荒木清寛

あらききよひろ



当選回数回

荒木清寛の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月20日第140回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木清寛でございます。  私は、まず財政再建の問題につきましてお尋ねをいたします。  ことしの三月末で国と地方の借金が五百二十一兆円になると、大変な危機的な状況にあるわけです。政府も昨年の十二月十九日に「財政健全化目標について」という目標を設定されたわけ...全文を見る
○荒木清寛君 今のお答えでは必ずしもはっきりしないんですが、一般歳出の伸び率の抑制というお話だったわけです。  ただし、政府からいただきました、一月二十四日ですか、この「中期的な財政事情に関する仮定計算例」というのがあるわけです。これによりますと、名目成長三・五%を前提としまし...全文を見る
○荒木清寛君 それで政府は、大臣も、九年度予算は財政構造改革元年の予算案だということでたびたび御発表があるわけですが、しかし一方で、昨年の大蔵原案発表と同時に株価が大幅に安くなるというようなこともありました。  また、時事通信社の二月の世論調査によりましても、この予算案を国会審...全文を見る
○荒木清寛君 具体論で一つだけ大事な問題だと思う点をお聞きしますが、歳出削減努力という点で逆行しているという意味で、見直すべき大きなポイントが整備新幹線の新規着工決定の問題であると私は思います。これは私が思うだけではなくて、一般的にも余り評判がよくないわけです。余談ですけれども、...全文を見る
○荒木清寛君 そう言われても理解できないんですね。  大臣、私言いましたように、借金の処理を先送りにしてこの着工を決めるというのはやっぱり順序が逆じゃないか、本末転倒しているんではないかと思いますけれども、その点いかがでしょうか。私も整備新幹線の有用性自体を否定しているわけでは...全文を見る
○荒木清寛君 十年度に向けて最終方針の決定ということですけれども、当初は昨年の末までに何とかという意気込みで政府もやっていらっしゃったわけです。借金の処理を先送りしてまた借り入れを起こすなんということはちょっと一般では、すぐ倒産ということになってしまうわけでして、やはり私は順番が...全文を見る
○荒木清寛君 次にといいますか、もう最後になりますが、消費税の問題についてお尋ねをいたします。  きょうの新聞の投書で六十四歳のサラリーマンの方が、消費者から徴収しながら国庫に入らない益税をどうするのか、益税が絶対残らない方法を政府は示してもらいたいと。これはもう皆さん共通に思...全文を見る
○荒木清寛君 しかし、消費者は益税が生じているんではないかと思っていますし、税務当局の言うように事業者の方が皆さんそういう処理をするとは限らないわけであります。五%を転嫁をしたってこれは違法じゃないわけでありまして、そんな簡単に益税は解消しないというふうに思います。  終わりま...全文を見る
03月13日第140回国会 参議院 予算委員会 第9号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木清寛でございます。  まず、動燃の核燃料再処理工場爆発事故につきましてお尋ねをいたします。  報道によりますと、総理のもとにこの第一報が届きましたのは発生から二時間半もたった十一日の十時半過ぎであったという点。また、これも報道によりますと、火災発生直...全文を見る
○荒木清寛君 今の御答弁を聞きますと、やはり動燃の体質にはもう相当問題がある。そして、あの「もんじゅ」の教訓というのは一体何だったのかというふうに感じますし、私も国会の場で今後厳しく追及をしていきたいと、そう考えております。  次に、野村証券疑惑についてお尋ねをいたします。 ...全文を見る
○荒木清寛君 ですから、この会見を前提としますと、顧客に対する損失補てん及び総会屋親族企業に対する利益供与がなされた疑いがあるというふうなことになるかと思います。  そこで、総理にお尋ねしますが、平成三年は一連の証券不祥事が発覚をいたしました。そして、同年十月三日、業界トップの...全文を見る
○荒木清寛君 今、総理からまれなケースであることを祈りたいというお話でしたが、しかし証券トップ、しかも再び新聞、週刊誌等ではこの記者会見以上の事実が出ているわけでして、どうもそうではないような気もするわけです。  そこで、大蔵大臣にもこの事件をどう認識しておられるか、また大臣と...全文を見る
○荒木清寛君 内部管理体制の強化とおっしゃるわけですが、これは既に平成三年七月三十一日、「証券会社の社内管理体制の強化等について」という通達が前回の不祥事で出ているわけです。しかし、実際は全くなっていなかった。場合によってはこれは野村特有の問題ではないかもしれませんね。そういう意...全文を見る
○荒木清寛君 それが一片の通達を出すので終わったのではまた前と同じでありますから、どういう具体策をお出しになるのか、今後注目をしていきたいと思います。  そこで、総理にもう一問だけお尋ねしますが、規制緩和、ビッグバンあるいは金融市場改革といいましても、何をやってもいいという規制...全文を見る
○荒木清寛君 関連して、大蔵大臣にお尋ねをいたします。  今、総理から金融監督庁というお話がありましたが、先般の答弁でも証券取引等監視委員会は基本的にはそのまま金融監督庁に移行するということでございます。私はアメリカのSECと同じぐらいにということは申しません、二千数百人も委員...全文を見る
○荒木清寛君 監視委員会に精神論で頑張れというふうに激励されましても、やっぱり九十一名の人員ではいかにもかわいそうだというふうに思います。  そこで、監視委員会にも来ていただいておりますので、お伺いいたします。  先般の証券取引等監視委員会の御答弁では、昨年の夏以来この野村事...全文を見る
○荒木清寛君 御報告願えるのはそのぐらいが精いっぱいかと思いますが、そこで、法務当局にもお尋ねいたします。  この副社長の記者会見を前提としても、もう損失補てんはほぼ認めている、また種々の報道からすれば、株価操作あるいは商法の関係では不当な利益供与あるいは特別背任等、刑罰法規に...全文を見る
○荒木清寛君 ぜひ頑張っていただきたい。  次に、エネ庁幹部の電力会社へのC重油購入疑惑につきましてお尋ねします。  恐縮ですが、総理に一般論としてお答えをいただければ結構ですが、お書きになりました「政権奪回論」の中で通産省の口頭指導の見直しを提言されておられます。それは行政...全文を見る
○荒木清寛君 その趣旨からしますと、通産大臣にお聞きしますが、この問題につきましての調査結果内容には全く私は納得いきません。「石油政策が歪められるような問題は無かったと考えている。」というふうに言っていらっしゃいますが、国民の目には決してそんなふうには映りません。通産省幹部が監督...全文を見る
○荒木清寛君 特定の話です。
○荒木清寛君 この元幹部というのはどうも特定できているのかどうかと思うんですが、通産省の調査結果内容に言う元幹部というのは特定の人が特定できて、その人に聞いたわけですね、当然の話ですけれども。  じゃ、この元幹部というのは一人ですか複数なんですか。
○荒木清寛君 もう一点、事実関係をお尋ねしますが、この元幹部が電力会社に働きかけをしたことは確認できたという話ですが、この元幹部は泉井被告から依頼を受けてそういう働きかけをしたということも確認されたんですか。
○荒木清寛君 聞けなかったということですが、通産大臣、先ほどの質問と重なるんですけれども、私は、特定の幹部が特定の企業のためにそういう営業活動のようなことをすること自体が国民のエネ庁の行政に対する信頼を著しく損なっているということを指摘しているんですが、違いますか。
○荒木清寛君 ベンチャーの話とは全然違うわけです。  では、もう少し具体的に当時の状況を言いますと、このC重油というのは、釈迦に説法で恐縮ですが、石油製品の連産品、副産物でありまして、当時の状況では石油業界にはC重油ネックがあったと。要するに、元売各社ともどうやってこのC重油を...全文を見る
○荒木清寛君 そういう御趣旨であれば、この調査報告書の、石油政策がゆがめられたことはなかったというような断言をしているわけですが、問題じゃありませんか。国民の疑惑を招いて申しわけないという一言があってしかるべきじゃないですか、これは。
○荒木清寛君 そういう意味でいいますと、監督官庁が監督下にある企業にそういう働きかけをすること自体が、無言の圧力という言い方がいいかわかりませんけれども、そう言われた方としてはむげに断ることはできないじゃないですか。強制ではないにしたって、上の方からそう言われたら何とか善処しよう...全文を見る
○荒木清寛君 電力会社が関連会社を紹介したわけですけれども、その元幹部の働きかけがなかったらそういう商談も成立していなかったわけでして、ほかの企業からすれば、何でその元幹部は三菱のためだけにやるのかという話になるじゃないですか。  次の問題に行きます。  これは前の質問でもあ...全文を見る
○荒木清寛君 そういう調査をしたのであれば、それは国民にその内容を公表すべきではないでしょうか。  通産省は昨年十二月五日に省内調査結果を公表しています。これについては身内に甘いとかいろいろ批判はありますけれども、しかし何名から調査をし、一回会食に参加した者の数まで書いてあるわ...全文を見る
○荒木清寛君 いや、通産省は、節度を越えているとかいないではなくて、一回食事をしただけだって書いているわけですよ。私はこのぐらいだったら節度を越えていないのではないかというような気もするんですけれども。だから、大蔵省というのは秘密主義だと言われるんじゃないですか。せっかく調べたん...全文を見る
○荒木清寛君 節度を越えたか越えないかといって、じゃ、それは会食何回以上ですか、その節度の基準というのは。そんなことは内輪で決める問題でないじゃないですか。国民がそれを見て、この程度だったらいいとか、やっぱり行き過ぎだという判断をするわけでありまして、大蔵大臣の思っている節度と私...全文を見る
○荒木清寛君 いや、職務権限なしとおっしゃいますが、大蔵省の巨大な権限、報道によれば税務署に対する働きかけも泉井はしたんではないかというような話もあるわけでして、関係なしなんて言えませんよ。違いますか。
○荒木清寛君 もう残り時間も少なくなりました。  総理にお聞きしますけれども、今問題になっている公務員の一連の不祥事を見れば、単なる内部規制ではなくて客観的な法規範として規制をすべきだというような悪質なものも散見されるわけです。そういう意味では、単なる役所の中の公務員倫理規程と...全文を見る
○荒木清寛君 総理、私は法律として制定する必要があると思う理由を二つ申し上げますので、御所見をお伺いしたいと思うんです。  こういう省内の倫理規程のようなものはこれまでもあったんではないか、だけれども結局こういう不祥事になってしまったという点が一つ。もう一点は、今回の一連の公務...全文を見る
○荒木清寛君 この問題の最後に、先ほど大蔵大臣がおっしゃいました泉井被告との関係の省内調査の結果を当委員会に提出されますように要求をいたします。
○荒木清寛君 最後に、重油流出事故についてです。  私は、一月十五日に福井県の三国町、石川県の能登半島の輪島市、珠洲市などの惨状を視察いたしました。そして地元の市長さん等から当面の要望をお伺いしております。  さて、今後の対策としましては、適切かつ迅速な補償を実現するために、...全文を見る
○荒木清寛君 冒頭に申し上げました交渉の窓口一元化でございますけれども、県に聞きますと、それぞれ弁護士を立てまして国際油濁基金等と交渉するということですから、これは海外機関との交渉にもなるわけですから、もう少し前向きに何とかそういう御要望もかなえていただきたいというふうに思います...全文を見る
03月17日第140回国会 参議院 大蔵委員会 第4号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木清寛です。  まず、関税定率法に入る前に、大蔵大臣に一点だけお伺いをいたします。  それは、十四日にいわゆる年金の自主運用検討についての確認書を厚生大臣と締結をされたという件であります。財投の原資の三分の一を占める年金資金について、財投からの切り離し...全文を見る
○荒木清寛君 今、大臣の最初のお話で、財投のあり方がいろいろ国民的な関心というか、議論になっていると、そういうことを前提にした確認書だという趣旨だと思うんですね。  そうなりますと、郵便貯金は原資としては年金の二倍近いそういう巨額な一つの供給があるわけでありまして、年金の資金の...全文を見る
○荒木清寛君 それでは、関税定率法に関連しまして、一、二点お伺いしたいと思います。  関税といいますのは、歴史的には国家の財源として大変重要な位置を占めておりましたが、国家の財政規模の巨大化や国内の徴税体制の整備に伴いまして、財源調達手段としての意義は次第に失ってきております。...全文を見る
○荒木清寛君 そこで、具体的に今回の改正で新設をされました石油アスファルト等に係る関税の還付制度についてお尋ねをします。  私は、反対をするわけではありませんが、しかしこの還付制度の新設について若干十分に理解ができない点があるわけです。そこで、こういう還付制度を新設した理由とい...全文を見る
○荒木清寛君 そこが、私よくわからないんです。簡単に言いますと、私も石油はそう専門でありませんが、今後需要の増加が見込まれる中間留分というんですか、これの増産を円滑に、そして需要の減少が見込まれる重油を抑制するというお話なんですけれども、そんなことは何も税制で考えなくても市場原理...全文を見る
○荒木清寛君 確かに、これまでの行政のあり方からすれば一つの考え方ではないかと思うんです。  ただ、今はもう規制緩和、自由競争という大きな柱がある時代なんですね。石油行政自体も、特石法が昨年の四月からもう廃止になっているというような環境の変化もあり、なるべくそういう民間の活動に...全文を見る
○荒木清寛君 今の議論は、この関税率審議会の議事概要というのを今公表していらっしゃいますね、それは非常にいいことだと思いますけれども、その中でいろんな意見が出ているのを見て私はそういう問題意識を持ったわけなんです。  そのくだんの関税率審議会では、この石油アスファルトに関する関...全文を見る
○荒木清寛君 そうしますと、諮問をされたのは三塚大臣の前任の大臣ということになりますが、大臣はこういう還付制度を設けましてひとつ行政がそういう、あえて言えばひとつ石油をめぐる製造工程に関与していくといいますか介入していく、そういうあり方は規制緩和というような点を含みますと慎重にす...全文を見る
○荒木清寛君 終わります。
○荒木清寛君 私は、ただいま可決されました関税定率法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、平成会、社会民主党・護憲連合、民主党・新緑風会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。    関税定率法等の一部を改正する法律案に    対する...全文を見る
03月21日第140回国会 参議院 大蔵委員会 第5号
議事録を見る
○荒木清寛君 私は、ただいま可決されました租税特別措置法及び阪神・淡路大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、平成会、社会民主党・護憲連合、日本共産党、新社会党・平和連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 ...全文を見る
03月27日第140回国会 参議院 大蔵委員会 第6号
議事録を見る
○荒木清寛君 私は、ただいま可決されました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律及び国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、平成会、社会民主党・護憲連合、民主党・新緑風会、新社会党・平和連合の各派共同提案による附...全文を見る
04月22日第140回国会 参議院 予算委員会 第19号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木清寛でございます。  まず、私は酒巻参考人にお尋ねをいたします。  国内の株式市場は、平成三年の損失補てんの不祥事以来、顧客の不信感が高まり、個人投資家の市場離れを招きました。野村証券は証券業界トップとして、以後市場浄化の必要性を訴えてきたわけであり...全文を見る
○荒木清寛君 私は、再発防止の前に、まず真相究明こそ必要ではないかと申し上げたわけです。  そこで、具体的にお尋ねしますが、総会屋との関係で疑いのある取引は五本であるとお認めになっておりますが、その五本の取引による利益のつけかえといいますか、利益の供与額は七千数百万円であると言...全文を見る
○荒木清寛君 報道によれば、これに限らず数億円の利益供与があったんではないかという話もあるわけです。  そこで、若干具体的にお尋ねしますが、利益供与というのは株取引だけじゃなく、新規発行の転換社債、ワラント債あるいは新規公開株というプレミアム商品を優先配分するという形でくだんの...全文を見る
○荒木清寛君 守秘義務ももちろんございますでしょうけれども、しかし社会的責任ということからすれば、やはり恥部といいますか、うみを出すべきであると思うわけです。  確認しますけれども、要するにこの五件以外はなかったという御認識だということなんですか。
○荒木清寛君 そうしますと、この総会屋親族企業あるいはその関係者の口座につきまして、すべての取引を調査したということではないわけですね。その上でのお答えではないわけですね。
○荒木清寛君 はっきりしませんのは、なぜ総会屋親族企業に対して利益供与したのかという話なんです。何らかの貸借関係がある、あるいは弱みを握られている等の事実がなければそんな利益の移しかえをするはずはないわけなんですが、この点は当然お調べになっていると思いますので、なぜこのような利益...全文を見る
○荒木清寛君 両常務は、この利益供与の動機、理由についてどうおっしゃっているんですか。
○荒木清寛君 私は、そのいい情報があったら教えてくれと言われて、なぜそれに応じたのかということをお聞きしているんです。  八九年、平成元年ですね、八九年からこの総会屋親族企業の社長名で本店営業部に口座が開設をされたというお話をいただきました。ということは、もうけさせてもらいたい...全文を見る
○荒木清寛君 次に、VIP口座のことについてお尋ねをいたします。  何回も議論されておりますが、これは二月の衆議院予算委員会でも取り上げられた問題で、御案内であろうかと思います。  昭和六十一年から平成元年の四年間にかけまして、転換社債十五銘柄が野村証券から外務官僚に割り当て...全文を見る
○荒木清寛君 私は、一般論や商品の説明をお伺いしているのではなくて、バブルの当時はまさに皆さん転換社債を欲しがったわけです。店頭に行って買えるなんて話ではなかったわけなんです。そういうときに、四年間にわたり十五銘柄五千四百万円という割り当てを受けるということがどうして通常取引なん...全文を見る
○荒木清寛君 そういう報告があったかもしれませんけれども、専門家、最高責任者としてそれで本当に納得をされましたでしょうか。  それでは、当時、この外務官僚と同じように、数年間で何千万円という新発の転換社債の割り当てを受ける、あるいはこの方は八八年の十月に限って言いますと、一カ月...全文を見る
○荒木清寛君 それは理解できないんですね。  ちなみに、八八年六月十九日の新聞で、新発の転換社債が買えないと。新聞記者が信託銀行の転換社債をいろんな支店に買いに行ったそうなんです。野村証券札幌支店に行って欲しいと言いましたら、長くお取引いただいている方に何とか回せるかどうか、新...全文を見る
○荒木清寛君 そうしますと、新発の転換社債について、野村証券に割り当てがあった場合、それを社内の各部門へどのように割り振るかということは、どういう合議体といいますか、どういう形で決定をするんですか。社長も当然その配分、社内の配分なんかには関与されるんではありませんか。
○荒木清寛君 どの業界、会社でも大切なお客さんという方はいらっしゃるわけでありまして、御社に関して言えば大切なお客様、あるいはもっと言えば損をさせられないお客様に対して、こういう新発のCBを優先的に割り当てるというようなことはしてきませんでしたか。
○荒木清寛君 関副会長にお尋ねをいたします。  冒頭、日本証券業協会は自主規制機関として法律で位置づけられたというお話でありましたが、残念ながらこの野村の不祥事については機能しなかったと言われても仕方がないんではないかと思います。昨年の七月以降、証券取引等監視委員会の調査が始ま...全文を見る
○荒木清寛君 この総会屋は他の三大証券にも口座を持っていると報道されているわけですから、この際もう徹底的にうみを出す意味でそちらの方面の監査もすべきではないんでしょうか。
○荒木清寛君 最後に神田先生に、今回の一任勘定取引が問題にされているわけですが、一方で規制緩和の一環としてラップ口座の導入を認めるべきではないかという話もあるわけですが、この点につきまして先生はどういう御意見を持っていらっしゃいますか、簡単にお願いします。
○荒木清寛君 ありがとうございました。
05月08日第140回国会 参議院 大蔵委員会 第10号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木清寛です。  まず、本法の質疑に入る前に、金融制度改革とも関連をいたしますので、一点お尋ねをいたします。  四月二十五日に、日産生命保険相互会社に対しまして大臣から業務停止命令が発令をされました。そこで、大蔵大臣にまずお尋ねしますが、このように生命保...全文を見る
○荒木清寛君 平成七年九月に金融検査部が検査をしたわけですが、その時点において実質的な債務超過に陥っていることが判明をしたと、まずこの点が間違いないのか。その後におきましてこの日産生命というのは保険契約者に対する配当は中止をしたのかとか、この点報告してください。
○荒木清寛君 相当冗長に言われたわけですが、保険業法の六十四条ですか、実質的な債務超過状態にある会社が配当を行うというのはこの法律違反ではないんでしょうか。あるいは、少なくとも基金の充実を定めているこの法律の精神に明らかに私は反していると思うんですね。そういう違法な配当をすること...全文を見る
○荒木清寛君 そうしますと、相互会社の場合、保険会社は株式会社もあれば相互会社もあるわけですが、相互会社の場合には債務超過があっても配当することは何ら違法でない、そういう見解でございますね。
○荒木清寛君 ですから、私の言ったような状況で配当しても適法であるということでよろしいわけですか。
○荒木清寛君 私も、その点さらに精査をしてまた質疑したいと思います。  それで、本件における債務超過が一時的なものかどうかという御指摘がありましたが、その後の大蔵省の追跡によりましてこの債務超過という状態は好転をしたわけですか。
○荒木清寛君 改善をしたと言いますけれども、平成七年九月の検査以降今日に至るまでずっと実質的な債務超過が続いていたということは間違いないというふうに考えます。  そうであれば、なぜもっと早く今回のような措置がとれなかったのか。戦後このような形での破綻は初めて、前代未聞でありまし...全文を見る
○荒木清寛君 再建できると当局も思っていたが、結局破綻に陥り、傷口が広がってしまった。まさに住専のときの経過を思うわけでございまして、私は行政の責任というのは免れ得ないというふうに思いますが、さらに資料等精査してやりとりをしたいと思います。  そこで、現在も日産生命につきまして...全文を見る
○荒木清寛君 そうしますと、現在の検査の結果も公表はしないと、それが大臣のお考えということなんですか。
○荒木清寛君 大蔵省に監督責任があるのかないのか、これは二回にわたる検査の結果をきちんと見なければわからない話でありまして、私はきちんとそれは国会の場に提出すべきであると考えておりますのでまた今後対応してまいりたい、そのように考えます。  そこで、本法の改正についてでございます...全文を見る
○荒木清寛君 今のお話ですと、九〇年代以降のいろんなヨーロッパ市場の進展等により空洞化懸念を持つに至ったという話なんですが、しかし一方では、平成七年度経済白書二百九十三ページによると、金融の空洞化につきまして「空洞化が生じている可能性は小さいといえる。」、そういう分析でしかないわ...全文を見る
○荒木清寛君 その点はそのくらいにしまして、きのうの総理の本会議答弁でも、ヨーロッパにおける統一通貨ユーロの誕生が見込まれ、基軸通貨が二本立てとなるとなった場合に、円がローカルカレンシーになってしまうのではないか、したくないということが今度の金融制度改革の一つの背景であるというよ...全文を見る
○荒木清寛君 そうしますと、これは自然にそうなるべきであって、それを目指しての外為法の改正でないということなんですかね。といいますのは、大臣の趣旨説明あるいはいただいた資料によりましても、この外為法の改正の目指すべき一つの方向として円の国際化というような記述はどこにもないものです...全文を見る
○荒木清寛君 円が国際的に通用するようになれば、日本人としても誇るべきことであるというふうに思いますし、今回の法改正がそのための基盤整備の一つであるというお話かと思います。ただ、本当に手放しでその場合喜んでいいのかどうか。  そこで、円の国際化のメリット・デメリットをわかりやす...全文を見る
○荒木清寛君 次に、外為法、本法の性格につきまして質疑をいたします。  先ほど国金局長の答弁で、今回は抜本改革であるので名称についても管理という二字を取ったというお話でございました。それはそれでいいんですけれども、ただ、この第一条の目的規定自体は全く変更されておりませんで、その...全文を見る
○荒木清寛君 この目的規定に関しまして、今回の改正案、あるいは残ります現行法を見ますときに、必ずしもこの目的規定と整合しないのではないかというものを私は感じるわけなんです。その点何点か、時間の許す範囲でやりたいと思うんです。  目的規定は、今読まれましたけれども、一言で言います...全文を見る
○荒木清寛君 いずれにしましても、今回は抜本改正でありますから、第一条の目的条項も改正された外為法の性格をきちんとあらわすといいますか、それが目指しているところをきちんとわかるように整備をした方がよかったんではないかというふうに私は思うわけです。  もう一点、これを外為法で取り...全文を見る
○荒木清寛君 その平成四年七月一日に改定されました銀行局通達ですか、これは本改正によりまして一応失効するという理解でいいんでしょうか。仮にその通達がまだ存続をしていくということになりますと、重複する部分はどういう扱いになるんでしょうか。要するに、銀行局と国際金融局の両方にそういう...全文を見る
○荒木清寛君 そこで、この件につきまして大臣に最後にお聞きしたいんですけれども、通達によりまして対内取引についても本人確認義務を課していると言いますけれども、通達は法律ではありませんから厳密なそういう法的義務があるわけではないわけですね。  対内取引につきましては、そういう通達...全文を見る
○荒木清寛君 さらに、外為法で規定することに必然性がないのではないかという案件の一つに、国際収支統計作成のための報告制度があるのではないかと考えます。  今回の改正によりまして、国際収支統計作成のための報告は、大蔵省の所管する為銀に課せられた義務という性格を失いまして、広く取引...全文を見る
○荒木清寛君 何ら差し支えないというお話ですけれども、一たん取得した権限はもう絶対放さないという話じゃなくて、インターネットやパソコン通信を見ましても総務庁の統計というのが一番有用性があるというふうに私も思うんですよ。だから、そういうところに全部やらせた方がいいんではないかという...全文を見る
○荒木清寛君 終わります。
05月15日第140回国会 参議院 大蔵委員会 第13号
議事録を見る
○荒木清寛君 それではまず、金融ビッグバンとも密接に関係をいたします野村証券疑惑についてお尋ねをいたします。  証券取引等監視委員会は先般十三日、証取法違反、損失補てんの嫌疑で野村証券(株)及び同社元役員等三名を東京地検に告発したということであります。数々の困難の中、告発にまで...全文を見る
○荒木清寛君 そこで、今後の調査の方針について可能な範囲でお話しを願いたいと思いますけれども、報道等を拝見しておりますと、この捜査といいますか調査はもう東京地検の特捜部の方に移ったかのごとき報道であります。ですから、監視委員会としてはもうこれで一応告発をもってこの調査は終了という...全文を見る
○荒木清寛君 比較的少ないスタッフで大変だと思いますけれども、頑張っていただきたいというふうに考えます。  そこで、大蔵大臣にお尋ねをいたします。この野村証券、リーディングカンパニーでありながら不祥事を繰り返したわけであります。しかし、ここに至りましても、酒巻前社長も国会に、衆...全文を見る
○荒木清寛君 大臣にもう一問お尋ねしますが、株価が回復しているという見方が一般的な中で、しかし、なおかつ株式市場は破局のふちにあるという見解もあるわけです。その理由としては、金融新時代の担い手になれる証券会社が数少ない。今回の事態を見ると、それもそうかなというような気もするわけで...全文を見る
○荒木清寛君 それでは次に、前回も質疑をいたしましたが、日産生命の破綻問題です。  大臣は、当局は適切に行動したんではないかというお話でありましたが、どうも私は納得ができません。それでなぜ破綻をしたのかという理由を二つ先般も挙げられまして、一つはバブル期に高利の個人年金商品を特...全文を見る
○荒木清寛君 それは会社が通常の状況にあるときにはそんな資産運用について一々当局が口を挟んではいけないと思います。しかし、この会社は平成七年九月にもうそういう意味では破綻の兆しありと、だって保険会社が実質的な債務超過などというのは初めてのことじゃないですか。そういう状況になった後...全文を見る
○荒木清寛君 私も個々の取引についてまで一々当局の決裁を求めるなどという話じゃありませんで、大枠の資産運用の話をしているわけです。そんな一年間で株式の残高を倍にするようなことにオーケーを出していたのかと。経営改善計画を守っておりながらそういう無理な資産運用ができたという話であれば...全文を見る
○荒木清寛君 今、その中に連結財務諸表というお話がありましたので、御報告を願います。  バブル崩壊後、日本の企業の海外進出が進みまして、九〇年代後半からは海外の現地法人あるいは子会社でも利益が上がるようになりました。そのために、連結財務諸表をつくる場合の会計基準としまして、日本...全文を見る
○荒木清寛君 平成十三年三月ですか、経過措置は。それをもって日本の会計基準に戻すというんじゃなくて、むしろおっしゃるように、連結財務諸表についてはアメリカの方が先行しておったわけですから、我が国の基準をむしろ米国なら米国のSEC基準に合わせる方向で考えていくというようなことが必要...全文を見る
○荒木清寛君 先ほどもありましたが、日本の会計制度の問題点というのは、国際的には時価主義、時価評価の流れが進む中で、取得原価主義を採用していることだという指摘もあります。  この国際会計基準委員会、IASCですか、会計士団体の集まりであるという話ですけれども、その委員会は三月二...全文を見る
○荒木清寛君 九八年三月にまとまるという話ですけれども、この原案の原則からそれほど大きく外れることはないんではないかというふうにも思うわけですね。  そこで、大蔵省は本年三月二十八日に金融機関に時価会計の導入を認可し、これを受けまして都市銀行等は四月からいわゆるトレーディング勘...全文を見る
○荒木清寛君 証取法だけではなくて、商法の改正にもかかわる問題であるというお話でありました。  そういう面でいいますと、私は金融商品につきましてはやっぱり時価会計を原則とすべきであるというふうに考えるわけです。この持ち合いの問題につきましても、そういう長期に保有するものを時価評...全文を見る
○荒木清寛君 この問題の最後に、有価証券に限らない、土地なども簿価のままでいいのか幅広く議論をしていくという考えもありますね。どうですか。
○荒木清寛君 今、証券局長もにこっとされましたけれども、私が今読んだのは、長野さんがどこかの本でインタビューに応じられたそのものを読んだわけでありまして、違うことを言ったらこれはもうちょっとけしからぬと思ったんですが、ありがとうございました。  最後に、私、東京ビッグバンという...全文を見る
○荒木清寛君 東京ビッグバンは外国との関係があるから別問題かもしれませんが、しかし、東証一極集中ということが言われているわけですね。だから、私はこの東京ビッグバンという言葉に若干ひっかかりがあると申し上げたわけなんです。  例えば、ことしの一月には、三菱商事が東証と大証を除くす...全文を見る
○荒木清寛君 最後に、大臣に。今局長がお話しになった、イギリスではロンドンに市場が集中した、一方でアメリカでは分権的なそういうことになっていると。今後の日本の地方証券取引所のあり方ですね、もうそんなに広い国じゃないし、通信も発達しているわけですから、むしろ効率という面では集中した...全文を見る
○荒木清寛君 終わります。
○荒木清寛君 私は、ただいま可決されました外国為替及び外国貿易管理法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、平成会、社会民主党・護憲連合、民主党・新緑風会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     外国為替及び外国貿易管理法の一部を改...全文を見る
05月28日第140回国会 参議院 予算委員会 第20号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木清寛でございます。  野村証券にとりましては、平成三年に続きまして二度目の証券不祥事でございます。先ほど田淵参考人は世間をお騒がせして申しわけないとおっしゃいましたが、それで済む問題ではございません。本当に悪いことをしたという気持ちがあるのであれば、事...全文を見る
○荒木清寛君 甘いというよりも、本当のことをおっしゃっているのかという疑問を私は持たざるを得ません。  株主様だからということで会ったとおっしゃいましたが、しかし衆議院大蔵委員会では、この株主様がそれだけの株式を持っているということはつい最近知った次第でございますなんておっしゃ...全文を見る
○荒木清寛君 しかし、この三十万株の小甚ビルディングでの株式取得は、いわゆる総会屋小池隆一の借名口座といいますか、法人名義で三十万株を持っているということを知ってお会いになったんじゃないですか。千株といったら私だって買えるぐらいの株式ですよ。千株持っている株主さんが来たら全部社長...全文を見る
○荒木清寛君 そうしますと、長年の株主様だから会ってほしいというのはどなたにおっしゃられたのかという点が第一点。  それと、長年の株主様だけじゃその人の属性が全然わからないわけでありまして、どういう仕事をしているのかとか、我が社にとってどういう貢献があるのか、どういう意味で大切...全文を見る
○荒木清寛君 その紹介を受けた役員はどなたでございますか。
○荒木清寛君 その村住さんは小池隆一が総会屋であるということは当然認識していたはずであります。その信頼している村住役員でありますから、当然あなたもそのことについては説明を受けたんではないですか。つまり、総会屋といいますか、そういうことをしている人物であるという報告は受けて会ってい...全文を見る
○荒木清寛君 だから、総会屋と聞いていませんか。総会屋だってことはお聞きになっていませんか。
○荒木清寛君 要するに、そういう人物であるということは認識していたというお話だと思います。  どこでお会いになりましたか。そして、どういうお話をその面談のときにされましたでしょうか。御記憶の限りでお答えください。
○荒木清寛君 いや、そんなに難しいこと聞いていませんから、必要な範囲で、場所と内容ですから。
○荒木清寛君 余り差しさわりのないお話をされたのかもしれませんが、平成四年に会われたのは定時総会の前ですか後ですか、いずれですか。
○荒木清寛君 六月の総会の前ということですが、平成四年の六月の総会は混乱が予想されておりました。前年の損失補てん問題や電鉄株の株価操縦疑惑について経営陣の責任追及があるのではないかと言われておりまして、小池隆一からもこの総会に関して議案提出の予告文書が提出をされた、あるいはこの総...全文を見る
○荒木清寛君 要するに、総会の前に質問状を出した小池隆一と会われたということは、この株主総会を平穏に乗り切ろうという意味もあってごあいさつをされたんでしょう。
○荒木清寛君 そうしたら、日本経済の話や鎌倉の話は結構ですけれども、真偽はどういう目的でお会いになったんですか。そんな話をするためにお会いになったんですか。何らかのそういう意図があったんでしょう。
○荒木清寛君 話していなくても、お会いになること自体が大変重要な意味があると思うんです。  事実、翌年の平成五年三月には小甚ビルディングの名義で口座が開設をされた。これは要するに小池隆一の実質的な口座であって、それから大々的な利益供与が始まっているわけですね。要するにあなたが、...全文を見る
○荒木清寛君 田淵参考人にお尋ねいたしますが、参考人は、児玉誉士夫氏の側近で、先ほども質問にありました大物総会屋である元出版社社長、この方にお会いしたことありますか、あるいは面識ございますか。
○荒木清寛君 小池隆一氏の実弟の名前で口座を持ったのは平成元年でございまして、当時、田淵参考人は会長でございました。そして、小池隆一の担当者は秘書室担当の取締役であるということは前回も酒巻参考人がお認めになったわけでありまして、当時の田淵会長の側近の取締役が小池隆一を担当していた...全文を見る
○荒木清寛君 これは私が言ったのではなくて、酒巻参考人も衆議院でお認めになっております。  次に、VIP口座につきまして、酒巻参考人にお尋ねいたします。  八千人から九千人、そういう扱いであるということですが、その中に政治家と官僚は何人ぐらい含まれていますか、御報告願います。
○荒木清寛君 これは、さきの参考人質疑でも議題といいますか、問題になった件でありますし、今ある意味では国民が一番関心を抱いている事柄ですよ。どうしてそんなこともお調べにならずに、きょう、ここに臨まれたんでしょうか。  私は、少なくとも、今言った官僚や政治家は何人その中に含まれて...全文を見る
○荒木清寛君 そういう特別扱いしていないというのであれば、何の問題もなかったというのであれば、なおさらのこと報告すべきじゃないですか。プライバシー、守秘義務とおっしゃいますが、名前は結構です、人数だけでも報告してください。
○荒木清寛君 次に、田淵参考人にお尋ねをいたします。  野村証券は早くからアジア展開を進めてこられた。両田淵相談役が取締役に復帰されたのも、両氏のアジアでの人脈を生かすためだという先ほどの酒巻参考人のお話でありました。  そこで、野村証券グループがベトナム北部に造成してきまし...全文を見る
○荒木清寛君 そうしますと、ベトナムにも行かれていないし、このプロジェクトには関与していないということでございますね。  そこで、田淵参考人に会長、社長御在任当時のお話をお聞きしますが、大事なお客さんというのは証券会社に限らずあるわけであります。  そこで、野村証券としまして...全文を見る
○荒木清寛君 終わります。
06月06日第140回国会 参議院 大蔵委員会 第18号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木清寛でございます。  きょうは、先生方大変ありがとうございます。まず、佐伯参考人にお尋ねをいたします。冒頭にも御発言がございましたけれども、第一勧銀をめぐる利益供与事件は本当に残念でございます。ただ、この問題は、単に一つの第一勧業という銀行の問題ではな...全文を見る
○荒木清寛君 第一勧銀に限らず、依然として総会屋のようなものが存在しているというのは、私は一つには特に大手企業の総会に対する考え方という問題があるんではないかと思います。要するに短くてしゃんしゃんで終わるのがいい総会なんだという。そういう考えを改めて、むしろ言いたい株主にはもう言...全文を見る
○荒木清寛君 佐伯参考人に引き続きお尋ねをいたします。不良債権の問題につきましては、これに関しまして国民の間からも金融機関の徹底したリストラを求める声が高まったところでありますけれども、この経営の合理化、リストラの進捗状況はどのようになっておりますでしょうか。
○荒木清寛君 館参考人におかれましては、金融制度調査会の会長としてのお取りまとめ、大変に御苦労さまでございました。  ただ、厳しいことを言って申しわけございませんが、いろいろ私もこの審議会の経過、マスコミ報道等を見ておりますと、大変厳しい批判的論調が強かったわけですね。それは大...全文を見る
○荒木清寛君 改正案の日銀と政府の意見の調整ということに関しまして、政府からの政策委員会への出席権というのがあるわけですね。それがあるんであれば、この議決延期請求権、そこまではあえて必要ではないんじゃないかというふうに思うわけでありますが、しかも国際的なスタンダードという意味から...全文を見る
○荒木清寛君 館参考人にもう一問だけお尋ねします。あるインタビューで、「国会への業務報告を蔵相経由としたのはなぜか」と、そのお答えとして、「残念ながら日銀は国会に対して直接報告し、政治からのプレッシャーをはね返せるだけの訓練を受けていない。」というお話がありまして、いろんなところ...全文を見る
○荒木清寛君 立脇参考人にお尋ねをいたします。  先ほどのお話で、日銀の監督者としてはむしろ総理府などを考えた方がいいというお話でございました。具体的にそうなった場合、では総理府から政策委員会に出席をするのかとか、あるいは議決延期請求権を持つのかという話になるんですが、その場合...全文を見る
○荒木清寛君 立脇参考人に続いてお尋ねいたします。この為替介入権につきましては、政府が一元的に管理をするというのが今回の基本的な改正案の考え方でありますが、中央銀行も一定の役割を果たすべきではないかという指摘もございます。現にブンデスバンクは為替の介入権を持っているということであ...全文を見る
○荒木清寛君 先ほどのお話では、日銀法の目的としまして物価の安定と通貨価値の安定を掲げるべきだというお話でございました。相対立する場合には物価の安定の方を優先すればいいんだというお話だったと思いますが、ただ、先ほどの館参考人のお話でしたでしょうか、もともと両立ということは難しいん...全文を見る
○荒木清寛君 最後に田尻参考人にお尋ねいたします。もし日銀法が改正されておれば、この二度のインフレにおける日銀の失敗というのはなかったというふうにお考えなんですか。
○荒木清寛君 ありがとうございました。
06月10日第140回国会 参議院 大蔵委員会 第19号
議事録を見る
○荒木清寛君 まず、本案の前に大蔵大臣にお尋ねしますが、きょうの朝刊によりますと、「通産省は法人税を減税しても、経済刺激効果により結果的には税収の増加につながるとの試算をまとめた。」という記事がありました。従来より我々が主張していたことでもございます。記事には数字の試算もあります...全文を見る
○荒木清寛君 それでは法案に入りますが、提案理由にあります日銀の独立性あるいは意思決定の透明性を高めることができるかどうかは、一つには政策委員会の今後の運営にかかると思います。  そこで、松下総裁にお尋ねしますが、昨年の報道によりますと、日銀が金融政策などの最高意思決定機関とさ...全文を見る
○荒木清寛君 そうであれば、なぜこの政策委員会がスリービングボードなどと呼ばれてきたのかという感じがするんですね。あるいは別の指摘にによりますと、通称円卓会議というんですか、いわゆる政策委員になっていない理事、総裁によるそういう役員集会が頻繁にあって、実質的な政策なんかはそこで決...全文を見る
○荒木清寛君 その業務の執行と政策の決定というのが、果たして判然と区別できているのかという感じがするんです。実際は金利政策ですとかあるいはマネーサプライですとか、そういうことも役員集会の中で議論してきたのではないでしょうか。
○荒木清寛君 しかし、理事という制度自体は残っているわけですね。そういう定款あるいは法律にはないにせよ、事実上のそういう役員集会というのも従前どおり今後もやっていくということにはならないんですか。
○荒木清寛君 形を変えたそういう役員集会のようなものが存続しないように私は要望いたします。  それで、大蔵大臣に、政策委員の選任、人選の基準につきまして随分議論されてきましたが、政府側代表者が二名参加できることでもありますから、政策委員につきましては省庁OBは排しまして、あくま...全文を見る
○荒木清寛君 あえて省庁OBを私は入れる必要があるのかと思います。  最後に、総裁に、今回の目玉の一つであります政策委員会の議事録の公表、第二十条一項によりますと、要旨につきましては速やかに公表するというお話で、どのぐらいの期間かということもさんざん論じられましたが、ついに具体...全文を見る
06月11日第140回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第7号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木清寛でございます。  まず、大蔵大臣にお尋ねをいたしますが、橋本総理以下、六大改革の一つに金融制度改革を位置づけ、日夜頑張っていらっしゃるという点は敬意を表します。  しかし、今回は、その金融改革の出ばなをくじくような不祥事が、野村証券また第一勧銀に...全文を見る
○荒木清寛君 護送船団方式が今批判されているわけですから、そういう個々の企業の、幾ら大企業であるといっても、そういう大事に大蔵省が口を出すというのはあってはならないと思います。  しかし、この場合は非常時といいますか、そういう金融市場を汚染するようなことをした企業でありまして、...全文を見る
○荒木清寛君 いささかたりともこの件に関しまして、第一勧銀なり野村証券に対しまして当局が甘いとかかばっているとか、そんな見方が出ないように厳しく当たっていただきたいと要望いたします。  今回の不祥事の背景には、もちろんその企業が犯罪を犯したわけで、故意に犯したわけで一番悪いわけ...全文を見る
○荒木清寛君 グローバルスタンダードという点でいうならば、たとえトップ銀行やあるいは断トツの証券会社でありましても基本ルールを無視した場合には倒産を含む厳しい社会的な制裁を受けるというのが私は世界のルールではないかと思います。  九五年の二月には英国の名門商業銀行、ベアリングズ...全文を見る
○荒木清寛君 そこで、官房長官にお尋ねいたしますが、今回の不祥事というのは証券、金融のトップ企業というのがいかにやみの世界といまだに結びついていたかということをあからさまにしたわけでありまして、国民全体が怒りに燃えているわけであります。  そこで、もう長くは申しませんが、やはり...全文を見る
○荒木清寛君 そこで、先ほど大蔵大臣からは検査のあり方というお話がありました。今後はしかし金融監督庁にその権限が移るわけでありますから、官房長官にお尋ねいたしますが、今回の法改正によりましてこのような不祥事あるいは違法行為を摘発する行政の機能というのは強化拡充されているのかどうか...全文を見る
○荒木清寛君 今、官房長官は住専を踏まえて企画立案機能と検査監督機能の分離という視点をおっしゃいました。今回のこの改正案は、それとともに財政と金融の分離という視点もあるんではないかと私は考えます。このことはもう既に各方面で指摘をされておりますけれども、二度にわたるインフレ、バブル...全文を見る
○荒木清寛君 この監督庁構想というのは与党三党のプロジェクトの約一年にわたる議論の結果このような姿になったわけであります。最終決定は昨年の十二月二十四日であるというふうに聞いておりますが、その前述の三党の合意事項の中にこの財政と金融の分離という方向性があったように私は思っているわ...全文を見る
○荒木清寛君 その延長線上に金融と財政の分離を考えるかどうかによりまして、私が次にお尋ねをすることもかかわってくるわけなんですが、どういう人を初代の長官に任命をするのかということです。  これは、この組織はまだ法案も通っておりませんし、通ったとしましても来年からの話でありますか...全文を見る
○荒木清寛君 私も、先般、顧問、スタッフとして、民間からそういうスタッフをそろえたらどうかというお話がありまして考えたわけでありますけれども、いま一点お尋ねをしたいことは、今回の大蔵省改革につきましても、依然として焼け太り批判というのがあるわけです。  問題は、今回の監督庁の設...全文を見る
○荒木清寛君 私の言うことは、ある意味では机上の空論だというふうに言われるかもしれませんが、先ほど来の議論のように、大蔵大臣もこの検査のあり方ということを問題といたしましたし、この検査機能の強化拡充ということにつきましては共通の一つの理解があるんではないかと思うんです。  そう...全文を見る
○荒木清寛君 私は、これまでの審議に参加しておりまして、なかなか大蔵省と金融監督庁が判然と分離をされているというイメージがわいてこないわけなんですね。  一点、お尋ねいたしますけれども、金融監督庁は庁舎はどこを利用されるんですか。まさか今の大蔵省の中で壁一枚隔てて大蔵省と監督庁...全文を見る
○荒木清寛君 少なくとも同じ建物に同居ということはないということで、若干イメージがわいてきたわけであります。  次に、大蔵大臣にお尋ねをいたします。それは預金保険機構の件についてなんです。破綻金融機関の処理スキームをつくりまして預金保険機構を発動するという業務は、ある意味では最...全文を見る
○荒木清寛君 納得できません。  冒頭におっしゃったことは、預金保険機構というのは民間金融機関でないしという話だったと思います。ただし、じゃ預金保険機構はどういう仕事をするかといいますと、確かにこれは政府認可の特別法人でありますけれども、民間の金融機関が破綻した場合にどう預金者...全文を見る
○荒木清寛君 そんなにこの預金保険機構は民間金融機関と離れていないわけです。だって、準備金というのは金融機関からの保険料で賄われているわけですし。  それではお尋ねいたしますけれども、預金保険機構につきましては、大蔵省と金融監督庁がそれぞれ関与していくというお話だったんですけれ...全文を見る
○荒木清寛君 例えば、預金保険法の附則の第十六条の改正、つまり去年の金融三法のときに決まりました特別資金援助というんですか、これについては、特別資金援助、すなわちペイオフの限界を超えた資金援助をする場合の話ですが、これについては監督庁長官と大蔵大臣が共同してかかわるということにな...全文を見る
○荒木清寛君 時間もなくなりましたので最後にお尋ねいたしますが、全く別の問題でございます。証券会社の破綻に備えた社団法人寄託証券補償基金というのがあります。各証券会社の拠出により三百五十一億円の基金があるわけでありますが、しかしこれでは不十分であるので公的資金の導入の道を開いても...全文を見る
06月11日第140回国会 参議院 本会議 第34号
議事録を見る
○荒木清寛君 私は、平成会を代表いたしまして、ただいま議題となりました日本銀行法案に対し、反対の立場から討論を行うものであります。  現在、我が国は、経済、社会のあらゆる面において構造改革が求められています。金融システムのあり方についても、これまでの大蔵省主導による護送船団方式...全文を見る
09月26日第140回国会 参議院 内閣委員会 閉会後第1号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木清寛でございます。まず、官房長官に先ほども御答弁がございました点をお伺いします。  先ほど、この人勧の完全実施に関しまして官房長官からは、人勧尊重という基本姿勢、しかし一方では総人件費を極力抑制しなければいけないというその調和の問題のお話がありました。...全文を見る
○荒木清寛君 この問題につきまして総務庁長官にもお伺いをいたします。  総人件費の抑制ということは、もう来年度から待ったなしで行わなければいけないわけです。この点で前の武藤長官は、ことしの五月、国家公務員の新規採用者の半減を各省庁に要請したわけであります。これは言うまでもなくそ...全文を見る
○荒木清寛君 近々関係閣僚会議を開くという話でございますが、ぜひ凍結等のことがないように検討していただきたいと思います。  そこで、行革につきましての両大臣の御決意をきょうはお伺いしたいんですが、先般、行政改革会議の中間報告、一府十二省庁案が発表になりまして、私も拝見をいたしま...全文を見る
○荒木清寛君 その点に関して総務庁長官にさらにお伺いします。  今度十一月に最終報告になるわけでありますが、その中に率いて行政経費節減の具体的な姿、何割削減する、あるいは公務員の定数を何割削減する、そういう具体的な姿、目標というのをきちんと盛り込んでいただけるんでしょうか。
○荒木清寛君 そうしますと、この最終報告を受けまして、当然、総定員法あるいは現行の定員削減計画も行革という視点での見直しをしなければいけないということになりますね。
○荒木清寛君 この点は最終報告を待ちましてさらに議論を深めたいと思います。  そこで、人事院に今回の公務員の再就職規制、いわゆる天下り規制につきましてお伺いいたします。  今回の勧告によりまして、特に幹部職員の天下りについて規制が強化されたということは確かにあるかと思います。...全文を見る
○荒木清寛君 そういう意味では、ぜひ経済界のみならず国民各層のそういう厳しい意見を十分踏まえてやっていただきたいと思うんです。  確かにそういう方の職業選択の自由ということは大事だと思いますけれども、じゃ一般の今の民間の方がどうかといいますと、六十歳で定年退職をし、まだ元気で働...全文を見る
○荒木清寛君 確かに人事院としては法律によって与えられた権限の行使という中で適切な人事行政をという話かと思います。  それでは、総務庁長官にこの点をお聞きいたします。  といいますのは、もう総務庁もこの公益法人や特殊法人、指定法人への再就職につきましては問題意識を持っていると...全文を見る
○荒木清寛君 最後に、人事院に伺いますが、今回の勧告によりまして、能力、実績を重視した給与体系への転換を表明されました。具体的には、期末手当につきまして成績率の幅を拡大するということですが、ただどう客観的、公平に業務成績を評価するかは非常に難しいと思います。これは一歩間違うと、上...全文を見る
○荒木清寛君 終わります。
10月15日第141回国会 参議院 予算委員会 第3号
議事録を見る
○荒木清寛君 国民が政治や政治家に対しまして最も不信を抱くのは腐敗という問題でございます。ですから、繰り返しになりまして恐縮ですが、大事な問題ですから、まず佐藤長官任命の問題につきまして総理にお尋ねをします。  総理は、反省する、おわびを申し上げます、あるいは批判を甘受するとい...全文を見る
○荒木清寛君 佐藤氏にはそのような業績があったんだと思いますが、しかしこの政治改革の原点とも言えるロッキード汚職についてどういう認識を持っているのか。これは再びチャンスを与える上で大変重要な問題じゃないんでしょうか。  昭和六十一年九月二十五日、佐藤氏の東京高等裁判所判決であり...全文を見る
○荒木清寛君 総理は、いろんな批判があることを考え抜いた上で私なりに出した結論だともおっしゃっております。そうであればなおさら、この総理の倫理観と国民の常識との溝は埋めがたいものがあったと言わざるを得ません。  私は、この問題がどれほど国民と永田町の距離を広げたかということを考...全文を見る
○荒木清寛君 いや、私はこれは総理としての資質が問われたのではないかと言っているわけでして、それを簡単に甘受すると言われたのでは困るわけです。  最後に、ではお聞きしますが、一度過ちを犯した人は云々、冒頭申し上げました総理のお言葉、持論、この持論は誤っていた、そういうことなんで...全文を見る
○荒木清寛君 それでは次に、同じく政治倫理に関しまして、泉井石油商会疑惑問題につきましてお尋ねをします。  政官界に多額の献金や接待攻勢をかけていたと言われております泉井石油商会の代表泉井純一被告人が九月八日に記者会見をしました。同人は、自民党の山崎政調会長に対して平成三年十月...全文を見る
○荒木清寛君 この平成七年の山崎拓氏の資金管理団体の収支報告書に泉井純一被告人からの借り入れと返済の記載はあるんでしょうか。
○荒木清寛君 もちろん個人としての借用であったという余地は残るんですが、そうであれば借用書なり領収書なりの提示があってしかるべきではないかとも思うわけですね。あるいはこの泉井被告人が渡辺元副総理あてだったと言っている二億円については特に山崎氏の言及はないわけでありまして、どうなっ...全文を見る
○荒木清寛君 三塚大蔵大臣にもお聞きします。  本年二月の衆議院予算委員会で、この泉井被告人からの献金、適正に処理しておりますということはお認めになった上で、田中慶秋代議士の道徳的にそういう献金は返すべきではないかという御質問に、「議員としての大蔵大臣としてどうするのかと。言わ...全文を見る
○荒木清寛君 いや、これは二月二十八日の話でございまして、またお聞きいたします。  それで、泉井被告人は、政治家への献金に関しまして、これは僕の記憶というよりは取り調べ中にはっきりした数字及び日時であると御理解いただきたいと。要するに、検察の捜査を引き合いにしまして自分の発言の...全文を見る
○荒木清寛君 いろいろ疑問点があるわけでございますので、どうか委員長、国会法百四条に基づきまして、政府当局にこの泉井被告人に関する捜査の概況を報告するようにお取り計らいをいただきたいと考えます。
○荒木清寛君 最後に厚生大臣に。  本年二月二十四日の衆議院予算委員会におきましてこう答弁されております。「遺伝子組み換え食品が世界的に認められて多くの国民、日本国民にも食せられるというような状況になったならば、ぜひとも表示はしてもらいたいなと思っております。」と言われておりま...全文を見る
○荒木清寛君 その点、厚生省の所管であります食品衛生法の適用によりまして、私は表示を義務づけることができると考えておりますので、さらに議論したいと考えます。  終わります。
11月06日第141回国会 参議院 商工委員会 第4号
議事録を見る
○荒木清寛君 まず、今回の愛知万博の開催決定に至ります政府関係者を初め皆様の努力に感謝を申し上げます。  ただ、開催決定直後の総理のコメントは、記者団に対しまして、お金はないが精神的に応援をしたいと、まことに心細いわけなんです。総理が財政再建に真剣であるということはよく理解をし...全文を見る
○荒木清寛君 会場建設費についてでありますが、いわゆる土地の造成を除いた上物の建設費、一千億円から一千五百億円程度という試算があるわけですが、政府としてこの点はどのぐらいの試算をもって今取り組んでおられますか。
○荒木清寛君 そういうことかと思いますが、この会場建設費につきましては、閣議了解におきまして国、地方公共団体、民間資金でそれぞれ三分の一という話になっているわけです。ところが、国も地方も今は財政状況が逼迫ということはもう周知の事実でありますし、景気も大変悪いという状況でございまし...全文を見る
○荒木清寛君 先ほども言及いたしましたが、今、国会におきましては財政構造改革法案が審議をされておりまして、参議院にも回ってくるわけです。いわゆるキャップ制でありまして、それぞれの歳出項目につきまして削減目標が掲げられているわけです。先ほど大臣あるいは審議官から既定経費の枠内でとい...全文を見る
○荒木清寛君 やや具体的なことを聞きますが、この会場建設費についての財政支出というのは、これは一般会計から行うんですか、それともそのほかの支出になるわけでしょうか。
○荒木清寛君 もう一つ、この地域、愛知県ですか、に係ります国家的プロジェクトの一つに中部新国際空港構想があるわけです。これにつきましては、実は二〇〇五年万博との同時開港といいますか、それまでに開港してもらいたいという期待が大きいわけです。もっと言えば地元の悲願であると言ってもいい...全文を見る
○荒木清寛君 ありがとうございます。力強いそういう御決意を聞きまして、私も私なりに頑張りたいと考えております。  そこで、建設省にお越しいただきましたので、この万博会場にアクセスをする道路整備の問題につきましてお聞きしたいんですが、きのう中部の民放のニュースでこういう報道があっ...全文を見る
○荒木清寛君 そういう状況だと思いますが、重ねてお聞きしますが、建設省として万博開催時にそういうすべての手続を終えて開通できるのかできないのかという見通し、あるいは県からの相談というのはないわけなのですか。
○荒木清寛君 急な質問通告で、大変にありがとうございました。  そこで、通産大臣に、またこれも所管外と言われたらそういうことなんですが、今も言いました問題も含めまして、会場への交通アクセス等周辺の関連公共事業の推進についてもぜひ御尽力いただきたいと思うのです。会場だけつくればそ...全文を見る
○荒木清寛君 財政再建に向けまして非常に厳しい折ではありますが、めり張りのきいた公共投資ということでぜひ御尽力願いたいど考えております。  そこで、自然と人間の共生を目標にした万博でありますから、環境影響評価を適切に行うということは極めて大事なことでございます。先ほども言及がご...全文を見る
○荒木清寛君 もう一つ、地元が心配をしておりますことは、二〇〇五年といいましても八年しかないわけでありまして、必ずしも余裕はないわけです。しかし、この環境影響調査は十分にやっていただかなければいけません。そこで、このアセスのすべての手続をいつまでに終えるという、そういう見通しを持...全文を見る
○荒木清寛君 大臣に二点ばかりお聞きをしたいんですが、先ほど万博の今日的意義ということで御答弁がありました。もう一つ、それを日本でやるということについてどういう位置づけといいますか、意義を認めていらっしゃるんでしょうか。
○荒木清寛君 最後に、今回はアジアの視点からのエキスポということも目指しているわけでありまして、いかにアジアの国々を巻き込んで、また主体的に参加をしてもらうか、それを促進していくかということが大事かと思います。  この点、大臣あるいは政府としてどう取り組んでいかれますでしょうか...全文を見る
○荒木清寛君 終わります。
11月10日第141回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第3号
議事録を見る
○荒木清寛君 まず総理に、国民は政治により高い倫理を求めております。総理も今回の所信表明におきまして同趣旨のお話をされております。  ところで、先般、自民党の比例代表近畿ブロック選出の野田実衆議院議員の地元事務所職員が公選法違反、買収で最高裁に上告を棄却され、有罪、すなわち野田...全文を見る
○荒木清寛君 そういう啓蒙をされてきたということはわかりますが、しかし、それに反する事態が起こってしまった場合にどうするのかというのが私は総理の政治倫理ではないかというふうに思います。  そこで関連しまして、現在、参議院の宮城選挙区の補欠選挙が行われております。この選挙には自民...全文を見る
○荒木清寛君 先ほどは野田実議員の話につきましては、そうはおっしゃっておりますけれども、きちんとお答えをされたわけでございます。連座制で辞職をした議員について県民に反省の意を表したいというのであれば、まさにそのやめられた後の補欠選挙で擁立をしないというのが本当の反省であると私は意...全文を見る
○荒木清寛君 それでは次に、山崎拓氏は平成七年の参院選挙におきまして福岡選挙区の候補者合馬敬氏の選対責任者を務められました。そこで、山崎拓氏個人または山崎氏の資金管理団体から合馬敬氏の資金管理団体へ寄附がなされているかどうか、あるいは合馬敬氏の選挙運動費用収支報告書にこの寄附の記...全文を見る
○荒木清寛君 山崎氏の反論を素直に受け取りますと、選挙の責任者をしているときに一千万円借りて返したと言うんでありますから、そのお金は恐らく選挙のために使われたんだろうというふうに思います。しかし、今報告を求めましても、この収支報告にはそういうお金の流れというのは出てこないわけであ...全文を見る
○荒木清寛君 一々の出入りといいますか、きちんと収支報告をしていますか、あるいはそういう書類はあるんですかと普通であれば私は聞くべきだと思うんです。  それで、総理はこの国会の所信表明でこうおつしゃつていますね。佐藤総務庁長官の起用問題につきまして、「政治により高い倫理性を求め...全文を見る
○荒木清寛君 これで私は法案の質疑に入りますが、しかし六つの改革というのが最重要課題だとおっしゃっているわけであります。これは国民にある意味で痛みを伴う改革でありますから、その前提として、政治倫理がしっかりと確立をしているということが大前提でありまして、私は今のような御答弁で本当...全文を見る
○荒木清寛君 そこで、今回審議をされております財政構造改革法案につきまして入ってまいります。  この法案の第二章の歳出削減についての具体論、各論でございますけれども、最も詳細な規定がこの社会保障関係費の歳出削減でございます。そういう意味で、ある人はこの法案は別名、社会保障関係費...全文を見る
○荒木清寛君 私にはどうしてもこの福祉予算を削減してどうして安心で豊かな福祉社会が実現できるのかわからないわけです。  それで、総理にもう一言申し上げたいのは、国民としましては、消費税その他で九兆円の大増税、その上で福祉のレベルが下がるのであればたまらない、そういう思いでござい...全文を見る
○荒木清寛君 総理のおっしゃることはそうかもしれませんけれども、しかし、それは三年前の消費税を二%上げるときの話とは違うんじゃないですかということを申し上げているわけです。
○荒木清寛君 それはそうですけれども。まあやめておきます。  次に、公共投資の削減の問題につきまして、公共事業予算に係る改革の基本方針という問題につきまして若干話をさせていただきたいというふうに思います。  公共事業にいろいろなむだ遣いがあるということはいろんな場面で指摘をさ...全文を見る
○荒木清寛君 そこまで言っておりません。そこまで私聞いておりませんが。
○荒木清寛君 今いろいろおっしゃいましたけれども、しかし法案には、第十三条に「重点化及び効率化を図るものとする。」という、この一言が書いてあるだけなんですね。どういう手法でそういう判定をするのかということは一言も基準が書いていないわけです。なぜそういうことをこの法案に盛り込まなか...全文を見る
○荒木清寛君 私は、そうではなくて、まだ明確な基準が確立をしていないという話だと思うんです。現に、六日に行われました財政制度審議会の歳出削減合理化特別部会では、公共工事予算について予算配分基準の明確化等々が必要との認識で一致をしたと。要するに、そういう投資基準というのはまだ議論を...全文を見る
○荒木清寛君 もう少しこのごみ問題、具体的にお聞きをいたしますが、ごみ焼却施設等から発生をしますダイオキシン類は自然界には存在をしない化学物質で、人類がつくり出した最強最悪の毒物とも言われております。  今ダイオキシン問題が新聞に載っていない日はありません。この削減対策の重要性...全文を見る
○荒木清寛君 その御決意はわかりましたが、では実際にダイオキシン対策に係る予算、来年度の概算要求額は本年度に比べましてどのぐらい伸びた額を要求しているんですか。
○荒木清寛君 ですから、ダイオキシン対策費は合わせて何%の伸び率になるんですか。
○荒木清寛君 私が事前に要求して報告をしてもらったところでは、本年度は五百九十億六百万円、来年度の要求は六百十四億八千八百万円、プラス四・二%ですよね。伸びているは伸びているんですが、しかし厚生大臣、いよいよこれからダイオキシン削減対策をやっていこうという話です。市町村の運営する...全文を見る
○荒木清寛君 ここにも機械的に一律に延長するという、厚生省は恐らくもっとダイオキシン対策に割きたいんでありますが、この廃棄物処理関係の予算が三・七%減という状況の中ではそれもままならないという話だと思います。  私は、一方で、こういう予算こそばっさりと切るべきだと思うことは、第...全文を見る
○荒木清寛君 それで、この法案をつくった方にお尋ねをしたいんですが、この三十六条は、特殊法人等に対して交付される補助金は、「削減又は合理化を図るものとする。」と、こういう書き方なんですね。これですと、削減をしなくても合理化をすれば逆にふえてもいい、そういうことになりますか。
○荒木清寛君 村山内閣以来、特殊法人の合理化というのは行革の目玉としてやってきたわけですから、どうしてここに削減するというふうにはっきり書けないんでしょうか。あるいはキャップ制で七%、あるいは五千五百億円、どんどん具体的な数字が出ているのに、どうしてここは数値的に何割減らすという...全文を見る
○荒木清寛君 そういうことであれば、どうして一割どころか二割、三割減らすという話がここでできないのかということを言っているわけで、平成七年以降本年度に至るまで、特殊法人に対する補助金等及び出資金の伸び率を報告してもらえますか。
○荒木清寛君 合理化をする、すると言いながら、実際は補助金はふえているわけでありまして、それで福祉予算を減らされた国民が納得するのかというふうに私は思うわけであります。  最後に総理にお尋ねをいたします。  これは、元経企庁長官の田中秀征氏が毎日新聞にインタビューでお答えにな...全文を見る
○荒木清寛君 同僚の直嶋議員も話をいたしましたが、今この財政デフレをもたらす本法案を成立させることになれば、まさに私は日本経済は失速をすると懸念をしております。しかも、この法案の内容たるや、単なる歳出の繰り延べでありまして、とても構造改革の名には値しないわけです。そういう中で本当...全文を見る
11月19日第141回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第10号
議事録を見る
○荒木清寛君 まず、昨日政府が発表いたしました経済対策につきましてお尋ねをいたします。  この頭に「緊急」という二文字がついておるんですが、経企庁長官、何か即効性のある対策がこの中に入っているんですか。そのことが一番きのう、きょうの論調でも厳しく、中長期的な対策としては一定の評...全文を見る
○荒木清寛君 内容は私承知しておりますので、一々御詳細に説明いただかなくていいんです。  今のこの金融状況を考えての中小企業に対する融資の拡大、これはそれで評価をいたしますが、しかし、もっと市場といいますか国民は直接的にこの不良債権処理の問題を心配しているんじゃないですか。拓銀...全文を見る
○荒木清寛君 今言ったお話で果たしてどれほど金融不安が解消するかというふうに思うんです。  それで、自民党の方では金融機関支援のために公的資金で優先株購入というようなことも検討されているようですが、そういうことも含めて、今の税制の話とはまた別に、金融不安の解消策というのをさらに...全文を見る
○荒木清寛君 私は、ぜひこの公的資金導入の是非も含めて検討いただきたいというふうに思います。  そこで、大蔵大臣に法案のことについてお尋ねしますが、法案の第四条では二〇〇三年までに財政赤字の対GDP比を三%以下にするという目標を置いております。この財政赤字については貯蓄投資差額...全文を見る
○荒木清寛君 それでは、この貯蓄投資差額については、経企庁の国民経済計算年報、平成九年版が出版されまして、平成七年度分までの確定値が出ているわけであります。しかし、大蔵省、自治省は平成八年度、九年度につきましても、財政赤字の、貯蓄投資差額の推計額を独自に算出しているわけであります...全文を見る
○荒木清寛君 そうなりますと、今の計算は全く貯蓄投資差額という考え方と別の考えで推計しているわけですね。簡単に言うと、国債の新たな発行額、それから一般会計の借入金の純増額、特別会計の借入金の純増額、これを推定されるGDPで割るというわけでありまして、そういう難しい貯蓄投資差額とい...全文を見る
○荒木清寛君 そうですがね。  そうなりますと、そういう考え方で計算をしたものと貯蓄投資差額という考え方でやった値というのはほぼ一致するという考え方なんですか。
○荒木清寛君 ですから、概念的に同じであると言うのであれば、私が申し上げたいのは、第四条の目標値も今おっしゃったように国債の純増額、一般会計借入金の純増額、特別会計借入金の純増額をGDPで割るという非常に国民にとってわかりやすいものを設ければ足りるのに、なぜそんな貯蓄投資差額とい...全文を見る
○荒木清寛君 そうなりますと、確定値と推計値が同じ考え方に基づいて計算されていないわけでありまして、そういうものを国会にあるいは国民にこの第五条で報告してもらって、果たして比較ができるのかという疑問がぬぐい去れません。  次に、大蔵大臣に、今、涌井局長もお話しになりましたが、財...全文を見る
○荒木清寛君 それはわかっております。
○荒木清寛君 私の質問の仕方が悪かったのかもしれませんが、おっしゃるような破局的な財政とか公債の歯どめなき累増というのは、財政赤字を三%に抑えるという目標によって達成できるんじゃないかと思うんです、政府のスタンスに立てばですよ。それ以上になぜこの赤字国債ゼロという目標をそれに加え...全文を見る
○荒木清寛君 別の聞き方をしますと、大臣、GDP比三%の範囲であれば、建設国債はいいけれども赤字国債はだめなんだという、そういう明確な仕切りをしたのはなぜですかということをお伺いしているんです。
○荒木清寛君 政府委員にお聞きしますが、そうしますと、この建設国債、赤字国債を分けるというのは国際的なルールなんでしょうか、あるいは諸外国の財政再建においても建設国債、赤字国債というのは区別をして目標を設定しているんですか。
○荒木清寛君 要するに、赤字国債は悪で建設国債は善だという、そういう割り切りが私はあるように思うんです。しかし、建設国債についてだってむだな公共工事というのはあるわけですし、逆に赤字国債を財源とした福祉対策とか、あるいは景気の腰折れを防ぐための所得減税というのも私は有用だと思うん...全文を見る
○荒木清寛君 かみ合わないうちにもう時間になりましたが、私は今後の例えば不良債権の処理につきまして、場合によっては公的資金投入ということだってあり得るわけでして、その場合には赤字国債しか財源は私はないんだと思います。そういう政府の機動的な財政運営までもこの法案によって禁じてしまっ...全文を見る
11月28日第141回国会 参議院 本会議 第7号
議事録を見る
○荒木清寛君 私は、平成会を代表いたしまして、ただいま議題となりました財政構造改革の推進に関する特別措置法案につきまして、法案に反対の立場から討論を行います。  去る二十四日、四大証券の一つである山一証券が自主廃業を大蔵省に申請いたしました。長引く業績の低迷に加え、これまで否定...全文を見る
12月02日第141回国会 参議院 内閣委員会 第4号
議事録を見る
○荒木清寛君 平成会の荒木でございます。  官房長官、早速でございますが、公務員制度にかかわる問題としまして、中央省庁再編のことをまずお尋ねします。  あす三日、政府の行政改革会議は省庁再編についての最終報告を提出すると聞いておりますが、その内容につきましては、これまでの議論...全文を見る
○荒木清寛君 今、総務庁長官からは二十一世紀型行政システムの基本的な枠組みを示し得たという評価でありました。要するに、この枠組みで二十一世紀は出発をするという話でありますが、確かに官房長官おっしゃったように局の削減あるいは人数の削減ということは私も評価をいたします。ただ、根本的に...全文を見る
○荒木清寛君 そうしますと、中身も変わらなければいけない、今後五年間というお話でありますが。そういう意味では、地方分権ということもさることながら、また規制緩和もおっしゃいましたが、私は大蔵省改革が一つこの中央省庁再編の試金石だと思うんです。  そもそも歴史的といいますか時系列的...全文を見る
○荒木清寛君 そうしますと、あす最終報告があるわけですが、九月三日の中間報告に比べてより財政と金融の分離が徹底される方向だというふうに伺ってよろしいんですか。
○荒木清寛君 もう一点だけ総務庁長官にお尋ねしますが、私の記憶では、たしか総理も夏の段階では巨大な利権官庁をつくらないということをおっしゃっておったと思います。それが今回の行革の基本方針であるというふうに理解してよろしいですか。
○荒木清寛君 といいますのは、今度の国土交通省構想は公共工事をほぼ独占するという形になるわけですし、あるいは御担当の総務省につきましても、今の総務庁と自治省に加えまして新たに郵政行政を丸ごとのみ込むという大変な巨大官庁になるわけでありまして、これを利権官庁と言うのが適当かどうかは...全文を見る
○荒木清寛君 私は、地方支分部局の整理統合のみならず、地方分権で公共工事も財源とともに地方に移譲するという観点がなければ、まさに危惧したような状況になると思います。  さて、今度の人事院勧告の実施でございますが、総務庁長官からも労働基本権の制約にかかわる代償措置である、国の根幹...全文を見る
○荒木清寛君 例年ですと人事院勧告実施の閣議決定の際には人事院総裁の談話の発表があるわけでありますが、今回はそれがなかったと聞いております。これはどういうことなのか。要するに、完全実施されなかったことが遺憾であるということなのか、総裁の見解、所感をお聞かせ願います。
○荒木清寛君 人事院勧告を出すときの総裁の談話は、八月四日付でありますけれども、この勧告自体、諸事情を総合的に勘案した結果であるということを表明されていますね。もちろんこの中には、国の財政事情が厳しいということも含めてもろもろの検討をしてこのような勧告をしたという理解でよろしいん...全文を見る
○荒木清寛君 この人事院勧告自体、国の財政が非常に厳しいということも踏まえて出ているわけでございまして、それを一部といえども見送りにしてしまう、私は大変遺憾に思うわけでございます。  そこで、今回は一般職の給与改定については完全実施で、いわゆる幹部職員についての実施の一部延伸と...全文を見る
○荒木清寛君 私が冒頭に省庁再編の問題をお尋ねいたしましたのは、もちろんこの行革の大きな目的というのは行政経費の節減であろうかと思うんです。そのために公務員の定数も縮減される、私は賛成でございます。しかし、本質的には地方分権等によりまして国の仕事を簡素化して経費は節減すべきもので...全文を見る