五十嵐文彦

いがらしふみひこ



当選回数回

五十嵐文彦の2000年の発言一覧

開催日 会議名 発言
07月17日第148回国会 衆議院 大蔵委員会 第2号
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○五十嵐委員 民主党の五十嵐文彦でございます。  本日、私は、大づかみにそごう問題の本質を政治論議してまいりたいと思うのですが、その前に、同僚委員の質問を聞いていまして一つだけ気になることがありますので、最初に質問させていただきます。  森さんにお伺いをしたいと思うのですけれ...全文を見る
○五十嵐委員 いや、再生委員会の関係者の中に、実はB債権だった、B債権には実は債権放棄の要請がなければ瑕疵担保条項の発動に至らない、そういう話があって苦労したという話が漏れ伝わってきたものですからお伺いをしたわけですけれども、決してごまかしがそこになかったというのであればいいので...全文を見る
○五十嵐委員 そちら側の勘違いというのであれば、それは認めざるを得ないと思います。  それで、本題に戻りますけれども、私は、このそごうの問題については三つの本質的な問題があると思います。  一つは、バブル的な手法で急成長した大企業でありますけれども、この破綻処理の問題で、大き...全文を見る
○五十嵐委員 いや、そうはおっしゃっても、皆さんが私どもに持ってきた中には、関連企業が一万社あるからとかあるいは雇用不安が五万人に及ぶとかという資料が入っていたではないですか。それは、やはり一部分を取り出して議論をすることになると思いますので、皆さんがそうは思わなかったと言っても...全文を見る
○五十嵐委員 いや、興銀の犠牲というのは別に私は否定しているわけではなくて、しかし、一時しのぎで時間稼ぎをしようとした気配があるではないか、それがその再建計画のいいかげんさというものにつながっていったのではないかと私は思うわけであります。  特にこの業界というのは今大変な過当競...全文を見る
○五十嵐委員 たびたび慎重の上にも慎重にという答弁があるわけですけれども、政界の用語で慎重にというのはやらないということが通例でありますから、これはやりにくいということをみずから告白しているというふうに解釈をさせていただきたいと思います。  次に移りますけれども、そもそも旧長銀...全文を見る
○五十嵐委員 しかし、その後を見ますと、例えば信販大手のライフに対する態度等を見ますと、債権価値をみずから下げて預金保険機構に引き取らせ、二束三文にして、その後また優良部分をGEキャピタルを通じてつまみ食いをするという、いわばマッチポンプ的な役割を果たしているわけです。これは瑕疵...全文を見る
○五十嵐委員 しかし、みずから債権放棄を拒否して再建計画をつぶすことによって破綻の危険性が出てくるわけですから、適正なリスク管理をしているとは言えないわけであります。  それから、先ほども同僚委員が申し上げましたけれども、ゴールドマン・サックスの影響がどの程度この選定にあったの...全文を見る
○五十嵐委員 たびたび公的負担の極小化というような話が出てくるわけですけれども、これはその瞬間ではそうであったかもしれないけれども、実際にはそうなっていないじゃないですか。  例えば三井信託、それから中央信託のグループも手を挙げていた。彼らのグループは瑕疵担保条項ではなくてロス...全文を見る
○五十嵐委員 矛盾しているのですよね。早急に処理をしなきゃいけないし、早急に担保の審査が正確にできない。だから、引当金を積むか、あるいはロスシェアリングを決めて、腰だめといいますか、それで手当てをしておくというやり方をとるのか。あるいは、厳密に債権を審査して二次ロスが出ないように...全文を見る
○五十嵐委員 世界に例を見ない、恥ずかしい契約だというふうに私は思うわけであります。  それから、そこまでおっしゃるのだったら、時間がなくて一つ一つきちんとした債権の審査ができなかったと言うのだったら、それはロスシェアリングの規定を入れればよかったと私は思うのです。ただ、私は興...全文を見る
○五十嵐委員 個別にはそういうケースも当然あるだろうとは思います。  問題はトータルな話でありまして、ロスシェアリングの問題に戻るのですけれども、要するにロスシェアリングがどうしても必要だった、だけれども、なかったから仕方なくこれだったと言うのだけれども、実は長い交渉過程があっ...全文を見る
○五十嵐委員 民法の瑕疵という考え方はもともとこういうようなものに当てはまるようなものじゃないわけでしょう。それは、製品に隠れたあるいは隠された瑕疵があった、それが後で発覚をしたというときにそれをどう処理するかという問題で出てくるのであって、本来、私は金融を担保として出てくる筋合...全文を見る
○五十嵐委員 再生委員会の議事録は三年後に公表ということですけれども、これはできるだけ早く公表をしていただきたいと思います。  次に、債権放棄、そして公的資金注入という国民が非常に関心を持っている問題について話を進めさせていただきたいのです。  預金保険機構、すなわち国による...全文を見る
○五十嵐委員 いや、その慎重な上に慎重というのはどういうふうに担保してくれるのかという話をしているわけであります。ですから、例えば、これからは預金者保護のためだけにしかこうした税金は使わないんだというような原則を示すとか、そういうことが必要だと思うのですが、いかがでしょうか。
○五十嵐委員 前向きなように聞こえるけれども、かなり抽象的で不満が残ります。  それから、そごうは法的な処理になるわけですけれども、これに伴って中小の金融機関等にいろいろな問題が出てくる。また、再生委員会もあるいは預金保険機構も忙しくなる可能性があるわけですけれども、七十兆の公...全文を見る
○五十嵐委員 金融システムの危機を再燃させないということがお仕事なわけですから、ぜひそういうことが起こらないように頑張っていただきたいわけであります。しかし、最悪の事態に備えるのが政治家の役割であります。必ずしも市場や国民の間では自信を持って金融危機は去ったと言い切れる状況にない...全文を見る
○五十嵐委員 これだけに限らず、日本の金融政策の上で、どうも理念あるいは大きな構想力というのが欠けていたのではないか。場当たり的に起きてきた事象に対してばんそうこうを張るように対応してきた、これが問題であり、また、私は最初に申し上げましたけれども、いわゆるソフトランディング路線と...全文を見る
○五十嵐委員 いや、場当たり的というのは本当に危険なことだと思います。特に、与党がペイオフを一年間延期してしまった。これによってまた新たなモラルハザードが生まれるのではないかと私は思っているわけであります。  ペイオフの期間中、全額預金者を保護する、そして丸ごと、できるだけこれ...全文を見る
09月28日第150回国会 衆議院 憲法調査会 第1号
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○五十嵐委員 民主党の五十嵐文彦でございます。  本日は、貴重な御意見をありがとうございます。私も大体において先生の御意見に賛成の部分が多いということをまず申し上げておきたいと思います。  特に大事なことは、日本の政治、日本の国家が価値観の追求というものをもっと大事にしなけれ...全文を見る
○五十嵐委員 ありがとうございます。  今まで、実は日本にも目標とか価値らしきものがあったわけです。例えば西側陣営の一員としての役割を果たす、あるいは経済大国としての役割を果たすということがあったわけですが、これが、先生おっしゃるとおり大分状況が変わってきた。  と同時に、今...全文を見る
○五十嵐委員 ありがとうございます。心してまいりたいと思います。  一つ気になることがありまして、先生は日米同盟の強化の必要性を強調しておられるんですが、私どもも、日米同盟は大事だ、非常に基軸的な関係だと思っておりますけれども、今までの余りにも対米迎合的な従属的な姿勢が、むしろ...全文を見る
○五十嵐委員 ありがとうございました。
11月01日第150回国会 衆議院 大蔵委員会 第2号
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○五十嵐委員 民主党の五十嵐文彦でございます。  休憩前の同僚議員の質疑を聞いておりまして、どうも基本的なところでいろいろな問題があるのではないか、特に、これまでさんざん言われてまいりました護送船団方式に対する批判、これに対する反省がまだ政府として不十分なのではないかという感を...全文を見る
○五十嵐委員 そうなんですね。ですから、今の一時的なセーフティーネットの強化というのは、あくまでも緊急避難的な措置でなければならないはずであります。したがって、これは極めて期間も限られなければならないし、金融早期健全化法におきましては健全な銀行に公的資金を注入することができるとい...全文を見る
○五十嵐委員 そうであれば、それをひっくり返して、先ほども出ましたけれども、公的資金を注入したところには厳しい責任追及が行われなければならないし、また厳しいリストラの要請が行われなければならないと思うわけであります。  朝銀について先ほど小池議員そして我が方の上田議員の質問があ...全文を見る
○五十嵐委員 今申し上げましたのは一九九五年までの数字でございますが、ごく最近の銀行の人件費の動向、これを示す数字があったらお出しをいただきたいと思うわけでありますが、今出ますか。今出なければ、後ほどで結構です。
○五十嵐委員 それからもう一つは、先ほどもちらっと申し上げましたけれども、ディスクロージャーは大変大切になってまいります。特に、特別損失などを出した場合に、タイムリーにこれを公表するということが必要だと思います。  特に、最近はデリバティブが盛んになってまいりました。大手銀行は...全文を見る
○五十嵐委員 民間でやっているからということなんですが、御検討されるということなので、早急に制度としてのタイムリーディスクロージャーを御検討いただきたいと思うわけであります。  今、ちょっとオフバランスの話を申し上げましたけれども、関連して、オフバランスでは当然リスク相殺が、両...全文を見る
○五十嵐委員 国際的にも検討が始まっているようでございますので、できるだけそれの流れにおくれないようにお願いをいたしたいと思います。  それから、セーフティーネットの費用をできるだけ縮小するという意味では、預金保険機構を中心に制度を組み立てるというこのあり方は当然正しいやり方だ...全文を見る
○五十嵐委員 アメリカは、預金保険制度があるのですけれども、極めて可変的なわけでありますが、日本では料率が一定をしているというふうに承知をしておるわけです。見直し規定があるわけですが、日本も、今言ったようにかなりオフバランスの取引が多くなったりすると危険も多くなるわけですから、銀...全文を見る
○五十嵐委員 そのとおりでありまして、私も別に高くしろと言っているわけではございません。状況に応じて可変的にすべきだ、預保の料率が高過ぎると、逆にセーフティーネットに寄りかかるという現象が出てくるわけですから、これを機動的に動かせるようにした方がいいのではないかというお話をさせて...全文を見る
○五十嵐委員 もう既に数字で出ていると伺っていますが。  協栄から第一火災海上に三百二十五億円、それから、第一火災海上から協栄の方に二百二十億円の供与があったというふうに聞いていますけれども、これは事実と反するのですか。
○五十嵐委員 そうすると、第一火災海上が破綻をした時点で、協栄生命が出している三百二十五億円というのはもう返ってこない可能性が非常に高くなるわけですよね。そうすると、三百二十五億円というのは大変大きい額でありますから、これは協栄生命の経営に甚大な影響を及ぼすということは、その時点...全文を見る
○五十嵐委員 それ以前に、金融庁の方でソルベンシーマージンの算定についての考え方を変更いたして、いわゆるこうしたダブルギアリングについてはソルベンシーマージンの計算から除外する、否認するということがあったはずなんであります。ですから、このことは十分に理解をしていたことだろうと思い...全文を見る
○五十嵐委員 それで、当局がソルベンシーマージンの計算から、劣後ローン、劣後債について、相互持ち合い、ダブルギアリングの場合はこれを除くとしたということは、その危険性を理解しているということでありますから、先ほど同僚議員が指摘をいたしました、もともとの計算から正式に修正ソルベンシ...全文を見る
○五十嵐委員 私も、いろいろなほかの指標があるということを大臣もおっしゃられたけれども、やはり国民にとってわかりやすいのはソルベンシーマージンなんだろうと思います。ですから、これをいかに実態に合わせて、あるいは国際基準に合わせて正確なものにするかという観点から、まず第一に取り組む...全文を見る
○五十嵐委員 それは個々にはばらばらだと思いますが、もうそろそろ危険水域に来ているのかなと私は思うわけであります。損保の場合は、比較的バブル期の投資が少なかったものですから、これはかなり安全ラインが低いところだと思いますけれども、生保についてはそうではないと私は思うわけであります...全文を見る
○五十嵐委員 三兆四千億、大変大きな額であります。そしてまた、ユーロの下がり方も大変顕著な下がり方でありますから、極めてこれは憂慮すべき事態だと思いますので、引き続いてこの面での注意を政府としてしていただくよう、要請をしておきます。  日銀においでをいただいておりますので、もう...全文を見る
○五十嵐委員 ですから、調整インフレ待望論にはぜひ乗らないようにということを改めて念を押しておきたいと思います。  時間がありませんので、先へ急ぎます。もう日銀は結構でございますので。  この金融問題につきましては、越智通雄金融再生委員長が途中で手心発言で辞任をされました。ま...全文を見る
○五十嵐委員 それは、電話はかけたけれども、圧力をかけた覚えはないという話でしょうか。それとも、全く電話をかけたこともないというお話なんでしょうか。
○五十嵐委員 それでは、報道によりますと、その当時の査察部長が検察庁に向かってあるいは上部に向かって、電話を受けて圧力と感じた事実を報告書にして地検に提出したというのはうそだということになるわけですが、宮本さん御自身は、これはうそだというふうにお思いなんですか。それとも、勘違いだ...全文を見る
○五十嵐委員 それでは、国税庁からおいでいただいておりますので、国税庁の次長にお尋ねをするわけですが、そのような報告は、当時あるいは現時点で受けているでしょうか。
○五十嵐委員 予想どおりのお答えなわけでありますけれども、ただ、これは名古屋であるだけに、私は実はある程度の信憑性を持っているわけなんです。  というのは、実は、これは一九九五年に私のところへ来た投書なのでありますが、名古屋の大蔵省の出先機関、すなわち国税当局、国税局の職員有志...全文を見る
○五十嵐委員 全否定をされているわけでありますけれども、それでしたら、この報道なりあるいはこの報道の中に出てくる当時の名古屋の査察部長に対して法的な措置をおとりになったのですか。対抗措置をおとりになったかどうか、伺います。
○五十嵐委員 この案件についてはもう判決が出ております。判決文を私の方ではまだ見ていないわけですけれども、詳細に検討する必要があると思いますし、大臣におかれては、直接の重要なポストの方がそういう疑いを受けているということでありますから、当然お調べになる必要があると思いますし、判決...全文を見る
○五十嵐委員 それでは国税庁の方ではどうですか。判決文の方はおありになるのでしょうか。もしあったら、私の方にこれをコピーでも提供していただける用意があるかどうか、伺いたいと思います。
○五十嵐委員 ぜひ出していただきたいと思います。判決というのは公のものでありますから、隠す必要はないと思いますし。  けしからぬのは大臣、これだけ各紙がそろって報道したことで、自分のところに火の粉が降りかかっている問題で、判決文を見ることもしない。私は宮本さんを信じるからそれで...全文を見る
○五十嵐委員 それはおかしいんですよ。これだけ重大なことでありますから、内部のことでありますから、調べようと思えば幾らでも調べられたはずであります。こうしたことを払拭していかなければ、金融行政に対する信頼性というのは起こり得ないわけであります。本当に短い、一年足らずの間に二人も、...全文を見る
○五十嵐委員 何もないのに名前が出るはずはないので、名前を利用されたということなのかもしれない。そうおっしゃりたいのかもしれませんが、余りにも相沢大臣の場合は名前を利用されるということが多過ぎるというふうに思います。  もう一つは、先日監査法人から決算を否認されたエムティーシー...全文を見る
○五十嵐委員 終わりますが、引き続いて私の方も、これらの問題については疑惑解明のために努力をさせていただきたいと思います。  時間が来ましたので、終わります。