山本幸三

やまもとこうぞう

小選挙区(福岡県第十区)選出
自由民主党・無所属の会
当選回数8回

山本幸三の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月05日第140回国会 衆議院 予算委員会 第7号
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○山本(幸)委員 新進党の山本幸三です。  私は先週の補正予算の審議のときに質問に立つ予定だったのですが、残念ながらその機会がありませんで、あのときの経緯を思って、あの補正予算を大変急いで、しかも強引に通した、そのことを踏まえていろいろ私も考えているわけですが、やはり補正予算、...全文を見る
○山本(幸)委員 公共事業の伸びが一・三%。それは必要な社会資本整備をやるためにできたんだということですけれども、その場合に、よく政府で言っておられるのが消費税の影響を考えるともっと実質は低いんだということですが、それを含めて本予算は財政再建のために考えたというように評価しておら...全文を見る
○山本(幸)委員 減税よりも公共事業の方が有効需要に好影響があるということを言われたんですが、では公共投資は有効需要にどれぐらい、どういう形で効果があるんですか。
○山本(幸)委員 今、減税は効かない、新進党が言っている減税というのは効かないと言われたんですよ。そう言われた以上は、公共投資がそれよりも有効に効くということを証明しなきゃ、そんなこと言っちゃだめですよ。どうぞ。
○山本(幸)委員 そんな無責任な答弁ないと思うのですね。だって、あなたは、減税よりは公共投資の方が効果あると言ったんだ。そうしたら、それを証明しなきゃだめですよ。  しかも、それは、個々の、公共事業の下水道一つ一つが……(発言する者あり)ちょっと静かにしてください。
○山本(幸)委員 個々の下水道一つ一つ、ダム一つ一つ、それがどういう効果があるかというような議論じゃないんですね。今話しているのはマクロ経済の話ですよ。そうであれば、そのマクロ経済上、公共投資が減税よりもどれだけ効果があるか、減税は銀行振り込みだから効果ないとおっしゃいましたけれ...全文を見る
○山本(幸)委員 大臣が質問しているんじゃない、私が質問しているんです。それに答えてください。  そう言った以上は、いざ聞かれたら経企庁に聞かなきゃわからないんですか。自分がおっしゃったじゃないですか。それを言ってくださいよ。
○山本(幸)委員 全然答弁になってないですね。  最初に、減税よりも公共投資が確実に有効需要に効果があると言われたんだ。しかもそれは、私は、おっしゃったように、個々にどうのこうのというのは聞いてないんです。そうじゃない。補正予算とか予算は公共投資を含んでいる、それは大臣がおっし...全文を見る
○山本(幸)委員 建設大臣は今経企庁が答えたことと同じことですか。
○山本(幸)委員 その点は、大蔵大臣、同じですか。
○山本(幸)委員 質問に答えてください。大蔵大臣、経企庁の、今局長が答えたことと同じ考えでおられるのですか、建設大臣の答えられたことと同じ考えでおられるのですか。
○山本(幸)委員 委員長は聞かれたことにしっかり答えるように指示していただきたいと思いますが、私の質問は、公共投資の効果についての議論になりました、建設大臣は、経企庁の局長が答えられたことを、数字はちょっと違いますけれども、大体それに応じた経済モデルに基づいた数字で答えられた、そ...全文を見る
○山本(幸)委員 総理、総理も同じですか。
○山本(幸)委員 それじゃ、去年、経企庁は経済白書を出した。この経済白書にはそう書いてないのだ。経済白書では公共投資の刺激効果についてちゃんと分析しているのです。その分析によれば、公共投資を六兆円出したら、その景気刺激効果は五兆円しかないとしか書いてないのです。つまり、乗数効果は...全文を見る
○山本(幸)委員 政府は、今確認したら、建設大臣も大蔵大臣も総理大臣も、世界経済マクロモデルに基づいた公共投資の乗数効果は、少なくとも一・二三から三年目には二・一三になると言っている。それに基づいて物事を考えていると確認したんですよ、今。  ところが、去年経企庁が出した、これは...全文を見る
○山本(幸)委員 経企庁長官、ちゃんと白書読んでいるんですか。昨年のことだけじゃないです、これは。——どうぞ。
○山本(幸)委員 今の答弁は、じゃ、今の日本経済はどういう状況のもとにあるかを全然無視している。今、日本経済への、我々議論しているのはそういうバブルの影響を受けている状態のもとでの経済のことを言っているんでしょう。よその国の話をしているんじゃありませんよ。  それで、もうちょっ...全文を見る
○山本(幸)委員 最初の方のは、これは別の議論だから別途やります。  結論は、公共投資の景気に対する効果というのは、バブルの崩壊のもとでの日本経済については、それ自体は最初はあるけれども、その後のいろいろな、バブルの後の資産デフレとかあるのでしょう、そういうことを含めて最後に考...全文を見る
○山本(幸)委員 経済的な議論というのは、データと事実に基づいて議論しないとかみ合わないのですね。もちろん、現在の、今を見ることはなかなか難しいですから、それはある程度類推しなければいけないところはありますが、しかし、そういう議論というのはできるだけ直近のところで見て、そこに出て...全文を見る
○山本(幸)委員 思い込みをしているのは大臣の方で、そんなの説得力を持たないのですよ。私は、データに基づいて、あるいは政府が書いた、はっきり示したことに基づいて議論している。  経済の見通しがよくなってきた、それは後でじっくりやります。今はどういう経済の状況かについては、これは...全文を見る
○山本(幸)委員 二つの点でおかしいのです。  一つは、乗数効果というのは、公共投資をしたときのその分の刺激効果をいうんじゃないんですよ。そのことによって起こる、経済の分野で起こるいろいろな効果が出てくる。それ全体を全部見て、そして最初に十兆円なら十兆円の公共投資を出した、それ...全文を見る
○山本(幸)委員 そういう言葉だけで言っていたって議論にならないから、私はデータに基づいて議論しているんだ。(亀井国務大臣「出してください」と呼ぶ)出しているじゃないですか。(亀井国務大臣「出しなさいよ」と呼ぶ)だから、私は、経企庁が最新に公式に出しているのはこの経済白書なんだ。...全文を見る
○山本(幸)委員 幾らでも反論できるんですよ。昨年の一−三月が伸びた、これは公共投資だけの影響だと思っているのですか。私はそうじゃないと思う。低金利ですよ、金融政策。これは経企庁だって勉強しているからわかっているでしょう。最近の経済理論ではニューケインジアンというのが出てきて、も...全文を見る
○山本(幸)委員 全く関係のない話ばかり答えられても困るのです。  いいですか、最初そう大臣は言われた。我々の減税案について批判された。投資の方が乗数効果が大きいと言われたから、そこで、それじゃそう言われた以上はそれを示してくださいと言われたら、しかし、それは精緻な数字は持って...全文を見る
○山本(幸)委員 納得できませんね。世界経済モデルに基づいた乗数効果で予算編成しているとはっきり答えられた。それに対して経済白書では、公共投資をやっても、それは公共投資をやった分——経済白書では最終的な効果はそれよりも落ちているんだけれども、そう言っているのです。(発言する者あり...全文を見る
○山本(幸)委員 これは計算するとすぐわかるのです。GDPに対するシェアが八%、それで公共投資が一五%伸びた。これは八掛ける一五で一・二ですね。そして、出てきた影響というのはGDPに対する一%程度。つまり一・二出して一しかない。これは乗数効果が落ちたということを言っているのですよ...全文を見る
○山本(幸)委員 公共投資、出したものがバブルの影響で相殺された。それ全体を示して、十出したものが最終的に幾らになるかと見なきゃ乗数効果というのは言えないんじゃないですか。それが経済における乗数効果なんですよ。  じゃ、バブルの崩壊が今なくなって、そういう心配が全くなくなった、...全文を見る
○山本(幸)委員 何の議論をしているか、全く混乱していると思いますけれども……(発言する者あり)
○山本(幸)委員 乗数効果というのは、公共投資を例えば十兆円出したらGDPにどれだけ影響を与えるか、その比率なんですよ。それでいくと効果なかった、経済白書に書いているじゃないですか。だって、六兆円出してGDPに与える影響は五兆円しかないと書いてある。  これ、乗数効果、大蔵大臣...全文を見る
○山本(幸)委員 これは重大発言ですよ。いいですか。九二年までのデータに基づいた乗数効果は、これは世界経済モデルをもとにした効果で、それで今回の予算編成はなされていると総理や大蔵大臣、建設大臣は言明されました。ところが、これよりも最近の、最も新しい経済白書の分析によれば、そんなど...全文を見る
○山本(幸)委員 冗談じゃない。さっきは、はっきり戻っていると言われたんですよ。そして、追及されると今度は、データがそろっていない。何ですか、これ。こんな無責任な答弁ばかり操り返していたら、審議できませんよ、それならもう。
○山本(幸)委員 私は余り、言葉だけで、言いがかりで議論したくないんです。経済問題だから、理論と論理とデータに基づいて議論したいんです。そうじゃないと本当の議論できないから。これが政策論争でしょう。その意味では、私は誠実に、政府から出されたデータに基づいて、そして経済理論に基づい...全文を見る
○山本(幸)委員 バブルのときに財政政策が全然影響なかった、これは非常にまた問題のあるところなんですね。だけれども、これをやっていたら時間がないから言いませんが。  そのときの、八三年から九二年のときの経済の状況と九〇年以降の状況は明らかに違う。それがこの半年間に戻っているとい...全文を見る
○山本(幸)委員 もうそういう状況の説明とか、そんなことを聞いたってしようがない。政府がこの予算編成について最も基本として考えている公共投資の経済に与える影響についてはこういう統一見解ですと。最初に言った、この世界経済モデルに戻ると確認するのか、それとも経済白書で言った、落ちたそ...全文を見る
○山本(幸)委員 これはこの予算審議の最も基本なんです。これは、政府の統一見解がはっきりわからなければ、我々はどういう考えでこの予算を見たらいいかわからないじゃないですか。  じゃ、あれですか、統一見解は、世界経済モデルに基づく乗数効果、一番最初に答えられた、これで予算編成やっ...全文を見る
○山本(幸)委員 経済見通しが基本だと言うのですが、じゃ経済見通しはどうしてできるのですか。経済見通しができるためには、その次の年の政府固定資本形成が幾らになるかとか、そういうことがなければ経済見通しなんかできませんよ。何言っているんですか。だから、そういう見通しをした上で、そし...全文を見る
○山本(幸)委員 だから、経企庁長官もそう言っているじゃないですか。大蔵大臣、そうじゃないのですか。  将来の、来年の固定資本形成が、それは最終的には予算が確定しないと数字は出ませんけれどもね、きっちりした。だけれども、そのもとになる政府固定資本形成はこの程度になるだろう。しか...全文を見る
○山本(幸)委員 そんな手順なんか聞いているんじゃない。いいですか、政府が公共投資、国民所得統計では固定資本形成、それをやったときにどれだけGDPに与えるかということについての乗数効果というものをちゃんと持っておかなければ、こんな経済見通しなんかできないのです。これがなぜ重要かと...全文を見る
○山本(幸)委員 政府の予算編成における最も基本的な考えを経企庁の局長が述べる。それで、大蔵大臣もこの世界経済モデルの乗数効果ですべてを考え、今後もそれでいくんだと言明されるのですね。(発言する者あり)
○山本(幸)委員 予算編成の最大の責任者である大蔵大臣が、そのつくった予算が経済にどういう影響を与えるかということについてはっきりした見通しがなくて私は予算編成はできないと思うのですね。この予算が経済にどれだけの影響を与えるか、そういうことがあるから成長率も一・九%いくという自信...全文を見る
○山本(幸)委員 大蔵大臣、確認してください。その乗数効果はこの世界経済モデルで言っている乗数効果で考えて、その統一見解でこの予算編成はやったんだ、それから、今後も公共投資基本計画とかそういうものをいろいろと考えるときもそれでやるんだ、そういうことでいいですか。
○山本(幸)委員 わかりました。それじゃ、これからこの予算はこの世界経済モデルが示したこの乗数効果をもとにすべてを考える、そういうことでいいですね。
○山本(幸)委員 大蔵大臣はこれだと答えたじゃないですか。それがすべてじゃないのですから、じゃ何ですか。その統一見解を出してください。
○山本(幸)委員 この政府固定資本形成がどれだけ影響を与えるかということについての基本的な考えがなければ、予算の議論も公共投資基本計画、そういう議論もできないのですよ。そうしたら大蔵大臣は、さっきは、それでいいですねと答えられた。ところが今度は、経企庁長官は、これは一つの参考で、...全文を見る
○山本(幸)委員 この予算が、伸びが一・五だけだとか、そんな話は補正予算と一緒にすればもう全部崩れちゃうのですよ。それは後でやりたいと思っていたのだけれども、時間がなくなっちゃったけれども、いずれやります。でも、今大蔵大臣が言われたように、どういうところに道路をつくり、下水道をつ...全文を見る
○山本(幸)委員 時間がなくなりましたからやむを得ませんけれども、この予算の最も基本である公共投資と経済との関係、このことについて政府がはっきりした見解を示すことができないと私は到底納得できない。これで本当に予算案審議はできるのだろうか。  これはさっきも申し上げたように、公共...全文を見る
○山本(幸)委員 到底、この予算について、政府が真剣に、誠実に考えて答えていただいているとは思えませんので、大変不満を持っておりますが、時間が参りましたので、やむを得ません。また、いずれかの機会にやりたいと思います。  どうもありがとうございました。
02月10日第140回国会 衆議院 予算委員会 第10号
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○山本(幸)委員 新進党の山本幸三です。  まず、三塚大蔵大臣、G7御出席、大変御苦労さんでございました。  私は、先週の五日に、予算の基本であります公共投資の経済効果についてお伺いいたしまして、大変楽しませていただきましたけれども、その後、経企庁からの資料がありました。これ...全文を見る
○山本(幸)委員 バイの会議の内容についてはコメントしないというのは、それは皆さん方が勝手に決めていることで、これは別に国会でそういうふうに承諾したわけでも何もない。むしろ、どういう政策、どういう考え方で経済政策、運営をやっていくかというのは、国民に最初に説明しなければいけないん...全文を見る
○山本(幸)委員 先ほども鈴木委員との間で議論がありましたけれども、アメリカが内需主導でやってくれということは、そうじゃない兆候が出てきておる、つまり外需主導による経済成長が日本で起こってきつつあるのではないか、その懸念があると思うのですね。それに対してはどういうふうに答えられた...全文を見る
○山本(幸)委員 円安がこれだけ進んできた。これだけ進んでくると、当然、もし円レートがこのまま推移すると、日本経済の成長、確実に外需が大きくなりますね。そういうふうに思われませんか。
○山本(幸)委員 大蔵大臣は先週の私の質問に対して、自分は成長率一・九%を上回るだろうと思う、そういうことをお答えになりましたけれども、今でもそういうお考えでおられますか。
○山本(幸)委員 先日は一・九を上回るだろうと言われたのですね。それはどうですか、今はもう変わったのですか。
○山本(幸)委員 そうすると、大臣のお答えを総合いたしますと、今は円レートが安い、このまま安い円レートが続くと外需主導の成長になりかねない。そこでG7で合意したように、ファンダメンタルズを反映するという形の円レートの調整が行われるだろう。つまり現状の円安レートよりは円高になる。そ...全文を見る
○山本(幸)委員 そこのところをちょっと詰めたいのですが、外需主導ではない、そういう成長になると言っておられるのですね。本当にそうかというと、これは為替レートがどういうふうになるかによって決まるわけですね。もし為替レートが百二十円を下回る、下回るという意味は円安になる、そういう状...全文を見る
○山本(幸)委員 ファンダメンタルズで決まる。そうすると、じゃ、ファンダメンタルズは何かということをきちっと議論しなきゃいけない。  今、国金局長は、成長率格差、インフレ格差、金利格差、経常収支格差と言われました。大蔵大臣は常々、日本のファンダメンタルズはいいんだと言っておられ...全文を見る
○山本(幸)委員 おっしゃったことはよくわかります。つまり、世の中だれもファンダメンタルズをきちっと定義した人はいないんですよ。つまり、定義がないんです。ある人によっては、いいところばかり見ているんですね、これはいいと言う。ほかの人は悪いところを見て悪いと言う。だから、この議論を...全文を見る
○山本(幸)委員 私は、別に過度に意図的にやろうというふうには思っていませんが、おっしゃったように、日本の金利が上がらないということが問題なのですね。なぜ上がらないか。これは資金需要がないかちですね。つまり、去年の銀行貸し出しというのは、伸び率ほとんどゼロ。  つまり、今日本の...全文を見る
○山本(幸)委員 最後のところの、目標は、いわゆるプライマリーバランスというのですか、それが赤字にならないようにすると。それはいつまでにやるのですか。
○山本(幸)委員 そのプライマリーバランスを考えるときは、補正予算も一緒に考えるのですか。
○山本(幸)委員 それをお伺いして、財政構造改革に全然本気じゃないというのがよくわかるんですね。  つまり、一般当初予算だけで、それでいつもプライマリーバランスは達成しましたよ、達成しましたよと、そんなのは簡単なことですよ。それは、今回の補正予算の審議と本予算の審議をあわせて見...全文を見る
○山本(幸)委員 補正予算と当初予算を一緒にした議論をしなければ本当に改革ができるかどうかわからない。特に今回のように、補正と当初予算というのは一体のものでしょう。補正でやった事業というのはほとんど来年度に繰り越されるでしょう。とすると、これは、かつてあの不況のときに十五カ月予算...全文を見る
○山本(幸)委員 これは、私は、まさにかつて大蔵省にいましたから、本当に大蔵省の先輩、同僚の皆さん方、一生懸命頑張っておられると思いますけれども、そういう知恵を出せば出すほど日本の財政にゆがみなり本当におかしなところが出てきているわけですよね。これは今考え直さなきゃいけない。その...全文を見る
○山本(幸)委員 郵貯についてはどう思っておられますか。
○山本(幸)委員 郵政大臣、いかがですか。
○山本(幸)委員 補正予算も一緒に考えるつもりはないし、それから財投改革についてもほとんどその気がないというように印象を持ちました。閣内不一致でありますから本当は大問題なんですけれども、これはまた改めてやることにして、つまり、本当の財政構造改革をやる気があるのかどうか大変疑わしい...全文を見る
○山本(幸)委員 私は官房長官にお伺いしたので、別に銀行局長に聞いているわけじゃありません。それは、事実関係のところは西村局長はちゃんとそう言っているのですね。金融機関の破綻処理は、金融システム内の最大限の負担により、公的資金は使わない、使うことなく済ますというのが基本的な大原則...全文を見る
○山本(幸)委員 つまり、今の仕組みを最大限活用するということですから、そうじゃない場合には仕組みを変えなきゃいけない、つまり法律改正が要るということだというふうに理解しております。  次に、不良債権問題、この公的資金の問題云々のところですが、不良債権問題で、私は通常言われてい...全文を見る
○山本(幸)委員 そういう意味では、大いに建設大臣、大蔵大臣に要求して、早くその問題を解決するようにしてもらいたいと思います。  時間が大分なくなってきましたけれども、今ちょっとこれに関して言いますが、土地について実需がないという話がありました。だんだん実需というのは出てくるん...全文を見る
○山本(幸)委員 時間がありませんから残念ながらこれ以上できないのですが、問題指摘だけ言っておきます。――答えていただけますか。
○山本(幸)委員 私は、官房長官の発言を大変見識があると思って聞いているのです。まさにそうでなければいけないと思っているからそれを確認したかったのです。ですから、そのことは誤解ないように。  ちょっと最後に一言だけ言わせてください。申しわけありません。  私は、公共投資のこの...全文を見る
03月17日第140回国会 衆議院 建設委員会 第4号
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○山本(幸)委員 新進党の山本幸三です。  私は、住宅金融公庫法の改正に絡みまして、住宅政策、そして住宅金融公庫の特に特別損失の問題、それから住宅に絡みます土地税制の問題についてお伺いしたいと思いますが、国土庁長官にわざわざ出席していただきましたので、建設大臣、大変申しわけない...全文を見る
○山本(幸)委員 最初におっしゃった、保有税をかけると、例えば遊休地だったものが有効に利用されるようになるだろう、恐らくそういう考えで地価税なりを導入したと思うのですけれども、どうしてそういうふうこなるのですか。
○山本(幸)委員 そこがちょっと基本的に違うのですね。  大変恐縮ですけれども、委員長のお許しを得て資料を配らせていただいたと思いますが、この右側のところの図Ⅱというものなのですが、地価税のような土地保有税がかかったときに、ではそういう有効利用が進むか、開発が進められるかどうか...全文を見る
○山本(幸)委員 長官、大変ポイントの指摘をされたのですね。私が説明したこれはそのとおりだと思うのですが、おっしゃったように、幾つかの不備があるとそううまくいかない。  その不備があるというのはどういう不備があるときかというと、金融市場が貸し手と借り手のバランスがとれていないと...全文を見る
○山本(幸)委員 どういうところがかかっていて、それをどれぐらい軽減したか、そんなことを聞いているのじゃないのですね。そもそも地価税というのは、保有税にはいろいろな特質がある。保有税自体の特質で、マイナスのところもあるけれども、しかし地価抑制というものもある。しかし、その保有税の...全文を見る
○山本(幸)委員 最後に検討していただくというごとですからぜひお願いしたいと思いますが、最初におっしゃったシンガポール云々で見られて、法人が遊休地を持っているから、これを出させるために保有税をかければいいというのは、それは私が最初に説明したように、そういうふうにならない。  そ...全文を見る
○山本(幸)委員 自治省の見解はどうですか。
○山本(幸)委員 建物を高層で建てて有効利用すれば収益が上がりますから、必ず土地に、地価に反映するのですね。したがって、地価のところで見ておけば十分なんですよ。むしろ、有効利用させるんだったら、そういう上物の負担をなくして、どんどん有効利用を進めさせて、そしてその価値は地価にすべ...全文を見る
○山本(幸)委員 税の公平の話は、これは地価税のときもそうなんですけれども、これはちょっと議論をおかしくするのですね。  税の公平というのは個人の所得のレベルで考える話でありまして、法人税のところ、地価税なんか特に法人課税こなっていますから、そういうところで公平なんて考えたって...全文を見る
○山本(幸)委員 いろいろこういうふうに軽減している云々という話で、いろいろ努力していることはわかりますけれども、一体日本の住宅政策をどうするかとか、あるいはそういう税金が持つ経済効果が本来政府が持っておる政策目的に対してどうかということをもっと押さえて、そして思い切ってやらない...全文を見る
○山本(幸)委員 建設大臣の御決意をお聞きして大変心強く思いました。お互いに大いに努力したいと思っております。  それでは、税制は終わりますので、どうぞ……。  それでは、話を住宅政策あるいは住宅金融公庫の問題に移らせていただきたいと思います。  まず、日本の基本的な住宅政...全文を見る
○山本(幸)委員 ちょっと私の理解と違って、住宅金融公庫の場合でも低所得者、中所得者、それも対象になっているのだということですが、では大臣、その場合の低所得者というのはどれぐらいを考えておられるのですか。
○山本(幸)委員 住宅金融公庫の資料によりますと、公庫融資を利用する場合の取得可能世帯の必要年収がありますけれども、これが五百五十八万円ですね。つまり、五百六十万円以上ぐらいじゃないと持ち家というのは持てない、公庫の融資対象、取得可能世帯に入らないということですね。つまり、年収五...全文を見る
○山本(幸)委員 四百四万円未満の方が五・五%ということですが、こういう方々は、融資をする場合には御両親の年収も加えて考える、そういう形で融資を受けているということですか。
○山本(幸)委員 わかりました。いずれにしても、最低四百万円ぐらい、それ未満でどれだけの金額を借りておられる方がいるのかわかりませんけれども、基本的に考えると、四百万円以上ぐらいの年収が大体金融公庫の対象になっているというふうな感じですね。  そのことは、ある意味でいうと課税最...全文を見る
○山本(幸)委員 立場上そういうことだと思いますが、大体そんな感じだというふうに理解します。  それから、さっきの住宅政策に戻りますけれども、そんな公営住宅、公団あるいは住宅金融公庫でやってきました。今、では量的にはどうかというと、住宅の戸数は約四千六百万戸ぐらいになった。日本...全文を見る
○山本(幸)委員 その気持ちはよくわかります。中低所得者も持ち家を持ちたい場合には、これを助けるべきだ。ただ、現実問題として、持ち家というのはやはりそれなりの負担がかかりますから、ただ融資するだけでもできないのですね。そこのところのバランスが非常に難しいところがあ る。  そ...全文を見る
○山本(幸)委員 住宅政策の最後にちょっとお伺いしたいのですけれども、日本のサラリーマンは、大体平均して約三百六十万円の借金を抱えている。これが住宅ローンを組んでいる世帯になりますとぐっと上がりまして、平均して九百九十九万円、約一千万円の借金を抱えているというデータが出ています。...全文を見る
○山本(幸)委員 ぜひそういうふうにお願いしたいと思います。恐らく借地借家法の関係も出てくるでしょうし、あるいは減税政策そのものにも関係すると思いますけれども、やはり負担だけ抱えて一生送るというんじゃなくて、ぜひ、海外で可能なようなことができるようにお願いしたいと思います。  ...全文を見る
○山本(幸)委員 つまり、基本的には企業会計原則にのっとる、しかし特殊法人として特殊な事情もある場合があるので、特殊法人等会計処理基準というのがつくられているということですね。しかし、特殊法人等会計処理基準、これを見ましてもそう変なことを書いてない。まさに、基本的に企業会計原則に...全文を見る
○山本(幸)委員 そんなものは企業会計原則にないのですよ。しかも、まさに特別損失というのをつくって、本来損失というのは資本のマイナスに計上すべきですね、これを資産に計上している。企業会計では繰延資産というのがもちろんありますが、それは既に支出された費用について、しかしその利益が将...全文を見る
○山本(幸)委員 十五年から十八年に分けてしますと言ったって、十五年に幾ら、十六年に幾ら、そんなことは今書いてないわけでしょう。そんな会計処理なんてあり得ないのです。費用は、あるいは収入は、出たときに計上すると書いてあるのですよ、会計処理基準に。それに違反しているじゃないですか。...全文を見る
○山本(幸)委員 「特定の事業を営む法人に対する基準の取扱い」と書いてあるのですが、だけれども、会計処理というのは、その企業の実態を正確にあらわすことができなければ何の意味もないのですね。そのためのディスクロージャーであり、そのための財務諸表でしょう。  法律でそういう何かの取...全文を見る
○山本(幸)委員 時間がなくなって恐縮なんですが、一言だけ申しておきたいと思います。  こういうそもそも会計処理上も非常に問題がある、これは本来ならば会計原則上許されない処理だ。それが一つ。  それからもう一つは、こういう特別損失を繰り延べるということは、これは隠れ借金をつく...全文を見る
○山本(幸)委員 申しわけありません。  したがって、例えばアメリカだったら、これを証券化するような形でこういう問題を解決するんですね。だから、ぜひ知恵を出して、そういう問題が起こらないようにしてもらいたいし、特別損失というものは二度と繰り返さないということをぜひお願いして、質...全文を見る
04月11日第140回国会 衆議院 建設委員会 第7号
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○山本(幸)委員 新進党の山本幸三です。  きょうは不動産特定共同事業法等、いわゆる不動産問題について質問させていただきます。  まず最初に、この不動産特定共同事業法というのは二年前にできまして、そして今回改正されるわけでありますけれども、そもそもこの法律はどういうことを目的...全文を見る
○山本(幸)委員 確かに、かつてこういう不動産共同事業でいいかげんなといいますか、事業者が破綻して、そして被害が出たケースがありました。それを救済しようということがまず最初にあったと思いますけれども、そして共同事業法という形でそういう被害者が出ないようにということが一つの目的、こ...全文を見る
○山本(幸)委員 ちょっとそれに絡みますけれども、それじゃこの共同事業法ができて、その実績というのはどういうふうになっていますか。
○山本(幸)委員 件数は幾らですか。
○山本(幸)委員 そうすると、この事業法ができて不動産共同事業というのはがくっと減っている感じがしますね。そういう意味では被害者が出るというのは確かになくなったのかなという気がいたしますけれども、そういうふうに理解していいのですか。
○山本(幸)委員 不動産市況が悪くなったから件数がなくなりたと。そうであると、今後不動産市況がもし回復すれば、この特定共同事業法ができたとしても、やはり被害は出るということになるのですか。
○山本(幸)委員 今後はちょっとわかりませんが、今のところ、この事業法ができたからか、あるいは不動産市況が落ち込んだからか、よくわかりませんが、かつてのような被害が出てきたような共同事業というのは少なくなっているように思いますが、その評価はもうちょっと待たないといけないのかもしれ...全文を見る
○山本(幸)委員 こういう不動産業界の方に聞きますと、共同事業法が機能しない理由が幾つかあるという点が指摘されておりまして、四つか五つあるんですけれども、一つは、約款を事前に法律事項として決めなきゃいかぬということになっているものですから、これは本当に、不特定多数の人が投資する際...全文を見る
○山本(幸)委員 幾つかありますが、前向きに検討してもらっていることは大変ありがたいと思いますが、約款については、規則の方でできるだけ、法律事項は必要最小限にして、柔軟にしたいということですので、ぜひそれはお願いしたいと思います。  それから、特定、一体性については、この特定性...全文を見る
○山本(幸)委員 ぜひそういう方向でやっていただきたいと思いますが、いずれにしても、それでも、現物出資百万円あるいは金銭出資、通常は一億円だけれども、資本金を外して恐らく一千万円になるんですか、そういう方向だとしても、これでもかなり大きいですね。  そうすると、やはりこの法律が...全文を見る
○山本(幸)委員 そのところはなるほどなかなか難しいところかもしれませんですね。  日本の場合、これはどういうわけかわかりませんけれども、伝統的に、金融商品に対する投資と不動産投資というのは全く違うんだというような感じがありまして、いかにも不動産投資というのはリスキーなものだと...全文を見る
○山本(幸)委員 ちょっと幾つか若干私の理解と違うのですが、欧米でもそれは地価は安定していたわけじゃなくて、乱高下したわけですね。アメリカだってそうでしたし、八〇年代の終わりは日本と同じようにバブルを経験し、あるいはそのバブルの崩壊を経験した。ほかの国も大なり小なりそういうことを...全文を見る
○山本(幸)委員 全くそのとおりですね。なぜ日本でそういう、市場でできないかというと、制度上それがうまく機能するようにできていない、特に税制なんですね。今、日本経済が抱えている最大の問題を解決するためには、どうしても不動産投資、不動産取引に対してかかっている税制の問題を何とかしな...全文を見る
○山本(幸)委員 収益からその分を引けばいいということですのでその点は私の理解が間違っておったのかもしれません。大変いいことですが、しかしそれでも、法人税の分を、個人の収益になったときに二重課税の調整というのはしないと思うのですけれども、その点はいかがですか。
○山本(幸)委員 問題意識は、アメリカのREITのように、要するにこういうのは、投資家の資金を借りて不動産投資をしている、主たる営業者というのは、まさにその代理人というか管理者としてやっているわけですから、その収益がかかるときに、アメリカのREITのようにそこで法人税なんかかけな...全文を見る
○山本(幸)委員 大蔵省、今お話が出ましたSPCについての法人税はかけない、そういうふうにしているのですか。
○山本(幸)委員 具体的な例が出ていないと言うのですけれども、こんなものはもうここに出ておることを見ればすぐわかるのではないかと思うのです。しかもアメリカの例がある。  そうすると、SPCも今度の対策で本当に動くためには法人税が非課税にならない限り動かない話ですね。そんなばかな...全文を見る
○山本(幸)委員 ちょっとはっきりしたいのですが、この不動産特定共同事業では、利益を分配した後に課税されるので、組合段階では課税されない、そういうふうに理解していいですか。
○山本(幸)委員 そうすると、私が最初に指摘したように、例えば出資して匿名組合つくって、そこで開発して分譲住宅なりつくって、それを分譲した、その場合は、匿名組合段階で法人税はかからないのですか。そういうふうに理解していいですか。
○山本(幸)委員 そうすると、最初に私がちょっと心配したことはないということなので、これは先ほどの経済局長のあれとちょっと食い違うのですが、どうですか。
○山本(幸)委員 そのとおりで、そういうところがはりきりしていないと動かないのですね。  ただちょっと、実は業界の人に聞いたら、そういうものがかかるから、しかも二重にかかるからこれはうまく機能しないのですよという説明を私は聞いたのですよ、勉強しているとき。だから、本当に大蔵省が...全文を見る
○山本(幸)委員 それは大変ありがたいことでありまして、本当にそういう理解であれば、業界の人たちも誤解していたということですから、大いに喜ぶと思…ます。そうすると、かなり収益上はうまみも出てくるかなという気がいたしますね。  ちょっと教えてもらいたいのですけれども、今までに七件...全文を見る
○山本(幸)委員 それは現状では投資対象としては非常にいい投資になりますね、今国債の指標銘柄の長期金利というのはもう二%切るかなんて言っているわけですから。それに対して、四%の利回りが保証される。あるいは実績配当になるけれども、ちょっとリスクを覚悟すれば五一五から六%保証される。...全文を見る
○山本(幸)委員 関係業界が何か懇談したい云々があれば、これはその関係業界が独自に任意組合でもつくってやればいいじゃないかなという気がしておりますし、国家試験、宅建業法みたいに国家試験をやるならまだしも、そこまでにきちっとしたものじゃないような、研修だけをやるというぐらいだつたら...全文を見る
○山本(幸)委員 簡保資金は、外債は投資していますか。
○山本(幸)委員 外債の投資とこの不動産特定共同事業における投資と、一体どっちがリスクがないか。明らかに外債の方が大きいと私は思いますね。外使に投資して、最後のその一日に円が百二十五円から百十円になっただけで、金利が五、六%違っていたって、あっという間に一日で吹っ飛んじゃうわけで...全文を見る
○山本(幸)委員 だって、財投の預託金利、今幾らですか。
○山本(幸)委員 財投に出して二・七%で不動産特定共同事業に出したら四%保証されるんですよ。どっちが確実で有利ですか。明らかにこっちの方が有利じゃないかと思いますけれども、どうしてこれができないのかよくわからない。大蔵省は担当者がいないのかな。まさにこういうことが日本の不動産市場...全文を見る
○山本(幸)委員 年金運用でリスク・リターンの関係は明らかでないと言うけれども、今私が示したように、これほどリスク・リターンの関係が明らかなやつはないのですね。リスクはないんです。保証してくれている。しかも、リターンは高い。財投に回すより一・三%高い。  どうして年金受給者のた...全文を見る
○山本(幸)委員 平成十一年度ということですから、ちょっとまだ先のような感じがしてならないのですが、大蔵省も厚生省も郵政省も、先ほど私が示したように、日本経済の大きな問題というのは、お金があるのにかかわらず、それが国内の必要なところに回っていないということなんですね。これをちゃん...全文を見る
○山本(幸)委員 大変積極的な姿勢でありがたいと思います。大いに建設省から厚生省、郵政省、大蔵省を含めて働きかけていただいて、そしてまた、この特定共同事業がそういう意味で国民のよき投資対象として育っていくというようにお願いしたいと思います。建設大臣の前向きな姿勢に敬意を表し、ぜひ...全文を見る
○山本(幸)委員 その不動産の価格は一体だれが決めるのですか、その評価人が決めた価格というのが本当に適正な価格だと言えるのですか。価格というのは、私は経済学を勉強したが、需要と供給で決まるのだから、買いたいという人が決めるのじゃないですか。
○山本(幸)委員 それは伺っているのですね。問題は、最低価額制度というのではなくて、そういう市場のすそ野が広くなるように努力をすることが一番大事なのではないかなというように思うのですね。たった一人とかが落札するような状況をつくってしまうと勝手な値段でするかもしれませんけれども、不...全文を見る
○山本(幸)委員 うまくいかなければ変えることができるというのは、結局、買い手が出るところに合わせていくわけですね。そうでない限り取引は成立しない。  だから、私はまだ納得できないのですが、やるべきことは、そういう競売市場というものを本当の不動産市場というものにちゃんと乗せてい...全文を見る
○山本(幸)委員 その点は大いに結構なことで、やっていただきたいと思いますが、ちょっと心配するのは、そういう公共用地用に使えるようなものだったらいいのです。ただ、それにも達しないような小さいものが多いのですね。ここのところが、どう処理するかというのが恐らく最後に残ってくる問題だと...全文を見る
○山本(幸)委員 それも平成十一年度とかいうようなことがないように、建設大臣が言われたように、せめてことしじゅうぐらいには前向きの結論が出るようにぜひやっていただきたいと思います。  それから、不良債権の問題で、私は従来からずっと主張しているのですけれども、世に言われているのは...全文を見る
○山本(幸)委員 そうですね。そうだとすると、結局こういういろいろな対策はどうも一番困っているところの救済にはなかなかなりにくいのじゃないかというふうに思いますね。  例えば、昔百億円で借金した。今その時価が三十億になった。銀行から返せと言われるけれども、処分して返せと言われる...全文を見る
○山本(幸)委員 建設大臣の積極的な姿勢に大変敬意を表して、ぜひ、政府部内でこういう方向が出るようによろしくお願いしたいと思います。  質問を終わります。ありがとうございました。
04月16日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第14号
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○山本(幸)委員 新進党の山本幸三です。  きょうは外為法の改正に絡んでですが、私は、基本的にこの外為法改正をやるというのは大いに結構なことではないかというように思いますし、そういう規制が撤廃、緩和されることは、日本経済にとって長期的に必ず利益を与えるというように確信しておりま...全文を見る
○山本(幸)委員 おっしゃるように為替相場とか金利その他の要因によりますけれども、それでは、今の金利水準でいけば円安がどんどん進むというふうに思いますけれども、それでいいですか。
○山本(幸)委員 そこのところは少しおもしろい議論なので、これをやり出すと本格的になってしまいますから、後に回します。  次に、大蔵大臣は、これは閣僚懇談会ですか、一ドル百二十七円ぐらいが限度だというように発言されたと伝えられておりますけれども、これは事実でありますか。
○山本(幸)委員 百二十七円という数字は言っていないけれども、明らかに行き過ぎた動きであって、これについて懸念を持っている、したがって、適正なタイミングをとらえて断固たる措置をとると言われたということですね。  では、もう一つ伺いますが、三月十二日の参議院の予算委員会で、小島慶...全文を見る
○山本(幸)委員 今おっしゃったところで少し問題点を掘り下げたいと思いますが、今のレートが明らかに行き過ぎである、そう判断する根拠は何ですか。
○山本(幸)委員 そのファンダメンタルズというのは何ですか。
○山本(幸)委員 そういう漠然としたもので、じゃ、どこに照らして明らかに行き過ぎであるというふうに判断するんですか。
○山本(幸)委員 根拠がなくて、勝手に行き過ぎだということを決められては困るんですよ。自分で行き過ぎだと言っちゃって、それはそう思い込んでいるかもしれませんが、それは勝手な思い込みで、本当に、じゃ、どこでどういう根拠で行き過ぎだと聞かれると答えられないというのは、これはまともな政...全文を見る
○山本(幸)委員 そうすると、為替レートというのは一体どういうふうに決まるかということについてしっかりした理解がなければ、そんなことは言えないんですね。  為替レートは、じゃ、一体どういうふうにして決まると考えているんですか。
○山本(幸)委員 効率的市場仮説が当てはまるというのは、私は全然そう思わない。もし効率的市場仮説が当てはまっているとすれば、為替の乱高下なんてないんです。あっという間にすべての情報を市場関係者が全部把握して正しい判断をするのであれば、まさにそういうファンダメンタルズ、その定義はで...全文を見る
○山本(幸)委員 今おっしゃったことが見解であるとすれば、先ほどの効率的市場仮説で成り立つという話ではないと今言ったんですね。みんながそれぞれ間違った期待を持っているわけじゃない、そういうことで動いている、それは先ほどの効率的市場仮説じゃないことですね。  それから、ちょっと気...全文を見る
○山本(幸)委員 それはどうしてそう判断するのですか。中期的にファンダメンタルズから今のレートが乖離していると判断する根拠があるのですか。
○山本(幸)委員 国金局長は、今の動きが中期的な動きと考えているのか短期的な乱高下と考えているのか、どっちなんですか。
○山本(幸)委員 そうすると、今の動きは短期的な乱高下であって中期的な乖離ではないというように理解しておいていいのですか。
○山本(幸)委員 どうも政府の為替レートに対する考え方がクリアではないのですね。今の動きが短期的に乱高下しているものだとすれば、もともと短期の動きというのは——短期と中期をどう定義したのかわからないけれども私ははっきり定義した。短期は経済政策あるいは金利、国際収支、そういうファン...全文を見る
○山本(幸)委員 そうすると、あなたの期待理論というのは、期待というのは、ファンダメンタルズの数字を並べて、それの関数として期待理論をつくるのですか。今まで経済学で期待理論というのはいろいろありますけれども、決定打はないのですね。何が期待をつくっているかというのは、これは今のとこ...全文を見る
○山本(幸)委員 私は、効率的市場仮説というのが成り立つ場合には間違った期待とかは生じる余地がないと思いますから、そこのところの理解がちょっと違うと思いますから、その点はそれ以上言いませんけれども、要するに私は、期待という のは別にファンダメンタルズに限ったことではない、何でも...全文を見る
○山本(幸)委員 そうすると、日本経済の見通しについて、榊原局長は正しい理解をしている、しかし世の中の人は、市場の参加者は間違った理解をしておる、そういうことですか。
○山本(幸)委員 私は、かつて経企庁が出した見通しの的中率というのを、誤差一〇%以内であれば当たったとして過ぎ三十年間ぐらいやったことがありますが、六分の一です。つまり、さいころを転がしたのと一緒です。だから、経企庁がそういう見通しをするよりはさいころを転がした方が——同じぐらい...全文を見る
○山本(幸)委員 その点の明確な解釈を出してもらえたので、大変ありがたいのです。それは、よっぽどおかしなことをやらない限りは、基本的には、第三者との間で取引をやった場合には寄附金課税としないということをはっきり明言していただいたというふうに理解しております。これは、実務的には非常...全文を見る
○山本(幸)委員 債権放棄について、かなり融資先等で問題があって、役員を派遣しているとか、そういう場合で、きちんとした再建計画をつくって、そして関係者をちゃんと調整してやるようなものであれば、これはできるというような解釈のようですから、これもかなり実務的には大きな意味を持つと思う...全文を見る
○山本(幸)委員 大幅で持続的な国際収支の黒字がどうして望ましくないのですか。
○山本(幸)委員 国際的な調和ある発展に反すると言っているのですが、どういうことですか。中身がよくわかりません。私は、ここのところの理解が非常に問題があるというふうに思っているのです。  経常収支が黒字というのは、資本収支がその分赤字だということです。つまり、経常収支が黒字の分...全文を見る
○山本(幸)委員 大幅で持続的な黒字があれば、反対に赤字があるから悪いという、そこもよくわからない。  国際収支の黒字が得で赤字が損だという感覚をよく持つのですけれども、私は、そこが一番誤りの出発点で、国際収支の黒字には二種類あると思っているのです。一つは景気の循環において起こ...全文を見る
○山本(幸)委員 そのとおり。要するに、完全雇用水準であっても、総貯蓄と総投資を比べてみたら、貯蓄の方が大きいという状況で起こっているわけです。そのことが何か悪いことか。  例えば、企業でも、発展している企業というのは、借金して発展するのです。しかし、借金しながら、大いに収益を...全文を見る
○山本(幸)委員 日本経済のためにいろいろなことをやるのは大いに結構なことで、外為法改正もその一つと思っているのです。それを自分の国のためにちゃんとやるというのはそのとおり。しかし、この外為法改正をやるということは、では今まで日本の市場は閉鎖していたのですねというように理解された...全文を見る
05月14日第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第20号
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○山本(幸)委員 新進党の山本幸三です。  日銀法改正ということで、今回の法律改正の目的は日本銀行の独立性を高めることに主な目的があるというふうに言われております。それは一面結構なわけでありますけれども、その結構な前提は、日本銀行がまともなことをやるという前提つきでありまして、...全文を見る
○山本(幸)委員 各金融指標の調節手段を通じて貨幣の供給、信用をコントロールするという一般的な定義があると言われたのですが、そんな定義はどこに書いてあるのですか。     〔柳本委員長代理退席、委員長着席〕
○山本(幸)委員 私は、日本銀行の考え方がそういうものだというようなことを聞いているのではない。大蔵大臣、大蔵省は金融政策というものをどういうふうに理解しているのかと聞いているのです。
○山本(幸)委員 それでは、もうちょっと進めますが、各種の調節手段を活用して何をするのですか。
○山本(幸)委員 もちろん最終的な目標はそうでしょうが、各種の調節手段を活用してハイパワードマネーをコントロールする、そういうことではないのですか。
○山本(幸)委員 ハイパワードマネーをコントロールすることができるかできないかわからない、あるいはそれが適当かどうかわからないというような話ですが、適当でないという考え方はあるのですか。
○山本(幸)委員 ハイパワードマネーを直接コントロールできる対策があるかどうかというような話をされたのですが、それでは、最初に調節手段として挙げられた準備率を操作するとか公開市場操作をするとか、これはまさに直接ハイパワードマネーをコントロールすることではないのですか。
○山本(幸)委員 はっきりしたことは、ハイパワードマネーのコントロールはできると大蔵省は考えている。しかし、そのことが市場にとって適切なのかどうかはよくわからない。したがって、金利というものを中心的に考えるということが必要かなという話ですが、ハイパワードマネーをコントロールするこ...全文を見る
○山本(幸)委員 大分わかってきました。現金のところはコントロールできないところがあるから、ハイパワードマネーで云々というのはちょっと問題がある、議論があるということですが、実はハイパワードマネーの中で現金通貨というのは大した量ではないのですね。ちょっと僕は数字がありませんが、計...全文を見る
○山本(幸)委員 つまり市場金利をまずメルクマールとして大事に考えて、そして金融調節をやるということのようですね。  そこで、話を進める意味でお伺いしますけれども、日本銀行が金融を引き締めたり緩めたりするときの基本的な式というのがありまして、これに基づいてこの統計表もできている...全文を見る
○山本(幸)委員 大体この式のとおりだ、しかし、それは準備預金積み立ての一カ月を単位として考える、そしてその間は市場金利に影響を与えることができるという形で金融調節をやるのだというお話ですね。その点については後からゆっくりやりますが、その前提を置いた上で、基本的に日本銀行はこの式...全文を見る
○山本(幸)委員 その点は理論的な話ですから、ちょっと後でやります。  要するに、言っていることはさっきと同じことで、一カ月という準備預金を積むという期間を見れば、もう市場の資金不足、資金需要に対してその点は完全に満たさなければいけない、日本銀行はそれに受動的に応じますと。だか...全文を見る
○山本(幸)委員 その責任についてはっきりしないんですが、もうちょっと細かくお聞きします。  それじゃバブルが起こるとき、要するに右肩上がりの様相が起こってきた。企業家は自信を持ち、あるいは経常収支が黒字で東京が金融センターになるという意味でオフィス需要がふえた、あるいは資産価...全文を見る
○山本(幸)委員 つまり経済がそういうふうにいい状況があって、それに対応するために金融機関が貸し出しを進め過ぎた、そのことによってバブルは起こったんだという議論なんですが、ここが問題なんですね。  確かに、金融機関は貸し出しをふやすと、その貸し出しというのは貸し出した先の預金と...全文を見る
○山本(幸)委員 おっしゃったように、短期市場金利をどうしてもっと上げなかったのか。むしろそれよりマネーサプライを安定化させた方がよかったなと私は思っている。それはなぜかというと、金利で意味があるのは名目金利ではなくて実質金利なのですね。その当時、金利が高いといっても、インフレ期...全文を見る
○山本(幸)委員 そういう説明をするのですが、僕は大体においておかしいと思っているのです。私、最初にマネーサプライを定義しなかったので申しわけないのですが、私はM2プラスCDで言っています。それで結構だと思いますが、国債にそれが動いたからマネーサプライが減るかそんなことはない。こ...全文を見る
○山本(幸)委員 急に言っても無理でしょうから、これはぜひ改善を考えてもらいたいなと思っています。というのは、そんなことを理由にして、日本銀行のマネーサプライの運営方針、金融調節がおかしいことをその理由にされたら困ってしまうので、この点は今後検討してもらいたいというふうに思います...全文を見る
○山本(幸)委員 そのごく限られた範囲ではできるということですか。
○山本(幸)委員 その意味では、私は最初にちょっと間違ったかもしれません。通貨の量の方が多いという意味で、ちょっと訂正しておきたいと思いますが、しかし、量的には少ないかもしれないけれども、この準備預金というのはまさに金融政策の実に大きな手段なんですね。この準備を通じて短期市場金利...全文を見る
○山本(幸)委員 全くの間違いでかかったという例はあるということですが、実は、この積みの最終日に積めないというのは大変なことになるというふうに民間の銀行では理解されている。  そして日本銀行は、結局基本的には、私が最初に申し上げた式で物事を考えながら、資金不足、資金需要というも...全文を見る
○山本(幸)委員 最後に、要するにこれから日本銀行が独立してかなり重要な役割を担っていくというときに、もうこれまでのような密室でおかしなことをやるようなことは絶対許されない。客観的で、明示的で、はっきりとした基準を設けて金融政策を運営し、個々の銀行を陰湿ないじめでやるというような...全文を見る
05月21日第140回国会 衆議院 税制問題等に関する特別委員会 第5号
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○山本(幸)委員 新進党の山本幸三です。ありがとうございます。  中里先生に三点お伺いしたいのです。  私は、基本的な認識としては、中里先生のお考えに非常に同意できるような気持ちでおりますが、そこで最初に、第一問が、消費税について、法人税のところは課税ベースの拡大云々があるの...全文を見る
06月12日第140回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第5号
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○山本(幸)委員 新進党の山本幸三でございます。  きょうは、お三方の参考人の皆さん、本当に貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございました。私も、エネルギーはまだ素人でありますけれども、大変勉強になりまして、それを踏まえて御質問をさせていただきたいと思います。  後は座らせ...全文を見る
○山本(幸)委員 そうすると、供給曲線は今はずっと上っているけれども、三、四十年でピークアウトして、そこから後は下がるという形で考える。他方、消費、需要の方は、これは下がる可能性はないのだと思うのですね。むしろ、発展途上国がいよいよ経済成長をしていけば、より石油資源を需要するよう...全文を見る
○山本(幸)委員 生田参考人、今のような理解でよろしゅうございますか。
○山本(幸)委員 そうすると、かなりイメージがはっきりしてきたのですが、要するに、今は競争力上石油の方が石炭よりも優位だけれども、いずれ三、四十年ぐらい後には、将来の需要の状況あるいは供給の状況から考えて、価格競争力としても石炭とほぼ並ぶ。  そうすると、将来的なエネルギー戦略...全文を見る
○山本(幸)委員 内野参考人はいかがですか、原子力の見通しについて。
○山本(幸)委員 そうなりますと、選択の幅がだんだん限られてくるわけですね。  今、生田参考人が非常にわかりやすく御指摘いただいたのですが、恐らく原子力にこの見通しのとおり頼ることは難しい。新エネルギーというのも、もともとそれほど頼るような数字ではない。そうすると、天然ガスはも...全文を見る
○山本(幸)委員 そうなると、どうするのですかね。石炭はもう目いっぱいで、最大限この見通しの数字だとすると、石油に頼らざるを得ないことになる。  そうすると、何らかの条件を変えて、この構成を変えるしかない。つまり、石油を高くするか、あるいは、幾らお金がかかろうと、石炭、国内炭を...全文を見る
○山本(幸)委員 大体お考えはよくわかってまいりました。  最初に御紹介した第一回東京サミットのときも、まさに石油の輸入量を決めちゃって、とめちゃったわけですね。そうしたら、自動的に経済の調整メカニズムが働いて、ほかのエネルギーに対する需要が進んでそういうものの開発も進んだとい...全文を見る
○山本(幸)委員 ありがとうございました。  その前段の日本の石炭鉱業、あと二つですが、これは残すべきだ、これは内野先生、はっきりおっしゃったので、御賛同をいただけると思いますが、生田先生、いかがですか。
○山本(幸)委員 住専ですったもんだしたとき六千八百五十億円、あれだけ出しておいて、三百億円か四百億円出せないとも思わないのですが、しかし、大事なことは、まさにそういうことが必要であると国民の理解が得られるような説得力のある答申が出るかどうかにかかっているわけですね。まさに、先生...全文を見る