阿部幸代

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阿部幸代の2000年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月14日第147回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、警察の情報公開の促進等について質問したいと思います。  神奈川県警の一連の不祥事、人権感覚の麻痺と、また警察の身内に甘い秘密主義の体質がまだ記憶に新しいところですが、今度は新潟県警で同様のことが起こりました。今回は警...全文を見る
○阿部幸代君 私は、警察の人権感覚の麻痺と、事実を隠す、つまりうそをついて身内をかばうその秘密主義の体質を重大視しています。  実は、私、昨年の決算委員会において神奈川県警の人権感覚の麻痺と身内に甘い秘密主義の体質について問いただした際に、警察の秘密主義というものが実は系統的に...全文を見る
○阿部幸代君 もう少し具体的に私述べてみたいと思うんですけれども、官房長官はたしか島根県の御出身だったと思うんですが、島根県の警部昇任試験問題と解答の例が「日刊警察」に載っているんです。  どういうのかといいますと、警察官の飲酒運転による交通事故、百点満点の配点でその解答例です...全文を見る
○阿部幸代君 次の質問ですが、警察の不祥事が相次いだ神奈川県では、県警と県公安委員会も新たに県の情報公開実施機関に含めることに決めて県の条例改正案が県議会に提案されたと報道されています。県民にチェックされているという意識、説明責任が常に課せられているという感覚が働く意味は大きいと...全文を見る
○阿部幸代君 官房長官、念のために。  公安委員会が本来の役目を果たすように立て直しをするということと、あわせて、今警察機構の中にある監察室ですね、こういう警察機構の中における、これをたとえ上に置いたとしても下に置いたとしてもそれでは限界があるということで、これを第三者機関化す...全文を見る
○阿部幸代君 要望があったときにそれにこたえるというのでは不十分だというのが条約の趣旨だと思うんですね。引き続き検討というのは、また来年同じことを質問するのは私、嫌ですから、もう子供の日あたりにすてきなポスターを全国に配るとか、そういうことをぜひしていただきたいと思うんですね。 ...全文を見る
○阿部幸代君 来年、西暦二〇〇一年五月には第二回の政府報告書を提出することになると思うんですね。第一回報告に対する子どもの権利委員会の最終所見、勧告がどれだけ実施されたか当然問われるんです。  NGOの報告によりますと、九八年五月に行われた審査で日本政府の代表は手厳しい指摘を受...全文を見る
○阿部幸代君 子どもの権利条約等、最終所見、勧告を実施する包括的な子供のための政策調整機関そのものはないということですね。そして、まだつくる気はないということですね。
○阿部幸代君 私は、条約上の義務をぜひ早く果たすようにしていただきたいと思います。  それから、きょうはもっと質問を用意していたんですけれども、国連の子どもの権利委員会に日本政府の代表団として二十五名の方が行っているんですね。そのうち女性は五名でした。ただ、正式に子どもの権利委...全文を見る
○阿部幸代君 終わります。
03月14日第147回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  最初に、三宅公述人に質問したいと思うんです。  先ほど二〇〇〇年度の予算はやむを得なかったと、そういうお話でございました。お話を聞いていて、小渕総理の繰り返しあの方の口から出てきた、二兎を追う者は一兎をも得ずというのを思い出...全文を見る
○阿部幸代君 平成十五年ぐらいまでやむを得ないのではないかというお話も先ほど承ったんですが、私の認識では一兎をも追っていないんではないかというふうに思うんです。つまり、今日のような財政の危機的な状況を目の当たりにして、むしろこのことが景気の足を引っ張っているのではないかと。つまり...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、今日の財政の危機的な状況が、長期的に見てばかりではなくて短期的にもやはり消費マインドを冷やして、そのことが景気の足を引っ張っているという認識は、これはあながち不当なことではないと思うんですけれども、どうでしょうか。
○阿部幸代君 九三年度ごろから日本の公共事業というのは国と地方を合わせて年間五十兆円という、社会保障費の二・五倍ですか、世界でも例のない事態になっていて、このことが財政を圧迫しているというのが私どもの認識で、何か見解の不一致のような気がするんですが、ここはやむを得ないと思います。...全文を見る
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。
03月28日第147回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第7号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  きょうは、子どもの権利条約と子ども国会並びに女性の人権と放送の問題について質問したいと思います。  私自身は、NHKの子供やあるいは教育問題を扱った番組についてはどちらかというと大変好感を持ち、よく見ている方です。例えば、江...全文を見る
○阿部幸代君 この子どもの権利条約というのは、子供ももちろん、親や教師や警察や司法関係者あるいは児童福祉関係者などなど、広く国民全体に周知徹底していく必要があると思うんです。そして、国民的な議論と、またその条約の精神にのっとった取り組みが求められていると思うんです。そのためにも広...全文を見る
○阿部幸代君 次は、子ども国会の取り扱いについてなんですが、これも子どもの権利条約とかかわると思うんですけれども、私は、子供たちが人間らしく成長していくのは、やはりありのままを受けとめてもらえる人間関係、安心できる人間関係においてだと思うんです。それから、意見を尊重してもらえるよ...全文を見る
○阿部幸代君 実は、ことしは八月の二日、三日の日程で二〇〇〇年子ども国会が行われる予定です。現在、三月三十一日締め切りでこの子ども国会で設置される委員会の議論するテーマを募集中なんです。五月から子ども議員の募集が始まります。夏休みの二日間を使って行われる行事ですから、例えば本会議...全文を見る
○阿部幸代君 次の質問です。  女性の人権と放送に関連しての質問なんですが、暴力や性表現をむき出しにした映像を初めとしたテレビの子供への影響が心配される中、NHKと民放連が共同で放送と青少年に関する委員会、略称青少年委員会を設立するということで、大きな一歩が踏み出されたと受けと...全文を見る
○阿部幸代君 暴力的な表現やあるいは露骨な性表現の対象になるのは、その多くが女性なんです。  それで、これは国際的にも大きな課題になっていまして、先ほど大臣おっしゃいましたけれども、政府は男女共同参画二〇〇〇年プランの中で、「メディアにおける女性の人権の尊重」を新たな重点目標と...全文を見る
○阿部幸代君 時間ですので、終わります。
03月28日第147回国会 参議院 総務委員会 第6号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。法案に関連して質問をいたします。  旅費法では日当やあるいは宿泊料について定額制をとっています。その額が職員の級によって違うんですね。格差がつけられています。その問題についてですが、例えば内国旅行の場合、局長クラスで三千円、課長ク...全文を見る
○阿部幸代君 歴史的には九区分から四区分になったということで、次はもっと縮まるのかなという趨勢を感じてしまうのですが、どうも矛盾のような気がするんです。  つまり、これですと、職員が同じ仕事で同じところへ出張しても、職員の級によってそれぞれ別々のホテルに泊まるとかいうことになる...全文を見る
○阿部幸代君 社会通念というのも変わっていくものです。また、変えていくものだと思うんです。実費弁償というこの考え方に照らしたときに、やっぱり矛盾が生じていると思うんです。見直しの検討をお願いして、次の質問に移ります。  次に、国立大学の教官の研究旅費の問題です。  教官研究旅...全文を見る
○阿部幸代君 額を教えていただきたいんです。
○阿部幸代君 十年間、十二万四千九百七十円で変わっていないという現状です。  実は、私ども日本共産党国会議員団が九一年の六月から七月にかけて、全国の大学の研究教育条件の実態調査を行ったことがあります。そのときに高知大学の教官からこういう訴えがありました。  教官の悲鳴を聞いて...全文を見る
○阿部幸代君 大学の教官の研究旅費というのは、研究に不可欠な研究費の一環なんですね。そういう意味で私は問題視しています。  文部省は研究旅費単価の引き上げの要求を財政当局になさっていますか。
○阿部幸代君 引き上げの要求、増額の要求をきちっとなさっていますか。
○阿部幸代君 総額も単価も本当に乏しいものなんですね。  私は教官旅費の現状を早急に抜本的に改善すべきだというふうに考えているんですけれども、大蔵大臣の認識はどういうふうになっていますか。つまり、科学技術創造立国などということがこの間声高に言われてきましたね。ですから、これは政...全文を見る
○阿部幸代君 科研費というのは研究旅費とは別なんです。ですから研究旅費が本当に深刻な問題になっているんです。  文部省も調査していますよ。九七年の大学の研究者をとりまく研究環境に関する調査、これを見てみますと、国内旅費の場合、国立大学の回答者の平均値は二十一万円だったんです。と...全文を見る
○阿部幸代君 総務庁のこの調査で見ますと、国立大学の研究費はほかと比較して極端に少ない、会社等の半分以下、研究機関の約四分の一です。  政府は、科学技術創造立国をこの間一貫してうたっています。今国会の総理の施政方針演説でもそのことに触れていました。ところが、国立大学の研究旅費の...全文を見る
○阿部幸代君 大蔵大臣、念のために、日本の国立大学の研究費というのは極端に少ない、会社等の半分以下、それから研究機関の四分の一、国際的にももうこれは本当に異常なことだという声も上がっているんです。財政当局としても十分この分野での努力をお願いしたいんですけれども。
○阿部幸代君 わかったらぜひ実行していただきたいと思います。  次の質問ですけれども、女性の管理職の登用問題を官房長官に。  先日の大臣所信に対する質疑の中での質問が途中で切れてしまったんですが、あのとき私は、国連の子どもの権利委員会に日本政府代表として二十四名でしたか出てい...全文を見る
○阿部幸代君 去年の男女共同参画社会基本法制定のときの質疑の際、当時の野中官房長官から、「公的部門におきますポジティブアクションを実現していくことが先決であろう」というお答えをいただいたんです。積極的な改善策です。「今後計画的に取り組むことが効果的との観点から、採用、昇進等の状況...全文を見る
○阿部幸代君 終わります。
05月11日第147回国会 参議院 総務委員会 第8号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  法案は、独立行政法人化を含む行革、省庁再編と一体のものであり、あわせて現行法のもとで九次に及ぶ定員削減計画が実施されて国民生活部門が切り捨てられてきた上に、今後十年間に二五%の公務員削減を進めようということとかかわる極めて重大...全文を見る
○阿部幸代君 要するに、長官のお話を単純に聞いていますと、公務員が国家財政を危機に陥れた、財政危機の根源であり、公務員を減らしさえすればこの財政危機が克服できるかのような、そういうふうにとれちゃうんです、この答弁だと。  国民の目線ということをいつもおっしゃるので、私はそれで大...全文を見る
○阿部幸代君 私も国民にとって必要な公共サービスを実現するために定員を確保するというのが原則だというふうに思っています。  先ほど来問題になっているのは、そうではなくて、とにかく十カ年間に二五%の削減先にありき、これが問題じゃないかということが言われてきたわけです。実際に事実経...全文を見る
○阿部幸代君 やっぱりそもそも定数削減先にありき、しかも二五%ですから。こういうふうになりますと、実際にはどこの仕事を減らしたらよいかという太田前総務庁長官が率直におっしゃったように、これは逆立ちの議論になるわけです。そこが問題だと思うんです。これは国民への公共サービスに責任を持...全文を見る
○阿部幸代君 人口や業務量が大事な指標になると思うんですね。  具体的に言いますと、失業給付関係というのは居住地で行われますから、管内人口というのは重要な指標です。これで比べてみますと──皆さんのお手元に時間がなくて労働省からいただいた資料の切り張りなんですけれども示していると...全文を見る
○阿部幸代君 国民にとって必要な公共サービスという意味では、職業安定所の業務というのは本当に必要な公共サービスだと思うんです。  ところが、労働省全体でこの間定員削減計画が実施される中で、増員というのはたった十三人です、十年間で。その十三人全部を草加の職安に持ってきたって間に合...全文を見る
○阿部幸代君 長官が考えるだけではだめで、実際に業務量を比べてみれば、上野やそれから足立だってきっと大変だと思うんです。でも、少なくとも草加の職安より約三倍の定員が確保されているわけです。少なくともそこまでは草加だって必要なんです。現に今、非常勤の人たちは臨時的な仕事をやっている...全文を見る
○阿部幸代君 何回も言うようですけれども、客観的な仕事量、国民にとって必要な公共サービスで客観的な仕事量、これをもとにして必要な定員が確保されるという仕組みにならないで、定員削減が先にあって、それで仕事を減らす、これが問題なんです、この逆立ちが。  具体的に言いますと、非常勤職...全文を見る
○阿部幸代君 今のは一九六一年の「定員外職員の常勤化の防止について」の閣議決定の説明だけです。そんな説明をされても私は納得ができないわけで、要するに常勤と一緒に働いているんですよ。厚生省自身も、賃金職員の手引の中で、定員内職員と同様の勤務形態にあると定義しています。人事院も、九六...全文を見る
○阿部幸代君 何か長官はとても観念的な方だなというふうに私は思うんですけれども、私なんかは現場を先にまず見るんですけれども、何かそうでない発想をされていて、これじゃ現場の人たちがかわいそうですよ。もっと現場の実態を見ていただきたいんですけれども。  超過勤務の問題に入ります。 ...全文を見る
○阿部幸代君 長官は観念的な方だから、三十時間で仕事をやめればいいみたいなことをおっしゃるんだけれども、職員は、目の前に仕事があるのに、もう時間だから仕事は目をつぶってやめたと、こういうことはできないわけです。国家公務員としてそういうことはできないわけですよ。  だから、とにか...全文を見る
○阿部幸代君 私は、職安の実態や国民の命にもかかわる医療現場の実態から、定員削減が公共サービスをどんなに危険にさらすか述べてきました……
○阿部幸代君 また、公務現場の労働者の人権をどんなに危うくしているか、このことも指摘してまいりました。必要な公共サービスを提供し、人間らしく働く環境整備を進める上で……
○阿部幸代君 定員削減は見直すべきではないでしょうか。
○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、行政機関の職員の定員に関する法律等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  そもそも国家公務員の定数は、国民にとって必要不可欠な公共サービスを提供するのに必要な数が確保されるのが当然であるにもかかわらず、既に現行総定員法のもとで...全文を見る
05月16日第147回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  保護者と子供、いわば家庭内の児童虐待の問題を普遍的な人権問題としてとらえて、その防止のために超党派で法律案をつくったということを大変画期的なことであると思っています。  そこで、伺いたいのですが、私はこの法律を本当に生かして...全文を見る
○阿部幸代君 子供の利益を中心に置いていくということですね。
○阿部幸代君 もう少し具体的に聞きたいんですけれども、第十二条の「面会又は通信の制限」、これは極めて限定されたものになっています。つまり、保護者の意に沿わない家庭裁判所の承認による施設等への入所の際に限定しています。実際には親が同意して子供が施設に入所する場合でも、子供にとっては...全文を見る
○阿部幸代君 気になるのは、極めて限定されているということなんです、この十二条が。親の意に反する、つまり家庭裁判所の承認による施設入所というふうに限定がされているんです。そこが心配なんです。そうでない場合もある。
○阿部幸代君 もう一つ具体的な問題なのですが、第十条に関してですけれども、児童相談所長による虐待を受けた児童の安全の確認や一時保護、児童委員や児童福祉事務従事職員による立入調査とか質問に際して警察官の援助が求められたときには必ず応じるべきだと思うんです。  初歩的なことといえば...全文を見る
○阿部幸代君 次に、法案を実効あるものにするために伺います。  第十一条に関してですが、児童虐待を行った保護者の指導についてどこでどういう指導をすることを考えておられるのか。特に、家族が相談に来る場合に、虐待した実母本人からの相談が八六・六%という実態があるわけで、そういう実態...全文を見る
○阿部幸代君 第八条に関してですが、児童相談所長が通告や送致を受けたとき「速やかに、当該児童の安全の確認を行うよう努める」とありますが、この「速やかに」というのはどのくらいの時間を想定しているのか。つまり、手おくれになって死んでしまうということもあり得るわけで、大変重要なところの...全文を見る
○阿部幸代君 今、体制整備というお話がありました。結局この問題は児童虐待防止のための基盤整備いかんにもかかわってくるのだというふうに思います。必要な人員と体制がなければ速やかにできないということも起こってしまうわけです。  そこで、厚生省に質問いたしますが、第四条にかかわってで...全文を見る
○阿部幸代君 早期発見、保護、ケアにおける連携ということでとらえてよろしいですか。
○阿部幸代君 次に、児童相談所と児童福祉司の役割が大きくなると思うんですが、これは専門家から聞いたお話ですが、例えばカナダのトロントでは人口が四百三十万人ですが、四つのチルドレンズ・エイド・ソサエティーがあって、その一つが二百七十人のソーシャルワークのマスター、つまり専門的な有資...全文を見る
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。
05月29日第147回国会 参議院 本会議 第29号
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○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、一九九八年度決算及び当面する諸問題について、関係大臣に質問いたします。  まず、初めに、森総理の神の国発言についてであります。  国民の怒りと不信が高まる中、総理は、二十六日に神の国発言についての釈明記者会見を行い、意を尽くさぬ表現で...全文を見る
05月30日第147回国会 参議院 総務委員会 第10号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  私は、与党案の弔慰金等支給法案、それから民主党案の給付金等支給法案、いずれにしても大事なことはどういう歴史認識を踏まえての提案かということだというふうに考えます。  この点に関して、九五年の当時の村山総理大臣の談話、いわゆる...全文を見る
○阿部幸代君 両案とも人道的精神、人道的な立場が提案理由とされているんですけれども、今お話しにありましたとおり、やはり単にどこからもお金がもらえなくてかわいそうだからという、その程度の認識ではない、重要な戦後処理問題の一つとしてあるということを私も確認したいというふうに思います。...全文を見る
○阿部幸代君 その後、政府は一九六六年に戦傷病者戦没者遺族等援護法の運用について見解を発表して、昭和四十年六月二十二日に署名されたいわゆる日韓協定の趣旨からは、同日以後、韓国籍の者が日本に帰化し、戸籍法の適用を受けることとなっても、法の適用を受けることはできないとしました。  ...全文を見る
○阿部幸代君 私は、反省とおわび、償いの気持ちを込めて歴史を振り返るという作業を今ちょっとしているんですけれども、六二年の措置、つまり帰化をして日本国籍を取得すれば援護法が適用される、これは単に法律の適用要件なんだと思うんですね。問題は、日本の植民地支配と侵略戦争の被害者である旧...全文を見る
○阿部幸代君 旧植民地出身者の国籍をどうするかについては、第二次世界大戦後、各国で問題になったそうです。  ドイツの場合、一九五六年に国籍問題規制法を制定してオーストリア人の処遇を決め、併合により付与されたドイツ国籍はオーストリア独立の前日にすべて消滅すると定めると同時に、ドイ...全文を見る
○阿部幸代君 アメリカなどでも、米軍の構成員であった場合には国籍のいかんを問わず遺族年金、障害年金等を支給しているんですね。  日本では、一九六五年の日韓請求権・経済協力協定によって、それ以前は帰化によって日本国籍を取得すれば援護法が適用されるとした道も完全に閉ざされました。そ...全文を見る
○阿部幸代君 私自身は戦後生まれなんです。でも、戦後生まれといっても若さの象徴みたいに言えなくなりまして、もう五十一になったんですけれども。  子供のころ、白い服を着て兵隊さんの帽子をかぶってアコーディオンを弾いたりしながら道を行く人たちに善意のお金を求めている人たちがいたのを...全文を見る
○阿部幸代君 終わります。
08月08日第149回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、景気回復に軸足を置いた経済財政運営はどうあるべきかということに関して質問したいと思います。  最初は、日本経済の現状認識と雇用対策についてです。  総理は、財政運営が効果を発揮して明るい兆しである、しかしながら雇用...全文を見る
○阿部幸代君 深刻な雇用や個人消費にどういう手を打つのか、このことが課題であるということで共通ですね。
○阿部幸代君 そうしますと、それではどういう手を打つのかということに次は議論を進める必要があるんだと思うんですが、参考のために長官にお聞きしたいんですけれども、日銀はいわゆるダム論というのを展開しています。企業収益というダムに水がたまれば、いずれは下流の雇用、所得にも水が流れ改善...全文を見る
○阿部幸代君 長期的な目での経済論ということではなくて、今国会、景気回復に軸足を置いた経済・財政運営ということで、景気最優先、そういう立場を総理は所信表明で打ち出したわけです。そういう意味では、今の答弁は非常に不徹底だというふうに私は思うんですね。  それで、長官、経済白書とい...全文を見る
○阿部幸代君 長期的な議論になると、新しい雇用、新しい産業ということも私も議論になると思うんですが、やっぱり今国会で景気回復に軸足を置いたそういう経済・財政運営を打ち出して、景気最優先を打ち出したわけですから、今この局面で何をやらなければならないかということを私ははっきりさせたい...全文を見る
○阿部幸代君 長官、やっぱり日銀のダム論だと思うんですね、私は。日銀のダム論と同じ立場に立っておられる。やはり低成長期、安定期の経済運営、財政運営というのは変える必要があるんだと思うんです。結局、経済の牽引力が個人消費に変わったんじゃないんですか、設備投資ではなくて。このことも実...全文を見る
○阿部幸代君 景気の谷が九九年の四月ですから、もう一年以上たっていますね。それから、これから先も何か不透明な、私は期待感を持てませんけれども、指をくわえて待っていなければならないというのは、日本の国民、労働者にとっては本当に不幸なことだと思うんですね。  経済白書で、企業業績が...全文を見る
○阿部幸代君 効果のないことをやっていて努力をしていても、それは徒労に終わるんではないかと思うんです。  私も埼玉県で、政府がよく言う緊急地域雇用特別交付金ですか、この事業がうまくいっているということでおっしゃるんですが、ちょっと調べてみましたけれども、これは六カ月間という短期...全文を見る
○阿部幸代君 長官、やっぱりもっと現実を直視していただきたいんですけれども、新規産業大いに結構です。でも、今、日本で問題になっているのは、新規産業、開業率よりも廃業率、廃業者がどんどん出ているということなんです。そのために失業者が出ていくんです。  ですから、私どもは解雇四要件...全文を見る
○阿部幸代君 お配りした資料のグラフを見ていただきたいと思います。(資料を示す)  この一番上が医療費と社会保険料の負担増をあらわしています。それから、二段目が教育費の負担増をあらわしています。三番目が、教育費とそれから医療費、社会保険料の負担増がどれだけ所得を圧迫し消費を窮屈...全文を見る
○阿部幸代君 「景気回復に軸足を置いた経済・財政運営を行い、景気を自律的回復軌道に乗せていく」、これが総理の公約ですよ、今度の国会の。いわば、景気最優先の立場をとりながら、秋には医療改悪をやろうとしています。既に行われた通常国会で年金改悪等と含めると、二兆円の負担増並びに給付減に...全文を見る
○阿部幸代君 要するに、個人消費を温めるということは、ゆとりある暮らしをするために必要なそういう所得ですね、そこが膨らんでいかなきゃいけないわけですよ。ところが、最初から社会保険料だとかあるいは医療費だとか、そういうものが余りにも大きく削られますから、本当に自由に使えるお金が乏し...全文を見る
○阿部幸代君 最後に一言。
○阿部幸代君 教育費の公費負担の国際比較をしてみますと、日本がどれだけ公費負担が少ないかということがよくわかります。きょう用意した資料の三枚目と四枚目になります。この分、本当に日本の国民は暮らしを豊かにする自由な消費のお金がないんです。そのために景気や日本経済がよくなるその条件が...全文を見る
08月29日第149回国会 参議院 決算委員会 閉会後第1号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、公共事業の見直しに関して質問したいと思います。  昨日は、与党の方からも公共事業の抜本的な見直しに関する三党合意ということで発表がされました。全国で二百三十三事業ですか、見直しというか中止の対象にするということですが...全文を見る
○阿部幸代君 私は、大蔵大臣には財政担当の大臣として期待していたんですけれども、今の答弁ではまるで公共事業担当大臣のように私には思えました。  次に、毎年の公共事業費のいわば大もとにある公共投資基本計画、これをどのようにするかということで、経済企画庁長官に伺います。
○阿部幸代君 私が公共投資基本計画を問題にしたいのは、社会資本整備の内容についての記述は極めて一般的、概論的というんでしょうか、それに比べて額の方は六百三十兆円と具体的に明記をされているんですね。  それで伺いたいんですが、この額というのはどのようにして決められたものなんでしょ...全文を見る
○阿部幸代君 よくわからないんですが、私も生活型、福祉型の公共事業というのを一律に否定しているわけではなくて、その議論と総額六百三十兆円はどのようにして決まったのですかというのとは別問題なんですね。これは具体的な公共事業の積み上げによって算出された数なんでしょうか。
○阿部幸代君 基本計画の中には具体的にどういう事業で幾らというのは一切書いてありません。総額六百三十兆円という数だけなんです。今までのお話で、個々の事業を積み上げて六百三十兆円というその額が出てきたのではないということを私は確認したいと思います。  次の質問なんですけれども、こ...全文を見る
○阿部幸代君 実績で確定しているのは九五年が五十二兆円、九六年が四十九兆円、九七年が四十六兆円だと思いますね。それで、三カ年間で百四十七兆円です。残る四百八十三兆円を残る十年間で使うということで計算しますと、年平均四十八・三兆円になるんですね。  進捗状況という言葉を先ほど長官...全文を見る
○阿部幸代君 では、総額六百三十兆円という枠組みを取り払うということですか。
○阿部幸代君 大蔵大臣に伺いたいんですけれども、公共事業というのは、本来、必要性、採算性、環境問題など総合的に勘案して必要な事業を積み上げていって予算を立てていくものだと思います。それが、六百三十兆円という総額が先にあって、そしていわばそれが保証になっているわけですよ、毎年毎年五...全文を見る
○阿部幸代君 この六百三十兆円という枠組みは日米経済構造協議の中から生まれてきたと思うんですね。最初四百三十兆円が二百兆円積み増しされたんですよ。そういう額でしかないんですよね。  それで、この公共事業の大もとにある六百三十兆という公共投資基本計画は取り払わないとおっしゃるんで...全文を見る
○阿部幸代君 次に、この再評価を実施したうち中止、休止、計画変更など事業を見直したものはどのくらいあるのでしょうか。これも総務庁に伺いたいんですが。
○阿部幸代君 つまり、今進められている事業評価というのは、再評価一つとっても、計画されたものの長期にわたって着手されないとか、それから完成予定を過ぎても終了しないものとか、こういうものを対象としている。いわば、ちょっとにっちもさっちもいかなくなったようなもの、それに近いものですね...全文を見る
○阿部幸代君 私の質問にもうちょっとストレートにお答えしていただきたいんです。よく聞いてほしいんですが。  総務庁が九八年度に、日本の公共事業関係六省庁が実施している再評価など評価の実態について調べて、その報告書を出しているんです。    〔委員長退席、理事鹿熊安正君着席〕 ...全文を見る
○阿部幸代君 巨大公共事業省に来年なりますから、今現に行われている再評価など事業評価を厳しく見る必要があるというふうに私は思って質問したんですが。  ちなみに環境影響評価法ですけれども、日本の環境アセスメントというのは実施することが前提になっての影響評価ですから、これは諸外国と...全文を見る
○阿部幸代君 再評価に当たっていわゆる第三者機関というのを設置しているところもあるんですけれども、住民代表がそれに加わっているのは公団で一例があるだけです。  住民参加のない事業評価では、自分の事業を自分で評価するというお手盛りの評価になっていくということだと思うんです。実効性...全文を見る
○阿部幸代君 その評価制度の中に住民参加を制度的に保障していただきたいという要望でした。  次に、各省庁が再評価に当たっての視点を定めていると思うんですけれども、総務庁に質問しますが、その中に環境への影響を大きな柱として設定しているところはありますか。
○阿部幸代君 評価に当たって大きな視点として環境への影響ということを置いているところはないんですね。ただ細目の指標の中に出てくるだけなんです。  それから、もう一つお聞きしたいんですけれども、新規採択時評価について、費用対効果分析マニュアルを策定していると思うんですが、その中で...全文を見る
○阿部幸代君 問題は、評価する大きな柱の一つとして環境への影響が据わっていないということだというふうに私は思いました。  新規採択時評価の費用対効果分析マニュアルについて見ると、今おっしゃられた九つのマニュアルのうち八つのマニュアルはプラス面だけ考慮することになっています。一つ...全文を見る
○阿部幸代君 それじゃ甘過ぎるんです。年間一回以上、一回でいいというのはやっぱり住民の不信感がぬぐえないんです。  特に産業廃棄物の処理施設について言いますと、民間業者が毎年一回以上自主的に測定業者に委託するなどして行っているんです。その結果、都道府県知事に報告することになって...全文を見る
○阿部幸代君 次に、人体へのダイオキシンの摂取の削減のために食品のダイオキシン測定の系統性の確保について伺いたいんですが、まず農産物、畜産物、水産物並びに個別食品のダイオキシン測定の実情についてどの程度実施しているか、検体の数だけでもいいので教えていただきたいと思います。
○阿部幸代君 厚生省。
○阿部幸代君 具体的にお聞きしますと、今測定をやっているということ自体貴重な取り組みだと思うんですが、それをより充実していっていただきたいということになるんですけれども、昨年三月一日の予算委員会で、我が党の岩佐議員の質問に答える中で厚生省は次のようなことを言っているんです。コマツ...全文を見る
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。
09月06日第149回国会 参議院 決算委員会 閉会後第4号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、埼玉県の大宮市にある三菱マテリアル株式会社総合研究所の放射能汚染問題と、汚染された施設や建物の撤去、解体に伴う安全性の確保について質問したいと思います。  最初に、この放射能汚染の実態をどう認識するかという問題です。...全文を見る
○阿部幸代君 聞こえないので、もう少し。
○阿部幸代君 いろいろやってきましたというお話を伺ったんですが、この物は見ていますね。
○阿部幸代君 同じです、これ、写真がないだけで。
○阿部幸代君 三月の末に入手しているんですよね。  それで、私が言ったのは、その中をよく見てほしいんです。ここでは、先ほど言ったのを繰り返しますと、表面汚染による線量率、最大百二十マイクロシーベルト・パー・アワーとか二十三マイクロシーベルト・パー・アワーとか、こういうのがあるん...全文を見る
○阿部幸代君 私は、イエローケーキや放射線が飛び交うこういう環境で働く人たちは、それを吸い込む危険にさらされているから、またさらされたからこそ問題にしているんですね。本当はそういうことがあっちゃいけないわけですよ。作業者の被曝状況記録を調べる必要があると思うんです、率直に言って。...全文を見る
○阿部幸代君 汚染した土壌を撤去した後測定したということですね。  私が前段に言ったところは、結局この施設Pの酸洗浄室裏のここの部分が非常に汚染濃度が高くて、それ以外は実はこの事前調査では検知されなかったんですね。ということは、排水系から土壌に浸透したことが私は推測できるんです...全文を見る
○阿部幸代君 科技庁の四月二十三日付の報告によりますと、今おっしゃったことですね、施設Eの排水系の槽、排水ピットに亀裂が生じていることを確認しつつも、操業していたときの水位の変動幅の上限よりも上の方にあるから漏えいしなかったという同社の説明を追認しているだけですね。  これをき...全文を見る
○阿部幸代君 追認したわけではないということなので、私は、二メートルの深さまでのコアサンプリングをしたらよいと思います、科技庁も。  E施設の中央部のエリアで一点だけこの事前調査では二メートルまで掘って、そしてその二メートルの深さで三千四百ベクレル・パー・キログラムの土壌汚染を...全文を見る
○阿部幸代君 報道によりますと、三菱マテリアルが核燃料物質を隠ぺいしようとしているという匿名の手紙が科学技術庁に寄せられて科学技術庁の知るところになったということなんですね。たとえこの三菱マテリアルが隠すつもりはなかったと、その後そう言っていますが、言っても、その後の科技庁の調査...全文を見る
○阿部幸代君 何か的確に答えていただきたいんですが、この事前調査というのは、三菱マテリアルのその放射能で汚染された施設やあるいは建物等を除染したり撤去したり解体したりする、それに向けた総合的な調査ですよねと聞いているんです。
○阿部幸代君 それなのに、平成十一年の三月時点、去年ですよ、この総合的な調査とは切り離して、敷地を別の用途に利用できるようにするために土壌などの自主的な調査が始まったみたいに言ってみたり、それから土壌の放射能汚染は放射性廃棄物の地下埋設によると思われると特定してみたり、こういうこ...全文を見る
○阿部幸代君 事実を隠ぺいすることは許されないという長官の基本的な考えを伺いました。  それで、実は、私はこの三菱マテリアルの放射能管理が非常にずさんだというふうに思うんですけれども、同社は最近、環境基準値の三百六十倍のカドミウムや、それから二百十倍のセレンで地下水を汚染してい...全文を見る
○阿部幸代君 説明会と立ち入りの件も。
○阿部幸代君 行政チェックが私は非常にずさんだったというふうに思います。住民の厳しい目は、三菱マテリアルのその放射能管理のずさんさと同時に、やっぱり科技庁にも批判的な目が向いています。力を発揮していただきたいわけです。そういう意味では、過去の放射線管理記録の情報公開と、それから適...全文を見る
○阿部幸代君 郵政省の方も本当に努力しておられて、助成金というのが出されているんです、民放にも。それで、九八年と九九年を比べると一・九五倍ふえているんです、およそ二倍。  それで、助成金つきの字幕放送、それが当然ふえるわけで、番組の方も本数で一・八六倍、それから時間数で一・九四...全文を見る
○阿部幸代君 時間、ありますよ。(「十七分」と呼ぶ者あり)
○阿部幸代君 じゃ、最後。
○阿部幸代君 じゃ、どうもありがとうございました。次の機会にします。
09月19日第149回国会 参議院 決算委員会 閉会後第5号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  先日、全国農協中央会並びに全国農業者農政運動組織協議会の方から、来年度の農業政策、特に米と野菜に関する価格対策についての要請を受けて懇談をいたしました。きょうは時間の関係で、この要請と、私の地元埼玉県の深谷市、深谷ネギの産地で...全文を見る
○阿部幸代君 生鮮野菜の輸入量は、野菜安定基金の資料によりますと、十年前には約二十六万トンであったものが九九年には約九十二万トンにふえて、三・五倍もの急増になっています。  ネギの輸入量について見てみますと、大蔵省の貿易統計によりますと、九〇年に六千トンであったものが九九年には...全文を見る
○阿部幸代君 価格を言っているんじゃないんですよ。
○阿部幸代君 野菜が十年間に三・五倍、それからネギが四・八三倍、こういうふえ方をしている、こういうふえ方は急激な増加と言うんじゃないかと私は聞きました。  ことしの一月から七月の間も、大蔵省の統計によれば、トマトで二・三七倍、ネギで一・六七倍、タマネギで一・四八倍、レタスで一・...全文を見る
○阿部幸代君 私は、需給とか価格とかを言っているんじゃないんです。外からどれだけ入ってきているかと、このことを単純に聞いているんです。私、ここが重大な問題だと思うんですね。  野菜供給安定基金広報誌ビーナスレポート八月号によりますと、ことし四月から五月に生鮮野菜の輸入量は「一九...全文を見る
○阿部幸代君 開発輸入というのはこういうことなんです。なぜ心配かというと、日本の野菜の生産が気候の変動などで乏しいときに消費者のために輸入をするということはあり得ると思うんですけれども、開発輸入というのはそうではなくて、先ほどおっしゃいましたけれども、日本で価格がうまい値段がつく...全文を見る
○阿部幸代君 国内産の供給が潤沢であるから価格が下がっているかのような言い方というのは論外だと思うんですね。国内産が潤沢だというのは結構なことじゃないですか。午前中からずっと食料の自給率の向上を言っていたでしょう。加工品を含めて生鮮野菜、野菜の供給というのは国内産が八五%ぐらいに...全文を見る
○阿部幸代君 どうも私の質問と農水省の答弁には根本的な違いがあって、農水省は生鮮野菜の輸入は当然という、もうこれからふえても当然という、そこは崩さない、そういう立場で私の質問に対応なさっていますね。ですから、答えがすっきりしないんですよ。生産コストが日本の十分の一の中国産ネギ、そ...全文を見る
○阿部幸代君 ネギの輸入量の推移とJA深谷市におけるネギの販売額の推移を見てみますと、輸入量の方は先ほど述べましたようにこの十年間で四・八三倍ふえていますね。JA深谷市のネギの販売額は九四年に一キログラム六百八円であったものが、昨年、九九年には一キログラム当たり二百五十四円、九四...全文を見る
○阿部幸代君 不十分な価格安定政策よりセーフガードのことを言っています。
○阿部幸代君 セーフガードを。
○阿部幸代君 時間ですので、どうもありがとうございました。
09月20日第149回国会 参議院 決算委員会 閉会後第6号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  学校図書館の問題について質問したいと思います。初めに文部省に伺います。  昨年の八月九日に、本院は子ども読書年に関する決議というのを上げていまして、ことしを子ども読書年とするこの決議では、「本院は、この読書の持つ計り知れない...全文を見る
○阿部幸代君 小学校で二九・二%、中学校で一九・三%が達成しているというふうに資料で見ましたが、問題は、達成していない学校がいっぱいあるということで、特に整備率が五〇%未満、そういう学校が小学校で一四・二%、中学校では二二・四%もあるんですね。これがとても深刻だというふうに思うん...全文を見る
○阿部幸代君 私も廃棄というのが意外に多いということに気がつきまして、九八年ですと六百九十二万冊廃棄しているんですね。一校当たり百七十八冊の廃棄になりますね、小学校。一方、千二百六十三万冊購入して、一校当たり二百七十七冊ですか。そうすると、差し引き百冊しかふえないんです。ですから...全文を見る
○阿部幸代君 自治省に伺いますが、新聞報道の中にはこの問題について、使途を制限されない地方交付税が財政難からほかの事業に利用された可能性を示している、こんなふうに言っているのもあったんですね。念のために、地方交付税措置がどのように行われてきたのか、その積算内容について伺いたいと思...全文を見る
○阿部幸代君 地方交付税措置というのは非常に細かく積算されているというのを勉強しましたが、この図書費について言うと、一クラス当たり一万八千三百六十三円という措置をするんですね。それで、十八クラスの標準的な小学校だと、掛ける十八で三十三万一千円、こういう形で措置をしているわけですね...全文を見る
○阿部幸代君 自治大臣に伺いたいんですけれども、自治大臣も議員として国会決議を上げる一人であったというふうに思うんですけれども、図書費について交付税措置をしているわけですから、少なくとも財政危機を口実として子供の教育、学校図書館の図書整備費をけちけち削るようなことは避けるべきだと...全文を見る
○阿部幸代君 次に、交通安全対策について質問いたします。  まず、交通事故による死者・負傷者数の最近の推移について、特に高齢者の交通事故の状況と特徴についてどういう状況になっているか、伺いたいと思います。
○阿部幸代君 大変な努力をなさっていると思うんですけれども、やはりまだまだ交通事故死亡者数も、それから負傷者数も相当な数に上っているというふうに思います。特に、いかに高齢化社会とはいえ、人口構成比よりも、その二倍ですか、お年寄りの事故が多いというのは本当に胸を痛めるわけなんです。...全文を見る
○阿部幸代君 平成八年度から平成十四年度までの交通安全施設等整備事業七カ年計画というのがありますが、ここでは全体で二万百七十五基整備することになっています。年平均にすると二千八百八十二基で、都道府県一県当たりにすると年六十一基になるんです。これは少な過ぎるんです、実は。下から積み...全文を見る
○阿部幸代君 時間ですので、どうもありがとうございました。
09月27日第150回国会 参議院 本会議 第3号
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○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、森総理に質問いたします。  まず初めに、自民党など与党三党が参議院の比例代表選挙に非拘束名簿式を導入しようとしていることについてです。  そもそも本院では、昨年六月、議長の要請を受けて、各派代表者懇談会のもとに参議院選挙制度協議会が設...全文を見る
11月07日第150回国会 参議院 総務委員会 第2号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、警察庁の不祥事案対策に関する総務庁の行政監察について伺います。  神奈川県警や新潟県警の一連の不祥事案が国民の怒りと不信を呼んだことは記憶に新しいところです。また、私の地元埼玉県では、桶川市における女子大生のストーカ...全文を見る
○阿部幸代君 実際に警察内部の不祥事、例えば警察官の飲酒運転による交通事故などが起こったときどのような措置をするかというような試験問題があったのかどうか、その際、秘密の保持が解答として要求されたのかどうか、ここを調べる必要があるんだと思うんです。私はそういうことを希望いたしました...全文を見る
○阿部幸代君 長官がおっしゃったように、ことし四月から六月に実施された総務庁の行政監察は、警察庁における不祥事案対策に関する行政監察でしたね。私は、この不祥事案対策に関する警察の昇任試験問題とその解答例を問題にしたわけです。まさに監察の中心的な内容に据えられてもいいようなことなん...全文を見る
○阿部幸代君 どうも私は信用できないのですね。昇任試験問題ですから、「日刊警察」というのは警察庁長官の訓示が載っている、そこにそういう問題例と解答例が出ているわけですから。それから、専門誌については本当に専門家が執筆しているんですね。根深いものだというふうに認識したんです。ですか...全文を見る
○阿部幸代君 勧告をする前に、あいまいにしない監察を実施していただきたいということを重ねてお願いしたいと思います。  次に、男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方に関連して質問いたします。  男女共同参画審議会の答申は女性たちの運動や切実な願いを反映していまして、...全文を見る
○阿部幸代君 問題は、これらの積極面が、少子高齢化に応じた今後の取り組みそれから経済の構造変化に応じた今後の取り組みとして進められようとしていることです。大臣も今お答えになったときに最初にそのことをおっしゃっていました。  少子化は、それ自体日本社会の重要な克服課題であり、日本...全文を見る
○阿部幸代君 時間ですので。
11月09日第150回国会 参議院 総務委員会 第3号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代です。  法案には重大な懸念を抱きますので、法案の内容に即して質問いたします。  既に任期つきが導入されている大学教員、試験研究機関の研究者を除いて、今回一般職のすべてを対象とするんでしょうか。
○阿部幸代君 一般職の職員というのは、行政職だけではなくて、例えば税務職、税務署の職員ですね、それから公安職、警察官、刑務所の職員、医療職、病院の医師や看護婦など、幅広い職種が対象となるということになります。  具体的にお聞きしたいんですけれども、看護婦や税務署の職員は専門的な...全文を見る
○阿部幸代君 要件に合致する場合というのがどういうふうなときなのかが問題になると思うんですが、例えば看護婦や税務署の職員の場合、具体的にどういう場合に任期つきの採用が行われることになるんでしょうか。
○阿部幸代君 結局、法案の第三条ですね、ここで言う場合に該当すると各省庁と人事院が判断すれば幅広くいろんな業務に任期付採用ができるということになるわけですか。
○阿部幸代君 つまり、第三条という場合に該当すると各省庁と人事院が判断すれば、結局幅広くいろんな業務に任期付採用ができるということになっていくんですね。  人事院にお聞きしたいんですけれども、これまで常勤の職員については任期を定めない採用が原則で、任期付採用は例外的とされてきた...全文を見る
○阿部幸代君 人事院規則八―一二第十五条の二では、「任命権者は、臨時的任用及び併任の場合を除き、恒常的に置く必要がある官職に充てるべき常勤の職員を任期を定めて任用してはならない。」とされ、任期付採用は三年以内に廃止される官職につける場合など例外的にしか認められていません。  念...全文を見る
○阿部幸代君 念のために、「逐条国家公務員法」では、臨時的任用、併任といった特例的任用を除いた正式採用により恒常的な官職に職員をつける場合、その者の身分を不安定にするような期限を付することは、職員の身分を保障し、職員をして安んじて自己の職務に専念させる上で適当ではないとの趣旨によ...全文を見る
○阿部幸代君 どうも懸念を払拭できないのですけれども。  既に任期付任用が実施されている国立の試験研究機関を見てみますと、任期付研究員の採用は、総務庁の統計報告によりますと、九八年一月、十八人、七月、五十二人、九九年一月、八十一人、七月、百二十九人、二〇〇〇年一月、百四十三人と...全文を見る
○阿部幸代君 若手育成型とおっしゃるんですけれども、採用されたこれらの人たちは必ずしも任期付採用がいいということで応募してきているわけじゃないんですね。たまたまそれしかないからと。待遇の面でも必ずしも優遇されているわけではなくて、ボーナスなども七割ですか、そういうことで年間平均す...全文を見る
○阿部幸代君 ということですから、この中途採用の制度を活用すれば、弁護士さんとか公認会計士さんとか専門的知識、経験を持つ方の公務への登用も行えるのではないかというふうに思うんですが、なぜ新しい制度が必要なんでしょうか。
○阿部幸代君 ただ、一般職全体に広げるという、公理論上あるということがやっぱり懸念の大もとにあるんですね。  それで実際に、総務庁人事局監修の公務員制度調査会の「新たな時代の公務員制度を目指して」という、こういう本があります。その資料を見ますと、中途採用制度の問題点が挙げられて...全文を見る
○阿部幸代君 やっぱりそういう言い方をなさっているということは懸念を払拭できないんですよ。解雇が難しいため中途採用について慎重だ、それで新たな任期つきを導入することになったんですと、そうおっしゃいましたから。そうすると、解雇が容易にできるから任期つきの採用ということになるんですね...全文を見る
○阿部幸代君 次の懸念というのは、公務の分野にあってはいけない政治的、個人的情実任用への懸念です。法案第三条では、人事院の承認を得て、選考により任期を定めて職員を採用できるとしています。  このことに関連してですが、報道によりますと、内閣府の企画調整部門のスタッフ約五百人のうち...全文を見る
○阿部幸代君 国家公務員法第三十三条では、職員の任用は、その者の受験成績、勤務成績またはその他の能力の実証に基づいてこれを行うとして、成績主義の原則を定めています。三十六条では、職員の採用は競争試験を原則とし、選考は例外的なものとされています。それは大事な、政治的、個人的な情実任...全文を見る
○阿部幸代君 具体的にどういう基準で選考を行うんでしょうか。
○阿部幸代君 時間ですので。
○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する法律案に対し、反対の討論を行います。  今回の法案は、任期付採用を一般職全体に広げ、公務の幅広い分野に導入できる仕組みをつくろうとするもので、公務の継続性、安定性の確保という点から見て問題で...全文を見る