石母田達

いしもだたつ



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石母田達の1973年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月06日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第2号
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○石母田委員 きょうは会議の性質上きわめて限られた時間ですので、私も労働基本権の問題と大量処分の問題につきまして二、三の質問を単刀直入にいたしますので、お答えのほうも簡潔にお願いしたいと思います。  まず最初に政府当局から、昭和二十八年から昨年四十七年度までの、公務員並びに三公...全文を見る
○石母田委員 このような二十八年来、あるいは公務員関係は三十一年以来、八十万名以上の大量の、直接政府の職員あるいは政府が監督すべき公共企業体の職員をみずからの手で処分をしておる。そして最近の農林省のある公平審理の内容を見ますと、そこでは争議行為による支障がないというふうにいわれて...全文を見る
○石母田委員 自分が処分して、政府委員からその理由――あなたが責任者でしょう。責任者の責任ある答弁をお願いいたします。
○石母田委員 そうではなくて、いま公務員や公共企業体関係労働者に、憲法二十八条にある勤労者の中で、特に争議行為を全面的に禁止しなければならぬ、こういう理由について述べていただきたいと思います。
○石母田委員 いまの見解は、政府の統一見解と見ていいですか、副長官。
○石母田委員 非常に理由にならない理由だと思いますけれども、私は、こういういま述べられた国家公務員法の、いわゆる昭和二十三年の争議行為を全面的に禁止する改正、あるいはまた公労法の制定、これが当時マッカーサー書簡に基づくもの、こういうふうに理解しておりますけれども、この問題について...全文を見る
○石母田委員 副長官、あなたは、これはいつ制定されたか知っていますか。これは占領当時ですよ。憲法の上に占領軍の権力が支配しておる、日本国民が憲法による活動、あるいは政府でさえも憲法による発言権がなかった時代ですよ。こうした時代にどうして憲法でやれるのですか。
○石母田委員 副長官、どうですか、これもけっこうでございますということですか。
○石母田委員 副長官にお尋ねいたします。  あなたは、この二十三年の公務員の争議行為を全面的に禁止した改正案の趣旨並びに公労法が提案されたときの趣旨を知っていますか。
○石母田委員 副長官、答えてください。
○石母田委員 さっきから政府委員、政府委員と言っていますが、あなたが知っているというのですから、知っていることだけは答えてください。
○石母田委員 それでは事実を申し上げます。  国家公務員法の一部を改正する法律案の提案理由として、その当時、十一月十日、吉田国務大臣は、こう述べております。「國家公務員法は、新憲法の精神にのつとつて、新たな基盤の上に國家公務員制度を打立てるために、昨秋第一回國会において制定され...全文を見る
○石母田委員 それでは次に、政府は全面的な争議行為の禁止ということを論拠にしておりますが、そういう論拠と、最近の最高裁判決の関係で、特に中郵事件さらに都教組の事件の最高裁の判決について政府はどのように考えておられるか。
○石母田委員 政府の労働大臣それから総理府の長官、並びに副長官にお尋ねしたいと思いますけれども、この中郵事件や都教組の事件の判決の中で、これまで争議権の全面禁止の論拠になっていた政府の見解と矛盾するものが出ておると思いますけれども、そういう点についてどう考えるか、いまの順序でお答...全文を見る
○石母田委員 ちょっと、さっきから――やはり指名した人にやっていただきたい。
○石母田委員 政府は公制審の第一次の会議におきまして、争議権について使用者側委員意見として、憲法十五条を援用しまして、公務員等は全体の奉仕者であるから、対等関係にある民間労使間において認められている争議行為は、本質的に許されない、こういうふうに述べております。ところが、先ほど申し...全文を見る
○石母田委員 いまの見解について、さらにお尋ねします。そのような見解であるならば、最高裁のこのような判決は尊重する必要がない、考慮する必要がないということですか。
○石母田委員 質問に答えてないのです。私が言っているのは、先ほど言ったように政府がこれまで使用者側委員として公制審やその他で述べていた見解、つまり憲法第十五条を援用して、国民全体の奉仕者であるから争議行為は禁止するということは、そういうことを根拠として全面禁止をすることは許されな...全文を見る
○石母田委員 私はきょうの政府、また関係当局の責任者の答弁はきわめて不十分だと思う。責任者として答えられない。このような八十万人以上の人々を処分しておきながら、その理由さえも明確でない。またこれらの処分している法律あるいは諸規定は、占領下の時代にマッカーサー元帥の直接の指示と援助...全文を見る
02月27日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第4号
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○石母田委員 私は労働大臣の所信表明に関連いたしまして二、三の質問をしたいと考えております。  その一つは賃金政策の問題、もう一つは鉛中毒患者の労災認定に関する問題、第三に長期疾病者の、いわゆる長期傷病補償給付扱いをすることによって出てくる解雇問題、こうした三つの問題を中心にい...全文を見る
○石母田委員 議事録をしっかり読んでもらえばいいと思いますけれども、田中首相は、認めた形の、認めない形の、そういうあいまいなものじゃないのです。はっきりと、このことは労働者に負うところが非常に大きいと考える、低賃金であった事実は認めるが、それだけが変動相場制を招いたものではない。...全文を見る
○石母田委員 円の最大の根源がどうのこうのというところまでは、まだ議論がいっておりません。私の低賃金の事実を認めるのかどうかという質問に対しまして、過去にはそうであったということについては総理と同じ見解だけれども、現在その低賃金が続いているかどうかということになるとニュアンスが違...全文を見る
○石母田委員 生活保護基準というのはわかりませんか。――じゃいいです。  いまあなたの日本の賃金に対する考え方が――政府がきめている、主として主導権を持って指導して決定している最低賃金法に基づくお金が、日額千三百六十一円、月額にしますと手取り大体三万三千円くらいです。それから失...全文を見る
○石母田委員 私の言っておるのは、あなたのさっき言った、日本の賃金は、いま上昇率世界で一番上がっているから、あまり安い賃金じゃないと思っている、こういうことが具体的に数字で出ている。これは、あなたの賃金政策の基本ですかということを大臣に聞いているわけです。きめ方を言っているのでは...全文を見る
○石母田委員 これではっきりしたと思います。前の二人の方はきめ方ですから、私は関係ないと思うのです。そういうことを質問したのじゃないのです。  いま労働大臣が日本の労働者の賃金について、過去は低賃金であったことは認めるが、現在の賃金についてどう考えるかということが出された。政府...全文を見る
○石母田委員 時間がどんどんたってしまうので、事実だけ答えてください。あなたの答弁が長くなってしまうので、私が間違いありませんねと言ったら、そうですとだけ言ってくださればいいのです。その理由まで述べられますと、私のほうで時間を引いてもらわなければならぬのです。  では、政府がそ...全文を見る
○石母田委員 そうしますと鉛中毒患者にとっては、あなたの言う、そういう基準の上で、しかも業務上に起因すると、二重、ダブルの条件ということになるのですか。
○石母田委員 あなたは、その基準以下の者については、それは治療を要しないものであると、そしてこれは健康管理だけが必要なんだというような発言を前回の、六十八国会か、寺前議員の質問に対して答えたというような記憶はありますか。
○石母田委員 あなたは、この問題について寺前さんの質問に答えてこういうことを言っておられるのです。それは「業務上外の疾病としての認定基準と、昨年七月に出しましたこの考え方は、」先ほど言ったものですね、「その基準以上であれば治療を要する、それ以下である人については、健康管理は必要だ...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、いまここに氷川下セツルメントの山田信夫医師の、この今泉さんについての所見といいますか、そういうものがあるのです。この今泉さんは古河電池といういわゆる鉛関係の職場で二十何年間つとめてこられて、しかも充てんという作業ですから、あなたたちのいう、労働省令でき...全文を見る
○石母田委員 そういうことはみんな言うんだ。いまの公害病なんというのは、自分たちに都合のいいほうから見れば、あれはみんな病気ではないんだ、自分のほうに原因がないんだ――ところが、ああやって患者の人たちが十何年間かかって、そしてきつい判決が下されるでしょう。あれだって、みんなあなた...全文を見る
○石母田委員 ちょっと発言。そんなことは書いてある。私の質問したところにそんなこと……。三十二名が却下されているということで事実を言っているでしょう。
○石母田委員 これは大臣でさえそう言っているでしょう。この問題について、十分検討しなければならない問題が出ているのです。  それで、こういう専門家がきめたから、もう金科玉条のようにして、結果としては気の毒な人をたくさんつくっている。そういう家族や患者の人たちがどんなに大きな苦し...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、第一回の審査会の中で、立原事務官、これは労働省の労災補償課の方ですね。この立原事務官に対して審査長から――この立原事務官から、何回かにわたって監督署が臨検監督した事実を述べて「四十六年九月、十月臨検監督されますと、その調査事項と調査結果というのは、監監...全文を見る
○石母田委員 それは、いつといつですか。
○石母田委員 二月八日というのは、ことしですね。
○石母田委員 ことしの二月八日。第一回目の審査会は四十七年の一月二十日ですよ。そうして、それから一年ちょっとたっているけれども、それを出すのに、どうしてそんなに手間どったのですか。
○石母田委員 あなたがそう言うなら、私のほうから言いましょう。  審査会の数が少ないから出せない、これがおもな理由ですね、あなたの言うのは。ところが第二回の、あなたの言われた十二月二十一日の審査会で、立原事務官は、前回つまり第一回に求められた資料の提出については、監督課より――...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、その審査長が求めた文書あるいは資料というものは、この労働保険審査官及び労働保険審査会法の第四十六条第一項の、審査会は、審理を行なうため必要な限度において、職権で、保管者に対してその提出を命ずることができる、こういう内容からいいますと、あなたの言うのは、...全文を見る
○石母田委員 あなた、その必要のないようなということを言うけれども、今度の出したものでも内容を見ますと、これは重大なことをいっているのですよ。  FC工場のところについては、たとえば局所排気装置をつけろというようなことを。これは先ほど述べた予防規則の第六条や七条の二に明らかに違...全文を見る
○石母田委員 私はあなたたちの立場の主張を言っているのじゃない。そういう監督署がやった資料の提拠が、第一回目に求められているときに、これが出てないでしょう全部。そういうことについて、あなたは必要のない内容があるからだと言っているけれども冗談じゃないですよ。これあなた見ましたか。見...全文を見る
○石母田委員 そうすると具体的に、そういう審査長が求めている資料はすべて審査会に提出する、あるいはそれを妨害するような通達なんというのは全然ない、こういうことで理解していいのですか。
○石母田委員 ちゃんと求められている資料は、すべて審査会に提出するということはいいんですね。これは審査会が必要と認めたものですよ。それについての提出を求められたものは、提出するかということを聞いておるのです。
○石母田委員 今泉さんに対して会社から、もし審査会で認定外としたならば解雇するという通知が来ているのです。そうしますと、子供をいま二人かかえて、ほとんど収入が途切れていて、カンパによって暮らしており、また医療費においても相当病院に負担をかけておる、そういう実情にあって、またその上...全文を見る
○石母田委員 敏速にやられていい部分と悪い部分があるのですよ。さっき言ったような一方的な打ち切りをどんどん迅速にやられたら――それを一方的にやってはいけないと私は言っているので、政府は、そうじゃないでしょう。それをあなた迅速に強行するというのなら、これは重大問題です。とにかく時間...全文を見る
03月03日第71回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第2号
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○石母田分科員 私は、きょう、港湾問題について質問したいと思います。  三十分というきわめて限られた時間でございますので、回答のほうも簡潔にお願いしたいと思います。  それでは初めに、私はいま港の中で非常に関心を持たれている一つとしまして、港湾運送事業法の「改正」というものが...全文を見る
○石母田分科員 そうしますと、今国会に提出したいけれども、するまでに至っていないというふうに理解してよろしゅうございますか。
○石母田分科員 それでは、いま審議会の指摘があったことに基づいてそうなされているという発言がありましたけれども、この特別委員会の報告の冒頭に、この報告をまとめたのは「運輸当局の原案(通称「六・一六試案」)を審議した結果、ほぼ原案どおりにまとめたもの」であるというふうに書いてありま...全文を見る
○石母田分科員 結局、運輸当局がかなり指導権を持って審議会に提案し、その経過の中で出して、そしてその結果こういう報告ができた。また十月のこの基本方針を見ても、運輸省当局、港湾局の考え方というふうに私どもはとっていいと思います。そこで、その基本的な考え方の中に、「コンテナ埠頭、サイ...全文を見る
○石母田分科員 それではちょっと論議になりませんから……。しかしこれまで運輸省の港湾局が示された基本的な方向というのは、ここにいま示された考え方、特にあなた自身が、また岡田港政課長が海事新聞などに発表されている論文などを見ましても、結局こうした特定港湾運送事業あるいは専用埠頭とい...全文を見る
○石母田分科員 時間がありませんので、できるだけ簡潔にお答え願いたいのですけれども、そうしますと、先ほど、いままで交渉の中でも局長自身も答えられているように、メリットが港湾利用者にあるから港湾利用者にも一定のいろいろな負担もしてもらわなくちゃならぬ、こういうことですから、そういう...全文を見る
○石母田分科員 そうしますと、今度が、先ほど労働者のほうにもしわ寄せが来るということとは限らないというようなことも言われましたけれども、前の国会といいますか、六十八国会の、昨年の五月十九日の内閣委員会におきまして、当時の丹羽国務大臣が「輸送方法の近代化によりまして、そしてそれの影...全文を見る
○石母田分科員 大体そういうことで、いまの改正の基本方向、政策、あるいはこの近代化というようなもの、その中で最も大きなメリットを受けるものは、いわゆる港湾利用者といわれる大企業、大資本でありまして、反対に一番影響を受けるものがはしけあるいは港湾労働者であるという方向は、明らかにな...全文を見る
○石母田分科員 最後に、年金の問題については、昨年の五月で、国会で若干の時間をいただきましてというふうになっておりますから、審議会になってからこうだというのではなくて、港湾労働者の切実な要求でありますこの問題について、真剣にもっとやっていただきたい。  同時にまた、いまの余剰は...全文を見る
○石母田分科員 回答には非常に納得いきません。この問題についてはあとでまたいずれの機会に質問を留保して続けたいと思います。  質問を終わります。
03月08日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第7号
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○石母田委員 私は初めに、前回の委員会で問題になりました、建設労働者の組合の国保の赤字問題についてお尋ねしたいと思います。  前回の論議の中で、この赤字の克服について厚生大臣は前向きに検討したいということを言われましたけれども、もう少し具体的にその中身を厚生大臣に質問したいと思...全文を見る
○石母田委員 その程度の前向きに検討したいということなのか。この問題については、御承知のように国会でも、第五十一国会でしたか、厚生大臣が、国保組合に対しても、いわゆる市町村国保の場合か七割給付になったときには十分均衡を失しないように考えていくとか、あるいはまた衆参両院におきまして...全文を見る
○石母田委員 御承知のように、この日雇健康保険の擬制適用が廃止されまして、その日かせぎの建設労働者、職人にとって、本人の十割給付あるいは傷病手当というものは、自分たちの命と健康を守る上できわめて重要なものであったわけです。そこで、いま、やむを得ずこうした国民健康保険組合を設立して...全文を見る
○石母田委員 いま大臣は看護婦不足について、医療機関が必要とする看護婦を充足させるように努力をする、こういうことを言われましたけれども、現にいま国立医療機関の中におきましては、いわゆる総定員法に基づく第二次定員削減計画によって、看護婦も含めて医療従事者の削減計画があるということを...全文を見る
○石母田委員 私は、その実施上、つまり医療従事者は減らすというようなことがいかに不当なものであるかということを、そういう結果論を言っておるのではありません。この国立医療機関の総定員法に基づく第二次定員削減計画の俸給表別削減率と、その年度別計画、こういう資料を出させたわけですけれど...全文を見る
○石母田委員 そうすると、行政管理庁のほうでやっているのだと思いますけれども、この計画はすでにもうなくなっているのですか。撤回されておるのですか。それとも実施段階でその医(一)、(二)、(三)については削減してない、こういうふうになっておるのですか。この計画自体はどうなんですか。
○石母田委員 そうすると厚生省から提出していただいたこの資料は、これは架空のものですか。この資料にある、行(一)五百十名、行(二)六百三十六名、医療(一)三十九名、医療(二)百三十名、医療(三)二百十三名、研究職四名、計千五百三十二名を昭和四十七年度、八年度、九年度と三カ年計画で...全文を見る
○石母田委員 私は実施がどうのこうのということを問題にしておるのじゃないことを先ほどから再三申し上げております。先ほど申し上げたような看護婦の不足で重大な事態が起きておる、あるいは医療従事者の不足によって国立医療機関という、直接政府が責任を負うところでも深刻な事態が起きておる。こ...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、いろいろ実情も考えた上で看護婦さんも一%減らしていい、こういうことですか。
○石母田委員 ですから、こういう計画を――これは結局総定員法の矛盾です。総定員法というものがいかに過酷なものであるか。医療内容を破壊する結果さえ引き起こすようなものですよ。こういう看護婦さんを含む医療従事者の削減計画について厚生大臣はどういうふうに考えますか。
○石母田委員 ですから、大臣が言っているように、こういうものを実際実施するということになれば、削れるはずはないのです。きょうは福田長官が来ていないから、私はこれ以上質問いたしませんけれども、政府機関が総定員法という法律に基づいて削減計画を出す。あまり削れない職種のところは削る率を...全文を見る
○石母田委員 いまの住宅の問題ですが、アンケートとか、実態調査とか、希望なんかとったことがありますか。
○石母田委員 大至急、実態と希望をとっていただきたい。というのは、私が交渉の過程で聞いたんですけれども、そういう希望があるかどうかわからぬ、つまり御主人のつとめの関係で、病院のそばに建てたとか何とかいっても、はたしてそういう希望者があるかどうかということを言っておられた方もいたか...全文を見る
○石母田委員 それから保育所の問題ですが、いまの四十八カ所を五十八カ所にして、いま八百名ちょっと入っておりますけれども、これで施設数がいま二百五十六ですか、それで一万名以上の既婚者がいるわけですから、これではあまりにも少ない。しかもこの調査を見ますと、政府で建てているというのは一...全文を見る
○石母田委員 「若干欠けるところ」じゃなくて、私から見ると、つまり建物を直接建てるかどうかということだけじゃなくて、使用者としての政府として、責任をもっているかどうかということを見ますと、たとえば保母さんの身分にしましても、これは全然保障がないわけですね。それから賃金にしましても...全文を見る
○石母田委員 それから「車送り」の問題ですが、これは組合の調べでも非常に通勤途上の事故がふえておりまして、最近数年間の中でも四百数十件も痴漢に襲われたり、野犬に襲われたり、酔っぱらいにからまれたり、そういう事故が起きているわけです。これは婦人ですから、重要な問題です。そういう意味...全文を見る
○石母田委員 もう少し具体的に答えていただきたいのですけれども、そうすると人事院規則では、とにかく片道二キロメートル以上四千円まで全額、あるいは八千円までは半額負担することになっている。そういう中で夜中に帰るというときにタクシーに乗る交通費も出さない、あるいはまた「車送り」という...全文を見る
○石母田委員 時間が来ましたけれども、あまりすごい答弁なんでびっくりしているのです。朝方に交代したらいいとか、通勤費を節約するためにいまの二・八体制とか、看護婦さんが特に基準法から除外されて夜勤をしているという実態について、あなたはあまりにも知らな過ぎる。これは厚生大臣、どう思い...全文を見る
○石母田委員 質問を終わります。
03月27日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第10号
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○石母田委員 それでは私、大きくいって三つの点を御質問したいと思います。  それは、一つは今度の改正の一つであります広域求職活動費について。もう一つは今度の法改正の理由になっております、多数の離職者が発生する状況というものの理由と根拠、これに対する日本政府の責任の問題これが第二...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、これはどうなんですか。三百キロ以上となりますと、沖繩それから北海道あたりからも含みますか。
○石母田委員 そうしますと、この予算の規模、一人当たりの基準はどの程度になっているか、そういう点についてお伺いしたいと思います。
○石母田委員 二億八千万、これを一万円で割って、全部使うということですか。
○石母田委員 私の質問したのは、広域求職活動費について一人当たり一万円ぐらいの見当で何人分、どのくらいの額を組んでいるか、こういうことです。
○石母田委員 先ほどの話でも五千数百人、あるいはこの調べによりますと六千人ぐらい今回退職者があるということで、特に沖繩関係が、資料によりましても四十七年度千四百名、四十八年度三千名という大量の離職者が予想される状況のもとで、あまりにも予算規模が小さいというふうに思いますけれども、...全文を見る
○石母田委員 どの程度上回るという予想はないのですか。
○石母田委員 さだかではありませんけれども、しかし沖繩関係は、先ほど言いましたように、千数百名、ことしは三千名。沖繩関係だけでもかなりの該当者が出るのじゃないかということは、当然わかるわけです。これの交通費、たとえば沖繩からの場合なんか、飛行機の利用についてはどうなんですか。
○石母田委員 いま沖繩から東京、大阪の話がありましたけれども、どちらでもいいですけれども、往復飛行機でどのくらいになるか御存じですか。
○石母田委員 そうすると、先ほどの答弁で、広域の求職活動における旅費と宿泊費を含むというふうに言われましたけれども、これはたとえば沖繩の場合、船賃でいってそうなんですか。
○石母田委員 それで、いまの答弁で有効な——職安が紹介した就職に対する、本人の実際に見てくるという先ほどの趣旨が実際に果たされると思いますか。鹿児島まで船で来て、それから大阪まで行って、そしてそこで泊って見てくる……。これは大臣、ちょっと答弁してください。
○石母田委員 労働大臣、いまのやりとり聞きまして、前よりよくなった、これは事実ですよ、ないものができたんだから。しかしこれで安心して行かれるようになる内容のもの、中身のものであるかどうか。ちょっと大臣、どう感じましたか。
○石母田委員 いまの答弁でもわかりますけれども、決して安心して行けるような状態ではない。非常に僅少ではあるけれども、いままでよりはいい。     〔委員長退席、竹内(黎)委員長代理着席〕 こういうことで、当然この人たちは金があって物見遊山に行くわけではないのですから、自分の一...全文を見る
○石母田委員 それから、この手続と方法なんですけれども、先ほど、職安の紹介ということを原則にするけれども運用の面については弾力的に検討してもいいというような答弁がありましたが、その内容について、こういう手続が非常にめんどうだなんというようなことはないのかどうか。それから実費払いで...全文を見る
○石母田委員 それでは、二番目の質問に移りたいと思います。  この資料によりまして、五千名ないし六千名、沖繩が三千名という離職者、解雇者数が出されておりますけれども、その根拠とおもな理由、これについて御説明願いたいと思います。
○石母田委員 これは、そうすると、過去の三カ年間の実績ということであって、最近のいわゆる基地整理統合というような、たとえば関東計画だとか、先ほど論議されたような問題の要素というのは入っておるのですか。
○石母田委員 先ほど、私の聞き違いかどうか知らぬけれども、関東計画でジョンソンとか朝霞の南地区とかいうところでは出ているというふうに聞いたんですが、間違いありませんか。
○石母田委員 それから、相模補給廠で近く千名以上の人員整理が出るという話を聞いているのですけれども、これも事実かどうかということ、そういうことがあるのかどうか。それはまた、二階堂長官でしたか、昨年の八月十二日でしたかね、一両年にあの戦闘車両の部門を閉鎖したいというような発言と関係...全文を見る
○石母田委員 横須賀基地でも近くその整理があるというような話も聞いておりますけれども、それはどうですか。
○石母田委員 いま、共同使用ということで自衛隊もあそこに一号から三号まで入っていますね。この共同使用の期間中はない、こういうことなんですけれども、自衛隊の共同使用の場合は、基地労務者は引き続いて使うとかなんとか、そういうことでいっているんですか。
○石母田委員 いま自衛隊の話が出ましたからお伺いするんですが、返還されたといわれる基地を自衛隊が肩がわり使用あるいは共同使用した場合に、基地労務者はどうなっていますか。また、どうなる見込みですか。
○石母田委員 そうでない場合というのは、自衛隊が使用しているために自衛隊のほうでまかなって、いままでの基地労務者は整理することもあるということですか。
○石母田委員 関東計画は、御承知のように六つの基地を横田へ集約する、こういう内容のものですが、今度の参議院の予算委員会で明らかにされたところによりますと、立川は返還予定地の二〇%を自衛隊が使用して、これは返還後も使用を希望、ジョンソン基地も一六%、これも返還後も使用を希望、朝霞が...全文を見る
○石母田委員 いま関東計画が三カ年計画で実施されていくという中で、こうして自衛隊の共同使用が引き続きそのままなされるという計画ですけれども、この関東計画によって基地労務者の整理がすでに出、あるいは見込まれるという場合に、自衛隊のこういう基地の共同使用あるいはそれの存続というような...全文を見る
○石母田委員 私の聞いているのは、米軍基地が返還される、同時に自衛隊が肩がわりしてそこに入るとか、まあ横須賀やその他の例、立川の問題もそうでしたけれども、いまそうした問題がだんだん多くなってきているという中で、それが基地労務者の雇用にどういう影響を与えるのかという問題についてお尋...全文を見る
○石母田委員 一昨日ですか、横浜の地区で四十八名の整理が発表になっておりますけれども、それが大部分はノースピア中心だということなんですね。これは、今度の国会の中でも出されたノースドックの自衛隊の共同使用という問題と関連ある内容のものかどうか。この点どうですか。
○石母田委員 関連がないということですけれども、今度は逆に、先ほど話の出た米海軍の横須賀基地及び横浜基地で、特にこのSRFが最近基地労務者を募集しているという事実はありますか。
○石母田委員 少数というのはどの程度の規模だと思いますか。
○石母田委員 SRFでいま消防員二十名、警備員二十名、船舶設備取りつけ工十一名、重車両運転手、車両運転手計六十八名で、百名以上の募集が行なわれているわけです。先ほどあなたはSRFでも人員整理の問題はいますぐはないけれどもという話でしたけれども、こうした募集が現実に片方で行なわれて...全文を見る
○石母田委員 あなたは私よりも知っていると思いますけれども、このSRF関係は一回返還の問題が出されて再びこれが使用されるというところです。こういうところで新しく募集されるということは、ミッドウェーなどのいわゆる横須賀の母港化、基地の強化と関連があることは間違いないと思いますが、あ...全文を見る
○石母田委員 それではお尋ねしますけれども、SRF、艦船修理部が返還された場合と、このように返還が取り消されて引き続き、自衛隊とも共同使用ですけれども、米軍によって使われるということは、横須賀の基地の機能の問題について、返還された場合とそうでない場合、どういうふうに違うか。もっと...全文を見る
○石母田委員 いままで引き続き米海軍が使ってそうしたというのではなく、一度返還という問題が出て、基地の整理統合ということが出ましたね。そうした場合、つまり返還した場合、米軍が手放した場合と、それがこういうふうになって米軍も引き続き一部使う、ほかのほうも使う、こういうような状態にな...全文を見る
○石母田委員 この問題については、今度の横須賀だけではなくて、基地の整理統合によっても基地の機能は低下しないというような意味のことを、一月の二十三日の日米協議委員会の発表文にも書かれたように思うのですけれども、そうですね。
○石母田委員 田中首相も三月二十三日の参議院予算委員会の総括質問に答えて、現在の基地の整理統合は国民が望ましいと見ている、結果として米軍の戦力が弱まらないとしても、それは安保条約上必要ということだというふうに言っております。ここで大きな問題として二つ言っておるわけですが、結果とし...全文を見る
○石母田委員 いまあなたが言うようなことが今度の基地整理統合の目的である、実際にそうなっておればこれはそうでしょう。ところが現在の基地整理統合は、米軍がはっきり発表しているように、基地の機能を低下させない。つまり基地の機能とは何か、これは明らかに軍事的な目的でしょう、朝鮮戦争の場...全文を見る
○石母田委員 そういう点では、あなたもいま率直に言われたように、自衛隊に貸すことあるいは共同使用、肩がわりさせることは、国民は、望ましいとか、あるいはあなたが先ほど言われたように住民に役立つというふうには考えていない。ただそれが非常に狭い範囲で限られて、あとの部分は住民にとってよ...全文を見る
○石母田委員 先ほど申し上げました三月二十三日の参議院予算委員会で、わが党の岩間議員の、いまあなたが言われたように、大平外相が日本側の要請でやったというふうに言っているけれども、関東計画が出された昨年一月のサンクレメンテ会談後、当時の福田外相は米側が関東計画の構想を示したと言って...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、日本側がかねて要求していた基地の整理統合というのは、基地の機能を低下させない、あるいはまた自衛隊も、その何割か知らぬけれども共同使用、肩がわり使用できるような基地整理統合を要求していたのかどうか。
○石母田委員 これまでの答弁でも大体明らかなように、現在の駐留軍関係の労働者の解雇あるいは整理、こういう問題は、このような基地整理統合というようなことが一つの大きな原因になっている。しかもその基地整理統合が、先ほど言われたような、いわゆる住民の側に基地が返ってきて、そして住民の側...全文を見る
○石母田委員 ここに政府としての、国としての責任という問題の欠如があらわれている。あなたたちは、今回の趣旨説明によりますと、駐留軍離職者につきましてはその生活の安定につとめてきたところであります、このつとめてきた内容の中で、どの党のものであれ、よりいいというものについてはすべてこ...全文を見る
○石母田委員 労働省どうですか。
○石母田委員 質問の意味は、そういう実態調査をしたことがあるかどうか、追跡調査をしたことがあるか、あればその内容ということなんですけれども、どうですか。
○石母田委員 労働大臣、私は施設庁は施設庁の立場から、これは同じ政府ですけれどもやはり立場はちょっと違いますからね、その施設庁が調査するのも私はいいと思うのですけれども、労働省は労働省できちんと独自に調査をして、そして離職者が、一体どのくらいの年齢の人たちが、先ほど言ったようにど...全文を見る
○石母田委員 それじゃ時間が、私、約一時間で、寺前さんと時間を分けていたしますから、私の食い込んだ分は寺前さんのほうでやってください。  私は最後に、若干この改正の内容について、生活安定ということで御質問したいのですけれども、というのは、一つは特別給付金の増額ですね、あるいはそ...全文を見る
○石母田委員 そういうことで質問します。
○石母田委員 いま、ちょっと発言のことがありましたが、私、きょうこの時間で発言するということについてはお断わりしたのです。自民党のほうの理事の、私は協力の要請に従ってやったわけです。ですから、割り振りについては寺前さんと話してきめてほしいということなので約一時間ということ、あるい...全文を見る
04月03日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第12号
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○石母田委員 私は、きょう、先日新聞にも報道になりまして大きな反響を呼んでおります三井東圧化学の大牟田工場で起きたいわゆる「人体実験」問題について、質問したいと思います。  この新聞報道によりまして明らかなように、約四十名の当工場の下請労働者に、有毒な除草剤であります二・四・五...全文を見る
○石母田委員 いつもあなたの答弁に言いたいのですけれども、時間がないので、私は事実の確認だけ、そうなのかどうかということですから、そうならそうだということだけ答えてください。その後の労働省の見解については、あなたのようにどんどん先取りされてやられますと、非常に今後質問がしにくくな...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、やはりこのテストに大きな手抜かりがあったからということになると思いますけれども、さらに私は、このパッチテストという方法のやり方がまずかったというだけではなくて、このパッチテストというのは皮膚に張りつけて、薬品中毒の有無、程度を判定する方法だそうですけれ...全文を見る
○石母田委員 三月二十八日の参議院の公害環境特別委員会で、二・四・五TCPというのはベトナムでの米軍の「枯れ葉作戦」に使った農薬ではないかというようなことがいわれておりますけれども、こういうふうに使ったと聞いているか、あるいは使われる可能性のあるようなものなのか、そういうことにつ...全文を見る
○石母田委員 そういう「枯れ葉作戦」に使われるくらいですから、高い毒性を持ったものと思われますけれども、そうしたものの検査を行なう、しかもこれはすでに製造中止されているものです。この製造中止されたものを、その工場でいろいろ障害が出て、組合や労働者のほうからも要請があって、その問題...全文を見る
○石母田委員 いまの答弁を聞きますと、こういう薬品のパッチテストが許されていると言われますけれども、PCPでは許されているのですか。特定化学物質等障害予防規則というのがありますけれども、この中でPCPパッチテストの問題は書かれてませんよ。どうですか。
○石母田委員 この特定化学物質等障害予防規則では、パッチテストについてはPCPについて許されていますか。
○石母田委員 ないでしょう。大牟田の労働基準監督署の久保山正信第二課長、その人ははっきりPCPの検診方法についてパッチテストは書いてないといっておるのです。ですから、先ほどの答弁で、専門家の話を聞いて、あなたは認められているというけれども、その点については間違っているでしょう。あ...全文を見る
○石母田委員 間違っていたら間違っていた、知らなかったら知らなかったでいいんだ。いまうしろを向いてわかったんだからね。非常に不愉快なんだな。何もその点は、お互いに間違いがあるのだから、それで正しい方向に認識を改めたらそれでいいのです。  またもう一つ、熊本大学の医学部の野村茂教...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、私は、労働省がまず見解として発表した、詳しく調査して云々というふうにこれには書いてありますけれども、いまのあなたの答弁を聞いても、詳しく調査をしたというふうには思えません。そしてしかも、そのパッチテストというものは、どう見ても、ガーゼにしみ込ませて背中...全文を見る
○石母田委員 さっき聞いたでしょう、「枯れ葉作戦」に使っているんだということを。
○石母田委員 いまうしろのほうで、枯れ葉にはあるかもしらぬけれども、人体にはあまり毒はないのではないのではないかという言う方がいますので、もう一ぺん申しますが、二・四・五TCPの中毒患者が三十五人すでに被患しておる、そしてそのうちの八人が熊大の付属病院に治療中である。PCPについ...全文を見る
○石母田委員 こういう非常に重大な問題なんです。御承知のように、大牟田というのは、行ってみればわかりますけれども、公害の町なんです。これは、公害の発生する中で最も大きなものは、三井東圧化学といわれておるのです。あの大牟田川がああいう「七色の川」といわれて、日本でも最大の汚染の川と...全文を見る
○石母田委員 質問を終わります。
04月06日第71回国会 衆議院 本会議 第23号
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○石母田達君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、厚生年金、国民年金等の政府改正案に対し、総理大臣並びに関係閣僚に質問いたします。  同時に、われわれは、日本社会党、公明党、民社党との四党共同による改正案を支持する立場から質問するものであります。(拍手)  今日、老人問題は...全文を見る
04月12日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第14号
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○石母田委員 私は、この問題について三つの点について御質問したいと思います。  まず最初の問題は、この販売ルートと、回収の状況の結果と、その報告の体制という問題であります。新聞報道などによりましても、相当広範囲に、家庭に出回っている。製品にしましても、キューピーマヨネーズという...全文を見る
○石母田委員 いや、ちょっと最初の質問で、販売ルートと回収関係は何%ぐらいということはわかりませんか。
○石母田委員 それでは時間がありませんので終わりますけれども、この問題は先ほどから討議されておるように非常に重大な問題である。そして総点検をなさると言われるけれども、こういう事件が起きてからなさるのではおそいわけですね。     〔山下(徳)委員長代理退席、委員長着席〕 です...全文を見る
○石母田委員 質問を終わります。
○石母田委員 この問題について私は大きく二つの点について御質問したいと思います。  それは一つは、この援護法のたてまえという問題であり、そこから、先ほど厚生大臣が言いましたように、この援護法というのは国家に対しての特別な身分関係にある者だけを対象にしておる、こういう問題について...全文を見る
○石母田委員 いまその冒頭に言われた、大東亜戦争は侵略戦争であるかどうかは別として、ということについては、これは大臣はどう考えておられるのですか。
○石母田委員 それは今度の国会でも論議されたことは、大臣も御承知のとおりだと思いますけれども、政府の統一見解の中にあるわけですか。
○石母田委員 私は、慰霊塔の場合、あるいはそういう種類の計画をなさる場合に、われわれはこの大東亜戦争を含めて侵略戦争を行なってきたという前提に立って、これに対する十分な反省、相手の国民に対して大きな犠牲を与えたという立場からこの問題が提起されませんと、私は、先ほど田中議員も指摘し...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、このたてまえをくずさないということは、つまり公務、もっと突き詰めて言えば、戦争に参加する、命令で戦闘行為に参加する、こういう人たちも含めた国家に対する特別の関係、つまり軍人軍属というような人たちに限る。その根本的な理由は何ですか。
○石母田委員 それは身分関係だけからですか。それとも軍人軍属、いわゆる戦闘行為あるいはそれに類するそうしたもので、公務に参加しているという内容の問題は、全然ファクターとしては入っておりませんか。
○石母田委員 ですから、その公務という内容があるわけでしょう。ここで具体的にこの援護法の対象になっておる公務というのは今度拡大されたけれども、昭和十二年七月七日以降になっておりますね。日華事変、大東亜戦争、それとの関係で出てきた公務でしょう。そういう公務という内容が、この援護法の...全文を見る
○石母田委員 いまの質問でちょっと当を得ていないような気がするので、大臣、聞かれて、私の質問がわからないのか、それともいまの答弁が、身分だけでなっているのか。私は、公務という内容についていまあなたと見解が違うようですけれども、この戦争の性格——だいぶ立場が違うようですけれども、こ...全文を見る
○石母田委員 そのとおりだと思います。  そこで、私は論を進めまして、この戦闘あるいはそれに類するような行為に参加した、そのことによって起きた疾病並びに犠牲、こういう人たち、遺族の人たちに援護法が適用されているわけですけれども、いま厚生省の人を通じて表をお渡ししたと思うのです。...全文を見る
○石母田委員 こういうことで見ますと、両眼失明あるいは心身障害のため、自己身辺の日常の生活が介護がなければできないという場合、あるいはひじ関節以上で両上肢を失ったものとか、ひざ関節以上で両下肢を失ったもの、そうすると、戦闘または戦闘行為に参加した、つまり軍人軍属であった者と一般障...全文を見る
○石母田委員 この問題は、いずれ年金の問題あるいは健保の問題で徹底的に論議される問題であります。いわゆる連帯ということで国の責任、つまり憲法第二十五条にある社会保障、社会福祉に対する国の責任を回避するという問題については、いずれ論議されると思います。  私は、あなたが言われたの...全文を見る
○石母田委員 もう一度聞きますけれども、私の質問は、そういう援護法は援護法でやっていく、それはいいのです。しかし、その援護法の適用の問題で先ほどから問題になっているように、もっと戦争の犠牲になっている人たちを対象にすべきじゃないかということが出されております。その問題について、私...全文を見る
○石母田委員 どうも平行線なのですが、こういうふうに理解していいですか。そうすると、援護法のほうは適用を拡大していく、あるいはレベルも上げていく、その結果、一般障害者と差が出るのは当然である、あるいは開くなんというようなこともあり得る、これも制度が違うのでやむを得ない、こういうこ...全文を見る
○石母田委員 その差が開くというのは、一般障害者のほうをぐっとそれぞれよくすれば差が縮まるわけですね。だんだん水準に近づいてくるわけです。いまこれが一番いいわけですね。そういう意味でそういう努力をなさるのかどうかです。そうしませんと、何か援護法との差というものがそういうところから...全文を見る
○石母田委員 この援護法の問題に対しましては共産党は棄権の態度をとってまいりました。それは、この援護法自体が戦争に参加した、あるいは先ほどの言う国家に特別の身分関係にある人、こういう特定の人だけに限られているということ、これが国民全体がこの戦争犠牲、特に戦争によって疾病または身体...全文を見る
04月17日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第16号
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○石母田委員 私は、きょう、いま全国的に行なわれておりますいわゆる年金統一ストライキに関して質問したいと思います。  御承知のように、きょう、全国五十三単産、約三百五十万人の労働者によって統一のストライキが決行されております。そして、このために国民生活その他の問題について重大な...全文を見る
○石母田委員 その、あなたたちが代表と話し合いをされた、それいかんによっては、政府の態度いかんによっては、四・一七ストが回避されたのではないか。それがされなかったという原因ですね、責任というものについて——あなたの言うとおり多少の意見の相違でけんか別れになったんじゃないんだ。そう...全文を見る
○石母田委員 当日の会議の議事録は手に入りませんでしたけれども、労働省から提出されたメモによりますと、あなたが答弁している内容というものの要旨があります。公企体の大幅の賃上げについては、ただ、それは当事者間で決定することになっている、十分話し合いをしてくれ、だめな場合は公労委の調...全文を見る
○石母田委員 私は労働大臣に聞いているのですけれども、労働大臣がそういう過程できめられた、あるいは緊急失対法でいえば、労働大臣が定めるところによって失対労務者の賃金もきまる、最低賃金法に基づく最低賃金という問題で、その金額についてあなたが妥当な賃金と思うということを答えているので...全文を見る
○石母田委員 全く不満なんですけれども、最低賃金の要求はあなたは金額はわからなかったのですか。今度の春闘共闘委員会というのは何も公労協だけじゃないんですよ。そして、大幅賃上げ、全国一律最低賃金制も要求しているのですよ。そういう中で賃金問題に対して労働大臣なり政府がどのような基本的...全文を見る
○石母田委員 いま労働大臣が言うように、たとえば失対労務者の賃金にしましても、緊急失対法の第十条の二で、審議会の意見は聞きますけれども、「労働大臣が定めるところによる。」と書いてある。失対労務者の賃金が月三万二、三千円あるいは最低賃金法できめられた最低賃金の中くらいの数字も大体同...全文を見る
○石母田委員 きょう厚生大臣いませんから、あとで厚生大臣来たらこの問題について聞きたいと思って質問は保留しますけれども、とにかくいまわれわれは改革案を出し、また四党でも共同提案が正式に国会で提案されている、そういう案と政府案との間に生活保障の原則に基づいて年金をやるのか、また国と...全文を見る
○石母田委員 いま、いずれもそうした法的なものに基づいての処分ということを考えておられるのですけれども、とんでもない。こういうことによって、大量の処分の繰り返しによって、一体どういう事態が引き起こされているかということについて、政府としても、関係当局としても、十分考えてもらいたい...全文を見る
04月24日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第17号
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○石母田委員 私は、前回に引き続いて春闘の問題について質問したいと思います。  四・一七ストライキのあとに続いて、労働者はいま月末を期して、大きなストライキ闘争を含む闘争を行なおうとしております。それは、この間も申し上げましたように、やむにやまれない労働者の切実な要求があるから...全文を見る
○石母田委員 その内容でありますけれども、八千九十七円、これは前の年の裁定額と同じであります。この間に御承知のように物価高、インフレは進んでいる。こういう状況の中で、こうした昨年並みの低額回答というものが、はたして三公社五現業に働く労働者の納得を得られるものであるか、妥当なもので...全文を見る
○石母田委員 大臣もそのとおりですか。
○石母田委員 どういう調べをなさったか知らぬけれども、ことしの春闘は、四月二十三日現在で、一万五千円以上を獲得した組合が九百七十組合あるわけであります。そして平均して昨年の妥結額よりも上回っているということが、一般の新聞でもわれわれの調査でも明らかになっておるわけです。  とこ...全文を見る
○石母田委員 この回答、特に国鉄の場合をとりますと、国労が家計調査をやりまして、三十七歳、勤続十七年八カ月、四人家族、こういう人が基準外を含めて九万六千何がしで、実際の家計の支出は十三万になって、その差が三万四千円ほどあります。こういう実態から見ても、このような賃金では食っていけ...全文を見る
○石母田委員 先ほどの答弁で労働大臣は、有額回答を出したことは非常にいいことだ、どういう評価をなさっています。組合のほうでもその点では認めておるようです。さて、同じ働く労働者である公務員の賃金についても、やはり有額回答を出さなければならぬ。ことに公務員の場合は、先ほどの調査をして...全文を見る
○石母田委員 ですから、そういうことはわかっているんですよ。そういう仕組みでいけば、公務員だけが非常におくれるということになるでしょう。いまの調査といったって、結局ことしの民間の調査でしょう。そうして、もらうのは一年あとでしょう。それでは公務員の人たちが困るでしょう。あなたたちも...全文を見る
○石母田委員 聞いておりませんというのは、そういうことがなかったというふうなことですか。
○石母田委員 いま石黒政府委員もおっしゃいましたように、このような低額の有額回答については非常に組合も不満である、私は当然だと思います。そうした問題について労働者に与えられている権利というものは、これはストライキ権であります。これはどこでも文明国では認められている権利である。そし...全文を見る
○石母田委員 質問の意味は、全面的な禁止、いかなる目的、いかなる場合でも争議は全面的に禁止されるというふうな見解を最高裁はとっていないのじゃないかということに対するお答えをもう一度お願いします。
○石母田委員 それは政府の正式の見解ですか。あなたが言うように、最高裁のこの判例の内容は争議権は除外されている、団体交渉権だけだ、争議権についての全面禁止の立場に立つといわれて  いますか。
○石母田委員 これは非常に重要な問題なんですね。私は時間が非常にないのです。ですから、このあとの判決を読めばそういうものじゃない。これはそういう意味でじゃそちらのほう、あなたのほうは、その全面的な禁止、争議権ですよ、そういうものの見解をとっているのかどうか。この四つの条件、具体的...全文を見る
○石母田委員 わざとそらしているのか、質問の意味がわからないのか、争議権について全面的な禁止の問題についてはどうか。じゃ、これは公務員の場合はどうですか。
○石母田委員 いまの答えは、つまり限定解釈だということでしょう。全面的な禁止という立場に立っていないということでしょう。しかしその範囲はまだよくわからぬけれども、ということですね。石黒局長、どうですか。
○石母田委員 そんな刑事罰なんということはすでにもう、とうに解決ついているのです。ここでは刑事罰がどの範囲でどうのこうのという問題じゃないのです。ここで言っているのは、この最高裁の判決でいっているのは、そうした全面的な禁止という問題で違憲の疑いがあるということについて、一定の制約...全文を見る
○石母田委員 運営上の問題で私が言っているんじゃないんです。資格の問題で、この設置法に基づく国及び地方公共団体あるいは公共企業体を代表する者、このうちの国を代表するものは一体だれなのか、いないのかどうか、そういうことを聞いているんです。
○石母田委員 国は含まれているんですね、使用者の代表には。あなたの答弁だと、国、地方公共団体及び公共企業体の代表だというんでしょう。そうすれば国も入っているわけですね、いまの使用者の代表の中には。
○石母田委員 だから、その中にもちろん国も入っているんですね。イエスかノーだけでいいんです。当然ですね。そこに国と地方公共団体とあるわけだから、その中で国も代表しているわけですね、それはそうでしょう。
○石母田委員 こういう形式論を私は言っているんじゃなくて、したがって国が全然無関係じゃないでしょう。じゃ、こういう聞き方をしましょう、全然国は関係ないんですか。
○石母田委員 いまの答弁の中にあるように、運営の中ではそれは独立した委員として、使用者の個人の見解とかいろいろあるでしょう。しかし、その使用者側委員という場合には、あなたもいま言われたように、国の代表でもあるのです。国だけの代表じゃないということでしょう。そうしますと先ほどの総務...全文を見る
○石母田委員 これはここでは何十ぺんも聞いているのです。この審議会がそうやって八年間もきたわけだから、それが近く出る見込みがあるのかどうか、政府はただおっ放して、諮問したままでいつ出てもいいよという態度でいるのかどうか、それともこの時期には出してほしいということを具体的に言ってお...全文を見る
○石母田委員 それがいつ出るかは見通しはわからぬ、こういうことですね。
○石母田委員 その使用者側の公益側の質問事項に対する回答というものが第十六回審議会、四月二日に示されております。その「労働基本権の制限の限度」という中で「公務員は憲法十五条で全体の奉仕者となっており、公務は瞬時も停廃が許されない。また民間では賃金を上げすぎてもストをやりすぎても経...全文を見る
○石母田委員 これはあなたたちからのメモなんですけれども、この事実、内容については認めますか。これはメモの要旨だそうですけれども、要旨でいいですよ、あなたのほうから文書できているのですよ。
○石母田委員 こういう態度では絶対公制審では結論が出るはずがない。そうでしょう。審議しておいてこういう見解を述べる。これは労働者に、公務員に納得されるはずがない。そういう中で八年間も続けられているのです。この見解を今度は行動で示しているのがあなたたちですよ。今度のストライキについ...全文を見る
○石母田委員 こういうものはどういう法的根拠とそれからどういう拘束力を持つというのか、その性格ですね、そういうものをちょっと説明してください。
○石母田委員 じゃ、これに違反したからどうかとかということで、何か特別に指導的な基準ですか。これはいわゆるあなたたちのほうでいうと総合的調整という仕事の内容のものですか。
○石母田委員 この内容を見ますと、たとえば「庁舎管理」についていろいろ出しております。たとえば場所について、当該職員団体が時間外職場大会をやるとき、あるいは時間内に食い込む場合、そういうおそれのあるときには絶対に許可しないこととか、あるいはその条件として、違法不当な言動を起こさせ...全文を見る
○石母田委員 つまり九十八条ですね。そうですね。職務専念の問題について、違法行為だ、こういう見解だ。しかしこの問題については、これは昭和四十二年の十月二十六日の全建労の不当行政措置要求に対する人事院の判定ということで、こうしたリボンの着用については、それ自体職務の遂行に支障を来た...全文を見る
○石母田委員 これは全部判定が下されたわけでしょう。係争中というのはどういうことですか。これは五年前、六年前の話だ。
○石母田委員 政府の見解というのは、人事院は政府のうちじゃないのですか。これは政府の見解じゃないのですか。それとも変わったのか。なぜ変わったのか。それじゃ根拠を示してください。
○石母田委員 ちょっとしまいのほうの語尾がはっきりしないのだけれども、違法なものとなっている……。もう一回言ってください。一番しまいのことば……。
○石母田委員 先ほど私が読んだのは事実ではない、こういう判定はなかったということでしょうか。
○石母田委員 つまり政府部内でもいろいろ判定があるということでしょう。それをあなたのは、そのうちで一番労働者にとって不利益な反動的な見解ですよ。これは論外ですよ。リボンつけたから職務専念についてどうだ、こんなことはどこで通用しますか、文明国で。これがいまの自民党、政府の態度なんで...全文を見る
05月08日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第19号
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○石母田委員 私はきょう港湾労働法の問題について質問いたしますが、まず委員長代理に、このような重要な法案を審議するについて、いまの委員会の状態が審議する状態であるかどうか、四十名の定員がいるわけですから、審議についてはもっときちんと、他の党の発言ということだけではなくて、この港湾...全文を見る
○石母田委員 それでは質問に入ります。  私は大きく言って二つの点について質問したいと思います。  私の時間は二つに分かれますので、前半の本会議前の一時間には、主として運輸省に対して質問、これは港湾運送事業法の改定の問題と港湾労働法の問題であります。  二つ目が今回出された...全文を見る
○石母田委員 そうしますと港湾運送事業法の問題は、日雇い労働者も含めた港湾労働全体のことも含められる、こういうことですか。
○石母田委員 それでは、いま政府が考えている港湾運送事業法の全面的な改定というものの内容について質問したいと思います。  すでに昨年の六・一六、これは港湾局の試案であります。それから八・一八といわれる港湾運送特別委員会専門委員会の「輸送革新に対応した新しい港湾運送事業について」...全文を見る
○石母田委員 それでは、それらの幾つかの点について、私自身のまだ理解に苦しむ内容がありますから御説明願いたいと思います。  一つは、この十月の港湾局の「方向」という中で、「コンテナ埠頭、サイロ埠頭、その他政令で定める埠頭で私人が保有(借り受けを含む)するものにおける港湾運送事業...全文を見る
○石母田委員 たとえば横浜へ行きますと、本牧などで優先指定方式で使用している埠頭、そういうところは特定港湾の中に、いまの概念で入りますか。
○石母田委員 そうしますと、これは民間つまり会社が自分の専用の埠頭、たとえば鉄鋼の埠頭であるとか石油を運ぶ埠頭であるとか、それと外貿埠頭公団つまり公団埠頭で専用貸しをされている埠頭、これだけですね。
○石母田委員 そうしますと、ここで私人保有者、借り受け者も含むという、この借り受け者というのは、公団でいうと、いま日本郵船その他の指定されている会社、民間で自分の専用埠頭を持っているもの、それ以外に何かありますか。
○石母田委員 それではもう一つ。この中で、在来型の港湾運送事業者を労働力のオルガナイザーとするということは、具体的にどういうことですか。
○石母田委員 資本集約型の労働力というのは、もう少し具体的に、たとえばの話でやってください。
○石母田委員 あなたが一月一日の海事新聞に、これはあいさつで載せたのかどうか知りませんが、港湾について述べられております。日本列島改造計画の構想は、現在のこの過密過疎の同時解消のために非常にいいことだ、そして、今後の港湾というものはこの日本列島改造計画の中で先駆的な役割りを果たさ...全文を見る
○石母田委員 それはあなた方の論理からいうと、輸送革新あるいは日本列島改造計画における港湾の役割りを大きくしょうということに対応する労働力の問題でしょう。そういうために、安定した、質の向上した労働力を確保しなければならぬという問題を提起しているのじゃないですか。
○石母田委員 じゃ、もっとはっきり改正の方向と、それからこれはまた港政課のほうの論文ですけれども、岡田課長が書かれたのだと思いますけれども、この中で「これら技術革新埠頭のオペレーションについては船社、荷主等の当該物流システムの管理主宰者が経済合理性を貫徹できるよう免許等の規制の弾...全文を見る
○石母田委員 話の内容があとのほうがだんだんだいぶ複雑になりましたけれども、ここでいっているのは、こういう船社、荷主等のそういう経済合理性を貫徹できるような体制というものをつくる中で、二重構造の排除ということが、改正の中で、この間もちょっと触れていましたけれども、一つの大きな眼目...全文を見る
○石母田委員 大体そういうことだろうというふうに私も考えていましたが、この日雇い労働者の問題は、いまここでも明らかになりましたように、政府が考えている輸送の革新、近代化、コンテナ化というものに対応し、またすでに発表されている日本列島改造計画に基づく超高度経済成長政策の中で港湾の占...全文を見る
○石母田委員 私は出すことを促進しているのではなくて、先ほど申しましたように、これはいまの港湾運送事業者、つまり今度の労働協会に結集されるであろう、構成されるであろうそういう業者の死活の問題なんです。すでに、これはあなたたちは知らないとは言っているのだけれども、いわゆる日港運協会...全文を見る
○石母田委員 私はさっきから言っておるように、一体化して出せというのではなくて、そういうよって来たるところは、いま大きな問題が起きて、全面的な検討がなされているという中で、こうしたものを切り離して、あたかも、この間からの答弁を聞くと、港湾労働法の今度の改正によって、就労が拡大する...全文を見る
○石母田委員 私は、いまの答弁によって大体明らかになったと思いますけれども、民間のバースが横浜だけでなくて全国の傾向からいってもふえて、そして横浜でいいますと百二十二バース。こういうところが、今度港湾運送事業法の改正がもしなされる、その方向であれば、いまの港湾運送事業者でなくても...全文を見る
○石母田委員 結果として、関係のある業者がどうしても主になりますね。入ってこなくてもいいというわけでしょう。強制力はないわけですね、業者は。そうすると、何も使わぬ人たちが、関係ない人たちが、日雇いの人に関係ない業者が一々金を払って入ってくるということは普通常識では考えられませんの...全文を見る
○石母田委員 入らなくても、結果としてはそうなるのじゃないですか。あなた、普通常識で考えられるでしょう。それは入らなくたっていいということなんだけれども、入らなくてもいいということになれば、日雇いの人たちに関係のある業者が主になるんじゃないでしょうか。そういう業種をたとえばちょっ...全文を見る
○石母田委員 それは押し問答で、あなたの努力、抱負はわかりますけれども、結果として、常識で考えれば、関係のある業者が入ってくるというふうに思いますし、そうなってもそれを強制することはできないというのが今度の協会の性格だと思うのです。  そこで、中小企業の退職共済法ですか、これを...全文を見る
○石母田委員 中退法の適用される根拠というのは、結局雇用関係があるとみなすというふうにならないと——現行法ではそうしている。そうでしょう。それが今度地区協会が引き継ぐというんだから、地区協会は何でそういうふうにみなされるのか、ちょっと御説明願いたいと思います。
○石母田委員 いまのとおり、労働協会というのは、いままでの事業主がやっていた雇用関係を引き継ぐものとして、この事業の団体の集まりとして中退法で結ぶ、みなしてやる。そうすると、そういう団体が、協会とこの日雇い労働者との団体交渉権、団結権という問題では、その労働協会の問題では、今度は...全文を見る
○石母田委員 じゃ、法律的にはぎりぎりのところで、業者のほうがこれに委任をすれば持ち得るけれども、法的には、いまの話し合いの過程ではそうはなってないということですね。そういう根拠があるわけですね。そうしますと、協会というものは今度あなたたちの改定でいうと、登録、紹介、同時に登録の...全文を見る
○石母田委員 あなたがそういうふうに思っているかどうか、それは腹の中をさいてみなければわからない。しかし、実際あなたは人を雇ったことがあるかどうかわからぬけれども、いまの港湾労働の実態で、こういう取り消し権、拒否権を持った場合にどういうことになるか。すでに四十六年度以後ですけれど...全文を見る
○石母田委員 あなたは港の実態をよく知っていないのじゃないかと思うけれども、それでは二、三質問しますが、横浜でいま港湾労働者が何時から何時まで働かされているか、それはオンボートですよ、拘束時間、実働時間。  それからもう一つは、ああいうふうに職安に表示して、看板に出しても求人に...全文を見る
○石母田委員 いまのはあなた書いてあるのを見たのだから、知っていますかということになると、知っていたということにならぬのだ、見なければわからぬわけですから。私はそういう中で、いままで職業安定所がやっていたという責任からいってもどういう看板、つまり表示の仕事を労働者がきらうか。きら...全文を見る
○石母田委員 結局輪番制がまだ保証されていたいということがわかったのですけれども、本会議が始まりますので、私の質問はこれで中断して、本会議後にあらためて質問したいと思います。  終わります。
○石母田委員 では、続いて質問いたします。  先ほどの答弁の中で、日雇い労働者の問題について関連する中で、労使の問題では信頼関係といいますか、それが基礎になるということを言われました。これは日雇いに限らず常用労働者も含めて、港湾労働の問題について言われたのだと思います。  そ...全文を見る
○石母田委員 その席上で今後中央交渉には応じないということですと、昨年の六・八の協定あるいはさかのぼって、先ほどの三・二二も含めまして、これも破棄されるということになるわけですけれども、いまの現状では退職金の交渉にさえも応じない、こういうことになりますと、四年前からいわゆる労使間...全文を見る
○石母田委員 ぜひそのように指導して、このような一たん協定されたものについて一方的な破棄をするということについてきちんと責任を明らかにしていただきたいと思います。同時に、先ほどの答弁の中にも、建議の過程で協定を結ばれたということで日港協が全体としての共同責任をとるとか、第二項でし...全文を見る
○石母田委員 それはあとできちんと私のほうへ報告してください。
○石母田委員 それから私はさらに、この閘門司その他で十一条に基づく大量の整理があったわけですけれども、その人たちのその後の状況といいますか状態といいますか、そういうものについて、追跡調査なりあるいは現場からの報告に基づいて状況を握っておられるかどうか。たしか二百五十七名でしたか、...全文を見る
○石母田委員 しかし実際は、これぐらいの人たちしか就職できないのが現状だと思います。こういう人たちがどんな苦しい状態に置かれておるかということは、もう想像するにかたくないわけですけれども、こういう人たちが今後——今度の大量取り消しというような問題が法改定によって一そうひどくなるん...全文を見る
○石母田委員 それが私は甘いというんです。いまの労使の団交についても、非常に甘い見方をしているために、そういう一方的な破棄があるというように、あなたたちが予想し得ざる事態が起きるわけですね。それは先ほどから私が再三言っておるように、日雇いの依存率とかあるいは日雇いというものについ...全文を見る
○石母田委員 まあ許されるか許されないかは別として、そういうものが実態として行なわれて、それから先ほど私がずっと出していろいろ確認いただきましたように、港湾労働者の中で日雇い依存率がだんだん低まるようなことが国の政策としても全体として行なわれている。職域がだんだん狭まっていく、こ...全文を見る
○石母田委員 それは何にきめられて、何日が義務になっているかどうか。
○石母田委員 それは六日出ればいいということじゃないでしょう。六日、それは取り消しのほうでしょう。出頭義務です。何日出なければならぬかということですから、それはそんなものじゃないでしょう。それは何日ということも港ごとにきめてあるのですか。それは省令できめたものがあるのかどうか。
○石母田委員 そうすると、原則としては、この二十条の出頭しなければならないというのは、日曜、祭日を除いて二十五日くらいありますけれども、これは出頭しなければならない、こういうことですか。
○石母田委員 その横浜五日とか東京六日の取り消しの基準というのは、どこでどういうふうにきめているのですか。文章か何かがあるのですか、あるいは内部で各自にきめさせているのか。そういう指導をしているのですか。それの根拠を知らせていただきたいと思います。
○石母田委員 もちろん労働省が承知しているわけですね。それじゃわかりました。  そして、いま横浜の港の職安の日雇い労働者の出頭状況を、非常に大きな御苦労をかけて労働省のほうに調べてもらったわけです。これはずっと一人一人調べた結果、ゼロないし五日が船内で九二%、沿岸で七・〇%。六...全文を見る
○石母田委員 出頭の問題で、ついでにあぶれの問題ですけれども、あぶれの確認は今度はどこがやるのですか、地区協会がやるのですか。
○石母田委員 そのときの条件をもう少し具体的に言ってください。
○石母田委員 そうしますと、先ほど例に出しましたように看板は出るのです。だれも行かないようなのに出るのです。それから、あなたたち知ってて言わないのかもしれないけれども、実際には求人が集まらない、そこへ行ったら暴力でやられるのでおっかながっていかないところがあるのです。そういうとこ...全文を見る
○石母田委員 そんなんじゃ全然だめだね。だって今度は地区協会は業者がやるのでしょう。そういう看板を出したときにそういう指導をしてひっくるめてできますか。地区協会の権限というのはただそれをぶら下げるだけじゃないのですか。来なきゃ来ないでぶら下げておく、そのかわりあぶれは確認しない、...全文を見る
○石母田委員 そういう形式的な答弁で、あってはならない、それはあってはならないのですよ。だけれども、いまでさえあることがますます、今度は業者団体にまかせるわけですから、間接的になるわけですから、監督というのは前よりむずかしくなるわけでしょう。そうした事態が起こらないという保証がい...全文を見る
○石母田委員 もう少し具体的に、その業者に対して勧告、改善——そんなことで私は改善できるものじゃないと思うけれども、そういう場合にも労働者を救済する策というものをあなたは出したことがあるのじゃないですか。雇用調整手当の支出の問題についても制限をゆるめる、まあ個人的な見解かどうか知...全文を見る
○石母田委員 いままでそういう処置をとってもそういう求人が集まらない。札をぶら下げているために、いつまでも残っているために労働者はそういうあぶれの確認ができない。そういうことで改善命令をした例は幾つありますか。
○石母田委員 だから幾らやるやると言ったって統計もないくらいなんですよ、実態は。やっていればこんないまの実情は出てこないのです。指導が非常に不十分だから現実にそういうことが行なわれて問題になっているのですよ。で、出頭義務は二十五日なければならぬ。これはあなた常用と同じでしょう。こ...全文を見る
○石母田委員 それから、出頭した場合に奨励金を出すような話が前にあって、それが大蔵省のほうの関係か何かで予算が削られたか、出すまでに至らなかったかどうか知りませんけれども、ある一定日にち以上出頭した者についてそういう奨励金を出すというような考えがあったのかどうか。それがどうなった...全文を見る
○石母田委員 そうすると、あなたもそういうことを言われたことは一度もありませんか。何かの非公式の席上か組合との関係の会合で出頭の問題についての奨励金みたいなものを出したいというようなことを言われたことはありませんか。
○石母田委員 非常に微妙な発言なんで、これは今後そういった問題についてぜひ検討して、そしてもう少し労働者にメリットのあるものをもっと出さなければ、こういう悪いものばかりじゃいまの労働者の意欲が全然なくなる。ですから、そういう点についてぜひ今後検討していただきたいというふうに思いま...全文を見る
○石母田委員 時間がありませんから最後に、こういう民間の団体にこうした公的な権限を与えていくということ、しかも業者の団体、使用者にそういうものを与えていくということ、これまでの法体系の中にこういうものがあったのかどうか。こういう労働協会に類似する団体というものがあるのかどうか。こ...全文を見る
○石母田委員 しかし、これは単に委嘱するというだけではないと思います。現実に登録の問題とかいろいろなことで不服の場合審査をする、それが都道府県知事でしょう。そこで決定されたことは行政的な処置になるわけでしょう。公的なものになるわけでしょう。そうでしょう。
○石母田委員 ですから、技能検定協会というのは、結局職業訓練校の修了生の技能検定試験、これを大臣の承認でやる、これは委嘱していると思いますよ。だけれども、そのやったことを、権限を与えるだけじゃなくて、行政的な公的なものとしていくというようなものはほかにあるのですか。
○石母田委員 あなた、これは性質はちょっと違うということじゃない、ずいぶん違うと思うのですよ。片方は業者の団体、使用者の団体でしょう。労働協会というのは、先ほどから言っている雇うほうでしょう。片方に公的なそういう権限を与えていく。技能検定協会は何もそういう利害関係はないわけでしょ...全文を見る
○石母田委員 それは全然詭弁というものですよ。それだから中退法の問題でやったけれども、そのときには雇用関係で、業者の集まりで業者のやっておることを引き継ぐのだと言ったでしょう。そういう業者の集まり、現にそれが職業あっせんを委嘱されて——先ほどからずっと出ているように、どういう業者...全文を見る
○石母田委員 質問を終わりますけれども、いまの答弁であるように、実態ではかなり違う。違うのはあたりまえですよ。営利を目的とする団体に、それを使用する側のほうに一方的にそういう権限を与えて、やったことについても公的な処置を与える、こういうことは私聞いたことがない。日本の法体系の中で...全文を見る
06月07日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第24号
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○石母田委員 私はきょう質疑に入る前に、前回寺前議員が福島県の厚生部の保険課が社会保険協会との連名で、この「絵でみる健康保険改正」ということで、あたかもすでに国会を通ったような形でのリーフレットが出された。この問題は明らかに国会の審議権に対する重大な介入の問題だということで、これ...全文を見る
○石母田委員 これに対する厚生省としての、厚生大臣の見解と、それからとった処置についてお伺いしたいと思います。
○石母田委員 非常に重大な発言なんで、私、厚生大臣に再度お伺いしたいと思います。この「絵でみる健康保険改正」というのと「(案)」というのと二つある。それで、これが自治体に出されたときに、二つの市あたりで、これは国会の審議に非常に影響するのじゃないかということで配布をためらっている...全文を見る
○石母田委員 この前出したのは「絵でみる健康保険改正」という「(案)」がないものです。したがって、案というものであれば、これはいま審議中の案である。そのことでさえも、私は市町村という自治体で、中立であるべき機関を利用するということについては正しくない。しかし、この間非常に問題にな...全文を見る
○石母田委員 私は大臣に聞きたいのです。こういうものを、いまこの健康保険の改正の法律案をめぐって、国民の中でこれに反対する、われわれ自身も含めて、そうした問題がいま国会で審議中のものです。きょうのこの委員会もその一つです。そういう中で、一方の側の政府提案のものを、こうして中立であ...全文を見る
○石母田委員 じゃ、この「健康保険改正」ということでやったのと「(案)」というのとは同じだと、こういうことですか。
○石母田委員 これはどうなんですか。     〔石母田委員、書類を示す〕 これもいいというのですか。これは「(案)」と書いてないじゃないか。それなら訂正して出す必要はないだろう、よかったら。
○石母田委員 じゃ、もう一回、くどいようだけれども、大臣、これは全く同じだ——私は内容を言っているのじゃない。ここで問題になったのも、理事会で問題になったのも、「健康保険改正」ということで「(案)」がないということについては、これはあたかも通ったかのごとき印象を与えるということは...全文を見る
○石母田委員 そのとおりだと思います。それで、ただ、送り状が一緒についているわけじゃないですから、これは全部一人一人見る人は住民が見るのですから、これしか見ないのです。これから判断するのは当然のことなんで、いまのは若干詭弁だと思います。  さらにいま一つ、宮城県民政部保険課長、...全文を見る
○石母田委員 私は大臣に聞きたい。いまの読んだ部分の、内容の報道じゃなくて、その前の分のこの評価は、単なる値上げ案でないんだ。だから、「単なる値上げ法案ではないという評価と、ご理解をいただきたい」、こういうふうに要請することについても、これは自治体がやってもかまわない、こういうこ...全文を見る
○石母田委員 そうすると、公務員の地位を利用して、一方のこの法案を、いま審議中のものを、一方の側に立って、これを保険課長という名前で、そうして公費を使ってこういうことをやるということは、かまわないのですか。
○石母田委員 絶対納得できないですよ。これはそういうものがあなたの主観的な意図じゃないんだ、実際これは民生部保険課長とか先ほどの福島県の厚生部だとか、あるいはこの間のポスターの問題にしても、ああいう形で自治体なり、そうした役所なりが、こういう行動をとれば、これは一方のそうした政府...全文を見る
○石母田委員 この問題については、私は納得できませんから質問を留保しまして、次に移ります。この問題については、国や自治体が、中立であるべきものが、こうした政府の一方の提案の線で、これを住民の側に県費なりあるいは税金を使ってやるということについて私は絶対反対です。この問題については...全文を見る
○石母田委員 ちゃんと先ほど報告があったように、県費で十万円出して、そうして市町村を通じてやっているわけでしょう。これは明らかに介入しておるじゃないですか。全然保険協会だけの組織で、それだけでやっているのじゃないでしょう。  時間がありませんので、先に進みます。  次に、この...全文を見る
○石母田委員 この間寺前委員に答えました——めんどうなのでクロルと言いますけれども、クロルのほうが七円十銭、ジアゼパムのほうが四円八十銭と答えたのは、いまの五ミリグラム一錠、それから二ミリグラムという問題、これは引き下げ以前の値段ですね。
○石母田委員 そうすると、いま答えたのが一九七〇年の価格だったわけですね。
○石母田委員 そうすると、その価格で値段を下げた場合に、クロルのほうが六〇%下げる、それから片一方は七五%下げた場合の、いまの五ミリグラム、二ミリグラムの値段は幾らになりますか、一錠についてやってください。
○石母田委員 そうすると、日本の薬価基準と比べたら、クロルの五ミリグラム、ジアゼの二ミリグラムは幾らですか。
○石母田委員 そうしますと、クロルはイギリス政府の命令で下げた場合のイギリスの値段は二円四十銭、そうすると、これが日本の薬価基準でいえば五円七十銭、それからジアゼでいえば一円五十銭のものが十二円三十銭、こういうことで、日本の場合が高い、こういうふうになりますか。
○石母田委員 引き下げ前にしても、イギリスは日本よりも安いのに、それでも高いといって、先ほどの報告のように、クロルの場合も四〇%に下げる、ジアゼのほうも二五%に引き下げるよう命令しているわけですね。ジアゼパムのごときは、イギリス政府の命令どおりになれば一円五十銭ですから、十分の一...全文を見る
○石母田委員 いまロシュの問題が西ドイツでも問題になっている。これは知っていますか。
○石母田委員 このロシュの問題が、EC六カ国の反トラスト局の中でも問題になっていることは知っていますか。
○石母田委員 このロシュの問題について、オーストラリアやスウェーデンでも、このロシュ社を呼んで事実の調査に乗り出している、こういうことを知っていますか。
○石母田委員 いまの答弁にあるように、これは決してイギリスだけじゃないのです。したがって、イギリスとの制度の違いというような問題は理由にならない。自由経済といえば西ドイツだってこれは自由経済です。いま言われた国はみなそうでしょう。その中で医療制度のそれぞれの違いはあります。薬価の...全文を見る
○石母田委員 全く詭弁だ。独占的な価格、これが問題になっている。そのとおりでしょう。イギリスで問題になったのは、イタリアの四十何倍だという高い独占的な値段が問題になったわけでしょう。やはり薬の値段でしょう。それが問題になって、こういうものが反トラスト、反独占委員会などで問題になっ...全文を見る
○石母田委員 それじゃ聞きますけれども、この間の答弁にもあったように、こうしたものが日本でも取り扱われているということですが、そのクロルジアゼポキサイドとジアゼパムを一体どれくらいで日本へ輸入しているのか。その原価は、輸入ですからキログラムがいいでしょう、キログラムで、どのくらい...全文を見る
○石母田委員 これがわからないで高いとか低いとか——これはどうしてわかるのですか。調べようと思えば調べられるのですか。それとも企業の秘密だから発表できない、こういうものでしょうか。
○石母田委員 そのたてまえはわかりますけれども、もしそれが非常に不当に高いものだった場合、保険財政がいま赤字ということで、このように国民的な論議を呼び、その負担をどうするかというような問題でいま真剣な論議がされているという中で、こうしたものがどのような値段で入っているかということ...全文を見る
○石母田委員 この二つの薬を扱っている会社の名前について、もう一度お答え願いたいと思います、国内で……。
○石母田委員 そうすると、この武田、山之内、この大製薬会社が一体どのくらいの値段で、こうしたものを輸入しているのか。この問題が、先ほど独占価格と申しましたけれども、べらぼうな値段で、イギリスあたりでも、またオーストラリア、スウェーデンでも、EC各国でも問題になっている。こういう値...全文を見る
○石母田委員 どうもその点が納得いかないのです。商社の買い占めのときも、初めぼくらが材木の問題をやったときには、自由経済とか企業の秘密ということで、なかなか資料が手に入らなかったのです。しまいには、A、B、C、D、E、Fという六つの大商社の名前で材木がどのくらいの値段で入ったかと...全文を見る
○石母田委員 それじゃあなたたちがどうしても調べないというなら、私のほうから調べたことを言いましよう。  私のほうは、そういう大製薬会社はなかなか教えてくれない。それで、ある小さな製薬会社のジアゼパムのいわゆる原末の値段を調べた。ここに見積もり書がある。それを見ますと、一キログ...全文を見る
○石母田委員 一グラム四十銭ですから、この三円四十銭のジアゼパムの原末に、百分の九十九グラム、つまり大体一グラムと見ても、約四十銭、これを加えても三円八十銭でしょう。この中小業者が買った高い原末でも、六円五十銭に四十銭足した六円九十銭になるわけです。これが薬価基準、つまり政府が実...全文を見る
○石母田委員 私は一般的なことを言っているのじゃなくて、ジアゼパムの一%散というのは、一番簡単な粉薬ですよ。決して開発のどうのこうのとか、あるいは高度な技術を要するなんというものじゃないですよ。そうでしょう、乳糖が入っているだけですから。しかも三、四円で入ったものが薬価基準五十円...全文を見る
○石母田委員 あなた、そういうことを言うんだったら、武田や山之内に、一体どのくらいの値段で輸入しておるのか、原価、これをきちんと公表して——知っていて言わないのか調べてないのか知らぬけれども、安く入っているのか、どのくらいで入っているのかということでなければ、それを全然国会の中で...全文を見る
○石母田委員 私は一般的なことを言っているのじゃない。だから、輸入品に開発費というのはあるのですか。武田製薬や山之内がジアゼパムを入れて、それをそのまま売るんじゃないですか。一%散をつくるのに開発費というのが要るのですか。
○石母田委員 一般的なことを言っているのじゃなくて、ジアゼパムのときには、六十五万というのは特許料しか入ってないわけでしょう。具体的にジアゼパムの話を言ってください、いまロシュの問題を言っているわけですから。これの中には開発費は入ってないわけでしょう、特許料は、六十五万円の中に入...全文を見る
○石母田委員 先ほど私の言った原価について特に異議があるわけではないと言っておるのは、大体その程度であろうというのですか。それとも知っていて、大体そういうことだということでしょうか。あるいは全然仮定の問題として言っているのですか。
○石母田委員 私が、この問題を問題にしますのは、先ほどから再三申し上げておりますように、現在の健康保険の赤字という中でこの薬剤費、薬代というものが四三%も占めるという最も大きな原因になっておるわけです。これをどうするかという立場から、このようによその各国でも独占価格というか、ある...全文を見る
○石母田委員 いまの大臣の話をこういうように理解していいですか。一般的な、そういう追跡もやるけれども、このジアゼパム、クロルジアゼポキサイドの、いわゆる精神安定剤、二つの医薬品が非常に国際的な問題になっておるわけです。その価格の問題で、それも日本に入っておるわけですから、こういう...全文を見る
○石母田委員 それは当然のことであって、いままでと変わらないわけです。きょう私が問題にしておるのは、こうしたものが、二つの医薬品がロシュというところから入っておるものが非常に高くなっておる。それで原価についても、まだ十分調査してないらしいから、それを調査して、そうしてもし不当に高...全文を見る
○石母田委員 しつこいようですけれども、その中にはジアゼパムも、クロルジアゼポキサイドについても、当然入っておるわけですね。
○石母田委員 特に先ほどの討議の中で、あるいはこの間の寺前議員の質問、あるいは諸新聞の報道、先ほどからの各国で問題にしているという中で、特に日本政府としても、こういう問題に関心を払って、何らかの調査の手を打たなければならぬ、こういうふうにお考えにならないのですか。
○石母田委員 私委員長にお願いがあるのですけれども、こういう状態ですから、私は、この問題について、ぜひ武田薬品や山之内の社長を参考人として呼んでいただいて、そして国会の中で、われわれ自身としていろいろお聞きもし、また調査をしたい。この薬価問題は先ほどから述べますように非常に重要な...全文を見る
○石母田委員 できるだけ実現できるようにお願いしたいと思います。  それでは同じく薬の問題で、私どもは大製薬会社のもうけを押えなければならぬ、そして薬価を下げて、この赤字の中で最も大きな原因となっている部分を節約して、そうして勤労者に対する負担をなくした給付改善が行なえるように...全文を見る
○石母田委員 これはあとで私たち自身もよく調べたいと思いますけれども、いまの答えですと、三十九社が外資系並びに資本金十億円以上のいわゆる大きな会社というふうになると思います。そういうところから見ますと、やはり新医薬品に指定されているということによってリストに載りますと、いわゆる先...全文を見る
○石母田委員 結局いま言われたのは、四十二年九月十三日の医薬品製造承認等に関する基本方針の中で触れた部分、さらに昭和四十六年六月二十九日の薬務局長の名で出された「新開発医薬品の副作用報告の一部改定について」こういうことの内容ですね。
○石母田委員 その改めた中で、注として、「3、新開発医薬品の承認にあたって課する副作用報告義務の期間」——いまの三年ですね。「を、いわゆる先発権と称する向があるが、これは先発メーカーを保護するということではなく安全性の観点から副作用についての観察期間中は同種の医薬品の承認をしない...全文を見る
○石母田委員 この中で、いわゆる先発権と称せられて、これが「先発メーカーを保護するということではなく」と、ことさらに入れざるを得ないという状況、これはどういうところから出ているわけですか。
○石母田委員 その誤解の中でと言われる中で、先発メーカーの保護をするということに結果としてなるというのは、主としてどういう点ですか。
○石母田委員 その副作用ということで、それだけ聞けば非常に大事なことであるようですけれども、なおかつ、そういう誤解を生ずるというのは、端的に言えば、この先発権というもので指定された医薬品の価格によって得る利益が非常に大きいというところから、後発メーカーというか、その間その薬と同種...全文を見る
○石母田委員 じゃ、はっきり書いたのがありますから、読みましょう。これは武田薬品工業株式会社の第九十三期営業報告書、昭和四十七年四月一日から昭和四十七年九月三十日までの営業の概要を報告したものであります。その中で「販売の状況について申しあげますと、医薬品部門では、前期にくらべ感冒...全文を見る
○石母田委員 一つぐらいの例では、あなたはなかなかうんと言わないので、もう一つ読みましょう。三共株式会社営業報告書、昭和四十七年四月一日から九月三十日までの営業報告です。「品目別には、広範囲抗生物質製剤「クロロマイセチン」、ビタミン類が競合品との価格競争により伸び悩みの状況にあり...全文を見る
○石母田委員 この三共の常務取締役に福地言一郎という人がいまして、これはかつてこの国会の社会労働委員会で、参考人として発言されたことがあると、この議事録には書いてあります。昭和四十年の五月三十一日、第四十八国会社会労働委員会の中で、参考人としてこういう発言をしています。  「日...全文を見る
○石母田委員 それじゃ聞きますけれども、いまここで述べたように、武田の、炎症やはれものにきくダーゼンとかペニシリンの一種といわれているバストシリンについても、これでもうけたといっている。三共はセレナールで、これは精神安定剤ですけれども、もうけたといっている。これはみな、いまのリス...全文を見る
○石母田委員 まあ、いいでしょう、時間もあれですから。ジアゼパムの問題でいま出ましたけれども、結局ジアゼパムと比較して割り高できめた、こういうことでしょう。
○石母田委員 割り高、割り安主義というと、いま出されたように、たとえばAという薬は一日一錠飲む、Bという新しいのは一日二錠飲むとすると、一錠と二錠だから、Bの値段はAの半分。率直に言えば、そういうことになるわけですね。そうやって値段をきめる、こういうことですね、割り高、割り安とい...全文を見る
○石母田委員 失礼しました、同じきき目の場合は……。  そうしますと、いまのセレナールはジアゼパムと比較してきめた。このジアゼパムというのは先ほどから、これはべらぼうに高い値段じゃないかということで問題になっている。国際的にも問題になっている。あなたたちは何とか問題にしまいとし...全文を見る
○石母田委員 同じ抗生物質のテトラサイクリン、こういうことですね。このテトラサイクリンが十数年前アメリカで大きな問題になって、アメリカの上院の中に反トラスト、反独占委員会の小委員会、通称これはキーフォーバー委員会といいますが、ここでこの値段が問題になったことを知っていますか。
○石母田委員 これはこのキーフォーバーの「少数者の手に」「独占との戦いの記録」という翻訳されている本が出ておりますけれども、この本でテトラサイクリンが問題になっておりますが、この一カプセルの原価が幾らだというふうに書いてありますか。
○石母田委員 これは約一・五セントでありまして、正確には二百五十ミリグラム一カプセルが一・六六セントとなっております。一・五セントというと当時の円・ドル換算でいいますと、どのぐらいになりますか。
○石母田委員 五円四十銭。これはこの本で見ますとアメリカのブリストルという会社に原価の資料提供を命じて調べたものなんですね。日本の国会図書館にもキーフォーバー委員会のヒヤリングの資料が来ておりますけれども、アメリカでは日本と違って、このように製薬会社の原価を提出させて問題にしてお...全文を見る
○石母田委員 五円四十銭のものが日本では百四円だ、これは大都市。地方では百六円九十銭になっておりますね。これは単純にまた比較すると云々と言うけれども、あまりにも違うでしょう。アメリカの原価の二十倍ですよ。ものすごい高い。ところでこのキーフォーバー委員会のあと、アメリカの連邦取引所...全文を見る
○石母田委員 一九六三年か四年か五年ごろ。六三年が一番いい。
○石母田委員 やはり原価で見るとまだ十三、四倍高いわけですね。ですから、アメリカの薬局で売っている卸売り価格に比べても三倍で、やはり高い。このビブラマイシンと比較した昭和四十五年ころの、このテトラサイクリンの価格が四十六円五十銭なんです。ですから、まだ十数年前のアメリカの原価の八...全文を見る
○石母田委員 もうその問題は終わりますけれども、私は何も資本主義を否定しろとか、自由経済を全部やめろとか、そんなことをいま言っているのではないのです。要するに高いのです。何だかんだいったって高いのです。自由競争だって、先発権で三年間は独占的なものになるでしょう。だから、こんなこと...全文を見る
○石母田委員 そうすると、これは年にすると大体どのくらいになるのかな。
○石母田委員 多少私たちと計算が違うようですけれども、またこまかくなりますから……。  これは東京電力などのいわゆる組合健保の被保険者ですと、またこれより少し安くなるわけですけれども、どっちにしろ、一年でいえば約一カ月くらいの掛け金を払わなきゃならぬということになるわけです。二...全文を見る
○石母田委員 イギリスの特殊な例を除いて、大体日本のように五対五というのじゃなくて、資本家の負担が多いわけですね。ところが日本では、大企業が主として入っている組合保険のほうは七十五条で事業主の負担を増加することができるということになって、実際にはそうなっている。ところが政管健保の...全文を見る
○石母田委員 この労使負担の割合を変更した場合には、そういう中小企業者の問題をどうするかという問題は、これは一〇%にこだわらず、どんどん国庫で負担すれば解決する問題ですけれども、ただ私どもが言うのは、これは財源の問題としても非常に重要なんですね。     〔橋本(龍)委員長代理...全文を見る
○石母田委員 何といっても、この十年間を見ても病人がどんどんふえているわけですよね。数から見ると倍になっているというふうにいいますけれども、こういう病人が非常にふえて、しかも政管のほうはいま言ったような年齢構成も高い、それから所得層も比較的低いというふうなことですけれども、そうい...全文を見る
○石母田委員 この三項目のところに「組合設立後の組合財政の見透しが良好であること。(被保険者が過去一年間においておおむね一千人以上であること。また、標準報酬が同種同規模の事業体にくらべて同等またはそれ以上であり、かつ過去一年間における被保険者の受診率の調査結果等からみて、財政の見...全文を見る
○石母田委員 簡単に言えば、そういうよくなる状態ではないわけですね。そういう仕組みになってしまっているわけですよ。そういう中で有病率はどんどんふえ、病人はどんどんふえる、年齢構成も高くなる、所得も低いとなれば、これは赤字になる。このことは決して個人個人の責任じゃないわけですよ。病...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、この川崎のいまから言う例は解決されているのでしょうか。川崎における四十六年三月から四十七年二月までの年間に公害認定患者の治療に要した総医療費は三千九十一万円余、うち公費負担は千六百二十四万円となっておる。したがって、千四百七十万円が健保で支払われた。ま...全文を見る
○石母田委員 それは健保の負担にはならないということですか。
○石母田委員 私は、いまこの健保の財政の赤字を検討する場合に、そうした公害、それから、いわゆる公費負担の分をきちんと全額公費負担をして、そうして健保財政から切り離していく。老人医療費の問題、乳幼児の問題、そういうことも財政対策として非常に必要だと思うのです。同時に、国と資本家の負...全文を見る
○石母田委員 診療報酬の問題については、常にそうしたお答えがなされておりますけれども、私は、厚生大臣が責任をもって一体この診療報酬についてどういう基本的な考えを持っておられるのかという点について、私が聞いている幾つかの事実を申し上げますので、その点についてこれが事実なのかどうか、...全文を見る
○石母田委員 非常に答えの水準が高くてわからないのですが、結局出来高払いでしょう。あなた方が過疎地の診療報酬の問題でやったときは、出来高払いだから云々と言っていたけれども、いまの診療報酬はそうだ。そうすると、その剤の数とか日数によって調剤料を出すべきが普通だと思うけれども、そうい...全文を見る
○石母田委員 だから、そういう結果が、いまの老人医療の問題の一つの障害になっているという事実を認めるのか、それともそうでないのか。われわれ聞いた者から見ると、調剤料は四十円ときめれば減るでしょう。これは認めますか。いままでたとえば剤ごとに日数で払っていたものが……。
○石母田委員 ではもう一つ。老人の検診にとって多いのは尿のたん白等の状況、また血圧測定で、これは報酬が出てないというふうに聞いていますけれども、これはほんとうですか。
○石母田委員 ですから、いままでは安くても二十円ぐらいはあった。これでは、老人なんかの血圧だとかそういうものを扱えば結局損というとおかしいけれども、収入の面からいうと、初診料は少し上がったといっても、やはり老人の場合には、これでは医療機関がいやがる傾向が出るんじゃないか。労働者で...全文を見る
○石母田委員 全体の改定について、また甲表、乙表の一本化の問題については、いま時間がありませんから、その不合理性については触れませんけれども、私はもう一つ、有床診療所で一日の室料が三百六十円、看護料が二百円となっている。たとえば診療所ですから十九床として、この十九床全部入っておる...全文を見る
○石母田委員 計算、合うか合わないか知らないけれども、入院料はあまりにも安いのじゃないですか。それで、看護料が病院三百円、診療所が二百円、差があるのはおかしいと思うけれども、常識的に見て、両方とももっと上げなければしようがないじゃないですか。いま差額ベッドなど、いろいろいわれるけ...全文を見る
○石母田委員 もう一つ。これは私自身が経験したことなんですけれども、私横浜で、ある病院に日曜の夜いたのです。そうしたら、子供が急病だということで、あっちこっちあれしたが、いないということで、そのとき十時過ぎだといいのにねということばがちょっと出た。私聞きとがめて、いろいろ話をした...全文を見る
○石母田委員 私は、しつこくこういう幾つかの事実を聞いていったというのは、この診療報酬という問題を、ただ医師の要求というだけで見たり、あるいはいまの中央医療協議会が健康保険や船員保険の診療報酬をきめる、もちろんきめたものは国保の場合も準じて広まるけれども、つまり主として保険という...全文を見る
06月12日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第26号
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○石母田委員 私は日本共産党・革新共同を代表いたしまして、本案に全面的に反対する立場から討論を行ないたいと思います。  この港湾労働法の改正案は、第一に日雇い港湾労働者の首切りの武器を使用者団体の手に渡すものであり、日雇い労働者の働く職域を奪う危険を持つものであるからであります...全文を見る
06月18日第71回国会 衆議院 社会労働委員会公聴会 第1号
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○石母田委員 私は最初に、先ほど吉田公述人から公述されました内容の中で、いわゆる医療保障制度のたてまえという問題について保険主義というものが貫かれておるというお話がありました。政府の国会答弁でも再三そういうことを申しておりますし、また、自民党の国民医療対策大綱の中でもそうしたこと...全文を見る
○石母田委員 もう一度お伺いしたいのですけれども、いまの政管健保は先ほどからのお話もありますように、赤字になるような仕組みになっている。先ほどのお話ですと、政管健保の一人当たりの年間保険料では、医療給付費も保険給付費もまかない切れない、こういうことについての、そうなる原因について...全文を見る
○石母田委員 いま薬の問題も出ましたけれども、白木先生にお伺いしたいのですけれども、私たちが国会で明らかにしたところによりますと、独占薬価というもの、それに保障された大製薬会社の利益が非常に大きなものであるということが明らかになっております。先ほどのお話のように、四三%も占めると...全文を見る
○石母田委員 この同じ問題での吉田公述人の御見解をお願いしたいと思います。
○石母田委員 それから先ほど労使の負担の割合のことについて述べられた中で、御承知のように政管健保では法律で労使折半がきめられております。また同じ健康保険法の第七十五条で、健保組合のほうは事業主の負担を増すこともできる、これも法律できめられております。そういうことで、戦前は労災が入...全文を見る
○石母田委員 次に私は、先ほどから問題になっております弾力条項と厚生保険特別会計の今度の改正の問題、この問題についてお聞きしたいと思うのですが、先ほどの公述の中で、弾力条項の千分の八十まで短期間に上げられるだろうというような見通しを吉田先生が言われましたけれども、その根拠はどうい...全文を見る
○石母田委員 先ほどからのお話、ずっと聞きますと、これは吉田先生だけじゃなくてすべての方がおっしゃられているように、政管健保の足が弱いというか、財政的な基盤が非常に弱くて赤字になるような仕組みになっているというようなお話、それからまた今後の診療報酬の引き上げあるいは給付改善に伴っ...全文を見る
○石母田委員 この問題でもう一つ吉田先生にお伺いしたいのですが、先ほどの御指摘のように、赤字が出るたびに、千分の八十まで弾力条項がどんどん使われていく。見通しではこれは短期間にそうなってしまうのじゃないか。千分の八十までこれを使い切ってしまったという場合に、今度の厚生保険特別会計...全文を見る
○石母田委員 そういうお話だけでも、今度の弾力条項とこの厚生保険特別会計法の改正案というのは何かセットみたいになって、そうしてそういう仕組みができると、先ほどの先生のお話のように、短期に、あるいは一年ごとに保険料率の引き上げが問題になってくるというような仕組みが、こういうものによ...全文を見る
○石母田委員 質問を終わります。
06月28日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第36号
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○石母田委員 私はきょう、これまであまりこの委員会で触れられませんでした、いわゆる調整年金の問題について、さらに深めて質問したいと思います。  いわゆる調整年金といわれるものは、企業独自の年金をさらに一そう高めて公的な年金制度の肩がわりをしながら、一方公的水準の貧困さを補ってい...全文を見る
○石母田委員 現在の普及の状況といいますか、その基金の数と加入の人員数ありましたら教えてください。
○石母田委員 創設されてから八年の間に加入者について約十倍ということで、五百万人の人たちが加盟しているという普及の状態です。   〔委員長退席、竹内(黎)委員長代理着席〕  最近紙パ労連の資料で、山陽国策パルプという会社で今度の厚生年金の改正に伴って自分たちの社でやっている厚...全文を見る
○石母田委員 その内容によりますと、一口に申しますと、いままでの支給を七〇%にしたい。つまりいままでの給付していたものを七〇%に切り下げたいということなんですね。その理由としまして、いま出されております今度の法案の改正によって標準月収の上限も上がるし、それから物価スライド制も導入...全文を見る
○石母田委員 いまちょっとお述べになった再評価、スライド分を本体で見るということは、今度の法改正で第五条ですか、法律用語で非常に長々と書いてあるもんですから、よくわかりませんけれども、それは今度の法改正で第五条できまるというものですか。
○石母田委員 そうしますと、こういう支給の内容を下げていくというようなものについては、むしろ厚生省としてはそうしないように、法改正でそうなっているのだからということで、こういうことをしないように今後指導を強めていただく、こういうことでよろしゅうございますか。
○石母田委員 これは取引の相手の信託はどこですか。
○石母田委員 いま一つの実例なんですけれども、最近このような傾向が非常に多くなっているというふうに聞いておりますけれども、今度の法改正によって調整年金の基礎が非常にくずれるのだというようなことで、あちこちで保険料率の引き上げとかあるいはまた赤字の問題が出ているというふうに聞いてお...全文を見る
○石母田委員 現状から見てやはりそういう問題が出てくるので、見直し部分、スライド制の部分を厚年本体で負担してもらうのか、それとも基金で負担することになるのかということで、かなりの心配、不安があったわけですね。その根拠というのは、やはりいまの調整年金の実態から出てくるのではないか。...全文を見る
○石母田委員 大体こういう事情にあることはあるわけですね、その根拠については見解が若干違うようですけれども。  今度の保険料の引き上げ、政府案ですと千分の十五、これは基金側から言うと、全部国が吸い上げる、こう言っておるのですけれども、実態としては、そういうことになるわけですか。
○石母田委員 もう一度聞きますけれども、千分の十五上がるわけですね。千分の二十六のほうはそのままでしょう。ですから、千分の十五は厚年のほう、政府のほうに入るということになるのじゃないのですか。事実関係を言っているのです。意図とかなんとかいうことは別として、そうなっているのでしょう...全文を見る
○石母田委員 とにかくあなたの答弁というのは、私の先回りをして、こういうことで言ってやるんだと思って、それを押えるような答弁ですが、事実関係を聞いているのですから、私の言うとおり千分の二十六はいじらないということでしょう。そういうことになりますと、基金のほうの財政基盤が弱くなるの...全文を見る
○石母田委員 そういうことになりますと、国庫負担分はまさに相対的にふえていく、企業独自の部分は相対的には低下していく。そして先ほどお話のあったように、各基金もかなり自分たちのところは苦しい、プラスアルファがなかなかつけにくい状況も出てきている。そういうことになりますと、その部分が...全文を見る
○石母田委員 私は、そうした調整年金を設置した目的あるいは趣旨からいうと、非常に大きな問題点が、あなたも言われるように出ている。なぜそういう問題点が出てくるかという根拠ですけれども、私どもは御承知のように、この調整年金の創設自体に反対もし、国会でもかなり論議された問題だと思うので...全文を見る
○石母田委員 名前を、おもなものだけでいいですから。
○石母田委員 だいぶ大手のところですね。そうすると、信託会社が八社、生命保険会社が二十社となっておりますけれども、この中で信託の占める比率ですね、信託と生命保険の比率はどうなっていますか。
○石母田委員 そうすると、この積み立て金といいますか、この調整年金で労働者から集めた金、それを信託で扱っているのが八〇%、それから生命保険で扱っているのが二〇%、こういうことになりますけれども、その積み立て金の累計額というようなものはどのくらいになっていますか。
○石母田委員 そうすると、信託の場合は、生命保険の場合も、これは手数料というのは大体同じですか。それはどのくらい、いま二%と聞いて、最近ちょっと変わったという話も聞いておりますけれども、一律なものですか、これは。
○石母田委員 ちょっと、三・五%ですか……。
○石母田委員 大体二%でやってきたということですけれども、各行別ではちょっとわからないというこの前お答えがあったので、全体でいいですから、手数料の額ですね、金額、調整年金がそういう預けているものに対して手数料として、信託なり生命保険会社が得ている金額といいますか、それはどのくらい...全文を見る
○石母田委員 この調整年金ができたとき、私ども職場や何か回ってみて、金融機関といいますか、信託や生命保険会社がものすごい勢いで競争して、ある会社じゃ、もう立ち入り禁止なんというところまであったくらいなんです。そのときのうたい文句が、安い掛け金で高い福利ということで、中小企業や何か...全文を見る
○石母田委員 大体足かけ八年くらいたっているわけですけれども、いま聞きますと、還元融資が行なわれないのは、連合会の規模で行なわれてないということなんですか、それとも八百五十幾つの基金全部見ても、還元融資がされたところはないということなんでしょうか。
○石母田委員 そうしますと、これは金融機関がその積み立て金を預かる。そうして信託会社ですから、契約書の内容を見ても、それを信託されて、それを運用するわけですね。そして手数料も先ほど言われたようなパーセンテージ、全体で四十三億円とっている。それで一番、目玉商品ともいえる還元融資とい...全文を見る
○石母田委員 その当時金融機関がどういうことを言ってやったかあまり知らぬとあなたは言っておりますけれども、これは私はそのままに受け取れませんね。これはここにもありますから読めば一々わかりますけれども、将来積み立てられた掛け金は業界組織または基金加入の事業主に還元融資される道も開か...全文を見る
○石母田委員 いま、その法改正、法改正というのは、今度の法改正でいいますと、「第五十四条に次の一項を加える。」というところで、3のところで、「基金は、加入員及び加入員であった者の福祉を増進するため、必要な施設をすることができる。」こういうことですね。
○石母田委員 そうしますと、還元融資をすることを指導しなければいけなかったけれども、何年間の間一つも行なわれなかったというあまりおもしろくない事態が起きている。こういう事態の中で、今度は基金のほうがそういう福利、福祉の施設をつくることができるのだということになりますと、この基金が...全文を見る
○石母田委員 それは当然ですよね。そうすると金融機関のほうは、やるといったことをやらずにやっておいて、そして今度はやらなかったことを還元融資でやるのかと思うと、それはそのままにしておいて、こういう法改正が行なわれれば、当然基金は高い利子のほうでもやって福利増進しなければ調年やった...全文を見る
○石母田委員 ぜひそのように指導してください。  それで、今度は国との関係なんですけれども、財政投融資協力ということで、積み立て金のある一定のものを、財政投融資の協力させる資金にしてほしいというようなことがいわれていますけれども、その根拠というのかな、どこでそういうことをきめて...全文を見る
○石母田委員 私どもの聞いている五年未満の積み立て金については三〇%、それから五年から十年までの間の積み立て金については四〇%、十年以上の——これはまだ該当がないと思いますけれども、十年以上の場合は五〇%、そうしたあなたの言う財政投融資の資金計画による政府保証債ですか、その購入に...全文を見る
○石母田委員 それがよくいわれる大蔵省と厚生省の昭和四十七年でしたか、事務次官の協定といわれるものですか。
○石母田委員 私が先ほど言った比率ですね、これはいま行なわれている比率なんですか。五年未満が三〇%ぐらい、それから五年から十年の間が四〇%、それから十年以上の積み立て金については五〇%という数字なんですけれども、これはいま両省の協定で行なわれている数字なんですか。
○石母田委員 指導目標はわかりましたけれども、一般に政府保証債というのは確実であるけれども、利はあまり高いほうじゃないですね。特に国鉄、電電公社だとかいろいろありますが、そういうものに調年でプラスアルファをできるだけ与えよう、こういうことを一方で言っておきながら、その積み立て金を...全文を見る
○石母田委員 その程度と言われますとあれですけれども、これはやはわ調整年金に入っている労働者から見れば、自分たちの積み立て金の運用に関する重大な問題ですから、それがそういう方向で使われることについては非常に問題だと思います。特に信託会社にしても保険会社にしましても、信託すればその...全文を見る
○石母田委員 それじゃちょっと、パーセンテージは私のほうが詳しいらしいから、時間があと十五分くらいしかないらしいので、なるべく答弁を簡単にして、私の質問に対して的確に答えてください。  いま労務管理に使われるかどうかは別とあなた方は言われるけれども、労務管理に使われやすいのは加...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、ここで大和田課長さんというのは、これは厚生省の人じゃないのですか。年金局の大和田企画課長——あなたですか。そうですか。あなたが書かれた「週刊社会保障」の一九七三年二月五日のナンバー七〇七号には、時間がないからさわりだけ読みましょう、「厚生基金の新設につ...全文を見る
○石母田委員 行政指導してないということだが、しかしやはり年金局の大和田企画課長という肩書きで書かれたので、行政指導してないといったって、こういう本に書けば、厚生省はこうじゃないかというふうに普通は考えるだろうと思うけれども、その点これは個人の考え方ですか、それとも年金局長が言う...全文を見る
○石母田委員 以上で調整年金の問題についての質問は終わりますけれども、とにかくこれは設立当時から日経連、金融機関など含めて、いわゆる労働者の側からこういうものが起きたんじゃなくて、あの当時から労働者、労働組合あるいはこの国会の中でも革新政党を中心にして反対があったわけです。その場...全文を見る
○石母田委員 時間が参りましたので、これで終わりますが、私が質問してお答え願うことをいま八木議員が述べられましたが、全く私は同じでございます。私どもはこの保険料の引き上げが行なわれて、特にいま言われました国民年金で五万円というものをすぐもらえるんじゃないかというふうに思わされたと...全文を見る
○石母田委員 私は、討論に先立って一言申し上げたいことがあります。  すでに委員長から遺憾の意が表明された点ではありますけれども、本日の委員会には田中総理が出席して質疑を行なうことは、すでに理事会において約束されてきたことであります。それにもかかわらず、日程の都合を理由に総理が...全文を見る
06月29日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第37号
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○石母田委員 きょうは簡単にやりますので、単刀直入に幾つかの問題点について聞きますから、簡潔に答えてください。  今度の改正案で私が一番問題にしている点は、政令で定年をきめることになりはしないか、そういう問題なんです。この改正案に「労働省令で定める年齢未満の年齢を定年としている...全文を見る
○石母田委員 いまのことは定年制を省令できめるものじゃないのだというようなお話に聞いたのですけれども、そうじゃないのですね。
○石母田委員 年齢の問題ですね。そうすると、やはり定年の延長をはかるわけでしょう。いま六十ということになれば、これは動くこともある。そうすると、いまの大臣のお話ですと、六十より下がることはない、これは六十五にもなるのだということ、そういうふうに考えれば、何かの労働力需給の関係で下...全文を見る
○石母田委員 もう少しちょっと核心に触れて答えてくださいよ。私の心配しているのは、省令で定年をきめるということになりますと、これは労働大臣ですね、この省令、しかもここで法的に保証されるわけですよ。そういう仕組みをつくってしまうということは、この間、これも答弁の中で言ったけれども、...全文を見る
○石母田委員 ちょっと法律論になりますけれども、政策上の問題と仕組みの問題は明確に区別してもらいたいのです。私の質問しているのは、こういう仕組みをつくれば、そういう仕組みとしては変えることもできる。いま政策上の問題として定年延長をとっているから、当面は六十歳以下にはしないというこ...全文を見る
○石母田委員 しかしここでいっているのは、再就職援助計画というのは定年に達するということが前提になっているわけでしょう。法律に書いてあるように「定年に達する労働者の職業の安定を図るため必要があると認めるときは、」こうでしょう。ですから、定年と関係のない再就職援助計画じゃないわけで...全文を見る
○石母田委員 この点は、あなたはそこのところを切り離してやりますけれども、さっきから何べんも繰り返すように、再就職援助計画というものは定年制の延長という問題で出てくる問題です。単に再就職援助計画を事業所にやる、その年齢を六十にきめて、それに行政措置をするというのではなくて、これは...全文を見る
○石母田委員 その身分というものは大体どういう人ですか。たとえば人事係だとか、大体そういう関係の職制の方がなられるということですか。
○石母田委員 そうしますと、いまいろいろ労務政策で問題が出ているわけですけれども、政府がいままで職業安定所、失業対策ということをやってきたこの業務が、さらに今度事前に、まだ就職しているけれども定年になるだろうということを予想して、出張していって——出張というとおかしいけれども、形...全文を見る
○石母田委員 それじゃ、たとえば定年になる人が再就職する場合に、いろいろな条件でそこへ再雇用される場合がある。それから、会社があっせんしてどこかへ行くということで、下請なんかに行ったりする。それから、職業安定所へ行って、そこを通じて再就職する。再就職する場合には大体この三つの場合...全文を見る
○石母田委員 私は三つの可能性を言ったけれども、それでいいならそれでいいと、私の質問に答えてください。
○石母田委員 そこで、何の権限もないと言うけれども、いま見ると、退職して九〇%以上は再就職するようになりますよ。定年になって隠居して余生を楽しむというような年じゃないですから、いまの世の中じゃ。そうしますと、生活がかかっておる。どこへ再就職するか。それを世話する職業安定所と会社側...全文を見る
○石母田委員 私はたまたまそういう職業安定所の法的に保障された人が、こういう業務をやる人が大会社の職制の中に出てくる。その職制の人がいいとか悪いとかそういう人間的なことは別ですよ。ただ、こういうふうに仕組みをつくった場合に、その人の権限というのはいままでよりは大きくなる。たとえば...全文を見る
○石母田委員 ですから、そういう意図がありませんとか意思がありませんと言われるとあれですけれども、私実際に常識的に考えたら、定年退職した人は再雇用か、そこの会社に残るか、それを別にしますと、あっせんしてどこかへ行くわけです。いい会社へ行く人もある、悪い会社へ行く行もある。しかしこ...全文を見る
○石母田委員 そういうことをよく考えていかないと、やはり労働者の立場に立った行政はできませんので、検討していただきたいというふうに思います。  第三番目の問題は、いわゆる失業保険会計の運用の問題なんです。これは先ほどから質疑応答されておりますから、私は重複を避けますけれども、先...全文を見る
○石母田委員 それで、先ほど局長のことばがそうだとすれば、たしか失業の予防ということでの発言だと思いますけれども、しかし私は、いま大臣が言われたように本来の目的はそうなんだ、それが本来の目的なんだ。ですから違法でないからといってそのほうが合理的で法に合った使い方だということまでい...全文を見る
○石母田委員 もう少し端的に言ってください。先ほどの発言からいくと、そんな検討する必要はない、建議でも問題があるといっておるけれども、こういう使い方こそ合理的で法に合ったものだという積極的なものとして聞いたから私は再確認したら、あなたはそう言われた。そういうことになれば、労働大臣...全文を見る
○石母田委員 局長、いまの労働大臣の方向で、さっきのあなたの発言、あとで議事録を調べてそれに触れる部分についてはやっぱり取り消しというか、あなたのほうから改めていただきたい、こういうふうに思います。よろしゅうございますか。
○石母田委員 もう一つ、今度の工業再配置促進法との関係の問題なんです。御承知のように、これは日本列島改造計画に基づいて田中内閣が全国に工業を再配置するということでいま非常に国会の中でも論議の問題になっているわけですし、特にこの工業再配置促進法に該当するであろう工場では移転問題が非...全文を見る
○石母田委員 こうなりますと、先ほどから言うように非常にはっきりするのですよ。失業保険というのは失業したときのお金でしょう。移転給付金というのは、失業とは関係ないですよ。予防にもならないんだな。どうなっているのか。工業再配置で、これは就職している状態でしょう。これは移転給付金とい...全文を見る
○石母田委員 規模も面積も制限なしですか。何か私二百坪か三百坪か、何十人とか二十人とかいうふうに聞いたんだけれども、それはないですか。
○石母田委員 その中に助成するという法的な保証というのですか、移転の中小企業だとかあるいは労働者の住宅だとか、そういうものについては保証するような法的な処置というのがあるのですか。法律の中か施行規則だとか何か……。
○石母田委員 そうすると労働者自体に対する援助というのは直接的にはない。いま間接的に……。
○石母田委員 そうしますと第二条の五の今度の改正は、「工業再配置促進法第二条第一項に規定する移転促進地域から同条第二項に規定する誘導地域への工場の移転に伴い住居を移転するために宿舎の確保を図ることが必要であると公共職業安定所長が認めるものに、移転就職者の利用に支障がない限り、貸与...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、先ほどから問題になっております促進地域のほうから誘導地域というのは、まあいなかですね、都会から見れば。非常に不便なところへ行く。そこにおける住宅問題で、そうしたところに建てられている宿舎というものは、これが利用できる相手のほうの宿舎というのは、誘導地域...全文を見る
○石母田委員 こういう利用率ではほとんどふさがっていると見ていいのじゃないでしょうか。その誘導地域の場合はいなかだからあいているのが多いのかどうか知りませんけれども、私の見た数字では一番低くても七〇%くらいあったのじゃないかな。
○石母田委員 きょうはなるべく時間的に協力して、あと二十五分あるのですが終わりますけれども、私はこの点について、問題点としては、一つは事業団の宿舎、これは失業者の就職ですね、広域に移動する場合の宿舎なんです。それを今度は、いわゆる工業再配置促進法に基づく企業がよそに法によって移転...全文を見る
○石母田委員 それからもう一つ私申し添えておきますけれども、この第二条のもう一つの項目の改正点であります。  心身障害者のモデル工場をつくる点については賛成でございます。ただ、こういうものは、私の考えでは、当然もう少し厚生省がやるべきだと思うけれども、何かモデルについては労働省...全文を見る
07月10日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第40号
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○石母田委員 きょう予定されていました田中美智子議員が病気で質問ができませんので私が急遽かわりまして質問したいと思います。  最初に私はこの法案についての党の態度を述べたいと思います。  私どもは今回の法改正が積極的なものとして支持したい、賛成したいと思っております。ただ一つ...全文を見る
○石母田委員 その点非常に大事な点なのでもう一度正確なお答えを特に大臣からお答え願いたいのですけれども、つまり調査会の内容としては、労働者側委員のほうは、通勤がなければ労働の提供はあり得ないんだから通勤途上災害は業務災害とすべきである、一方使用者側委員のほうは、通勤は使用者の支配...全文を見る
○石母田委員 どうもその点が明確でないのですね。もう一度くどいようですけれども、いまのお答えですと、現在のこういう対立したものが一緒になって、妥協といいますか、いまのような調査会の結論が出て、そのまま忠実にそれを反映した法律である。したがって認定上の問題とかあるいは休業中のいろい...全文を見る
○石母田委員 じゃ、その使用者側のいう、通勤途上についてはあくまでも業務外の災害であるというふうな意見、そういう方向での検討とかあるいはそういう方向に持っていくつもりなんですか。
○石母田委員 御承知のようにこの間の答弁だと思いますが、一日以上の休業を必要とするような通勤上の災害が年間に直すと一千人のうち四人弱とか言っておりましたね。そういうふうに今後高度経済成長の中でますますこれは増加する傾向にありますけれども、その中で事業所で私傷病以上の扱いにしている...全文を見る
○石母田委員 これ以上よしますけれども、ただ全く違った考えじゃないですね。今度のはそういう意見も入り、使用者側の意見も入り、そしてミックスしてできたものです。そういう中で労働者側の意見も全面的には採用されなかった、使用者側の意見も全面的には採用されなかった、しかし両方の部分もまた...全文を見る
○石母田委員 期待するのはいいのですけれども、何かその期待を、この基準法の第十九条の解雇制限を少なくとも三年以内というところには準用するとか、それを尊重さして、通勤途上のほうにも適用というか準用というような、そういう処置というのは何かないのですか。野放しにするというか、そういう点...全文を見る
○石母田委員 そうすると、法律上いまそれを準用する、適用するということはむずかしいけれども、就業規則や労働協約などの労使間の問題、そこの企業の中でそうしたものを取り入れてやっていくことには側面からも協力したい、こういうことに考えていいですか。
○石母田委員 それからいま協約上や就業規則、その問題が出ましたけれども、この法案の実施の中で、いままでの労使慣行といいますか、そういう協約で得た、労働者側から見れば一つの既得権というようなものがかえって後退するというようなことがないようにしてほしいと思うのです。たとえば通勤災害に...全文を見る
○石母田委員 それから初回時の二百円の本人負担なんですが、これは二つの点でわれわれが同意できない面が含まれておるわけです。  一つは、この考え方というのは、二百円という金額にかかわらず、労働者の自己負担といいますか、受益者負担というか、そういう負担をさせるという考え方が二百円と...全文を見る
○石母田委員 もう少しこまかく、二百円を窓口でこれは監督署へ払うのでしょう。どうやって窓口で払うのか、監督署で払うのか、だれが集めるのか、もう少しそこのところを具体的に言ってください。
○石母田委員 そうしますと、第三者以外はもう差し引きで、天引きというとおかしいけれども、補償するうちから二百円ずつ差し引いてしまう。それから、第三者では、持ってくるのはあるんですか。
○石母田委員 そうすると、実務上で繁雑になるということはないんですか。
○石母田委員 この点については、いま初めてのことなんで、二百円の本人負担ということは撤回される意思はないようですけれども、われわれとしては、こういう非常にわずかな金額で、しかも調査会できまったことを忠実に反映するということがこういうところへ出ているんでしょうけれども、こういうもの...全文を見る
○石母田委員 二百円の負担とは性格は違いますが、労働者の側にも一定の負担をさせなければならないということから来たんじゃなくて、労働基準法が適用されないから結果としてそうなったんだと、こういうふうに理解していいですか。
○石母田委員 この点についての救済策というようなものは、検討する余地はないんですか。そのことはもう検討する必要ないというふうに考えているわけですか。
○石母田委員 では先ほどと同じように、その方向に協力していただきたいと思います。  それから、この間もこれは出ましたけれども、いわゆる人員増の問題なんです。それからもう一つは認定機構の問題なんですけれども、関係職員の人員が非常に足りないということで、この間の答弁では定員削減と大...全文を見る
○石母田委員 これの削減というのは、第二次定員削減計画のいわゆる四十七、四十八、四十九の三カ年のうちの四十八年、そういうことですね。
○石母田委員 これは私、国立医療機関における看護婦問題のときにも質問したのですけれども、いわゆる行管、行政管理庁における削減計画というものはかなり一律的な問題で、あまり実態から見たものじゃないということは、計画者自身そういっておりました。ですから、そういう意味ではあまり拘束力はな...全文を見る
○石母田委員 それではもう一つ労働大臣に。この間大臣が、いろいろ認定上の問題が出てくる、この認定の問題については、審議から出た意見も十分尊重して、参酌して、そういう新しい基準みたいなものをつくりたい、こういうふうに言っておりましたけれども、いつごろそういう基準をつくるつもりなのか...全文を見る
○石母田委員 そのときも大臣は言われました。できたら皆さん方のほうにも知らせてそれでいろいろ御意見も聞きたいというような意味のことを発言されましたけれども、それはその通知の内容を何らかの方法でわれわれに知らせるというようなものでしょうか。
○石母田委員 最後に私、問題にしたいのは、これは要望にもなりますけれども、たとえば通勤途上でむち打ち病などにかかった場合ですね。御承知のようにむち打ちというのは病気であるようなないような状態がかなり長く続くわけですね。ですから職場復帰、社会復帰、それを早めるための職業的なリハビリ...全文を見る
○石母田委員 以上で私の質問を終わりますけれども、もう一つ、ちょっと私の個人的な関係で、特別加入の問題で港湾のはしけを持っている船主ですね、あれは対象になるのか、それからいま労災関係では何か加入は認められてないのですけれども、知っている方があったら……。
○石母田委員 それが、雇ってない場合はどうなんですか。そのほうが多いのです。
○石母田委員 終わります。
08月31日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第45号
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○石母田委員 きょうは私は三つの問題について質問したいと思います。  一つは、いわゆるいま公制審で審議されている内容にわたります公務員並びに公労協の基本権の問題、それからもう一つはハイヤー、タクシーの問題、それからもう一つは日雇い労働者、つまり失対労務者の賃金の問題について、こ...全文を見る
○石母田委員 労働大臣発言される前に、もう少し——あの当時の質問とちょっと違って一応素案が出ておるわけですね。これに対する見解というものでは、なかなか言いにくいでしょうから、そういう素案が出ている段階で、あと、九月の三日という限られた期間があるわけですね。そういうことで政府が期待...全文を見る
○石母田委員 そうすると、お二人の発言が、非常にむずかしい状態にあるから政府が期待したような根本的な解決につながるような、こたえるような答申が出るという確信は、いまのところ持てない、こういうふうに言ってもいいですか。
○石母田委員 先ほどから総務長官も言われていたように、政府は全く中立的な立場で、使用者あるいは公益側、労働者側いずれにも属さない中立な立場だということを強調し、明鏡止水の立場で静観しているとか、あるいはいまも素案についても新聞報道で知っているだけだ、こういうようなことを言われてい...全文を見る
○石母田委員 これは非常に重要なことですけれども。そうすると、この使用者側の代表というのは、あなたたちでいえば、国が二つの機能を持っていて、政府としての立場と、使用者として、雇用者ですね、としての立場とある。そのうちの雇用者の立場を代表した国の代表というものを兼ね備えている、こう...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、使用者側がこの中でいろいろ意見を述べておるということは、いわゆる使用者としての国の発言でもあるわけですね。
○石母田委員 そうしますと、使用者側が公制審で述べているスト権の問題に対する意見という、そのこまかいことはともかくとして、あるいはそこの自主的な運営という問題は、いろいろあるでしょう。しかし、その述べている基本については、使用者としての国としては、やはり一定の責任を持ったものであ...全文を見る
○石母田委員 そうすると、この設置法によれば、総理大臣がこれは任命することになっておりますね。それは国及び地方公共団体、公共企業体の代表の者を構成として、いわゆる総理大臣が任命するのだということになっていますから、普通のただ個人じゃないのです。そういうものを代表する。あなたの言う...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、委員が発言している内容については、国の方針と全く違ったとかなんとかという場合は、総理大臣が任命ですから、罷免することもできるのでしょう。つまり、総理大臣が任命して、代表として出させた意見については、総理大臣といえども、任命した責任上からいって、国の方針...全文を見る
○石母田委員 何べんやっても、そういうコンニャク問答ですから……。しかし、法的に書かれたものを保障されているわけですから、それに基づいて任命された委員の発言の自由という中身の限界があるわけでしょう、きちんと。その中での自由でしょう。そういう点では、私はこの使用者側の意見の中で、た...全文を見る
○石母田委員 質問は、英語の原文について、あなたでなくても、その「公務員」という部分に当たる英文の原文について先ほど質問しておきましたから、用意していると思いますから……。
○石母田委員 普通常識的に考えますと、「パブリック サーバンツ」のほうは「公務員」でいい。そのあとの「エンゲージド イン ザ アドミニストレーション オブ ザ ステート」、この部分は、国家行政に携わる、従事するというものがついているんですけれども、「公務員」と訳する場合に、この「...全文を見る
○石母田委員 ですから、解釈とかいろんな問題について、私きょう論議する時間がないのですが、訳として普通常識的に考えますと、「エンゲージド」以下の部分は国家行政に携わるとか、従事するとかいう、まくらことばですね。ところがILOの問題で、あなたがそういう見解を出すならば、御承知のよう...全文を見る
○石母田委員 そうすると、これは「パブリックサーバンツ」だけでいい、それと同じだ。あとのほうの「エンゲージ ド イン ザ アドミニストレーション オブ ザ ステート」というのは不要だ、日本ではそういうふうに考えている、こういうことでしょうか。先ほど道正さんの言ったことと多少違うよ...全文を見る
○石母田委員 それは意訳とかなんとかでなくて、こういうものが載っているのに、国家行政に携わる公務員というのを入れては、そのことはまずいのかということを逆に質問しましょうか。国家行政に携わるというこのまま直訳の「公務員」と、あなた方のいう「公務員」とは同じことなのかどうか、それをつ...全文を見る
○石母田委員 そうすると検討する余地はない、これで正しい直訳だ。——では、これは政府のほうも確認してください。確認してというとおかしいですが、私はこれは非常に不満でありますけれども、この問題は一部の学者の中でも、かなり論議されている問題です。今後この点については私たちの見解を述べ...全文を見る
○石母田委員 最初ちょっと局長のほうから英文との間にどうのこうのという話があって、それはそのまま立ち消えになったようですけれども、それではこの問題については、いずれ時を改めて質問したいと思います。  それから、もう一つ聞いておきましょう。公制審に諮問したときの政府の諮問の内容と...全文を見る
○石母田委員 そういう諮問をされた政府の立場として、先ほどから質問して答えておりますように、今度の公制審が期待できるとも確信あるとも言えないし、まあ大臣の答えたのは、あるともないとも言えないという状況ですよね。そうするとこれは、国民に対してきわめて重大な問題が提起されているんじゃ...全文を見る
○石母田委員 そういう私から見れば非常に無責任な態度ですね。私は批判と見解を聞いているんじゃないんですね。そういう状態でいいかどうか。いまの公制審が限られた期間で任期が終わる。そしてその素案の内容を見ていると、諮問した点からいうと、もう大体一つの回答案みたいなものが出ているわけで...全文を見る
○石母田委員 これじゃ全然論議にならないですね。だから国としての意見は何もしない。つまり、じゃ公制審に出しているのは使用者としての国の代表をしているのだ、じゃその発言についてどうなんだというと、これは使用者としても、国としても、あまり責任は持てないんだ、自由な発言だ。それじゃ政府...全文を見る
○石母田委員 最後の鉛の問題について、何か定期的に検査するとかそういうような方法は検討できませんか。
○石母田委員 それでいま労働基準法がなかなか守られない、というのは四十二年の二・九通達のことですね。守られていない実態があって困っているということですが、いまお調べになったことを聞きますと、四十六年に何らかの労働基準法の違反があったものが、運輸業全体で七七・一%、うちハイタクに至...全文を見る
○石母田委員 それじゃ、もう少し具体的な実例を出しますと、第十日本交通というところがあるそうです。ここでは賃金形態について、オール歩合的な賃金形態になって、乗務回数によって歩率が変更する、あるいは一カ月普通十三乗務になっていますけれども、これを完全勤務として、それ未満のところは不...全文を見る
○石母田委員 先にお答えになったのですが、リース制のことは、あとで質問します。  もう一つ、いまのあなたが努力されることはいいんだけれども、一つの事実をあげていきます。これは労働大臣に私ぜひ見解を聞きたいと思っておったのです。  いま言ったことと同じですけれども、石川労働基準...全文を見る
○石母田委員 それから運輸省の方に二つ質問があります。  一つは、いまの過労運転防止の場合の過労というのは、どの程度なのか。道交法の第六十六条に、これは運転者の義務として、過労である状態で車両を運転してはならないとありますし、第七十五条は、これは管理するほうの側として過労運転の...全文を見る
○石母田委員 労働省に労働衛生研究所でしたか、大臣はここはいい設備を持っていると言ったので、私、視察に行ったのです。それで、この交通労働者の疲労度をぜひやったほうがいいのではないかと言ったら、これはなかなかむずかしい、国際的にも疲労度をはかるあれがないというのですが、民間ではそれ...全文を見る
○石母田委員 もう一度運輸省のほうに……。  私乗ってみて、いま私のほうは三百七十キロなんですが、東京は三百六十五キロですか、あの最高キロ数がとても走れない。私が走ったのは二百八十キロ、全体の平均が三百ちょっとくらいですね、よく走って。それが実情だと思います。この問題については...全文を見る
○石母田委員 それはまずいんじゃないですか。問題があることを認めておきながら考えておりませんというのはおかしい。現実に合わなくなってきている、だから検討するというなら話がわかるけれども、検討しないというのは、どういうわけですか。
○石母田委員 聞けば聞くほどますますわからない。一律的にきめるというのは、おかしいと言っているのに——これはあなたとここで論争してもしようがないので、検討する必要があると思います。あなた自身の論理から言っても検討しなければならないわけだ、矛盾があるんだから。矛盾があるものを押し通...全文を見る
○石母田委員 時間がないので簡潔に言いますと、いまのところリース制それ自体は触れるということではないけれども、その可能性があるので、触れるものについてはケース・バイ・ケースでそのとき処置をする、こういうことですね。  それで、リース制そのものについて奨励しているかどうかについて...全文を見る
○石母田委員 四十三年七月二日、運輸省自動車局となっている。これはぼくのほうの調べだから……。
○石母田委員 最後に、また事実を言いますと、リース制の中で、こういう問題は明らかに今度は道運法に触れるケースだと思うのだけれども、リースの実態として札幌にある東日本交通の労働契約書の中の問題ですが、その中で自動車賠償責任保険料とか対人の任意保険料とか、あるいは車両減価償却費、自動...全文を見る
○石母田委員 以上、きょうはハイヤー、タクシーの問題で論議しましたけれども、いま二・九通達とか労働基準法を順守するということ、それからオール歩合とか刺激的な歩合制をなくするというような問題についても、これは二・九通達に明らかに違反する方向ですから、厳重に指導していただきたい。 ...全文を見る
09月18日第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第47号
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○石母田委員 私は奧野文部大臣に去る八月三十日、全国都道府県教育委員長並びに教育長協議会の合同総会での発言について質問したいと思います。  私は直接聞いておりませんので、新聞報道によってその事実を知ったわけでありますけれども、初めにその事実についてお聞きしたいと思います。  ...全文を見る
○石母田委員 もう一つ、政治が好きなら先生をやめて政治屋になれ、こういう発言もされたということですが、ほんとうでしょうか。
○石母田委員 そうしますと、先ほどの答弁の中で、あなたは素案に対する自分の受け取り方は述べたけれども、公制審の結論について予告めいたことは一切しなかった、こういう発言をなされましたけれども、八月三十一日の朝日新聞の報道によりますと、この発言の中で、つまり大臣の発言の中で、「公務員...全文を見る
○石母田委員 先ほどの話では、二十七日の公益側の素案についての受け取り方を述べた、この報道は、いま言ったように公制審の結論、つまり最終の結論も非現業にスト権を認めない方向と受け取っている、これは事実と違うとすれば、これについてあなたはこれを見たはずだと思いますし、これについて抗議...全文を見る
○石母田委員 いま言われたように、率直にその事実を認めたようでございますけれども、私はそのことを前提にしまして、先ほど多賀谷議員のほうからも質問されましたように、これはまた田邊議員からも出されましたように、非常に重大な問題だというふうに考えるわけであります。この問題については九月...全文を見る
○石母田委員 あなた個人が発言したといっても、あなたは大臣です。閣僚です。この新聞で「政府側としては初めて素案の受け取り方について言及」したということは、大臣の中ではだれもそんなことを言った人がいないという中であなたが言ったとすれば、こういうふうに受け取ることは非常に非常識だと思...全文を見る
○石母田委員 質問に的確に答えていただきたいと思います。あなたは政府の閣僚としての立場を忘れて、ほんとうの意味での奧野個人で発言されたのか、奧野文部大臣という個人で発言されたのか、もう一度聞きたいと思います。
○石母田委員 そうすると、奧野文部大臣として発言されたとすれば、どういう場であれ、こうしたことが発言され、報道されているということは、これは常識としては政府の閣僚の一員としての発言だ、こういうのは当然のことだと私は思います。そうしますと、公制審の問題について総務長官並びに政府側が...全文を見る
○石母田委員 あなたはすりかえをやっているのですね。あなたが公益側の素案の発表をそこでやった、そういうことなら、何もすでに発表されている事実についてあなたが言っても、だれから報道されようと同じことですよ。そうじゃない。問題にしているのは、あなたがそれを受け取ってどう解釈したか、ど...全文を見る
○石母田委員 もう一度。「公益側代表委員の素案では、非現業職員にはスト権を認めるべきでないと受け取っている」、こういう報道について、あなたがこのような発言をしたというふうに私は理解して、それを前提にして質問しているのですけれども、どうでしょうか。
○石母田委員 それでは加藤労働大臣にお伺いしましょう。  いま新聞で、奧野大臣の発言について「政府側としては初めて素案の受け取り方について言及している。」こういう受け取り方は、もう奧野文部大臣は自分の受け取り方が一番明確で、常識的で一点の非もはさむところがない、こういう考え方で...全文を見る
○石母田委員 そういう態度をとっていたことは私たちもよく知っています。そういう立場からいうと少し——私は大きく違うように思いますけれども、少し違うということはあなた認められておると思いますが、一般論として、奧野文部大臣に限らず、あなた以外の大臣がどんどんこういうことを発言されるこ...全文を見る
○石母田委員 いつものあなたに似合わないで声が低くて、幾らにこにこしたって私は笑う気はないのですよ。はっきり言いなさい。まずいんだ、好ましいことじゃないのですよ。そういうことをやはりあなたは言わない。文部大臣は文部大臣だからそれを何とか傷つけまいとする。いまの日韓関係みたいなこと...全文を見る
○石母田委員 認識が大きく違うのですよ。あなたたちは公制審のことについてよく知らないのです。労働大臣は政府側として触れるべきじゃない、こう言っているのですよ。労働大臣、どうですか、加藤個人ですか、労働大臣ですか。あなたはこの間、政府側としてそれは言うべきじゃないと言われた。文部大...全文を見る
○石母田委員 それはごまかしな発言である。私はいつでもここで、公制審の代表は政府側の代表かというとそうじゃないんだ。これは使用者の代表であり、公共企業体の代表である、設置法の十四条かにせよ。だから政府としてはそれは特例なんだ。別の見解なんだ。だから中立的な立場で言っているのは個人...全文を見る
○石母田委員 文部大臣、聞きましたか。政府としてこういうものに触れないというのがいままでのしきたりであり、一つの原則になっているのです。そういう中であなたが政府側の一員として、文部大臣ですからだれでもそう見るわけです、それがそういう発言をして、ほかの大臣はだれも何も言わないでしょ...全文を見る
○石母田委員 これは社会党の議員の方も保留されていましたから、あとで皆さんと一緒に徹底的にやらなければならない問題です。自分の所管の問題にぶつかれば立法政策の問題でもどんどん発言するのだ、干渉するのだ、そんなことをあなたが国会で発言されたということになれば。私はあなたの責任問題を...全文を見る
○石母田委員 承知しているのですけれども、あなたはそれを尊重する、あるいは文部省はこれには関係ない、拘束されない、どちらか答えてください。
○石母田委員 関係したものについてはそれを尊重する、政府側と代表できめた合意事項について尊重するという態度をとっていますか。
○石母田委員 そうしますと、合意事項の「処分については公正、慎重に行なう。」「過去の処分に伴う昇給延伸の回復の問題については引続き協議する。」「労働、厚生、総務等関係大臣との間の協議の結果は、当然尊重する。」こういうような項目があるわけですけれども、これらの問題については、あなた...全文を見る
○石母田委員 そうすると、あなたが八月三十日に発言された福岡県教育委員会が行なった大量の処分、しかも行政処分については、これは一生つきまとう非常に過酷なものなんですね。そういう問題を孤立させないであとに続けというようなことを言うことは、処分を公正、慎重に行なうということ矛盾するよ...全文を見る
○石母田委員 それじゃ、「過去の処分に伴う昇給延伸の回復の問題については引続き協議する。」過去ですよ。そういうことを尊重する意思はありますか。
○石母田委員 それじゃ、あなたのとった発言が、私が別な発言をしたと言いますけれども、つまり私が読んだのは、「教育秩序を破った者はそれなりの処分を受けなければならない。秩序は全体の協力なしでは守れないので、処分に踏み切った福岡県を一人ぼっちにせず、力を合わせて法に触れる行動をとった...全文を見る
○石母田委員 あなたは、いまの公務員法の問題、あるいは公労法、地公法を含めまして、公務員や現業労働者、官公労働者のスト権の問題について、国際的な状況とかあるいは日本の中でなぜそのことについて諮問をしなければならなかったかという状況についてやはり十分知っていないと思うのです。ですか...全文を見る
○石母田委員 非常に驚くべき事態である。「わが国の他の省庁でも、このようなかたくなな組合排除が常態となっているのはまれなケースであろう。」というふうに毎日新聞の社説が述べざるを得なかった事態が、いまあなたと組合との関係に出てきている。しかもその根本がどこにあるか。私は、原因はあな...全文を見る
○石母田委員 きょう私は主として、この間この社会労働委員会でも論議されました金沢の金産自動車工業の中で起きた不当労働行為問題について質問したいと思います。  この問題が非常に重要であるということはこの間の論議にもありまして、また私どものほうの共産党・革新共同議員団の一員でありま...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、いま受理しているということは有効であるという見解、つまり、受理したということはもう三六協定に基づいて残業やその他をやってもいい、実施してもいい、こういうことになるのですか。
○石母田委員 そうするとおたくのほうの管轄の基準監督署が、このようなものを届け出たといったからといって有効になるとは限らないから、念のためにそれを申し添えておくという内容の書類が出たことを知っているかどうか。知っているとすれば、あなたのいまの見解は、これは単に届け出だけでなくて、...全文を見る
○石母田委員 そうすると、いま実施していますね、現実に残業その他について三十六条協定というのは。しかしその協定自身については、受理はしたけれども、有効であるという断定はしていないのだ。その有効性、無効性は、将来たとえば組合が否定された場合には無効である、そういう不安定なものなんだ...全文を見る
○石母田委員 聞いておってわからないでしょう。私もわからない。あなたに聞いたときには、労働組合がある場合には労働組合との協定でしょう。ところがその労働組合自体が、いま言ったように会社の介入によってつくられた疑いが非常に濃いのでいま審理中なんです。ですからこれは組合の協定としての有...全文を見る
○石母田委員 質問に的確に答えてください。私の質問は、そういうものが、過半数を代表する、親睦会でも何でもいいけれども、あるいは書面による協定、三六協定、それが新しく出ているのですか、さっき言った組合の名前でやった協定以外に出ているのですかということです。
○石母田委員 ここに重大な問題があるのですよ。そうでしょう。普通常識で、たとえばきょう竹内委員長が社労議員団という名前であなたと何か約束したとしますよ、そのあとで、変な話だけれども、代表していないのだということになって、社労議員団という名前を使うかどうかということが問題になってい...全文を見る
○石母田委員 結果としては特段のことをしているのです。その点を認識がちょっと甘いのじゃないかな。なぜそういうふうに推定までして法の拡大解釈をしながら、その会社側の出した三六協定の有効性というものを認めなければならぬのか。普通そういう疑いがあるということについて——だって、基準監督...全文を見る
○石母田委員 そうするとますます重大になってくる。地労委なんて要らないな。あなたのいまの、疎明書を見ると過半数が出て組合が構成されているということになれば、組合は合法的だということになるでしょう。そういうことになるじゃないですか。だって、組合がはたして資格を持っているかどうかの一...全文を見る
○石母田委員 そうすると、会社側がこのあと盛んに、労働組合が認められたのと同じなんだというふうに宣伝しておるわけですけれども、これはあなたの見解からいって間違いで、そんなことについてまで認否を与えたものじゃない、これはいいですね。
○石母田委員 それから、この三六協定については、さっきからあなたはことばを慎重に使って、有効だとも言っていない。つまり、ただ三十六条の届け出の要件に合っていると推定されるので受理しただけだ、そういう意味で受理したんだといって、まだ本省としては有効であるか無効であるかというのは、い...全文を見る
○石母田委員 最終的には言っていないけれども——何かわからぬ、むずかしいことを……。これはこういうことですね。つまり、もしこれが無効だ——無効というとおかしいけれども、ここに自由な意思を表明していない、代表に値しないというふうに認定があった場合、そういう場合には、いま実施されてい...全文を見る
○石母田委員 わかりました。これは非常にあれですね、非常にというのは、この前お話ししたときには、私そこまでは聞いていなかったから……。そういうことになるのですね。私しかし、いま同意を与えたのは、いまあなたの見解に同意を与えたものじゃなく、この問題についてはあくまでも争いたいと思い...全文を見る
○石母田委員 時間がありませんから先に進みます。  第二番目の問題は、ベースアップ、賃金問題あるいは一時金も含めてですけれども、新しくできた組合と既存の組合との間が差別をするのに利用されているということについて質問したいと思うのです。  これは御承知かもしれませんけれども、い...全文を見る
○石母田委員 この間そういう話を聞いたんですが、これは会社側のほうから、地労委のあっせんといいますか、そういうものを辞退する、こういうことが出されたということであって、これに対して組合は同意をしていない。したがって自主的に両方が下げて、この問題は労使間でやりたいというふうにはなっ...全文を見る
○石母田委員 私のところに来た組合幹部の話では、そういう事実はない、自主的な交渉にゆだねてほしいということはないと言っているのですけれども、あなたはそれはどこからの情報なんですか。私は労働組合の幹部から直接聞いておるのですけれどもね。
○石母田委員 その事実関係をちゃんときちんとさせたいと思っておりますけれども、あなたのほうはあなたのほうでそういう根拠があるわけですから……。しかし私ども直接聞いたのでは、そうではないということなんですが、とにかく組合はこういう差別について反対しているわけですが、これについて最近...全文を見る
○石母田委員 じゃこれはあとであなたたちも取り寄せてみていただいたらいいと思うのですが、四月一日実施を相手の組合に対してやって、片っ方の組合には一カ月引き下げて五月一日から支給したということに対する申し立てに対して、「この差別は従来の労使関係に鑑み申立人組合を嫌忌し、その組合員を...全文を見る
○石母田委員 それじゃこの問題については、いま言ったように重大な問題が含まれていますから、ことに労働者にとっては切実な問題ですよ、一時金もらってない、賃金もらってないということは。これはよく調べまして、あなたのほうでもそういう指導できる範囲があればぜひ指導していって善処していただ...全文を見る
○石母田委員 それから三つ目の問題は、これは全金との、先ほど幹部の入門阻止をめぐる問題で係争されていますけれども、これはその後全金の支部に加入しているということを会社側が認めることによって上部団体との団体交渉権を認めるような状況になってきたわけですが、現実にはまだそれが実施もされ...全文を見る
○石母田委員 もう時間がありませんので、これらの問題は打ち切りたいと思うのですが、大臣に最後に要望しておきたいし、また質問しておきたいと思うのですけれども、こういう問題は、私は先ほど申しましたように、もうだれが見ても労働基準法や労働組合法に対する乱暴なじゅうりんだ、これが行なわれ...全文を見る
○石母田委員 あわせて、私のところに、不当労働行為ですか、こういう問題でいろいろな問題が持ち込まれているわけなのですよ。私どももこれはまたすぐここへ出すというのではなくて、いろいろ調査もし、独自のきちんとした立場から追及したいと思いますけれども、一応こういう名前をずっとあげさして...全文を見る
○石母田委員 それはスムーズに廃止する方向ではなくて、逆に復活する方向にスムーズにやってもらいたいと思うのです。これはあなたがいま言われたように、兵庫県では県議会で満場一致でこの廃止反対の決議が出ているそうじゃないですか。それから福島県の喜多方でもそういう自治体などで反対している...全文を見る
○石母田委員 これについて、大臣のそういう住民の声に沿うような方向での検討をもう一回確認しておきます。
○石母田委員 質問を終わります。
12月16日第72回国会 衆議院 商工委員会物価問題等に関する特別委員会地方行政委員会外務委員会大蔵委員会社会労働委員会農林水産委員会運輸委員会建設委員会科学技術振興対策特別委員会石炭対策特別委員会公害対策並びに環境保全特別委員会連合審査会 第2号
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○石母田委員 私は初めに、今回LPGのいわゆる品不足と、価格高騰が引き起こした深刻な事態に対する政府の責任について、お伺いしたいと思います。  御承知のように、十一月二十日ごろから自動車用のLPGが不足いたしまして、スタンドなどで行列をつくって数時間待っても入らない、あるいはま...全文を見る
○石母田委員 もともと、このLPGというのは、沸点がマイナス四十一度という特殊なものでございますから、普通、消費者やその他が買い置きするというようなものではなくて、そうした貯蔵能力を持つ、設備を持つ者が持っておるものであり、しかも、今回の価格高騰を見ましても、売り惜しみ、価格つり...全文を見る
○石母田委員 さて、十二月九日の日経新聞によりますと、「プロパンガスの大手メーカーである日本石油瓦斯、出光興産、三菱液化瓦斯、共同石油ブリヂストン液化ガス、興亜石油瓦斯の六社は十日から家庭用プロパンの出荷価格を一トンあたり七千-八千円値上げし、二万六千円とすることを決め「八日まで...全文を見る
○石母田委員 その次のあとの記事に、「これは先にメーカー各社が決めていた「十二月一日から一万五千円値上げ」という方針が通産省から「便乗値上げである」と指摘されたため、値上げ幅を八四%から四四%に縮小、実施時期を延期したもの。」こういうふうに書かれてあります。  私はここでお伺い...全文を見る
○石母田委員 十一月三十日に精製流通課が中心になりまして、LPGのメーカーや元売り業者、そういう人たちと会って、いま言ったような問題を話し合ったことがありますか。
○石母田委員 委員長、ここに松村課長おられますか。松村克之課長おられますか。――松村課長おられましたら「松村課長にお伺いをしたいのですが、十一月三十日、あなたはいま言ったような業者をお呼びになって話し合ったことがありますか。
○石母田委員 その話し合いの中で、先ほど話に出た数社のメーカーで値上げが予定されており、その問題について話し合った、あるいは通産省といいますか、あなたの考えを述べて、引き上げの幅があまり大幅であるから、その点についてよく調査して、そして値上げについては一週間ないし十日くらい待って...全文を見る
○石母田委員 その中で、先ほど私がこの日経新聞で読みました六社、あるいはまたそういう大手メーカーの元売り価格の値上げがあまりに大幅であるということについても、いまと同じような話し合いがなされましたか。
○石母田委員 通産省にもう一度お伺いしますが、こういうことが日経新聞に出て、そうしたことについて調査をなさったことかあるのですか。それとも調査をしてそういう事実はないというふうにおっしゃるのですか。もう一回はっきりお答え願いたいと思います。
○石母田委員 私が聞いておるのは元売り価格、つまり出荷価格なんですね。蔵出し価格です。それが最近大幅といいますか、トン当たり一万八、九千円のものから二万数千円に上がっておるということについてはどうか、つまりそれが談合できめたとかなんとかということの前に、こういう事実については調査...全文を見る
○石母田委員 質問に答えてないじゃないですか。私の聞いているのは、最近、そういう元売り価格が十日から上がる、こういう新聞の報道についてあなたたちはそれを調査したのか。調査してそういう大幅の元売り価格、出荷価格が上がってないというのか、その事実を聞いているのですから、イエスかノーか...全文を見る
○石母田委員 その上げ幅というのは一万五千円ということじゃないですか。
○石母田委員 いまの話によってもおわかりのように、現実に元売り価格が最近上げられようとしておる。それに対して通産省のほうから、それは上げ幅があまりに大き過ぎるからということでこのような最近の元売り価格の値上げにおさまった、こういうことはいま話されたとおりで、ちょうど十日ストップと...全文を見る
○石母田委員 そういう行為をあなたたちがやるということは、実際に業者を呼んでそうしたことを話し合うということ自体は、明らかにこれはメーカーのそうした共同行為によるカルテル行為、あるいはやみであるかしらぬけれども、そういう行為に対して通産省が関与して指導する、こういう行為は、あなた...全文を見る
○石母田委員 いま御承知のように、通産省は、政府は十七日から小売り価格を十キロ千三百円、つまりトン当たりにしますと約十三万円、こういうふうに示したわけです。この日経新聞あるいは先ほどのお話でも、業者はその前に元売り価格をトンについて七、八千円上げたい、上げている、こういうことから...全文を見る
○石母田委員 それでは小売り指導価格トン当たり千三百円の元売り価格は、一体幾らになっているのですか。
○石母田委員 そのFOBの問題は一月一日からの引き上げ通告でしょう。私の聞いているのは、そういう元売り価格が、あなたはいま言われないけれども、輸入価格あるいは生産、精製のメーカーの中での元売り価格を明らかにしてほしいということに対しての質問の答えになってないと思います。そういう元...全文を見る
○石母田委員 その指示価格が発表される十三日以前にこういうことが行なわれているということについては、いまの答弁によってもあなた明らかでしょう。いまのこの質疑応答の中で、当然公正取引委員会がこの問題について再び調査をされるように私は要求したいと思います。
○石母田委員 以上の点から私は、今回通産省と公取が取りかわされた覚書、こうした高値を通産省が一緒になってきめていくというような点、ルチルを追認する、脱法行為を独禁法から除外させる、こういう問題については直ちに破棄するように、そうしてLPGの今回きめられた指導価格千三百円の問題が業...全文を見る
○石母田委員 そうした点から私どもは、今度の四党案の適正化法案の中にも、このLPGを含む石油の問題での価格をきちんと指定価格をつくって、そうして元売り価格、卸売り価格、小売り価格を指定できるようにするとともに、業者に対して輸入原価、製造原価、卸売り原価、価格の決定方法を届け出るこ...全文を見る
○石母田委員 質問を終わります。
12月18日第72回国会 衆議院 社会労働委員会 第3号
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○石母田委員 私は、きわめて限られた短い時間の中で、田中議員が先ほどから取り上げている全税関横浜支部の馬渡氏の問題について質問したいと思います。  私もこの問題については、横浜におりますので、長い間知っております。御承知のように、この方は昭和二十六年に入関したときも非常に近視で...全文を見る
○石母田委員 そしてその半年あとに網膜剥離で入院されて、とうとう両眼とも失明された。この職場がどんなにひどいものであるか。もちろん私どもの調べでも、いろいろこういう条件の悪い方でもあります。その条件の悪い、身体障害者である、しかも片方の目しか残っていない方をこういう職場に入れて、...全文を見る
○石母田委員 しかも重大なことは、あなたたちも知っているように、その当時組合は残念ながら二つの組合に分裂しておって、この全税関横浜支部の組合員としていた、つまりよくあなたたちが言う好ましくない組合だ、こういうような組合員であったということ、私どもこういう問題でいろいろの差別があっ...全文を見る
○石母田委員 そういうことは、私の目を見ていえないでしょう。何を言っているんだ。現実に税関当局の幹部はそういう是正すべき点があった、そういうことを反省しておるのですよ。そういうことを国会の中でしらじらしくも――税関の幹部の中では言ったこともある人がいるんです、好ましくない組合だと...全文を見る
○石母田委員 人事院。
○石母田委員 そういうことじゃなくて、いま税関当局がそういう職場があったかどうかということも知らなかったということでしょう。こういう問題を私が提起しているのだから、そういうことを調べて、そういう事実があったかどうかというのを――私のほう、組合のことを言っているのじゃないです。あな...全文を見る
○石母田委員 私の質問はこれで終わりますけれども、私はこのついでに、といいますと非常にあれですけれども、中途の失明者はいま非常に多くなっておりまして、昭和四十五年度の統計でも八五%が中途失明だといわれております。この中で、特にいままでつとめておって、そして横浜盲学校に新しく入られ...全文を見る
○石母田委員 最後に、労働大臣にも要望します。先ほどから馬渡さんの問題いろいろありましたけれども、この障害者の雇用促進法の立場で、ぜひともこうした同じ政府部内に起きている問題ですから、慎重に特にそうした立場から善処されるように要望しておきたいと思います。
○石母田委員 終わります。
12月20日第72回国会 衆議院 社会労働委員会 第4号
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○石母田委員 私はきょう、いま深刻な状態になっております公衆浴場業の問題について質問したいと思います。  御承知のようにいま石油の問題で、特に公衆浴場業の皆さんが非常に大きな打撃を受けておられるわけであります。そうでなくても最近の公衆浴場は自家ぶろの増大に伴いまして、漸減の状況...全文を見る
○石母田委員 私が厚生省の方に聞いたときに、厚生省のほうから、そうした観点から通産省のほうに、クリーニングや浴場その他清掃でしたか、そういう問題について重点確保といいますか、優先確保を頼んだところが、残念ながら公衆浴場の問題は、優先順位といいますか、そういうものからはずれてしまっ...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、全国公衆浴場業の環境衛生同業組合連合会の方々の陳情を私ども受けましたけれども、そのおり、十一月五日、エネルギー庁ですか、通産省から石油連盟に対する通達といいますか、そういう文書で中の順位からはずれておったということで、組合の方が緊急に八日の日に対策を持...全文を見る
○石母田委員 いまのは、私がちょっと言い違えたかもしれないが、十二月五日じゃないですか。十一月じゃなくて十二月じゃないですか。
○石母田委員 そうしますと、そういう最優先確保ということで、いよいよ県のあっせん所へ行くわけですな。きのう私、組合や同業者をたずねますと、もう戦場のような騒ぎなんです。ゆうべの五時までに各業者が申請書といいますか、書いて、そしてどのくらい必要か、どのくらいいまもらっているかという...全文を見る
○石母田委員 厚生大臣に再びお伺いしたいのですが、全力をあげて必要量に対して確保することをやるということでしたけれども、いまの県のあっせん所に対して、いま通産のほうからそういうお答えがありましたけれども、大体そういう程度でいまの必要量について確保ができるということの見通しはどうで...全文を見る
○石母田委員 その際東京都の組合では、この間の行政指導もありまして、いま重油バーナーのほうへどんどん切りかえていたわけですから、そういう意味で組合で共同購入をなさっているわけですね。そういう中で、最近二千四百軒のうち八百軒ほどあった共同組合といいますか、安定供給契約というものを結...全文を見る
○石母田委員 そうしますと、そういう県のあっせん所で浴場に出される油の種類ですけれども、これは御承知のように、A重油とかB重油とかC重油とかございますけれども、それは種類の申請もあるのですか。それとも、何かこういう油というふうにきまっているんでしょうか。
○石母田委員 昨日いろいろ業者の方から聞きますと、最近値段が非常に上がりまして、四十八年の二月にリットル八円のものが、これはですからドラムかん一本千六百円になるわけですけれども、これが九月には九円、ですからドラムかん千八百円ですね。それから十一月には半月ごとに上がりまして、四十八...全文を見る
○石母田委員 いまのところは、そういう価格というものは持っていないわけですか、適当な価格とか。いまどんどん上がっているわけですから、どこで押えるか。たとえば灯油でしたら三百八十円とか、とありますね。そういうものはないのですか。
○石母田委員 もう少し具体的に言ってください。それはA重油ですか、B重油ですか。
○石母田委員 元売り仕切りで五千円ないし六千円の値上げですね。  では、時間がございませんので、こういうふうになりますと非常に——先ほど厚生大臣がおっしゃった、いわゆるこの浴場業を守って、国民の保健衛生面を何としても確保していきたいということになりますと、燃料の確保と同時に、そ...全文を見る
○石母田委員 最後に、自治省の方、来てますか。——浴場の固定資産税の減免の問題なのですけれども、浴場というのは非常に特殊なところでございますので、ああいうふうに固定資産税が非常に大きな割合を占めるわけですけれども、いま経営が非常に困難なところができているという中で、固定資産税の減...全文を見る
○石母田委員 厚生大臣に。いま言ったような答弁でございますので、私ども聞くところによりますと、厚生省のほうでは、特にこの公衆浴場業の固定資産税の問題についてはいろいろ特別に配慮をしてほしいというような要望も、自治省に対しては出ておるという話も聞いておりますが、ぜひこの点についても...全文を見る
○石母田委員 私の質問はこれで終わりますけれども、今度のこういう悲惨な事件を契機にいたしまして、私もいろいろ調べまして、また陳情の方からもいろいろお伺いしまして、この公衆浴場の問題は、国民の保健衛生上の立場からも非常に重大な問題だ。特に、先ほど燃料の問題もありましたけれども、これ...全文を見る