阿部幸代

あべさちよ



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阿部幸代の1996年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月22日第136回国会 参議院 文教委員会 第2号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  いじめ根絶を願う立場から、まず質問したいと思います。  文部省は、いじめ問題を文部省の最優先課題と位置づけるとして、いじめ問題対策本部を設置し、先月三十日には文部大臣緊急アピールを出しました。この緊急アピールについて伺いたい...全文を見る
○阿部幸代君 文部大臣の今のお答えの中で、文部省にも責任の一端はあるというお気持ちを酌み取らせていただいてよろしいですね。ないとはおっしゃいませんでしたよね。
○阿部幸代君 それでは、子供たちの声を聞いていただきたいと思いますが、私は、最近、「いじめリポート 一八〇○通の心の叫び」、こういう本と、「いじめ・自殺・遺書 『ぼくたちは、生きたかった!』」という本と、子どもの権利条約をすすめる会がまとめた「わたしたちの声を大切にして! 『ぼく...全文を見る
○阿部幸代君 私は今、学習指導要領の見直しと言いました。これは今の教育行政の一つです。小手先ではなくて、今の教育行政の相当根本的な見直しをしないと、子供が暗示している、いじめはなくならないよという、これに真からこたえられないのではないかということを言いたかったのですね。  それ...全文を見る
○阿部幸代君 条約第四十二条というのは、適切で積極的な方法で成人と子供たちにこの条約の原則や趣旨を広めるというふうに言っているんですね。そういう意味では、外務省と文部省で協力してつくったというリーフレット兼ポスターですか、あれを私も見ましたけれども、一クラス一枚ぐらいなんですね。...全文を見る
○阿部幸代君 全国三千二百余名だと思いますが、訪問教育を受けている子供たちのさらなる発達を支える高等部の訪問教育、もう機が煮詰まっていると思います。この子たちのために七万の人たちが、早く高等部訪問教育を実現してという賛同の署名を寄せているんですね。その切なる人道的な期待にこたえる...全文を見る
○阿部幸代君 埼玉県下最大の人口を持つ川口市にある養護学校について考えていただきたいなと思うんですけれども、この学校は、実は昭和五十年に小学部と中学部の合わせて二十一学級百十六名の児童生徒、職員四十六名でスタートしました。ところが、現在、小学部十九学級六十七名、中学部十一学級五十...全文を見る
○阿部幸代君 よろしくお願いします。  最後に、私立学校における被解雇者の共済組合員資格の回復問題について伺います。  私学共済は、私学教職員の相互扶助事業を行い、その福利厚生を図り、私学教育の振興に資することを目的としていて、私学教職員とその家族の健康や生活に深くかかわるも...全文を見る
○阿部幸代君 例えば松蔭学園の森弘子先生、きょう最高裁で解雇無効の判決が確定したそうです。この森先生、不当解雇されたのは一九八一年です。以来十四年余り健康保険がないそういう状態が続いてきたわけです。裁判というのはこれだけ長引きますから、ですから私学共済が、第一審判決で解雇無効ある...全文を見る
02月28日第136回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第3号
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○阿部幸代君 初めに、青少年の科学技術離れ対策について伺います。  まず伺いたいのは、青少年の科学技術離れ、理科離れを深刻ととらえる、つまり何とかしなければならないという視点の問題です。科学技術立国を支える人材確保、つまり単なる優秀な人材を確保したいというそういう視点なのか、そ...全文を見る
○阿部幸代君 文部省。
○阿部幸代君 もっと端的に答えていただきたかったのですが。  九三年版科学技術白書を読ませていただきました。近い将来、若年人口の減少に伴い科学技術系人材の供給が需要の拡大に追いつかないのではないか、こういう不安と同時に、将来における国民の科学技術に対する関心低下を懸念しているん...全文を見る
○阿部幸代君 最近、宇宙飛行士の若田光一さんが科学技術の特別委員会に来てくださったんですけれども、そのとき宇宙飛行士を夢見る少年たちへのメッセージを請われて、やっぱり算数や理科を一生懸命勉強してほしいとおっしゃったんです。大変印象的でした。科学技術庁が考える対策と同時に、やはりこ...全文を見る
○阿部幸代君 理科が好きといっても、実験や観察は楽しいですから、だから好きというのと、理科がよくわかるから好き、つまり、将来、能動的な科学技術の担い手としての、意欲ある好きという意味と随分違うと思うので、その辺の厳密なとらえ方が求められていると思うんです。  九四年の四月十二日...全文を見る
○阿部幸代君 文部省はやっぱり専門家の声をもっと聞いた方がよいと私は思うんですね。  学会の声明やあるいは要望書は、いずれも国民教育としての理科・数学教育の充実のための提言をしています。十分な授業時間の確保と同時に、時間的な圧迫をほかの教科に一方的に与えないようにという配慮をし...全文を見る
○阿部幸代君 今の学習指導要領そのものが問われているんだと思うんです。  私は、昨年、科学技術特別委員会でも申し上げたんですけれども、一番不幸なのは学ぶ喜びとわかる喜びを奪われている子供なんです。そこでも具体的に申し上げましたが、例えば算数の学習で、かつて小学校六年生が学んでい...全文を見る
○阿部幸代君 随分話がすれ違っているような気がするんですけれども、やっぱり能動的な意欲、関心というのは、楽しく学びながらしかもわかる喜び、この蓄積の上に成り立つものですから、私は、十分専門家の科学技術庁とも相談し合って対策を立てていただきたいと思います。  専門家たちが将来の能...全文を見る
○阿部幸代君 国立大学の授業料、初年度納入金というのは本当に異常な値上がりを続けてきたんです。この四年間だけでも十万円ぐらいの値上げがされていると思うんですね。  そこで聞きたいんですけれども、よく人的資源という言葉を聞きます。政府の科学技術政策大綱でも、「国民の知的創造力が最...全文を見る
○阿部幸代君 人的資源ということで教育に対する期待が大きいんです。こういう表現を使います、一般的に。  それで、国連が一九六六年に採択した国際人権規約、その第十三条二項(C)ですか、高等教育の無償化を各国政府に求めています。つまり、国民の知的創造力を育成する教育の豊かな実りが社...全文を見る
○阿部幸代君 高等教育の学費問題の根本的なとらえ方が今問われているんだと私は思うんです。このままでいいはずがないんです。  国立大学協会が九三年十一月に「国立大学の授業料の在り方について」という声明を出して、その中で、国立大学は国家、社会の要請にこたえて有為な人材の育成を行って...全文を見る
○阿部幸代君 学費の根本的な考え方が二十一世紀を前にして問われているということなんです。教育をお金で売る、こういういわゆる受益者負担論というのは国際社会では通用しない、非常識だということを私は強く指摘したいと思うんです。  国大協がその声明で、教育費の高騰は、我が国の急速な出生...全文を見る
○阿部幸代君 教育費、国立大学の授業料がその引き上げの牽引車になっていると思うんですが、それが余りにもかさむために日本の女性が安心して子供を産めないんです。大きな要因になっています。これが少子社会、裏を返すと高齢化社会の一因になっているということです。これ現実です。  経済企画...全文を見る
○阿部幸代君 青少年の科学技術離れ対策、国民生活と高学費の問題を質問させていただきましたので、最後の質問になりますが、科学技術離れにストップをかける上でも国立大学授業料に学部間格差を導入するというのは論外だと思いますけれども、文部省に、これは最後の質問になります。
03月14日第136回国会 参議院 文教委員会 第3号
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○阿部幸代君 質問に入る前に一言申し述べたいと思います。  今日、国会の焦点は全会派の合意で衆議院予算委員会の審議を再開する道筋をつくることであり、採決を前提とした日程設定を白紙に戻すこと、母体行の追加負担問題や真相解明と対策についての徹底審議を行うこと、与党は今後採決の日程を...全文を見る
○阿部幸代君 そういう説明は耳にたこができるぐらいいろんなところで聞いてきたんですけれども、一九七〇年を基準にして三十七倍だとか四十四倍という値上げ、こういう公共料金はほかにないんです。ほかの公共料金と比べてみるとその異常ぶりがよくわかります。  経済企画庁の調べによりますと、...全文を見る
○阿部幸代君 住専処理の血税投入六千八百五十億ではありませんけれども、国立大学の授業料や初年度納付金が具体的な金額としてぐんぐんと上げられてきたわけで、いつでも何らかの計算をだれかがなさったんだと思うんですね。その時々の担当者が思いつきでこれくらいがいいみたいな感じで上げられたん...全文を見る
○阿部幸代君 消費者物価指数等、それから私学の学費というのが具体的に出てきましたが、それを見比べて、極めて自主的ではない決め方をずっとされてきたということになると思うんですね。もう払う国民としてはたまらない問題なんです。  それで、この国立大学の学費引き上げが結局私学の学費引き...全文を見る
○阿部幸代君 九二年の国民生活白書では、出生率低下の要因として、婚姻率の低下、それから晩婚化の進行、女性の就業率の高まりと並んで教育費の増大を挙げています。  この年の国民意識調査では、出生率低下の原因は何だと思いますかという、こういう問いに対して、五四・六%の人が子育ての費用...全文を見る
○阿部幸代君 今おっしゃったいろいろなことをやっていただいても、それでも大変だというのが国民の率直な気持ちなんですね。それで子供が安心して産めない。  この国立大学授業料を中心とした学費問題について幾つかの角度から考えてみたいと思うんです。つまり、物価上昇率とか私学の学費とか、...全文を見る
○阿部幸代君 もう国民の生活感覚からははるかにかけ離れているお答えだと思うんですね。何しろ、普通の物価上昇率が三・〇五倍のところを国立大学の授業料は、繰り返しますけれども、三十七倍、初年度納付金四十四倍の値上げですから、安心して子供が産めないほど国民生活に甚大な影響を及ぼすほどの...全文を見る
○阿部幸代君 好んでしているのではない、お願いしたいという言葉が出てきましたけれども、たび重なる値上げになれ過ぎてきていると私は率直に言って思います。  次の角度なんですが、一九六四年に国立学校特別会計制度をつくったときの趣旨に照らしてどうなのかということです。  当時、特別...全文を見る
○阿部幸代君 数字というのは冷厳に物を言うもので、すさまじいばかりの変貌があったというのは事実だと思います。  次に、国際比較の角度から考えてみたいんですが、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約、いわゆる国際人権規約というのがあります。一九六六年に国連で採択されたこの規...全文を見る
○阿部幸代君 問われているのは、私学であろうと国立てあろうといいんですよ、高等教育観なんです。権利としての高等教育、そして教育の最大の受益者は国と社会であるという、こういう基本哲学の上に高等教育の無償化の流れをつくっている国際社会の中で、日本はいわゆる受益者負担論、後期中等教育及...全文を見る
○阿部幸代君 国政全体の中での苦労は私も想像できますけれども、大事なことは文部省の哲学が問われるということなんです。高等教育観、その哲学がなければ今後もどんどん歯どめなく学費は上げられ続けてしまう、押し切られてしまう、財政当局に。受益者負担論という国際社会に通用しない非常識を続け...全文を見る
03月22日第136回国会 参議院 文教委員会 第4号
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○阿部幸代君 法改正そのものというより、関連して学校医の果たす今日的役割に関して幾つか質問したいと思います。  文部省からいただいた資料、学校健康教育課の調べによりますと、学校医の診療科別配置率を見ると、小学校、中学校、高等学校とも圧倒的に内科医の率が高くて、次いで眼科医、耳鼻...全文を見る
○阿部幸代君 メンタルヘルスケアは、非常時に、こういう大震災のときなどに非常に大きな問題になると思うんですけれども、潜在的には日常的な問題であると思うんですね。また、日常的な備えがあれば、いざというときにも対応ができるわけで、そうした観点でぜひ重視していきたいと思っているんです。...全文を見る
○阿部幸代君 学校保健の中に子供のための精神医学・医療を位置づけていくということだと思うんです。そういう意味で、学校医の新しい役割を直視していかなければならないと思うんです。  全国保険医団体連合会によると、大阪府医師会が、大阪市内の公立小中高等学校・養護学校の養護教諭に対して...全文を見る
○阿部幸代君 私の質問の最初のところに戻るんですけれども、今学校医を担っておられる方の診療科目を見ると、まだまだ学校医に今日的に求められている役割を十分果たし切れない実情というのは、これはリアルに見る必要があるんだろうというふうに思うんですね。  それで、少なくとも文部省が学校...全文を見る
○阿部幸代君 それで、現在進められているいわゆるスクールカウンセラー、これは調査研究事項にまだなっていますね、二年間の調査研究事項ですね。私もこれは期待しているんですが、臨床心理士の資格を持っている専門的な方が、人数がまだ充足できますから、これを担当してこの事業にかかわっていくん...全文を見る
○阿部幸代君 学校医が今日的な役割を果たすことができるように、研修体制の充実、並びに学校医と養護教諭やまた一般の先生たち、それからカウンセラーの協力体制で子供の心のケアに十分当たっていただけますように心からお願いして、質問を終わりたいと思います。  どうもありがとうございました...全文を見る
03月28日第136回国会 参議院 文教委員会 第5号
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○阿部幸代君 大学における一般教養教育の充実を願う立場から、教養部改組に伴う幾つかの問題点について質問したいと思います。  国立大学協会が全加盟校を対象に一般教養教育の現状を調査した結果によりますと、各大学の学部が定める一般教養科目の最低取得単位数が一部を除いて減少しています。...全文を見る
○阿部幸代君 教養教育が消滅する、こういう危機感を教員が抱くような教養教育の軽視ないしないがしろという立場をとらないということを確認しておきたいと思います。  結局、一般教養教育の今日的意義が問われているのだと思うんですが、私は京都大学の自己点検・評価報告書、「自由の学風を検証...全文を見る
○阿部幸代君 さらに、今日的問題として大学入試科目数の削減がもたらしたゆがみの問題があります。  大学入試に合格するためということで、社会科と理科の学習がなおざりにされ、さらには理系学生でも物理はできても化学がわからない、化学はできても物理がわからない、こういう学生が大半を占め...全文を見る
○阿部幸代君 もっと具体的に見てみたいと思うんですが、名古屋大学が「共通教育実施上の諸問題の集約のためのアンケート調査」を実施しています。そこでは、いわゆるオーバーフロー、教室の収容可能人数を超えるようなオーバーフローが大きな問題になっています。基礎セミナーでは「多すぎて授業の効...全文を見る
04月10日第136回国会 参議院 科学技術特別委員会 第5号
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○阿部幸代君 初めに、大臣に伺いたいと思います。  国会でも「もんじゅ」の問題は十分審議をしようとしているわけですが、その審議に使おうと要求している資料を科学技術庁がなかなか出してくださいません。  我が党が何カ月も要求している資料、例えば消防法に基づく危険物予防規定、これは...全文を見る
○阿部幸代君 二月九日に科技庁の中間報告をいただき、読ませていただきました。ところが、科技庁の責任には全く触れていません。驚きました。科技庁の責任といえば、安全審査の問題です。科技庁は安全審査の第一次審査権を持ち、みずから安全審査をパスさせてきたわけですから、その科技庁自身の問わ...全文を見る
○阿部幸代君 私は、九四年の原子力委員会の報告書、高速増殖炉開発計画専門部会報告書ですが、これと今回の中間報告を読み比べて、科技庁の基本姿勢に非常に大きな疑問を持ちました。率直に言って何て無責任だろうということなんですが、この部分です。  九四年の報告書ではこう言っているんです...全文を見る
○阿部幸代君 原子炉等による災害を防止し公共の安全を図ると、こういう目的から見て対象となる設備ではない、そういうことなんですね。なぜですか。
○阿部幸代君 現地に行きましたけれども、大変大規模な機械設備です。たくさんの部品もあろうかと思いますが、大規模事故といえども小さなところから発生していくわけです。  それで、この安全審査の対象の設備であるとかないとか、結局だれが判断するんですか。
○阿部幸代君 設備の資料が提出されてくると今おっしゃいました。結局は出されてきた資料を信頼するしかないと、そういうことになります。その中からいろんな問題が起こってくることが今回一つの温度計で実証されたわけなんですけれども、やはり審査の対象になっていない部品で、今回のような事故につ...全文を見る
○阿部幸代君 わかったようなわからないような説明なんですけれど、結局、今回の温度計については安全審査の対象ではないと、これは公衆の災害につながるようなものではないと判断したということになるんですね。答弁はいいです。  原子力安全委員会についてですが、原子力安全委員会も「もんじゅ...全文を見る
○阿部幸代君 結局、温度計について言えばダブルチェックの機能も何も果たされていなかったということで、安全委員会と科技庁の答弁を同じ方がなさいましたけれども、科技庁も安全委員会も結局動燃の方針を追認してきているだけ。安全審査を行う、そういう資格や能力がない、私はそういうふうに思いま...全文を見る
○阿部幸代君 最後に一言。
○阿部幸代君 一言で終わります。  日本では安全委員会が第三者機関的な位置づけを持たされているようですけれども、少なくともこの「もんじゅ」の安全審査にオーケーの意思表示をして推進した側にいるわけですし、実際に権限も小さいんです。「当委員会が意見を求められた場合は」ということで権...全文を見る
04月11日第136回国会 参議院 文教委員会 第6号
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○阿部幸代君 初めに、在日米軍基地内の文化財の保護策について質問します。  報道によりますと、沖縄県勝連町の平敷屋原遺跡の上に米軍が気象用レーダーを建設し、同遺跡の一部が修復不可能なほど破壊されているということですが、この事実を文化庁はつかんでいますか。
○阿部幸代君 この遺跡は、一九九一年に深さ約四十センチメートル、四メートル四万が試掘されたときに土器片など二百九十五点と二軒分の竪穴住居の柱跡が確認され、県の教育委員会が国指定の集落遺跡である仲原遺跡に匹敵する重要度を持つとの認識を持って保存を前提に埋め戻したものでした。この試掘...全文を見る
○阿部幸代君 本来、民間の土地であろうと米軍基地内であろうと、文化財は文化財保護法にのっとって等しく保護されるべきだと思います。米軍基地内の遺跡、文化財を守るルールづくりを文化庁が早急にやるべきではないでしょうか。つまり、米軍の許容範囲内で文化財が保護されるという、そういう気まぐ...全文を見る
○阿部幸代君 念のために聞きたいんですが、こうした米軍基地内での文化財破壊の事例はほかにもありますか。
○阿部幸代君 日本の文化財行政の最高の責任ある行政機関として、事実をぜひつかんでいただきたいと思います。  沖縄にはほかにも、例えば琉球王国の海外貿易品を収蔵した十五、六世紀ころの倉庫と言われる御物城の遺跡が、一九七七年に県が試掘など表面的な調査をしただけで、本格的な調査もでき...全文を見る
○阿部幸代君 文化財保護のための支援措置についてですが、重要文化財、重要有形民族文化財、史跡、名勝、天然記念物等の家屋と敷地については、固定資産税、都市計画税は非課税となっています。これと整合性を図るために、重要伝統的建造物群保存地区、これは面になるんですね、並びに伝統的建造物群...全文を見る
○阿部幸代君 ぜひ前向きに、建設的な検討をしていただきたいと思います。  それから、これから適用される登録文化財については固定資産税が家屋について二分の一以内の軽減が可能となりますが、軽減した市町村に対しては交付税措置はとられないというふうに伺っているんですけれども、今後、市町...全文を見る
○阿部幸代君 権限委任に関してですが、川越市の場合は市民の熱意や運動にも支えられて庁内に建築や埋蔵文化財の専門家など九人の職員から成る文化財保護課があり、審議会にも民俗学、考古学、歴史学、建築学などの専門家が十二人いて文化財保護に従事していますが、ここまで来るのに時間がかかってい...全文を見る
○阿部幸代君 最後になりますが、今回の文化財保護法の一部改正について、文化財の登録制度の導入ということで、これは基本的に歓迎をしています。しかし、埋蔵文化財の保護策についてどうなるのかということが大変気になるわけなんです。  前回、一九七五年、昭和五十年に文化財保護法が改正され...全文を見る
○阿部幸代君 事務処理の簡素化あるいは迅速化を急ぐ余り、埋蔵文化財の破壊が促進されることのないように要望して、質問を終わります。  どうもありがとうございました。
05月07日第136回国会 参議院 科学技術特別委員会 第6号
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○阿部幸代君 原子力の安全確保のかなめともいうべき安全審査、安全規制のあり方について、前回に引き続き質問いたします。  私は、今回の「もんじゅ」ナトリウム漏えい火災事故は、やはり原子力行政における安全審査、安全規制のあり方というものを根本から問うていると思います。ナトリウム漏え...全文を見る
○阿部幸代君 イエス・オア・ノーで答えてほしいのですが。
○阿部幸代君 科技庁に問い合わせたところ、この温度計は一本六十五万円、据えつけのための費用は一本につき百万円。溶接を重要視するということがこのお金のかけ方というかかかり方によくあらわれていると思います。ところが、溶接のいわば対象である温度計については、そもそも振動や熱衝撃に対する...全文を見る
○阿部幸代君 要するに動燃追認、動燃任せということだと思うんです。  実は、もう十六年も前に我が党の不破哲三現委員長が予算委員会において原子力の安全審査、害全管理の問題を取り上げたことがございます。その際問題にしたのは、当時のアメリカの原子力綿制委員会が、原発推進部門から離れて...全文を見る
○阿部幸代君 私は、科技庁が安全を担保することができるような抜本的な対策と体制を重ねて要望して、次の質問をしたいんです。  「もんじゅ」の事故を機に、それが高速増殖炉の安全確保のずさんさを露呈し、あわせて事故隠しという非民主性を伴ったところから、日本の原子力政策の基本方向そのも...全文を見る
○阿部幸代君 この提言は、原子力技術の安全性を確保していくために、専門家の意見だけではなくて国民や住民の生活者としての意見や受けとめ方を十分踏まえるように提言しています。そうでなければ、原子力関係自治体としても住民の理解と協力を得ることができないとも言っています。自治体として協力...全文を見る
○阿部幸代君 長期計画、正確に見てください。私ちゃんと見てますよ。別扱いされているんですよ、海外からの返還分は。それはMOX燃料加工ということであいまいな形で別扱いされているんですよ。正確に見ていただきたいと思います。
05月07日第136回国会 参議院 文教委員会 第7号
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○阿部幸代君 障害児学校教員の腰痛対策と妊娠した女性教職員の健康と安全の確保対策について質問いたします。    〔委員長退席、理事森山眞弓君着席〕  人間である教職員が行うのが教育であり、子供たちも教職員もともに人間として尊重されるように条件整備をするのが教育行政の責任だと思...全文を見る
○阿部幸代君 ぜひ今回のかなり精密な全国調査を見ていただきたいと思うんですが、昨年、大阪府下の養護学校教員だった向井和孝さんの三年半にわたる腰痛裁判が勝利をして、向井さんの腰痛症を公務外と認定した地方公務員災害補償基金大阪府支部長の認定処分が取り消されました。裁判で勝利したとはい...全文を見る
○阿部幸代君 文部省として、つまり教職員の職場環境を整備する責任がある文部省としての認識を私は問うています。基金の説明を求めたのではなくて、腰痛の職場起因性を重視していただきたいということです。  労働省の労働基準局が「職場における腰痛予防対策の推進について」という通達を一昨年...全文を見る
○阿部幸代君 労働省と相談するという立場はとっておられるんですね。
○阿部幸代君 それから、もう一つ確かめたいんですが、腰痛の職場起因性について重視するという立場はどうですか。
○阿部幸代君 文部省はもっと実態を直視していただきたいんですが、今、腰痛の公務災害認定率というのは非常に低いんです。ですから、もっと教職員の実態を把握して、腰痛の職場起因性、ここを重視していく立場をぜひとっていただきたい。これは要望します。  裁判に勝利した向井先生や腰痛に悩む...全文を見る
○阿部幸代君 現在の定数配置で子供を手放せないと言っているわけです。それに甘んじよということは、子供を手放してもいいということになってしまうんですね。それでいいはずがないんだと思うんです。ぜひ前向きの定数改善を急いで進めていただきたいと思います。  次に、妊娠した女性教職員の健...全文を見る
○阿部幸代君 各校あるいは各都道府県任せですと妊娠した女性教師の労働軽減がなされないんですね。文部省が制度化をするとか指針を出すとか、それが今求められているということを強調して、最後なんですが、休憩室の問題です。  これは、妊娠した女性教職員ばかりではなくて、障害児学校教員の腰...全文を見る
05月21日第136回国会 参議院 文教委員会 第9号
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○阿部幸代君 基礎研究の充実策について質問いたします。  科学技術基本法に基づく年次報告が発表されていますが、そこでは、「我が国の研究開発水準を主要先進諸国と比較すると、基礎研究分野においては立ち後れている」ということで、「基礎研究を抜本的に強化するため、」「基礎研究推進制度を...全文を見る
○阿部幸代君 結局、本来的な意味での基礎研究というのは、学術振興会とかあるいは科研費の配分にかかわる学術審議会のいわばふるいにかけられることのない、研究者の自主性に基づく本来の基礎研究を進めるという意味では、財政的には教官当たり積算校費によって賄われていくのだと思うんですね。 ...全文を見る
○阿部幸代君 学術振興会が主体となる事業の資金とかあるいは科研費とか、こういうものも大いに活用していただいていいと思うんですけれども、科研費については今述べたように申請の三割ですからね、採択率が刀ですから、まだまだ不十分だし、そういうふるいにかけられるという意味では本来的な基礎研...全文を見る
06月14日第136回国会 参議院 科学技術特別委員会 第7号
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○阿部幸代君 ナトリウム火災の原因となった温度計について、五月二十三日の報告書を踏まえてまず質問いたします。  温度計さやが急角度の段つき構造になっていたことが厳しい応力集中を招き破損に至ったと予想どおり報告されています。しかも、この急角度の段つき構造というのは、一九八五年十月...全文を見る
○阿部幸代君 問題の急角度の段つき構造ですけれども、報告書を読むと、ドリルの刃先の角度に支配され厚みを均一にするために急角度になったと説明されています。私はこの説明がどうも納得できないのです。製品をつくるときには、まずどんな製品をつくるのか設計図が先につくられるはずです。その設計...全文を見る
○阿部幸代君 今回の報告書をつくるに際して、科技庁はこの大もとの設計図をしっかりと見ていますね。また、その設計図は当然公表してもらえますね。
○阿部幸代君 まだ科技庁は及び腰だと思うんです。こんなに国民的に関心が持たれている製作設計図を動燃は持っていると言うんですから、出させればいいと思うんです。ぜひ出していただきたいと思いますが、動燃。
○阿部幸代君 大もとの製作設計図ですから、念のために。  報告書は、メーカーの温度計設計図関係者のASME基準の誤認を問題にしています。何が起こったのかの説明としてはこれで済むと思うんですけれども、なぜ見過ごされてしまったのか、規制当局としても安全審査の体制と技術力が問われてい...全文を見る
○阿部幸代君 今回の調査に際して製作設計図そのものを科技庁が見ていないというこの一字ですね、それをもって見ても、やっぱりまだメーカー任せの体質があるというふうに、私は物事を具体的に考えますから、判断するんです。  それで、メーカー任せの体質の問題で温度計をめぐるもう一つの不明朗...全文を見る
○阿部幸代君 石川島播磨重工業の調査によると、九一年二月の機能確認で温度計の断線が発見され、同年三月、センサー部分が取りかえられたということになっています。また、このことは東芝には報告されず、九三年七月の科技庁の性能検査で合格もしていたということです。  一体、動燃は、この九一...全文を見る
○阿部幸代君 信じられないほどの驚くべきずさんさだと思うんです。ある日こっそりあんな大規模な研究開発施設にだれか人間が入って部品をいじるわけですから、その報告も何にもない、記録もない、本当にずさんな体制だと思います。  このセンサーの断線と交換は九一年のことですけれども、報告書...全文を見る
○阿部幸代君 温度計たった一本の問題ではなくてすべての温度計が問題になるわけで、一定の対策も立てたわけです。すべての温度計に目が向きつつあったときに、でも、このシースの問題には目がいかなかった。これは報告がなかったからだといって、ああそうですがと言って済ませるわけにいかないんです...全文を見る
○阿部幸代君 次に、研究開発行政がこのままでよいのかという根本について問うてみたいと思うんです。  「もんじゅ」の設計ミスは、今回の温度計に限ったことではなくて、過去にも反応度異常の問題では炉、心の設計ミスと燃料の製造ミスが考えられ、ナトリウムの二次系配管の異常変形の問題では設...全文を見る
○阿部幸代君 技術未確立ということですね。  そこで、橋本総理が一月二十二日の施政方針演説の中で、この「もんじゅ」の事故に触れているんです。そこで「先端技術の開発、実用化に際し、予期せぬ困難な事態が発生することは避けて通れません」と述べています。この予期せぬことというのは、それ...全文を見る
○阿部幸代君 温度計さや管の形状の初歩的なミスとかナトリウム漏えい実験の不十分さとか、ましてナトリウムの扱いについて現場の職員たちが十分な訓練を受けていなかったとか、こういういわば初歩的な問題が理由となって起こる予期せぬこと、それも技術の開発、実用化に避けて通ることのできない困難...全文を見る
○阿部幸代君 ナトリウム火災の再現実験の結果を国民は見ていますから、鋼材でできた床ライナーに穴もあくことがあるんだ、起こり得るんだということを認識しました。ですから、安全の宣伝を幾らされても国民は安心しないんです。安全の確保のためにどれだけ真剣に取り組んでいるかで国民は安心をする...全文を見る
○阿部幸代君 最後に、原子力安全委員会に質問したいと思いますが、ことしの三月十四日、原子力安全委員会委員長談話が出されました。「国民の期待に応えるために、その持てる全ての力を結集して本件に取り組む決意である」という決意表明がされています。また、私どもの認識とは必ずしも一致しないの...全文を見る
07月23日第136回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  新潟県巻町において、七月二十五日告示、八月四日投票が行われる、巻町における原子力発電所建設についての住民投票が条例の定めるとおり町民の自由な意思が反映されるものになるように、幾つかの点について質問したいと思います。このことにつ...全文を見る
○阿部幸代君 道路運送法に抵触する法律違反との指摘があって、当初計画では六月十八日から七月末日まで毎日運行する予定だった東北電力の自家用バスの使用を七月六日には取りやめ、翌七日からは貸し切りバスを使用するようになったということです。資源エネルギー庁が、法違反あるいは法違反と疑われ...全文を見る
○阿部幸代君 東北電力の対応を問うているんじゃないんです。通産省が東北電力の法違反を厳しく指摘し、指導する必要があるということを私は指摘したんです。  東北電力が行っている懇談会において、弁当やビールが提供されている問題について、六月二十七日の我が党吉井英勝衆議院議員への資源エ...全文を見る
○阿部幸代君 科学技術庁の原子力安全局放射線安全課が国際会議「チェルノブイルから十年 事故の影響の総括」の報告書を最近公表しています。  ここでも、「一九八六年に子供であった者の甲状腺がんが極めて有意に増加しているが、これは今までのところチェルノブイリ事故の結果として放射線被ば...全文を見る
○阿部幸代君 甲状腺がんの多発が重要視されているときに、放射線が原因でがんになるなどというのは科学的に証明されていない、こんなふうに言うのは安全宣伝で原発立地推進に一方的に加担する行為であり、通産省主催の講演会としては絶対に許されないことで責任は重大です。通産省というのは許認可権...全文を見る
○阿部幸代君 私はテープをちゃんと聞いたんです。趣旨のことを言っているんではなくて、県や国の建設省の予算を待っていたら恐らく二十一世紀になってもついてこないとか、文部省とか県に幾ら頼んでもこれだけの予算はっけてくれませんとか、こういうことを言っていること、この事実を問題にしていま...全文を見る
○阿部幸代君 藤田氏は同じ講演の中で、電源立地促進対策交付金百三十万キロワット一基七十億円でございまして、巻の原子力発電所の場合、一号機から四号機までの計画でいきますと約二百十六億円というのが交付金ということで交付されるということでございますと話していますが、電調審を通って基本計...全文を見る
○阿部幸代君 資金力に物を言わせた上、内容面でも講演会などで不公正があるというのでは公正が保てないと思います。ナトリウム漏えい火災事故で動燃がビデオを隠して大問題になりましたが、情報隠しも、また不公正なでたらめな情報開示も国民の不信を募らせるだけだと思います。国民合意を形成する方...全文を見る
○阿部幸代君 行き過ぎがないという表現がどうも抽象的な表現で大変気になるんですけれども、住民の自由な意思の表明を妨げるような行為をしてはならない、口から出任せのいいかげんな情報提供はしてはならない。具体的に答えていただきたいのですが。
○阿部幸代君 必ずしも正しい情報開示ではないということを私は先ほどから指摘をしています。  最後に、経済企画庁に質問したいんですけれども、巻町の原子力発電所建設が、一九八一年、昭和五十六年度の電調審の議を経て電源開発基本計画に組み込まれてきたことはよく存じているのですけれども、...全文を見る
○阿部幸代君 通産省に今の答弁をよく聞いておいていただきたいと思うのですけれども、基本計画といえども変更があった事実があるんですね、十一件と今おっしゃいました。基本計画を未来永劫不変のものであるかのように振りかざして住民を脅かすようなことは断じてあってはならないと思いますが、どう...全文を見る
○阿部幸代君 もう御存じのことと思いますけれども、日本の原子力開発のありようが今国民的な関心を呼んでいます。私、科学技術の特別委員もやっておりまして、何度も「もんじゅ」のナトリウム漏えい火災事故問題を取り上げてまいりました。この問題は、当初、火災という認識もされず、ほんの小規模の...全文を見る
11月20日第138回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
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○阿部幸代君 O157と集団食中毒の多発と学校給食行政について質問いたします。  まず、今年度に入ってからの学校給食における食中毒の発生状況ですが、十一月八日現在で十六件、一万一千九十九人に上っています。とりわけO157の発症者については、岡山県邑久町で四百三十五人に上り、二人...全文を見る
○阿部幸代君 報道によりますと、厚生省は病原性大腸菌O157による牛の汚染実態の全国調査をやり、ふん便で一・四%、枝肉で〇・三%の検出、また輸入牛肉についてもO157が検出されたということです。O157患者の全国的な発生とあわせてO157が日本に定着した。常在菌化したという認識を...全文を見る
○阿部幸代君 O157がいわば常在菌化したということだと思うんです。  おっしゃるとおり、私の地元埼玉県では九〇年にO157により幼稚園児二名の死亡を含む集団下痢症が発生しました。当時のことは埼玉県衛生部が報告書にまとめ、全国に配布したと聞いています。この報告書の発刊に寄せて衛...全文を見る
○阿部幸代君 検体の二週間保存のための冷蔵庫の設置は随分力が注がれたのですが、子供たちの口に入る食材、また調理済みの食品の安全性確保のための保冷車、保冷庫、冷蔵冷凍設備、その整備の徹底を急いでいただきたいと思います。給食現場では、検食の保存作業だけでも新たに人が要る、こういう声も...全文を見る
○阿部幸代君 ぜひ上意下達ではなくて広く参加を呼びかけていただきたいんです。次に、保健所との連携強化について伺いたいと思います。  学校給食施設には、食品衛生法に基づいて保健所の食品衛生監視員が年十二回、立入検査をすることになっています。しかし、食品衛生監視員が圧倒的に不足をし...全文を見る
○阿部幸代君 それはわかりますので、ふやしてほしいということに答えてください。
○阿部幸代君 圧倒的に不足をしているということを直視していただきたいのです。  今日、O157食中毒が相次ぐ中、保健所への地域住民の期待が大変高まっています。食品衛生監視員の増員など、保健所体制の拡充こそその期待にこたえる道であり、国民の立場に立った行政改革であるということを私...全文を見る
○阿部幸代君 次に、日本体育・学校健康センター並びに各都道府県の学校給食会の食品検査について伺います。  日本体育・学校健康センターは、学校給食用物資の適正、円滑な供給を設立目的の一つとして持ち、食品検査室も持っています。取り扱う指定物資の中には輸入牛肉やその加工品も含まれてい...全文を見る
○阿部幸代君 ことし八月から始まったということですね。  外国牛のO157感染率は高いと言われていて、厚生省も文献に基づいて汚染実態を公表しています。輸入牛肉を学校給食食材として一手に供給する日本体育・学校健康センターの責任は極めて重大です。厳重なO157チェックを要望いたしま...全文を見る
○阿部幸代君 文部省の認識は甘いと思うんですよ。冷凍庫を全国の学校に設置することを急ぎながら、子供たちの口に入る食材の安全確保のための努力がないじゃないですか。食材が原因物質だから、その食材を一括して購入したり、その根拠になる統一献立を見直すべきだというふうにみんな認識しているわ...全文を見る
○阿部幸代君 設置者の判断ということで文部省の責任を回避しないでいただきたいのです。文部省の通知というのは周知徹底するために出されるんですよ。もし設置者の判断でいいというのでしたら、この通知は廃止をするべきではありませんか。
○阿部幸代君 ぜひ廃止をしていただきたいと思います。  私は、日本体育・学校健康センターの「学校給食広報」十一月号で紹介されている「ドライシステム導入で清潔で楽しい環境づくり」と紹介されている、私の地元なんですが、埼玉県越谷市立第三給食センターを見てまいりました。いろいろ勉強さ...全文を見る
○阿部幸代君 大臣、一言、済みません。
12月17日第139回国会 参議院 文教委員会 第1号
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○阿部幸代君 私も写真の著作物について遡及保護措置がとられるべきではないかと思いますので、幾つか質問します。  同一人のとりわけ現在活躍中の写真家の写真であっても、一九五七年一月一日より前の写真の著作権がないというのは大変な矛盾です。そして、この矛盾の発端というのが一八九九年、...全文を見る
○阿部幸代君 一九五六年以前の写真がいわば著作権の命が切れているわけなんですけれども、ちなみに写真の著作権の保護期間が一九五六年に世界ではどうだったかと調べてみますと、十年というのは旧ソ連とかいわゆる東欧諸国なんです、あとはほとんど二十年とか二十五年とか五十年とか、永久というもの...全文を見る
○阿部幸代君 東京都に写真美術館というのがあります。ぜひ大臣に見ていただきたいなというふうに思うんですけれども、最近行きましたところ、世界的なフォトジャーナリストであり第二次大戦中の沖縄の写真とか水俣病の写真とかで有名な、日本に大変縁の深いユージン・スミス氏の写真展が行われていま...全文を見る
○阿部幸代君 ぜひ、遡及保護措置についてもできるだけ早くとっていただきたいということの念を押して、次の質問に入ります。  私は映画が大好きなんです、写真も好きですが。日本映画の振興のためにも、俳優さんたちなど芸能関係者の権利の確立を願う立場から質問いたします。  十一月十一日...全文を見る
○阿部幸代君 私は、芸能関係者の未権利状態の一つとして、俳優さんたちに映画の再利用報酬も二次使用料も支払われないという、この問題をとらえています。  日本映画が、九三年度ですが、年間ビデオカセットとして二百二十二億円も販売され、NHK衛星放送で百本以上も放映されているというのに...全文を見る
○阿部幸代君 終わります。