石原慎太郎

いしはらしんたろう



当選回数回

石原慎太郎の1970年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月17日第63回国会 参議院 外務委員会 第4号
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○石原慎太郎君 私、次回に質問させていただくつもりでおりましたが、ちょっとその前提になるような御質問を二、三させていただきたいと思います。  その前に、一つだけ、いささか次元の低い質問といいますか、お願いをさせていただきたいと思いますが、私、先般、私が責任者をしておりますエベレ...全文を見る
○石原慎太郎君 政府は実に電光石火、拡散防条約に調印をされましたが、これについて二、三お聞きしたいと思いますけれども、まず、大臣はこれに調印に同意なさるときに、将来何らかの事態で日本がこの条約から脱退する可能性があり得るという想定の上でこれにサインされましたでしょうか。
○石原慎太郎君 よくこのNPTについての説明は、条約は非常に不備な点はあるが、精神的には基本的に非常にけっこうであるという表現を政府の方々が用いられておるようですけれども、あらためてお尋ねいたしますが、この条約における精神性というものをどのようにお考えになっておりますか。
○石原慎太郎君 まあ日本、西独がこれにサインいたしまして、その後に、御承知のようにアメリカもソビエトもマーブであるとかフォブスであるとかいうような非常に画期的な核兵器の開発を発表しておりますし、私は、この条約というものが決してわれわれが念願しているような形で核兵器の絶滅に通じると...全文を見る
○石原慎太郎君 それから、核を拡散するということ、つまり、この核防条約の機能というものが結果的には核戦争の危機というものを軽減するという考え方がこの条約の基本的なところにあると思いますけれども、私は、その機能論自体が現今の世界では非常に怪しくなってきて絶対的なものでなくなってきて...全文を見る
○石原慎太郎君 私の質問はこれで終わります。
04月14日第63回国会 参議院 外務委員会 第7号
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○石原慎太郎君 大臣にお伺いいたしますが、一部予算委員会での質疑応答に重複する部分があるかと思いますけれども、御了承願いたいと思います。  日本航空機のハイジャック事件によって実は問題の本質的な重要性がいささか相殺されたうらみがあります。ソビエトの空海軍による日本近海の演習の問...全文を見る
○石原慎太郎君 実は私も同志の国会議員数人と、私たちの組織の名でソビエト大使館へ抗議に参りまして、大使がおりませんので、参事官と一時間ほどかなり激しい応酬をしましたのですが、そのときに、日にちが三十日でございまして、次の翌日三十一日に全面的な撤回という形になったわけですが、どうも...全文を見る
○石原慎太郎君 私はあの演習というのは非常に大きないろいろな意味を持っていたと思いますが、あれが、ああいう早い時期に計画撤回という形でなしに、もっと時期が切迫してくる、あるいは一部演習が行なわれるといった場合に、日本側から、日米安保体制というものをテストするといいますか、一種の踏...全文を見る
○石原慎太郎君 日本政府がソビエトに対して抗議をしたその言い分というものは、これは国際的な常識というもので十分考えられるわけでありまして、こういったものを、日本政府の抗議を受けてから彼らが教えられるということは、実際考えられない。当然知っているべきことを承知であえてこういった計画...全文を見る
○石原慎太郎君 大臣のおっしゃるとおりでありますけれども、どうも政府なりあるいは与党、こういったものに強い反感を持ち抗議をした人たちが、この問題を、大臣が言われたような形でとらえて、日本人の新しい正当なる防衛意識の造形というような形にこれを積極的に役立てるといいますか、そういった...全文を見る
○石原慎太郎君 そのお答えに対して私はいささか異論があるのですが、たとえば、さきの日米共同コミュニケでうたわれました朝鮮半島における緊張、日米安保体制にとってそれが非常に大きなモメントになり得るという認識に比べれば、つまり、朝鮮半島をはさむ、もっと物理的に地理的に近いところで、こ...全文を見る
○石原慎太郎君 仮定というものをはずして、過去に起こった事件についてのみ大臣がおっしゃる形は、その限りで了解いたしました。これは質問でなしに、実際にソビエトの世界制覇、世界侵略の形から見て、私は先ほど申しましたように、こういった演習計画を再び蒸し返される。実際に、さきの計画とは違...全文を見る
○石原慎太郎君 いま、非公式にはすでに会合があり、まあ幾ばくの話し合いが行なわれているというようなことをおっしゃいましたが、特にどういう点に力点を置いてその準備というものが進められているのですか。  それから私は、八月という一つのタイム・リミットというものに対して、時間が決して...全文を見る
○石原慎太郎君 時間がないので、あと一つだけ大事な問題をお聞きしたいと思います。  実はもう少し技術的に具体的なことをお伺いしたかったんですが、時が進みましたらその時点で詳しくお聞きしたいと思いますけれども、最後に、この核散防条約に非常にかかわり合いのある問題でありますが、非常...全文を見る
○石原慎太郎君 一言だけ、誤解を招くと困りますのでお断わりしておきますが、これは決して長期の展望ではなしに、数年のうちにそういう事態が軍事的に来る。可能性ではなしに、実際に事実があるわけでありますし、私が申しましたいわゆる原爆、水爆というカテゴリーをはずれる核兵器というものは、正...全文を見る
05月09日第63回国会 参議院 外務委員会 第11号
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○石原慎太郎君 たいへん限られた時間でございますが、いろいろお聞きしたいことがございますので、時間の許す限り問題をたばねた形でお伺いをしたいと思います。  まず、最近非常に問題になりました日中覚書貿易に関する共同声明についてお伺いをしたいと思いますが、これは自由民主党の中でも非...全文を見る
○石原慎太郎君 いま総理が最後に言われました問題が非常に大切だと思いますが、先般の共同声明を出しました日本側の代表、すなわち古井氏が、その声明を出すまでの交渉の過程で、今日の日中関係の停滞の素因というものをどのように認識し、どのように分析し、どのように相手側と話し合ったかさっぱり...全文を見る
○石原慎太郎君 この席でございますので、総理がそうおっしゃいましたら、今度は自民党総裁としてのお考えをお聞きするわけにはいきませんので、その問題はカットいたしますが、先ほど来羽生委員と総理との応酬の中で、私は、日本の安保という問題は結局のところ、いままで、あるいはいま現在の条件と...全文を見る
○石原慎太郎君 佳境に参りましたが、時間が切れましたので、これで打ち切らしていただきますが、私は、総理が野党の皆さんよりもむしろロマンチックで、非常に理念的であることを発見し、非常に何と申しますか、複雑な心境でございます。
05月12日第63回国会 参議院 外務委員会 第12号
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○石原慎太郎君 ちょっといまの関連ですけれども、外務大臣、御存じかどうか知りませんけれども、日本に昔金田というミドル級の拳闘の選手がおりました。これはどういう意思でか知りませんが、自分で望んでか、あるいは家族の者に引き連れられてか知りません。北鮮に帰りました。しばらくして、たしか...全文を見る
○石原慎太郎君 この現在の議定書とそれからもう一つジュネーブでいま行なわれています規制に関してお伺いしたいのですけれども、森さんも、四十五年前から技術というものは非常に進んで、以前の各カテゴリーの中に入るものが非常に違ってきたということを言われましたけれども、私が一つお伺いしたの...全文を見る
○石原慎太郎君 いや、戦争に、つまり有機燐酸系統の農薬を撒布しても兵器になり得るわけです、十分に。
06月11日第63回国会 参議院 外務委員会 閉会後第1号
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○石原慎太郎君 ただいま西村委員の御質問がございましたが、日本の対外援助を見ますと、非常に消極性が感じられる気がいたします。今回のペルーの災害援助だけでなしに、いままで日本が方方にやってきました対外援助を見ましても、非常に量も少ないと同時に、何といいますか、効率が非常に悪い印象、...全文を見る
○石原慎太郎君 いわゆるワクを設けざるを得ないというお考え方は私は了承できますが、そのワクの中でもう少し知恵を働かせてできることがあると思う。たとえばベトナム援助の形でも、西ドイツがあのサイゴン川の河岸に非常に美しい病院船をつけて、そこで一つの西ドイツというもののイメージ・キャン...全文を見る
○石原慎太郎君 次に、防衛庁長官にお伺いしますが、安保を含んで日本の防衛というものが新しい時代に差しかかったということはだれにもいなめないと思います。しかし、総理は国会の中で、安保条約について一言一句変えないということをおっしゃっておりますが、それは私は安保というものに表象された...全文を見る
○石原慎太郎君 しかし、それらの問題は、現になおも——現在でもすでに流動的でありまして、特にそれを七五年という、五年先に想定されると発言された一つの論拠というものはどういうことなんでありますか。
○石原慎太郎君 羽生委員が先ほど、安保を不必要とする国際情勢をつくる努力ということをおっしゃいましたけれども、われわれがそのためにする仕事は確かにあると思いますけれども、これは他与的な条件というものが非常に多いと思います。その一つとして、いま長官がおっしゃいました中共というものの...全文を見る
○石原慎太郎君 そうすると、核兵器を持っても、それが防御的なものであれば、つまり平和国家と言い得るというお考え方と判断してよろしいのですか、半身にかまえていようと。
○石原慎太郎君 あとでもう少し詳しく質問したいと思いますけれども、それならば、つまり、現在のABM以上に非常に純防御的な核兵器——ABMというのはそういう性格のものですけれども、防御的な核兵器をかりに——仮定論というのはたいがい皆さん避けてお通りになりますけれども、大体防衛論とい...全文を見る
○石原慎太郎君 日本が完全にうしろ向きでABMを持っても、日本の場合は平和国家という印象を日本人自身が持ち得ない。しかし、半身にかまえている中共がICBMを持っても、これは平和国家と言えるという解釈の矛盾を私は非常に奇妙に感ずるのでありますが、それはさておきまして、将来情勢のいろ...全文を見る
○石原慎太郎君 ちょっと私の説明を取り違えていらっしゃいますが、私の説明が足りないような気もいたしますけれども、私の申し上げますのは、公害という問題に取り組むにしても何にしても、つまり、われわれが今日まで築いてきたこの経済、日本の社会、それはすべて経済というものを抜きにしては考え...全文を見る
○石原慎太郎君 時間がありませんので、あと一問だけ質問したいと思います。いつも肝心なところに来ると時間がなくなるのですが、私は、現在軍事を含めて技術というものの進歩が、非常にいろんな問題に既成の形なり観念というものとの間のギャップを生んでいると思います。これは実はこの間も総理、あ...全文を見る