石原慎太郎

いしはらしんたろう



当選回数回

石原慎太郎の1969年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月15日第61回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○石原慎太郎君 古今東西、国家が秩序ある国家として存続しますためには絶対な必要条件が二つあると私は心得ます。その一つは国内において完全な治安を維持する、第二は国外に対して完全な防衛を果たす、つまり何を何に対していかに守るかという問題でありますが、わが国の日本にはそのための非常に法...全文を見る
○石原慎太郎君 いささか前説が長過ぎましたので、ちょっと御質問の趣旨が通りかねていると思いますが、私がおもにお聞きしたいことは、日本の学生運動が欧米のそれと比べて、なぜマルクス・レーニン主義の実践という形で起こらなくちゃならなくなっているかという原因についていかがお考えかというこ...全文を見る
○石原慎太郎君 実はそのとおりでございまして、私はこの間、銀座でファシストと呼ばれました学生たちと論議をしておりましたら、どうも十分ほど論議しています間に、その学生たちがマルクス、レーニン、マルクス、レーニンと連発するうちに、どうもマルクス、レーニンというものを同一の人物と混同し...全文を見る
○石原慎太郎君 自由民主党が安保に関しまして、自動継続というものを抜本的に態度をきめつつあるようでございますが、こうなりますと、いわゆる七〇年の安保危機が、七〇年に限らず、七 ○年代に広く普遍化されたと私は心得ます。あるいはまた学園内における学生達のラジカルな暴動がますますその...全文を見る
○石原慎太郎君 時間がございませんので、たいへん早口で進みますが、それならば、現在の警察の装備といった点について、私は非常に不安なものを感じます。たとえば世界じゅうながめてみまして、治安のための機動隊に、ピストルあるいはライオット・ガンという、常識で考えられる武器を装備していない...全文を見る
○石原慎太郎君 装備の点はいかがですか。
○石原慎太郎君 自衛隊を治安のための抑止力と考えますためには、なお強い抑止力としますために、自衛隊にもう少し改革的な措置を講じる必要があると私は思います。現在、抑止力としての自衛隊がどういう内容の訓練を行なっているかについてもお聞きしたいですし、また、それがはたして十分であるかど...全文を見る
○石原慎太郎君 全学連の学生たちの武器になっております道路の敷石を都ははがしまして、聞くところ、これに対する都の道路予算を全部使い果たしたそうでございますが、しかし、なおこれよりもっと適切な措置である警察官の増強については、知事はこれを全面的にのもうとしてないようでございますけれ...全文を見る
○石原慎太郎君 学生の暴力に対して種々の措置がとられておりますが、どうもこれはすべてその場しのぎといいますか、対症的なもののような感じがいたします。われわれはこれからも増強する可能性のあるこういう学生の暴力に対して、あるいは他の種の暴力に対して、治安という意味を兼ねまして、もっと...全文を見る
○石原慎太郎君 私の手元に、神田八カ町から提出されました陳情書がございますが、そこの文章を念のために読ましていただきます。「文教地区とよばれて首都文化の中心であるとさえ自負して居った平和で自由なこの地域が今やついに不運の暴徒の蹂りんにゆだねて、荘然為すところを知らないというみじめ...全文を見る
○石原慎太郎君 十分かどうかを。
○石原慎太郎君 研究の当事者は、政府に要求をしている予算を、ことしはたしか一年二百億円を要求したと聞きます。これはまあ百四十五億という形で、まあ増殖炉を含む原子炉に対して予算化されましたが、ニクソンは、新しい予算で、原子力関係の予算を一〇%切ったことで非常に不評を買っているそうで...全文を見る
○石原慎太郎君 さて、ここに核拡散防止条約という条約がございます。すでにアメリカの上院では批准されましたそうですが、私は、日本の持っている平和利用の核の技術のいわば潜在能力、ポテンシャルを非常に左右する可能性を持った条約だと思いますが、技術庁長官は、この条約が、日本の持っている、...全文を見る
○石原慎太郎君 最近の新聞の外電を読みますと、西ドイツは非常にかねてからこの条約に疑問を持っておりましたが、この核散防に関して、ベルリン問題で、どういう形でか存じませんけれども、ソビエトと取引を始めたということが聞かれますが、われわれ日本もひとつこの条約をどうしても受け入れなくて...全文を見る
○石原慎太郎君 よく核拡散防止条約の趣旨はたいへんいいという方がいられますが、私は必ずしもそう思いません。インドなどは、これに中共が加盟しない限り、この条約は全く意義がないと申しておりますけれども、私は、中共はこれに加盟しても、なおしょせん中共が日本に対してアドバンテージを持つだ...全文を見る
○石原慎太郎君 核散防に関しましてもう少し具体的に反論もし御質問もしたいのですが、どうも時間がございませんので割愛させていただきます。  最後に、高速増殖炉に関しまして一つだけ御質問したいのですが、日本のように非常に固有の文明の伝統を持ち、歴史の伝統を持っていながら、非常に今日...全文を見る
○石原慎太郎君 それでは、問題を対外外交問題に移してお尋ねいたしますが、ここで再びわれわれは、何を何に対していかに守るかという問題について考えるべきだと思います。「いかに」についてはいろいろ措置をとっておりますし、現にかつての敵国であったアメリカと日米安保条約を結んでいる。私はこ...全文を見る
○石原慎太郎君 外務大臣の御趣旨まことに同感でございます。決して八百長じゃない、こんなことは。あたりまえのことでございますが、野党の諸君は、よく核の抑止力とか行使というものを考えるほどの危機がどこにあるかと言われますが、しかし、もし朝鮮半島に緊張が見られ、紛争が起こる、そしてソビ...全文を見る
○石原慎太郎君 日本の核武装につきましては、私も外務大臣と同じように、日本にとって損失こそ多けれ得はないと思います。かるがゆえに、私は安保条約によるアメリカの核の抑止力に対する依存を評価するわけですけれども、しかし、私は必ずしもこれを一〇〇%信頼できないと思いますが、ともかくも、...全文を見る
○石原慎太郎君 たいへん微妙なお答えで、私は非常によく理解いたします。つまり、主体性の問題でございまして、あるいはまたことばの概念の問題として、私が申しました「持ち込み」は二つあると思います。その一つは、アメリカの主体性、その一つは日本の主体性で、日本の主体性による持ち込みのほう...全文を見る
○石原慎太郎君 いま野党側から、予算委員会きょうだけじゃないぞというややどうかつじみた発言がございましたが、私は、いまの外務大臣の御答弁に関して野党がどのような反論をされるか知りませんが、すればするほどみずからの墓穴を掘ることになると思います。政府はこの際はっきりと、(「政府が墓...全文を見る
○石原慎太郎君 それは通常論でございますけれども、私は、核の抑止力というのは潜在したほうが強いと思いますが、しかし緊張がほんとうに先鋭化したときには、やはりこのポラリスのような、どこにいるかわからない武器というものを顕在化することが、核のいわゆる信性頼、クレディビリティというもの...全文を見る
○石原慎太郎君 いずれにしましても、われわれは防衛に関して万一の場合を想定したときに、非常に心もとない議論になることは自明であります。一体、みずからを守るのに何の手が一番たよりがあるかということをわれわれ考え直す必要がある。それはほかでもありません、自分の手です。私自身の手です。...全文を見る
○石原慎太郎君 あと一つだけ伺います。  ある野党のある書記長が、かつて、公の席でしたでしょうかしら、わが友好国ソビエト・ロシアは、かつて他国の領土を侵略したことがない、こういうことを申されました。これは非常に歴史を知らない発言か、あるいは全くのうそでありまして、とにかくロシア...全文を見る
05月08日第61回国会 参議院 外務委員会 第10号
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○石原慎太郎君 社会党の委員が御質問なさいました質問に関連いたしまして、二つだけ御質問させていただきます。  一つは、イギリスの外相との会談の内容についてでございますけれども、イギリスが七一年にスエズ等から撤兵し、ポスト・ベトナムのあとのデザートなアジアというもの、さっき大臣は...全文を見る
○石原慎太郎君 イギリスの期待については私も想像できると思いますが、いまおっしゃいました、非常にイギリスの外相が懸念しておられる外交的な懸念の具体的な御説明をもう少しお聞きしたいと思います。
○石原慎太郎君 その懸念についてのイギリス独特のと申しますか、予測というものは外相は披瀝されませんでしたでしょうか、イギリスの外相は。
○石原慎太郎君 もう一つの問題をお聞きしますが、ASPACの性格についてでございますけれども、これは当初どのような趣旨をうたったにせよ、たとえば北鮮の米偵察機撃墜というような非常に潜在していた危機が顕在化して出てくるという条件の中で、ASPACのような重要な意味を持つ会議が、そこ...全文を見る
○石原慎太郎君 それはあくまでも大臣の印象というものをお聞きするわけですが、いままでのASPACの経過というものを見られまして、参加している日本以外の国が、このASPACの中に防衛的な性格というものを取り入れようとしている意向があるかどうかということはいかがお考えですか。
06月17日第61回国会 参議院 外務委員会 第14号
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○石原慎太郎君 いろいろお尋ねしたいのでございますけれども、時間の制約がございますので、骨子になります沖繩返還問題の前に一つだけ御質問させていただきまして、なお時間がございましたら、いろいろお聞きしたいと思いますが、先般、西ドイツの大統領キージンガー氏が訪日されました。訪日の前に...全文を見る
○石原慎太郎君 これから先に、両国間でこの問題について関係者で話し合おうというような程度のお話し合いはございませんでしたか。
○石原慎太郎君 それでは沖繩の返還問題についてお伺いしたいと思いますが、さきに本会議で長谷川委員が、日米間にある沖繩に対するイメージ・ギャップについて発言されましたけれども、私も非常にギャップがあると思います。しかし、いろいろな形のギャップがあると思います。たとえば沖繩の戦略的価...全文を見る
○石原慎太郎君 この条件はいろいろ日本にとって不利なものが多いと思いますが、これをやはりわれわれ交渉に際していろいろな形でカバーしていかなくちゃいけないのですけれども、その一つの方法として、たとえば沖繩の問題以外の問題で外交的なバーゲンというものをする。大体本会議で与野党から、こ...全文を見る
○石原慎太郎君 沖繩問題に関しての日米間にあるギャップの中の一つは、これは日本が返還交渉というものを推進するための一つの方策としてということもあるかもしれませんけれども、日本をめぐる今後の国際情勢、特に極東の国際情勢に関して憶測に非常に差があるという気がいたします。まあ、北鮮がE...全文を見る
○石原慎太郎君 日本にとりましての極東の情勢ということは、結局、換言すれば、日本と韓国あるいは朝鮮半島の関係ということに言いかえられ得ると思います。われわれどうも極東というと非常に大きな概念を持ちますけれども、実は極東の中に含まれている自由主義国家というのは日本と韓国しかないわけ...全文を見る
○石原慎太郎君 それでは少しこの問題をデヴィエートしまして、事前協議の問題についてお伺いしたいのですが、それはこの間、長谷川委員が本会議の質問のときにも指摘されましたけれども、事前協議というものはあくまでも「ノー」と言うだけのためにあるものでもない。これは非常に観念的に混乱してお...全文を見る
○石原慎太郎君 事前協議の問題が出まして、結局またもとの核の持ち込みの問題に戻らざるを得ないわけですけれども、有田防衛庁長官は、衆院の詳しい発言は私は詳しく存じませんけれども、核の持ち込みというものが事前協議の対象になる場合は「ノー」であるということを言われたようですが、これに対...全文を見る
○石原慎太郎君 非常に感覚的によく理解できますが、ですから、まあ、防衛庁長官の発言がどういう形であったか私詳しく調べずに、確かめずに御質問することも軽率かと思いますけれども、とにかく国益というものをわれわれが、つまり与党の議員として持っている非常に基礎的なアンダスタンディングとい...全文を見る
○石原慎太郎君 時間がございませんので、あと二問だけ御質問させていただきたいと思いますが。
○石原慎太郎君 それでもなお、つまりこの間の、先ほど長谷川委員が御質問されましたような思いがけないような事件が起こるということはやっぱりこれで絶無になったというわけではないと思う。そうすると、これが先ほど申しましたように、日本の経済に、海上輸送というような形の上でこういう問題が起...全文を見る
○石原慎太郎君 そこが非常に大事な問題でございまして、現在、国際情勢の中ではやはり大国、中国、小国というものの力関係があって、実は理が理として通らない。われわれはあくまでもこういった問題を平和裏にしかし合理的に強い態度で通したいわけですけれども、そういったものの交渉の中で、われわ...全文を見る
06月20日第61回国会 参議院 科学技術振興対策特別委員会 第10号
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○石原慎太郎君 幾つかの問題について、大臣と関係政府委員の方々にお伺いしたいと思います。  日本のロケットというのは、どうも世間一般のイメージでいいますと、いかにも上がらないイメージが非常に強い。何か、打ち上げても軌道に乗らなかったり、失敗というイメージが強い。これに対して政府...全文を見る
○石原慎太郎君 先般内之浦で打ち上げられましたロケットの着水水域の漁民がこの実験を非常に妨害いたしましたが、直接科学技術庁に関係ないことかもしれませんけれども、私常々思いますことは、日本の漁民というのは非常に不当に水利権を持っておりまして、こういった実験に関しましても、それが非常...全文を見る
○石原慎太郎君 ロケットの打ち上げに限らず、これから、世界全体の傾向としまして、海洋開発というのが非常に積極的に行なわれなければならない時代にかかっておりますが、そういうときに、一種のロケットにおける土地収用法のような思い切った措置を講じませんと、大きなプロジェクトが非常に阻害さ...全文を見る
○石原慎太郎君 糸川博士の事件がございましたが、人間関係と申しますか、研究の組織というものも、いろいろ相互の摩擦というものが考えられると思いますし、非常に研究の支障を来たしていると仄聞しますけれども、その点、科学技術庁の持っていらっしゃるプロジェクトに対しまして組織的な総合調整と...全文を見る
○石原慎太郎君 そこで、違う問題についてちょっとお伺いしたいのです。  四月十二日ですか、ソ連の科学アカデミーのレフ・A・アルチモビッチ博士が、その研究の中で二千万度の水素ガスの磁場内への閉じ込めに成功したということを発表しまして、アメリカの学者も、非常に大きな成功であって、水...全文を見る
○石原慎太郎君 それじゃ次に、核拡散防止条約について科学技術庁の見解を少し伺いたいと思います。  御承知のように、日本も核に関してのいろいろな技術的なポテンシャルを非常に高く持っておりますけれども、特に核兵器に関しましては、超大国が非常に技術的に先行し、量においても質においても...全文を見る
○石原慎太郎君 いま岩動委員が御質問と要請をされましたが、私も同じことを申し上げたかったのですけれども、外交にとっての非常に大きな問題であることは疑いをいれませんが、しかし、外交なるものは、そもそも外交のための外交ではないので、われわれ日本という国のさまざまな利益というものを守る...全文を見る
○石原慎太郎君 その話の結果、どういう条件を日本がつける姿勢をとるか、まだわかりませんが、少なくとも、いま提示されている条約をあのままの形で受け入れたとき、批准したときに、日本の科学技術にとって私は非常にデメリットがあるということを感じますが、この点、あのままあれを受け入れてデメ...全文を見る
○石原慎太郎君 そうしますと、この条約を批准するに際していろいろな付帯条件をなおつけ加えなければ、この条約が現在の形のままではわが国にいろいろな制約をもたらす、同時に、それがわが国の科学技術にとってのデメリットを生じ得ると、大臣も政府関係者もお考えと解釈してよろしいでしょうか。
○石原慎太郎君 一つ仮説的な質問をいたしますけれども、現在日本が輸入している、たとえばウエスチングハウスの原子炉といったようなものを、逆に日本がいま国産の炉として持っていた場合に、もちろん、先ほど出ました付帯事項、いろいろなアグリーメントというものがございましょうが、それに加えて...全文を見る
○石原慎太郎君 それから、たとえば、現在行なわれている原子炉の燃料の計算コードとか、あるいはまた、日本がこれから向かいつつある非常に高いポテンシャルを持っている高速増殖炉といったもののたとえば炉の安全度であるとか、あるいは増殖率の他の炉に比べての相違であるとか、あるいはプルトニウ...全文を見る
○石原慎太郎君 まあ、原子力というものは、これからやっていく新しい文明社会のいわば骨組みのようなものでして、これを高度な形のものとして持つということは、これが日本がこれからやっていく新しい文明のイニシアチブをとるという可能性を持つということにもなり得るわけです。こういった問題に対...全文を見る
07月10日第61回国会 参議院 外務委員会 第19号
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○石原慎太郎君 ちょっと関連質問さしていただきたいんですが、いま大臣が査察ということをおっしゃいましたけれども、これはつまり非保有国が保有国に対する査察という意味でおっしゃられたのですか。
○石原慎太郎君 そうすると、それは愛知大臣個人の核散防なりに対する一つの基本的なもののお考えと解釈してよろしいですか。