石井郁子

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石井郁子の1988年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月09日第112回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第1号
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○石井(郁)分科員 地域改善対策協議会の意見具申、八六年十二月十一日、それを踏まえた「地域改善対策啓発推進指針」八七年三月十八日など、同和行政の今後のあり方に関する見解、方針が出されています。これらの文書は当然のことながら部落差別を解消するためのものであると思いますが、最初にこの...全文を見る
○石井(郁)分科員 部落差別解消を進める上で大阪の動向は全国にも与える影響が大きいと思われるだけに、同和行政の実態がどうなっているのか、真に差別是正に向かっているのかどうか、幾つかの問題で政府の対応を伺いたいと思います。  私は、今日重大な問題として、この意見具申と啓発指針が、...全文を見る
○石井(郁)分科員 それらはこの意見具申と啓発指針を読むと書かれているわけでありますけれども、もう少し具体的な事例でちょっとお示し願えないでしょうか。
○石井(郁)分科員 なかなか具体的なことには話が進まないようですけれども、この啓発指針の第三章に、啓発の具体例を別冊で示すということになっておりますが、これはいっまでに作成される予定でしょうか。また、なぜ今なお出されていないのかについてお答えいただきたいと思います。
○石井(郁)分科員 新たな差別意識という問題に関連して、以下具体的に話を進めていきたいと思うわけですが、私どもは、こういう問題について逆差別、こういうふうに言っているわけですけれども、こういう点でどういう認識をされているでしょうか。
○石井(郁)分科員 私は、この逆差別という存在が非常に大きな問題になっていると考えるわけですが、差別の解消を困難にしていますし、この差別を固定化する大きな要因になっているわけです。  例えば大阪市の例で少し申し上げたいと思いますが、大阪市の浪速区に栄小学校というのがございす。こ...全文を見る
○石井(郁)分科員 同じような規模の一般校の場合ですと、教職員の数は約三分の一なんですね。教室の数もそういうものです。ですから、栄小学校の場合は一般校の三倍の教職員と教室、設備をもっている。設備については一般校と比較になりませんけれども、そういう実態になっているわけです。現在なお...全文を見る
○石井(郁)分科員 同じような問題がいろいろなケースにあるわけですけれども、住宅についてもそうなわけです。  大阪市の場合、同和住宅が九百戸も空き住宅がある、そういう中でなおかつ同和向けの住宅が建設されようとしています。一般向けの市営住宅では毎回十倍の競争率ですけれども、そうい...全文を見る
○石井(郁)分科員 もう一点。  同和地区には今申し上げたような大変デラックスな施設などがあるわけですが、この施設の利用や開放という問題が市民の間で大きく課題になっているというふうに思います。  例えば、私のところで平野区という行政区がありますけれども、この平野区は六万六千八...全文を見る
○石井(郁)分科員 大阪府や市へのその辺の対応については後で問題にしたいと思います。  次に、文部省に伺います。  「にんげん」という本があることは御存じだと思いますけれども、この本の作成者あるいは内容について、文部省はどのように把握されていますか。
○石井(郁)分科員 府の教育委員会が適切だという判断をしているということでしょうけれども、実際、この内容には、ただいま御答弁されたような点から見て逸脱するものが非常にございます。  今時間がありませんので、私は二点申し上げたいのですけれども、一つは、狭山裁判が教材として取り上げ...全文を見る
○石井(郁)分科員 御存じのように、この本を大阪府教育委員会が買い上げています。それで、数年にわたって学校に押しつけている、押しつけているというか、というわけでありますけれども、ぜひともこの点では実態をもっと明確につかんで御指導いただきたいというふうに思います。  御答弁のよう...全文を見る
○石井(郁)分科員 例えば最も重大な問題では確認や糾弾という問題がありますけれども、こういう点では大阪市の場合ははっきりとこれを認める立場ですね。これまでの糾弾闘争が差別解消に役立ってきたということをはっきり言っているわけですから、この点はどうですか。啓発指針に反するのではありま...全文を見る
○石井(郁)分科員 意見具申と啓発指針に沿って同和行政を進めるという点では、やはり確固としてこういう逸脱した行政を改めるという点で御指導していただきたいというふうに思うわけです。  時間が来ましたので、以上全体を通して大臣の所見を伺って終わりにしたいと思います。
○石井(郁)分科員 以上で終わります。
04月01日第112回国会 衆議院 文教委員会 第4号
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○石井(郁)委員 質問を予定しておりますテーマを最初に申し上げたいと思います。  高等教育に関係いたしまして授業料の値上げの問題です。それから、私立大学の問題を取り上げたいと思っています。続きまして、今大変話題になっておりますガンダーラ仏の真贋問題について。また、ちょっと内容は...全文を見る
○石井(郁)委員 いろいろ述べられたわけですけれども、学生の家庭の実情をちょっと見てみますと、非常に変化が生まれています。  これは、東京地区の私大教職員連合が首都圏の私大に入学した学生の家庭の年間収入を調査したものですけれども、昨年春に入学した学生の家庭の年収は、税込みで一千...全文を見る
○石井(郁)委員 そもそも学費というのは無償制が原則ではないでしょうか。また世界的にもそれが趨勢だと思うのです。国際人権現約のA規約十三条の締結国は西ドイツ、フランス、スウェーデン、ノルウェー、オーストラリアですね。こういうところでは高等教育が無償実施、イギリスでは授業料の相当額...全文を見る
○石井(郁)委員 文部省がそういう姿勢ではやはり大変困ると思うのですね。大学の授業料の問題についてもっと前向きに御検討されるべきだというふうに思います。  時間がありませんので、学生寮の値上げについて一言伺います。  六十三年度の予算では、学生寮の寄宿料、これが月額三百円から...全文を見る
○石井(郁)委員 三百円、四百円というのはわずかの額のようですけれども、実は学生寮の問題は非常に様子が変わってきているということなんですね。実は私も学生寮におりましたけれども、二十数年前では一月三千円で二食と光熱水費、そしてまた設備維持費というのですか、そういうことだったのですね...全文を見る
○石井(郁)委員 基本的なそういう筋が示されているわけですけれども、そのことが本当の意味で徹底されていれば私が今から取り上げるような問題は起きないと思うのですけれども、残念ながら非常に重要な事態がいろいろ起こっております。  ちょっと事例を挙げて申し上げますが、それは四天王寺国...全文を見る
○石井(郁)委員 教員組織表は、先ほどの御説明ですと、当然大学の教授会を経て文部省に届いている、こういうふうに考えてよろしいですね。
○石井(郁)委員 今昭和六十二年の大学の教員組織表をちょっと見ているのですけれども、この教員組織表に載っている教員はみんな専任教員というふうに考えてよろしいですか。
○石井(郁)委員 これは文部省からいただいたのですよ。この資料ではその区別がありません。文部省は、だから当然全員が専任だというふうにこれを見て御理解されるわけですね。
○石井(郁)委員 そうすると大変なことなんですね。これは学内の先生に調べていただいたのですけれども、この中には昭和六十一年度所属一覧と比較しても専任でない教員が入っているわけです。十三名もございます。それからまた、ここでは五月一日現在となっていますが、五月一日現在ではまだ教授会で...全文を見る
○石井(郁)委員 これはもう設置基準に照らしても設置基準が守られていないということではないのですか。ですからここでは補助金の不正受給という問題も当然絡んでくるわけですね。私は既に昨年文部省にこういうことでいろいろと資料もいただきました。ですからその後文部省も大学といろいろコンタク...全文を見る
○石井(郁)委員 ただいまの御答弁は一般的には補助金がどのように支給されるものかということは述べられたと思いますけれども、この大学の実態に照らして、実態が果たして適正なのかどうかという点ではどうですか。そのことには触れていないわけでして、ぜひともこれは解明するという点でそれなりの...全文を見る
○石井(郁)委員 こうしたいろいろな問題が起こる根本には、申し上げましたように実は教授会がもう全く開かれていないというか、教授会の議を経ていないという問題があるわけですね。だから理事者側がもう一方的な強引な運営をしているということでありまして、私はやはり、最初に申し上げましたよう...全文を見る
○石井(郁)委員 最後に、その点でどのように指導されたのか、どういう実態が文部省として明らかにされたのか、この委員会にぜひとも御報告いただきたいと思います。いかがですか。
○石井(郁)委員 ぜひともよろしくお願いしたいと思います。  さて次に、ガンダーラ仏の問題について特に文化庁にお尋ねをいたします。この問題は真贋論争というシビアな問題として今大変注目を浴びているわけですが、国会でも三月九日の予算分科会、また二十三日の法務委員会でも取り上げられま...全文を見る
○石井(郁)委員 ちょっと御答弁の表現で確かめますが、贋作とは言えないという表現をされていますけれども、それはイコール本物であるということと考えていいのですか。
○石井(郁)委員 私は、文化庁次長の御答弁は非常に重大な御答弁だというふうに思いますね。今、研究協議会の議論、そして結論を文化庁の立場でお話しいただいたのですが、私は読ませていただきました。これは六十二年の七月十七日、国立博物館長名で記者発表の速記録というものがありますね。これは...全文を見る
○石井(郁)委員 研究協議会は、だから宿題というか課題を残して終わっているわけですから、どうなんですか、引き続いてこの協議会を再開というか開くという御予定はございませんか。
○石井(郁)委員 できるだけ早く明らかにしていきたいということで、それは大変結構だと思うのですが、そのためにも必要なデータは積極的に公表していくということが大事になってくるわけですね。そういう点で一つ、非常にこれもはっきりさせていただきたい問題があります。  今、ガンダーラ仏は...全文を見る
○石井(郁)委員 既にこれはNHKに放映されました。これがここへ運び込まれたことや、それから予備調査が行われた、この時点ではNHKは放映しているのですね。しかし次の日、本調査に入る段階で実は半日調査がストップしています。再開はされましたけれども、そのデータを民間の手に渡すなという...全文を見る
○石井(郁)委員 関与したら重大な話ですね、研究活動を妨害したということになりますからね。それはそうだと思うのですが、しかし事実は、そこで調査が行われていることは事実なんです。しかし結果は出ていない。  それではここで改めて伺いますが、文化庁として高エネルギー研究所に、その結果...全文を見る
○石井(郁)委員 この問題は、国民の目から見て一向にわかりにくいのは、文化庁も積極的に真実を明らかにするというふうには見えない。それから先ほど来のお答えでは、奈良博と略称しますけれども、奈良博が本物だと判断しているから文化庁もそうです、こういうことですね。いわば奈良博自身の対応と...全文を見る
○石井(郁)委員 文化庁はそういうふうに判断されているのでしょうけれども、これは非常に奇妙なことでして、このガンダーラ仏自身を展示するというふうに決めるに至って、専門家が実際に見たのかどうか、この目を通しているのかどうかという点では、そういう手続は踏まれていないのです。渡米されて...全文を見る
○石井(郁)委員 ところで、売買には契約書が一般に必要だと思うのですけれども、この件では契約書は発行されたのでしょうか。
○石井(郁)委員 文化庁はこれから奈良博等と話をする場合に、国立博物館は国の機関でありますから、それを所管する官庁としてぜひともみずからの手で真相を解明すべきだというふうに私は思うのですけれども、残念ながら今の御答弁と対応ではまだそうなっていないということでありますが、実は文芸春...全文を見る
○石井(郁)委員 何か好意的にだったら何でもできるんですか、国の機関は。それは非常におかしいと思うのですね。いろいろなことで真贋論争が起きてから、奈良博もいろいろ証拠を集めにかかっているということで、これは西川館長の手紙ですけれども、六月二日付で、この像はどこから手に入れたのかと...全文を見る
○石井(郁)委員 ぜひともその方向でよろしくお願いしたいと思います。  それでは、少年警察隊という問題で伺いたいと思うのです。警察庁を呼んでおりまして、大変お待たせして申しわけありません。  青少年が健全に育つようにということは国民すべての人たちが望んでいるところでありますし...全文を見る
○石井(郁)委員 警察庁はいかがですか。
○石井(郁)委員 この組織の結成経過とか規約を見ますと、警察がみずからこの組織に非常に積極的に関与しているというか主導しているということが明らかですけれども、例えば現職の警察の方が学校訪問されて、ぜひともこういうものをつくりたいと言われたり、規約自身に、これは静岡の例でありますけ...全文を見る
○石井(郁)委員 そうしますと、こういう組織をつくるということは、警察庁としては促進というかそういう方針で臨んでいるというふうに考えていいのでしょうか。
○石井(郁)委員 非常にこれもはっきりしないのですけれども、そうしますと、こういう組織の責任というものは一体どこにあるのでしょうか。というのは、防犯活動というのは非常に危険を伴うような仕事だと思いますし、そういう事柄をしているときにいろいろな事故だって起こりかねないわけですね。そ...全文を見る
○石井(郁)委員 これは重大な問題をはらんでいると思います。  これは警察のパンフレットですけれども、子供たちが警察の制服を着て、パトロールというか行進をしているわけですけれども、大臣、初めてお聞きになったかもしれませんが、静岡では学校がこの結成の会場に使われたり、それから校長...全文を見る
○石井(郁)委員 時間が来ましたので、本日の質問はこれで終わりにいたします。高校社会科についてもぜひとも申し上げたいことがあるのですけれども、また改めてお尋ねしたいというふうに思います。どうもありがとうございました。
04月13日第112回国会 衆議院 文教委員会 第5号
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○石井(郁)委員 国庫負担法改正案についての審議でございますが、まず過大規模校の解消という問題で質問したいと思います。  教育上大変好ましくないということでははっきりした結論が出ているこの過大規模校の問題ですけれども、文部省も一定の努力をされてきたわけでありますが、現在なお切実...全文を見る
○石井(郁)委員 まだ大変な数が残っているということがわかるわけですが、今後この三十一学級以上をどのように解消していく計画なのか、文部省の見込みといいますか、それをお示しいただきたいと思うのです。
○石井(郁)委員 見込みが立っているその計画ですけれども、何年ぐらいの見通しの中ででしょうか。一概には言えないかもしれないのですけれども、ちょっとお示しいただければと思います。
○石井(郁)委員 めどが立っていない部分というのは用地の取得が大変困難だということでございますが、私も大都市におりましてそれはよくわかるわけです。そういう問題はそれとしてあるわけですが、ちょっとここでお尋ねしたいのですけれども、自治体の姿勢でおくれているという例はないのでしょうか...全文を見る
○石井(郁)委員 市の方の姿勢としてどうなのですか。三十一学級校以上の分離ということでははっきりとしたそういう方針で臨む、国の基準に沿ってマンモス校を解消するという点でははっきりしているのでしょうか。
○石井(郁)委員 本来二十五学級以上も大規模校でありますけれども、とりわけ過大規模校については三十一学級以上が残るなどということはとんでもないと思いますので、そういう方向でぜひとも指導すべきだと思います。  次に、先ほど来出ておりますように、分離が困難な学校の問題ですね。そうい...全文を見る
○石井(郁)委員 残るのは数校というふうに考えていいのでしょうか。到底そんな数ではないように思うのですけれども。――私は、やはりいろいろなことを考えていいように思うのです。分離するまで待つとかまた児童が減少するまで待つとかではなくて、現に、こういう学校の適正規模という点では大変な...全文を見る
○石井(郁)委員 しかし、文部省の方も、この過大規模校の解消という問題では、五十八年ですかの調査の中でもはっきりしているように、生徒指導上大変問題があるというわけですね、現に非行やそういう問題があるわけですから。そういうことで、解消が必要だという点でいいますと、やはり過大規模校で...全文を見る
○石井(郁)委員 その場合は、既に行われているというかケースはあるのでしょうか。それから、いろいろと府県段階の教育委員会とのそういう協議の上で文部省としては措置をするという点では、具体的にいかがでしょうか。
○石井(郁)委員 ぜひともそういう方向で文部省の方も御指導いただきたいというふうに思うわけです。  次に、今加配という問題が出ましたので、これは国の基準に照らしてぜひとも是正というか見直しをしていく必要が起きているという問題で指摘をしたいわけです。それは、同和校の加配という問題...全文を見る
○石井(郁)委員 国の配置基準はそういうものがあるということがわかりました。しかし、具体的な配置という点では各府県段階に任されるということなんでしょうか。それで、現実に文部省からごらんになりまして基準に照らして適切な配置がなされているとお考えになっていらっしゃるかどうか、伺いたい...全文を見る
○石井(郁)委員 大阪市の場合で申し上げるのですけれども、実はここは同和行政についていろいろ問題があるところでして、一般校の教員定数と同和加配の数とで非常に問題が出てきているわけです。一般校の教員定数を削ってまで同和校の加配が行われているのではないかということが先ごろ大阪市議会で...全文を見る
○石井(郁)委員 もう少し御説明いただかなければいけないのですけれども、これは単年度に起こったことではなくて、ここ十数年来こういう状態が続いてきているわけですね。  実は問題にしたいのは、配置基準というのは、これは受ける子供の側からしましたら、どの子もやはりみんな行き届いた教育...全文を見る
○石井(郁)委員 国の同和校への配置基準というのを先ほどお聞きいたしましたけれども、実はその基準自身が実態と合っていないというか、加配自身がその基準どおりになっていないのです。  と申しますのは、先ほど同和地区の子供が一〇%以上という加配条件の話がありましたけれども、現実に同和...全文を見る
○石井(郁)委員 重ねて申し上げますが、昭和四十年に同対審答申が出されましてもう二十年以上経過いたしましたし、同和地域の実態というのもその間、随分政府を挙げてお取り組みいただきましたし、また改善されました。ですから、やはりそういう時点に立って見直しを図るということが今本当に必要だ...全文を見る
○石井(郁)委員 そういう点で安心をいたしました。やはり体育館の床というのは子供たちの体の上からも非常に大事なところでありまして、ぜひとも要望が強いことだと思います。  もう一つ、ちょっと具体的な事例でお伺いしたいのですけれども、ここは学校の建物面積に抵触するということで補助対...全文を見る
○石井(郁)委員 学校の建物自身は改造対象になっているのです。だから、そういう中では廊下も含めて学校全体として大規模改造の対象にやはり当然していただいた方がいいという内容なんです。それは廊下だけの対象ではないのです。だから学校全体として大規模改造の対象になっているという中で、しか...全文を見る
○石井(郁)委員 初めからいろいろと結論を出すかどうかは別といたしまして、いろんなケースがあるわけでございますので、そういう意味でケース・バイ・ケースとしても、この大規模改造事業というのは非常にやはりそういういろんなことが出てくると思うのですね。そういう点でぜひとも御検討いただき...全文を見る
○石井(郁)委員 ぜひとも文部省の方で一層の御努力をお願いしたいというふうに思います。  次に、概算要求としては幼稚園から高校までを対象とされていたと思うわけですが、この辺が認められなかったのですけれども、その事情をちょっと伺いたいと思います。
○石井(郁)委員 来年度はぜひとも実現できるように取り組んでいただきたいというふうに思います。  もう一つ、やはり過大規模校の問題で取り上げたいことがございますが、それは障害児学校の問題でございます。私は昨年も質問いたしましたけれども、養護学校とそれから高等部の新増設という問題...全文を見る
○石井(郁)委員 そういう方向で一定の前進が見られるというのは大変わかるわけですけれども、過大校の問題ですね。これは、この五年間で全国上位十校というのを、私もちょっと資料をいただいたのですけれども、見てみますと全く解消されていないわけです。養護学校は三百人あるいは四百人という学校...全文を見る
○石井(郁)委員 しかし、現実にこの過大校が依然として大きく残っているという問題がありますので、申請があれば優先的に文部省としては予算をつけているということでありますけれども、なかなか県段階の方からの申請も上げにくいといいますか、思うように上がっていないのもあるのではないかという...全文を見る
○石井(郁)委員 その辺の前向きな姿勢は一応はわかるわけですが、しかし教育上あるいは運営上こういう点で困難が起こっているということで、やはり適正な学校規模というのがこの障害児学校についてはないという点は非常に問題ではないかというように思うわけですね。そういう点で、地域の実情や子供...全文を見る
○石井(郁)委員 障害児学校の最後に、ちょっとプールの問題で伺いたいと思います。  これは昨年の参議院の予算委員会でも、助成局長から、プールがないという学校がありますので整備に一層取り組むように指導してまいりたいというふうに御答弁があったわけですけれども、その辺の文部省の指導は...全文を見る
○石井(郁)委員 こういうプールの問題でも、都道府県の計画待ちということでは今の実情ではなかなか思うような形で進まないということがあると思うのですね、現在のいろいろ地方自治体の実態の中では。そういう点では、私は、障害児学校の整備充実という問題で何よりも文部省に一層指導を強化してい...全文を見る
04月15日第112回国会 衆議院 文教委員会 第6号
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○石井(郁)委員 私学共済法改正案の審議に当たりまして、二、三の問題点に絞って質問をいたします。  まず、私学共済の運営姿勢についてお伺いしたいと思います。およそ教育の場には民主主義は貫かなければならないというふうに私は思いますし、憲法と教育基本法の精神に立って教育を進めるとい...全文を見る
○石井(郁)委員 私の質問の趣旨は、憲法や教育基本法を貫く精神というのは、教育の場に民主主義が徹底されるということではないかという中身で御質問したのですけれども、そういうふうに大臣の御答弁を受け取りまして、そういう点で考えますと、私学の経営姿勢を見ますと、必ずしもそういうふうにな...全文を見る
○石井(郁)委員 しかし、現実に社会的な問題となっているわけで、知らないでは済まされないし、また、人事問題だということでタッチができないということではないわけですね。というのは、私学の教職員に対する扱い万、待遇の問題として起こってきているわけでありますし、それは言うまでもなく、私...全文を見る
○石井(郁)委員 実は、この私学経営の問題、また私学の教員の不安定な立場というか身分の問題は、私学共済の運営に反映していると考えなければならないと思うわけです。現行法では、組合員の資格取得あるいは資格喪失などの権限は一切学校法人に任されております。これは極めて重大な問題だと思うわ...全文を見る
○石井(郁)委員 やはり、共済組合員の資格取得、また剥奪という最も重要な問題について、そういうことが経営者サイドで一方的に行われるということは大変問題だというふうに思うわけです。だから、そういうことが起こってくるのも、この私学共済の経営に本当に組合員の意見、立場というものが十分反...全文を見る
○石井(郁)委員 なかなかその辺では押し問答になろうかと思いますので、時間の関係で打ち切らざるを得ないわけです。実態はいろいろ問題が起きているということは申し上げたとおりでありまして、最初に言ったように、経営やまたは私学の教育という機関の立場からもきちんと民主的な運営がされる、あ...全文を見る
○石井(郁)委員 大変高い数字だというふうに改めて思います。一年間の期限につき雇用というか採用ということで、専任講師、時間講師、常勤、非常勤といろいろな形があるわけですけれども、私どもが聞いている数では、持ち時間数にして四〇%から五〇%を占めている。実際の学校教育の中で果たしてい...全文を見る
○石井(郁)委員 こうした講師の方々は、ほとんどが専任の方と同じような仕事を実際学校の中で担っていらっしゃるわけですね。しかし、一年間の期限つき雇用ということで、私学共済組合員としての資格を与える手続がとられていないのではないでしょうか。私学共済としてこういうことについてどうお考...全文を見る
○石井(郁)委員 それでは、一年間の期限つき採用ということで、しかし現実には毎年毎年更新で、いわば万年講師というふうに呼ばれている方々が多いわけですけれども、そういう方々は共済組合員の資格は十分取得できるというふうに考えてよろしいわけですか。
○石井(郁)委員 なかなか講師の実態が十分つかみ切れていないというお話もございましたので、私学に対しては公費助成が行われているわけでありますから、講師の実態についてぜひとも文部省としても調査を行う必要があるのではないかというふうに私は考えております。そういう点で本当に、共済組合員...全文を見る
○石井(郁)委員 ですから、やはり学校法人のというか経営者側からの届け出によって判断するしかないわけですね、現在のところは。そこのところで、いろいろと実態を必ずしも正確に反映していないようなことが起きているということを最初のところで申し上げたわけでありまして、この私学共済組合法の...全文を見る
○石井(郁)委員 それぞれの私学で運営が適切に行われているというふうに御判断されるところが私どもと違うわけですが、一つ事例を申し上げたいと思うのです。  それは、ことしの三月三十日、宮崎県の延岡学園では二名の講師の雇用の契約拒否ということが行われております。この二人は校務分掌教...全文を見る
○石井(郁)委員 この次にちょっと申し上げますけれども、この講師制度が恐らくこれからも年々ふえていくことが予測されるだけに、生徒の急減という時期を迎えてそういう方向が非常にふえていくと思われますので、しっかりとした文部省の指導をしていただかなくてはならないというふうに強く申し上げ...全文を見る
○石井(郁)委員 大分先の方までいろいろお答えいただいたのですけれども、公私の役割分担という形でお答えいただいたのですけれども、しかし、私学はいろいろ大変な経営の問題としてこの急減期を迎えるわけでして、文部省としての抜本的な急減対策というのは、何か協議会の結論待ちというふうにも今...全文を見る
○石井(郁)委員 各都道府県で行われております協議会で御検討されている内容については、私どもにもっとわかるような形でお示しもいただきたいと思うのですけれども、その動きは文部省から見て、この急減期に十分対応できるような内容になっていると御判断されているわけですか。
○石井(郁)委員 私はやはり、対策の中でまず第一に考えなければいけないのがこの教員の身分の安定確保という問題だと思うのですね。既に教員がいつでも首を切られるという状態に置かれているという点での一時雇いがふえているわけでありますから、そういう問題にどう対応するのかという点では、これ...全文を見る
○石井(郁)委員 委員長にもお願いしますが、本委員会にもこの私学助成のあり方をめぐっての小委員会なりを設置して、急減期という大変な事態への対策についてぜひとも今後検討するという点をお願いしたいと思いますが、委員長の御見解を伺いたいと思います。
○石井(郁)委員 以上で質問を終わります。      ────◇─────
04月19日第112回国会 衆議院 本会議 第17号
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○石井郁子君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、教育公務員特例法の改正案について質問いたします。  今国会には臨教審関連六法案が提出されています。これら六法案は、いずれも憲法と教育基本法の民主的精神を踏みにじる重大な内容を持っています。教師を研修の名のもとに国家統制する教育...全文を見る
04月22日第112回国会 衆議院 文教委員会 第8号
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○石井(郁)委員 本日、異例の委員会審議になりまして大変遅い時間になっておるわけでございますが、私が本日のしんがりということです。これは順番でこうなっているわけでございまして、お疲れがそれぞれ出ていると思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。  質疑に入る前に、一昨日...全文を見る
○石井(郁)委員 本日ずっと議論されてまいりましたように、教員の研修のあり方、またその内容ということが今後大変重要な問題になってまいります。そのことに深くかかわりますので、社会科解体問題について少しだけお伺いをしたいと思います。  一昨日、新聞報道によりますと、この秋から着手さ...全文を見る
○石井(郁)委員 それでは、この七人の先生方は教育課程審議会の答申の趣旨に賛成できない、あるいはそういう立場に立てないという表明があったのでしょうか。
○石井(郁)委員 二つの点で私はちょっと御意見を申し上げたいのですけれども、委員の再任方針という問題は、これまでの慣例としては、いろいろな事情で本人から辞退の申し出がある、そういうケースが一般であったというふうに聞いているわけでありまして、この社会科の先生方についていいますと、も...全文を見る
○石井(郁)委員 この問題だけで時間をとるわけにいきませんので、教育課程審議会の答申の出る過程、これは後で少し問題にいたしますが、そういう問題もありますし、また、審議会の答申に対して国民や研究者は自由に意見を述べる権利もあるはずでありまして、そういう反対意見の方々を排除するという...全文を見る
○石井(郁)委員 今の局長の御答弁ですと、何かいかにも教育課程審議会の教科別委員会あるいは社会委員会の数回の審議を経てこの世界史必修がまとめられたというように聞こえるわけですが、事実は大変違うのじゃないでしょうか。  教育課程審議会自身は二年間の審議期間ですよね。その間に今話さ...全文を見る
○石井(郁)委員 最終的には満場一致というお話でございますけれども、高校分科会と教育課程審議会のいわば総会というか、そういう場ではそうかもしれません、そこが問題なんですね。しかし高校分科会では、社会科の解体を強力に主張されたお二人の先生方にいわば押し切られた格好にもなっているわけ...全文を見る
○石井(郁)委員 文部省の方では、戦後社会科についてこの役割を終わったと考えられているのでしょうか、今の時点ではどのように評価されているのでしょうか、これもちょっと簡潔に一言伺いたいと思います。
○石井(郁)委員 社会科についてはもう余り詳しく言うまでもありませんけれども、戦後の民主主義を根づかせるということで、学校教育の中で大変大きな役割を担ってきた教科だというふうに私は考えています。特に高校社会科について、これは昭和二十六年の学習指導要領はこのように書いているのです。...全文を見る
○石井(郁)委員 その後段のことは今特にここでは伺っていないわけですけれども、今御答弁のように、やはり教育という営みですね、そういう特殊性というかそういうものから来ているということで、やはり一般公務員の研修と違う。その辺はどうなんですか。一般公務員の研修と同列に論じられない、この...全文を見る
○石井(郁)委員 私どもは、やはり研修のあり方が違うというふうに考えなければいけないと思うのですね。つまり、一般公務員の場合ははっきりと、地方公務員法では任命権者が研修を課すということで最初から任命権者が特定されているわけですね。だから、一般公務員の場合は与えられなければいけない...全文を見る
○石井(郁)委員 確認したい点は、教員の研修というものは自主的なものだ、その機会をいかに保障するかということを基本として考える教育公務員特例法の趣旨、また精神もそういうことだという点を、あえてというか再度確認したいわけです。その上で行政の研修という問題もあると思うのですけれども、...全文を見る
○石井(郁)委員 今回の改正でこの二十条の二という形で一項、二項を新設しているわけですけれども、再度確認してきましたように、十九条との関係では、この新設というのはどういう意味を持っているのでしょうか。
○石井(郁)委員 私どもの理解では、十九条と二十条というのは非常に矛盾した内容を持つものでもある、こういうのが今度新しく加わったというふうに考えられるわけです。やはり法の構成からいって十九条の規定が基本だという点でいいますと、後で任命権者の義務という問題では触れますけれども、十九...全文を見る
○石井(郁)委員 この点で大臣に一言所見を伺いたいわけですが、十九条の基本を尊重するということですね、研修のあり方として自主研修を基本に据えて考えるということで、大臣の所見を伺いたいと思います。
○石井(郁)委員 それでは、初任者研修試行の問題点について伺いたいと思います。  試行が一年間済みまして、ことし二年目に入っているわけでありますが、先ほども、この一年間どのような実態だったのか、各県教育委員会などから報告が出されているという点で報告書を提出していただくということ...全文を見る
○石井(郁)委員 それでは、試行の実態について文部省はいろいろと掌握をされていると思いますけれども、どういう問題点があるのか。先ほど大臣からもちょっと御意見というかがあったのですけれども、今まとめられた段階で、特にメリット、デメリット、特徴的な点を伺いたいというふうに思います。
○石井(郁)委員 私どももいろいろと伺うわけですけれども、ある県では成果と問題、課題というふうに何か文部省に報告しているようですけれども、見るところ、成果の方はそれほど書けることがなくて、むしろ問題、課題の方が多いというようなこともあるようですね。その中で、本当に見逃すことができ...全文を見る
○石井(郁)委員 どのように改善されるのかというのは今の御答弁からは余りはっきりしないわけですけれども、この試行の実態というのは非常に学校現場では深刻になっているのではないでしょうか。特にこういうことがあるのですね。これは東京の養護学校の例でございます。名前も出したいと思うのです...全文を見る
○石井(郁)委員 今の点で大臣、ぜひとも御答弁をお願いしたいと思います。
○石井(郁)委員 デパートの売り場に立ってマナーを身につけることがどうして教師の研修になるのか。大臣がそれを評価されるというのは私は大変疑うわけですけれども、その問題で、今洋上研修のことが出ましたので、ちょっと伺いたいと思います。  洋上研修の講義内容は、私ども資料としてぜひと...全文を見る
○石井(郁)委員 政府が行うということでありますし、講義には当然講義メモや講義ノートがあるのじゃないでしょうか。やはりこれは行政研修としてそれこそ権威を持ってやるわけですから、どうして記録ができないのでしょうか。これもおかしな話ですね。研修内容をオープンにするのは当然のことじゃな...全文を見る
○石井(郁)委員 試行だからといって記録がないということで済むのかどうかという問題、そういう問題をいろいろ突っ込みたいわけですけれども、申し上げましたように、この洋上研修の内容、非常に重要な問題を持っているというふうに思います。私はやはり、これが教員の研修ということで、試行という...全文を見る
○石井(郁)委員 大変時間がなくなりましたので、きょうは人事院もおいでいただいていますので、ちょっとそちらの方に移りたいと思います。  条件つき採用期間の延長、これが今回の一つの大きな内容でありまして、このことで伺いたいと思うわけです。現行の公務員制度は六カ月が原則でありますが...全文を見る
○石井(郁)委員 公務員の場合はもちろん公務員試験、そして採用試験をクリアしているわけでありますから、資格があるということを前提にしているわけですね。ですから六カ月以上延長という場合、これが例外的措置になっているというふうに思うのです。この例外的措置というケースですね、どういうケ...全文を見る
○石井(郁)委員 だから、非常に具体的な理由に限って、そういう事由が発生した場合だけ延長ということだと思うのですね。今、この法改正では教員に限って一年間に延長する、この根拠は何ですか。これは人事院と文部省に伺いたいと思います。人事院の方からお願いします。
○石井(郁)委員 重ねてちょっと人事院に伺いますけれども、条件つき採用と正式任用では身分上はどういう違いが出てくるのでしょうか。具体的に御説明いただきたいと思います。
○石井(郁)委員 それでは結局、六カ月の条件つき採用が一年に延長されるということで、教員は一年間身分上大変不安定というか、身分保障が適用されないということに置かれるわけですね。どうしてこういう一般公務員より地位を低下させることをあえてしなければならないのか、そういう問題が一つあり...全文を見る
○石井(郁)委員 それはおかしいと思うのですね。現実に先ほどの人事院の御答弁はそうだったわけでありますし、人事院にもう一度伺いますけれども、教員だけ一年間条件つき採用ということで身分保障が適用外になる、こういうことは公務員法上許されるのでしょうか。そういう点の問題点はないのでしょ...全文を見る
○石井(郁)委員 研修を受けながら勤務するという、何か大変苦しい御答弁がされているように思うのですけれども、研修が本来の目的であるということならばなぜ六カ月の条件つき採用でいけないのか。身分保障の問題と研修の問題とは本来別のことではないのでしょうか。だから、行政の研修と条件つき採...全文を見る
○石井(郁)委員 局長が言われましたように、全人格的活動だからこそというか一年が要るんだというのは、だからこそ私は逆におかしいと思うのですね。身分を不安定に置いといてどうして子供と本当に真剣に教育活動に専念できるのかという点では、これは到底賛成できない、また矛盾をしている御答弁だ...全文を見る
05月18日第112回国会 衆議院 文教委員会 第11号
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○石井(郁)委員 著作権法の一部を改正する法律案につきまして、幾つかの点でお伺いをしたいと思っています。  著作隣接権の保護期間ですけれども、二十年から三十年に延長するということでは一歩前進だと思うわけですが、これでは十分とは言えないということはもう大方の御意見かというふうに思...全文を見る
○石井(郁)委員 そういういろいろな背景や事情があるわけですけれども、演奏家の保護年限も三十年に延長されるということでは確かに前進ではあるわけです。しかし、音楽ということで考えてみますと、作詞・作曲家、それから演奏家の共同の営みですね。私は両者の権利というのは本来同等だというふう...全文を見る
○石井(郁)委員 最近の社会的な状況の変化というのが非常にいろいろな分野であるわけでして、録音の技術が大変変わってきていますね。長期に保存しても音質が低下しないという事情が一つありますね。それから、これは全般的な事情ですけれども、著作権者の平均寿命が大幅に延びているということがご...全文を見る
○石井(郁)委員 ビートルズは今日でも大変人気のあるグループでございますけれども、一九六〇年に出されたビートルズのレコードが期限切れということでこういう問題が起こっているのですね。原盤提供を受けていない別の企業からCD、コンパクトディスク化するというような問題が起こっているという...全文を見る
○石井(郁)委員 我が国の保護期間が短いということでいろいろな問題が生じているわけですね。国際摩擦も生みかねないというようなことがいろいろ出てくるというふうに思うわけです。文化庁の御答弁でも、延長についてやはり今後検討が必要であるというようなことをちょっとおっしゃったと思いますけ...全文を見る
○石井(郁)委員 写真の著作権の保護期間についてお伺いをしたいと思います。  衆参の文教委員会でも既に昭和四十五年に附帯決議で述べられているところでありますけれども、この問題でほどのような検討が進められてきたでしょうか。
○石井(郁)委員 写真分野の著作権の保護年限が公表後五十年ということでありますが、文学や音楽などと同じく死後起算にしてほしいというのが写真分野の人たちの強い願いになっていると思うのですね。全日本写真著作者同盟などからもいろいろ御要望が出されていると思いますが、写真分野の方々がなぜ...全文を見る
○石井(郁)委員 写真の問題につきましては、文化庁の方は非常に記録の問題、そういう写真の例を特におっしゃっておられますけれども、やはり写真を芸術活動の一つとしてどう認識するかという問題があると思うのですね。そういう点で、二十代に創作された方々が、今日では寿命の延びで七十歳あるいは...全文を見る
○石井(郁)委員 文化庁の方は、横瀬次長は、ここ二十年の間、最初の国会附帯決議から余り事情が変わっていない、こういうような御答弁もございましたわけですけれども、しかし、四十五年のこの衆参の附帯決議は、「今後の新しい課題の検討」ということで、「時代の進展に伴う変化に即応して、写真の...全文を見る
○石井(郁)委員 この著作権法の審議に当たりましては、再々いろいろな方々がお触れになっていらっしゃいますけれども、我が国のこの著作権思想の浸透が非常に弱いということは、新聞等々でも指摘されているところであるわけです。私はその一つがこういう保護期間の問題にあらわれているというふうに...全文を見る
○石井(郁)委員 この問題は大変な社会問題でございまして、本当に一日も放置はできないと思うわけです。この私的録音・録画の普及で、いろいろと芸術家の方々、音楽家、映画関係者の方々、大変な権利侵害を受けているということも事実でありまして、早急に取り組まなければいけないと思うわけです。...全文を見る
○石井(郁)委員 次に、既に触れられておりますけれども、隣接権条約について、ローマ条約への加入の問題で一つ、二つお伺いしたいと思います。  結論から申しますと、先ほど来の御答弁で、速やかにこの加入を考えていきたいというようなことだったと思いますけれども、やはりいつごろまでなのか...全文を見る
○石井(郁)委員 残された時間につきまして、私は再度ガンダーラ仏の真贋問題についてここで質問をさせていただきたいというふうに思うわけです。  この間、若干の進展がございました。文芸春秋の五月号には大臣あての公開質問状も掲載されまして、非常にいろいろな実情が改めて公のものにもされ...全文を見る
○石井(郁)委員 四月十五日に奈良国立博物館の方が記者会見をされまして、この昨年の研究協議会の議事録を公開されました。そういう点では、私もこの議事録を全部拝見することができましたし、公にされたという点では大変よかったというふうに思うわけです。しかし、今大臣もおっしゃいましたように...全文を見る
○石井(郁)委員 贋作の根拠は反論し尽くされているという御答弁でしたけれども、そのことがイコールこれは真作であるという証明になるのでしょうか。
○石井(郁)委員 奈良博がそういう対応をしているというのはそうなのですけれども、というよりか、そのこと自身に一つはずっと問題があるというのは、私が前回質問も申し上げたとおりなのですね。入手の経路やそれからこの菩薩像についてどのように研究されたのかということでも、積極的な根拠は示さ...全文を見る
○石井(郁)委員 大変残念ですが時間が参りましたので、最後に大臣にお伺いして終わりたいと思います。  本当に国民に問題が投げかけられておりまして、みんながやはりこれを知りたい、本当に真贋を明らかにしてほしいということでありますし、私は、我が国の文化水準や美術やいろいろな専門家の...全文を見る
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。終わります。
10月19日第113回国会 衆議院 文教委員会 第3号
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○石井(郁)委員 学校教育法の一部改正について質問をいたします。  まず、定時制、通信制課程の設置目的について、またこれまでその果たしてきた役割について文部省はどのように評価をしておられるのか、伺いたいと思います。大臣の所見もあわせてお伺いできればと思います。
○石井(郁)委員 今回の改正の一つが定時制、通信制の修業年限の短縮ということでございますね。これまで定時制、通信制課程が四年で修了ということになっていたわけですけれども、その根拠はどういうことだったのでしょうか。
○石井(郁)委員 単にそれだけで考えるのはちょっとどうかと思うのですけれども、定時制が発足したときの文部省の最初の見解を振り返ってみますと、やはり全日制と同等の教育を保障するという点で、全日制は三年であるけれども、勉強の時間等々勤務条件とか考えますと、あるいは精神的な肉体的な疲労...全文を見る
○石井(郁)委員 やはり圧倒的に夜間部設置が多いというふうに考えていいですね、定時制というのは。今、生徒の勤務状態、勤務時間も伺ったわけですけれども、どうですか、八時間以上の労働が大変多いということも実態だろうというふうにわかるわけですね。働きながら学ぶという生徒がこのように現実...全文を見る
○石井(郁)委員 全日制課程と同じ教育水準を保障するために四年が必要だということは変わらないと思うわけですね。しかし、三年で単位修得が可能だという学校も出てきているという話が再三言われているわけですけれども、三年に短縮して卒業できる場合のカリキュラムとか履修形態というのは具体的に...全文を見る
○石井(郁)委員 私もちょっとデータを見たのですけれども、これは東京の定時制高校の実態ということで、ことしの夏発表されたものですが、ここでもやはり六時間以下という勤務時間というのは三割ですね。だから、七時間以上、八時間以上、もっとということですね。事実、定時制に通われる生徒は零細...全文を見る
○石井(郁)委員 少し立ち入って伺いますが、三年卒でできる課程というのは、先ほどの林議員の質問にもちょっとございましたけれども、学校ごとになるのか、それとも一つの学校に三年コース、四年コースというふうにあるのか。大体両方、一つの学校の中にも三年で卒業できるコース、四年で卒業できる...全文を見る
○石井(郁)委員 先ほど三年卒の課程は設置者が決めるということでございましたけれども、設置者が決めるに先立って学校の主体的な判断、自主的な判断がどこまで保障されるのかという問題。  それから定時制に三年制で卒業できる課程をつくるということについて文部省として都道府県教育委員会に...全文を見る
○石井(郁)委員 先ほど大臣の御答弁をいただきまして、これは新しい道を開くものだ、三年で卒業したいという子供もいるのではないかという話がございました。しかし多くの定時制に学ぶ生徒は、また逆にやはり四年じっくり勉強したいという生徒もおられると私は思うわけです。私はちょっと生徒の声を...全文を見る
○石井(郁)委員 技能連携について伺います。  技能連携が現在職業科、普通科でそれぞれ行われているという話でございますけれども、ちょっとその実態をもう少しお聞かせ願いたいと思います。
○石井(郁)委員 伺いたかったのは、やはり職業科に技能連携が多くあると思うのですね。普通科の場合にはこの技能連携というのはそれほど多くないのではないかということなんです。それは後で御答弁いただきたいのですけれども、やはり制度としては昭和三十六年からずっとあると思いますけれども、現...全文を見る
○石井(郁)委員 先ほどの技能教育施設の指定校の中身を見ますと、やはり准看護学校であるとか各種専門学校、そういうところが多うございます。後で単位制高校に触れるわけですけれども、単位制高校のカリキュラムで、技術コースの生徒がある一年間技術学校へ行って電気工事、デザイン、建築等々の専...全文を見る
○石井(郁)委員 やはりそういう方向が非常に強まっていくというか、技能教育施設での単位履修の比重がふえていくということになれば、大変問題を持つというふうに思うのですね。その辺は、単に指定を都道府県におろしたら済むという問題ではなくて、やはり文部省としても教育内容の水準をどう保つか...全文を見る
○石井(郁)委員 今、二点おっしゃられたわけですけれども、学年制をとらずに単位制をとるという高校ができるわけですね。それは単位の累積加算で、昼夜開校、土日開校などいろいろ考えられておりますね。そういうことになりますと、一体、生徒にとってその高校というのはどんな教育機関になるのだろ...全文を見る
○石井(郁)委員 私も金沢中央高校には現地へ行ってまいりました。いろいろ先生方に伺ってみたわけですけれども、半年経過した段階で既にいろいろな問題が出てきております。先生方は純粋の単位制は物理的にも生徒の質からも不可能だというふうにおっしゃって、単位制を修正という方向で考えざるを得...全文を見る
○石井(郁)委員 ただきれいごとに、単位制は単位の加算ができますとかこれまでの単位が生かされますとかいうことでは済まないという現実が出ているということを今申し上げているわけです。非常に個々の興味と関心による選択というようなことで言われますけれども、今の高校ではそれ自身が大変なんで...全文を見る
○石井(郁)委員 その多様なカリキュラムの中に先ほど来の技能連携もございますし、これは驚いたことに、実務代替というのが入ってきておりますね。この実務代替についてちょっと伺いたいのですけれども、職業一般あるいは家庭一般という科目の中で自分の職場にいる勤務も単位として認めるという中身...全文を見る
○石井(郁)委員 この点で多様なカリキュラムという形でいろいろなものが入ってくるということが考えられるわけですけれども、私はやはりそういう方向を進めると全日制とは異なった高校教育のレベルダウンということになるのではないかというふうに思うわけです。  その点で、ぜひとも文部省がこ...全文を見る
○石井(郁)委員 大臣が高校中退の問題にお触れになりましたので、その点でも私ども再度伺いたいと思うのですが、現場の方でもこの単位制高校が高校中退者対策としての意味はある、あるのではないかというふうにつかんでおられるわけですね。現実にそういう生徒たちも入ってきているというのはそうだ...全文を見る
○石井(郁)委員 ちょっとまた角度を変えまして、単位制という考え方は全日制にも導入していく方向で文部省としては検討が進められていますか。
○石井(郁)委員 大臣の御見解も伺いたいと思いますが、続きまして、先日来のこの審議の中で大臣の御答弁もありましたけれども、単位制高校の設置の趣旨が生涯学習としての観点からだということが強調されているわけですね。そうして今のお話のように、単位制は全日制にも適用する方向で検討というこ...全文を見る
○石井(郁)委員 中退者の問題について言いますと、学年制があるから中退者がふえるということではないと思うのです。というのは、大体どのデータを見ても、高校へ入学して前半で間もなくこの高校が合わないということでやめておられる方が多いわけです。それから普通科、職業科で分けますと、二対一...全文を見る
○石井(郁)委員 文部省内では来年以降どのようにされますか。
○石井(郁)委員 学級定数について伺いますけれども、世界の教育改革が進んだ中では、まさに学級定数の改善こそ進められてきたわけでして、上級学年に行くにつれてクラス定員は少なくなるというのが大体世界の趨勢だと思うのですね。  これはアメリカの例でも、インディアナ州は、一年から三年生...全文を見る
○石井(郁)委員 今のままの学級定員でいきますと、一九九五年には高校がどのぐらいだぶつくことになるんでしょうか。高校廃校とか教諭の首切りというような事態は予想されませんか。
○石井(郁)委員 第四次定数改善計画は六十六年度で終わりますね。その後についてというのは、もう今から着手しないと間に合わないんじゃないでしょうか。今、何も検討されていないというのは――では、六十六年度以降どうされるおつもりなのかですね。
○石井(郁)委員 私どもがちょっと調べたところでは、ピーク時と比べますと九五年度の入学者数が約二十八万二千人減るわけですね。普通科と職業科の割合が現在と同程度の七対三、適正規模を一学年八学級として計算すると、四十五人学級のままですと、普通科で六百校余る、こういうことになりませんか...全文を見る
○石井(郁)委員 大臣、いかがですか。
○石井(郁)委員 非常に具体的に何か一歩も踏み出ていないような感じがして残念でならないわけですけれども、高校進学率が九四%、しかも圧倒的にやはり全日制への進学を希望していらっしゃるわけですね。やはり文部省はそういう国民の願いというか声にきちっとこたえる、それが文部省としての教育条...全文を見る
○石井(郁)委員 議論が十分ではなかったわけですけれども、先ほど来の単位制高校をめぐる議論でも、私は、やはり限りなく社会教育の方に近づくのではないかというふうに言ったわけですけれども、学校教育法で定めている高校教育の理念、義務教育の卒業者に対して高校教育を保障する、それはすべての...全文を見る
○石井(郁)委員 本法案が定時制、通信制課程の問題ということにとどまらない問題を含んでいるというふうに私どもは認識しているわけです。高等教育全体のあり方にかかわって幾つかの質問もしてまいりました。しかし、残した問題も大変多いわけですね。そういう点で、あと幾つか課題を申し上げまして...全文を見る
10月26日第113回国会 衆議院 文教委員会 第5号
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○石井(郁)委員 議題となっております教育職員免許法等の一部改正案でございますけれども、内容が大変多岐にわたっていますし、また複雑でもございます。かつ戦後の教員養成制度の内容、理念、その根本にかかわるものが含まれていると考えなければなりません。そういう意味から慎重な審議が必要であ...全文を見る
○石井(郁)委員 大臣の御答弁をお願いします。
○石井(郁)委員 学歴によるランクづけではないという御答弁をいただいたわけですが、重ねて教員の資格に格差を持ち込むものではないというふうに確認してよろしいでしょうか。
○石井(郁)委員 専修免許状について伺いますけれども、これは身分上の優遇措置というのは一切ないということを考えてよろしいですか。
○石井(郁)委員 戦後の免許制度で申しますと、普通免許状という考え方がございましたね。そこで一級、二級ということで、二級というのは戦後の経済的な事情からの特例的な措置というふうに私ども理解しているのですけれども、この普通免許状という考え方からしますと一種がそれに当たるということで...全文を見る
○石井(郁)委員 どうもなぜ三つに分けるのかという意味がはっきりしないわけですね。だから、普通免許状という考え方は踏まえていくんだということであれば、しかもその普通免許状は大学において取得されるということですね、大学で専門性を磨いて免許状を取得しているということを基本に考えますと...全文を見る
○石井(郁)委員 大学で教員養成を受け、そして一種の免許を取得した、この人は教師の資格として最低限の資格を持っている、また専門性も持っているというふうに考えていいわけですね。だけれども、その上に専修をつくるとなると、その一種の専門性というのはそれではまだ足りないというお考えがある...全文を見る
○石井(郁)委員 標準的な水準を持っているということだったら、それ以上のことはないわけですよね。それ以上になぜ専修免許状を設けるかという問題が一つ大変残るわけです。  そこで、専修免許状について伺いますが、現在大学院修士卒で教員になっていらっしゃる方はどのくらいおられるでしょう...全文を見る
○石井(郁)委員 新規卒で全国の数字、何%に当たるのか、非常に驚くわけですけれども、この免許状につきまして、専修免許を取るようにと上進制度というのを今回設けているわけです。上進する方が望ましいと先ほど来御答弁をいただいていますけれども、そのように考えてよろしいですか。
○石井(郁)委員 そうしますと、現場には専修免許取得者はいないというのは言い過ぎですけれども、圧倒的に少ない。そうすると圧倒的に多くの教員が専修免許状を取るために、現職でいろいろ認定講習を受けなければいけないということになりますね。そういうふうに先生方を専修免許にいわば駆り立てる...全文を見る
○石井(郁)委員 標準免許状で足りるはずだ、十分水準を満たしているというふうにおっしゃりながら、圧倒的な現場の教員を専修免許へと、この辺はどうしてもおかしいのじゃないでしょうか。ぜひ大臣のお考えを伺いたいと思います。
○石井(郁)委員 もちろん、現場に就職したから後はもう専門性について深めなくていいというふうにはだれも言わないと思います。教職の中では絶えず専門性を深めていく、資質能力を磨いていくのは当然のことだと思うのですね。ただ問題は、なぜそれが資格の上進ということに結びつかなければならない...全文を見る
○石井(郁)委員 いやもう少し、在職している教員は、ちょっと貝体的にイメージを描きたいと思うのですけれども、質問にお答えいただきたいと思うのですが、どういう形になるのですか。授業を持ちながら、その授業の合間を縫ってどこか講習に出かけるのですか、夏休みとか冬休みの集中講座という形に...全文を見る
○石井(郁)委員 どうもそういうことではよくわからないのですけれども、その講座の話がありますので、そこも伺っておきたいと思います。  これも先ほど来出ておりますけれども、大学の公開講座だとか通信講座、現実にこれが実施に移された場合で考えまして、大学がそれを行うというような返事と...全文を見る
○石井(郁)委員 それは公開講座をするかどうかは大学が主体的に自主的に決めるという話ですね。多くの大学がとてもいろいろな負担その他で条件に合わないというような返事になった場合には、ほとんど開かれないということも考えられますね、どうですか。
○石井(郁)委員 この公開講座は大学が主体的に決めるということは確認してよろしいですね、それは後でお返事いただきますが。  結局そういう条件は今のところ余りないということでは、文部大臣認定の講習に頼らざるを得ないということになるんじゃありませんか。文部省として、大臣認定の講習は...全文を見る
○石井(郁)委員 講習ですから、どなたが講義をされるのか、どういう内容になるのかが重要だと思うのですね。その辺はいかがですか。全然決めてないのですか。
○石井(郁)委員 法案が通ってからでなければそういう内容が一切わからないというのは、これはどうなんですか。私どもは、やはり法案の審議の過程でその内容を提示していただかなければ、それがいいのか悪いのか、あるいはどういうふうに改善すべきなのかということは何も申し上げることができないと...全文を見る
○石井(郁)委員 専修免許状については、大学院修士卒程度の資格ということでは一定の教育水準を要求しているわけですね。ところが、現職で上進という場合になりますと、その内容はまだ極めてあいまいだということでは矛盾しませんか。最初に専修免許状を与えたという問題と現職の教員が専修免許状を...全文を見る
○石井(郁)委員 そのように考えますと、一体専修免許状を出す必要性がどこにあるんだろうか。つまり大学院修了者に専修免許状を出す必要性がどこにあるのかということがどうもはっきりしないわけですね。やはり何か現場で、資格取得、免許取得のために教師に研修を課していくということのためにこの...全文を見る
○石井(郁)委員 認定講習をその基本に据えていくというお話でございますか、私はそういうことは全然申してないのですけれども。それはちょっと困ると思うのですね。  子供と親の方から見ますと、学校の現場に専修免許を持った先生、それから一種、二種の先生、しかも先ほど来、専修の方は専門性...全文を見る
○石井(郁)委員 私も実は教員養成大学におりましたので、学生からも、また担当する教員の間でも、非常に教職関係の科目は細切れになっているという点ではかねがね批判がございました。  それはおいておきまして、今回の引き上げでは教育系大学以外の一般大学での取得は困難にはならないでしょう...全文を見る
○石井(郁)委員 その点では、私学の教職課程を持っているところの御意見は十分踏まえての文部省の今の御答弁と考えてよろしいですか。
○石井(郁)委員 教育系大学ではこの単位数が引き上げられるわけですけれども、それに伴ってこの法案の中では教員の講義負担というような問題、人的な整備というか、そういう問題は出てないわけですが、文部省の方ではその点、何かお考えはございますか。
○石井(郁)委員 それでは、新しい科目の設定に伴う教員の配置ということについては今のところ一切考えていない、非常勤講師やそういう形で埋めていくということでございますか。
○石井(郁)委員 この点でも教大協などの御意見は十分伺っているというふうに言えるでしょうか。
○石井(郁)委員 教大協あたりのレベルではそういうことになるのかもしれないのですが、大学の現場の方では到底このまま受け入れられるものではないというふうに私は思うのですね。今でも特に教員養成系大学は課程制でありまして、学科目制のところもありますけれども、非常な講義、教育負担ですね。...全文を見る
○石井(郁)委員 私が知っている先生が嘆いていらっしゃるのですけれども、道徳教育は必修になりましたね。大学の道徳の授業がどんなふうか御存じでしょうか。大体マンモス授業ですね。二百人、三百人というマンモスの授業、講義です。そういう中でその先生が講義を幾つも持っていらっしゃる。だから...全文を見る
○石井(郁)委員 ある授業科目まで文部省が省令で決めるということは、大学一般についていうと、教員養成大学以外のところではあり得ない話ですね。教員養成大学にはなぜそれが認められるのでしょうか。
○石井(郁)委員 私は、先ほど教育系大学の充実についても文部省として一定程度はお考えいただけるというふうにも伺ったわけですけれども、この際、本当に、教員養成系大学が請け負っている教員養成、とりわけ小学校の教員を主として教育系大学で行っておりますので、この教育系大学の整備充実という...全文を見る
○石井(郁)委員 ちょっとこの法案に則して質問させていただきますけれども、任命権者が学校教育の効果的な実施に特に必要があると認める場合において行う推薦に基づいて授与されるということですけれども、これは文部省として、例えば各都道府県がどういう必要を認めているのか、そういうデータは持...全文を見る
○石井(郁)委員 それはもう少し中身を言っていただかなければとても審議ができないと思うのですね。少し中身を御説明ください。
○石井(郁)委員 じゃ、学校種別に伺いますとどういうことになりますか。今高校の例で申されましたね。小学校、中学校についてはいかがですか。
○石井(郁)委員 ですから、都道府県の方から具体的に小中高別に今こういうことが必要なんだというような実態と申しますか要望と申しますか、そういう形では文部省はつかんでいるのかいないのかということを伺っているわけです。
○石井(郁)委員 じゃ、これは余り実態はつかまえられなくて、むしろ上の方からこういうことを活用したらどうですかということで今度創設されるというふうに考えた方がどうもいいようですね。  少し伺いますけれども、任命権者が必要を認めるわけですけれども、例えばどういう科目でどういう教員...全文を見る
○石井(郁)委員 先ほど来現場の実態のことを聞いているわけですけれども、特定の科目についてはそういうことがあり得るのかもしれませんけれども、例えば小学校で音楽、体育、家庭というような科目にしても、現実には教員の資格を持っている方々が就職できないという問題がありますね。とりわけ近年...全文を見る
○石井(郁)委員 就職が狭まることはないということは、はっきり確認してよろしいですか。
○石井(郁)委員 この特別免許状は、実は免許状の授与と採用というのが事実上セットになっていますね。まず、推薦を任命権者が行う。そして試験もまた都道府県教育委員会が行う。だから、推薦した方は必ず採用されるということにもなりまして、一体この試験というのは何のための試験、どういう意味を...全文を見る
○石井(郁)委員 一方では、大学の教員の資格を取得するための条件というのは免許基準の引き上げ等々によって非常に厳しくされているというふうに思われるわけですね。しかし他方で、こういう形で、教育委員会の行政判断で非常にいろいろな道が開かれるということになりますと、この場合はどうなんで...全文を見る
○石井(郁)委員 それで、この免許状の期限が三年から十年というふうにありますけれども、これは十年で切られるのでしょうか。それとも更新ということもずっとできますか。
○石井(郁)委員 そうしますと、一度社会人として採用されますと、ずっと更新、更新で学校におられるということになりますね。そういう意味では、学校の中にいろいろな資格、資格というかいろいろなコースで教員の免許を持った方がいらっしゃるということですね。そのように考えていいですね。
○石井(郁)委員 もちろん、教育の場にいろいろな方がかかわっていただくということは、私、否定できないというふうに思うのですね。けれども、広くそういう人材がいらっしゃる、その方を迎え入れるということが今なぜ学校に求められているのか、そのことが学校の教育活動あるいは子供たちの成長発達...全文を見る
○石井(郁)委員 ここの問題でも、今私は非常にかいつまんで主な点だけを質問いたしました。大学における教員養成という原則やそれから免許状主義、これは戦後打ち立ててきた原則ですけれども、そういう点からしますと、この特別免許状という制度はそれとひどく違った免許状の授与の仕方になっている...全文を見る
○石井(郁)委員 時間がなくなりましたので、最後になりますけれども、何度も社会から立派な方というふうに言われますと、それは確かに立派な方はいろいろいらっしゃるわけですが、そこを強調されますと、じゃ四年制で教員養成の勉強をしてきた方々は本当に教員の資質や資格としてどうなのか、何かそ...全文を見る
○石井(郁)委員 その点については、私はまた改めて御質問申し上げたいというふうに思います。  時間が参りましたので、本日はこれで質疑を終わります。     ─────────────
10月28日第113回国会 衆議院 文教委員会 第6号
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○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。  先生方には今日の教育と教師の問題にかかわって大変重要な御指摘をお聞かせいただきまして、本当にありがとうございます。時間が限られておりますので、幾つか限定された形での質問になるかと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思い...全文を見る
○石井(郁)委員 次には大学での単位修得の引き上げという問題でお伺いをしますけれども、この点では実践的指導力を養うということで今回提案されているわけですけれども、教員養成の現状から見てどうなんでしょうか。先ほど最初にも先生触れておられるわけですけれども、もしつけ加えることや、また...全文を見る
○石井(郁)委員 ありがとうございました。  小川参考人に社会人の活用についてお聞かせいただきたいと思います。  このことは私どもも一般的に否定するものではございません。しかし、今回の特別免許状や免許状なしの特別非常勤講師の創設というのは大きな問題があると考えております。運用...全文を見る
○石井(郁)委員 ありがとうございました。  上寺参考人にお伺いしたいと思います。  専修免許状が今回の一つの大きな焦点になっているわけですけれども、これはもともと上級免許状として新構想教育大学の大学院修了者に待遇として考えられていたものではなかったのか。その辺の関係について...全文を見る
○石井(郁)委員 最後になりましたが、牧参考人に一言お伺いしたいと思います。  今回の問題では非常に重要な理論的な問題も含んでいるのですけれども、短時間の中で大変申しわけないのですけれども、教師の資格と資質という区別あるいは関係と申しますか、それはどのようにお考えでございましょ...全文を見る
○石井(郁)委員 短時間でどうこうという問題ではないことで大変恐縮しておりますけれども、今回の改正案、本当にいろいろな側面から突っ込んで考えていきたいと思っている次第でございます。  本日は、本当に貴重な御意見をいただきまして、どうもありがとうございました。時間が参りましたので...全文を見る
11月04日第113回国会 衆議院 文教委員会 第8号
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○石井(郁)委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、反対討論を行います。  本法案は、戦後の教員養成と免許制度の改革史上最大のものであり、それだけに慎重かつ徹底した審議が要請されるのは当然であります。法案の内容が全く解明されないままでの採決には断固反対するものです。  し...全文を見る