石原慎太郎

いしはらしんたろう



当選回数回

石原慎太郎の1971年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月10日第65回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○石原慎太郎君 おもに日中問題と防衛問題についてお伺いいたします。  日本のことしの政治は、どうやら中国型インフルエンザにかかっておるようでございまして、いまだに適当な免疫を持っていないんで、非常にかかり方が患者としてへただという感じがいたします。日中問題は非常に重要でございま...全文を見る
○石原慎太郎君 いずれにいたしましても、過去の交渉の経過の中で、何かたんびに問題が起こって、たんびにそれが雲散霧消し、また新しい年度を迎えるという印象が非常に強いような気がいたします。しかし、相手はやはり国ぐるみで出てきているわけでありまして、どうも覚え書き貿易の交渉というものを...全文を見る
○石原慎太郎君 いま長官は、中国の核のポテンシャルというものがむしろソフトウエアといった形で評価されるべきであるということをおっしゃいました。そのとおりだと思いますが、しかし、日本がアメリカの核のかさの下に入っているという安保体制をとっておるわけでありますけれども、この安保体制自...全文を見る
○石原慎太郎君 いま民心を動揺させる云々と言われましたが、これはだれがどこの大衆の民心を動揺させるのかよくわかりませんが、少なくとも日本の国民は、中国の核に関して何回も行なわれました世論調査でも、大多数が――たとえ日中の国交を回復しようという意思を持つ日本人にしてすらが、非常に恐...全文を見る
○石原慎太郎君 総理にお伺いいたしますが、かつて自民党の小坂善太郎議員が中国との不戦条約というアイデアを提出されたことがございます。これが実現するためには、総理が先ほどおっしゃいました大使級の会談から、いろいろな地ならしが必要と思いますが、非常に仮定的なことでございますけれども、...全文を見る
○石原慎太郎君 私もそう思いますし、でありますから一種の仮定論として申し上げたわけでありますが、その場合にこの不戦条約がもし可能になった場合に、たとえば一昨年の十一月の日米共同声明で示されました極東の安全に対する認識、台湾の日本にとっての防衛的な評価というものは、当然変わってくる...全文を見る
○石原慎太郎君 総理はどのように、どちらにお考えでしょうかということを、一種の仮定論でございますけれども、お尋ねしたわけです。
○石原慎太郎君 次いで、日中問題の中でわれわれ確保しなくちゃいけない国益の第二の経済問題でありますが、実は私は昨年の三月ですか、シアヌークが追放される直前にプノンペンにおりまして、そこで商業を営んでおる日本の大阪の中小企業の商人と話しました。彼は私にこう申しました。もうこれ以上毛...全文を見る
○石原慎太郎君 いずれにしましても、中国が国を開いて日本を含んで先進諸外国と交渉を持ち、経済交渉を持つことによって自分を高揚させていく、経済的に高揚させていくことは当然のことでありまして、その結果、私たちは非常に長い将来かもしれませんが、私たちの競争相手というものをつくっていくわ...全文を見る
○石原慎太郎君 まあ代表権の実質的な性格の分析についてはいろいろ考えの違いがあると思いますが、いずれにしてもそのポテンシャルというものが実際にないということが歴史的にも経験的にもほぼ実証されたわけであります。かといって私は、それに台湾が国家としての性格を失ったとは申しませんが、い...全文を見る
○石原慎太郎君 次に、防衛の問題、特に四次防において防衛体制というものがいかに技術的、自主的に改良されつつあるか、されなくてはならないかという問題について、少しお尋ねしたいと思います。  日本の防衛自体が非常に転換期にありまして、アメリカの世界政略、戦略の転換と相まって、たびた...全文を見る
○石原慎太郎君 まあ私、これからの質問のためにそういう前置きをしたわけでありますが、私非常に関心がありまして、現在の日本の自衛隊の装備というものの実質というものを調べてみましたが、これは非常に低い、気の毒なくらい低くて、これは何も政府や長官あるいは自衛隊の責任というよりも、非常に...全文を見る
○石原慎太郎君 まあ、兵器の改良というもの自体が非常にお金がかかるものでありましょうが、実はお金を使わなくても、防衛の効率化というものをあげる方法が幾つもあると思うのです。これはやはり日本の外交という問題がからんでくる問題ではあると思いますけれども、たとえば私たちの防衛構想という...全文を見る
○石原慎太郎君 言ってみれば非常にきれいごとで、取れるべき取り分というものを取らずに、たとえば中東戦争に日本が平和というものを復活するための何かの形で力添えをするためにも、私は戦争というものをそういう形で内側からながめることも一つの大きな手がかりになると思うんですが、次の質問に移...全文を見る
○石原慎太郎君 しかし防衛という問題の中で、現にある自衛隊というものが、実際にもあるいは精神的にもフルにその効用というものを発揮する状況というものを、私たちはこういった自衛隊というものを設ける限り、主張してつくらねばいかぬと思います。そういった問題が、現在論じられなくても、将来大...全文を見る
○石原慎太郎君 私が現行の憲法をあえて外国製の清涼飲料水にたとえましたのはまあ軽率かもしれませんが、しかし、そうたとえられてもしかたがないようなものだと私は思います。ものを書く人間として、私は日本語を愛しますが、どう見ても、私は、日本語として美しくないし、正しい日本語でないと思い...全文を見る
03月16日第65回国会 参議院 外務委員会 第6号
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○石原慎太郎君 日中問題について少しお尋ねしたいと思います。  新聞の伝えるところによりますと、自由民主党の総務会はやはりこの問題についての態度表明をしないということにきまったようでありますが、まあ与党がそういう態度を表明しないと、政府もおのずと自分の姿勢というものをはっきりさ...全文を見る
○石原慎太郎君 いつも具体的にお尋ねしますと総体論が返ってくるのですが、しかし、その中の落ち穂拾いみたいにおっしゃっておることをおっしゃったとおりに点と線とで結んでいきますと、一つのばく然といいますか、しかし、かなりにおぼろげですが、はっきりしたフィギュアが出てくるのですが、それ...全文を見る
○石原慎太郎君 そうすると、いまのおことばは、つまり、こちらの原則もあり得る、いずれの日にかそれを明示し得る機会があり得ると解釈してよろしゅうございますか。
○石原慎太郎君 それから、中国の国連加入に関して私たちが一番気になることは、つまり、国連に加入し国連のメンバーとして、現在の中国が過去にとってきた国際関係というようなものから見ますと、国連の精神というものに合致し得ない点が非常にあるわけです。インドネシアの革命の援助とか、あるいは...全文を見る
○石原慎太郎君 売りことばに買いことばというと、日本と中国との問題になりますが、実際日本に直接に影響のあるアジアの平和と安全に関係あるインドネシアにおけるPKI革命のああいったはっきりした中国の出方、あるいはインドに対する出方というものを見ましても、これはやはり他国のことではあり...全文を見る
○石原慎太郎君 それから中国との戦争継続の問題について、これは条約局長でもけっこうでございますけれども、お答え願いたいのですけれども、戦争が今日なお法的に続いているという根拠はどうもなさそうなんですが、あるとすれば、一九三一年ですか二年に中華ソビエト共和国臨時中央政府というものが...全文を見る
○石原慎太郎君 よくある論なんですけれども、つまり、そういう臨時中央政府というものをつくって、名前も中華ソビエト共和国、それが宣戦を布告し、毛沢東は結局その臨時政府と蒋政権との統一戦線をつくったわけで、ならば、みずからその時期において二つの中国を認めたのではないか、それは自家撞着...全文を見る
○石原慎太郎君 それではまた大臣にお尋ねいたしますが、つまり、私たちが北京政府との国交を云々するのは、あくまでも日本の敗戦後にでき上がった新しい国家との国交を考えるわけでありまして、私はその限りで、これは政治的なカテゴリーで使われるにしても、それならなおさら一そう「回復」というこ...全文を見る
○石原慎太郎君 最後に一問、いまもたもたということばを使われました。実にそれは感覚的に非常に妥当な表現だと思いますけれども、いまおっしゃいましたように、日本側は法理論的にはっきりしている。しかし、中国問題は、非常に日中問題はもたもたした印象を与える。向こう側の言い分は、日本側はは...全文を見る
○石原慎太郎君 終わります。
05月17日第65回国会 参議院 外務委員会、沖縄及び北方問題に関する特別委員会連合審査会 第1号
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○石原慎太郎君 沖繩返還による沖繩からの核の撤去に関しましては、私は、日本の防衛の戦略からいって非常に疑問を持つのでございますが、いずれにしても、沖繩に核があるかないか、あるいはこれからあるかないかという問題を議論するときに、それを確かめるために結局相互信頼によらざるを得ないとい...全文を見る
○石原慎太郎君 そうすると、アメリカ側に条文としてはっきりした、こういった事態を拘束するものはないわけですね。結局、私たち側のつまり憶測、まあ、その戦略なら戦略というもののアメリカにとっての重要性というものを基本にしたこちら側の常識的な憶測というか、あるいは常識というか憶測という...全文を見る
○石原慎太郎君 つまり、相手の立場を政治的なニュアンスでこちらが解釈しての話し合いと私理解させていただきましたが、その上でさらに御質問を総理にしたいのですけれども、アメリカ側にそういう事情があり、こちら側にそういう判断があるということで、そういう事情、つまり、アメリカ側のそういっ...全文を見る
○石原慎太郎君 ことばをかえてそれではもう一度御質問させていただきますけれども、つまり、アメリカは日米安保条約にのっとっていろいろな形で日本を防衛しなくてはならない。特に日本の防衛の核戦略体制というものは、かつて防衛庁の長官が言われましたように、すべてアメリカにまかせ切りで、その...全文を見る
○石原慎太郎君 逆に私にはどうも総理の御答弁がよくわからないんですが、また違った形でお尋ねいたしますが、最後に一つだけお尋ねいたしますけれども、日本のそれでは非核三原則、つまり、沖繩にも核を置かさないという形で主張をされる非核三原則と、アメリカの、それでは沖繩にも、あるいはもちろ...全文を見る
○石原慎太郎君 もう一度、最後に一つだけお尋ねいたしますけれども、つまり、そこにちょっと見識、見解の差があると思うのですが、私はアメリカの非常に強大な、つまり、日本を守っている核のかさというものの骨の一本として沖繩があり得たと思いますし、その骨を抜くことで決してアメリカの核のかさ...全文を見る
07月23日第66回国会 参議院 外務委員会 第1号
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○石原慎太郎君 中国問題については、いままでずいぶんいろいろな質問が繰り返し出まして、前外務大臣はこれをいみじくも愚問愚答の繰り返しと喝破されましたが、おりしもニクソンの北京訪問がきまりました新しい時局でもありますので、いささかオーバーラップするかもしれませんが、二、三政府の基本...全文を見る
○石原慎太郎君 日本とアメリカの中国問題における国益の違いというものが、ますますこれから、日本とアメリカの間に介在する問題を踏まえて、開いていくと思うのでありますが、その違いというもののほとんどは、日本が日本自身の外交によって獲得なり解決していかなければいかぬと思います。で、私は...全文を見る
○石原慎太郎君 そのアメリカ当事者の政治全般の状況を考えても、ニクソン大統領の次の大統領選挙というものに対するキャンペーン——いろいろうがった見方もあるでしょうが、私はしかし、おっしゃったように、北京問題は非常に流動的な状態で行なわれると思いますので、日本側がここである原則を出す...全文を見る
○石原慎太郎君 最後に一つ大事な問題でお聞きしたいのですが、ことしの秋の国連総会で中国——北京が議席を持つ可能性というのが非常に増加してまいりましたが、かりに、といいますか、そういう前提で国連で北京が中国の代表権を持った場合に、それはあるいは持ち得るにしても、政府の見解として、そ...全文を見る
○石原慎太郎君 そうしますと、台湾というものの存在は評価するというたてまえからいえば、代表権に関しては復権ではなしにやはり交代である——という見解に近いと解釈してよろしいですか。
○石原慎太郎君 代表権の問題に関して。
○石原慎太郎君 質問を終わります。
09月02日第66回国会 参議院 外務委員会 閉会後第1号
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○石原慎太郎君 私、いささかやぼかもしれませんけれども、中国問題に関して非常に基本的で抽象的なことをあえてお尋ねしたいと思うんです。これはむしろ質問というよりも、ある意味で陳情の形をとるかもしれませんが、私がこうした質問を、名前をあげて恐縮ですけれども、前愛知外務大臣や木村外相代...全文を見る
○石原慎太郎君 そうしますと、政府がいま考えていらっしゃる逆重要事項というものは、先ほど私がるる申し上げました、日本人のすべてとは申しませんが、非常に多数の日本人が持っている、ある意味でアンビバレントな中国問題や中国に対する心理と申しますか考え方というものに立脚した案と解釈してよ...全文を見る
○石原慎太郎君 まあ外務大臣は経済、財政のエキスパートでいらっしゃいますけれども、何も中国問題を踏まえただけではなしに、時期的にも、日本という国家社会が経済国家としてこれから国際社会の中に繁栄していくために経済国家としての性格というものの変更を余儀なくされざるを得ない。そういう修...全文を見る
○石原慎太郎君 いまのおことばが、最近日本にしょうけつ(猖獗)しているやや根拠を欠いた過剰な中国に対する贖罪意識とかかわりないことを期待いたしますけれども、そこで、もう一つお尋ねしたいんですが、端的に言って、日本の財界の考えている中国問題における国益と、政府が、経済を含めて総括的...全文を見る
○石原慎太郎君 それともう一つ、当然わが国とアメリカとの中国問題における国益の考え方というのは違ってくると思います。それはもう説明するまでもなく、台湾に対する配慮あるいは中共の核戦略に対する畏怖心といったものの違いから見ても、中国問題における両国の国益は違ってくると思いますが、こ...全文を見る
○石原慎太郎君 ニクソンのあの声明のあと、アメリカでも非常にニクソンのそういった行動に不安が抱かれて、米中関係よりも日米関係というものを再確認するほうが必要であるという論調が強いようですけれども、この際、いま申しましたことの繰り返しでありますが、われわれが北京を訪問する、どうも佐...全文を見る