池田元久

いけだもとひさ



当選回数回

池田元久の1990年の発言一覧

開催日 会議名 発言
05月24日第118回国会 衆議院 内閣委員会 第6号
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○池田(元)委員 神奈川四区から出てまいりました池田元久でございます。よろしくお願いいたします。普通であればちょうど昼の休憩時間でございまして、これも日本人の働き過ぎの一つのあらわれではないかと思いますが、長官、しばし食事は延ばして、申しわけないのですが、おつき合いを願いたいと思...全文を見る
○池田(元)委員 ただいまの長官の御答弁で、地殻変動が起きている、好ましい方向であるという答弁はしっかりと受けとめたいと思います。  その後のなぜこうなったかについては、いろいろ御意見もあろうと思うのですが、私は、一つにはやはり膨大な軍事費を投入している超大国のそういった自覚が...全文を見る
○池田(元)委員 申すまでもなく、スーパーパワーのソ連は、ヨーロッパだけではございません、ユーラシア大陸にまたがるグローバルパワーですから、それが当然アジアの情勢に大きな存在としてかかわってくるわけでありますから、関係なしといたしません。むしろ大いに関係ある、アジアについても緊張...全文を見る
○池田(元)委員 ただいまの答弁ですが、明らかに答弁者もおわかりでしょう。一つの発言、枝葉末節をとらえればいろいろあるでしょうが、大局としてとらえれば、私が申したように、チェイニー国防長官の発言も、まさに米ソの全面戦争の危険性は戦後最も低くなったというところが中心部分でありまして...全文を見る
○池田(元)委員 非常に簡潔な表現でおっしゃられましたので、状況認識については私とそう隔たりはないということを申し上げたいと思います。  さて、防衛白書の問題をちょっと取り上げてみたいと思います。  防衛白書の中の脅威の認識、ソ連軍に対する評価についてであります。防衛白書では...全文を見る
○池田(元)委員 一例として中距離ミサイルSS20を取り上げてみたいと思います。  二年前まで防衛白書で、「発射後十数分以内にわが国などに到達できる」と脅威をうたっておりますが、そういったことを記されていたかどうか、担当の方にお伺いしたいと思います。
○池田(元)委員 優秀な防衛官僚の方ですからこの程度のことは当然御存じかと思ってお伺いしたのですが、とにかくそういった脅威をうたっておりました。  そして、このSS20はその後どうなったか、お伺いしたいと思います。
○池田(元)委員 今の答弁にありましたように、SS20の例をとってもソ連の軍備、これは全体ではございませんが、その部分について少なくとも削減されているわけです。ソ連軍が増強されているという説はありますけれども、やはりこの一つの例をとっても疑問があるのではないかと私は考えます。 ...全文を見る
○池田(元)委員 今、極東ソ連軍の海軍力についての防衛白書の数字について確認をいたしましたが、ちょっと私調べてみたのです。問題がないかどうか検証してみました。アメリカ国防総省発表の「ソ連の軍事力」、そしてまたよく引用されますイギリス国際戦略研究所の「ミリタリー・バランス」、そして...全文を見る
○池田(元)委員 まだ時系列的なことは聞いていないのですが、既にお答えになったようでありまして、まずその前に最新の一九八九年段階での数字を比較したわけであります。  先ほど申し上げましたように、極東ソ連軍の海軍力の主要水上艦艇の隻数については白書が余りにも多いということを指摘し...全文を見る
○池田(元)委員 単に比較するのはおかしいのではないかという、これは論理も何もない結論だけの答弁でありまして、こういう答弁はいかがかと思います。  さらにこの防衛白書の問題、今の海軍力の問題について質問を続けたいと思います。  過去十年間、時系列的にこの四つの公刊資料を比較し...全文を見る
○池田(元)委員 もちろん基準の変更等については私も調べました。しかし、全体の隻数、それからトレンドを申し上げているわけです。そういう意味で、当然それを考えた上での質問をしているわけでございまして、今の答えはちょっといただけないと私は思います。  これは、ここでやっても、自分た...全文を見る
○池田(元)委員 ちょっとそこまでおっしゃると、何というか、説得力が落ちます。とにかく私は権威ある三つの公刊資料と我が国の防衛白書を比較しているわけでありますから、もうちょっと正確な答弁が返ってくるのではないかと思ったのですが、案の定、案の定といいますか案外、私の期待に反して、要...全文を見る
○池田(元)委員 せっかくいろいろ励ましの言葉もいただきましたけれども、逆に、防衛庁長官として、やはり国会は議員同士の議論が本来中心でありまして、国務大臣として防衛庁を所管しておられるわけでありますから、私たちは政府側に質問するというよりも、本来は国会議員である、衆議院議員である...全文を見る
○池田(元)委員 ストックを言うならフローも問題にしなければならないと思いますが、次に、ソ連の中でも我が国とかかわりのある極東ソ連軍について、去年ゴルバチョフ書記長は中国を訪問した際、極東ソ連軍と太平洋艦隊の一方的な削減計画を発表しました。また、ソ連の軍縮担当者は、昨年の六月、日...全文を見る
○池田(元)委員 次に、長官にお尋ねしたいと思います。  アメリカのチェイニー国防長官が、先月、米議会に報告しました「アジア・太平洋地域の戦略的枠組み」という文書があります。その冒頭で、「ソ連の脅威は一九七〇年代や八〇年代ほど強く認識されていない」と明確に述べていますが、この点...全文を見る
○池田(元)委員 同じような発言でございますが、パウエル統合参謀本部議長は、五月七日のワシントン・ポスト紙のインタビューでちょっとおもしろいことを言っているわけです。国防力見直しの背景といたしまして、ソ連の軍事的脅威に本物の変化が出ていることをペンタゴンの人間にも知ってもらおうと...全文を見る
○池田(元)委員 非常に長い答弁でありましたが、要するに私の聞きたいことは、ソ連の軍事的脅威に本物の変化が起きている、こういった認識についてどうかということを端的に答えていただければ済む話であります。  さて次に、こうした国際情勢の緩和を受けて軍備の削減、軍縮問題が焦点として大...全文を見る
○池田(元)委員 また、先ほど申し上げましたパウエル統合参謀本部議長は、五月七日のワシントン・ポストでございますが、東西関係の変化に伴い、今後四、五年間に米国防費の二五%を削減するという構想を明らかにしております。制服組からこういった、制服組といいますか、これはまさに統合参謀本部...全文を見る
○池田(元)委員 確かに防衛費の内訳、シェア別では長官のおっしゃるとおりかもしれませんが、とにかく我が国のGNPは大きいですね。防衛費の絶対水準も大きいですから、これは絶対水準で比べれば相当なものなんです。そしてやはり六・六%以上という、これは先進国の中では突出しているわけです。...全文を見る
○池田(元)委員 ぜひ信頼醸成措置を積極的に検討して、実現するようによろしくお願いしたいと思います。  こういった国際情勢の激変を受けまして、外務省には安保検討チームといったような部内の検討チームができました。これだけの情勢の変化ですから防衛庁もお考えになっていると思うのですが...全文を見る
○池田(元)委員 そうした検討チームという必要性は私は大いにあると思います。そればかりではなく、これは総理大臣に聞くべき問題かもしれませんが、政府全体で、アメリカに軍備管理軍縮局というのがありますが、要するに各省庁から離れて、大統領や国家安全保障会議そして国務省に助言する、そして...全文を見る
○池田(元)委員 長官がASEANといいますかアジアを訪問されたことについてお尋ねしようと思ったのですが、先回りされて答弁されましたのでその点はあえて多くは触れませんが、東アジアから米軍兵力が段階的に削減されますと日本の軍事大国化が進むのではないか、アメリカのプレゼンスが引くと日...全文を見る
○池田(元)委員 軍縮は貴重な資源を平和利用に解き放つ。これは日常の生活物資さえ不足している今のソビエトはもちろん、財政赤字に悩んでおりますアメリカにとっても大きな福音であることは事実です。軍縮が解き放つ資源、「平和の配当」というのはどう活用すべきか、前向きにとらえて国際的な議論...全文を見る
○池田(元)委員 もう一度そのさわりだけ言いますけれども、「過渡期の世界」という文章で、一番冒頭に「ソ連・東欧の動きにより東西関係は、対決から対話と協調へと変化しつつある。」という文章があるわけです。それで、先ほどから防衛計画の大綱の話が田口議員からも出ましたが、防衛計画の大綱の...全文を見る
○池田(元)委員 後のくだりのことは私聞いておりませんで、要するに一番根幹部分の「東西関係においては、」というところを聞いておるわけでありますから、常識的な論議、わかりやすい論議を僕はしたいと思うから、時間がないのですがあえて聞いたわけです。  「米ソ両国を中心とする東西関係に...全文を見る
○池田(元)委員 長官はよく御存じのように、この部分は根幹部分でありまして、国の安全保障でも何でもやはり情勢認識がまず前提でございますから、大変重要な問題だと思います。まあ、てにをはと申されましたが、今すぐここで全面的に書き直しということは、そうおっしゃれば一番いいんですけれども...全文を見る
05月30日第118回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号
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○池田(元)委員 神奈川四区選出の池田元久でございます。よろしくお願いいたします。  きょうは選挙制度の問題を中心に論議をするつもりですが、選挙制度や政治資金の規制といった問題は、言うまでもなく議会制民主主義のルール、土俵といった問題であります。政党次元、そしてまた政党本位の主...全文を見る
○池田(元)委員 最大限尊重とおっしゃいましたが、先ほど奥田大臣はたたき台という表現もされましたので、私は後者の方をということで理解をしていきたいと思います。  さて、昨年五月に出されました自民党の政治改革大綱、網羅的でいろいろ言っているところはそれなりに評価できると思うのです...全文を見る
○池田(元)委員 恐らくそういった答弁が返ってくるのではないかと思いました。その点はこれから論議をいたします。  さて、私は選挙制度審議会の構成についてちょっとお尋ねしたいと思います。  審議会の委員の人選はどこでやり、その基準は何か、またマスコミ関係者は何人いるか、お答えを...全文を見る
○池田(元)委員 それからもう一点、マスコミ関係者は何人いますか。
○池田(元)委員 審議会の委員二十七人中、新聞社やテレビ局の現役の幹部が八人いらっしゃいます。また、マスコミ出身でマスコミで活躍していらっしゃる方も二人、合わせてマスコミ関係者が十人いるというのは、私は異常ではないかと思います。中曽根内閣の税調のときもいろいろ言われたのですが、今...全文を見る
○池田(元)委員 さて、答申の中身に入りたいと思います。  答申は選挙制度改革の具体的内容を、この場合には目的と言っていいと思うのですが、五つ挙げております。政策本位、政党本位の選挙とすること、政権交代の可能性を高めること、そしてその政権交代が円滑に行われるようにすること、三番...全文を見る
○池田(元)委員 ちょっと納得できません。  その次の四ぺージには、もっとはっきり「政権交代により政治に緊張感が保たれることが必要である。」これはもう明らかに踏み込み過ぎです。再度答弁をお願いします。
○池田(元)委員 今お聞きしていますと、一つの視点としてある。浅野選挙部長はいろいろお詳しいですから、この点は答弁はなかなか苦しいのではないかと私はそんたくいたします。「政権交代により政治に緊張感が保たれることが必要である。」これは踏み込み過ぎではないかと私は考える次第です。この...全文を見る
○池田(元)委員 小選挙区制が政権交代をもたらすかどうかについては、私はこの後で検証いたします。  私が聞いておるのは、要するに選挙制度改革の目的として、政権交代とか政権の安定をうたうのは正しいのかどうか、この点を端的にお伺いしておるわけです。大臣、申しわけないが、この点につい...全文を見る
○池田(元)委員 改革への熱意は別の問題として、敬意を表したいと思います。ただ、私は、時間がないので余り重ねてはお伺いしませんが、選挙制度改革の目的として、政権の交代とか政権の安定といったことをうたうのはおかしい、邪道である、こういうことを申し上げたいと思います。  さて、答申...全文を見る
○池田(元)委員 前半の民意が増幅して議席にあらわれる、確かにそのとおりだと思います。しかし、それが直ちに政権の交代に結びつくかどうかそれは問題があると思います。これは非常に俗耳に入りやすい議論なんです。何か小選挙区制をやると政権交代の可能性が高まる、これは一つの例としては、一つ...全文を見る
○池田(元)委員 これは浅野部長もおわかりだと思いますけれども、私が先ほど政権の固定化につながるケースもあると言った一言で、小選挙区制だからといって政権交代の可能性が高まる、こんなことは言えないと思います。これは一番おわかりじゃないかと私は思うのですが、これは理論的といいますか、...全文を見る
○池田(元)委員 審議会はそういうふうに見ているわけです。  比例代表制は政党の分立をもたらすおそれがある、これは専門家が言っております。それから、連立政権を生みやすいということも事実でしょう。しかし、連立政権というと不安定という先入観は、一般には流布されているかもしれませんが...全文を見る
○池田(元)委員 私は、学説的というほどの理論的な問題じゃないと思うのですが、学者も言っておりますし、それから実証的にももう論破されておりますこの三つの神話、神話と言って差し支えないと思うのですが、こういった問題のある仮説によって並立制を導き出したということは非常に問題だと思いま...全文を見る
○池田(元)委員 私は、たまたま審議会委員に大先輩が大勢いらっしゃいますから、議論をする機会があるのですが、要するに、先ほど申し上げましたそういった三つの命題を当然のこととして議論を展開していらっしゃる方が多いということがわかりました。審議会ではその点をもっと深く掘り下げて、実際...全文を見る
○池田(元)委員 答申をまとめる際の最後の段階で、超過議席の問題が一つのポイントになったといううわさは承っております。ただ、問題は超過議席の数なんですね。何か審議会の場では、かなり多数の超過議席が出るということが言われたのではないか、こういうことを言う者がおります。  それはお...全文を見る
○池田(元)委員 最後のところで確認はできました。  ここで大変基本的なことをお尋ねして恐縮なんですが、選挙の意義というものは何か。大臣はこれまで何回も選挙をやって、非常に見事な成績をおさめてこられましたけれども、選挙の本来の意義といいますか、その点をお尋ねしたいと思います。
○池田(元)委員 さすが政党人でいらっしゃると敬意を表したいと思います。この民意の反映というところを今度の答申では、先ほども申し上げましたけれども、選挙制度の改革の目的の五番目に挙げているわけです。これは僕は問題だと思います。とにかく今大臣がおっしゃったように、これはだれしも認め...全文を見る
○池田(元)委員 浅野選挙部長の行間を読むといいますか、何となくわかるような気がいたします。 私は、審議会ではなくて、浅野選挙部長といいますか、事務当局の客観的な評価をぜひ聞きたいと思って質問を申し上げたわけでございます。今申し上げたように、選挙本来の意義からいって、併用制は並...全文を見る
○池田(元)委員 今の並立制と併用制の論議について、これからいろいろこの委員会でも論議をしていかなければならないし、また自治省もいろいろ検討されると思うのですが、現段階でどのようにお考えになるのか、大臣の御所見を賜りたいと思います。
○池田(元)委員 きょうは私の主張といいますよりも、並立制、併用制、これこれの問題点、そして比較検討ということで少し検証をしたわけでございます。私自身もさらに検討を深めたいと考えております。私がぜひ申し上げたいのは、物事をよく見て、大変失礼ですけれども、誤った先入観、そういったも...全文を見る
○池田(元)委員 残り時間はわずかになりましたが、政治資金の問題にちょっと触れてみたいと思います。  今度の答申の後半の政治資金制度のところでまず目につくのは、さきの委員会で山花委員も指摘されたことですが、企業献金廃止のこれまでの審議会の流れが大きく後退したことです。企業献金は...全文を見る
○池田(元)委員 昭和五十年に金脈問題などの反省から政治資金規正法の改正が行われたわけです。自治省の事務当局はこれを五十年大改正と言っております。この際には、政治献金につきましては、規正法の附則八条にこう書いてあるわけです。法律を施行してから五年後に、個人献金を一層強化する方策と...全文を見る
○池田(元)委員 今最後に大臣のおっしゃいましたことですが、これは答申を第一次から八次まで読み比べてみればすぐわかることであります。それだけ指摘しまして、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
06月12日第118回国会 衆議院 内閣委員会 第9号
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○池田(元)委員 池田元久でございます。  社会党二巡目、八人目の質問者でございます。あともう少しですので、明確で率直な御答弁をお願いいたします。  初めに、行政改革全般についてお尋ねしようと思うのですが、まず、これまでの三度にわたる行政改革の審議会、九年前の第二臨調、一次、...全文を見る
○池田(元)委員 ただいまも長官申されましたが、第二臨調と一次、二次の行革審の答申や意見は二十件を数えているわけです。しかし最近、ここ数年になりまして、こうした答申や意見は次第に迫力を欠いてきたのではないかという批判があります。この辺をどのようにお考えになりますか。
○池田(元)委員 半ばお認めになったと思うのですが、行政改革の熱が冷めまして、官僚機構には「行革よさようなら」というムードがあると言われております。これについてどのように考えますか。
○池田(元)委員 その必要性についての御答弁はそれなりに理解できますけれども、こうして行革のムードが冷めているといったことは残念ながらかなり広範に行き渡っていると私は思うわけです。  それで、今度は長官にお尋ねしたいのですが、審議会の審議、答申がマンネリになっているのではないか...全文を見る
○池田(元)委員 SIIと比べて、SIIのアメリカ側の要求に迫力があるというのは、その点は同感であります。それに引きかえ、我が行革審の答申というのは、最近、影が薄いと言っては失礼なんですが、余り僕らの認識が深まらないわけですね。この審議会が次第にマンネリ化して影が薄くなったのは、...全文を見る
○池田(元)委員 総務庁の設置といった、一部の部分的な問題については私は認めます。しかし、国鉄は、別に行政改革がなくてももう危機に瀕していたわけですね。これは一々説明しなくてもわかると思うのです。  次に、話はちょっと進みまして、今度設置法が提案されております第三次行革審につい...全文を見る
○池田(元)委員 その点、長官にもお尋ねします。これまでのフォローアップ、未達成のもの、さらにはこれまで具体的な提言に至らなかったもの、それはそういう答弁が返ってくると思うのですが、要するに、国務大臣、政治家として、せっかく第三次行革審をつくるのですから、何をやりたいのか、その点...全文を見る
○池田(元)委員 次に、いわゆる中央省庁の統廃合の問題を取り上げてみたいと思います。  二次行革審の最終答申で、二十一世紀初頭までに実現を目指す行政上の重点課題の一つとして、「縦割行政の弊害を除去し、省庁組織の再編・統合を進める。」というふうになっておりますが、長官の考えはいか...全文を見る
○池田(元)委員 先ほど出ましたSIIでも、この前の中間報告取りまとめの最終場面で、日本の省庁が、要するに利害が反してといいますか、別々の主張をしまして非常にマイナス効果だったということは、東京にいても、それからアメリカに行ってもそういう話を聞くわけです。縦割り行政の弊害というの...全文を見る
○池田(元)委員 それは何にでも理屈はあります。ただ、行政機構の問題からいえば、こうした機関が三庁もあるということは納税者の目から見て非常に問題があるのではないか。確かに、官僚機構としては次官がおり大臣がおるというのは非常にメリットがあると私は思いますけれども、そういう視点ではな...全文を見る
○池田(元)委員 残念ながら新聞を引用せざるを得ないのですが、生活環境省ですか、そういった構想を出していらっしゃると伺いましたが、いかがでしょうか。
○池田(元)委員 私は、見出しとして塩崎長官が生活環境省を打ち出したというようなことを別に期待しておるわけではありません。問題はそういった中央省庁の統廃合、増設か、スクラップ・アンド・ビルドでやるか、そういった問題点がいろいろあると思うのですよね。それは確かにいろいろなアイデア、...全文を見る
○池田(元)委員 一言申し上げますけれども、昭和五十二年の夏、福田総理大臣がエネルギー省をつくろうとしたわけです。余り記録には残っていないのですね、公文書には。だけれども、これは大変な騒ぎでした。通産省が物すごい抵抗を示しまして、結局あえなく断念をしたわけです。そういった轍を踏ま...全文を見る
○池田(元)委員 大蔵官僚の御出身ですから留保条件をつけられるのはよくわかるのですが、そういうことを言っていると行政改革は進まないと思います。土光臨調の方向については僕ら必ずしも納得しているわけではないのですけれども、やはり勇断をもって、蛮勇を振るってやったからこそ国鉄のああいっ...全文を見る
○池田(元)委員 聴取は少ないながらあったということはわかります。その結果、何か成果がありましたか。
○池田(元)委員 今お話しのとおり、抽象的な提言を出してやっているだろう、その程度であります。  防衛について、基本答申ではこう言っているわけですね。最初の行政改革に関する第三次答申、いわゆる第二臨調の基本答申ですけれども、「民主主義国家である我が国においては、自衛隊に対する政...全文を見る
○池田(元)委員 今の答弁には誤りがあるのじゃないかと思うのですが、いろいろな問題を取り上げてと言われた。具体的な問題を取り上げたことがございますか。
○池田(元)委員 防衛庁周辺のそういった問題についてそのようになったということですが、肝心の整備する防衛力の問題、言ってみれば兵器の整備などについて、特にそういった提言ないし行革の対象として取り上げたということは残念ながら聞いていないわけです。  基本答申では「防衛力の整備及び...全文を見る
○池田(元)委員 多分そういう答えが返ってくるのではないかと思ったのですが、総額は二十三兆円台で、年伸び率が三・五から四%ということが報道では言われていました。今、かつてない緊張緩和が進行しているわけです。アジアにも韓ソ首脳会談のようにデタントが及びつつある。とりわけ防衛費につき...全文を見る
○池田(元)委員 「いずれにいたしましても」の後の答弁だけで結構でございます。  ソ連の軍事予算が過大だったというようなことをおっしゃいましたけれども、つい最近、この衆議院内閣委員会で、極東ソ連軍の海軍力についてこれは過大ではないかという趣旨の質問をいたしました。そのときは認め...全文を見る
○池田(元)委員 御存じのように、空中給油機は戦闘機の行動範囲を拡大するわけです。それからAWACS、空中警戒管制機は、これまでの早期警戒機と違いまして、要するに指揮や統制、通信の機能をもって空中で要撃戦闘機をコントロールできるという高度な機能を持つわけです。こういった兵器につき...全文を見る
○池田(元)委員 肝心なところは出てきませんでしたね。性能諸元で、重量と容積についてこれまでの七四式戦車と比べてどのぐらい大きいか、簡単に答弁をお願いします。
○池田(元)委員 今明らかなように、七四式戦車に比べても大分大きいと思うのですが、これは輸送するときはどうするわけですか。
○池田(元)委員 道内でトレーラーで運ぶとおっしゃいましたけれども、そんなトレーラーがありますか。
○池田(元)委員 にわかに信ずるわけにはいかないのですが、とにかく北海道へ持っていく場合でも車体を二つに分けて運ぶ。戦車の機能上、私たちの立場は別に機能が向上すればいいという単純なものではありませんけれども、これは非常に問題があるのじゃないか。そんなものが果たして必要かどうか、こ...全文を見る
○池田(元)委員 よく私の質問の趣旨がおわかりになった上でああいうことをおっしゃっていると思うのですが、とにかく大き過ぎて二つに分けて運ぶ、それから多くの橋は渡れないという代物なんです。こういうものが果たして兵器の名に値するでしょうか。確かにデモンストレーションではいいと思うので...全文を見る
○池田(元)委員 調達台数をお尋ねしたいと思います。
○池田(元)委員 要するに価格が高過ぎて調達台数が減るということが言われているわけですね。そうすると、専門家は、純軍事力的に見た意見としては戦力的に意味が非常に薄くなるのではないか、こういうことを強く指摘しているわけであります。私は、この新型戦車の問題は、行革といいますか、タック...全文を見る
○池田(元)委員 行政改革を真剣に考えれば、過去の答申、意見でも、防衛問題については聖域ではない、こういうことを言っているわけです。そういった立場といいますか、これからいったら、長官として当然見解をお持ちのはずなんで、その点を再度お尋ねしたいと思います。
○池田(元)委員 抽象的な論議ではなくて、国会の審議ですから、具体的にこの問題はどうかということでないと前へ進まないと思うわけです。  この新型戦車は、先ほどからの論議のとおり、大き過ぎるので二つに分けて運ぶ、それから重過ぎるのでほとんどの橋を渡れない。これはもう専門家が指摘し...全文を見る
○池田(元)委員 聖域を設けることなくということをこれまで言っておりますが、今度の行革審も、もしできれば当然その延長線上ということになると思いますので、ぜひよく勉強されて次回には明快な答弁をいただきたいと思いまして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。