糸数慶子

いとかずけいこ



当選回数回

糸数慶子の2019年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月14日第198回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第2号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。私もこの特別委員会は初めてでございますが、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  今、第一班から四班まで伺いました。報告を伺いました。各班とも、有償資金協力、そして無償資金協力、技術協力など、それぞれの分野におい...全文を見る
02月27日第198回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第2号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  今日は、三人の参考人の先生方には大変貴重なお話をいただきまして、ありがとうございました。  最初に、高倉参考人にお伺いをしたいと思います。  二〇二〇年の東京オリパラに向けて、世界各国をイメージした着物を作り発表会を行うという、先ほ...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  次に、近藤参考人にお伺いいたします。  先ほどもございましたけれども、近藤参考人は、昨年の「文化・人的交流のための「日韓モデル」の推進を」という提案の中で、政府がやるべきことは、両国の政治関係が悪化しても、文化交流はやはり発展させるべ...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  それでは、渡邊参考人に最後にお伺いしたいと思います。  今、沖縄県では、沖縄二十一世紀ビジョン、あるいはアジア経済戦略構想、その一環として空手発祥の地沖縄、そのことを積極的に海外にアピールするとともに、それから米国ハワイ州や南米諸国な...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。
02月28日第198回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第3号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。  本日は、参考人の先生方、本当に貴重な御意見ありがとうございました。  まず、小沼参考人にお伺いしたいと思います。  先日の委員会で、今年度の参議院のODA調査派遣団から報告を聴取いたしました。各班から、我が...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  次に、久保参考人にお伺いいたします。  ナイジェリアは約二億人の人口を有するのに対し、在留邦人が約百四十人と少なく、進出企業も約四十社にとどまっていますが、現地の在留邦人間や日系企業間との交流、どのような状況でしょうか。また、JICA...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  次に、稲場参考人にお伺いいたします。  現在、国際協力活動に取り組んでいる日本のNGOの数は四百団体以上あるものの、規模が小さく、財政基盤が脆弱な組織が多いというふうに聞いております。そこで、日本のNGOの現状と、有識者懇談会の提言を...全文を見る
○糸数慶子君 梅本参考人にお伺いいたします。  水道は公衆衛生の向上や生活環境の改善に欠くことのできない社会基盤ですが、世界では二十一億人が安全な水を自宅で入手できない状況にあります。政府は水道分野の国際協力を施策として推進し、私の地元であります沖縄の自治体でも水道事業の海外支...全文を見る
○糸数慶子君 最後に、梅本参考人にもう一問お伺いいたします。  今、日本の国民の理解、支援を得た上で進めることがこのODA、大事だというふうに思うのですが、世論調査を見ますと関係協力を少なくすべきとの回答があるような状況ですが、北九州市において長年国際協力に取り組まれ、官民一体...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。
03月12日第198回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  質問に入ります前に、お伺いしたいことがあります。辺野古新基地建設の一時停止を求める署名活動をしているロバート・カジワラさんの入管と警察の対応についてであります。  ロバート・カジワラさんは、ハワイ在住の沖縄県系四世で、二十万人余のその...全文を見る
○糸数慶子君 国がヘイトスピーチに関して行った実態調査は、二〇一六年のヘイトスピーチに関する実態調査が最後であったと認識しておりますが、大臣、それでよろしいでしょうか。
○糸数慶子君 効果的なヘイトスピーチ対策を行うためには、実態を的確に把握する必要があります。実態調査を三年に一回など定期的に行う必要があるかと思いますが、大臣、いかがでしょうか。もし定期的な調査をしないというのであれば、その理由も併せてお答えください。
○糸数慶子君 ヘイトスピーチ解消法の衆議院の附帯決議にも、実態把握に努めという内容がありました。これが実行されることを期待いたします。  次に、入管法改正時の附帯決議には、差別についての言及がありました。これは、こうした具体的な取組がなされてこなかったことの表れだと考えますが、...全文を見る
○糸数慶子君 その中に、差別に関する調査や実態把握は含まれていないのでしょうか、大臣に伺います。
○糸数慶子君 是非、差別に対する実態調査もやっていただきたいと思います。実態に基づかない施策であれば、これ、ただの自己満足でしかないというふうに思いますが、やはりこれが誰のための対応策なのか、きちんと確認した上で進めるべきだというふうに思います。  次に、総合的対応策に関連して...全文を見る
○糸数慶子君 ガイドブックを作成したり配ったりするだけで果たして状況が変わるのだろうかとも思ってしまいますが、入居拒否をしてしまう原因には、もちろん情報が足りないというのもあるかと思いますが、自分と異なる国籍や背景を持つ人に対しても差別的な気持ち、そのような気持ちを抱いてしまう一...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。よろしくお願いいたします。  次に、難民認定制度の運用の見直しについて伺います。  所信表明の中で大臣は、難民認定制度の運用の見直しに触れていました。運用の見直しは二〇一五年九月に一回目が行われたわけですが、その際の法務省の資料を見ますと...全文を見る
○糸数慶子君 濫用、誤用対策ばかりが進められているという感じがいたしますけれども。  二〇一八年のこの一月の更なる運用の見直し、今もお話ありましたが、難民認定者の暮らしに大きな変化が起きていること、大臣は御存じでしょうか。
○糸数慶子君 審査の結果ですが、迅速処理ではなく、ある程度時間を掛けて難民該当性審査をすべきと判断され、実際に今まで認定された方も、いわゆるD案件ですら申請から約八か月が経過しないと働くことができません。その間は、先ほどもありましたが、在留期間が三月のため住民登録をすることすらで...全文を見る
○糸数慶子君 保護費については、この申請者の一部しか受け取ることができていないといった問題もありますが、この点についてもまた引き続き指摘して伺ってまいりたいと思います。  次に、児童虐待防止策について大臣の言及がありました。  二〇一一年に虐待防止のための親権の一時停止の民法...全文を見る
○糸数慶子君 通告した課題はまだありますけれども、時間が参りましたので、次にまた質疑をさせていただきます。  ありがとうございました。
03月19日第198回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第4号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。  まず、我が国のこれまでのODAについて、河野外務大臣の評価及び大臣が今後重視したいと考えている分野、それについて伺います。
○糸数慶子君 ありがとうございます。  次に、河野大臣は一月の外交演説の中で、島嶼国のように災害リスクが高まっている国については、ODAにカウントされるか否かを問わず柔軟に支援していく必要があるというふうに述べていらっしゃいます。  日本で唯一の島嶼県であり、台風災害への対応...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございます。  ODAに関する有識者懇談会提言においても、我が国のNGOは規模が小さく、財政基金も脆弱であると認識されております。一方、先日の委員会で参考人から、スキャンダルで判明したことではあるが、イギリスでは非常に大きな政府資金がNGOに投入されてお...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  まだ通告をした質問が残っておりますけれども、時間が参りましたので次回に回したいと思います。  ありがとうございました。
03月20日第198回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  まず、所信質疑の冒頭で言及いたしました、辺野古新基地建設をめぐりアメリカ・ホワイトハウスへの署名活動を呼びかけたハワイ在住のロバート・カジワラさんへの調査の問題について質問いたします。  カジワラさんは、御自身のその講演会あるいは集会...全文を見る
○糸数慶子君 今の御答弁ですと、安全確保のために個人の情報を収集するということは監視に当たらないというその見解を示されているようですが、そうであれば最初から本人に説明をしておくべきではないでしょうか。そもそも本人から嫌がらせや懸念があるとして相談されていたのでしょうか。
○糸数慶子君 個別の事件に対してはお答えになれないということだと思いますけれども、秘密裏に警察活動を行ったことで、ロバート・カジワラさんが署名活動を始めたため、日本政府は私を殺人者のように扱っていると思わせてしまっている、そのこと自体が警察による嫌がらせあるいは基地反対運動を萎縮...全文を見る
○糸数慶子君 最高検マル特無期通達によってマル特無期と指定された受刑者は今までに何人いるのでしょうか。
○糸数慶子君 保護局長通達に基づき仮釈放審理が開始された無期刑受刑者及び仮釈放が認められた無期刑受刑者の数を、年別、地方更生保護委員会別に明らかにしていただきたい。
○糸数慶子君 まず、国際的に見て、我が国のこの無期刑受刑者の仮釈放の少なさは際立っています。例えば、ドイツでは、最高刑が終身刑で、原則として十五年服役後に仮釈放となります。また、フランスでは、服役から十五年が経過すると受刑者から仮釈放の申請が可能となり、仮釈放者の平均服役期間は十...全文を見る
○糸数慶子君 外務省に伺います。  我が国の刑事司法制度は数十年にわたって国連などから深刻な懸念の対象になっています。  国連規約人権委員会が二〇一四年八月、日本政府に対し、いわゆる代用監獄制度を廃止し、起訴前保釈のようないわゆる勾留代替措置や、取調べにおいて弁護人の援助を受...全文を見る
○糸数慶子君 二年以上の時間が経過しております。是非、膨大な作業は要するかもしれませんけれども、改めてやっていただきますように強く要望したいと思います。  次に、通称使用と選択的夫婦別姓について伺います。  旧姓の通称使用についてでありますが、政府の規制改革推進会議は二月二十...全文を見る
○糸数慶子君 九六年、法制審議会が選択的夫婦別姓導入へのこの民法改正を答申した経緯とその主な理由は何だったのか。なぜ法制審は選択的夫婦別姓を答申したのか。答申を受け止め、引き継ぐべき法務大臣でございます。その御見解を改めて伺います。
○糸数慶子君 時間が参りましたので、通告した無戸籍の問題は次に回しますが、国会で議論すべきだというふうに今大臣も答弁されました。そのために毎回質問をさせていただいておりますけれども、なかなか進みません。  世界の状況を見ても、やはり選択的夫婦別姓、流れでございます。是非とも改め...全文を見る
04月09日第198回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  この法務委員会の、質問通告をしながらできなかった無戸籍の問題についてお伺いいたします。  無戸籍児の実態調査は、二〇一四年以降に法務省でも行われ、ウエブサイト等でも公表されていると承知しております。  そこで、法務省に伺いますが、直...全文を見る
○糸数慶子君 山下大臣は、無戸籍が解消されない理由、どのように把握されているのか、伺います。
○糸数慶子君 今お話がありましたが、二〇〇七年に、この無戸籍となる要因として大きな問題となったことがありますが、これは、最高裁が二〇一五年の十二月に、再婚禁止期間の百日を超える期間を違憲としたことで見直し論議が再燃いたしました。二〇一六年の法改正の際には、施行後三年を目途に制度の...全文を見る
○糸数慶子君 嫡出推定制度を中心とした親子法制の在り方に関する研究会で議論が行われているということ、先ほど大臣もお答えがございましたが、二〇〇七年当時、家族法学者らが提起していた問題や、その提言とこの件は重なります。国会でも法制審議会で議論を始めてほしいという声は早くから上がって...全文を見る
○糸数慶子君 今御答弁がありましたが、有罪が確定した人の利益のためにあるということでした。  ところで、日本で最初の再審無罪がどのような事件であったか御存じでしょうか。大臣に伺います。
○糸数慶子君 把握されていないということですが、これは、日本で最初の再審無罪事件は、恐らく一九三四年、昭和九年の新潟の放火事件であろうと、これは昨年のNHK、「時論公論」という番組で紹介をしておりました。  通告はしておりませんが、山下大臣は、岡本梅次郎という名前を聞いたことは...全文を見る
○糸数慶子君 実は新潟の放火事件を担当した検事で、戦後、最高検検事や広島高検検事長を務めた方であります。  私は、この番組で、この新潟の放火事件の捜査がずさんだったことから、検察が再捜査して自ら再審手続を取って無罪となったことが紹介されていました。さらに、当時の検事長や次席検事...全文を見る
○糸数慶子君 残念ながら前向きの御答弁はありませんでしたが、やはり再審請求事件では、これは事実審以上に全証拠の開示義務を検察官に課すこと、これが大事だと思います、裁判所の再審決定に対して検察官の不服申立てができないなど、通常の抗告、特別抗告などとは別に制度設計をする必要があるので...全文を見る
04月11日第198回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  最後の質問になりますので、重なることもありますが、改めて確認の意味で質問いたします。よろしくお願いいたします。  まず、司法書士法について質問いたします。  今回の目的規定を削除し使命規定を新設するということですが、この現行の目的規...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  次に、土地家屋調査士の人数について伺います。  土地家屋調査士についてでありますが、まず、土地家屋調査士及び土地家屋調査士法人について、最近五年間の数をお答えください。
○糸数慶子君 近年、土地家屋調査士法人は増えている一方で土地家屋調査士自体は減少している傾向にあるとのことですが、土地家屋調査士の数が減少しているのはいかなる原因でしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 次に、ADRに関する業務について伺います。  平成十七年の土地家屋調査士法の改正によって土地家屋調査士にADRに関する業務が認められたということですが、このADRに関する業務とは具体的にどのようなものでしょうか、伺います。
○糸数慶子君 それでは、具体的に伺いますが、近年における土地家屋調査士が関与したこのADRの件数の推移はどのような状況でしょうか、伺います。
○糸数慶子君 それでは、近年、土地家屋調査士が関与するこのADRの件数ですが、特に増加はしていないようですが、その理由及び土地家屋調査士によるADRに関する業務を増やすためにはどうすればよいと考えるのか、伺います。
○糸数慶子君 次に、司法書士業務とAI化について伺います。  四年前の二〇一五年に、野村総研とイギリス・オックスフォード大学のAIに関する共同研究が発表されました。それによりますと、司法書士の業務のうちAIによる代替可能性があるものは七八%にもなるとのことでありました。  そ...全文を見る
○糸数慶子君 次に、弁護士との関係についてでありますが、個人の場合も法人の場合も、司法書士と土地家屋調査士を合わせても弁護士の方の数が多いというのが現状のようであります。弁護士の増加に伴い、地方裁判所の支部単位で弁護士登録のないいわゆる弁護士ゼロ地域は二〇〇八年に解消し、弁護士が...全文を見る
○糸数慶子君 最後に、一つちょっと飛ばして質問いたしますが、権限の委譲についてお伺いしたいと思います。  先ほども出ておりますけど、今回の改正案では、司法書士法においても土地家屋調査士法においても、法務大臣の権限を法務局又は地方法務局の長に委任することができるという権限の委任の...全文を見る
○糸数慶子君 時間が参りましたので終わりたいと思います。ありがとうございました。
04月16日第198回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  急遽の通告になりましたが、沖縄県北谷町で起きたアメリカ海兵隊員による女性殺害について伺います。  今月十三日、北谷町のアパートでアメリカ海兵隊の男性が女性を殺害し、その上自殺するという悲惨な事件が起きました。男性は夜間外出禁止の規則に...全文を見る
○糸数慶子君 綱紀粛正では事件を防げないと先ほども申し上げましたが、残念な答弁です。  この事件を通報したのは、女性の幼い娘さんだったということです。凄惨な現場に残されたお子さんのことを思うと、胸が張り裂けそうになります。精神的ケアを始め、その残されたお子さんをどう守っていくの...全文を見る
○糸数慶子君 事件の発生した北谷町には、キャンプ桑江、キャンプ瑞慶覧など海兵隊の基地、また、隣の嘉手納町には米軍嘉手納空軍基地があります。多くの米兵、軍属が基地に出入り、居住しており、事件、事故、トラブルが相変わらず繰り返されております。新基地建設なども、こういう状況から考えてい...全文を見る
○糸数慶子君 分野別運用方針において特定技能二号が設けられたのは、十四分野のうち建設及び造船・舶用工業の二分野のみであります。しかし、この二分野の分野別運用方針には、特定技能一号の受入れ見込み数は示されているものの、特定技能二号の受入れ見込み数が示されていません。両分野における特...全文を見る
○糸数慶子君 分野別運用方針において特定技能二号が設けられている二分野について、技能を認定する試験の実施は予定されているのでしょうか。
○糸数慶子君 では次に、在留期間についてお伺いいたします。  今回改正された入管法施行規則では、特定技能一号で我が国に在留した期間が通算して五年に達しているときは、相当の理由がないとして、在留期間の更新が認められないと規定されております。  在留して五年というと、日本語や仕事...全文を見る
○糸数慶子君 この施行規則の規定によりますと、一つの分野で特定技能一号の在留資格で我が国に五年在留した外国人は、仮に他の分野に属する相当程度の知識又は経験を必要とする技能を有していても、もう特定技能一号では在留できないことになります。  別の技能を有していれば、新たに特定技能一...全文を見る
○糸数慶子君 次に、上陸基準省令について伺います。  いわゆる上陸基準省令も改正され、特定技能についての我が国への上陸基準が定められました。上陸基準省令で、特定技能二号には、技能実習の在留資格で在留していた者は、技能実習に基づく活動により本邦で修得、習熟又は熟達した技能等の本国...全文を見る
○糸数慶子君 次に、特定技能と技能実習との関係についてでありますが、分野別運用方針を見ますと、十四の分野別運用方針のうち宿泊分野以外の十三分野で、当該分野の第二号技能実習を修了した者は試験を受けることなく特定技能一号の基準を満たすとされています。  今回の入管法改正によって、第...全文を見る
○糸数慶子君 報酬について伺います。  新しく制定された省令の一つである特定技能雇用契約及び一号特定技能外国人支援計画の基準等を定める省令について、これにおいては、特定技能外国人と受入れ機関の雇用契約について、外国人に対する報酬の額は日本人が従事する場合の報酬の額と同等以上であ...全文を見る
○糸数慶子君 以上で終わります。
04月18日第198回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  裁判所における男女共同参画について伺います。  今年二月六日に最高裁判事を退官された鬼丸かおるさんの後任に男性が、三月十九日で退官された岡部喜代子さんの後任も男性となり、最高裁判事は九年ぶりに十五人のうち女性が僅か一人、弁護士出身の宮...全文を見る
○糸数慶子君 なぜ女性が必要なのか、分かりやすく示している新聞の記事を資料としてお配りをしております。  これは、東京新聞もございますが、性暴力の被害となる、あるいは不利益を被る側の圧倒的多数は女性です。夫婦別姓訴訟判決においては、女性判事が自分たちの体験から意見を出したこと、...全文を見る
○糸数慶子君 僅かではありますが、女性の割合が増えているということについては評価をしたいと思います。ただ、国際的に見ても日本の女性割合は低く、この増加のスピードもスローであるということを指摘しておきたいと思います。  次に、家事事件の増加に伴う家庭裁判所の充実について伺います。...全文を見る
○糸数慶子君 昨今、家族に関わる問題について、権利擁護、利益保護を図る必要性から民法その他の法改正が行われているところで、一層、家庭裁判所の後見的役割が増えているように思います。成年後見事件等の増加に伴い家庭裁判所の業務が増えており、書記官の業務量も増大していることから、書記官の...全文を見る
○糸数慶子君 過去の答弁で、現有人員の有効活用によって全体として適正迅速な処理を図ることが可能ということでしたが、裁判の迅速化、この合理化の追求には限界があります。裁判の迅速化、合理化によって人員削減をすべきという理屈が通らない分野であると強調してまいりました。  繰り返しにな...全文を見る
○糸数慶子君 先ほど申し上げましたが、裁判官の増員には賛成しておりますが、その他の職員を削減することには反対ということを申し上げまして、質問を終わります。  ありがとうございました。
04月23日第198回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  まず、旧姓使用について伺います。  旧姓を通称使用している研究職の方のケースを具体的に御紹介いたします。  この方は、パスポートに旧姓併記をされておりません。消費者庁や内閣府での仕事もされておりますが、例えば内閣府の庁舎に入る際、旧...全文を見る
○糸数慶子君 前向きの答弁がございました。ダブルネームを持つと様々な場面で混乱が生じ、結婚で改姓したその側に煩雑な手続があります。通称使用が可能となっても選択的夫婦別姓は必要であるということを強く申し上げ、次の質問に入りたいと思います。  まず、戸籍関係手続の記載例について伺い...全文を見る
○糸数慶子君 是非、積極的に検討していただきたいと思います。  次に、離婚届について伺います。  離婚届の記載例を見ていただくと分かりますが、子の親権者を父とし、妻は元の戸籍に戻ると記載されております。先ほどの婚姻届では多数派をモデルにしたものとも言えますが、子の親権者につい...全文を見る
○糸数慶子君 前向きな答弁、ありがとうございました。  私の知人で大学の教員の方は、やはりこういうことを具体的に事例を引いて学生の皆さんにちゃんと講義をしているということもあります。そういう意味で、講義でこの記載例を教材にするときは、誤解を招かないように丁寧に説明をするというこ...全文を見る
○糸数慶子君 次に、出生届に嫡出子、嫡出でない子の記載を義務付ける戸籍法の規定は法の下の平等を定めた憲法に違反するとして事実婚夫婦らが提起していた裁判で、最高裁は、二〇一三年九月二十六日、規定を合憲とした上で、生まれた子が婚外子かどうかはほかの方法でも知り得るとして、規定は必要不...全文を見る
○糸数慶子君 るる御検討いただくと前向きの御答弁がございましたが、法務省が示される記載例は様々にメッセージを出すことになりますので、是非とも、少数者への配慮、多様化を反映した御検討をしていただきたいというふうに思います。  改めて民事局長に伺いますが、婚姻届、離婚届、出生届、こ...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。終わります。
04月25日第198回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  まず執行官の女性の採用について、この件についてお伺いしたいと思います。  現在、子の引渡しの執行現場に出向く執行官に女性がいらっしゃるのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 女性の執行官はいらっしゃらないという答弁でございましたが、法制審議会民事執行法部会において、ハーグ案件を扱う実務家の委員から、諸外国のハーグ条約の実施に関わる専門職の方を見ますと、執行に携わるような場面、警察、ソーシャルワーク、いろんなところで女性が多く関与している...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。是非女性のこの活用、お願いしたいと思います。  子の引渡しを専門とする執行官を養成する必要性と全ての執行官に対する研修の必要性についてお伺いいたします。  民事執行法部会において、委員から、執行現場に出向く執行官の力量が、子供を取り巻く環...全文を見る
○糸数慶子君 職業としてその専門の執行官を養成するのが難しいということでありましたならば、せめて全ての執行官に研修を行う必要があるのではないでしょうか。  現在どのような研修を行い、また今後どのように充実をさせていかれるおつもりなのかを伺います。
○糸数慶子君 ありがとうございます。  次に参ります。  改正執行法の周知と家裁の充実についてでありますが、審判、判決が出ても任意に従わない人は、審判、判決自体に不服であるか、何があっても子を引き渡したくないと思い詰められている人とも言えます。  ただ、子の引渡しとして最後...全文を見る
○糸数慶子君 本委員会で繰り返し家庭裁判所の充実をこれまでも訴えてまいりましたが、家庭裁判所の役割に対する社会的ニーズが拡大し、今後一層、困難、複雑な事件にも対応を迫られるというふうに思います。  子の引渡しや養育費の履行について、任意の履行がない場合についての強制執行に関して...全文を見る
○糸数慶子君 しんがりの質問でございますので、重なるところは割愛をいたしまして、ちょっと時間はございますが、改めて次の参考人の質疑に時間を回したいと思います。  ありがとうございました。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。  参考人の皆様には大変貴重なお話を伺うことができまして、感謝申し上げます。  私がラストバッターでございますが、重なる質問も出てくるかと思いますけど、最後までよろしくお願いいたします。  まず、子の引渡しにつ...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  今お三方から具体的な提案もいただきました。これから、公的な立場からの支援、あるいは日弁連からの支援、これ、もう少し広めていきたい、告知をしていきたいというふうに思います。  それから、今津参考人にお伺いをいたします。  今津参考人の...全文を見る
○糸数慶子君 午前中の質疑で政府に伺ったんですが、女性の執行官が今いないということで、これは、法制審議会民事執行法部会においてハーグ案件を扱う実務家の方々から、やはり諸外国のハーグ条約の実施に関わる専門職の方を見ると、実際に執行に携わるような場面に女性がいらっしゃる、女性執行官が...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございます。  確かに世界的に見れば女性もいらっしゃるということもありまして、今後の大きな課題として、是非女性の登用も進めていけたらというふうに希望したいと思います。  ちょっと時間がありますので、参考人の皆様に、もう最後ですので、言い残したことがあり...全文を見る
○糸数慶子君 十分笑顔でお答えをしていただきました。  すばらしい御答弁いただきました参考人の皆様には、ありがとうございました。  これで終わりたいと思います。
05月09日第198回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  最後ですので重なる質問もあるかと思いますが、御答弁をよろしくお願いしたいと思います。  四月二十五日の法案審議で、小野瀬民事局長が、離婚届出用紙に養育費と面会交流の取決めのチェック欄のことについて言及されました。二〇一二年当時、私も大...全文を見る
○糸数慶子君 今のお答えでもかなり少ないことが分かりましたが、それで、法務省に伺いたいと思います。  二〇一二年度と昨年度の未成年の子がいる夫婦の離婚届出件数と、協議離婚の届出の際に養育費の分担欄の取決めをしているにチェックした件数と割合をそれぞれお答えください。
○糸数慶子君 今の結果を伺いますと、この取決めのチェック欄を設けたことは大きな第一歩だったというふうに思いますが、養育費が確実に支払われるためには更なる取組が必要だということを当時も言われておりました。本来支払うべき人が支払わないことで児童扶養手当や生活保護に頼らざるを得ない状況...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  次に、財産開示手続の申立て債権者の拡大について伺います。  今回の改正法案では、裁判や公正証書などによって金銭を支払う義務があるにもかかわらず支払わない債務者に対して、その財産の開示制度の実効性を向上するための方策が取られることになり...全文を見る
○糸数慶子君 次に、情報取得手続について伺います。  新たに債務者の財産の情報を第三者から取得する手続が創設され、金融機関から預貯金等に関する情報を、登記所である法務局から不動産に関する情報を、市町村や日本年金機構等から勤務先に関する情報を取得できるようになりました。これが養育...全文を見る
○糸数慶子君 御答弁いただいた差押禁止債権に、範囲変更についてあるわけですが、確かに、今回の改正で、債務者が範囲変更の申立てがしやすいよう、裁判所書記官による手続教示を明文で定めたり、差押えから実際の取立てまでの期間を一週間から四週間に延ばしたりすることが盛り込まれています。この...全文を見る
○糸数慶子君 範囲変更に関してもお答えございましたけれども、今後とも、是非あらゆる方法で御検討をお願いしたいというふうに思います。  次に、執行官採用試験、これは女性の受験者の状況についてでありますが、改めて伺いたいと思います。  先日の参考人に対する質疑におきまして、今津参...全文を見る
○糸数慶子君 合格者に女性がいないこと以前に、受験者に対する女性の割合が低過ぎるということがあるわけですが、かつて男性の仕事とされていたような仕事、例えば自衛官あるいは警察官などにおいても、やはり完全な男女平等が実現しないまでも、女性の進出が目立ってきている近年の状況において、今...全文を見る
○糸数慶子君 消防なども女性を増やすための取組をして、数値を出して頑張っています。女性を増やすための積極的な広報の努力についてもしっかりやっていただきたいということを申し上げまして、次の質問に入りたいと思います。  子の引渡しの強制執行における家裁調査官の関与についてお伺いいた...全文を見る
○糸数慶子君 今、認められないという御答弁ではございましたが、これは不可能ではないと思います。検討すべきではないでしょうか。改めて伺います。
○糸数慶子君 今後、是非検討していただきたいということを強く申し上げたいと思います。  次に、債務者審尋が必要なケースについて伺います。  子の引渡しの強制執行については債務者審尋が原則的に採用されることになるものの、子に急迫した危険があるときその他の審尋をすることにより強制...全文を見る
○糸数慶子君 執行手続の中で審尋によって債務者の意見を聞くことがほとんどないのであれば、ますます家庭裁判所における審判、調停の中で双方の話をしっかり聞いて当事者双方を納得させることが重要になってくると思われます。そのためには、やはり家裁調査官が当事者間に積極的に介入することが重要...全文を見る
○糸数慶子君 引き続き考えていきますというふうにおっしゃいましたが、今、多くの委員からも質問がございました。私ども、やっぱり家庭裁判所が国民に期待されるその役割、そこを何としても、やはり職員を増員して、体制的にも、子の権利、あらゆる部分で応援をしていきたい、そういうある意味応援団...全文を見る
05月14日第198回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  最後の質問ですので何人かの委員の質問と重なるところもありますが、確認の意味も含めて改めて質問させていただきたいと思います。  昨年の第百九十七回国会、入管法改正案の審議の際、失踪した技能実習生の聴取票が問題となりました。また、技能実習...全文を見る
○糸数慶子君 報告書には技能実習生の死亡事案に関する調査結果もありました。  報告書によりますと、実習中の事故以外に実習外の事故の方が多いとのことです。特に、海水浴などのレジャー中の溺死が十七件もあったとのことであります。  報告書でも触れられていますが、遊泳禁止場所等の危険...全文を見る
○糸数慶子君 今後の聴取票の公開の在り方について伺いたいと思います。  報告書によりますと、聴取票の集計結果を取りまとめた資料は公表しないとのことでありますが、これは聴取票自体の閲覧もさせないということでしょうか。法務省の答弁を求めます。
○糸数慶子君 今回のプロジェクトチームは、聴取票の集計結果に誤りがあったことを契機として、聴取票を閲覧した国会議員による問題提起によって、山下法務大臣の指示により設置されたものです。聴取票を公表しないということは、このような国会議員による現状把握及び改善の提言への道を閉ざすもので...全文を見る
○糸数慶子君 次に、送り出し機関について伺います。  技能実習生が失踪する原因の一つとして、母国の送り出し機関により高額な手数料等を徴収され、その支払のためにより高額な賃金を求めて移動するということがあります。そのような悪質な送り出し機関を排除するため、我が国政府は技能実習生の...全文を見る
○糸数慶子君 次に、技能実習生が送り出し機関に支払った手数料等について伺います。  旧制度下では、ベトナムは平均約百万円、カンボジアとミャンマーでは平均約六十五万円であったとのことです。そして、二国間取決め作成後のこれら三つの国の認定送り出し機関が技能実習生から徴収している手数...全文を見る
○糸数慶子君 二国間取決めの内容を見ますと、送り出し機関は、技能実習生等から徴収する手数料その他の費用については算出基準を明確に定めて公表し、十分理解させるために説明すればよいこととなっています。これは技能実習法施行規則第二十五条第三号を受けたものだと思いますが、この基準ですと、...全文を見る
○糸数慶子君 手数料が高くなる一因として、報告書にもある、送り出し機関と監理団体との間の裏契約の締結があります。この裏契約、裏の契約ですから発見するのは難しいと思われますが、この裏契約を防ぐ方法はあるのでしょうか、法務省に伺います。
○糸数慶子君 報告書によりますと、外国人技能実習機構は、監理団体に対して一年に一回程度、実習実施者に対して三年に一回程度の頻度で定期的に実地検査を行うこととしていることです。  監理団体や実習実施者を頭から疑うものではありませんが、この程度の頻度の実地検査で法令違反等を十分チェ...全文を見る
○糸数慶子君 失踪、死亡事案への対応の運用改善方策についてお伺いしたいと思います。  新しくなった技能実習制度の下でも、旧制度よりは少ないものの、依然として技能実習生の失踪が発生していることは報告書も認めていて、第六で、実効性のある改善方策として幾つかの方策を示しています。これ...全文を見る
○糸数慶子君 初動対応の強化として、機構同様、出入国在留管理当局が技能実習生の失踪又は死亡に係る報告を受けた場合には、初動対応を強化し、速やかな調査等を行うべきであるとしています。  確かに、技能実習生の死亡は実習実施者の届出がなくても把握できるので、初動対応の強化は必要である...全文を見る
○糸数慶子君 先ほど仁比議員からもかなり厳しい指摘もありましたけれども、実際に書面で対応するような今の答弁の中身とは現実はかなり違うということを改めて指摘をしたいと思います。  報告書では、聴取票を見直して、聴取票に係る聴取結果が有効に活用されていない現状を改めるべきであるとい...全文を見る
○糸数慶子君 失踪に係る聴取票については大幅に拡充されることになりますが、死亡事案一覧については、報告書の中にこれを改めるという記述は見当たりません。  技能実習生が死亡した場合の初動対応の強化のために、死亡事案一覧の記入事項についても拡充すべきではないかと考えますが、法務省の...全文を見る
○糸数慶子君 報告書では、技能実習制度においても、特定技能制度における規律を参考に、実習実施者に対して口座振り込み等による報酬支払を義務付ける旨を省令等で規定すべきである旨の記述がありますが、このような省令等は制定されたのでしょうか、法務省に伺います。
○糸数慶子君 報酬支払を口座振り込みにする場合、当然ながら我が国の口座が必要となります。  一号特定技能外国人の場合、口座開設に係る支援が省令で支援計画の内容とされています。特定技能外国人と同様に、技能実習生についても実習実施者や監理団体による口座開設支援を法令で定めるべきだと...全文を見る
○糸数慶子君 次に、報告書では、特定技能への移行制度等の周知徹底として、第二号技能実習修了後の特定技能一号への移行についても正確な情報を積極的に提供することが必要であると述べられています。しかし、我が国で身に付けた技能を母国で活用することを目的とする技能実習の修了者が、特定技能に...全文を見る
○糸数慶子君 次に、技能実習生の母国語による相談支援体制について、先ほども質問が出ておりましたが、技能実習生は母国語の通じない外国である我が国で技能実習を行っているので、困った場合に母国語による相談が受けられることは大変重要であります。  現在、技能実習生に対する母国語による相...全文を見る
○糸数慶子君 現在の相談体制で十分でしょうか、拡充の必要はないでしょうか、法務大臣に伺います。
○糸数慶子君 ありがとうございます。  今まで技能実習制度の運用に関するプロジェクトチームの報告書について質問してまいりましたが、技能実習制度の適切な運用のための方策の全てに通じるのは、出入国在留管理当局や外国人技能実習機構に十分な人員を配置することの重要性ではないでしょうか。...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。終わります。
05月16日第198回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  昨日の五月十五日で、沖縄の施政権が日本に返還されてから四十七年となりました。戦後、米軍基地があり、そして米軍施政権下に置かれた沖縄は、この圧制に苦しみ、人権が踏みにじられてきました。いわゆる、沖縄県民は、日本への復帰によって、基本的人権...全文を見る
○糸数慶子君 よろしくお願いいたします。  それでは、今回の法案について質問をいたします。  本法律案の成立により、所有権の登記がない土地の表題部に記載される表題部所有者の氏名や住所が正常に登記されていない表題部所有者不明土地について、登記官による所有者の探索とそれに基づく登...全文を見る
○糸数慶子君 山下法務大臣は、本年二月に、相続等による所有者不明土地の発生を予防するための仕組みや、所有者不明土地を円滑かつ適正に利用するための仕組みを整備する観点から、法制審議会に対して、民法及び不動産登記法の改正に関する諮問が行われ、現在、民法・不動産登記法部会において議論が...全文を見る
○糸数慶子君 登記官に求められる役割について確認をさせていただきます。  先ほども質問ございましたが、所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法においては、登記官が、長期間相続登記未了の土地について、その登記名義人の法定相続人等を探索した上で、職権で長期間相続登記未了であ...全文を見る
○糸数慶子君 登記官等を含む登記従事職員数は、平成二十一年度から平成二十九年度まで、地図整備等による増員数よりも定員合理化等による減員数が上回っており、純減を続けています。平成三十年度も純増は二名のみとなっております。本年度は、本法律案への対応による二百二十一名の増員と定員合理化...全文を見る
○糸数慶子君 本法律案においては、法務局及び地方法務局に所有者等探索委員を置き、登記官が所有者を探索するために必要な調査をさせたり、登記官に意見を提出させたりすることができます。  衆議院の法務委員会における法務省の答弁によりますと、所有者等探索委員は非常勤であるため、必要な調...全文を見る
○糸数慶子君 時間が参りましたので終わりますが、先ほどもございました、やはり業務量が増えてくる、それに対応するためには是非増員の方をお願いしたいということを要望いたしまして、終わりたいと思います。  ありがとうございました。
05月21日第198回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  本日は、検察出身の山下大臣に、駐留米兵らの裁判権を日本が放棄していた問題と選択的夫婦別姓についてお伺いをいたします。  本日は、資料としてこの琉球新報の記事を配付しております。  日米地位協定は、米軍関係者の公務中の事件は裁判権が米...全文を見る
○糸数慶子君 日本政府は、二〇一一年に関連文書を開示した上で、双方の合意はなかったと密約説を否定していますが、米側の要請に応じ日本が裁判権を放棄したことを示す公電を米側が公開したということです。  二〇一一年に開示された関連文書がどのようなものでなぜ密約を否定されたのか、法務省...全文を見る
○糸数慶子君 そうはおっしゃっても、やはり密約があったのは明らかなわけで、主権国家であるこの日本が国民の裁判権を放棄するのが問題であるということを強く指摘をしたいと思います。  警察庁と法務省に伺います。  二〇一五年から二〇一七年の直近三年間の一般刑法犯の認知件数と検挙件数...全文を見る
○糸数慶子君 今の答弁でも分かりましたが、いかに起訴率が低いかというところです。これは、結果的には米軍関係者が特別扱いをされているという実態で、法務大臣のその指揮が削除された以降も検察に受け継がれているということだというふうに思います。  次に、沖縄県では、一九四五年に米軍駐留...全文を見る
○糸数慶子君 これまでの答弁でも分かることなんですが、やはり米軍関係者の犯罪、特別に扱われているというその実態が浮き彫りになってきた答弁だったというふうに思います。米軍関係者の起訴率が低いのは日本側も現在このような密約を忠実に守っているためではないかと思いますが、密約を撤回して、...全文を見る
○糸数慶子君 先ほども伺いましたが、法制審議会が五年の歳月を掛け答申し、国連や国際機関も法改正を求めて、全国でその法改正を求めて提訴されている、それらの意見を受け止めずに、様々な意見で済まされているということ自体が問題ではないでしょうか。  そもそも、多様化が進み、多様な価値観...全文を見る
○糸数慶子君 個人の尊厳や男女の平等といった憲法や条約の理念に沿って見直すということが法制審の議論の出発点であったはずです。そのことが全くないがしろにされているというふうに思います。  この夫婦別姓を選択する人たちは、必ずしも多数とは言えないかもしれません。私の友人で、最近本を...全文を見る
05月23日第198回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  最後の質問ですので重なることもありますが、確認の意味でお伺いします。  まず、戸籍法改正案についてお尋ねする前に、戸籍の基本的なことから質問いたします。  まず、山下大臣、戸籍とはどういうものでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 人の出生から死亡に至るまでの親族関係を登録、公証するものであるということですが、確かに、一八七二年、明治五年以降はそういうことになるわけですが、元々は徴兵、徴税を目的に作られたものと承知しています。一八七六年の太政官指令において婚姻後の妻の氏は実家の氏とされていたの...全文を見る
○糸数慶子君 御答弁いただきましたとおり、日本のような戸籍制度を持つ国はないと承知しております。  では、諸外国はどのような身分登録制度なのか調べてみますと、フランスは個人単位の身分登録で、出生、婚姻、死亡については登録しています。ドイツやイギリス、アメリカは、登録の種類は少し...全文を見る
○糸数慶子君 かつて韓国には、男性優位の戸主制度がありました。日本が植民地支配した韓国に持ち込んだ戸籍が封建的な家族の考え方に合体してできたのが戸主制度と言われております。しかし、二〇〇五年三月、戸主制廃止の画期的な民法の大改正が行われ、二〇〇八年一月一日から個人登録となりました...全文を見る
○糸数慶子君 今御答弁がありましたように、これまで多くの不正事件が報告されており、今後も起きる可能性は否定できません。  そこで、お伺いいたしますが、戸籍とマイナンバーとのリンクへの懸念について伺います。  戸籍事務にマイナンバーをリンクさせることへの懸念が日弁連や市民団体な...全文を見る
○糸数慶子君 基本的人権や個人についての情報の保護が安全かつ十分に保障されてこそ真の市民生活は存続できるものであり、こうしたことへの懸念が少なからず存在する現時点において法改正を急ぐ必要はなく、むしろ問題の多い家族単位の戸籍制度そのものを見直すべきだというふうに思いますが、大臣の...全文を見る
○糸数慶子君 改正理由として、行政的な観点からの効率化やそれから利便性が、先ほどの、これまでの質疑の中の答弁でも強調されているような気がしてならないのですが、基本的人権や個人についての情報の保護が安全かつ十分に保障されてこそ真の市民生活は存続できるものではないかと思います。  ...全文を見る
05月30日第198回国会 参議院 法務委員会 第16号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  まず初めに、米軍嘉手納基地や普天間飛行場周辺の河川において有害有機フッ素化合物、PFOSとPFOAが高濃度で検出されている件についてお伺いいたします。  京都大学医学部が、今年四月、米軍普天間飛行場がある宜野湾市の住民を対象に実施した...全文を見る
○糸数慶子君 政府として早急に、米軍による土壌汚染、水質汚染へのその対応策を講ずる必要があるというふうに思います。  環境省及び防衛省におかれましては、沖縄の米軍基地周辺の環境汚染問題について今後どのような対応をなさるのか、基地内への立入調査、その他具体的な対策についてお伺いい...全文を見る
○糸数慶子君 在日米軍による基地周辺の土壌や水質汚染の責任、そして原状回復義務は、一般的に考えれば発生源である米軍にあると考えますが、日米地位協定ではどのような取組になっているのでしょうか。
○糸数慶子君 私、これまで何度も申し上げてまいりました、質疑もしてまいりましたが、やはり米軍に対してはきちんとした原状回復義務を負わせない限り、具体的にその問題を本当に解決していこうというその姿勢が出てこないのではないかというふうに思います。  先ほど御答弁の中にもございました...全文を見る
○糸数慶子君 女性のその応用能力ということ、いろいろとその判断の対象になっているようでございますが、やはり積極的に、アファーマティブアクションということもあります。女性を育てるという意味でも採用していただくということを強く申し上げたいというふうに思います。  次に、司法分野にお...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。今後とも女性の活躍に対する御配慮をよろしくお願いしたいと思います。  次に、女性判事を増やすための最高裁判所における数値目標について伺いたいと思います。  四月十八日の質疑における最高裁判所の答弁では、司法修習終了者に占める女性の割合が二...全文を見る
○糸数慶子君 先ほども申し上げましたけれども、やはり国民の数を考える、あるいはまた、事件や事故の状況を見ていく、その中に、やはり今、性暴力の被害者が圧倒的に女性が多いということもございますので、今後ともやはり女性の割合を、約半数を目指すべきだというふうにあえて申し上げたいと思いま...全文を見る
○糸数慶子君 次に、法科大学院の教育と司法試験等との連携等に関する法律等の一部を改正する法律案の趣旨について伺います。  柴山文部科学大臣は、衆議院文科委員会で、本法律案において、法科大学院教育の充実、法学部三年プラス法科大学院二年と司法試験の法科大学院在学中受験の導入による時...全文を見る
○糸数慶子君 法科大学院司法試験連携法改正案において、法科大学院の定員管理によって予測可能性の高い法曹養成制度を実現するため、法務大臣及び文部科学大臣は、法科大学院の学生の収容定員の総数その他の法曹の養成に関する事項についての協議に関する規定が新たに設けられました。  この協議...全文を見る
○糸数慶子君 法曹人口については、二〇一五年六月の法曹養成制度改革推進会議決定において、当面一千五百人程度は輩出されるよう必要な取組を進めるとされました。  衆議院の文部科学委員会における法科大学院司法試験連携法改正案についての議論において、法務省は、司法試験について決められた...全文を見る
○糸数慶子君 中教審大学分科会の法科大学院等特別委員会においては、一定の期間において、平成三十年度の法科大学院の入学定員、二千三百人を総定員の上限として定めることとしております。  今後、法務大臣が文部科学大臣と法科大学院の定員について協議する際には、現状の法曹人口、司法ニーズ...全文を見る
○糸数慶子君 まだ何点か通告しておりましたが、時間が参りましたので終わりたいと思います。ありがとうございました。
06月04日第198回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  民法改正案の質問に入る前に、一言申し上げます。  今年三月二十日に、無期刑受刑者の仮釈放について質問いたしました。近年、無期刑受刑者の仮釈放者数が減っており、刑務所内で死亡する人が増え、無期刑の事実上の終身刑化が進んでいることについて...全文を見る
○糸数慶子君 今回の特別養子制度の改正は、児童虐待の増加に対して、要保護児童に家庭的環境の下での養育を保障するため、特別養子縁組の利用をしやすくするという趣旨が含まれていたようですが、今回の改正による年齢要件の緩和によって虐待を受けた子供たちがどれくらい救われるのか、伺います。
○糸数慶子君 児童虐待の防止の対応を更に検討することが必要だというふうに思います。  三月十二日の所信質疑でも取り上げましたが、二〇一二年の虐待防止のための親権の一時停止の民法改正の際に懲戒権規定も削除されるべきでありました。この懲戒権規定も早急に削除されるべきではないでしょう...全文を見る
○糸数慶子君 どうぞよろしくお願いいたします。  次に、民法の改正としては八百十七条の五の対象年齢を六歳から十五歳に引き上げるという点のみですが、このような大幅な年齢引上げによって特別養子縁組の利用が促進される見通しはあるのでしょうか、伺います。
○糸数慶子君 では、小中学生が対象となる特別養子縁組はどのようなケースを想定しているのか、伺います。
○糸数慶子君 今回、特別養子縁組の手続的な改正が中心となっています。実親の同意の撤回についても家事事件手続法に規定されており、撤回制限は家事事件手続法百六十四条の二の五項に該当する場合に限られていますが、むしろ民法上で同意に関する規定を整備するべきだと思いますが、法務省の見解を伺...全文を見る
○糸数慶子君 本委員会でも度々、家庭裁判所の充実について伺いました。特別養子制度の対象年齢が拡大されれば事件件数も増え、家裁調査官等の増員の必要性があると思います。  家庭裁判所の役割に対する社会的ニーズにどのように応えていかれるのか、最高裁に改めて伺います。
○糸数慶子君 ありがとうございました。終わります。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  私、最後の質問になるわけですが、本日、参考人の皆様から大変示唆に富むお話を伺うことができまして、感謝いたしております。  まず、棚村参考人、林参考人、早川参考人に、今回のこの特別養子制度の改正の評価と課題について、それぞれお聞かせいた...全文を見る
○糸数慶子君 ありがとうございました。  午前中の質疑にも、政府に対する質疑でも申し上げたのですが、今回の、特別養子縁組の手続的な改正が中心になっています。そこで、実親の同意の撤回についても家事事件手続法に規定されており、撤回制限は家事事件手続法百六十四条の二の五項に該当する場...全文を見る
○糸数慶子君 今回、三十年ぶりに特別養子制度が見直されるわけですけれど、特別養子制度だけでなく養子制度全体として見直す必要があるのではないかというふうに思っております。  棚村参考人が今お考えになっているこの見直しの方向性、あるいは理想とされる養子制度などございましたらお聞かせ...全文を見る
○糸数慶子君 もう時間もなくなりましたので、林参考人、早川参考人、言い残したことがございましたら、一言ずつお願いをしたいと思います。
○糸数慶子君 ありがとうございました。  本日の参考人のお話を伺いまして、また次の委員会に是非生かしていきたいと思います。  ありがとうございました。終わります。
06月06日第198回国会 参議院 法務委員会 第18号
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○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。  今朝の通告になって申し訳ございませんが、法案の質疑に入る前に、防衛省に伺います。  一昨日、浦添市の浦西中学校に米軍機から部品が落下するというあってはならない事故が起きました。地元紙にはこのように大きく報じられています。二〇一七年の十...全文を見る
○糸数慶子君 本当に県民の思いからいたしますと、今の御答弁、再発防止、安全確保、何度聞いたか分かりません。でも、現実はこうやって落下物があるというこの現実を考えていきますと、本来でしたら今年の二月、政府が沖縄県と約束したこの普天間飛行場の五年以内の運用停止、これ二月が期限でありま...全文を見る
○糸数慶子君 親子の縁を断ち切るという選択を余儀なくされる、それが経済的な理由なら、生活保護や経済的な支援をすることによって防ぐことができる、また児童虐待であるならば、虐待を防止することで回避できるのですから、虐待防止の対応をすることこそが大事であると改めて強調いたしたいと思いま...全文を見る
○糸数慶子君 山下大臣、何度質問いたしましても、そして何を聞いても、もう壊れたテープレコーダーのように、これは我が国の家族の在り方に深く関わる事柄である、いまだ国民の意見が分かれている状況にある、今後も引き続き国民各層の意見を幅広く聞く、国会における審議の議論の動向を注視しながら...全文を見る
○糸数慶子君 選択的夫婦別姓を求める請願は、婚氏続称を求める請願とともに一九七五年に参議院に提出されました。その年、その請願は切り離して、婚氏続称だけが採択され、翌七六年に民法改正が行われました。それから四十四年間も選択的夫婦別姓を求める請願が出されながら採択されることはなく、国...全文を見る
○糸数慶子君 四日の参考人質疑で棚村参考人は、日本の家族法や民法全体が、割合と、白地条項というので一般的、抽象的に定めて運用であとはやろうというので、改正をしないで済んだけれども、さすがに百二十年以上たって明治時代のものが残っているとして、親権という言葉についても、ほかの国では親...全文を見る
○糸数慶子君 参考人から、成年養子についても、家を継ぐとかお墓を継がせるとか親の面倒を見てもらうという、家のため、親のため養子という色彩から、戦後、民法は大きく変わり、家制度や家督相続を廃止したけれども、まだまだ意識の中には残ってしまっているところがあるというお話がありました。 ...全文を見る
○糸数慶子君 私は山下大臣に対して、国家、社会の最小単位は家族だと思われるでしょうか、個人だと思われるでしょうかと伺いました。改めて伺います。
○糸数慶子君 私がこの問題にこだわるのは、家族の問題と国と沖縄の関係が重なるからであります。  二〇〇四年に自民党の憲法改正プロジェクトチームは、家族や共同体の価値を重視するその観点から、家族や共同体の価値を重視する観点から憲法二十四条は改正すべきであると盛り込みました。家族の...全文を見る
○糸数慶子君 憲法十三条は、「すべて国民は、個人として尊重される。」と規定しています。家族単位で尊重されるわけではありません。  参考人から、子供は保護する客体ではなく権利の主体というお話がありました。子供であっても個人として尊重されるのは当然であります。  憲法十三条で個人...全文を見る
○糸数慶子君 残念ながらなかなか前向きな御答弁はいただけませんでしたが、先ほど申し上げましたように、この委員会におきまして無戸籍の実態調査や裁判官の旧姓使用、本当に難しいと言われたことが実現をいたしましたこと、改めて、繰り返しになりますけれども、感謝を申し上げ、そして、家裁の調査...全文を見る