池田元久

いけだもとひさ



当選回数回

池田元久の2008年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月25日第169回国会 衆議院 財務金融委員会 第11号
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○池田委員 民主党の池田元久でございます。  まず、白川さんと西村さん、御就任おめでとうございます。国民のために重要な職責をしっかりと果たされるよう、お祈りをしたいと思います。  まず、総裁不在という事態の中で就任されたお二人に就任の抱負をお尋ねしたいと思います。端的にお答え...全文を見る
○池田委員 白川さんにお尋ねしますが、お二人の仕事の割り振りは当面どうなっているんでしょうか。
○池田委員 新日銀法の施行直後に審議委員を務めた中原伸之さん、御存じだと思いますが、東亜燃料工業の社長、会長を務めた中原さんは、著作の中でこう言っています。  政策委員会の構成も、見直すべきだと思います。総裁はともかく、副総裁の二人制は機能しているとは思いません。一人で十分では...全文を見る
○池田委員 日銀法の改正に私も多少かかわりはあるんですが、改正前は総裁一人、副総裁一人、中原さんは十分機能すると。しかも、副総裁を内外それぞれ分ける、そういう話もやっていらっしゃらないようでありまして、今の総裁代行と副総裁一人で十分に実務はできる、こう評価していいと思うんですが、...全文を見る
○池田委員 日銀といえども、組織のスリム化といいますか、そういう視点はやはり大変重要だと私は思います、しかもベテランの中原さんがおっしゃるわけですから。  その中原さんの著書を、ついでと言っては恐縮ですが、少し引用しますが、「今や「世界の中央銀行」化しているFRBと比べても、日...全文を見る
○池田委員 これからよく考えていただきたいと思います。  次に、お二人の就任に合わせて残念なことが起きました。内部資料の流出問題であります。金融政策等について私は議論したかったんですが、先週末、日銀松江支店の検査資料が流出し、金融機関が破綻懸念先とした企業の名前が明るみに出たと...全文を見る
○池田委員 その私物のパソコンに入っていた情報の内容と数はどうですか。それから、流出した資料の内容と数もあわせておっしゃっていただきたいと思います。
○池田委員 大事なところが欠けていますよ。その三十九のファイルのうち、要注意としたファイルが十五もあったということであります。  白川代行、この事実を知ったのはいつですか。
○池田委員 同じようなケースが去年もあったんです。日銀本店で去年十一月です。日銀本店の職員が、同様に、国庫出納業務を委託している金融機関の顧客の名前などの入った資料を持ち出して、上野駅ですか、かばんごと盗まれてしまったということが起きている。このとき、顧客の氏名、住所などのほか、...全文を見る
○池田委員 こういった内部資料の持ち出し等について、日銀の内部ではどういうふうな定めになっているんですか。
○池田委員 そのルールの要点だけ言ってくださいよ、これは内部資料の持ち出しですから。
○池田委員 今は職員の資料の持ち出しの話ですからね。  その前に、こういう資料の持ち出しが続くのはどういうことですか、原因はどこにあるんですか、お尋ねをしたい。
○池田委員 全然とんちんかんですね。自宅持ち出しの理由を説明するだけで、どうしてそういう事態を防ぐかという観点はない。非常に残念な、ちょっとレベルを考えざるを得ない答弁で、びっくりしました。そういうところが、コンプライアンス担当の理事さんがそういう考えじゃちょっとお寒いなと私は率...全文を見る
○池田委員 また、〇六年三月に日銀の総務人事局長が全所属長に出した通知によりますと、私物のパソコンを業務に使わないようお願いしますとしています。  そして、ちょっと長いんですが、ウィニー等セキュリティー上危険なソフトをインストールしたパソコンがウイルスに感染した場合、新たに作業...全文を見る
○池田委員 ちょっと調べてみると、これに関しては取扱要領というのと所属長への通知、それで、所属長への通知はお願いしますモードですよ。何々してください、お願いします。いいですね、いい会社ですね、それでうまくいけば。ですから、これは私が言わなくても、明瞭で厳正な規則を新たにつくるべき...全文を見る
○池田委員 時間が余りありませんが、低金利の家計への影響について若干取り上げたいと思います。  総裁交代の時期に当たりまして、日銀の金融政策を検証する必要があると私は思います。きょうは時間がありませんので、多くは申し上げられません。低金利の家計への影響を取り上げたいと思います。...全文を見る
○池田委員 数字の確認をしたいと思ったわけであります。  福井前総裁は、金融政策の評価は、その家計の利子所得の減少という面だけではなく、一方で借入金金利の低下の影響などを含め総合的に判断する必要があると言いました。しからば、家計について、借入金金利の低下の影響はどうなのか、それ...全文を見る
○池田委員 それでは、トータルで家計全体の利子収入の収支はどうか。低金利により失われた受取利子から同じく低金利により軽くなった支払い利子を引くと、九三年対比で見ますと、二百二十兆九千億円から五十三兆九千億円を引いて、差し引き百六十七兆円の利子が失われた計算になります。同様に、九一...全文を見る
○池田委員 感覚をと申し上げたんですから、痛みという言葉も使われたので、ちょっと安心しました。何か、昔、経済学者が言ったようでありますが、やはりウオームハートというものも大変大事ですから、この痛みがわからないとやはり金融政策の当事者として資格がないと私は思いますよ。そういう感覚を...全文を見る
○池田委員 この低金利は銀行を助けたというのは紛れもない事実なんですね。しかし同時に、速水さんが前によく言っていたんですけれども、超低金利、金融緩和は重い債務を抱える従来型の古い産業を助けた。我々庶民には利子所得の減少を通じて家計に犠牲を強いながら、改革とは裏腹に従来型の産業構造...全文を見る
○池田委員 最後に、時間がないのですけれども、デフレから脱却できたかどうかお尋ねをしたいと思います。  福井前総裁は就任当初は、日本銀行の持てる知恵と力をフルに発揮して、日本経済の持続的成長軌道への復帰とデフレ克服のために、中央銀行として最大限の貢献を果たしてまいる決意ですと述...全文を見る
○池田委員 そういうことじゃ困るんですよね。  では、内閣府が定義したデフレからの脱却というのはもう達成したんですか。
○池田委員 総裁代行でいらっしゃるからそれ以上詰めませんけれども、そこが一番大事なところで、別におっしゃっても何も差しさわりはない。内閣府の定義自体に異論を唱えるわけではなくて、それに沿えば、もう後戻りしないんだ、もうデフレは脱却できたと言うか、まだできないと言うか、そういう非常...全文を見る
10月24日第170回国会 衆議院 財務金融委員会 第1号
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○池田委員 池田元久でございます。  私は、今話題となっておりますいわゆる定額減税についてお尋ねをしたいと思います。まず財源から聞きたいんですが、この減税の財源はどうするのか、中川大臣に端的にお尋ねをしたいと思います。
○池田委員 新聞報道によりますと、十月十五日の参議院予算委員会で中川さんは、財源として財政投融資特別会計の準備金の活用も検討するということを示唆したということでありますが、どういうことですか。
○池田委員 中川大臣は、このときはいろいろ丁寧に説明されておりますよね。金利変動準備金の必要額を超えた部分は概算要求段階で三・〇兆円あるということですが、特別会計法の規定によると、国債整理基金特別会計に繰り入れることになっております。  要するに、国の借金返済に充てるお金を減税...全文を見る
○池田委員 その説明は説明としてはわかりますけれども、私が聞いているのは、要するに、国の借金の返済に充てるお金を使って減税するというのは、赤字国債の発行と同然ではないかということを聞いているわけです。
○池田委員 質疑がかみ合っておりませんが、今私が申し上げたように、国の借金の返済に充てるお金を減税に回すということはどういうことか。もうよくおわかりじゃないですか。これは赤字国債の発行と同然じゃないですか。  公明党は、将来にツケを回すことになる赤字国債の発行に頼らないと言って...全文を見る
○池田委員 財務大臣の立場からいえば、財政の節度、規律を守るためにはこのような改正はすべきではないと私は申し上げたいと思います。  次に、減税の効果についてお尋ねをしたいんですが、定額減税の効果をどのようにお考えでしょうか。
○池田委員 財政がこれだけ危機的な状況にあるのに二兆円も使うわけですから、効果はどうかということは定額減税の方針が最終的に固まった段階で明らかにしていただきたいと思いますが、大臣どうですか。
○池田委員 しっかりと示していただきたいと思います。  先ほど出ていたのですかね、内閣府の昨年一月にまとめたレポートでは、このレポートに二兆円を当てはめますと、GDPの押し上げ効果は〇・一%。また、民間のみずほ総合研究所、ニッセイ基礎研究所のレポートによりますと、二兆円減税によ...全文を見る
○池田委員 自民党の衆議院議員のお立場もありますからお聞きしたわけですが、連立のコストといえば、二〇〇〇年初めに配られた地域振興券があります。自民、公明連立へのお土産と言われました。交付総額は七千億円、事務費は七百億円、七千七百億円を使ったんですが、GDPの押し上げ効果は〇・六%...全文を見る
○池田委員 七千七百億円とか二兆円を使う。直接使えば、その四分の一とかそういうお金で済むわけですよ。  それは効果が全くないとは私も言っていませんよ。そんなことは当たり前でしょう。効果が極めて少ない、こういうことを言っているわけであります。  二〇〇〇年二月の衆議院の予算委員...全文を見る
○池田委員 皆さんは、本音として納得していただけると思いますが、本当に、国民、納税者を甘く見ちゃいけないと思うんですよね。こういう政治はもうやめましょう。やはり、しっかりとした財政政策、金融政策をやっていくということが日本の国にとって必要であると私は強調したいと思います。  財...全文を見る
○池田委員 公明党の続さんがもう白状しちゃっているわけです。そういう選挙目当ての政策、しかもばらまいて国民の歓心を買うような政治のレベルを、それはやはりみんなで上げていきましょう。我々はそういうことを申し上げたいと思います。  二兆円も穴をあけていいのかどうか、皆さんによく考え...全文を見る