石原慎太郎

いしはらしんたろう



当選回数回

石原慎太郎の2000年の発言一覧

開催日 会議名 発言
11月30日第150回国会 衆議院 憲法調査会 第5号
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○石原参考人 石原でございます。本日は、この席にお招きをいただきまして、ありがとうございました。  私もかつて自民党におりました議員ですが、党の中では憲法の議論をいろいろやってまいりましたけれども、公式にこの国会の場で憲法が論じられるというのは大変意義のあることだと思います。し...全文を見る
○石原参考人 御指摘のとおりでありまして、前段の九条の棚上げ論は、とにかく憲法の改正も焦眉の問題だという自覚は私はずっと持ってまいりました。  あのとき、ヒアリングを内外でして、特に外側でしたんですけれども、印象的だったのは、連合の山岸会長と、鷲尾さんですか、今会長になった人が...全文を見る
○石原参考人 クリントンの政権というのは非常にどこかえたいの知れない、実に強引にダブルスタンダードを使って、日中問題についてもそれで日本は振り回されている節があるんですけれども。ただ、やはり、その同じクリントン時代に、当時の橋本総理が突然サンタモニカに呼ばれて、用件は何かといった...全文を見る
○石原参考人 前段の、あなた、やはり歴史の原理というものを全く錯覚というのか無視して、つまり、歴史というのはコンティニュイティーで流れているわけですよ。だから未来を考える。未来を考えることで、未来は将来になるわけだ、人間の意思を反映して。そのためにやはり過去というものを踏まえなか...全文を見る
○石原参考人 それから、中央と地方の問題ですが、例えば、NHKは発表しなかったけれども、各知事に、もし新しいガイドラインが発効したときにはどういう条件でこれをのみますかというアンケートで、私一人だけが、私は無条件でのみます、協力します。たった一人の知事だそうです、発表されませんで...全文を見る
○石原参考人 去年、地方分権一括法なるものができた。大変格好いいのですけれども、五カ条の御誓文みたいに、五カ条の御誓文は内容があったけれども、つまり実質のない法律でして、どんな行政だって財政が伴うわけで、それを保障する財源、税源の分与というものが中長期でしょう。国会の中期、長期と...全文を見る
○石原参考人 御同感ですね。きょうそちらにおいでの中曽根先生に私は誘惑されまして、物書きのころに生まれて初めて政談演説を、中曽根さんがかつて唱えていらした、首相は国民投票で選ぼうというキャンペーンで、高崎まで行ってやったことがあるのですけれども、私は、やはりその方が、時間的、空間...全文を見る
○石原参考人 ごくごく私ごとでありますから、いずれにしろ昔の名前で出ていますから、よろしくお願いいたします。
○石原参考人 私は、中江兆民のその文章を読んだことがないんで、あなたのおっしゃることに正確な認識を持ち得ないと思うんですけれども、決して私は、有色人種の中で唯一強大な軍事産業国家たり得た日本の政治的な意味合いがすべて一〇〇%ポジティブなものとは思いません。  現に、日露戦争に日...全文を見る
○石原参考人 私が参議院にいたころは、参議院は衆議院のカーボンコピーだと言われましたが、今はむしろ非常にその役割というものを発揮してきて、チェック・アンド・バランスというのでしょうか、その存在感が出てきたんじゃないのでしょうか。  私は、いろいろ不満もうっくつしたものもありまし...全文を見る
○石原参考人 私は、全国区の参議院をやったのは非常によかったと思うのです。これが最初、憲法で決められたとき、こんな社会で全国を走り回って、もうへとへとになるぞという反対論があったけれども、結局かつての形になる。私が立候補したときには、ジェット機も飛び、新幹線の一部も走っていました...全文を見る
○石原参考人 それは、最初に申し上げたように、平和憲法という名前に変わった時点から、憲法というのが非常に理念的なものにとられ、つまり平和という理念の象徴のような存在になってしまったことで、非常に膠着した状況が現出してしまったんじゃないでしょうか。  繰り返して申しますが、司馬遼...全文を見る
○石原参考人 全くおっしゃるとおりですね。  私は、歴史は、自分が生きている時代から遡行して、お父さん、お母さんのころ、じいさん、ばあさんのころ、ひいじいさん、ひいばあさんのころの歴史から逆にさかのぼっていった方が、子供たちにも強い関心の対象になり得ると思うのです。古代から始ま...全文を見る
○石原参考人 お言葉をちょっと返すようですけれども、前段のあれですが、日本がやった戦争だけがひどいんじゃない。戦争というのはみんなひどいもので、だれも望まない。しかし、依然として起こる。それを、日本は日本の立場で、この地政学的な条件の中で、まず日本のため、そして隣人のために、どう...全文を見る
○石原参考人 都政と国の防衛力というのは、かかわりはありますけれども、直接結びついた問題じゃありませんが、必要とされれば、私は自分の所信をはばかることなくいつでも述べます。それをまた都知事としての判断として都民が評価されたらいい。  ただ、私は、今の憲法九条は、逆さに読んだって...全文を見る
○石原参考人 ちょっと一言だけ、会長。  それは、あなたのおっしゃることはわかります。世界で日本の理念を称賛する一部の人はいるでしょう。では、どこの国が日本に続いて自分の国の戦力を放棄しますか。その国があらわれてきてくれるのなら、私はいささか世界を見直すけれども。日本の九条を礼...全文を見る
○石原参考人 その前に申し上げますが、ちょっとあなたの解釈が違うんでね。  私は、日本の現実の混迷のすべての原因が現行憲法にあるとは言っていません。ただ、日本が自己決定ができない、トインビーが言ったみたいに、その能力を欠いているがために国家が崩壊しかねない、そういう危機に来てい...全文を見る
○石原参考人 私は、日本で徴兵する必要はないと思います。  それから、尖閣諸島にしろ竹島にしろ、これは違った形の紛争ですけれども、それを解決するために私はじかに武力を持ち出すのは愚の骨頂だと思います。しかし、武力があるんだかないんだかわからない、自分の国土を自分の責任で守るとい...全文を見る
○石原参考人 それは、どんと基本法としてあるものですから、みんなが精通しているはずのものだけれども、しかし、日本に限らず、どこの国の国民だって、自分の国の憲法を精査して読んだ人はいないと思うし、大体、経済人だって読んじゃいないんだ、偉そうなことを言うけれども。  それで、例えば...全文を見る
○石原参考人 そうですね。やはり歴史的な正統性があるかどうかということをもう一回歴史の中でとらえ直して、歴史的な正統性というのは、つまりあの時点での日本人の意思がどれだけそんたくされたかという、立案からですよ、私はやはりそういうことを自分で問い直してみる必要があるんじゃないかと思...全文を見る
○石原参考人 確かに、政治の大眼目というのは、どの国でも国民の生命財産の保持ということで、その財産の中には国土も入るわけです。日本人は、アメリカに対する一種の信仰が普遍してしまって、すべて最後はアメリカが解決してくれるというような変な妄想みたいなものが定着してしまった。その限りに...全文を見る
○石原参考人 私は、日本はいろいろな力を持っていると思いますね。それは、国の財政が疲弊していても、日本全体、国民が持っている金融資産は世界にフローしているものの三分の一強あるわけですし、技術だって日本人が関心ないだけで、ヒトゲノムなんて最初の読み取りをやったのは日本人でしょう。そ...全文を見る