石井郁子

いしいいくこ



当選回数回

石井郁子の1989年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月02日第114回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第2号
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○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。初めに、年金問題で橋本公述人に伺いたいと思います。  老後に不安を抱いていらっしゃるという方が八割という世論調査の結果を先ごろ東京都が発表いたしました。豊かな国の日本の現実がこういう形で示されているというふうに私ども思うわけで...全文を見る
○石井(郁)委員 ありがとうございました。  富岡公述人に伺いたいと思います。  先ほど来、消費税が矛盾と欠陥に満ちているという具体的な御指摘がございました。大変ありがとうございました。私も、納税義務は事業者が負うということで考えますと、この四月実施を前にして今大変混乱が起き...全文を見る
○石井(郁)委員 ちょっと取り違えられた面もあるのですが、私は、先生が御説明のように、今回消費税の本質的な問題を避けるためにとおっしゃったでしょうか、回避するために構造的な技術的な配慮というか、思いやりがかえって混乱をつくっているというのは本当にそうだと思っているのです。三千万円...全文を見る
○石井(郁)委員 ありがとうございました。  私はもちろん消費者の立場でこの消費税の問題をよくわかっているわけですけれども、消費税は所得に占める負担率でいいますと、本当に年収四百万以下の方には大体二・〇九%ぐらい、一億以上の方では〇・二八%という形で、所得格差を一層広げるという...全文を見る
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。  以上で終わります。
03月24日第114回国会 衆議院 文教委員会 第2号
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○石井(郁)委員 第二国立劇場につきましては、いよいよ予算、建物も本格化いたしまして、真に現代舞台芸術の殿堂として大変期待されているわけでございます。芸術関係者や団体からもいろいろな要望、御意見がこの間出されてきたと思いますけれども、まずそういう事柄につきまして、文化庁としてどの...全文を見る
○石井(郁)委員 現代舞台芸術の関係で言いますと、オーケストラ、オペラ、バレエ、演劇、いろいろなジャンルが含まれているわけですけれども、こういうすべてにかかわる芸術団体で構成されている第二国立劇場推進連絡会議がございますけれども、今そのお話がなかったのですが、特にここからは強い要...全文を見る
○石井(郁)委員 今、管理運営検討会議作業部会の話がございましたけれども、これからこの管理運営がいろいろ詰めていかれるということで非常に大事だと思うのですけれども、芸術家関係者の間にはこの部会などの検討の内容が届いていないというか、伝えられていないということが不満として非常に聞く...全文を見る
○石井(郁)委員 意見を聴取するというだけではなくて、検討された内容もまた返していくというフィードバックですね。その両面で今御答弁の趣旨のとおり、ぜひ今後とも強化をしていただきたいというふうに思います。  大臣にお伺いしたいと思いますが、第二国立劇場は、国際的にも一級の建物設計...全文を見る
○石井(郁)委員 建物は国際的に立派だということだけでは、これは竹下総理も文化交流を据えていろいろ国際的な問題を強調しているところですけれども、やはり中身がないというのではいかにも片手落ちだと思うのですね。普通、劇場というのは、もう今日ではやはり中身を持たない劇場は劇場と言えない...全文を見る
○石井(郁)委員 先ほど申し上げました第二国立劇場推進連絡会議、これは芸術関係者のすべての団体を網羅している中心的な代表的な団体でございますけれども、そこでは一貫して専属のスタッフ、オーケストラ、合唱団を持つべきだということで御意見、御要望が出ていると思うのです。ぜひとも、芸術活...全文を見る
○石井(郁)委員 次に、役員の任命の問題について質問したいと思います。  今回の条文改正の中にそれが一つあるわけですが、現在の国立劇場理事長、会長、理事が文部大臣の任命になってございますね。任命に至る手続、あるいはどういう人を選ぶという内規などはあるのでしょうか。
○石井(郁)委員 その際、芸術関係団体から意見を聞いたりする、あるいは推薦を受ける、そういう手続は特にありますか。
○石井(郁)委員 国立劇場というか古典芸能、現代舞台芸術、今度は両方備えるわけですから、芸術関係者からの推薦というのは非常に大事だというふうに思うのです。そういう意見も大変強いわけであります。  そこで伺いますが、国立劇場では昭和四十一年に創設されて以来理事長にどういう人を人選...全文を見る
○石井(郁)委員 この方々は文部省のいわば天下りではありませんか。学術視学官、事務次官、局長、長官等々をされた方でありまして、私は、国立劇場、文化芸術活動が政府の監督を受けながらも強い統制を排除するという点で大幅な自主性の尊重が非常に大事だと思うのですけれども、そういう点からする...全文を見る
○石井(郁)委員 しかし、歴代の理事長五人がすべて文部省のいわば天下り人事だということはどうなんでしょうか。これは非常に問題ですね。国立劇場へのいわば天下り人事をしているというふうに見られるわけでありますから、この点では、この際、そういうことはやめるということではっきりさせてはい...全文を見る
○石井(郁)委員 時間がありませんので次の問題を伺いたいわけですが、先ほど設立準備協議会に江副氏が任命されていたという問題がありましたけれども、確認を含めてお伺いしますけれども、先ほどオペラ団体の代表の理事長の交代によってというふうに御説明ありましたけれども、ちょっと正確な名称を...全文を見る
○石井(郁)委員 それでは、そこからは今日は設立準備協議会の委員は選出されていないわけですか。推薦されていないのでしょうか。
○石井(郁)委員 おかしいのですよね。オペラ関係の代表的な団体ということで委嘱されているということでありましたら、それでは人が変わって、その団体から次の方が出てこられないのかということがありますね。今日では、オペラ団体協議会の会長の朝比奈隆さんが協議会の委員に入っていらっしゃいま...全文を見る
○石井(郁)委員 ちょうどこの在任期間はまさに高石前文部事務次官の時期にあたるわけでありまして、リクルート疑惑は今非常に重大な問題になっているわけです。先ほど担当課の推薦で上がったという話もありましたけれども、高石氏の関与の問題は文部省としてもまた文化庁としてもはっきりさせていた...全文を見る
○石井(郁)委員 質問を終わります。
05月24日第114回国会 衆議院 文教委員会 第4号
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○石井(郁)委員 国立学校設置法の一部改正案の質疑に先立ちまして、重要性にかんがみて二点質問をしたいと思います。  その一つは、全国的な関心を集め、今も脚光を浴びている吉野ケ里遺跡の保存問題でございます。大臣も視察をされたようですけれども、この遺跡の価値、学術的評価につきまして...全文を見る
○石井(郁)委員 私も現地へ行きましてつぶさに調査をしてまいりました。第一級の文化的、学術的価値を持っている遺跡だと思っております。この保存について、今の大臣の御答弁のとおりでございまして異存はないわけですけれども、国指定というような方向を考えていらっしゃるのかどうか、それから、...全文を見る
○石井(郁)委員 県当局の意向につきまして、今の段階でどのような状況にあるか、もう一点伺えないでしょうか。
○石井(郁)委員 今伺いましたように、全面保存という御答弁もありましたけれども、遺跡の一帯、部分保存なのか全面保存なのかというのは実は重要な問題でありまして、どの範囲までの保存なのかということが今大きな問題点だというふうに思うのですね。  今日、国民は自然環境がどんどん破壊され...全文を見る
○石井(郁)委員 もう一点の問題に入りたいと思います。  リクルート疑惑の問題であります。  一昨日、藤波元官房長官、池田代議士、就職協定の存続問題ということで受託収賄罪で起訴されました。この内容は、もういろいろ言われておりますとおり、文部行政をめぐって、また臨教審という政府...全文を見る
○石井(郁)委員 午前中の議論にもあったわけですけれども、臨教審の「審議経過の概要(その二)」、その学歴社会についての評価といいますか規定と二カ月後の一次答申での評価ががらりと変わっているという点ですね。この経緯について、新聞等の報道によりますと、部会で就職協定について議論したこ...全文を見る
○石井(郁)委員 臨教審について直接含ませていないということですが、今後——今後のことはあれですが、公判等々でそういう事実について踏み込んでいくというか、そういう点はいかがですか。
○石井(郁)委員 起訴事実の中で、官邸で五百万円の小切手が渡されているという点は大変ゆゆしい問題だというふうに思うわけですが、この点でもいろいろの疑問があるわけであります。  藤波さんは中曽根さんの高級秘書であるとか、一存で果たしてそういうことがやれたのかどうかという問題だとか...全文を見る
○石井(郁)委員 時間がありませんので、いろいろと詳しくはできないのですけれども、先ほど来就職協定をめぐりましては、ここで第一次答申が出される直前、六十年六月五日、臨教審の岡本道雄会長、石川忠雄、中山素平会長代理等々と中曽根前首相が料亭で懇談をしているという点ですね。学歴社会の是...全文を見る
○石井(郁)委員 法務省、どうもありがとうございました。  文部省に伺いたいと思います。  起訴事実に関係した点はそれとしてあるわけですけれども、臨教審答申が二十一世紀を目指す教育改革という点で進めてきたわけですけれども、この間、先ほどの就職協定問題をめぐっていろいろ疑惑が出...全文を見る
○石井(郁)委員 文部省は、局長の処分といいますか更迭の人事がございました。その中で、齋藤諦淳生涯学習局長も辞任をされたと思いますが、この理由は何でしょうか。
○石井(郁)委員 辞任の理由を聞いているのですけれども、なぜでしょうか。  この方は、言うまでもありませんが、臨教審の事務局の中心にかかわった方です。前臨教審の事務局次長だったと思います。ですから、リクルート社と臨教審との関係の責任という点があったのではないかというふうに自然に...全文を見る
○石井(郁)委員 処分というのは重大な問題ですから、やはり理由を明らかにしていただくことが大事だと思うのですけれども、どうも午前中を見てもそれ以上おっしゃっていただけないようですから、先へ進みます。  文部省全体がリクルート社との接触あるいは工作を受けていたのではないか、これも...全文を見る
○石井(郁)委員 これももう取り上げている点でありますけれども、臨教審が終了した六十二年の夏、臨教審事務局メンバー二十人が盛岡へ出かけた。リクルート社のゴルフクラブのコンペ旅行でリクルート社からの便宜を得たという話ですけれども、この事実については文部省はいかがですか。
○石井(郁)委員 大臣の御答弁でしたけれども、新聞報道が相当詳細に出ていますように、リクルート社と文部省との関係、疑惑、これはやはり疑惑としてあるわけでありまして、それについて、はっきりその事実を調査し、またその結果を国民に公表するということがない限り文部省の疑惑は晴れないと思い...全文を見る
○石井(郁)委員 関連質問を山原議員が行います。
○石井(郁)委員 国立学校設置法の改正案の質疑に入ります。  関連する点で、学術研究のあり方を質問したいと思っています。  日本の学術研究は今大きな曲がり角に来ていると指摘されているわけであります。去る四月二十日に日本学術会議が勧告を出されたというふうに思います。そこに今日の...全文を見る
○石井(郁)委員 勧告の中で、非常に深刻な状態ど指摘があるわけですけれども、特に研究設備の整備拡充、この点では研究費の問題、国費の負担割合を引き上げつつ基礎研究を重視してそれを推進してほしいという点で、格段の増額を図るようにという点があるわけです。それからまた、研究設備の老朽化、...全文を見る
○石井(郁)委員 研究費の問題で着実に前進を見ているという部分がちょっとありましたので、私は全然そうはなっていないのじゃないかというふうに思うわけですが、科学技術研究費の総額がございますね、その中で大学の研究費は一体この近年何%ぐらいの割合を占めているのか、それをお示しいただきた...全文を見る
○石井(郁)委員 いろいろ見ますと、国のこの研究費の支出が非常に実質下がってきているという問題があると思うのです。科学技術研究費総額のうち、約八〇%は民間です。公的支出の部分というのは二〇%でありますから、その点で非常に困難なわけであります。研究者一人当たりの研究費は、民間研究で...全文を見る
○石井(郁)委員 そういう点で、基礎研究を重視しなければならないという点は一点伺ったわけですけれども、その基礎研究を担う大学の積算校費ですね、それが非常に抑えられてきております。これはもう言うまでもありません、文部省がやっていることですから。連続八年間同額だという、これはもう考え...全文を見る
○石井(郁)委員 随分長々と御答弁いただいたのですが、時間がありませんから一言でよかったのですけれども、重要な問題が残っておるのです。共同利用機関の問題で組織運営規則についてですけれども、これは省令で改正されるわけですが、その中身はどのようになっておりますでしょうか。
○石井(郁)委員 時間が参りましたが、従来のあり方と変わるのかどうかという点では、最後にいかがでしょうか。そういう問題は出てくるのでしょうか。それとも従来を踏襲するというふうに確認してよろしいでしょうか。
○石井(郁)委員 終わります。
06月20日第114回国会 衆議院 法務委員会 第5号
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○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。本日は女性問題を質問いたしますので安藤議員にかわって参りました。  まず、本法案についてでございますけれども、両性平等の精神並びに子の福祉ということに照らして準拠法の指定を変えたということでございますけれども、具体的に一つ伺い...全文を見る
○石井(郁)委員 国際結婚が大変多くなってまいりました。そういう点での法改正だろうとも思いますが、国際結婚された方々の本法案に対する御要望というか、その声は反映されたのでしょうか。
○石井(郁)委員 次に、男女平等の促進はこのように国際的な流れでありまして、立法化や慣行の見直し等々が進んでいるということは大変結構だし、一層進めなければならないと私ども考えているわけです。この点でさきの本委員会でも安藤議員も質問いたしましたが、今、首相のスキャンダルとして問題に...全文を見る
○石井(郁)委員 現代の売春が新しい形態になっているというふうに指摘されているわけですけれども、売春防止法では売る方の春ですよね。今、買う方の買春ということが大変社会問題にもなっていると思うのです。そういう点で、女性の性をお金で買う、これも買春というふうに考えるわけですけれども、...全文を見る
○石井(郁)委員 総理府にもおいでいただいているのですが、何か参議院の方にもお出かけにならなくてはいけないということで、ちょっと先にお伺いしたいと思います。  国内行動計画でいろいろと述べられているとおりでありますし、取り組まれていると思うのですが、この性の問題、どういう認識を...全文を見る
○石井(郁)委員 ありがとうございました。時間がありませんので、結構でございます。  それで、ちょっと具体的に伺いたいと思っています。事例についてまず伺いますけれども、例えばこういう事例はどのようにみなしたらいいのでしょうか。そばを通りかかって、ある女性がいいというふうにまず思...全文を見る
○石井(郁)委員 一般論として伺っているわけですけれども、それではいかがですか。こういう事例はどうかということです。
○石井(郁)委員 それは、答えられないということは、やはりこれには売春防止法に抵触する何らかの問題があるということでしょうか。
○石井(郁)委員 言うまでもなく、これは特定のものではあるわけです。先ほど大臣の御答弁もありましたけれども、今日の売春について、売防法で検挙されるケースというのは極めてまれだと言われているわけですね。実はそういう意味で、売防法はざる法だというふうに言われているわけです。今日問題に...全文を見る
○石井(郁)委員 そういう点が問題だと思うのですね。まさに売防法で処罰の対象とならなければ、そういういわばお金で売買する売春が一向に問題とされない。これは御存じのように、日本の首相が東南アジアなどを歴訪されるたびに非常に非難を浴びている、いわゆる買売春ツアーという形で日本の問題に...全文を見る
○石井(郁)委員 時間が参りましたので、以上で終わります。
06月21日第114回国会 衆議院 文教委員会 第5号
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○石井(郁)委員 著作権法の改正でございますけれども、今回の改正にかかわる基本的問題につきましては前回伺っていますので、省略したいと思っています。  出版者の権利創設問題で若干御質問いたします。  著作権審議会の第八小委員会が昨年十月に出しました中間報告で検討内容が明らかにな...全文を見る
○石井(郁)委員 この中間報告が出た段階で、いろいろな著作者の団体、協会などが意見を求められまして、意見を文化庁の方に上げていると私どもは聞いているのですけれども、違うのでしょうか。
○石井(郁)委員 私どもはその中で、著作者の立場から反対をはっきり表明している団体があると聞いているわけです。  そこで、伺いますけれども、出版者の権利の創設について、出版者の権利を保護するという点では私どもも理解はできるわけですけれども、著作者の権利がどうなるのか、あるいは著...全文を見る
○石井(郁)委員 ですから、出版者の権利の創設によって著作者の権利が損なわれることはないということが具体的にどう保障されるのか、そこなのですね。それをもう少し明確にしていただきたいと思うのです。
○石井(郁)委員 出版者の保護が必要であるというのは言うまでもありませんし、大体そういう大方の認識になっていると思うのです。ただ、そのことと出版者の権利の創設ということは、直接的にはちょっと結びつかないのではないかと思うわけです。  そういう点で、この権利の創設ということで著作...全文を見る
○石井(郁)委員 ぜひそのようにお願いします。  次に、学校の巡回公演に対する助成の問題について伺いたいと思っています。  学校の巡回公演は子供たちに大変喜ばれているわけですけれども、劇団側は要保護、準要保護児童生徒からは観劇料を徴収していません。劇団負担としているところが大...全文を見る
○石井(郁)委員 ですから問題は、就学援助費というのがありますね。それは一定の費目があるわけですけれども、こういう文化活動を学校教育活動の一環として考えるかどうか、そして就学援助の対象項目に演劇鑑賞ということを入れるかどうか、このことなんです。担当者はいませんか。
○石井(郁)委員 それはよくわかっているわけで、ですから、それを入れるべきだということですね。  先ほど学校負担と教育委員会等々いろいろな実情ということが話されましたけれども、これは児童青少年演劇劇団協議会、一億四千万円は劇団が負担しているという事実ははっきりしているわけですか...全文を見る
○石井(郁)委員 やはりそういうのでは困るのですね。就学援助の対象項目には校外活動も入っていますね。ですから、私は文化活動として演劇鑑賞など当然入っていいと思うのですね。しかも、たかだか額が一億四千万円ですよ。リクルートでどれだけこういう千万、億単位の話が飛び交ったのですか。文部...全文を見る
○石井(郁)委員 今この文化関係の団体は、消費税の導入で一層深刻な影響を受けているわけですね、それはもう皆さんも御存じのとおりだと思うのです。こういう学校公演の小規模の劇団が経営が存続できるかどうかという瀬戸際にさえ追い込まれるという事態であります。消費税を文化にも教育にもかけた...全文を見る
○石井(郁)委員 ですから、こういう点でも本当に目配りをして、ぜひ実態をつかんでいただきたいというふうに思うのです。  さっきの協議会の調査によりますと、小中だけで一万二千回です。幼稚園から高校などすべてを含めますと二万七千回だということですね。子供を持っていらっしゃる皆さんの...全文を見る
○石井(郁)委員 そういうこともありますけれども、今私が問題にしていますのは、そういう学校の巡回公演にもっと予算増をするという問題です。その点、最後にまた大臣にも伺いたいと思います。
○石井(郁)委員 ぜひそういう立場で、またそういう姿勢で頑張っていただきたいというふうに思います。  さて、残りの時間ですが、私は新学習指導要領の問題で若干質問したいと思っています。  今国会ではきょうが最後の委員会ということになりますし、この新学習指導要領はもう既に文部省が...全文を見る
○石井(郁)委員 もう一つ、学習指導要領と申しますのは、子供たちが学校で学ぶ内容であり、また先生方が教える内容だ、そういう教育内容が書かれているわけですけれども、そういう教育の内容を決める、それは大綱であったりいろいろするわけですけれども、内容を決めるというのは例えばどういう基準...全文を見る
○石井(郁)委員 伺っているのは、そういう手続や機構や体制の問題ではないのです。そういう形でつくられているということはわかりますが、そのときにある内容は盛り込まれ、ある内容は削られる。内容というのはこういうことで決めていくわけでしょう。それは一体どういう議論で、またどういう基準が...全文を見る
○石井(郁)委員 この問題だけで議論しても相当いろいろあるのですが、私はそういうことだけでは大変不満なんですけれども、私流にまとめますと、教育の目的、それからどういう人間にしていくのかという人間像、それから子供たちが教育を受ける権利、学校教育できちっとある内容までは学習して力がつ...全文を見る
○石井(郁)委員 到底そういうことでは納得できないし、そういう点では私どもも本当に時間をかけて尋ねてみたいことがたくさんあるわけですけれども、これはちょっと置いておきます。  今の改訂された中身は、本当に子供たちの学習権を保障するというものからはるかに離れているかというか、そう...全文を見る
○石井(郁)委員 そうだと、これは文字どおり読みますと、これは指導要領、新しい本ですね、三十五ページには、今言った三つの原則、そういうふうに書いてませんよ。きちっとやはり小学校にも書くべきですね。教科書でちゃんと教えるというのだったら、指導要領、そもそもきちんとそういうふうに明示...全文を見る
○石井(郁)委員 文部省はそういう形で少しずつ入れてきているということですけれども、しかし幼稚園から高校まで、今度の指導要領改訂はもう全面改訂ですよね。だから、そういう意味では、あらゆる改訂に全面的にこれを取り入れたという点では重大な段階なわけですね。  ここで、こういう人間の...全文を見る
○石井(郁)委員 時間が参りました。
11月17日第116回国会 衆議院 文教委員会 第2号
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○石井(郁)委員 まず、登校拒否の問題について質問をしたいと思います。  先月文部省もこの登校拒否児の実態を発表されまして、小中学校で四万人に上るということでマスコミも大きく取り上げました。登校拒否の問題は、登校拒否に陥った子供たち、その渦中にいるときの親の気持ち、本当に深刻な...全文を見る
○石井(郁)委員 実はもう少し御説明いただきたいのです。それは「総括」のところで「いわゆる「落ちこぼれ」に対する配慮は、登校拒否を予防する点で、大きな意義をもっている。」というふうに言われていますので、その中身をちょっとお聞きしたかったわけですね。
○石井(郁)委員 そこでもう一点伺いたいわけですが、「結論」の部分では、そういうことで教師の受けとめ方とか授業の進め方、特に授業について言われているわけですが、「抜本的な改革が必要であることが痛感された。」というふうに書かれています。この場合の抜本的な改革というのは何を指している...全文を見る
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。  そこで、文部省に伺いますけれども、文部省も児童生徒の問題行動実態調査を発表されました。そこでは、登校拒否のきっかけとして学業不振が最も多い。とりわけ中学校の場合はそのように強調されているわけですが、文部省もこの登校拒否を生み出...全文を見る
○石井(郁)委員 ここ数年、登校拒否の子供たちがふえてきました。しかし、その子供たちは学校に完全に行きたくないというふうに拒否をしているかというとそうではなくて、勉強したい、行きたいという気持ちを持ちつつ行けないという問題を抱えているわけです。  このところ、そういう子供たちが...全文を見る
○石井(郁)委員 これは八八年十一月の数字なんです。これを持ち出しましたのは、ことしの分の「実態と文部省の施策」を見ましても、子供の側の責任というか、今のお話でも子供が無気力になっているだとか、そういうような指摘は、なぜ学校に行けないのかという、学校の問題が明確にされていないとい...全文を見る
○石井(郁)委員 学校生活に起因するという点で、では学校生活のどこが問題なのかという点ではいかがでしょうか。
○石井(郁)委員 そういうふうにいろいろな問題を羅列されるだけではやはり解決策は見えてこないように思うのです。  それで、私は十一月一日の朝日新聞の社説がその点では非常にすっきりと問題点を指摘していると思うわけです。それをちょっと御紹介したいと思うのです。   原因がさまざま...全文を見る
○石井(郁)委員 その問題に入りましたので、そちらの方でちょっと質問をさせていただきたいと思います。  今お話しのように、九一年度に第五次学級編制・教職員定数改善計画が完成するのかどうかという点で、今定数改善の数字も出されましたけれども、例えば来年度の予算で見ても養護教員での改...全文を見る
○石井(郁)委員 九一年度までに、これはもう法律事項ですから、法に沿ってはっきり完成するというふうに、いかがですか、努力をするでは本当に達成できるかどうかということがはっきりしないわけですけれども、完成するというふうにはっきりお答えいただけないでしょうか。
○石井(郁)委員 それは竹下元総理の九一年度中にきちんと対応できるという国会答弁もございますけれども、私は、努力で済まさないで残る二年で完全に達成するということで大臣は決意を持って臨んでいただきたいと思いますし、ぜひ大臣の決意をお聞かせいただきたいと思うのです。
○石井(郁)委員 その辺は本当に文部省を挙げてぜひ頑張っていただきたいということを強く申し上げたいと思います。  問題は九二年度からのことも考えなければいけないと思います。児童生徒は今後も減少していくわけでございますけれども、こういう中で三十五人以下学級に移行できる条件があるわ...全文を見る
○石井(郁)委員 先ほど大臣の御答弁の中でも、この問題では何とかしたいということを基本に検討するというような趣旨で中西委員に対しての御答弁があったように伺っていますけれども、その中身はどういうことなのか、もう少しお聞かせいただけないでしょうか。
○石井(郁)委員 私は、昨年でしたか、この委員会でもこういう問題は取り上げているのですけれども、こういう条件の中で、先ほど登校拒否の問題もまさにそうだったわけですけれども、本当に学級定数を減らすということは国民的な要望というか強い願いだと思うのです。また世界的にもそういう趨勢なわ...全文を見る
○石井(郁)委員 最初大臣にお聞きいたしましたので、大臣にもう一度大臣のお考えのほどをぜひお聞かせいただきたいと思います。
○石井(郁)委員 九二年度以降についてもうそろそろ準備をしなければいけないということを言っているわけですが、では今のようなお考えですと九二年度以降については全く、何とも計画が立たないということでしょうか。
○石井(郁)委員 次に、高校の四十人学級の問題で伺いたいと思います。  厳しい財政事情を盛んに言われますと、こういう問題で本当に言いにくくなってくるわけですけれども、高校問題も深刻でございます。ことしをピークに高校生が急減期を迎えています。公立学校の定数は御承知のように四十五人...全文を見る
○石井(郁)委員 急減期問題というのは本当に深刻だということはもう重々御承知だと思うのですね。  高校の問題でいいますと、急増期ということを理由にしてこの定数改善が先送りされているわけです。この小中の十二カ年計画の中には入らなかったわけですね。今度もまたこの急減期の中でそういう...全文を見る
○石井(郁)委員 全体的な、こういう私学が今後どのようになるかということでの認識を伺ったのですけれども、もう既にいろいろ踏み込んで御答弁をいただいたようなところもあるのですが、本当に大変ですよね。大阪の私学のことでいいますと、今後私学の約半分が不必要となっていく事態だ。公私の受け...全文を見る
○石井(郁)委員 しかし、私学の助成費の割合はもうこの数年、年々減り続けてきている。ですから、それでは到底間に合わないということになっているわけです。だから、今のこういう実態の中で、やはり特別助成対策というようなことを考えない限りどうしようもなくなっているのじゃないでしょうか。そ...全文を見る
○石井(郁)委員 この際、大学の助成についても伺いたいのですが、今国会の予算委員会で、これは橋本大蔵大臣がこういうような御答弁をされているわけです。石橋文部大臣もいらっしゃいましたので御存じだと思うのですが、問題を起こした私学もある、経常費助成だけが私学助成ではないというような趣...全文を見る
○石井(郁)委員 どういうふうに受け取ったらいいのでしょうか。もう少し積極的な大臣のお考えは。
○石井(郁)委員 この間の私学助成で言いますと、ふえているのは特別補助だけなんですね。経常費助成の分というのはふえてないわけです。だから、先ほど来お話がありますように、文部省としては、経常費助成について本当にもっと力を入れるということではぜひ大臣もそういう立場でやっていただきたい...全文を見る
○石井(郁)委員 非常に厳しい財政事情ということばかりが強調されまして、そういうふうになると文教行政は本当に何も進まないのではないかというふうにさえ思われるわけですね。けれども、教育基本法を持ち出すまでもなく、やはり何よりも教育条件の整備に全力を挙げるべきであるということが文教行...全文を見る
○石井(郁)委員 終わります。どうもありがとうございました。      ────◇─────
11月22日第116回国会 衆議院 文教委員会 第3号
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○石井(郁)委員 共済組合員の資格回復問題についてお伺いをいたします。  横浜市の私立旭台幼稚園の問題でございますが、昭和六十二年一月に経営者が一方的に八名の教職員を解雇いたしまして、同時に七名の共済組合員の資格も経営者の喪失届によって失われています。これに対して、神奈川県地労...全文を見る
○石井(郁)委員 この先生方は資格を失ってから任意加入で入っていらっしゃいまして、いろいろ健康上の問題等々あるわけですね。事実上病院にかかることもたくさんあるわけでございます。この期限も二年間ですから、もう間もなく切れるわけです。ですから、非常に急がなければいけないというふうに思...全文を見る
○石井(郁)委員 非常に急いでいることでありますので、そういう立場でぜひとも引き続き御指導を強めていただきたいと思います。  こういうケースで、経営者がかたくなにというか、極めて異例に拒否し続けるというような場合、こんなことは組合員の不利益の点でも許されないと思うのですけれども...全文を見る
○石井(郁)委員 済みません、もう一点。  同様のことで、香川県の大手前高松高校でも昭和五十六年に教員の不当解雇がありまして、ことし九月に香川県地労委が原職復帰の救済命令を出しております。この点でも速やかに共済組合員の資格回復が図られるように御指導を強めていただきたいということ...全文を見る
○石井(郁)委員 終わります。
11月24日第116回国会 衆議院 文教委員会 第4号
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○石井(郁)委員 残りの時間を少し質問させていただきます。  山原議員の質問でも明らかになりましたように、今回の社会科解体、それから地歴科、公民科の独立という問題には、最初から結論あって、それに合わせて理屈づけが進んだというふうにしか思われないわけであります。  本日の質疑も...全文を見る
○石井(郁)委員 それはそういう答弁では話にならないわけでして、それは当然のことでありますから、その教育課程審議会の最終答申に至るまでにこういう中身が実質的に詰められる、そのことをお伺いしているわけですね。  これは先ほど山原議員も質問いたしました。文部省の中では大先輩になるの...全文を見る
○石井(郁)委員 ですから、高校教育分科会で決まったということですね。それで、社会科の委員会ではその辺では結論が出ずに、高校教育分科会の方で最終的に決まったというふうに理解していいですか。
○石井(郁)委員 四十年続いた社会科という教科を、高校に限ってですが、解体をして地歴科、公民科という新たな教科に分割をするというか独立させる、こういう重大な問題ですから、やはり教科として独立をするというのに当たっての根拠が必要なわけですね。  その教科というのはどういう目標なの...全文を見る
○石井(郁)委員 今御答弁なさったことは教育課程審議会の答申にも盛られていることでありまして、十分見ているわけであります。それに至るまでに高校教育分科会でこの教科を独立させる必然性なりが議論されているわけですから、その議論の概要をお示しになられなければ――これは最終的にまとまった...全文を見る
○石井(郁)委員 この教育課程審議会の答申の文章では、新しい教科を設定する理由というのは非常に大まかでありまして、なぜこういうふうになるのかというのはこれだけでは到底納得できないわけです。  新しく公民科、地歴科という教科になるわけですから、以前の社会科と何が違うのかということ...全文を見る
○石井(郁)委員 専門性を深めるという立場で地歴科、公民科というふうに高校段階で設定をするという説明が再三あるわけですけれども、現在は高校では、免許は社会というふうにくくっていますけれども、実際は科目ごとに授業は行われています。それでは、そういう現状は専門性が弱いのでしょうか。現...全文を見る
○石井(郁)委員 教科目標を明確にしたら専門性が深まるのかどうかという議論もあるのですけれども、現実に戦後高校の社会科はいろいろ科目に変化はありましたが、現在は六科目で行われています。その科目の中から地歴科と公民科を教科として独立をさせるというときには、何かやはり位置づけなり、そ...全文を見る
○石井(郁)委員 ですから、国際社会に生きる主体性のある日本人を育成するというのは非常に大きな話でありまして、そのためになぜ地歴科なのですか。  では、政治経済という科目はなぜ教科にならないのですかということであります。  それともう一つ。歴史と地理がなぜ一つの教科なのですか...全文を見る
○石井(郁)委員 私の質問には全然まともに答えていただけてないと思うのです。  だから、現在でも高校では社会という教科を教えてはいないわけですね。現代社会など六つの科目であるわけです。その六つの科目の中から、しかも歴史や地理というのは独立の科目です。これこそ専門的に深めて教えら...全文を見る
○石井(郁)委員 終わります。
11月29日第116回国会 衆議院 文教委員会 第5号
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○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。  いろいろと御質疑がありましたけれども、まず今回の教免法改正の問題点の一つは、地歴料、公民科への分割がどのような手続で、どういう議論を経て決定されたのかという問題にあると思うわけです。この点では不透明でありましたし、新聞報道...全文を見る
○石井(郁)委員 この会合が私的な懇談会であるということでして、やはり正規の会合でないところでこういう決定がなされたということが重大な問題だと思うわけであります。それはまた後の問題になりますので、これにとどめたいと思いますけれども。  上田参考人にお尋ねしたいと思います。  ...全文を見る
○石井(郁)委員 ありがとうございました。  土屋参考人にお伺いしたいと思います。  この免許法の改正によりまして、今度、地歴科、公民科という二つの免許状を出すということになりますと、関係する教員養成大学、また教職課程を持つ私立大学がいろいろと対応が大変だろうというように思う...全文を見る
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。  以上で終わります。
○石井(郁)委員 免許法の改正という問題は教員養成と学校の現場に非常に重大な影響を与える問題だというふうに思っているわけです。慎重な審議が必要だということは言うまでもありません。昨年教免法の改正がありまして、私は初めにこの四月から実施されています教免法の経過措置の問題をちょっとお...全文を見る
○石井(郁)委員 しかし、産休という問題は女性にとっては避けられないことでありますし、当然の権利だというふうに思うのですね。それでは、まず産休そのものを文部省はどのようにお考えですか。
○石井(郁)委員 良好な期間ですか、資質形成の期間というふうにみなさないということですけれども、それは本当におかしいと思うのですね。初任者研修のときにもいろいろ論議がありました。今の教師の研修をもっと多面的にというか、いろいろな経験を積まさなければいけないという文部省の見解の中に...全文を見る
○石井(郁)委員 産休というのは、私たちがこの期間を選んで休むという問題ではなくて、法律的に決まっている期間です。まさに強制休暇なんですよ。だから、経過措置に該当する教員についてはそれをしゃくし定規に押しつけたのでは困るわけです。そういう点で、文部省はこの問題を教員の資質のまさに...全文を見る
○石井(郁)委員 この問題だけで余りやりとりできませんけれども、今回はその経過措置ですから、十五年ゼロ単位の特例措置の適用をどうするかという問題ですから、従来のことと別に考えるべきだと思うのですね。ぜひとも文部省に検討していただきたいということを強く申し上げておきたいと思います。...全文を見る
○石井(郁)委員 私は、やはりそういう認識では全然本末転倒していると思うのですね。つまり、研修の条件が整わないからこういう特例から外すという問題ですね。その研修の条件を整えることを文部省がやはり真っ先にやるべきじゃありませんか。それから、そういうことに対しての条件整備の計画や、ま...全文を見る
○石井(郁)委員 研修の問題では本当に不十分なんですね。養護教員の先生方が専門的力量を養いたいというふうに思っても、都道府県によっていろいろ差異がありますけれども、年間四単位ぐらいしか取れないという実情のようです。大学院での研修も含めてもっと積極的な対策については文部省はどうお考...全文を見る
○石井(郁)委員 ですから、二種から一種への免許取得の問題では、これからのことでございますから、ぜひそういう研修体制もつくっていただきたいというふうに思いますし、そういう条件が整わないからということで十五年ゼロ単位の特例措置を外すというようなことはやはりすべきでないと思うわけです...全文を見る
○石井(郁)委員 私は、重ねてそういう条件を整えるために文部省がやはりもっと努力をする、それと相まってこういう格差づけを解消するという立場でぜひ御努力をしていただきたいというふうに思います。  次に、今かかっております教員免許法の改正案の中身について質問をしていきたいというふう...全文を見る
○石井(郁)委員 それは何か案はございますか。
○石井(郁)委員 教員養成審議会がつくられるということですね。そこで省令にかかわる部分が審議されるということですか。
○石井(郁)委員 それは四月実施、この法案は四月実施ですから、間に合うのでしょうか。これからつくられるのですか。どのくらいの見通しでされるのでしょうか。
○石井(郁)委員 次に、教科教育法について伺いますけれども、午前中の参考人の質疑の中でもございました。この施行規則には、教科教育法の単位は受けようとする免許教科ごとに修得しなければならないというふうにありますけれども、この条文どおりに読みますと、地歴科教育法、公民科教育法というふ...全文を見る
○石井(郁)委員 そういう教科教育法の専門家というのがなかなか大学の中ではいなくて大変だという実情があるのですが、そういう新しい地歴科教育法、公民科教育法で大学の方が対応できるというふうに文部省はお考えですか。
○石井(郁)委員 そう言えば、来年から実施されて、再来年からには開講しなければならない、そういう実情ですよね。だから、本当にできるんでしょうか。それから、そういう教科教育法を新しくつくっていくわけですし、単位もそれぞれに二十単位ずつ開講しなければならないということになりますと、当...全文を見る
○石井(郁)委員 いや、具体的に地歴科教育法という開講をしなければいけないわけでしょう。それは新しく開講になるわけですよ。それは先生方の負担増というか、プラスアルファとして出てくるわけですね。だから、そういうことで今回のこの免許法改定に伴って、非常に教員養成大学で実際上やはりその...全文を見る
○石井(郁)委員 それほどの困難な問題じゃないというふうに言われたら、私は本当に現場の先生方はどう思うだろうかというふうに思うのですね。教員養成大学で言いますと、中学校では社会科教育法を開講しなければいけませんよね。高校では地歴科、公民料というふうに開講しなければいけない。だから...全文を見る
○石井(郁)委員 だから、先ほどというか、前回来の質問の中で、社会科にかわって系統性、専門性を強化するんだという点が今回の分けた一番の理由だということだったと思うのですね。だけれども、教員養成大学のその実態から見ますと、専門性が本当に高まるのでしょうか。地歴科教育法を開講しても、...全文を見る
○石井(郁)委員 じゃ、この法案が通って大学で実際に動き出した段階で、教育職員養成審議会がどのように出されるかはわかりませんけれども、教員の負担増だとか、あるいはそういうマンモス授業ですとか、そういう問題が今以上に出てきた場合について、文部省はどのように責任をおとりになりますか。
○石井(郁)委員 負担増にならないという前提で文部省がそういう楽観的な御判断だったらもうしようがないわけですけれども、負担増になった分については現場に押しつけないというふうに考えてもいいですか。
○石井(郁)委員 ですから、やはり拙速でして、本当にこの実施に伴って教員養成課程がそれぞれどういう問題を抱えるのかということをもっと責任を持ってつかんでいただきたい。そして大学の先生方が本当に専門性を高めるという趣旨でできるのかどうかということで、大学の方々にも納得いくようにして...全文を見る
○石井(郁)委員 ちょっと具体的に伺いたいのですけれども、局長がいらっしゃらないと困りますね。これは重大な問題なのですから。大臣は、経過はよく知りませんとおっしゃられて質問などできないわけですから。どうしますか。
○石井(郁)委員 それではちょっと大臣に伺います。  この高校社会科教育懇談会が私的な懇談会であると言われているのですが、それでよろしいですか。また、正規の機関ではないということで理解してよろしいですか。
○石井(郁)委員 社会科の存続について、ずっと長い経過でいろいろ問題があった、論議もあったということはそうだと思うのです。それから、歴史の独立についても、あるいは地理の独立ということでのそういう意見がずっと根強くあったということもそうだと思います。  ただ、私が問題にしたいのは...全文を見る
○石井(郁)委員 でも、やはりその経過がはっきりしませんと、先ほど質問いたしましたように、一つの教科として今度は教科教育法をそれで教えなければならない、こういう学問や研究や教育の中身に立ち入ったことまでがここで決められるわけですよ。重大な問題だと思うのです。先ほど上田参考人の話も...全文を見る
○石井(郁)委員 質問したことにぜひお答えいただきたいのです。この懇談会の席で諸澤会長が社会科を池歴、公民に分けるという発言をなさったというのは事実ですか。
○石井(郁)委員 そうなるとおかしいのですね。先ほど参考人の先生方はこの会合で決定づけられたんだ、これが決定的なポイントだったんだ、この決定があるから今日ここまで進んだんですというふうに強調されているわけです。それから、先ほど配られました「現代のエスプリ」の九ページにも地歴独立を...全文を見る
○石井(郁)委員 それでは、先ほどの参考人の公述については文部省としては若干異議があるというふうに受け取っていいのでしょうか。  私がお尋ねしていますのは、要するに地歴料、公民科という分け方はいつ具体的に上ったんでしょうか。では、これは最終的に十一月十三日の高校分科会で登場した...全文を見る
○石井(郁)委員 最終的に全会一致で決まったということを強調されるのですが、これはもう審議会の構成というか運営の仕方の面からそういう形になっているというわけでありまして、実際上は高校分科会あるいは社会科委員会で具体的な決定がされていくということだと思うのです。ですから、最終でまと...全文を見る
○石井(郁)委員 重ねて伺いますけれども、十一月四日の懇談会で決定づけられた、先ほどお二人の参考人の先生が強調された点につきまして、文部省の正式な見解を伺っておきたいと思います。
○石井(郁)委員 そういう形式的なことはよくわかっているわけであります。ただ問題は中身でありまして、どうなったのかということです。  ですから、今の経過からしても、社会科の委員会は地歴科、公民科ということについては一切かかってないということですね。
○石井(郁)委員 だから、そういう審議を深めるべきところで十分審議がされてない、まとまってもいないということですよ。それを強引に地歴科、公民科というふうに分割したのが私的懇談会じゃないのですか。しかも、それを地歴科、公民科と分けるというふうに提案したのが諸澤高校分科会長ではないの...全文を見る
○石井(郁)委員 最終的に決まったのを聞いているのではありません。地歴科、公民科という案が具体的に上ったのはどこですか、それを聞いているのです。その答えがありませんでした。  時間が参りましたので終わらざるを得ないのですけれども、社会科は四十年の歴史があります。いろいろな問題も...全文を見る
12月01日第116回国会 衆議院 文教委員会 第6号
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○石井(郁)委員 今回の改正案とは直接に結びつかないのですけれども、初めに一言、年金給付の六十五歳引き上げにかかわって伺っておきたいと思います。  私学共済についても六十五歳に引き上げるという動きが伝えられるわけですけれども、文部省としてどういう姿勢で臨むのか、私は引き上げるべ...全文を見る
○石井(郁)委員 次に、私は、この際ですから私立高校の教育条件についてお伺いをしておきたいと思うわけです。  たびたび取り上げておりますけれども、高校生の急増期という問題がございます。公立高校でも定員を大幅にオーバーしているという問題があるわけですが、特に私学ではこれのしわ寄せ...全文を見る
○石井(郁)委員 三千人を超えるという数は大変なものだと思うのです。一クラスの人数が五十名を超えるところも珍しいことではありません。八七年度の数字で見ましても、一クラス五十名以上というところが全国で二千もあります。一クラスが六十四名だというところもあるわけです。また、学級数の規模...全文を見る
○石井(郁)委員 ですから、今ちょっと申し上げた数字でも公私の格差というのは非常なものだと思うのですね。問題は、私立に行く子供たちがこういう条件の中で一回きりのこの大事な時期の教育を受けているという問題だと思うのです。私立学校には、選んで進んで行く子もございますけれども、公立高校...全文を見る
○石井(郁)委員 過大規模校の解消というのは、文部省としては基本的な姿勢じゃないんですか。三十一学級以上の過大規模校を放置していいというのは到底通らないと思うのですよ。これは小中学校ではおかしくて高校ではあっていいということですか。違うと思うのですね。だから、三十一学級以上の過大...全文を見る
○石井(郁)委員 もう一点伺いますが、非常勤講師の問題もございますね。私学の場合には養護教諭が配置されていないとかプールがない、食堂がないという学校も非常に多いわけでありますが、私立高校の専任の教師の数、それから非常勤講師の数、こうした割合がどのようになっているか、お知らせくださ...全文を見る
○石井(郁)委員 これも私ども組合側の資料でお間きしているところなんですけれども、やはり非常勤講師の割合というのが非常にふえてきているということで、これは東京の場合でも四二・七%、それから愛知では四七・八%ということで非常な数ですね。しかもこの講師の方々は、いろんな意味で条件が非...全文を見る
○石井(郁)委員 今の御答弁を伺っていますと、特色ある私学の経営というか、そういう名のもとにこういう劣悪な状態があたかもいいかのように聞こえるわけですね。とんでもないと思うのです。ですから、現に国会でもまさに私学の振興というために私学助成の振興法が成立したんじゃありませんか。それ...全文を見る
○石井(郁)委員 これは、文部省と日本私学振興財団が九月二十日に発表された一九八八年度の経常費補助の交付状況がございますけれども、経常費に占める補助金の比率は一六%ですね。前年よりも一%減だと言われています。この数値といいますのは、私学振興助成法制定の前年、一九七四年、つまり十五...全文を見る
○石井(郁)委員 終わります。