糸数慶子

いとかずけいこ



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糸数慶子の2017年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月22日第193回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第3号
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○糸数慶子君 沖縄の風の糸数慶子と申します。よろしくお願いいたします。  本日、三人の参考人の皆様には、本当に時宜を得た大変示唆に富むお話をしていただきまして、ありがとうございました。  そこで、実は沖縄県のことをちょっと紹介をさせていただきたいと思いますけど、沖縄県は、広く...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  時間の関係で、長参考人にまずお伺いします。  特に日本の医療技術などを考慮いたしますと、紛争で傷ついた方、脆弱性の高い方を日本に呼び寄せて保護をすることなど、これまでの医療支援など、そういう経験を使って官民連携ができるのではないかと思...全文を見る
○糸数慶子君 時間の関係で、大橋参考人にはもう一巡してくるときに実は御質問をさせていただきたいと思います。私の持ち時間があと二分しかございませんので、よろしくお願いしたいと思います。  終わります。
○糸数慶子君 先ほどお伺いしようと思ったのですが、時間がなくて申し訳ありませんでした。  もう既にお聞きされていることではあるんですけど、改めて大橋参考人に伺います。  重厚な外交が後押しする市民社会、資料の中にも五番目にございますけれども、改めてこの点についてお伺いをしたい...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  再度、大西参考人に伺います。  先ほどもちょっとお話が出ておりますが、日本ではこの難民認定制度を本来の形ではない就労目的で使用することが問題になっているわけですけど、スウェーデンとかドイツでは難民の受入れと同様に積極的に行ってきた移民...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  私の質問の時間はこれで終わりますけれども、本当に示唆に富んだすばらしい今日はことを勉強させていただいたと思います。今後の活動の参考にさせていただきたいと思います。  ありがとうございました。終わります。
03月09日第193回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  金田法務大臣の所信、そして来年度予算案の御説明を伺って、まず率直な感想を申し上げますと、治安・テロ対策、出入国管理、公安調査庁を中心とする取組の強化など、社会防衛的な考えが強力に打ち出されている、そのように受け止めました。金田大臣は、国...全文を見る
○糸数慶子君 適切な時期にということなんですが、この適切な時期とはいつなんでしょうか。
○糸数慶子君 民法というこの基本法は通常国会でしっかり議論すべきであるというふうに思います。  婚姻年齢については、法制審答申から二十一年が経過をしております。国連からも、男女差別の解消、児童婚を解消すべきとして改正が求められているということを強調しておきたいと思います。  ...全文を見る
○糸数慶子君 よろしくお願いいたします。  次に、選択的夫婦別姓と通称使用についてお伺いいたします。  今年一月三十一日の参議院予算委員会での選択的夫婦別姓に関する答弁で、安倍首相は、直近の内閣府における世論調査では反対が三六・四%、容認が三五・五%と答弁をされました。しかし...全文を見る
○糸数慶子君 今の答弁によりますと、特に若い人たち、若い女性がやはり求めているという、これから結婚する人たちがそういうことを求めているわけですから、是非積極的に進めていただきたいと思います。人口補正するとその賛否が逆転するため、これは今、私あえて言及したわけですが、いずれにいたし...全文を見る
○糸数慶子君 先ほども御質問の中で、国会で論ずる場を設けていただきたいというふうに申し上げておりますし、さらに、今、安倍総理大臣は女性の活躍に対する大変関心をお持ちの方です。昨日、三月八日、国際女性デーで、多くの女性たちがその活躍の場をあらゆる形で設けていただきたいという、そのよ...全文を見る
○糸数慶子君 検討していただくとはおっしゃっていらっしゃいますけれども、具体的にどのような形でやっていただけるのかと私は伺ったつもりなんですけれども、それに対する御答弁はございません。前向きにきちんとやっていただくということをお約束していただきたいと思います。
○糸数慶子君 まさにこの場できちんと論じていただくということで質問しておりますけれども、立法府でやるべきことだというふうに最高裁でも委ねられているわけですから、積極的に取り上げてやっていただくということを強く要望したいと思います。  次に、最高裁大法廷では、女性に関わる不利益を...全文を見る
○糸数慶子君 政府は、二〇〇一年七月の十一日に、国の行政機関での職員の旧姓使用について、各省庁人事担当課長会議、これは課長会議の申合せを行って、同年十月一日より国家公務員の旧姓の通称使用を認めています。また、昨年五月二十日に決定した女性活躍加速のための重点方針二〇一六において、地...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  是非ともこの文書等での通知をお願いをしたいと思います。  時間がありませんので、私、あと二問ほど通告をしてございましたけれども、金田大臣に関しましては、これからは、まだ、この通常国会の中で、先ほど申し上げましたように、是非とも女性が活...全文を見る
03月21日第193回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。  質問に入ります前に、オスプレイの配備について一言申し上げたいと思います。  アメリカ国防総省が、今月の十三日、今年後半に予定していた横田基地へのオスプレイの配備についてでありますが、二〇一九年の十月以降にこれ...全文を見る
○糸数慶子君 先ほども同じような質問もございましたので重なるところもあるわけですが、改めて、この沖縄県の深刻な子供の貧困問題は、例えば世帯所得の低さ、それも大きな要因になっています。本土よりも人件費が安く、正規雇用で働いていても生活が厳しいというのが現状になっておりまして、沖縄の...全文を見る
○糸数慶子君 先ほど大臣の御答弁の中にもございましたけれども、例えば一人親家庭の職業訓練であるとか、いろいろやっていただいていることは私も承知しております。  ところが、昨日ですけれども、沖縄県子ども総合研究所の堀川所長や、あるいはまた、沖縄で直接子供の例えば居場所のために子供...全文を見る
03月22日第193回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  本日は、昨日閣議決定されましたいわゆる共謀罪法案について質問いたします。  安倍政権の下、二〇一三年に特定秘密保護法、二〇一五年に戦争法と呼ばれた安保関連法が成立し、昨年五月には盗聴捜査の拡大を含む刑事訴訟法の改正が行われました。安倍...全文を見る
○糸数慶子君 私の頭の中では余り理解できないところがあるわけですが、後ほどまた、今の答弁に係る質問をさせていただきたいと思います。  警察の捜査権限が拡大されることについて伺いたいと思います。  共謀罪は、人と人との意思の合致によって成立をします。したがって、その捜査は会話、...全文を見る
○糸数慶子君 監視社会にはなりようがないと大臣はっきりおっしゃいましたけれども、これ、今後の状況をしっかり見ていきたいと思います。  テロ対策となり得るかについてお伺いしたいと思いますが、テロ行為は未然に防がなくてはもちろんこれはならないわけですが、日本は国連のテロ対策条約全て...全文を見る
○糸数慶子君 次に、政府は、法案は修正されているので濫用の危険性がないと説明しています。この濫用の危険性が払拭されていないことについてお伺いをしたいと思います。  まず、組織的犯罪集団の定義は、対象とされる犯罪を共同で行う目的のある団体とされ、元々適法な会社や団体でも、罪を犯し...全文を見る
○糸数慶子君 今、沖縄県民が最も危惧している、市民の異議申立てへの力による封じ込めの意図があるのではないかということについてお伺いをしたいと思います。  沖縄の高江では、ヘリパッドの建設に抵抗して市民が座込みをしたことに対し、警察は全国から機動隊を動員し、多数の市民を負傷させ、...全文を見る
○糸数慶子君 私が今、山城議長のことを申し上げたのは、実はこれ沖縄の地元の新聞です。三月の十九日、琉球新報、そして、同じ三月の十九日、沖縄タイムス、地元の新聞にこのように大きく紹介されておりますけれども、先ほど大臣がお答えになったことと私はもう全く真逆のことを今の日本政府はやって...全文を見る
○糸数慶子君 先ほど、私は、いわゆる沖縄におけるこの山城議長のことをるる申し上げました。片っ方で、今の大臣の御答弁にもございましたけれども、やはり人権を擁護するというその立場に立っていただきますと、過去のこの沖縄の基地問題に関わる人権の課題、そして今沖縄で起こっているこの課題、と...全文を見る
04月06日第193回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  いわゆる共謀罪法案を性犯罪の厳罰化の刑法改正より先行させ審議することを与党で合意いたしました。昨日、超党派の女性議員で、佐藤勉衆議院議院運営委員長に、刑法改正による性犯罪の厳罰化の早急な実現に向けた要望書を提出してまいりました。性犯罪、...全文を見る
○糸数慶子君 国民の安心、安全に関わるというのであれば、やはりこの被害におののいている人たちがたくさんいるという状況を考えていきますと、この共謀罪の法案をまず議論する前にやはり刑法改正を先行させるべきだということを改めて申し上げて、次の質問に移りたいと思います。  沖縄県知事に...全文を見る
○糸数慶子君 県民の思いに寄り添うのであれば、先ほど申し上げましたこと、是非とも県民の心に寄り添うような発言をしていただくことを強く要望したいと思います。  次に、旧姓の通称使用の取組について、総務省にお伺いいたします。  三月九日の法務委員会で、旧姓の通称使用が自治体に十分...全文を見る
○糸数慶子君 今まで声を上げられずに諦めていた人が多いわけですが、沖縄の各市町村を通していろんな調査をいたしました。地方の自治体によって対応に差があることをこの調査を通して実感いたしましたが、総務省の周知徹底、いわゆるその文書での通知によって多くの自治体で通称使用が認められ、不利...全文を見る
○糸数慶子君 引き続きまた伺いたいと思います。  次に、東日本入国管理センターでの死亡事件についてお伺いをしたいと思います。  これは、茨城県牛久市にある東日本入国管理センターで、三月二十五日、ベトナム人男性がくも膜下出血で亡くなりました。三月三十一日付けの法務省入管局が作成...全文を見る
○糸数慶子君 入管センターでの死亡事故はこれまで度々報告されております。  四月から常勤の医師が勤務されているということですが、医師だけではなく医療スタッフの充実や収容所内でのビデオカメラの設置状況が適切かどうかの見直しなど、再発防止のために体制の見直しが必要と考えますが、いか...全文を見る
○糸数慶子君 時間でございますので終わりますけれども、調査結果が出たら改めてまたお伺いしたいと思います。  以上で終わります。ありがとうございました。
04月11日第193回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  質問に入ります前に、最高裁の人事について一言申し上げたいと思います。  最高裁裁判官の人事については、憲法七十九条で、内閣でこれを任命すると定めています。  二〇〇二年に首相官邸のウエブサイトで公表されました、資料として提出しており...全文を見る
○糸数慶子君 それでは、管理職に占める女性の割合はいかがでしょうか。
○糸数慶子君 それでは、最高裁は、女性の採用それから登用拡大への取組についてでございますが、具体的にどのような取組が行われているのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 ありがとうございました。今後ともよろしくお願いしたいと思います。  次に、裁判所の職員の旧姓の通称使用についてでございます。  国家公務員の旧姓の通称使用については、これ二〇〇一年から認められ、地方公務員についても、総務省との取組など、認められるようになっており...全文を見る
○糸数慶子君 かつて行政官出身の裁判官の女性がおっしゃっていたことなんですが、役所で通称使用が認められていたのに、裁判官は戸籍名しか認められず大変悔しい思いをしたということでありました。行政サービスが通称使用でも認められるような時代に戸籍名しか認めないというのは女性の活躍推進に逆...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。検討していただけるという前向きの御答弁がございました。  御存じのとおり、政治家は通称使用が認められております。選挙活動にも戸籍名しか認めなかった当選証書、これが今では通称を書くことができるようになりました。国会の質疑の議事録、さらには法案...全文を見る
○糸数慶子君 確かに突然、通告なしにお伺いをいたしましたけれども、法務大臣としてやはり今後是非検討していただきたいと思います。  国会図書館にはちゃんとしたその憲法問題を調査する職員がいらっしゃるということもございます。あわせて、今後御検討いただきますように希望いたしまして、質...全文を見る
04月13日第193回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  三月九日の法務委員会で、成人年齢の十八歳引下げの民法改正案の審議が見送りになるのではないかという報道があり、事実かどうかお尋ねしたところ、金田大臣は、「法案に係る課題が非常に密集しているというんでしょうか、たくさんございます。」、「法務...全文を見る
○糸数慶子君 性犯罪の厳罰化の先送りもそうですが、被害を受けた女性や子供の人権に関わる法改正を先送りするということは、人権を所管する法務大臣、法務省として非常に問題であるということを申し上げまして、次の質問に入りたいと思います。  四月六日の委員会で、牛久の入管センターで、三月...全文を見る
○糸数慶子君 調査中、つまり分からないということでしょうか。  関係団体によりますと、亡くなってからかなり時間が経過したということを伺っております。六日のこの委員会で、容体の異変を認めた後、直ちに救命措置をとるなどして救急搬送するなどの措置をとったところでございますと答弁がござ...全文を見る
○糸数慶子君 当事者の利便の増進、そういう観点から是非とも検討していただきたいというふうに思います。  次に、十六歳の更新期の申請義務者と罰則適用者についてお伺いをしたいと思います。  これ、現行法では十六歳の誕生日の六か月前からとなっている申請義務期間のうち、その最終日であ...全文を見る
○糸数慶子君 つまり、この件に関しては前向きに検討していただけるということですね。
○糸数慶子君 具体的に御答弁ございました。是非とも早急に見直していただきますように、よろしくお願いをしたいと思います。  次に、申請義務者の規定の問題解消に向け、例えば、本人が申請義務者となる年齢を十五歳六か月を過ぎた者というような引下げは、より年少となる子供に負担を強いること...全文を見る
○糸数慶子君 前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございます。子供たちのためにも是非御一考いただきますように、改めてお願いをしたいと思います。  次に、入管法と入管特例法の附則第六十一条には、施行後三年を目途として必要な措置を講ずると定められています。この問題への対処はま...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  入管法とそれから入管特例法に関わる質問をさせていただきましたけれども、かなり前向きな御答弁で検討していただくということもございましたので、期待をいたしまして引き続き注視をしていきたいと思います。  ありがとうございました。
04月18日第193回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  今回の改正案については、司法修習生に対して月額十三万五千円の給付金を支給する制度の新設、一定の要件の下に住居費用や移転の費用の支給、貸与額を見直した上で現行の貸与制の存続など、修習生の負担減となるため、もちろん賛成であります。しかしなが...全文を見る
○糸数慶子君 ただいま御答弁がありましたように、これは、借りる側にとっての要件は、つまりこのハードルが低いということだと思います。しかし、この貸与申請率を見ていただくと、八七・四九%となっております。延期されたので実際には二〇一一年ですが、八四・三六%であったものが二〇一六年には...全文を見る
○糸数慶子君 把握されていないということですが、せっかくつくった制度が生かされないということは、貸与制度あるいはほかにも問題があるということだというふうに思います。なぜ貸与率が低くなったのか、その要因を把握しておくべきだというふうに指摘しておきます。  次に、司法試験の出願者数...全文を見る
○糸数慶子君 余りの少なさに驚くわけですが、それでは、二〇〇六年以降の出願者数の推移を法務省にお尋ねをいたします。
○糸数慶子君 二〇〇三年度は五万人を超えていたというわけですが、今、年々減少し、今年は六千七百十六人ということで、これは大変危機的な状況と言えるのではないでしょうか。  法曹出願者数の減少の主な要因は過重な経済的な負担と法科大学院の合格率の低さだと指摘されておりますが、法務省は...全文を見る
○糸数慶子君 まず、制度設計をするには、やはりこれは増えることを前提に議論がされていたわけですから、大幅に減少したということは、厳しい言い方をいたしましたならば、これはもう失敗だということだというふうに思います。  そこで、文科省にお伺いいたします。  過重な経済的負担と法科...全文を見る
○糸数慶子君 法曹養成制度改革は、これは二〇〇一年の司法制度改革審議会の提言に基づいて、実働法曹人口五万人規模、そして司法試験の合格者数を二〇一〇年には年間三千人程度とするという方針に基づいて進められてきております。財政制度審議会で給費制が批判され、法曹関係者の反対にもかかわらず...全文を見る
○糸数慶子君 次に、先ほどから何度も出ておりましたけれども、改めてお伺いしたいと思いますが、この制度のはざまで給付を受けられない方について何らかの配慮が必要ではないでしょうか。改めてお伺いいたします。
○糸数慶子君 この点については、政府が進めてきた結果ですから、もう少し当事者に寄り添っていただきたいというふうに思います。  授業料だけで百万円、そして法学未修者の方は三年、既修者であれば二年掛かるわけですが、これで授業料が三百万円、そのほかに生活費等で、これ終了時には数百万円...全文を見る
04月20日第193回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  質問に入る前に、一言申し上げておきます。  自民党選対委員長の古屋圭司議員が、十六日、フェイスブックで、沖縄県うるま市長選挙の対立候補の公約を市民への詐欺行為にも等しい沖縄特有のいつもの戦術と批判したことは、沖縄県民への侮辱であり強く...全文を見る
○糸数慶子君 犯罪の性質、証人の年齢、心身の状態、名誉に対する影響など、この遮蔽が認められていることなんですが、この証人は権力に守られた公務員であり、公務で知った情報を開かれた法廷で証言するのになぜ遮蔽板が必要だったのでしょうか。木谷明元高裁判事は、裁判は公開の法廷で手続を堂々と...全文を見る
○糸数慶子君 慰安婦問題については、河野談話を否定するような主張が与党内で行われてきました。  自民党の日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会で、二〇一五年七月、安倍総理に行った慰安婦問題に関する提言では、吉田証言を虚偽と指摘し、国際機関などへの広報活動の強化策を求めていま...全文を見る
○糸数慶子君 この意見書の提出が適切だったのかというのは、これは改めて検証が必要だと思いますが、これはまた後日改めて問いたいと思います。私の意見としては、これも早く削除すべきだということを申し上げておきたいと思います。  次に、四月十七日の衆議院決算行政監視委員会で、安倍総理が...全文を見る
○糸数慶子君 四月十三日の参議院外交防衛委員会でも、安倍総理は北朝鮮に対する抑止力の必要性を強調し、サリンを弾頭に付けて着弾させる能力を既に保有している可能性があるなどと述べていらっしゃいますが、韓国や中国は日本が危機をあおっていると反発しています。このような批判を受けることのな...全文を見る
○糸数慶子君 昨日の新聞で、中央防災会議の専門調査会がまとめた報告書、これに関して内閣府がホームページから削除していたと報じられています。この件については先ほど有田委員からも質問がございました。この中には関東大震災時の朝鮮人虐殺についての記述が含まれていたということですが、これに...全文を見る
04月25日第193回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  質問に入ります前に一言申し上げたいと思います。  本日、沖縄防衛局は、沖縄県民の民意に反して、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部の護岸建設工事に着手いたしました。県民の民意は、名護市長選挙、知事選挙、衆議院選挙、参議院選挙にお...全文を見る
○糸数慶子君 変化への対応の必要が生じたことですが、これは今回初めてではないわけですが、最初に大改正が必要だった社会経済の変化が生じたのはいつ頃だったでしょうか。
○糸数慶子君 社会経済の変化としては、取引の高度化、高齢化、情報化社会の進展等が挙げられていますが、民法を改正して対応すべき約百二十年間の社会経済の変化について、主な立法事実を具体的に挙げてください。
○糸数慶子君 債権法は法制審議会の答申に従って改正案が提出されましたが、債権法よりも前に法制審議会の答申が出て、いまだに改正案が出ていない家族法についてお伺いをいたします。  約百二十年間の社会経済の変化については、家族の在り方についても同様のことが言えると思います。百二十年前...全文を見る
○糸数慶子君 重く受け止めたというふうにおっしゃいましたけれども、ただいまの答弁の中で、その世論の動向を見てということですが、もっと主体的に国会の中で議論をしていくべきだというふうに思います。この問題についてはまた改めてお伺いをしたいと思います。  次に、債権法の中の、世界の中...全文を見る
○糸数慶子君 我が国では、制定後百二十年経過して初めて債権法が大改正されることになりました。フランス、ドイツでは、どれくらいの頻度で改正されたのでしょうか。
○糸数慶子君 今回の改正に当たっては、フランス、ドイツ等、この外国の民法を参考にされたのでしょうか。
○糸数慶子君 本法律案の提出理由の、国民一般に分かりやすいものとするということについてお伺いをいたします。  国民一般に分かりやすいものとするという観点からの改正には、意思能力、将来債権の譲渡、賃貸借終了時のルールなどがあると答弁されていますが、それ以外の具体例について御説明く...全文を見る
○糸数慶子君 では、次に本法律案の提出の経緯についてお伺いをいたします。  まず、法制審議会の民法部会が二〇一一年四月十二日に決定した中間的な論点整理において五百以上あった項目が、二〇一五年二月十日に決定した要綱案では約二百になったということですが、法制審議会における議論の過程...全文を見る
○糸数慶子君 この議論の過程で改正の対象から外れた項目のうちで、主なものを挙げていただきたいと思います。
○糸数慶子君 この改正対象から外れた暴利行為についてお伺いをいたします。  改正の対象から外れた項目の一つとして先ほど暴利行為というのを挙げていらっしゃいますが、暴利行為とは具体的にどういうものでしょうか。
○糸数慶子君 それでは、暴利行為が改正の対象から外れたのはなぜでしょうか。
○糸数慶子君 これは、今後も立法化に向けた検討を続ける予定はあるのでしょうか。私は、暴利行為は民法に規定を設けるべきだというふうに考えますが、いかがでしょうか。
○糸数慶子君 それでは、改正対象とならなかった消費者についてお伺いをしたいと思います。  この暴利行為のほか、改正対象とならなかった項目として消費者に関する規定があります。二〇一一年四月に決定された中間的な論点整理においては、民法に消費者に関する規定を設けることの是非を検討すべ...全文を見る
○糸数慶子君 まだ通告した部分もございますけれども、時間が参りましたので、次回に回したいと思います。  ありがとうございました。
05月09日第193回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  前回は民法全体についてお尋ねいたしましたが、本日は民法の審議の第二回目ということで、個別の問題について質問したいと思います。  まず、法定利率について伺います。  法定利率は、今まで百二十年以上ずっと五%だったのが、今回三%に引き下...全文を見る
○糸数慶子君 今回の改正で法定利率が三%に引き下げられるとともに金利の変動制が導入されることとなるわけですが、この金利変動の仕組みについて具体的にお伺いいたします。
○糸数慶子君 法定利率の変動の際に用いられる基準割合は短期貸付けの平均利率の平均値を用いることになるわけですが、この短期貸付けの平均利率は具体的にどのような金利のことをいうのでしょうか。
○糸数慶子君 三%というこの法定利率は、第四百四条第二項に規定されることとなるわけですが、法定利率が三%から変動した場合、新しい利率はどこに規定されることになるのでしょうか。
○糸数慶子君 この法定利率は、不法行為に基づく損害賠償請求権の遅延損害金の算定に用いられる等、重要な意味を持っているというふうに思います。民法を見ただけでは法定利率が分からないというのは、これは国民一般に分かりやすい民法という観点から問題があるのではないでしょうか。
○糸数慶子君 次に、中間利息控除についてお尋ねいたします。  不法行為等によって人が亡くなった場合、被害者の逸失利益を算定するに当たり、将来得たであろう収入を現在価値に換算するために利息相当額を除外することとされています。この中間利息控除といい、新しく第四百十七条の二に規定が設...全文を見る
○糸数慶子君 中間利息控除については、利率が低いほど控除される金額も少なくなり、被害者が受け取ることのできる金額も大きくなるわけですから、より被害者保護となります。中間利息控除の算定に用いる利率に市場金利よりも高い法定利率を採用することは被害者救済の視点、観点からは酷であり、利率...全文を見る
○糸数慶子君 次に、消滅時効についてお尋ねいたします。  今回、消滅時効の規定が改正され、時効の起算点として、債権者が権利を行使することができることを知ったときからという債権者の主観による主観的起算点が導入されました。改正後は、原則として主観的起算点によることとなりますが、主観...全文を見る
○糸数慶子君 今回の改正で消滅時効が十年間から五年間になることにより、施行日を挟んで、施行日前の債権の時効は十年間で施行日後の債権の時効は五年間であるという逆転現象が生ずることになるわけですが、この逆転現象による社会の混乱も予想されますが、問題はないのでしょうか。また、これに対す...全文を見る
○糸数慶子君 今回、商事消滅時効も廃止され、民法の消滅時効に統一されることになっています。商事消滅時効は客観的起算点から五年間でしたが、民法では主観的起算点から五年間、客観的起算点から十年間で時効となります。つまり、商事消滅時効については、民事とは反対に改正前とそして同じ時効期間...全文を見る
○糸数慶子君 それでは、保証について伺います。保証については既に多くの質問がなされていますが、改めて伺います。  第三者保証については公正証書の作成が必要とされ、保証人の保護が図られていますが、保証の意思を確認する保証意思宣明公正証書を作成した後、そのまま執行認諾文言付きの公正...全文を見る
○糸数慶子君 時間が参りましたので終わりますが、通告いたしました件に関しては、また次回に回したいと思います。  ありがとうございました。     ─────────────
05月11日第193回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。  まず、改正項目について三人の参考人の方にお伺いしたいと思います。  大変示唆に富む貴重な御意見をいただきながら聞いておりますと、今回の債権法改正では約二百項目が改正対象になっておりますが、法制審議会民法部会が...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  次に、消費者概念の民法典への導入について辰巳参考人に伺います。  消費者概念の民法典への導入について、法務省は、民法は私法の一般法であり、消費者の保護を目的とするその規定は特別法である消費者契約法などによるべきであるとして、消費者概念...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  次に、法定利率について山本参考人にお伺いをいたします。  法定利率が五%から三%に引き下げられましたが、現在のこの低金利下ではまだ高いように思われます。法務省は、預金金利ではなく貸出金利を参照すべきこと、そして、遅延損害金が低くなり過...全文を見る
○糸数慶子君 次に、中間利息、この控除について辰巳参考人に伺います。  中間利息控除は用いる利率が低いほど被害者保護になるため法定利率より低い利率とすべきであるという考えについて、法務省は、中間利息控除の利率だけを違う利率にするのは不均衡であるとして否定する答弁をしていますが、...全文を見る
○糸数慶子君 以上でちょっと終わりたいと思いますが、また午後の審議に回したいと思います。  ありがとうございました。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  参考人の皆様には示唆に富む貴重な御意見をいただきましたこと、心から感謝を申し上げます。  午前中の参考人質疑でも伺いましたけれども、まず改正項目について高須参考人、山田参考人に伺います。  今回の債権法改正では約二百項目が改正対象と...全文を見る
○糸数慶子君 山田参考人、お願いいたします。
○糸数慶子君 鳥畑参考人にお伺いいたします。本法律案の提出理由の一つでありますが、国民一般に分かりやすいものとするということについてお伺いをしたいと思います。  今回のこの改正によって民法が国民一般に分かりやすいものになったと言えるでしょうか。言えると思いますか。
○糸数慶子君 山田参考人にお伺いいたします。  消費者概念のこの民法典への導入について、法務省は、民法は私法の一般法であり、消費者の保護を目的とする規定は特別法である消費者契約法などによるべきであるというふうに言っております。消費者概念を民法に取り入れることはしなかったというふ...全文を見る
○糸数慶子君 引き続き山田参考人にお伺いいたします。  法定利率ですが、この法定利率が五%から三%に引き下げられました。法務省は、預金金利ではなく貸出金利を参照すべきこと、そして遅延損害金が低くなり過ぎると債務不履行を助長しかねないこと、今まで百二十年間、五%で実務を行ってきた...全文を見る
○糸数慶子君 もう一点ですが、山田参考人に伺います。  消滅時効についてですが、この時効の原則が今までの客観的起算点より不明確な主観的起算点となったことについて、法務省は大方の賛同が得られたというふうにしておりますが、問題はないでしょうか。
○糸数慶子君 最後に、保証について鳥畑参考人に伺います。  保証意思宣明公正証書を作成した後、そのまま執行認諾文言付公正証書が作成される可能性について、法務省は、現在でもこの問題の発生を防止する仕組みがあり、今回のこの改正によって更に問題が発生しにくくなると答弁しておりますが、...全文を見る
○糸数慶子君 それでは、高須参考人はいかがでしょうか。
○糸数慶子君 ありがとうございました。終わります。
05月16日第193回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。  沖縄県は昨日の五月十五日に復帰四十五年目を迎えました。米軍基地の即時無条件全面返還、平和な島沖縄を期待していた沖縄県民の願いは、かなうどころか、日米安保の下、米軍基地の七割が沖縄県に集中し、その機能は縮小どころ...全文を見る
○糸数慶子君 また、今回の改正では今まで規定のなかった敷金に関する規定が設けられることとなりました。敷金に関する規定が新設された理由についてお伺いいたします。
○糸数慶子君 今回の改正では、賃貸借契約終了時における原状回復義務に関する規定も設けられました。これは、現行法では第六百十六条で第五百九十八条を準用していたものを新たに規定したものです。この改正の趣旨及び影響についてお伺いいたします。
○糸数慶子君 次に、賃貸借契約終了時の原状回復義務の規定の改正により紛争の減少が予想されますが、この規定は任意規定であるというふうに解されています。任意規定であるということは、当事者間で規定とは別の合意をすればそのルールに従うということになり、賃借人保護が図られないおそれがあるわ...全文を見る
○糸数慶子君 改めて伺いますが、結局は、このクリーニング特約では、やはり賃借人は退去時のその清掃費用を負担するということなんでしょうか、負担しなくてはならないということなんでしょうか。
○糸数慶子君 それでは、この賃貸借契約終了時の原状回復義務に関する規定は、クリーニング特約に関する紛争についてこれを解決する手段とはならないのではないですか。
○糸数慶子君 次に、約款についてお尋ねをしたいと思います。  今回、民法に新たに約款に関する規定が設けられることになりました。規定の趣旨及び概要について改めて御説明お願いいたします。
○糸数慶子君 定型約款の個別の条項が契約内容となるための要件、いわゆる組入れ要件について、第五百四十八条の二第一項第二号では、定型約款を準備した者があらかじめその定型約款を契約の内容とする旨を相手方に表示していたときも個別の条項について合意をしたものとみなす規定としております。 ...全文を見る
○糸数慶子君 今回、民法改正法案と一括して審議されております整備法案、この整備法案において、鉄道営業法、さらに航空法などについて、民法第五百四十八条の二第一項の規定の特例を定めております。具体的には、同項第二号の定型約款を契約の内容とする旨を相手方に表示していたときに、公表してい...全文を見る
○糸数慶子君 第五百四十八条の二第二項では、いわゆる不当条項について規定しております。これは、相手側の権利を制限し、又は相手方の義務を加重する条項であって、その定型取引の態様及びその実情並びに取引上の社会通念に照らして第一条第二項に規定する基本原則に反して相手方の利益を一方的に害...全文を見る
○糸数慶子君 今回新設される第五百四十八条の二第二項は消費者契約法第十条と似ておりますが、両者はどのような関係にあるのでしょうか。第五百四十八条の二第二項も定型約款準備者のその相手方を保護する趣旨なのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 ありがとうございました。  時間が参りましたので終わりますが、通告しておりました質問に関しては次回以降に回したいと思います。  ありがとうございました。
05月23日第193回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  十六日に質問できなかった定型約款に関して、まず質問したいと思います。  定型約款については、個別に相手方と合意をすることなく内容を変更できるとされています。これも、効果が重大であるにもかかわらず、要件は大変抽象的であります。定型約款を...全文を見る
○糸数慶子君 定型約款のこの変更については、定型約款準備者が変更後の定型約款の内容及びその効力発生時期をインターネットの利用その他の適切な方法により周知しなければならないというふうに規定されています。しかし、今なおインターネットを利用できない高齢の方も大勢いらっしゃるわけですが、...全文を見る
○糸数慶子君 その他の適切な方法にということで今お伺いしたわけですが、インターネットを利用できない方々に対する個別の通知をきちんとやっていただくということで受け止めてよろしいでしょうか。
○糸数慶子君 次に、十一日の参考人質疑で参考人から伺った御意見に関連してお尋ねしたいと思います。  まず、本法案の提案理由の一つである国民一般に分かりやすいものとするということについてお伺いいたします。  鳥畑参考人は、債務者保証の部分について、以前に比べて分かりやすくなった...全文を見る
○糸数慶子君 次に、個人保証についてお伺いいたします。  山野目参考人は、今回改正対象とならなかった項目のうち改正対象とすべきであったと思われる項目についての私の質問に対して、個人保証の出口に対するコントロール、つまり、今回規定された公正証書の作成という入口のコントロールを擦り...全文を見る
○糸数慶子君 それでは、これまで質問いたしましたものの政府の答弁に対して疑問が残った内容について再度お伺いをしたいと思います。  まず、法定利率の表示についてお伺いをしたいと思います。  法定利率が三%から変動した場合の新しい利率の表示についての質問に対し、民法中に規定するの...全文を見る
○糸数慶子君 次に、中間利息控除の利率についてお尋ねいたします。  中間利息控除は、用いる利率が低いほど被害者保護になるため、法定利率より低い利率とするべきであるという考えについて、辰巳参考人は、損害賠償として適正なものを保障するためには中間利息控除と法定利率は必ずしも同一にす...全文を見る
○糸数慶子君 それでは、暴利行為についてお伺いしたいと思います。  暴利行為の規定を設けることについては、小川民事局長より、この要件の具体化が困難である旨の答弁がありました。また、高須参考人からも同様の意見が述べられました。  しかし、一般的に暴利行為と言われる、相手方の困窮...全文を見る
○糸数慶子君 改めてやはり暴利行為についての規定を設けることについて今後も検討を続けていくという御答弁をいただきましたので、改めて御検討を続けていただくということを申し上げたいと思います。  次に、消費者概念の民法典への導入についてお伺いいたします。  この点につきまして辰巳...全文を見る
○糸数慶子君 金田大臣にお伺いしたいと思います。今後の民法改正についてお尋ねいたします。  私、今回いろいろ御質問いたしました。そして、ほかの委員の方々からも御質問ありました。参考人の方々からも、引き続き民法の改正について検討を続けるべきであるとの意見が述べられました。例えば、...全文を見る
○糸数慶子君 今回の債権法の分野の改正でありますが、そのほかの民法総則そして物権法については、これは部分的な改正は行われたものの、全面的な改正は行われてはおりません。さらに、法制審議会から九六年に答申されました家族法分野についても部分的な改正にとどまっております。  そこで、金...全文を見る
○糸数慶子君 大臣、私の質問の中身、ちゃんとお聞きになられたんでしょうか。  先ほど私が質問いたしましたのは、やはりこの大臣の答弁を伺っておりますと、一部の価値観だけを尊重している、そのように思えてなりません。今、法改正されないために、やむを得ず事実婚に至る、又は通称使用では不...全文を見る
05月25日第193回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  今回の債権法改正案については、法案提出の経緯から個別の論点、そして今後の民法改正に至るまで一通りの質問をしてまいりました。しかし、今回の改正は民法制定後百二十年を経過して初めての抜本的改正であり、改正対象が広範多岐にわたるため余り議論さ...全文を見る
○糸数慶子君 今回の改正では、意思能力がどういうものか定める定義規定は置かれていません。国民一般に分かりやすい民法という観点からは、この意思能力の定義規定を置くべきだったのではないでしょうか。定義規定を置かなかったのはなぜなのか、お尋ねいたします。
○糸数慶子君 では、次に公序良俗について伺います。  第九十条の改正によって条文上は無効となる法律行為の範囲が広がったように読めますが、そのような解釈でよいのでしょうか、お伺いします。
○糸数慶子君 第九十条では、公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は無効とされています。一般条項とはいえ、法律行為の無効という効果の重大性と比べて、公の秩序又は善良の風俗に反するという要件は、これ余りにも曖昧なのではないでしょうか、改めて見解を伺います。
○糸数慶子君 この公序良俗又は善良の風俗という要件について、私は今内容が曖昧ではないかということをお伺いしたわけですけれど、この要件の可能な限りやはり具体化すべきではないかというふうに思います。  また、これは先日の参考人質疑におきまして高須参考人も、こういう場合なら公序良俗違...全文を見る
○糸数慶子君 四宮和夫、そして能見善久、この二人による「民法総則」には、我が国の公序良俗による司法的介入は諸外国よりも広い範囲で行われているという記述がございます。  このように、公序良俗という抽象的な要件のままでは経済が必要以上に司法的コントロールに服することになり、例えば新...全文を見る
○糸数慶子君 今回の民法改正、大きな目的の一つに国民一般に分かりやすい民法という、その観点から今の答弁を伺いますと、中身といいますか内容というのがどんなに角度を変えて質問しても同じような答弁しかなさらないということから考えていきますと、一部の経済界のそういう意見を聞いて、国民一般...全文を見る
○糸数慶子君 では、次に、要物契約及び諾成契約についてお尋ねをいたします。  今回の改正で、典型契約のうち使用貸借及び寄託は、成立のために目的物の授受が必要な契約である要物契約から、当事者の合意のみで成立する契約である諾成契約へと変更されています。また、要物契約であった消費貸借...全文を見る
○糸数慶子君 贈与契約については我が国では諾成契約とされていますが、諸外国では安易な贈与の約束を防ぐために贈与が要式行為とされている国も多いということであります。諸外国と比べた我が国の贈与契約の特徴及び贈与契約を要式行為とすることについての認識をお伺いいたします。
○糸数慶子君 次に、契約の成立についてお尋ねいたします。  まず、今回の改正で新設された第五百二十一条は契約の締結及び内容の自由についての規定ですが、この規定を新設するその趣旨をお伺いいたします。
○糸数慶子君 同条第一項の法令に特別の定めがある場合とは具体的にどのような場合でしょうか、また、同条第二項の法令の制限とは具体的にどのようなものでしょうか、お答えください。
○糸数慶子君 今回の改正では隔地者間の契約の成立に第五百二十六条第一項が削除されることになりますが、その趣旨をお伺いいたします。
○糸数慶子君 確かに、民法制定から現在に至るまでのこの百二十年間における通信手段の発達は大変大きなものがあるわけですが、隔地者間の通信手段として想定されるものは民法制定当時と現在とではどのような違いがあるのでしょうか、改めてお尋ねいたします。
○糸数慶子君 隔地者間の契約の成立に関しては、二〇〇一年に成立した電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律、この第四条において既に、隔地者間の契約における電子承諾通知については民法第五百二十六条第一項及び第五百二十七条の規定の適用を排除して到達主義を採用してい...全文を見る
○糸数慶子君 次に、法定利率について伺います。  法定利率の変動制への移行に伴い、第四百十九条第一項、金銭債務の特則についての規定も改正されます。これは、金銭債務の不履行における損害賠償額を債務者が遅滞の責任を負った最初の時点の法定利率によって定めるというものです。  同項た...全文を見る
○糸数慶子君 今回の改正では法定利率が見直され、五%から三%に下げることになりましたが、これは市場金利と乖離した法定利率を市場金利に近づける趣旨である旨の答弁があったかと思います。近年の低金利下では、約定利率として三%を下回る利率を定める場合も想定できると思いますが、そのような利...全文を見る
○糸数慶子君 現在のこの低金利下でそのような合意ができないということになりますが、それでいいのでしょうか、またこの点につきまして議論はなかったのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 では、最後に金田大臣にお尋ねをいたします。  三月九日のこの法務委員会で、成人年齢の十八歳引下げの民法改正案の審議が見送りになるのではないかという報道があり、事実であるかどうかお尋ねしたところ、金田大臣は、「法務省としては適切な時期に民法改正案を提出する考えであり...全文を見る
○糸数慶子君 成人年齢の引下げとともにこの提出予定だった婚姻年齢の十八歳への引上げについては、今大臣お話ございましたが、これは九六年の法制審答申にあったわけです。国連は、十八歳未満の婚姻を児童婚と指摘をし、婚姻最低年齢の引上げを求めております。婚姻年齢については与野党ともこれは異...全文を見る
○糸数慶子君 何度御質問申し上げましても、できるだけ早くとおっしゃるんですが、具体的にその明確な答弁が出ないのは本当に残念であります。  やはり法務委員会というのは、人権を侵害するおそれのある共謀罪法案を優先し、人権政策を軽視する政府の在り方に、本当に問題であるということを言う...全文を見る
05月30日第193回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  質問に入ります前に、加計学園問題について一言申し上げます。  安倍総理、国民の疑念を払拭されるどころか、ますます強くなっています。問題がないのでしたら、正々堂々と国会の場で証明されるべきだというふうに思います。そうしなければ、国家戦略...全文を見る
○糸数慶子君 事件、事故に対してちゃんと取り組んでいるというふうにおっしゃいますが、それでも事件、事故は後を絶たないというのが現実であります。  沖縄県民は、県知事選挙、そして衆参、この選挙区の全てにおいて辺野古新基地建設反対の候補者を当選させており、新基地建設のその意思、反対...全文を見る
○糸数慶子君 沖縄の高江では、ヘリパッド建設に抵抗して市民が座込みを行ったことに対して、警察は全国から機動隊を動員し、多数の市民を負傷させ、また、抗議行動のリーダーである山城博治さんを始め多くの仲間を逮捕、勾留いたしました。山城さんは釈放されましたが、勾留は五か月にも上りました。...全文を見る
○糸数慶子君 日本全体の人口の一%程度の沖縄県民の意思は本土の意見にかき消され、無視され続けています。安倍総理は、御自身への批判に対しては印象操作はやめてくださいというふうにおっしゃいますが、沖縄県民からすれば、政府が沖縄県民に寄り添い、丁寧に対応しているかのような、また、県民が...全文を見る
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  午前中の質疑で安倍総理は、基地建設への抗議行動が共謀罪の対象、適用対象にならないと明確に答弁をされました。金田大臣に伺いますが、基地建設への抗議行動が共謀罪の適用対象とならないという安倍総理と同じ考えであるということでよろしいでしょうか...全文を見る
○糸数慶子君 分かりました。  では次に、個別具体的にお伺いしたいと思います。  まず、この法案の中の計画についてでありますが、今回の法案では、かつての法案で共謀とされていた行為を計画と言い換えられています。これは、四月十九日、衆議院法務委員会で林刑事局長は、計画という言葉を...全文を見る
○糸数慶子君 質問に端的にお答えいただきたいと思います。  計画という用語は日常用語として使用されている用語であり、国語辞典の大辞林では、「事を行うにあたり、その方法や手順などをあらかじめ考えること。」とあるわけです。犯罪とは関係がない行為も含む広い概念のように思われます。共謀...全文を見る
○糸数慶子君 林刑事局長は、組織的犯罪集団による犯罪の実行が合意として、指揮命令や任務の分担を含めて具体的かつ現実的に合意することが必要であることが条文上も明確になるように、それにふさわしい用語として今回は計画という言葉を用いるということにいたしましたと説明されていますが、先ほど...全文を見る
○糸数慶子君 刑法を含む刑事法で、処罰される対象の行為として計画というその用語を使った法律はあるでしょうか。ある場合には、その法律名、罪名を明らかにしていただきたい。
○糸数慶子君 共謀というその用語については、二〇〇五年における政府案の審議において、共謀共同正犯における共謀と同じ意味であることが当時の大林刑事局長から明らかにされました。共謀共同正犯における判例の積み重ねがあることから、その意味内容は明確でした。ところが、これまで刑事法で使われ...全文を見る
○糸数慶子君 今回のこの法案の計画は、かつての政府案の共謀とは全く異なる概念であるということでしょうか。
○糸数慶子君 かつての政府案で使われていた共謀については、共謀共同正犯における共謀と同じ意味であるとして、共謀共同正犯についての判例が認めていた黙示の共謀、すなわち、言葉は交わさなくても、目くばせでも共謀が成立すると当時の南野法務大臣や大林局長は認めていました。  今回の計画に...全文を見る
○糸数慶子君 この共謀共同正犯については、例えばAとBが共謀し、その後にBとCが共謀し、その後にCとDが共謀すれば、AからDの全ての者が共謀したことになるという順次共謀が認められていますが、今回の法案の計画についても順次計画ということが認められるのでしょうか、伺います。
○糸数慶子君 黙示の計画や順次計画を認めるのであれば、あえて計画という用語を使わないで共謀という用語を使った方がその意味内容は明確になるのではないでしょうか。あえて計画という用語を使用することで、処罰の対象となる行為を共謀よりも曖昧にしてしまい、捜査機関などの恣意的な解釈の余地を...全文を見る
○糸数慶子君 そうですね、このことについてはまた後ほど細かく伺いたいと思います。  計画罪の罪数関係について伺います。  政府は、今回の法案について、国連の組織犯罪防止条約を批准する、そのために必要であるとし、同条約五条は、重大な犯罪についていわゆる共謀罪か参加罪かのそのいず...全文を見る
○糸数慶子君 共謀罪は英米法で認められているものですが、英米法では共謀罪というのは、その犯罪が実際に実行された場合に成立する犯罪とは別個に成立する、すなわち独立罪として処罰するとされています。このことは、いわゆるロス疑惑事件の被疑者とされた方が、我が国において殺人罪で無罪が確定し...全文を見る
○糸数慶子君 我が国には刑法七十八条の内乱陰謀罪など既に二十一の陰謀罪、共謀罪があるわけですが、これについて本犯に吸収されるというような解釈がされてきましたでしょうか、その点について判示した判例はあるのでしょうか、伺います。
○糸数慶子君 かつての政府案に対する自民党、公明党の修正試案には、共謀した者がその共謀に係る罪を犯したときは、当該罪を定めた規定により処罰され、共謀罪の規定により処罰されないことに留意するという規定がありましたが、法律上、このような趣旨を明示する必要があるとはお考えになりませんで...全文を見る
○糸数慶子君 今回、この計画罪の対象となる二百七十七のその罪の中には、既遂犯、未遂犯、予備罪がそれぞれ処罰されている犯罪もありますが、それ以外に、既遂犯と未遂犯は処罰されるけれども予備罪は処罰されていない犯罪類型や、既遂犯は処罰されているけれども未遂犯や予備罪も処罰されていない犯...全文を見る
○糸数慶子君 その場合、偽証について計画をしてその準備行為をした場合で、それを更に具体的な準備行為をしたり実行に着手した場合でも結局既遂に至らない場合には、予備罪も未遂犯も処罰されず、計画罪だけが成立するということになるのでしょうか。
○糸数慶子君 偽証罪の既遂犯が成立する場合にだけ偽証の計画罪が吸収されて、偽証罪の一罪だけが成立するということになるのでしょうか。
○糸数慶子君 現行法上、既遂犯しか処罰せず、未遂も予備も処罰していないというのは、未遂よりも前の行為を処罰する必要はないという観点から処罰規定が設けられていなかったと考えられます。そのような犯罪についても今回の法案では計画罪が新設されることになりますが、それは、従来それぞれの処罰...全文を見る
○糸数慶子君 時間が参りましたので終わりますが、通告いたしました質問は次にさせていただきたいと思います。  以上です。ありがとうございました。
06月01日第193回国会 参議院 法務委員会 第16号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。  本日は、参考人の皆様には大変貴重なお話をいただきまして、ありがとうございました。  まず、松宮参考人にお伺いをしたいと思います。計画罪とそれから中止犯との関係についてであります。  現行法上、刑法の窃盗罪に...全文を見る
○糸数慶子君 窃盗について共謀した者のうち一人が実行に着手した後にその行為を中止すれば、窃盗の中止犯として刑法によって必要的に刑の軽減又は免除となるわけですね。ところが、本法案によりますと、その場合には既に窃盗の計画罪が成立していますから、自首しない限り刑の軽減又は免除を受けられ...全文を見る
○糸数慶子君 刑法の傷害罪には、この未遂犯を処罰する規定はありません。したがって、傷害行為をしようとして実行の着手をした者がその行為を中止した場合には傷害罪は不成立となり、不可罰となります。ところが、今回の法案では、傷害罪も二百七十七の対象犯罪に含まれているので、傷害行為をするこ...全文を見る
○糸数慶子君 計画罪の対象犯罪であるこの二百七十七の罪の選別に当たってこのような不都合が生じないかどうかという点について、松宮参考人はきちんと検討されたというふうに思われるでしょうか。
○糸数慶子君 ただいま四点について伺ったわけですが、伺った以外にも、この計画罪と中止犯との関係で補足することがもしありましたら、計画罪と、一昨日、罪数関係についても質問したんですけど、御意見がございましたらお伺いをしたいと思います。
○糸数慶子君 それでは、新倉参考人にお伺いしたいと思います。  先ほどもお話がございましたけれども、国連の特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏の公開書簡のコピーの件なんですけれど、これ、安倍晋三首相に宛てた五月十八日付け書簡におきましては、これ国連人権高等弁務官事務所と明記されて国...全文を見る
○糸数慶子君 今、ケナタッチ氏だけではなくて、アメリカの弁護士のローレンス・レペタ氏も、実は今回提案されている法案というのは、読んで分かる以上に深刻な問題をはらんでいるというふうに指摘をされています。  私は、先日のこの委員会におきまして安倍総理に御質問いたしました。実は、辺野...全文を見る
○糸数慶子君 新倉参考人に伺います。
○糸数慶子君 時間になりましたので終わりにしたいと思いますが、今おっしゃっていただきましたように、やはり米国の警察の方でも、仮に逮捕しても、この程度の山城さんのような軽微な罪であれば、その日のうちに釈放してもいいというふうにおっしゃられています。そういう意味で、今の御答弁に大変心...全文を見る
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  まず、前回通告をしてできなかった課題についてお伺いをいたします。  今回、計画罪の対象とされる二百七十七の罪の中には、既遂犯しか処罰されず、未遂犯も予備罪も処罰されない犯罪類型がかなり多く含まれていますが、それらの犯罪類型について、計...全文を見る
○糸数慶子君 国際組織犯罪防止条約、これは、各国が国内法化する際のガイドラインとして作成された立法ガイドのパラグラフ四十三には、国内法の起草者は新しい法が国内の法的伝統、原則及び基本法と合致することを確保しなければならないというふうにされておりますが、計画罪の立案に当たっては、先...全文を見る
○糸数慶子君 本日は岸田大臣に御出席をいただきました。久しぶりに大臣に質問いたしますが、その前に一言申し上げておきたいと思います。  岸田大臣が日頃から外交に御尽力をされていらっしゃる、そして諸外国においてもその信頼関係を築いていらっしゃる、そのことには大変敬意を表します。 ...全文を見る
○糸数慶子君 今大臣がお答えになりましたが、同条約が重大な犯罪として定義する長期四年以上の懲役、禁錮の罪の全てについて共謀罪を新設する必要があるということで、その対象は、二〇〇五年当時で六百十九、現在では六百七十六あるということでよろしいでしょうか。
○糸数慶子君 今回、外務省はこれまでの方針を変更して、対象犯罪を組織的犯罪集団が現実的に実行すると考えられる犯罪に限定することが可能という立場に変更したということでしょうか。
○糸数慶子君 これは大きな方針変更だと思われますが、どうして今回そのような変更をすることになったのでしょうか、伺います。
○糸数慶子君 国連の国際組織犯罪防止条約は、その起草段階において、日本政府は、本条約五条に相当する規定について、我が国の法体系に反するとして当初反対していたと承知しておりますが、間違いないでしょうか。
○糸数慶子君 日本政府は、その後、これは各国が立法する際に、組織的犯罪集団の関与と、さらに犯罪行為を推進する行為というこの二つのオプションが入ることになったことから本条約に賛成して加入することを決めたというふうに理解しておりますが、それでよろしいのでしょうか。
○糸数慶子君 我が国の法体系に反するとして反対していた日本政府が、どうして二つのオプションが加わることになったから賛成することになったのか、御説明をいただきたいと思います。この二つのオプションが入ったから我が国の法体系に反しないことになったのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 ところが、二〇〇三年以降、国会に提出されたかつての共謀罪を新設する組織犯罪処罰法改正案は、この二つのオプション、いずれも使わない内容だったと思いますが、いかがでしょうか。
○糸数慶子君 それでは、日本政府は、この二つのオプションが加わったから我が国の法体系に反することはなくなったはずなのに、その二つのオプションをいずれも使わない組織犯罪処罰法の改正案を作ることになったのでしょうか、外務省はそれに対して意見を述べたのでしょうか、伺います。
○糸数慶子君 国連の国際組織犯罪防止条約は、二〇〇〇年十二月にこれはもうイタリアのパレルモで署名式が行われておりまして、日本政府も署名をしておりますが、それから十六年以上経過した今国会に提出された法案において、本条約五条の二つのオプションを使った法案が出されましたが、どうして十六...全文を見る
○糸数慶子君 この条約については、当初は毎年、最近では二年に一度締約国会議が開かれておりますが、外務省からは毎回国費で職員を派遣して、オブザーバー資格で出席しているということでよろしいでしょうか。
○糸数慶子君 いろいろ質問してまいりましたけれども、冒頭にも申し上げましたように、やはり国連において日本の国はかなり貢献をしているというふうに評価されております。  また一方で、ただいまのこの沖縄での大きな課題になっておりますけれども、沖縄の新基地建設の抗議行動を主導しておりま...全文を見る
○糸数慶子君 時間が参りましたので終わるわけですが、今、この共謀罪法案提案されておりますけれども、過激なテロが行われる時代に、やはりこのテロ対策というのは確かに重要だと思います。ただ、やっぱり民主国家であれば、個人の自由を前提に治安の問題を考えなければいけないというふうに思います...全文を見る
06月02日第193回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  沖縄防衛局は、昨日、辺野古新基地建設工事を進めるに当たり、新たな岩礁破砕許可は必要ないとする文書を沖縄県に提出をしております。沖縄県が県漁業調整規則に基づく岩礁破砕許可が必要であると行政指導しているにもかかわらず、防衛局は水産庁が今年三...全文を見る
○糸数慶子君 今、るる弁解をされましたけれども、今のお答えは全く納得できません。  先ほど藤田議員も質問をされておりました。安倍内閣は、自分たちの都合に合わせて憲法や法の解釈を変え、何も問題がないと開き直り、異を唱える側に問題があるかのような印象操作を繰り返しています。沖縄の基...全文を見る
○糸数慶子君 五月七日の地元紙におきまして、一面トップで、沖縄県内の国税額が三千五百八億円となって、これは過去最高を記録しております。二〇一五年度の内閣府沖縄関係予算三千三百九十二億円を上回ったとの報道がありました。  国から入ってくる予算よりも沖縄から国に納める税金が上回る支...全文を見る
○糸数慶子君 それでは、那覇空港における航空交通管制官の定員削減についてお伺いをしたいと思います。  那覇空港の第二滑走路の増設に伴って、より一層の安全管理が必要になるわけです。そのような中で、航空の安全を支える航空交通管制官は、度重なる定員削減により、業務遂行や職場環境が大変...全文を見る
○糸数慶子君 引き続きよろしくお願いしたいと思います。  次に、沖縄の貧困問題についてお伺いいたします。  前回、この沖縄の貧困問題について質問いたしました際に、沖縄の賃金の底上げへの対応策について、北崎政策統括官が、二十九年度の予算措置の中に産業イノベーションの補助金十億円...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  今日のこの質疑におきまして、冒頭に沖縄の泡盛の産業を振興するような応援の御質問ございました。大変うれしく思いました。それから、藤田委員を始め紙智子委員、そして儀間委員からも沖縄の、そうですね、産業イノベーションのいわゆる可能性、そういう...全文を見る
○糸数慶子君 やはりそこはしっかり話し合ってやっていく、平和的に解決をしていく、それが沖縄の持っている大きな可能性を伸ばしていくことにもつながると思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  以上で質問を終わりたいと思います。
06月08日第193回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  前回質問いたしましたが、残った部分をまず冒頭にさせていただきたいと思います。  国際組織犯罪防止条約について伺います。  政府は、この条約に加入することによって組織犯罪に関する情報の交換や犯罪人引渡しが可能になると説明していますが、...全文を見る
○糸数慶子君 答弁は簡潔にお願いしたいと思います。  この条約については、当初毎年、最近では二年に一回、締約国会議が開かれ、外務省からは毎回オブザーバー資格で出席しているということでありますが、それで何か不都合がございましたでしょうか。
○糸数慶子君 もう少し具体的に答えていただきたかったのですが、残念です。  続きまして、ちょっと別の角度から質問したいと思います。  まず、威力業務妨害と組織的威力業務妨害について伺います。  沖縄では、辺野古新基地建設への抗議のために多くの市民が連日座込みをしていますが、...全文を見る
○糸数慶子君 軽微なことで百五十日以上も拘束をするというのは大変遺憾であります。抗議を申し上げたいと思います。  沖縄の基地反対運動については威力業務妨害罪が適用されており、この犯罪についてはこのような市民運動や労働組合の活動に対して適用されてきたと考えられますが、この点につい...全文を見る
○糸数慶子君 組織犯罪処罰法三条一項の組織的威力業務妨害罪について、同様に、ここ五年間の刑法上の検挙人員と、起訴された人員と、その有罪率をお答えください。
○糸数慶子君 法案の計画罪の対象犯罪の二百七十七のこの罪の中には、刑法上の威力業務妨害罪はその対象に入っていませんが、組織的威力業務妨害罪はその対象に入っています。これは、九九年に成立した組織犯罪処罰法三条一項が、刑法上の威力業務妨害罪が三年以下の懲役、禁錮の罪であるのを五年以下...全文を見る
○糸数慶子君 威力業務妨害罪と組織的威力業務妨害罪の違いは、組織犯罪処罰法三条一項が定める団体性と組織性の要件を満たすかどうかですが、その計画の段階ではその違いは極めて曖昧であり、これまで刑法上の威力業務妨害罪が適用されていたようなケースについても、組織的犯罪集団の要件を満たすと...全文を見る
○糸数慶子君 刑法上の威力業務妨害の計画は犯罪とならないけれども、組織的威力業務妨害の計画は犯罪となるというのは、余りにもその境界が曖昧であります。この法案が成立したら、計画罪を成立させる方向で、組織的威力業務妨害の計画罪が多く認められるようになり、普通の市民運動や労働組合の活動...全文を見る
○糸数慶子君 法案にはそのような懸念を払拭するような、歯止めとなるような文言が何もないように思いますが、いかがでしょうか。
○糸数慶子君 それでは次に、六条の二第一項の構造について伺います。  法案六条の二の第一項は「組織的犯罪集団の団体の活動として、当該行為を実行するための組織により行われるものの遂行を二人以上で計画した者」と規定されていますが、これは、現行法である組織犯罪処罰法三条一項が「次の各...全文を見る
○糸数慶子君 現行法の三条一項の組織というのは実行部隊のことを指すと解されているのでしょうか。
○糸数慶子君 法案六条の二第一項の組織にも、同様に実行部隊を指すと考えられるのでしょうか。
○糸数慶子君 現行法三条の組織については、団体の内部の者である必要はないと解されているのでしょうか。
○糸数慶子君 そういたしますと、法案六条の二第一項の組織についても同様に、団体、すなわち組織的犯罪集団の構成員である必要はないということになるのでしょうか。
○糸数慶子君 林刑事局長は、法案六条の二の第一項の計画をする者は組織的犯罪集団の構成員である必要はないと答弁されていますが、それはこれまで述べたことからそのように答弁されていると理解してよろしいでしょうか。
○糸数慶子君 また、林刑事局長は、計画をする者に対して、組織犯罪集団の構成員でない者が幇助すれば本罪の幇助犯が成立することもあり得ると答弁されたと思いますが、いかがですか。
○糸数慶子君 今回、法案に組織的犯罪集団という概念を取り入れて主体を限定したと説明されていますが、計画する主体である組織に属する者は組織的犯罪集団の構成員でなくてもよいとか、計画する者を幇助した者に本罪の幇助犯が成立するということなど、組織的犯罪集団の構成員以外の者が計画すれば計...全文を見る
○糸数慶子君 先ほど、組織は実行部隊のことを指すということでしたが、現行法三条一項の組織は、実際に犯罪が実行された場合に適用されるので実行部隊の実行は明確であるというふうに考えられるのに対して、改正案六条の二の第一項の組織は、まだ実行に着手されるよりもずっと前の段階のことなので実...全文を見る
○糸数慶子君 計画罪の成立範囲を明確化するためには、組織という組織的犯罪集団の外の人間を対象としないで、組織的犯罪集団の内部の者が計画した場合だけで計画罪が成立するという規定の仕方ができたのではないでしょうか。どうしてそのような限定はしないのでしょうか。
○糸数慶子君 六条の二第二項について伺います。  組織的犯罪集団に不正権益を得させ、又は組織的犯罪集団の不正権益を維持し、若しくは拡大する目的で行われるものの遂行を二人以上で計画した者が準備行為をした場合に処罰する規定ですが、この規定も現行法三条二項の規定の書きぶりを踏襲した規...全文を見る
○糸数慶子君 例えばどういう犯罪を想定されているでしょうか。
○糸数慶子君 第二項の対象となる者は、一項の組織的犯罪集団の構成員でない者が対象でしょうか。
○糸数慶子君 まだ何点か通告しておりますけれども、時間が参りましたので今日の私の質問は終わりたいと思います。次に回したいと思います。
06月09日第193回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子と申します。よろしくお願いいたします。  本日は、四人の参考人の方々には貴重な御意見を拝見させていただきまして、ありがとうございました。  順にお伺いをしたいと思います。最後ですので、ちょっと重なるところがあるかもしれませんが、よろしくお願いし...全文を見る
○糸数慶子君 脇参考人にお伺いいたします。  千島連盟が元島民の方々を対象に実施している援護対策事業の中で、戸籍、それから残置不動産相続、そして融資制度、この利用などについて、具体的にどのような相談が多く寄せられているのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 ありがとうございました。  北方四島を事実上管轄するサハリン州政府と中央政府とのこの力関係がどのようになっているのか。これ、墓参やそれから自由訪問で、現地の出入域手続等においてロシア側の態度は硬化しているのではないかというふうに言われたりもいたしますが、これは中央...全文を見る
○糸数慶子君 先ほどもありましたけれども、現在のこの北方領土の交渉なんですが、これは日ロ両政府の個人的関係に依存し過ぎということを危ぶむ面もあるわけですけど、今の日本政府は一体として取り組んでいるんでしょうか。これ、袴田参考人にお伺いします。
○糸数慶子君 下斗米参考人にお伺いいたします。  先ほどもこれも出たことではあるんですが、これまでに共同経済活動という提案は出たわけですけど、実際に実現しなかった原因はどこにあるというふうにお考えでしょうか。
○糸数慶子君 時間もありませんので、最後に下斗米参考人に今の続きでお伺いいたしますけれども、それでは、このロシアの国内事情、それぞれあるわけですけれど、今後の動向を見ていく上で、大統領以外に例えばキーパーソンになるような人物、注意すべきファクターはあるのでしょうか。
○糸数慶子君 ありがとうございました。  時間になりましたので、終わりたいと思います。ありがとうございました。
06月13日第193回国会 参議院 法務委員会 第18号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  参考人の皆様には大変貴重な御意見をいただき、感謝申し上げます。  まず、福田参考人と山下参考人にお伺いをいたします。  世界最強の盗聴システムを持つアメリカ、そしてフランス、共謀罪の発祥国と言われるイギリスなどで、テロ対策が進んだ国...全文を見る
○糸数慶子君 先ほど福田参考人は、今回のテロ等準備罪とインテリジェンスは関係ないという意味合いの発言がありましたけれども、山下参考人はこの件についてどうお考えになるでしょうか。
○糸数慶子君 次に、村井参考人に伺いますが、五月三十日のこの法務委員会で、いわゆるロス疑惑、この事件の被疑者とされた方が、我が国において殺人罪で無罪が確定した後に、サイパンにおいてアメリカのロサンゼルス警察により殺人の共謀罪容疑で逮捕されたそのケースを引いて、今回の法案の計画罪に...全文を見る
○糸数慶子君 山下参考人にお伺いいたしますが、スノーデン氏によるXキースコア情報の、先ほど省略をされました、レジュメにはありますけれども省略をされましたが、この点についての御意見をお伺いしたいと思います。
○糸数慶子君 村井参考人にお伺いいたしますが、本法案がテロ対策にはならない、むしろ弊害が大きいという見解を先ほども述べられました。村井参考人が考えられる最も有効なテロ対策、あるいはテロが起こらないために何が大切であるというふうに考えられていらっしゃるでしょうかということと、これか...全文を見る
○糸数慶子君 山下参考人にお伺いしたいと思います。  衆参これまでの審議もされておりますけれども、今後、国会審議に、どういうような国会審議を望まれるのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 終わります。ありがとうございました。
06月15日第193回国会 参議院 法務委員会 第19号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  質問に入ります前に、委員長並びに政府、そして委員の皆様に一言申し上げたいと思います。  昨日、秋野公造委員長が法務委員会で審議中のいわゆる共謀罪法案の中間報告を行い、その後、採決となりました。まず、このことについて強く抗議いたします。...全文を見る
○糸数慶子君 では、具体的にお伺いしたいと思います。  まず、部会において、改正後の百七十七条の罪名について、性的侵入、そして性的侵襲などの名称が適当であるという意見がありました。今回、強制性交等罪という名称を使用する理由をお聞かせください。
○糸数慶子君 強姦罪の構成要件が姦淫から性交、肛門性交又は口腔性交とされています。部会ではどのような意見があったのでしょうか。構成要件が狭くなった理由も併せてお聞かせください。
○糸数慶子君 昨年の二月、国連女性差別撤廃委員会の政府報告審査において、カダリ委員から配偶者間レイプを犯罪とするその規定がないことについて指摘がありました。  配偶者間レイプを今回対象としなかったその理由は何でしょうか。
○糸数慶子君 一橋大学の本庄武教授は、夫婦間強姦が成立することについて、わざわざ明文の規定を設けて確認する必要がないとされた夫婦間であっても性的自由が尊重されなければならないとのメッセージを発することは、実務にとっては不要かもしれないが、社会に向けてはなお意味があるはずである、そ...全文を見る
○糸数慶子君 それでは、関連してなんですが、警察における配偶者からの暴力事案等の相談件数についてお伺いをしたいと思います。いらっしゃいますか、通告はしておりませんけれども。  それでは、平成二十七年、私の手元にある資料の中には六万三千百四十一件と警察における配偶者からの暴力の事...全文を見る
○糸数慶子君 実は、私が直接相談を受けたケースなんですが、先ほど申し上げました祖父と孫、それから義理の父親にレイプをされた小学生、実際に五年前にその相談を受けて、母親の苦しむ状況を見て、その娘が何とか義理の父親を告発をしたいという相談がありました。その相談を受けて、実は五年前は沖...全文を見る
○糸数慶子君 こういう性犯罪の再発防止には、やはり性教育、性表現の在り方に対する検討も必要であるというふうに思いますが、これについて金田大臣の御所見をお伺いしたいと思います。
○糸数慶子君 本来でしたら、参考人質疑をやはりしていただいて、その後で質問ができましたならば更に充実した審議ができたのではないかなと思います。明日またあるようですから、改めて参考人質疑をさせていただきながら、三年後の改正に関しましてはしっかりと取り組んでいくということを申し上げま...全文を見る
06月16日第193回国会 参議院 法務委員会 第20号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  本日は、橋爪参考人、そして山本参考人から本当に示唆に富む貴重なお話を伺うことができまして、心から感謝申し上げます。  特に、山本参考人におかれましては、御自身のそういうつらい体験をカミングアウトされたということで、同じ苦しみを持つ多く...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  続きまして、山本参考人、それから橋爪参考人にお伺いしたいと思います。  まず橋爪参考人に、昨日の委員会で、性犯罪の防止には性教育が重要だということを言及いたしました。この性犯罪の被害者にならない、あるいは加害者にもならないために、まず...全文を見る
○糸数慶子君 山本参考人にもお願いいたします。
○糸数慶子君 先ほど東委員からもありましたが、本当に、子供が声を上げたくても上げられないという状況の中から考えていきますと、山本参考人の先ほどのお話を伺いましても、やはり小さいときから、どういう状況になったときに自分の身を守るのかということ、それをお話を伺いながらも、まさに肉親か...全文を見る
08月10日第193回国会 参議院 外交防衛委員会 閉会後第1号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  まず、小野寺大臣、河野大臣、御就任おめでとうございます。本日、伊波洋一委員に代わりまして久しぶりに外交防衛委員会で質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まず、オーストラリア沖で発生した普天間飛行場所属のオスプ...全文を見る
○糸数慶子君 昨年十二月の名護市安部における墜落の際、米軍は事故の僅か六日後にオスプレイの飛行を再開し、三週間後には極めて危険な空中給油訓練も再開をしました。当時の稲田防衛大臣、そして菅官房長官も容認しました。最終報告も出ていない中で、なぜオスプレイの飛行再開を認めたのでしょうか...全文を見る
○糸数慶子君 安全性の確認ということではしっかりやったということですか。安全性を確認されたにもかかわらず、なぜ今回このような改めてまた事故が起こったんでしょうか。大臣、お伺いいたします。
○糸数慶子君 八つのその可能性を分析し、そして対策を取ったということなんですが、結果的にはそれは生かされていないという結果に今回なったのではないですか。  今回の事故を受けて、小野寺大臣はオスプレイの飛行自粛を二度米側に求めたというふうに聞いております。一度目の要請後、一日もた...全文を見る
○糸数慶子君 今回は日本国外で起こった事故ということなんですが、日本国外で起こった事故は沖縄でも日本でも起こる可能性が十分あるわけです。  沖縄県内でこのオスプレイの住宅地上空での低空飛行、さらには夜間訓練が常態化しています。さらに、大きな危険を伴う物資のつり下げ訓練も行われて...全文を見る
○糸数慶子君 もう本当に今の答弁を聞いて、改めてショックです。  今回の事故で最も衝撃だったのは、日本の防衛大臣の自粛要請も米軍は無視できるということなんです。米軍が運用上必要と考えればいつでも飛行再開できるわけですが、これは不平等な日米地位協定があるためで、日米地位協定がある...全文を見る
○糸数慶子君 日米地位協定、本当に不平等条約だと言わざるを得ません。米軍が運用上必要というふうに言えばもう何でもできるという、そういう実態に関して抜本的に改定すべきだということを改めて申し上げたいと思います。  オスプレイはこれまで多くの死者を出しています。このような欠陥機を日...全文を見る
○糸数慶子君 自衛隊に関しては、災害、救急、あらゆる面で本当に多くの国民の期待に応えるべく頑張っていることは認めております。ただし、欠陥機オスプレイを配備する、そして欠陥機オスプレイを導入するということに対しましては、これだけの事故を起こし死者を出しているという面から考えてやはり...全文を見る
○糸数慶子君 七月三十一日の自民党国防部会において、日報を開示の文書の対象にしていることが問題の根幹ではないかと、情報公開に疑義を唱える意見が出されたと報道されています。他方、小野寺大臣は、就任会見において、日報問題の再発防止を徹底し、国民の信頼回復に向けて全力で取り組む、防衛省...全文を見る
○糸数慶子君 十二月二十六日には、統幕総括官は統幕参事官付きに日報が存在していることを確認しています。にもかかわらず、稲田大臣に報告されたのは一月二十六日です。他方、日頃から自衛隊の最高指揮権を有していることを強調されている安倍総理は、十二月二十六日に防衛省前田防衛政策局長及び河...全文を見る
○糸数慶子君 本年一月二十四日までの間に、日報の開示請求に対する対処、隠蔽工作について総理と防衛省の間で報告、検討、協議が行われたのではありませんか。仮に違うということなら、それぞれの面談の議事録をお示しいただきたいと思います。
○糸数慶子君 はい。  時間ですので終わりますが、防衛省・自衛隊に風通しの良い組織文化を醸成する、それはまだまだ先が長いというふうに痛感いたします。早期に安倍総理、稲田元大臣を始めとする関係者を招いて説明責任を果たすことを与党の皆さんにも改めてお願いをいたしまして、私の質問を終...全文を見る
12月05日第195回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。  上川大臣、百代目の法務大臣に就任されたわけですが、改めておめでとうございます。人権問題、とりわけ女性の人権に造詣が深い上、女性の代表ということもございますし、大臣には大いに期待しておりますので、よろしくお願いし...全文を見る
○糸数慶子君 次に、民法改正についてお伺いいたします。  まず、選択的夫婦別姓についてでありますが、衆議院本会議で十一月二十日、立憲民主党の枝野代表の夫婦別姓を選択できるよう法改正を急ぐべきとの質問に対して、安倍総理は、夫婦の別氏の問題は家族の在り方と深く関わるものであり、国民...全文を見る
○糸数慶子君 よろしくお願いしたいと思います。  次に、本日は内閣府男女共同参画局にも来ていただいておりますので、男女共同参画局の取組についてお伺いをいたします。  男女共同参画局の様々な取組で、数値化、見える化が進んだことで更なる取組につながっていることに、まずは敬意を表し...全文を見る
○糸数慶子君 前向きな御答弁、ありがとうございます。  来年は複数の夫婦別姓訴訟が提起されるというふうに聞いております。名前を名のり続けられないために裁判までしなければならないという状況であり、困っている方の声に応えていくことも政治の大事な役割だと考えています。政府もそうした声...全文を見る
○糸数慶子君 次に、無戸籍者に関する法務省の取組には一定の評価はしておりますが、無戸籍者とならない取組が最も重要だと思います。  法務省が調査した無戸籍者の実態の資料でも分かりますように、無戸籍となる最大の要因である民法七百七十二条の嫡出推定規定は、立法当時には考えられなかった...全文を見る
○糸数慶子君 是非、資料も今日提出しておりますけれども、前向きに検討していただきたいというふうに思います。  次に、難民の問題についてお伺いしたいと思います。  まず、我が国に逃れる難民の方が近年増加していることを受け、真の難民の迅速かつ確実な庇護を推進するため、二〇一四年十...全文を見る
○糸数慶子君 お手元に資料も提出しておりますけれども、今、大臣の御答弁ではたったの三人という大変衝撃的な数字をお伺いいたしました。  二〇一六年の他のG7諸国における難民申請者数は、ドイツが約七十二万人、米国が約二十六万人、イタリアが約十二万人、フランスが約八万人、イギリスが約...全文を見る
○糸数慶子君 難民認定制度の運用の見直し概要にありますいわゆる新しい形態の迫害に相当する方で、難民認定若しくは人道配慮で庇護された人数を教えていただきたいと思います。
○糸数慶子君 今後は、是非統計を取ってその内容も教えていただきたいというふうに思います。  次に、難民審査参与員が法務大臣に提言し、法務大臣がその後の難民審査の判定に用いるようにするための仕組みを構築するというふうになっておりますが、その仕組みはどのようなもので、具体的に運用が...全文を見る
○糸数慶子君 濫用・誤用対策は、昨年十一月二十五日の法務大臣の記者会見、また本年の新聞報道でも認識されておりますが、真の難民の迅速かつ確実な庇護を目指した運用の見直しでありますので、こちらの方も積極的に進めていただきたいと思います。  次に、難民審査参与員の問題発言、行動に対し...全文を見る
○糸数慶子君 はい。  時間が参りましたので終わりますけれども、担当した代理人の弁護士によりますと、その後の法務省入国管理局からの説明で、発言が不適切な意図とは認定できず、参与員として不適格ではなく、処分はしないということでしたが、それは事実でしょうか。そういうことを野放しにす...全文を見る
○糸数慶子君 もう時間が来ましたので終わらせていただきますが、通告をいたしまして質問できなかったところはまた次回に回していきたいと思います。よろしくお願いいたします。  ありがとうございました。
12月07日第195回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  本日は、裁判官の報酬等の改正案、検察官の俸給等の改正案についての審議でありますが、賛成の立場を表明した上で、前回通告をいたしましてできなかった難民審査参与員に関する質問と、最高裁に家庭裁判所の充実についてお伺いをしたいと思います。  ...全文を見る
○糸数慶子君 ほかの事例についても調査しないというのは問題だというふうに思います。  次に、難民審査参与員と申立人のやり取りの録音での記録、それはなされているでしょうか。記録されている場合、申立人や代理人が希望すれば録音が開示されるのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 調書がほぼ逐語のように取られていながら、難民審査参与員の発言部分は実際より丁寧になっていたり、あるいは問題発言が削除されていたりと、実際には恣意的に編集されているとの批判もあります。法務省はその実態を把握されているのでしょうか。
○糸数慶子君 申立人や代理人がこの調書内容が確定される前に内容確認をすることは可能なのでしょうか。ヒアリング内容とこの調書記録内容が一致しないため修正の申立てが本人若しくは代理人からあった場合、調書内容の修正はできるのでしょうか。
○糸数慶子君 修正はできないけれども、申立人や代理人が訂正したその書面が調書に付されるということなんですね。そのことが申立人や代理人に十分理解されていることが重要だと思います。  録音は、申立人、代理人だけでなくて、これは公正にヒアリングを行う難民審査参与員にとっても有益だと思...全文を見る
○糸数慶子君 未成年の子供のいる夫婦間の紛争、これは特に離婚紛争を含め、子供の監護をめぐる紛争も増加しております。さらに、調停や審判によって面会交流、さらに養育費が決定された後も、それが履行されないため、その不履行に対する紛争も生じています。  家庭裁判所においても、未成年の子...全文を見る
○糸数慶子君 現在、法制審議会民事執行法部会では、子の引渡しに関する執行手続が検討されているようですが、この執行手続においても家裁の協力が必要とされ、専門性の高い調査官の役割も重要だというふうに思います。民事裁判のように当事者主義で勝ち負けを決めればよいという紛争解決ではなく、子...全文を見る