一井淳治

いちいじゅんじ



当選回数回

一井淳治の1993年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月25日第126回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
議事録を見る
○一井淳治君 去年の六月、「新しい食料・農業・農村政策の方向」を農水省はまとめられました。その中で酪農についての記述が非常に少ないわけで、これを読んだだけではよくわからないわけでございますけれども、この新政策の中で畜産や酪農に関する方向は今後どのように展開されていくのか、畜産、酪...全文を見る
○一井淳治君 今のお話を聞きますと、どうもまだ酪農についての新政策というものがないような感じにも受けとめられるわけでございますけれども、そうでもないんじゃなかろうか、ある程度はお考えを持っておられるんじゃなかろうかどいうふうに思いたいわけでございます。  そこで、お聞きしたいん...全文を見る
○一井淳治君 酪農の現状を見ますと、一頭当たりの収入が非常に少なくなってくるものですから、これは農水省の低乳価政策にも直接関係があると思いますけれども、頭数をふやす以外に収益を上げる方法がないというので頭数をふやしておりますけれども、それが結局労働強化、長時間労働につながって、酪...全文を見る
○一井淳治君 余りまだお考えがないようですから、この段階でお聞きしても時間がむだになりそうでございますのでこれ以上質問はいたしませんが、しかし、酪農民にとりましては、あるいは畜産をやる農民にとりましては農政が非常に強い影響がありまして、農政の方向が決まらないと自分の経営をどうやっ...全文を見る
○一井淳治君 まあ通り一遍といいますか、これまた具体的な内容のない答弁であったと思いますけれども、しかし、審議官も今言われましたように、中山間地域は非常に酪農、畜産の関係の重要な産業としても配置されている場所でありますし、また最近のように環境問題が大きな課題になってまいりますと、...全文を見る
○一井淳治君 今回の中山間地域対策の法律案をおつくりになるに当たって、関係方面に説明するために「特定農山地域(中山間地域)における農林業等の活性化に向けて」という資料をおつくりになっています。この中で、これは二十一ページぐらいの細かい字でぎっしり資料が書いてあるわけですけれども、...全文を見る
○一井淳治君 今、農水省は新政策を挙げてやろうというお考えのようでございますけれども、新政策のポイントは他産業並みの賃金を確保するということにあるわけでございますけれども、生涯所得は二億から二億五千万に持っていかなくちゃならない、そして、賃金部分については労働省が統計を集めており...全文を見る
○一井淳治君 大変長い答弁をいただいたんですが、ポイントは、一つ言い忘れておられますが、退職金ですね。退職金を割り込んでいかなくちゃいけないんじゃないかという点が第一点ですね。  それからもう一つは、これは衆議院の予算委員会での上野官房長の答弁だったと思いますが、単年度で八百万...全文を見る
○一井淳治君 もう一つ考えてもらわなくちゃいけないのは、生涯所得は老後の年金も入っています。農業者年金は、同じゲートボールしておっても、厚生年金の人は随分多いけれども、農業者年金の人は非常に肩身が狭いような状況ですから、農業者年金が非常に少ない、それによって生涯所得がうんと下がっ...全文を見る
○一井淳治君 これもよく言われることでございますけれども、昭和六十年から考えますと、消費者物価は一三%上昇している、それに対して加工原料乳保証価格の方は約一五%ぐらい下がっている。それだけでも大変なことでありますけれども、特にことしの特徴といいますのは、これは農水省も生乳需給表を...全文を見る
○一井淳治君 ただ、需給の一つの大きな柱といいますか、これは農水省が畜産振興審議会にお出しになる生乳需給表によるわけでございまして、平成四年度は相当大幅な輸入もせにゃいかぬ、そうしないと需給が追いつかぬと、そこまでやっているわけですね。これは農水省がおつくりになっているんで、それ...全文を見る
○一井淳治君 酪農民の方々も生産抑制をするということで大変な努力をしているわけですね。ですから、この自主的な努力に対してはぜひともこたえていただきたい。そして、価格面では、あるいは限度数量の面では農水省の方で消費拡大等を図りながら何とか酪農民の希望を失わせないように、ここのとこう...全文を見る
○一井淳治君 在庫はどれくらいになっていますか、正確には。
○一井淳治君 今回の需給緩和の原因ですけれども、一つにはメーカーの消費拡大の努力が十分でなかったという、これがやはり一つの原因であると思います。また、バブル経済の崩壊というようなこともあったと思いますけれども、農林水産省の見通しの誤りと、これは生乳需給表にも生産伸び率を一・九から...全文を見る
○一井淳治君 それで、私は一つ提案したいのは、在庫の動きをもう少し農林水産省が的確に確認するようにしていただきたいということでございます。といいますのは、一昨年のバターの輸入分が今残っておるのかどうか、これ私は調べておりませんからわかりませんけれども、しかし脱粉については去年の輸...全文を見る
○一井淳治君 もっと正確を期して、余分の輸入を防げるようにしていただきたいと思います。  それから、昨年たしか九月に最後に脱粉を輸入されたのが一万一千トンと非常に量が多かった。これなんかもその辺の見積もりを誤ったために起こったんじゃないかと思いますので、これも教訓にしていただい...全文を見る
○一井淳治君 特に、バターは長期間保存すると品質の低下のおそれがあると考えられて、バターの在庫について非常に心配するわけでございますけれども、これが国内にある限りは大変なお荷物になるわけで、何か外国へ出す方法はないかということで知恵を絞っていただきたいと思います。  現在我々の...全文を見る
○一井淳治君 今年度は、アメリカやオーストラリア等からの牛肉の輸入枠といいますか輸入予定といいますか、アメリカやオーストラリアからいえば輸出になりますが、どれくらいの輸入、どれくらいの肉が日本に入ってくる見通しなんでしょうか。
○一井淳治君 新聞の記事ですけれども、一〇%ぐらいふえるんじゃなかろうかという記事もございました。そういったことになりますと現状からして非常に心配なわけでございます。  そこで、一つには、九四年度以降はこの関税の率が決まっていないわけですけれども、これはどんなことがあっても五〇...全文を見る
○一井淳治君 時間が参りましたので、あと二点要望をさせていただきたいと思います。  先ほど来申し上げましたように、肉用牛の繁殖の方も肥育の方もまさに大変深刻な状況になっております。特に、子牛の関係などを見ますと、中央の安定基金協会からの借入金が三十億円もたまっている。これは合理...全文を見る
03月26日第126回国会 参議院 逓信委員会 第5号
議事録を見る
○一井淳治君 きょうは日本放送協会の方から御多忙のところを堀井理事さんに参考人としておいでいただきまして、ありがとうございました。  NHKの方にお尋ねをしたいわけでございますけれども、最近「NHKスペシャル 禁断の王国・ムスタン」につきましてやらせの問題が起こりました。そして...全文を見る
○一井淳治君 そのニュースの関連でもう一つ要望申し上げたいことは、取材あるいは報道に当たって、具体的な事実関係を取材しそして報道するようにお願いしたいということでございます。この関係で、農水省に事実の確認をして、農林省は否定したという経過がございますけれども、しかし、その具体的な...全文を見る
04月08日第126回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
議事録を見る
○一井淳治君 森林・林業の振興のためには、若い後継者が集まってくるように賃金を他産業並みにしていくこと、あるいは年間を通じて仕事を確保すること、さらには機械の導入ということが非常に大切であると思います。そういった中で昨年は景気対策のための補正予算が組まれ、今年度予算でも公共事業が...全文を見る
○一井淳治君 私の出身地の岡山県ではこういう事例がありましたので、御紹介をしながら質問を重ねていきたいと思いますが、岡山県の場合は林家が非常に規模が小そうございまして、森林組合あるいは林業労務者に余りうまみのある仕事というのは少ないわけです。県内では、吉井川流域におきまして流域林...全文を見る
○一井淳治君 最近の景気対策の中では景気の牽引力になります消費拡大をということが言われておるわけですけれども、そういった観点からしましても、都市部の大型機械を使って人間も余り使わない建設業者に仕事が行くのではなくて、地元の多人数の人力を使う公共事業に林野庁の予算が回っていくように...全文を見る
○一井淳治君 対策は後でお聞きしますから。
○一井淳治君 今、国内価格について御説明がありましたけれども、これはどういう価格なんでしょうか、卸段階価格なんですか。
○一井淳治君 我々のところには工務店等から型枠用合板等が小売段階で大変上がっていると。先ほどは四割程度と言われましたけれども、我々の耳に入っているのは、地域によっては八割とか九割、そしてもう全然品物がない、注文しても半分しかくれないとか、そんな深刻なことを私どもは言われておるわけ...全文を見る
○一井淳治君 今回の木材の値上がりの問題でも、我々と林野庁との間では大分見方が違うな、林野庁の方は大変失礼ですがどうも本気になっていないなという感じがするわけです。それは結局情報が卸段階からしか入っていない、したがって末端の深刻なことが耳に入っていないということだと思います。統計...全文を見る
○一井淳治君 これは私も伝票まで手に入れているわけじゃないんですけれども、長崎県の方から手紙が来ております。ヒノキですが、昨年の十月に三千五十円であったのがことしの二月には四千七百九十円になっている、そういう報告を受けておりますけれども、これは伝票までは手に入れていないわけです。...全文を見る
○一井淳治君 これは新聞記事でございますけれども、木材の値上がりが建材や住宅機器にも拡大しそうだということを挙げております。今お聞きしたのは、非常に時間のかかる遠大な御計画でございますけれども、さらにいろいろと検討いただきまして、もっと直接的に価格に影響が出るような何か方策を考え...全文を見る
○一井淳治君 最近はとにかく一般的な経済界の状況が不況が基調でありますし、ビルやマンションやあるいは株の関係も非常に需要が沈滞しておる。季節的にも一月と二月は不需要期でありまして、こんな時期に木材に限って値段が上がるというのは非常に異常な状態ではなかろうかと思います。供給の減少が...全文を見る
○一井淳治君 そのあたりのヒアリングをもう少し徹底してもらわないとヒアリングの意味がないんじゃなかろうかと思います。結局、現在高くなっている材というのは安いころに輸入したものが大部分であって、それが業者の中に眠っている間に高くなっているというのが大部分ですから、買いだめ、売り惜し...全文を見る
○一井淳治君 我が国では木造住宅というのは非常に零細な工務店が大部分を担当しているわけです。零細な工務店は、現在は契約段階に比べて相当木材が上がっているということで泣きながらやっているわけですけれども、木材離れが起こったりしないように、あるいはせっかくふえつつある木造住宅の振興の...全文を見る
○一井淳治君 結局、若い後継者が集まるには何といいましても賃金が基本でありまして、ほかの産業に負けておっては人は集まらないわけでございまして、これは政策的な目標ですけれども、今長官が言われましたように、引き続き上げる努力をお願いしたいと思います。  それからもう一つは、人事院勧...全文を見る
○一井淳治君 さっき長官は、造林事業について諸掛かり費を一六%カットしておられる、前年度より二%努力しておるんだということを言われましたけれども、それでは労災保険の保険料、雇用保険の保険料が幾らか御存じでしょうかね。これは合計しますと一五・五五%になっておるんですね。だから、一六...全文を見る
○一井淳治君 現場においては、これをふやすと林家の負担がふえるんじゃないかとかいろんな苦しい悩みも実際にはあるわけですけれども、しかし林野庁が指導性を発揮してもらわないと前進しない。結局はもう山元に人がいなくなってしまうわけですから、まあ言葉は悪いかもしれませんが、蛮勇を振るって...全文を見る
○一井淳治君 民有林並みということは、都道府県の補助ということも忘れないように冷静に考えていただきたいと思いますし、また国有林は保安林が非常に多うございますし、また山奥の人の行けないところの森林の管理もしているわけですから、こういったものは本当にまさに公益的機能の発揮のための費用...全文を見る
04月22日第126回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
議事録を見る
○一井淳治君 稲作農家やあるいは関係農業団体、関係市町村に大きな不安を巻き起こしております他用途利用米の不足の問題につきまして、この場をおかりして二、三質問をさせていただきたいと思います。  新聞報道によりますと、自主流通米を他用途利用米に転用していくということも書かれておるわ...全文を見る
○一井淳治君 高額な自主流通米の転用あるいは借用ですね。その場合に生産者に負担が及ぶんじゃなかろうかということが今回の大きな不安の原因になっておると思いますけれども、そういった生産者に負担をかけることが絶対にないようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○一井淳治君 その差額を生産者やあるいは農協、市町村の負担にならないようにしてほしいというのが私の質問の要点なんですが。
○一井淳治君 この価格差を生産者の負担に持っていかないようにということが私の要望の主要な点でございますので、その点だけは間違いなきようにお願いしたいと思います。  それから、これは将来の問題でありますけれども、現在自主流通米あるいは政府米との価格差が六千円とか一万円とか相当大き...全文を見る
○一井淳治君 他用途利用米が必要であるということは、これは共通の認識でございます。しかし、国がこの逆ざやをなくそうという方向に余りにも強く突っ走るために、農家はもちろん市町村、農協までに大変な実害が起こっているという状況もありますので、他用途利用米確保のために国庫の負担をふやしな...全文を見る
○一井淳治君 それから、農水省はさまざまな施策を展開しておられますけれども、大変農家に有利な融資制度も実施しておられます。そういった融資制度は、回収の確実性という観点からしても共済制度には加入していただいておいた方がいいんじゃなかろうかと思いますし、あるいは農水省の補助金を交付す...全文を見る
○一井淳治君 共済の加入に当たりましては、農水省はとにかく一生懸命旗を振ること、そして都道府県段階でも全力を挙げていくことが必要だと思いますけれども、やはり農水省がやる気を起こすということがいろんな面で影響していくわけですから、多様な接点を使いながら加入率の向上のために一層の御努...全文を見る
○一井淳治君 今回の法改正を見ましても、農作物共済の組合員を減らしている、あるいは農作物共済に対する国庫負担金の割合を減らしているということで、相当財源を減らせるということをやりながら、その財源をほかの方へ持っていくという、我々とすれば本当にもう残念な法改正であると思います。今後...全文を見る
○一井淳治君 単位当たり共済金額の問題ですが、この額が適正でなければならないのは当然でありますけれども、ちょっと低いんじゃなかろうか。そのために損害もカバーされないし、また加入の意味がないというので加入意欲がわいていないんじゃなかろうかという点が幾つかございます。  例えば、水...全文を見る
○一井淳治君 高級品の果樹あたりで見直しが必要な箇所も多々あると思いますので、十分な御配慮をお願いしたいと思います。  次に、園芸施設共済でございますけれども、ブドウと温州ミカンは施設以外に内側の作物も別個に共済に加入できるというシステムになっておりますが、それ以外の作物につい...全文を見る
○一井淳治君 その検討もできるだけ早くしていただきまして、農家の方々がこれは役に立つ共済だということで積極的に加入できるように早急に進めていただきたいと要望いたしておきます。  次に、家畜共済の関係でございますけれども、乳用牛の関係で事業収支が急速に赤字に転換しておるという部門...全文を見る
○一井淳治君 被害率を下げることも非常に大切なことでありまして、そのためにも相当国庫の費用が出ていくわけですけれども、今回の改正ではそういう方向は余りありませんでしたけれども、国の負担率をふやすということはできないことではないわけですから、そういったことを考えていただくことが、今...全文を見る
○一井淳治君 今回は省令を改正されまして、農作物共済の組合員資格を十アール以上にされるとか、その他組合員の加入に逆行するようなことも多々あったわけでございますけれども、そういった点の弊害が出ないように、例えば生産組織単位での加入をしやすくして、極力弊害が出ないように御努力いただく...全文を見る
06月01日第126回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
議事録を見る
○一井淳治君 まず、この農水委員会の審議のあり方について農林水産省のお考えを聞きたいと思います。  といいますのは、審議の過程で各委員から、時間がありませんのではしょりますとか、そんなふうなことがよく出てくるわけですけれども、本当に答弁についてもっと真剣に委員会の審議が充実する...全文を見る
○一井淳治君 いろいろ充実については方法がございますけれども、聞きもしないことを、質問にないことを長々と答えられる、あさってのことを答えられる。これは何も知らない方から見れば、ああ役所の方がごまかしてやっているととられると思います。そういった答弁が本当に会議録を見るとあるわけです...全文を見る
○一井淳治君 簡潔に要を得た答弁をお願いしたいと申し上げましたけれども、ほかにも審議の充実のためにはいろいろ御協力いただくことが多いと思いますけれども、特別の御配慮をお願いしたいと思います。  それからマスコミの対応でございますけれども、ウルグアイ・ラウンド交渉、これも非常にマ...全文を見る
○一井淳治君 ことしの二月四日の十九時からNHKのニュースがありまして、この内容というのは、乳製品などについて関税化を受け入れた場合の具体的な条件などを米国やECに打診をしたということでございまして、いわゆる条件闘争に入ったというふうに日本の農政の変換を示唆するような報道で、これ...全文を見る
○一井淳治君 これはマスコミの方に聞こえたら非常に失礼になりますけれども、マスコミは事実をそのまま報道しないから仕方がないわというふうな考えになってしまってはいけませんし、また担当の方が、マスコミに強硬に抗議などすると自分がまたどこかでしっぺ返しを食わされやしないかと思われるのか...全文を見る
○一井淳治君 適切という適切の程度がまさに問題でありまして、農水省の局長さんは、日本の農政をあなたが支えているわけですから、あなたが引き受けているわけですから、場合によってはあなたの全身全霊をなげうつという気持ちでやってもらわないといけないと思います。  それから、農業経営基盤...全文を見る
○一井淳治君 効率的という言葉が出ておるんですが、環境の力の字も出ていないという点がこの法案の最も基本的な欠陥ではなかろうかということを私どもは心配しているわけです。大規模化を進めるということになれば当然農薬等を多投するでしょうし、化学肥料をどんどん使うというふうになってきますと...全文を見る
○一井淳治君 効率的ということを今局長さんから説明されたような言葉で使うのであれば、当然のことでありまして、農業ももうからなきゃやっていけないわけですから、極力経営的にプラスが上がるような努力をするのは当然であると思います。  これはもう今までそれぞれの農民の方もやっているわけ...全文を見る
○一井淳治君 この法案は稲作を中心にしておられると思うんですね。稲作を中心としておる農家にとって、国際競争力のことを出されたらどんなに逆立ちしても追いつかないわけですから、それは農民の方が失望するということになってしまうと思います。  ですから、農林水産省の方ではこの法案につい...全文を見る
○一井淳治君 合計は幾らでしょうか。
○一井淳治君 今の九千五百六十七円が、丸抱えで全作業をやってもらえるということになれば、お米の六十キロ当たりの金額との差がかなりありますから、私が日ごろ聞いているような不満は出てこないと思いますので、農水省のお持ちの統計は、地域によって差があるんでしょうけれども、ちょっと信じがた...全文を見る
○一井淳治君 この間視察に参りまして、倉淵村では地代が一万円とか一万二千円で借りているということをたしかお聞きいたしました。  そのとき、地代が安ければ土地の集積も進むだろうということが話題になりまして、耕作賃が、今の委託料ですけれども、委託料が非常に高くなってくると耕作してく...全文を見る
○一井淳治君 地代は平均十アール当たりどれくらいになっているのか、それから農地の価格はどれぐらいになっているのか、質問したいと思います。
○一井淳治君 安いところはどれくらい、高いところはどれくらいということを把握しておられますか。
○一井淳治君 土地改良の費用ですが、圃場整備をした場合の十アール当たりの平均の工事額、それから農民の負担額についてお教えいただきたいと思います。
○一井淳治君 この土地改良の費用と地代、その関係が一つ問題になってくるんですが、もう一つは、土地改良に投じた価格より農地価格が高ければ問題ないんですけれども、現実の経済取引をやると土地改良の費用より相当低い額になってしまうという問題が起こってくるわけです。  ここでの問題は、農...全文を見る
○一井淳治君 圃場整備のために投下した資本の額が出てくると思います。その額より下の額で集積を進めていかれるのか、そのあたりはどうなんでしょうか。質問わかりますか。——仮に百万円、助成金等も含めて十アール当たり圃場整備に費用がかかるとした場合に、八十万とか九十万という圃場整備に要し...全文を見る
○一井淳治君 もう一つの基準は、地権者が出した費用ですね、この費用を割って集積を進めることを認めるかどうかということです。  これは農民の方にとっては、やはり自分の投下したものだけは回収したいという気持ちがあるでしょうから、今局長が言われたように、それほど多額じゃありませんから...全文を見る
○一井淳治君 ただ、今回の法律をつくって土地の集積を非常に強力に進めていくというふうになるわけですね。農民の負担がいろんな方面で出てくるんですけれども、地価の問題について、安ければ、過去に農民が提供した金額を割っても、農民の負担になってもとにかく集積をしてしまえということになって...全文を見る
○一井淳治君 局長のお考えは非常に楽観的だと思いますけれども、現実には委託耕作といいますか農作業を受ける人がだんだん減っていっているわけです。お願いしてもやってくれる人がいないからというので、土地を手放すかあるいは貸すかということで非常に窮地に陥りつつあるのが現状であると思います...全文を見る
○一井淳治君 そういったことは大変計算が困難だと思いますから、一応質問の予告はしておったんですけれども、それであれば後刻詳しい計算根拠もあわせてお願いしたいと思います。  あと、青年農業者の育成事業ということに農水省が御関心をいただいていることについては、この事業が進んでいない...全文を見る
○一井淳治君 時間がありませんからこれ以上申し上げませんけれども、今回の法の中にも入ってきておるわけですね。ですから、それを利用して農業の研修を受けた人についてはうまく地域で独立して農業者として自立できるような御支援をいただくようにお願いしたいと思います。  時間が参りましたの...全文を見る
06月04日第126回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
議事録を見る
○一井淳治君 法案の中を読んでおりますと、「効率的かつ安定的な農業経営を育成し、これらの農業経営が農業生産の相当部分を担う」農業構造にするとか、いわゆる目標が各所に出てくるわけでございますけれども、どういう農家を集積していって、どういう農家を希望しておられるかということをまずお伺...全文を見る
○一井淳治君 新政策を見ますと、個別経営体では十から二十ヘクタール、複合経営では五から十ヘクタール、そして個別経営体を三十五万から四十万戸、組織経営体を四万から五万戸と想定しているということが書かれてあるわけですけれども、こういうことを目標とされておるんじゃないんですか。
○一井淳治君 ですから、稲作単一農家の場合では十から二十ヘクタールということを想定してあるわけですね、どうですか。
○一井淳治君 そういう集積をしていく過程の問題なんですが、既存の農家が手放す場合には、効率の悪い、例えば山の下の草の生えやすいとか日陰であるとか面積も狭いとか、そういった生産性の低い農地がまず流動化の対象として出てくるんじゃなかろうかということが考えられますし、また現に最近の統計...全文を見る
○一井淳治君 経済的な自然の流れに任せておったら中規模の集積以上には進まないんじゃなかろうか、相当行政の方がリードといいますか、かなり強引な誘導をしないととてもとても十ヘクタールとか二十ヘクタールにはならないんじゃないかという感じはいたしますけれども、その辺はどうでしょうか。
○一井淳治君 この法律に書いてある程度の手段で目標は達成できそうなんですか。
○一井淳治君 必要であるということは理解できるんですけれども、今申し上げましたように十ないし二十ヘクタールの経営体を三十五万から四十万戸つくっていくんだという、これができるんですか。
○一井淳治君 稲作農家の収益について農水省から統計資料をいただいておりますけれども、十ヘクタールぐらい耕作を拡大していきますと全国平均で十アール当たり四万五千円ぐらいの収益が上がるという統計が出ております。私はこの統計というのはややバラ色過ぎるんじゃなかろうかという感じを持ってお...全文を見る
○一井淳治君 そういう細かい配慮をしておるということは、裏を返すとほんのちょっとした計算の狂いによって赤字になってしまうということであろうと思います。  そういったことの関係からすれば、稲作の場合は米価が不安定であれば農家の方は規模拡大ができないと思うんです。ですから、私は米価...全文を見る
○一井淳治君 農水省でおつくりの統計数字を見ますと、一ヘクタールから一・五ヘクタールの間は一万三千円ぐらいの収益しか上がっていない。一・五から二ヘクタールになって三万二千円ぐらいになるんです。ですから、二ヘクタールぐらいの人が規模拡大しようと思っても三万円の地代を払ったらゼロにな...全文を見る
○一井淳治君 統計数字を見ただけですけれども、この統計には自作地もあるし、小作地もあるし、いろんなものが入っています。ですから、今後新規に拡大する人は皆さん金利を払って買うか、あるいは地代を払うわけですから、この金額どおりにいかないと思いますし、また官房長の統計についての考え方は...全文を見る
○一井淳治君 長いお言葉をいただきましたが、その中に一点、価格についてはちゃんとしていくというお言葉がありましたから、それだけで私は結構だと思います。一番大事な点ですからね。その点をもう一遍お聞きしたいんですが、そうしておると私の質問時間がなくなってしまいますので。  次に、中...全文を見る
○一井淳治君 難しいのはよくわかっておるんです。しかし、日本の農村部とヨーロッパの農村部を見ますと、ヨーロッパの場合は非常に景観が美しい。つまり、日本はここには耕作放棄地があり、ここには稲をつくりというふうに非常に景観的に劣っていると思いますけれども、そういったことで、非常に有意...全文を見る
○一井淳治君 女性が容易に使いやすいように調節機能をつけるとか、いろいろ御配慮をお願いしたいと思います。  それから、農業機械操作上の事故を見ますと、一つは転倒や転落の事故が非常に多いわけですけれども、それに対する安全対策、そして高齢者の方の操作ミスというのもあります。操作ミス...全文を見る
06月10日第126回国会 参議院 労働委員会 第13号
議事録を見る
○一井淳治君 まず、ILO条約でございますが、日本は非常に未批准の条約が多いわけでございます。きょう現在、たしか日本では四十一本のILO条約を批准しておりますけれども、イギリスが八十本、フランスが百十四本、ドイツが七十本、イタリアが百二本ということで、日本は非常に大きく水があけら...全文を見る
○一井淳治君 きょうは、北海道で大事な国際的な会議があるようでございますし、また外務委員会が開催されておりますから、責任ある立場の方の御出席がいただけないわけですけれども、それにしてもこの状態をどうしても打開していただきたいというふうに思うわけで、お帰りになりましたら、未批准の条...全文を見る
○一井淳治君 この条約に関係しては、昭和六十年の六月二十日に参議院の外務委員会におきまして、「未批准の婦人関係ILO条約を可及的速やかに批准すること。」ということが決議されておるわけです。この決議との関係で質問をさせていただきます。  まず、言わずもがなの質問ですけれども、この...全文を見る
○一井淳治君 私が質問したいのは、端的に言って、外務省は参議院の委員会の決議を尊重する気があるのかどうかという一般論をお尋ねしているんです。
○一井淳治君 聞かずもがなのことですけれども、当然委員会の決議は尊重していただけるということですね。
○一井淳治君 そこで、未批准の婦人関係ILO条約は、この時点で何を指しておったかということは一つの問題になると思いますけれども、当時の国会の会議録等々を参考にいたしまして研究いたしますと、これは明らかにまず第一に百五十六号が念頭にあった。  といいますのは、外務大臣みずからが次...全文を見る
○一井淳治君 その乗り越えられない理由というのは、ただいまもお話がありましたが、「家族的責任のみをもって雇用の終了の妥当な理由としてはならない。」という、そこのところが検討が十分できないんだ、これを繰り返し言われておるんです。それは、非常に言葉が悪いんですけれども、私どもはこうい...全文を見る
○一井淳治君 この条約は、ただ単にパートの労働条件の向上というだけではなくて、家事と職業労働との調和という問題で、まさに日本の労働の状態を変えていくということで大きな意味がある条約ですから、労働省としても重大な関心がおありだと思いますので、労働省としてどういう事情があって批准がで...全文を見る
○一井淳治君 理由ですが、今二つ言われましたけれども、ほかにはないんでしょうか。その二点を乗り越えたらまだ次があったと言われては困るわけですがね、ちょっと余りにも不信感が強いようなんで申しわけないんですが。かなりしびれを切らしておりますので、その二点を克服したらもう大丈夫なんです...全文を見る
○一井淳治君 私は、これほど大事な条約をまだ労働省において詰め切られていない、まだ本気の取り組みができていないということだけは、今の御発言ではっきりしてきたというふうに思います。  ですから、きょうは大臣もじっくり聞いてくださったわけですから、今後百五十六号の批准に向けて御努力...全文を見る
○一井淳治君 私どもは、参議院御出身の大臣で特に期待するわけでございますけれども、大いに力を発揮されることを本当に期待いたしております。  次に、現在ILO総会が開催されておりまして、そこでこの問題も論議されておるようでございます。その点につきましては、先ほど大脇委員の方から質...全文を見る
○一井淳治君 それから、女性が多いわけですけれども、パートに働きに出られる理由、この点については、やはり家計の補助とか生活に困るので生計を確保するためということも相当大きなウエートを占めておるんじゃないでしょうか。
○一井淳治君 企業の方がパートを多く活用するということですけれども、これはやはり労働条件が高くない、賃金的にも安い、それから解雇もやりやすいというふうな、企業に好都合であるということがこのパートが拡大している主要な理由ではないでしょうか。
○一井淳治君 この法案の提案理由説明の三行目を見ますと、「短時間労働は、働く人、雇う側双方の希望に沿うものであることからこというふうなことが書いてありまして、ここに労働省の認識も少し出ているというふうに思います。それからまた、先ほど業務量が増大したからパートを雇うんだという、そう...全文を見る
○一井淳治君 それであれば、例えば時間当たりの賃金は統計数字からいきましても六割。五割、六割、七割ですね。六割ぐらいであればいい方だと思います。それから退職金もほとんどない。賞与もほとんどない。そんなことを企業がしますか。企業が雇った以上、自分の配下の人間が賞与をもらってにこにこ...全文を見る
○一井淳治君 労働行政の立場も理解できるんですが、先ほどの局長さんの御発言の中でちょっと問題なのは、労働の質が違うということです。確かに、労働の質が違うんですが、しかし夫の方は時間外労働もする、配置転換にも応ずる、これは夫はもう家事労働と両立していないわけです。家事労働と両立させ...全文を見る
○一井淳治君 結局、国際的にいろいろ非難されておるということにそのあたりがつながっていくと思うんですけれども、やはり労働条件がいいようにいいように、働きがいを女性がどんどん発見できるように、そういうふうに分化が進んでいったらいいんですけれども、どうも女性が切り捨てられる方向に分化...全文を見る
○一井淳治君 国が決められた政策を一生懸命実現していかなきゃならない、それと同じように大きな重い意味を事業主も負うんだと、そのように理解していいですね。
○一井淳治君 それから、最後の質問でございますが、第一条に「目的」がございましてこの法律の性格というものが書かれておるわけでございますけれども、修正が行われまして、手段として適正な労働条件の確保等々を講ずることによってということが第一になりまして、次に短時間労働者が能力を有効に発...全文を見る
○一井淳治君 それで、福祉の増進には労働条件の向上も含まれているんでしょうね。
○一井淳治君 終わります。
11月09日第128回国会 参議院 商工委員会 第4号
議事録を見る
○一井淳治君 まず、要望を申し上げさせていただきます。非常に深刻な不況でございますけれども、円高対策あるいは不況対策についての要望でございます。  先日、商工委員会は群馬県下に視察に参りまして、私も同行させていただきました。地元の中小企業の方々あるいは商工団体の方々がらまことに...全文を見る
○一井淳治君 仮に一〇%という基準が設けられた場合に、九・五%の業者が落ちるということのないように、そういったあたりのできる限りの配慮をお願いしたいと思います。  それからもう一つ、「組合等」ということでの絞りもありますけれども、「構成員の相当程度を占める」という言葉ですね、「...全文を見る
○一井淳治君 できる限り広範囲に入りますように、少なくとも製造業といいますか、あるいは工業ですね、それができるだけ包括的に入るような方向でお進めいただきたいと要望しておきます。  次に、二条の三項ですけれども、「近年における経済の多様かつ構造的な変化による影響を受けている工業そ...全文を見る
○一井淳治君 誤解がないように申し上げておきますけれども、もちろん構造的に日本ではたえかねるような企業も激変緩和措置が必要でありますけれども、やはり今お答えがありましたように、不況対策ということでこの法律が適用されるように重ねて要望をいたしておきます。  次に、中小企業が海外に...全文を見る
○一井淳治君 この法律はさまざまな助成があるわけですけれども、そういった投資に対して頭からこれを排除するという趣旨ではないと思うんですが、どうですか。
○一井淳治君 それから、海外で商品をつくってこれを日本に持ち込んで販売するという最近の形態を見た場合に、今私が申し上げましたように、海外の現地の発展とか海外の日本に対する信頼の強化とかいうことを常に考えながら、相当の投資もしながらいい方向に進んでいる企業も非常に多いと思います。 ...全文を見る
○一井淳治君 あと、後半の答えをあわせてお願いしたいと思います。これは御感想で結構でございますから。
○一井淳治君 次に、産業の空洞化が重大な課題となっております。また、不況の中で、最近では失業率が二・六%と言われておりますけれども、雇用情勢も極めて深刻になっています。  特定中小企業者が新分野進出に当たりまして失業を発生させるという場合には、第十二条によりまして都道府県が職業...全文を見る
○一井淳治君 この法律の施行によりまして、我が国の産業の空洞化だけが進んで、日本の経済がますます沈滞するようなことにつながってはならないと思います。  第三条第三項の承認の要件といたしまして、「国民経済の健全な発展を阻害するものでないこと」とか、あるいは「新分野進出等を円滑かつ...全文を見る
○一井淳治君 そういう今後工夫をされる中におきましては、「国民経済の健全な発展を阻害するものでない」とか、あるいは「新分野進出等を円滑かつ確実に遂行するために適切なものである」というふうな語句が適切に解釈されるように十分な御配慮をいただきまして作成をいただきますよう要望をいたして...全文を見る
○一井淳治君 次に、この法律による支援措置でございますけれども、これを早急にそして確実に実施していただきたい。  まず第一に金融上の措置ですけれども、法律の五条と六条に記載されております。これが直ちに実施されるものと思いますけれども、特に五条第一項は政令が出てくるわけでございま...全文を見る
○一井淳治君 それからもう一つ、第十条に税制上の措置ということが書かれていますが、こちらの方も、法に規定されておりますように、確実にこれが実現するように要望をいたしまして、次の質問に移らせていただきます。  中小企業の国外への展開につきましては、中小企業はそれほど技術の蓄積もあ...全文を見る
○一井淳治君 御説明がありましたように、現在さまざまな御努力がなされているということは、私もよくやっているなと思いますけれども、やはり中小企業が海外に展開するにはそれだけでは極めて不十分なところもありますから、今私の方でお願いしたような問題意識を持ちながら、一層行政の立場で充実し...全文を見る
○一井淳治君 通称ハーモ条約ですか、この批准の問題あるいは大量出願対策の問題、これらについてもう少し具体的な御説明をいただけませんか。
○一井淳治君 今後、特許庁におかれましてはさまざまな施策を実施されると思いますけれども、実施される場合には、十分周知される手段を尽くされることと、また事前に弁理士会や関係団体の意見も十分徴されまして、合意を得ながら施策を推進していただきますよう要望します。  次に、弁理士法の改...全文を見る
○一井淳治君 最後に、実務上の改善についての要望をさせていただきたいと思います。  一つは審査の促進という観点からでございますけれども、審査官などが一つの意思決定をされる、例えば拒絶理由通知を出そうとかあるいは登録査定をするという意思表示をされてから、その意思表示が特許庁の外へ...全文を見る
12月13日第128回国会 参議院 予算委員会 第7号
議事録を見る
○一井淳治君 政権交代によりまして国民は政治の新しい展開を期待している、このように思いますけれども、まず総理から、政権交代の意義についてどのようにお考えがお伺いします。
○一井淳治君 ただいま総理も構造的なものと言われたわけでございますけれども、国民の目からすれば、腐敗のない清潔な政治を打ち立てるということが強く期待されていると思います。政権がかわりますと旧政権下の実態が明らかになってくる。そういったことを通して明瞭な活力のある民主政治が打ち立て...全文を見る
○一井淳治君 法務大臣が確信しておられると。そして就任の際のお話を聞いておりますと、検察の盾になるという趣旨の御発言があったわけでございまして、私どもはこれに大変期待をしているわけでございます。しかし、それ以上に法務大臣には検察に対する一般的な指揮権がございます。一般的な指揮監督...全文を見る
○一井淳治君 ゼネコン汚職事件につきましては、四人の首長、八社の首脳、そしてわいろ総額にいたしますと三億五千九百万円という大変な検察の成果が上がっているというわけですけれども、これも一つには政権交代があったことが寄与しているんじゃなかろうかとも思うわけでございます。マスコミは中央...全文を見る
○一井淳治君 私がお聞きしておりますのは、宮澤内閣のもとでこのウルグアイ・ラウンド農業交渉についてはどのような交渉が進められておったかということです。
○一井淳治君 重要な外交交渉については引き継ぎを行うというのが当然であると思いますけれども、引き継ぎはなかったんですか。
○一井淳治君 新聞記事をずっと追うできますと、昨年の十一月二十日にアメリカとECとの農業問題についての協議が成立する。その前後に国会の質問等ではいわゆる条件闘争に移るのではなかろうかというふうなことを前提とする答弁がだんだんなされておる。そういった中で、十二月の十二日に宮澤改造内...全文を見る
○一井淳治君 この問題につきましては、この問題といいますのはきょうのテーマの農業問題でありますけれども、ドゥーニー案が中心でありますけれども、これが国会決議に反しておるんじゃなかろうか、あるいは包括関税化の一変形にすぎないんじゃなかろうかといったことが同僚議員の質問等によって明ら...全文を見る
○一井淳治君 そういたしますと、例えばきょうかあすかにでも閣議で決定がなされるときょうかあすかには国別表は出るわけですか。
○一井淳治君 米以外の国別表、これは農産物もありますし、また鉱工業品目等がありますけれども、これの提出はどうなりますか。
○一井淳治君 農林産物について主要国がまだ国別表を提出していないというふうに聞いておりますが、その状況はどうなんでしょうか。
○一井淳治君 日本が米について国別表を出す場合には、この国別表にはどういった事項が記載されるんでしょうか。
○一井淳治君 関税率は書かれないということはわかりましたけれども、しかしだんだん低減された後の関税率は幾らになるかということで、ドゥーニー案の評価の問題で関係がありますからお尋ねするわけでございますが、その前に米について輸出能力のある国はどういった国があるんですか。
○一井淳治君 現在、日本が毎年定期的に輸入している国とすれば、どういう国がありますか。
○一井淳治君 関税率の計算方法は先ほど同僚議員の質問に対してお答えがあったわけでありますけれども、要は内外価格差、それに品質を加味するということの説明があったわけですけれども、今お話がありました、代表的にアメリカとタイとでは内外価格差がどれくらいになりますか。
○一井淳治君 タイの場合は八倍どころでなくて、もっともっと価格差が開いておるんじゃないでしょうか。
○一井淳治君 幾ら何でも十数倍にはタイの場合はなるんじゃなかろうかというふうに思いますけれども、しかし、今私が関税率について言うのは、食糧庁が取り扱う場合の、国内で販売する場合の差額を言うんでなくて、ドゥーニー案を受け入れた場合に一番最初の関税率がだんだん減っていくわけですから、...全文を見る
○一井淳治君 内外価格差が国によって違うわけですね。今、タイは八倍と言われましたけれども、そんな差額ではないというふうに思います。  それから、タイ米を基準にした関税率を前提に言うのか、あるいはアメリカ米を前提に関税率を考えていくのか、そのあたりによって関税率が基本的に変わって...全文を見る
○一井淳治君 タイを基準にするかアメリカを基準にするかによってミニマムアクセスの意味も変わってくると思います。ただ、この件の論議をしておりましても先に実際問題として進みませんので、次の質問に移ります。  外務大臣が遠路ジュネーブに行かれまして大変御苦労いただいていますけれども、...全文を見る
○一井淳治君 新聞記事ばかり並べてあれですけれども、まだ最終場面になりましても各国からいろいろな要望が出ているわけです。  十二月十日の毎日新聞を見ますと、アメリカなどが環境と貿易の作業委員会の設置を検討してほしいとこういう段階で言っておりますし、また国別表の提出が大幅におくれ...全文を見る
○一井淳治君 先ほどの大河原議員の質問にもありましたけれども、これは将来国会の批准を受けると聞かされたわけでございますけれども、これは事後の承認ではなくて事前の承認と聞いてよろしいですか。
○一井淳治君 国会の批准については、それまでに国内法も整備を進めて同じ国会にすべてを提出するというのがこれまでの外務省の方針でありますけれども、そのことは今回も守っていただけるわけですか。
○一井淳治君 それと事前、事後の批准でありますけれども、農林大臣の回答は、えんきょくに一つの方向を示されたわけですけれども、事前の承認がこれは原則ですから、その努力はやはりしていただかなくちゃならないと思います。  次に、きょうはゼネコン汚職の問題もテーマでございますので質問を...全文を見る
○一井淳治君 法務省の方に質問いたしますが、商法を見ますと、第一編第五章に商業帳簿に関する規定がございます。それから、第二編の第四章第二節に株式会社の計算に関する規定がございます。そういったものを総合的に考え、あるいは最近の商法あるいは商法特例法の改正、これも帳簿の閲覧請求とか監...全文を見る
○一井淳治君 使途不明金をなくしていくというふうに前進しないと、例えば会社の社長が私的に会社の金を使うとかあるいは帳簿において虚偽記載が横行するというふうになるわけですから、今御説明がありましたように、使途不明金自体を目的でするんじゃないけれども、全体として結果的にこの使途不明金...全文を見る
○一井淳治君 羽田外務大臣におかれましては、ジュネーブまでお行きいただきまして御努力をいただき、また、きょうお着きになったそうでございますけれども、早速にこの委員会に足をお運びいただきまして本当に御苦労さまでございました。  ところで、早速なんですけれども、あちらへお行きになっ...全文を見る
○一井淳治君 今の説明によりますと、いわゆる六年目の問題については今後努力してだんだん明確化していくということのように私お聞きしたんですが、そういうある程度幅のあるものがあるというふうにお聞きしていいのかどうかという点が第一点です。  もう一点は、やはり六年目の問題について、グ...全文を見る
○一井淳治君 今お答えいただいた点ですが、文章化の点はどうなんでしょうか、文章化されるんでしょうか。
○一井淳治君 そういったことを含めまして、まだ私どもは相当交渉の余地があるんじゃなかろうかと考えますので、とことんまでぎりぎりの御努力を政府としてやっていただきたいという要望をさせていただきまして、午前の質問に続けて質問させていただきます。  使途不明金のことでございますけれど...全文を見る
○一井淳治君 ゼネコン汚職を通して大変な金額が動いている、許容されない金額が動いているということがはっきりしたんですが、しかし監査役あるいは監査役会がこれを問題にしたことは聞いたことがないわけでありまして、監査役、監査役会の強化ということに法務省におかれましては一層力を入れていた...全文を見る
○一井淳治君 この企業献金につきましては、やはり政治資金の規制という方からきちっと対応していくということが必要であるというふうに思います。その点についての自治大臣の御所見を賜りたいと思います。
○一井淳治君 以上で私の質問は終わります。
12月27日第128回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第5号
議事録を見る
○一井淳治君 年末に大変御多忙の時期でございますけれども、二十四日には細川首相以下閣僚の方々そして与党の委員の方々にはこの場所で長時間お待ちいただくなど、審議に大変御協力いただいていることに対して感謝を申し上げたいと存じます。また、二十四日には、夕方の記者会見におきまして、政治改...全文を見る
○一井淳治君 さらに具体的に踏み込んでまいりますと、政治改革の大きな目的は、政治腐敗をなくしていく、国民の政治不信を回復していくということに一つ大きな目標がありますし、また、日本の経済や社会が急速に変化しつつある時代に即応できるように、そして世界のさまざまな日本に対する要望に即応...全文を見る
○一井淳治君 首相が御指摘のように政治腐敗をなくするということは極めて重要な目標でありますけれども、あわせて政治のリストラといいましょうか、新しい時代に対応できるような強力な清新な政治をつくり上げていく、これもやはり大きな目標ではないんでしょうか。
○一井淳治君 政治のシステムといいますか、外形だけを変えるのではなくて、我々議員自身も体質を変えまして政策による政治を実現していく、そういう政治体質に変わっていかなくちゃならない、そういうふうに思うわけでございます。  そのためには、我々議員自身が一つには、公約をしっかり守る、...全文を見る
○一井淳治君 先日の記者会見で首相はおわびをされるということでございますけれども、やはり約束が言ったとおりに実現できない場合にはおわびをする、そして事情を説明するということが公約を守るという立場からすれば非常に立派なことではなかろうかというふうに思いまして、私も細川首相に対する尊...全文を見る
○一井淳治君 首相が今言われた点につきましては、各党がそれぞれかかわり合いながら責任を持ってまとめたわけでございますから、過去のことについて私ここで質問しているわけじゃございません。今後の運営として基本合意を大切にしながら進めていただきたい、そこのところを質問したわけでございます...全文を見る
○一井淳治君 そういった点については、私はこの場で少し細川首相の御認識を変えていただいた方がよいというふうに思います。  これは二十四日付の日本経済新聞ですけれども、アメリカ大統領のカッター補佐官が「日本の官僚機構は首相の意向より各省の省益を優先する」と発言をいたしております。...全文を見る
○一井淳治君 首相の御答弁はそういうことでございますけれども、それ以外に答えようがないからということも私は考えるわけでありまして、まあ今のお顔を見ておればおわかりでございましょう。そしてまた、通産省では一つの事柄が進み、また結末がついたわけで、特に申し上げませんけれども、こういっ...全文を見る
○一井淳治君 今回の政府の提出されました四法案を見ますと、前の社公共同の議員立法の場合に比べますと、国会議員の政治倫理、あるいは国会内での政治倫理委員会に関するいわゆる政治倫理法、あるいは国会法の改正というものがないわけでございます。この理由ですけれども、やはりそういったことは議...全文を見る
○一井淳治君 それから、政党支部の問題に関して質問をいたしますが、いわゆる脱法行為といいましょうか、本来ならば企業、団体は政党にしか寄附はできない、いわゆる後援会なんかには寄附はできないことになっているんですが、これを潜脱するために政党支部の名前をかりる、外形だけ政党支部にしてお...全文を見る
○一井淳治君 例えば、ある地域に、同じ党のA、B、Cという三人の派閥といいますか派閥の代表、三人の候補者が仮におるとして、Aの後援会、Bの後援会、Cの後援会がこの同じ地域に重複してあるとした場合、Aの後援会が形ばかり政党の支部をつくる、それからBの後援会が形だけ政党の支部をつくる...全文を見る
○一井淳治君 今の点、結局一つの地域ではその政党の支部は一つしかあり得ないという、これをお聞きしたらいいんです、派閥ごとに一つの地域で三つの支部があったら困りますから。ですから、一つの地域で一つの支部となりましたら、それはその中にAもBもCも入って内部で切磋琢磨していくわけですか...全文を見る
○一井淳治君 あと使途不明金のことについて簡単にお伺いいたします。  前に当院の予算委員会でも使途不明金について国税庁にお伺いしたんですが、その際には抽出した統計数字をお答えいただきまして、抽出した統計数字から日本全体の企業の使途不明金が幾らぐらいになるかということを推計してい...全文を見る
○一井淳治君 時間がありませんからその点はさらに申し上げませんけれども、商法上使途不明金をなくしていかなくちゃならないということになりますと、商法の四百九十八条一項十九号、これは会計帳簿の不実記載に対する制裁が規定されておりますけれども、これを強化する以外にないと思うわけでござい...全文を見る
○一井淳治君 結局、使途不明金の問題につきましては、今の四百九十八条一項十九号、もう刑罰をもって処罰するというところまで持っていかないと結局はできないんじゃなかろうかと思いますので、その点を頭に入れておいていただきたいと思います。参議院の附帯決議の趣旨もそういう点にあるわけでござ...全文を見る
○一井淳治君 政治改革というものは、この四法案が成立いたしますと相当程度前進いたしますけれども、まだまだ政治改革はそれで完了したというものではないと思います。この四法案をどうしても成立させまして、その上に立ってさらに日本が前進するように努力しなくちゃいけない。そのためにも政治改革...全文を見る