにはそれが、そういうことを書いているんでしょうかね。まあちょっとそれは今日は答弁求めませんけれども、そこを是非後でいただきたいと思います。  それで、要するに、これ追求するという言葉の意味は、調べてみると、目的を達成するまでどこまで...全文を見る
○紙智子君 いずれにしても、こういう表現でもって対等、平等と言えるのかなというふうに思うわけです。非常にそういう意味では強烈な、そういうことを日本に対して迫ってきている協定を日本はよしとして書き込んだと。  で、アメリカは米を諦めるとは言っていないんですね。米は除外されたという...全文を見る
○紙智子君 はい。  自動車という話があるんだけれども、これは分からないですよね。何をその交渉対象にするかということも含めてやっていくわけですし、やっぱりこのWTO以来、日本はアメリカの要求に応じて米の輸入をやってきたわけで、これ本当に、輸入機会の提供であったミニマムアクセス米...全文を見る
11月19日第200回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  十一月十二日に日米貿易協定案を私取り上げました。私が、日米貿易協定附属書Ⅰにアメリカ合衆国は将来の交渉において農産物に関する特恵的な待遇を追求するという規定があるが、こういう言葉を使っているのはほかの協定にあるのかと聞きましたとこ...全文を見る
○紙智子君 ないということであります。  それで、江藤大臣が日EUの中にもこのような同様な表現が入っていると言われた答弁は、これは誤解を招くと、正確じゃないというふうに思います。それはお認めになりますよね。
○紙智子君 認めていただきました。  そこでお聞きするんですけれども、ほかの経済連携協定の再協議規定、これはあるわけですよ。再協議規定というのはあると。  例えば、TPPは、効力を生じる日の後七年を経過する日以降に協議する、協議するとなっているんですね。TPP11も協議するな...全文を見る
○紙智子君 解釈を聞いたわけじゃないんですよね。実際にTPP水準を超えたというふうには思わないということなんですか。
○紙智子君 このTPP、TPP11もさっき紹介しましたけど、実際の言葉は、効力を生じる日の後七年を経過する日以降に協議すると、それから、TPP11も協議するというふうに今まで言っていたものですから、それをやっぱり超えるものになっているというふうに私は思うんですよ。  これは、私...全文を見る
○紙智子君 これ、実際上は、安倍政権が本部長を務めている地域活力の創造本部、それから農林水産業の地域の活力創造プランという、そういう全体の中で出されている、その政策をやっていく上で輸出も含めて出されているものなんじゃないんですか。それを進めるための具体的なものとして出されている法...全文を見る
○紙智子君 大分ちょっと、あらかじめいろいろやり取りしたのと違う答弁だなと思っているんですけれども。  安倍政権は、生産対策においては担い手に政策を集中し、これまで、農協法や農業委員会法や農地法や従来の制度を岩盤だというふうに言って次々改悪をしてきたわけです。その農政の柱に輸出...全文を見る
○紙智子君 閣僚会議で菅官房長官はこういうふうにも言っているわけですね。法案では、農林水産省に本部をつくり、実行計画を作り、都道府県は速やかに実施する体制を構築すると、つまり、都道府県に速やかに実施するように求めているということですね。法案には都道府県等の責務の規定があるわけです...全文を見る
○紙智子君 二〇一六年十月に農林水産省は、食育活動及び国産農林水産物・食品に関する意識・意向調査というのを公表していますよね。ここで、農林水産物、食品、飲料について国産かどうかの重視度合いアンケートというのをやっている、とても重視する、重視するを合わせると六七・五%、国産農林水産...全文を見る
○紙智子君 ちょっと次に質問しようと思っていたところも答えてしまったので。  要するに、輸出証明書を発行するために省庁の枠を超えて調整するというのと、輸出目標を達成するように指令するというのは違うと思うんですよね。司令塔でないというのであれば各省庁の調整だけでいいのではないかと...全文を見る
○紙智子君 はい。  今、大臣、自分の中にもあるということを率直におっしゃったと思います。  それで、農林水産省には今食育を進める本部があるというふうに聞きました。本部をつくって政府を挙げて農業の振興に取り組むということであれば、是非、食料自給率が戦後最低になったわけですから...全文を見る
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律案に対する反対討論を行います。  まず初めに申し上げますが、我が党は輸出に反対するものではありません。北海道では、ホタテやナマコ等を輸出して生活を支え、地域経済も支えています。東日本大震災で被災し...全文を見る
11月20日第200回国会 参議院 本会議 第5号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  会派を代表し、日米貿易協定について、安倍総理に質問いたします。  本協定の前に、本院予算委員会における田村智子議員の質疑を契機に浮上した桜を見る会をめぐる疑惑について、安倍総理にお聞きします。  皆さんとともに政権を奪還してから七回目...全文を見る
11月21日第200回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、CSF、豚コレラについて質問いたします。  十一月の十六日が山梨県の韮崎市内の養豚場で四十九例目、十九日には愛知県の西尾市で五十例目の患畜が発見、確認されました。報道では、韮崎市内で捕獲した野生イノシシからこの豚コレラが確...全文を見る
○紙智子君 昨年九月の発生以降、この感染が拡大する中で、養豚農家の皆さんは、先ほどもお話ありましたけれども、本当に日々不安な気持ちで朝を迎えているということであります。一刻も早くこの不安を取り除いていかなければいけないと思います。とりわけ、この豚コレラに感染したイノシシが確認をさ...全文を見る
○紙智子君 イノシシの発生が確認されなければできないという画一的な、そういうふうなことが最初出されていたということもあって、しかし、現状は、やっぱりいろんな条件の中で、もうすぐ隣まで来ているというときにやっぱりもう少し柔軟に対応できないのかという声があるわけでありまして、この指針...全文を見る
○紙智子君 急いでやっていただきたいと思います。  次に、北海道噴火湾地域における養殖ホタテの大量へい死についてお聞きします。  これ、漁業者にとっては大幅な増産になり、関連する水産加工業や運輸業者にも影響が出ています。生産量は、二〇一九年期、これ二〇一八年の十月から今年の五...全文を見る
○紙智子君 そのホタテのへい死がなぜ続いているのかと。漁業者は、ホタテは七月まで生きていたけれども、八月になるとばたばたと死んでいった。調査が速やかに行われなかったと。ホタテの貝に付着するザラボヤというホヤですね、ホヤの一種です、ザラボヤがプランクトンを食べるのでホタテに栄養が届...全文を見る
○紙智子君 ブイの支援については、漁協が事業主体になると、これは浜の活力再生交付金使えるということでよろしいんでしょうか。
○紙智子君 漁業者は、これザラボヤが影響していると行った先々で言うんですね。大変な作業なんですよ。いっぱい細かいのが付くので、早いうちに、大きくならないうちに水を、圧力で全部取るんですね。そして、もう一回沈めるわけです。そういうことを繰り返さなきゃいけないんです。で、これ大きくな...全文を見る
○紙智子君 噴火湾のホタテ養殖というのは、昭和四十年当時からの努力がずっとされていて、今海外にも輸出するなど、この地域の基幹産業になってきているんですね。ですから、へい死の原因究明と、それからやっぱり対策ということでは支援を強化していただくように求めておきたいと思います。  次...全文を見る
○紙智子君 日本農業新聞のアンケートを取っていますけど、その中では、今回の公表について非常に問題というのとやや問題合わせると九六%にもなっているということなんですね。だから、これ真剣に受け止める必要があると思います。  それで、厚生労働省、今日来ていただいているんですけれども、...全文を見る
○紙智子君 八雲病院の患者さんや家族は、職員に二重の不安を与えているというふうに言っているんですね。八雲病院の移転を望んでいない患者、家族、そして今も不安を訴えている家族がいるわけです。意見を出してもまともに回答がないと、聞きおくだけになっているという意見も聞いています。移転計画...全文を見る
○紙智子君 それが現場では聞き取られていないというのを何度も言われているので、やっぱりきちっと意見交換をして、納得いくようにやっていただきたいということと、最後にやっぱり公的病院の今回のこの発表は撤回していただきたいということを申し上げて、質問を終わります。
11月26日第200回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  法案の質疑に入る前に、日米貿易協定についてお聞きします。  八月の日米貿易交渉の結果概要をTPP対策本部が公表しています。そこには、本協定により、農産品については過去の経済連携協定の範囲内で、アメリカが他国に劣後しない状況を早期...全文を見る
○紙智子君 アメリカが劣後している状態というのはどういう状態をいうのかということで、ちょっと具体的に言いますと、TPP11は昨年二〇一八年十二月に発効しましたから、例えば牛肉の関税率の場合は、二〇一八年度に三八・五%から二七・五%に下がったと、二年目に入る今年四月からは二六・六%...全文を見る
○紙智子君 五百八十七品目もあるわけですか。  アメリカのためにそういう劣後しない状況をなぜつくっているんでしょうか。なぜアメリカを特別扱いするんでしょうか。
○紙智子君 だからおかしいんですよね。  TPPの今基準でしょう、言われているのは。これ、別の協定じゃないですか。TPP以外の協定でこういう劣後した状態をなくす協定というのは初めてなんじゃないですか。これも、私、TPP水準守られているというんだけれども、違うと、反すると思います...全文を見る
○紙智子君 全体有利にするために譲歩したという話なんだけど、全体有利になんかなっていないじゃないですか。  私は、やっぱりこれ本当におかしな理屈で、結局、TPPから離脱したんですよ、アメリカは。じゃ今TPPに戻るのかといったら、そういうわけでもないのに、何でわざわざそれに合わせ...全文を見る
○紙智子君 次に、法案の方向性として、肥料の原料に用いられる産業副産物資源の有効活用を打ち出しているわけですよね。下水やし尿処理の汚泥やアミノ酸の発酵残渣については、それぞれ水銀やニッケル、ヒ素やカドミウムなど、人や作物に有害な物質が含有するおそれがあるために、原料の取扱いについ...全文を見る
○紙智子君 農家の皆さんがやはり安全、安心な肥料をこれ使用できるように、原料を明確化するというのは大事だというふうに思います。  それで、家畜ふん尿を原料に製造された堆肥の利用をめぐっては、輸入飼料に含まれる、先ほどもちょっと出ていましたけれども、クロピラリド、これによって、ハ...全文を見る
○紙智子君 堆肥に含有しているクロピラリドによって農家は実際にこれまで被害に遭っているわけですから、今後こういうことが起きないように、肥料原料に関わる有害物質については是非監視を強めていただきたいと思います。  次に、安全、安心な堆肥をどう作っていくのかと。これ、茨城県内で取り...全文を見る
○紙智子君 このサラブレッドの堆肥の原料となる馬ふんというのは、JRAの美浦トレーニングセンターの近くにある阿見町ですとか美浦村で飼育されている競走馬で、稲わらとかあるいはニンジンなど安全なものを食べていると、それから、競走馬というと、ドーピング検査というのがすごく厳しいというこ...全文を見る
○紙智子君 もうこのサラブレッド堆肥を使った農作物でいうと、栄養調査を行って、それで基準値を超えたものについてはサラブレッド野菜とかという形でブランド化をして取り組んでいるらしいです。  農業を守ろうと頑張っているということでもあると思います。国際土壌年とかというのもありますけ...全文を見る
11月28日第200回国会 参議院 外交防衛委員会、農林水産委員会、経済産業委員会連合審査会 第1号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  日米貿易協定は、TPPから離脱したアメリカのために安倍政権がTPP以上におもてなしをする協定で、日本の農業からいえば、これ食料主権、そして日本の経済主権をも脅かす屈辱的な協定だと思います。  第一に、農産物においてアメリカに特恵...全文を見る
○紙智子君 幾らそういうふうに言っても、多くの国民の皆さんはそう思っていないですよ。また今回もアメリカの圧力に屈したのかなというのが多くの声ですよ。  さらに、国会手続も従来の協定とは違うんですよね。TPPのときは、TPPの合意の後にTPP等関連政策大綱を作って国内対策を織り込...全文を見る
○紙智子君 アメリカを優遇する態度というのは、日米関係の特徴だと思うんですよ。  一九九一年には、牛肉、オレンジの自由化がありました。牛肉は自由化されて、その後は、ガット・ウルグアイ・ラウンドを受けて関税を自主的に引き下げてきた。オレンジの自由化で、当時約十三万戸あったミカン農...全文を見る
○紙智子君 それについては把握していないということですよ。  輸入小麦は、パン、それから加工食品として流通をしています。検査は自治事務ということなので、検査するかしないかというのは自治体の判断だというふうに聞いています。これ、検査率はどうなっているんですか、公表しているんでしょ...全文を見る
○紙智子君 把握していないということなんですけど、それで本当にいいんですか。  農民連という農業団体ありますけれども、食品分析センターがあるんですが、小麦の、小麦粉の製品の検査をしているんですよ。食パン、カップ麺、パスタなどを検査しています。国産の小麦を原料にした食パンからは検...全文を見る
○紙智子君 そういう答えなんですけどね。いや、平均的な形で数字を言っているわけなんだけれども、平均的な日本人が摂取している安全基準だと言うんだけれども、だけど、感受性が強い子供、小さなお子さんもそういうことで一般的にやっていいんですか。これ、私、本当に心配だと思いますよ。この問題...全文を見る
○紙智子君 やっぱり子供の成長に関わる大事な問題ですから、これは真剣に検討しなきゃいけないと思うんですよ。  発がん性の可能性のあるグリホサートを主成分とする除草剤ラウンドアップ、この訴訟が今急増しているんですよね。今年七月には約一万八千件と言われていましたけれども、今や四万二...全文を見る
○紙智子君 日本でも不安があるから、この農民連の分析センターというところに検査依頼が次々来るわけですよ。不安に目を向けてしっかり対応するのが行政の役割ではないかと思います。  そこで、今年六月、トランプ大統領は、バイオ農産物規制の枠組みの現代化という大統領命を公布しました。除草...全文を見る
○紙智子君 答えないですね。出ていないという話じゃなくて、出たら拒否するんですかと聞いたんですよ。  食の安全をないがしろにするようなこの日米交渉はやっぱり応じるべきでないということを申し上げまして、質問を終わります。
12月05日第200回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
議事録を見る
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、加工原料乳の生産者補給金についてお聞きします。  TPP11、日欧EPAが発効し、全く不本意ですけれども、今後、日米貿易協定などによって安価な乳製品の輸入量の増加が考えられます。農水省が公表している日米貿易協定とTPP11...全文を見る
○紙智子君 先日、これ、北海道の農業団体の方から、原料乳を運ぶ大型トラックのドライバー不足という話をお聞きしました。何とかならないかという声です。北海道の酪農の方からも、これ、定年を迎えたドライバーさんが集荷に来るんだけれども、若い人がいないためにやめるにやめられないと話している...全文を見る
○紙智子君 この問題というのは、畜安法の審議のときにもう既に指摘していたんですよね。心配されていたことなんですよ。やっぱりそうなったかという事態であって、これは、やっぱり全量委託の原則がなくなったら、生乳の取引や酪農家の公平性を確保してこういう生乳の需給を安定させる機能が弱体化し...全文を見る
○紙智子君 今、この酪農家を国としてもどう支えていくのかということが問われていると思うんですね。都府県の酪農家は、この十年で、一万五千二百七戸だったのが九千七十戸まで減少しているということなんです。  その中で、関東で酪農を営む方からお話を伺ったんですけれども、家族四人で乳牛の...全文を見る
○紙智子君 考えたいというところはもう一歩進んでほしいなというふうに思うんですけれどもね。  やっぱり全国どこでも、この規模要件が厳し過ぎるという声出ているんですよ、今までも、藤木先生のところだってそうだと思うんですけれども。やっぱりこの際決断をしなきゃいけないんじゃないかと。...全文を見る
○紙智子君 ヨーネ病の検査について聞きたいんですが、F1の肥育牛はこれ検査対象になっているでしょうか。
○紙智子君 今の話ですと、雄の和牛と雌の乳牛、この交雑種がF1という、北海道の場合はそれが多いんですけれども、検査対象ではないと。やっぱり検査対象として見直すべきじゃないのかというふうに思うんです。  それと、出荷する前の農場検査はしているようなんですけれども、個々の牛が感染し...全文を見る
○紙智子君 ちょっと五年は長いんじゃないかというのが現場でも出ていて、是非三年ぐらいにしたらどうなのかなということなんです。  ヨーネ病の対策は、患畜の場合は殺処分で、便から菌が発見されるだけだったら、これ通過菌というふうに言って、殺処分は求められないんですよね。それで、自主淘...全文を見る
○紙智子君 はい。  時間になりましたので、最後、一言申し上げたいんです。  ヨーネ病を早期発見して蔓延防止をするためには、体制を充実させる必要があるんですよね。特に獣医師が不足しているんです。北海道の家畜保健所で二十七名欠員が出ています。農業共済組合も、事務費の負担が減らさ...全文を見る