阿部幸代

あべさちよ



当選回数回

阿部幸代の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月09日第145回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  子どもの権利条約と国連子どもの権利委員会による日本政府の第一回の報告に対する最終見解、勧告の実施状況について質問いたします。  九八年度版の青少年白書でこの問題がどのように取り扱われているのか、大変私、興味を持ちました。本文...全文を見る
○阿部幸代君 子どもの権利委員会最終見解では、これらが広く国民一般に入手可能となるようにと勧告していますので、昨年の六月に勧告があったわけですから、一年を迎える前にぜひ早目に実現していただきたいと思います。  また、勧告はこれらを刊行することも勧告しているんですね。この際、子ど...全文を見る
○阿部幸代君 次の質問に入ります。  総務庁はいわば青少年行政の総合調整機能を持っているところなのだと思うんですけれども、青少年対策推進会議なりそのもとにつくられた課長レベルの各種連絡会議で子どもの権利条約並びに子どもの権利委員会の最終見解をテーマにして議論が行われたことはある...全文を見る
○阿部幸代君 子供の問題に深くかかわりながら、子どもの権利条約について独自に議論していないというのは、まだまだこの問題のとらえ方、正面から本腰を入れていないというふうに見えるんですね。  最終見解、勧告では、「条約の規定が児童及び成人の双方に広く知られ理解されることを確保するた...全文を見る
○阿部幸代君 それだと条約批准後ずっと変わらないんですね。  女性の総合政策と比べてみますと、女性の場合は内閣官房長官が担当大臣になって進められています。総理大臣が本部長となって全閣僚が本部員となった男女共同参画推進本部もつくられて、NGOとの連携も行われているように思うんです...全文を見る
○阿部幸代君 所管がないというところがやっぱり大問題なのだと思うんですね。そこが指摘されているんです。  ほかの国の様子をちょっとお話しします。子供家族省、これはノルウェーです。青少年子供省、チュニジアです。子供省、ブラジルです。など、独自の省を設置しています。厚生省内に子供局...全文を見る
○阿部幸代君 きょう、子どもの権利条約の実施状況について質問させていただいていますので、最後に子供の声を紹介したいと思います。  といいますのは、子どもの権利委員会は、日本政府の報告、とりわけNGOの報告によって先進国の子供のことがよくわかったというふうに言っているんですね。そ...全文を見る
03月11日第145回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  法案審議は本委員会においてきょうが初めてですので、基本的な問題について幾つか質問したいと思います。  初めに、総務庁長官並びに修正案の提出者に質問いたします。  いわゆる情報公開法案が衆議院段階で修正を経た後も、日弁連や市...全文を見る
○阿部幸代君 毎日新聞は、「次の目標は早期の成立だ」と題する社説で、「今回の修正点だけで十分かと言えばそうではない。残った課題も多い。」。朝日は、「参院でさらに磨きを」と題して、「不十分な点については、再修正を視野に入れてもらいたい。」。東京は、「絶えざる論議で改良しよう」と題し...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、国民が知る権利と言っているところのものと情報開示請求権と意味するところは同じであるということですね。抽象的にではあるけれども、同一のものとして知る権利がある、そういうことですね。
○阿部幸代君 知る権利は憲法上表現の自由などから来る自由権的権利であり、行政情報の開示などの請求権的権利としてはいまだ確立していない、こういうことが言われます。そういうことも含めてお話しになっていると思うんですが、それは一つには、そもそも人権概念というものが発展していくものである...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、最高裁でもまだその解釈が確定していないと、そんなことを言っていないで、最高裁は最高裁で、待っていないで新しい法律をつくるのが仕事だということです。そういうことです。
○阿部幸代君 地方自治体の条例では既に知る権利の明記が流れになっています。ほかの委員の先生もおっしゃっていたと思うんです。修正後の新聞報道によりますと、知る権利の明記は原則公開の理念をわかりやすく県民に示すことができる、これは愛媛県当局の声です。それから、法案に明記されなかったの...全文を見る
○阿部幸代君 地方は地方、国は国ということですが、知る権利をなぜ明記しないのか、ここにこだわり続けるわけで、実は知る権利を明記するか否かは不開示処分に大きな影響を及ぼします。  知る権利を明記した大阪府の公文書公開条例に基づいて知事交際費の会計書類の公開を求めて非公開処分が出さ...全文を見る
○阿部幸代君 大阪地裁はこう言ったんですね。この条例の目的は憲法二十一条等に基づく知る権利の尊重と、参政権の実質的確保の理念にのっとり、それを府政において具現するために制定されたものと認められる、非公開事由に該当するか否かの判断は、個人のプライバシー等の保護には最大限の努力を払い...全文を見る
○阿部幸代君 知る権利などの権利の概念というものは歴史的につくっていくものだと思うんですね。それで、そもそも表現の自由とか報道の自由、それに対して知る権利があるというふうになって、さらに報道の自由から当然取材の自由があって、そのためには行政が持つ情報の公開を請求する権利がある。今...全文を見る
○阿部幸代君 手数料問題というのは高いか安いかとか、それから幾らにするかとかそういう問題の前に、理念の問題として考える必要があるんだと思っているんです。  やはり、行政情報というのは国民共有の財産だと思うんですね。違いますか。
○阿部幸代君 ですから、それを知る権利、請求する権利を保障するのが今度の法律制定ですね。ですから、原理原則としては、手数料を取るというのが大前提になるのはおかしいというふうに思うんです。もちろん、ただにしなさいと私言わないんですけれども、理念的に。
○阿部幸代君 特定の者に利用させるということをおっしゃったと思うんですが、いわゆる受益者負担論になるのだと思うんですが、何人にも開示請求できるというのが今度の法律ですから、すべての人に開かれているわけで、いわゆる受益者負担論というのはこの法の趣旨にそぐわないというふうに私は思いま...全文を見る
○阿部幸代君 手数料問題というのは、この法律が本当に国民に利用しやすい法律になるかどうか、つまりハードルの高い法律ではせっかくつくった意味がなくなるわけです。その一つのかなめをなすと思いますので、白紙委任にするということは大変不安を覚えます。  今後、さらなる質疑の中で詰めてい...全文を見る
03月12日第145回国会 参議院 総務委員会 第4号
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○阿部幸代君 官房長官に質問いたします。  私は、昨年、いわゆる従軍慰安婦問題の法的解決の必要性について質問させていただきました。二十世紀のうちにぜひとも解決をしたいいわゆる戦後補償問題はほかにもいろいろありまして、きょうはその中で香港軍票問題について質問いたします。  日本...全文を見る
○阿部幸代君 何か微妙な物言いをなさっていて、何らかの総括が必要だということをおっしゃっていたというふうに思うんですが、ここに軍票問題で九三年八月十三日に裁判に訴えている香港住民の声明があります。その判決が近々ということだと思うんですが、一部紹介したいと思うんです。  「最も特...全文を見る
○阿部幸代君 私は、風格ある国家というのは、こうした人々の願いに誠実にこたえていく、そういう姿勢を示すことによって築かれていくものだというふうに思っています。  次の質問に移ります。  交通安全対策についてなんですけれども、交通事故による負傷者数並びに死亡者数、中でも高齢者の...全文を見る
○阿部幸代君 交通安全白書を見ますと大変わかりやすい数字が出てくるのですけれども、昨年一年間の交通事故による負傷者数は九十八万九千二百九十七名、これは第一次交通戦争と言われた一九七〇年を上回っているというふうにあります。  また、我が国の交通事故の特徴として、高齢者の犠牲が多い...全文を見る
○阿部幸代君 どうも予算面で大変苦しい状況に警察もあるということなんですね。第六次交通安全基本計画が昨年、財政構造改革法で事業量はそのままで五カ年から七カ年に延期されています。信号機などの年平均の整備数がもともと少ないのに、一層減るわけなんです。この影響が埼玉にも出ています。 ...全文を見る
03月23日第145回国会 参議院 総務委員会 第5号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  毎年のように元日赤の従軍看護婦の方が国会に陳情に見えます。きょうは、その方々の切実な要望である慰労給付金問題について質問いたします。  初めに、兵の普通恩給と元日赤従軍看護婦等の慰労金との格差拡大の問題です。  消費者物価...全文を見る
○阿部幸代君 七九年当初は格差は最大でも一・二倍でした。今日では最大四・〇九倍になっているわけです。これでは恩給制度を準用するとも、また兵に準ずる処遇をするとも到底言えないと思うわけです。  昭和十三年の改正日本赤十字社令によりますと、日赤は「救護員ヲ養成シ救護材料ヲ準備シ陸軍...全文を見る
○阿部幸代君 慰労給付金額の算出についての資料がここにあるんですけれども、五十四年度の場合、元従軍看護婦の方の実在職年数が三年以上五年未満の方の場合ですが、十万円でした。これは、当時兵の普通恩給年額の最低額が十一万六千六百円であったところから、十一万六千六百円より高額になると準ず...全文を見る
○阿部幸代君 日本の女性と国民の理解や支持を得るためにも、日本赤十字社令や応召の実態を深く勘案して格差是正に本腰を入れていただきたいと強く要望いたします。  次に、毎年のように寄せられる元日赤救護看護婦に対する慰労給付金に関する請願に関して質問いたします。  この請願は、参議...全文を見る
○阿部幸代君 説明をしているだけではないんですね。  ここに、慰労給付金問題の担当部局である内閣総理大臣官房管理室が作成した文書があります。官房長官には手渡しました。「元日赤救護看護婦に対する慰労給付金に関する請願について」と題するこの文書は、「一 請願の要旨」、「二 請願に対...全文を見る
○阿部幸代君 請願を採択するか保留にするかは国会が決めることです。政府がとやかく言う筋合いのものではありません。まして、このような文書までつくって保留にするように働きかけるなどというのは、三権分立もわきまえない越権行為そのものです。直ちにやめるべきではありませんか、官房長官。
○阿部幸代君 きょうは時間の都合で手数料の問題についてのみ質問いたします。  前回の質問に対して長官は、行政情報が国民共有の財産であるということを認めつつも、特定の人に開示するからその人に手数料を負担していただくという趣旨の答弁をなさっています。  今度は、角度を変えて質問し...全文を見る
○阿部幸代君 私は、情報開示という仕事が職員の本業と一体なのか、それとも余計な仕事なのか、それを聞いたんです。
○阿部幸代君 法案は、第一条「目的」のところで、政府の諸活動を国民に説明する責務を全うすること、そのことによって国民の理解と批判のもとにある公正で民主的な行政の推進に資するようにすることとあります。つまり、情報の開示というのは職員の本業の一部なのだと思います。ですから、私は特定の...全文を見る
○阿部幸代君 まず、情報開示が職員の本業の一部であるということがお互いに理解できればよいと思います。  市民オンブズマンたちの活動は、公正で民主的な行政の推進のためには国民の監視と参加が不可欠であるということを示していると私は思います。この市民オンブズマンたちの活動で大きな障害...全文を見る
○阿部幸代君 私は閲覧手数料について聞いています。つまり、閲覧してみなければ必要な情報が開示されているのか実質不開示なのか判断できませんし、どれをコピーしてもらうかも判断できないんですから、閲覧手数料というのは本来ゼロか限りなくゼロであるべきだと思うんですけれども、違いますか。
○阿部幸代君 請求手数料を取られ、閲覧手数料を取られても、墨塗りをするかマジックで塗るかわかりませんが、黒塗りが多くて結果として実質何も必要な情報を得られなかったということも起こるわけですね。こうなりますと、開示の実施に係る手数料というよりも不開示の実施に係る手数料ということにな...全文を見る
○阿部幸代君 閲覧しないでコピーだけ。
○阿部幸代君 全国の都道府県のうち四都県を除いて閲覧手数料は取っていません。この流れに逆行する法案の不十分性というのは明らかだと思うんです。このまま行きますと、法の目的である国民の情報開示請求権に基づく的確な理解と批判を遠ざけることになりかねません。  そこで質問なんですが、閲...全文を見る
○阿部幸代君 東京都の例。
○阿部幸代君 終わります。
04月06日第145回国会 参議院 決算委員会 第2号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  きょうは、都心から三十キロメートルの地点にある埼玉県の三芳町を中心に広がっている三富新田、三富農業の保全策について質問したいと思います。  八千分の一の航空地図を見ますとよくわかるんですけれども、三芳町、所沢市周辺に短冊状の...全文を見る
○阿部幸代君 今お話がありましたけれども、私の調べでは、江戸時代に新田開発がこの武蔵野台地にまで進んできまして、類似の開拓はあったらしいんですけれども、小平市とか立川市とか青梅市とか、こういう地域のものは都市化の波で全部消滅してしまったんですね。それで、三富新田はいわば最後に残さ...全文を見る
○阿部幸代君 農水大臣、いろいろ調べてお話しくださっているんですけれども、今おっしゃったとおり、今でも三富新田では落ち葉を堆肥として使っています。特に、サツマイモ、ニンジン、大根、里芋など根菜類にはこの堆肥がとてもよいのだそうです。中でもサツマイモには、特に落ち葉でつくった苗床、...全文を見る
○阿部幸代君 今おっしゃるとおり、この地域は埼玉県の指定旧跡三富開拓地割遺跡としていわば緩やかな保全が図られ、また開拓にかかわる文化財もお寺とか寺子屋とかいろいろあるんです。こういうものも県や町によって保全が図られています。  ただ、このままでは維持できなくなるということが懸念...全文を見る
○阿部幸代君 次に、極めて現実的な問題になるんですけれども、税制上の問題点について質問いたします。  持続可能な循環型農業を進めていく上で農家にとって最大の障害となっているのが、平地林が農地ではないために相続税を負担し切れないでいるということなんです。そのために、平地林の売却が...全文を見る
○阿部幸代君 埼玉県からいただいてきた資料なんですけれども、都心から三十キロ圏の都市近郊地帯の「平地林売却に係る相続税の実態」という資料なんです。九一年一月、平地林の課税評価額四億九千六百万円の方が平地林を三千平方メートル売却。九二年十一月、同じく課税評価額十三億二百万円の方が八...全文を見る
○阿部幸代君 現行法制度の体系の中で都市緑地保全法とかあるいは首都圏近郊緑地保全法とか、そういうものがあるんです。保全緑地に新増築するとか、そういうときには知事の許可が要るとか、規制がかけられてくるわけです。そういうところにやっぱり地権者の協力も得るわけですよね。いざとなったら自...全文を見る
○阿部幸代君 終わります。
04月12日第145回国会 参議院 本会議 第12号
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○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、男女共同参画社会基本法案について質問をいたします。  一九四六年四月十日、千三百七十七万人の女性有権者が初めて投票に参加した総選挙が実施され、半世紀がたちました。このとき当選した三十九人の女性議員も加わって審議、制定された日本国憲法は、...全文を見る
04月27日第145回国会 参議院 総務委員会 第7号
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○阿部幸代君 今まで私は、情報公開の入り口と出口というべき知る権利問題と手数料問題について質問してきたのですが、きょうはその他の問題について質問いたします。  情報公開法の運用に当たって一番心配されているのは、行政機関の長によって不開示権限の乱用がされるのではないかということで...全文を見る
○阿部幸代君 当然、開示、不開示の審査基準を法を踏まえて新たに策定して、それを公表すると考えてよろしいですね。
○阿部幸代君 第五条関係でその三号、「公にすることにより、国の安全が害される」途中省略しますが、「不利益を被るおそれがあると行政機関の長が認めることにつき相当の理由がある情報」、その四号、「公にすることにより、犯罪の予防、」途中省略しますが、「秩序の維持に支障を及ぼすおそれがある...全文を見る
○阿部幸代君 参考人質疑の中でも、日弁連の三宅弘氏が強調しておられたのは、不開示の乱用に縛りをかけるということだったんですね。  その中で、行政機関の長が認めるときというこの大幅な裁量権について、例えば実質的な判断をしないことだってあり得る、機械的にやるということですね、あり得...全文を見る
○阿部幸代君 請求者が不服申請をしたときには、その諮問に応じて情報公開審査会が活動をすることになるんですけれども、そのことを踏まえて、この審査会は蓄積していくと思うんです。当然、行政当局、長が事前に相談するとか、逆に言うとチェック機能を発揮してもらうとか、そういうことがあった方が...全文を見る
○阿部幸代君 長官に最後に聞きますが、九六年十二月の朝日新聞の世論調査によりますと、行政改革で最も力を入れてほしいことは何ですかとの問いに、情報公開というふうに答えている人がトップで三七%あったんですね。国民の期待は大変大きいと思います。  しかし、知る権利の明記がないこととか...全文を見る
05月18日第145回国会 参議院 総務委員会 第9号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  まず、法案の基本的な性格について質問いたします。  男女共同参画社会基本法、この名前自体、大変難しいように思います。また、名は体をあらわすと言いますから、少なからぬ女性たちが失望感を抱いたのも仕方がないのかなという気がしない...全文を見る
○阿部幸代君 法案では、男女の対等、均等、共同と、符節を合わせたように専ら機会の確保がうたわれています。第二条一項、「自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、」を初め、第三条、第五条にも見られます。対等、均等、共同と機会の確保ということを厳密に考...全文を見る
○阿部幸代君 なかなか難しいですね。  法案の理解を深める立場から伺いたいんですけれども、男女共同参画社会基本法というネーミングの由来でもあり、法案の骨格でもある、政策、方針の立案、決定への共同参画ということについてです。  このこと自体、いわゆる参政権などと比べると国民の間...全文を見る
○阿部幸代君 男女平等という状態概念に対して共同参画はプロセスと動きをあらわす言葉である、こういう説明を男女共同参画審議会の委員をやっておられた方から聞いたことがあるのですが、そのかなめをなすのが政策・方針決定過程への参画問題と考えます。  何をどのように実現するのか。政策と方...全文を見る
○阿部幸代君 今のお答えが一番わかりやすかったような気が私はいたします。  実は、このことともかかわって、ともすると政策・方針決定過程への参画というと女性議員や審議会委員の女性の比率を高めること、このこと自体重要だと私は思うんですけれども、それに限定するような議論もあるんですけ...全文を見る
○阿部幸代君 国際婦人年のテーマは、平等、開発、平和であらわされ、世界の女性運動に受け継がれているというふうに思うんです。  ここには、植民地主義と人種差別に終止符を打つ運動で重要な役割を果たした女性たちが必ずしも男性と平等な仲間としては認められなかったこと、その後の開発でも必...全文を見る
○阿部幸代君 問題は、このことを単なる国民の心構えに終わらせないためにどうしたらよいのかということだと思うんです。私は、多くの女性たちから何だか心構えばかり言われている法律案だというふうに言われたんですね。そうではないものにしていきたい。  諸外国では、法のもとの平等から事実上...全文を見る
○阿部幸代君 私は、諸外国で公務部門における雇用平等がいわば模範として推進されていることに大変注目をしているところです。  例えば、ドイツでは女性の地位向上計画の策定を公務部門の全事業所に義務づけて、就業者二百人以上の事業所には女性問題担当者の専任を義務づけています。そして、適...全文を見る
○阿部幸代君 外国の物まねを何でもすればいいということは言えないと思うんですけれども、カナダとかドイツ・ベルリン州とかオーストラリアとか、いろいろなところでいろいろなことが試みられているようです。例えばベルリン州法では、一万マルク以上の契約発注の際、複数の有資格企業のうち女性の地...全文を見る
○阿部幸代君 政府の男女共同参画二〇〇〇年プランの中でも、「雇用等の分野における男女の均等な機会と待遇の確保」というところで、「男女共同参画社会の実現にとって、この分野は極めて重要な意味を持っている。」、このように述べられています。法律ができるわけですから、これも、このプランより...全文を見る
○阿部幸代君 仕事と家庭の両立支援の体制整備の中で、具体的に保育所の拡充は待ったなしと言えるのではないかと思っています。  厚生省が全国子育てマップを発表し、保育所に申し込んでも入れない子供、いわゆる待機児が昨年四月現在、全国で四万人にも上り、都市部を中心に深刻な実態にあること...全文を見る
○阿部幸代君 余り事細かに保育行政についてここで質問する気はないのですけれども、保育所拡充に際し、私はやはり国や自治体の責任が重要だということを強調したいと思うんです。  例えば、紹介した所沢市では、公立保育所では、以前からホール、つまり保育室以外のホールを含めた定員設定をし、...全文を見る
○阿部幸代君 修正案の提案者にお伺いいたします。  私は、今までの質問の中で展開しましたように、男女共同参画を進めていく上で、公務労働分野で模範的な実践をまずやっていくこと、それから企業や事業主の責任が非常に重要だということ、それから社会的支援における国、自治体の責任が極めて重...全文を見る
○阿部幸代君 ごめんなさい。修正案じゃないです。対案です。失礼しました。  政府案と同様これらをいわば担保するといいますか、そういう直接的な条文はないんですけれども、これらの問題についてどのようにお考えになっていますか。
05月20日第145回国会 参議院 総務委員会 第10号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代と申します。  最初に、四人の参考人の皆さんにお聞きしたいと思うんですけれども、男女共同参画社会基本法案を審議したりあるいは議論するときに、片や男女差別の存在を前提にして議論を進め、片や男女平等の実現を前提にして進め、ともすると心情的で抽象的な...全文を見る
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。心当たりがいろいろあるんですけれども、私は省略します。  今回の法律案は、男女平等を実現するという目標は持っているんでしょうけれども、主眼は共同参画、つまり政策、方針の立案と決定に参画していくということにあると思うんですけれども、寺尾...全文を見る
○阿部幸代君 江橋参考人にお願いします。  江橋参考人の方では、余りにも自己決定が強過ぎるんじゃないかということを先ほどこの法案の性格としておっしゃっていたと思うんです。とても対照的だと思ったんですが、そういう立場に立ったときに支援策をどのようにお考えになりますか。
○阿部幸代君 大澤参考人に伺いたいんですが、男女共同参画また男女平等を進めていく上で、男性の七六%、女性の五〇%が働いているわけです。女性についてはこれから就業率が高まっていくことが期待をされているように思うんですけれども、となりますと、職場における共同参画、平等、この推進なくし...全文を見る
○阿部幸代君 浅倉参考人に伺います。  諸外国では法のもとの平等を事実上の平等へと進めていく上でさまざまな立法の積み重ね、努力の積み重ねが行われていると思うんですが、その中で間接差別の問題がよく議論になるんです。今回の法律案の審議の中でも、政府は何をもって間接差別と言うか国民的...全文を見る
○阿部幸代君 江橋参考人にもう一度お願いします。  苦情処理の問題でもよく議論になるのは、いわゆるオンブズマンの問題なんですね。どうも私は言葉だけが先行しているような気がするんですが、この問題で、どこにどういう人材をどのくらい配置していくということをお考えになっておられるか、苦...全文を見る
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。
05月21日第145回国会 参議院 総務委員会 第11号
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○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっています男女共同参画社会基本法案に対し修正の動議を提出し、その提案理由と内容の概要を御説明申し上げます。  政府案は、政策・方針決定過程への参加拡大を中心に、男女が社会のあらゆる分野での活動に参画する機会を確保し、均等...全文を見る
07月05日第145回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  報道によりますと、この春、福岡県の前原市内の小学校で、運動会の準備作業中、国旗掲揚ポールが折れて五年生の男児が死亡するという事故が起こっています。安全であるべき学校で子供が死亡するというのは本当に痛ましいことです。そこできょう...全文を見る
○阿部幸代君 理由や原因がいろいろあるとしても、膨大な数の災害が死亡事故も含めて発生しているということは重大視しなければならないと思います。  そこで、質問なのですが、昨年、埼玉県浦和市内の小学校で、三年生の男児が誤作動でおりてきた防火用シャッターに挟まれて死亡するという痛まし...全文を見る
○阿部幸代君 埼玉県教育委員会が事故の後調査を実施したところ、死亡事故のあった昨年四月一日から十六日の間だけでも小中学校で十一件、県立高校で十八件の防火シャッターの誤作動が発生しています。答弁のとおり、実際誤作動は日常的に起こるわけです。  また、昨年十月に作成された防火シャッ...全文を見る
○阿部幸代君 二百二十キログラムの重量を持つ防火シャッターが誤作動で降下し始めたら、たとえ人が挟まっていてもとまらない。そのために本来安全のための施設、それが逆に命取りになるという事態を重大視するべきだと思うんですけれども、どう認識されていますか。
○阿部幸代君 文部省が昨年十月十三日に、「防火シャッター閉鎖作動時の危害防止について」という通知を出しているのは存じているんですけれども、現場でどういうことが起こっているか知っていただきたいと思うんです。  浦和市の教育委員会では、今後、非火災作動によりシャッターが降下した場合...全文を見る
○阿部幸代君 浦和市の事故を契機に建築基準法上の取り扱いがそのようになったということですか。
○阿部幸代君 ということは、従前から、防火シャッターであっても途中で停止するのもよいということだったんですか。
○阿部幸代君 その辺は現場やまた私ども説明を受けたときの認識と随分違うので、後で詳しく話を聞きたいと思います。  建設省が昨年十月十二日付で出した防火シャッター閉鎖作動時の危害防止に関するガイドライン通知の中で、確かに障害物感知装置を備えた防火シャッターが建築基準法施行令違反で...全文を見る
○阿部幸代君 文部省は、昨年十月十三日付で「防火シャッター閉鎖作動時の危害防止について」という通知を出しています。危害防止機構を備えた防火シャッターについての取り扱いがこの通知の中で非常におざなりに過ぎると私は思うんです。通知では、防火シャッターの周知徹底並びに自主的点検と定期点...全文を見る
○阿部幸代君 児童生徒の生命の安全にかかわることですから、やはり公平を期す必要があるんだと思うんです。  「小学校安全指導の手引」でも、学校安全というものが安全教育と同時に安全管理、つまり外部環境の安全とか安全に関して必要な条件整備を不可欠のものとすることが繰り返し強調されてい...全文を見る
○阿部幸代君 防火シャッターの調査について、よろしくお願いします。あわせて、この際、総合的な安全点検もよろしくお願いしたいと思います。  次に、学校校舎等の耐震補強、大規模改修、改築等について質問いたします。  まず、地震防災緊急五カ年計画の進捗状況はどうなっていますか。
○阿部幸代君 平成十年度までで八三%ということで、まだ一七%残っているということですが、平成十一年度、十二年度分がこれからやらなければならない分として加わってくるわけです。随分おくれているというふうに思うんですけれども、おくれている理由、二〇〇〇年度、平成十二年度に完遂する見通し...全文を見る
○阿部幸代君 私は地元の方からいろいろ見て物事を考えるものですから、末端の実態がよくわかるんです。この事業をやるのに大体三年がかりで一つやるんですね。最初は耐震診断、それから耐震設計、実際の工事、こういうふうに三年がかりでやったりしていますから、なかなかそう計画どおり進まないとい...全文を見る
○阿部幸代君 地震防災緊急五カ年計画に計上されているのは、今おっしゃった昭和五十六年、つまり新しい耐震基準が設定されたときです。それ以前の建物のたった七分の一なんです。ですからすそ野は七倍あるということです。それから、建築後二十年以上たった建物の五分の一にすぎないわけです。つまり...全文を見る
○阿部幸代君 地震防災対策特別措置法でも第二次五カ年計画を策定することは可能であり、この法律策定に深くかかわった原田昇左右元建設大臣も、その著書「日本を地震から守る 新しい地震防災対策」の中で、「地域防災計画が長期の目標も含んだ基本的枠組みであるとすると、その万全な実施を担保する...全文を見る
○阿部幸代君 もう一つの例なんですけれども、私は築後三十年以上もたったピロティー校舎というのを見てきたんです。耐震補強と大規模改修を実際にやったところと、これからやろうとするところを見てきたんですけれども、一種の高床式校舎なんです。一階部分には足しかありませんし、北側には廊下もあ...全文を見る
○阿部幸代君 今の例は和光市というところの学校の例なんですけれども、六千名からの地域住民、保護者からのぜひ建てかえをという請願が上げられまして、市議会でも全会一致で採択されたという経緯もあったんですね。それでもこういうことに、子供たちは工事中のプレハブ校舎の方がよっぽどよかった、...全文を見る
07月26日第145回国会 参議院 決算委員会 第6号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  日本共産党は、常々、公共事業のあり方について根本から見直しをする必要があるというふうに考えています。つまり、専らゼネコン奉仕の大規模公共事業ではなくて、もっと生活密着型の公共事業に規模も内容も見直していくということ、そして不要...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、私が言いたかったのは、こういう訴訟が起こるほど公共事業の中には必ずしも地元住民に歓迎されるものばかりではないということなんです。  ほかにも、例えば福井県の敦賀港金ヶ崎地区港湾環境整備事業や愛知県の市道、神野新田町四十八号線の道路改築事業と三河港神野西一区...全文を見る
○阿部幸代君 三カ年の実績が二千八百四十九校で、残り二カ年で四千校ということですから、ぜひ今の答弁のとおり市町村の要望には一〇〇%こたえていっていただきたいというふうに思います。  というのは、私は前回の決算委員会でも強調したのですが、地震防災緊急五カ年計画に盛り込まれている老...全文を見る
○阿部幸代君 少なくとも市町村がやる気になって計画を立てているときには、補助事業になっていくので、それに一〇〇%こたえるぐらいの気構えをぜひしていただきたいということを私は強調しておきたいと思います。  この学校校舎・施設の耐震補強や耐震改築などは、実は児童生徒の安全と地域住民...全文を見る
○阿部幸代君 今不況の折で、建築関係者、企業も含めてですが、いろいろ痛切な声を直接聞くわけです。市役所に行ったらその日にすぐにでも仕事がもらえるようなそんな仕組みもつくってほしいというふうに言う方までいるんです。こういうときですから、不況対策上も大変地元中小企業に仕事が回る公共事...全文を見る
○阿部幸代君 どうも日本共産党は誤解をされているような気がするんですが、公共事業に何が何でも反対という立場をとったことは一度もありません。私が言いましたように、もっと生活密着型の、地元中小企業にも仕事が回るようなそういう公共事業をぜひと。そうしますと、これは規模もおのずと圧縮され...全文を見る
○阿部幸代君 子育て世帯の税負担の軽減というこの要望について積極的にこたえていくべきだと思うのですが、どうですか。
○阿部幸代君 きょうは委員会の時間の配分で圧縮された関係で、ほかの質問を中途半端にやることができませんので、以上できょうの質問は終わりにいたします。  どうもありがとうございました。
08月03日第145回国会 参議院 国旗及び国歌に関する特別委員会 第5号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、杉原参考人に伺いたいと思います。  先生のお話の中で、廃止の手続を経なかったものは有効であるということがあったと思うんですが、法制化をするのは今回が初めてですから、廃止のしようもなかったというふうな歴史的な経緯であっ...全文を見る
○阿部幸代君 この間の国会審議の中で政府の答弁も変わってきていまして、今までは日の丸・君が代が国旗・国歌として定着しているということを相当強調していたんですけれども、世論調査の結果を見ますと、審議が進めば進むほど、拙速な法制化はやめていただきたい、慎重審議をしていただきたいという...全文を見る
○阿部幸代君 杉原参考人、参考のために、念のためにといいますか、私は国旗・国歌が必要ではないという立場には立っていませんから。これはあっていいだろう。戦後初めての国民的な議論が起こっているわけですから、十分議論を保障して、国民合意の力で新しいものをつくるという道も切り開けるという...全文を見る
○阿部幸代君 戦時中の教育を受けた方から直接話を聞く機会などもあるんですけれども、例えば校長室に御真影が飾ってあるときに、(「御真影じゃない」と呼ぶ者あり)いや、私が聞いたのはそうなんですが、そこに飾ってあるときに、校長室の入り口が見える位置から必ず敬礼をしなければならなかった、...全文を見る
○阿部幸代君 石田参考人と杉原参考人、そもそも教育というのは職務権限と職務命令で進めるものなのでしょうか。石田参考人に。
○阿部幸代君 杉原参考人に。
○阿部幸代君 石田参考人に、スペクタクル社会論というのを初めて勉強させていただいたんですが、私はスポーツというのは随分政治利用されるものだというふうに思うんですね。それはとても残念なことで、ナチス、ヒトラーのベルリン・オリンピック、芸術家の力を最大限動員してつくった映画なども私は...全文を見る
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。
08月06日第145回国会 参議院 国旗及び国歌に関する特別委員会 第7号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、日本共産党は国旗・国歌問題について国民的な討論を十分尽くすことを提案しています。法制化を急ぐべきだと言ったことは一度もありません。  そこで、官房長官に質問したいんですが、長官は、日の丸・君が代を国旗・国歌とするこの...全文を見る
○阿部幸代君 法律をつくりさえすれば、法的な根拠がないということが言えなくなると。そうすると、対立がなくなり問題が解決するんでしょうか。
○阿部幸代君 法律的な根拠がないということが言えなくなるというだけだと思うんですね。日の丸・君が代が侵略戦争の旗印であり、国民主権に反するから国旗・国歌として掲揚し斉唱することには反対であるという、こういう教員たちの考えが法制化によって変わるとは思わないんですけれども、官房長官、...全文を見る
○阿部幸代君 私の質問にかみ合わせて答えていただきたいと思うのですが、法律をつくりさえすれば法的根拠がないということは言えなくなると。だからといって、日の丸・君が代が侵略戦争の旗印であり、国民主権に反するから国旗・国歌として掲揚し斉唱することに反対だという、こういう教員たちの考え...全文を見る
○阿部幸代君 それは憲法の趣旨に反します。思想、信条の自由、良心の自由が保障されているわけです。  官房長官、世論の動向をよく見ていただきたいと思うんです。例えば、TBSテレビで二日に放送されたJNN世論調査結果によりますと、日の丸法制化については賛成五一・六%、反対四七・五%...全文を見る
○阿部幸代君 世論調査の結果をおっしゃいましたけれども、七割が法制化に賛成だという調査もある。私が言いましたように、四割しか賛成でないという世論調査の結果もある。要するに、この問題について国民世論は真っ二つに割れているということです。これを直視するべきだと言っているんです。今まで...全文を見る
○阿部幸代君 いろいろあったのではありませんかと質問しています。
○阿部幸代君 では、私の方から言います。  政府内ですら統一していませんでした。外務省に君が代の正式の外国語訳はあるんでしょうかと尋ねたところ、民間で訳されたものを外国に紹介することはありますが正式の訳というものはありませんといって、音楽之友社の君が代の英訳を紹介されました。こ...全文を見る
○阿部幸代君 文部大臣の国会答弁なんです。また、政府内でも統一していなかったということです。まして現場はいろいろあったということなんです。問題です。  次の質問に入ります。  今回の法制化によって、政府見解というのが示されました。問題なのは、国民には強制しないと言いながら、学...全文を見る
○阿部幸代君 今回打ち出された政府見解を国民には強制しないと言いながら、なぜ学校教育には政府見解にのっとった指導と理解、これが強制されるのかと聞いているんです。
○阿部幸代君 どうも私はまだ答えをいただいていないような気がするんです。政府見解を国民には強制しないのに、なぜ学校教育にはこの政府見解にのっとった指導と理解が強制されるのか。
○阿部幸代君 強制しないということですね。そもそも政府見解がとても受け入れられない内容だから問題なのです。  そこで、まずお聞きしたいんですけれども、君が代の政府見解に直接かかわる憲法第一条の意義なんですが、参考人質疑の際、堀尾輝久氏が「註解日本国憲法」を引用して、第一条をどう...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、主権者は国民であるということで、天皇制は絶対的なもの、不可変的なものではなく国民の総意により可変的なものとなったということです。これが学説上確立しています。ですから、憲法第一条というのは象徴天皇制をたたえる、そういう条項ではありませんね。
○阿部幸代君 淡々と憲法を読めばそのとおりなんですけれども、今回の政府解釈、政府見解はどうなるかというと、現憲法下の君が代の「君」は、日本国及び日本国民統合の象徴であり、その地位が主権の存する日本国民の総意に基づく天皇のことと。  しかし、君が代の「君」は、天皇だけれども象徴天...全文を見る
○阿部幸代君 はい。「そうした我が国の末永い繁栄と平和を祈念したもの」と。「末永い繁栄と平和を祈念したもの」、これは憲法第一条に反すると私は思います。だからこそ、学問的な専門性や倫理を持つ先生たちが現場で悩むんです。
○阿部幸代君 こういうものを押しつけることは断じて認めることはできません。  私、本当に質問がもっともっといっぱいある。次の機会にやりたいと思います。
08月09日第145回国会 参議院 国旗及び国歌に関する特別委員会 第8号
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○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、日の丸を国旗とし君が代を国歌とする本法案に反対の討論を行います。  反対理由の第一は、今国会での早急な法制化反対の国民世論を無視するばかりか、我が国史上初めての国旗・国歌をめぐっての国民的討論を、自民、自由、公明三党を中心とした数の力で...全文を見る
08月09日第145回国会 参議院 国旗及び国歌に関する特別委員会公聴会 第1号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。升井公述人に伺いたいと思います。  本法案の審議の中で、私は指導の名による強制というものがあってはならないんだろうということを強く考えました。国旗・国歌について教育的な指導はどのように行われているのでしょうか。また、どのように行わ...全文を見る
○阿部幸代君 卒業式、入学式の扱い方で、日の丸を掲揚し君が代を斉唱するということがほかの選択肢がないまま押しつけられてくるということが問題だと私は思うんです。そもそも、そういう教育内容にかかわることを職務命令で画一化してきてよいのかという根本問題が本法案の審議の中で投げかけられて...全文を見る
○阿部幸代君 升井公述人、それから石川公述人にお伺いします。  法制化に伴い、君が代の歌詞の政府見解というのが出されました。しかし、その中身は国語文法やあるいは主権在民の憲法の原則にそぐわない、いわば御都合主義的なものです。教育現場でこれを指導しなければならない教員の苦労と、指...全文を見る
○阿部幸代君 石川公述人にお願いします。
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。
09月09日第145回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  水源地域でもある中山間地の下排水対策について質問したいと思います。    〔委員長退席、理事鹿熊安正君着席〕  私は、この問題を考えるに当たって、埼玉県の西北部地域、秩父地方といいますが、この地方の各自治体からいろいろ伺っ...全文を見る
○阿部幸代君 自治体にはそれぞれ固有の内部事情がありまして、特に山間部の自治体というのは財政力が小さいんですね。小鹿野町などは小森川ダム建設計画、現在この計画は休止中ですが、これに乗ると当時二十億円必要と言われていたんです。また、吉田町の場合も、負担金の問題ともう一つ需要見込みの...全文を見る
○阿部幸代君 ダムの負担金の二分の一ないし三分の一の国庫補助ということで、一定の努力をなさっているというのは私も知ったんですけれども、それでもなお負担ができない小さい財政力の自治体もあるということで、ぜひ大臣にお願いしたいので、今度は大臣に伺いたいんです。  やっぱり水の問題と...全文を見る
○阿部幸代君 具体的にお聞きしたいんですけれども、水資源開発基本計画、フルプランの小森川ダム建設計画の休止は、このダムによって水利権を得ようとしていた自治体、例えば両神村、吉田町などにとっては痛手ではなかったかと思うんです。休止とした判断の根拠はどのようなものなのでしょうか。これ...全文を見る
○阿部幸代君 私も、不要不急で財政を圧迫し環境を破壊する公共事業というのは見直しが必要であるし、ダム建設問題もその例外ではないというふうに基本的には思っているんですが、だからといってダムは全部だめということでもないというふうに思うんです。つまり、本当に必要なのかどうか、本当にそれ...全文を見る
○阿部幸代君 埼玉県の状況を話していただいたんですが、水資源白書によりましても、水の有効利用のために水利権の再編合理化の検討を進めることも重要だとして、取水実態や水利権に関する情報を十分公開するなどの検討が望まれるということが言われています。また、水資源情報を国民にわかりやすく提...全文を見る
○阿部幸代君 住民から見ますと、厚生省が一方で一生懸命合併浄化槽を推進しているのに建設省の方はいやそうでなくてもいいんだと、そういう建前で、結局、建て売り住宅などで単独浄化槽が設置されてしまうわけです。行政は何をやっているんだ、ここが縦割り行政のいいかげんさだと、本当に信用をなく...全文を見る
○阿部幸代君 埼玉県が国に対する重点要望の中で、合併浄化槽の財政措置の拡充とあわせて維持管理に対する公的助成措置を挙げています。合併浄化槽の実際の処理基準をレベルアップするという意味ではこういうことも必要なのかなというふうに私も思いますので、私の方からもこれは要望といたします。 ...全文を見る
○阿部幸代君 別荘などでは水道料金も一年間払っているわけですから、自治体がもし別荘にも補助を適用すれば、厚生省の方としてもそれに乗る。例えば、今地域では厚生省が進めている特定地域生活排水処理事業、中でも生活排水重点地域、この事業に大変関心が寄せられていまして、これでぜひやっていこ...全文を見る
○阿部幸代君 終わります。
09月29日第145回国会 参議院 決算委員会 閉会後第3号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  警察内部の集団暴行事件だとか、押収品であるネガフィルムを使ってそこに写っていた女性を脅迫したり強要したり、あるいは警察手帳の遺失だとか、あるいは痴漢、あるいは万引き、傷害などなど、何でもありの神奈川県警と言ってもいいような神奈...全文を見る
○阿部幸代君 念のために、刑法第二百四条には、「人の身体を障害した者は、十年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは科料に処する。」とあります。同じく第二百八条には、「暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、二年以下の懲役若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に...全文を見る
○阿部幸代君 体毛にライターで火をつけたり、あるいは手錠を使って暴行を加えたり、実弾入りのけん銃をみけんに突きつけて畏怖させたり、殴るけるの暴行で三針縫うようなけがを負わせたり、これらは明らかに刑法に触れる犯罪行為たり得るという、そういう認識というのはあながち間違っていませんね。
○阿部幸代君 そもそも手錠やけん銃はどのような取り扱いがされなければならないのでしょうか。これは警察庁。
○阿部幸代君 極めて限定的に取り扱うように規則で決まっていると思います。警察官同士が軽はずみに使うようなそういう性格のものじゃないというふうに思います。  次に、押収品の中の女性が写っているネガフィルムを持ち出して、翌日にそのネガフィルムに写っている女性に対して、言うことを聞か...全文を見る
○阿部幸代君 法務省は極めて厳密に法技術的に物を言っておられると思うんですけれども、国民はどういうふうに見ているか、紹介したいと思います。  産経新聞、九月七日号の社説ですが、「かたや暴行・傷害、かたや脅迫・恐喝にあたる、れっきとした犯罪行為ではないのか。」、こう指摘しています...全文を見る
○阿部幸代君 報道によりますと、九月四日午後十時三十分の記者会見で中林警務部長は、集団暴行について、仲間内で起き、銃は構えて向けただけですぐやめているので、そこ、つまり刑事処分や刑事罰の対象ということですね、そこまではいかないとか、処分は十分に重いものだ、刑事事件の扱いはしないと...全文を見る
○阿部幸代君 長官、私は警察の人権感覚を問題にしているんです。人間が人間に、仲間内だからといって、銃は構えて向けただけ、こんなふうに扱っていいんですか。女性は弁護士に相談し、警視庁にも訴えているんですよ。それなのに、実質的な被害はなくと、こんな認識でいいんですか。驚くべき人権感覚...全文を見る
○阿部幸代君 神奈川県警の対応が人権感覚の欠如、そういうふうに私は思うんです。ここが今大問題なんですよ。長官はそう思わないんですか。
○阿部幸代君 国民にとって最大の関心事は、これらの本来なら刑事罰の対象にもなるような違法な人権じゅうりんの数々が警察内部の処分と懲戒免職で済まされようとしていたことなんです。極めて重大だと思うんですけれども、長官はそう思いませんか。
○阿部幸代君 今回の一連の不祥事について、徹底した全容解明と、それから刑事事件としての捜査、関係者の厳正な処分、さらにその真相を国民に明らかにしていただきたいと思います。  次に、神奈川県警並びに警察全体の秘密主義の体質について質問いたします。  神奈川県警の九月二日から五日...全文を見る
○阿部幸代君 日本語というのはなかなか微妙なんですけれども、正確さにおいて不十分であったと。そういうことではなくて、私は物事は単純で、けん銃を突きつけたのかどうか、後ろ手錠をかけたのかどうか、ネガフィルムだったのかメモ帳だったのか、自己都合による退職なのか懲戒免職なのか、いずれも...全文を見る
○阿部幸代君 一言一句という言葉がありますけれども、一言一句すべて打ち合わせできるものではないということを前の委員の質問にも答えておられたようですけれども、余り難しいことじゃないんです。警察というのは事実捜査が得意でしょう。ですから、けん銃、手錠を使ったのかどうか、ネガフィルムな...全文を見る
○阿部幸代君 事実の隠ぺいということがどうして起こるのか。私は、警察の秘密主義の体質、虚偽体質というのは根が深いんではないかと思っているんです。  「日刊警察」という新聞があります。資料として配られたと思いますが、この新聞には関口長官の全国警察本部長会議における訓示なども載って...全文を見る
○阿部幸代君 この新聞の九七年六月六日号に、「警部昇任試験問題と解答 島根県」というのが掲載されているんです。「隣接する警察署の次長から、自署員による飲酒運転の交通事故が発生したとの通報があった。 次長としてとるべき措置について考えるところを述べよ。」という問題で、百点満点の配点...全文を見る
○阿部幸代君 では、これは警察の方針ではないんですか。
○阿部幸代君 私が秘密主義を貫くというのは警察の方針だということですかと言ったら、そうじゃないとはおっしゃらないんですね。  実は、警察の秘密主義を裏づけるものはほかにもたくさんあるんです。「警察公論」という雑誌があります。これは警察専門誌の中では部数、内容とも群を抜いていて、...全文を見る
○阿部幸代君 秘密主義を貫くという、そういう物差しを当てたときに、神奈川県警というのはいわば優等生だったんですね。  こうして、秘密主義の体質というのは神奈川県警のみにとどまらず、結局、警察全体の問題になると思います、育成しているんですから。ですから、今回明るみに出た神奈川県警...全文を見る
○阿部幸代君 秘密主義を貫くというテストで百点満点をとるべく頑張ってきた警察官が、実際それを実行してしまったら、あなた個人の問題だ、そういうふうに言われるのはこれは国民には通用しない理屈で、長官、やはり秘密主義の抜本的な改善が必要だと思うんですけれども、どうですか。
10月26日第145回国会 参議院 決算委員会 閉会後第7号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、介護保険について質問いたします。  十月一日から介護認定の受け付けが始まり、各自治体で今何が問題になっているか、私も直接見聞きもしてまいりましたので質問したいと思います。  何が問題かといいますと、本人負担の利用料...全文を見る
○阿部幸代君 利用料の上限額の設定とか、あるいは保険料を所得段階別に設定するとか、そういう形で所得の少ない人のための配慮が組み込まれているという説明だと思うんですが、それでも救済されない低所得者を私は問題にしています。既に条例準則も示されていて、今後、条例やあるいは省令で保険料や...全文を見る
○阿部幸代君 現在負担ゼロの方が介護保険導入によって負担を余儀なくされるという問題で、移行措置として検討しているというお答えだったと思いますが、私は経済的な貧困、特に高齢者の貧困の実態を大臣には直視していただきたいと思うんです。  私は、いつも生活と健康を守る会という団体の活動...全文を見る
○阿部幸代君 私ども日本共産党は、国庫負担をふやして住民税非課税世帯の利用料、もちろん保険料も免除して保険料全体の水準を引き下げるべきだというふうに考えているんですけれども、ぜひ減免制度の一層の拡充を実現していただきたいと思います。  次に、介護保険導入後の従来の福祉サービスに...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、在宅高齢者保健福祉推進支援事業、この中に全部流し込むわけではないということですね。
○阿部幸代君 もう一点、これは念のためになんですけれども、特別養護老人ホームの入所待機者をなくしていくためにホームの増設は急務になっていると思うんですが、今後介護保険実施に伴って、介護施設だということで福祉施設のときとは異なる扱い、つまり施設整備費の補助率が現行より引き下げられる...全文を見る
○阿部幸代君 来年度だけではなくて、介護保険導入後、もうちょっと長く展望してお答えいただきたいんですけれども。
○阿部幸代君 現行福祉水準を後退させないために、在宅高齢者保健福祉推進支援事業など補助事業の充実強化が切望されています。来年度概算要求の百三十億円にとどまらない財源確保で、福祉を後退させない大臣の決意を伺いたいと思います。
○阿部幸代君 次に、中小企業対策について質問いたします。  不況の中、これから年末にかけて中小企業の資金繰りが一層深刻になると言われています。そうした中で、埼玉県が全国に先駆けて九月定例議会で、無担保無保証人資金や経営安定資金など十五種類の中小企業者向け融資制度の返済期間を二年...全文を見る
○阿部幸代君 融資枠の拡大は大変歓迎されると思うのですが、利用者にはこれ以外にも切実な要望があります。返済期間と据置期間の延長です。返済の方は現行五年を埼玉県のように二年延長して七年に、据置期間の方は現行一年をやはり二年延長して三年にしてほしいということなんです。  この問題に...全文を見る
○阿部幸代君 埼玉県が十五種類の融資制度について二年間延長したというその勇断というのは、やはり身近に中小企業家の実態を見ているからよくわかっているからなのかなという気がして、政府が制度として延長措置をとらないということを大変私は遺憾に思います。この問題は、中小企業家同友会などから...全文を見る
○阿部幸代君 もう少しはっきりお聞きしたいんですけれども、このネガティブリストそのものを変えてハードルを高くするというようなことは考えておられませんよね。
○阿部幸代君 せっかく融資の枠を十兆円広げたわけですから、貸し渋りに遭っている中小企業家の要望にこたえるような運営をぜひしていただきたいと思います。  次の質問なんですが、地域産業集積活性化法に基づく取り組み状況に関して質問したいと思います。  この制度は、大企業の生産拠点の...全文を見る
○阿部幸代君 非常に少ないという認識を示していただいたと思うんですけれども、埼玉県の担当者は積極的でして、我々の方からも工場を訪問するとおっしゃっていて、行政の側の意欲も示して、補助採択企業を西暦二〇〇三年、平成十五年までに少なくとも百社ぐらいにしたいとおっしゃっていました。 ...全文を見る
○阿部幸代君 中小企業政策、次の国会で中心的なテーマになろうとしているんですけれども、埼玉県では一定の努力をしているような気がしましたが、単に制度の説明会をやっているだけではなくて、県の工業技術センターの研究者たちが県南の工場を中心に一千五百社回ったそうです。そのうち千二百社ぐら...全文を見る
○阿部幸代君 個別の方にお金がいっぱい流れればいいというような単純なことは言っていませんで、共同利用施設をつくることも必要だと思うんですが、それをつくることによって個々の企業が元気になるような、そういう施策が本当に求められているということです。  次に、高等部の訪問教育の本格実...全文を見る
○阿部幸代君 私がどうして試行的実施の総括が必要かというふうに思いますかというと、実は地域格差が非常に出ているんです。訪問回数が教員の定数改善により小中では週三回が原則となっていますが、高等部では訪問回数二回、つまり後退してしまうわけですね、二回に。そういうところが十一県もありま...全文を見る
○阿部幸代君 次は修学年限の問題ですが、学校教育法第四条によりますと、「夜間その他特別の時間又は時期において授業を行う課程」を定時制の課程としています。  訪問教育は、現状では年間授業時数は通学生に比べて大幅に少なくて、これを少しでも改善するために訪問教育を定時制とみなして修学...全文を見る
○阿部幸代君 これは高等部に限る問題じゃないんですが、地域格差の問題で、鹿児島県では肢体不自由の養護学校が一校しかないために、肢体不自由であってもほとんどの地域の子が知的障害の養護学校に在籍して、本来なら通学可能な子が訪問教育の対象になっています。そのために訪問生の数が百五十人い...全文を見る
○阿部幸代君 終わります。
11月11日第146回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  私、十月二十六日の決算委員会で官房長官に質問通告をしておきながら時間の関係で質問ができないという大変失礼なことをしてしまいました。きょう改めて質問をしたいと思います。  辞任をした西村前防衛政務次官の雑誌誌上における暴言問題...全文を見る
○阿部幸代君 念のためにお聞きしたいんですけれども、直接西村前政務次官にお会いになっていると思うんです、報道によれば。注意もなさっているそうですが、この問題についても直接西村氏に注意なさいましたよね。
○阿部幸代君 注意をすることが前提で、もう進退を迫ったと、進退を迫るべき内容だということですね。
○阿部幸代君 はい、わかりました。  なぜこだわったかといいますと、私のところに男性から要望がありまして、女性をべっ視し、さらには女性と対等な関係をつくろうと努力している男性たちを冒涜するものだから追及してほしい、こういう要望があったものですから念のためにお伺いしました。  ...全文を見る
○阿部幸代君 国際的な視野で見るということについてはどうでしょうか。
○阿部幸代君 このことともかかわって、次に、いわゆる従軍慰安婦問題の解決について質問したいと思います。  私はこの問題に関連して、九七年、文教委員会において、九八年、本委員会において質問した経緯があります。政府自身が公表した資料やあるいは九三年の当時の官房長官談話、あるいは九五...全文を見る
○阿部幸代君 報道によりますと、韓国、フィリピン、中国、オランダの元慰安婦の方に続いて、台湾の元慰安婦の方が九人、七月十四日、裁判を起こしています。また、十月一日には、宮城県在住の元慰安婦の方が東京地裁で請求棄却の判決を受けているようです、本委員会でも取り上げられたように思うんで...全文を見る
○阿部幸代君 その段階での日本政府の対応がまだまだ根本的な解決に至っていないというのが現状なんだと思うんです。  北京行動綱領実施状況に関する質問状への日本政府の回答では、このいわゆる従軍慰安婦問題は女性に対する暴力問題の七番目に盛り込まれていますが、ここではアジア女性基金事業...全文を見る
○阿部幸代君 完全な解決に至っていないという認識で努力を続けられるということですね。
○阿部幸代君 私は、六月二日、来日したマクドガル氏のお話を直接聞く機会がありまして、大変感銘を受けました。このようなことをおっしゃっていたんです。  戦時下の性的奴隷や性暴力は一つの国、一つの紛争の中の出来事ではありません。悲しいことに歴史上女性の立場、女性の尊厳がじゅうりんさ...全文を見る
○阿部幸代君 検討を続けておられるということですけれども、もう少し具体的に検討の内容を教えていただけませんか。
○阿部幸代君 要するに、国籍でもって戦後補償について差別をするのはおかしいと。ということは、現行法制度上は国籍条項があるわけですね、ですから、これを改正するのかどうかという問題や、あるいは戦後補償全体の枠組みで何とかならないかという問題や、等々ということですね。
○阿部幸代君 大阪高裁は異例の所見で、日本が国際社会において占める役割や地位をもう十分考慮の上として、是正措置を呼びかけたそうです。従軍慰安婦問題も韓国籍の旧日本軍軍人軍属の補償問題も、野中前官房長官がおっしゃったように、二十一世紀に持ち越すことなくぜひとも解決したい問題だという...全文を見る
○阿部幸代君 次の質問に移りたいと思います。  国家公務員の介護休暇についてです。  この制度は一九九四年から始まっていますが、今日までどのくらいの人が利用しているのか、取得状況について、これは人事院に伺います。
○阿部幸代君 一九九六年、平成八年度で二百二十二人。国家公務員全体ですと約五十万人ぐらいで、そうすると、単純に計算しますと〇・〇五%ぐらいになりますよね。
○阿部幸代君 やっぱり私などは主婦感覚というか生活者の視点でこういう数字を見るものですから、今核家族の世の中ですから、お年寄りを抱えている家庭というのはいっぱいいると思うんです。それで、一万人に五人というのはこれはどうなんだろうと当然思うわけです。ぴんとくるわけなんです。  そ...全文を見る
○阿部幸代君 私は、人事院は認識不足だと思うんですけれども、民間ではことしの四月から、おっしゃるとおり介護休業が本格的に実施、施行になりました。その中には有給のところもあると聞いています。また、休業期間について言いますと、これは一九九六年度の労働省の調査で、一年とする事業所が五三...全文を見る
○阿部幸代君 私は、男女共同参画社会基本法の審議のときに、やはり男女共同参画のいわば模範を示すように公務分野で率先してできるものはしてほしいということで質問をして、そのとおりという答弁もいただいているんですが、事介護の問題についてはもっと重要視していただきたいと思うんです。  ...全文を見る
○阿部幸代君 ことしから民間でいわば全面実施、施行されるわけです、法がね。ですから、その段階で調査をするということを約束していただけますね。
○阿部幸代君 終わります。
12月14日第146回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、本法案の目的に関連して、法案が人材育成及び行政運営の活性化を図るためにいわば模範にしようとしている民間企業の効率的かつ機動的な業務遂行、このことについて質問したいと思うんです。  私は、このことは具体的に考えたいんで...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、人材育成及び行政運営の活性化を図るためということで民間企業を一律に効率的かつ機動的だということで美化できないし、模範視することはできないということですよね。
○阿部幸代君 私は、法律を読んでいまして、どうも目的のところにこだわったんですね。人材育成及び行政運営の活性化を図るために民間企業の効率的かつ機動的な業務遂行、これを体得させるということですよね、今回の法律というのは、三年なり五年なり民間企業に派遣してということで。ここがすごく心...全文を見る
○阿部幸代君 効率性というのは、言いかえるとコスト意識というふうに言われますね。それは人事院のいろいろな文書の中にも出てくるんですけれども、最近、民間企業の中からもいわゆる効率化、コスト低減、そのこと一辺倒の業務遂行について警戒の声が上がっているわけです。  例えば、報道により...全文を見る
○阿部幸代君 どうしてこういうことにこだわるかといいますと、薬害エイズを生んだ製薬会社と厚生省の薬事行政の関係、あるいは乱脈経営で破綻した銀行などと金融検査行政、それから水増し請求を生んだ防衛産業と防衛庁の調達行政、こういう関係でも同じことが言えるんだと思うんです。  それで、...全文を見る
○阿部幸代君 具体的に厚生省と製薬企業などとの交流は禁止するということはなかったんですけれども、法案の第五条第一項を見ると、人事交流が制限されるのは、今おっしゃいましたけれども、処分や行政指導等を直接行う部局と民間企業との人事交流で、部局が違えば監督官庁と民間企業との人事交流はで...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、二年間たてば医薬安全局の仕事につくこともあり得るわけです。  それで、念のために第十三条第四項を見ますと、交流派遣職員は復帰してから二年間は派遣先企業と密接な関係にある官職につけないとあります、確かに。でも、これは逆に二年たてばどんな官職にでも、つまり、た...全文を見る
○阿部幸代君 共産党の案についておっしゃっていましたが、日本共産党の場合は高級官僚について天下りは永久禁止ということで、一般職員については五年間というのを押さえているんです。  私は、これは歯どめにならないなと思うんですね、復帰後二年たてばどこにでも行けるということで。それでな...全文を見る
○阿部幸代君 一般職に準じるということですけれども、人事院の関与はないということなんですよ、直接的な。人事院が関与しても何だか歯どめにならないような法律なんですけれども、その人事院の関与すらなくなってしまうわけですから、本当に防衛庁の問題はどうなるんだろう、癒着は本当に深刻な問題...全文を見る
○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、国と民間企業との間の人事交流に関する法律案に対し、反対の討論を行います。  そもそも、民間企業の業務遂行は利潤追求を目的とするものであり、その効率性や機動性は一方的に美化できないものです。一方、公務、国の行政は、法に基づいて監督指導する...全文を見る