池内さおり

いけうちさおり



当選回数回

池内さおりの2017年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月22日第193回国会 衆議院 予算委員会第八分科会 第1号
議事録を見る
○池内分科員 日本共産党の池内さおりです。  近年、東京を中心として、重層長屋と呼ばれる物件が増加をしています。この重層長屋、どんな建物かぴんとこないと思いますので、きょう配付資料をお配りしておりますので、ごらんいただけたらと思います。  長屋といっても今や本当に千差万別で、...全文を見る
○池内分科員 では、聞き方をちょっと変えたいんですけれども、戸数が六十二戸で居住者が百二十四人までが見込まれている、このような物件については、これはアパートでしょうか、長屋でしょうか。どのようにお感じになられますか。
○池内分科員 大変に中身が余り感じられない、非常に受けとめていただきたかった質問だったんですけれども。  私は、これは紛れもなく、実態としてはアパートなどの共同住宅だと思うんですね。特殊建築物そのものであるというふうに思います。  東京都は、防災上の観点から路地状敷地への共同...全文を見る
○池内分科員 特段の定義がないとすると、もう一度明確に根拠を示していただきたいんですけれども、長屋を戸建て扱いするというのはなぜですか。
○池内分科員 この写真を見ていただくとわかるんですけれども、共同の階段、廊下のあるなし、その観点から見れば、この建物は確かに共用の階段もない、長屋だろう。それと、これはドアが直接外部につながっていまして、一つのドアは一階の部屋に、隣のドアをあけると二階に続く階段が直接あるというこ...全文を見る
○池内分科員 安全上、防火上の規定が特殊建築物にはほかの建物と比べて厳しいものがある。  特殊建築物というのは、消防法と建築基準法の二側面から、安全上、消防上の規制の対象となっているというふうに思います。  建築基準法第三十五条で避難及び消火に係る技術的基準というのが定められ...全文を見る
○池内分科員 消火器はどうなっていますか。
○池内分科員 確認してきたように、用途上も外見上も、きょうお配りしたような写真にある建物というのはほとんど共同住宅と同じ物件だと思うんですが、長屋という看板をひっ提げて、法律上は戸建て扱いだということをいいことに、あちこちに今出現している。このいわゆる重層長屋ですけれども、私がこ...全文を見る
○池内分科員 この図面で、現場の人たちはまさに自分たちの安全の問題として建築業者などと闘っているわけですから、図面だから、現場へ行っていないというんだったら、ぜひ現場へ行ってください。私はそのことを大臣に要請したいと思います。現場に行って見ていただきたい。  私は、ここでもし火...全文を見る
○池内分科員 その共同の廊下があるなしという長屋の観点、この枠組みで現実にはもう捉えることができない建物が建っているから私は問題にしていて、適法かどうかなんということは、そのルール自体を今変えるべきであるのではないかということを言っているし、通告はしていないですけれども、こういう...全文を見る
○池内分科員 一律にとおっしゃいますけれども、私は長屋一般を言っているんじゃなくて、重層長屋について言っています。そして、共同住宅が規制の対象となるという点で、多数の人の避難の経路を確保とおっしゃったけれども、私がさっき示したとおり、この袋小路の先の住民がどうやって逃げるのか。直...全文を見る
○池内分科員 結局地方任せというのは、私は本当に無責任だというふうに思うんですね。そもそものカテゴリーが、長屋というもので、共用の階段や廊下があるかないか、この不文律のような物事の分け方によって、現に、足立区など多くの自治体、東京を中心に、規制の手足をもがれているという現実がある...全文を見る
○池内分科員 最後にお答えいただいた、建築基準法上の特殊建築物に当たる寄宿舎の枠を、その規制を強化するという点では、皆さんは脱法シェアハウスということを見過ごさないで規制の強化を頑張られたわけだと思うんですけれども、私がきょう問題にしているのは、そもそも特殊建築物の枠の外にある長...全文を見る
○池内分科員 いやいや、通告していますよ。(石井国務大臣「していません」と呼ぶ)していなくても答えられますよね。
○池内分科員 下回ったものを直ちに建設してはならないということは、確かに法定の義務じゃないでしょう。だけれども、国の規定を半分以上下回るような狭い物件が平気で建つ、しかも、長屋という、戸建てという扱いをいいことにこれだけ建っている。ここに対してやはり向き合う必要があると思うんです...全文を見る
03月10日第193回国会 衆議院 内閣委員会 第3号
議事録を見る
○池内委員 日本共産党の池内さおりです。  きょうは、待機児童の解消と乳幼児の死亡事故について質問をさせていただきます。  安倍総理が二月十七日の衆議院の予算委員会で、平成二十九年度末までに待機児童をゼロにすることは厳しい状況になったという旨を答弁されていました。しかし、あく...全文を見る
○池内委員 率直に言って、私は、この間、政府が行っている待機児童解消の対策というのは、本当に規制緩和が相次いできたということを感じています。  例えば、ちょっと振り返るだけでも、短時間勤務の保育士の導入とか、定員超過入所の規制緩和、その拡大、保育所設置主体の規制の撤廃、さらには...全文を見る
○池内委員 この通知で、今御答弁いただきました規定のただし書きの部分を適用の除外として、二人目は保育士と同等の知識及び経験を有すると認める者で構わないというふうになりました。保育士のかわりに、幼稚園、小学校教諭また養護教諭で構わない。一日八時間を超えて開所する保育所の場合には、利...全文を見る
○池内委員 全然終期も見えない。これでは、まさに認可保育園の保育士の配置基準にさえ風穴をあけたこの特例が、特例なんかじゃなくて、常態化してしまう危険があるというふうに思います。  学校の教員や病院の医師、看護師などの場合に、それにかわって、その資格がない職員がその不足部分を埋め...全文を見る
○池内委員 まさにその基準の、やはりしっかりと最低限を上回るような保育施設が全国に広がるような対応というのが本当に必要だというふうに思うんです。その点で、やはり認可外というのは余りにもいろいろな規制の枠の外に置かれているということを私は痛感しています。  指導監督基準に基づく指...全文を見る
○池内委員 本当にもう目を覆いたくなる現状ですよね。これで保育事故が防げるのかと。  認可保育園に子供を入園させることができなかった保護者にとっては、もう背に腹はかえられないという思いで認可外を利用せざるを得ない状況が広がっています。保育の看板を掲げている施設なのに、ふたをあけ...全文を見る
○池内委員 努力方向は、ぜひ、もう本当にやらないといけないことだらけだと思います。  ただ、先ほども指摘したように、やはり、昨年、認可保育園の保育士の配置基準さえ政府は緩和をした。国による累次の保育に係る規制の緩和のみならず、二〇〇〇年の設置主体の規制撤廃によって、民間企業が保...全文を見る
○池内委員 命を守っていくというのは当然のことだとおっしゃった。私は、ぜひその認識で保育をやっていただきたいと思っているし、私もそれを願っているんです。  だけれども、この問題というのは、子ども・子育て新制度の仕組みそのものにあるというふうに私は思うんです。この新制度こそ保育の...全文を見る
○池内委員 実態把握というのはぜひやっていただきたいんですけれども、そうした観点でも、ただ漫然と実態ということではなくて、私、二〇一三年八月に情報開示請求によって明らかにされた、横浜市の企業立保育所の運営費がどうなっているのかという、このデータはとても重要だと思うんですね。これは...全文を見る
○池内委員 これまで私、再三指摘してきましたが、専門性をやはりおとしめるような規制緩和はやめるべきだと思うんですよね。専門性をおとしめる、質をおとしめるような規制緩和が続く限り、保育士のなり手など、やはり誰も手が挙がらないだろうと思うんです。事実、厚労省の調査では、二〇一三年で潜...全文を見る
○池内委員 やはり私は、全産業の平均並みの賃金と、高い目標をちゃんと掲げて、規制緩和のやり方じゃなくて、王道を切り開くという点で、処遇改善の道を進めるべきだということは重ねて主張したいと思います。  こうした中で、まさに遅きに失したと言わざるを得ない状況ですけれども、前向きな動...全文を見る
○池内委員 やはり、もう一件二件と報告書が上がっているわけですので、数件上がってくるというのを待たずに、ぜひ一日も早く。  私は、報告書の事例が幾つか集まってから提言を行うという、このタイムラインのあり方にもちょっと疑問を感じます。たった一件もあってはならないという保育事故、そ...全文を見る
○池内委員 川口市のこの報告書を読むと、やはり保育士の配置基準を見直すべきだというような提言もあるわけなんです。やはりこうした声に真摯に向き合っていただきたいということが私の趣旨であり、法的な裏づけをつけていただきたい。単に聞いて終わりではなくて、そうした取り組みを進めていただき...全文を見る
04月07日第193回国会 衆議院 内閣委員会 第5号
議事録を見る
○池内委員 日本共産党の池内さおりです。  昨年の三月十一日の本委員会で、私は、女性や子供に対する性暴力被害の深刻な実態を取り上げて、政府の対策というのを求めてまいりました。  加藤大臣、また当時の河野大臣には本当に真剣に受けとめていただいたこと、私は心から感謝を申し上げたい...全文を見る
○池内委員 内閣府を初め警察庁、消費者庁、総務省、法務省、文部科学省そして厚生労働省、本当に幅広い関係省庁で構成をされていて、政府を挙げて取り組む課題であるということが示されているというふうに思うんです。  きょうは警察庁にお聞きいたします。  三月に、アメリカのカリビアンコ...全文を見る
○池内委員 別に争いがあるところじゃないので、もう読みますけれども。  とにかく、日本国籍があって、日本に住んでいるというか、その身柄が日本にあったということで、この事案というのは逮捕に至っていて、女性が実際に声を上げて告発をしたという動画については、もちろんそのほかにも告発は...全文を見る
○池内委員 海外のものはやったけれども、日本国内は放置ではやはりいけないと思うので、しっかりとやっていただきたい。  さらに、動画の消去の問題なんですけれども、私が常にこだわっているのは、やはり本人が望まない映像、これは強要に基づくものまでもがネット上で今も販売をされている、視...全文を見る
○池内委員 今言ったことを絶対やってください。ちゃんとやってください。  そして、動画を消したくても、声を上げたということで動画が特定をされて、かえってその動画が拡散されてしまう、こういう恐怖感も被害者は感じています。  削除要求をした被害女性の動画を意図的に拡散する、このよ...全文を見る
○池内委員 今、さまざま御答弁をいただいて、私がこだわるのは、やはり、金銭目当てといったときに、その背景が余り語られることなく、この言葉だけがひとり歩きしている。そのことが与える印象というのは、ちょっとよろしくないといいますか、現実を正しく反映していないんじゃないかというふうに思...全文を見る
○池内委員 本当に、買う側というのはずっと不問に付されてきていて、この問題に本腰を入れないと、幾ら傷口を手当てしても、新たな傷は生まれ続けるということは重ねて言っておきたいと思います。  そして、重ねてですけれども、男女共同参画をつかさどる加藤大臣にお伺いしたいんですが、問題は...全文を見る
○池内委員 ぜひ、この問題だけが終わって終わりじゃなくて、本当の意味での女性の活躍ということで進めていただきたい。  暴力と無縁の社会をつくるといった点での人づくりというのは本当に大事だと思います。この点で、教育の果たす役割というのが重要だ。  局長会議には文科省も入っていま...全文を見る
○池内委員 率直に言って、その程度で本当に全ての子供が性暴力の被害に遭わないと胸を張って言えるのかということは、私は言いたいと思うんですよね。何だか十年前から時間がとまっているかのような、性教育については。  文科省の皆さん、私もお聞きしました、緊急対策ということで全国にこのよ...全文を見る
○池内委員 ぜひお願いしたいというのと、もう既に被害を受けている子供がきっといる。その沈黙を強いられているかもしれない子供たちに、私は、内閣府に任せないで、その任せにしないで、文科省こそ性の被害の実態について子供たちの実態調査をやっていただきたいんですが、いかがですか。
○池内委員 困難を乗り越えることこそ、やはり大人の責任だし、そういう、本当に子供が困っているときにちゃんと誠実に向き合ってくれる大人を見て初めて愛国心というのは育つんじゃないでしょうか。  スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、また養護教員の皆さんというのは、既に、...全文を見る
○池内委員 終わります。ありがとうございました。
04月10日第193回国会 衆議院 決算行政監視委員会第一分科会 第1号
議事録を見る
○池内分科員 日本共産党の池内さおりといいます。  三月十七日に前橋地裁が、原発事故の賠償を求めた集団訴訟の判決の中で、東電とともに国の加害責任を認めました。避難区域の内外を問わず、避難をし、避難継続を続けることの合理性を認めています。そして、区域外避難者についても、避難生活に...全文を見る
○池内分科員 私は、この判決が述べた国の責任というのを本当に今受けとめるということが求められているというふうに思います。  私自身も、自主避難を選択された被災者、そして福島にとどまるということを選択された被災者に、それぞれ直接お話を聞いてきました。感じたことは、地域社会が引き裂...全文を見る
○池内分科員 どのような苦しみがあったかという問いにも、そして自主避難者と言われる方々をどう認識されていますかという私の質問にも、私は、正直言って、明確な答弁といいますか、大臣自身、やはり現場のことを御理解ないんじゃないかというふうに思う答弁でした。わかっていれば、住宅の無償提供...全文を見る
○池内分科員 つまり、支援が必要な被災者なんですか、自主避難の皆さんは、四月一日以降も。
○池内分科員 つまり、公的支援が必要だという認識なわけですよね。だったら、どうして無償の住宅提供を打ち切るのか。これが問題なんです。  福島特措法も、子ども・被災者支援法にも、原子力を推進してきたことに伴う国の社会的責任というのを明記していて、そもそも原発事故に対する責任を負う...全文を見る
○池内分科員 勝手に発言されて、私の質問に答えていないので、もう一回お願いします。  住まいを確保されたのかと、全ての人が。
○池内分科員 帰れない人はどうしたのかと言われて記者会見の場で激高されたので繰り返さないですけれども、確保されていない方がいらっしゃるわけですよ。それが問題なんですよ。  先ほど九七%云々とおっしゃったけれども、数字に上がってこない潜在的な個々人の困難に寄り添う姿勢こそ大事だと...全文を見る
○池内分科員 九十何%帰った帰ったと言うけれども、こういうやり方の中で帰らされた人もいるという自覚を持つべきですよ。丁寧にやっていただきたい。重ねて、要は、恐怖心を主体の側に与えないでいただきたい、そのことを言っています。  内閣府に聞きますけれども、三月三十一日よりも前に避難...全文を見る
○池内分科員 これはつまり、楢葉町とか葛尾村というのは、一年がたち、二年がたっても、一〇%にも満たない、二割にとどまっているような地域もあると。ここに示されているのは、幾ら皆さんが線引きを変えても、帰りたくても帰れないという現実があるということです。  私は、三月三十一日に避難...全文を見る
○池内分科員 今、大臣は、足らざるところあればやっていくと言ったわけですけれども、大臣の認識も、今の内閣府の答弁も、足らざるところばかりだということを私は言いたいと思います。  この無償提供の打ち切りに同意を国はしたとおっしゃったけれども、私は、その時期にこだわります。国は二〇...全文を見る
○池内分科員 今の同じ質問を大臣にもお答えいただきたいんですけれども、何を根拠に同意したのか。
○池内分科員 つまり、福島県がそうだ、こうしたいと言って、国がそうしましょうと言ったという流れですか。
○池内分科員 私は、その点で、きょう持ってきたんですけれども、二〇一二年の八月二十三日付の福島県が作成した文書がここにありまして、厚生労働省との協議結果という文書なんですよね。災害救助法の借り上げ住宅の県外避難者に対する新規の受け付けというのを終了する、これについて、当時災害救助...全文を見る
○池内分科員 これはすごく重要だと思うんですよ。国は何かにつけて福島県の意向を尊重と言うけれども、物すごいチームワークで、賠償の打ち切りのときだけは省庁横断的に、復興庁が出しゃばってきているということです。何で賠償打ち切りのときだけ、あなた方はしゃしゃり出てくるのか。私は、そのチ...全文を見る
○池内分科員 ぜひともよろしくお願いいたしたいと思います。これは、ジャーナリストが情報公開請求で出している資料で、もうネット上に出ていますから、ぜひお願いしたい。対応した職員の名前も書いてありますので。ぜひとも重ねてお願いしたいと思います。  まさにこの流れを見ると、一体何のた...全文を見る
○池内分科員 この法律、子ども・被災者支援法第十四条には、施策の具体的な内容に被災者の意見を反映せよと書いてあります。法に基づいて、今まさに、自主避難と言われる方々、まだまだ次の場所が決まっていない方々、こうした方々の意見を踏まえて、避難生活の継続を保障する仕組みをつくるべきじゃ...全文を見る
○池内分科員 はい。もう時間ですので終わりますけれども、大臣は復興をマラソンに例えて三十キロ地点まで来ているとおっしゃったけれども、しかし、きょう私が明らかにしたように、復興庁が復興庁としての責任を果たしているかといえば、そんなのはまだスタートラインにさえ立っていない。事実、被災...全文を見る
04月12日第193回国会 衆議院 内閣委員会 第6号
議事録を見る
○池内委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律案並びに修正案に反対の討論を行います。  本法案は、医療機関が保有する患者の医療情報を、本人がみずから拒否を申し出ない限り、匿名加工事業を行う第三者へ提供...全文を見る
06月02日第193回国会 衆議院 本会議 第31号
議事録を見る
○池内さおり君 私は、日本共産党を代表して、強姦罪の構成要件及び法定刑を改めて強制性交等罪とするなどの刑法改正案について質問をいたします。(拍手)  まず、日本の性犯罪の現状についてです。  性暴力は魂の殺人と言われています。被害者の心身、生活全般に長期の深刻な打撃を与え、P...全文を見る
06月07日第193回国会 衆議院 法務委員会 第21号
議事録を見る
○池内委員 日本共産党の池内さおりです。  ジャーナリストで、準強姦被害を検察審査会に訴えている詩織さん、私、会見を拝見しました。真っすぐに顔を上げて、被害者らしく弱い存在でいなければならないという状況に疑問を感じる、隠れていなければならない、恥ずかしいと思わなければならない、...全文を見る
○池内委員 つまりは、新しい措置はないということだと思います。  大きな負担となっているのは、捜査、裁判という刑事手続の中で、またマスコミやネットに情報が流れることで二次被害、セカンドレイプを受けることです。警察や検察、加害者側弁護士がしばしば被害者に、あなたにもすきがあったん...全文を見る
○池内委員 あると受けとめていないと。これは、ぜひ現場の実情を大臣には知っていただきたいというふうに私は改めて思います。  二〇一三年七月、鹿児島地裁の準強姦の強制起訴事件において、裁判長が、被害者、これは当時未成年の女性ですけれども、判決に向けて被害者の人となりを知るためだ、...全文を見る
○池内委員 諸外国でも、被害者の過去の性的な経験、被害者の人格や供述の信頼をおとしめ、加害者の減刑のために利用されてきたという事実があって、事件とは無関係な被害女性の性行動の情報を証拠採用できなくするというふうにすることでプライバシーを保護し、裁判官に偏見を持たせる証拠を避けるこ...全文を見る
○池内委員 一日も早く日本にも導入すべきだということを強く求めたいと思います。  暗数を減らすために、このレイプシールドというのは不可欠だと私は思います。現にアメリカでは、この法のもとで被害者に敬意を払った対応というのが進んで、被害者が通報するようになりました。  刑法改正だ...全文を見る
○池内委員 加害者が無神経だったことを理由に無罪にされる、こんな犯罪がほかにあるでしょうか。こういう価値判断をしてしまうところに、歴史的に社会的に醸成されてきた性差別意識があるのではないか、これを問うたのでありまして、きちんと答弁いただきたかったというふうに思います。  本当に...全文を見る
○池内委員 裁判官が個人的な経験則やまた思い込みによって価値判断を下すようなことがあったら、本当に大変なことだと思います。  裁判員制度の導入の後、性犯罪の量刑というのは、特に強姦致傷罪では若干重い方へとシフトしています。この点で、裁判員に性犯罪を裁かせることは危険ではないかと...全文を見る
○池内委員 今、強姦罪の起訴率が低下しているということはお認めになっている。  ほかのも起訴率は下がっていると言ったんですけれども、でも、強盗の起訴率というのはおおむね六割から七割で推移していますよ。殺人罪だって実質五割程度。強姦罪は格段に、これはほかとは比べられないぐらいに低...全文を見る
○池内委員 これだけ不起訴がふえています。その理由が何なのか。暴行、脅迫要件の立証が困難なのか、故意の認定が困難なのか、顔見知り、監護者以外、親族からの被害がどの程度かなど、さまざま要因があると思うんですね。  法務省自身が、なぜここまで不起訴がふえているのか検証していただきた...全文を見る
○池内委員 顔見知りの間だと、暴行、脅迫というのは必ずしも必要ない場合がやはり多いわけですよね。必ずしも必要ではない。そうすると、この暴行、脅迫要件というのが被害者にとってはどう働くかといえば、やはり被害の選別化に働いているのではないか、みずからの被害を立証するときに物すごく大き...全文を見る
○池内委員 現実に、被害者がどれだけ抵抗したかということが常に問題にされる。でも、被害者からすれば、嫌なものは嫌だし、つまり、ノー・ミーンズ・ノーと世界の女性たちが声を上げているように、嫌なものは嫌なんですよ。  立証が難しいとおっしゃった。でしたら、なぜ同意があると思ってしま...全文を見る
○池内委員 刑事訴訟法の基本構造で個人の人権が虐げられるというのはおかしいと思います。性犯罪のときにやり方を変えるということは幾らでもできるんじゃないか。今おっしゃいましたよね、挙証責任を加害者に負わせれば立証は大分やりやすくなる、容易になると。だったら、やってください、被害者の...全文を見る
○池内委員 声を上げやすい、暗数を減らす、こういう努力があれば、女性たちはエンパワーメントされて、自分の被害を被害として認識し、立ち上がることができる。ぜひ、この方向での改正をさらに求めていきたいと思います。  次に、構成要件についてお聞きします。  改正百七十七条は行為者及...全文を見る
○池内委員 つまり、世界的に見て、男性器に限っている国は本当に少数派です。しかも、韓国では男性器と異物を分けているけれども、法定刑の上限は三十年以下で一緒です。イギリスでは性的侵入は何でも、別に男性器であろうが指であろうが異物であろうが、上限は終身刑となっています。しかし、日本で...全文を見る
○池内委員 被害者のリアリティーからはかけ離れた答弁だったと思います。その認識自体が世界から物すごくおくれているという自覚をぜひ持っていただきたいと思うところです。  今回の法改正ではまだまだ足りない、構成要件をもっと強化して改正すべきだと思います。子供を保護するという観点で極...全文を見る
○池内委員 今御答弁されたような事実を認識されたということはとても大事だと思うんですけれども、でも、もっと幅広く視野を持っていただいて、限りなく全ての性暴力を許さない、きちんと性犯罪として取り締まるのだ、こうした構えで子供たちを守っていきたいし、その点ではやはり不十分だと言わない...全文を見る
○池内委員 どちらも今お答えいただいて、裁判官の研修の資料をいただきましたけれども、これを見ても、性暴力に特化したもの、またジェンダーに特化したものもありません。検察の方は、過去七年間を振り返っていただきましたけれども、性犯罪被害の心理に配慮した取り調べ、この研修が四百八十九時間...全文を見る
○池内委員 適切かつ迅速にジェンダー主流化を実現していただきたいと思います。  最後に、百十年ぶりのこの刑法改正が国民の意識にどのように反映していくのか、継続的な調査をぜひ行っていただきたいと思いますが、いかがですか。
○池内委員 時間なので終わりますが、きょう質問できませんでしたが、加害者更生プログラム、こうした取り組みも本当に重要だというふうに認識しています。私も性暴力を絶対許さない日本社会をつくるために頑張る決意を申し上げまして、質問を終わります。  ありがとうございました。