紙智子

かみともこ

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

紙智子の2022年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月04日第208回国会 参議院 予算委員会 第8号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず冒頭、ロシアのウクライナ、ザポリージャ原発への攻撃に厳重に抗議をいたします。そして、即時攻撃を中止するように求めたいということを申し上げておきます。  最初、一問目は官房長官にする予定だったんですけれども、今ちょっとまだ会見...全文を見る
○紙智子君 今ちょっと数字を読み上げていただいたんですけれども、これをグラフにしたものを二枚目に付けてあります。それで、二〇〇五年を一〇〇とした場合に、この青色の線というのは農業経営体、それからオレンジの線は基幹的従事者なんですけれども、ずっとこれ下がり続けています。  それで...全文を見る
○紙智子君 ちょっと分かりづらいなと思いながら聞いていたんですけど、要するに、このグラフで見ると経営体ということで、これが伸びていて、期待したんだけれども下がったわけですよね。下がった要因の中には、高齢化で減少してきているということも要因に入っていて、そこに雇われていた人たちが農...全文を見る
○紙智子君 大規模化すれば所得上がるよというふうにずっと言われてきたと思うんですけれども、必ずしもそうじゃないと。実際、規模拡大してきますと投資もしなきゃいけないとか、あるいは、経費が掛かるわけですから規模拡大がそのまま所得が向上することにならない、単純じゃないと思うんですね。農...全文を見る
○紙智子君 本当に私も怒りでいっぱいなんですけれども、全世界が注目して見守っているわけでありまして、是非情報、逐一国民に対しても知らせていただきたいということをお願いしておきたいと思います。  それで、続いてなんですけれども、新型コロナ禍が続いて三年目になりました。それで、世界...全文を見る
○紙智子君 ちょっと、もっとどう思うのかというところを言ってほしかったんですけどね。  それで、この次は、実際食料支援がどういう取組をしているのかというのをこれから厚生労働省と農水省に聞こうとしていたんで、それぞれからお願いします。
○紙智子君 食料を直接支援する仕組みなんでしょうか。これ、厚労大臣と農水大臣に聞きます。
○紙智子君 今お話があったように、この制度を一覧にしてみました。一枚目の資料に戻ってください。こういうふうになるわけですね。国が直接食料を配る対策というのはなくて、赤い字のところを見てほしいんですけれども、あるのは、農水省が備蓄米を子供食堂などに無償提供する支援ぐらいで、あくまで...全文を見る
○紙智子君 それで、全然足りないなと思うんですよ。  アメリカは昨年、余剰になった農畜産物を買い上げて、生活困窮者に食料支援、SNAPというのをやっています。コロナ禍で食料配布などの支援策を強化しています。報道だと、フランスでも、これまでは民間が先行して学生に対する食料支援をや...全文を見る
○紙智子君 三年目に入ったわけで、やっぱり命支えるための、限定的でもいいからやるべきだということを強く申し上げておきたいと思います。  委員長、官房長官はここで退席してもらって結構です。
○紙智子君 次に、転作助成、いわゆる水田活用直接支払交付金についてお聞きします。  これ、歴史的に転作助成金を導入した理由と、果たしてきた役割と成果を農水大臣にお聞きしたいと思います。
○紙智子君 転作が始まって五十年間たっているわけですけれども、初めは米生産に集中させて混乱もあったわけですけど、地域の生産基盤を強化をして、地域経済にとってもなくてはならない役割を果たしてきたんだと思うんです。  この助成金が突然今見直されようとしていて、資料の三枚目の上の方を...全文を見る
○紙智子君 既にあるルールを再徹底するんだという話なんだけど、水張り五年の話も、それから牧草でいえば今年四月から単価三分の一にするというのも、去年の十二月じゃないですか、言ったのは。現場は、突然こんなこと言われてもと言っていますよ。  続けて聞きますけれども、水田活用交付金の支...全文を見る
○紙智子君 それで、金額も含めてその一覧表に書いてありますよ、今のやつ。全国はちょっと多過ぎるので、上位十番だけ書いているんですけど。  これ、その中で、今お話あったように、全国なんですね、だから、東北も多いけれども。その中で北海道は飛び抜けて多いんですよ。支払件数で一万八千二...全文を見る
○紙智子君 それどこにも書いてないんですよね、産地交付金云々かんぬんというのは。白紙に戻せるのかということでもあるんですよ。  それで、ちょっと時間がなくなりましたから、最後に鈴木財務大臣にお聞きしたいんです。  これ、北海道だけじゃなくて、全国でこういう問題が起こっています...全文を見る
○紙智子君 水田活用の趣旨に合わないというんだったら、その枠を払ってもっと全面的に検討すべきだと思いますよ。我が党は、水田、畑地にかかわらず、農地が維持されて、多面的機能が発揮されて、生産の発展と食料自給率の向上が達成できるように、これ全体、国の農業予算も含めて見直すべきだという...全文を見る
○紙智子君 こんな生産者に冷たい農政ではなくて、人と環境に優しい農政に転換するように強く求めて、質問を終わります。
03月08日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  転作助成金、いわゆる水田活用直接支払交付金についてお聞きをいたします。  三月四日の予算委員会のときに、私、大臣に質問をいたしまして、多年草の牧草地について聞きました。これ、五年先じゃなくて、この四月から十アール当たり三万五千円...全文を見る
○紙智子君 つまり、牧草は農畜連携を進める上では必要なので、これ産地交付金で上乗せできるということですか、ちょっと確認します。
○紙智子君 産地交付金で上乗せできるという答弁なんですね。  ただ、これ、元々の要綱を白紙に戻すということではないので、残ったままということです。産地交付金の総枠の中でやるということですよね。ですから、やりくりすると、これ限りが出てくると。現に、金額言いませんけれども、北海道辺...全文を見る
○紙智子君 大臣に所信ということで伺っていますので、手挙げて立たないようにしてください。  それで、転作助成金の見直し、削減というのは、昨年の十二月の三日の財政制度審議会の建議がきっかけになっています。建議では、水田における転作作物への作付け助成によって、継続的に食用、主食用米...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、これは農水省として判断したんだと、建議はそんなに関係ないと言いながら、やっぱりそれに促されていると思うんですよ。やっぱり財務省的発想ではなくて、農水省なんですから、土地利用型農業の在り方とか水田農業の在り方をしっかり議論することが必要だと思うんです。  ち...全文を見る
○紙智子君 ちょっと今の説明聞いていてもよく分からないなというのがあり、それで、要するに統計の取り方がどんどん変わっていって継続的に見れない問題があるんですよね。それでも、これ、いろいろやっていくと五百円程度なのかなと思うんですけれども。  二〇一三年に農林水産業・地域活力創造...全文を見る
○紙智子君 所得倍増というふうに看板を掲げたわけで、それやりながら検証する手だてがないというのはおかしいと思うんですよね。しかも、今回の転作助成の見直し、削除、削減というのは、土地利用型農業だとか水田農業の所得をどう引き上げるかという、こういう議論が抜きになっていて、財務省的な発...全文を見る
○紙智子君 今いろんなことを言われたんですけど、いや、結構前から麦、大豆はもっと作ろうと、増やそうと言ってきたと思うんですよね。それで、ずうっとそう言っていたのに、どうして大豆や麦の転作が進まないのかなというのは本当疑問でありまして、それで、これ、麦、大豆の本作化って強調されたの...全文を見る
○紙智子君 全部足すとその当時よりも増えていると言うんだけど、本当ですかね、それね。そして、しかも、ゲタとか言うんだけど、全ての人が対象じゃないでしょう。対象者は限定されるということもあるし、その一番出てたとき七万三千円と言いましたけれども、今のこの出ている三万五千円というところ...全文を見る
○紙智子君 非常にやっぱり複雑にしてきていると思うんですよ。やっぱりもっと分かりやすく、今ずっと話聞いているわけですけれども、実際に進まない原因としては、やっぱりそういう今まで出ていたものが減らされてきているということがあると思うんですよ。  転作助成金の見直しや削減、今言う前...全文を見る
○紙智子君 是非検討してほしいんです。それ先ですよ、やっぱり。土地利用型の農業、水田農業の方向性を出して議論することが、これ農業にとっても地域にとっても必要なんだと。その議論をすることなく、一方的に転作助成金の見直し、削減というのは、もう一旦撤退して、撤回してほしいというふうに申...全文を見る
○紙智子君 どちらかというと、やっぱり水産物が関係があるというふうに思うんですね。  今、非常に緊迫した状態にありますよね。それで、ロシアに対して欧米が、世界の銀行決済取引網、SWIFTなどから排除する制裁を科すというふうに言われていて、日本も参加するというふうに聞いているわけ...全文を見る
○紙智子君 北海道の漁業、そして水産加工業は、昨年の赤潮被害に続いて今回の事態でも大きな影響を受ける可能性があるわけです。燃油高騰の問題もあります。機敏に情報を出すと同時に、この漁業、水産加工への影響を把握して、是非国内的な万全の対策を求めたいと思います。  大臣、一言お願いし...全文を見る
○紙智子君 よろしくお願いしたいと思います。  赤潮被害についてお聞きします。  昨年九月に北海道道東地域の太平洋岸沿いで赤潮被害が発生しました。昨年の十一月の二十六日に、私ども日本共産党の北海道と、それから北海道道議団で金子大臣に要請に参りました。そのとき快く要請を受けてい...全文を見る
○紙智子君 災害級だというふうに、そういう御認識はというふうに聞いたんですけど。
○紙智子君 重大な被害を受けているというふうに受け止めているということですよね。  国は、二〇二一年の補正予算で、北海道赤潮対策緊急支援事業ということで十五億円を計上しました。この事業というのは、漁業者などが行う漁場の再生の活動を支援する環境・生態系保全緊急対策事業、これ十四億...全文を見る
○紙智子君 だから、水産庁はやっていないんだけれども、北海道は沿岸のところはやったようですけれども、従来の体制のままだったわけですよね。  国の水産研究・教育機構が二〇二〇年の十月十六日に北海道の道立総合研究機構に出した情報では、ロシアの赤潮の発生水温は摂氏十一度Cと、海洋生物...全文を見る
○紙智子君 かみ合わないんだけれども、時間なので、とにかく今年のことも心配されているので、今年どうなるか、だからモニタリングと情報発信をしっかりやっていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。
03月16日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  所信質疑に続いて、北海道の赤潮被害の問題で質問します。  北海道で赤潮被害をもたらしたプランクトンがカレニア・セリフォルミスということで、これ二〇二〇年の九月から十月にカムチャツカ半島の沿岸で赤潮発生させたプランクトンです。プラ...全文を見る
○紙智子君 それだけですか。調査船を派遣してどういう調査していたんですか。
○紙智子君 何というのかな、やっぱり北海道にもう全部任せっきりという感じだったんでしょうかね。標的種というふうにね、それにふさわしい調査になっていたのかということが問われていると思うんですね。  根室市に隣接している歯舞とか色丹、国後の沿岸まで行って調査するというのはちょっとで...全文を見る
○紙智子君 そうですかね。いや、私は、いきなりですよ、九月になってからもう赤潮で捕れなくなっているという背景でいえば、やっぱりもっとちゃんと調べることはできたんじゃないかというふうに思うんです。  それで、二〇二〇年段階ではという話ありましたけど、心配されているのは今年の対策で...全文を見る
○紙智子君 それで、赤潮が発生した場合にこの被害を防止する対策というのはどういうものがあるのか、簡潔に説明お願いします。
○紙智子君 是非しっかり調査をしていただいて、赤潮被害が発生するおそれがあるときには迅速に対応できるように支援をお願いしたいと思います。  次に、支援策についてなんですが、ウニ漁は稚ウニをまいて今年の漁の準備が始まっているわけですけれども、販売するまでには四年掛かるんですね。補...全文を見る
○紙智子君 漁業者は、予算が足りなくなるんじゃないんだろうかと、赤潮が収束して漁業が再開できるのかということで心配をしています。途切れない支援を求めたいと思います。  それで、北海道庁が公表した被害額約八十億円には、実は日高の被害というのは入っていないんですね、日高、日高地方の...全文を見る
○紙智子君 日高のツブは生で食べることができるんですね。非常においしいです。ただ、培養殖が非常に難しくて、成長するのに七年から十年掛かると言われているんですね。  現在、道庁の被害額には入っていませんので、支援策もまだはっきりしていないと聞いているんですけれども、国がやっぱり現...全文を見る
○紙智子君 水産加工業の関係者も被害が出ていて、太平洋岸の市町村にとっては、これ町の根幹を揺るがすような被害でもあるということなんです。なので、継続的に支援を求めておきたいと思います。  続きまして、生乳についてお聞きします。  昨年の末に続いて、年度末を迎えた生乳廃棄の危機...全文を見る
○紙智子君 試算は行っていないということなんですけど、Jミルクのホームページ見ますと、生乳生産量は前年同期と比べても増えており、三月から五月の合計でいうと二・五%増が見込まれるとなっているんですね。一日当たりにすると四百から六百トン、牛乳一リットルで六十万本ということなんですね。...全文を見る
○紙智子君 今、年末年始以上の危機感を持ってという話がありました。是非、そういうことで対策、緊張感を持って進めていただきたいと思います。  それで、どう対応するかということでいいますと、前回もちょっと触れたんですけれども、輸入をやっぱり国産に置き換える対策を強化してほしいと思う...全文を見る
○紙智子君 大臣、今ちょっといろいろやり取りしたのでお聞きになっていたと思うんですけど、TPP11でこれ脱脂粉乳とバターのTPP枠というのができたわけですよね。例えば、脱脂粉乳の輸入でいうと、二〇一六年度は六千十六トン、これが二〇一九年度には二倍の一万二千三百八十五トンに増えてい...全文を見る
○紙智子君 今大臣にお聞きしていて、大臣の答弁をお聞きしたいんですけれども。  結局、こうやって影響を受けて、生産者のところにそのしわ寄せが行って、もう既に生産者自身も出しているわけですよ、その出口対策でね。そういう負担が結局はそこに行ってしまうんじゃないかということなんですけ...全文を見る
○紙智子君 よく検討していただきたいということなんですけれども、やっぱり輸入と置き換えも含めて、年末年始以上のやっぱり危機感を持って対応してくださいますように、そのことを改めてお願いをいたしまして、質問を終わりたいと思います。
03月23日第208回国会 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  まず初めに、昨日三月二十二日付けの新聞報道で、ロシア外務省は日本との北方領土問題を含む平和条約交渉について継続する意思はないとする声明を発表したと報じていますけれども、これはこれまで取り交わしてきた日ロ間の約束に反するものではあり...全文を見る
○紙智子君 我が党は、日ロ領土問題については、領土不拡大の原則に反して秘密協定を結んできた不公正を正して、戦後処理の原則に立って、国際的な道理に基づいて外交をするべきだと、展開するべきだということを繰り返してこれまで言ってまいりました。  ところで、安倍元総理の進めた新しいアプ...全文を見る
○紙智子君 新しいアプローチというのは、安倍元総理が、戦後の領土交渉は一ミリも進まなかったといって、二〇一六年の五月にロシア南部のソチでプーチン大統領と会談をし、北方領土問題を含む平和条約交渉を進める方針ということで確認をしたわけですよね。今までの発想にはとらわれないんだと、新し...全文を見る
○紙智子君 まあ、ごみの減容の対策だとか、ツアーだとか、観光の問題とかといろいろ言われるんですが、私、何回も今までもレクチャーでどう進んでいるのかと聞くんですけれども、なかなかはっきりしないというふうに思っていて、やっぱり、隣接地域の人たちに聞くと、何をやっているのか見えないとい...全文を見る
○紙智子君 実効支配が進んでいるという認識はありますか。
○紙智子君 私は、この共同経済活動は領土交渉を前に進めるものにはなっていないと思うんですよ。ロシアのウクライナの侵略を受けて、今回ロシアは、ロシア側がですね、継続しないというふうに言っているわけですね。  共同経済活動、そういう中で、中止すべきではないかと思うんですけれども、い...全文を見る
○紙智子君 新しいアプローチの名で進めてきた領土交渉というのは、一ミリでも進めるどころか、ロシアの実効支配が進んでむしろ後退していると思うんです。今回のプーチン大統領の発言によって、これ事実上破綻していると思うんですね。ですから、この外交路線というのは抜本的に見直すべきだと、改め...全文を見る
○紙智子君 サハリン2はシェルが撤退をしたとして、EUも二七年までに撤退を表明しているわけです。日本も直ちに撤退すべきだと思うんですけれども、直ちにというふうに言えないのであれば、せめて撤退の時期ぐらいは明確にするべきではないんでしょうか。
○紙智子君 サハリン2の今後のことも今ちょっと述べられましたけど、私、民間企業だったら普通はリスク分散ということは考えているというふうに思うし、それくらいの力を日本の企業というのは持っているというふうに思います。  二〇一四年のクリミア半島の併合のときにも、EUが対ロ経済制裁を...全文を見る
○紙智子君 難しい状況であることはよく分かりますけれども、やっぱり行って、ちゃんと丁寧に説明して聞いてあげてやっぱり励ましていただきたいと思うんですよね。  それから次に、日ロの漁業交渉についてお聞きします。現在、交渉はどうなっているのか、水産庁に簡単に説明をお願いします。
○紙智子君 まだ交渉には入れていないということだと思うんですよね。終わったものも、実際に出られるかどうかというのは分からない状態だと思うんです。  水産庁によると、政府間交渉というのは、一九九一年に旧ソ連が崩壊したときも含めて、一度も中止されたことがないというふうに聞いています...全文を見る
○紙智子君 ちょっと、流通関係把握できていないから、水揚げだけでも五億円これはもうなくなってしまうということになるわけですよね。もっと全体に大きな影響を考えれば、もっと大きな損失が出てくることになると思うんですよ。地域経済がこれ冷え込むことは避けられなくなると。出漁できたとしても...全文を見る
○紙智子君 やっぱり北方地域の隣接地域含めて、やっぱり、心配しなくても大丈夫だよと、こういう対応策を、水産も含めて、経済支えていくということで是非出していただきたい、そのことを申し上げまして、質問を終わります。     ─────────────
03月25日第208回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第4号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  質問に先立って、今月十六日深夜に発生いたしました福島県沖を震源とする大地震によって被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。  東日本大震災、福島第一原発事故から被災地が復興に向かう中で、二〇一九年には東日本を襲った台風、そ...全文を見る
○紙智子君 今把握されている途中ということなんですけど、行ってみて改めてやっぱり被害が大きいなということを分かるわけでもありまして、是非、防災担当大臣として、この被災自治体からの要望に応えて激甚災害の指定をするように求めておきたいと思います。  福島県沖を震源とする大地震は、昨...全文を見る
○紙智子君 激甚指定をされないと、これ、グループ補助金というのは認めないんでしょうかね。
○紙智子君 被災自治体が強く要望していることなので、是非速やかに検討していただきたいし、実現していただきたいというふうに思います。  石井副大臣、ありがとうございました。御退席いただいて結構です。
○紙智子君 近年、地震や気候変動による豪雨災害などの自然災害の発生が相次いでいます。  被災者支援で必ず問題になるのは線引きなんですね。国の支援制度の線引きによって支援の対象の外に置かれる被災者が出て、救済されないケースが生まれているということなんです。  災害救助法に基づく...全文を見る
○紙智子君 重複してもう何回も来ているということがあるので、ですから、従来の枠を超えた支援を拡大していくように検討をお願いしておきたいと思います。  それで、二之湯大臣はここまでで結構です。ありがとうございました。
○紙智子君 次に、災害公営住宅についてお聞きします。  国は、東日本大震災で住まいを失った被災者は、収入にかかわらず災害公営住宅への入居を認めました。このときの国の考え方について、まず御説明をお願いいたします。
○紙智子君 そうですよね。震災で住まいを失った被災者に対しては、居住の確保に特別な配慮をする必要があったので、この収入基準を課さなかったということだと思うんですね。ところが、この入居後は公営住宅法を根拠法として、入居後三年が経過して入居収入基準を超える収入のある者の家賃は段階的に...全文を見る
○紙智子君 まあ、いろいろ努力されているんじゃないかというふうに思っていると思うんですけど、この割増し家賃によって働き盛りの世帯は退去を余儀なくされ、災害公営住宅に高齢者だけが残ると。災害公営住宅の高齢化が進んでいるわけですね。コミュニティー活動が停滞するだけではなくて、このコミ...全文を見る
○紙智子君 ちょっとそのこと、また後でやりたいんですけどね。  宮城県の民主医療機関連合会が二〇一六年から毎年、災害公営住宅を訪問しているんですね。住民の暮らしや健康に関する調査をやっているんですが、今月公表した昨年度の調査の結果では、初めて独り暮らしの人が回答者の半数を超えて...全文を見る
○紙智子君 いろいろ今やって試みているってことなんだけれども、いや、この状態のままで孤独死本当に防げるのかなということなんです。  災害公営住宅の入居者の高齢化、高齢の入居者の孤独死をどう防ぐのかということで、私は、今取り上げた割増し家賃の問題とコミュニティーの維持ということを...全文を見る
○紙智子君 コミュニティーの形成大事という話なんですけれども、この収入基準の超過が被災者にコミュニティーの崩壊や孤独死などの新たな困難を持ち込んだということであれば、解決への一歩としてですね、解決への一歩として国も岩手県がやられているような考え方を取り入れるべきじゃないかと思うん...全文を見る
○紙智子君 国は、この震災で住まいを失った被災者は、収入にかかわらず、初めね、かかわらず災害公営住宅への入居を認めたわけですよ。それはやっぱり震災被害から立ち上がる上で大きな希望になったと思うんです。高齢者も働き盛りの世帯も子供もいてやっぱり震災前の生活に戻るんだと思うんですね。...全文を見る
○紙智子君 それぞれのところで努力するというのはもちろん大事なんだけれども、だけど、できないところもあるわけですよ。みんながやれるかといったら、実態はそうじゃないんですよ。  実際にこれ、割増し家賃によって退去を余儀なくされて泣いている被災者たくさんいるわけですよ、現実に。被災...全文を見る
○紙智子君 昨日、私も、とんぼ返りでしたけれども、仙台に行って、やっぱり山元町なんかは地盤が悪いんですよね。二回、三回と今まで被害に遭って、本当に大変な思いをしています。  是非、この震災復興のために全力を尽くすということで、寄り添うというのであれば、やっぱり今出されている声に...全文を見る
03月25日第208回国会 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、玉城絵美参考人、そして西田睦参考人、ありがとうございます。  五十年たって、復帰してからですね、非常に、こういう沖縄の振興についてこういう形で協議できるというのは非常に大事なことだというふうに思っております。  それで...全文を見る
○紙智子君 結構、子供の対策とか、それから医療の対策とか、結構苦労してやっているんですよね。だから、その辺をもっと充実させた方がいいんじゃないかというふうに思っております。  それからもう一点、西田参考人にお聞きしたいんですけれども、沖縄の農業、水産業というのは、日本で唯一の亜...全文を見る
○紙智子君 はい。  最後になりますけれども、玉城参考人にお聞きします。  ちょっとこれ、先ほど榛葉議員の質問ともちょっと重なるところあるんですけれども、有人の離島の中でも、さっきも紹介あったように、石垣と宮古と久米島の三校ということで高校があるわけで、高校のない島の子供たち...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。
03月29日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今月、三月十六日の深夜に、福島、宮城県沖で最大震度六強の地震が発生しました。被災された皆様には心からお見舞いを申し上げたいと思います。福島県や宮城県の議員さんに被害状況を聞きました。昨年の同時期に地震があって、その復旧が進んでいる...全文を見る
○紙智子君 私、山元町にあるイチゴ生産に取り組む農業法人GRAというところに行って被害状況をお聞きしてきました。今、イチゴ、そのハウスの中でいうと収穫の最盛期だというんですね。地震の直後は一面が赤いじゅうたんのようになったと、落ちて、ぼたぼた落ちてじゅうたんのようになったと。それ...全文を見る
○紙智子君 是非把握していただいて、対応を考えてほしいと思います。  今日、イチゴの生産者の話をしたんですけれども、福島県と宮城県に災害救助法が適用されていますよね。市町村からは激甚指定を求める要望が出ています。被害は各方面に出ているので、是非農林水産関係の被害の全容を把握して...全文を見る
○紙智子君 百三十六条の二項でそのことを定めているということだと思うんですね。  それで、土地改良区は水を引く河川に沿って構成されているので、地域地域でやっぱり条件も成り立ちも違うと思うんですよね。やっぱりその条件に合った対策に力を入れてもらうようにお願いをしたいと思います。 ...全文を見る
○紙智子君 仙台市に東日本大震災で大きな被害を受けた荒浜という地域、非常に広大な地域ですけど、荒浜という地域があります。津波で荒浜の家屋というのはもうほとんど流されて、貞山堀という運河も壊れて、農地は津波によって表土が流出してしまって本当に壊滅的な被害が出ました。  この地域で...全文を見る
○紙智子君 是非よろしくお願いしたいと思います。  もう一つ課題として言われていたのが、地力の回復という話なんですね。それで、ここは江戸時代から四百年かけて営々とつくり上げてきた田んぼだったんですけど、津波で全部流されて、この地力の低下を招いていると。それで、震災後は土を確保す...全文を見る
○紙智子君 その支援というのは、実際にはあれですか、財政的なのも含めてできる話なんでしょうか。
○紙智子君 じゃ、市町村と相談しながらということになるわけですよね。はい。  それから、大臣にお聞きいたします。  生産者は圃場整備されたことに感謝をしているわけなんですけれども、その上で、現在新たな課題が、今言ったような課題が出てきているわけです、瓦れきとか地力の回復という...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。是非よろしくお願いします。  土地改良区の方々とお話をさせていただいて、今日この法案が土地改良の法案なんだけれども、やっぱり担っていく人たちみんなの意識を高めながらやっていくということが、本当に苦労があるというか、大変だなって、人と人との関係も...全文を見る
03月30日第208回国会 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今年は沖縄の本土復帰から五十年です。県民が求めているのは基地のない平和な島です。しかし、その願いはかなわず、沖縄の米軍基地は一九七二年の復帰当時から減ったとはいえ、国土面積の僅か〇・六%の沖縄に過重な負担が負わされています。  ...全文を見る
○紙智子君 五十年掛かってなぜ格差がいまだに残っているのかということについてはお答えになっていないんですよね。私は、やっぱり基地があることが沖縄経済の発展を遅らせてきた最大の要因だと思います。  四年前のこの委員会で、沖北の委員会で参考人質疑がありました。沖縄からは三人の方が来...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、沖縄の経済と基地の問題というのは切り離すことができないことだと思います。  基地への依存度は、復帰当時一五・五%だったのが、その後五・七%に低下しました。ところが、この五%台というのが、平成二年、一九九〇年から三十年間変わってないんですよね。復帰してその後...全文を見る
○紙智子君 医療の確保を聞いているのに、中身ちょっともう一回、長くならないで答えてください。
○紙智子君 幅広く見ていくということだと思うんです。  それで、離島の医療現場を見たときに、この救急搬送が課題になっているヘリポートの問題の改善が必要になっていると思うんです。小離島から八重山圏域への救急搬送は、年間で七十件飛びます。八重山病院に暫定ヘリポートがあるんですけれど...全文を見る
○紙智子君 いろいろあると思うんですけど、やっぱり救急搬送ですから一刻を争う事態だと思うんですね。やっぱり命を優先するという必要があると思うんですよ。  海上保安庁の巡視船では八重山から石垣まで片道で四時間、重症者が乗船して船酔いになって余計重篤になったということもあったと聞き...全文を見る
○紙智子君 なかなか大変だなというのを確かに遠いし思うんですけれども、やっぱり命に関わる問題ですので解決が求められていますので、引き続きその時間短縮など含めて検討していただきたいと。  これに加えて、コロナ感染で新たな課題に直面しました。沖縄の離島は、観光客などの出入りもありま...全文を見る
○紙智子君 ちょっと今の話にも係るんですけど、八重山病院で三月に病院から二十三名の医師などが辞めていったという話を聞きました。大体同数の補完は何とか、大変だったけれども何とかできたというんですけれども、しかし、離島の医師が定着しない、今の話の中にあり、人の確保がとても難しい問題も...全文を見る
○紙智子君 では次、振興法に、農林水産業の振興に対しても国と地方公共団体の努力義務というのが明記されました。  そこで、離島の黒糖、いわゆる含蜜糖についてお聞きします。  サトウキビの生産量は様々な要因で大きく変化してきました。まず、生産量に影響のあった近年の状況を示していた...全文を見る
○紙智子君 サトウキビの生産量は近年は増えているんですよね、こうジグザグあるけれども。で、製糖工場は、サトウキビを早く加工しないと糖度が下がって傷みやすい特性があるということで、生産者から引き受けたサトウキビを早く製品にする必要性に迫られると。で、消費が増えないとこれ工場に在庫が...全文を見る
○紙智子君 生産された黒糖製品がうまく流通されているときは、これ、工場も流通問屋も問題がないんですけれども、二〇二〇年からのコロナ禍でかなり苦労があったと地元の工場の方や黒砂糖工業会の方からお話を聞きました。  工場は、銀行からの借入れによってまずは生産者に支払うと。黒糖製品の...全文を見る
○紙智子君 在庫を減らす施策というのは歓迎されているんですけれども、一括交付金の減額というのはやっぱり痛手なんですよね。大きい痛手になっています。  三月二十五日の沖縄振興法の改正に伴って行われた参考人質疑で、西田睦参考人が、農業について、食料を支える、むしろ国土、県土、島嶼を...全文を見る
○紙智子君 終わります。
04月05日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  政府は、三月二十五日に水産基本計画を閣議決定しました。今日、この問題について質問したいと思います。  漁業法が改正されて、水産庁は新たな資源管理の推進に向けたロードマップ、目標を示しました。基本計画には、ロードマップに基づいた水...全文を見る
○紙智子君 今、ちょっと説明あったんですけれども、長期にわたる平均的漁獲量と、それから、これ事前にお聞きしている中で、再生産の関係、つまり親子、ここから導き出される確率、あくまで推計、予測ということだと思いますけど、違いますか。
○紙智子君 もう一つ聞くんですけど、水産基本計画では、レジームシフト等の海洋環境変化に加えて、地球温暖化を始めとした地球規模の環境変化は今後も継続する、水産資源に多大な影響を及ぼす可能性が高いというのが書いてありますけれども、このレジームシフトというのは何なのかということを説明し...全文を見る
○紙智子君 レジームシフトというのは気候の周期的な変動に対応して、漁獲量の長期的な変動が起きる現象だというふうに受け止めているんですよね。  そこで、レジームシフトに加えて、環境の変化、温暖化が課題になって今おります。国連の気候変動に関する政府間パネル、IPCCは、地球温暖化が...全文を見る
○紙智子君 いや、聞きたい中身というのは、MSYという、この推計というか、ことの中に、今非常に問題になっている気候変動や温暖化に対応する、その確率でという考え方が、これがこのMSYに含まれているのかということなんです。
○紙智子君 ちょっと、もう一回ちょっと、済みません、分かりやすく言ってください。
○紙智子君 結果となった変化がその中に現れるという、ちょっとそこがもう一つよく分からないんですけど。  このMSYの考え方で、この資源の評価や管理をする手法というのが漁業者にどれだけ納得されてというか、信頼されているかどうかということが今問われているんじゃないかと思うんです。 ...全文を見る
○紙智子君 そうですかね。  いや、水産庁のMSYに基づくTAC管理に現場は納得していないんですよ。というのは、昨年の六月に北海道の漁業協同組合会長の会議が、会長さんたちが集まる会議が開かれていて、そこで決議が上がっているんですね。  スケソウダラについてこう書いています。道...全文を見る
○紙智子君 まあクロマグロも回復してきたという話はあるんだけど、北海道でいえばクロマグロの国際約束、このTAC枠を優先してやっているので一匹も捕れなかったという事態があるんですよ。漁師は生活できなくなってしまっていいのかということが声として上がっていると。だから、操業停止に追い込...全文を見る
○紙智子君 何かいろいろやっているような話なんだけど、だったらどうして納得しない声があるのかなと思うんですよね。  国連は、今年二〇二二年を国際小規模漁業年というふうに決めました。スローガンは、規模は小さいが価値は大きいということですね。水産庁は漁業の成長産業化というふうに言う...全文を見る
○紙智子君 一隻の船で複数の魚種を捕るマルチ漁業を促進するということなんですけれども、これ水産庁は、従来、漁船や漁法ごとに対象魚種を限定してきたと思うんですね。だから、これ方針転換になるのかなと思うんです。  マルチ化が進んでいくと資源の取り合いにならないのかと。北海道では、大...全文を見る
04月07日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  ちょっと今日はてきぱきと行きたいと思います。  法案の質疑に入る前に、米国産桃の輸入の解禁問題についてお聞きします。  米国政府からこの米国産の桃の輸入を解禁するように要請があったというのを山梨の日日新聞の四月一日付けの一面で...全文を見る
○紙智子君 米国政府からの桃の輸入解禁要請が通商弘報に四月一日に公表されています。なぜ、これ公表するまでに二か月近く掛かっているんですけれども、なぜなんでしょうか。
○紙智子君 何か分析とか、情報を聞いて分析、精査したからじゃないんですか。それから説明したんじゃないんですか。
○紙智子君 それで、その情報を集めて分析して何が分かりましたか。
○紙智子君 農水省として、その山梨県だとか福島県とか桃の産地の関係者には、いつ、どういう説明をされていますか。
○紙智子君 ウエブでやって、どういう、収穫時がいつかということを話をされたということなんですけど、資料配付とかは、じゃ、ウエブだからやっていないんですか。
○紙智子君 資料とかは配って説明したんですか。ウエブだから無理だったかな。
○紙智子君 それで、米国政府はなぜ今このタイミングで桃の輸入解禁の要請をしてきたんでしょうか。
○紙智子君 承知していないということなんだけれども、桃の生産が盛んな地域とか生産者、その人たちは、米国からいつどういう桃が日本に入ってくるんだろうかと、これは非常に心配をしていまして、収穫時期が重なったりするとこれ値崩れするんじゃないかとか、不安の声は尽きないわけなんですね。 ...全文を見る
○紙智子君 だから、結構、桃だけじゃなくていろんなものにも広がっていくということなんですけど、このコドリンガが日本に入ってきたら桃の産地に大きな被害が想定されるわけです。  これからその検疫の協議に入るということなんだけれども、米国から桃の輸入をもし認めることになる場合、その条...全文を見る
○紙智子君 これから中身は協議というんだけれども、完全にこれ、もしそういうもの、いる場合は、防除できる、防除したものでないといけないということになると思うんですけど、そういうことってできるんでしょうか。
○紙智子君 青森の黒星病の話も出ていますけれども、日本には元々なかったけれども、必ずそういう病害虫って入ってくるわけですよ。  それで、そのコドリンガについても、死滅する方法というのはこれはどういうことがあるんですか、入ってくる前に。
○紙智子君 死滅するために、例えば薫蒸するとか消毒をするとか農薬をやるとか、そういったことというのはあるんでしょうかね。
○紙智子君 熱でとかというのもあるんだけれども、要するに、その薬をということになると、実際に、今までもそうですけど、ポストハーベストであったり農薬を掛けたりということで、入ってきた場合に今度は健康の問題ということにもつながりますので、そこはやっぱり、米国政府から、そのつもりはない...全文を見る
○紙智子君 個別の事例を聞いたわけでなくて、全体としてどうなのかということをすぱっと答えてほしかったんですね。  それで、農林水産物の輸出で生産者の所得が向上すればいいんですけれども、メリットばかりとは限らないわけですよね。国内の農業の現状は、輸入自由化路線によって農家戸数の減...全文を見る
○紙智子君 今やっぱり食料自給率の重要性が問われていると思うんですよね。長引くコロナ危機に加えて、今度のロシアのウクライナの侵略に伴って、食料の多くを輸入に依存している日本というのは海外の影響を受けやすいわけですよね。自国の食料は自国で賄うということを基本にするように求めたいと思...全文を見る
○紙智子君 加入しないと受けられないわけじゃないですよね。幅広く認めるんですよね。
○紙智子君 確認しました。  認定団体からのサポートが受けられるということになると、これは課題は解消される方向に向かっていくんだというふうに思います。  日本のお茶の問題ですけど、この輸出がこの十年間で輸出量二倍を超えていると。二〇二一年には輸出量、輸出金額とともに過去最高と...全文を見る
○紙智子君 減少してきていると。日本茶の輸出が伸びる一方で、国内での消費が減っているわけです。  昔から国内の消費者に向けてお茶の生産に取り組んできた生産者の離農が相次いでいます。農林業センサスを見ても、日本茶の販売農家戸数は二〇〇〇年のときは五万三千幾らか、何戸かあったんです...全文を見る
○紙智子君 終わります。
04月08日第208回国会 参議院 本会議 第15号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  会派を代表して、環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案、いわゆるみどりの食料システム法案について質問します。  法案に先立ち、ロシア軍による残虐な戦争犯罪を強く批判するものです。  国連...全文を見る
04月14日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  環境と調和のとれた食料システム法案についてお聞きします。みどり法案がどういう社会像を目指すのかというところを聞きたいと思うんですね。  まず、目的のところに、環境と調和の取れた食料システムの確立に関する基本理念等を定めるとありま...全文を見る
○紙智子君 同じく目標のところに、環境と調和の取れた食料システムの確立を図り、もって農林漁業及び食品産業の持続的な発展に資するとあるんですけど、この農林漁業を持続的に発展させるというのはどういうことでしょうか。
○紙智子君 さらに、目的のところに、環境への負荷の少ない健全な経済の発展を図りながら持続的に発展することができる社会の構築に寄与すると書いてありますね。この社会の構築という言葉を使っているんですけれども、じゃ、どういう社会を目指しているんでしょうか。
○紙智子君 私はこの間、農業や酪農なんか、現地を歩いてきて、生産性を追求してこの規模拡大を進めてふん尿処理が限界に達する状況を見てきたり、あるいは、生産規模は拡大は進んだんだけれども、ずっと周りが離農が進んでしまって、集落の人がいなくなってきて、コミュニティーが維持できなくなった...全文を見る
○紙智子君 これまでの農業の中で生み出している今紹介したようなマイナス面というのは見直さないんですか。そのこともちゃんと見直すということなんですか。
○紙智子君 新自由主義的な政治が進んできた中で、格差と貧困、あるいは分断と対立が課題になっています。経済効率を優先する余り、環境や生態系のリスクが高まって、世界的に飢餓問題であったり食料問題が緊急の課題になっていると思うんですね。  この法案はそういう課題に応える法案に、法律に...全文を見る
○紙智子君 解決の糸口につながるんだというお話だったと思うんですね。  私は、本会議の質問のときに、国連の家族農業十年の取組を具体化しないんですかというふうに聞きました。大臣の答弁は、家族経営は重要な役割を担っており、国際社会の認識と共有するんだというふうに言われました。  ...全文を見る
○紙智子君 十年以降で三万円でしたっけね。ですよね。
○紙智子君 つまり、四分の一程度軽減されるということだと思うんです。  さて、米などの新品種の開発は、これ、試験場なんか回ったときに、十年以上今まで掛かるというふうに言われました。それで、みどり戦略には新品種の工程表というのが、この緑の冊子の五十ページから五十一ページに書かれて...全文を見る
○紙智子君 ゲノムの編集技術なんかも活用すれば短縮できるというのはあるんでしょうか。
○紙智子君 新品種の社会実装は二〇三〇年頃だとすると、ゲノム技術は使わなくてもという話もあったんですけど、それを使った新品種が開発されるんじゃないかということも想定してしまうんですけど、基盤確立事業というのはこのゲノムの品種の開発も含まれるんでしょうか、含まれないんでしょうか。
○紙智子君 つまり、排除していないということだと思うんですね。  それで、種苗会社と研究機関がゲノム技術で新品種を開発すると、これ出願料、登録料が軽減、免除されることにもなるんだと、排除していないからね。さらに、食品流通改善資金の特例規定がありますから、設備投資の資金の八〇%を...全文を見る
○紙智子君 カルタヘナ法との関係でいうと、そこの対象になるかならないかという話が今されていて、どちらにしても情報提供はしてもらわなきゃいけないという話なんだけど、いや、情報提供だけでいいのかなというふうに思ったりもして、ちょっと農水省にも聞きたいんですけど、ゲノム作物が生物の多様...全文を見る
○紙智子君 環境省の判断ということを受けてということになるんでしょうかね。もしそういうところがはっきりしないままということになると、これ有機農家の人たちはとても不安だと思うんです。  既にゲノムトマトなんかも開発されていますよね。それで、ゲノム動植物でいうと表示の義務がないわけ...全文を見る
○紙智子君 国民の理解を得ないで進めることはできないということだと思うんです。農業、食料の持続性や環境負荷の低減を図るためにも、化学農薬や化学肥料に依存した現在の農法や慣行農法を見直したことは重要だと。しかし、ゲノム作物が新たな不安を広げていることになれば、生物多様性とか生態系か...全文を見る
04月19日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  今日は、三人の参考人の皆さんの、本当に示唆に富んで、これからの役に立つ発言をいただきまして、本当にありがとうございます。  まず、三人の方に共通の質問をいたします。  今現在、ロシアのウクライナ侵略で、世界的に見ても食料危機と...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。  次に、食料・農業・農村基本法というのが、これ私、やっぱり基本だと思っているんですけど、その第四条のところに、農業の自然循環機能が維持増進させることにより、その持続的な展開が図られなきゃいけないというふうになっているんですよね。言わば、これ...全文を見る
○紙智子君 もし国がそれを支援するとしたらどんな形かって。
○紙智子君 ありがとうございます。  それじゃ、井上参考人にお聞きしたいんですけれども、この有機農業の担い手を、御本人が、違う、農外からやってきたということなんだけれども、担い手を増やすためにどのような政策的な支援が必要だと思うかというのをお聞かせいただきたいんですけど。
○紙智子君 ありがとうございました。  時間ですね、済みません。本当はもう一つあるんですけど、これで終わります。  ありがとうございました。
04月21日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第11号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  みどり食料システム戦略は、カーボンニュートラルや生物多様性の保全、再生を促進し、災害や気候変動に強い持続的な食料システムを構築することが急務であって、そのことは食料・農業・農村基本計画に示された食料自給率の向上と食料安全保障の確立...全文を見る
○紙智子君 イノベーションには一定の時間の掛かるものもあるという話もあって、やっぱり、言ってほしかったのは、イノベーション頼みにしないで、総力を挙げて頑張ると言ってほしかったんですけど。  食料自給率の目標は四五%なわけですけれども、現在の食料自給率は戦後最低の三七%ということ...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、それぞれの都道府県で目標を持ってやる方が絶対いいと思うんですけどね。是非それも検討してほしいんですけれども。  それで、基本方針は、経済情勢の変動とその他の情勢の推移によって必要が生じたときは基本方針を変更するものというふうに書いています。リーマン・ショッ...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、みどり戦略ということですから、食料自給率の向上とか食料安全保障の確立のためにはこの課題解決に向けた行動変容が不可欠であるというふうに言っているわけですから、やっぱり行動変容を促すためにも関係者の参加というのは私は不可欠ではないかなというふうに思っております。...全文を見る
○紙智子君 国は基本指針を、都道府県知事は総合防除計画を策定するとあります。  第二十二条の三において、都道府県知事は、総合防除計画において農業者が遵守すべき事項を定めるというふうに書いています。で、有害病害虫が発生した場合に、例えば有機農業であれば、これ農薬は使わないので、こ...全文を見る
○紙智子君 有機農家は、経験をこれまで重ねながら地域に合った防除技術を築いてきたんだと思うんですね。農業者が遵守する事項が行政の介入にならないように、合意ということを大切にしてほしいと思います。  さて、北海道では、二〇一五年にジャガイモのシロシストセンチュウが発生して、ジャガ...全文を見る
○紙智子君 ちょっとその原因がなかなか分からないまんまなんですけど、既にジャガイモシロシストセンチュウが発見されて六年経過しているわけなんですね。  それで、防除対策の現状って、今ちょっと一部話されたんですけど、その検出限界以下の農地が増えているということだとか、それから、ジャ...全文を見る
○紙智子君 植物防疫法の改正案がこういう問題を解決することになるのでしょうか。これ、簡潔にお答えください。
○紙智子君 ありがとうございます。  なぜやっぱり外国由来の有害病害虫が増えてきているのかということで考える必要があると思うんですけれども、やっぱりグローバル化、自由化で農産物の輸入が増えているということと関係あるんじゃないかと思うんですね。植物防疫体制を強化するというのはもち...全文を見る
○紙智子君 なかなか農作業が大変だということの中で、高齢になってきて続かない人がいる、実際上は離農者が出ているということなんだと思うんです。  それで、参考人質疑では、有機の拡大に向けて、米での取扱いは外せないという発言もありました。それから、稲作をどうつくり直すかが今回の法案...全文を見る
○紙智子君 今のお話の中でも、やっぱりその限られた食材費の中で取り組むので、大量調理にふさわしい食材の価格という問題と、それから量の確保という話が今されたと思うんですね。それで、農水省と連携しながらという話もありました。  そこで、農林水産省にお聞きします。  千葉県のいすみ...全文を見る
○紙智子君 有機農業の産地づくり推進という中で、二〇二五年までに百市町村でオーガニックビレッジ宣言をするという目標を掲げていますよね。  それで、学校給食は大量調理にふさわしい食材の価格帯であることと量の確保が課題ということですから、特にこの食材の価格というのはどのように解決を...全文を見る
○紙智子君 試行的に、一遍に全部すぐにはできないということで試行的に取組を支援すると。お試し期間ですか、それを設けて、聞いたら、一か所当たり一千万とか、ソフトでいうと国が全額支援するとか機械リースは半額とかいうことで、地方自治体とも協力しながら、食材は市町村が買い取るという形にな...全文を見る
○紙智子君 学校の周辺に生産者がいる地域は、これ、千葉もそうですけど、活用しやすいと思うんですよ。しかし、本格的にこの学校給食で有機食材を広げようと思ったら、例えば東京二十三区のような都市部、ここは有機米を作っている生産者がいない地域なわけですよね。  そこで、有機米をいかに広...全文を見る
○紙智子君 今、学校給食に有機食材を求める要望や運動が広がっていて、この国会中にも要請の方がお見えになったりしています。  それで、二〇〇六年に有機農業推進法ができて、有機がなかなか増えない現実がありました。一方では、学校給食に有機食材を求める要望や運動が広がっている現実もある...全文を見る
○紙智子君 重要な中身であるという認識を述べられました。  日本は食料自給率が今三七%ということで低いこともあって、輸入に依存した食料システムになっているわけですよね。フードマイレージというのは、食料自給率が高い欧米諸国に比べても二倍から三倍になっているという指摘もあります。そ...全文を見る
○紙智子君 みどりの食料システム法がやっぱり日本の食料自給率を高めるし、世界的な温暖化の防止やSDGsに貢献できる法律に発展させていけるようにということを求めまして、私の質問を終わります。  ありがとうございました。
04月26日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  四月五日に水産基本計画について質問をしたんですけど、その続きをちょっと今日最初にやります。  水産基本計画は、海洋環境の変化への適応として、複合的な漁業等への新たな操業形態への転換を推進するというふうに書いています。言わば一そう...全文を見る
○紙智子君 基本計画では、沿岸漁業について、海洋環境の変化を踏まえ、未利用の魚の活用も含めて提起をしていると思うんですね。北海道では、今まで来なかったブリが捕れるようになって、対応が課題になっているんです。  ただ、資源が減ったからといってほかの漁師が捕っている魚種に変えるとい...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございます。  魚種転換が必要な場合、沖合の漁業と沿岸漁業の調整というのがやっぱり必要になると思うんですね。やっぱり浜が元気になっていかなきゃいけないと、それでこそ漁村も活気付いていくということでもあると思いますので、国として沿岸を軸に置いて沖合と調整を進...全文を見る
○紙智子君 何か、状況を言っていただいただけなので、その影響がどうなのかなということを聞いたんですけど。  それで、ロシア材の輸出禁止というのは、昨年から木材価格の高騰、いわゆる、今もお話あったウッドショックの影響に輪を掛ける事態になっているという報道もあるわけですよね。で、輸...全文を見る
○紙智子君 今、お二方の話聞いても、すぐに今どうこうというふうにはなっている雰囲気ではないんですけど、でも、いずれじわじわと必ずやっぱりやってくるんだろうと思うんです。  ロシア産材の輸出禁止によって住宅の価格への影響も懸念されています。木材価格の高騰対策の検討を求めたいと思う...全文を見る
○紙智子君 あれですよね、緑の雇用を開始して、毎年三千人程度の人は新たに担い手になっているんですよね。一言で。
○紙智子君 やっぱり、今全国で、林業従事者を育成する、今お話もありましたけど、林業大学校が創設をされています。山梨県では、林業の担い手を育成しようということで、県立農業大学校に林業を学ぶ森林学科が創設をされたと。そして、農林大学校となって今いるわけですよね。林業を学ぶ機会が増えて...全文を見る
○紙智子君 今、処遇改善と労働安全という話もありました。  それで、森林・林業基本計画で、労働環境の改善として、通年雇用化とともに月給制の導入の促進も挙げられていますよね。月給制の導入を実現させるために、じゃ、林野庁としてはどういうふうに推進していくんでしょうか。
○紙智子君 支援事業で優先選択というのがあります。それについてちょっと一言説明してください。
○紙智子君 結局、多くはまだ日給制がほとんどというか、まだ月給制が本当に少ないんですけど、日給制でやると、結果的には過重労働になるんじゃないかという指摘もあります。  それで、月給制の導入に当たっては、やっぱりカーボンニュートラルなどのこの気候危機に対応した山づくりを進めながら...全文を見る
○紙智子君 月給制の導入を実現するためには、やっぱり建設業界においても国産材の利用を、定着を図る必要があるんですけれども、この点、大臣の見解をお聞かせいただきたいと思います。
○紙智子君 やっぱり、今大変だから国産材にとなるんだけど、また元に戻ってしまわないように、きちっと定着するということが大事だと思います。  林業従事者の労働環境の改善を図って、やっぱり持続可能な山づくりを進めるということを求めて、質問を終わりたいと思います。
04月27日第208回国会 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第8号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  五月十五日で沖縄の本土復帰から五十年を迎えます。一九七二年の五月十五日が沖縄の本土復帰の日ですが、そこに至るまでの経緯について調べてみました。その前年、一九七一年十一月に国会で議論されていた沖縄返還協定は、復帰前の軍事基地を安保条...全文を見る
○紙智子君 琉球政府の屋良主席が要望に来る前に強行採決をされた。基地のない平和な島を願う沖縄の思いは国会に届きませんでした。  沖縄の思いと強行採決というこのねじれを修復するのが私たちに掛けられた責務ではないかと思うんですけれども、これ、西銘大臣と林大臣、両大臣にお聞きします。
○紙智子君 建議書は百三十ページに及ぶものなんですけれども、ここで全部は紹介できませんが、一部抜粋すると、県民が復帰を願った心情には、結局は国の平和憲法の下で基本的人権の保障を願望していたからにほかなりません、経済面から見ても、中略ですけれども、沖縄の県民所得も本土の約六割です、...全文を見る
○紙智子君 私たち国会議員に求められているのは、この建議書を実現するために力を尽くすことではないでしょうか。  ところが、全国の米軍の専用基地の面積に占める基地の割合は七〇・三%ということで、今なお基地の島のままだと。それどころか、オスプレイの配備とか新しい強化が進んで、県民は...全文を見る
○紙智子君 建議書は、新生沖縄像として、一つは地方自治、そして二つは反戦平和、三つは基本的人権の確立、四つは県民本意の経済開発を掲げています。復帰五十年の年にやっぱりこの原点に立ち返るべきだと思います。  さて、いまだ解決していない問題ですが、米軍による犯罪、性犯罪など、繰り返...全文を見る
○紙智子君 日米地位協定の十七条に刑事裁判権の規定があります。被疑者の逮捕とか裁判権を行使すべき場合の被疑者の身柄を拘束する規定が入っているんですが、日本側が公訴を提起するまでは米軍が身柄の拘束を続けるとなっているんですね。  それで、一九九五年に発生した米軍人による少女暴行事...全文を見る
○紙智子君 今、運用改善がされていると言ったんですけど、そう言っても、その後も繰り返されてきているわけですよね。二〇一六年の四月には沖縄県で女性が行方不明になって、五月になって、その女性の死体遺棄容疑で沖縄県警が元海兵隊員、米軍属を逮捕しました。この事件を契機に、改めて沖縄県で日...全文を見る
○紙智子君 先日の衆議院の沖縄北方の関する特別委員会の答弁でも、そして、今も言われましたけど、日米地位協定の改定は考えていないと。でも、遡ってみても、二〇〇三年、これ平成十五年の七月に、衆参両方の沖縄北方特別委員会で、沖縄県民に対する米軍人等の犯罪の防止等に関する決議というのが上...全文を見る
○紙智子君 これ、やっぱりヨーロッパなんかと比べても、この立入り権を、ヨーロッパの場合は立入り権を明記しているわけですよ。ところが、日本では三条によってこれは立入りできないようになっているんですね。極めて不平等なんです。基地内に逃げ込んだら、そこから先、日本は捜査に入れないと、ま...全文を見る
○紙智子君 やはり三条とか十七条ぐらいは見直すべきだということを強く求めて、質問を終わります。
○紙智子君 ありがとうございます。  私は、日本共産党を代表し、沖縄本土復帰五十年及び沖縄を取り巻く諸課題の解決促進に関する決議に反対の意見表明を行います。  復帰五十年の国会決議で重要なことは、沖縄がたどってきた歴史と現状に鑑み、寄り添い、県民の願いを踏まえたものにすること...全文を見る
05月09日第208回国会 参議院 決算委員会 第7号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  北海道の知床半島沖で遭難をされた観光船KAZUⅠについてお聞きします。  亡くなられた乗客や乗務員の皆さんに哀悼の意をささげるとともに、御家族の皆様にお悔やみを申し上げます。そして、いまだ行方不明の方々の一日も早い救助を心から願...全文を見る
○紙智子君 私がお聞きしたのは、届出どおりに出航したことがチェックできているかどうかということと、それから内規についてですね、確認しているのかどうかと聞いているんですけど、まあしていないということだと思うんですね。  それで、ちょっと委員長にお願いなんですけども、知床遊覧船の安...全文を見る
○紙智子君 で、遊覧船の安全管理規程を届ければ事実上は事業者任せと。JCIは、携帯電話の電波がつながらないエリアがあっても認めるというんですね。安全運航する行政の責任を果たされていないということなんですよね。KAZUⅠの事業者責任は非常に大きいと思うんですよ、これは。しかし、行政...全文を見る
○紙智子君 報道のとおりということだと思うんですね。  それで、財政審は、工期ありきの無理な工程や事業費管理に陥りやすいということを指摘をして、今後の工期の柔軟化を検討するように求めているわけですけれども、この完成時期を遅らせることで工事費を抑えることができれば一つの選択肢とい...全文を見る
○紙智子君 今のお答えは、完成ありきということではなくて、必要なことをやるということだと思うんですね。  それで、新函館北斗から札幌間の地方負担分が約三千五百億円というふうに言われているんですね。工事費が膨らむと、これ更に地方負担に跳ね返ることになるわけです。新青森から新函館間...全文を見る
○紙智子君 赤字は一体誰が負担するのかということは言われなかったんですよね。  それで、なぜ赤字が膨らんでいるのかという、需要見通しがこれ甘いからだと思うんです。新青森から新函館間の輸送密度というのは、二〇〇四年の当時、一日当たり六千五百人というふうに見込んでいたようなんですけ...全文を見る
○紙智子君 まあいろいろ計算方法とかと言うんですけど、現実やっぱり本当に厳しいですよね。  JR北海道は、十路線十三線区が赤字を理由にして単独では維持困難な線区というように言っていますけれども、一番大きな赤字を出している区間が実は新幹線なんですね。新幹線の札幌延伸は多くの問題抱...全文を見る
○紙智子君 時期決めていないということですね。  それで、アクセス道は、昨年、二〇二一年の一月に行われた札幌市の都市計画審議会で紛糾したんですね。二十二名の委員がいるうち、賛成が十五名のみだと。アクセス道ができても短縮される時間というのは僅か八分だけだと、そこに一千二百億円もの...全文を見る
○紙智子君 いろいろ対策を取ると言っているんですけれども、非常に不安ですね。  札幌市は、新幹線の札幌延伸、アクセス道路の建設、それからバスターミナルの事業など、オリンピックの誘致を目指した大型開発を進めています。しかし、東京オリンピックが行われたんですけれども、あのときの国民...全文を見る
○紙智子君 アイヌ施策推進法に基づいて市町村がアイヌ施策推進地域計画を作るに当たって、このアイヌ政策検討市民会議というのがアンケートをやっているんですね。  それで、そのアンケートの中で、貴団体の自発的な意思は尊重されているかという問いに対して、そう思わないという人が六五・八%...全文を見る
○紙智子君 このアンケートの中で、アイヌ新法は、施行後五年を経過したら法律の施行状況について検討し、所要の措置を講ずるというふうに書いてあるわけですよね。このアンケートの中で、その改正に際してアイヌ民族諸団体の直接参加できる仕組みが必要だと思いますかという質問もあるんですけれども...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたので、また改めてこの問題は取り上げさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
05月12日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第13号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  農業経営基盤強化促進法改正案についてお聞きします。  基盤法の目的は、効率的かつ安定的な農業経営を育成し、これらの農業経営が農業生産の相当部分を担うような農業構造を確立するために育成すべき農業経営の目標を明らかにし、その目標を達...全文を見る
○紙智子君 確認をいたしますけれども、農業経営基盤強化促進事業は、効率的かつ安定的な農業経営者に対する事業であるので個人を対象にした事業なんですけれども、今回、地域計画の目標を達成するために農地中間管理事業を使えるようにするということですから、これ基盤強化促進事業というのは人を対...全文を見る
○紙智子君 聞いたことに端的に答えていただきたいんですよね。ちょっといろいろ回りくどく言われると何言っているか分からなくなっちゃうんで、端的に答えていただきたいと思います。  それで、改正案は、農業経営基盤強化促進事業に農地中間管理事業を位置付けると、そのことによって、農地中間...全文を見る
○紙智子君 つまり、担い手に対して、農業経営の規模の拡大、生産方式、経営管理の合理化のための目標であって、そのための具体策を書き込めるように求めているわけですよね。  それで、改正案では、担い手に規模拡大を求めるとともに、農畜産物の生産施設、農畜産物を原料、原材料とする製造、加...全文を見る
○紙智子君 今お話にありましたように、手続の簡素化を求める要望が具体的には日本農業法人協会からあったと。その要望の内容について、簡潔に教えてください。
○紙智子君 つまり、農業者の負担を軽減するために申請手続をワンストップ化するというふうに言っているんですけれども、要望の今おっしゃった中身でいうと、各種規制を順次抜本的に見直すと、農業用施設は原則農地転用を許可ではなくて届出で設置可能というふうになっていますよね。だから、手続の簡...全文を見る
○紙智子君 要望は、農業用施設は原則農地転用許可ではなく届出で設置可能というのがありますけれども、これは、じゃ、認めないということになるんですか。
○紙智子君 それは認めないということになるということだと思います。  それで、届出というのは事後チェックになるんですよね。やっぱり事前チェックの仕組みというのは堅持すべきだと思うんです。  ただ、改正案は、経営規模を拡大する人にとっては、これ有り難いことだと思います。しかし、...全文を見る
○紙智子君 じゃ、利用権を二十年から四十年にするという根拠についてはどういうことなんでしょうか。
○紙智子君 今のお話だと、実態がそうなっているからだということなのかなというふうにお聞きしたんですけど、この基盤強化促進法は、担い手への農地の集積を利用権の移転という形で進めてきたと思うんですね。利用権の移転を一層進めるために、この農地中間管理事業が活用されているわけですよね。 ...全文を見る
○紙智子君 今回延ばしたのはどういう、もうちょっと詳しく、ちゃんと正式に言ってください。
○紙智子君 まあ五年の設定のときは都道府県がそういう実情に合わせてということで出発したという話もあったんですけど、この利用権の貸付期間が二十年が上限だったのが四十年に延長するということは、ちょっと考えてみると、一世代だなと。  例えば、三十代で借りる、利用権を得た場合は、四十年...全文を見る
○紙智子君 利用権の移転を活用することでこれ農地の流動化を進めてきたということで農地バンクなんだと思うんですね。  それで、二〇一三年の五月二十八日に、国家戦略特区ワーキンググループで、当時の奥原正明農林水産省の経営局長は、安倍当時の総理のプレゼン資料を使って、地域内農地の相当...全文を見る
○紙智子君 私も、やりにくいところをちゃんと固めてやりやすくしていくというのは全然反対じゃないですよ。やっぱり農地を農地としてあくまでも利用していくと、使っていけるように整備をすることについては全く反対はないんだけれども、ただ、このときの、見ていきますと、安倍元総理のプレゼン資料...全文を見る
○紙智子君 何か、やっぱりどうも、やっぱり農地法というものが元々あって、それがだんだんだんだん骨抜きになっていくような雰囲気があるなというのはちょっと感じて、結局、だから、本来やっぱり農地云々ということがあるけれども、そもそも農業を続けられるそういう条件、環境が今すごく厳しいわけ...全文を見る
○紙智子君 これも、だから下限面積をつくったのは、なぜつくったのかという理由をちょっと教えてほしいんですけど。
○紙智子君 まあ、本当にやろうと思ったらそれなりの面積が必要だということで下限をつくったんだと思うんですけど、それで農地を効率的に使って農業生産を増大させるためには最低限の農地が必要だから下限面積があったんじゃないかと思うんですよね。地域の実情に応じて既に引き下げているというんで...全文を見る
○紙智子君 撤廃を求めているわけじゃないと思うんですね、現地は。それで、今、そういう取得、投機的なことの心配はないというふうにお答えになっているんですけど、現地はやっぱり求めているわけではない、そこまでは求めていない、まあ引下げはあるかもしれないけれどもね、ということだと思うんで...全文を見る
○紙智子君 余りちょっとかみ合っていないんですけれども、やっぱり私は、いや、担い手に政策集中しよう、集中しようと来てこれまでいるんだけど、その路線は成功していないんじゃないかというように思うんです。やっぱり中小・家族経営を含めた多様な農業が大事だと。議論すると、いや、多様な農業だ...全文を見る
05月13日第208回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第5号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  東日本大震災の被災地である岩手、宮城などで頻発している、今日は貝毒の問題についてお聞きします。  震災からの復興に向けて、漁業の再生というのは大きな課題なわけです。  震災以降、沿岸部では貝毒被害が広範囲に及んでいて、長期化し...全文を見る
○紙智子君 昨年の四月も、宮城県の唐桑半島の東部海域でホタテガイの出荷停止を皮切りにして、これ全海域で出荷停止が相次いでいるんですね。  震災以降、なぜこの貝毒の発生が増えているのかということについて、長官、いかがでしょうか。
○紙智子君 様々というんですけど、シストという今お話あって、つまり、殻の中に入って底の方にあったのが津波でこう巻き上げられて、表面に出てきて、その殻を破って発生しているということなのかなというふうに思っているんですが。  それで、岩手県の陸前高田市議会は三月議会で、海洋環境の変...全文を見る
○紙智子君 減収になっている部分を補填するという中身なんだと思うんですけれども、やっぱり融資という形が多いんだと思うんです。だけど、減収になっている人たちにすると、やっぱり本当に生活も含めて大変な状況にあるというふうに思うんです。  復興に向けて、漁業の再生というのは本当に、沿...全文を見る
○紙智子君 是非、この漁業の再生に向けて、連携して漁業者を応援してほしいと思います。  それで、意見書では、貝毒が発生する原因究明と抜本的な対策の実施を求めているんですね。  漁業者の方から、岩手県の広田湾ってありますけれども、そこの状況をお聞きしました。広田湾では、震災前は...全文を見る
○紙智子君 頻発する貝毒の原因究明と対策ということでは、今各県がという話があったんですけど、国として是非全力を挙げて取り組んでいっていただきたいと求めたいと思います。  それから、東北大学大学院の研究グループが、この貝毒の発生に起因する有害プランクトンの、これアレキサンドリウム...全文を見る
○紙智子君 やっぱり研究によって新たに発見される科学的知見も活用しながら対策に当たってほしいと思います。  ここで、金子大臣、それから水産庁長官は退席していただいて結構です。
○紙智子君 次に、災害援護資金についてお聞きします。  災害援護資金というのは、震災で負傷又は住居、それから家財、ここに被害を受けて、所得金額が一定以下の被災者が生活再建の資金として市町村から最大三百五十万円まで貸付けを受けることができる制度です。  私、三年前にこの本委員会...全文を見る
○紙智子君 償還猶予、それから少額償還ですか、認めているということなんだけど、やっぱり引き続いて苦しいままの状態の被災者の状況があって、結局先送りという話なので、おもしなんですよね。  やっぱり全国市長会や弁護士会からは、運用改善や法改正を求める要望が繰り返し出されているんです...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、もう十年先にね、ずっとなれば免除されるのでやっていけるかもしれないけど、精神的にはとてもつらいわけですよね。  三月十一日付けの朝日新聞で、災害援護資金、被災地に重荷と、返済苦しむ人、自治体も回収が負担と報道していて、記事では、神戸の長田区の八十五歳の女性...全文を見る
○紙智子君 時間になりましたので、やっぱり、被災者に寄り添う、現場主義を徹底するというのであればやっぱりこの声に応えてほしいと思うし、災害援護資金というのはやっぱり問題点浮き彫りになっていて、生活再建に向けて支援するというのは、貸付制度じゃなくて、やっぱり給付型の制度をつくったら...全文を見る
05月17日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  三人の参考人の皆さん、今日は本当に貴重な御意見ありがとうございます。大変味のある話も含めて、感心して聞いております。  先日、実はこの参議院の農水委員会として、委員派遣で埼玉県の東松山などに行って、いろいろ見たり勉強したりということをや...全文を見る
○紙智子君 それで、ちょっと続けて森島参考人にお聞きするんですけれども、この資料でもってJAとぴあ浜松という写真が載っていて、めちゃめちゃいい写真だなと思いながら見ていたんですけれども。  それで、先ほども、ほとんど舟山さんが質問されたこととかぶるんですけれども、私もお聞きして...全文を見る
○紙智子君 それでは、笠原参考人にもお聞きします、ちょっとだんだん時間がなくなってきたんで。  私もこの資料を読ませていただいて、農山漁村文化協会の「季刊地域」、この中に書かれている笠原さんの考えというのを読んで、とても共感を実は覚えているんです。担い手というと、農水省が念頭に...全文を見る
○紙智子君 最後、ちょっと時間がなくなってきたんですけど、稲垣参考人にお聞きします。  確かに、農業委員会としていろんな要求してきている内容が今回大分反映されているというお話があって、私も一時期から見ると大分押し返しているなという感は実はあります。  農業経営基盤法の改正で、...全文を見る
○紙智子君 ありがとうございました。
05月19日第208回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
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○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。  前回の質問で、二〇一三年の五月二十八日の国家戦略ワーキンググループに提出された安倍総理のプレゼン資料を紹介しました。で、今日お配りをして今いるところであります。その一枚目の配付資料を見てください。当時の奥原経営局長が説明した資料で...全文を見る
○紙智子君 そうですよね。私、やっぱり小規模農家が離農する資料を農林水産省が説明したこと自体が本当驚きでした。  二枚目のこの農林水産省の今回の資料を見てください。赤字で囲んでいるところ、目標地図のイメージというところを見てください。現状と目標地図が描かれていますが、経営体のイ...全文を見る
○紙智子君 ちょっと確認したいんですけど、小規模家族経営がいなくなる地域計画だってあり得るんじゃないのかと聞いたんですけど。
○紙智子君 余りはっきり答えていないんですよね。あり得るんじゃないか、全くないというふうに言えるのかというところなんですけれども。  安倍総理のプレゼン資料に戻りますけれども、その資料の真ん中辺りに書いてあるんですが、農地バンクが地域内農地の相当部分の利用権を持つと。準公有状態...全文を見る
○紙智子君 今はそういう言い方していないと言うんだけれども、今はそういう言い方していないということは、やっぱり間違っていたというか、そういうことではなかったということだというふうに理解していいんですか。
○紙智子君 ちょっといま一つ理解できないというか、大体、相対でやっていたときは個人の財産というか持ち物なわけだけど、これをそのバンクが入ってやったときに、この利用権が公有、公有状態だと。だから、公的に有するものになるんだということ自体が、それって何か変だなというふうに思うんですけ...全文を見る
○紙智子君 やっぱり、ちょっとその辺が、何というか、はっきりしないまんま。  それで、昔はそう言ったかもしれないけど今は違うということなんでしょうけど、バンク創設の当時、農業委員会排除する話もあったんですよね。利用権が設定されたら準公有地なんだというふうに言って、小規模家族経営...全文を見る
○紙智子君 農林水産省は、四月五日に、規制改革推進会議地域産業活性化ワーキング・グループに農業委員会の最適化活動についてという資料を出して、説明をしています。  これ、二〇二一年の六月十八日に閣議決定した規制改革実施計画、ここには、農林水産省は、令和五年に全農地面積の八割を担い...全文を見る
○紙智子君 農地を使われなくなったら困るから使えるようにしようと、それはよく分かるんですよ。  農水省は、今回の改正に当たって、経営規模の大小を問わず、家族か法人かの別を問わず、将来にわたり地域の農地を適切に維持、活用するというように言っているわけです。農地の適切な維持という言...全文を見る
○紙智子君 私は、やっぱり農地の維持ということ自体が本当に大変な中で、きちんと農地の維持ということを入れる必要があるんじゃないかというふうに思うんです。  農業を、基盤法にもバンク法でも、すっきりとやっぱり農地の維持というものを規定して位置付けるとより分かりやすくなると思うんで...全文を見る
○紙智子君 農地バンクの目的というのは、農業経営の規模拡大、農用地の集団化なんですよね。規模拡大がもちろん悪いと言うつもりは全然ありませんけれども、農地の維持ということが位置付かなかったら、幾ら農地の適切な維持というふうに言っても、これ実効性はないんじゃないかというふうに思うんで...全文を見る
○紙智子君 だから、ちゃんと定義したらいいんじゃないですかということを繰り返し言いたいわけですよね。そうやっていろいろ、解説的にいろいろ言うけれども、ちゃんと規定したらいいじゃないですか。  やっぱり、認定農業者が今高齢化していると、農地の継承が問題になっているということがある...全文を見る
○紙智子君 結局、いろいろなことを議論するんだけれども、やっぱりどこに集中していくかといったら担い手のところに行くんですよね。だから、やっぱり私は、農地の維持の支援という問題と、それから中小家族農業、このことはきちっと位置付けて支援するということをきちっと書き込むということが必要...全文を見る
○紙智子君 計画は変更することもできるという話があるんですけれども、やっぱりこの協議が調わないで先に行かれてしまうと、これはもう禍根を残すことになりかねないなというふうに思います。  それから、農山漁村活性化法案についてもお聞きします。  農用地の保全に関する事業が追加される...全文を見る
○紙智子君 参考人からも義理人情も大切だと言われて、発言出ていましたけれども、今まで頑張ってきた生産者が意欲をそぐことがないような十分な話合いと合意形成が必要だと思います。  それから、続けて、人・農地プランについてお聞きします。  地域計画の達成に向けて、地域が連携して機構...全文を見る
○紙智子君 強行的にすることではないんだと言うんですけど、やっぱり話合いとか協議とかいっても、決まってしまったらやっぱりそれを進めることになるんだと思うんです。  提案に基づく地域計画の特例についても聞きます。  第二十二条の三、農業委員会又は農地等の所有者が農地を貸し付ける...全文を見る
○紙智子君 三分の二っていうんだけど、三分の一の人っていうと結構多いですよね。百人いたら三十人はいろいろ異論だということなんで、三分の一の同意がなくても集約化すると、これやっぱり少数を切り捨てることになるんじゃないかという思いがします。  基盤法の利用集積計画がバンク法の利用配...全文を見る
○紙智子君 ちょっと時間がなくなってきたので、あと二点、併せて聞きます。  待ったなしの課題として参考人の皆さんが言われていたんですけど、農業委員会の事務局体制の強化ということです。人・農地プラン地域計画が軌道に乗るかどうかというのは、農業委員会の力量や懐の深さや広さに懸かって...全文を見る
○紙智子君 はい。  時間になってしまいましたけど、やっぱり、私、人と環境に優しい農政をということをずっと言い続けていまして、中身はまた次回にしたいと思いますが、引き続き議論していきたいと思います。  ありがとうございました。     ─────────────
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。  私は、日本共産党を代表して、農業経営基盤強化促進法一部改正案に反対、農山漁村活性化等一部改正案に賛成の討論を行います。  農業経営基盤強化促進法一部改正案に反対する第一の理由は、農業の規模拡大路線を変えるものではないからです。  基盤...全文を見る