池田幹幸

いけだかんこう



当選回数回

池田幹幸の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
09月10日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第3号
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○池田幹幸君 日本共産党の池田幹幸でございます。  私は朝からずっと聞かせていただいたんですけれども、どうもきょうの参考人の方々、当事者としての責任も誠意も私にはどうも感じない。確かに国民の皆さんにおわびするとおっしゃるけれども、その日の裏で、長銀が破綻したら大変なことになる、...全文を見る
○池田幹幸君 真摯にとおっしゃるわけですけれども、やっぱり具体的な言動にそれがあらわれてこなければ、とても国民、我々納得できるものではないわけです。  そこで、私はやっぱりもう考え方をひとつ抜本的に変えてもらわなければいかぬ。そういう声は銀行業界の中にも出ているんです。ことしの...全文を見る
○池田幹幸君 この小西さん、三つの点を言っているんですね。銀行は救済してもらって当然という考え方をまず捨てろと。それから、ディスクロージャーすべきだと、自己責任の原則を貫けと、こういうことなんですよ。これは全く正論でして、今、大野木参考人おっしゃったけれども、多々賛同するところが...全文を見る
○池田幹幸君 それはそれで結構だと思うんですが、それよりも貸し渋りという現実に目を向けて、既にずっと続けてきたこの貸し渋りをまずやめることじゃないか、改めることじゃないかと私は思うんです。  そこで、今の中小企業向けの融資について見てみたいんですが、果たして、再建策を出す、提出...全文を見る
○池田幹幸君 そうおっしゃると思ったんですが、しかし違うんですね。例えば九七年三月末で中小企業に対する貸付割合は四五・四八なんですよ。それで、三月に例の健全化計画をお出しになった、例の三月の一兆八千億の公的資金注入を要請する際、そのときに見込みとして出されたのが四八・一四に上げま...全文を見る
○池田幹幸君 かみ合わないんですが、五月からマーケットが大変なことになった、これから経営が悪化したとおっしゃるんですね。だけれども、この貸し渋り実態を見ますと、先ほど申しましたように一年間でどんと減らしておりまして、三月末で見ますと一年間で一兆四千億円も減らしているんですね。そこ...全文を見る
○池田幹幸君 私が聞いているのは、その第Ⅱ分類にカウントされている中小企業はどうなるんだということですよ。迷惑をかけないとおっしゃっているんだから、きちんと面倒を見るんですか。
○池田幹幸君 住信と合併を前提とした計画になっているんですね。そこで、それじゃ住信と合併した時点でこの第Ⅱ分類はどうなるんだということは今大変大きな問題になっているわけですよ。  ですから、合併が発表された六月二十六日の記者会見で住信の高橋社長が答えているんですけれども、もう明...全文を見る
○池田幹幸君 そうなりますと、合併のことについて伺いたいと思うんですけれども、ちょっと時間がなくなってきましたのでこれ後に回しまして、時間があれば伺いたいと思います。  それでは、一番きょう問題になっております関係会社、親密会社ですね、そういった問題について伺いたいんですが、日...全文を見る
○池田幹幸君 これは今若干わかっている名前、それ以外には有楽町リゾート開発とか日本ビルプロヂェクトとか、これも入る。そうですね。それは違うんですか。そういうものも含めて二十九社全部名前を公表する用意はありますか。
○池田幹幸君 それでは、この委員会にその二十九社、名前を出していただけますか。出していただくようお願いします。  それで、時間が余りないので、一つ一つ聞きたいんですけれども、ちょっとまとめて聞きますが、その二十九社の貸出残高、これは幾らあるのか。それから、それぞれの貸し出しにつ...全文を見る
○池田幹幸君 それでは、私、先日、昨日ですが、おたくの総合企画部長さんに、おいでいただいている方ですけれども、伺いました。そこで、丸めたラフな数字ではあるがということで二十九社に対する貸出残高約一兆円ちょっとと。一兆余りということですね。それから、それぞれの貸し出しについて個別に...全文を見る
○池田幹幸君 長銀法の七条で担保はとらなければいけないことになっているわけですからとっているのは当然だと思うんですが、じゃそれは全部登記しておられますか。
○池田幹幸君 これは衆議院で我が党の木島議員が大野木参考人に伺ったときに、既に幾つか名前出して登記していないところもあるという話があったので、もうお調べいただいているんだと思ったんですけれども、結局その場終われば知らぬ顔ということなんですかね。  ともかく登記しているところもし...全文を見る
○池田幹幸君 具体的なお答えをいただけないんで、これ以上やったって仕方ないんで次に進みます。  二十九社の担保の含み損が幾らぐらいかということで、これもおたくに伺ったんです。今どうせ御存じないだろうから私の方から言いますが、大体二割から三割だというお答えでした、担保の含み損が。...全文を見る
○池田幹幸君 ちょっと違うことを答えられたと思うので。  私ちょっと時間がなくなってきたので、もう幾つかお聞きしたいので、ここでお願いをしておきます。お願いといいますか、要求です。  きょうお話ししたやつについて、長銀から聞いた話ですから確かですが、改めてまず二十九社、これは...全文を見る
○池田幹幸君 ほかの三社についても出していただきたいと思います。  それで、今るる伺ってますますはっきりしたわけだけれども、長銀法の七条というのは担保をちゃんととりなさいだけじゃないんです。とる目的があるわけですよ。その目的というのは、要するに債権を保全する、きっちり回収する、...全文を見る
○池田幹幸君 時間が過ぎております。終わります。(拍手)
10月05日第143回国会 参議院 本会議 第13号
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○池田幹幸君 私は、日本共産党を代表して、自民、民主、平和・改革、三会派提出の金融再生法案など八法案及び日本共産党提出の金融正常化法案など四法案に関し、総理、大蔵大臣並びに各発議者に質問します。  戦後最悪の不況のもとで、雇用の拡大、実質所得の回復など具体的な不況対策が切実に求...全文を見る
10月15日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第10号
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○池田幹幸君 日本共産党の池田幹幸でございます。  私は、衆法といいますか衆議院の方の早期健全化法案について質問いたします。  最初に、発議者の保岡議員にお伺いしたいと思うんですが、健全化法の第一条「目的」を見ますと、これは「我が国の金融システムに対する内外の信頼を回復するこ...全文を見る
○池田幹幸君 そうしますと、再生法の方の期限が二〇〇一年の三月三十一日ということで、これの方も一応申し込みの方は三月三十一日と。しかし、その売却がいつになるかは政令で終了日を決める、こういうことでございますか。そうすると、相当の期間二〇〇一年三月以降にずれ込むというふうに考えてい...全文を見る
○池田幹幸君 額の面で言えば、保岡議員は衆議院の質問に答えてあっと驚くような額をがんと今示すことが大事なんだというふうなことも言っておられたわけですが、そのとおり二十五兆円というあっと驚くような額を示されたわけです。  私は、この二十五兆円等を含めて再生法と合わせますと六十兆円...全文を見る
○池田幹幸君 はい。
○池田幹幸君 まず、この十七兆円については返ってこないと明確に言われたわけですね。六十兆円のうち十七兆円は国民負担、丸々返ってこないんだと、損失補てんをすれば、これははっきりした。  随分まとめてお答えをいただいたので、私は質問の方はやはり分けて聞かないとわかりにくいと思います...全文を見る
○池田幹幸君 大蔵大臣の言われた不良債権の買い取りの方になってまいりますと、これは確かに返ってくる部分もあれば返ってこない部分もあるだろう、そのとおりだと思うんです。ただ問題は、それではそういう形で安易に言えるか、返ってこない部分の方がはるかに多いんじゃないか、このことが問題だと...全文を見る
○池田幹幸君 実際そのとおりだと思うんです。  現実を見てみますと、共国債権買取機構とか整理回収銀行とか、あるいは例の住管機構、これの回収実績というのが既に出ておりますから、これを見ますと現実は回収実績二割行っていないんです。共国債権買取機構で二〇・六%なんですが、整理回収銀行...全文を見る
○池田幹幸君 期待はわかりましたが、現実は厳しいですね。現実の問題としてみますと、つい最近の経験でもはっきりしているわけです。  八月二十七日の衆議院の論議を見てみますと、伏屋金融企画局長は、いわゆる三月の資本注入によって国が保有している優先株は大幅に評価損が出ている、大体七千...全文を見る
○池田幹幸君 一般論としてはそうでしょうけれども、現実の問題としてはそんなものじゃない。今の経済実態からいえば上がるはずはなかったわけです。それで、現実に下がったということが出ております。大手十九行で上がったのは地銀の足利銀行ぐらいですかね。それぐらいで、全部下がっております。 ...全文を見る
○池田幹幸君 現実の厳しさを受けとめる点では同じなんですが、対応は全く逆だと思います。  というのは、今言われたのはGNPの恐らく一〇%以上の金をつぎ込もうというわけですね、六十兆円。それでもって銀行を救済していけば経済はよくなるという、つづめて言えばそういうことです。果たして...全文を見る
10月16日第143回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第11号
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○池田幹幸君 私は、日本共産党を代表して、金融機能の早期健全化のための緊急措置法案に反対の討論を行います。  まず初めに、銀行の競争力強化のために二十五兆円もの公的資金をつぎ込む重要法案を、十分な審議をすることなく短時間で採決することに対して、厳しく抗議するものです。  本法...全文を見る
12月10日第144回国会 参議院 財政・金融委員会 第2号
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○池田幹幸君 日本共産党の池田幹幸でございます。  まず提案者にお伺いします。  この法案は中堅企業の貸し渋り対策ということで出されたわけですが、長期運転資金についての債務保証をするということが入っております。そうしますと、これは中小企業における特別融資制度のねらいと同じよう...全文を見る
○池田幹幸君 非常に質問時間が短いので、できるだけ答弁は短くするよう御協力をお願いしたいと思います。  そうしますと、今中小企業で起こっておるような問題がやはりここでも起こるんじゃないかということになるわけです。先週、私は大田区の方に下請問題でちょっと調査に行ってきたんですけれ...全文を見る
○池田幹幸君 そのことについては後でまた問題にしたいと思うんですが、返済資金の貸し付けのことについてまず伺いたいと思うんです。  まず、この法律の大前提になっていますのが、貸し渋りがあるということが前提になっているわけですね。貸し渋りがなければこんな運転資金を貸し付ける必要はな...全文を見る
○池田幹幸君 中小企業や中堅企業が貸し渋りに遭っているときに手を差し伸べるということについて私たちは反対するものじゃないんです。それは賛成なんです。  問題は、そういうむちゃくちゃな貸し渋りをやっている銀行のそういった行為はとがめないで、貸し渋りに遭っているということが確認でき...全文を見る
○池田幹幸君 このようにして認めてしまいますと、今の銀行の行動を見てみますととんでもないこともやりかねないと私は思うんです。というのは、貸し渋りに遭っているか遭っていないかというのは開銀がその借り手を調査して判断するわけですね。そうしますと、借り手の企業が、これは私は主に中堅企業...全文を見る
○池田幹幸君 それをどうやって調べるんですか。調べようがないんじゃありませんか。この特別融資についてそういった調査をする権限というものを特別に開銀に与える、特に民間銀行と裏で示し合わせてということになれば、開銀にとっては調べようがないんじゃありませんか。
○池田幹幸君 それでもって、節穴じゃないからということでオーケーということになれば、これはもう何も公的な担保をしないですべてのことがハッピーだということでやられるわけですが、決してそういうことではないというふうに私は思うんですね。実際、開銀よりもむしろ民間銀行の方がシビアですよ、...全文を見る
○池田幹幸君 一言だけ申し上げます。  何だかんだ言われるけれども、私はこれを運用すると結局は銀行救済という形に落ちついていくものだと。それからまた、貸し付けの対象にしても中堅企業にできるだけやるという、それはもう提案者の希望として期待としてそれがあるだけで、実態はなかなかそう...全文を見る
12月10日第144回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○池田幹幸君 日本共産党の池田幹幸でございます。  まず、金融機関の公共的な役割の問題について伺いたいと思います。  政府は、公的資金を注入して銀行の貸し渋りがなくなるように期待する、そういった政策をとっておられるわけですけれども、昨日来の論議の中で、そういった方向がもう何ら...全文を見る
○池田幹幸君 総理、いかがですか。
○池田幹幸君 さてそこで、今銀行はより収益の高い分野に資金を集中するという戦略をとっておるわけですが、これは民間金融機関としては当然だという面もあるんです。しかし、それが高じてきますと、今言ったような大変な問題が起きてまいります。  そこで、個々の銀行について見れば、対外的には...全文を見る
○池田幹幸君 非常に結構なことが書かれているわけであります。これがこのとおりやられれば非常に結構なんですけれども、残念ながら実態はそういったところにはないと思います。  お手元にお配りした資料を見ていただきたいのでございますけれども、これはさくら銀行の中期経営計画というものの一...全文を見る
○池田幹幸君 それでは、なかなか確かに簡単に書いてありますからわかりにくい面があると思うんですが、実際はもう少し詳しいものがあるんですけれども、中身は今申し上げたとおりです。この点では別に私誇張して言っているわけでも何でもありません。  そこで、貸出計画の方を、今度は一ページの...全文を見る
○池田幹幸君 ビッグバン対応、大変な競争の中でどういうふうにバランスをとっていくか、そういうことを見るんだとおっしゃったわけですが、私が質問しておりますのは、例えばさくら銀行について見ますと、競争が大変だと、そういうことで自分の経営を分析して、そしてマス層と名づける中小企業分野へ...全文を見る
○池田幹幸君 だとしますと、このさくら銀行が書いておる方向は政府が期待する方向とは全く違う方向にある。  先ほど来指摘しましたように、総貸出金は若干ふえても中小企業向けマス層は減らすという方向を戦略的にはっきり打ち出しているんですね。こんなことをやりますと、幾ら期待しても、中小...全文を見る
○池田幹幸君 結局、今伺っていると、このさくら銀行の経営戦略、これはこれでいいんだというふうに聞こえてくるんです。しかし、政府は今度の健全化計画に基づいて資本注入条件というのを決めたわけですね。その資本注入条件という中に明確に、中小企業者向け貸し出しの総額については原則としてその...全文を見る
○池田幹幸君 そうおっしゃるのであれば、これについては徹底して調べるべきだと思うんです。だれが見ても、ここにこうやって、マス層、その六五%を占め、収益では六・二%、だから窓口では粗略に扱ってよろしいというやり方を書いておって、これをその経営戦略として中小企業を大事にしようというふ...全文を見る
○池田幹幸君 私の持ち時間が短くなってまいりましたので、一点だけ私の問題意識を指摘させていただきたいと思うんです。  総理の今の計画を伺いますと、企業を創出する、新しい事業を起こす、確かにこれは結構なことなんですけれども、じゃ片一方でどれだけ人が減っているのか。例えば今の製造業...全文を見る
○池田幹幸君 私の持ち時間が参りましたので、今後この問題を検討していっていただきたいと思うんですけれども、やはり技術のネットワークというのが破壊されていっているというところで、先ほど総理がおっしゃった新規事業の創出も大事なんだけれども、その一番の今の基盤技術が壊されたんじゃもうゼ...全文を見る