紙智子

かみともこ

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

紙智子の2021年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月16日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日、四テーマで質問したいと思います。  まずは、震災復興の問題です。  東日本大震災、原発事故から十年、お亡くなりになられた皆さんや被災された皆さんに哀悼とお見舞いを申し上げるとともに、日夜復興を目指して頑張っておられる皆さ...全文を見る
○紙智子君 被災地の漁業は震災前から回復していないというふうに思うんですね。  岩手、宮城、福島の漁業センサスの震災前の二〇〇八年と十年後の二〇一八年を比較してみたんですけれども、海面漁業就業者は東北三県で二万千四百四十四人から一万三千六百三十一人に減少しています。経営体の数で...全文を見る
○紙智子君 被災地の実情を把握するという上でしっかり分析していただきたいというふうに思うんですね。  福島県、今言われましたけど、やっぱり原発事故に伴う操業停止がこれ直接影響しているというふうに思います。宮城と岩手の差ということで言うと、私、創造的復興ということで大上段に掲げた...全文を見る
○紙智子君 よく把握をして、本当に実情に応じた支援が必要だというふうに思います。  それから、福島原発事故で、福島県、これは福島だけではないんですよね、近隣、全部海がつながっていますから。しかし、とりわけ福島県の漁業というのは大きな打撃を受けました。こういうさなかで政府は汚染水...全文を見る
○紙智子君 政府は三月三日に新しい復興の基本方針を決めたんですけれども、先送りできない課題というふうに書いているんですけれども、関係者の理解を得るという言葉がないんですよね。理解も得ずに、これ原発汚染水の海洋放出はやめるべきだということを強く申し上げておきたいと思います。  次...全文を見る
○紙智子君 私たち日本共産党国会議員団としては、一月二十日に小此木防災担当大臣に対して豪雪対策に関する申入れをやりました。その中で、農業用ハウスなどの被害に対する支援については、二〇一四年の二月に関東を襲った大雪被害に対して行った被災農業者の負担を最小化する支援、被災農業者向け経...全文を見る
○紙智子君 被災農業者支援型を発動する基準というのはどうなっているんでしょうか。
○紙智子君 被害額とか、結局、定義なんかを決めているわけではないわけですよね。  昨年の七月の豪雨のときには被災者型が発動されているんですけど、今回の大雪被害では発動していません。被災した農家の皆さんは、実はこの被災農業者支援型を期待をしていたということなんですね。  大臣の...全文を見る
○紙智子君 被災農業者支援型は、営農再開を希望する被災農家の全てが対象となって、補助の上限額が撤廃されるなどの手厚い支援となっています。その一方で、今回の地域担い手育成支援タイプというのは支援対象が限定されていて、補助の上限額も六百万円となっています。中心的な担い手だけでなく、小...全文を見る
○紙智子君 気候変動によって毎年のように今自然災害が発生しています。被害も範囲、広範囲に及んでいて、かつ甚大なものになってきているわけで、被災した農家が離農することがないように万全の対策を求めておきたいと思います。  あと、時間がちょっと迫ってきましたので、米の政策についてお聞...全文を見る
○紙智子君 前年比でいうと九七だから、三%ということですよね。年間の需要量を約七百万トンとすると、三%ということは、計算すると二十一万トンの需要減になるということになるんですね。通年の減少幅を十万トンとすると、コロナの下でこれ十一万トンが需要が減少したことになるわけです。  二...全文を見る
○紙智子君 在庫が積み上げれば米価の下落というのは当然心配になるわけで、中食・外食事業者の米の仕入れの状況のアンケートというのもありますけれども、前年同月比の仕入れ額と比べて下落したという事業者が五割です。コロナ禍で需要が減少して在庫が積み上がっていくと米価の下落につながると。既...全文を見る
○紙智子君 対策を取っても、米卸は買わない、売れないと言い、農家は米が売れないと、売れても買いたたかれると、米を作っても我々飯食えないというふうに言っています。今進んでいる米余り、この米価下落を止めて、生産者の生活と経営を守る対策を強く求めるものであります。  あとちょっと残り...全文を見る
○紙智子君 じゃ、カードで支払われた分が十一名分となっているのは何でしょうね。
○紙智子君 ちょっと時間になりましたので、やっぱり不明な点が多々あるんですよね。なので、委員長、真相を究明するために、農林水産省の関係者の参考人招致を求めたいと思います。
○紙智子君 それじゃ、あとは、残りは次に回したいと思います。よろしくお願いします。
03月22日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  養鶏業者アキタフーズと政界、業界の癒着、贈収賄事件について、先日の所信質疑のときに聞きましたけれども、時間がなくなってしまって、その続きを今日やります。  まず、国家公務員の倫理報告書です。  二〇一九年九月十八日の会食に参加...全文を見る
○紙智子君 七名という、参加者は七名だったということですね。
○紙智子君 会の席上にいたのが七名だったと。ほかにもいた可能性はあるという。
○紙智子君 要するに、支払が十名になっているから、つまり十名分払われているということなんですよ。だから、考えられるのは、そのほかにもいた可能性もあるし、もしいなかったとしたら、当日キャンセルということもあるのかなというふうに思うわけですよね。それで、それだったら、例えば主催者にそ...全文を見る
○紙智子君 今、誘われたのは吉川元大臣に誘われたということですよね。  それで、続けて聞くんですけれども、吉川元大臣、そして河井議員、秋田元代表がそのときどういう挨拶、発言をされたのか、これが一つです。もう一つは、養鶏行政で何か話題になっていたのかどうかということを教えてくださ...全文を見る
○紙智子君 全くその場では養鶏の話はなかったと。確認します、間違いないですか。
○紙智子君 報告書によりますと、伏見審議官は、聴取の際、会食に関する自らの事実関係の認識を包み隠さず申述するなど、調査に協力的であったというふうに記されています。  それで、このことについて、やっぱりきちっとその疑惑を解明するために、吉川元農水大臣、あるいは河井議員、秋田元代表...全文を見る
○紙智子君 懇親会の場ということなんですけれども、これ以上聞いても同じ答弁になるんだと思います。  次に、西川公也元内閣官房参与についてもお聞きしたいと思います。元大臣ですね。  西川公也氏が内閣官房参与に就任した理由と期間と業務内容と給与について教えてください。
○紙智子君 言ってみれば、当時、安倍内閣の下での総理のアドバイザーですよね。それで、重要政策課題について迅速果敢に取り組むんだと、で、農林水産業の振興に取り組むということです。そしてまた、給与のトータル、これ日にちもいろいろ計算させていただきましたけど、トータルすると約千三百万円...全文を見る
○紙智子君 常日頃から情報収集をしていたと、それに関するですね、そういう立場にあったと。つまり、情報の収集が仕事であるということですよね。
○紙智子君 収集する立場にあったということだと思うんです。  それで、内閣官房参与には守秘義務、それから職務専念義務というのはあるのでしょうか。また、兼職、兼業規定、政治的な行為というのはどうなっているでしょうか。
○紙智子君 つまり、今の答弁からいうと、守秘義務はあると、そして、職務専念義務についてはこれもあると、そして、兼職、兼業、これは認められていると、禁止の適用除外ということだったわけですよね。それから、政治的行為についてもこれ認められているということですよね。守秘義務はあるけれども...全文を見る
○紙智子君 アキタフーズに関わる贈収賄事件で、西川元農水大臣は、報道によれば立件せずと報道されているんですよ。だから、なぜそれ提出できないんでしょうか。
○紙智子君 捜査中ということでいえば、これ河井元法相、河井案里元参議員夫妻の大規模な買収事件が捜査中だということとの関わりなんだと思うんです。  実際上は、しかし、西川氏については立件せずというふうになっている以上、これは是非とも出す必要があるというふうに思いますけれども、しか...全文を見る
○紙智子君 西川氏は二〇一七年十月二十二日の総選挙で落選しています。で、西川氏は落選した直後の十一月八日に内閣官房参与に就任しています。なぜ安倍総理はわざわざこの政治任用したのか。  実質的に落選議員の就職あっせんを安倍総理がしたことになるわけですが、西川氏は、行政と業界と政界...全文を見る
○紙智子君 余り関係ない答弁だと思うんです。  それで、西川氏は三つの肩書を使って養鶏行政に関与した疑いが強いと思うんですよ。そして、安倍前総理の指示があった可能性もあると。ここは直接本人から話を聞く必要があると思います。  検証委員会についても聞くんですけど、農林水産省に鶏...全文を見る
○紙智子君 検証委員会として、吉川元農相、そして西川元農相の聞き取りをするべきだと思うし、私はやっぱりこのお二方を、アキタフーズの癒着によって農政がゆがめられた可能性のある疑惑ということでは、そこをしっかり解明するためにも、委員長にお願いしますけれども、二人の元農相の参考人の招致...全文を見る
○紙智子君 じゃ、終わりますけれども、やっぱり農政に関わる疑惑ですから、この本委員会が行政監視機能を発揮して真相究明に力を尽くすということが大事だと思いますので、そのことを改めて強調して質問を終わります。
03月23日第204回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず、北方対策について質問いたします。  昨年、新型コロナ感染症のために四島交流事業が中止になりました。元島民の方にしてみたら本当に無念だったと思うんです。歯舞群島は、無人なのに行けないと。PCR検査を受けても行けるようにと思っ...全文を見る
○紙智子君 ちょっと、連携が必要なこと、まあ交渉もしなきゃいけないということだと思うんですけれども、この間、航空墓参なんかもやられていて、その仕組みを少し変えてできないかななんというふうに思います。  それから次に、後継者対策なんですけれども、今年の二月七日の北方領土返還要求大...全文を見る
○紙智子君 今もう八十代というか、御高齢になっているので、いつどうなるかというのもあって、自分が行けない場合でもその三世なんかも行かせていただければという趣旨でおっしゃっていますので、是非御検討いただきたいと思います。  それから、北特法の改正による基金の取崩しについて質問しま...全文を見る
○紙智子君 私はやっぱり、差し迫って取崩しできるようにという要望があったんだけど、そもそも、原資、基金の原資を取り崩すという話なので、いずれなくなってしまうということなわけですから、そこがやっぱり不安なんですよね。北海道も不安だと思います。  それで、改正北特法の附則に、北方領...全文を見る
○紙智子君 そういうふうにお答えになるんですけれども、やっぱり現場の方はなかなか納得できない話になっています。機動性と言うんだけれども、結局のところは県の裁量の幅を狭めることになるんじゃないのかというふうに思うわけです。  それで、来年度は今の振興計画の最終年度ということで、検...全文を見る
○紙智子君 相談があれば適切にという話なんですけど、県も市町村も支援の枠は実は独自のものつくっているんですね。だけど足りてないと。だから、県の裁量で使えるこの一括交付金が減額されるとそういう予算に充てられないということがあるわけで、やっぱり治療のための渡航関連費用というのは本当に...全文を見る
○紙智子君 もちろん防衛の問題ではあるけれども、やっぱり振興の大臣として思いを、あるお言葉をいただきたいというふうに思ったわけです。  今まさにこの時間も総理官邸のところではハンガーストライキをやっている方がいるんですよ、沖縄出身の方で。そして、戦没者の遺骨収集に関わっている方...全文を見る
○紙智子君 質問を終わります。
03月24日第204回国会 参議院 予算委員会 第15号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  新型コロナ感染症は農業と食料の供給に大きな影響を与えています。農業では、外食需要が減少し、農産物が過剰になっている、特に主食である米が過剰になり、流通業者、生産者の経営に大きな打撃を与えています。その一方で、一人親家庭を始め、食料...全文を見る
○紙智子君 つまり、直近一か月にお金が足りずに必要とする食料が買えないということがあったという回答が三分の一と、食料が買えないという結果ですよね。  それで、厚生労働省の要請を受けたこれ調査なんですけれども、それを受けてどんな対策を取ったんでしょうか。
○紙智子君 今いろいろお話しされたんですけど、予備費で三度目、これを決められたんですか、支援策。
○紙智子君 更に昨日予備費でその支援策を出したということは、要するに、更に深刻になっているという認識なんでしょうか。
○紙智子君 それで、農林水産省にお聞きしたいんですけども、備蓄米の無償提供をしておりますけれども、この量について説明をいただきたいと思います。
○紙智子君 つまり、無償提供ということで今量を聞きましたけれども、無償提供は三十一トンだけなんですよね。これ、ちょっと規模が小さいと思うわけです。  備蓄米の運用ルールを変えても、もっと増やせないんでしょうか。
○紙智子君 何回もこの議論されていると思うんですけどね、本当に食料を買えないで困っている人がいるのに何と冷たい答弁だろうかと思うわけです。無責任な対応だと思うんですよ。  それで、アメリカでは、これ政府が農産物を買い入れてコロナ禍で生活が苦しくなった人々や子供にも配給しているわ...全文を見る
○紙智子君 これ、トータルで幾らになるんですか。日本円にするとトータルで幾らなんですか。
○紙智子君 今日の日本農業新聞でも約十兆円と報じていますよね。こういう規模に比べたら、日本の対策というのはスズメの涙だと思うんですよ。  もっと大胆に支援したらどうなのかと思いますけども、農水大臣、いかがですか。
○紙智子君 さっき無償提供は、いや、もう三十トンですよ。万トンじゃなくて三十トンですよ。本当に少ないんです。  コロナ禍でこういう農産物を買い取って食料支援を強化するということは、これは食料にも事欠く方々にとってもそうだし、米余りで困難に直面している生産者にとっても、そして卸業...全文を見る
○紙智子君 ですから、縦割りじゃなくてちゃんと連携してやったらどうかと。新しい枠つくって、農水省も一緒になって、それでつくったらどうかということなんですよ。いかがですか。
○紙智子君 やっぱり縦割りですよね。  それで、実際民間でやっていますよ。ボランティアで民青同盟なんかも各地でやっていて、たくさん人が来て喜ばれているわけです。だけど、はたと考えたら、これってもっと政治が乗り出してやるべきじゃないかという話も出ているわけですよね。コロナ対策とし...全文を見る
○紙智子君 今説明していただいたのはなかなか、数字があるので、資料を作りましたので、ちょっと資料、お配りした資料一枚目を見てください。  この緑色の飼料米の作付けが、あっ、違った、要するに、二〇一四年と一五年、これ米生産が過剰だったために、政府は、価格の暴落を防止するために、主...全文を見る
○紙智子君 この資料見てもらうと、緑色のところの飼料用米の作付けが増えているわけですよね。それで、主食用米の価格が、これ赤の線ですけれども、これが、価格が一旦がんと下がったのが戻ってきていると。しかし、二〇一七年をピークに、ちょっと見てほしいんですけれども、その後の飼料米の作付け...全文を見る
○紙智子君 この表で見ると、二〇一五年産は米価が暴落したということで、青色のこの生産費にも届かなかったので、これ赤字だったわけですよね。そのときは飼料米の奨励金が魅力があったので、米価が戻ってくると、今度は飼料米ではなくて、コシヒカリなどの主食用に戻ってきたと。それは農家の気持ち...全文を見る
○紙智子君 ちょっとかみ合っていないなと思うんですけど、要するに、米が何で過剰になって価格下がったのかということの原因について聞いたわけなんですけれども、これ今、米政策の考え方と言ったけれども、米政策そのものが、私、今もう破綻してきているんじゃないかと思うんですよ。  今の価格...全文を見る
○紙智子君 WTO協定と言われるんですけれども、もう三十年たっているんですよね。それで、WTO、国家貿易と言われるんだけれども、世界の貿易ルールを変えようと、そういう動きが今出ているんですよ。  二〇二〇年の七月に国連の食料の権利に関する特別報告で、マイケル・ファクリさんは、こ...全文を見る
○紙智子君 これも分かりやすく資料にしていますので、二枚目見てください。  それで、二〇一九年の飢餓人口は、青色ですけれども、六億八千八百万人、二〇年には飢餓人口は最大で、赤色部分ですけど、一億三千二百万人増加して八億二千万人になる可能性があると。  国連は、SDGsの取組と...全文を見る
○紙智子君 飢餓人口の増大が予測されている中で、食料を海外に依存し続けていいのかということが問われているんじゃないでしょうか。いかがですか。
○紙智子君 食料自給率が三八%という低水準で、農林業センサスから二〇〇〇年以降の耕地面積や販売農家や基幹的農業従事者を説明していただきたいと思います。
○紙智子君 今説明いただいたのは、資料で作った三枚目のとおりなんですね。ですから、全体として見て分かるように、減少傾向になっていると。  生産基盤の弱体化、なぜこれ歯止めが掛からないんでしょうか。
○紙智子君 やっぱり、これ、輸入自由化路線、規模拡大路線が中小家族農業とか中山間地を疲弊させてきたんだと思うんですよ。やっぱり今、世界中が今変わろうとしているときですから、是非、リーマン・ショックや新型コロナを受けて在り方そのものが変わろうとしているわけで、国連も二〇一九年から家...全文を見る
03月25日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  森林吸収量についてまずお聞きします。  京都議定書の第一約束期間の森林吸収量の目標を達成するために間伐を集中的に実施することが効果的であるとして、二〇〇六年当時の年間間伐面積三十五万ヘクタールに対して二十万ヘクタールを追加するこ...全文を見る
○紙智子君 次に、第二約束の期間ですけど、森林吸収目標ですね、吸収量目標は達成できるんでしょうか。  第二約束期間の間伐面積の年平均目標というのは達成されていません。なぜ当初の計画どおりに間伐が進んでいないんでしょうか。
○紙智子君 目標どおりに間伐を進めることが必要だというふうに思うんですけれども、ところが、改正案は、間伐への支援が不十分なのに、特定母樹の苗木の植栽を促進するというふうに言っているわけです。  植栽するために主伐を進めることになるということになると、この元々の間伐特措法の理念が...全文を見る
○紙智子君 変わらないと言うんですけれども、ちょっと名前と違ったふうになるんじゃないかなという危惧があります。  特定母樹の苗木の植栽を推進することで、森林のCO2吸収源対策にはどれだけ効果を見込んでいるんでしょうか。
○紙智子君 何かね、これがすごくよく分からないんですよね、本当に。どのぐらい吸収するのかというのがよく分からないままで来ているんですけど。  これまで、苗木の新芽を例えば鹿に食べられる、それで木が育たない、だから造林が進まないという問題もありました。北海道もエゾシカがすごく増え...全文を見る
○紙智子君 それがよく分からないんですよね。鹿の首の高さが、だから、届くか届かないかという話。それぐらい早く、スピード速く成長するということだと思うんだけど、何かトトロの世界を思い出してしまって、もう一夜にしてわあっと、こう木が伸びてくる印象なんですけれども。それで、鹿が一匹だっ...全文を見る
○紙智子君 まあ、未済地になることはないというんですけれども、やっぱり特定植栽促進区域が造林未済地になったならば、これは森林吸収源対策に反することになると思うんですね。  林業者の方は、山づくりの観点から、エリートツリー一辺倒になるのは困るというふうにも言っているんです。何とい...全文を見る
○紙智子君 やっぱり山づくりというのは林業者によって様々だと思うんですね、考え方も違うし。エリートツリーの植栽のこの推進で、多様な林業がそれでもって縛られることがないようにしていただきたいと思います。  それから、この後はちょっとまた話が変わるんですけれども、自伐型の林業につい...全文を見る
○紙智子君 やっぱり足りないという話が出ておりまして、やっぱり森林が保つ地球環境保全機能などの多面的機能を発揮させるためには、地域の森林を適正に維持管理する方々への支援を充実させる必要があるんじゃないかと思うんですね。交付金はその大きな役割を果たす重要な支援策だと。もうちょっと丁...全文を見る
○紙智子君 この自伐型林業の取組を通じて、これまで五千人以上の方が研修を受けて、地域おこし協力隊の方が地域に定住をして林業従事者として独立するなどの新しい林業の担い手が生まれています。自伐型林業を支援する地方自治体も五十三自治体に広がっているんですよね。森林所有者と地域に密着した...全文を見る
○紙智子君 はい。  終わりになりますけれども、やっぱりカーボンニュートラルを実現するということでいえば、森林が有する地球環境保全機能を発揮させることが重要だし、長期を見据えた持続的な山づくりが必要だと思うので、皆伐促進の林業の成長産業化ではなくて、環境保全型の林業への転換を求...全文を見る
03月26日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党を代表して、森林の間伐等の実施の促進に関する特別措置法の一部改正する法律案に反対する討論を行います。  森林の間伐を進めることは、CO2吸収など森林の地球環境保全機能と豊かな森づくりのために大切です。間伐事業に対する交付金制度の延長は、長期にわたり間伐を繰...全文を見る
03月30日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  諫早湾干拓事業についてお聞きします。  潮受け堤防排水門の開門を命じた確定判決から十年たちました。いまだに漁業者の苦悩が続いていますので、宝の海をどう再生させるのかが重要です。  有明特措法によって有明海・八代海総合調査評価委...全文を見る
○紙智子君 七区分ということなので、結構広い範囲だと思うんですよね。漁業者の実感ともちょっと違うんじゃないかと思うんです。  調整池内の調査、これは、環境省、行っていますか。あっ、農水省ですね、行っていますか。
○紙智子君 それで、湖沼水質保存特別措置法に準じた行動計画があると思うんですけれども、行動計画に基づく目標数値は達成しているでしょうか。
○紙智子君 今の答弁でも、目標は達成していないということなんですね。  実は、堤防内のこの有害水が定期的に有明海に放出されることが問題になっています。  それで、環境省にお聞きします。  放出した有害水が堤防の外側の水産生物や潮流に与える影響を調査しているでしょうか。
○紙智子君 ちょっと今の答弁よく分からなくて、ちょっと事前に聞いたら、要するに、放出した有害水が堤防の外側の水産生物や潮流に与える影響は調査していないって聞いていますよ。
○紙智子君 よく分からないんですけど。昨日の段階では、していないという答弁だったんですよ。  それで、農水省はこれ調査していますか。
○紙智子君 非常に曖昧で分かりづらいわけですよ、今の話は。  それで、やっぱりこれ、ちゃんと把握をして、来年度、二〇二一年に評価委員会が中間報告を行うというふうに聞いていますよ。そこにちゃんと反映させるべきじゃないかと思うんですけれども、大臣、いかがでしょうか。
○紙智子君 ちゃんと反映させなきゃいけないと思いますよ。有明海の調査範囲をきめ細かく行うということと、調整池から放出されている有害水が水産生物や潮流に与える影響を調査して報告するように求めておきたいと思います。  それから、農林水産省に要望したいと思うんですけれども、今問題にな...全文を見る
○紙智子君 これ、統計じゃなくて聞き取り調査なんですか。
○紙智子君 やっぱり有明海を再生するためには、干潟がなくなって調整池、潮受け堤防ができて生物の生息環境がどう変わったのかということをしっかり調査するように求めたいと改めて思います。最後に、それに、大臣、お願いします。
○紙智子君 終わります。
04月09日第204回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  初めに、福島第一原発事故による汚染水処理の問題について平沢大臣にお聞きします。  今日のNHKの昼のニュースで、十三日にも関係閣僚会議を開き、海洋放出を決定する方針を固めたという報道が昼にありました。これは事実でしょうか。御存じ...全文を見る
○紙智子君 汚染水処理の問題めぐっては、先ほど来議論になっていますけれども、四月七日に菅総理と全漁連の岸会長との会談が行われました。岸会長は、汚染水の海洋放出について漁業者は絶対反対だと政府に要請してきた経緯がある、我々の反対の考えはいささかも変わることはないというふうに、菅総理...全文を見る
○紙智子君 実際ニュースで流れているわけですよ。それで、見てびっくりしている人もいるわけですよね。  それで、現場はですね、現場はもう誰もこれ納得していない話なんですよ。納得していないことはやっぱりやるべきでないんじゃないでしょうか。
○紙智子君 やっぱりこれは、いや、それで何日か後にやっぱりそうだったということにならないようにしていただきたいわけですけれども、やっぱり、風評被害がもし出た場合は万全の対策と言うんだけど、一番の風評被害の対策というのはこれは海洋放出をしないことなんですよ。ですから、是非この海洋放...全文を見る
○紙智子君 県が判断することだということなんですよね。  それで、災害公営住宅を退去した世帯への支援制度の周知がこれ不足しているということについては宮城県の当局自身が認めていることなんです。内閣府からも説明を受けたんですけれども、河北新報の報道や申請期間の延長を求める方々の指摘...全文を見る
○紙智子君 ですから、現に今紹介したような担当者が知らなかったというのがあって、これやり始めたのは、ですから、新聞で報道で指摘されて、改めて、一週間前ですよ。だから、まだ間に合っていない状況になっているというのが現実にあるわけです。  それで、災害公営住宅の入居者が退去した場合...全文を見る
○紙智子君 大臣の方からもそういうことがあるよということを言われるということで、それ自体も大事だと思うんですよ。  大臣、現場主義をやっぱり徹底するというお話されているし、被災者に寄り添うというふうに言っていたわけで、やっぱり被災者が困っている現実があるということには是非動いて...全文を見る
○紙智子君 県が判断すればできるということなので、宮城県には被災者のためにも改めて再考するように求めたいと思います。  震災から十年経過した今も住宅を確保できない人もいます。石巻の人は、津波による被害を受けて、自宅を更地にして区画整理も終了したんだけれども、土地を売却した資金と...全文を見る
○紙智子君 もちろん自治体は身近なところですからつかむんですけれども、やっぱり被災者一人一人がどういう状況になっているのかというのは国が調査をして実態をつかむ必要があるんだと思うんですね。実態把握をしなければ今どういう支援が必要なのかということが分からないわけです。十年たった今だ...全文を見る
○紙智子君 大臣は所信表明の中で、十年という長い期間の経過によって被災者や被災地の置かれた状態が多様化しており、きめ細かい対応の必要があるというふうに述べているんですよね。被災者一人一人にきめ細かい対応するためにはやっぱり実態調査が必要だと思いますので、是非実行に移していただきた...全文を見る
○紙智子君 つまり、今の説明でもあるように、行政などによる戸別訪問を通じて被災者の状況を把握し、関係機関や専門家の派遣を通じて生活再建を後押しする制度ですね。  今、被災者一人一人に寄り添った総合的な支援が求められていて、鳥取県の取組を是非全国に広げていく必要があるんじゃないか...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。はい、終わります。  それで、今お話あったように、ちょうど中央防災会議の中でも見直しのときに来ているということなので、是非それを反映させるべく、そして横の連携を取りながら取り組んでいただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。
04月13日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  冒頭、これ質問しませんけれども、東京電力の福島第一原発事故による汚染水の海洋放出について述べたいと思います。  この問題、私も本委員会で何度か取り上げてきましたし、昨日も、党の国会議員団としても梶山経済産業大臣のところに申入れを...全文を見る
○紙智子君 要するに、今の説明でいうと、中山間地域で高齢化が進んでいて、五年以上もの農業継続できないということが一つ大きな要因としてあるという話だったと思うんですね。  次に、今立ち上がりましたけれども、環境保全型の農業直接支払、これ自然環境の保全に役立つ農業生産活動の実施に伴...全文を見る
○紙智子君 つまり、圃場で複数の取組を認めないということが一時下がっている要因というふうに言えると思うんです。  多面的機能支払も、これ認定農用地面積が減少しています。これも新しく五年間の計画が立てることができなくなっているというふうに聞いています。  農林水産省は産業政策と...全文を見る
○紙智子君 今のお話でもありましたけれども、農地の保全、そして多面的機能を発揮するためにも、マンパワー、人がいないとできないということだと思うんですね。  雑誌「農業と経済」というのが出されていますけど、ここで、私も知っている福島県の二本松の東和地区の菅野正寿さんという方が登場...全文を見る
○紙智子君 今お話あったように、地域おこし協力隊、これ二十一年が八十九人から今五千五百人になっているという話ですよね。  それで、この協力隊というのは、活動地域と同一市町村内の定着率が五〇%だと。どう定着を図るかというのも課題になっていて、弘前大学の平井太郎准教授の調査によると...全文を見る
○紙智子君 是非、各省庁と連携して進めていただきたいと思います。  さて、規制改革推進会議についてもお聞きします。  規制改革推進会議農林水産ワーキング・グループが三月十九日に生乳の流通規制改革について議論をし、改革の遅れを指摘する意見が続出したと言われています。会議は非公開...全文を見る
○紙智子君 議論していないんですか。所得を上げるというふうに言ってきたわけだけれども、実際上がっていないんじゃないのかと。  それで、最近、今ちょっとお話ありましたけど、取引乳価とか補給金とか、あるいはその副産物、この価格が上昇してきて多少所得は上向いているというのはあるんだけ...全文を見る
○紙智子君 本当に無責任だなと思いますよ。需給調整に関心ないようですよね。  昨年のコロナ禍で、学校の一斉休校に伴って学校給食用の牛乳への出荷が止まったことが酪農に与える影響が本当に心配されたわけですよね。そのときに、指定団体が生乳の需給調整に大きな役割を発揮して、生乳を廃棄せ...全文を見る
○紙智子君 本当無責任な議論なんですよね。  それなのに、いいとこ取りはビジネスの常識だとか、それからホクレンは分割すべきだなんていう意見が出たということですけれども、農林水産省は、これに対してちゃんと説明したりあるいは反論したりとやっているんですか。大臣。
○紙智子君 もう時間になっちゃいましたけど、やっぱり私は、さっき誰かも言いましたけど、農水省は農水省の意見を言うべきだと思うんですよ。  結局これ、規制改革会議って密室で議論して言いたい放題でしょう。やっぱり、規制改革会議、安倍前総理が、私がドリルになって岩盤壊すと言ってこの規...全文を見る
04月19日第204回国会 参議院 決算委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  加藤官房長官、イランカラプテって分かりますか。アイヌという、今日、アイヌのことを聞こうと思うんですけど、アイヌという言葉の意味が御存じかどうか、最初にお聞きします。
○紙智子君 アイヌって人間ということで、アイヌモシリというと人間の大地ということなんですよね。  それで、官房長官はアイヌ政策の責任者ということもありますので、是非、アイヌの方とお会いするときにはちょっと知っておいてもらって、口に出してもらうといいかなということもあり、お聞きを...全文を見る
○紙智子君 官房長官は、今ちょっと説明ありましたけれども、アイヌ語は消滅の危機にある言語だと、こういう御認識でおられるでしょうか。
○紙智子君 北海道が二〇一七年に実施した北海道アイヌ生活実態調査によりますと、アイヌ語を語れる方は五、六人という話です。  それで、アイヌ語で生活する、母語、母の言葉と書いて母語、母語の話者、話す人、話者は何人おられるでしょうか。つかんでおられますか。
○紙智子君 アイヌの方に聞いても、やっぱり母語の話者というのは数名程度しかいないんじゃないかと、非常に危機感を持っておられます。  それで、現在、アドバイザー事業などでアイヌ語を広げる取組が行われています。アイヌ語を学校教育に取り入れている学校数、またアドバイザーの人数について...全文を見る
○紙智子君 アイヌ語の教育基盤整備事業を始めたということも聞いているんですけれども、これについてちょっと説明をしてください。
○紙智子君 今、実際に検討会をしてやってきているということなんですけれども、非常に急がれていると思います。予算は今五百万程度ということなんですけれども。  それで、官房長官にお聞きするんですが、例えば英語なんかの場合も、学校教育で学んだとしても日常生活の中ですぐ生かせるかという...全文を見る
○紙智子君 ちょっと今全体の話だったんですけど、かなり具体的で、やっぱり住み込んでやるんだけど、身に付ける人がいなくなってしまうからやっぱりつなごうということでの努力なので、こういうところにちゃんとピンポイントでというか、そういう計画を作って、そういう支援も踏み込んでやる必要ある...全文を見る
○紙智子君 ちょっと踏み込んでいただきたいなというのはあります。  それで、引き続き官房長官にお聞きしますけれども、アイヌ新法ができて二年たちました。それで、新法ができてからアイヌ推進会議というのはやられているんでしょうか。
○紙智子君 コロナが感染が広がってきたのが去年の二月からですから、だから、確かにコロナということはあるんだけれども、しかし、やっぱり必要な会議というのはいろんな対策を取りながらやっている部署もありますから、是非早くやっていただきたいということがあります。北海道でアイヌ協会や自治体...全文を見る
○紙智子君 引き続き、調整整ったところ、相談にも乗るしということではあると思うんですけど、関東アイヌなど、首都圏ではどういうふうになっているでしょうか。
○紙智子君 北海道自治体でアイヌの人がいるところというのは意識してやるんですけど、関東の場合って、埼玉にいたり東京にいたりって、いるんだけど、計画を作るという場合に自治体単位ということになるとどうやってやるのかなというのはあるんですけど、これどう考えていますか。
○紙智子君 やっぱり聞き取りをするなど、説明会という話もありましたけど、やっぱりちゃんと把握をしていく、そして必要な対策をやっていくということが必要だと思うんですね。  それで、交付金事業は国と自治体の事業なので、これ北海道庁が必ずしも全部把握しているわけではないわけなんです。...全文を見る
○紙智子君 今の浦幌の話はこれから聞こうと思っていた話で、先にちょっと言われちゃったんですけど。  要するに、最初に言ったところは新ひだか。ずっと自治体回って、自治体の首長さんなんかも一生懸命取り組んでいるんですけど、実際にやる段になったら削られてしまって、これだったらせっかく...全文を見る
○紙智子君 是非丁寧に対応していただきたいと思います。  それと、千歳に行ったんですけど、千歳のアイヌは、ここは市の担当者を決めたんですね。窓口ができたということで、随分意見交換しながら進んできていて、例えば丸木舟を造る計画になったりとか、サケの採捕を量を増やしてもらったとか、...全文を見る
○紙智子君 幾つか実情をお話をしたんですけれども、是非実態をつかんで前に向かうようにお願いしたいと思います。  さて、ウポポイは予定よりもちょっと遅れて昨年の七月に開業されました。これ、入館者は何人になっているでしょうか。
○紙智子君 新型コロナの下で、目標には届かなかったけれども、二十二万九千人ということが言われました。  それで、ウポポイの象徴的空間の構想には、ウポポイをこの歴史や文化を伝えていく、振興を図っていくナショナルセンターということでの、道内各地と連携して振興や文化伝承を広げるネット...全文を見る
○紙智子君 白老とか平取とか阿寒とか、それぞれ言葉も違うし文化もちょっと違うし、いろいろ違いもあるし魅力もあるということなので、是非機能を強化して、バージョンアップできるようにお願いしたいと思います。  さて、次に、木材、サケの問題でお聞きします。  文化伝承に使う木材につい...全文を見る
○紙智子君 ほかにも自治体でやりたいというところがあったら、それは広げるということですよね。はい、うなずいていましたので。  それで、もう一つ、アイヌにはニレ科のオヒョウという木があって、オヒョウの樹皮から糸を作ってアットゥシという着物を作る伝統があります。しかし、このオヒョウ...全文を見る
○紙智子君 木を一本買って、買って文化伝承に使うというのはちょっと無理があるんじゃないかなというふうに思います。ちょっと引き続きこれは検討していただきたいと思います。  それから、サケについてもお聞きします。  これ、新法を受けて、サケの採捕も柔軟に対応する必要があるんじゃな...全文を見る
○紙智子君 つまり、毎年毎年誰がやるかというのを出さなきゃいけなかったやつを、それを自治体が出せば、その中に含めて五年間でいいということと、一々名前を言わなくても大丈夫ということにしたということですよね。  新法を受けて前進したというのは歓迎すべきことだというように思いますけれ...全文を見る
○紙智子君 是非、先住民族の権利を国連少数民族宣言に沿って具体化を進めるように求めておきたいと思います。  最後になりますけれども、日本テレビの報道で、アイヌ民族を傷つける報道が三月にありました。経過をちょっと簡潔に述べてほしいのと、ちょっと時間の関係もあるので、三月十六日にア...全文を見る
○紙智子君 今、その再発防止に取り組んでいるということではあります。  それで、私は、やっぱりアイヌ新法ができたのに何でこういうことが出てくるのかということなんです。  それで、やっぱり正しくどういうアイヌの歴史があったのかということが知られていないと、分かっていないというこ...全文を見る
○紙智子君 終わります。ありがとうございました。
04月20日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  農業法人投資円滑化特措法の改正案についてお聞きします。  本法に基づく投資対象は農業法人に限定されていましたが、今回、大幅に拡大されています。それは、農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略を進めるためで、リスクを取って輸出に取り組む...全文を見る
○紙智子君 国内の市場が縮小する、で、海外が増えるという話されていて、いつも聞くと人口減少があるんだということを言われるんですね。果たして本当にそうなんだろうかと。本当に日本の食品市場というのは、人口が減少しているから縮小していくんだろうかと。安倍政権以来取られてきた輸出拡大政策...全文を見る
○紙智子君 二〇一九年のところまでというふうに言っていたんですけれども、二〇二〇年の話もしてくれました。  それで、輸出農産物は今の話で見ても二千七百四十二億円増加したのに対して、輸入農産物は四千五百八十一億円も増大していると。輸出額よりも千八百三十九億円上回っているということ...全文を見る
○紙智子君 輸入が増えて、影響を受けていないという話ですか。それはどうなんでしょうかね。  輸出拡大実行戦略では、輸出する体制を構築するために輸出産地をリスト化をするわけですよね。産地形成に必要な施設整備などを重点的に支援すると。グローバル産地づくりということで、これを推進して...全文を見る
○紙智子君 そういうことを聞いたわけじゃなくて、輸出でどんどん出していこうと、逆に、そうすると、自給率が今でさえも三八%なわけですから、じゃ、国内で食べるやつはもっと輸入するのかという話ですよ。そういう逆転現象が起きてくるんじゃないですか、それでいいんですかということを聞いたわけ...全文を見る
○紙智子君 ちょっとなかなかかみ合わないんですけど、やっぱりコロナ禍で食料の安全保障ということが今すごく問われているわけですよ。そういう中で本末転倒なんじゃないかというふうに思うわけです。  それで、私、三月の予算委員会で、コロナ禍で飢餓人口の増大が想定されると、予想されている...全文を見る
○紙智子君 国産に取り替えるという話はいいと思うんですけれども、それで、JA全中がアンケートをやっていますけれども、コロナ禍を経て食料安全保障への関心を持っているというのが六割ですね、それとともに、国産の商品をこの間積極的に購入しているというのが七割など、これ国産食料への意識も高...全文を見る
○紙智子君 今、長くいろいろ答えていただいたんですけれども、要するに、出資金を返却できる経済力が法人に残っている場合は返却することになるけれども、法人にその余力がなければ投資会社がリスクをかぶることになるということですよね。ですよね。一言確認します。
○紙智子君 投資会社がなければリスクをかぶるということになるんだと思うんです。  それで、海外市場で販売先を失ったこの畜産農家というのは、その後販売先ってどうするのかなと。どう確保するんでしょうか。
○紙智子君 要するに、失敗した場合は、販路を新たにほかの国にするとか探さなきゃいけなくなると。それ誰がやるのかといったら、何というんですか、畜産農家自身がやらなきゃいけなかったり、そこの関連する業者がやったりということなんだけど、どっちにしても大変なことですよね、試行錯誤しながら...全文を見る
○紙智子君 投資家は、資金を運用して利益を上げて何ぼの世界ですよね。規制改革推進会議農林水産ワーキング・グループの専門委員である齋藤一志さん、先ほど森さんも紹介されていましたけど、庄内こめ工房代表取締役ですけど、出資を受けたアグリビジネス社の配当要求が余りにも強くて、利益が百万円...全文を見る
○紙智子君 この事例のほかにも、実は、輸出に取り組む農業法人が投資会社から配当を強く要求されて、配当を支払うと自社の利益を確保できないために借金してまで株を買い戻したという話も聞いているんですよ。ほかにもあるんですよ。  農家の経営が投資家に左右されていいのかと思うんですね。農...全文を見る
○紙智子君 時間ですので、終わります。
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農業法人に対する投資の円滑化に関する特別措置法の一部を改正する法律案に反対する討論を行います。  本法案は、農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略を推進するために、農業法人に限定していた投資会社の投資対象を、林業、漁業を営む法人、食品製造企業...全文を見る
04月21日第204回国会 参議院 本会議 第17号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  会派を代表し、地域的な包括的経済連携協定、いわゆるRCEPについて、茂木外務大臣並びに野上農林水産大臣に質問します。  RCEP協定は、ASEAN、東南アジア諸国連合十か国と日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの十五か国か...全文を見る
04月26日第204回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、都心アクセス道路ということで伺います。  一般国道五号・創成川通についてお聞きします。  これは、札幌市が進める都心アクセス道路と呼ばれて、札樽自動車道の札幌北インターチェンジと市の中心部まで四・八キロを地下トンネルで...全文を見る
○紙智子君 それで、札幌市の三月議会で令和三年度からの調査費を付けているんですけれども、そこに至るまでのちょっと経過についてお聞きしたいと思います。  今年一月二十六日の札幌市の都市計画審議会で議論が行われましたが、異例の事態となりました。審議会の冒頭に市民公募委員から、コロナ...全文を見る
○紙智子君 この都市計画審議会は、その日に採決を押し切ろうとしたために、複数の委員から保留を認めてほしいという意見が出されているということなんです。結果、出席委員が二十二名なんですけど、賛成は十五名のみと。特に、九人の学識経験者の委員の方がいて、そのうちの五人もの委員が議論の見直...全文を見る
○紙智子君 そうですか。いろいろあったってことは承知はしていると、届いているという、今、ことですよね。  それで、二月二十五日の札幌の市議会で、我が党の池田由美市議の代表質問に札幌市が、その場で採決を行うことが決められて、出席委員二十二名のうち十五名の賛成多数で同意が得られたん...全文を見る
○紙智子君 回数でこうやってそれをクリアしたというような言い方なんだけど、実際上は納得していない、解決していないまんま進んできているということなんだと思うんです。  やっぱり市民合意を得ていないと、都市計画審議会でも議論が十分納得いく、尽くされていないと。それでどんどん進んでし...全文を見る
○紙智子君 事実だということだと思います。  私は、今年二月に、北斗市にあるこの機構の事務所に行きました。それで、基準値をはるかに超えるトンネル残土が出たのが二〇一八年の十月ということだったんですね。  それで、大臣にお聞きするんですけれども、基準値の二百七十倍のヒ素となれば...全文を見る
○紙智子君 そこで、機構にお聞きするんですけれども、北斗市にこの基準値を超えるヒ素が出たということはいつ報告しましたか。簡潔にお願いします。
○紙智子君 問題の残土が出たのが二〇一八年の十月。ところが、北斗市に報告したのが翌年の二〇一九年七月。一年近くたってからなんですね。  それで、市議会への報告というのは二〇二〇年九月で、そこから先、更に二年近く市民と市議会には報告していなかったことになるんです。なぜ二年間放置し...全文を見る
○紙智子君 理由にならないですよね。  二〇二〇年の九月というのは、問題の残土の仮置場が満杯になるということを判断した時期なんですよ。だから、満杯にならなかったら黙って進めようとしていたんじゃないかというふうにも思うわけですね。  昨年の四月、新幹線トンネル残土を考える北斗市...全文を見る
○紙智子君 つまり、国にも令和二年九月まで報告していなかったということになるんですよ。  それで、なぜこれ迅速に国に報告しなかったのかと。これ、大臣、余りにも報告が遅いと思いませんか。
○紙智子君 報告する事案じゃなかったというのはちょっとおかしいと思いますよ。  昨年の五月に、私は決算委員会で札樽トンネル工事からヒ素などの毒性の強い残土の処理について質問したわけです。それで、大臣はそのときに、事前の調査も含めて住民の理解が得られない中で進めることは困難だとい...全文を見る
○紙智子君 処分地も処分方法も決まっていないのに、トンネル工事を続けていいんでしょうか。少なくとも、最終処分場が決まって住民への説明や合意が得られるまで工事は止めるべきではないですか、大臣。
○紙智子君 こういうやり方が物すごい不信を生んでいるわけですよ。  それで、やっぱり安全とか命に関わる問題は住民の合意なく進めるということはもう絶対良くないと、責任ある対応を取るべきだということをただしまして、私の質問を終わります。
04月27日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。答弁は極力簡潔にお願いいたします。  今日、RCEP協定について質問します。  RCEPの交渉会合等は会議日程が公表されず、何が議論されているのかよく分からない状況で進んできました。  私、交渉会合が開かれるという情報を得て、各国...全文を見る
○紙智子君 ASEANが全体を、いろんな条件がある中でそこの、主導的にというか、やっていくという意味なんじゃないのかなというふうに捉えています。  それで、RCEP参加国には、今もお話ありました格差があります。一人当たりの国民総所得は、トップの約六万ドルから五千ドルにも満たない...全文を見る
○紙智子君 互恵的な協定になったんでしょうかというふうに私聞いたんですよね。そこがすごく気になるところで、RCEP協定について幾つかの論評が出されています。  エコノミストは、工業製品を人件費の安いところで組み立てることができる加工拠点として使えるとか、国境を越えて最適分業体制...全文を見る
○紙智子君 ASEANはもう既に関係結んでいるところがあるから余りあれなんですけど、中国と韓国が今回新しくということですから、中国、韓国に対して、二〇%からそれぞれ五六%、四九%に増えるということですよね。  それで、日本の関税撤廃、削減の約束が公表されていますけれども、これ品...全文を見る
○紙智子君 つまり、関税率一〇%以上の品目が八百二十二あるということですよね。結構あるわけですよね。  それで、TPP11や日欧EPA、日米貿易協定などメガFTAが発効しているのに、更に自由化が進みますと、これ日本の農林漁業への影響というのが心配されるのは当然だと思うんです。企...全文を見る
○紙智子君 全然納得できないですよね。  関税率が一〇%以上の品目が二千六百二十品目の中で三分の一もあるんですよ。今からでもこれやっぱりちゃんと影響試算出すべきじゃないんですか、大臣。
○紙智子君 もう全然それじゃ納得できないですよ。  農水省は、TPP11、それから日欧EPA、日米貿易協定が発効して農林水産物への影響があるということを認めて影響試算を出したわけですよね。それなのに、RCEPはどうして試算しないんですか。いや、影響がないという試算があるんですか...全文を見る
○紙智子君 もう意味分からないですよね。やっていただきたいです、しっかり。それで、やっぱりみんなが見て、ああ、なるほどなと納得できるようにすればいいじゃないですか。生産者は、既に自由化が進んでいるのに、更なる自由化が日本農業に与える影響を心配しているわけです。今からでもやっぱり影...全文を見る
○紙智子君 あれっ、二〇一六年は百八十二と言いました。二百二じゃなかったでしたっけ、中国の違反件数。
○紙智子君 ちょっと年数を追ってずっと調べてみると、大体中国が一番この違反件数が多いんですよね。次いでアメリカなんです。この二国が断トツに多くて、三桁超えている違反件数なんです。  それで、中国からですね、違反件数のその中身、特徴についてどういうものがあるのか、説明してください...全文を見る
○紙智子君 これ、今すごく専門用語で言っていたからイメージが湧かないんですけど、違反した品目で幾つかあるんですけれども、例えば揚げたピーナツからアフラトシキンという、これカビ毒ですね、毒性のあるカビ毒が出てきたとか、それからニラ、ブロッコリー、タマネギなどから農薬が検出されている...全文を見る
○紙智子君 横浜の検疫所に見に行ったことありますけど、大変な作業ですよね。前処理から含めて検査に至るまで、大変なやっぱり重労働というか、こなしながら精いっぱい頑張っているんだけれども、やっぱり足りないと思うんですよ。もっとやっぱり体制強化して、そして国民の口に入るものが安全でなけ...全文を見る
05月11日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第11号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  畜産、酪農の現場を歩きますと、中小の農家から、堆肥盤一つ造るにも建築基準が厳しくて負担が重いということなど、畜舎の建築コストを削減するために建築基準制度の緩和を求める要望というのが出されてきました。それで、経営を継続する、あるいは...全文を見る
○紙智子君 そこで、今話がありましたように、この新法で利用基準と技術基準、ソフト基準、ハード基準と言われていますけれども、これを省令で定めるということになっていますよね。そこで、先ほども話出ていましたけど、A基準とB基準が示されています。それぞれのこれハード基準、地震を想定したと...全文を見る
○紙智子君 A基準は、私説明聞いたときに、震度六強から七の地震では倒壊しないというふうに聞いたんですけど、そして、B基準は、五強程度の地震では損傷は生じたとしても倒壊しないけれども、震度六強から七の地震では倒壊のおそれは否定できないと聞いたんですけど、そういうことでいいんですか。
○紙智子君 非常に、何というか、ぎりぎりという表現だったり、不確かなんですよね。  私、レクチャーのときにあらかじめ聞いていたのでいうと、A基準は震度六強から七の地震では倒壊しないけれども、B基準の場合は、震度五程度で、これは倒壊はしないけれども、ひびが入ったりするけれども、六...全文を見る
○紙智子君 実際に耐震の実験というのを、強度のやったのかなというふうにちょっと聞きながら思ったんですけどね。地震で倒壊するおそれがある畜舎で、これ避難経路を作ったとか訓練しているから大丈夫だというふうに言えるんだろうかと思うんです。先ほど藤木さんも熊本で実際に体験された話をされた...全文を見る
○紙智子君 実際の実験とかやっているわけでもなく、いろいろ余裕を持たせているからという話があるんですけど、非常に不確かなんですね。  それで、B基準の、しかも三千平方メートルもの畜舎でこれ本当に大丈夫なんだろうかと。確かに、一千平方メートルのところまで緩和してという話はありまし...全文を見る
○紙智子君 とにかくB基準でできているものだということを徹底しなきゃいけないということなんですけど、実際に揺れが起こったときに、立っていられないような状況の中でどうやって回避するのかということなんかもこれ対応できないんじゃないかと。そして、雇用の責任ということでいうと、労働基準法...全文を見る
○紙智子君 すごく甚だ疑問なんですけれども、それと併せてもう一つですけれども、農業関係の建物というのは農産物や農機具を入れておく倉庫もあるわけですよね。なぜ今回、畜舎だけを緩和するということにしたんでしょうか。
○紙智子君 用途が違うということなんだと思うんですけれども、安全であることが大切だということは言うまでもないと思うんですね。  なぜ、畜舎だけ特別扱いにするのかということについて言いますと、やっぱり中小の家族経営の要望に沿うというよりも、これ経過を見ると、規制改革推進会議の議論...全文を見る
○紙智子君 御理解いただいた、選択制に対しては異論はなかったんだというふうに言われるんだけど、私も一瞬、選択制ということだから、選ぶんだからいいのかなと一瞬思ったんですよ。でも、考えてみたら、選択制ということは自分で選んだ責任ですから、結局自己責任になってしまうのかなということで...全文を見る
○紙智子君 はい。  農家の要望に応えることは大事なんだけれども、やっぱり生命、財産を守る、守れないような規制緩和はすべきでないということを申し上げて、質問を終わります。
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、畜舎等の建築等及び利用の特例に関する法律案に対する反対討論を行います。  本法案は、規制改革推進会議や二〇一九年六月に閣議決定された規制改革実施計画に基づき、畜産業を取り巻く国際経済環境の変化等に鑑み、その国際競争力の強化を図ることを目的...全文を見る
05月18日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  農林水産省は、五月十二日にみどりの食料システム戦略を決定しました。SDGsや環境への対応が重視されるようになり、新しい食料システムを提案していく必要があるというふうに説明をされています。  そこでまず、みどり戦略と食料・農業・農...全文を見る
○紙智子君 基本計画の方は十年先を見越してというようなことを言っていましたし、みどり戦略はイノベーションで二〇五〇年までと、言ってみれば長期目標ということになるんでしょうか。  そこで、基本法が目指している国民への食料の安定供給についてお聞きします。  新型コロナは、世界の食...全文を見る
○紙智子君 続いて聞きますけど、食料自給率を高めるというのも重要な課題なんで、政治課題、政策課題なんですけど、みどり戦略というのは食料自給率を高めるために何をやるんでしょうか。
○紙智子君 基本計画に掲げた食料自給率目標というのは今まで達成したことがないんですよね。みどり戦略で基本計画を後押しすることになるのかどうかということについては注目をしておきたいと思います。  食料・農業・農村基本法ができて二十年になりますね。しかし、今も多くの課題を抱えている...全文を見る
○紙智子君 もう、ちょっと次々と聞いていきますけれども。  今、農政の大きな転換が求められていると思うんです。世界では既に新しい動きが始まっています。国連は今、家族農業の十年、これ二〇一九年から二八年ということで取り組んでいますけれども、家族農業、SDGsに貢献する主要な主体と...全文を見る
○紙智子君 国連はこれ公共政策を策定するようにということを求めているわけなんですけれども、よく、見える化をしようという話、出てきますよね、見える化しようと。今の説明聞いていてもなかなか見えてこないと、具体性に欠けるという感じがするんですけれどもね。  世界では、家族農業とともに...全文を見る
○紙智子君 アグロエコロジーは、化学農薬、化学肥料、それから遺伝子組換え作物を用いない有機農業や自然農法と技術的に重なる部分もあるんだけれども、有機技術を循環型の経済というふうにいって、広く使われているということですよね。  それで、みどり戦略ではこれは具体化しているんでしょう...全文を見る
○紙智子君 国連とかFAOでいえば、このアグロエコロジーを推進する動きを強化してきているという実態にあります。それで、みどり戦略を、環境問題だけではなくて、やっぱり国連家族農業十年とかアグロエコロジーとか、そういう角度で具体化を進めていっていただきたいと、求めたいと思います。 ...全文を見る
○紙智子君 二〇〇六年にこの有機推進法ができて、このとき会長が、議連の会長が谷津さんで、その時代から、とにかく有機議連で議論して、もっと有機農産物が出回るようにしようと、相当そういう意味では意欲的にやってきたはずなんだけど、でも、この十年間なかなか広がっていないという実感があるん...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間なくなっちゃったので、まとめて聞きます。  食の安全に関わるんですけど、有機農業で遺伝子組換え、ゲノム編集の技術をどう扱うのか、それから、遺伝子組換えの餌を食べた家畜のふん尿から作られる堆肥や油かす、こういったものをどういうふうに扱うのかということが一つ...全文を見る
○紙智子君 時間過ぎましたので、これ、まだまだ議論しなきゃいけないと思いますので。  終わります。
05月27日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私も法案について質問いたしますけれども、二〇〇八年のリーマン・ショックを受けて、主要な中央銀行、金融監督当局が参加をする金融安定理事会が設置をされました。  資料を一枚お配りしておりますので、見ていただきたいですけれども、これ、...全文を見る
○紙智子君 農林中金の自己資本比率が二三%ということで、これほかの大きなところと比較しても高い、大きいわけですよね、二三%。ですから、TLACに対応するだけの体力はあるというふうに考えてよろしいんでしょうか。
○紙智子君 農林中金さんはリーマン・ショックのときに約六千億円の損失を出したわけですよね。しかし、協同組合の言ってみれば底力を発揮して、全国の農協や組合員が一兆九千億円もの支援、資本増強を行ったというふうに聞いているわけです。それで、当時も公的資金投入論もありましたけれども、しか...全文を見る
○紙智子君 今の説明のように、ベイルインというのは債権者や株主に負担をさせるということですよね。つまり、自力で再建していくという趣旨だと思います。それから、ベイルアウトについては株主、債権者に負担を負わせないということで、ここは言わば補助とか税金投入などもあるということだと思うん...全文を見る
○紙智子君 改正案は、これ法的ベイルインになっているでしょうか、それちょっとお聞きします。
○紙智子君 預金保険法と横並びでという話があるんですけれども、国際的な金融ルールというのは自力で再建するということになっていると思うんですね。  それで、公的資金の投入というのはモラルハザードを起こすということでの議論が一九九〇年代の金融ビッグバンの時代からずっとあったと思いま...全文を見る
○紙智子君 農林中金を対象になんですけれども、やっぱり支援を受けるのだからリストラをしてもらうんだと、そういうことになると、単位農協などが主役の系統組織や協同金融にも国が介入することになっていくんじゃないかなというふうに思います。  それで、もう一方、農林中金には利益をJAに還...全文を見る
○紙智子君 農協を始め系統金融は、これ政府の金融政策や農政に左右されると思うんですね。  それで、安倍政権が進めてきたアベノミクス、異次元金融緩和で、ゼロ金利で、マイナス金融政策で収益が悪化したということもあるわけです。その一方で、先ほどからもいろいろ議論になっていますけれども...全文を見る
○紙智子君 せっかくなので、最後に農林中金さんにもう一回聞きたいんですけど。  やっぱり農林中金の経営というのは、政府の政策や金融情勢にも左右されるだけに、やっぱり農協組合員としっかりと信頼関係を築いて、その自主性を尊重していくということが大事なんじゃないかと思うんですけど、そ...全文を見る
○紙智子君 系統金融は一般の金融機関からは敬遠されがちな組合員が、組合員の相互金融によって営農と生活の改善や向上を図ろうとするのが本来の姿だというふうに思うので、是非ちょっとそのスタンスで立っていただいてやっていただきたいということを最後に申し上げまして、質問を終わります。
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、農水産業協同組合貯金保険法の一部改正案に対する反対討論を行います。  改正案は、農林中金がG―SIBに選定されることを想定し、貯金保険制度に秩序ある処理を追加するものです。G―SIBとは、グローバルな金融システム上重要な銀行、国際的な活動...全文を見る
05月28日第204回国会 参議院 議院運営委員会 第31号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  私の出身地の札幌市で、入院病床の使用率が九六%になって、感染して自宅や宿舎で療養の方が千五百人、うち、医師が入院が必要だと言う人で入院できない人がおよそ百二十人おられるわけです。  札幌市は、待機している患者さんのための入院待機...全文を見る
○紙智子君 特に要請ないみたいなんですけれども、いや、北海道任せじゃいけないと思うんですよ。  今日、先ほどニュースが入ってきて、NHKのですけれども、札幌市で入院できず自宅で療養していた方が、待機していた方が次々と四人亡くなっていることが、相次いで見付かっているんですよね。だ...全文を見る
○紙智子君 是非急いでやっていただきたいと思います。  札幌市では、接種会場の設置でこれ一番の障害が医師の確保、特に問診する医師が圧倒的に足りないと。今の現状でいうと、これやるの不可能だと言っているんですね。それで、これをどう打開するのかということが一つ。  それから、ワクチ...全文を見る
○紙智子君 そもそも、なぜ北海道でこんなに急拡大したのかということなんですけれども、これ、札幌市で五月五日にオリンピックのマラソンテスト大会があったんです。それが終わるのを待ってお願いしたんじゃないかと、国に対してですね。遅かったんじゃないかという声も聞かれているわけなんですけど...全文を見る
○紙智子君 ちゃんと分析してほしいんですよ。命よりもオリンピック優先させたんじゃないのかとみんな言っているんですね。  命を守ることこそ最優先で、コロナ対策に集中すべきだし、そのためにもオリンピックは是非中止していただきたいということを申し上げて、質問を終わります。
06月03日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  お二人の参考人の皆さん、本当に発言ありがとうございます。  それで、私の方からは、まず最初に、この十年間の農地の政策、農政について伺いたいなというふうに思っていて、それで、農林業センサスが四月二十七日に発表されたんですよね。それ...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  やっぱり私も、農地は農地として活用するというか、利用していくということが大事だというふうに思うんですよね。それで、今十年間という話だったんですけど、私、国会に来たのが二〇〇一年なんですけど、そのときからでいうと、大体二十年ぐらいの間に全体で...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  都市計画法との関係で、例えば東京なんかも空洞化している地域が、元はもう住宅がいっぱい、人が増えるものだから増やしたんだけど、高齢化していなくなってマンションも空いているというところもあって、そういうところの都市計画の見直しなんかもなったとき...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたので、これで終わります。  やっぱり農地、大事な問題ですし、それから在り方をめぐっての議論が必要だということも全くそのとおりだと思いますので、引き続きまた議論していきたいということで、終わりたいと思います。
06月08日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第16号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  養鶏疑惑の前に、一点、霜の被害、凍霜害についてまずお聞きします。  今年は果樹の開花が早かったために、四月十日から二十七日までの数日間の急速な冷え込みで、花の雌しべが枯れる凍霜害が発生しました。  福島県の桃の産地である桑折町...全文を見る
○紙智子君 それで、被害について言えば、北関東、東北、北陸というふうに非常に広範囲にわたっていると、非常に深刻な状況です。被害を受けた農家は、収穫するまでとても不安だと、残った花が結実した場合もきずものが多くなって出荷できないんじゃないかという声も聞かれます。  農家は、品質の...全文を見る
○紙智子君 山形県の天童市の農家の方は、サクランボの佐藤錦で七割、それから紅秀峰の九割が凍霜害の被害に遭っています。リンゴは中心部の花や周りの花も駄目になったそうなんですね。例年、冷え込む日はあるので対策はしていたんだけれども、今回は長時間に及んで冷え込んでいたと、これだけ全体的...全文を見る
○紙智子君 福島県や山形県など、補正予算や凍霜害のこの緊急対策パッケージを組んでいます。JA福島中央会も圃場管理や次期作の管理のための費用を支援するように国に求めていると思うんですね。国としても、これ農家や産地を守るために支援をして乗り出していただきたいと。要望にとどめますけれど...全文を見る
○紙智子君 ちょっと聞いていることに全然答えるものになっていないと思うんですけど。  結局、何かあったらこれ秋田元代表は西川元大臣に依頼すると、何かあったらそういうふうにするというような親密な関係にあったんじゃないかというふうに思うんですね。  それで、西川元大臣が秋田氏から...全文を見る
○紙智子君 全然聞いていることに答えていないじゃないですか。  これ、西川元農水大臣が秋田代表の意向を踏まえて、実質的には、これ二次案については反対してほしいということでやっていたんじゃないですか、それ分かっていたんじゃないですか。どうですか。
○紙智子君 一月十六日の朝日新聞が、秋田元代表が西川氏に大臣在任中も含めて一千五百万円を渡した、で、一七年、二〇一七年に就任した内閣官房参与の時代の分が約五百万円あったというふうに報じているわけですよ。  秋田氏から事実上これ賄賂という形でもらって行政を動かしたんじゃないかと疑...全文を見る
○紙智子君 ゆがめたかもしれないかどうかって、関係あるでしょう、これ。関係あるでしょう。おかしいですよ。
○紙智子君 ちょっと同じこと繰り返さないでほしいんですよ。  それで、大臣、大臣の責任においてこれおかしいと思いませんか。やっぱり関係あるんじゃないかと。内閣官房のところまで含めて、これ聞く必要あるんじゃないですか。
○紙智子君 大臣の考えはこれでいいという考えですね、今の話でいくと。全然これ納得できないですよ。  検証会の調査というのは、これ疑惑解明するものになっていないわけです。秋田元代表、西川元農水大臣から直接話を聞かないとやっぱり分からないとずっと言ってきましたけど、参考人として招致...全文を見る
○紙智子君 終わります。
06月10日第204回国会 参議院 農林水産委員会 第17号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  木材利用の促進改正法案についてお聞きします。  法案は、公共建築物から民間建築物へと木材の利用を促進するものです。我が党は国産材の需要拡大は賛成です。第三条の基本理念で、木材の利用の促進は、造林、保育、伐採、木材利用伐採後の造林...全文を見る
○紙智子君 新型コロナを経験して、改めて輸入木材依存から国産材の利用に切り替えて定着させていく必要があるんじゃないかと。そういう政策的な転換という点では、ポイントというか、必要だと思うんですけど、どうでしょうか。
○紙智子君 では、立法提案者にお聞きします。  今回のウッドショックに対して国産材の置き換えを進め定着させる上で、この法案が役立つものになるのか、どんな役割を果たすのかということについてお答えください。
○紙智子君 もう一点、立法提案者にお聞きします。  木材の利用の範囲がどこまで拡大されるのかということなんですけど、木材の利用に当たってやっぱり国民の暮らしやなりわいに密着したものになることが望ましいと思います。例えば、空き家対策で地方創生などで進められているような農泊とか古民...全文を見る
○紙智子君 地域にもやっぱり広く還元できるようにすることが大事だと思います。  建築物の木造化を促進するために、木造建築の設計者、施工者の育成が求められていると思うんです。施工者である大工さんなんかも国勢調査を見るとすごく減っているわけですよね。一九九五年で七十六万人いたのが、...全文を見る
○紙智子君 最後、第六条で、森林及び木材産業の事業者は、建築用木材など、安定的な供給に努めるということで、この木材供給するに当たっては伐採後の再造林を確実に行うことが重要だということで、木材価格を下げることなく山元に利益をどう確保するかってすごく大事なんですよね。  この点、最...全文を見る
○紙智子君 時間になりました。終わります。  ありがとうございました。
12月22日第207回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  十二月の二十日に、私ども日本共産党国会議員団として金子農林水産大臣に酪農、畜産の申入れを行わせていただきました。まずは大臣、御対応いただきましてありがとうございました。  この農水、農林水産委員会は、六月の十日以来半年ぶりの質疑...全文を見る
○紙智子君 やはり、生乳の廃棄を避けるために、国としても需給調整に乗り出していっていただきたいと思います。  そこで、在庫の対策についてお聞きします。  北海道では、乳製品の過剰在庫の解消に向けて、生産者は生乳一キロ当たり二円負担をして八十億円積んでいると。さらに、下半期もキ...全文を見る
○紙智子君 聞くところによると、輸入している飼料用の脱粉は三万トンあるというふうに聞いていますけれども、是非これ最大限国産と置き換えるべきだというふうに思うんですね。  それから、国産チーズの置き換えもあると思うんですよ。  北海道内では消費拡大に向けて自治体で様々な取組を行...全文を見る
○紙智子君 是非農水省としてできることは何でもやるという意識を持って対策を検討していただきたいと思います。  それから、在庫が増えたのはコロナの影響だけなんだろうかというふうに思うわけです。  先月、十勝に行ってお話を聞いてきました。農水省は、TPP対策として規模拡大を要件と...全文を見る
○紙智子君 畜産クラスター事業というのは中小家族農業も使いたいと思うんだけども、使えないと。なぜかというと、規模拡大が要件になっていてね、結局、規模拡大を進めても高齢化やあるいは後継者の不足というのは解決していないわけですよ。ですから、もう改めて規模拡大要件を外した方がいいんじゃ...全文を見る
○紙智子君 コロナを経験して、やっぱり国の役割って問われていると思うんですよね。この苦境を乗り越える対策をしっかり取っていただくように求めたいと思います。  それから次に、加工原料乳の生産者補給金についてお聞きします。  十勝のある酪農家は、トラクターなどを含めて軽油を毎年三...全文を見る
○紙智子君 あと、その集送乳調整金の問題もあるんですけれども、これはドライバー不足というのが非常に深刻で、ドライバーの確保も含めた長期的な視野に立った政策が必要だと思うので、これは答弁要りません、要望しておきたいと思います。  それから次に、ちょっと米の話になりますけれども、米...全文を見る
○紙智子君 保管の期間が長いということを言われるんだけれども、生産地で聞きますと、保管した後は結局市場に出すわけだから、主食用米の市場に出回るために既存の需要を奪うことになりかねないんじゃないのかと、市場隔離と同等の効果って本当にあるんだろうかという疑問の声が上がっています。 ...全文を見る
○紙智子君 現場の検証をよくやってというのは、そのとおりやらなきゃいけない話だと思いますよ。なかなかこれ説明が行き渡っていないんだと思います。  それで、非常に心配している話があったし、ローテーションで回していくんだという話あったけど、水田から畑やって、畑から水田って、そんな簡...全文を見る
○紙智子君 終わりになりますけれども、三年前に国は生産調整廃止して以降、現場にツケを負わせるような場当たり的な対応というのは著しく生産者の意欲を失わせることになるんですね。自己責任を迫る農政というのはやっぱりやめるべきだということを申し上げて、質問を終わります。