天野等

あまのひとし



当選回数回

天野等の1985年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月20日第102回国会 衆議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○天野(等)委員 先ほど嶋崎法務大臣の所信表明をお聞きしたところでございますけれども、実は私もこの所信表明をお開きしましてどうも一点物足りないというところがございます。先ほど横山議員の方から暴力団の問題について触れてないじゃないかというお話がございましたが、私はこの所信表明の中に...全文を見る
○天野(等)委員 言葉として遺憾の意を表明するということだけでは余りにも事柄が大きいことでございまして、本当に免田さんにしましても、この再審による無罪ということがなければ国家の手によって生命を奪われなければならない、そういう地位にあったわけでございます。なぜ奪われなければならなか...全文を見る
○天野(等)委員  再審の無罪判決が出ますといつでも新聞には決まり切ったように、自白の偏重ということが言われるわけでございます。また判決の中にもそういう点で、自白の証拠能力を否定するという形で無罪判決がなされていくというのが実態であろうかと思います。  そこで私は、あの免田、財...全文を見る
○天野(等)委員 私は、まだまだ刑事裁判の実際の中での自白の占めている地位というものは非常に大きい、あるいは大き過ぎるのではないか、この点について、例えば自白調書の扱いについても、個々の自白とそれを裏づける証拠との直接的な関連性を持たせるとか、そういう範囲において捜査当局としても...全文を見る
○天野(等)委員 私が申し上げていますのは、自白の一つ一つの事柄についてやはり客観的な裏づけを必要とするか、あるいは何らかの関連性があるような証拠があれば全体として自白を真実なものだということで認めてしまうかという問題であろうかと思うのです。その点について従来から、また現在の刑事...全文を見る
○天野(等)委員 それから、再審事件についてもう一つ考えなければならないのは、有罪判決を受け、それが確定した者にとっても再審はやはり一つの大きな権利だということだろうと思うのです。もちろん法的安定性ということも国家の秩序という点では一つの重要なものかとは思いますけれども、しかし、...全文を見る
○天野(等)委員 先ほどの三つの無罪事件についても最高検の方で中心になって検討を加えておられるということでございますので、この点についても検討の結果をまたお聞かせいただきたいというふうに思います。なぜああいう冤罪事件が起こってしまったのかということについてはもう十二分な検討をして...全文を見る
○天野(等)委員 いや、裁量ですから、この裁量についてある基準というようなものがあるのか。例え行政裁量だといいましてもある基準というものがあるのではないかということでお尋ねをしているわけです。あるいはそういうものはなくて、法務大臣の全くの任意な裁量だとおっしゃるのか。
○天野(等)委員 そのネガティブリストはどういうようなものなんでございますか。
○天野(等)委員 この再入国許可の問題については、たしか昭和四十何年かに東京高裁の判例があったと思いますけれども、四十七年ごろでございましたか、外国人といえども旅行の自由というものは持っているはずだ、したがって特別な何らかの国益を害するというようなことのない限り外国人に対しても当...全文を見る
○天野(等)委員 ということは、外国人に対して、内国人と同じに旅行の自由はないということが基本的な考え方でございますか。
○天野(等)委員 先に見解を述べられたのだと思いますけれども、私はそういう判断に行き着くまでのこの判断についてお尋ねをしていきたいわけでございまして、一つ、日本に在留する外国人について国内の旅行は自由だということでございますが、外国へ出ていくという出国についても自由だということで...全文を見る
○天野(等)委員 それじゃ、こうお尋ねしまし占う。なぜ再入国の許可というような特典を在留外国人に与えておるのですか。
○天野(等)委員 手続的にはそういうことかもしれませんけれども、再入国許可という形で在留外国人に対して広範な行動の自由といいますか、外国に行きまた帰ってくるという形でそういう行動の自由を認めている、それがまた日本における外国人に対する扱いの一つの基本的な姿勢といいますか、そういう...全文を見る
○天野(等)委員 外国人登録に指紋押捺を拒否した場合、指紋押捺拒否者に対して再入国を認めないというような方針をおとりになったのはいつごろからでございますか。
○天野(等)委員 なぜ二年前にそういうような方針を改めて出されたのでしょうか。
○天野(等)委員 そうすると、一種公安的なといいますか、そういう配慮から行われている事柄でございますか。その外国人個人個人の利益あるいは権利の制限という観点からなされているというよりも、全体的に指紋押捺拒否運動が広がるのを恐れてそれでなされた措置だということになるわけでございます...全文を見る
○天野(等)委員 そこのところが乱やはりおかしいと思うのですよ。再入国を許可するかしないかというのは再入国を申請した人のその事情によってそれは許可、不許可ということがあり、また再入国をしなければならないそういう事情というようなものもあっての事柄であって、特に二年前にそういう方針が...全文を見る
○天野(等)委員 それではこういう観点からお尋ねしましょうか。  今、特に韓国籍の方たちの中で、指紋押捺拒否という形の運動と言っていいんでしょうか、そういう意見が強くなってきております。ことしじゅうに三十七万でございましたかの再登録ということで問題になってきております。この問題...全文を見る
○天野(等)委員 今の局長のお答えの中にもありましたとおり、この指紋押捺拒否という問題については法務省は基本的には説得でいこうということでしょう。私はそうだと思うのですよ。これはやはり説得でいくというのが筋だと思う。一方でそういう筋を立てておきながら、それで再入国の問題については...全文を見る
○天野(等)委員 ということは、状況としてはもう既に告発なしにも捜査なり何なりに踏み切るという状況になっているという御認識ですか。
○天野(等)委員 それでは捜査という観点から刑事局長にお尋ねしたいと思うのですけれども、これは既に今の状況で考えて三十七万人の再登録ということを控えていて、今直ちに検挙していくというような方針をお持ちでございますか。
○天野(等)委員 事柄はかなり具体的なことでございますか、また午前中の横山議員の質問に対する法務大臣の御答弁の中でも、今後ともやはりこの問題について検討を加えていく余地についても考えられるというような状況ではないかと思うのですが、私はやはり、午前中の大臣の御答弁の中にも、二年前に...全文を見る
○天野(等)委員 水かけ論的になってきますから私はこれでやめますけれども、しかし、二年前になって突然方針が変更されているというようなこと、従来は何の支障もなしに指紋押捺拒否者にとっても再入国を認めておったということ、そういう事情の中で二年前から突然の政策変更、それが押捺拒否者が大...全文を見る
○天野(等)委員 その点について、午前中問題になりました、毒物混入の事実を知った者の届け出義務というような形で捜査に一般市民の協力を得よう、協力を得ようというところまでは私も大変いいと思うのですが、当然のことだと思うのですが、これを罰則をつけて協力義務というところまで持っていくと...全文を見る
○天野(等)委員 私は、市民の協力が義務にまでなっていく、罰則つきの協力義務にまでなっていくというところに非常にある危険性を感じるのです。これは午前中にもお話が出ました爆発物取締罰則ですか、あの法律に確かに、私も先ほどちょっと見ましたら、それに類似のことがございます。あの法律を見...全文を見る
○天野(等)委員 この問題についても、私としては、やはりそういう形での市民生活に対する束縛というのは避けていかなければならないのではないかという私の見解を申し上げるにとどめておこうかと思います。  次に、今世上を騒がせておりますもう一つの事件、山口組対一和会の暴力団の抗争という...全文を見る
○天野(等)委員 現在そういう対立抗争が刑務所あるいは拘置所の中にかなり持ち込まれておるという事案はございますか。
○天野(等)委員 山口組対一和会というのはかなり大規模な対立関係ではないかと思うのですが、それに関連しての、例えば収容者の房の移しかえとか収容場所の変更とか、そういうようなところまではお考えにならなくても大丈夫な状況でございますか。
○天野(等)委員 暴力団の対立で暴力団員自身がいろいろな傷害事件を起こすというようなことも、これはまた避けなければならないことであると同時に、ほかの収容者の安全ということもぜひ考えていただきたいというふうに思います。  それから、ちょっと時間がなくなってまいりましたが、人権擁護...全文を見る
○天野(等)委員 具体的にいじめられっ子といいますかそういう子供あるいは子供自身というよりはその家庭だと思いますけれども、家庭からの相談というのはあるわけだと思うのですが、そういう場合には学校にそのことを連絡はするのですか。
○天野(等)委員 法務省の官署というと何となくいかめしい感じでございますから、学校の方としてはかなり拒否反応があるのじゃないかなという感じが私はするのです。要するに、この問題は学校の問題だから、法務省の関係するところではないのじゃないかというような拒否反応が出てくるような気がする...全文を見る
○天野(等)委員 また、少年の問題とも関係して、もう少し時間をとってお聞きする機会があるかと思いますが、時間がございませんので、先に進ましていただきたいと思います。  きょうの新聞に出ておりました中国の残留孤児の就籍の問題でございますけれども、実は私、昨日この質問通告をいたしま...全文を見る
○天野(等)委員 今のお話にありました父母といいますか、身内の方が確認はできないけれども日本人であるということは確認できるという形で就籍をされる。しかもそれが、本人は中国にいて日本で代理人を立てて就籍ができるようになったということが、たしか去年のこの法務委員会でも問題になりました...全文を見る
○天野(等)委員 今の数字を見ましても、恐らく昨年、爆発的に大きくなったということが言えるのだと思うのです。  ところで、今回の厚生省のといいますか日中間の合意ということで、中国にいて、強いて日本に代理人を立てて就籍をしなくても、日本人と同じ扱いをしていただけるようになるのかど...全文を見る
○天野(等)委員 この点、法務省の入管の関係はどうなるのでございましょうか。
○天野(等)委員 その場合、日本に永住する意思を持った場合に、一つは中国人としての外国人登録をするという方法と、それから就籍をするという方法、この二つになるわけでしょうか。身元がはっきりして戸籍がはっきりわかれば別ですから、就籍をするか、外国人登録をするかという問題ですが、外国人...全文を見る
○天野(等)委員 そうしますと、どちらの方法を選んでも本人にとっては不利益にはならないというふうに理解してよろしいわけですね。
○天野(等)委員 この問題もまだ戦後が終わっていないという感じの事件でございまして、私たちとしても一日も早く中国残留孤舟の家族の方が見つかるようにということでこれからも力を尽くしていかなければいけないんじゃないかと思いますけれども、法務当局でも、ぜひともこの点についての温かい御配...全文を見る
○天野(等)委員 と申しますと、自分の判決について一応認めるといいますか、不服申し立てをしているというような態度ということでは恩赦としては認められない、そういうことはあるんでございましようか。
○天野(等)委員 審査会というのは随分秘密のベールといいますか何かわからない、幕の奥の方でやっているような感じがするのですが、しかし、本来どうなんでしょうか、もっとオープンに恩赦というものについてもそれなりの基準も示し、世間の目から見てもなるほどと納得されるようなそういう基準とい...全文を見る
○天野(等)委員 それこそ何か私、むしろわからないところがあるのです、恩赦で減刑というようなこともあるわけですからね。死刑が罪一等減じられて無期懲役に恩赦でなるということもあり得るわけだと思うのですが、その場合の基準といいますかそういうものが余りにも漠然とし過ぎていると今度はかえ...全文を見る
○天野(等)委員 最後にお聞きいたしますけれども、今の恩赦のあれでいきまして、平沢さんの場合に、可能性としては恩赦の可能性はなくはないわけですね。これは最後、大臣から。
○天野(等)委員 私、平沢の問題も、歴代の法務大臣がずっといろいろ苦慮をされた、しかし、その間に、そういうことのために三十年間死刑のための拘置という形でもってずっと置かれてきてしまった、拘束をされてきたという事実、これはある点で言いますと、やはり実質的には刑法にない刑罰を受けた、...全文を見る
02月22日第102回国会 衆議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○天野(等)委員 今回提出されましたこの裁判所職員の定員法でございますけれども、拝見をいたしますと、裁判官に関しましては九名の増、ところで裁判官以外の裁判所の職員につきましては二名の減ということになっておるわけでございます。これはまた後で詳しくお尋ねしようかと思いますが、今、裁判...全文を見る
○天野(等)委員 そうしますと、約三十年、減員ということはなしにずっと来た。それが、裁判所、恐らくかつてないと言っていいくらいの事件増ではないかと思うのですが、この時期に減員というのは一体どういうことなのですか。
○天野(等)委員 先日、この法案の審議についての参考資料というのをいただいたわけでございますけれども、それによりますと、「裁判官以外の裁判所の職員の増減員内訳」という表が十五ページに出ておりますが、裁判所書記官については十名の増、家庭裁判所の調査官については三名の増。ところが、裁...全文を見る
○天野(等)委員 最高裁、高裁の場合に、事務局部門とそれから司法行政部門というものがかなり分かれた形でなされているということはわかるのでございますけれども、地裁あるいは家裁、恐らくこの地裁の中には簡裁も含まれるのではないかというふうにも考えられるのですが、あるいは簡裁については事...全文を見る
○天野(等)委員 今のお答えですと、そうするとこの司法行政事務の簡素化、能率化に伴う減員三十九名ですか、これについては、今後OA機器等を導入して能率化、簡素化を図るということではなくて、既にそういう形で人が余ってきたといいますか、そういう部門については人が要らなくなってきた、そう...全文を見る
○天野(等)委員 今、現在の欠員というお話がございましたので、それに関係してちょっとお尋ねしたいのですが、同じ参考資料としていただきましたものの中に、十九ページ、「裁判官以外の裁判所の職員の定員・現在員等内訳」という表がございます。それを拝見しますと、実は事務官については欠員とい...全文を見る
○天野(等)委員 今タイピストの欠員の問題がちょっとございましたので、お尋ねしておきたいと思うのですが、タイピストに関しては、現に欠員になっておるのかどうかという問題、それから今後ともワープロ等の導入によってタイピストを減らしていくというような方針をお持ちになっていらっしゃるのか...全文を見る
○天野(等)委員 裁判所の中でもタイピストという方たちは特殊な技能かと思うのですけれども、全体としてどうなんでしょうか、裁判所の中ではタイピストの職場はますます狭くなっていくんだというふうに考えざるを得ないのでしょうか。これはタイピストの方たちも不安感は持っていらっしゃるんじゃな...全文を見る
○天野(等)委員 減員の方についてもいろいろまだお尋ねしたいことがあるのですが、時間もございません。  今度は、増員の方でちょっとお尋ねしたいと思うのですけれども、同じ参考資料の二十四ページあるいは二十二ページ、ここに五十六年度から五十八年度における地方裁判所の民事、刑事の新受...全文を見る
○天野(等)委員 この事件増の傾向ですけれども、今後どういうふうな推移をたどるというふうに予想をしておられますか。
○天野(等)委員 私も実は貸金業の状況はどういうふうになっているかということで大蔵省にも資料を要求してみたのでございますけれども、何分貸金規制法が施行されてから時間的にまだ間がないということで、登録業者等の件数は調べがついたのでございますけれども、取扱高の変化ということではまだは...全文を見る
○天野(等)委員 私は、だから裁判所の仕事にも質的な変化が来ているのではないかということを申し上げたんです。今、欠席判決が多い、サラ金関係の事件あるいはクレジット関係の事件、欠席判決が多いという話がございましたが、その場合に負担が比較的軽くて済むのは裁判官それから調書をつくります...全文を見る
○天野(等)委員 私は、その点で、これは法務局の登記関係の事件の爆発的な増大というのは、あの区分所有の施行を機に、法務省も恐らく予想されなかったような爆発的な事件数の増大であったのじゃないか。それが今度提案されます登記特別会計なり、あるいはコンピューター化の法案になっていったと思...全文を見る
○天野(等)委員 午前中も少し申し上げましたけれども、裁判所の職員の定数といいますか、現在。員数といった方がいいと思うのですけれども、各裁判所ごとに全司法労働組合の方で増員要求を出して、最高裁の事務総局の方と話し合いを進めていかれたという経過があったと思うのでございますが、今度の...全文を見る
○天野(等)委員 確かに数字の上では大変大きな開きのようでございまして、これは昨年の五月二十五日に職種別の増員要求ということで全司法労働組合の方から出された数でございますけれども、一部、要求未確定というような裁判所もございますし、また、この数自体は、実はいわゆる定員という考え方よ...全文を見る
○天野(等)委員 残業等の状況なんですけれども、私もちょっと話を聞いて驚いたことがあるのですが、それは、大体いつも五人ぐらいの方たちが七時ぐらいまでは残業している。ところが、裁判所の暖房は五時で切れてしまう。その後は暖房がなくなってしまう。それで部屋に石油ストーブ二つ持ち込んで暖...全文を見る
○天野(等)委員 基本的にはやはり残業なしに時間内で事務が処理できるという体制をつくっていただく、そのための人員の配置というようなこともやはり考えていただかなければならない、そういうことだろうと思うのです。ただ、私が申し上げるのは、やはり人員を抑えればそれなりの、そういう残業とい...全文を見る
○天野(等)委員 実は、一昨日の法務委員会では、法務省の方ではこの免田、財田川、松山という三つの無罪事件について、最高検を中心にして具体的にどういう点が冤罪事件の原因になってきているのかということでの反省的な検討を加えるというようなお話があったわけでございますけれども、やはり最高...全文を見る
○天野(等)委員 もちろん裁判、裁判官独立でございますから、それを侵すような形での具体的な事件についての云々ということはないのだと思いますけれども、ただ私は、この三つの事件、非常に深刻な事件だと思うわけでございます。その点で最高裁判所には規則制定権、一種の立法権を持っておられるわ...全文を見る
○天野(等)委員 刑事訴訟規則あるいは刑事訴訟法についても言えることかもしれないのですけれども、私たちどうも刑事裁判の実際の場で、本来的には例外的な事項であるはずのものがむしろ原則になってきてしまっているというような形で刑事訴訟法あるいは規則が運用されている部面があるのじゃないか...全文を見る
○天野(等)委員 その直接主義という点も含めてですけれども、私、きょうは陪審制度というもの、誤判防止といいますか冤罪をなくすという面からあるいは裁判を国民の身近にというそういう観点から陪審制度というようなものについてもう一度考えてみる、そういう必要がないんだろうかという気がするの...全文を見る
○天野(等)委員 確かに日本の陪審法が総件数が少なかったということは言われるわけですけれども、ただ、もともとが日本の陪審法の場合に、限定つきのあれで、法定陪審にせよ、請求陪審にせよ、法定刑のあれによって陪審事件にかかる事件というものが限られておったということもあったかと思います。...全文を見る
○天野(等)委員 国民のための裁判所という観点で考えてみますと、もう一つ大きな問題は簡易裁判所の問題かというふうに考えられます。それで、時間もあとわずかでございますけれども、簡易裁判所の問題について二、三お尋ねをしてみたいと思います。  簡易裁判所の問題について、いわゆる適正配...全文を見る
○天野(等)委員 確かに地方裁判所とは一味違う性格を簡易裁判所というものは持つべきものだろうと思うのですが、そう考えた場合に、簡易裁判所の規模というものについてどのくらいの、どういうふうな規模が必要になってくるだろうか。現在一番小さいのは二人庁でございますかあるかと思うのですけれ...全文を見る
○天野(等)委員 事件数に応じた規模ということにはもちろんなるんだと思いますけれども、一応三人程度の職員が配置できれば簡易裁判所としては機能していけるというふうにお考えでございましようか。
○天野(等)委員 そうすると、事件数がそう多くないというふうに考えた場合には三人程度でも民刑両方を処理はしていけるだろう、そのほかに、これは裁判官は別でございますか、あるいは裁判官を入れてでございますか。裁判官を入れて三名か、裁判官を入れないで三名ということなのか、その辺もちょっ...全文を見る
○天野(等)委員 その場合に現実に起こっている簡易裁判所問題というのは、ある点では、先ほど午前中にも申し上げましたけれども、都市部における圧倒的な事件増、そのあおりを真正面から受けている簡易裁判所というものがある。それと同時に過疎といいますか事件数の非常に少ない簡易裁判所があると...全文を見る
○天野(等)委員 簡易裁判所の問題と同じように、家庭裁判所の出張所ですか、この問題もやはり考えなきゃいけないと思うのです。といいますのは、最近の傾向としての離婚の増といいますか、そういうものがかなり目立ってきているのじゃないかと思うわけです。まずこの辺の離婚絡みの調停とか訴訟とか...全文を見る
○天野(等)委員 甲類事件でいきますと、結局、典型的に多いのは何が多いのでしょうかね。
○天野(等)委員 都市部では離婚事件、それから農村部といいますか地方へ行きますと相続関係の事件というのが、やはりそれぞれに多いのではないかというふうに考えるわけです。そういう場合の相談相手といいますか、駆け込みどころとしての家庭裁判所出張所の役割というものもやはり無視できないんじ...全文を見る
○天野(等)委員 どういう事件が結局多いわけですか。
○天野(等)委員 区検というとどうしても道交法という感じがするわけでございまして、そういう点で言うと、また逆に区検というのはかなり一般の人に親しまれているというのは変な言い方でございますけれども、割と身近にある検察庁ではないかという気がするわけです。これも犯罪でございますから、そ...全文を見る
○天野(等)委員 それじゃ、その点につきましではまた後に御調査をいただくということで、ここで打ち切りたいと思います。こういう議事録がございます。  本年一月十日、「請求人石川一雄にかかる強盗強姦、強盗殺人等再審請求事件につき、左記証拠の開示を請求します。」として、主任弁護人山上...全文を見る
03月07日第102回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第1号
議事録を見る
○天野(等)分科員 実は私、けさ朝日新聞を見まして大変驚いたわけでございます。私、きょう質問をする事項につきましては、事前に私の問題とする事項を通告をいたしておいたのでございますけれども、やはりこの問題を一応政府にお尋ねをしておきたいと考えました。  それは、まず「全糧連会長系...全文を見る
○天野(等)分科員 新聞の書き出しのところでは、まず「聴聞手続きを内密に通告していた」というような記述があるのでございますが、この通告は正規になされたものなのかどうか、この点いかがですか。
○天野(等)分科員 この山形県食糧株式会社は今のお話ですと特定米穀ということですから、くず米とか砕米というようなものの販売の資格を持っておった業者かと思いますが、結局この事件は、今の長官のお答えでもございますように、山形県食糧株式会社が何らの許可を受けていない武蔵糧穀にやみ米を送...全文を見る
○天野(等)分科員 武蔵糧穀と丸正チェーンとの不正規米、簡単にやみ米と申し上げますが、やみ米の扱いというのはいつごろから行われていたものか、あるいは食糧庁としてはいつごろからこれを認知しておられるのか。
○天野(等)分科員 昨年の末というのは、この山形県食糧と武蔵糧穀との関係なのではないのですか。武蔵糧穀と丸正との関係はそれよりははるか以前に認知されていたのではないでしょうか。
○天野(等)分科員 この新聞の中にも「全糧連傘下のコメ業者が長年にわたって不正規米売買の大きな拠点となっていた」ということが言われているわけです。この中で書かれています。それに対して食糧庁としてもこれはどうだったのかということをお答えいただかなければならないと思うので、それでいつ...全文を見る
○天野(等)分科員 この山形県食糧と武蔵糧穀との関係も、埼玉の食糧事務所の職員が張り込んでおったということですから、恐らくかなり前から予想はされておったと考えられるわけでございますが、こういうやみ米の流通についてのうわさあるいは事実をつかんだ場合に食糧庁としてはどういうふうに対処...全文を見る
○天野(等)分科員 実は問題なのは、この山形県食糧が扱ったやみ米の発生元、これが一つは農家から流れる未検査米、庭先から流れる未検査米というものと、それからその後が大変ゆゆしい問題でありまして、既に検査を受けて政府米あるいは自主流通米として売り渡された正規のものがもう一度不正規の流...全文を見る
○天野(等)分科員 実は、従来もいわゆる正規の売り渡しを受けた米が不正規流通に紛れ込んできているという例があり、告発をされた例もあったと思いますけれども、こういう事態を黙って見過ごしておいたのでは米の正規の流通は本当に図れないだろうというふうに考えるわけでございますが、今後とも、...全文を見る
○天野(等)分科員 この問題についてもう一つお尋ねしておきたいのですけれども、これは新聞の中にも指摘がされておりますけれども、世上不正規流通米百万トンということが言われております。これが流通していることも農林水産省としては恐らく否定はされないだろうと思うのです。そういう中で、これ...全文を見る
○天野(等)分科員 限度数量の問題については、論じていますととてもこの時間ではできないと思いますので、また後の機会を持ちたいと思いますが、もう一言この問題で。  消費者の立場から考えて、我々が通常の米の販売店から買っている米がやみのルートを通ってきているのじゃないかという不安、...全文を見る
○天野(等)分科員 実は私はほかの問題に移りたいと思ったのですが、質疑の時間がございませんので、この問題で質問を終わりたいと思いますのでもう一言お伺いします。  今の問題なんですが、大臣、確かに消費者と米の販売業者というのはかつてはかなり深いつき合いをしておったと思うのでござい...全文を見る
03月08日第102回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第2号
議事録を見る
○天野(等)分科員 私はひとつ具体的な問題を提示しながら、給与の公平さというものについて問題を提起してみたいというふうに考えておるわけでございます。  問題は、筑波研究学園都市建設法というのができました。それに基づいて昭和五十五年の四月十五日以前に建設省の国土地理院、土木研究所...全文を見る
○天野(等)分科員 関係機関というのは、具体的にはどこに要望をしておるのでございますか。
○天野(等)分科員 これは直接建設省から人事院に対して要望を出すという形になっているものでございますか。
○天野(等)分科員 人事院の方では、それではどういうふうな返答を建設省に対してはするのでございますか。
○天野(等)分科員 この手当のかなり特殊な性格といいますか、実はそういうところから来ているのだろうと思うのですが、不公平さは、私が冒頭に指摘しました採用年次によるものと採用資格によるものというこの二つだけではなくて、もっと複合的に、非常におかしな現象が起こってきておるのです。 ...全文を見る
○天野(等)分科員 実際こんなばかな話はないと私は思うのですよ。同じ建設省でありますけれども、初級職の場合に、それぞれ任命権者は確かに違います、国家公務員という資格は当然持っております、それが従来調整手当を持っていたところからでも、同じ任命権者の中での転任ですと、筑波へ来るとなく...全文を見る
○天野(等)分科員 それでは、人事院に重ねてお尋ねをしたいと思うのでございますが、人材確保という観点から行政職においては五等級以上、研究職においては三等級以上の者については九%の手当を出すという考え方ですけれども、これはやはり非常に不公平なものではないか。人材というのは、そういう...全文を見る
○天野(等)分科員 人事院としての理屈はそうかもしれませんが、実態として果たしてそういう実態になっているかどうか。筑波地域だけで例え八等級にもせよ採用されているのかどうかということについて、実は職員組合の方で調べた、県外出身者と県内出身者の採用年度による地域別の構成比があるのでご...全文を見る
○天野(等)分科員 もう一点、これは建設省にお尋ねしておきたいと思うのです。  建設省で上級職に採用された方の転任の問題でございますけれども、例えばこういう問題もあるわけですよ。上級職で採用され、まず国土地理院の本院に補せられるというのでございましょうか、そうしますと五十五年四...全文を見る
○天野(等)分科員 時間も参りましたのでこれで終わりにしたいと思いますが、先ほど総務庁長官もおっしゃってくださいましたように、この問題について、筑波手当というようなものに限るという意味じゃございませんけれども、各省庁間で不公平のない給与というようなものについて連絡調整をしたり、ま...全文を見る
03月29日第102回国会 衆議院 法務委員会 第9号
議事録を見る
○天野(等)委員 電子情報処理組織による登記事務処理の円滑化のための措置等に関する法律案、大変長い名前で、どこでどういうふうに切れるのかちょっとわからないような法律の名前なのでございますが、なぜこんなことを申し上げるかといいますと、実はこの法律の提案理由の説明のところに、これは第...全文を見る
○天野(等)委員 なぜこんなことをお聞きしたかといいますと、このお出しいただきました関係資料、その資料編のところ、参考資料の中で実は「登記事件数の推移」というのが出てくるわけでございますけれども、要するにここでわかるのは、現在の登記の事務の処理の状況という中の事件数がふえていると...全文を見る
○天野(等)委員 これはできればこの「登記事件数の推移」に重ねる形で、グラフの指数で見ますと大変よくわかるものですから、ここに、その年度の登記従事の職員の数とか、あるいは特別会計との関係で手数料収入の推移の数とかいうものをひとつおつくりいただいて、簡単だと思いますので、きょうとい...全文を見る
○天野(等)委員 コンピューター化が完成される時期というのはどのくらいの時期を見込んでおられるのですか。
○天野(等)委員 ということは、ここの法律案の提案理由にある「最近における不動産登記、商業登記その他の登記の事務の処理の状況」は、これはこの法案を出してみても大して変わりようはないんじゃありませんか。この法案を出すことによって最近における登記事務の問題、これは解決しないわけでしょ...全文を見る
○天野(等)委員 現状認識の問題についてもう少し触れますけれども、実は、私、ちょっと試算をしてみました。登記事件数の推移の昭和四十五年度で、この時期における登記従事職員の数が八千三百六十三名というふうに、私の方で調査をいたしました。これで割りますと、甲骨乙号足しまして、登記従事職...全文を見る
○天野(等)委員 そうしますと、登記従事職員が現在、昭和六十年の時点で九千七百二十七人という状況でございますけれども、それに約六百人足しましても全体として一万三百人ぐらいいる。一万三百人くらいという状況だろうと思うのです。この六百人を入れたとしましても、一人当たりの事務処理量とい...全文を見る
○天野(等)委員 人員の点についてはふえないというのがあるわけですが、もう一方で、今特別会計の話がございましたが、この間における手数料収入の伸びあるいは登録免許税の伸びというのは確かに驚異的なものでございます。昭和四十年度に約二十億の手数料が昭和五十五年度には二百二十億、昭和五十...全文を見る
○天野(等)委員 私は、こういう登記事件数の非常な増大あるいは関係する登録免許税や登記手数料の圧倒的な増大というようなことの裏に、法務省の仕事の全体の中でこういう法務局関係の仕事の量が大きくなってきている、あるいはまたそれに対する国民の要求が大きくなってきているということがあるの...全文を見る
○天野(等)委員 私は、これは法務省のある点では範囲外のことかもしれませんけれども、現在の不動産登記法に基づく登記事項をコンピューター化するというだけでは正直もったいないのじゃないかという気がするわけです。土地に関する、あるいは建物に関する不動産登記ということを考えますと、不動産...全文を見る
○天野(等)委員 私も、いわゆる行政地番ですか、それが今度不動産の地番との関連を持つようになってきたという点では大変な進歩だと思うわけです。窓口でもって、しょっちゅうその問題で窓口の人と謄抄本をとりに来た人とがやりとりをしているというところに私自身もぶつかっておりますし、なぜこれ...全文を見る
○天野(等)委員 先ほども申しましたように、供託事務というようなものも国民に対するサービス業務の大きな分野だと思うのです。恐らく紛争についての弁済供託というようなものもかなりふえてきているんじゃないかと思うのですが、この辺の資料はございますでしょうか。ちょっと関係がないのであれで...全文を見る
○天野(等)委員 法務省のそういうサービス関係の業務の量が非常に大きくなってきているという中で、やはり問題になってくるのは法務省の職員の方の労働条件とかあるいは雇用関係とかいうようなものだと思うわけです。その点で少しお尋ねをしておきたいと思います。  まず第一に、このコンピュー...全文を見る
○天野(等)委員 この場合、登記事務だけで人員の過剰あるいは寡少といいましょうかというような問題を考えていくのか、あるいは法務省、法務局全体の仕事の中でこの辺を考えていかれるのか、その点についてお答えいただきたいと思います。
○天野(等)委員 このコンピューター化というのは順次行われていくわけだと思うのですけれども、先ほども、繁忙庁の方から優先してということですが、法案が通った場合に、どういうところからコンピューター化に手がけていくのか、あるいはいつごろから具体的にこれを始めていくのかという見通しをち...全文を見る
○天野(等)委員 年間幾つぐらいの移行庁をつくっていくかというような青写真はあるのでございますか。
○天野(等)委員 繁忙庁としてどことどこを抽出してというようなところまでは、まだやっておられないのでしょうか。
○天野(等)委員 順次の移行によってコンピューター化された登記所については、比較的、特に乙号関係の人員というものが少なくて済むということはできてくると思うのですけれども、そういう場合に、やはり職員の異動というようなことも考えられるかと思うのですが、年々移行が進むことによってどうい...全文を見る
○天野(等)委員 配置がえというようなこともあるのじゃないかということで不安を持っている職員の方もいらっしゃるわけで、その点では、職員団体ともひとつ十分協議をしていただきながら、この問題をスムーズに移行を進めていっていただきたいと思うわけですが、この点、そういう人員の配置等も含め...全文を見る
○天野(等)委員 その点にも関係をしてくるのですが、従来、コンピューターを扱っている職場での職業病といいますか、そういう問題が少しずつ問題にされつつあるというところだと思います。先日も板橋の登記所を見せていただきましたときにも、やはり、長時間続けての作業というのは非常に疲れるのだ...全文を見る
○天野(等)委員 今のお話にもありましたように、一日の中でコンピューターに接している時間をどのくらいとるか、また、ほかの全体の事務量の中の一部分にしていかないと影響が大きいというようないろいろなことが今までも言われておりますし、既にコンピューターを導入している職場等ではそういう問...全文を見る
○天野(等)委員 大体いつごろまでに乾式のものにかえられるのでしょうか。
○天野(等)委員 それから、冒頭にも申し上げたのですけれども、現在謄抄本の作成事務ということで民事法務協会の派遣職員の方がやっておられる。これについてはさしあたりそういう方式はこのまま続けていかれるおつもりなのか、また、それをふやしたり減らしたりという全体の見通しですね、そういう...全文を見る
○天野(等)委員 この関係はどういう関係になっているのですか。法務省の方が民事法務協会の方と一人幾らということでの契約でやっておられるのか。どんなふうな契約関係で法務省と民事法務協会の間はできておるわけですか。
○天野(等)委員 そうすると、一人一人の派遣職員の労働条件というようなものについては、法務省は全く関係をしておらないのか、あるいはそれについてもそれなりの配慮をされておられるのか、この点はいかがでございますか。
○天野(等)委員 といいますのは、結局は一枚幾らという単価になるわけですから、それが働いている人の雇用条件を決定してくるわけでしょう。その点で、一枚幾らの単価というのを決める際に、単位当たりでどのくらいの労働時間でそれがやれるのかということを考えて、それで一枚幾らの単価決定をなさ...全文を見る
○天野(等)委員 その点でもう一つ。これは労働基準法の関係では問題になりませんでしょうか。
○天野(等)委員 私は、この問題は実はかなり問題があるのじゃないかというふうに考えます。ただ、きょうこの場でどうかということで詰めるのが適当でもないと思いますが、私は、やむを得ないといいながら、やはり各登記所で一応派遣職員に対する監督権というものは持っているのじゃないかというふう...全文を見る
○天野(等)委員 外部委託の問題について、やはり基準法との関係の問題がありますので、また具体的な施策がなされるという段階ではひとつ十分御検討をいただきたいと思うのです。  先ほど登記特別会計で、現状についても派遣職員の増員というような方向で何とか解決していきたいのだというお話で...全文を見る
○天野(等)委員 少し時間が余りましたけれども、私の方でお尋ねしたい基本的な点については大体お尋ねいたしましたので、また同僚の議員に質問を譲りまして、私の方はこれで終わらせていただきたいと思います。
04月08日第102回国会 衆議院 安全保障特別委員会 第4号
議事録を見る
○天野(等)委員 私は、昨年の十月でございましたか、第二次の中間報告が出されました有事法制の問題について若干の質問をしてみたいと思います。  まず長官にお尋ねしたいのでございますが、この時期に有事法制の第二次中間報告というものを出されたことについて特段の意味をお持ちになっておら...全文を見る
○天野(等)委員 そうしますと、第一次中間報告をなされた時点と第二次中間報告が出された時点とでは、状況認識としては変わっていない、そういうふうに考えてよろしいのでしょうか。この有事法制を出す意味について、やはり国際状況その他から見てこういう有事法制の研究が緊急に必要になってきてい...全文を見る
○天野(等)委員 一応そういう考え方に立たれて御答弁をされてきているということは私もわかるのですが、ただ、今の御答弁の中でも有事法制の研究が単に自衛隊法に穴があるのかないのかというようなことから始められたのではないということは、かなり国民の中でも常識としてあるのではないか。まず三...全文を見る
○天野(等)委員 この有事法制の研究というのは、本来的には立法化というようなことを目指してなされたものではないんでしょうか。いかがですか。
○天野(等)委員 この有事法制の調査研究のプロジェクトチーム、特に第二次中間報告に出されております第二分類というようなことになりますと、防衛庁の中だけではなくて他省庁との関係があったというふうに思うわけでございますけれども、これはどういうふうな編成で調査研究を進められておったので...全文を見る
○天野(等)委員 防衛庁側ではこの問題についての担当の責任者というのはどこでおやりになっておられたのか、それから関係各省庁ではどのレベルに対して共同の研究なり検討なりを申し入れをなさったのか、その辺をお尋ねをしておきたいと思うのです。
○天野(等)委員 この問題点の摘出といいますか、第一分類、第二分類通しましてこの問題点を提起したのは防衛庁側ということになるんでしょうか。
○天野(等)委員 それでは、この第一分類、第二分類を通じまして防衛庁として検討すべきものとして挙げた項目については、既にすべて検討が終えられたのか。検討を始めたけれどもまだ終わらないというもの、あるいは項目としては挙げたけれどもまだ未検討だというような事項がございましたら、お尋ね...全文を見る
○天野(等)委員 全く取り上げなかった問題、検討しなかった問題というのはないんですか。
○天野(等)委員 そうしますと、ちょっと今各論に少し入りますけれども、部隊の移動、輸送というようなものについての関係する法令の整備というようなことが項目としては挙げられており、その点について、例えば陸上の移動については現行法の解釈、運用で処理可能だというような形に今回の報告でもな...全文を見る
○天野(等)委員 ということは、今後も研究の課題にするつもりはないという意味でございましょうか。
○天野(等)委員 私たち伝え聞くところによりますと、日米共同作戦計画というようなものが既に成案を得たと聞いておるわけでございます。この共同の作戦計画の中に、日本の法制が入っておらないのかどうか、それについては全く何の顧慮もしておられないのかどうか、いかがでございますか。
○天野(等)委員 米軍が日本の領陸内で行動をするのに、日本の法的な問題については全く考えることなしに図上での研究を進められているというように聞こえるのですけれども、そういうふうにお聞きしてよろしいのでございますか。
○天野(等)委員 私は、今防衛局長が御答弁になったそこのところに軍事という問題の一つの特殊性があるのだろうというふうにお聞きをしたわけですが、それは、この日本の国内でどういうふうに行動をしていくかということを公の場で考えるとしたら、当然これは、日本の法律がどういうふうになっている...全文を見る
○天野(等)委員 その問題についてはまだ各論の中で少し触れさせていただきたいと思いますけれども、この有事法制あるいは有事立法というものについて、私たち基本的にはっきりさせておいていただかなければならない点があると思うのです。その第一は、これも当委員会を初め国会でも問題になっており...全文を見る
○天野(等)委員 ところで、有事の際における緊急の兵員の充足という観点から、徴兵制の必要性という問題について、防衛庁はいかがでございましょう。
○天野(等)委員 有事の際でも徴兵制度は必要がないというふうに防衛庁としては共通の見解を持っていらっしゃる、そういうふうにお聞きをしてよろしいわけでございましょうか。
○天野(等)委員 徴兵については一応承っておきまして、徴用制、これは非常に幅広い概念だと思いますから、とりあえず自衛隊法百三条の従事命令について、これに罰則をつける形で強制力を持たせるという場合に憲法との関係がどういうふうであるかという点で法制局の見解をお伺いいたします。
○天野(等)委員 防衛庁でもこの罰則の問題については、従事命令について、あるいは有事というようなときに罰則で強制をしなければならないような状況では心もとないので、国民の積極的な協力を求めるのだから罰則ということは考えなくてもいいのだというような御答弁もあったように思いますけれども...全文を見る
○天野(等)委員 今の御答弁の中にも、有事というのは国家危急存亡のときなんだというお話がございました。それで、少し各論に入ろうかと思うのでございます。  先ほどもちょっと質問いたしました部隊の移動、輸送、有事における速やかな部隊の移動あるいは必要物資の輸送等については現行法のま...全文を見る
○天野(等)委員 具体的にどういう問い合わせを受けたわけですか、もう一度。
○天野(等)委員 そうすると、防衛庁の方から具体的に、有事というようなものについて状況が設定された上での問い合わせではなかったということだと思いますけれども、この点、海上移動の問題について、これは海上保安庁でございましょうか、いかがでございますか。どういうような状況の上で検討がな...全文を見る
○天野(等)委員 個別に協議をしたというのはどういうことですか。
○天野(等)委員 港則法の六条、「夜間入港の制限」ですか、これが有事の際に部隊移動の障害になるかどうかというような形での検討を依頼されたわけですか。
○天野(等)委員 陸上、海上の移動の問題についての各省庁の対応から考えますと、どうも国家危急存亡のときというような状況設定の上でこの問題について各省庁が検討をされたようには到底思えないわけでございますけれども、航空法の関係ではいかがでございますか。
○天野(等)委員 ここに「国防」という雑誌、この中に「シビル・ディフェンスー12講」という連載がございまして、防衛研修所研究部第三研究室長の郷田さんとおっしゃるのでしょうか、この方の書かれた文章の中に、例えば太平洋戦争時に「日本はこの戦略・戦術爆撃によって、都市、輸送網、重要産業...全文を見る
○天野(等)委員 その上で、現行法規で処理可能だという結論が出された部分があるわけだと思いますが、特に部隊移動について。例えば、今警察庁の方からの御答弁にもありましたけれども、いわゆる有事の際でも交通整理といいますか、そういうものは各公安委員会というようなものの所管で行われるのだ...全文を見る
○天野(等)委員 今の道路交通法の緊急自動車というのは、例えば消防自動車あるいは救難用の救急車というようなものがまず一応該当するわけです。自衛隊の行動についても、緊急の必要がある場合には指定を受けて行っているようでございますけれども、しかし、今官房長がいみじくもおっしゃった国家危...全文を見る
○天野(等)委員 この有事法制の中間報告というようなものを読んでおりましてどうにも、いわゆる有事というようなものの姿がちっとも浮かんでこない。この陸上移動についてもそうですし、海上移動にしても、夜間入港制限、これは港長の権限だと思いますが、通常これはどういう場合に、夜間入港の制限...全文を見る
○天野(等)委員 その場合に、優先的に自衛隊の艦船を入港させる、他の艦船を港外に出すとかあるいは入港の順序を変えさせる、いわば優先的に自衛隊の艦船を入港させるというようなことが可能なんでしょうか、今の法規で。
○天野(等)委員 今の憲法秩序が自衛隊だけを優先させるというような権利関係になっていないことは明らかでございますから、例えば緊急自動車にいたしましても他の緊急自動車と全く同じ扱いを受けるにすぎないでしょうし、また港則法の問題にしても他の船舶と全く同じ扱いを受けるにすぎない、これは...全文を見る
○天野(等)委員 それではこういう問題はどういうことになるでしょうか。自衛隊法の百二十二条ですが、防衛出動命令を受けた場合に、「上官の職務上の命令に反抗し、又はこれに服従しない者」とか「正当な権限がなくて又は上官の職務上の命令に違反して自衛隊の部隊を指揮した者」について「七年以下...全文を見る
○天野(等)委員 上官の職務上の命令に対する反抗あるいは不服従というようなものは、現に戦闘が行われているその場で行われるわけだと考えますが、この場合に例えば逮捕、勾留というような問題が当然出てくるとしまして、勾留は裁判所の司法的な命令でなければできない、逮捕もまた逮捕状を請求しな...全文を見る
○天野(等)委員 当然のことながら司法的チェックを受けるということだと思いますけれども、時間がなくなってまいりましたので少し先を急ぎます。  私は、この有事立法について、実際の有事の恐ろしさというものがこの報告書の中では全く隠されているのじゃないかという気がするわけです。これを...全文を見る
○天野(等)委員 昨年、中西国務相の私的諮問機関ということで危機管理問題懇談会が報告書を出しているようでございますけれども、これなども防衛庁としてはこれからの第三分類というようなものを検討する上でのたたき台になさるおつもりがございますか。
○天野(等)委員 最後にこれは長官にお尋ねしたいと思いますが、今後の有事法制の研究についても、今の憲法秩序というものを動かさないものとして、その上で研究をし、あるいは立法化をしていくというように、今の憲法秩序を動かさないという考えがおありになるか。もう一点でございますが、しかし、...全文を見る
○天野(等)委員 終わります。
04月09日第102回国会 衆議院 法務委員会 第12号
議事録を見る
○天野(等)委員 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、電子情報処理組織による登記事務処理の円滑化のための措置等に関する法律案に賛成の立場から討論をさせていただきます。  この法案は、最近における不動産登記、商業登記等の登記事件数の爆発的増大という状況の中で、長期的、総合的観点...全文を見る
04月12日第102回国会 衆議院 法務委員会 第14号
議事録を見る
○天野(等)委員 今、日野委員と民事局長の間で大分突っ込んだ議論が行われておりました。私も、せっかく議論がここまで詰まってきたところでございますから、少しその延長でお話をお聞きしたいと思います。  私が用意しておりました順序とはちょっと違いますが、率直にお尋ねいたしますけれども...全文を見る
○天野(等)委員 ということは、いわゆる公共嘱託登記に司法書士あるいは土地家屋調査士というような専門職の方の手が入ることが、やはり法務局側としては望ましいことだというふうにお考えになっていられるということでございましょうか。
○天野(等)委員 その点で、例えば登記の申請の補正の率といいますか、そういうようなものについて具体的に調査をされたことはございますか。
○天野(等)委員 どのくらいの率で、どのくらいの違いがあるかというのはわかりませんか、あるいは大ざっぱなことということでもよろしゅうございますけれども。
○天野(等)委員 取り下げ事件あるいは補正というようなものになると、登記所、法務局等の負担といいますか、そういうものもかなり大きなものになるということは考えられますか。
○天野(等)委員 この協会という形の法人の目的のところを見ますと、法文でいきますと十七条の六ですか、「司法書士は、」あるいは調査士法の方は「調査士は、」となっておりますが、「その専門的能力を結合して官庁、公署その他政令で定める公共の利益となる事業を行う者による不動産の権利に関する...全文を見る
○天野(等)委員 先ほどの日野委員の、司法書士の仕事の公共性という意味、個人的な仕事としての司法書士の仕事ということの公共性ということもわかるのですが、同時に、やはり一つの公共的な事業を行う場合に、一人一人の司法書士の力ということだけではなくて、それを共同させて仕事をしていく。共...全文を見る
○天野(等)委員 本来、非営利である司法書士の仕事それから土地家屋調査士の仕事というようなものだと思うのですよね、仕事自体は非営利なものでありますから。だから、そのことの仕事がふえるということ自体は、必ずしも私は営利性だとは思わないわけで、そういう点で私、一番最初に、司法書士の仕...全文を見る
○天野(等)委員 そこで、問題を前に少し戻そうかと思うのですが、司法書士法の登録の移譲の問題ですけれども、これをどういうふうな観点からお考えになっていらっしゃるのか。確かに臨調答申の中に出てくるわけですけれども、先ほども、実際としてこの登録移譲が行われたとしても、法務局の実際の仕...全文を見る
○天野(等)委員 この登録が司法書士会あるいは司法書士会連合会に移譲されるということですが、一方で、その会員に対する秩序の維持といいますか懲戒権、これは相変わらず法務局の手にあるわけですね。やはり団体の自主性、自律性という観点から見ますと、入会のときの審査は団体が行う、しかし、団...全文を見る
○天野(等)委員 今度のあれによりますと、最も重い業務の禁止ですか、それはともかくとしまして、そうじゃない形で、例えばこの司法書士会連合会というのは目的としてもその中の業務としても司法書士の品位保持に関する規定というようなものも持っているわけですね。一方でそういうものを持ちながら...全文を見る
○天野(等)委員 これは司法書士あるいは調査士を利用される依頼者としての一般国民、あるいはそれとの関係で依頼関係には立たなくても、対立関係に立つような場合もございますから、そういう一般国民の側から見ても、司法書士、調査士の仕事に不服がある、それを会に申し立てをする。綱紀委員会があ...全文を見る
○天野(等)委員 そこで、また公共嘱託の関係の方に戻りますけれども、この法案を読んでみましても、協会というものの実体が余り鮮明にはイメージとして浮かび上がってこないというのが事実だろうと思うのです。例えばこの協会と単位会とが、単位会というのは各司法書士会なり調査士会ですが、どうい...全文を見る
○天野(等)委員 それに関係してですけれども、法務省としては独禁法との関係は御検討になられましたでしょうか。
○天野(等)委員 今度は協会と社員との関係という点ですけれども、まず、協会の定款等については法務省が直接認可をすることになるのでしょうか。
○天野(等)委員 協会と、社員個人としての司法書士、社員である司法書士との競業関係については、例えばこれを禁止するというような形で定款がつくられた場合にはどうなんでしょうか。
○天野(等)委員 たしか監査法人の場合には、法人とそれを構成している公認会計士との間で競業が否定されているという規定になっていると思うのですけれども、そういうふうなこともどうなんだろうか。あるいはその場合に法人をやめてもらうというようなことになるのか、ならないのか。具体的な協会の...全文を見る
○天野(等)委員 法務省の方で、例えば協会の標準定款みたいなものを一応案としておつくりになるというようなお気持ちはございますか。
○天野(等)委員 この協会という法人組織が考えられてくる前段階として、現在現実に機能している公嘱委員会ですか、そういうようなものがあると思うのですけれども、これが現実にどのくらい仕事をしているのか、公共事業関係ですね、その点いかがでございましょうか。
○天野(等)委員 これは、今全都道府県漏れなくできておるのでしょうか。あるいはこういう形で仕事をしていないというところもかなりあるのでございましょうか。
○天野(等)委員 この公嘱委員会というのは、司法書士会と調査士会と双方が一つになって仕事を進めているという例が多いのだと思うのですけれども、今度できる協会については、そういう二つの組織の連合体といいますか共同の場というようなもの、そういうものは考えておられるのでしょうか。
○天野(等)委員 確かに、もともと表示の登記と権利の登記という非常に密接な関係を一つの流れの中で処理をしていくということが、やはり公共事業に関係する仕事の迅速な処理という点で重要な点だろうと思いますので、そういう点も、やはり今後とも指導性を発揮していっていただきたい一つの面だと思...全文を見る
○天野(等)委員 そうなると受注が一つの窓口になるということになると思うのですけれども、ただ、受注等について協会の実務を担当する者、これは理事が直接担当するかあるいは事務職員が担当するかその辺の問題はあるかもしれませんが、そういう経費がかえってかかってくるだろうと思うのですが、こ...全文を見る
○天野(等)委員 受注の場合の価格の問題なのですけれども、法人も司法書士あるいは調査士資格を持つわけですね、仕事ができるということですから。そうなると当然、一応今決められています手数料、費用の標準額、そういうようなものの適用は受けることになるのでしょうか。
○天野(等)委員 これは平均するとどの程度一般のあれよりも安くしているのですか。そういう平均のあれはないのですか。
○天野(等)委員 これは相手が官公署ということになってくると、予算との関係でも価格というものが抑えられてくる。ただ、その場合に、司法書士会では司法書士の仕事というものの公共性から標準的な価格が定められていると思うわけですけれども、一方で協会の方が、ダンピングと言うと悪いですけれど...全文を見る
○天野(等)委員 これは協会の連合体みたいなものは考えていないのですか。
○天野(等)委員 この協会ができるとしますと、個々の司法書士にとっては今度は巨大な協会という組織が、しかも独自に司法書士資格を持って仕事ができるという形が生まれてくるわけであります。先ほど競業のこともちょっとお尋ねをしたのですけれども、これが巨大になり、そのことで逆に個々の司法書...全文を見る
04月16日第102回国会 衆議院 法務委員会 第15号
議事録を見る
○天野(等)委員 本日はお忙しいところ、両参考人にはこの法案審議のために御協力いただきまして大変ありがとうございます。私の方から若干の点について質問をさせていただきたいと思います。  時間がございませんので重複を避けてと思いますが、自主登録といいますか登録移譲の問題について一点...全文を見る
○天野(等)委員 今早急に懲戒権をということではないにいたしましても、両会ともに自律性を持った会の運営という方向をこれから強めていかなければならないとすれば、当然のことながら、協会の理事者の会員に対する権威といいますか、そういうものも高めていっていただかなければならないことだろう...全文を見る
○天野(等)委員 協会の業務の内容なんですが、どういうふうにお考えなんでしょうか。協会自体で直接司法書士あるいは土地家屋調査士の業務を行うというふうなことを基本にお考えになるのか、あるいは基本的には協会自体で直接司法書士、土地家屋調査士の業務を行うのではなくて、むしろ配分をしてい...全文を見る
○天野(等)委員 そうなりますと、一ついろいろ問題になってくるのじゃないかと思うのは、配分の公平さといいますか、そういうものの担保、これはどういうふうにお考えになるのか。協会の内部に公平を担保するような配分委員会みたいなものができるというのは一応考えられるわけですが、外部的に司法...全文を見る
○天野(等)委員 次に、配分と同じように、今後この協会が発展していくかどうかということで問題になるのは受託契約の際における報酬の問題、それから協会と個々の司法書士、調査士の方々との報酬契約の問題というようなところがあろうかと思うわけですけれども、先ほどもちょっとお話の中に出てまい...全文を見る
○天野(等)委員 報酬の問題ですが、確かに公共事件ですから、どうしても予算ということが枠として出てくることはこれもまた当然であると同時に、ただ、そういうことで司法書士、土地調査士の仕事に対する評価が低くなっていき、それぞれの会で定められている一応の標準報酬というようなものが結果的...全文を見る
○天野(等)委員 どうもありがとうございました。これをもって終わります。
05月14日第102回国会 衆議院 法務委員会 第18号
議事録を見る
○天野(等)委員 私の方から、まず外国人登録法の問題、指紋押捺問題その他を中心にしまして少しお尋ねをしてみたいと思いますが、最初に指紋押捺について、みだりに指紋押捺を強制されない権利というようなものを基本的に持っている、そういうふうに法務省としてはお考えになっておられるかどうか、...全文を見る
○天野(等)委員 そうなりますと、先日、東京地裁で判決がありました。これは指紋押捺拒否の問題についての韓さんの事件でございますけれども、そこの判決の中に、これは結論としては法務省の立場を支持したわけでございまして、有罪判決でございますけれども、その理由の中で「国家権力の行使にあた...全文を見る
○天野(等)委員 そのB規約との関係の問題についてはまだ後ほど、政令をお変えになったという問題とも関係してちょっとお尋ねしておきたいと思いますが、それはさておきます。  さらに、実は東京地裁の判決はこういうふうに続いておりまして、「憲法第三章の諸規定による基本的人権の保障は、権...全文を見る
○天野(等)委員 今、指紋押捺をみだりに強制されないという権利の存在と、これが外国人に対しても等しく適用されるべきものであるという前提をまずお伺いしておいたわけでございますが、ところで、この外国人登録法で指紋押捺を要求している必要性、これは具体的にはどういうことでございますか。
○天野(等)委員 結局のところ、登録の際に、あるいは再登録といいましょうか切りかえ登録の際に、出頭した者と既に登録されている人との同一性を確かめるという、それに尽きるのでございますか。
○天野(等)委員 それはおかしいでしょう。新規登録のときに幾ら指紋の登録をしたって、その人間が同一性があるかどうかについては、登録した人間がその登録原簿に登録されている者と出頭した人間との同一性ということになりますか、切りかえ登録については旧登録人と新しく現に出頭している者との同...全文を見る
○天野(等)委員 今のお答えの中で二つの問題があると思うのですが、一つは登録証の所持者と登録証の名義人との同一性、これを確かめる手段というのは強制的にこれを確かめる手段というものがあるというふうにお考えになりますか。
○天野(等)委員 今の御答弁をお聞きしていますと、一般的な犯罪で身柄が拘束されて刑事訴訟法に基づいて指紋が採取をされた場合に、その被疑者と外国人登録法に基づいて登録をされているその者との同一性を確かめるためにこの外国人登録法の原票は使用されますか。
○天野(等)委員 私もこれは重要な原則だと思うのですね。だから、私は一番最初に、指紋押捺を強制されないという権利は日本人であれ外国人であれまず持っているわけでありまして、しかもこの外国人登録法による指紋押捺というのは一般犯罪捜査のためにあらかじめ指紋をとっておくというような制度で...全文を見る
○天野(等)委員 その問題について少しお聞きします。  実は韓さんの指紋押捺拒否訴訟の中で検察側の証人として立たれました野村さんという新宿区役所の職員の方、この方の証言の中で、外国人登録原票の閲覧について新宿区役所では、従来の取り扱いとして、警察官が閲覧をしたいということで来ら...全文を見る
○天野(等)委員 閲覧については、従来と同じように自由にさせておくということでございますか。
○天野(等)委員 非常に抽象的でわかりにくいです、今のお答えだけでは。といいますのは、現場の職員はどういう場合に閲覧を許すことができ、どういう場合には閲覧を許すことができないのか、どの程度の疎明といいますか、どの程度の必要性について疎明があれば閲覧を許すのかという点についてはいか...全文を見る
○天野(等)委員 今、閲覧を求めることができる職務権限とおっしゃいましたが、一般的な職務権限で足りるのか、具体的な事件についての職務権限を必要とするのかということですが、なぜそういうことをお尋ねするかというと、一般的な職務権限ということで足りるとするなら、警察官が来れば、警察手帳...全文を見る
○天野(等)委員 これは指紋押捺だけではありませんで、外国人登録原票に記載されている事項については、やはりプライバシーとしての権利を持っているわけでございますから、それを現に保管をしている官庁としてこれの使用について責任を持たなければならないという立場にあると思うのです。その点の...全文を見る
○天野(等)委員 ほかの手段でというのはどういうことですか。  それからまた、それが昭和五十七年になって指紋原紙に押捺を求めるようになったという理由はどういうことなのですか。
○天野(等)委員 おかしいのですよ。何で指紋原紙というのはそれじゃ必要だったのですか。これは、その登録切りかえごとに新指紋原紙と旧指紋原紙に押されている指紋の同一性を確かめるためにやられたものじゃないのですか。
○天野(等)委員 通常の指紋原紙は半年ぐらいたってから照合するのだというのは、それはわかるとしまして、いずれ送られてくる古い原票が、なぜ同一性の確認になるのですか。登録原票自体は、これは法務省には送らないでしょう。そうじゃなくて指紋原紙だけが法務省に送られ、それで法務省でこの指紋...全文を見る
○天野(等)委員 七回の指紋の欄がいっぱいになるのには、旧法でいきまして三、七、二十一年。そうですね。二十一年たてば、当初から見れば二十一年後に、あれしたものをどうだったかということでもう一遍調べ直したということになるのかもしれませんが、本当に、法務省でもってそんな指紋の同一性な...全文を見る
○天野(等)委員 全国の外国人登録の登録者の人数はどのくらいでございますか。念のためにお尋ねします。     〔太田委員長代理退席、高村委員長代理者席〕
○天野(等)委員 六十万人の方の指紋の照合を法務省が三人の係官でやっているなんていうことは、こんなばかばかしい話はないと思うのですよ。実際問題として、指紋照合をやっているのは現場の市町村の窓口でもって、やっているとすればそこでしか実際、指紋照合というのはやっていないというのが現状...全文を見る
○天野(等)委員 今度は、出先の市町村役場でどういうふうに指紋の照合というものを位置づけているかということでお尋ねしたいのです。  実は、この点についても、先ほど申しましたように、韓さんの指紋押捺拒否訴訟の中で証人に立っております野村さんという区役所の職員の方の、どういう手順で...全文を見る
○天野(等)委員 刑事訴訟法のその点と、矯正局長お見えになっていらっしゃるが、多分監獄法に最初の収容の際に指紋押捺をするという規定があったかと思います。いずれも身柄を国家が拘束をする、そういう重要な必要性があって、その場合に限って認められている制度です、強制的な指紋押捺制度という...全文を見る
○天野(等)委員 いや、私は法的なことをあれしているのですよ。例えば道路交通法に基づく運転免許証、これはまさに同一性の確認のために、今は刷り込み写真になっていますね、前はそうではなく貼付した写真でございました、それがございます。私は、それだけではなくて、同一性のための制度として何...全文を見る
○天野(等)委員 同一性の確認がどういう場で行われるかということについても、しょせん限定的な場でしか行われないのだということを私は最初にも話をしたわけですよ。その点の確かめをしたつもりです。常に同一性の確認ができるのか。所持している者と登録証との同一性の確認というのは、法的に言え...全文を見る
○天野(等)委員 再交付の際に十指を押させるということについても、やはりこれは何らかの犯罪なり何なりが前提にされているんじゃないか、そういう予断を感じるわけですよ。結局、指紋押捺をなぜ求めてきたかと言えば、外国人、特に在日朝鮮人・韓国人に対する一般犯罪との関係での差別的な見方、そ...全文を見る
○天野(等)委員 そうすると、今度改められたものによると、この照合が非常にしにくくなるのですか。それでは今度改めた理由をお答えください。
○天野(等)委員 今いみじくも局長がおっしゃったとおりだと思いますよ。回転指紋にしてあったのは、これは警察が指紋を採取する際の方法ですし、わざわざ外国人登録法でも政令の中に指紋の押し方まで一条入れて規定をしておいたということは、やはり外国人登録法の指紋採取も犯罪捜査との関係がかな...全文を見る
○天野(等)委員 今度は川崎の李さんの事件に関係してでございますけれども、今各地でいろいろな形で起こっています指紋押捺拒否というようなものについて、警察当局としての具体的な対応についてちょっとお尋ねをしたいと思います。  まず、川崎の李さんの事件で強制捜査に踏み切られた、逮捕請...全文を見る
○天野(等)委員 通常、任意捜査だと思いますが、この二件について強制捜査で行われたということの理由は何でございましょうか。
○天野(等)委員 出頭要求をしたということはわかるのですが、こういう事件ですからそんなに手間のかかることでもないと思うのですが、この被疑者といいますか、李さんのところにこちらが行って、警察の方で行ってその同一性を確かめるなり何なりというような——呼び出しをして調べるというのが通常...全文を見る
○天野(等)委員 それじゃ一般的なこととしてお尋ねしてもいいのですけれども、必ずしも呼び出して警察署で調書をとるという方法までしなくても、また調書についていえば、被疑者には当然黙秘権もあるわけですから、必ずしも調書がなければならないというものでもない。私がちょっと考えまして、同一...全文を見る
○天野(等)委員 ところで、この李さんの事件はその後検察庁の方では処分保留で釈放という形になったわけでございますが、警察としては身柄を確保しておくという点についての必要性はなかったあるいは現にないというふうにお考えになっていらっしゃいますか。
○天野(等)委員 これについては、警察の段階ではどうだったのでございますか。
○天野(等)委員 これは自宅で逮捕でございますか。
○天野(等)委員 警察としては、任意捜査で捜査をしていくことができるということの中には、出頭してきて任意に犯罪事実を認めるというそこのところまでなければ任意捜査にはいかないのだというふうに考えておられますか。こういう事件をいわば任意の形で立件をしていく。私は、警察の立場として起訴...全文を見る
○天野(等)委員 もちろん、外国人登録法のこれに関してですよ。その点で、一般事件について私は申し上げておるわけではございません。
○天野(等)委員 この李さんの事件で、逮捕されたということではかなり国際的な反響もあったかと思うわけですが、外務省の方にも一応来ていただいておりますが、外務省では二十三日、二十四日ですか、事務レベルでの協議ということが行われるというふうな報道でございますけれども、この事件について...全文を見る
○天野(等)委員 きょうの閣議決定の結果で理解を求めるというのはわかるわけですが、これで韓国に対して検討は終わったんだというようなことになるのですか。それとも、やはり今後ともこの指紋押捺の問題については、さらに指紋押捺の廃止という方向に向かっての何らかの検討なり何なりということが...全文を見る
○天野(等)委員 指紋押捺問題は一応ここであれしまして、実は平沢問題について一つだけちょっとお尋ねしておきたいと思います。  仙台拘置所から八王子へ移監をされたということですが、これはどういう理由でなんでしょうか。平沢氏の病状ということでなのか、あるいは今行われています人身保護...全文を見る
○天野(等)委員 そうしますと、人身保護請求の問題ですが、これからどういう手続で進んでいくのでしょうか。大変わかりにくい。通常の民事、刑事の手続ともどうも違うようなあれなんですが、これからはどういう形でこの手続が進み、どういう形の判断が——内容の問題じゃありません。形式問題ですが...全文を見る
○天野(等)委員 通常、これはどのくらいの期間が——この法律には「迅速」にということが書かれているようですけれども、大体どのくらいの期間がかかるものですか。
○天野(等)委員 これで終わります。
05月24日第102回国会 衆議院 法務委員会 第20号
議事録を見る
○天野(等)委員 最初に、郵政省の方にお尋ねをしたいのでございますが、郵政省としては、この法案についてどういう観点から必要なのか、必要というふうにお考えであるとすれば、どんなふうな観点からこの法案が必要だというふうにお考えなのか、この点をまずお聞きしたいと思います。
○天野(等)委員 融資のための手段ということが最大の問題点。確かに工場抵当法の適用を受ければ融資の額が広がるといいますか、そういうことは考えられるわけですけれども、ちょっと考えますと、工場抵当法の適用があろうがなかろうが、その当該有線テレビ会社の財産、資産内容自体は変わらないわけ...全文を見る
○天野(等)委員 この工場抵当法の規定を見てみますと、工場の敷地の上に付加したものとか建物に付加したもの、あるいは財団として登記されたものが一体として抵当の目的の中に含まれるというわけですけれども、その場合に、個々の機械、器具等の価格というものと、財団の一部としての機械、器具の価...全文を見る
○天野(等)委員 となりますと、やはり競落に当たっての、例えば最低競売価格の決定というような際にもそういうゴーイングコンサーンという形での価格が一応標準として考えられるということになるのでございますか。
○天野(等)委員 ところで、この工場抵当法の規定、あるいは郵政省の方で説明を事前にいただきました「財団抵当の範囲」というところで見ますと、一たん工場抵当法の適用を受けることになりますと、この会社のほとんどの資産、受信者の端子から受信機までの電線というものについては外れるようですけ...全文を見る
○天野(等)委員 この点では郵政省はどういうふうにお考えになりますか。各家庭の戸口の電線まで財団に入るのだとお考えになっておりますか。
○天野(等)委員 ということは、この会社の施設ほとんどすべてが財団の中に入ってくると思うのですけれども、実は会社の施設全部が当初の融資を受けるための抵当の目的になってしまうということになってくるんじゃないか。  それで、ちょっとお尋ねをしたいのですが、施設の建設費ということのざ...全文を見る
○天野(等)委員 そうしますと、運営費として約十億、総建設費として四十四億、これが先ほどの横山委員に対するお答えのように大体十年ぐらいで償却がされるんだというふうなことでございましょうか。
○天野(等)委員 企業として見た場合に、それでは何を収入の主たるものというふうに考えるわけでございましょうか。
○天野(等)委員 加入金は預かり金ではないのですか。実は昨年の一月六日の朝日新聞のこのCATVについての記事ですけれども、その中には「入会金は単なる預かり金でこというような——これは新聞の記事でございますからあれですが、どんなふうにお考えになっておりましょうか。
○天野(等)委員 これは例えば三万端子程度の施設だとすれば、発足当初から三万の線を引いてしまうということになるのでございましょうか。     〔委員長退席、亀井委員長代理着席〕
○天野(等)委員 当初から全部配線等が終わっているという場合は問題がないと思うのですけれども、逐次配線等が延びていくあるいは広がっていくというような場合に、工場財団の範囲というようなものについてはどういうことになってくるわけでしょうか。当初は当然のことながら既に施設ができているも...全文を見る
○天野(等)委員 そうなってきますと、当然被担保債権額についても、三万端子が当初は一万端子で出発するということになれば、一万端子という形での被担保債権額という形になってこざるを得ないように思うのですが、途中からさらに追加融資で債権額をふやしていくというふうに考えておられるのでしょ...全文を見る
○天野(等)委員 といいますのは、途中からだんだんふやしていくという意味でしょうか。
○天野(等)委員 これは提案者の方にもちょっとお尋ねをしてみたいと思うのですけれども、実際にこの会社のほとんど全資産が当初の資金需要に充てられてしまったときに、その後に発生しますいわゆる担保を持たない無担保債権者というものが、これは当然営業でございますから次々に発生をしてくると思...全文を見る
○天野(等)委員 その点について郵政省、どうお考えですか。実は、工場抵当法自体はこの工場施設の全部について確かに財団の目的とすることができるわけでございますけれども、やはり一般債権者という観点から考えて、財団目録の中にすべてを含める必要はないし、また含めないという考え方もできるわ...全文を見る
○天野(等)委員 これは一たん財団の中に動産等を含めてしまいますと、例えばマイクロホン、テレビカメラというようなものも財団の中に含めてしまいますと、譲渡はできなくなってくるわけだと思いますが、こういう動産についての耐用年数といいますか、そういうようなものも財団設定登記の際に考える...全文を見る
○天野(等)委員 そうなると、先ほど、一応十年程度で、単年度の収支黒字ということではなくて、全体としての債務が完済されるというふうにお考えだと言っておりましたけれども、それよりも短い耐用年数のものについては、むしろ原則としては財団抵当の中に含めないというふうに考えた方が実際的では...全文を見る
○天野(等)委員 この法案を成立させる必要性というのが各企業の資金需要を満足させることが大きな目的なのだとすれば、それによって有線テレビの発展をということであるとしましたら、当初の資金需要だけを賄えばいいというものではなくて、やはり全体としての運営についても郵政省が指導的な立場を...全文を見る
○天野(等)委員 そうしますと、難視聴解消を目的としているもの、これについては資金需要というような点で工場抵当法の適用を受ける必要は特段ないということになるのでしょうか。
○天野(等)委員 大規模施設の場合の現在の経営状況はどういう状態でございますか。
○天野(等)委員 欠損を出しております十四の会社、これは欠損額の大きいところではどのくらいの欠損でございますか。
○天野(等)委員 欠損の経営によって経営者が交代したというようなケースは今までにございますか。
○天野(等)委員 それはどういうふうな形で経営者の交代がされておるのでしょうか。債務等も全部引き受けながらの経営者交代なのか、その辺の状況はいかがでございますか。
○天野(等)委員 実はアメリカでCATV、特に都市型のCATVなんでしょうか、かなりの数の普及を見ているというお話がありましたが、また逆にいろいろな、話としましては、なかなかアメリカでもこのCATVの経営は難しい、倒産といいますか、かなり経営者交代というような形のものが出ていると...全文を見る
○天野(等)委員 CATVの開設につきましては、たしかこれは施設についての許可という形になっているのだというようなお話を前にお聞きしたと思うのですけれども、この場合は、日本のCATVの場合に、同一地域での競争性を持たせるような形で許可を与えているのか、あるいは同一地域での競争性は...全文を見る
○天野(等)委員 そうすると、同一地域内での競争というようなものについてはこれを避けるという方向でCATVの施設の許可を与えている、実際問題としてそうなっているというふうに考えてよろしいわけですね。
○天野(等)委員 今後ともそういう形で一地域一施設というふうな方針でいかれるのか、あるいは今後特に都市型CATVという形で競願が出たときにどうお考えになるのか。法的には恐らく競願が出てきた場合に二つには許可を与えることができないというふうにはなっていないのだろうと思うのですが、そ...全文を見る
○天野(等)委員 CATVの場合には、電線といいますかケーブルをどうしても使用しなければならないわけですから、それの施設設置といいますか、ケーブルの設置という点で、先ほど横山委員の質問に対して、これは建設省の方でございましたか、独自のケーブル施設の電柱はなるべく立てないようにして...全文を見る
○天野(等)委員 この場合の契約の内容というのはどういうことになっているのでしょうか。電柱を使用させてもらうという形の契約で有償の契約になっているわけでしょうか。  それからまた、公道上を電線が張られるということがあるわけだと思いますが、そういう際の公道上の占用使用料というよう...全文を見る
○天野(等)委員 そういう場合の契約というのは、工場抵当法で工場財団が競落された場合に競落人のところにその権利は移っていくものでしょうか。その点について法務省はどういうふうにお考えになっていますか。
○天野(等)委員 その点について、郵政省としてはどういうふうにお考えですか。この工場抵当法に組み入れるという際には一番重要な点になるのではないかと思いますが。
○天野(等)委員 法務省にお尋ねしたいのですが、この場合債権契約であっても、例えば当事者間の東京電力と有線テレビ会社との契約があって、競落の場合にも第三者に権利を渡すというような契約がある場合には、使用する権利そのものを財団抵当の範囲に含めることができますでしょうか。
○天野(等)委員 ということはどういうことになりますか。電柱の使用権というようなものについては直接の組成する権利にはならないと考えざるを得ないということでございましょうか。
○天野(等)委員 そうすると、実際問題としてCATVの場合に、先ほどの「三万端子程度の施設の建設費」の中にも、建設費の二〇%は線材であり、さらに全体の工事費が四〇%、かなりの価値として線材が建設費の中に計上されてきているわけで、線材そのものの価値以上に、まさに放送施設等と結びつけ...全文を見る
○天野(等)委員 その点については既にある程度の協議がなされているのでしょうか、それとも改めてこれから協議をするということなんでしょうか。これを提案されまた進めていらっしゃる郵政省及び提案者の方はいかがでございましょうか。
○天野(等)委員 この抵当権が実行されて財団組成物件が競落された場合に、この競落人に対して郵政省としてはスムーズにCATVの施設の許可を与えるおつもりなのか、競落はしたけれども郵政省としてはまた別個な判断をしなければならないのか、その辺についてはいかがでございましょうか。
○天野(等)委員 この抵当法によって抵当権が実行されるというような状況というものをちょっと考えてみましたときに、恐らく一番問題なのは、先ほどもちょっと指摘をしましたけれども、工場抵当の抵当権者と担保権を持たない一般債権者との間の対立関係というようなものが出てくるのじゃないか。確か...全文を見る
○天野(等)委員 そうなりますと、常日ごろからCATV事業についての経営内容について郵政省としては少なくとも報告を求めるというようなことができるのかどうか、その点はいかがでございましょうか。
○天野(等)委員 報告は求めることができるのでしょうか。
○天野(等)委員 実際上も経営内容についての報告は現在求めておりませんか、財務諸表等についての。
○天野(等)委員 工場抵当法自体は郵政省所管の法律ではございませんから、この法案そのものに関して、それに関係して経営状況ということにはならないだろうとは思いますけれども、しかし、やはりこの法案が成立しますと融資という面で各企業にとって非常に大きな影響を持つわけでして、その方向に郵...全文を見る
06月05日第102回国会 衆議院 文教委員会 第16号
議事録を見る
○天野(等)委員 短い時間でございますので、議論をまとめていきたいと思いますので、きょうの私の質問については、実は学校教育の問題、特に初等中等学校の教育の問題という形で問題を限らせていただきたいと思います。臨教審等の問題も、教育という言葉の内容はいろいろ含まれていると思いますけれ...全文を見る
○天野(等)委員 今のお話ですと、制度の面ということで画一主義が存在をしているのじゃないかというお話でしたけれども、こういう制度の面に限って画一主義があるというふうにお考えでございましょうか、あるいは教育内容といったようなものについてもやはり画一主義というようなものがあるというふ...全文を見る
○天野(等)委員 私は、臨教審の「概要」について大臣にお尋ねをしているのではなくて、文部大臣としてあるいは文部省として、従来教育行政、ずっと日本の教育行政をつかさどってきたわけでありますから、その上での文部省としての現状認識をお尋ねしておりますし、それからまた、先ほども冒頭にお断...全文を見る
○天野(等)委員 臨教審の第一部会のこの「概要」では、まさに諸悪の根源は画一主義であるということが明確に述べられておりますよね。この点について、臨教審の画一主義についてのこういう把握の仕方について大臣としてはどういうふうにお考えになりますか。また、この画一主義というものは、臨教審...全文を見る
○天野(等)委員 制度、仕組みの問題、そうすると、その制度、仕組みが現在の校内暴力とか青少年非行などに見られる教育荒廃を生み出しているんだ、そういうふうに臨教審の第一部会としては考えておられるのだというふうな、文部省としてはそういう御理解でございますか。
○天野(等)委員 そうしますと、画一主義というものが制度、仕組みの問題だ。文部省としても、制度、仕組みの上では画一主義がとられてきているということは現状認識としてもお認めになる。これは文部省としても変えなければならないというふうに現状の認識としてお考えになっていられるのかどうか。...全文を見る
○天野(等)委員 時間が三十分でございますので、なくなってしまいますのであれですけれども、ただ、わからないのは、本当に積極的に単線制がなぜ悪いのか、単線制というのはどういう点で悪いのかということをお考えになっていらっしゃるんだったら一言で言ってください。それでこの問題は切り上げま...全文を見る
○天野(等)委員 今の問題はどこに問題点があって、どういうところが悪いのかということを端的に本当はお聞きしたいのです。それならば、それではどうするのかという問題が出てくるんだけれども、何かそこのところの問題が、なぜ単線制に問題があるのか、画一主義に問題があるのかというところがどう...全文を見る
○天野(等)委員 私は、普通科高校の数とそうではない工業、商業高校の数がどういうふうになっているかということは、今ちょっと材料を持ち合わせませんけれども、かなり商業あるいは工業、学校全体としてはそうではなくてもそういう科目を持っている学校もあると思うのです。ただ、全体として普通科...全文を見る
○天野(等)委員 それじゃ、ある特定の学校の生徒の教育内容についてはだれが責任を負いますか。
○天野(等)委員 そうしますと、どこまでが教師の責任を負う範囲になるんでしょうか。教育課程の編成その他については、個々の教師の責任ではなく、学習指導要領等に定められている教科の編成に従うということでしょう。そうすると、教員というのは一体どこまで直接的に生徒に対して責任を負うものな...全文を見る
○天野(等)委員 文部省あるいは教育委員会、校長という形でもって上から下がってきた教育の一つの指示なり何なり、それに従っていれば個々の教師は責任がないんだという形でこの教育の責任――責任といいますか教育の問題を考えているから、まさに教育内容の画一化が生まれてしまい、そうしてそこに...全文を見る
○天野(等)委員 今大臣がお答えになったのは、むしろ十条二項の問題だと思うのですけれども、私は、十条一項を受けた形で、学校教育法の二十八条についての校長の職務権限なりあるいは教諭の職務権限というものが定められていて、やはりここで、教諭は児童の教育をつかさどるのだということで、もち...全文を見る
○天野(等)委員 終わります。
06月19日第102回国会 衆議院 法務委員会 第22号
議事録を見る
○天野(等)委員 横山先生の大変格調高い質問の後に多少即物的な質問をさせていただきますが、関連をいたしまして一つずつお尋ねしたいと思います。  実は、脳死問題を含めまして死というものを法制化することについてどういうふうにお考えになるかということでございますが、まず石井先生に、死...全文を見る
○天野(等)委員 大谷先生にお尋ねしたいのですが、先ほど脳死と心臓死ということの関係で、二つの死ということではなくてむしろ心臓死というのは脳死の一つの兆候といいますかその判定の基準、そういうふうに考えたらどうだろうかというふうなお考え——確かにそういう寺つな考え方もあるかと思いま...全文を見る
○天野(等)委員 もう一問、それでは藤村参考人にお尋ねしたいのです。  先ほどちょっと申し上げましたけれども、死というものが我々にとって非常に直接的だった時代があり、現在も大部分はそうでございます。実は藤村さんのお書きになったものを読ませていただきまして私も大変感じましたのは、...全文を見る
○天野(等)委員 終わります。時間を超過いたしまして大変失礼いたしました。
09月06日第102回国会 衆議院 法務委員会 第24号
議事録を見る
○天野(等)委員 私の方からは外国人登録法の問題についてお尋ねをしてみたいと思っておりますが、まず最初に大きな問題になっております指紋押捺拒否の問題ですけれども、指紋押捺拒否者が留保者も含めまして現在どの程度あるのか、その辺の現状につきましてちょっと御報告をいただきたいと思います...全文を見る
○天野(等)委員 この数なんですけれども、新聞等で報道されている数と少し違いがあるように思うのです。これは九月五日現在、法務省の本省の方でつかんだ数ということになるかと思うのですが、現場の登録事務で拒否をされたものと法務省がそれをつかむまでの間にどの程度の日数がかかるものでござい...全文を見る
○天野(等)委員 となりますと、窓口での時点で八月の半ばころまでの拒否者あるいは留保者の数ということに考えていいわけでございますね。その時点で拒否者、留保者合わせて三千五百人ぐらいあるわけでございますが、これはその時点までの切りかえ予定者でいきますと割合としてはどのくらいになって...全文を見る
○天野(等)委員 三ないし四%の数の拒否者あるいは留保者が出ておるということはやはり非常に大きな問題だというふうに私たちは考えざるを得ないと思うのです。  そこで、この五月十四日の通達によりますと、指紋以外の同一性確認の方法というようなものも通達の中ではっきり認められてきている...全文を見る
○天野(等)委員 指紋以外の手段による同一性の確認ということについて、実は法務省で「指紋事務Q&A」というのを入国管理局長名で出していらっしゃる。その中にこういうふうに書かれているんですね。これは登録証明書の交付に関係して、従来指紋押捺拒否者に対しても登録証明書を交付してきたのに...全文を見る
○天野(等)委員 私がお尋ねしていますのは、この「Q&A」によると、今回の取り扱いも従来と基本的には変わるところはないと入国管理局長の通達でおっしゃっているわけです。だから、結局従来においても必ずしも指紋押捺だけによって同一性を確認していたのではなくて、それ以外の確認方法で登録証...全文を見る
○天野(等)委員 その辺をお尋ねしておきたかったのです。特に指紋押捺が同一性確認の唯一の手段ではないということ、それも従来からもそういうふうな扱いがなされていたということについて確認をいただけたと思いますので、やはりこの点は今後の指紋押捺というものの性質を考えていくときに重要な問...全文を見る
○天野(等)委員 今の韓国側のお話とこちらの話との間に、前提の中ですれ違いがあるのじゃないかという感じを私は持つわけです。  まず、この指紋押捺問題を含めまして、在日朝鮮人あるいは在日韓国人の地位について、日本と韓国との歴史的な経過の中でこれをとらえなければならないのだというこ...全文を見る
○天野(等)委員 しかし、現実に外務省からの発言、三項目という中には、全く歴史的な経過という言葉が見当たらない。それは、歴史的な経過という中の最も重要なのは、やはり日本がかつて朝鮮半島を植民地にしていたということ、そして、その朝鮮半島から労働力として今の在日韓国人、朝鮮人の人たち...全文を見る
○天野(等)委員 私は、今の法制度が在日朝鮮人、韓国人のかつての日本における地位というものを全く何の考慮もなしに行われているという、そのこと自体に問題があるのじゃないかと申し上げたいのです。やはりそこを考慮しなければならないのじゃないか。それが、日韓閣僚会議でも示されている過去の...全文を見る
○天野(等)委員 大阪市のデータはございませんか。
○天野(等)委員 それから、在日外国人の子女の数が非常に多いという学校があれば、それを抜き出していただければということでお願いをしたのですが、この点はいかがでございますか。
○天野(等)委員 お願いしたのですが、私の方で調べましたので、一番多いのは、大阪市生野区の御幸森小学校という小学校では、一つの学校の中で在日朝鮮人、韓国人の数が常に大体六〇%以上ある、七〇%程度に及んだこともある状況だという調査を私の方でいたしております。そういう状況が一つの学校...全文を見る
○天野(等)委員 私は、学校の中で外国人の生徒の親善を図るというそのために一番いいのは、やはり学校に在日朝鮮人、韓国人の先生を雇ってもらうこと、その中で一緒に教育を受けるということ、それだと思うのです。現に、日本の教員の資格を持っておられる在日朝鮮人、韓国人の方、教員免許を持って...全文を見る
○天野(等)委員 今お答えになられたそのことの中に日本の非国際性がそのままあらわれているように私は思います。先ほど、日韓閣僚会議の中でのこの問題について中長期的に考えるという中で、国際的な視野からということを外務省の方もおっしゃっていらっしゃるわけなんですが、やはり公立学校の先生...全文を見る
○天野(等)委員 私のところにも、これは川崎の李相鎬さんに対する脅迫状あるいは嫌がらせの手紙が今私の手元にございますけれども、本当に「死ね」というような言葉を書いてあったり、私としても読むのも嫌な言葉でございますけれども、こんな言葉も書かれています。「ヨボの癖に大きな事云うな。厭...全文を見る
○天野(等)委員 私が申し上げたいのは、それは法務大臣ですから法を守ってくださいということ、これはまあ当然のことです。しかし、それじゃ指紋を押さない者は国へ帰れというそこのところをやはりはっきり否定をしていただきたいということです。法の規定がどうかということはいろいろございます。...全文を見る
○天野(等)委員 ところが、大阪の法務局に、ことしの八月二十日にこの問題で人権擁護部に提訴に行った際に、そこの担当の係官の方が提訴に行った者に対して、法を守らないんだから仕方がないじゃないか、帰れと言われたって仕方がないじゃないか、そういう発言をされたという事実を私たち聞いており...全文を見る
○天野(等)委員 少し時間があれですが、ちょっと時間をいただきたいと思います。  最初の擁護局長の話ですけれども、私は別に誤解をいたしておりません。そのことが問題だ。指紋を押させるためにはああいう発言をしてもいいという考え方がやはりあるのではないか。そうだとすれば、これは非常に...全文を見る
11月20日第103回国会 衆議院 法務委員会 第1号
議事録を見る
○天野(等)委員 私の方から外国人登録法の問題について、毎々でございますけれども、やはり問題が大きいものでございますからお尋ねをしたいと思います。  最初に、ことしの登録切りかえというのも時期的にいいまして一つの山を越えたかという感じでございますけれども、まだ保留者の問題がある...全文を見る
○天野(等)委員 ちょっとお尋ねしたいのですが、留保が四千三百四十名、これは現に保留をしているご二千七百八十名という数字は内数ではなくて外ですね。−−そうしますと、当初、留保という形のあれをされた方が合わせますと八千百二十名いたということですね。そのうち三千七百八十名の方が押捺を...全文を見る
○天野(等)委員 これは大臣に見解をお尋ねしたいのですが、今の数字でいきましても、その後指紋を押したりあるいは拒否をしたりという方があったといたしましても、一応この切りかえの時点では指紋を押さなかった方が結局一万名を超しているかと思います。保留が八千百二十名それから拒否の方が二千...全文を見る
○天野(等)委員 私がお伺いしたのは、現にこれだけの指紋押捺に対する不押捺の意思表示があったということをどういうふうにお受けとめになるかということであって、大臣が、とにかく全員が指紋を押してくれればいいんだ、全員に指紋を押させればいいんだというふうに今の状況をお考えになっていられ...全文を見る
○天野(等)委員 この日韓閣僚会議における外務大臣見解、これについては法務省としてはあるいは法務大臣としては、これは私の方は知らぬ、外務大臣が述べた見解にすぎないんだというふうなお考えなのか、あるいはやはり主管大臣としての法務大臣の見解もこの中には込められておるわけでございますか...全文を見る
○天野(等)委員 この問題は、実は九月六日の閉会中審査のときに法務委員会でも問題になり、その際に、韓国側からの外務大臣会議における要望、それからそれに対する日本側の見解という形で外務省から御説明はいただいたわけです。それを見ましても、韓国側は明らかに「指紋問題についても是非前向き...全文を見る
○天野(等)委員 法務省としては、現に法制度の改革について検討、研究はしているのですか。
○天野(等)委員 そうしますと、五月十四日を過ぎている八月になってからのこの閣僚会議の外務大臣見解というものは、一体どういうことを言っているのかという問題になってしまうと思うのですよ。この点について外務省としてはどうなんですか。やはり外務省としては、指紋押捺制度の問題について、こ...全文を見る
○天野(等)委員 この指紋押捺拒否という問題、特に外国人登録法改正の意思表示の手段として指紋押捺の拒否という一つの方法をとられてきた当事者の方たちがあるわけですが、この問題について、韓国政府の側で指紋押捺拒否というような手段をとらない、それを受けて韓国の居留民団の方でも戦術の転換...全文を見る
○天野(等)委員 ということは、この指紋押捺問題について既に問題はなくなったのだという見解ではないということでしょうね。
○天野(等)委員 いや、それが好ましいか好ましくないかを私はお尋ねしているのじゃないのです。韓国側としては、指紋押捺問題についてはここでこれ以上の要求をしなくてももう決着はついているのだから日本の法律制度に従って指紋を押すようにということなのか、そういうふうにだけ理解していいのか...全文を見る
○天野(等)委員 ここで押し問答をしていても仕方がないので、もう少し具体的な問題について見解を伺いたいと思います。  先日来、新聞等で、指紋押捺を拒否した在日外国人について在留期間の更新を許可しないという方針を法務省が固めたのではないかというようなことが報道されておるのですが、...全文を見る
○天野(等)委員 この問題について、ベルギー人のカトリック神父のE・ド・グドネールさんがベルギー大使館から、ことしの十一月二十二日に滞在許可の期限が切れる、あなたが日本の法律に従って指紋押捺に応じなければさらに滞在許可の更新はしないという法務省からの通告があったという外務省からの...全文を見る
○天野(等)委員 これは法務省から外務省に対してそういう決定があったという通知をしたということではないわけでしょうか、あるいは外務省としてもそういう通知を受けてはいないということなのでしょうか、この辺を局長と外務省の両方からお伺いしたいと思います。
○天野(等)委員 今の御答弁によると滞在許可が更新されない場合があるというようにベルギー大使館にも話をしたということのようですけれども、これは電話の問題ですからベルギー大使館がどういうふうに受け取ったかということは、この文面によるとベルギー大使館の方では指紋押捺に応じなければ滞在...全文を見る
○天野(等)委員 問題は、更新が許可になるかならないかという問題になってくるわけでございますし、それについて検討中だとは言うのですが、しかしこれはもう十一月二十二日で一応滞在許可の期限が切れるということでございます。現時点では申請は出ておるのでございますか。
○天野(等)委員 これは申請が出されても許可がないと滞在できないという形になるのでしょうか。
○天野(等)委員 そこで、これは大臣にお尋ねしたいのですが、私、九月六日の法務委員会でも、この在留期間更新の問題ではございませんけれども、指紋を押さないならおまえたちは国へ帰れという投書といいますかそういうものがかなりあり、それが程度としても非常にひどいものだったということを大臣...全文を見る
○天野(等)委員 今大臣の口からも法治国家という言葉が出されました。先ほども大臣の御答弁の中に法治国家という言葉がありました。私は、正確に言えば、法治国家というのは政府が国民に対して法を守れという意味での国家ということではなくて、むしろ行政を進めていく上にとって法に従って行政を進...全文を見る
○天野(等)委員 私は、その範囲ではそれは否定いたしませんよ。だからこそ、今この指紋問題についてどういう立場をとるのかというのが大事なところだ。  先ほど来私は、法務当局はひたすら指紋を押させることだけを第一義に考えた行政をやっているのじゃないか。しかし、そうではないだろう。現...全文を見る
○天野(等)委員 それは局長、考え違いですよ。私が言っているのは、指紋押捺を拒否した者についてそれを無罪にしろとかなんとか言っているのじゃないのです。そうではなくて、まさに指紋不押捺は指紋不押捺として、それは別の事柄である。それから在留期間の更新というのは、指紋不押捺だからそれは...全文を見る
○天野(等)委員 在留許可の状況として在留状況というものを考えに入れるというのは、これはわかりますよ。その場合、それならば在留状況としての指紋不押捺ならば、これは単に指紋不押捺という事柄だけではなく、どういう状況の中でどんな気持ちで指紋不押捺をしているのかということを当然のことな...全文を見る
○天野(等)委員 ぜひとも慎重な、また理解ある御配慮をお願いしたいと思います。  それから、やはり指紋押捺の問題に関係をしまして、これは人権問題としてこの指紋押捺拒否者に対して非常に汚い言葉を投げかけられたり、差出人不明の脅迫状まがいの手紙が届いたりというような状況があるわけで...全文を見る
○天野(等)委員 私としては、まだその決定もしていないということなら、実はぜひとも全国的な人権擁護運動の重点的な項目として取り上げていただきたいと思うわけです。これは単に指紋押捺拒否者に対する嫌がらせということだけではなくて、今置かれている在日韓国人、朝鮮人の人たちの生活状況とい...全文を見る
○天野(等)委員 これで終わります。
12月10日第103回国会 衆議院 法務委員会 第3号
議事録を見る
○天野(等)委員 最初に、午前中の質疑と多少重複にわたるかもしれませんが、今度の給与法の問題につきまして、人事院勧告を完全に実施をしなかったといいますか、それをそのまま準拠しなかった、実施時期を七月におくらせたその理由はどういうことなのか、もう一度ちょっとお答えをいただきたいと思...全文を見る
○天野(等)委員 簡単に言うと、政府の財政事情ということに尽きるのかと思います。  それで、人事院の方にお尋ねをしたいのですが、人事院としては当然のことながら一般公務員について人事院の勧告どおり四月からの実施を要望しているのだと思いますが、アップ率は人事院の勧告どおりということ...全文を見る
○天野(等)委員 今、出席しています議員の方から庶民の生活を考えるというような不規則発言がありましたけれども、その発言がありましたので私はあえてここで議事録に載せていただきたいと思いますから、人事院勧告のできました経過といいますか、どういうことを基礎にして人事院勧告がなされている...全文を見る
○天野(等)委員 その場合の比較の基準の月が四月ということになるわけでございましょうか。
○天野(等)委員 ということになりますと、七月実施ということになれば、四月から七月までの分については当然のことながら公務員の給与は民間の給与よりも低いということにならざるを得ないわけでございますが、七月実施ということで一般公務員の給与について決定をされました総務庁は、なぜ七月実施...全文を見る
○天野(等)委員 官民較差が七月から是正されるというのはわかるのですが、三年間で官民較差を是正するのだということが時々言われるのです。しかし実際問題として、例えば五十九年度あるいは五十八年度の官民較差が六十年度になってその分上乗せされるわけじゃありませんから、過ぎてしまった年度の...全文を見る
○天野(等)委員 その辺もはっきりしておかないと、何かごの人事院勧告で今までの公務員の低かった分が戻ってくるような、そういう印象が一般的にもないわけじゃないように思いますから、この点ははっきりさせておきたいと思います。  それから、これは総務庁の方からもお話がございましたように...全文を見る
○天野(等)委員 これはもう人事院勧告を完全実施しないという形での政府決定があって毎年国会の中で議論が繰り返されている問題ですけれども、今度は法務大臣、私はこの前の外国人登録法、指紋押捺の問題でも質問をしたのですが、法を守るという立場に立つとすれば、法を守らなければならぬのはまず...全文を見る
○天野(等)委員 私は、国の財政事情が悪くなった理由は何も公務員がそれの責任を負わなければならない、そういう事柄ではないと思うのですよ。公務員の皆さんはそれなりに一生懸命仕事をなさっていらっしゃる。この赤字を生み出してきたのは、むしろ政治の責任あるいは政策の問題、あるいは経済事情...全文を見る
○天野(等)委員 私は、一方で軍事費だけどんどんふやしていくというふうな形で、一方で公務員の給与については人事院勧告さえ守らないという政府の姿勢について、これはもう納得するわけにはいきませんから、この場でも断固反対でございますけれども……。  それで、今度は人事院勧告の内容なの...全文を見る
○天野(等)委員 よくわからないのですけれども、結局出てきた額で比較をしているにすぎないということになるのでしょうか。個々の要素ごとに公務員給与についても考えるというふうなことではないのですか。
○天野(等)委員 そうすると、今度は公務員の給与の方でいきますと、これは公務員の勤務評定というようなものとはどういうふうにかかわってくるものなのでしょうか。
○天野(等)委員 公務員天国だということで、公務員については民間のような査定がないのだというような論がよく言われるのですけれども、現実の人事院の考え方、公務員給与についての考え方について言えば、やはり民間給与の体系そのものではないけれども、その考え方も取り入れながら行われている、...全文を見る
○天野(等)委員 これは裁判官、検察官というような場合には勤務評定というのはどういうことになるのですか。裁判官の場合には勤務評定がやはりあるわけでございますか。
○天野(等)委員 裁判官独立の原則からいえば私もないのが当然だろうと思うのですが、ただ、午前中の稲葉議員との質問のやりとりもちょっとお聞きをしておったのですけれども、いわゆる勤務評定というものではないけれども、何というのでしょうか、やはり評価でしょうか、そういうものがあって、特に...全文を見る
○天野(等)委員 だから建前としては勤務評定はないという建前になっていながら、実際としては同期に裁判官になったからといって常に同じ給与で来るというわけにはならないわけだと思うのですが、検察官の場合はどうなのですか。
○天野(等)委員 そうすると、それはどこでそういう評定がされるのですか。これは法務省なのですか、それとも最高検察庁なのですか。
○天野(等)委員 ちょっと時間がなくなってしまったのですが、もう一点。裁判所の場合の事務官とか書記官、裁判所の裁判官以外の職員の勤務評定、それから検察庁の場合、検察官以外の検察庁の事務官等の評定というのは、これは当該官署の長だけがそういう評定のあれを持っているのですか。それとも裁...全文を見る
○天野(等)委員 持ち時間がなくなりましたので、きょうはこれで終わらせていただきます。
12月11日第103回国会 衆議院 法務委員会 第4号
議事録を見る
○天野(等)委員 実は、日韓事務レベル会議の話が新聞等でも報じられておりますが、その問題についてちょっとお尋ねをしておきたいと思ったのですが、局長お見えになりましたか。  新聞で日韓事務レベル会議のことが出ておりました。それにも法務省側でも参加をするというようなことが伝えられて...全文を見る
○天野(等)委員 私も新聞等の報道で三世問題ということが大きな問題になってきているというふうに理解はしておるのですが、そうしますと、まだ法務省側としてはその点について考え方を決めているわけではないというふうに理解をしてよろしいわけでございましょうか。
○天野(等)委員 これは私としては要望ということでお聞きをいただきたいのでございますけれども、日本の国籍法の関係でいきまして血統主義をとっている。一方でさまざまな事情があって永住許可を与えているといいますか、事実上生活圏としては日本を生活の根拠地として生活をしている在日韓国人ある...全文を見る
○天野(等)委員 この場合に、朝鮮籍、韓国籍という問題が日本側としてはあるわけだと思いますけれども、これも差別にわたらないような配慮をぜひともお願いしたい。直接韓国との交渉の内容ではないかと思いますけれども、法務省としてはその点もぜひとも御配慮をいただきたいと思いますが、この点い...全文を見る
○天野(等)委員 ぜひともその点で進めていただきたいと思います。時間がございませんので、この問題はこのくらいで。  全く違う問題でございますが、検察庁の捜査担当事務官という制度があると思うのですけれども、これは検察庁法の三十六条でしょうか、区検の検察事務官にはその庁の検察官の事...全文を見る
○天野(等)委員 ここにも「検察官が足りないため必要と認めるときは、」ということになっているわけですから、もうこういう特別な取り扱いがなされてから随分たつわけだと思うのですが、その間法務省としては、検事なり副検事なりの増員ということをもっと真剣に考えてきてよかったのではないかと思...全文を見る
○天野(等)委員 副検事に対応するというとちょっとおかしいかもしれませんが、裁判所法では、簡易裁判所判事の選考任命の場合には、「多年司法事務にたずさわり、その他簡易裁判所判事の職務に必要な学識経験のある者は、」というふうな形になっているわけですけれども、この辺でどうして違うのかな...全文を見る
○天野(等)委員 私が申し上げたいのは、今お話がありました警察あるいは自衛隊関係というような形から入ってくる方が、二級以上の官吏という規定があるためにかえって入りやすいのではないかと思うのですが、捜査担当の事務官の人たちの枠をむしろ減らして副検事に任用していくというふうなことが考...全文を見る
○天野(等)委員 検察官が足りないから事務官に検察官の事務取扱をさせる。「当分の間」ということで来ているわけでしよう。それで実際に事務官の身分で検察官の事務をやっている方が千名以上いらっしゃるという状況は、やはり何か不自然な気がするのです。きちっと検察官に任用をしていく、やはり本...全文を見る
○天野(等)委員 第一線で検察官の事務を取り扱っていらっしゃる方たちが大変一生懸命やっていらっしゃる姿というのは私存じ上げているわけですけれども、そういう方たちにもひとつ士気を奮い立たせるといいますか、そういう意味でも、検察庁の方でも副検事への道というようなものもお考えいただきた...全文を見る