石井郁子
いしいいくこ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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02月05日 | 第145回国会 衆議院 予算委員会 第11号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。私は、子供と教育の問題で質問をいたします。 言うまでもなく、二十一世紀を担うのは今の子供たちであります。その子供たちの間にさまざまな問題がある。荒れと言われるような問題が広がっているということは、もう大変胸が痛むわけでありま...全文を見る |
○石井(郁)委員 子供の問題についての基本認識については、今後ともさまざまな角度から議論を進めていかなければならないというふうに考えますが、きょうは各論に入らせていただきます。 初めに、子どもの権利条約の実施の問題でございます。 昨年、これは五月から六月にかけてでございま...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 数回にわたって既に検討が始められているということで、大変結構なことだというふうに思うのですが、しかし、今政府に求められていることは、この勧告全体を各省庁に割り振って終わりではなくて、やはり全体として、あるいは包括的にどうこれを検討するのかという、そこではないのか...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 それでは、重ねて伺いますが、その総合的な政府間、各省庁での何か連絡会議というもの、これは官房長官のもとに置かれているというふうに理解してよろしいでしょうか。 | ||
○石井(郁)委員 私は、野中官房長官でございますのであえて申し上げたいんですけれども、例えば、女性の問題で見ますと、労働省女性局は、労働問題にとどまらず、女性の地位向上、その他女性問題の調査及び連絡調整という役割を持っていますし、男女共同参画室というのができましたね。この点では、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 やはり、ちょっと出ましたように、主管は外務省だ、いや文部省だ、こういうふうにどうしてもなりがちなものですから、私は強くきょうも主張したところでございまして、官房長官からそういうお言葉をいただいておりますから、ぜひ前向きにこの権利条約の実施についての体制をつくって...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 こうした危険校舎問題というのは、やはりもう早急に対応しなければいけないというか、解消しなければいけない、そういう問題だろうというふうに思うんですね。 今大臣からいろいろと御説明がございましたけれども、公立小中学校の学校の施設整備費、これは一九八〇年には五千七...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 先ほど、小中学校での危険校舎面積が二割程度残っているというような数字を挙げて御説明がございましたけれども、中学校だけで見ますと、危険校舎面積は、十年前には七十七万九千平米なんですね。ところが、九八年度には五十万六千平米ですから、多少減ったとしても、まだまだこれほ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 もちろん、市町村が進めるべき問題でありますが、しかし、それはもう言うまでもなく、財政難の中でやりたくてもできないという声を上げているわけですから、それはやはり国の問題なんですよ。それから、やはり文部省として、子供たちの命それからちゃんと人権を守る、この危険な校舎...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、本当に今の学校の危険な状況あるいは校舎問題を解消するために必要な予算がつけられているとは到底思えません。また、そういう予算を要求しているというふうには思えません。そういう点では一層のやはり努力が要るというふうに思うのです。 そもそもこの問題は、やはり、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 この点で、文部省はいかがでしょうか。こういう数字は把握しているのでしょうか。学校の改修改築工事などの中小企業の受注実績ですね、もしつかんでおられたら、ちょっと教えてください。 | ||
○石井(郁)委員 この点は言うまでもないかもしれませんが、私はあえて、東京の場合でちょっと調べてみました。平成九年度には、「大企業・中小企業別受注実績(工事関係)」という表があるんですけれども、土木工事で中小企業は九五・五%でした。建築工事でも九八・一%、設備工事でも中小企業が九...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 本予算委員会でも、総理自身も、政府として責任を負って対処しますという御答弁がございましたが、やはりその立場をぜひ堅持していただきたいということで、この異常というべき事態をやはり政府として早急に解決する、あらゆる手だてを尽くすという点を強く要求いたしまして、私は次...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 この点では、きょうは時間がありませんので別にしたいと思いますが、やはり少人数学級が本当に効果があるということは、もうあちこちで実証というか実践がされてきておりますので、私は、早くそこに踏み切るべきだということを重ねて要望しておきたいというふうに思います。 あ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、子供たちから随分率直な声が出されていたと思いますが、それを聞いてなお大臣は、やはり必要だ、意義があるというふうに御判断されるというのは、ちょっと解せないことなんです。 実際、本当にこの行動の記録というのは、この調査書で見てみますと、例えば明朗快活かどう...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、今ここで議論しているのは、高校入試のときに一発勝負の試験がいいのか、それともそういう調査書を使うのがいいのか、そういう議論をしているのじゃないんです。調査書というもので使われている観点別評価というのは人格評価ですよ、これは教育的な意味は持ちません、ここを言...全文を見る | ||
02月10日 | 第145回国会 衆議院 文教委員会 第3号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 きょうは大変長時間にわたりまして、本当に大臣御苦労さまでございます。私、最後の質問になりました。よろしくお願いをいたします。 これから児童数が減少していくわけであります。また、若い先生が現場に入ってこないということが今...全文を見る |
○石井(郁)委員 もう一点、チームティーチング、このことをちょっとお尋ねしたいのですけれども、チームティーチングでやっていくということを文部省はしばしばおっしゃいますので、この教員定数改善の第六次計画では、これを完了すると一体どれだけのクラスがTT配置になるのか、これは数字をお示...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私、クラス数をお尋ねしたのですけれども、私どもの調査では、学級の数で見ますと、例えば小学校は全国に二十七万九千七百クラスある。こういうクラスにTTとして配置されるというのは八千四百四十一クラスじゃないでしょうか。そうすると、わずかに三%だ。中学校でも四・六%ぐら...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 大臣からは、こういう、授業がわからないという子供たちが多いことについては、やはり憂慮をしているというか懸念をされているということがございました。 しかし、こういう実態のもとで今度の新しい指導要領の改訂が進んだのかといえば、どうも一方では、教育課程審議会では、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 今のお話ですと、九九にかける時間というのは、削った分のところがあるので、現行よりも時間数はふやしてもいいというか、ふえるというふうに考えているということですか。 | ||
○石井(郁)委員 九九のことでいいますと、子供たちが九九の成り立ちとか構成、意味をわかる、それから反復練習をして使えるようにする、それから自分の頭で考えて問題もつくれるようにする、ここまでやろうとしますと、本当に現行では時間が足りないという話があるんですよ。だから、そこで残念なが...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 国語は国語としてのいろいろなことはあると思うのですけれども、しかし、私は、気持ちの読み取りという例で一つ申し上げましたように、やはり現場の感覚と合わない部分じゃないかというふうに思うのですね。だから、三割削減というけれども、全くつじつま合わせ的に時間数を減らす、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、習熟度ということとはちょっと違うのですけれども、とにかく、現場のそういう創意工夫ということを本当に最大限文部省としても保障するという立場に立ってほしいということですね。 この点に関連して伺いますけれども、今度、総合的な学習の時間というのを設けられました...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 当然あり得るというか、当然あっていいんだ、もっと幅広いいろいろなものに、現代社会で起こっているさまざまな問題に取り組んでいいんだということで確認してよろしいですね。 私、あと残りの時間で、きょうも既に議論になっていますけれども、高校選抜での内申書問題ですね、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 これだけ本当に子供たちからも親からも、そして先生方だってやはりやりにくいという声が噴き出しているわけですから、検討をすべきだというふうに思うんですね。確かに、偏差値追放という中で、内申書重視の路線に変わってきました。既にもう五年たっているわけでしょう。この五年で...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 指導要録をお示ししている、これは確かにいろいろな記録として各学校が持たなければいけないというのは、そうだと思うのですね。 でも、私は驚いたのですよ。その指導要録で観点別評価というのが入っていますよね、学習状況。それから、行動の記録というところでは、基本的な生...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 すぐれた点を書く、そうあってほしいというのはあると思います。だけれども、それは何も点数化じゃないわけでしょう。文章で書いていただいていいわけですよね。私は、きょう申し上げたのは、点数化する、相対化して順位をつけたりする、そういうことをやめるべきだと言っているわけ...全文を見る | ||
02月17日 | 第145回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号 議事録を見る | ○石井(郁)分科員 日本共産党の石井郁子でございます。 子どもの権利条約には、「児童は特別な保護及び援助についての権利を享有することができる」とあります。少子化の進むもとで、二十一世紀を担う子供たちの健やかな成長をはぐくみ、子供たちの最善の利益が擁護されるために、今、政治が果...全文を見る |
○石井(郁)分科員 ありがとうございました。 放課後児童健全育成事業、今後は学童保育と略させていただきますけれども、この歴史を振り返ってみますと、戦後は、私の地元であります大阪市の東住吉区の民間保育所から始まっております。一九七〇年代には、働く父母というか働く女性が大変ふえま...全文を見る | ||
○石井(郁)分科員 予算上の箇所づけという点で前進をしているということは、私も評価をしたいというふうに思うのですね。しかし、もう一つの問題は、全国の市町村が、この新たな立法のもとでこれをどう受けとめて、そしてどのように施策として前進させているかということを、今のお話からうかがうこ...全文を見る | ||
○石井(郁)分科員 お答えで大体わかるのですけれども、特徴は、やはり公立公営がふえているということだと思うのですよね。だから、公共施設の活用は、やはり一定前進しているかなというふうに思うわけです。 しかし、一方で、父母の会などの運営するところでの共同保育というのはやはり負担が...全文を見る | ||
○石井(郁)分科員 指導員の身分の問題についてはいかがですか。ちょっと触れていただければと思うのですが。 | ||
○石井(郁)分科員 今の御答弁の中でいみじくも触れられたように、現実は善意のボランティアに頼ったりしているところが多いのですね。にもかかわらず、若い方々が非常にこのことで一生懸命になっていらっしゃいますよ。それは本当に私はいつもすごいなと思うのですね。こういう方々に支えられて学童...全文を見る | ||
○石井(郁)分科員 厚生省が発表されております資料では、この児童クラブの状況というのがございますね。それですと、御答弁のように、大阪市は四百七十三カ所、三万八千三百四十三人。だから、この公になっている資料を見る限りでは、これは断トツに大阪市の登録児童数というのは多いわけでしょう。...全文を見る | ||
○石井(郁)分科員 私は、だから、児童福祉法四十条の児童館事業、全児童を対象とした事業、それから自治体単独で行われる全児童対象の事業に反対しているわけじゃありません。問題は、せっかく六条の二の六項ができました。その六条の二の事業の拡充ということに今挙げて取り組まなければいけない、...全文を見る | ||
○石井(郁)分科員 先ほども申し上げましたように、民間の施設を使っている場合にはいろいろなことが都市では起きているわけですよ。例えば、建物を立ち退かなければいけないという問題だとか、公団住宅の間借りの契約切れの問題だとか、周辺の事情だとか、いろいろなことが本当に起きているわけです...全文を見る | ||
○石井(郁)分科員 ぜひ、これは本当に実態がどうなっているのかということをつかんでいただきたいなと思うのですよ。 私も、幾つか見に参りました。御答弁のように、留守家庭の子供たちには特別に生活の場としての放課後の事業が必要だというのが立法の趣旨でしょう。ところが、行ってみたら、...全文を見る | ||
○石井(郁)分科員 時間が参りました。 どうもありがとうございました。ぜひよろしくお願いをいたします。 | ||
03月11日 | 第145回国会 衆議院 文教委員会 第5号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 今回の国立学校設置法の一部を改正する法案につきましては、医療技術短期大学部を廃止して四年制大学に移行するということでございますし、医療の高度化、専門職を育成するという流れから見て積極的な意義があり、賛成するものでございます...全文を見る |
○石井(郁)委員 今伺いますと、やはり職員の方が圧倒的に多いですね。九次を含めると、結局三万人の削減になるということですね。 その一方で、学生数はこの十年だけでも一・二倍ですよね。大学院あるいは留学生はそれぞれ約二倍にふえているわけですよ。そして、大学改革あるいは入試の多様化...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 職員の問題は、研究を支えるスタッフであり、事務のみならず、技術、図書、さまざまな分野で大学の研究を支える、教育を支えるということで今お話を伺ったわけですが、この定員削減の結果、やはり事務職員が足りなくて定員外で雇う。今お聞きしますと、とりわけやはり時間雇用の職員...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、やはり各大学の実態を把握されていないというのは、これはちょっと信じられないんですね。やはりそれをきちっとつかむべきだし、各大学は、自己評価で、いろいろ本も出していらっしゃるでしょう、財政状況、みんな公になっていますよ、わかるわけですから、やはりそれをちゃん...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 大変深刻な実態でございまして、大臣、ぜひ前向きに、文部省としてやはり頑張っていただきたい、この点は要望申し上げたいと思うのです。 政府がみずから科学技術立国というふうに言っているわけですから、そういう立国を支える大学がこんな状態でいいのかという点でいいますと...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 各病院の取り組みをどのように促したのかという中身がどうも問題かというふうに思うのですが、それはきょうはおいておきます。 もう一点、先ほども出ていましたけれども、看護婦確保法に基づいての文部、厚生、労働三省の看護婦等の確保を促進するための措置に関する基本的な指...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 | ||
03月19日 | 第145回国会 衆議院 文教委員会 第6号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 学術振興会法の一部改正案につきましては、この改正の理由として、科研費の予算額や申請件数が急増したということが挙げられております。そして、審査員数が、学術振興会分だけで約二千四百名と増員される計画である、そして審議体制の充実...全文を見る |
○石井(郁)委員 随分御丁寧に御答弁いただきましたけれども、私どもの聞くところでは、十年近くも申請し続けているけれども一度も当たらないという声もありますし、当たるところではもう出すたびに当たる、こういう不公平さというのがやはりあるのですよね。その意味で、どのようにしてこの公平さと...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 今、大学の中では、研究室間の格差あるいはその貧富の差が広がっているという声が聞かれるわけであります。これは実際、科学研究費が東大など一部の大学や研究室にやはり集中する傾向にあるんじゃないか。東大だけでも九十億の科研費で、採択件数上位五位までで、約三六%の配分額と...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 時間がありませんので次の問題に移りますが、科研費の使用期間についてお尋ねしたいのです。 現場の研究者からは、大体四月下旬に決定される、しかし、内定はされるけれども実際におりるのは七月ですね。実験用の高価な設備の場合ですと、そこから業者と交渉するということにな...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 ぜひその辺は前向きに御検討いただくようにお願いをしておきたいと思います。 科研費の問題は、そういう意味では、民主的配分あるいは補助金の増額、拡充を引き続き求めていかなければならないというふうに思っているところでございます。 私は、次の問題として、大学の基...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 重ねて、その点ではぜひ大臣の御決意も伺っておきたいと思うのです。 と申しますのは、九九年度の予算でいいますと、前年比マイナス二%ですね。これはやはり深刻だと思うのです。だから、次年度をどうされるのか。今度、対前年比でいくとどうなるかということはありますから、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 積算校費というのは大学の基準的経費でございますから、そこが圧迫されていたのでは本当に大学の研究が深刻だという点で、次年度はぜひ増額にするという文部大臣としての御努力をぜひお願いしたいというふうに思います。 もう一点ですけれども、私は、きょうは、国立大学の施設...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 まさにその計画なんですけれども、この報告書にも、「教育研究に支障が生じているのみならず、安全性の確保の観点からも劣悪な状態」だと分析されていますし、「老朽・狭隘の解消は、国立大学等施設の基本的かつ緊急の課題である。 施設の自己点検・評価に基づき、中長期の整備計画...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 先ほども、通常予算ではもうマイナスになっている、しかし補正でやっとふやしていく、こういうやり方をしているようですけれども、それでは到底間に合わないだろうと思うのですよね。今お話しのように計画も十分立てられていないということでは、こういう事態をどうされるのかという...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 ぜひよろしくお願いをいたします。 終わります。ありがとうございました。 | ||
04月14日 | 第145回国会 衆議院 文教委員会 第7号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 提出されました法案は、大学審議会答申の「二十一世紀の大学像と今後の改革方策について」というこのタイトルに示されていますように、二十一世紀に向けての大学改革の一環というふうに言えると思うのです。また、この間、一連の改革が進め...全文を見る |
○石井(郁)委員 国立大学の独立行政法人化についての大臣の御見解というか姿勢について、私はもう一点伺っておきたいのですけれども、これは、昨年十一月十二日に開かれた学士会館での国立大学長懇談会の席上でのお話なんですが、このように述べていらっしゃるわけです。現在、再び国立大学の独立行...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 今回の法案が、独立行政法人化の地ならしというか条件づくりではないのかという疑義がやはり生じているわけですね。それは、この法律を通して、先ほど来出ていますように、学長のリーダーシップというのが非常に強調されている。その確立のもと、企業の経営方式を取り入れて独立行政...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 それでは、法案に沿って質問をさせていただきます。 私、まず、評議会の問題について聞きたいわけであります。 今回、評議会が新たに法定されたということですね。暫定規則をやめて法制化をした意味というのはどこにあるのでしょうか。一応お尋ねをしたいと思います。簡潔...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 それでは、評議会の構成員についてお聞きしたいと思うのですが、私きょうは、大臣もいらっしゃった東大の例で申し上げるのですけれども、現在の評議員は五十六名なんですね。総長、総長というのは、内規では総長となっているのですが、各学部長、各学部の教授二名、各附置研究所所長...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 そうしますと、今回の法案が制定されましたら、各大学の評議会は一応解散、出直しということになるわけですね。 | ||
○石井(郁)委員 それは、一応やり直しということになるのかもしれませんけれども、先ほど私は構成員のことでお聞きしまして、例えば東大の場合は現在評議員がいらっしゃるわけですけれども、例えば大学の判断で、現在の評議員の構成は新たにこの法制のもとでこういうふうになりましたという形での、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 そうなりますと、私は、やはり大変重大な変更だ、改正だというふうに思うんですね。 条文では第七条の三の三項ですけれども、今までは学部から選出の二名があった。今度は、どういう学部からになるかわからないけれども、評議会が決めて、評議員に加えることができるという形で...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 そうすると、評議会の判断で加えなくてもいいということもあり得るわけでしょう。今までの評議会の構成メンバーはそのまま移行しても構わないということもあるんじゃないですか。それはその評議会の判断になるわけでしょう。だから、先ほどの答弁はおかしいですよ。 | ||
○石井(郁)委員 だから、文部省がこう法律をつくって、やはりこのとおりしていただくとあなた方が言うと、これは大変なことになるわけですよ、この条文の読み方を言っているわけですから。それで、今までの評議会の構成と変わらないことだってあるということでしょう。それをまず確認させていただき...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 いや、それは大学の判断でしていいと思うんですよ。だから、違うこともあるけれども同じこともあるのでしょうと。そこを言っているわけですよ。それは大学が判断をして決めることでしょう、文部省がこうしなさいと言うことじゃないでしょうと。それだけですよ。はっきりしてください...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 結構です。 では、次に審議事項についてお尋ねします。 これは、評議会は次の事項を審議するということで、十項目の審議内容を法定しています。この点はこれまでの暫定規則にはないものでございますよね。大学の教育研究上の目的を達成するための基本的な計画に関する事項...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、そういう御答弁を聞きますと、大体この十項目めの「その他」のところにいろいろなことが入る、しかも、それも、この九項目めまでに準じたものだということになりますと、本当に各大学は画一化されますよね。それと、では、これまで各大学が持っておられる評議会の内規も全部、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 そこら辺は大変重大な問題があるように思うんですが、次に、さらに最も重大な点は、この評議会は意思決定機関なのか、それともそうでないのか、ここが大事な点なんです。現在の評議会はどういう役割を果たしているのか、その点の文部省の認識をお聞かせください。 | ||
○石井(郁)委員 私は、局長はそういうふうに思っていらっしゃるというふうにしか聞けないので、実際は違うのじゃないですか。実際のことを私はお尋ねしているのですよ。 これも文部大臣はよく御存じのはずでございまして、先ほどの「東京大学の現状と課題」の中では、「東京大学の最高意思決定...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 局長の答弁で、あなたはそう考えたいのかもしれないけれども、現状の各大学がやっていらっしゃることはそうじゃないのじゃないですか。 大臣、いかがでございましょうか。これは大臣のいらっしゃったときじゃないでしょうか。一九九二年ですね。こう書いてあるのですよ。 | ||
○石井(郁)委員 私は、この法案では審議機関という形で、意思決定機関と分けてそこら辺を位置づけているというのが非常に重大な問題だと思うのですね。それは、各大学がやはり評議会を全学の意思決定機関としてお認めになっている。これは、各大学の事実をお書きになっているわけでしょう、ここで。...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、別に学長との関係を聞いてはいません。学長は学長としてのそれなりの権限や、つかさどるということについての重みを持った役割があるかというふうに思うのですね。 問題は、評議会と学長との関係はこれとしてあると思うのですが、現実に大学の運営のあり方として評議会が...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 この法案の審査の前提にもなるわけですけれども、これまで国大協だとか文部省関係のところで出してきた各文書を見ても、恐らく、評議会、教授会のような合議制の決定機関というような書き方とか、あるいはそういう意思決定機関だとか、審議、決定するところとかいう形でいうと、現実...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 学長と評議会はどういう関係になるかとか、学長がどういうふうにそこで判断されるかだとか、それはまた別の問題なんですよ。 やはり大学というところは、そういう教育と研究の専門家集団として、合議制、合議して事を決めていくという、そこはもう絶対に外せないことなわけでし...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、一般的には、それはみずからの判断で行うとか、それはいろいろ言うことはあるかもしれませんが、やはり大学という教育と研究の機関、教育研究を専門とする集団、あるいは教官の皆さんがそれぞれみずからの学問的な良心に基づいて研究をしていらっしゃるという、大学の組織とし...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 この点ではぜひ大臣からも、重大なことでございますので。 | ||
○石井(郁)委員 微妙にやはりちょっと答弁が違うと思うんですが、学長としての最終的な責任とか判断とか、それは当然だと思うんですが、そのことと、学内でそういう評議会や教授会が果たす役割、あるいはそこできちっと意思形成と決定も行うということとの違いなんですよ。そこはやはりあいまいにす...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 教授会について伺いますが、今回学部長が法定されました。教授会の場合も、教授会が最終意思決定機関でなくなる、それで、やはり学部長が最終判断を下すというふうに考えていいんですか。 | ||
○石井(郁)委員 どうも微妙にちょっと違いまして、最終的な責任を負うとかという話と、私が伺っているのは、やはり意思決定なんですよ。学部の意思決定権というか集約というか、それはどこが持つのかというふうに聞いているわけで、やはり意思決定権は学部長が持つというふうにこの法案ではなるわけ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、もうこれは本当に、これまでの大学の自治として普通理解されてきた教授会自治、評議会の自治ということを大きく変更する、掘り崩すものだというふうに言わざるを得ないわけです。 それでは、教授会の問題なんですが、教授会も、今回三項目に審議する事項が絞られています...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 一方で学校教育法五十九条に、大学に教授会を置かなければならないとあるわけでしょう。だから、学校教育法に基づく教授会でこれまで教授会の審議をいろいろしてきた。各大学はずっとそれを慣行としても持っていらっしゃいますよ、それが大学の自治としての理解の上でされているわけ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 では、その教授会が審議している内容は一体だれが判断されるのか。これは関係ないことだ、これは法に合っているとか、こういうことになっていくわけでしょう。重大な問題ですね、本当に。 | ||
○石井(郁)委員 もっと議論したいわけですが、もう一点、第七条の六に議事の手続というのがあるんですね。「運営諮問会議、評議会及び教授会の議事の手続その他これらの組織に関し必要な事項は、文部省令で定める。」この議事の手続というのは、私は、こういうことも法令で、省令になるわけですが、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 では、その省令の内容を教えてください。一体何を定めるのですか。その議決の方法ですけれども、内容まで踏み込んだものになるんですか。 | ||
○石井(郁)委員 私は、それもまた大変な驚きなんですよね。そういうことというのは、まさに大学の自主的な運営にゆだねるべきことなんじゃないんですか。評議会の議決を多数決に定める、こういうふうに決めるわけですか。ちょっとこれは、私はもう本当に何か信じられないです。大変なことですよ、こ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 いや、そういうことは、こんな法令で決めるような話じゃないですよ。大学がそれぞれお決めになってやるべきことですよ。 もう時間が参りました。 私は、今回、今触れた内容も大変重大だというふうに思いますし、まだ触れなければいけない問題が山積みでございまして、この...全文を見る | ||
04月15日 | 第145回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第3号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 きょうは、今日の子供たちがさまざまな問題を抱えているということにつきまして、参考人の皆さんのそれぞれの立場から取り組んでいらっしゃることをお聞かせいただきまして、本当にありがとうございました。 非行とか問題行動としてあ...全文を見る |
○石井(郁)委員 では、山口参考人に一問お伺いします。 今本当に日本の子供たち、問題を抱えている抱えているという話ばかりで、何か子供の問題で暗い話が多いわけです。しかし、スポーツの世界というのは若い世代が物すごく光っているように私は思うんですね。きのうも、十八歳の松坂投手がお...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 ありがとうございました。 | ||
04月22日 | 第145回国会 衆議院 文教委員会 第9号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子です。学校教育法等の一部を改正する法律案について、前回に続いてただしたいというふうに思います。 私は、十四日の質問で、国立大学の評議会、教授会について、審議事項から議事手続まで法律と省令で定めるということは重大な問題だというふうに指摘をい...全文を見る |
○石井(郁)委員 私は、やはりまた今の御答弁を伺って、これは本当に重大な内容を持っているということを改めて言わざるを得ません。これは単なる組織の一体的な、機能的な運営をということじゃなくて、まさに大学の課題、目的を一体的に進めなければいけないということを含んで出されているというこ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 その訓示的な規定というのは、まさに精神的な規定というふうに言いかえてもいいと思うのですけれども、わざわざそういうものを条文として置かなければいけないというのはどうしても理解できないわけです。 つまり、大学は、先ほど来の議論のように、先般もそうですけれども、評...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 大臣の御見解を伺いたいと思います。 | ||
○石井(郁)委員 時間がありませんので、私は、この問題はこれで終わらざるを得ないのですけれども、非常に重大な局長の御答弁だというふうに受けとめておきたいと思います。 それで、運営諮問会議についてですけれども、この趣旨というか、学外の方から、あるいは社会的にいろいろな意見を聞く...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 この運営諮問会議も、審議事項についても法定されている、そして構成について文部大臣が任命するという点では、私はやはり大学の自主性を否定せざるを得ないというふうに思うのですが、さらに勧告という権限を持たせられているわけですね。こうなると、大学の中で非常に混乱というこ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 この点は大変残念ですけれども、時間がありませんので、私は残る時間で教育公務員特例法について一点お伺いをしておきたいというふうに思います。 今回評議会を法定したことで、読みかえ規定が書きかえられたわけでございまして、人事に関する事項がこれによって明文化されるこ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私自身は、大学院に今度研究科以外の基礎組織を置く問題、それから学長選挙の問題等々、また今の教育公務員特例法の問題でも引き続いてまだ尋ねたいことがあるわけですけれども、もう時間がなくなりました。 今大学関係者から、やはり徹底審議を求める要請書が連日送られており...全文を見る | ||
05月19日 | 第145回国会 衆議院 文教委員会 第11号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 国立教育会館の解散に関する法案でございますけれども、私どもは賛成でございます。ただ、国立教育会館の移管先につきましては、独立行政法人化を検討ということが先ほど来出されておりますので、きょうはその問題で質問をさせていただきま...全文を見る |
○石井(郁)委員 大臣から既にちょっとお触れになっていらっしゃいますけれども、昨年、たしか大臣御就任後に、国立近代美術館のフィルムセンターの高野悦子名誉館長とお会いになっていらっしゃると思うんですが、その折のお話し合いについて、高野さんが岩波ホールの雑誌の「友」というところでちょ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 ありがとうございました。その後もそういうふうに……。 私は、きょうはここにボードを用意してきたのですけれども、これは世界の映画フィルム資料館の比較でございまして、これを見ますと、資料館の数、所蔵作品の数もそうですけれども、常勤職員の数が日本は際立って少ないん...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 今回の独立行政法人化の問題は、結局、国の行革をいかに進めるかという立場から出されておりますから、運営は企業会計を原則にするということがございますね。そして、採算性、効率性ということが強調されるわけでありますので、それは博物館や美術館にはやはりなじまない。それは当...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 文化の発展に国としてあるいは文部省として積極的に責任を果たしていくという御答弁をいただきましたが、私、重ねて文化庁にお伺いしたいのです。 文化庁は、九八年三月三十一日に文化振興マスタープランを発表しておられますけれども、ここでは、文化立国ということや、この実...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 時間が参りました。以上で終わります。ありがとうございました。 | ||
06月04日 | 第145回国会 衆議院 行政改革に関する特別委員会 第12号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。私は、きょうは文部行政の問題で質問させていただきます。 今回の法案は、地方分権を推進する趣旨で提案されているというふうに思うわけでございますが、戦後五十年、今教育は戦後最大の曲がり角に来ていると言っていいと思います。いじめ問...全文を見る |
○石井(郁)委員 今の御答弁にもちょっと出ておりましたけれども、やはり古い話だという言い方は私はとんでもないと思うんですね。だって、教育基本法と並んで、学校教育法というのは、文部行政の根本となるというか、基本となる法律じゃございませんか。それが、なぜ制定されたか、そのときの問題で...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 ちょっと事実として伺っておきますけれども、読みかえ規定で文部大臣と定めていたのが十七項目で、それを全部文部大臣としたわけですね。さらに、読みかえ規定で明確化されていなかったものも新たに文部大臣とされたと思うんですが、それは何項目ございますか。——時間がもったいな...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 残念ですけれども、きちんと御答弁いただいていないんですね。 私は、この学校教育法の施行の当時の附則の理解をめぐって、この立法の趣旨は何だったのかということをお尋ねしているわけであります。だから、将来は都道府県に教育委員会ができる、それが完成したときには、そこ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。 私、二つ目の問題ですけれども、今大臣に申し上げましたように、どうも文部省が権限を固定化する、永久化するという方向が出されているということを指摘しましたが、さらに権限が強化されるのではないかということもありまして、その点で質問を...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 それでは、今の御説明ですと、結局、地方自治法のもとで是正措置要求というか勧告等々が出されていくということですが、この中身といいますのは、やはり地方公共団体が違反の是正または改善のための必要な措置を講じなければならないということで、かなり強制力、あるいは義務として...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 措置要求の問題でございますけれども、今の御答弁ですと、地教行法五十二条で削除された部分と今度一般自治法に移された部分とでは基本的に変わらないという御答弁なんですけれども、私は、変わらないことはいいことのようには思うんですけれども、しかし、本当にそういう理解でいい...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 だってこの問題は、国会でも大論議になって、議事録だって相当あるわけでしょう。だから、文部省は当然そういうことは踏まえられているわけでして、私がここで明らかにしたいことは、それは地方自治法の全体とも関係するわけですから言っているわけですけれども、これは答弁の中で、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 そうしたら、当時も地方自治法の二百四十五条に基づいて勧告を出したということですか。そういうふうに聞いたわけですが、そういうことでよろしいですね。 しかし、私は一般的には、なぜ地方教育行政組織法の五十二条が削除されて地方自治法に一括されるのかという問題と、それ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 もう一度確かめたいんですけれども、今までの指導、助言、援助を行うものとするから、行うことができるというふうに変えた趣旨については、中教審の答申を引用されて御答弁されたと思うんですけれども、しかし、今の御答弁ですと、受け取る方が、都道府県や教育委員会の方が、法的拘...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 法的拘束力がないのにあるかのように受け取っているという話も変ですけれども、もっと具体的に、私、ぜひお聞きしたいなと。文部省として、指導、助言、援助ということでいろいろなことをやっているじゃありませんか。それが、では変わらないということですね、結局。 | ||
○石井(郁)委員 いろいろおっしゃいましたけれども、結局、何が変わるのかといえば、どうも変わるようには考えられないわけですね。私は、こういうところも大変問題のように思っています。 関連しまして、この四十八条の二項目めなんですけれども、さらに、市町村に対する指導、助言、援助に必...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 結局、かなりというか、こういう形で指導、助言、援助、指示、いろいろ文部省が細かく指導できるという、これはやはり強化されているわけですね。問題は、しかし本当に現状でいいのかということなんですよ。私、最初にそれを申し上げました。 私は、ここでちょっと御紹介したい...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 戦後ずっと教育行政を担ってこられて本当にお詳しい方が、今の教育行政の硬直化、超保守主義だということを厳しく批判していらっしゃるわけですから、今本当に教育の転換が求められているときに、やはりここに真剣に取り組むべきだということを私は強く指摘しておきたいというふうに...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 結局、認可を受けなければならないということが、協議で同意を得なければならないということにしたというあたりは、さほど変わらないじゃないかというふうに思うんです。この点では、本当に市町村のいろいろな事情とか努力だとかがございまして、やはり踏み切るべきだというように思...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 市町村が独自に実施をするというか、したいというのは、やはりかなり切実な、緊急な要求なんですよね。 私は、長野県の小海町というところで伺ってきたんですけれども、例えば、一学年で子供が四十一人になったら、先生が二人で、二十人と二十一人のクラスになるわけでしょう。...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 本当に今求められているのは、やはり少人数学級の実現というか実施を市町村が独自でできるように、そういう国の支援だというふうに思うし、できることは地方自治体がやれるという道を開くことだというふうに思うのですね。その点では、私たちもいろいろ努力していきますけれども、文...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 きょうの質問で、私は、地方分権法の名においてこれまでの文部省の権限がかたくなに守られようとしている、これまでの文部行政を貫こうとする今回の改定というのは、学校現場をますます暗くするというか、いい方向には向かないということを指摘しなければならないというふうに思いま...全文を見る | ||
07月01日 | 第145回国会 衆議院 文教委員会高等教育に関する小委員会 第1号 議事録を見る | ○石井(郁)小委員 先生、きょうはありがとうございます。 私は、日本共産党の石井郁子でございます。 大学生の学力低下という問題は私どももいろいろ聞いておりまして、ますます深刻になっているなということで、きょう先生のお話を伺って、本当にここまで来ているのかということで、なお...全文を見る |
07月08日 | 第145回国会 衆議院 内閣委員会公聴会 第1号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 きょうは公述人の先生方、大変御苦労さまでございます。そしてありがとうございます。 近代の歴史の中で国旗・国歌がつくられ、普及していきました。それは各国も同様かと思いますが、日本で日の丸・君が代が国旗・国歌とされるに至っ...全文を見る |
○石井(郁)委員 もう少しお聞きしたいのでございますけれども、日の丸・君が代の解釈ということもありますけれども、戦前、やはり日本は侵略戦争へとひた走ったわけでありまして、そういう戦争とのかかわりで、この日の丸や君が代が特に教育の中でどういう役割を果たしたのかという問題で、先生の御...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。 諸外国ではどうなっているかということも私たちは検証しなければいけないというふうに思うんですが、その場合、特に同じ敗戦国ドイツではどうなのか、国旗・国歌をめぐって、日本とドイツの違いはどの辺にあるのか、その点もぜひ伺いたいという...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 今回の法制化をめぐる一つのきっかけとして、学校現場での混乱というか、広島の事件等々が語られているわけですけれども、主としてこの国旗・国歌問題が学校教育の問題としてまた議論になっている。これはこれで、戦前から今日までの日本的な意味のあることだというふうに思うんです...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 これは私の見解としてですけれども、学校行事としての入学式、卒業式というのは、子供たちにとって、学校生活の入り口であり、そしてまた送り出す場であって、厳粛であった方がいいとは思いますけれども、本当に心通わせる、そういう場でなければいけないというふうに思うんです。厳...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。 それで、今後のことにもなるんですけれども、やはり今回問題になっておりますのは、戦前の解釈、それを新しく政府の解釈で法制化をしようということになるわけで、果たして解釈を変えてそれが済むのかという問題でありますし、私は、今国会で通...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 定着という問題も先ほど来出ておりますけれども、やはり日常生活の中で親しまれる、そしてまた生きているということがあってこそ定着というふうに言えると私は思うんですが、日の丸・君が代に愛着を感じる人がいないという現状だということも先ほど来出されてきたかというふうに思う...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 大体私の持ち時間が参りまして、本当にこれだけの深い問題を抱えている国旗・国歌問題ですから、国会の中の議論もそうですけれども、私は、やはり国民的にもっともっと議論が起こらなければいけないというふうに考えている一人であります。 そういう討論を大いに保障し、大いに...全文を見る | ||
07月09日 | 第145回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第5号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 こんにちは。日本共産党の石井郁子でございます。 薬物乱用問題等についての審議ということでございまして、私は、きょうは、この薬物問題で今我が国の施策がどういう到達点にあるのかということを、私もこういう機会に勉強させていただくというつもりで御質問いたしますので、...全文を見る |
○石井(郁)委員 今御説明いただいた点というのは、子どもの権利条約の、国連の調査に当たりましての政府の報告書というのがありますけれども、大体そこにも書かれているとおりかと思うんです。 きょうも議論が始まったように、いろいろなことがあるかと思うんですけれども、この権利条約に照ら...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、勧告全般について申し上げているのではなくて、当委員会でこの薬物問題で議論をしているわけですから、その項目に限っての質問をしたわけであります。 薬物乱用の問題では日本政府の措置は不十分だ、そういう指摘に対して、皆さんの認識はどうなのか。だから、その点は外...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私、念のためにちょっと読み上げたいと思うんですけれども、この勧告の二十六項目では、 委員会は、締約国において児童に対してますます影響を与えている薬物及びアルコールの濫用の問題に対処するためにとられている措置が不十分であることを懸念する。 というふうにある...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私、次に、ちょっと角度を変えましてお尋ねしたいと思うのです。 子どもの権利条約を取り上げましたのは、今、日本の子供たちに非行だとかこういう薬物依存だとかさまざまな深刻な問題があるわけですけれども、この問題を考えるときに、今、日本の子供たちは、いろいろ子供の調...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 総務庁としても、もっとこの権利条約を国民の間に、あるいは子供たちにちゃんと読んでもらうという立場での取り組みというのはお考えになっていますか。これは私はぜひしていただきたいと思うわけですけれども、長官、いかがでしょうか。 | ||
○石井(郁)委員 私は、必ずしも総務庁が窓口になるべきだというふうに今言っていいかどうかという問題もあると思うのですね。 例えばこんなことも考えられるわけでして、男女共同参画室というのがありますよね。何かそういう形で、子供何とか室というのになるかどうか、やはり子供の問題という...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。 文部省にも何かお尋ねしなきゃいけなかったと思うのですが、ちょっと時間がなくて申しわけありませんでした。 以上で質問を終わります。 | ||
07月16日 | 第145回国会 衆議院 内閣委員会 第12号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 きょうはそれぞれのお立場から、日の丸・君が代問題につきまして貴重な御意見をお聞かせいただきました。私は、そういう御意見を伺うにつけましても、国旗・国歌を決めるという重大問題ですから、ますます慎重な審議が求められているという...全文を見る |
○石井(郁)委員 もう一点お伺いいたしますが、定着の問題なんです。 定着しているということが言われているわけですけれども、しかし議論を始めますと、その解釈はさまざまであったり、また、政府の一定見解が出されるとなおのこと、それは私とは違うという意見が出たり、いろいろあるわけです...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 もう一点、福地陳述人に学校現場の問題をお伺いしたいと思うのですが、先ほどの陳述の中で、入学式、卒業式が近づくと学校は重苦しくなりますという言葉がございました。そして、今形式的には一〇〇%の掲揚、斉唱というふうになっているということは、しかしこれは現場での取り扱い...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 ありがとうございました。 | ||
○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 陳述人の皆様には、それぞれのお立場からの御意見をいろいろお聞かせいただきまして、本当にありがとうございました。 この問題は、学校現場における日の丸・君が代の扱い、とりわけ入学式、卒業式でのあり方ということが法制化の契機...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 そういうことで、法制化によって学校現場がどうなるかということが先ほど来いろいろと出されておりますので、この点で私も伺いたいわけです。 これは岸元陳述人にぜひお聞かせいただければと思いますが、法制化で広島の石川校長のような不幸な事態が避けられる、あるいは教育の...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 最後に一点だけ、高橋陳述人にお聞かせいただければと思うのです。 学習指導要領のことがいろいろ出ておりますけれども、先ほど来出ているように、学校現場への問題というのは、やはり、学習指導要領で日の丸・君が代は書いてきたというか、書き込んできて、そして「望ましい。...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。 以上で終わります。 | ||
07月21日 | 第145回国会 衆議院 内閣委員会文教委員会連合審査会 第1号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 国民の間で初めて、国旗・国歌をどうするのか、議論が始まったところでありまして、その議論を通して日の丸・君が代にさまざまな思いが語られていますし、これを法制化するのは拙速だ、とんでもないという声も今や多くなりつつあるわけであ...全文を見る |
○石井(郁)委員 もう少し絞って私はお願いをしたいと思っているわけですが、要するに、国旗・国歌問題、一斉起立、斉唱ということは、これは内心の自由にかかわる問題なのだ、そういう性格の問題だというふうにとらえていいでしょうか。これははっきりイエスかノーかでお答えください。 | ||
○石井(郁)委員 私は、今は、教えるかどうかのことは聞いていないのですね。国旗・国歌ですから、やはり拝礼とかあるいは敬意を表する、そういう部分があるわけでしょう。その問題として、これは内心の自由という問題にかかわる性格を持っていると思いますが、いかがですか。 | ||
○石井(郁)委員 私は、やはりそういう理解は到底納得できないのですね。 つまり、指導課程だということですけれども、算数の掛け算を教えるということは、一回教えるか繰り返して教えるかで問題にはなりません。それこそ無理強いさせたらこれは問題ということはあるかもしれませんが、それにし...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 どうもその辺があいまいにされるようですけれども、内心に立ち入ることはどうなのか。これは、立ち入ったことになるのか、立ち入らないことになるのかということで議論されているわけですから、この問題はそういう性格の問題だということをやはりはっきりさせるべきではないかという...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 何が適切か適切でないかだとか、そういうことはいろいろとあるようですけれども、今、その問題ではなくて、やはり内心の自由というものをどう理解するかということを私は問題にしているわけであります。 それで、ではちょっと別な観点でお聞きをしますけれども、一般論として、...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 それだけではちょっと不十分じゃないでしょうか。私が今聞きましたのは、内心を表明しない自由は保障されているのかということなんです。もう少し突っ込んで言えば、沈黙の自由ということですけれども、そういう御理解はございますね。 | ||
○石井(郁)委員 私は、入学式、卒業式という場面で問題にしているわけでございまして、局長の方も先ほど来、指導が適切かどうかということで出されておりますので、具体的にお聞きしたいというふうに思います。 学校行事の入学式、卒業式などでは一律の起立、斉唱ということが行われているわけ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 局長はどうも指導がお好きなようでして、すぐ指導の絡みにされるのですが、私が伺っていますのは憲法十九条のこの沈黙の自由という問題なんですね。これは基本的人権ですし、やはり民主主義の根本だというふうに思うのですよ。 これはもう言うまでもありませんけれども、それぞ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、事後のことを言ってないんですよ。その場面で既に強制されることになりませんか、自己の内心を表明する、表明させられる、そういうことになりませんかと言っているわけでございます。 ちょっと局長、同じことですから、文部大臣はいかがでございますか。 | ||
○石井(郁)委員 やはり全然お答えになっていませんね、残念ですけれども。 私は、その子供たちに後でどう指導するかとかそういう話を聞いているのじゃないんですよ。内心を表明するという場をつくられる、一人一人がそこを問われる、これ自身がそれぞれの見解の表明ということになるんだ、しか...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 全然話は違うんですね。それはもちろんそうですけれども、わざわざ学校という場で、あるいは国の規定としてというか、今度は法的根拠を持たせるわけでしょう。そういう形で、その学校の儀式がいわばそれぞれの思想の告発の場になる。そうでしょう。これは思想調査ですよ。だから、そ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 よくアメリカの例が出されますけれども、アメリカは各州ごとにいろいろ規定がございましたりして、その一部だけではとても語れません。実際にしていないところもたくさんあるわけですね。だから、アメリカの例は本当にばらばらですよ。それでもってアメリカはしているなどということ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 教師が職務上のいろいろな仕事を遂行しなければいけないというのはそうなんですが、しかし、私は、ずっと伺っていますのは、憲法上の基本的人権、思想、良心の自由は教師も当然認められるべきことでございますね。しかし、今問題になっているのは、指導要領によって、また今度の法制...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 学習指導要領のことを、本当にそれだけをあなた方は根拠にして言われるわけですね、学校現場をそのように指導する、やってもらいたいと。私は、もう時間がありませんのであとは午後に回しますけれども、学習指導要領で一九七七年で初めて君が代を国歌としたわけですね。それで八九年...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 午後にします。 | ||
○石井(郁)委員 では、引き続きまして、残りの部分で質問をさせていただきます。 ちょうど切れたところは、教師の責務をどう考えるかという問題だったかと思いますし、私は、国民全体に対して直接に責任を負って行われるという教育基本法の十条がその責務を示しているというふうに考えるもので...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 いや、はっきりしてくださいよ。こういうことがいいんですかと聞いているのですよ、建前の話じゃなくて。こういうことがある、やっているのですよ、これは実物ですから。これをお認めになるのですか、文部省は。 | ||
○石井(郁)委員 きちんと調査してください。私はもう名前も挙げましたので、お願いします。 ここでは、この教育長は校長会で言っているのです。国旗・国歌を一体のものとして今年度の卒業式から実施するようにと指示をしています。これは、校長の生命線にかかわる、校長のあかしとして国歌斉唱...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、やはりそういう御答弁を聞きますと、本当に文部省というのは画一化が好きなんだなと思いますよ。統制が好きですね、あなた方と思いますね。 こういうやり方というのは、本当は戦前に否定されたものじゃないのですか。その文部省の調査では、君が代は斉唱したかどうか、斉...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 文部省、本当にそういう姿勢だったら、私はやはり日本の教育というのは守られないなというふうに非常に思います。 きょうは、卒業式、入学式の問題でやってまいりましたけれども、やはり、入学式は最初の授業、卒業式は最後の授業、学校では子供たちの成長を祝うということでい...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 文部省の方針のもとで、現場は、実態はこういうことになっているんだ、それをあなた方はもっと直視すべきですよ。そして、それを認めるのですか、認められないでしょう、こういうことが広がっていくというようなことは。教育の条理にも反するでしょう。 私は、やはり、午前中の...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 あと、きょうは官房長官にもおいでいただいているわけですが、最後に一問伺いたいと思います。 先ほど、私は、自民党の広島県議団の、これはもう事実ですから出しました。それで、これはぜひ、官房長官としてこういう動きをどのようにお考えになっていらっしゃるのか、これは本...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、もう質問時間が参りましたけれども、しかし、広島の例だけをもって今回の法制化の根拠とするというのだったら、余りにもちょっと特殊過ぎます。これは全然、今回の法制化を提出した根拠にはならない、理由にはならないということをちょっと申し上げて、もう時間が参りましたの...全文を見る | ||
07月29日 | 第145回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第7号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 子供の虐待死の多さにつきましては、これはたまたまきのうの夕刊でございますね、この新聞報道を見て、私は改めてショックを受けたところでございます。九二年から九六年の五年間で三百二十八人だということを厚生省の研究班が調査として発...全文を見る |
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。 虐待問題は本当に緊急を要するということが今強調されているわけでございまして、私もそういう角度から、以下、具体的な質問をきょうはさせていただきたいと思います。 私、ことしの春、年明け早々なんですけれども、たまたまというか、大...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、相談窓口ということで、一つは児童相談所に併設される児童家庭支援センターのことをお聞きしたのですけれども、もう一つ養護施設の関係でいうと、厚生省は、都市家庭在宅支援事業というのをなさっていますよね。都市家庭在宅支援事業も今全国で二十五施設かと思っていますけれ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、養護施設も児童相談所も、地域の中に開かれた施設として、あるいは地域の中に密着をして、本当に地域の相談に答えていくという体制をとらなくちゃいけないというふうに思うんですけれども、それにしてもこれは余りにも追いついていないという感じがするんですね。 ここの...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 もう少しその点で伺っておきたいのですけれども、今そう御答弁されましたけれども、現実に、本当に親が救われているのかどうか、ケアをされているのかどうかというあたりは、どういうふうにつかんだらいいかというのはあるんですけれども、厚生省として何か実態をつかんでいらっしゃ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 時間が参りましたので……。 どうも厚生省のをいろいろ見ていますと、何かメニューがいろいろあるようには思うんですよね。あれもやっている、これもやっているという形はあるんですが、しかし本当にそれが機能しているのかどうか、実態とどうかみ合っているのかというあたりは...全文を見る | ||
08月04日 | 第145回国会 衆議院 文教委員会 第16号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 国旗・国歌問題は、今参議院の特別委員会で審議中でございますけれども、教育現場への影響が極めて重大でございますので、きょう、私は重ねて質問をさせていただきます。 日の丸・君が代を国旗・国歌と法制化するに当たりまして、政府...全文を見る |
○石井(郁)委員 私の趣旨がちょっと伝わらなかったようでございますけれども、文部省の御見解、きょうは文教委員会ですからそうなんですけれども、大臣は閣僚の一人でもございますから、政府として国民に強制はできない、義務づけないという御答弁ですが、それを確認したい。そして、それは一体どう...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 なぜ強制できないのでしょうか、それをお聞かせください。 | ||
○石井(郁)委員 なぜか憲法が出てこないのですけれども、強制できない、義務づけることができないというのは、憲法十九条の思想、良心の自由を侵してはならないという、やはりここからきているのではないでしょうか。 次に、国民には強制できないということを、たびたびそういうふうにおっしゃ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 学習指導要領に基づきまして教師がいろいろ義務を負うというか義務づけというか、そういうふうに文部省がおっしゃるわけですけれども、最初に伺っているのは、強制という問題でいうと、やはりそれはしてはならないという立場でしょう。強制ができないのは憲法の十九条があるからでは...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 子供に対してどういう指導をするかという問題は言われるとおりだと思うのですが、私が最初に確認したいのは、教師自身も内心の自由は保障されなければいけませんねということなのです。 このことで実は大臣が既にいろいろと御発言がございますので、ちょっと私の方から申し上げ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 だから、おおむねというのはどこでですか、どなたがおっしゃっているのですか、それをお聞きしているのです。 | ||
○石井(郁)委員 具体的におっしゃってください。学説というのですから、どなたのですか、どういう著書ですか。具体的におっしゃってください。 | ||
○石井(郁)委員 今の局長答弁は全く答弁にはなっていません。一般的な公務員としてのあなた方の立場をおっしゃっただけにすぎません。 今私が尋ねていますのは、大臣が解釈された、そして何度も国会で御答弁をされている、その根拠について伺っているのです。私、大変問題だと思います、それを...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 せっかくですけれども、大臣の御答弁もやはりすりかえていらっしゃるわけですね。 局長自身がおっしゃったじゃないですか、文部省としてはやはり憲法遵守の立場で憲法をちゃんと見ていると。だから、どんな憲法解釈を見ているんですかとお聞きしているわけですが、それはお答え...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 さまざまな学説の中身は全然明らかになりませんでした。 さて、それでは、教員は教職の専門性というかどういう立場で教育の仕事に携わるかという問題なんですね。 そこで次の問題が出てくるわけですけれども、私は、内面の自由というのは教育の仕事にとって本当に重要だと...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、教育基本法六条というのは、本当に戦後の教育面での大きな変化であって、非常に大事だと思っているんです。 そこで次の問題なんですけれども、文部省は、先ほど出された学習指導要領に基づいて教師は義務を負うと。だから、教師には義務づけをしているわけですよ。ここに...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 現場ではこの十年間どんな状況だったか。日の丸・君が代問題をめぐっては、一九八九年の学習指導要領で入学式、卒業式で掲揚、斉唱する、指導するものとするとなったわけでしょう。それ以来もう議論ができなくなった。今校長先生はお願いの一辺倒だ、指導要領があるからやってくださ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 しかし、実際国会の審議の中では違うじゃないですか、発言は。とにかく校長が決めて、それに従わなければ職務命令を出す、処分もやむなし、こういう発言さえ出ているじゃないですか。これは大変な事態ですよ。 私は、これは新聞の報道ですけれども、今見ていますが、従わなけれ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 重ねて確かめますけれども、やはり義務づけるという発言は強制ですよね。だから、政府は国民には強制しない、義務づけないと言いながら、学校には義務づけている、強制している、こういう理解でいいですね。局長、どうですか。 | ||
○石井(郁)委員 学習指導要領のことで伺っておきます。 学習指導要領に基づいてということが文部省の唯一の根拠になっているわけですね。このことでも本当に申し上げたいことはたくさんあるんですけれども、この学習指導要領については、あの学力テストの最高裁判決等々も持ち出すまでもなくや...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 ちょっと具体例で伺うんですけれども、この議論の間に、これは七月二十三日の新聞ですけれども、福岡県北九州市教委が、八六年から四点指導というのをやっているそうですね。国旗掲揚の位置はステージの中央だ。式次第には国歌斉唱を入れる。三つ目には、国歌斉唱は教師のピアノ伴奏...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 今これをお聞きになっても、やはりそれは結構だという文部省のお考えですか。心を込めて歌いなさいということを指導しても、設置者の指導として認められるということですか。 | ||
○石井(郁)委員 私は、今の答弁を聞いて、やはりこれは大変だなとますます思いました。 内面に立ち入って強制できないということをおっしゃりながら、しかし尊重する態度だったらこういうこともやっていい、こういうこともやっていいということになると、全然境界がないじゃないですか。私は、...全文を見る | ||
11月09日 | 第146回国会 衆議院 文教委員会 第2号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 初めに、私からも私学の授業料、また私学助成の拡充について一言触れさせていただきます。 山原議員の質問の中で、全国私立学校教職員組合連合の調査のことが引用されましたけれども、倒産、リストラ等による家計急変者がいるかどうか...全文を見る |
○石井(郁)委員 きょう私は、国立大学の独立行政法人化問題について主として質問させていただきたいのでございます。 国立大学の独立行政法人化問題につきましては、文部省がこの秋、九月二十日、国立大学長の会議で、これまでの反対という態度から転じて、国立大学の独立行政法人化の検討の方...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 大臣からはもう、ちょっと先の方の御回答をいただいたんですが、これまで文部省は、やはりこの独立行政法人に対しては国立大学はなじまないという態度で臨んできたのではなかったかということをお聞きしているわけでして、それはいかがでしょうか。 | ||
○石井(郁)委員 ですから、昨年中央省庁等改革基本法が通りましたが、そこでは一たん、国立大学はまだ対象にはしないということできたというふうに思うんですね。それが、この秋というか、この夏からは急速に動きが変わりまして、今の大臣の御答弁のように、今、特例を検討するということに至ってい...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 総括政務次官から冒頭お話にありましたように、やはり急に検討を始めなければいけないということの理由に、国家公務員の定数削減問題が出てきたというお話かというふうに思うんですが、そのことで少し確かめたいんです。 確かに閣議決定の中には定員問題というのがあったかとい...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 そのことは国立大学にはどういうふうにかかわってくるんですかというふうに聞いています。 | ||
○石井(郁)委員 だから、確認しますと、政府の決定で公務員の削減という中で、一〇%というのはこのままではかかると。それはやはり避けたいことだというふうには思うのですね。実際、大学にはもうたび重なる定数削減がありましたから、本当にこれ以上はもう出せないというか、これ以上は削られたら...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 こだわりましたけれども、要するに、何か独立行政法人化にしなければ一〇%から二五%の定削がかかるんだ、だからここで早く決めなければいけないんだという形で、どうも一部には文部省から話がされているんじゃないでしょうかということを私どもも聞いておりますので、そういうこと...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 それで、ここで大臣にぜひ御答弁いただきたいのですけれども、政務次官からもお話ございましたけれども、少なくとも定削と絡めて独立行政法人化の問題を議論すると、やはり正しくないんじゃないかということですよね。完全に切り離すことはできないということはあるにしても、やはり...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 次に、特例措置で検討されていることについて若干伺いたいと思います。 この特例措置というのも、主務大臣が中期目標の指示を出す、そして計画についても認可をする等々、主務大臣の権限が非常に大きいわけですけれども、これはやはり大学が学問研究、教育を自主的に行うという...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 お待たせしました。きょうは総務庁から持永政務次官にお越しいただきましたので、行革推進本部として、これは一般論としてお尋ねするのですけれども、通則法が決められている、では、その通則法と、こういう特例措置という特例法みたいなことがどういうふうに認められるのかという御...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 ありがとうございました。 もう一点伺いたいのですけれども、その結果、通則法をまとめられて、そして行革本部との折衝になるかと思うのですが、その場合に、しかしこれでは認められませんとか、そういう場合もあり得るわけですね。 それから、独立行政法人というのは、通...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。退席されて結構でございます。 文部省が考えている特例措置の中で、私は、最後に一点だけですが、やはり学費問題を伺っておきたいというふうに思います。 それは、通則法でもそうですけれども、法人ですから、その法人としての採算というふ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 本当にいろいろ議論したいことはたくさんございますし、大学関係者の間から、先ほど冒頭申し上げましたようにたくさんいろんな御意見が出ているところです。 それで、これは河村先生のところの、山口大学の学長の広中先生も、これは九月十八日付の中国新聞では、法人化に反対だ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 これで終わるべきでもあるのですけれども、ぜひ御紹介したいのは、これは山口二郎さんという北大の先生が、今の核燃料問題と絡めて、本当に臨界寸前の日本を象徴するという論考の中で、この大学の独立行政法人のためにもこういうふうにおっしゃっているのですね。 何のためにと...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 以上で終わります。 | ||
11月18日 | 第146回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第2号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 児童虐待という深刻な問題、また緊急な対応を要するという問題につきまして、きょうは、児童相談所の取り組み、いろいろの御苦労をお聞かせいただきました。本当にありがとうございます。 私は、お聞きをいたしまして、児童相談所の機...全文を見る |
○石井(郁)委員 いろいろ御説明いただきまして、本当にありがとうございます。参考にしたいというふうに思います。 私は、もう一点、子供たちを救うという点で、一時保護とかあるいは施設入所という形がとられるわけですけれども、この一時保護という施設も本当に現状がどうなっているのかとい...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。 以上で時間が参りました。 | ||
11月24日 | 第146回国会 衆議院 行政改革に関する特別委員会 第5号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 提出されております独立行政法人個別法は、前国会の通則法に引き続きまして、効率性や弾力性ということがキーワードになっているかなというふうに思いますが、そのもとで国立文化財研究所、国立博物館、国立近代美術館などを独立行政法人に...全文を見る |
○石井(郁)委員 それでは、あえて確認をさせていただきます。 国として文化財の活用、保存等々にはやはり責任を負っていくということかと思いますけれども、文部科学省としての掌握業務、先ほどちょっと申し上げましたけれども、そういう業務を減らすということではないということは確認してい...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 そういうことでございましたら、私ちょっと具体的な話を伺いたいのですけれども、国立という名称に関することなのですが、文部省は八月の段階ではすべての機関に国立の名称を残すというふうに言っていたかと思うのですけれども、それはどういう根拠からでしょうか。 | ||
○石井(郁)委員 私は、どうも今の御答弁を伺っておりまして、ちょっと無理があるなというふうに思わざるを得ません。 最初にお話しされましたように、やはり国民に協力を求めなければいけないとか、国民に直接サービスを提供するだとか、国民との関係を強調されたと思うんですね。 文化財...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私ちょっとこだわりますのは、文化財研究所というのは、長年にわたって国民に開かれた研究所としていろいろ活動してまいりました。それから、最近は、県立だとかあるいは財団という形での文化財研究所というのは随分あちこちに出てきているのですよ。そうすると、まさにそういうこと...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 その研究の特殊性や自主性などもいろいろ配慮されるということが必要かというふうに思うんですけれども、そもそもこういう考古学の研究の分野でも、やはり研究というのは自主的に行うものだと思います。そういう意味でも、その研究がどういう成果を生むかというのはずっと先になって...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、やはり効率性ということで評価を考えていきますと、非常に研究機関の場合は無理が生じる、しかも将来の大事な研究をそこで失わせてしまうということが起こり得るというふうに強調しておきたいというふうに思います。 もう一点の問題は財政問題なんですね。これも、原則と...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、やはり今の御説明を聞きますと、これは本当に心配だなというふうに思いますよ。 つまり、東文研と奈文研を統合するということで、それによって事業量は、ここは削るということを暗に言われたわけでしょう。だから、やはり最初の国立の名称を外したことでも私こだわったの...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 政務次官のそういう御答弁は非常に私は重要だというふうに受けとめておりますので、ぜひ期待したいと思います。それはやはり政治家としての御発言をいただいたというふうに思うのですけれども、私は、文化財研究所のお話で申し上げましたけれども、これは美術館、博物館ともに共通し...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、文化行政というのはやはり国の責任としてきちんと発展させなきゃいけない、国のこの責任をあいまいにしてはいけませんということを申し上げているわけでして、その点では一致しているかなというふうに思いました。 時間も迫ってまいりましたけれども、最後に一点だけ、国...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 でも、そこはもう少し慎重に見ていただきたいなというふうに思うんです。これは前の国大協会長の阿部謹也先生も、確かに大学審でいろいろ議論をしてきた、自分も加わっていたけれども、しかし、本当に二十一世紀の大学像が論じられているかというとそうじゃないということをあえてお...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 これはやはり、国立大学、まさに二十一世紀の日本の将来がかかっている問題ですから、本当に慎重に議論をしなければいけません。 | ||
○石井(郁)委員 私は、世界の中で取り残されているというのだったら、やはり財政的な措置なんです。予算がもう本当に、世界から見て恥ずかしい、貧しい状態なんですね。このことを指摘して、質問を終わります。どうもありがとうございました。 〔委員長退席、松本(和)委員長代理着席〕 | ||
11月24日 | 第146回国会 衆議院 文教委員会 第4号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 日本共産党の石井郁子でございます。 今回の年金制度改定は、退職年金の支給開始年齢を六十五歳に引き上げる、六十五歳以降の年金について賃金スライドを凍結するなど、高齢者の生活保障への国の責務を大きく後退させるものです。今、若い世代からさえも、老後の不安を感ずると...全文を見る |
○石井(郁)委員 最初の、平均の定年の実態ということではなぜか幼稚園を外されたのですけれども、幼稚園というのは五十七・四歳なんですね。専修学校でも六十・七歳ということになって、今お話しの最多定年年齢ということになりますと、大学では六十五歳ということですが、高校、幼稚園では六十歳で...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 六十五歳まで現役で仕事ができるような社会をというお話もちょっとされたかと思うのですけれども、では、その点に関連してお伺いします。 労働省の方は民間企業に対して、定年を六十五歳までにしていこうということでの呼びかけ、また調査検討を進めているかというふうに思うの...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 今のお話を伺いますと、それぞれの私学でいろいろ努力をするというようなことを強調されているかと思いますけれども、この重大問題で、文部省として、私学の今後についての長期的な見通し、とりわけ雇用状況についてどうなるのかということの検討を真剣になされていないというふうに...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 本当に知らないで伺っていると、ああ、そういう基準かなで終わってしまうのですけれども、あなた方はもう一つの要件を、故意にというのか、外していらっしゃるんじゃないんですか。これは、平成七年の私学共済組合の資格課長から学校法人代表者あての「組合員資格について」という文...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 この取り扱いについてわざわざこういうふうにコメントがありまして、「一日のうち何時間以上勤務しなければならないという画一的な要件はもうけられていませんので、個々の教職員ごとに、」云々というふうにあるわけでしょう。私は、これは大変大事だと思うのですよ。そうですね。 ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 ですから、本人は加入を希望するわけですよ。しかし、法人の側が、基準に合っていないという形で認めない、申請しない。法人が申請しなければいけないわけでしょう、共済の場合は。だから、そこの問題なんですね。 やはり事柄は、教職員の生活と権利にかかわる問題でしょう。し...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 大臣と政務次官には、こういう調査をごらんになったことがないというか、届いていないでしょうか。——では、また河村先生のところにお届けいたしますので、ぜひごらんください。 次に、きょうは、私学の経理公開の問題で一点御質問いたします。 私立学校が公教育の担い手...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 これは昭和五十八年の次官通達でございますね。確かに文部省として、それ以降、公開についていろいろ努力しているかというふうに思いますが、しかし現状は、これもまた非常に、遅々として進まずというか、そういう状況があるのじゃないでしょうか。 これは大学、高校の併設のあ...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 私は、そういう態度ではとても生ぬるいというか、それでは指導にも監督にも全然ならないというふうに言わざるを得ません。 実際、総務庁の行政監察局が、平成七年には私学の経理公開問題でも行政監察の結果報告書を出しているでしょう。そこでははっきりと、「文部省は、次の措...全文を見る | ||
○石井(郁)委員 どうもありがとうございました。終わります。 | ||
12月07日 | 第146回国会 衆議院 文教委員会 第5号 議事録を見る | ○石井(郁)委員 私は、日本共産党を代表して、政府提出の私立学校教職員共済法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 反対の理由の第一は、退職年金の支給開始年齢の引き上げが、雇用と年金給付の間に空白を生じさせることです。 文部省の調べによれば、私学教職員の平均定年...全文を見る |