阿部幸代

あべさちよ



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阿部幸代の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月24日第150回国会 参議院 決算委員会 閉会後第1号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  初めに、外務省大臣官房の幹部によるいわゆる外交機密費の流用疑惑に関連して会計検査院に伺います。  具体的にお聞きします。報償費について会計検査院はどのような検査をしているかということです。つまり、領収書をきちっと提出させて、...全文を見る
○阿部幸代君 まずは特別扱いがされているということですね。  それで、実地検査ということを今おっしゃいましたけれども、報償費すべてについて実地検査をしているのかどうかです。報償費のうち実地検査をしているのはどのくらいなのか、過去三年の検査実績について明らかにしていただけますか。
○阿部幸代君 実地検査について、実地検査のときにいろいろ記録しているわけではないからどの程度検査しているかわからないということなんですが、私がまず知りたいのは、報償費すべてについて実地検査をしているのかどうかということなんです。これは記録があろうとなかろうとわかりますね。
○阿部幸代君 報償費のすべてではなくて抽出だと、そしてそれがどのくらいなのかということは記録がないからわからないと、そういうことですね。  それで、次に移りますが、実地検査をする際、領収書は必ず提示させているのかどうか。保管はさせているとおっしゃいましたけれども、必ず提示させて...全文を見る
○阿部幸代君 報償費について領収書は外務省に保管をさせておくとおっしゃいましたけれども、実際にはないものもあるということですね。
○阿部幸代君 でも、検査というのは、領収書がなかったら相手を信用するしかなくなって厳密な検査はできないのは、もうこれは常識ですね。  外交機密費、いわゆる報償費というのは、国民の前にはその使途が明らかにされていない、いわば公認の使途不明金ですね。こういう性格のお金だからこそ、会...全文を見る
○阿部幸代君 会計検査院の、またその担当者の資質次第で左右されるとかそういうことではなくて、仕組みが私は問題だというふうに思うんですね。行政から独立した第三者機関ですから、その第三者機関が検査をするときに聖域があってはならないと思うんです。そういう意味で厳正な検査をしていただきた...全文を見る
○阿部幸代君 私も登山についていろいろ勉強しまして、尾瀬沼を守った長蔵小屋三代の記録とか、それから今北アルプスで三俣山荘の撤去命令が出ていて、それは不当だというそういう人たちの記録だとかいろいろ読んでみました。それで改めて知ったんですけれども、日本の登山文化というのがボランティア...全文を見る
○阿部幸代君 次に、財務省に伺いたいんですが、時間の関係でまとめて質問することになりますが、実はこの登山道閉鎖のきっかけになったのは相続税問題だったんですね。まず、こうした国立公園のような公共性の高い、したがって規制も当然加えられている土地の相続税はどのように算定されてどのように...全文を見る
03月15日第151回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代です。  今、教育現場に学力の危機とか学びからの逃避とか、こういう事態が広がっていることを大変心配しています。このこととかかわって質問をしたいと思います。  最初に、冲永公述人にお願いしたいんですが、先生の「二十一世紀の大学像」のまとめたもの...全文を見る
○阿部幸代君 私は、教育内容とそれから教育条件と、二つの方面から掘り下げていかなければいけないような気がしているんですが、教育内容については、先生おっしゃるとおり、私も、学習指導要領の中身を機械的に三割削減すればいいという、そういう立場はとりません。むしろ、何をもって基礎、基本と...全文を見る
○阿部幸代君 この「二十一世紀の大学像」の中では、現在の義務教育の場では、「中間層の児童・生徒に視点をおいた授業だと、できる生徒は退屈するし、その授業にもついていけない生徒にとっては勉強そのものが苦痛になってくる。」ということで、先生の考え方、すみ分けですよね。
○阿部幸代君 できる子、中くらいの子、できない子。
○阿部幸代君 私などは、すみ分けというのが、子供の立場に立ち、子供の心を思い描くととてもつらいことになるんですね。やっぱりわかるまで教える、教師は。それから、子供はわかるまで勉強することができる、しかもいろんな子供たちと一緒に切磋琢磨できる、いろんな考えの子がいる、そういう学びの...全文を見る
○阿部幸代君 四十人学級というのは、私など、群れになってしまうんではないかと思うんですね、人間関係が。そのように考えていいんでしょうか。
○阿部幸代君 時間が少ないんですけれども、クラーク先生にもう一つお聞きしたいのは、いわゆるボランティア活動、社会活動ですか、子供たち、学生の社会性が乏しいということを先ほど指摘になって、やっぱりそういう経験が乏しいからではないかということをおっしゃったと思うんですが、イギリスにお...全文を見る
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。
03月19日第151回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  アジア外交と歴史認識の問題にかかわって質問いたします。  二十一世紀を迎えて、日本と世界、とりわけアジアとの間で、過去の戦争とそれから植民地支配の正しい意味での歴史を乗り越えた平和とそれから友好、信頼の関係を深めることが望ま...全文を見る
○阿部幸代君 私どもはこの村山談話で十分という立場はとらないんですけれども、例えば核兵器の究極廃絶などという立場を盛り込まれていまして、今では通用しないものになっていますね。そういうことで、十分という立場はとらないんですけれども、日本政府の一つの到達点であり歴史認識の基本になるも...全文を見る
○阿部幸代君 この村山談話のほかにも、同じく当時の村山総理の韓国大統領金泳三あての書簡とか、九三年、当時の河野官房長官の談話とか、九二年、当時の宮澤総理大臣の韓国における政策演説とか、あるいは九八年日韓共同宣言など、いずれも日本の過去の時期についての反省や謝罪が述べられています。...全文を見る
○阿部幸代君 そこで、まず日韓関係と歴史認識について質問したいと思います。  今日、日本と韓国の関係は極めて良好な関係にあると思われます。その土台となっているのが九八年の当時の小渕総理と来日した金大中韓国大統領との間で交わされた「日韓共同宣言—二十一世紀に向けた新たな日韓パート...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、日韓の良好な関係というのは、この共同宣言に盛り込まれた、日本側が「植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けとめ、これに対し、痛切な反省と心からのお詫びを述べた。」ことに対して韓国側が真摯に受けとめ、これを評価した、このことが前提に...全文を見る
○阿部幸代君 そのような立場に立てば、韓国併合が正当化されるようなことは絶対にあってはならないはずです。このことは、今まで日本政府が積み重ねてきた日韓の良好な関係を築く上で不可欠な歴史認識の公式な表明を口先だけに終わらせないためにも重要です。  そこで、伺いますが、九五年、当時...全文を見る
○阿部幸代君 ちょっと省略されてしまったんですが、「民族の自決と尊厳を認めない帝国主義時代の条約であることは疑いを容れません。」、「韓国併合条約による植民地支配の下で、朝鮮半島地域の人々に耐えがたい苦しみと悲しみを与えたことについて、深い反省と心からのお詫びの気持ちを表明致します...全文を見る
○阿部幸代君 韓国併合の正当化などは絶対あってはならないというのが当然ですねと伺いました。
○阿部幸代君 韓国併合は、正当化ではなくて、反省の対象であるということですね。
○阿部幸代君 さらにお聞きしますが、九二年、当時の宮澤総理大臣は、韓国における政策演説の中で、過去の日韓関係や今後の日韓関係についてどのように述べておられたのでしょうか。
○阿部幸代君 このときの宮澤総理の演説というのは、従軍慰安婦問題にも触れながら、我が国と貴国との関係で忘れてならないのは、歴史上の一時期に我が国が加害者であり、貴国がその被害者だったという事実であるとして、反省の意とおわびの気持ちを表明した上で次のように述べているんです。  二...全文を見る
○阿部幸代君 九三年、いわゆる従軍慰安婦問題について、軍の関与と本人たちの意思に反する強制性を認めた河野官房長官談話では次のように述べていました。「心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。」、「われわれはこのような歴史の真実を回...全文を見る
○阿部幸代君 ところが、日本政府のこれまでの努力を無にしてしまうような事態が起こっているのが重大だと思うんです。新しい歴史教科書をつくる会が主導してつくり、みずから宣伝、普及している中学社会歴史の韓国併合に関する記述が今日一つの焦点になっています。  白表紙本、検定前の申請本で...全文を見る
○阿部幸代君 私は、教科書検定が終わって後の祭りにならないように今質問しているんです。外交問題として質問をいたしています。  世の中にはいろんな考え方をする人がいると思うんですけれども、要するに、韓国併合が欧米列強によって支持されたとか異議が唱えられなかったとか、こういう言い分...全文を見る
○阿部幸代君 ちょっと違う、韓国併合の問題です。
○阿部幸代君 外務大臣、九三年、当時の村山総理が韓国大統領に送った書簡の中で反省とおわびの対象とされた帝国主義の植民地支配の正当化が行われてはならないはずですね。九二年の当時の宮澤総理の韓国における演説で明らかにされた、加害者としての反省とおわび、そして過去の事実を直視する勇気、...全文を見る
○阿部幸代君 外交上の国際公約、国際信義として、韓国併合を正当化するような立場はとらないというのが日本政府の立場ですね。
○阿部幸代君 次の質問ですが、新しい歴史教科書をつくる会の中学社会歴史で今日焦点になっていて懸念される問題の二つ目は、いわゆる大東亜戦争がアジア諸国が独立するきっかけになったというこのことです。これは、加害者としての反省とおわびという日本政府の公式表明の立場とは相入れないものであ...全文を見る
○阿部幸代君 日本の侵略を受けた国々はサンフランシスコ講和会議でどんなことを言っていたのかぜひ知りたいんですけれども、日本のおかげで独立したなどと言っている国はないと思うんですね。むしろ、どんな被害を受けたかということを述べておられると思うんですが、幾つか例を挙げていただけますか...全文を見る
○阿部幸代君 例えば、フィリピンの代表ですけれども、日本のために被害を受けた国を代表して述べているのであります。千八百万人の人口のうち、我々は百万人以上の生命を失いました。生命の損失のほかに我が国民はいまだにいやされないほど深い精神的痛手をこうむりました。四年間にわたる野蛮な占領...全文を見る
○阿部幸代君 外務大臣、いわゆる大東亜戦争がアジア諸国が独立するきっかけになったなどと言うのは日本の侵略戦争の正当化になりますから、日本政府の歴史認識とは相入れないのではないですかと聞いています。
○阿部幸代君 つまり、大東亜戦争がアジア諸国が独立するきっかけになったというのは日本の侵略戦争の正当化になるから、そういう立場を日本政府はとらないということですね。
○阿部幸代君 これまで日本政府が国際的に表明してきた立場と異なる立場の教科書が政府が関与する検定を通るようでは、アジア、世界との信頼関係が成り立ちません。事は教育分野の部分的問題にとどまらない重大な外交問題なのです。中国政府や韓国政府、それから国会からも批判と懸念の声が上がってい...全文を見る
○阿部幸代君 重要問題ですので官房長官に直接お聞きしたかったのですが、後の機会にしたいと思っています。  今日、韓国政府や中国政府等からはもとより、国内でも大江健三郎氏などが日本の歴史教科書、中学社会歴史に対する批判と懸念の声を上げていますが、この問題が重要な外交問題として日本...全文を見る
○阿部幸代君 官房長官、私の質問全体聞いていただけなくてとても残念なのですが、今までの質問の中で、韓国併合を正当化しない、それから太平洋戦争がアジア諸国の独立のきっかけになったわけではないという、こういう日本政府の歴史認識を明らかにしていただきました。  実は、これまで日本政府...全文を見る
○阿部幸代君 官房長官の見解をお聞きします。
03月22日第151回国会 参議院 文教科学委員会 第3号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  高校生の就職問題について質問いたします。  報道によりますと、この春卒業する大学、短大、それから高専、高校の学生生徒のうち、就職を希望する者の中で実際に決まったという割合はおよそ八割、いまだに十五万人が就職できずに、青年の就...全文を見る
○阿部幸代君 お役人の答弁というのは何か物事がよくなったことを強調するような答弁なんですけれども、私、念のためにメモしておきましたけれども、文部省は昨年十二月末段階の数字を握っておられますね。卒業予定者百三十三万四千人のうち就職を希望しているのが二十六万五千人、内定しているのが十...全文を見る
○阿部幸代君 文部科学大臣にお尋ねしたいんですけれども、こういう高校生の就職難の原因についてどんなふうに認識しておられるでしょうか。
○阿部幸代君 私ども日本共産党埼玉県委員会で県会議員それから市町村会議員が直接学校に赴くなどして、県内の公立と私立の高等学校二百十一校中百七十七校について就職の実態調査をやってまいりました。その学校の現場の直接の声をちょっとお聞きいただきたいと思うんです。  百十七人が就職を希...全文を見る
○阿部幸代君 今失業率は四・九%だと思います。統計をとり始めて最悪だと思うんですが、若者の場合は九%なんですね。それで、働いている若者のうちで五人に一人はフリーターということで、やっぱり一番しわ寄せを受けているんです。  高校は本当に深刻だと思うんですが、こういう声もあったんで...全文を見る
○阿部幸代君 まず雇用を創出するという意味で考えているんですけれども、私は介護保険の問題でいろいろ気がつくことがあるんですが、例えば埼玉県で、介護保険が実施されて特別養護老人ホームに介護認定を受けて入る資格がありながら入れない人が五千人余りいるんです。こういう人たちが入れるように...全文を見る
○阿部幸代君 若い人たちの中に福祉の仕事がしたいということで福祉の勉強をする人がふえているんですね。その人たちの受け皿といいますか、働き場所をしっかりつくるために努力していただきたいし、特養ホームの待機者については埼玉県の数字というのは介護保険が実施されて名前でつかんだんですね。...全文を見る
03月26日第151回国会 参議院 本会議 第12号
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○阿部幸代君 石田議員から、三十人学級の実現をどのように具体化されるのか、お尋ねがありました。  まず、本案による改善計画についてですが、平成十三年度は地方自治体の教員採用の問題があるため、政府案の改善計画の平成十三年度分と同数とし、平成十四年度から原則として毎年度一定数の人員...全文を見る
○阿部幸代君 畑野議員から習熟度別授業についてお尋ねがありました。  児童生徒の理解度に応じて、その理解を助け伸ばすために個別の指導を行うという意味であるならば、発達段階、学年段階、教科内容にもよりますが、これを全く否定しようとは考えておりません。  しかし、政府の進めようと...全文を見る
03月27日第151回国会 参議院 文教科学委員会 第5号
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○阿部幸代君 学習集団と生活集団は切り離せない、求められているのは学級規模の縮小ではないかという質問にお答えしたいと思います。  小学校五年生の女子が、「学校はなにをしに行くのか」という作文の中で次のように書いているんです。「私も最初は勉強するためって考えていたけど、よく考えて...全文を見る
○阿部幸代君 習熟度別学級編制について、本当に教育効果があるのかという質問だったと思うんですが、習熟度別授業ということについて言えば、児童生徒の理解度に応じてその理解を助け、伸ばすために個別の指導を行うという意味であるならば、発達段階、学年段階、教科内容にもよると思いますが、これ...全文を見る
03月29日第151回国会 参議院 文教科学委員会 第6号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  政府案と野党案の違いは、学級編制の標準を四十人に据え置くのか、それとも三十人学級に踏み出していくのか、ここにあるんだと思うんですが、単刀直入にお伺いしたいんですけれども、野党の言うように、十年間かけて四十人を三十九人、三十八人...全文を見る
○阿部幸代君 私は物事を一つ一つ片づけていきたいんですけれども、学級編制の標準です。  野党案のように、十年間かけて、本当にささやかですよね、三十九人、三十八人、三十七人、三十六人、三十五人、三十四人、こうやっていって三十人学級に踏み出していくのはよくなくて、四十人に据え置くの...全文を見る
○阿部幸代君 でも、それだとわからないんですよ。学級編制をどうするのかということで、考え方。学級編制の標準、四十人に据え置くのがよいということですか。
○阿部幸代君 じゃ、四十人でよいとは言えないということですよね。
○阿部幸代君 じゃ、よいとも言えないし悪いとも言えないし、これはちょっと保留ということになるんですね。だって、一番ここに関心が集まっているんですよ。  教育改革国民会議の委員でもあり、参議院の予算委員会公聴会の意見陳述をなさったグレゴリー・クラークさんはおっしゃっていますよね。...全文を見る
○阿部幸代君 だって、物事は本当に単純なんです。多くの人たちの関心事は今ここにあるということですから、そのことを何だかんだ言ってあいまいにするのは私やっぱり誠実でないと思うんです、文部行政の姿勢として。
○阿部幸代君 文部大臣が誠実かどうかは国民が判断すると思います。  子供と学校教育現場の苦労をよく知っている校長先生たちですよね。そういう校長会やあるいは国民など、下からの声を大事にしないというのは、私は文部行政として本当に情けない姿勢だということを指摘したいと思います。  ...全文を見る
○阿部幸代君 ちょっと局長は何か飛躍をしてしまったんですけれども、つまり単元とか題材とか、こういう指導を行った際、基礎的、基本的事項がどこまで身についたのか、その達成の度合いですよね。そういうものをとらえる必要がありますね。この達成の度合いのことを習熟度と言うんですよね。
○阿部幸代君 先ほど習熟度のはかり方ということで、観察とかあるいはショートテストとかあるいは自己評価とかいろいろおっしゃいましたけれども、いろいろ方法はあると思いますが、子供はわかるまで教えてほしいし、教師はわかるまで教えたいし、その必要があると思うんです。そのために必要なのが、...全文を見る
○阿部幸代君 局長はいつも飛躍してしまうんですが、要するに習熟度別の指導というグループ分けじゃなくて、まず個別指導に必要な資料として習熟度を把握することが必要なんですよね。もう一度。    〔委員長退席、理事亀井郁夫君着席〕
○阿部幸代君 私はうんと強調したいんですけれども、どの子もわかるまで教えてほしい、どの先生もわかるまで教えたい、その必要もある。そのための資料として習熟度をはかるんです。つかむんです。グループ分けのための材料じゃないと思います。まずそこが大事なところだと思うんです。  それで、...全文を見る
○阿部幸代君 個別指導がやりやすいようにということですね。
○阿部幸代君 大臣、お聞きしたいんですけれども、いろんなことがごっちゃになって議論されていくんですけれども、大臣もずっと習熟度ということを強調されておりましたね。やっぱり、この習熟度を知り、習熟度に応じた個別指導をする上で四十人学級の四十人なんというのではとても無理だから、だから...全文を見る
○阿部幸代君 主要三教科だけではなくてそのほかの教科でもということを今おっしゃったと思うんですが、ということは学級標準、学級の人数を二十人、その前に三十人にするのが一番いいんですよ。論理としてはそうなんです。  次の、生活集団と学習集団との関係について質問いたします。  一昨...全文を見る
○阿部幸代君 観念的に考えると、学習集団とか生活集団とか簡単に言うんですけれども、学校というのは子供という人間の集まりなんですよね。午前中の参考人の意見陳述の中でも、今学校に必要なのは人間関係におけるゆとりだということを指摘された先生がいました。人間を見ていただきたいんですね。現...全文を見る
○阿部幸代君 今まででも合同授業とかそれからグループごとの授業とか、それからほかの学級、学年との交流とか幾らでもやっているんです。学年経営、学校経営で幾らでもやっているんです。でも今度の政府の法律が実施されるに当たって、学級集団というのは残る。ここのところを直視していただきたいと...全文を見る
○阿部幸代君 これからもいいですね。
○阿部幸代君 そういうことを言うのはどうしてかというと、具体的に今度の法律改正で、文部大臣は主要三科目を強調して、それで二十人の指導ができるということを何度も何度も繰り返しておられたんですけれども、私はこれはどうも誇大広告ではないかというそういう心配も持っているんですよ。  文...全文を見る
04月03日第151回国会 参議院 文教科学委員会 第7号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代です。  公立図書館と学校図書館の整備及びその対策について質問したいと思うんです。  法案では子供の読書活動を振興するのを支援するために助成金を交付することができるようになっていますが、私はこのこと自体賛成です。子供の読書活動の振興という意味...全文を見る
○阿部幸代君 今、大臣から御紹介がありました審議会の報告なんですけれども、そこでは「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準について」ということで、「図書館を設置していない町村がなお多数存在することや、図書館が設置されていても時間的・地理的条件により十分な図書館サービスを享受でき...全文を見る
○阿部幸代君 日本図書館協会の最新のデータによりますと、六百五十九市中、六百四十市で設置、十九市で未設置、設置率は九七・一%。それから、千九百九十町中、八百五十九町で設置、千四百一町で未設置、設置率は四三・二%。村の方になりますと、五百六十八村中、九十二村で設置、四百七十六村で未...全文を見る
○阿部幸代君 図書館が未設置の町村で、公民館を使って図書館の代替をやっているというのは苦肉の策だと思うんですね。公民館図書室をもって図書館にかえることはできないというふうに文部省は認識しなきゃいけないと思うんですけれども、それはそうですよね。念のために。
○阿部幸代君 私は、公民館図書室をもって図書館にかえるなどという認識を文部科学省としては絶対持ってはいけないと思うんです。役目が全然違うんですね。公民館は図書館サービスをするところではありませんから。そこはきちっとしていただきたいと思います。  サミット参加八カ国の図書館に関す...全文を見る
○阿部幸代君 認識を一にすることができて大変うれしいです。  実は審議会の報告が「図書館を設置していない町村がなお多数存在することや、図書館が設置されていても時間的・地理的条件により十分な図書館サービスを享受できない住民も存在する」と、こういう課題意識を持ちながら、図書館の設置...全文を見る
○阿部幸代君 私が今質問したのは、図書館利用者が直接利用できるコンピューターの整備、インターネットの接続状況が知りたいんですね。
○阿部幸代君 都道府県立は別としても、図書館の職員が使うという意味でも日本ではまだまだ整備が低いですよね。  私も資料を持ってきましたので言いますと、都道府県立で利用者が直接利用できるという意味では四十七都道府県の図書館のうちただ六カ所、ですから一二・八%です。市町村立の図書館...全文を見る
○阿部幸代君 次に、図書館サービスのかぎを握るのは人ということがよく言われます。審議会報告が図書館の職員の問題として、「館長となる者は、司書となる資格を有する者が望ましい。」とし、一般職員についても、「専門的なサービスを実施するに足る必要な数の専門的職員を確保するものとする。」と...全文を見る
○阿部幸代君 図書館の数もふえてきますから当然職員もふえていくし、絶対数で比べるとそういう傾向はなきにしもあらずだと思うんですが、この間、特に館長が司書でなくなったり、それから司書の資格のある人が図書館ではなくてほかの部署に配置転換になったり、こういうことが起こってきているんです...全文を見る
○阿部幸代君 小学校ですと二九・二%、中学校で一九・三%が達成したようですが、今答弁のように未達成が多くて、特に整備率が五〇%未満の小学校が一四・二%、中学校は二二・四%もあるということで、大変胸が痛むわけです。本というのは古くなったり破損をしますから、廃棄する分も出てくるんです...全文を見る
○阿部幸代君 一言だけでも。
○阿部幸代君 時間ですので終わります。
05月24日第151回国会 参議院 文教科学委員会 第9号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  子どもの権利条約の全面実施を願う立場から、子供をどういう存在として見るのか、つまり子供観について質問をしたいと思います。  初めに、子どもの権利条約の第二回政府報告書をつくって今月末にも提出することになっているかと思うのです...全文を見る
○阿部幸代君 具体的にどういう場で検討なさったのかお聞きしたいんですけれども。
○阿部幸代君 日本政府、文部科学省がどういうことをやってきたかという説明であったように思うのですが、子どもの権利委員会の最終所見をどういう会議でどのように議論をしたのか、そんなことも私は知りたかったのですが、次の質問に入ります。  四月九日に行われた政府、国会議員、NGOの意見...全文を見る
○阿部幸代君 今おっしゃった部分が文部科学省としての子供観ということで、そういうふうにお書きになるということですね。
○阿部幸代君 子供は単なる保護と育成の対象、客体でもないし小さい大人でもない、新しい子供観を示したのが子どもの権利条約であると言われています。このことについてどのようにお考えになっているか、大臣にお伺いしたいのですが。
○阿部幸代君 ちょっと議論を進めていきたいと思います。  条約が示している子供観は、第三条の子供の最善の利益や、第六条の生命の権利、成長発達の確保、第十二条の意見表明権などによって特徴づけられると言われています。つまり、生まれたときから人間としての尊厳が大切にされて、その欲求や...全文を見る
○阿部幸代君 なかなか難しいと思うのですが、子供は成長、発達を遂げる存在ですから、何か立派な意見が言えるまで物が言えないし、それを尊重してもらえないという、そういうことではないのではないかと私は思うんです。  子供を単なる保護育成の対象、客体と見る見方もあります。子供というのは...全文を見る
○阿部幸代君 今の学校の機能について、「「飼い馴らし」「訓練し」「叩き直す」という、強制的な機能」、こういう考え方についてどのようにお思いになりますか。
○阿部幸代君 こういう学校観や子供観については、今後、教育改革論議が具体的な法律の審議を通して進められていくと思うので、そのときにまた十分時間をかけて質問をしたいと思います。  もう一つは、子供を小さな大人と見る見方もあります。子供を自己決定と自己責任の主体として見るこの見方は...全文を見る
○阿部幸代君 とても時間のかかる営みなんですね、子供と関係を結ぶ、人間関係の中で人権を尊重しながらやっていくというのは。それは学習活動もそうですし、その他の活動もそうなんですね。授業の中でわからないことがあったとき、わからないとどの子も言えるような、そういう教室環境、教師と子供の...全文を見る
○阿部幸代君 私は、日本国や日本国政府の全体的な、一般的な歴史認識とか歴史観とか、それと歴史教科書の検定基準を一致させなさいと言っているんじゃないんです。少なくとも近隣諸国条項というのは、とりわけ近現代史において相手のある歴史になるわけです。そこで出てきた問題なんです。  例え...全文を見る
○阿部幸代君 どうもありがとうございました。
06月04日第151回国会 参議院 決算委員会 第3号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  森林法並びに採石法の運用について質問したいと思います。  まず、採石法上の都道府県の事務が地方分権法によって自治事務となった積極的な意義はどういうものなのか、これは原理原則の問題ですので、大臣にお聞きしたいのですが。
○阿部幸代君 その積極的な意義ということで、もう少し詳しくお聞きしたいんですけれども。
○阿部幸代君 つまり、住民の福祉増進を図ることを基本として地方公共団体の自主性及び自立性を高めたと、そういうことだと思いますが、そうですね。
○阿部幸代君 ちょっと具体論に進み過ぎているのですが、地方公共団体の自主性及び自立性を高める、そういう趣旨で自治事務になったと思うんですね。それはあくまでやはり住民の福祉増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担う、こういうことであると、...全文を見る
○阿部幸代君 それでは具体的にお聞きしますが、埼玉県の横瀬町というところで採石場建設問題をめぐって町も町議会も、それから町民の七割が反対署名を出すなどして反対をしているという事態が起こっています。町内はもとより、県内の広範の環境団体も同一の意思表示をしているところなんです。  ...全文を見る
○阿部幸代君 つまり、公共の福祉に反するか否かの重要な判断材料になるということだと思います。  カタクリやザゼンソウ、カワセミやヤマセミなど自然の宝庫を破壊して、猿害を拡大すること、土砂を運ぶダンプカーによる公害がまき散らされること、交通量の増大と騒音、粉じんへの懸念も示されて...全文を見る
○阿部幸代君 大臣にお聞きしたいんですけれども、地方分権地方分権ということで、地方の自主性や自立性が強調されています。一方で、法律の運用ということに直面したときに、法律によってそもそもこうせざるを得ないのだ、自動的にこうせざるを得ないのだと法律に責任を転嫁する、あるいは国に責任を...全文を見る
○阿部幸代君 住民が反対するからには必ず判断を持っているわけですので、単純に機械的にそこはとらえてほしくないし、そうはなっていないと思います。  時間の関係で森林法の方はちょっと省略をさせていただきます。済みません。  次の質問ですが、環境事業団融資による中小企業対策について...全文を見る
○阿部幸代君 全国で百一の事業、企業数が七百五十一にも上っているということを伺いました。これらは、今日の不況のもとで共通の重大な問題を抱えています。  まず、大きな問題は極めて高い金利の問題です。大不況のもとで受注の大幅減少、単価の切り下げなどによって通常業務でも資金繰りも行き...全文を見る
○阿部幸代君 もっと積極的な対応をしていただきたいと思うんですね。  同じような事業をやっている中小企業総合事業団の場合は、金利は二・七%です。同じような事業でこんなアンバランスが起こっているわけです。見るに見かねて五%を超える部分については減免をするという措置をとらざるを得な...全文を見る
○阿部幸代君 実はこの事業はもう一つ連帯保証の問題があるんですね。今この事業で集団移転をした企業の中でも、経営が苦しくなって倒産をして、そこから抜けていく。ですから、工業団地などで歯抜けができてきているんです。その負担もしているんです、残った企業が。
○阿部幸代君 大臣、経済産業省の大臣、ぜひ整合性のある中小企業対策でその存立意義を発揮して何らかの対応をとっていただきたい。
○阿部幸代君 お願いします。
06月15日第151回国会 参議院 本会議 第32号
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○阿部幸代君 私は、日本共産党を代表して、学校教育法の一部を改正する法律案など、教育三法案について、小泉総理並びに遠山文部科学大臣に質問いたします。  質問に入る前に、大阪教育大学附属池田小学校における悲惨な事件で亡くなった子供たちに対し、心から哀悼の意を表するものです。こうし...全文を見る
06月21日第151回国会 参議院 文教科学委員会 第13号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  地方教育行政法の一部改正法案の、特に第五十条の高等学校の通学区域規定の削除の問題について質問したいと思います。  初めに、国連の子どもの権利委員会の日本政府への勧告についてどのような検討がなされ、どういう認識に至ったのかにつ...全文を見る
○阿部幸代君 ある程度の競争は非常に大事、健全な競争が望ましい、これでは国連の子どもの権利委員会の勧告に対する取り組みの姿勢というふうにはならない、かみ合わないと思うんですね。  国連の子どもの権利委員会の勧告は、高度に競争的な教育制度、そのためにストレスにさらされ発達障害に陥...全文を見る
○阿部幸代君 同じ質問を本会議の代表質問で総理にしました。  総理の答弁は、過度の受験競争の問題は改革に取り組むべき教育課題の一つと言っていました。そして、入学者選抜の改善、もう一つ、教育内容や方法の改善、このことをおっしゃっていましたが、これは大臣も同じでしょうか。
○阿部幸代君 入学者選抜の改善、それから、それだけではなくて当然日常の教育活動にも影響が及ぼされるわけですから、教育内容や方法の改善、この二つは同じだということですよね。
○阿部幸代君 過度の受験競争の改革、そのための高校入学者選抜の改善の必要性と教育内容や方法の改善の必要性、内容は大いに異なるのですが、その必要性というところでは私も一致をいたします。  今回、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正に当たって、公立高等学校の通学区域にか...全文を見る
○阿部幸代君 文部省は、やはり物事は教育の条理にのっとって考えていかなければいけないんだと思うんですね。規制緩和だから自動的に受け入れるということではなくて、教育の条理にのっとって検討が必要になると思うんです。  私が聞いているのは、本改正案が過度の受験競争の問題の改革と関連づ...全文を見る
○阿部幸代君 本当にひどいですね。  つまり、学区制というのが過度の受験競争と大いに関係があるというふうな認識はないということですか。
○阿部幸代君 極めて重大な問題だと思います。  矢野局長は、衆議院での我が党議員の通学区規定の廃止は全県一学区を可能とするものかという質問に対して次のように答えていますね。「今回の改正は、第五十条を削除いたしまして、公立学校の通学区域を設定するか否か、またどのように設定するかに...全文を見る
○阿部幸代君 今回の法律の改正は通学区規定を削除するということですから、私はそれについて質問しているんです。衆議院の我が党議員の質問に対する答弁の中で、今後は全県一学区を設定することを含めまして、どのように通学区域を設定するかはそれぞれの教育委員会の判断によることとなるとおっしゃ...全文を見る
○阿部幸代君 意図するしないとはかかわりなく法律というのは動き出すわけですから、それにのっとってやっぱり行政は動き出すわけですから、そんな無責任な答弁をしていただきたくないのです。  次の質問ですが、そもそも通学区域は何のために設けることになっているのかということなんです。 ...全文を見る
○阿部幸代君 何を言っているかよくわからないのですが、現行法では、入学競争の激化を防ぎ、通学上の無理な負担を防ぎ、かつ各高等学校が平均的に向上することができるように通学区域を設けて、そして高等学校教育の普及と機会均等を図るという、こういう目的が明記されているんです。この目的はもう...全文を見る
○阿部幸代君 今の局長の答弁ですと、高校進学率が九七%になった、だから法の目的が達成されたということになるんですか。
○阿部幸代君 目的がなくなってしまうというのが大問題なんですね。入学競争の激化を防ぎ、通学上の無理な負担を防ぎ、かつ各高等学校が平均的に向上することができるように通学区域を設けて、それで高等学校教育の普及と機会均等を図るという目的、これがなくなる。私は通学区域と入学試験の現実をぜ...全文を見る
○阿部幸代君 私は現行法の目的が達成されていないということでこだわりたいのですが、激しい受験競争の実態をもっともっと直視しなければだめだと思うんですよ。これが日本の子供たちをストレスにさらして発達上の障害をもたらしているというんですよ。学校嫌いを生み出す遠因になっているわけですよ...全文を見る
○阿部幸代君 通学区域のあり方で、そこに多段階のランクづけという枠組みができ上がるんですよ、本当に。それが受験競争の根源になっていくんです。ですから、この枠組みがある限り、選抜試験にどんな改善を加えても、やっぱり相当に激しい受験競争はなくならないんです。  推薦入学をやると、校...全文を見る
○阿部幸代君 神戸大学の発達科学部の研究紀要の中に高校通学区制度に関する研究というのがありました。これによりますと、京都、山梨、宮崎の小学区制、それから山口、福井、和歌山、鳥取、島根、佐賀の中学区制、埼玉、愛知など十一府県の大学区制や、それぞれの組み合わせなどで学区制は八つぐらい...全文を見る
○阿部幸代君 重要な問題ですので、あいまいにしないで質問を続けたいと思います。  法律上、高等学校の教育の普及及びその機会均等を図るためという学区制の目的が消えることになります。このことは、入学競争の激化を防ぎ、通学上の無理な負担を防ぎ、かつ各高等学校が平均的に向上することがで...全文を見る
○阿部幸代君 多様な選択というのができないんですよ。序列化されるんです。学区が大きくなればなるほど、それはもう多段階になっていくんです。ですから、底辺校というのができてくるんです。全然もう多様化じゃないですよ。選択肢が広がるということを意味しないんですよ。選択肢が広がるのは上の方...全文を見る
○阿部幸代君 現行法の通学区域規定を削除して、高等学校教育の普及及びその機会均等を図るためというこの目的を消してしまえば、消えるわけですから、その目的に込められた入学競争の激化を防ぎ、通学上の無理な負担を防ぎ、かつ各高等学校が平均的に向上することができるようにという趣旨も失われる...全文を見る
○阿部幸代君 もう少し率直にお答えをしていただきたいんです。  学区の拡大や全県一区などというのをねらっているわけじゃないとおっしゃるんですけれども、学区の拡大や全県一区などということになれば、国連子どもの権利委員会の勧告の実施、つまり過度の受験競争の改革に逆行するんだという、...全文を見る
○阿部幸代君 もう日本の文部省は日本のすべての子供たちに責任を負う文部行政をやっていると私にはとても思えません。  次に、高校進学希望者の全員入学の仕組みをこの際国民合意の力でつくっていくということを提案したいと思います。  二〇〇〇年三月の高等学校の進学率は九七・〇%となっ...全文を見る
○阿部幸代君 すべての子供たちを見ていただきたいと思うんですね、私は。  文部省の中学校卒業後の状況調査によりますと、九九年、平成十一年三月時点で進学も就職もしていない子供が二万四十五人います。それから、二〇〇〇年、平成十二年三月時点では二万百一人います。この中に進学を希望しな...全文を見る
○阿部幸代君 一九九九年、平成十一年度の中途退学者が十万六千五百七十八人ですね。この数よりも入学できなかった子供の数の方が少ないんです。三年間にわたる教育を受ける力の線引きというのは意味をなしていないんです。そう思いませんか。
○阿部幸代君 私は人間はあらゆるところで一生涯かけて学び続けるというふうに思っています。人間存在そのものが学びの連続なのではないかというふうに思っています。ただ、私が今言っているのは高校入学を希望する者に全入の道を開いていいということなんですね。だって、中途退学した十万六千五百七...全文を見る
06月26日第151回国会 参議院 文教科学委員会 第15号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  学校教育法の児童の出席停止の要件の法制化に関して質問いたします。  学校教育法の第二十六条は、市町村の教育委員会は性行不良であってほかの児童の教育に妨げがあるときはその保護者に対して児童の出席停止を命ずることができるとして、...全文を見る
○阿部幸代君 私の質問に答えておられないんですが。  現行法でも出席停止措置は可能になっています。ところが、今回、なぜ出席停止要件を四つ、今まで通知で示していたものを法制化するのですか。その目的は何ですか。
○阿部幸代君 私は拡大解釈が起こらないか非常に危惧をするんです。具体的に言いますと、要件の二、「職員に傷害又は心身の苦痛を与える行為」、あるいは要件の三、「施設又は設備を損壊する行為」、もちろん緊急避難的な対応というものは必要だと思うんですけれども、こういう要件は必ずしもほかの児...全文を見る
○阿部幸代君 出席停止を受ける子供もそれ以外の子供も、いずれもこれから成長発達を遂げる子供たちです。心身ともに成長発達を遂げる子供たちですから、人間教育的な配慮こそ何よりも必要で、出席停止の拡大解釈など安易な適用は絶対にあってはいけないというふうに考えます。  このことは確認を...全文を見る
○阿部幸代君 私は拡大解釈が大変心配で、もう一度お聞きしたいんですが、拡大解釈のような安易な適用が絶対あってはならないということは確認してよろしいですね。
○阿部幸代君 次に、出席停止措置を受ける際に子供の意見を聞くという、この問題について質問します。  法案は第二十六条第二項で、「出席停止を命ずる場合には、あらかじめ保護者の意見を聴取する」とあるんですけれども、子供の意見を聞くことにはなっていません。これは子どもの権利条約第十二...全文を見る
○阿部幸代君 出席停止を命ずる相手が保護者であるという、そういう法律の仕組み、制度の仕組みからという説明だったというふうに思います。    〔理事松村龍二君退席、委員長着席〕  教育を受けさせる義務者の保護者にのみ意見を聴取する機会を保障するのでは不十分だというふうに思うんで...全文を見る
○阿部幸代君 やっぱり基本的な考え方が、子どもの権利条約を批准した国にふさわしい、二十一世紀の教育行政にふさわしい考え方になっていないというところを私は問題にしているんです。  先ほどの説明ですとそうですよ。教育を受けさせる義務者である保護者にのみ意見を聴取する機会を保障するわ...全文を見る
○阿部幸代君 私は文部行政こそ先導的な役割を果たしてほしかったなというふうに思っています。  保護者といってもいろいろですから、それこそ子供の養育能力を本当に持たない、それが乏しい人もいるわけで、教育の条理に立っても私はやはり子供の意見を聞く、そういう機会を保障するべきだったと...全文を見る
○阿部幸代君 やっぱり不安になりますね。理屈としては二カ月とか三カ月とかもあり得るということになりますよ。違いますか。
○阿部幸代君 では、二カ月とか三カ月にはならないのですか。
○阿部幸代君 子供が一カ月も二カ月も、もっと長くもあり得る、そんなに学校に来られない状況が続いたら、もう学習なんか保障されませんよね。どこかに転校することを当てにしているんでしょうか。
○阿部幸代君 一言だけ。  どの子も出席停止を受ける子供になり得るからこそ、子供の人権問題として私は重視して質問をさせていただきました。引き続き質問しなければならないと思います。     ─────────────
06月28日第151回国会 参議院 文教科学委員会 第16号
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○阿部幸代君 日本共産党の阿部幸代でございます。  一昨日に続いて、学校教育法の出席停止要件の法制化にかかわって質問いたします。  一昨日、私の質問に対して遠山大臣は、専門職員から成るサポートチームについてお話しなさっていたと思うんですが、その構成と活動の概要などをお聞かせい...全文を見る
○阿部幸代君 このサポートチームというのは、少年等による凶悪事件の発生状況等を踏まえた少年の問題行動等に関する調査研究協力者会議の中に出てきていたかと思うんですけれども、やはりどちらかというと凶悪事件の未然防止の観点から組織されようとしているように思うんですね。一般的に学校が地域...全文を見る
○阿部幸代君 子供の学習保障で行政上の責任が市町村の教育委員会にあるというのは当然だと思うんですけれども、直接学習指導をするのは市町村の教育委員会ではないわけですよね。ですから、出席停止措置になった子供のその学習保障を責任を持ってするのはだれなのか、直接。
○阿部幸代君 今、学級担任とかそれから指導主事とかそういうことが言われたと思うんですけれども、担任やあるいは中学校ですと教科担任もですよね。学校を休むと勉強がおくれるから子供って本当に大変なんですね、中学校は各教科ばらばらですし。ですから、担任並びに教科担任ということだと思うんで...全文を見る
○阿部幸代君 出席停止の子供が出たらその学校には加配をする、そういうことですか。
○阿部幸代君 私は法律の学習支援という言葉も非常に問題だなというふうに思っているんですね。結局、自習を中心に学習生活の支援をするという形になって、通常の学習課程、教育課程とは別のものがここでつくられようとしているというふうに私は認識します。大問題だというふうに思っているんです。 ...全文を見る
○阿部幸代君 今、学級崩壊とか学年崩壊とか学校崩壊とか起こっていて胸を痛めていますけれども、そういうことに至る中で、学習についていけなくなった子供が逆に学習塾に行ってもう勉強したくないと、そういう子供と一緒になって授業妨害をするということが起こっているんですね。  やはり生活指...全文を見る
○阿部幸代君 期間の定めもなく隔離してしまう、家庭にしろあるいは社会教育施設にしろ隔離してしまうというところから問題が起こるんですね。そもそもそういう手だてを講じる大もとに、やはり特定の子供だけ排除すれば残りの子供たちがよくなる、そういう排除の論理があるというふうに思うんですよ。...全文を見る
○阿部幸代君 やはり排除の論理、隔離の論理というのは教育の条理には基本的に反するというふうな認識をお持ちでしょうか。
○阿部幸代君 そうしたら、今度の法制化はやはり問題が多いと思うんですね。現場の先生たちの一人も見捨てないという必死の努力、それを支えるところにこそ力を注いでいっていただきたいということを私は強く要望します。  もう一つ質問があるんですけれども、出席停止措置の際に子供の意見を聞く...全文を見る
○阿部幸代君 保護者に出席停止の措置を命じるということで、その保護者に意見を申し述べる機会を与えるという、その域を出ない法律上の位置づけだというふうに私は思うんです。保護者が本当に子供の代理人たり得るのかということなんです。今、虐待をする親もいます。それから、親といえば、どちらか...全文を見る