石原慎太郎

いしはらしんたろう



当選回数回

石原慎太郎の1968年の発言一覧

開催日 会議名 発言
12月20日第60回国会 参議院 外務委員会 第2号
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○石原慎太郎君 外部大臣に御質問いたしますに先立ちまして、このたびの御母堂の御逝去を心からお悔やみ申し上げます。  いままで比較的ショート・レインジの質問が多く出ましたのですが、私ここでごくロング・レインジの質問をさしていただきたいと思います。これは決して観念論、理念論ではござ...全文を見る
○石原慎太郎君 先月の何週でございましたかの「ニューズ・ウイーク」のエディションに、総理が日本のこれからの外交について語られたことばが非常に短く出ておりまして、これはサード・パワー、つまり第三勢力の指導国たらんという非常に印象的でサジェスティブな——暗示の多い発言をしておりました...全文を見る
○石原慎太郎君 総理の第三勢力の御説明の中で、いま申しました、核を持てながら持たないでいる国々という説明がございましたけれども、そういう性格を賦与されますれば、必然、核拡散防止条約というものは第三勢力に入り得る国々の非常に大きな共通項になってくると思われます。すなわち、日本だけで...全文を見る
○石原慎太郎君 この条約自体が数度手を入れられまして、われわれの利益というか、利益の目的というものに沿って前進をしてきたことは私も認めますが、しかし、いまなおこの最終稿というものを見ますと、非常に問題が多いという気がいたします。私は前外相が、西ドイツ等の出方を見て日本も態度をきめ...全文を見る
○石原慎太郎君 それは非常にゆゆしき問題でありまして、私は条約のある条項、特に査察の条項というものがいまのようにあいまいな形で残される限り、われわれがこのまま条約に調印することは非常に——ことばは強いですけれども——売国性の強い条約になるのじゃないかという気がいたします。これは私...全文を見る
○石原慎太郎君 特にこういった条約が非核保有国というものの側から提出されれば、非常にわれわれにも受容でき得る性質を備えたと思いますけれども、特に査察の問題については、日本が、第三勢力と総理が言われた国家の中にあって、この条約に関して一つの指導性をとられて、われわれの国益というもの...全文を見る
○石原慎太郎君 核が出ましたついでに、拡散防に限らず、総体的に今日の世界の外交を大きく規制している核の問題について触れさせていただきたいと思いますが、われわれは、日本が現在のニュークリア・ウェッポンのシステムというものを開発していくことは、経済的にも私はロスだと思いますし、国益に...全文を見る
○石原慎太郎君 おっしゃるとおり、まあ、冷静に核の性格を見きわめている人間、これは政治家に限らず技術者等々、いわゆる特に日本の国民の核に対する反応の間には非常にギャップがあると思いますし、いま非常にばく然とおっしゃいましたけれども、しかし、やはり核というものの熱さといいますか、核...全文を見る
○石原慎太郎君 先ほど申しましたフローズンな核というものの性格を踏まえてでございますけれども、われわれ自由民主党は、どうやら七〇年には自動継続という形で安保に臨むようでございますが、私はそれが妥当だと思います。ということは、これを十年なら十年固定、いまのままで延長するのでなしに、...全文を見る
○石原慎太郎君 安保についての価値観というものは私もほぼ同じだと思いますが、とにかくわれわれが核を持てながら持たずにいる間に、大国、超大国は核というものの装備を増すことで非常に経済的に過重な負担を負って、それなりに疲弊しております。たとえばイギリス、フランスのごとく、あるいは隣り...全文を見る
○石原慎太郎君 時間が来ましたようですので、最後に一つだけ御質問させていただきます。  北方領土の問題でございますけれども、総理は、沖繩が返還されなければ戦いは終わらないということをおっしゃいましたが、同じことが私は北方領土について言えると思います。そして、この北方領土の返還は...全文を見る
○石原慎太郎君 関連質問。  松下委員がおっしゃいましたアジアにおけるソビエトの比重でございますけれども、たとえば、インド洋でソビエトの艦隊が演習をすることによってわれわれが日本海で受けている漁船の操業の迷惑以上のもの、たとえばわれわれが日常生活に必要としている石油というものの...全文を見る