石原慎太郎
いしはらしんたろう
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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11月21日 | 第153回国会 衆議院 国会等の移転に関する特別委員会 第4号 議事録を見る | ○石原参考人 多分、首都機能移転というナショナルプロジェクトに関しての参考人としての私の意見陳述はこれが最後と思います。しかるがゆえに、このプロジェクトにほとんど疑義、反対を抱いている過半の国民、そして千二百万の東京都民、また、首都機能というものを構成している首都圏七都県市の三千...全文を見る |
○石原参考人 事前にあちこち手を尽くしてこの私たちの疑義に関しての回答を得ようと思いましたが、一向に答えが返ってこない。 私は、国民の税金を膨大に使うナショナルプロジェクトの展開でありますから、こういう審議というものは、疑義を晴らした上で、あくまでも開かれた、公平な、公正な形...全文を見る | ||
○石原参考人 要するに、こういう参考人を羅列することそのものも、私はこれは一種の暗黒裁判だと思う。だから私はここで、だれもが感じている疑義を、最近手に入れた資料も含めてお尋ねしているわけです。これに対して回答していただきたい。(発言する者あり)委員会に尋ねているんですよ。(発言す...全文を見る | ||
○石原参考人 ですから、この最終段階でいまだに滞っている、私だけじゃなしに国民なり都民が抱いている疑義に対して回答願いたいんです。もしあれでしたら、閉会して理事会を開いていただいても結構ですし、その席でも結構ですから、私たちの抱いているその疑義に対して正確な御回答がない限り、私は...全文を見る | ||
○石原参考人 ですから、理事会をお開きになっても結構ですから、後日になっても結構ですから、私、こういう疑義をここでインパブリックに表明することも大事だと思って改めて繰り返したわけでありますけれども、その疑問に正式な回答がない限り、私、責任のある陳述ができませんので、後日にさせてい...全文を見る | ||
○石原参考人 先般も、委員会を代表する委員長に、私、お電話で質問もいたしました。それから、衆議院の、国会対策委員長であります、自民党の国会対策委員長であります大島さんを通じても、自民党の理事諸君にもその意向をただしていただくようにお願いしました。返事は返ってきません。 | ||
○石原参考人 でありますから、皆さんが構えていらっしゃる質問に私も責任のある返答をし、この問題に非常に不安と疑義を抱いている多くの国民を代表しての私の意見を陳述するためにも、その私の意見の開陳というものが今後の審議の中でどういう位置を占めるのかということを私自身心得るためにも、先...全文を見る | ||
○石原参考人 委員会全体の議事進行についての熱意のほどは抽象的に理解いたしましたけれども、仄聞といったって、こういう資料があるわけですね。その中で、与党の筆頭理事でしょうか、この問題の副会長をしておられる田野瀬さんが、かつての決議と違って、今国会では四カ所立てで比較考量すると言っ...全文を見る | ||
○石原参考人 今の田野瀬委員の発言ですと、平成十二年五月十八日、衆議院国会等の移転に関する特別委員会の国会等の移転に関する決議というのがありますね。その中に、「まず、国会等の移転先の現在の三候補地を一箇所に絞り込み、その上で、」云々とありまして、「東京都との比較考量を通じて、移転...全文を見る | ||
○石原参考人 そうすると、東京と三者を並列して審議するのではなくて、あくまでもこの委員会の責任で三候補地を一つに絞り込んで、その上で一対一で東京と…… | ||
○石原参考人 最終的には一対一でやっていただけるわけですか。 | ||
○石原参考人 わかりました。 | ||
○石原参考人 この資料を手に入れたのはごくごく最近のことでありまして、あちこち手を尽くしてその信憑性というものを私なりに検討したのですけれども、さっぱりわからぬので、この場所に疑問を持ち込んでお話しすればストレートに疑義が解消し、私も晴れ晴れと自分の意見陳述ができると思いましたの...全文を見る | ||
○石原参考人 おっしゃるとおりだと私は思います。 この委員会の審議がその後本会議にどういうふうに持ち込まれるか私予測がつきませんが、しかし、やはりもっと開かれた、つまり、どこかの町を合併するとかという問題じゃなくて、首都というものの機能を移すということは、これは歴史的な一つの...全文を見る | ||
○石原参考人 おっしゃるとおりだと思いますね。 かつてバブルのころの、この首都機能移転が持ち上がったときの東京なら、東京の大都市の集中というのは、結局、いい点も悪い点もあったんでしょうけれども、悪い点が、極端に一番わかりやすい地価という形で出ていましたね。それは、新しい事業を...全文を見る | ||
○石原参考人 あなたの言うことは、感覚的にわかるようで、論理的によくわからないんだな。 集中、集積というものは文明の趨勢であって、私は、それを認めた上で、その集中、集積をいかに運用するかということが大事だと思うんですよね。ですから、それをまたばらばらにするために金かける必要は...全文を見る | ||
○石原参考人 変えて、何をどこまで移すのよ。 | ||
○石原参考人 今、規模の構成を変えたら、日本の国家そのものがかなり大きな国で、それを運営する機能というものはそう簡単に、それは役人の数を減らしたり議員の数を減らすのは僕は大賛成だけれども、それでもやはり個人個人の負担というのは物すごく大きくなってくるし、機能そのものの総量というの...全文を見る | ||
○石原参考人 要するに、この委員会の審議というものがもっとディスクロージャーされて国民の関心を引きつけなければ、国民の意見というものも出てきようがないし、反映されようもないわけですね。 そういう努力を私なりにしてきましたし、ただ、それは東京ひとりがばたばたしてもまさに蟷螂のお...全文を見る | ||
○石原参考人 さっき挙げられた数字ですけれども、これはちょっと、もうコンセプトが違うのですよ。あなたの言う四兆円というのは、約十万人の都市でしょう。私たちの試算は、国会、最高裁判所、中央省庁のすべて、将来、成熟段階で五十六万人の規模の都市という形で、おのずと数字も違う。この数字は...全文を見る | ||
○石原参考人 何かあなたのおっしゃっていること、よくわからぬがね。 私は、確かに高い声を出したかもしれないけれども、それは冷静に怒っているのでね。 それから、東京の出した資料が冷静さを欠いているというのは、とてもおかしいですね。 だったら、国なら国の資料とすり合わせる...全文を見る | ||
○石原参考人 いや、違い過ぎるって……。その背景にあるものが違っているんだったら…… | ||
○石原参考人 だったら、幾らでも今度できますよ。そういう作業をしたらいいじゃないですか、委員会が請求して。 | ||
○石原参考人 いや、東京が出している。そうしたら二種類のものをつくったらいいじゃないですか。 例えば、人口五十六万に想定するのか、約十万に想定するのか、これだって物が違ってくるでしょう、背景が。二通りの資料をつくったらどうなんですか。 | ||
○石原参考人 それなら、十五万と十万でつくりますよ。それで、そのすり合わせをしていただきたい。 それから、首都機能移転、首都移転、これは言葉のあやみたいなようで、実は大事なことでありまして、つまり、首都というものは一体何かという定義を、再三要請をあれしているけれども、法制局を...全文を見る | ||
○石原参考人 ああ、では辞書を読んだらいいよ、もう一回ちゃんと。あなたの言っていることはよくわけがわからぬ。 | ||
○石原参考人 いやいや、そうじゃない。では定義をしてくださいよ、あなた。 | ||
○石原参考人 それだけじゃないでしょう。 それでは、元首のない国は何なのですか。元首のない国は大統領がいるか。 | ||
○石原参考人 ですからね、国家の元首がいるところだけが首都ですか。 | ||
○石原参考人 はあ、それはおかしいな。初めて聞いた定義だね。 | ||
○石原参考人 いや、首都機能移転、要するに国家の中枢の機能を移転すれば、首都が動くことになるじゃないですか。 | ||
○石原参考人 まず三点目からお話ししますが、私は終始反対でありました。 これは金丸という好ましくない政治家が突然言い出しましてね、社会党まで籠絡されて、みんなるんるんで立ったの、起立して。私は金丸さんの割と近くに座っていまして、金丸さんが、おい、石原君、君反対かいと言うから、...全文を見る | ||
○石原参考人 規制緩和というのは遅々としてはかどりませんが、それでも、つまり外圧などがあれば、しなくていい緩和までした節もあるし、自由化も進みましたな。 でも、やはり経済というのは、官僚統制国家に限らず、行政というものにいつもパッシブに非常に影響を受けやすい存在だと思います。...全文を見る | ||
○石原参考人 その限りでは、私はおっしゃるとおりだと思いますね。バックアップのシステムがないというのは非常に不安ですし、それがやはり一つの大きな保険にもなると思うんです。先般の貿易センタービルだって、モルガン・スタンレーなんという、本社があそこにあって、全滅したわけですな。しかし...全文を見る | ||
○石原参考人 ですけれども、この距離、クラスターとクラスターの距離を考えて。これは同じ縮尺ですから。 | ||
○石原参考人 しかし、それは分散しているんでしょう。 | ||
○石原参考人 だから、それは議論したらいいじゃないですか、資料を比べて。 | ||
○石原参考人 それから、ちなみに申しますと、これは現地の候補地の出した資料にのっとってつくった図ですから。 | ||
○石原参考人 何度も国会等の等に何が入るかという質問をしているんですよ。「「国会等」の定義である「国会並びにその活動に関連する行政に関する機能及び司法に関する機能のうち中枢的なもの」が具体的に何を指すのか、との御質問についてですが、更に具体的に言えば、「国会」としては、衆議院・参...全文を見る | ||
○石原参考人 それから、今の御発言で、私は、国会の決議というのは非常に大事なものと受けとめている、私も国会に二十五年いましたから。ただ、国会の決議にもいいかげんなものは随分あるじゃないですか。金丸なんて、けしからぬ、非常に悪い影響力を及ぼした政治家にみんななびいていて、あのときに...全文を見る | ||
○石原参考人 いや、ただ、私は、国会を重視して、尊重しているから…… | ||
○石原参考人 私は、インテリやくざだから品がないかもしれませんが、しかし、国会の決議、国会の権威といいますが、ある悪い影響力を駆使した政治家にこびて、明らかにそうですよ。いつ、どことも決めていない(田野瀬委員「私はいなかった、国会にいなかった、そのとき。国会にいない人はいっぱいお...全文を見る | ||
○石原参考人 いや、だから、過去の歴史を知って物を言ってもらいたいというの。歴史を知って物を言ってもらいたい。あの決議…… | ||
○石原参考人 二十一世紀における日本のあり方、形については、これはもう議論百出でしょうから、ここで私が申し上げても長い話になりますけれども。 この政治イシューについて国民の関心を喚起するというのは、いろいろな方法があるでしょう。しかし、やはり政府も動きませんと、政府自体がこの...全文を見る | ||
○石原参考人 僕は伴野さんが数字の方の専門家と知りませんでしたけれども、数字というのは本当に、ひとり歩きしたり、人間の恣意によって幾らでもレトリックできるわけですから、数字だから必ずしも正確無比ということは、私はあり得ないと思います。 ただ、やはり一つの物を論じる取っかかりに...全文を見る | ||
○石原参考人 どうもありがとうございました。いろいろ失礼いたしました。 ————————————— |