山本幸三

やまもとこうぞう

小選挙区(福岡県第十区)選出
自由民主党・無所属の会
当選回数8回

山本幸三の2011年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月04日第177回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三でございます。  きょうは、民主党のマニフェスト、特にその財源のところについて詰めた議論をしたいと思っているんですが、要するに、民主党のマニフェスト、六月なり九月なりに見直すというような話をしていますが、検証ですか、これは簡単で、財源のとこ...全文を見る
○山本(幸)委員 そのとおりおっしゃられたわけであります。したがって、ここで、この民主党のマニフェストの表から見ますと、今おっしゃったのは、公共事業のところで一・三減らすというところを一・五減らした。これは相当減らしちゃったわけですね。私は減らし過ぎだと思うんですが、このことによ...全文を見る
○山本(幸)委員 つまり、公共事業はこれ以上減らさないというふうにおっしゃったと理解いたします。  そこで、皆さん方、このマニフェストのところで、今財務大臣が言ったところ、数字をちょっと書いておいてもらいたいんです。公共事業は一・三のところが一・五、もうこれ以上減らさないからこ...全文を見る
○山本(幸)委員 それでは、もう一度確認しますが、総務大臣は、国家公務員の給与二割削減、ちゃんとやると確約されるわけですね。
○山本(幸)委員 それじゃ、できなかったら責任とってもらいますからね。  私は、とてもできると思わない。今までの……(発言する者あり)主観ですがね。だけれども、そういう意味では、できるというところもあるし、できないと我々は思う。客観条件からいえば、できない方が大きいと思うけれど...全文を見る
○山本(幸)委員 言葉だけじゃなくて、不断の努力というのは、どれぐらいまで減らせるんですか。
○山本(幸)委員 いや、それはだめなんだよ。マニフェストは数字を挙げているんだから。数字を挙げたら数字で答えてくれなきゃ議論になりませんよ。
○山本(幸)委員 努力はするという気持ちがあったって、数字を出してくれなきゃ信用できないので、ここは〇・七で、それは仮置き。  済みません、国交大臣、もう結構です。削らないと言ったんだから、もう結構。  そこで、ここのところの最大の問題はこの補助金のところですね。これが大どこ...全文を見る
○山本(幸)委員 それはだめだよ。だって、マニフェストで補助金の四十九兆円を削ると言っているんだから。それはどうしたんですか、どうなったんですか。
○山本(幸)委員 蓮舫大臣はもう職務放棄しちゃったようですけれども。だって、ここは事業仕分け等をやって捻出すると書いてあるんだから。その担当大臣が、ここの部分についてどうなるかというのを全然わかっていないというのはおかしいですよ。  では、財務大臣、答えますか。
○山本(幸)委員 それはそうですよ。ちょっと削ったところもあるけれども、ふえているところもあるんだよ。それが全体としてどうなったかということが大事なんですよ。それは勉強しておいてくださいよ。(発言する者あり)いやいや、蓮舫大臣、あなた、それを勉強しておいてくださいよ、お願いします...全文を見る
○山本(幸)委員 そうですね。  そうすると、今おっしゃったような社会保障関係費、地方交付税交付金、文教科学振興費、こういうものはこれから減らせるんですか。減らせますか。  厚労大臣が来ておられるので、社会保障関係費、これから減らせることがあるんですか。
○山本(幸)委員 そうですよね。これは、もうとてもじゃない。ふえることはあっても減らすことはできない。だって、我々自民党政権が減らそうとしたとき、批判して、そうしないといって政権をとったんだからね。  そうすると、そのほかは地方交付税交付金。総務大臣、これを減らしていけますか。
○山本(幸)委員 つまり、なかなか減らせるようなものじゃない。これがほとんど大宗だからね。  そうすると、この四十九兆円を減らして六・一兆円出すなんというのはできない。むしろふえていくんですよ。これは四十九兆円から、二十二年度、最初の予算、皆さん方がつくった、四・七兆円ふえてい...全文を見る
○山本(幸)委員 今までで〇・二兆減らしたというところですね。  そこで、皆さん、これ以上減らせるかどうか、ぐっと減らせるかというと、もともと、もとがそんなに大きくないからそう簡単な話じゃない。足したってあと〇・一減らせるかどうかですよ。  そうすると、もうでき上がっちゃった...全文を見る
○山本(幸)委員 つまり、毎年毎年こんな金なんか出ないんだ。だからそれを当てにしちゃいかぬということですよ、財務大臣がおっしゃっているのは。そのとおりだと思いますけれどもね。何かきのう官房長官は、いや、それでも毎年できるみたいな話をしましたが、どうですか。
○山本(幸)委員 全然間違っているんだよ。  まず、聞いてもいないことを答えたから言いますが、どこかでマニフェスト用の財源を用意して、ほかのところでふえるのはしようがないなんて言っているけれども、そんな議論なんてやっていないんですよ。だって、これは、一般会計と特別会計を全部合わ...全文を見る
○山本(幸)委員 では、その一定程度といったら、外為と財政投融資でどれだけ出るんですか。
○山本(幸)委員 その二兆五千億は積み立てたものを取り崩しているんだから、それだったら、全部取り崩すと言うなら……(野田国務大臣「今のはフローです、剰余金です」と呼ぶ)ああ、剰余金の分ね。  では、あなた方はその剰余金を、これは、財務省の説明では特例的にやると言っているんですよ...全文を見る
○山本(幸)委員 そのフローの部分を使おうなんというのは特例的なので、もしこれが毎年平成二十五年度からずっと使おうと思ったら、恒久法にしてもらわなきゃいかぬから、今回の特例法は引き下げてもらわなきゃいけませんよ。  それから、では積立金を使うのか。外為特会の積立金をこれからも取...全文を見る
○山本(幸)委員 そのとおりだよ。外為で、そんな、もうできませんよ。八十一円だよ、今。それを、またフローでも使いましょうなんという話を官房長官は言っているけれども、財務大臣はそれを認めるんですか。
○山本(幸)委員 ということは、使われない、ないということですよ。  二十五年度以降に毎年毎年こんな数字は出てこないし、そもそも埋蔵金なり、この性格上、毎年期待できるものじゃありませんよ。しかも、外為はその問題がある。財投で出てくるといっても〇・二ぐらいでしょう、毎年フローとし...全文を見る
○山本(幸)委員 あなた方は話をすりかえているけれども、ここで言っているマニフェストというのは、埋蔵金と資産の売却で新しいことをやりましょうと言っていたんじゃないの。税外収入、それは今までだってありますよ、日銀納付金とかそんなのを含めて。それを全部マニフェストに使おうというわけ。...全文を見る
○山本(幸)委員 その一・三兆円の中には、地方住民税の部分も計算に入れているんですね。
○山本(幸)委員 この点は大問題なので、後からやります。これは認めよう。  そこで、これ以上、そういうもので、マニフェスト用で税制改正、増税してやれるようなものがありますか。配偶者控除なんかは考えますか。
○山本(幸)委員 では、配偶者控除はやるということですね。
○山本(幸)委員 そうしたら、一・三兆円からちょっとふえるかもしれませんね。ここは全部で二・〇ぐらいでしょう。では、二・〇としておこう。  そうすると、もうこれだけでアウトだよ。最初の、一番上のところでマイナス八だよ。次のところはゼロだ。最後の租特のところで二を出したとしても、...全文を見る
○山本(幸)委員 私は、細川大臣は大変人格者だと尊敬しておるんですけれども、大好きな方なんですけれども、きょうは政策論なんでちょっと厳しい言い方になりますけれども、お許しをいただきたいんですが、私が聞きたいのはそういうことじゃない。さっきは数字の話ばかりしたのでもう飽いたと思いま...全文を見る
○山本(幸)委員 明らかにこの地方財政法違反じゃないですか。どうしてこんなことができるんですか。
○山本(幸)委員 法律にはそんなことは書いていませんよ。新たな事務を行うんでしょう、今度。子ども手当は全く新たな事務ですよ。それには、国は財源について必要な措置を講じなければならない。これがほかで、地方に負担させていいなんてどこに書いてあるんですか。  それから、二条一項の、地...全文を見る
○山本(幸)委員 全く納得できない。では、地方財政法第二条二項の「いやしくもその自律性をそこない、又は地方公共団体に負担を転嫁するような施策を行つてはならない。」これは明らかに違反しているじゃない。  しかも、あなたは、児童手当と子ども手当の関係について、いかにも児童手当は消え...全文を見る
○山本(幸)委員 日本は法治国家なんですよ。法律できちっとこういうことができますということしかできないんですよ。ちゃんと地方財政法に、新しい義務を生じるときは財源は国が全部面倒を見るということと、それから、もっと基本に、むやみに負担を転嫁するような施策を行っちゃいけないと書いてあ...全文を見る
○山本(幸)委員 全然説得力がないわけです。  では、今おっしゃったように、金目の話はどこかでけりをつけたかもしれないけれども、法制度上は全くおかしいんだよ。これは法律国家として成り立っていませんよ。地方財政法違反じゃないの。あなた、総務大臣として、地方財政法違反をされておいて...全文を見る
○山本(幸)委員 地方の人が要望したとか、そんな中身の話はいいんだよ。私は、法律制度の話をしている。法律論をやっている。  明らかに、この法治国家日本で国が勝手なことをやるときに、きちっと地方自治権を、あなた方は地域主権とか言っているじゃないですか。閣議決定もやっていますよ。地...全文を見る
○山本(幸)委員 地方財政法上明らかな違反でしょうが、二条一項と十三条と。どうしてこんなことが法律の規定なしにできるんですか。総務大臣、地方財政法を所管していてそう思わないんですか、あなた、二条二項とか十三条とか。思わないというのだったらおかしいよ、あなたは。どうですか。
○山本(幸)委員 もう時間が来たのでやめますけれども、今、総務大臣は全く同趣旨のことをおっしゃったんですよ、本来ならば、児童手当法をきちっと廃止して、きちっと調整をしてやる法律構成が望ましいんだと。そうしなきゃ、こんなものは認められませんよ。そういうふうにするようにしてください。...全文を見る
02月25日第177回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号
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○山本(幸)分科員 自由民主党の山本幸三です。  きょうは、G20の話と予算の話をお伺いしようと思ったんですが、G20については、午後から財務金融委員会がセットされまして、そこで報告を受けて質疑するということで、私も一時間時間をいただきましたので、この話は午後ということにいたし...全文を見る
○山本(幸)分科員 そこで、第一の目的がステップスリーだと。ステップワン、ステップツーで〇・三%GDPにプラスの影響、それから、〇・六ということが出ていますが、このステップスリーの本予算の経済効果は何ですか。
○山本(幸)分科員 それじゃだめなんです。では、ステップワン、ステップツー、ステップスリーというのは何なんだと。その効果も示さないで、それで成長戦略に資していますなんて言えませんよ、ステップスリーを。ステップワン、ステップツーはちゃんと言っているんだから、ステップスリーについて言...全文を見る
○山本(幸)分科員 決して納得いたしません。  財務大臣、経済財政モデルというのがあるのを知っていますか。
○山本(幸)分科員 この経済財政モデルというのは複雑ですよ。それは財政の複雑さなんというものじゃないんだ、経済全体を見てモデルをつくっているので。だって、これは方程式が二千三百四十五もあるんだよ。そういうモデルをつくっておいて、できないわけないじゃない。予算のところ、財政ブロック...全文を見る
○山本(幸)分科員 そんなの説明になりませんよ。だって、年金とか一々そんなもののためにモデルをつくっているんでしょう。そのためにいろいろな推計式を出してやっていくんだよ。既に過去のものについてはできていますよ、年金だって。だから、この点については入っていませんというならいいけれど...全文を見る
○山本(幸)分科員 私は、過去の、麻生さんのときはどうのこうのというのは聞いていないんだよ。今やれと言っているんですよ。できるんだ、経済モデルがあるんだから。モデルの財政ブロックのところだけ数字を入れてやればいいじゃない。何でできないんですか。あるいは、あなたが言ったように、その...全文を見る
○山本(幸)分科員 何を言っているんですか。そうしたら、あなた方が出している中期経済見通しなんてどうなるんだよ。このモデルが基本になっているんでしょう。そんなものは出しておいて、それで予算については出せませんなんて、そんなの言えませんよ。だって、財政以外のほかのものを前提に置いて...全文を見る
○山本(幸)分科員 だから、財政を前提にして、それプラス、そのほかの、世界経済の成長率見通しをこう置きます、あるいはほかの前提を、原油なり為替レートなり置いてやるわけだな。そこを外して、それは過去の、去年のものでいいよ、去年のもので一定として、財政だけは変わったとして入れればすぐ...全文を見る
○山本(幸)分科員 だれも完璧なモデルがあるなんて思っていませんよ。だって、それは少しずつ直していくんだから。でも、かなり詳細なものができ上がっていますよ。  だから、できるんですよ。できるけれどもやらないんだよ。何でやらないんだ。多分マイナスになるからでしょう。そうじゃないん...全文を見る
○山本(幸)分科員 だったら、効果があるというならちゃんと示しなさいよと言っているんだよ。それは数字で議論しなきゃしようがないよ、そんなの。しかも、できるんだよ、このモデルを持っていて。どうして示さないの。効果があるなんて、そんな、口だけで印象的なこと言ったって納得できませんよ。...全文を見る
○山本(幸)分科員 全然理解できないよ、そんなの。  では、あなた方が出した主要経済見通しで、実質成長率一・五だよね。公需の寄与度はマイナス〇・二ですよ。これは、まさに予算が中心の効果じゃないの。マイナス〇・二ですよ。どこに効果があるんですか。
○山本(幸)分科員 だから、幾つかの要因があって、公需寄与度として、ちゃんとあなた方が出しているんだよ、マイナス〇・二だとね。これはそうでしょう。これはこの予算の効果じゃないの。そうじゃないんですか、財務大臣。
○山本(幸)分科員 だったら、それをしっかり言ったらどうですか。この予算はマイナスの効果しかないんだ。(発言する者あり)  ちょっと待って。違うというのは、言ってごらん。
○山本(幸)分科員 それなら、公需というのは何ですか。公需の中身をきちっとして、それも入れていないの。税制改正の影響だって入れていないの。政府最終消費支出も入っていますよ、これは。入っていないんですか、この公需のマイナス〇・二のところには入っていないというんですか、五十嵐さん。ち...全文を見る
○山本(幸)分科員 だから、それをちゃんと出してください。そうしたら経済見通しは変わるんだから。あなた方は、主要経済見通しで、公需はマイナス〇・二だとちゃんと言っているんだよ。それには全部入っているんだ。そうでしょう。違うというなら、どう違うか、資料をちゃんと提出してくださいよ。...全文を見る
○山本(幸)分科員 あなた、五十嵐さんが言ったように、一つ一つについて効果があるという資料をちゃんと持っているんですね。あるんですね、内閣府、それぞれについて。
○山本(幸)分科員 では、五十嵐副大臣はあると言ったじゃないですか。それを出してくださいよ。
○山本(幸)分科員 では、公需寄与度には何が入って、どれが外れているんですか。
○山本(幸)分科員 税制の影響については入っていない。では、それはどこで出てくるんですか、GDPの中では。
○山本(幸)分科員 だって、あなたは、税制改正の効果についての数字は持っています、これは効果がちゃんとありますと言ったじゃない。言ったなら、どれだけの効果があると思っているんだと、その数字を示してくださいよ。それは極めて興味がある。税制改正論議のときはきちっとしたいから、必ず出し...全文を見る
○山本(幸)分科員 数字がなかったら反論できないじゃない。公需がマイナス〇・二と言って、我々が考えれば、これは予算の影響だなと思いますよ。そのほかのところで、税制改正なり雇用対策なりで効果がありますと言ったら、それは民需も入るのかもしれないが、では、それはどれだけの効果があるかと...全文を見る
○山本(幸)分科員 何を言っているの。あなた、これはマクロモデルで、法人税をGDP一%相当上げたらどうなる、個人所得税を一%相当上げたらどうなるとちゃんと出ていますよ。そういう計算をしているということでしょう。
○山本(幸)分科員 出そうと思えばできるんですよ。これはそういうモデルなんだ。だから、そういう効果があると言明したから、ちゃんと税制改正の議論の前までに出してもらいたいと思いますよ。いいですね。  最後に大臣に、なぜこんなことを言うかというと、ステップスリーというのは全然中身が...全文を見る
○山本(幸)分科員 全く説得力がないんですね。だって、自分たちの経済見通しで公需はマイナス〇・二だとちゃんと出しているんだから。公的には効果はありませんよ、マイナスで足を引っ張りますよと言っておいて、それで通ったら効果があるなんて、何の説得力もない。説得力のある数字を示しなさい。...全文を見る
02月28日第177回国会 衆議院 予算委員会 第18号
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○山本(幸)委員 私は、自由民主党・無所属の会を代表して、平成二十三年度予算三案につき撤回のうえ編成替えを求めるの動議に関して、その趣旨の弁明をいたします。  民主党政権発足以来、デフレの継続に加えて円高が急速に進み、我が国経済には大きな影響が出ています。この間、菅総理を初め閣...全文を見る
03月02日第177回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号
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○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三です。  先週の金曜日に予定をしていたのでありますが、与党の強行的な採決方針ということで流れましてね。参議院に行ったから、ではゆっくりやるのかなと思っていたら、きのうの夜、おいしい料理を食べていたら、急にあしたやることになったからということ...全文を見る
○山本(幸)委員 それで、要するに経常収支の不均衡なんてないと、私はここで証明したつもりですよ。だから、そんなことをこれからのG20で決して決めてはいかぬよと。そんなことをやれば、日本の政策手段が限られちゃうんだ。思い切った介入もできなくなるし、そのほかの悪影響も出てくる。  ...全文を見る
○山本(幸)委員 あなたは対外不均衡と経常収支の不均衡を使い分けましたけれども、対外不均衡というのは何ですか。
○山本(幸)委員 そうしたら、対外不均衡と経常収支の不均衡は一緒じゃないですか。そうしたら、経常収支の不均衡というのはないんですよ。  経常収支とは、おっしゃったように、企業にしろ個人にしろ、最適だと思って行動した結果をちょっとどこかで線を引いただけの話なんだ。こんなもの、赤字...全文を見る
○山本(幸)委員 黒字なんか問題ないの。  それで、実は、日銀総裁はおもしろいことを言っているんだ、このことについて。  白川日銀総裁は、フランス中央銀行に寄稿した論文で、不均衡の見きわめに経常収支を使うことは危険だと言っているんです。「経常黒字や赤字は経済主体の自発的な選択...全文を見る
○山本(幸)委員 随分、論文で言っていることと違いますね。  黒字で、大き過ぎて、何か問題が起こるんですか。おっしゃったように、それは中国みたいに固定レートにしていれば、自分のところがインフレになるだけですよ。だから、自分でやればいいんだよ。  変動相場制で黒字で、大き過ぎて...全文を見る
○山本(幸)委員 そこが問題なんだ。黒字が続いていれば、それは為替レートが操作されているんじゃないかというふうに思われてしまう。この黒字不均衡論を認めれば、そういう議論を引き起こすんですよ。だから問題だと言っているんですよ。そうすると、おまえのところは操作しているんだろうと言われ...全文を見る
○山本(幸)委員 とんでもない発言で、それは因果関係が逆でしょうが。あなたが失敗してデフレを起こしたから、その結果、企業はリストラせざるを得なくなったんですよ。そして、その負担を労働者が受け入れざるを得なくなったんですよ。労働者の方が先に下げたからデフレになったなんて、とんでもな...全文を見る
○山本(幸)委員 話をごまかすんじゃないよ。私は、まず賃金の話を聞いていたんだよ。その後、今言ったことを言いますよ。  何が、金融政策を全力挙げてやっているですか。何もやっていませんよ、私に言わせれば。結果が出ていないというのは、金融政策を何もやっていないということと同じですよ...全文を見る
○山本(幸)委員 全然認めようとしないんですか。これは大問題ですよ。  デフレの原因は労働者にあるんだ。そんなことを聞いて怒らない労働者がいたら、僕は見たいね。とんでもないことを言っている、日銀総裁は。これは許せない。それが一つ。  それから、先ほど、デフレの原因というのは相...全文を見る
○山本(幸)委員 あなたが言っているのは、供給の方の、潜在成長力を上げるためには生産性とか、人口減少を補うために労働参加率を上げるとか、そういうことが必要だと言っているわけです。これはむしろデフレをふやす方向に働くはずだ、供給能力拡大なんだから。  だけれども、大事なことは、あ...全文を見る
○山本(幸)委員 何を言っているか、わけがわからない。現在の供給力が一緒で何とかと。もう少しバーナンキみたいに、はっきりわかるように言いなさいよ。  私は証明した。生産年齢人口とインフレ、デフレは全く関係ない、それから生産性上昇率とインフレ、デフレは全く関係ない。もし文句がある...全文を見る
○山本(幸)委員 簡単に私に同意してもらうとちょっと困るんだけれども。  それならそうはっきり言いなさいよ。デフレだけれどもデフレスパイラルじゃなきゃいいんだというふうに常々言っているように聞こえますよ。  デフレは絶対だめだ、悪だ、そう主張して、ではそれをいかにして早く脱却...全文を見る
○山本(幸)委員 よくわからない。量と言いながら、またほかのことを話し出す。  あなたはバランスシートのGDP比を言うんだけれども、日本は高い高いと威張っているんだけれども、私はこれは予算委員会で言ったけれども、それは二十年間GDPが変わらなきゃ高くなるに決まっているじゃないで...全文を見る
○山本(幸)委員 あなたは、予算委員会のときに、バーナンキはそう言ったとしきりに言うんだけれども、私は調べた。バーナンキはそういう趣旨で言っているんじゃないですよ。バーナンキは、議会で、お金の量をふやしたらインフレになるんじゃないかと議員が心配するので、そんな心配は全くありません...全文を見る
○山本(幸)委員 では、長期国債を買っていたらマネタイズされると思って金利が上がるかもしれないという懸念がある。マネタイズされる心配があるというのは、インフレになる心配があるということと同義ですよ。  つまり、長期国債をたくさん買っていけばインフレにもなり得ると今言ったじゃない...全文を見る
○山本(幸)委員 だったら、買っていけばインフレになり得るよと言っているわけで、こんな間違ったことはこれからは言いなさんな。たくさん量を出せばデフレから脱却できると思っているわけじゃない。たくさん量を出せばインフレになる可能性があると、あなたは今認めたんだ。  そこで今度は、イ...全文を見る
○山本(幸)委員 そんな議論なんか行われていませんよ。  要するに、あなたは認めたんだ、量を供給すればインフレになる。だから、もうこんなばかなことを言いなさんなよ。それが一つ。  それから、確かに私は、国債を買ってインフレ的にしろと言っているんだけれども、それは、実際にインフ...全文を見る
○山本(幸)委員 あなたはギリシャの例を出されたけれども、ギリシャと日本は根本的に違う。これはきょうはやりませんが。  日本では、例として一九三〇年代の高橋財政があるでしょう。あのときに非連続的にインフレになりましたか。  あのときは今よりもっと強硬なことをやったんだよ。日銀...全文を見る
○山本(幸)委員 おっしゃったように、日銀が国債引き受けをやるということを発表しただけで、がらっと変わったんだ。つまり、期待感が変われば、全部変わるんですよ。それが大事なんだ。それをやれと言っているんだよ。  出口で失敗したと。それはそうでしょう、殺されちゃって、次の大臣は軍部...全文を見る
○山本(幸)委員 そこが頼りにならないと思うんですよ。  このバーナンキの三の1、「金融当局は、長期的にインフレ率を決める能力を有するが、失業率はそう簡単ではない。」それから、三ページ目の一番最後のところ、二の2ですね、「資産購入は通常の金融政策手段ではないが、これについての心...全文を見る
○山本(幸)委員 その覚悟があるんだったら、どんどん国債を買いまくって、インフレ率を、デフレ期待からインフレ期待に早く変えて、そうやればいいじゃない。それが心配になりそうだったら、自分たちはちゃんとコントロールできるという自信があるんでしょう。何でそれをやらない。たかがREITと...全文を見る
○山本(幸)委員 この辺は、おっしゃるとおりバイアス。だから、消費者物価も今ゼロと政府は見通しをしているけれども、この八月になればまたおっこちるんだね、五年ごとの改定で。〇・五ぐらい落ちますよ。だから、バイアスがあるから、当然それは見ておかなきゃいかぬ。  それから、名目金利は...全文を見る
○山本(幸)委員 時間が少なくなったので、最後に聞きます。  私は、インフレ目標政策をぜひとも入れなきゃいかぬと思って、民主党の皆さん方とも議論をして、これは必ずやり遂げる。法案も準備してやります。  そのときの基本的な考え方というのは、中央銀行の独立性には二つあるんだ。一つ...全文を見る
○山本(幸)委員 いよいよインフレ目標政策をきちっとしなきゃいかぬという確信をいたしました。  最後にまとめますけれども、結局のところ、白川総裁がずっと言ってきた人口減少と生産性上昇率とデフレとは全く関係ないということを、私は証明した。それから、名目賃金がデフレの原因だというの...全文を見る
03月25日第177回国会 衆議院 財務金融委員会 第10号
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○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三でございます。  私も、ちょうど二週間前、三月十一日の夕方からの審議に備えまして一生懸命勉強しておったわけでありますが、そのときに突然大変な地震が発生いたしました。東北関東大震災という形になりまして、多くの方々が犠牲になり、そして被災されま...全文を見る
○山本(幸)委員 五十嵐副大臣、どうですか。
○山本(幸)委員 結構です。よく勉強しておられますね。  日銀総裁はどうですか、知っていますか。
○山本(幸)委員 そのとおりでありまして、毎年やっているんですよ、日銀の直接引き受けというのは。  これは特別会計の予算総則ですが、第五条にこう書いてある。特別会計の予算総則第五条、「国債整理基金特別会計において、「財政法」第五条ただし書の規定により政府が平成二十三年度において...全文を見る
○山本(幸)委員 委員長、私の質問にちゃんと答えるように言ってください。  私が聞いているのは、これは借りかえであろうと、本来ならば金を返して、それでまた借りかえするということ、適宜借りかえということはやっているんだけれども、国債直接引き受けに変わりはありませんよ、経済学的には...全文を見る
○山本(幸)委員 委員長、しっかり私の質問に答えるように言ってくださいよ。  通貨の信認を失ったんですか、どうですか。どっちなんだ、イエスかノーか。
○山本(幸)委員 私は、将来の話なり仮定の話をしているんじゃないんだ。毎年、日銀は直接国債引き受けをやっているんだ、借換債という形だけれども。それで通貨の信認が失われましたかどうかと聞いているんですよ。一番簡単な質問じゃないですか。  委員長、ちゃんとそれしか答えないようにして...全文を見る
○山本(幸)委員 つまり、日銀は毎年、国債の直接引き受けをこれまでやってきた。大体十一兆円ぐらいだ。巨額ですよ、借りかえだけれども。しかし、それは国債直接引き受けと変わりないじゃないか。財政法第五条ただし書きにちゃんと書いてあるんだから。普通のことなんですよ、直接引き受けというの...全文を見る
○山本(幸)委員 最初のところはよくわからないけれども、インフレじゃなかったということは確認できたということで、了としておきます。  そこで、次に日銀総裁に行きますが、通貨の信認が失われるとはどういうことですか。
○山本(幸)委員 大体結構だと思いますが、要するに、通貨の信認が失われるというのはハイパーインフレのときしか起こらないですよね。つまり、インフレ率が高くなり過ぎて、これは通貨を使う価値がないかどうかということですよ。だからつまり、通貨の信認が失われるということは、ハイパーインフレ...全文を見る
○山本(幸)委員 最初の、激しいインフレのときは、ハイパーインフレのときには通貨の信認が失われる、それはわかります。二番目、これはつまり、政府が信用できなくなったというときに通貨の不信認が起こる。それは、今の政権がとてもじゃないけれども信用できないと言っていることと同じですが、日...全文を見る
○山本(幸)委員 最初に示したように、日銀の直接国債引き受けというのはもうやっているんですよ。だから、できないなんてどうして言えるんだ。さっき示したじゃないか、予算総則で。だから、そんなことは言うな。  それから、心配しているというのはわかりますが、説得力がないね、今の答弁では...全文を見る
○山本(幸)委員 昭和恐慌のときの高橋是清の歴史をよく勉強してくださいよ。高橋是清が日銀国債引き受けを発表して、彼が殺されるまでの間というのは、日本の経済パフォーマンスは最高だったんだ。物価は二%で安定し、実質成長率は七・二%。長期金利はむしろ下がった。株はどんどん上がった。全く...全文を見る
○山本(幸)委員 つまり、課税最低限を決める重要な要素なんですね、控除というのは。  課税というのは、応能負担の原則で行われるのが筋なんですね。それで行われているんですよ。これが要請されるんだ。そのときに、納税者に対して、その納税者の担税力に配慮して、最低限の生活費については非...全文を見る
○山本(幸)委員 二百万。二〇〇七年度の東京都の生活保護基準額というのがあるんです。これを見ますと、基礎控除額は百六十万円以上、配偶者控除額は七十万円以上、一人当たりの扶養控除額は七十万円以上となっているんです。つまり、生活保護を受けている人は、夫婦子二人だったら三百七十万円が最...全文を見る
○山本(幸)委員 そういうことはよく知っておいてくださいよ。それが若干高いとかあるかもしれない、それは田舎とか違うからね。だけれども、憲法二十五条で保障された生存権、最低額の生活費は非課税にしてやるという大原則がなければ、所得税制度というのは成り立ちませんよ。  プライベートな...全文を見る
○山本(幸)委員 いや、だから、そういういろいろなことを総合的に考えるなら、しっかりやりましょうよ、ここで。拙速にこの控除だけやめるなんてばらばらなことをやらないで。それが本当の抜本的な税制改正ですよ。  それから、もし、そういういろいろなことが行われていて生活費の考え方が変わ...全文を見る
○山本(幸)委員 財務大臣が一線の職員のことをしっかり考えてやることができなかったら、この国の租税行政はおかしくなりますよ。私は非常に心配だ。拙速に過ぎるこの改正は撤回すべきである。最低限、期限を少し延長して、そういう研修なりを十分にしてやるようなことも考えなければ、とんでもない...全文を見る
04月22日第177回国会 衆議院 財務金融委員会 第16号
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○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三でございます。  きょうは東日本大震災関連の国税の臨時特例の法案でありますけれども、中身は全く問題ありません。それにけちをつけるつもりは全くありませんので、むしろ遅きに失するぐらいですから、早くどんどんやったらよろしい。また、追加については...全文を見る
○山本(幸)委員 そごを来さないようにすると言っていますけれども、そごを来さないようにするのは、既に成立している法律と改正しようという法律との関係のときにやるべき話なんですよ。まだ宙に浮いていてどうなるかわからない法律、提出されてたなざらしになっている法案はたくさんありますよ。そ...全文を見る
○山本(幸)委員 確認しますが、そのときは、この附則第十二条を落とすという改正案をあなた方が出すということですか。
○山本(幸)委員 それなら、最初からこんなものを書く必要はないんですよ。これを書くというのは、もうあなた方が出したとおりに通るという政治判断をしているから書くんですよ。もし通らなかったら、これを廃止する、落とす改正案を出すというのなら、今からこんなことをやる必要はないですよ。それ...全文を見る
○山本(幸)委員 違いますよ。そういうふうだったら、そういう中立的な条文を書けばいいんですよ。必要があったら必要な措置を講ずるぐらい書いておけばいいんですよ。だけれども、私が最も気に入らないこの名前の法案が出てくるから許しがたいんだ。  それは、これが通るという政治判断をしてい...全文を見る
○山本(幸)委員 適用関係、どういうところがですか。適用関係というのは、法人税で、何月になってから施行しますといったときに、そのときに、決算が来る企業が、その期日から後に決算が来る企業なのか、その前までの企業なのか、そういう具体的な適用関係とかいうときに適用関係というんですよ。 ...全文を見る
○山本(幸)委員 適用法律名を明らかにする。何のですか。まだ宙ぶらりんで成立もしていない法律なんか関係ないじゃない、そんなの。
○山本(幸)委員 それは立法府に対する冒涜であるとは、何ですか、その発言は。法律は出したら全部成立するというふうに言うんですか。それなら立法府なんか要らないじゃないか。どうするんですか。
○山本(幸)委員 だから、今、先に審議して先に通るこの法律じゃなくて、所得税法の方でやりなさいと言うんですよ。そっちでやればいいじゃないですか。
○山本(幸)委員 答弁になっていない。そっちでやればいいじゃないですか。ここでやる必要はありませんよ。どうですか。
○山本(幸)委員 技術的な規定で、技術的だといいながら政治判断をしているから問題だと私は言っているわけです。だって、通るという前提じゃなきゃこんな条文は書けませんよ。  今問題になっているんだよ。だって、通らなかったら、これをやめる改正案をあなた方は出さなきゃいけなくなる。そん...全文を見る
○山本(幸)委員 許せない。だって、先に出そうが出すまいが、国会の審議の順序を決めるのは、立法府が決めることですよ、この委員会が決めることですよ。そんなことはあなた方に決められる筋合いじゃないよ。  そして、そういうことになって議論が始まって、ここは通しましょうという合意がある...全文を見る
○山本(幸)委員 そのルールにのっとってというのは、どういうルールですか。
○山本(幸)委員 財政再建の観点でというところをもうちょっと議論したいんです。  財政規律というのは、要するに財政が、赤字が発散しない、つまり、政府累積債務がGDP比で拡散していかないような状況にしていくことが、財政の持続性を保つことになるし、財政規律を確保することになる、私は...全文を見る
○山本(幸)委員 そこで、累積政府債務残高がGDP比より拡散しないようにする、そのためには二つの方法があるんですね。一つは、基礎的財政収支を黒字にするというやり方。もう一つは、名目成長率が名目金利より大きいような状況に持っていくというやり方。この二つがあると思いますけれども、その...全文を見る
○山本(幸)委員 私はこれしかないと思うんですね。  そこで、名目成長率が名目金利より大きい状況を早くつくることが大事。これはドーマーの条件というんだけれども、ところが、ずっと日本はデフレが続いていまして、名目成長率がマイナスだ。過去十二年間、平均マイナス〇・六ぐらい。ところが...全文を見る
○山本(幸)委員 金利が上がったんだ、それは一瞬、市場は動揺しますよ。だけれども、よく考えてみれば、私が言ったようなことだ、順々に考えてみれば落ちついてくるんだ。  大臣は名目成長率が大事だということを言われましたので、これはインフレ目標政策を認めるような話なんで、大変勇気づけ...全文を見る
06月08日第177回国会 衆議院 財務金融委員会 第21号
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○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三でございます。  このたび、ひょんなことから理事になりまして、野党筆頭理事という重責を担うことになりまして、浅学非才の身でありますが、指名された以上は誠心誠意務めたいと思いますので、よろしくお願いします。  きょうは、金融機能強化法の審議...全文を見る
○山本(幸)委員 ありがとうございます。ぜひ、そういう体制をしっかり組んで、使いやすいようにやってもらいたいと思います。  ただ、今回は、貸し手責任とかなんとかいう話じゃないんですね。地震と大津波と放射性物質の拡散とかいう問題で、あっという間に意図せざる不良債権ができ上がっちゃ...全文を見る
○山本(幸)委員 私は、従来の、国税庁もかなり柔軟にやってもらっていると評価しておりますけれども、それでうまくいくかどうかというのは、今回、ちょっと心配しているわけですね。  国税庁、法人税法と共通だとか、いろいろありますが、基本的に、こうした災害について債権放棄した場合には無...全文を見る
○山本(幸)委員 国税庁の法人税法基本通達は、この法律をつくったときに変えてもらったのでよく了解していますが、今回のスキームに入るかどうかという、その入るかどうか次第だというのがちょっと心配なのです。入るようにしなさい、そういうことを言っているんですよ。お願いします。  それで...全文を見る
○山本(幸)委員 災害の部分が損金に算入される、それから過去の利益との相殺ができる。あれは年数は六年だったんだけれども、今は変わったのかな。ただ、それは青色申告だけですよね。白色申告も含めて、今回はこの部分については免除益は取らないという方法にしなきゃいけないし、必要だったら税法...全文を見る
○山本(幸)委員 ぜひ、そういう税法改正も含めてやらないと、私は今回うまくいかないと思っているんですね。  そこで、両大臣に決意のほどをお伺いしたいと思いますが、なぜそういうことを言うかというと、つまり、経済合理性からいえば、金融機関の償却に対して資本注入して助けたら、これでバ...全文を見る
○山本(幸)委員 両大臣から非常に心強い答弁をいただきましたので、その気持ちでこれからのスキームをつくっていただいて、税法改正が必要なら指示をしっかりしてもらうということで、よろしくお願いします。  ありがとうございました。
07月13日第177回国会 衆議院 財務金融委員会 第27号
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○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三でございます。  きょうは日本銀行から、白井、石田両審議委員にわざわざおいでいただきまして、ありがとうございました。大変楽しみにしておりまして、じっくり議論をさせていただきたいと思います。  その前に、財務大臣にまずお伺いいたしますが、去...全文を見る
○山本(幸)委員 客観的なとは言いますが、新聞報道等から見ると、野党の協力が得られないからこの法案が成立していないんだというようなニュアンスが伝わっていますよね。大体、この法案が通らない責任はだれにあるんですか。
○山本(幸)委員 こういう会見をすればそんな話になるんですよ。だれの責任なんですか、これがおくれているのは。
○山本(幸)委員 政府・与党のだれですか。
○山本(幸)委員 そのとおりですよ。予算の歳出が通って、歳入法案が一緒に通らないんだなんというのは、その責任者たる財務大臣、あなたの責任なんだ。私の責任でできませんから、私は責任とりますというような話ならわかるよ。  あなたは、この法案が通るためにどんな努力をしているんですか。
○山本(幸)委員 三党協議ということになっている。しかし、そのためには与党側が譲歩しなきゃいけないでしょうね。そうしないと通らないんだから。  では、譲歩するために、あなたは与党内で努力しているんですか。例えば子ども手当、所得制限をなくすようにしましょうなんて、そんな、説得して...全文を見る
○山本(幸)委員 政調会長代理と意見交換しているだけで、あなた、努力していることになるんですか。私は、そういう努力をしているという姿が見えないから、おかしいと思うんですよ。それで、こんな会見をするんだから。  財務大臣というのはそんな生易しい職務じゃないんだよ。私は今まで随分大...全文を見る
○山本(幸)委員 背水の陣。法案を通すときにどういう努力をしなきゃいけないか。私は野党筆頭理事になったけれども、一度も大臣から頼まれたことはないよ。かつて、亀井さんなんというのは、平の理事でも頼みに来ていた、法案を通すためにはね。そういうものですよ、法案を抱えた大臣というのは。 ...全文を見る
○山本(幸)委員 財務大臣ならそれぐらい腹をくくってやらなきゃだめなんだ。通らなかったら責任をとりますと言うのが筋ですよ。本来、こんな記者会見をするんだったら、それぐらいのことを言うのが普通ですね。まあ、腹をくくってやるということですから少し見たいと思いますが、しっかり頑張ってく...全文を見る
○山本(幸)委員 つまり、日銀引き受けというのは、今までやっていなかったと言ったけれども、やっていたんですよ。それでマーケットが何かおかしいことを反応しましたか。
○山本(幸)委員 それなら全然問題ないじゃない。  借換債だったらいいんですか。
○山本(幸)委員 借換債というのは、本来、償還しなきゃいけないんですよ。償還して、そしてまた新しく発行したのと同じことですよ。だけれども、償還をしないで借りかえしていけば、新しく発行したものを、今度は短期になるかもしれないけれども、持つわけでしょう。そんなの日銀引き受けそのものじ...全文を見る
○山本(幸)委員 一たん買ったものを短期債で乗りかえる、それが財政法五条の「特別の事由」に当たるんですか。
○山本(幸)委員 国債の引き受けは財政法五条で一応禁止している、それは御存じですね。  「但し、」ということでただし書きがありまして、特別の事由がある場合には、国会の議決の範囲内でこれはできるということになっている、その限りではないとなっている。つまり、このただし書きの規定によ...全文を見る
○山本(幸)委員 ちょっと待って。直接引き受けに当たらないって、どうしてですか。直接引き受けそのものじゃないですか。どう違うんですか。
○山本(幸)委員 だから、一たん買ったものを短期に買いかえるのが財政法で禁止している趣旨に反しない。なぜ反しないんですか。
○山本(幸)委員 借りかえというのは、本来は償還しなきゃいけないんですよ。償還されるのが筋なんですよ。だから、借換債というのは、償還されてそれをまた新しく買っただけの話ですよ。それを引き受けでやったんだよ。そうでしょう。違いますか。  では、借りかえだったら、ずっと何だって日銀...全文を見る
○山本(幸)委員 だから、借換債が何で特別の事由なんだと。借換債というのは、一たん償還されてそれで新しくまた買うのと同じことですよ。それは面倒くさいからそのまま引き継いでいるだけでしょう。  だけれども、理念的には、償還されて、ところがまた新しく買うんですよ。そのときは引き受け...全文を見る
○山本(幸)委員 もう一回、ちょっと聞き方を変えますが、借換債といっているんだけれども、これは原理的には、満期が明けたら、政府は、持っている日銀に対して一たん償還するんですよ。そして、新しく短期国債を直接買うんですよ。それが行われているわけでしょう、経済理論的には。そうじゃありま...全文を見る
○山本(幸)委員 それは違いますよ。  もう一回確認しますが、経済理論的には、借換債というのは、一たん償還したものを、今度は短期だけれども、日銀は買うわけですね、短期債を。それは市場を通さないで直接買うわけだよ。そういうことをやっているということでしょう、それは確認されますかと...全文を見る
○山本(幸)委員 そんなの当たり前ですよ。だから早く認めてくださいよ。  であれば、その借換債は、一たん償還した後にまた今度は短期を買うんだけれども、それは日銀が金を出しているんじゃないか、金を出して買っているんでしょう。そういう形になっているんですよ。だけれども、面倒くさいか...全文を見る
○山本(幸)委員 いや、それはさっきの答えと違うんだよ。理論的には、一たん償還した、しかし、また、今度は短期債だけれども、新たに金を出して買ったんですよ、日銀は。そうでしょう。それは市場を通さないで引き受けで買ったんです。全く日銀引き受けをやっているんですよ。  借換債について...全文を見る
○山本(幸)委員 何を言っているんだ。あなたは金融政策を決める重要な立場にいるんだよ。その人が、この大震災という事象を特別な事由と思わないんですか。
○山本(幸)委員 では、ちょっと話をかえますが、市中消化ができればそんなものをしなくていいという議論をしているわけですか。では、あなたは、デフレをどうしたら解消できると思うんですか。
○山本(幸)委員 雇用がないとデフレは直らないか。  あなたはフィリップス・カーブというのは御存じですか。
○山本(幸)委員 そのとおり。つまり、雇用が出てからって、デフレが進んでいたら雇用は出てきませんよ。日本では大体二・二五%、コアCPIがそれより低くなったら失業率ががあんと上がるんだよ。  それから、投資あるいはその需要がどうして出てこないか。日銀の失敗でデフレ期待が起きている...全文を見る
○山本(幸)委員 国債の金利が一・一と低いのは、デフレ期待が蔓延しているからですよ。つまり、日銀の金融政策が足らないからですよ。それで、適切なインフレ率に達するまでやりますなんて、いつまで待つんですか。今やりなさいよ。この震災と同時にお金を一斉に出せばいいんですよ。それが直接でき...全文を見る
○山本(幸)委員 副作用があるとおっしゃいましたが、どういう副作用があるんですか、日銀引き受けをしたら。国債のマーケットが吸収する形になっているからそれでいいか。日銀が吸収しちゃえば一番いいじゃないですか、マーケットに影響しないんだから。
○山本(幸)委員 全く説得力を感じないんですがね。  国債マーケット、何でレートが安いんだ。それはデフレ期待があるから安いんですよ。  それで、国債マーケットは今はいいけれども、日銀引き受けをしたらどうして国債マーケットは壊れるんですか。
○山本(幸)委員 そういうでたらめな、日銀が言っているような言葉で毒されてはだめですよ。  財政規律が緩む。では、財政規律というのは何ですか。財政規律というのが問題だというのは、公債の対GDP比率が拡散することが問題なんでしょう。それを確認してください。
○山本(幸)委員 そうしたら、分子が公債発行残高だ、分母が名目GDPですよ、どうしてこれはどんどん上がっていったんだ。  それは、デフレで名目GDPが下がって、税収が下がったから国債を発行せざるを得なくなって分子が上がり、それで分母の名目GDPが、九二年から変わっていないんだか...全文を見る
○山本(幸)委員 これは結果で判断されるんだ。デフレ期待がなくなっていなきゃ、十分にしていないということですよ。一時的にばっと出したって、また引っ込めちゃったんだから。しかも、リーマン・ショックの後は世界各国が物すごく出したのに、日銀はほとんど何もしなかったんだから。だから円高に...全文を見る
○山本(幸)委員 札割れをしないようなものを買えばいいじゃないですか。長期国債は本当の長期国債を買えば、買えますよ。金融機関はどんどん、あなたも金融機関にいたけれども、たくさん持ち過ぎているんだから。札割れするようなものを買うからそうなるんだ。だから、そういうこと。札割れしないよ...全文を見る
○山本(幸)委員 石田さんにはもうこれぐらいでやめますが、しっかりしてもらいたい。日銀の、当局の話だけ聞いて、それにコントロールされるようじゃだめですよ。どうも、今のを聞いているとその心配がある。それでは審議委員としての仕事は果たせないんだ。腹をくくってデフレを脱却するという覚悟...全文を見る
○山本(幸)委員 物価の安定を維持する、そのために中央銀行の独立性がある、これは結構だと思いますよ。だけれども、そのときに、物価の安定の目標というのは政府が決めるんだ。それが国際的なコンセンサスじゃないですか。
○山本(幸)委員 私が言っているのは、いわゆるインフレ目標政策というのは国際的なコンセンサスだよと。ちょっと、事務方、下がれ。
○山本(幸)委員 国際的なコンセンサスというのは、インフレ目標政策をほとんどの国が採用している、先進国。変動相場制で採用していないのは、日本とアメリカぐらいなものですね。だけれども、アメリカだってもう二%と言っていますよ、バーナンキは、議会証言で。  それは、アメリカと日本はの...全文を見る
○山本(幸)委員 では、ほかの国はどうですか。ほかのインフレ目標政策の国はどうですか。
○山本(幸)委員 違いますよ。イングランド銀行なんて政府が決めていますよ。インフレ目標政策はほとんど政府が決めているんだよ、目標は。政府と中央銀行が相談するところもある。しかし、最終的には政府が決めているんだよ。達成手段は、中央銀行の独立性で、尊重してやりましょう、それが国際的コ...全文を見る
○山本(幸)委員 過去十年低かったって、当たり前でしょう、日銀が失敗してデフレにしているんだから。  それを国民が望んでいると思うんですか。あなたは、デフレでどれだけ国民が苦しんでいるかという気持ちがないんですか。失業者はふえているんだ、倒産もふえているんだ。これが、実質成長率...全文を見る
○山本(幸)委員 その点は午後に総裁とゆっくりやりますが、潜在成長率が低いからと。潜在成長率なんというのは日銀が決められるんですか。決められませんよ、そんなものは。日銀ができるのは物価を上げるか下げるかですよ。それは、物価といっても、単純な、量をふやした、そのままずばっというんじ...全文を見る
○山本(幸)委員 全く信頼できないから言っているんですよ。いつから日銀は政策金融公庫になったんだよ。そんなものはやらなくていいよ。  本当に潜在成長率を上げるような産業がわかるんだったら、日本でデフレも起こらないし、成長していますよ。そんなものは、石田さんじゃないけれども、銀行...全文を見る
○山本(幸)委員 そう思えない。だって、あなたが説明したことは日銀と一緒で、成長基盤拡大融資を一生懸命やっています、中期的なインフレ期待というのはこうです、日銀が言っていることを繰り返しただけじゃないですか、今までに発言したことは。  そうじゃなくて、じゃ、デフレ期待を一掃する...全文を見る
○山本(幸)委員 財政規律の話というのはさっき私が話しましたので、もう一回よく考えておいてください。むしろ、デフレをなくさなきゃ財政規律なんてよくならないんだ。  それから、国際的コンセンサスと言っているけれども、国際的コンセンサスでもっと大事なのはインフレ目標政策でしょうと私...全文を見る
○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三でございます。  午前中も審議委員に質問させてもらいまして、午後はいよいよ総裁においでいただいて、質問させていただきます。  私は、総裁のいろいろ講演したものとか記者会見の資料をずっと読んでいるんですが、一番気になるのは、過去、GDPデフ...全文を見る
○山本(幸)委員 その認識が非常におかしいんですね。つまり、あなたはデフレの責任は自分にはないんだと。私は、この十五年間のデフレを白川デフレと言いますよ。あなたは常に日本銀行の政策の中枢にいたんだからね。まあ、いろいろありましたよ、お互いによく知っているけれども。  それで、デ...全文を見る
○山本(幸)委員 将来、少し長い先を見て、それで、投資をするか消費するか。それはそうでしょう。だけれども、それは何で決まるんだと。それは、私は、デフレ期待があるときにはそんなものはあり得ない。デフレ期待があるときにだれが買いますか。もっと待った方が安くなるんだから買いませんよ。デ...全文を見る
○山本(幸)委員 いや、納得できない。  まず、エコノミストたちが期待を言っているのを見ると、中長期的にはプラスのインフレ期待になっていると。今や物価連動債というのがありますからわかるんですよ、市場の連中がどう予想インフレ率を見ているか。震災前はマイナス〇・三ですよ。震災後は少...全文を見る
○山本(幸)委員 物価連動債、だって、今や客観的に見られるのはそれしかないんだから。あとは人の単なる予想だけじゃないですか。物価連動債から見ればマイナスですよ。それは確かに、ずっとデフレは続いているから、今マーケットは小さくなっているんだ。だけれども、それは、おたくらがそういうこ...全文を見る
○山本(幸)委員 全然説得力がないと思うんですね。  潜在成長率が上がれば供給はふえますよ。そのときに、どうして自動的に需要がふえるんだ。需要がふえるためには、デフレ期待がインフレ期待に変わらなきゃふえませんよ。それがポイントなんだ。  世の中の、世界じゅうの中央銀行で、デフ...全文を見る
○山本(幸)委員 要するに、あなたは、とにかく日銀には責任はないと言いたいから、実質GDPさえ上げるような成長戦略だけやっていればデフレはなくなるんだと言いたいから、こういうことをねじ曲げてつくるわけですよ。おかしいんだ。理論的に、名目の歳入と実質成長率を比べて何の意味があるんだ...全文を見る
○山本(幸)委員 何が潤沢な資金の供給なんですか。結果が出なきゃ、潤沢でも何でもありませんよ。だって、これはリーマン・ショック以降のほかの中央銀行と比べればすぐわかるわけですよ。ほとんど何もしていないんだ。だから円高になっているんだよ。それを潤沢にやっているなんという、言い逃れば...全文を見る
○山本(幸)委員 あなたはしきりに、バーナンキはバランスシートと関係づけるべきじゃないと言っていると言うんですが、調べましたよ。バーナンキはそういうニュアンスで言っていない。  バーナンキが言っているのは、アメリカは物すごい量の国債を買い切りして、バランスシートを大きくふやした...全文を見る
○山本(幸)委員 このファイルはマネタリーベースと予想インフレ率を見ているわけだから、その関係でいえば、統計的に有意な関係はちゃんと出ている。  それから、あなたがおっしゃったように、ほかもやった、いろいろな約束をやったと。では、それをやればいいんですよ。それがインフレ目標政策...全文を見る
○山本(幸)委員 冗談でしょう。一番短所ばかりやっているんだよ。最大の短所は何か。責任がないということですよ。インフレ目標政策の最大のポイントは、目標をちゃんと示すから、達成できなかったら責任が生じるんですよ、中央銀行総裁に。オーストラリアでもイギリスでもそうでしょう。その責任が...全文を見る
○山本(幸)委員 日本銀行法で云々と言って、日本銀行法で責任がはっきりわかる、書いていないんじゃない。これは日本銀行法に、あなた方にとっては一番いいんでしょうね。  だけれども、インフレ目標政策というのは、独立性には二つある。目標設定の独立性と政策手段選択の独立性があって、目標...全文を見る
○山本(幸)委員 私は、そこは、中央銀行理論、間違っているんじゃないかと思うね、あなたの。  一回、自民党本部で、東大の岩本教授と私と議論したことがあるんですが、そのときに岩本教授は、通貨発行益というのは国債の利子で決まるんだから、ゼロ金利のときはほとんどないし、金利が今度上が...全文を見る
○山本(幸)委員 高橋財政の歴史についてはちょっと認識が間違っていると思うので、いずれゆっくりやりたいと思います。  そんなことを言ったって、世界じゅうでデフレは日本しかないんですよ。そういうときに、それを脱却する手をして、名目成長率を上げなくて、財務大臣として税収を上げられる...全文を見る
07月27日第177回国会 衆議院 財務金融委員会 第31号
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○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三でございます。  きょうは、五百旗頭議長、五百旗頭先生と飯尾先生においでいただきまして、本当にありがとうございます。  私は、できれば提言がまとまる前に来ていただいて、議論していた方がよかったかなと思っているんですけれども、それができませ...全文を見る
○山本(幸)委員 そこが間違っているんです。なぜかというと、もう一回ちょっと整理しますよ。  少子化とかいうのは、そういう要素は外して物事は考えなければいけない。将来の世代が本当に負担するかどうかを議論するときは、他の事情を一定にして議論しないと経済学の議論にならないんです。同...全文を見る
○山本(幸)委員 将来の世代が国債の累増で対処できなくなる可能性が出てくるんじゃないかということは、後で質問します。  私は、先生方の言われている復興税をやった方が厳しくなると思っているんです。だけれども、国債と税金を比べて世代間の負担の議論をするんだったら、ほかの事情はちょっ...全文を見る
○山本(幸)委員 何が理解できないのかちょっとわからないんですが。  要するに、増税と国債で世代間の負担の違いがあるとおっしゃっているわけですよ。それが、復興財源を今やらなきゃいけないという議論の前提ですよ。  ところが、私が言っているのは、国債を発行して将来の世代に負担を先...全文を見る
○山本(幸)委員 いや、あなたが言っている前提のように、今増税して今のあれを賄えば、もうそれで終わりですよ。将来世代には当然ない。私もそれは認めます。  だけれども、今国債を発行して施策をやりました、では将来の世代は負担だけを負うのかというと、そうじゃないんです。それは国債の利...全文を見る
○山本(幸)委員 いろいろな議論があって、経済学者の意見は分かれていると思いますよ。ところが、一方的なことしか書いていないんですよ。そこが問題なんだ。  復興構想会議のメンバーを見ると、私から見ると、マクロ経済学とか財政金融政策の専門家なんか一人もいませんよ。労働経済学と環境経...全文を見る
○山本(幸)委員 復興のためのいろいろな施策が行われて需要が出るのはいいんですよ。それで少し需要が出てくるのは結構なことです。そのときに、その芽を増税でつぶしちゃいけない。そこを私は言いたいんですよ。  復興という財政支出が拡大すると何が起こるか。円高になるんですよ。要するに、...全文を見る
○山本(幸)委員 九七年の橋本さんの増税は、増税を四月にしたら、五月からもう景気が落ち出したんですよ。アジア危機が始まったのは秋ですよ。財務省は、そのときの言いわけをするために、アジア危機があったからと言おうといって決めたんですよ。私は知っているんだ、そのことは。アジア危機は言い...全文を見る
○山本(幸)委員 だから、増税して増収にならなきゃ意味がないわけですよ。だけれども、私が言っているように、今の現状のデフレで超円高で、震災というショックが起こったときに増税すれば、名目成長率は落ちる。増収にならない。大事なのは税率じゃなくて税収なんですよ。それはこの前フェルドマン...全文を見る
○山本(幸)委員 いや、プランで、日本人や民間企業や住民は頑張っていますよ。これはまさに世界に冠たるものですよ。だから、その意欲なりその気持ちをつぶさないでほしいと。増税したらつぶれますよ。そんなのする必要ないんだ。日銀に買い取らせればいいんですよ。僕は直接引き受けがいいと思う、...全文を見る
○山本(幸)委員 この復興構想会議のもとになった議論が経済理論的に間違っていると私は思いますし、また、それを受けて政府も短兵急に増税なんてばかげたことをやろうとしている。これは日本をデフレ、超円高に導いて、名目成長率を落として、増収になりませんよ。そして震災恐慌に向かう道だと警告...全文を見る
08月03日第177回国会 衆議院 財務金融委員会経済産業委員会連合審査会 第1号
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○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三でございます。  きょうは財務金融委員会と経済産業委員会の連合審査会を開くことができまして、大変うれしく思っております。関係者の皆様方の御労苦に、心から感謝を申し上げたいと思います。  早速、本題に入りたいと思います。  今、超円高が進...全文を見る
○山本(幸)委員 野田財務大臣は、短期、中期、長期の定義をしただけですよね。海江田大臣からは、ある程度、その要因についての話がありました。白川日銀総裁、すべてを説明できる理論はない。まあ、それはそうでしょう。だけれども、かなりの程度説明できる理論というのは、ある程度確立しているわ...全文を見る
○山本(幸)委員 海江田大臣がおっしゃった金利差というのは重要なんですね。金利差は、さっき縮んだと言いましたけれども、実は日本の方が高いんですよ、実質金利で見れば。日本はデフレなんだから、デフレのところを計算すれば、日本の方が実質金利は高いですよ。これは予算委員会で白川さんに、私...全文を見る
○山本(幸)委員 勉強するだけじゃだめなんだ、やらなきゃ。しっかりやってくださいよ。まあ、やるという覚悟を示したんだというふうに理解しておきますがね。  この資料の一ページがすべてを示していて、日本銀行が過去十年間、何もしていない。唯一、少しふえたのは、福井さんがやった量的緩和...全文を見る
○山本(幸)委員 うそっぱちばかり言わないでくださいよ。どこの時点をとってそれから出す、それは変わることはありますよ。だけれども、あのリーマン・ショックが起こる前、二〇〇七年から比べてみたら、さっき今井さんが示したとおりじゃないですか。日銀が全然やっていないじゃない。それだけ見た...全文を見る
○山本(幸)委員 そんなことはありませんよ。あなたはその予想したみたいなものを聞いたと言っているけれども、私がこの前議論したように、物価連動債でくるものとか、ブレークイーブンで出てくる金利とか、あるいはGDPデフレーターを見れば、日本の方が高いんですよ。それは数字の話だから、今度...全文を見る
○山本(幸)委員 リーマン・ショックのとき、出していないというのは、さっきの今井さんの数字で明らかじゃないですか。数字を見れば明らかなんですよ。この数字を見て、やっています、出していますなんて、だれが信じるんですか。  両大臣に申し上げておきますが、これからよほど政府が腹を決め...全文を見る
○山本(幸)委員 終わります。
08月10日第177回国会 衆議院 財務金融委員会 第35号
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○山本(幸)委員 ただいま議題となりました平成二十三年度における公債の発行の特例に関する法律案に対する修正案につきまして、提出者を代表して、その趣旨を御説明申し上げます。  本修正案は、昨日、民主党、自由民主党及び公明党三党の間においてなされた「子ども手当等の見直しによる歳出の...全文を見る
10月26日第179回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号
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○山本(幸)委員 自由民主党の山本幸三でございます。  きょうは安住大臣と初めて議論できるのを大変うれしく思っておりますが、まず最初に、大臣の所信に対する質疑というのがここまでおくれたというのは非常に私は問題だと思っているんですね。  九月の三日ですか、内閣が発足して、すぐ新...全文を見る
○山本(幸)委員 日本銀行総裁に確認いたしますが、大臣がそういうふうに張り切って主張して、訴えてコミュニケに入れた、その姿を確認されて、そしてその文言について、日本銀行総裁としても同感されたということですか。
○山本(幸)委員 私の質問にしっかり答えてもらいたい。大臣がおっしゃった中身、文言について、あなたは同感されたんですか。
○山本(幸)委員 私はこれは大問題だと思っているんですね。財政再建のところはちょっと後で言いますが、まず為替レートのところを言います。  これは私は、日本の通貨外交史上最大の失敗だと思っているんですよ。なぜか。  為替レートが、「市場で決定される為替レートに対する我々の支持を...全文を見る
○山本(幸)委員 そんないいかげんなことは、この財務金融委員会では通じないんですよ。  その後の文章のところは今までのコミュニケにもあったんだ。だから、それはいいかもしれない。しかし、「市場で決定される為替レートに対する我々の支持を再確認した。」というのは、あなたが大臣になって...全文を見る
○山本(幸)委員 だめだというんだよ。「市場で決定される為替レートに対する我々の支持を再確認した。」とちゃんと書いてあるんだ。これを読めば、為替市場で決まっている、日常で決まっているレートは正しいというふうに再確認したというようにしか読めませんよ。そうじゃありませんか。
○山本(幸)委員 私は何も日本銀行総裁に聞いていないので、新興国云々の話はまた別途やりますよ。新興国とかは、別な表現もこれまでもあるんだから。  なぜこんなことを言うかというと、去年まではどういう表現だったかというと、市場で決まる為替レートについては、経済のファンダメンタルズを...全文を見る
○山本(幸)委員 いや、そんな簡単な話じゃないんだ。  新興国については、九月二十二日の、その前のG20ではちゃんとそういう言い方が書いてある。「新興市場国の経済が構造改革や経済ファンダメンタルズを反映する為替レートの一層の柔軟性を通じることを含めて、」この表現だったら何も問題...全文を見る
○山本(幸)委員 国際交渉というのはそんな甘いものじゃないんだ。あなたが勝手に認識していると言ったって、相手はしませんよ。ずっと毎年コミュニケを読んでいる人が見れば、明らかにこれが外れた。大きな変化ですよ。日本はやられちゃったんだよ。  ユーロとか弱くなっている国は、いや、おれ...全文を見る
○山本(幸)委員 成果でも何でもありませんよ。そんなものはずっと昔から毎年入っているんだ。今までも入っている通常の文句ですよ。それは通常だ、今まで入っているから。そこについては、まあしようがないかな。  これでも、私はこの委員会でも大分やったけれども、レベルについては何も言って...全文を見る
○山本(幸)委員 あなたの言っていることは経済のファンダメンタルズを反映したというレートの話じゃないですか。そう書けばいいじゃないですか。何で書かないの。今までは書いていたんだよ。どうしてわざわざそれを落とすんですか。それが失敗でないというのはどういう認識なんだ。  為替介入は...全文を見る
○山本(幸)委員 あなたが七十七円ぐらいは好ましいレートじゃないというような発言をされたんなら、まさにこれと反対の表現を書かなきゃいけないんですよ。そうでしょう。市場で決まっているレートというのは過大評価なんだよ。そう言っているわけでしょう。そういうことを主張しているのなら、コミ...全文を見る
○山本(幸)委員 財務省の国金局長や財務官がこんなものを認めていたんだったら、あなたはしかり飛ばさなきゃいけないんですよ。そして、大臣のレベルでやり直さなきゃ。おっしゃるように、このコミュニケをつくるというのは大変な作業をやるし、そこに各国とも、自分の国の利害を反映させるために努...全文を見る
○山本(幸)委員 ちゃんと、その文章にならないように補佐するのがあなたの仕事ですよ。初めての大臣が来られたら、なかなか国際交渉は大変なんだから、わかっているでしょう。もうちょっとしっかり補佐しなさいよ。来週のカンヌ・サミットでお二人でどこまで頑張るか、それを見て、またやりますから...全文を見る
○山本(幸)委員 いや、ここは、貿易収支じゃなくて経常黒字を言っているんですよね。  私は、この委員会で、大臣はその議事録を読んでもらったと思いますけれども、経常黒字が悪いなんというのは、経済理論上、あり得ないんです。みんな、消費者も企業も個人も、自分の最適だと思って行動して、...全文を見る
○山本(幸)委員 ヨーロッパのことを書いているなら、ヨーロッパだと書けばいいじゃないですか。日本のことについてお節介するな。だって、そういう書き方は今までいろいろありますよ。アメリカはどうだ、ヨーロッパがどうだ、日本がどうだ、そういう書き方にすればいいのであって、こう書かれると、...全文を見る
○山本(幸)委員 そんな、二十カ国だから、大変だから、あきらめては困るんですよ。国益を体してやっているんだからね。これは日本にとって制約になりますよ。これも通貨外交上の大失敗ですよ、私に言わせれば。  日本はこれに入らないんですか、入るんですか。どういう認識をしますか、あなたは...全文を見る
○山本(幸)委員 それは日銀総裁も一緒ですか。
○山本(幸)委員 指標をいろいろ見て分析するというのは、この前からやられていて、見ましたよ。だけれども、それを見たって、何を言っているのかわからないだけの文章ですよ、私に言わせれば。しかも、そこでは、別に経常収支黒字が悪いとか、そんなことは何も言っていませんよ。だけれども、突然こ...全文を見る
○山本(幸)委員 何でできないの。経常収支の黒字が大きいというのは対GDP比で大体言うんでしょう。何%以上は大きいとか、そういうことは言えないんですか。  日銀総裁、どうですか。
○山本(幸)委員 そんなことなら、こんな文章を入れるなというんですよ。文章を入れておいて、後はそんなものにとらわれませんよなんて言ったって、外交上は負けですよ、これは。外交上の勝負はコミュニケなんだから。  もっとやりたいことがあるので、ちょっと。大臣、言いたいことはありますか...全文を見る
○山本(幸)委員 だから、対GDP比率で何%ぐらいあったら大きいとか小さいとかいう議論はできるんですよ。我々も、大体、GDP比の二%を超えるとちょっと大きいかなという議論は今までしていましたよ。だから、そういうことを踏まえて。  だって、日本は、これから成長しようとしたら、それ...全文を見る
○山本(幸)委員 そういうパーセントまで入れて言うということは、それは各国は、日本がそういうふうに約束したんだなととりますよ。しかも、それを記者会見であなたは堂々と、こういうふうに自分は言ったと公に発表されたわけだ、ぶら下がり記者会見で。これを国際公約ととらなかったら、僕はほかの...全文を見る
○山本(幸)委員 そういう寸どめにしたものを、いかにもこうやりますというように、日本政府として、あるいは日本国家として言うというのが大問題なんだ。国会軽視ですよ。この財務金融委員会を何だと思っているんだ。  しかも、この辺は言葉のあやかもしれぬけれども、記者発表のときには、消費...全文を見る
○山本(幸)委員 国会に提出させていただきたいということを言ったんですか、それとも、そういうことをやると。  では、あなた、国会の承認が条件だということをきちっと言われたんですか。
○山本(幸)委員 そういうふうに言われたんですね、国会の承認が条件だと。確認していいですか。
○山本(幸)委員 附則の百四条に、五%から一〇%なんという税率なんか入っていますか。
○山本(幸)委員 大臣、これからちょっとお願いしたいんですが、きちっと法律で決まっていることと、それから、党の方針かもしれないけれどもまだ決まっていないようなこととは、きちっと分けてもらわないといけない。  法律では五%から一〇%なんという税率はもちろん書いていないし、消費税を...全文を見る