阿部幸代
あべさちよ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
---|---|---|
02月20日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第2号 議事録を見る | ○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代です。 私は、国際化時代のキーワードは人権、人権擁護であるというふうにいつも考えています。そこで、子どもの権利条約の全面実施を願う立場からきょうは質問をしたいと思います。 まず、日本社会において子供の権利がどんなに侵害され、脅かされている...全文を見る |
○阿部幸代君 私は、子供の人権を性的虐待から守るという、こういう思想の普及といいますか、その先頭に大臣に立っていただきたいというふうに思っています。 私は実は、日本の子供たちの人権がこのように侵害されている、そういう実態把握について政府が不熱心なのではないかなというふうに思う...全文を見る | ||
○阿部幸代君 NGOの団体が約八千人の子供たちの声を直接集めています。そういう子供を直接見るというその熱意に比べまして、日本の政府は、自分たちがやっていることを宣伝することには熱心だけれども、子供の実情を直視し、それを客観的にお知らせするというその熱意には乏しいのではないかという...全文を見る | ||
○阿部幸代君 少な過ぎるかどうかということを聞いたんです。 | ||
○阿部幸代君 数字感覚というか、日本語の言語感覚だと思うんですけれども、一千八百十二万六千七百六十二名の子供たち、一億人の成人に対して九万部、百万部のポスター、余りにも少ないということは、実は子供たち自身が知らないと言っているわけなんです。 去年、「ニュースステーション」で批...全文を見る | ||
○阿部幸代君 各自治体の取り組みの支援策ということで伺いますので、ぜひお願いいたします。 昨年の本委員会において、子どもの権利条約第二十九条が求める子供の全面発達を保障するために、ここで私は訪問教育高等部の設置をお願いいたしました。文部省がこの春から試行的実施、そのための教員...全文を見る | ||
○阿部幸代君 あと一つ聞いたんですけれども、訪問の回数と時間とか、そういう問題で弾力的にこの試行期間のときになされることを検討できないか。 | ||
○阿部幸代君 障害の早期発見と早期の治療、教育体制の確立が大変望まれています。 私の地元、埼玉県立盲学校の九五年度の例なんですけれども、この幼稚部に十人の子供が在籍して五人の教員が担当していました。盲学校ですから全員目が見えない上に、重度の肢体障害児が四人いました。その一人一...全文を見る | ||
○阿部幸代君 ぜひお願いしたいと思います。 次に、学校図書館の充実について質問いたします。 この問題でも子どもの権利条約は、その第十三条で表現、情報の自由、第十七条で子供用図書の製作及び普及の奨励、第三十一条で文化的、芸術的活動への参加、また第十二条、意見表明権を保障する...全文を見る | ||
○阿部幸代君 内容というのは必ず時間も不可分の問題になりますし、その内容を講義する人の問題にもなっていくわけで、私、三点言ったんですけれども、やはりこれらの充実をおろそかにしてはならないと思うんです。というのは、今までいわば図書館係教諭がやっていたことと変わりがなかったら意味がな...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私は、民主主義の前進に図書館というのは不可欠だと思っています。歴史的に民主主義者は常に図書館に注目をしてきたそうです。とりわけ、情報化ネットワーク時代の図書館の果たす役割はますます大きくなると思います。 これらのことは学校図書館にも言えるわけで、その学校図書館活...全文を見る | ||
03月17日 | 第140回国会 参議院 科学技術特別委員会 第4号 議事録を見る | ○阿部幸代君 「もんじゅ」のナトリウム漏えい事故に続く使用済み核燃料再処理工場アスファルト固化処理施設の火災爆発事故の発生で、動燃のいわゆる技術開発はもとより、国の原子力行政そのものの根本的見直しが求められていると思います。その立場から質問します。 再処理工場が本格的運転を開...全文を見る |
○阿部幸代君 次に、事故の重大性の認識の問題です。 今回の事故で、放射能による被曝者が三十七人。加えて放射能放出が確認されています。とりわけ、プルトニウムや沃素129の放出が確認されていることは重大だと思います。沃素129の半減期は千五百万年を超えます。半減期の長い沃素129...全文を見る | ||
○阿部幸代君 どのようにじゃない。やっているかです。 | ||
○阿部幸代君 今も。 | ||
○阿部幸代君 直近の場所は、セルに一番近いところです。つまり、どうして私がこだわりますかといいますと、いわば原子炉の過酷事故と今回は違うわけです。ですから、大気に拡散する直前のものではなくて大もとを測定する必要があるということなんです。 | ||
○阿部幸代君 それをぜひ公表していただきたいと思います。 再処理工場が放射能工場と化学工場のいわば二重の性格を持つ、硝酸や薬品、有機溶媒など引火性の強いものを使ったり、またアスファルトも可燃ガスが発生しやすいというところから、火災爆発が起こりやすいというのはいわば常識とされて...全文を見る | ||
○阿部幸代君 長々と答える必要はなくて、要するに再処理技術が未確立てあるということ、安全審査の見直しが必要であるということ、この二点を確認してもよろしいですか。 | ||
○阿部幸代君 科技庁のその態度がやはり問題だと思います。再処理技術が未確立だということがいわば証明されたんです、事故で。安全審査がいいかげんだったということが証明されたんです。なぜそれを認めないんですか。今回も「もんじゅ」の事故の教訓が生かされることなく、事故隠しと住民や現場労働...全文を見る | ||
○阿部幸代君 安全審査の見直し。 | ||
○阿部幸代君 動燃。 | ||
○阿部幸代君 いやいや、いつもやっていることがなぜやられないのか、緊急時放送。 | ||
○阿部幸代君 要するに、現場労働者には緊急連絡されていないんですよ。Z施設に三十六人いました。そのうちの二十七人が被曝しているんですよ。中央制御室に放射能漏れが知れても、この人たちは知らないで動かされているわけです。訓練のときには緊急緊急とやって一斉に放送がされるわけです。今回や...全文を見る | ||
○阿部幸代君 数だけでいいです。 | ||
○阿部幸代君 再処理工場全体での。 | ||
○阿部幸代君 全従業員に占める比率、後でこれは計算すればわかりますからいいです。 下請の場合、会社も動燃に同等に物が言えないというふうに言うわけですから、労働者はなお一層動燃に物が言えないということになります、自分の会社に迷惑をかけることになりかねないわけですから。現場の重要...全文を見る | ||
03月18日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第4号 議事録を見る | ○阿部幸代君 質問いたします。 国立大学教員の平均退職金、九五年度の退職者実績が千四百六十一万六千三百三十一円ですか、これはほかの公務員と比べて決して高過ぎるというふうには言えないし一平均勤続年数が十五年というのもいろいろな事情が考えられます。 実際、常勤になる前が長くて...全文を見る |
○阿部幸代君 私も、科研費の増額など高度化とか重点化ということで一定の増額をしてきていることはよく存じています。 ただ、問題があって、大学というのは先ほどお話もありましたけれども、民間ではできない基礎研究機関でもあると思うんです。ところが、この国立大学の研究費の内訳を見てみま...全文を見る | ||
○阿部幸代君 校費の増額に、ここは文部省の頑張りどきだと思うので、大いに要望したいと思うんです。その意味でも、東北大学の元学長の西澤潤一氏の言葉をちょっと紹介したいんですが、これは自由新報九二年十二月一日付で出ているみたいですが、私はこの本で見ました。どういうことを言っているかと...全文を見る | ||
○阿部幸代君 大臣にも一言。 | ||
○阿部幸代君 時代の要請とか重点化とか、それをふやすのも結構だと思うんですが、そのすそ野を捨ておいておきますと、やはり途中でぷっつんとなると思うんです。絶対的に乏しい校費がやはり増額を求められていると思います。 最後に、私は、今回の措置が大学教員任期制実施の条件整備にもなり得...全文を見る | ||
03月27日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第5号 議事録を見る | ○阿部幸代君 今国会で、歴史教育、とりわけいわゆる従軍慰安婦問題についての歴史教科書記述に関して繰り返し論議され、総理を初め文部大臣の基本的見解もたびたび繰り返されてきましたが、極めて大事な問題なので私も質問をしたいと思います。 韓国の元従軍慰安婦本人の提訴という形で、歴史の...全文を見る |
○阿部幸代君 防衛庁防衛研究所図書館で発見された、まず最初に新聞紙上で公表されたと思うんですが、その資料に、陸軍省副官通牒として出された「軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件」というのがあります。これです。 これを読んでみますと、 募集ニ任スル者ノ人選適切ヲ欠キ為ニ募集ノ方法誘...全文を見る | ||
○阿部幸代君 これも私、資料で調べましたが、これは一九四〇年九月十九日付になるんですが、陸軍省副官通牒「支那事変ノ経験ヨリ観タル軍紀振作対策」、そういう資料があります。これです。 これを見ますと、「事変勃発以来ノ実情ニ徴スルニ赫々タル武勲ノ反面ニ掠奪、強姦、放火、俘虜惨殺等皇...全文を見る | ||
○阿部幸代君 次は、この資料になります。 陸軍だけでは円滑な運営はできなかったわけです。慰安婦の徴集とか移送に関して当然ほかの国家機関の協力があったわけなんです。 一九三八年二月二十三日付の、これは内務省警保局長が各庁府県長官あてに出している「支那渡航婦女ノ取扱二関スル件...全文を見る | ||
○阿部幸代君 そのとおりだと思います。 私が既に取り上げた最初の資料、陸軍省副官通牒「軍慰安所従業婦等募集二関スル件」、この中でも既に言いましたが、「募集ニ任スル者ノ人選適切ヲ欠キ為ニ募集ノ方法誘拐ニ類シ警察当局ニ検挙取調ヲ受クルモノアル等注意ヲ要スルモノ少カラサルニ」と、こ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私は、客観的な資料で確かめたこういう歴史の真実です。この歴史の真実を踏まえた歴史教育こそが日本の子供たちに求められているのではないかと思います。重要なことは、歴史上の過ちを隠すのではなくて、国家の責任として認め、反省と償いによって世界の信頼を回復することだと思うので...全文を見る | ||
○阿部幸代君 教育論的に思春期の子供たちにこうしたことを教えるのはいかがなものかという議論もあるようなんですけれども、私はこの議論には飛躍があると思います。愛のある性交とレイプまがいの性交との根本的な違いは、思春期の子供たちであるからこそ本当によく理解することができます。 発...全文を見る | ||
○阿部幸代君 質問いたします。 大学は国民の教育機関であると言われます。文部省の重点施策の一つとして進められている大学改革、これも当然国会で十分な論議が必要であるというふうに私は考えます。 ところが、今回の法改正によると、大学改革に密接にかかわる国立大学の学部の設置や改組...全文を見る | ||
○阿部幸代君 国民生活に密接にかかわりもあるし、また国民にとって重要な関心事でもある学部の改編について、国会がみずから審議することを放棄するというのは、私はこれは国会の自殺行為であるというふうな立場をとります。国会から要請があったというふうに大臣おっしゃいましたけれども、私はそう...全文を見る | ||
○阿部幸代君 事後承認というのは、民主主義的な手続においてやはり一歩大きく後退することを意味するんだと思います。そのことを指摘して次の質問に入りたいんです。 大学改革の重要な柱の一つに大学院改革が挙げられます。そこで、大学院とりわけ大学院生の教育研究条件の問題について質問した...全文を見る | ||
○阿部幸代君 この間、院生は二・三倍に急増していますが、教員は一・三倍しかふえていないんです。したがって、教員一人当たりの院生の数が一・五人から二・六人へとふえているわけなんです。これは、教員は学部指導もするわけですし、それから研究支援スタッフの手ももぎられていて、院生の立場から...全文を見る | ||
○阿部幸代君 今局長がおっしゃった文部省の調査、外部に委託して調査なさったそれを見たんですけれども、学生は大学院をどう見ているかというこの調査結果ですが、入学前後の大学院のイメージの変化についての調査です。 教育研究施設が充実しているというイメージは、入学前は四一・四%だった...全文を見る | ||
○阿部幸代君 じゃ、最後に大臣に。 大学院は研究者の養成機関として最も重要な役割を担っているんだというふうに思います。大学院生の教育研究条件の改善について特段の力の発揮をお願いしたいんですけれども、大臣の見解を伺います。 | ||
○阿部幸代君 国立学校設置法の一部を改正する法律案に反対の立場で討論を行いたいと思います。 もともと国立学校設置法において国立大学の学部の新設、改組等が法律事項とされてきたのは、国立大学の学部が大学を構成する基本的構成要素であり、国民の教育機関として広く利用され、国民の生活に...全文を見る | ||
04月08日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第6号 議事録を見る | ○阿部幸代君 大学教員の任期制導入問題について質問いたします。 初めに、大学人、大学関係者の合意がいまだできていないのにもかかわらずなぜ法制化を急ぐのかという問題です。 大学審議会の大学教員の任期制についての答申があったのは昨年の十月二十九日で、それからまだ半年足らずしか...全文を見る |
○阿部幸代君 大学審がそもそも設置された最初のときからこの任期制の問題が論議になったということは私も存じていますし、歴史が古いというのも存じているんですが、それだけ時間をかけても合意に至っていないというところが重要で、十分な議論が保障されなかったということは、実は大学関係者の見解...全文を見る | ||
○阿部幸代君 大学人の間で議論が分かれているということは多くの人が語っているわけですが、例えば、本年一月二十四日付の科学新聞によりますと、行政改革会議が一月十六日、第三回目の会合を開いているんですが、その際、前東北大学長の西澤潤一氏が大学教員への任期制導入の問題について、 現...全文を見る | ||
○阿部幸代君 大学の自主性に基づく選択的任期制ということだと思うんです。ですから、今、京都大学の基礎物理学研究所の例を話したんです。ここは本当に模範的に任期制を実践しているんですよ。そこの人たちが、それが法制化されたらやっていけないと言っているんです。根本的に違うんです、自主的に...全文を見る | ||
○阿部幸代君 今の答弁を聞いていまして、要するに大学審の審議の中で具体的にアカデミックフリーダムについて検討したということをおっしゃらなかったんです。それを前提としているということを長々と述べておられたと思うんですが、前提にするということと尊重するということとは違うんだと思うんで...全文を見る | ||
○阿部幸代君 でも、京大の基研は反対しているんですよ、何度も言いますけれども。そこをやっぱり見るべきだと思うんです。 企業の方のお話を聞いてはいけないとか、労働政策を視野に入れてはいけないとか、私はそういうことを言う気は毛頭ないんです。ただ、人間の教育と真理探求という教育研究...全文を見る | ||
○阿部幸代君 諸外国において、教授まで含めて大学教員全体に任期制を導入している国はありません。 一つの例なんですけれども、玉川大学出版部の「大学教授職の国際比較」というものを見てみますと、大学教員が生涯に勤務校をかわる回数、これは各国の調査に応じてくれた方たちの実際の移動した...全文を見る | ||
04月15日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第7号 議事録を見る | ○阿部幸代君 三つほどお聞きしたいと思うんですけれども、一つは学校というものの位置づけの問題になるんですが、私も、生きる力を育てる教育ということで、家庭や地域や社会や学校が総力を上げるという、それぞれの役目を果たすということは十分わかります。 その中で、それでは学校はどういう...全文を見る |
○阿部幸代君 先生、個性とかあるいは才能とか、こういうものがネグレクトされてしまう背景といいますか根源というのは、私はやっぱり日本の教育が多人数一斉方式、これが諸悪の根源だと思うんです。同じ勉強をしていても個性を発揮し能力を発揮することはできるんですね。 私は教育現場で日本の...全文を見る | ||
04月22日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第8号 議事録を見る | ○阿部幸代君 私学振興策にかかわる私立高校の四十人学級推進策について質問します。 先日、中教審の有馬会長との意見交換の中でも、一人一人の能力や個性を生かす教育がなかなかできない、いわば諸悪の根源が多人数の一斉授業方式にあるんではないかということを私強調しましたところ、有馬会長...全文を見る |
○阿部幸代君 平均した数というのはなかなか実態が見えるようで見えないものなんですけれども、私の調べでは、私立高校の一学級当たりの平均生徒数を比べてみますと、徳島県の三十二・八三人から秋田県の四十三・九五人、平均ですよ、それでもこれだけ大きな開きがあるわけです。個別学級単位に見ると...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私が私立高校の四十人学級編制推進にこだわるのは、私学に通う子供たち、その保護者たちの学費の負担が非常に大きくて、公立との格差が大きく開いているということがあるからなんです。学費は高いし基本的な教育条件は悪いしというのでは、余り表現はよくありませんけれども、踏んだりけ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私学助成金が子供たちの教育条件改善につながるような助成策をぜひ推進していただきたいというふうに思うんですね。そういう意味では、この四十人学級編制推進事業ですか、これをぜひ継続していただきたいというふうに強く要望いたします。 そこで、日本の公的な教育の重要な部分を...全文を見る | ||
○阿部幸代君 次に、日本私学振興財団からの融資の繰り上げ償還ないしは借りかえ問題について伺いたいと思うんですが、かつて五ないし六%の金利で融資を受けた学校法人が民間金融機関に借りかえをすれば二%余の金利の変更が可能になるわけです。三%の金利差は各法人にとってみると数千万円の負担の...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私学振興財団の事業の中には、私立学校に対する経営相談、指導というのがあり、この事業が今度、日本私立学校振興・共済事業団に継承されるわけですね。ですから、良心的な経営をしていて資金繰りに苦労しているような学校法人の援助策として繰り上げ償還の相談にぜひ乗っていただきたい...全文を見る | ||
○阿部幸代君 時間がないので、最後、お願いということで一言。 日本私立学校振興・共済事業団内に置かれる共済運営委員会の委員についてなんですけれども、委員は加入者と私立学校法の学校法人または法人の役員と学識経験者から選ばれることになっているんですけれども、ぜひ加入者代表の中に労...全文を見る | ||
04月22日 | 第140回国会 参議院 予算委員会 第19号 議事録を見る | ○阿部幸代君 外から動燃に入ってまだ間もない近藤参考人に質問したいと思います。 橋本総理もうそに次ぐうそという表現をせざるを得なかったほどうその相次ぐ動燃なんですけれども、近藤参考人は、率直に言って、なぜ動燃が事故隠し、うそつきを繰り返すのだとお考えになりますか。 |
○阿部幸代君 理事長は、今いわゆる動燃の体質の問題を述べられたと思うんですね。事故隠し、うそつきというのは長い間はぐくまれてきた動燃の体質だということだと思うんですが、ではなぜ、この体質が何によって育てられてきたのか、このことを国民は知りたいのだと思います。私も知りたいのです。 ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 動燃には高速増殖炉路線、核燃料リサイクル路線を進めさせるわけにはまいりません。 原子力安全局長は、今回の事故が低レベルの廃棄物を固化処理するためのアスファルト固化処理施設で起こった事故だ、だから再処理技術そのものが未確立てあるとは考えることはないんだ、こういうふ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 航空機事故防止のための研究などをちょっとしてみました。素人でもわかるような本も出ていたので読んでみたんですけれども、「事故調査」という本です。 この中で「「もう安全になっている」と思うことはきわめて危険で、そういうことでは安全推進を論ずることはできない」、これは...全文を見る | ||
05月08日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第10号 議事録を見る | ○阿部幸代君 私は提案者に質問いたします。 一昨日の学図法改正に関する提案理由の説明の中で、学校図書館が当初の期待どおり有効にその機能を発揮してきたとは申せません。これは、図書館資料や施設・設備が不十分であったり、司書教諭の設置等が進まなかったこともある、こういうことを指摘し...全文を見る |
○阿部幸代君 もっと具体的に考えてみたいと思うんですけれども、図書館資料と人の面で、埼玉県所沢市の中学校の例です。 所沢市は三年がかりで非常勤の学校図書館司書補助員を市内の十五の中学校全部に配置しました。去年で終わったわけなんですが、初年度のことです。図書原簿には登録番号が一...全文を見る | ||
○阿部幸代君 法律に則して考えてみたいと思うんですけれども、学校図書館法によれば、その第四条で、学校図書館の運営について、学校は学校図書館を児童、生徒、教師の利用に供する。学校というのはみんなで何でもやるところなんですけれども、学校図書館について言うと、教師も学校図書館サービスを...全文を見る | ||
○阿部幸代君 今や風前のともしびと言われている専任司書教諭の実践例を私は「理想の学校図書館」という本で知り、大変感動しました。 著者は、途中省略しますが、教科と図書館のチームティーチング、生徒たちの自主学習能力を育て、あらゆる教科と連携していきたい。ただしこれには条件がありま...全文を見る | ||
○阿部幸代君 司書教諭の発令が滞ってきた中で、自治体が独自に図書館職員の配置を進めてきた経緯に注目をする必要があるのかなというふうに思います。 先ほど私は埼玉県所沢市の学校図書館司書補助員の例を述べましたが、私の調べでは、埼玉県内九十二市町村中十八市町、約二割の自治体、四十三...全文を見る | ||
○阿部幸代君 学校司書のつぶやきを紹介したいと思います。 ある教師から、すべての子供が本好きになるようなことはあり得ないし、またそんな必要もないだろうと言われたことがある。果たしてそうだろうか。私はこの言葉は随分考えさせられました。この方は結論として、すべての生徒を数学好きに...全文を見る | ||
○阿部幸代君 最後に文部大臣に伺いたいと思うんですが、私も日本の国家財政が大変厳しいというのはよく存じております。こういうときだからこそ、財政運営にどういう思想が貫かれるべきなのか、国家百年の計と言われれる、事は教育にかかわる問題ですから、そのことが本当に問われると思います。 ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、学校図書館法の一部を改正する法律案に対し修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりです。 まず、修正案提出の理由及びその内容について御説明申し上げます。 学校図書館は、学校教育をより豊かにする上...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、学校図書館法の一部を改正する法律案に対する修正案に賛成し、原案に反対の立場で討論を行います。 学校図書館は、学校教育において欠くことのできない基礎的な設備として、図書資料を児童または生徒及び教員の利用に供することによって学校の教育課程...全文を見る | ||
05月13日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第11号 議事録を見る | ○阿部幸代君 いつでもどこでもだれでも学べる大学を目指して設立された放送大学が、今回の法改正による全国化を機に、生涯学習体系の中核的機関として国民から寄せられている期待に一層こたえることができるようにと願う立場から質問したいと思います。 身体障害者にも広く勉学の機会が与えられ...全文を見る |
○阿部幸代君 ヘレン・ケラーの事例を引くまでもなく、障害者が、条件が整いさえずればすぐれた才能を発揮していくということは当然考えられるわけですが、私は、まだ日本の高等教育、大学教育の受け入れ体制は不十分なのではないかなというような気がするんですね。筑波の技術短期大学など障害者を全...全文を見る | ||
○阿部幸代君 この報告書の中で言われているのは、日常的な障害者の相談に乗るというその程度の位置づけではなくて、もっと本格的な、放送大学としての身体障害者の受け入れについて本格対応する構想、日常的にいつもそのことを考えているそういうセクションが必要だというような相当積極的な提案で、...全文を見る | ||
○阿部幸代君 最新の入学状況で聴覚障害者の入学は二人ということで、先ほど私言いましたけれども極端に少ないわけです。ですから、条件が整えばぜひ勉強したいという人は潜在的にたくさんいると思われますので、ぜひ字幕放送を内容も充実させて急いでいただきたいと思います。 あわせて、この報...全文を見る | ||
○阿部幸代君 放送大学もみずからうたっているように、やはり印刷教材の学習や放送授業の視聴だけでは十分に理解できない問題の解決や、より深い学問内容を追求する場としての面接授業、これは大学本来の姿であるし、大学を名乗るからには、その風格といいますか、それを示す姿でもあると思うんですが...全文を見る | ||
05月16日 | 第140回国会 参議院 科学技術特別委員会 第6号 議事録を見る | ○阿部幸代君 初めに、五月八日付の科学技術庁原子力安全局の「アスファルト固化処理施設における火災爆発事故の原因調査状況について」の報告に関して幾つか質問したいと思います。 今回の火災爆発事故に際する消火作業でたった一分間しかスプリンクラーによる水噴霧をしなかったわけですが、な...全文を見る |
○阿部幸代君 不十分なことがなぜ起こったのかという切り込みが必要だというふうに思うんです。つまり、事故調査というのは科学的、技術的な解明と同時に、事故の組織的、行政的な背景を解明することが不可欠なんだと思うんです。そういう意味で質問をしています。 八二年の実験結果は、同年九月...全文を見る | ||
○阿部幸代君 二つの問題を指摘したいんですが、動燃事業団は、研究開発のいわば主体としてこういう重大な研究成果、実験結果、こういうものを本当に生かしていく義務があるし、そういう意味ではその成果を公表するというか、少なくとも監督官庁である科技庁に報告する義務があるというふうに思います...全文を見る | ||
○阿部幸代君 不十分な保安規定であるからこそ検討を行う必要がある、そういうことだと思うんです、報告は。そして、その不十分な保安規定を認可した政府、科技庁の責任は重たいということを率直に認めていただきたいんです。責任逃れはしていただきたくないんです。 もう一つ伺います。 こ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 今セシウムだけお話を伺ったんですけれども、この仮想事故の全容というのは教えていただけますね。それともっと比べて今回どうなのかということを判断したいわけですけれども、時間かかりますか、教えていただくのに。 | ||
○阿部幸代君 今回の事故の認識の問題なんです。これと比べて同程度であったということを今おっしゃったんですけれども、今回の事故がどういう規模の事故であったかという認識は非常に重要だと思うんです。建屋の破壊により閉じ込め機能が喪失し、放射性物質が環境へ放出され、被曝した方が三十七人に...全文を見る | ||
○阿部幸代君 事故調査に当たる側の姿勢次第で調査内容に違いが出てくるのは当然であるというふうに思うんです。ですから、私は、いわば動燃を育ててきた責任ある立場での調査を科技庁には自己分析的に進めていただきたいというふうに強く要望いたします。 次に、再処理とプルサーマル計画の見直...全文を見る | ||
○阿部幸代君 外国で安全に運転している例があるということですけれども、外国の技術を導入してまさに日本で事故が、「もんじゅ」でも、また再処理工場でも起こっているわけです。再処理技術についてはもう確立しているということを前回も私の質問に対して答弁なさっているんですけれども、今回のアス...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私は専門家にいろいろ聞いて今回勉強したんですけれども、建設中の六ケ所村の再処理工場の再処理のプロセスには何ら東海村等の再処理施設と変わりがないわけですね。プロセスには変わりがないんです。ただ、溶媒抽出装置など装置が異なるだけということです。年間処理容量が東海再処理施...全文を見る | ||
○阿部幸代君 存じております、コンクリート固化処理施設であるということを。ただ、再処理のプロセスそのものは変わらないということを私は言いました。そこだけ切り離して見ることができないというのが今度の東海の事故でも明らかじゃないですか。 質問を続けますが、再処理施設の建設について...全文を見る | ||
○阿部幸代君 次に、再処理してつくられるプルトニウム利用のMOX燃料を商業炉で使用するプルサーマルについて伺います。 本委員会の二月二十六日の審議で、我が党の立木委員の質問に対して政府側からの答弁で、少数体による実証実験、これは立木委員の方から指摘をしましたが、美浜と敦賀のニ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 今、最後の国民の理解を得ながら進めてまいりたいと思いますというところにせめてもの救いがあるのかなというふうに思うのですが、重水減速炉「ふげん」の実験は外国のデータで炉心管理をやってきたということで、自前の実験らしい実験をやっていないということを直視していただきたいと...全文を見る | ||
05月22日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第12号 議事録を見る | ○阿部幸代君 映画ファンの一人として、総合的な芸術文化である映画を愛好し、日本映画の振興を願う立場から何点か質問したいと思います。 まず、WIPOの外交会議における日本政府の対応についてです。 WIPO外交会議では、視聴覚的実演に関する実演家の権利は残念ながら生の実演の場...全文を見る |
○阿部幸代君 今の説明の中の一九九八年中に新たな決議を上げるということですが、その決議に向かって日本政府はどんな対応を考えていますか。 | ||
○阿部幸代君 日本政府がどういうスタンスで参加をするのかということが大変重要になるんだと思うんですけれども、視聴覚固定物にかかわる実演家の経済的人格的権利の確立をというのは長い間のいわば関係者の悲願で、ぜひとも日本政府としてリーダーシップを発揮していただきたいというふうに思います...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私は、契約というのは法律上対等な立場に立って初めて力関係が発揮されるんだと思うんです。ですから、現行法上、二次利用、再利用について俳優さんたちの権利がないとされている状態、これはスタートラインにおいてそもそも不公平だというふうに考えるわけです。ですから、権利がない状...全文を見る | ||
05月29日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第14号 議事録を見る | ○阿部幸代君 世界一高い授業料を払わされている国民の立場に立って、大学間格差の問題について初めに質問いたします。 東大、東北大、埼玉大、高知大について大学間格差の実態を調べてみました。 まず、教員一人当たりの学生数を教育学部及び理学部について見てみたんですが、九六年度、教...全文を見る |
○阿部幸代君 違いの説明をしていただきましたが、ですから比べやすいように教員一人当たりということで私は比べてみたんです。 衆議院の文教委員会の参考人質疑に際し、有馬氏が、地方の小さな大学でもよい研究をしている人がいる、この趣旨のことをおっしゃっていました。私もそのとおりだとい...全文を見る | ||
○阿部幸代君 世界一高い授業料を払っている国民の立場で答えていただきたかったのです。教育研究条件の格差があるということです。 さきに述べた四つの大学について、高度化推進特別経費あるいは大学院最先端設備費、大学改革推進等経費、教育研究特別経費等の配分実績を比べますと、その格差は...全文を見る | ||
○阿部幸代君 こういう状況で自由に異動ができるか、もう一つです。 | ||
○阿部幸代君 今いみじくも局長がお認めになつたと思うんですけれども、上昇志向の異動は大いにあり得るだろうということをおっしゃったと思うんです。地方の小さな大学の場合、科研費も来ない、研究者の数も少ない、院生もいない、要するにこれではとても教員の自由な意思で喜んで異動しようというふ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 研究者、教員にとっての魅力というのはやはり教育研究条件だと思います。安心して、異動しても異動した先に研究費もあるし施設・設備もあるし、また一緒に交流を深めることのできる研究者がいるということです。それから、研究スタッフあるいは研究者の卵である院生がいるということだと...全文を見る | ||
○阿部幸代君 現に教員の異動がこういうふうに困難をきわめているときに任期制が導入されるとどういうことになるかということです。 任期制は、期限を切ることによって無理やり教員を異動させることになります。高いお金をかけて新しい研究環境をつくって、そして研究が軌道に乗り始めるのに二年...全文を見る | ||
○阿部幸代君 だから、私の言ったような今の先生みたいな事例、こういうのを教育研究の活性化と言うのですか。 | ||
○阿部幸代君 今回の法案審議でキーワードになっているのは流動化、活性化という言葉だと思うんですが、何しろ大学の先生を動き回せば物事がよくなるというのは大間違いだと思うんです。年がら年じゅう出入りのある大学がいいとは限らないでしょう。つまり、学問研究の本質、学問研究労働の本質が本当...全文を見る | ||
○阿部幸代君 制度を実施すれば効果が出るというふうにおっしゃいましたけれども、実はこれはもう既に試され済みで、一九八八年の教育改革法でテニュア制を廃止したイギリスでどんなことが起こっているか。 これは、国立教育研究所教育政策研究部長喜多村氏が、「IDE 現代の高等教育」、一九...全文を見る | ||
○阿部幸代君 要するに、定年までの安定した身分保障をやめたということなんですよ。それをこれから日本でも導入しようとしていることは同じではありませんか。それで試されているということです。 格差是正こそ、学問の論理と研究者の自発性に基づく自由な交流、学問と研究者の交流を促進する道...全文を見る | ||
06月03日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第15号 議事録を見る | ○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代と申します。 三人の先生方、きょうは貴重な御意見を伺わせていただき、どうもありがとうございました。時間の都合で最初に沢田先生に三点ほど伺いたいと思います。 先ほどのお話の中で坂田先生の言葉を引用してくださいました。人事交流の制度というもの...全文を見る |
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。 慶伊先生にお伺いします。 先ほどのお話で、先生のおられる大学には世界一流の設備を整えていただいたということがあって、大変恵まれた教育研究環境におられるのだなというふうに思ったんですが、一方、私は地方の大学にも見に行ったことがあ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 大学審議会の答申の中で、「大学教員に占める女性の割合が低い現状を踏まえ、各大学においては、女性の教員への積極的な採用に配慮していく必要がある。」、こうありますが、この点にも関連して幾つか質問したいと思います。 まず、大臣に伺います。 衆議院の文教委員会におい...全文を見る | ||
○阿部幸代君 母性保護についてはお認めになりますね、大臣。 | ||
○阿部幸代君 女性の時間外・休日労働や深夜業の規制は母性保護にもつながる最低限の保護措置であるというふうに私は考えています。実際に男性にも保護措置、つまり時間外労働の法律による上限規制などを設けて男女共通規制を実現したドイツ、こういう国の例もありますから、そういう方向に日本が進む...全文を見る | ||
○阿部幸代君 文部省ですからもっと女性の研究者・教育者に着目をしていただきたいと思うんですけれども、女性の教育者・研究者の場合は、研究の充実期と、それから妊娠、出産、育児の時期とが重なるわけなんです。そういう特性をきちんとつかんで対策を立てていただきたいと思うんですね。 それ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 女性の教育者・研究者が任期の期限切れを妊娠、出産を伴って迎えればどういうことになるか考えてみたいと思うんですが、次の職場、仕事を探すこともできなくて、結局、教育も研究も中断して出産と育児に専念せざるを得なくなります。それを避けるために妊娠や出産をあきらめたとしても、...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私学助成を増額すれば私立大学がこんなに苦労して安上がり対策をしなくても済むんだと思います。 私立ては、非常勤講師のほかにいわゆる嘱託講師とか特定任用教員など任期つき教員がいろいろいます。この教員の場合ですが、現行の労働法制下では不当解雇からは救済されることになっ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 任期制の乱用を防止するためにも、選択的任期制の運用が重要なかぎを握ることになります。 そこで確認をしたいのですが、私立大学が任期制を導入する場合、つまり法律案の第五条に関してですが、「学長の意見を聴くものとする。」とあります。その際、理事長が学長を兼任している場...全文を見る | ||
○阿部幸代君 各大学の判断による選択的任期制の導入だということを耳にたこができるほど法案審議の中で聞かされてまいりました。各大学の判断による選択的任期制、これを本物にするためにも、教授会が任期制を実施しないと決定したとき、そのときにはそれが尊重されるべきだという立場にも立てないの...全文を見る | ||
○阿部幸代君 今の答弁で、今回の法案が学問の自由や大学の自治の侵害にもかかわる非常に危険な内容であるということがよくわかりました。 二日間、七時間の審議では、私自身、質問時間の不足で、教育研究並びに教育研究労働の本質論に照らした任期制の問題点、つまり、今も触れましたが、学問の...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、大学の教員等の任期に関する法律案について反対の討論を行います。 本法案は、大学の教育研究の活性化の名のもとに、我が国で初めて大学教員の任期制を本格的に実施するものです。本来ならば一国会かけても十分な審議をしなければならない本法案に対し...全文を見る | ||
06月10日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第17号 議事録を見る | ○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。 立法の趣旨やお気持ちは私も大変よくわかります。同時に、ほかの委員の先生方もお話しになっていたような心配を持つものです。なくべくかち合わないようにということで質問を三つ用意しましたのぐさせていただきたいと思います。 障害者や...全文を見る |
○阿部幸代君 高齢者や障害者のいわば生活と学習の場、また職員の仕事の中に教員になろうとする若い人たちをいわば入らせていくわけですね、今度の立法措置で。ですから、やはり教育的な責任が必要なんだろうなというふうに思うんです。 具体的に、現在でも養護学校などでは、本来は免許法上、「...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私は埼玉が地元なんですけれども、地元の養護学校を実際に見てきて、先生たちの話もつぶさに聞いてきたんですけれども、昼食のときにも自分が食事をしながら子供の食事の介助をするとか、それから自分がトイレに行くときにも子供を背負って行くとか、絶えず一緒に行動しているわけですね...全文を見る | ||
○阿部幸代君 田中先生にお伺いしたいと思うんですけれども、財政構造改革にはやはり哲学というか思想が求められるんだと思うんですね。今のところわかるのは、とにかく聖域なしと、それだけなんですね。それで、先ほどのお話の中にも、教育は国家百年の計、それも、ほかのものも何もかも押しなべて考...全文を見る | ||
06月18日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 第18号 議事録を見る | ○阿部幸代君 委員長。 |
○阿部幸代君 スポーツ振興投票の実施等に関する法律案、いわゆるサッカーくじ法案等を継続審議とすることに反対の意見表明をさせていただきます。 サッカーくじは、日本弁護士連合会の鬼追会長が指摘しているように、サッカーゲームの勝敗を予想し、結果が的中すれば金銭を得るという性格に照ら...全文を見る | ||
07月16日 | 第140回国会 参議院 文教委員会 閉会後第1号 議事録を見る | ○阿部幸代君 神戸市須磨区の小学校六年生等殺害とその殺害容疑者として同じ区内の中学三年生が逮捕されたとの報道は私自身大変な衝撃を受けました。この犯罪の原因を直接社会一般だけに求めたり学校教育だけに求めたりするのではなくて、全面的、総合的にとらえる必要があるとの認識であふれる報道に...全文を見る |
○阿部幸代君 文部大臣に伺いたいんですが、八月には中教審に対して幼児期からの心の教育について諮問をすると、こういうふうに先ほど来おっしゃられていると思います。また総理も心の教育を強調しているんですが、どういう認識から心の教育というものが打ち出されたのでしょうか。 | ||
○阿部幸代君 私は今、子供たちの心、そのつぶやき、叫びに耳を傾けることが一番大事ではないかと思うんです。教育関係者を初め多くの識者や親たちは、今回の事件に関して、容疑者と同じ中学生がどう言っているのかに関心を寄せています。多くの中学生たちは、容疑者少年のやったことが事実だとするな...全文を見る | ||
○阿部幸代君 容疑者の少年が体罰を受けていたこと、学校に来なくてよいと言われたことが報道されていますが、これが事実とすると、まさに火に油を注ぐことになったと思われるんです。 この中学校の校長は、記者会見で体罰について尋ねられ、ありませんと言い切っておきながら、その四日後には、...全文を見る | ||
○阿部幸代君 大臣。 | ||
○阿部幸代君 体罰とか、あるいはその体罰の後でおまえは邪魔や、もう学校に来ぬでええとか、こういうことがもし事実であったら重大問題だということは、これは一致できますね。念のために。 | ||
○阿部幸代君 次に、容疑者の少年が児童相談所で相談をしていたということが報道されているんですが、この児童相談所と学校の協力関係について伺いたいと思います。 児童相談所が多忙をきわめているということを聞きます。取扱件数が多過ぎて大変だということです。資料を見ますと、平成七年度の...全文を見る | ||
○阿部幸代君 局長、最初に学校と関係機関あるいは学校と家庭との協力関係が今回の教育問題としての一つのかなめの問題というふうな認識を示されたと思うんですが、この容疑者少年の場合、学校と児童相談所との連携はどうだったんですか、事実は。 | ||
○阿部幸代君 あったのではないかなではなくて、事実をつかんでいただきたいというふうに思います。 問題のある子供、児童生徒を育てる場合、親はもとより、教師集団やカウンセラー、児童相談所職員、精神医学の専門家など集団の英知が不可欠だというふうに私は考えます。最初に述べた福嶋教授も...全文を見る | ||
○阿部幸代君 次に、人間を大切にする学校づくりのために、教職員の多忙化解消策について伺いたいと思います。 少し古くなるんですけれども、全日本教職員組合が一九九二年の秋に教職員の生活と勤務に関する調査を行っています。この調査によると、一日の昼食時間が男性十三分、女性八分となって...全文を見る | ||
○阿部幸代君 現場の教師たちが、何よりも子供たちとの触れ合いを求めて多忙化を解消したい、そのためにクラスサイズの縮小と教職員定数の抜本的改善を求めているんですが、その必要性については大臣はお認めになりますか。 | ||
○阿部幸代君 だとしたら、私はそのささやかな一歩とも言うべき第六次の公立義務教育諸学校教職員配置改善計画、それをぜひ完結させていただきたいと思います。まだ予算も決まっていないわけですから、これから文部省と大臣に大いに頑張っていただきたい、このことを、これは要望といたします。 ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 衆議院の文教委員会で質問してからもう二年たつわけですね。十分な時間があったように思うんですよ。 絶版措置にしたということはよいとしても、これは指導書ですから、学校にあるし、持っているわけですよ、先生たちは。生きているわけなんですね。ですから、よりよいものにするん...全文を見る | ||
○阿部幸代君 改訂に着手しますか。 | ||
09月25日 | 第140回国会 参議院 科学技術特別委員会 閉会後第1号 議事録を見る | ○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。 きょうは、科学技術庁にだけ質問をしたいと思います。 最初に、ウラン廃棄物貯蔵ピットのずさんな管理に関してですが、動燃は、九四年に仮建屋建設に備えるということでピット周辺三地点のボーリングを実施し、そのときに採取した土壌資料...全文を見る |
○阿部幸代君 ウラン廃棄物をいわば野積みというか外に捨てたということ自体が問題ですし、今回この施設から漏出したということもあり得るということも重大だというふうに思っております。ピット周辺の詳しいボーリング調査を私は第三者の手でぜひ実施していただきたい。また、汚染した土壌の撤去など...全文を見る | ||
○阿部幸代君 安全対策について、土壌撤去など。 | ||
○阿部幸代君 八月二十八日付の動燃の説明資料によりますと、ピット内滞留水の放射能濃度は排出基準の約十倍から一万倍になっています。一九六七年以降今日に至るまで三十年間にわたって放射能で汚染された水が漏出してきたと考えさせるずさんな実態が次々と明らかになっていることは重大だというふう...全文を見る | ||
○阿部幸代君 そもそもウラン廃棄物貯蔵ピットが五十センチメートルの点検口からしか中を見ることができないで、科学技術庁の八二年の廃棄物の異常の有無を定期的に確認することという指導も現実に実行に移すことが構造的に難しく、また、防水モルタル施工がなされていなかったピットもあるということ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 九月十日の本委員会の理事懇談会の席上、科学技術庁から、三十年前はこの処理が普通だった、世の中が安全問題に厳しくなったのに変えなかった、安全認識で社会とのギャップが生じた、こういう説明がされました。これほど無責任な話はないと思います。要するに、ウラン廃棄物の危険性に対...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私は動燃の保安規定並びに安全作業基準、管理作業要領書の必要部分を見てみました。しかし結局ずさんな管理の改善には役立たなかったわけです。繰り返しますが、問題はウラン廃棄物の危険性が制度上もう実質的に無視されてきたということです。つまり、ここに原子力政策そのものの欠陥が...全文を見る | ||
○阿部幸代君 極めてあいまいな答弁で、要するに中間保存施設、それから最終処分問題についてまだ何ら具体的な回答も見通しもないということです。トイレなきマンションという言葉があります。廃棄物対策が先送りされてきたことは安全性の確保なき原発推進、とりわけプルトニウムリサイクル路線推進と...全文を見る | ||
11月17日 | 第141回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第8号 議事録を見る | ○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。文部大臣、大蔵大臣並びに経済企画庁にお伺いいたします。 法案の第十七条は、国立学校特別会計への一般会計からの繰り入れ及び私立学校に対する助成の総額をそれぞれ集中改革期間は前年度の当初予算額を上回らないようにするとしていますが、こ...全文を見る |
○阿部幸代君 家計の四割が高等教育費、学生支出の五割が学費、本当にもう限界に来ているというふうに思います。 そこで伺いたいのですが、歴史的に見て大学の学費が一貫して引き上げられてきたということを確認してよろしいでしょうか。一回でも引き下げられたことがありますか、大臣。 | ||
○阿部幸代君 グラフをお渡ししてあると思うんですけれども、おっしゃるとおり、これは下の方が国立大学の授業料です。上が私立大学の授業料、いずれも一貫して引き上げられてきました。 経済企画庁に伺いたいんですけれども、この国立大学の授業料について言いますと、一九七〇年を起点にすると...全文を見る | ||
○阿部幸代君 公共料金というのは物価や国民生活に及ぼす影響が大きいということで、安易な引き上げはしないというのが九四年、平成六年の物価問題に関する関係閣僚会議の「公共料金の取扱いに関する基本方針について」の中でも確認されているんです。この趣旨に反して、政府は国立大学の授業料値上げ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 家計の四割が高等教育費、学生支出の五割が学費、もう限界だということで、私は値上げをストップすることを考えるべきだと。大臣も、家計に占める負担が極めて重いということをお認めになりましたね。 ベクトルで言うとこういうことなんです。国立大学の授業料、これをストップする...全文を見る | ||
○阿部幸代君 大臣に確認をしたいのですけれども、憲法第二十六条はすべての国民の教育を受ける権利をうたい、教育基本法第三条はすべての国民にその機会がひとしく保障されなければならないと機会均等をうたっています。このことは確認してよろしいですね。 | ||
○阿部幸代君 大臣の今の答弁、私は不届きだと思います。本当に怒りでいっぱいです。自民党の文教政策のどこが正しかったということですか。私は学費の問題を今取り上げているのです。(発言する者あり) | ||
○阿部幸代君 大臣は本当に庶民の心がおわかりにならない。極めて単純なことなのですけれども、学費がどんなに高くてもそれを払うことを拒むことはできないのです。拒むことできますか。 | ||
○阿部幸代君 日本の高等教育の進学率が五割に達するとおっしゃいましたが、進学率の問題でいいますとアメリカやイギリスは日本より上回っていますし、在学率という比べ方をしてみますとフランスやあるいはドイツも日本とほとんど同じになるわけです。これは先進国の特徴なんです。日本も先進国のお仲...全文を見る | ||
○阿部幸代君 つまり、財政上、日本の高等教育の位置づけが諸外国に比べて非常におくれているということを示している数字だと思います。どの国も日本より公財政支出の比率は高いです。フランスを除いて日本の二倍以上です。進学率は確かに先進国のお仲間入りをしましたが、公財政支出においては先進国...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私どもは、日本の国家財政が危機的な状況にあるという認識では一致しております。しかし、その改革をどのようにするかということでは見解を異にしております。 浪費に思い切ったメスを入れるということで、例えば軍事費、思いやり予算について、これは七八年発足のときから四十四倍...全文を見る | ||
○阿部幸代君 大臣、結局このベクトルで下に向けるという、経常費補助を上げて私立大学の授業料を下げる、このために力を尽くすという立場に は立たないということですね。 | ||
○阿部幸代君 私学の経常経費に占める私学助成の割合が過去最高二九・五%です。それが今日一二二%です。絶対的に不足をしていたがゆえに常に学費を上げざるを得なかったということ、このことは日本私立大学連盟の「私立大学の財政−二十年の歩み」を見てもよくわかります。 「帰属収入に占める...全文を見る | ||
○阿部幸代君 大臣、それはひどい立場ですよ。 | ||
○阿部幸代君 私学助成を抑えても、学費の値上げにはならないだろうということを無責任に見通されましたけれども、非科学的な見通しですよ。もしそれをやるということは、経常経費を圧縮せよということです。今でも日本の私立大学は大学のマクドナルド化と言われるほど大変劣悪な教育研究条件下に置か...全文を見る | ||
○阿部幸代君 終わります。(拍手) | ||
11月18日 | 第141回国会 参議院 文教委員会 第2号 議事録を見る | ○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代です。三人の参考人の皆さん、きょうは貴重なお話どうもありがとうございました。 具体的に質問するために、私の具体的な経験を話したいと思うんですが、最近、シンポジウムに出席をしたんですね。私もパネリストの一人で、それから教育現場の先生と教育行政の...全文を見る |
○阿部幸代君 私は少年非行、問題行動と言いました。犯罪というふうには言いませんでした。 | ||
○阿部幸代君 犯罪という形で一緒に扱われてしまうことがとても私としては何か残念な気がいたします。 つまり、少年非行、問題行動、やっぱり大人社会のゆがみを受けた子供たちの起こすことで、その子供たちは発達途上にあるという特徴を持っていますから、それにふさわしい対応が私は必要なので...全文を見る | ||
○阿部幸代君 今の考え方も大変よくわかったんです。人間形成の専門家を配置する、それは今の分担式の中でトータルとして人間形成の力を発揮する上でそういう人も必要だという、そういう精神もよくわかります。しかし、基本的には学校というのは人間形成の場で、教員はみんな人間形成の専門家なんです...全文を見る | ||
○阿部幸代君 綾瀬市と相模原市の子供たちのことが出てきますね。その中で、子供はどんな授業が好きかというと、「みんなで話し合いながら進められる授業」とか「グループで話し合うことが多い授業」とか、こう答えているんですね、子供は正直だから。つまり、やっぱり教科指導というのも人間的な関係...全文を見る | ||
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。 | ||
11月19日 | 第141回国会 参議院 科学技術特別委員会 第2号 議事録を見る | ○阿部幸代君 十二月に京都で開かれる地球温暖化防止会議に向けて、二酸化炭素を中心とした温室効果ガスの削減策をめぐって、日本政府がリーダーシップを発揮することが内外から求められています。 このことと関連して原発増設をどう考えるかが今改めて問われているんですけれども、まず、先月ボ...全文を見る |
○阿部幸代君 原子力の長期計画の中では、確かに今おっしゃったように、原子力は二酸化炭素等の排出が少ないという長所があり、原子力の導入は地球温暖化の防止などに有効ですとか、先進国が原子力発電の導入により、二酸化炭素との関係においても望ましい対応策の一つであり、原子力は地球環境という...全文を見る | ||
○阿部幸代君 それでは次に、省エネのことを先ほどおっしゃいましたので、それとかかわりますが、通産省の長期エネルギー需給見通しと科技庁の原子力長期計画、この問題について伺いたいんです。 通産省は、九四年に閣議了解した長期エネルギー需給見通しを修正して、発電量を約〇・〇七%減の一...全文を見る | ||
○阿部幸代君 省エネルギーというのがどうも納得できないんです。つまり、発電量について見ると、〇・〇七%削減ということで、基本的には右肩上がりを前提としているわけです。二酸化炭素を減らさなければならないからその分原発を推進するということでは、右肩上がりの是正にはならない、つまり省エ...全文を見る | ||
○阿部幸代君 省エネルギーへの転換というのは、発電だけではなくて、生産から消費に至るまでさまざまな分野でそれこそ取り組まなければいけないという問題だと思うんです。発電そのものについても減らすというのが省エネルギーの大前提で、そういう観点からするととてもではないけれども右肩上がりの...全文を見る | ||
○阿部幸代君 今言ったように、温暖化防止、二酸化炭素の削減、そのために原発推進というふうになってしまっているんです。温暖化防止という意味では、原発の廃熱というのは本当に侮ることができないものなんです、今言ったように。総出力の三分の二が温排水という形で排出されるわけです。それが局地...全文を見る | ||
○阿部幸代君 誤解のないようにしていただきたいんですが、私どもは、核兵器の廃絶と原子力の平和利用、こういうものを統合して将来的に本当に安全性が確立されれば原発の可能性というのは大きくなるというふうにとらえています。そういう立場に立ちますと、今現在はやはり安全性が確立していない、実...全文を見る | ||
12月11日 | 第141回国会 参議院 文教委員会 第3号 議事録を見る | ○阿部幸代君 山下参考人に伺います。 トップレベルの選手の競技や、それから競技の後の競い合った者同士の尊重の姿というか、そういうものに私は大変感動しているんですが、きょうのお話にも感動しました。初めにお願いですが、スポーツマンはもっとスポーツのすばらしさを語っていただきたいと...全文を見る |
○阿部幸代君 初め、安西参考人に伺います。 私は、スポーツ振興というのは国民的な議論と合意で、国民の協力と支持を得て進めるのが一番よいのだと思います。そうしてこそ本当に層の厚いスポーツ風土といいますか、それができるんだと思うんですね。 ところが、サッカーくじについては、国...全文を見る | ||
○阿部幸代君 スポーツ振興の財源対策としてのサッカーくじに反対であるという根強い声があるわけです。しかし、スポーツ振興では一致するんですから、サッカーくじ以外の道をこぞって考えていったらいいというふうに私は思うんですね、それは私の意見ですが。 二番目は、池田参考人に伺います。...全文を見る | ||
○阿部幸代君 私も浦和レッズの試合を見たことがあるんです。ファンであります。大変な熱狂ですね。それで、サッカーくじが導入されますと、やはりあの試合というのは勝利至上主義の目で見る、そういうものが当然入ってくるわけですね。そういう目で見られるようになるわけです、試合そのものも。 ...全文を見る | ||
12月12日 | 第141回国会 参議院 文教委員会 第4号 議事録を見る | ○阿部幸代君 委員長。 |
○阿部幸代君 スポーツ振興投票の実施等に関する法律案等いわゆるサッカーくじ法案の継続審査に反対し、廃案を求める立場で意見表明をさせていただきたいと思います。 スポーツ振興も、地域に根差したプロサッカーJリーグの発展も、国民の支持と協力を不可欠のものとします。 ところが、ス...全文を見る |