池田元久

いけだもとひさ



当選回数回

池田元久の2000年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月14日第147回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○池田(元)委員 民主党の池田元久です。  質疑に先立って、この委員会の審議について申し上げたいことがございます。  総理と各閣僚の出席する審議は従来一週間程度行われてまいりましたが、与党にこの審議をわずか二日間に抑える動きがございます。総予算を審議する最も重要な審議を形骸化...全文を見る
○池田(元)委員 資料のコピーが行っておりますので、間違いないということであります。  小渕内閣の国債発行額は、九八年度は三次補正で十二・三兆円、九九年度は当初予算で三十一兆円、二次補正で七・六兆円、二〇〇〇年度当初で三十二・六兆円、合わせて八十三・五兆円余りとなっております。...全文を見る
○池田(元)委員 大蔵省の涌井洋治前主計局長が雑誌の論文でこのように述べております。これまでの自民党政権では、国債の発行をふやしたときでも、必ず翌年以降国債を減らすなどの努力をして、とんでもない借金財政にならないようなルールが暗黙のうちにあった、ところが、これは名指しで、小渕首相...全文を見る
○池田(元)委員 小渕首相のことが言われているわけですから、小渕首相に反論いただきたかったんですが。  午前中から出ておりますが、借金王発言というのがございます。総理も先ほど説明されておりましたが、世界一の借金王になってしまった、借金を六百兆円も持っているのは日本の首相しかいな...全文を見る
○池田(元)委員 ちょっと表現からいって、私は、そんな真剣さがあっての発言と思われないような印象を受けました。  次の問題、財政にかかわる問題ですが、最近次のような投書が毎日新聞に出ておりました。投稿者は新潟県長岡市の三十二歳の主婦です。   地域振興券が配布されて、一年にな...全文を見る
○池田(元)委員 せっかく出てこられたので、経済企画庁長官の話を聞きましたが、経済企画庁の途中の調査といいますか、後半段階の調査では、七千億円近く使ったのですが、二千億円余りの消費が押し上がった計算になるという推計をしております。七千七百億円を使って二千億円余りの消費がふえた。そ...全文を見る
○池田(元)委員 政策と言える政策であるかわかりませんが、発想は、多くの人が喜ぶだろうから金券を配ろうというのは、経済政策でも何でもない。人気取りの、文字どおりのばらまきなんです。人々、特に子供たちがただでお金をもらえると考えるようになったらどうなるのか、まさに大変なモラルハザー...全文を見る
○池田(元)委員 先ほどのちょっと有名になった宮澤さんの発言は、本音がにじんでいるのではないかと私は思いますけれども。  公明党から閣僚として出ていらっしゃる続総務長官、お尋ねしたいと思います。  あなたは、地域振興券の出発点となった公明党の四兆円の戻し税減税について、おとと...全文を見る
○池田(元)委員 今の話を聞いておりまして、国民の皆様も本当にあきれたと思うのですね。一つは、まだ拡充したいと今最後に述べられた。この財政危機の中でどうするんだという感じがいたします。  とりわけ、今本当にあきれたのは、地域振興券は八百万の票を獲得するためだとはっきりおっしゃい...全文を見る
○池田(元)委員 自民党の元幹部の発言についての感想を今聞きましたが、私はここで今国会の焦点の一つであります財政再建と景気回復について、時間が余りありません、お尋ねをしたいと思います。  小渕総理は施政方針演説で、景気を本格軌道に乗せるという目的と財政再建に取り組むという重要な...全文を見る
○池田(元)委員 直接お答えいただけないので、では、大蔵省が出した中期的な財政事情についての試算、これについて、これは提案理由の説明のときに配られた資料ですが、ここでは二〇〇〇年度予算案を前提に経済が名目で三・五%と高目に成長した場合、国債費と地方交付税を除く一般歳出を横ばいに置...全文を見る
○池田(元)委員 この一枚の資料からでも、今おっしゃったように大変な状況がここに出ておりますので、そんな悠長なことは言っていられない、早く取り組めというサインがもう出ているわけです。  今四・五%の仮定金利はそんな高過ぎないと、私も本当はそう思うんですよ。これから景気が上向いて...全文を見る
○池田(元)委員 財政再建、財政赤字の削減は、中長期に取り組む課題ではないと私は思います。  しかし、小渕総理大臣は施政方針の中で、経済が低迷を脱し、名実ともに国力の回復が図られ、それにより財政、税制上の諸問題について議論に取り組む環境を整え、その上で財政構造改革という大きな課...全文を見る
○池田(元)委員 やはり政策運営にはスピードが必要だと私は思います。財政再建というのは、あるときに言ってそこから再建できるものじゃないのですよ。助走期間もあるし、その一つの行動計画というものがあってしかるべきなんです。  私は、財政を立て直すため、今できることがあると思います。...全文を見る
○池田(元)委員 大蔵大臣のおっしゃることは、事務的には一部そうかもしれません。だけれども、下書きの一部もあるわけですから。そして、中身ももちろん大事ですが、財政構造改革法をつくるんだ、このメッセージが僕は非常に大事だと思うのですよ。  もう大蔵大臣はおわかりだと思いますが、今...全文を見る
○池田(元)委員 今聞いておりますと、すぐに財政再建の方途については着手できないんだ、そういうお考えのようでありますが、このままいったら、先ほどから申し上げておりますように、単に将来世代に赤字のツケを回すのではなくて、それ自体が大変な経済の危機を招くおそれがあるという状況になって...全文を見る
02月23日第147回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○池田(元)委員 池田元久です。  連日熱心な審議が行われております。問題も大変多くございます。そうした中にあって、毎回出ておりますように、総理大臣がいらっしゃらないということは極めて残念でございます。いかなる理由であれ、やはり総理大臣はこの委員会に出席をして、説明責任を果たし...全文を見る
○池田(元)委員 大蔵省のつくった「国債整理基金の資金繰り状況等についての仮定計算」という資料がございますが、二〇〇〇年度は、新規国債が三十二・六兆円、借換債が五十三・二兆円、合計八十五・八兆円が発行されることになるわけです。二〇〇一年度になりますと、新規が三十一兆円、借りかえが...全文を見る
○池田(元)委員 この三年を取り上げて急増する理由は何かというふうにお尋ねしたわけでありまして、まさに国債が累積する理由はおっしゃるようなことでありますが、急激にふえる、これは今お答えいただけなかったのですが、大蔵省が、長期金利抑制のねらいで十年物の国債の発行を抑えて期間の短い中...全文を見る
○池田(元)委員 ごく目先は金余りで消化できるかもしれません。しかし、二〇〇一年度以降、財投改革に伴って財投債が発行されます。二〇〇一年度はどれだけ発行が見込まれるか、激変緩和の措置もございまして、少なくとも大体十兆円は出されるのではないかと言われておりますが、いかがでしょうか。
○池田(元)委員 推計すると大体十兆円を超すのではないかと関係者は見ておるのですが、そうなると、先ほどの九十三・六兆円プラス十兆円で百兆円を超える、まさに国債、公共債の大量発行ということになるわけです。  端的にお答えいただきたいのですが、これは金利上昇の大きな要因になるのでは...全文を見る
○池田(元)委員 金利上昇の大きな要因になるということは、直接お答えにならなかったですけれども、お認めになると思いますね。  次に、資金需要の点から話を進めたいのですが、財政の危機にシグナルを出すべき国債市場では、御存じのように、史上まれな低金利が続いております。低金利は、企業...全文を見る
○池田(元)委員 堺屋経企庁長官も、新聞ですか、インタビューで、景気が上向いて民間の資金需要が出始めると金融市場が逼迫するという想定もあると述べています。私はそうだと思います。まず企業の資金余剰が縮小してくる可能性があるということですね。  次に、ゼロ金利政策についてお尋ねする...全文を見る
○池田(元)委員 ここのところ、この一年は、五月から下げどまって、横ばいに推移している。その動向の幅が違う。
○池田(元)委員 一月の月例経済報告では、国内の卸売物価はおおむね横ばいに推移している、消費者物価は安定していると述べています。卸売物価の指数も、経企庁の調査では、昨年の四月を底に緩やかに上昇または横ばいと言っていいと思います。昨年の十二月は九六になっている。卸売物価は下げどまっ...全文を見る
○池田(元)委員 今の御発言であれば、それはデフレ懸念の払拭ではなくて、新しい条件をつけて、景気の上昇とかそういうことを言うべきではないですか。デフレ懸念の払拭というのは、日本語の正確な理解では、下降しない、デフレ懸念の払拭ですから。今の答弁には僕は納得できませんね。  あなた...全文を見る
○池田(元)委員 ゼロ金利政策のマイナスがもう既に相当あらわれている。企業の利子負担は二十兆円減ったのに、国民の利息は三十兆円も消えたという批判も出ております。また、日銀の会合でも、非効率な企業を温存して構造調整をおくらせるリスクがあると認めているわけですね。構造改革、大事なはず...全文を見る
○池田(元)委員 デフレ懸念の払拭という言葉を使う以上、まさにその言葉どおりの解釈をしていただきたい。我々が、あの日銀法をつくるとき、日銀の独立性と同時に政策の透明性ということを言って、それが大きな二本の柱の一つになっているわけですから、その辺の言葉をちゃんと使っていただきたいと...全文を見る
○池田(元)委員 小渕総理大臣の景気対策を指南していると言われている大原代議士は、財政再建を実現するためには徹底的な規制緩和と日銀の国債引き受けという二つのサポーターが必要だ、日銀が国債を直接買うようにすればゼロ金利政策を続けるより景気を刺激すると述べております。  ここはやは...全文を見る
○池田(元)委員 ということは、やはり小渕総理大臣の考えをぜひ聞かなければならないと思います。  速水日銀総裁の考えはいかがでしょうか。
○池田(元)委員 日銀の国債引き受けは、言われているとおり禁じ手であります。財政法の第五条で禁止されているわけですね。要するに、今おっしゃったように、歳出増加に歯どめがきかなくなる、悪性インフレにつながるおそれがあるということであります。  去年の二月、野中官房長官は、国債の直...全文を見る
○池田(元)委員 最近、日銀の委員の中にも、このオペの増額を肯定する意見があるようです。日銀総裁、この長期国債の買い切りオペの増額について、どうお考えになるか。
○池田(元)委員 ぜひ堅持していただきたいと思います。  去年、日銀は、十月十三日の会合で、短期国債を対象とするアウトライト、買い切りや売り切りのオペを導入いたしましたが、簡単にその目的をおっしゃっていただきたいと思います。
○池田(元)委員 金融政策の手段の機能向上というようなことをおっしゃりたいんでしょうが、日銀でも、短期国債のアウトライトオペというのは、ゼロ金利政策の効果の浸透を一層確実なものとするようにやるんだと言っています。  やはりこれは当時の状況を考えなければいけない。順序からいいます...全文を見る
○池田(元)委員 では、御心配な点をはっきり申し上げましょう。一年物短期国債、TBの買い切りを十年間続ければ、結果的には十年物国債についての輪番オペを実施したのと同じ効果があるわけですよ。そんな、のうてんきなことを言っていられないのではないか。  時間がないので、以上見てきまし...全文を見る
02月28日第147回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第2号
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○池田(元)分科員 おはようございます。御苦労さまです。  私は、きょうは地域の問題に徹してお尋ねをしたいと思います。  運輸政策審議会の答申が出されました。それに出ております東京圏の鉄道網の整備、とりわけ東京、神奈川の問題、神奈川東部方面線、そして横浜環状鉄道、さらには相鉄...全文を見る
○池田(元)分科員 まさに今おっしゃったようなことでありまして、私、この東部方面線につきましては十年来実現を主張してまいりました。予算委員会の分科会でも、九一年、九七年、二度にわたりこの問題を取り上げて質問しております。  今、混雑の話から入りますと、この新しい運輸政策審議会の...全文を見る
○池田(元)分科員 この神奈川東部方面線は既設路線をつなぐものです。この答申を読ませていただくと、短絡線、つまり、既設路線間を結ぶ短絡線の整備というのが書いてあります。これは、既設路線の改良等としても位置づけることも可能であるが、ここでは、便宜上、路線の新設として整理をしたと書い...全文を見る
○池田(元)分科員 短絡というのは言葉としては最近は余りよくないときに使われますが、短絡線というのは、この場合は、答申にもありますように、既存ストック活用の観点から過去の鉄道整備の蓄積である既設路線を最大限に活用するという意味では、大変私はやりやすい路線だと思います。  しかし...全文を見る
○池田(元)分科員 私がかねてから言っていたとおり、二俣川—大倉山の区間になったわけです。川崎市は外れるわけですね。そうすると調整はやりやすいんじゃないかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
○池田(元)分科員 多分ではなくて、外れますよね。  それで、前回も質問いたしましたが、私鉄サイドの方の意向といいますか、その辺はどうなっているでしょうか。特に、二俣川—鶴ケ峰から新横浜—大倉山へまさに短絡をいたしますので、その辺の影響を心配する事業者がいると聞いております。そ...全文を見る
○池田(元)分科員 やはり地域の方々の意向を最優先すべきであると私は思います。近視眼的な目で見るのではなくて。それがまた事業者の理にかなうのではないか。  要するに、全く白地のところに鉄道を敷く話ではありません。相鉄線という大変過密ダイヤをやっている路線、そして東急の基幹ルート...全文を見る
○池田(元)分科員 第三セクターでやる方向、そして建設費は、私が前に聞いたときには、この資料にあるとおり、これは前回の質問のときの資料ですが、三千億円余り、そんなに変わっておりません。物価指数も余り変動がありませんので、そういうことだと思います。  そして次に、同じ横浜なんです...全文を見る
○池田(元)分科員 どうしても、首都圏というのは放射状の路線が重視されます。道路もそうなんですが、東京都心へ向かう。鉄道では都内に山手線がございます。しかし、横浜市内は、まだ市内をめぐるという路線がございません。この横浜市の都市機能を高めるためにも、環状鉄道は大変重要だと私は思っ...全文を見る
○池田(元)分科員 それから、この答申によると、環状鉄道は高速鉄道の部に入っておりますね。地元ではモノレールの構想とかいろいろあったと思うのですが、この横浜環状鉄道は、要するに地下鉄か地上線か、その辺の見通し、構想はどうでしょうか。
○池田(元)分科員 これはだめ押しといいますかお尋ねですが、高速鉄道の部に入っています。中量鉄道の部に入っていないのですね。そうすると、今のお話のとおり、その新交通システムの場合もあり得るわけですね。
○池田(元)分科員 今話で出ているとおり、これから建設費等が問題になりますね。答申にあるとおり、これからはなかなか需要が見込めないから、どうしても事業者は消極的になりがちである、確かにそうだと思うのですね。  そこで、問題は建設資金の確保等なんですが、我々が前から主張しておりま...全文を見る
○池田(元)分科員 最後に、相鉄線の立体交差事業についてお尋ねします。  相鉄線の横浜駅の西口に近いところでございますが、天王町から星川、和田町近くにかけての一・八キロの踏切九カ所をなくして立体交差化を図るという事業につきまして、おかげさまで二〇〇〇年度予算で千五百万の調査費が...全文を見る
○池田(元)分科員 調査は単年度で終わりそうですか。
○池田(元)分科員 ぜひスピードを上げていただきたいと思います。  地方ではいろいろな公共事業のむだが指摘されておりますが、こういった都市の基盤整備、そして再開発、それの中に入るであろうこのような事業に対して積極的に取り組んでいただきたいということを申し上げたいと思います。 ...全文を見る
○池田(元)分科員 終わります。
02月29日第147回国会 衆議院 予算委員会 第14号
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○池田(元)委員 総理のこの委員会への出席問題、欠席問題かもしれませんが、既に同僚議員が取り上げておりましたが、総理は、官房長官が委員会で決めることだということをおっしゃっていても、みずから進んで審議には加わり、説明責任を果たされるべきであったと私は思います。総理のかくも長き不在...全文を見る
○池田(元)委員 ぜひ憲法どおりに対応していただきたいと思います。  総理のお顔をほとんど拝見、お声も聞いておりませんでしたので、きょうは質問を総理にほぼ絞っていきたいと思います。  まず、越智通雄さんを金融再生委員長に起用した理由は何ですか。
○池田(元)委員 金融に知識があるとか金問調の会長をやっていらしたとか、また新しい金融再生委員長は越智氏を練達の士というようなこともおっしゃっているようでありますが、それは知識があればいいというものではありません。金融行政はまずその姿勢が重要であると私は思います。  この越智さ...全文を見る
○池田(元)委員 極めて不適当な発言で、公平公正さを欠いて、極めて遺憾であると。そうであれば、総理は越智金融再生委員長を罷免すべきではなかったのですか。
○池田(元)委員 この問題について、自民党の幹事長は、やめるほどのことじゃないだろう、選挙の応援だったらあれぐらいのリップサービスはするよと言い、また政調会長は、やめる必要は全くないと述べたと言われております。  自民党の政治では、補助金の交付や許認可など、行政のあらゆる分野で...全文を見る
○池田(元)委員 私もできればそう思いたいのですが、越智さんを罷免できなかったのは、やはり自民党二役も、残念ながら総理もそうかもしれませんが、こうした口きき政治、手心政治を共有していたからではないかという疑念を持たざるを得ません。  一年半前を思い起こしていただきたい。私たちが...全文を見る
○池田(元)委員 口が滑った発言ではないですね。あのテープを起こした発言録だと、全編これは同じトーンでやっておりまして、また、いろいろ最近の言動も聞いております。政治献金の話もございます。私は、このような方を起用した責任は極めて大きいと思います。  さて、ここへ来て、金融行政の...全文を見る
○池田(元)委員 途中の理由がなくて、決意だけでありました。いずれ議論をしたいと思います。  総理にお聞きしたいのですが、私たちは一年半前に、長銀などの大手銀行、いわゆるマネーセンターバンクの危機に当たりまして、金融再生四法案を提出いたしました。その際、大蔵省、自民党はブリッジ...全文を見る
○池田(元)委員 ペイオフの延期、長銀等の譲渡、大変問題があるということを申し上げておきたいと思います。  財政再建についてお尋ねをします。  総理のこれまでの発言、施政方針演説や予算委員会の答弁等を聞いておりますと、景気が回復すれば財政再建が可能になるというふうに受け取れま...全文を見る
○池田(元)委員 そうしますと、景気が回復すれば財政再建が可能になる、財政再建の展望が開けるとお考えなんですね。
○池田(元)委員 丁寧な御答弁、ありがとうございます。  私は、景気が回復して財政再建が可能になれば大変よろしいと思いますが、巨大な財政赤字のもとでは、景気が回復しても財政は再建できないのではないか。  大づかみな話をしますが、二〇〇〇年度予算を前提にした、前回論議しましたこ...全文を見る
○池田(元)委員 しかし、今、政策努力はないわけでしょう。これは、プロジェクションとかなんとか英語をお使いになりますが、二〇〇〇年度予算を前提にして、ちゃんとした与件を与えて計算したものですよ。どちらが本当なんですか。景気が回復すれば財政再建が可能になるのか、あるいは景気が回復し...全文を見る
○池田(元)委員 演習であろうと何であろうと、毎年出しているこのペーパーのことしのペーパーを読み取れば、要するに、景気を回復しても財政再建はできないということを単純に示しているわけですよ。しかし、政府の考えは、景気が回復すれば財政再建の展望が開ける、こういう認識でしょう。その基本...全文を見る
○池田(元)委員 では、政策努力というのは何ですか。
○池田(元)委員 ちょっと答弁の趣旨が全くわかりません。
○池田(元)委員 おっしゃることは、やや無責任にも聞こえます。無責任だと思いますよ。これは、単なるそこらにある紙じゃないんですよね。一応これしかないんですよ、要するに我が国財政の道筋を示しているのは。(発言する者あり)いや、これしかないですよ。私は前に緊急経済対策特別委員会でもや...全文を見る
○池田(元)委員 では、今までおっしゃっていることと違うんじゃないでしょうか。施政方針演説にも景気が回復すれば財政再建の展望が開けるような、そういう文言がありますよ。それからクエスチョンタイムの、ここにもありますよ。どっちなんですか。
○池田(元)委員 今ありましたとおり、そうすると、冒頭、総理がおっしゃった、景気が回復すれば財政再建の展望が開けるとかあるいは可能になるというのは違うんですね。
○池田(元)委員 今の発言はよくわかりません。ちょっと整理してお話ししていただきたい。一体どっちなんですか。しなければという話とすればという話じゃ、これは明らかに違いますからね。日本語を正確に理解してほしいと思うんです。景気が回復すれば財政再建の展望が開ける、そういう趣旨のことを...全文を見る
○池田(元)委員 景気が回復しても必ずしも財政再建ができるわけではないという発言は、これまでの小渕内閣が主なところで言っているのと明確に違いますから、これは次回というか、次回はないのか、じっくりと討論をさせていただきます。  終わります。
08月03日第149回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○池田(元)委員 池田元久でございます。参考人の御三方、御出席ありがとうございます。  ここに、金融再生法の出発点となりました民主党の金融再生計画がございます。前文は要するに、問題先送りの政治、行政、国民への負担転嫁と隠ぺい、公的資金を大盤振る舞いをうたっています。  第二部...全文を見る
○池田(元)委員 破綻銀行の貸出債権を、たびたび出ておりますように、正常債権はその銀行が保有するのが適当であるとか、つまり保有が適当な資産と不適当な資産を仕分ける基準であることは言うまでもありませんが、一番問題なのは要注意先等でございまして、要注意先Aはいわゆる適、保有が適当な資...全文を見る
○池田(元)委員 この法律をつくったときの金融安定化特別委員会の委員長は相沢再生委員長でございました。まずその点、では事務局、どうぞ。
○池田(元)委員 判定であるということをおっしゃいましたが、客観的かどうかは人が判断することであります。  また、その後の破綻懸念先、実質破綻先、破綻先に対する債権は原則として不適当、「原則として」というのが入っているわけですね。そうですね。  それで、さらにいえば、前も委員...全文を見る
○池田(元)委員 それは判断がゼロとは私は言っていませんよ。だけれども、非常に裁量の幅が広いということを申し上げているわけで、これではもう融通無碍になっちゃう。     〔委員長退席、甘利委員長代理着席〕  例の悪評高い佐々波委員会がやりました十三兆円の金融安定化法、あの基準...全文を見る
○池田(元)委員 九九年一月から二月にかけて、長銀の貸出債権について判定をしたわけですが、丸い数字で約七千社、十五兆八千億円を仕分けしたわけですね。その結果、六千二百三十社、十一兆一千億円を適とした、八百五十三社、四兆七千億円を不適としたわけです。それでいいわけですね。そして、正...全文を見る
○池田(元)委員 最終的には適と不適しかございません。作業の手順でそういうものがあったのではないかと私は申し上げているわけであります。  では、この資産判定をやる場合、今安齋さんがおっしゃったように、資料を長銀がまとめて出す。また、個別の企業の状態等についても説明はされたわけで...全文を見る
○池田(元)委員 資産判定の、今言う原案では、一部の大口融資先は不適とされてRCCに売却されていることになっていたんですが、再生委員会は、判定作業の大詰めで、問題企業とそのメーンバンクにきちんとした再建計画や支援計画をつくれと促したと言われておりますが、どうでしょうか、再生委員会...全文を見る
○池田(元)委員 今の答弁でそのまま私も、何となくといいますか、ある意味ではっきりしたと思うんですけれども、不適とされるべきものを、結局、そのまま判定したのではなくて、やはり何らかの意図が入り込む余地があった、それで適としたものがあるのではないか、そういうことが容易に考えられます...全文を見る
○池田(元)委員 それは要注意の、絞ったところの話でしょう。全体の、七千社を全部業種別にこうだと言っているんじゃなくて、問題企業の、といいますか、要はよく観察しなければならないところの中では、いわゆる大手流通やゼネコンなど、今言われている大口融資先の大半が適とされて国有長銀に残っ...全文を見る
○池田(元)委員 私は再生法とか金融システムの話をしているわけでありまして、ゼネコンのどこだとか、こういうことは言うこともできますけれども、あえて申し上げません。要するに、長銀の大口融資先の大半は国有長銀に残ったわけです。そして、メディアは一斉に、異口同音に景気への影響を考慮した...全文を見る
○池田(元)委員 今の最後の一言はよくわかります。  要は、結局、その資産判定基準も非常にあいまいというか融通無碍、そして資産判定作業も大変に裁量といいますか、そういうものが入り込む余地が多い。景気への配慮とかそういう考慮もあったでしょう。私は、ここに今日の問題の出発点があると...全文を見る
○池田(元)委員 しからば、普通は商品を見ずに買うことはありませんよね。八城さんもそうですよね。見ないでやみくもに買うことはないと思うのです、お金がいっぱいあればそうじゃないと言うかもしれませんが。買い主の立場からデューデリジェンスが必要と思われなかったんですか。
○池田(元)委員 では、国はどうかということですが、売却に当たって、再生委員会は買い主に二つの要求をしたと、最近の国会答弁で再生委員会が答弁しておりますが、一つは、適資産を全部買ってほしい、もう一つは、デューデリジェンスは国がする。買い主がすることは考えていないわけですね。許され...全文を見る
○池田(元)委員 長銀といえ、日債銀といえ、銀行の売却はMアンドAの一種ですよね。その場合にはデューデリジェンスをやるのが常識。そして今、お役人はよく言うのですが、デューデリジェンスは時間がかかる。しかし、そうでしょうか。大銀行の自己査定でも一カ月から一カ月半。そして、日本でも北...全文を見る
○池田(元)委員 期間は限られておりません。有効に使えばいいわけです。我々は二〇〇一年三月まで、当初、我々のとおりにやれば早期処理ができたのですが、この場合でも九九年の二月に資産判定をやったわけですね、それで二〇〇一年三月まで、二年間あるわけですからね。ですから、デューデリジェン...全文を見る
○池田(元)委員 金額の点は、買い手が先ほどから出ているとおり四十七億円とか、いとも簡単に払うというような印象を私持っておりますので、ちょっと違うのではないか。  それで、再生委員会は、初め一括譲渡は目標にするものの、最終的にはRCCに行く債権が出てくることも予想していたわけで...全文を見る
○池田(元)委員 いずれにしても、そういう企業を抱かせて売ったというところに問題があるわけです。  それで、やり方として、理由は別としても、要は一括譲渡、そしてデューデリジェンス、事前の買い取り調査もやらない。だけれども、これは重大なことですよ。買い手に、目をつぶって丸ごと買っ...全文を見る
○池田(元)委員 本当に甘いと思うのですね、資産判定からして甘く始まりましたから。  こんな、目をつぶって丸ごと買ってくれ、言いなりで買ってくれと言えば、足元を見られるのは当たり前。再生委員会は決定的に不利な立場に自分を立たせたわけですね、追い込まれたわけです。関係者といいます...全文を見る
○池田(元)委員 九八年の五月、六月、七月、八月の状況は、まさに安齋さんのおっしゃるとおりでありまして、簡単に言えば、その対応策、残念ながら自民党や大蔵省が出してきたブリッジバンク法案では、大手銀行、マネーセンターバンクの危機に全く対応できない。途端にデフォルトになる。我々は、こ...全文を見る
○池田(元)委員 これは民間同士の取引ではなくて、国がもちろんそのフィー、料金を出すという重要な取引でありまして、取引といいますか依頼といいますか、FA契約ですから、ぜひ先方に開示をできるように働きかけていただきたいと思います。  最後に、これに絡んで、ゴールドマン・サックスと...全文を見る
○池田(元)委員 それは、ファイアウオールを設けるとか、コンフィデンシャリティーアグリーメントですか、秘密保持契約があるから大丈夫ですよということは言うでしょうけれども、別にゴールドマン・サックスばかりがそういう会社じゃないわけですね。普通は警戒心を持って、売り手のアドバイザーを...全文を見る
○池田(元)委員 その点でいえば、もっと警戒心を持っていただきたい。これは、そんな単にファイアウオールがあるとかなんとかという問題じゃないですよ、しかも選択できるわけですから。  そういう点で、再考をお願いしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。