山井和則
やまのいかずのり
小選挙区(京都府第六区)選出
立憲民主党・無所属
当選回数8回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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08月04日 | 第149回国会 衆議院 厚生委員会 第1号 議事録を見る | ○山井委員 本当にありがとうございます。テストケースとしてスライド使用を許可していただきまして、ありがとうございました。委員長、ありがとうございます。 私、初めて質問をさせていただきます山井和則と申します。本日は、介護保険の問題、私の生涯のテーマでありますが、このうち四点ぐら...全文を見る |
○山井委員 ありがとうございます。 今までこういう問題を御認識いただいていたということですが、ほかにもいろいろな形がございます。 こういうふうに、昼間の時間、さくをつけて、それでもさくから落ちるかもしれないということで、ひもで縛りつける。あるいは、このようにさくをつけて、...全文を見る | ||
○山井委員 今大臣からもございましたように、社団法人呆け老人をかかえる家族の会のデータによりますと、七一%の方が、自分の家族の痴呆症のお年寄りが拘束を経験したと言っておられます。例えば、部屋に閉じこめられた四十六件、ベッドの上で手や足を縛られた百六十八件、車いすに体を縛られた、ま...全文を見る | ||
○山井委員 そういう経緯を経て今回この身体拘束ゼロ作戦に取り組まれることには本当に敬意を表しますが、先ほどの家西議員の質問ではありませんが、忘れていただきたくないのは、今痴呆症のお年寄りが百六十万人、家族の会の調査では七〇%が拘束をされているということを考えたら、何十万という痴呆...全文を見る | ||
○山井委員 二〇〇四年度で三千二百カ所ということですが、三千二百カ所というと二万五千人ぐらいでしょうか、一カ所八人とすると。痴呆症のお年寄りは、大体そのころには厚生省の推計では百八十万人ぐらいになっているわけですから、それでも百人に一人も入れるか入れないかわからないぐらいだと思う...全文を見る | ||
○山井委員 民主党は、今回の衆議院の選挙でも、小学校区に一つ、そう考えるとやはり二万五千カ所ぐらいになるのですが、そのグループホームを将来整備する、それで、痴呆症や体が弱ったときに、町外れの大きな施設や病院に行くのではなくて、住みなれた地域で暮らし続けられる社会をつくろうじゃない...全文を見る | ||
○山井委員 今のことについてでありますが、私が聞いた幾つかの市町村では、グループホームが地域にできても、市町村の担当者は行ったこともない、自分はグループホームを見たこともないと。そういうことに対して、事業者の方から、山井さん、担当の課が行ったことも見たこともないと言っておられるの...全文を見る | ||
○山井委員 この痴呆の判定の問題に関しては、やはり一つ言い添えねばなりませんのは、介護保険が施行される一年、二年前から、御家族の方々を中心に、モデル事業でも非常に痴呆が軽く出ている、何とかしてくれということを再三再四厚生省に対して言っていたにもかかわらず、本番でも、やってみるとや...全文を見る | ||
○山井委員 本当にどうもありがとうございました。初めての質問で失礼も多々あったかとは思いますが、最後に一つだけ申し上げたいのは、介護問題の性格であります。 私たちは簡単に今二年後、三年後と言いますが、多くの介護者はもう二年、三年後なんか待てないのですね。お年寄りは亡くなってし...全文を見る | ||
10月25日 | 第150回国会 衆議院 厚生委員会 第6号 議事録を見る | ○山井委員 よろしくお願いいたします。 医療法の改正について、精神科特例などの精神医療に絞って質問をさせていただきます。 その理由は、今回の医療法の改正は日本の医療の貧困さを何とか二十一世紀に向かってよりよいものにしていこうという方向性なわけですけれども、長期の入院を初め...全文を見る |
○山井委員 そのことについて、率直なところ、精神病院を訪問されて、ほかの病院と比べてどのような御感想をお持ちでしょうか。 | ||
○山井委員 この二ページ目に、いわゆる精神科特例というものについての資料をつけさせていただきました。 ここでは、御存じのように、精神病院では医師は一般病院の三分の一、看護婦は三分の二という規定となっております。これらについて、一九九一年の国連決議、精神障害者の保護及び精神保健...全文を見る | ||
○山井委員 先ほど大臣が答弁してくださった国際的に見ても日本は非常に入院日数が長いということ、これは三ページの資料を見ていただけますでしょうか、私はこれは不思議だと思いますのは、日本の人口千人当たりの病床数が二・九床、イギリスは一・五床、ドイツ一・六床、アメリカ〇・六床に比べて、...全文を見る | ||
○山井委員 まさに、今の答弁の中に、欧米ではナーシングホームで対応しているということがございました、その分日本は病院でと。 皆さんもおわかりのように、ナーシングホームと病院は根本的に違います。居住環境も大きく違います。昔ナイチンゲールがその著書「看護覚え書」で言ったように、病...全文を見る | ||
○山井委員 まさにそこなんですね。心の病で苦しんでいる方に入院してもらう、ところが、そこに行ったら精神的な打撃を受けてしまうということになれば、何のことやわからないわけですね。 心の病に苦しんでいる方がそこの病院に入って、心の負担、ストレスから解消されたら治るわけですよね。と...全文を見る | ||
○山井委員 二、三万人ということですけれども、それではさっきの福島政務次官の話と違うように思います。 というのは、先ほどの三ページにもありましたように、欧米に比べて二倍以上病院のベッド数が多い。その大きな部分が、向こうではナーシングホームで見ているんじゃないか。そのことからい...全文を見る | ||
○山井委員 いや、幅広くという、そこが問題なんですね。障害者プランで二、三万人しか施設も含めて地域に帰れないと考えるという前提に立てば、そういう計画しか当然立てないですよね。ところが、実態は全然違うわけです。 繰り返しになりますけれども、日本は欧米の倍以上ベッドが多いわけです...全文を見る | ||
○山井委員 まさに問題となるのは、では、何人ぐらい地域で暮らせるのかということなのですが、それは今後調査をされるわけですか。 というのは、その目標がなかったら、今ちらっとおっしゃいましたけれども、厚生省としてこれぐらいだったらやれるのじゃないかということで考えたということなの...全文を見る | ||
○山井委員 まさにそこなのです。今回の医療法の改正の中で精神科特例の廃止——廃止といっても、ほかの一般医療と切り離されてこのまま低い水準に据え置かれるのではないかという危機感が非常に患者さんや御家族の中にあります。その方々の一番大きな不安は、この先どうしてくれるのかが医療法の改正...全文を見る | ||
○山井委員 繰り返しになるのでこれ以上は申し上げませんが、患者さんや御家族が一番心配されているのはそこなのですね。ずるずるずるずる先延ばしになって、今回の医療法の改正の中でもっと精神科医療というものが本当にレベルアップするのではないかという大きな期待を持っておられたけれども、非常...全文を見る | ||
○山井委員 精神病院ではいろいろな問題も出ておりますけれども、このような基準を満たしていないところは保険指定を取り消すことはできないのでしょうか。今回の医療法改正の中でも、著しく不十分であり、適正な医療の提供に著しい支障が生じる場合には、人員の増員命令や業務停止を命ずることができ...全文を見る | ||
○山井委員 それで、結局情報公開をするかしないかということに関してはいかがなんでしょうか。今の、そういう人員基準を満たしていない病院名を公表するかどうかということはいかがでしょうか。 | ||
○山井委員 いや、それでは地方自治体は勝手にして、公開しなくてもいいということですから。先ほど言いましたように、患者さんにとっては死活問題にかかわる点でありまして、また、知る権利があると思います。もしそういうところで何か大きな問題が起こったときに、いや、実は都道府県は情報を知って...全文を見る | ||
○山井委員 今の、任せるとしないということではなくて、患者さんの知る権利があるとは思われませんか。権利があると認めるならば、都道府県に対して情報公開を義務づけるなりすることが必要だと思います。もし知らなくてもいいのですよという立場になれば、都道府県が判断するでしょうということにな...全文を見る | ||
○山井委員 そこのところは、ぜひとも患者さんが知らなくて本当に悪い病院に入ってしまったということがないようにしていただきたいと思います。 私も、この四日間幾つかの精神病院に行かせていただきましたが、多くの方がおっしゃっておられるのは、いい病院と悪い病院と、正直言って非常にピン...全文を見る | ||
○山井委員 今までから参考人として当事者の方の声を聞いていただいていたと思いますが、私は、参考人と委員では全然意味合いが違うと思います。そして、この当事者の声を入れないとだめだということに関しては、公衆衛生審議会でも当事者を委員に入れるべきという意見が多数で承認されたにもかかわら...全文を見る | ||
○山井委員 私もよく理解できないのですが、一番大きな理由は、団体が一本化されていないということでありますか。それとも、ほかの団体は代表を出すべきだけれども、当事者は参考人ぐらいでいい、委員として入れる必要がないと考えておられるのですか。その最大の入れられない理由をもう一度お願いし...全文を見る | ||
○山井委員 いや、委員と参考人では根本的に違います。そんなことを言い出したら、全員参考人にして、委員会はなくてもいいじゃないかということにもなりかねないわけです。 私が繰り返し聞いているのは、なぜ当事者は参考人にとどまって、委員では入れないのか。私は、その当事者こそが主人公で...全文を見る | ||
○山井委員 いや、私は全く反映されていないとは言っていないですけれども、十分に反映されてないわけですね。繰り返しになりますけれども、なぜ委員ではだめなんですか。 福島先生もお医者さんですから、いかに患者さん本人の気持ち、意見が医療をよくするために大切で、必要不可欠だということ...全文を見る | ||
○山井委員 研究……。とにかく、そのことについては必須条件として、今度また新たな委員会がなされるときに実現をしていただきたいと思います。そういうことをきっちりと厚生行政の中の一つの基本にする、当事者の声を中心に考えるということをこれからきっちりとやっていただきたいと思います。 ...全文を見る | ||
○山井委員 いや、具体的に冒頭申し上げましたように、精神科特例、医師は一般病棟の三分の一、看護婦さんは三分の二、これを引き上げないと、今の状況では——私も訪問しました精神病院でも、現場のお医者さんが、十年前よりもいろいろなことに対する告知義務がふえてデスクワークもふえた、入退院の...全文を見る | ||
○山井委員 何か本当に行く末が見えてこないわけです。 例えば、精神病棟に関しても一般の病棟と同じように一般病床と療養型病床に機能分化をして、そして、精神病院の中の一般病棟に関しては一般病院並みに人員基準を引き上げるべきではないかと思いますが、いかがですか。 | ||
○山井委員 そこがこの医療法改正の問題の大きな問題点だと私は思います。 先ほども申し上げましたように、精神障害者の方々あるいはその御家族は、今回の医療法の改正で、精神科特例を廃止することを通じて一般の治療と同レベルの治療が受けられるんだという期待を持って今回の医療法の改正を待...全文を見る | ||
○山井委員 本当に、答弁を聞いておりますと、精神医療に関しては、先ほどのデータにあったように、欧米と比べて極めて長くて、津島大臣も最初におっしゃったように、十分とは言えない環境の中に置かれている状況が残念ながら二十一世紀にもこのまま積み残されてしまうような気がいたします。 次...全文を見る | ||
○山井委員 今私の聞き間違いでなかったら、この保護室というのは適切な療養環境とおっしゃったようにお聞きしたんですけれども、(写真を示す)こういう鉄格子がついていて、トイレも外からしているのがガラス越しに見える。そういう環境にいると、人間というのは心のストレスがとれて元気になるので...全文を見る | ||
○山井委員 人権に配慮しつつということがありましたので、述べますと、人権に配慮すると言うのであれば、少なくとも外から用を足している姿が見えないというのが最低限の人権への配慮でもあると思います。私もここに一日入ってみますかと言われたんですけれども、正直言って、人前で用を足して、それ...全文を見る | ||
○山井委員 ありがとうございました。 先ほど政務次官の発言の中にも、関係団体といろいろこれから詰めていきたいということでありますけれども、その団体は当事者以外の業界団体ではなくて、先ほども言いましたようにしっかりと当事者の方を委員に入れて、当事者の声を最優先する。そして、いろ...全文を見る | ||
11月17日 | 第150回国会 衆議院 厚生委員会 第10号 議事録を見る | ○山井委員 本日は、このような質問の機会を与えていただきましたことに委員長初め委員各位の皆さんに感謝申し上げます。 本日は、介護保険のことについて質問をさせていただきたいと思います。私、この資料とカラーコピー、二部お配りさせていただきますので、見ながら質疑を聞いていただければ...全文を見る |
○山井委員 今政務次官からの答弁もありましたように、確かに、長期ではだめだというような規定はないんですね。でも、実質上は、長期いると、何でこんな長いこといるんだ、老健の本来のあり方じゃないじゃないかというようなチェックが都道府県から入ることによって、自主規制的に老人保健施設がたら...全文を見る | ||
○山井委員 まさに、大臣が答える必要もないとおっしゃるぐらい、個室の方がいいのは当たり前のことだという認識であると思います。 実際、この東京老人ホームが個室を中心としてできたのが一九九〇年で、くしくも津島厚生大臣が前回厚生大臣をされていた十年前であります。それから十年間たって...全文を見る | ||
○山井委員 繰り返しになりますが、その意味もわかりますが、それでは病気の人は特別養護老人ホームからどんどん出していくという危険が非常に高いですので、何とかしていただきたいと思います。 次に、先ほど三井議員からも指摘がありましたが、身体拘束の問題に移らせていただきます。 こ...全文を見る | ||
○山井委員 今答弁にもありましたように、ポスターを張っても現場がついていけないという、まさにそこが問題だと思うのです。一日も早くポスターを張って、それに対して現場がついてこれるようにしないとだめだと思います。 これはさまざまな研究からも出ていますように、ベルトで車いすに縛られ...全文を見る | ||
○山井委員 最後の質問に入りたいと思います。 今答弁をお聞きして、やはり現状認識が非常に違うのかなという気がします。 まず、NPOや民間企業へのグループホームの補助金につきましては、介護保険というのはある意味で自由市場なわけですから、医療法人や社会福祉法人だけに建設補助を...全文を見る | ||
○山井委員 よりよい制度にするという思いが本当にあるのでしたら、ぜひとも現場の声を聞いていただきたいと思いますし、そのためにも実態調査をやっていただきたいと思います。 私の感触では、デイや特別養護老人ホームの現場の方の八割、九割は、これによってサービスの質が低下したというよう...全文を見る |