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03月20日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第2号
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○糸久八重子君 私は、日本社会党を代表いたしまして、大臣の所信表明の中にございます長期的な労働政策問題、それからパート労働者の問題、中国残留孤児の雇用対策の問題、国鉄に働く労働者問題等についてお伺いをしたいと思います。  まず、労働大臣は所信表明の中で、「二十一世紀を展望した長...全文を見る
○糸久八重子君 理由と趣旨をお伺いしたわけですけれども、検討項目とか発表の時期までお答えいただきまして、ありがとうございます。  二十一世紀に向けて予想される労働を取り巻く各種構造変化の展望については、現時点ではどう予測し、認識していらっしゃいますでしょうか。
○糸久八重子君 この「長期労働政策ビジョンの策定」の中に、「企業経営や勤労者生活の面に様様な影響が及ぶものと予想される。」と、そう書いてあるんですけれども、「様々な影響」、具体的に言いますとどういうことが予想されますか。
○糸久八重子君 労働省は、一九八〇年十二月に「週休二日制等労働時間対策推進計画」というものを発表いたしましたね。その中では、一九八五年までを一つの区切りとして年間労働時間二千時間を実現すべく努力をするという中身であったと思います。しかし、二千時間は実現することができなかったわけで...全文を見る
○糸久八重子君 行政指導には不十分な点はございませんでしたか。
○糸久八重子君 労働時間短縮の目的達成に向けて公の機関、企業体が率先して模範を示すべきと考えますけれども、大臣いかがでございますか、その辺については。
○糸久八重子君 ちょっとよく内容がわからなかったんですが、いずれにいたしましても、やはり一番短縮できる機関で率先して、例えば公の機関とか企業体とかというところでは模範を示すような時間短縮をやっていかなければなかなか進まない、そう私は考えるわけでございます。  それから昨年、「労...全文を見る
○糸久八重子君 具体的に数字を今おっしゃられたわけですけれども、経済企画庁の国民生活審議会は中間報告といたしまして、昨年の六月に「長寿社会への構図 人生八十年時代の新たな経済社会システム」というのを発表いたしまして、労働時間は二〇〇〇年には年間千八百時間程度として、個人生活での自...全文を見る
○糸久八重子君 やはり労働省は政策官庁として、労働政策とかそれからこの時短の問題、これからの将来戦略についてリーダーシップをとるような形でもっと積極的に脱皮をしていっていただきたいと思うわけですけれども、大臣、その辺の決意をお聞かせください。
○糸久八重子君 次に、高齢者の職場確保の問題について入りたいと思いますが、所信表明の中に、「六十五歳程度までの高年齢者の雇用就業の場の確保は、早急に対処しなければならない極めて重要な国民的課題であります。」、そう述べておられます。経済低成長とか技術革新による省力化、労働力の増加等...全文を見る
○糸久八重子君 次に、高齢者のパートタイム雇用機会の問題についてお伺いいたします。  短時間勤務を希望する高年齢者の再就職を促進するための高年齢者短時間雇用助成金というのがございますが、その利用状況がどうなっているのか。また、この助成金は六十歳以上六十五歳未満の者を対象としてお...全文を見る
○糸久八重子君 次に、高年齢者雇用確保助成金、これの短時間勤務労働者にかかわるものの利用状況はどうなっておりますでしょうか。
○糸久八重子君 制度が若いということもありますけれども、やはりこういう制度ができているわけですから、十分な行政指導をしていっていただきたいと思うわけです。  今後、ますます高齢者層のパートタイム就労希望者がふえてくるのではないかと思いますけれども、それに対応するために、高齢者の...全文を見る
○糸久八重子君 高年齢者のパートタイマーの数というのは把握はしてございませんか。  それと、高年齢者がパートタイマーとして就業する背景と、それから高年齢者の就業理由、つまりパート勤務を選んだ理由とか、就労条件等について労働省は実態調査を行うべきではないかと思うんですけれども、そ...全文を見る
○糸久八重子君 次に、女子のパートタイマーの問題につきましてお伺いいたします。  一九八四年の総務庁の労働力調査によりますと、パート従業員は四百六十四万人、うち女性は三百二十八万人で七〇%を占めている、そして働く女性の二二%、平均年齢は四十一・七歳で家庭の主婦が大半を占めている...全文を見る
○糸久八重子君 確かに、労働組合の調査によりますと、女子がパートで働く理由としては、一番大きな理由は生活の補助のためとするものがもう大半なわけです。これは、夫の給料が安いとか、実質賃金が低下しているとか、税金が多いとか、それからローンの返済だとか、教育費の増大とかという中で、やむ...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、それはまた後でお伺いをしたいと思います。  女子パートといいましても、労働時間は、一般の労働者と同じく七時間から八時間程度というのが一番多くなっておりまして、労働省で出されております資料の中にも、常用バートで三三%、それから臨時では四五・八%というよう...全文を見る
○糸久八重子君 パートの問題はいろいろあるわけですけれども、ほとんどの者が年次有給休暇を利用できないと推測されるわけです。この点につきまして、労基法の三十九条の規定との関連も含めてどうなのかということにつきまして御説明をいただきたいのですが。
○糸久八重子君 あわせて母性保護に関する休暇、つまり生理休暇とか産前産後の休暇とか育児時間、この実態を労働省は把握していらっしゃいますか。
○糸久八重子君 これらの休暇がとれる女子パートというのは、私どもが把握しておりますものによりますと非常に少ない。しかも、これを要求しますと職場から締め出されてしまう、そういう現実があるわけですけれども、そういうような点につきまして今後労働省はどういう対応姿勢をおとりになるのか、お...全文を見る
○糸久八重子君 パートタイマーにつきましては、いろいろ今までお伺いしましたとおり、例えば労働時間の問題とか、賃金の問題とか、有給休暇の問題とか、各種休暇の問題とか、問題は非常に多いわけです。これらは就業規則で定めていかなければならないはずですね。ところが、有給休暇の規定のない就業...全文を見る
○糸久八重子君 今挙げました有給休暇の規定のない就業規則を持っているのは、医療法人社団亮正会のものなのです。一九七九年二月十九日に就業規則を制定した時点では年次有給休暇の規定があったわけですけれども、一九八五年一月に改正した規則には入っていない。そして医療法人亮正会に属する高津中...全文を見る
○糸久八重子君 八五年の一月に規則の変更をして新しいのにしたわけですね。そして八五年の七月十五日に労働基準監督署に提出をしたけれども受理されなかった、内容が不備だったわけですからね。そして八六年の二月十二日に是正勧告、つまり三十九条、八十九条の労基法違反であるということで是正勧告...全文を見る
○糸久八重子君 医療法人亮正会のパートの雇用契約書というのがあるんですけれども、そこには年次有給休暇に関する規定が書かれていないわけです。例えば給与とか、そういうものはあるわけですけれども、やはり契約書の中にきちんと年次有給休暇等も入れさせていくべきではないのかなと思います。「本...全文を見る
○糸久八重子君 やはりこの病院のことなんですが、昨年の末にパートの看護助手のKさんという方が年次有給休暇を申請しましたところが、病院側はこれを認めないで欠勤扱いにした、そして賃金カットをしたというんですね。これは明らかに労基法三十九条違反となりますね。
○糸久八重子君 それから、不当な労働条件を拒んだことで解雇された二人のパート労働者がいるわけですけれども、地労委で争いまして勝訴したわけですね。一年後また再契約をされたわけです。それはことしの初めなんですけれどもね。このうちの一人は一九八五年の二月十九日に解雇されて、そして勝訴し...全文を見る
○糸久八重子君 厚生省がきょうお見えに、なっておりませんけれども、社会保険等についてもそれに準ずるわけですね。
○糸久八重子君 パートタイム労働保護立法の国際的動向について、特にフランスやスペインやベルギーのパート労働法制について詳しい資料を提出していただきたいと思います。  それから、諸外国のパート法制を参考にしながら、我が国も、対策要綱という形ではなくて、パート労働者保護法の立法化に...全文を見る
○糸久八重子君 対策要綱は、読んでみますと、もうすべて努力義務なんですね。ですから、やはりきちっとした決められた保護立法というのはどうしても必要ではないかと思いますので、特に要望をしておきたいと思います。  それでは、問題を今度変えていきたいと思いますけれども、冒頭に質問させて...全文を見る
○糸久八重子君 私がきょう挙げておきたいのは、具体的に国鉄の中でそういう状況があるということなんです。  昭和五十九年の四月一日に動力車乗務員、つまり電車や機関車の運転手の労働時間が実質上延長されているのですが、それを御存じでしょうか。
○糸久八重子君 それでは私の方から申し上げますけれども、これまで過労働時間が四十時間であったのを、いわゆる法内超勤の導入によって超過勤務前提の作業ダイヤ——乗務割交番というんだそうですけれども、それを作成することになったそうですが、そのとおりでございますか、国鉄。
○糸久八重子君 今、三十七時間というお話でしたけれども、実際には今四十時間を超えて、そして四十二時間とか四十三時間というような、そういう乗務割交番というんですか、そういうことがなされているということを聞いております。  過労働時間が四十時間といえば、年間は五十二週といたしまして...全文を見る
○糸久八重子君 今私が申し上げたものだけではなくて、その後六十年の九月三十日には、国鉄自動車の運転手と車掌の労働時間が同じように改悪されているんです。そして現在、電車や列車、貨物列車の車掌の労働時間も改悪提案をされていると聞いております。いずれも以前は週四十時間であったものを、労...全文を見る
○糸久八重子君 使用者側の都合を優先させれば、いつまでたっても労働時間というのは短縮はできない。そして、今の御答弁の中で、構造的な 不況とかいうようなお話もございましたけれども、貿易摩擦とか円高不況が予想されている中で、民間会社は競争力の強化を目標に掲げるでしょう。経営難の会社...全文を見る
○糸久八重子君 質問の冒頭にも申し上げましたけれども、国鉄は公共企業体ですね。そして、国の機関に準ずるところが模範を示さなければ、この低成長時代に民間会社が率先して労働時間を短縮するということは考えられない、そう思うわけです。国鉄でさえ時間を延長しているのだからという、民間会社が...全文を見る
○糸久八重子君 国鉄側は今の問題についていかがですか。
○糸久八重子君 時間延長をしていないと言うわけですけれども、制度を改正することによって今までの四十時間を四十二時間、四十三時間にするということですから、実質的にこれは労働時間延長ということになるでしょう。  それから、労働組合と合意をしたと言うんですけれども、労働組合が納得しよ...全文を見る
○糸久八重子君 この労働時間延長でどのくらい過員がつくられたのでしょうね。
○糸久八重子君 四、五千名が合理化をされたということは、結局それが過員になったということではないんですかね。そうじゃないんですか。
○糸久八重子君 実際にそういう合理化をされることによって、いわゆる過員と呼ばれる人たちを一カ所に集めて、例えば千葉県などの場合には、千葉に開発センターなんというものを設けて、そこに過員になった人たちをためておくというようなことも行われているんですね。そうなりますと、とにかくもうお...全文を見る
○糸久八重子君 労働大臣にお伺いしたいんですけれども、所信表明の中で積極的雇用対策を第一に挙げておりますね。幾ら雇用対策を講じても、後から後からこういう過員が出たり失業者が出てくるというのでは追いつかないと思うのですけれども、いかがですか。
○糸久八重子君 労働省としては、それぞれの企業が定年の延長とかそれから時間短縮によって労働者の雇用機会をふやす努力をするようにしているわけですね。だとすれば、国鉄の余剰人員対策も基本的には国鉄自身が努力をすべきで、それでも足りない分を国がカバーをするというのが本当なのではないので...全文を見る
○糸久八重子君 週四十時間の労働時間を改悪して、いわゆる余剰人員というのをわざわざつくり出していると、そう私は思うんですね。だから、そういう意味では労働省の施策と食い違っているんではないかと。そして、大臣の所信と国鉄の現在の労働対策の関連性をどう考えていらっしゃるんですか。
○糸久八重子君 四、五千名出たそうですよ。
○糸久八重子君 政府の案によりますと、今後十万人近い国鉄職員が国鉄の職場を追われるようになります。低成長の中で十万人もの雇用対策が本当にできると思っているんでしょうか。それよりも、まず国鉄のこういうやり方を改めさせて、そして国鉄に一人でも多くの労働者の職場を確保させるということが...全文を見る
○糸久八重子君 こういう国鉄のやり方を、労働大臣がおっしゃられた御自分の所信とのかかわりでどのようにお考えになるのか、お伺いをします。
○糸久八重子君 片方では時間短縮、片方では時間延長ということで、大変おかしな方向があるわけですけれども、やはり労働省は、時間短縮というその意味ですべての職場で時間短縮が推進できるように率先して努力をしていかなければならないし、こういう国鉄の状況もよく把握をして、そして指導していく...全文を見る
○糸久八重子君 まだ国鉄の法案の審議も始まっていない中で、本当に先行してどんどん国鉄の中でそういう改革が行われているというのは非常に私は遺憾に思うわけです。労働条件の問題だけではなくて、過員をつくり出すことばかりが先行している、私はあえてもうそう申し上げたいわけですけれども、乗客...全文を見る
○糸久八重子君 確かに、国鉄の一番の重要な意味は安全をモットーにしなければならないのですけれども、私たちは昨年の夏のあの日航機の事故を見て、ああいう事故はやはりもう一度繰り返してはいけない、そう思うわけです。しかし、今までも私も指摘いたしましたとおり、職員を過員扱いにして安全を無...全文を見る
○糸久八重子君 この職場規律というのも、当局の都合で使われていることが非常に多いんですね。例えば、勤務時間だのワッペンだの大変うるさく言っているんです。他方では、仕事に関係がないのに勤務時間中に職員を呼びつけるようなことをしているわけです。  千葉の勝浦保線区ですけれども、昨年...全文を見る
○糸久八重子君 勤務時間内に呼び出しを受けたということで今秘説明がありましたけれども、一人について二時間以上も拘束をするということは、やっぱりこれは異常ではないかと思うんですね。私はその時間のことについて申し上げたのです。  そして、組合員が一人一人呼び出されて、管理者からどっ...全文を見る
○糸久八重子君 例えばワッペン等の問題についても、これは違法な行為なんだからつけないように指導するというのが当局の指導なんだそうですけれども、そういう場合だったら、ワッペン着用についてはどう思うかなどと言わないで、ワッペンは違法なんだから着用するなど、そう言えばいいものを、どう思...全文を見る
○糸久八重子君 先ほども申しましたとおり、ワッペンは違法なんだから着用するなど言えばいいのに、どう思うかとかいうことは明らかに思想調査ではないかと、そう私は申し上げたのです。  それだけでなくて、この質問事項の四十三項目の中には、民営・分割についてどう思うかとまで聞いているわけ...全文を見る
○糸久八重子君 先ほども申しましたとおり、まだ法案というのは提出されただけでありまして、審議もしていないと。そういうことで、先取りをしているなんというのは大体けしからぬと、そう思うのです。  これは、今私は勝浦の保線区の例を挙げたんで すけれども、ここだけではなくて、同じ時期...全文を見る
○糸久八重子君 むだな時間を割いていることを今お話し申し上げましたけれども、例は今お話ししただけではないんですね。  当局は、昨年末にいわゆる進路アンケートを書かせたですね。そして、ことしになって、白紙で出した者を一人一人呼び出しているわけです。職場では、この忙しいのに何で呼び...全文を見る
○糸久八重子君 本人にその意思を確認するためにとおっしゃっておりますけれども、呼び出されて聞かれた中身というのは、確認ではないんですね。今ここに進路アンケート、一つあるんですけれども、ここにこう書いてあるんです。「私は分割、民営に反対です、引きつづき館山保線支区で働き続けることを...全文を見る
○糸久八重子君 東京や秋田で、進路アンケートの問題で裁判が起きていますね。どちらも、しつこくおどしてくる管理者に対して慰謝料を求めているわけです。今の時期、職員が管理者相手に裁判を起こすというのはこれよほどのことではないかと思うんですけれども、よほど腹に据えかねたから裁判を起こし...全文を見る
○糸久八重子君 裁判の例はどういうふうに考えますか。
○糸久八重子君 大変優しく質問をしたということならば、何も裁判ざたまで起こさないと思うんですね。明らかにそこに、何かしつこく強要されたりなにかするということだから腹に据えかねて裁判を起こしたのだろうと、私はそう思うんですね。  アンケートについても、組合がどういう態度をとるかは...全文を見る
○糸久八重子君 組合の圧力がかかると、白紙アンケートの意味が未決定から白紙委任に変わっちゃうのでしょうかね、国鉄さん。どうなんですか。
○糸久八重子君 それでは当然、この進路アンケートの問題で一々呼び出されて聞かれた内容の白紙委任とか、それから旧国鉄とかというような、そういう言い方は不当ですね。これは撤回しますね。
○糸久八重子君 強い志望がないと判断をしたいとおっしゃいましたけれども、まだ自分がどうしていいかさっぱりわからない状況というのを持っているわけですね。だから白紙で出したということなんですね。だから、それを勝手に白紙だからこの人はこうなんだろう、ああなんだろうということを勝手に判断...全文を見る
○糸久八重子君 どうして不当ではないんですか。どうして一方的に白紙なんだからそれはもうこちらの裁量で決めるぞというようなことが不当ではないんですか。
○糸久八重子君 結局、だから今の時点では、進路アンケートに希望を書いた者、それから白紙の者、出さなかった者等と、いろいろあると思うんですね。  それで、希望を書いた者は何か優先するようなことをおっしゃったけれども、人間というのはなかなかやっぱり判断が、早く判断できる人と、よく考...全文を見る
○糸久八重子君 希望として参酌されるというのはどういうことですか。
○糸久八重子君 そうすると、現実に国鉄労働組合に対する差別となって出てくるではありませんか。  労働大臣、こういうような組合の別を理由にする差別は、もうそもそも不当労働行為であるばかりか、大臣の所信の柱である労使の対話の実現を阻害すると思われますけれども、いかがですか。
○糸久八重子君 ところで、今月九日の京都新聞、鉄労本部の志摩書記長が「鉄労三万二千人は当局から新会社の座席指定をもらっており、」広域異動については「無視してもらって結構」、そう言っているんですね。座席指定の約束をしたのですか。
○糸久八重子君 新聞の記事の訂正はありませんでした。  もう一度聞きますけれども、こういう約束は当局はしておりませんね。
○糸久八重子君 そういうように新聞記事が出るように、例えば鉄労の場合には全部座席指定にしたり、国労の組合員が白紙で出した場合には、とにかく希望を出した者を優先するとか、そういうことは明らかにもう組合所属を理由とする差別だと、そう思うんですね。大臣、いかがですか。
○糸久八重子君 それでは、そういう約束がないということを確認しましたので、鉄労の志摩書記長にはっきりと抗議をしてほしいと思うんです。新聞ではちゃんと出ているわけですからね、そして全国でそれを読んでいるわけですから。だからきちっとやはり抗議をしてほしいと思うし、本来だったら、ここの...全文を見る
○糸久八重子君 とにかく、公の機関が違法行為をしているかのごとき事実無根の発言は、やはり放置すべきではないと思います。しかし、何か火のないところには煙は立たないと思うんですね。先ほどから指摘しておりますとおり、最近の国鉄の労務管理というのは、明らかにもう国労敵視だと言っても過言で...全文を見る
○糸久八重子君 分割・民営を既成事実としてこれを一気に推し進めるために、さまざまな業務命令に無条件に従わない労働者を恫喝したり、差別したり、排除したりするというような、そういう異常な事態が本当に目に余るほど目立つわけですね。私も、千葉県内の職場の実態調査に参りまして、つくづくそれ...全文を見る
03月25日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第3号
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○糸久八重子君 社会党の糸久でございます。  本日は、大臣の所信、予算に対する質疑をさせていただきますけれども、最近の予算編成をめぐる基本的な問題、それから医療費の過誤請求、不正請求の場合の患者に対する返済の問題、それから障害児の保育・教育の問題、それから高齢者社会対策の問題等...全文を見る
○糸久八重子君 伝えられるところによりますと、一九八六年度の厚生省予算は、当然増、自然増だけでも一兆五千億円にも上っているにもかかわらず、別枠で認められたのがわずかに三千九百二十八億円にすぎないために、一兆一千百億円もの予算の削減を余儀なくされたようでございますね。  一体、ど...全文を見る
○糸久八重子君 六十一年度。
○糸久八重子君 それでは、またこの際ですが、いわゆる臨調・行革路線が採用されました一九八二年度から一九八六年度までの当然増の額は一体どのくらいになりますか。そしてまた、その額に対して結果的にどのくらいの額の予算の削減が必要となったのでしょうか。概略についてお知らせいただき、年度別...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、先ほども申しましたとおり、具体的な項目等についての金額につきましては、資料として御提出いただけますか。
○糸久八重子君 お願いいたします。  じゃ、詳細につきましては後ほど資料を拝見したいと思いますけれども、私が調査をしたところでも、五年間の当然増というのは合計でおよそ四兆五、六千億円にもなっているにもかかわらず、別枠として認められた分は大体一兆三千億円程度にすぎませんが、この五...全文を見る
○糸久八重子君 おっしゃいますとおり、社会保障の予算というのは、高齢化の進行や制度それ自体の成熟化によりまして、制度の改善がなくても毎年多額の当然増が生ずるという宿命があるわけですから、仮に制度の見直しによって経費を削減したといたしましても、再び翌年から増加が避けられないという構...全文を見る
○糸久八重子君 ここに書かれてありますね。「審査支払機関の診療報酬の審査により医療費の額に増減があった場合」というのは、これは過払いだけではなくて不正請求の場合も含まれているんでしょう。そうではないんですか。
○糸久八重子君 今の御説明の中で、架空請求とか、つけ増し請求とか、振りかえ請求というのは、これは不正請求ですね、まとめて言いますと。  それで、今の御答弁の中で、査定額に係る自己負担の相当額が一万円以上のレセプトの患者に通知をするということなんですけれども、一万円以上のレセプト...全文を見る
○糸久八重子君 私、今質問いたしましたのは、発見されたレセプトの患者すべてに通知をせよという通知なのですかと、そう伺ったんですよ。
○糸久八重子君 何か質問に対してはっきりとしたお答えが感じられないんですけれども、この通知を見ますと、「医療費の額の通知にその額を付記すること。」というふうに書かれてあるんですね。  そこで、医療費通知というのは厚生省は、各保険者にどう指導して、どう医療費通知を出すように指導し...全文を見る
○糸久八重子君 私も国民健康保険に入りまして三年になります。その間にこの医療費通知というのが二回参りました。ですから、とにかくこれはアトランダム形式で抽出をして、そうして通知をするというような方法をとっているのか、健保組合によってそれぞれ異なるんじゃないかと思いますけれども、必ず...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、一年に一遍だけのその通知のときに、例えば、患者が過誤請求とか不正請求の場合でそれに該当するケースになったとしますね。なった場合だけは医療費通知の中に連絡が行くんだけれども、そうでなければ知らないまま過ぎてしまうということが往々にしてあるわけですね。その辺...全文を見る
○糸久八重子君 それじゃ、これは、先ほど私が申しました査定額に係る自己負担当額が一万円以上のレセプト患者すべてに通知せよという意味なんですね。確認いたしますけれども、いいんですね。
○糸久八重子君 その件についてはよくわかりました。漏れのないように通知ができるように、どうぞ指導をしていただきたいと思います。  この通知が六十年の四月三十日付で出ているわけですけれども、それ以前にこういう不正があったりなどした場合は、これはどういうことになっておりますか。
○糸久八重子君 具体的な例でお伺いしたいんですけれども、一九八五年十一月に厚生省が発表しております医師の「行政処分対象者一覧表」というのが出ておりますね。その中で、不正請求をしているM医師、それから無資格診療のK医師、このお二人については、その当該患者に通知は出しているんでしょう...全文を見る
○糸久八重子君 八五年十一月。
○糸久八重子君 ここに昭和六十年十一月ということで、「行政処分対象者一覧表」というのがあるんですけれどもね。五人。(資料を示す)
○糸久八重子君 じゃ、もう一つの例で、富士見産婦人科病院の場合なんですけれども、被害者同盟が埼玉県に対しまして、不正に受け取った患者の一部負担金を返還するよう文書で通知するなどして指導せよと要求を出しているわけですけれども、これは昨年の六月二十日に県の方に提出しておるようでござい...全文を見る
○糸久八重子君 この事件に触れたくないからとおっしゃる方もいると言いますけれども、通知はあくまでも本人に行くわけですから、表ざたになるわけではありませんから、それは何か言いわけにすぎないような気がするんですね。  それで、今まで私も幾つか取り上げてきたわけですけれども、厚生省の...全文を見る
○糸久八重子君 確かに厚生省のこの通知を受けて、保険者連絡協議会というところが、また「取扱いについて」という文書を流しておりますね。それの中に、「一万円以上の」というのが書かれてあるんですが、「減額査定が行われた場合において、医療費通知に附記する対象については、保険者の事務量、被...全文を見る
○糸久八重子君 文部省にお伺いしたいんですが、厚生省ではこのように努力をしておりますのに、文部省はどうしていらっしゃるのでしょうか。幼稚園における障害児受け入れ促進策というのはありますでしょうか。
○糸久八重子君 保育所とか幼稚園では、そのように障害児に対しての受け入れを積極的に考えているわけですけれども、小中学校の場合ですけれども、文部省は、盲聾養護学校該当児を一般の小中学校に受け入れようとはしていないわけですね。  静岡県清水市の石川重朗君の場合なんですが、車で一時間...全文を見る
○糸久八重子君 長崎県諌早市の峯友美香ちゃん、このケースもよく似ているわけですね、御存じだと思いますけれども。やはりお怒りになっている御両親は、三年前に長崎地裁で県教委や市教委を相手どって訴訟を起こしているわけです。美香ちゃんはこの四月から養護学校三年生となるわけですが、裁判所に...全文を見る
○糸久八重子君 三月六日の衆議院の予算委員会の第三分科会で海部文部大臣は、その人その人にどうしたら一番いいかということを教育委員会や保護者、学校側もしゃくし定規的に考えないでよく話し合いをしてもらいたいとお願いしたい、こう答弁なさっていらっしゃいますね。  両親が近くの小中学校...全文を見る
○糸久八重子君 少々時間がございますので、ちょっと私も参考までにお話しをしておきたいと思いますけれども、私も教師をしていたときに、脊椎カリエスを患って中学生になっても本当に身長も伸びなくて、こんな小さな男の子が一年生のときには母親の背中におぶさって一週間に何日か学校へ来ておりまし...全文を見る
04月02日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第5号
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○糸久八重子君 初めに、政府管掌健康保険の国庫補助の特例措置についてお伺いを申し上げます。  六十年度の繰り延べ九百三十九億円は一年限りである、これは、昨年三月の予算委員会で、我が党の安恒議員の追及に対して増岡前厚生大臣が約束した言葉でございます。それにもかかわらず、六十一年度...全文を見る
○糸久八重子君 政管健保財政が赤字のときには、三K赤字として責め立てられて、その結果、被保険者とか事業主が経営努力をして、健康維持のためのあらゆる努力をいたしました。そして保険財政に余力ができて、黒字となって積立金が計上されるようになったわけですね。その途端に、国庫負担削減のシー...全文を見る
○糸久八重子君 本来、医療保険というのは、年金のような長期保険とは違った短期保険ですね。健全運営のためのいわば積立余裕金があればいいわけであって、多額な積立金は必要としないのではないのでしょうか。また、政府管掌健康保険の収支決済の推移を見ましても、五十六年度以降すっと黒字を示して...全文を見る
○糸久八重子君 六十一年度の繰り延べ額一千三百億円は、六十年度末の政管健保の積立金見込み額三千九百一億円の三分の一程度と説明されておりますけれども、二千六百億円程度の積立金があれば、六十一年度では事業の適正な運営が確保できると判断してのことなのでしょうか。
○糸久八重子君 今おっしゃられましたとおり、収支残が生じて必要以上の余裕金が生ずるならば、その分は本来被保険者に還元するのが筋ですね。だから、被保険者に還元するということになれば、保険料率の引き下げということになるわけですけれども、また給付の改善ということを考えてもいいわけですね...全文を見る
○糸久八重子君 六十一年四月の納付金から料率が引き下げられるわけですね。千分の八十四から八十三になるということだそうでございますけれども、それによる財政影響額はどのくらいになりますでしょうか。  また、もう一つですが、被保険者一人当たりの保険料負担の減額分は、金額にしてどのくら...全文を見る
○糸久八重子君 影響額が四百十八億円ならば、繰り入れの特例措置による国庫負担の削減分一千三百億円がなければ、保険料はさらに千分の三、一人当たりの負担では約八千円、本人負担だけでも四千円分の引き下げが可能ということにはならないでしょうか。
○糸久八重子君 連年の特例措置によりまして繰り延べられた額については、将来の政管健保財政の悪化により事業の適正な運営が困難となった場合は速やかに返還する、さらに、国の一般会計が特例公債依存体質から脱却し、財政再建が成った後は速やかに繰り入れるという覚書が、大蔵大臣と厚生大臣の間で...全文を見る
○糸久八重子君 六十一年度においても繰り延べを強行するのであれば、やはりその覚悟をはっきりと国民の前に明らかにする責務があるのではないか、そう思いますけれども、大臣、いかがですか。
○糸久八重子君 私の方も繰り返し、もう一度念のために確認をしたいんですけれども、特例公債依存体質から国の財政が脱却したならば、仮に政管健保が大幅に黒字であっても、減額分は直ちに返還されることとなるのですね。よろしゅうございますね。
○糸久八重子君 次は、厚生年金保険等の国庫負担の繰り延べについてお伺いをしたいと思います。  五十七年度以降の行革特例法によります国庫負担の繰り延べ、さらには六十一年度に予定されております補助金特例法による繰り延べ措置の続行によりまして、一体総額ではどのくらいの額の国庫負担が後...全文を見る
○糸久八重子君 五十六年度のいわゆる行革国会以来、政府は繰り戻しに際しては積立金運用収入を含めて返済する旨を約束してきておりますけれども、利子相当分についてもあわせて御答弁をいただきたいと思います。
○糸久八重子君 元利合計では一兆五千億円もの額が、いわば積立金から借金する形で繰り延べられておるわけですね。  五十六年度の行革国会では、五十七年から五十九年度までの特例適用期間中の削減分は、財政再建後の六十年度以降繰り入れることを確約しているにもかかわらず、返すどころか、六十...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、ただいまの大臣の御答弁を信頼いたしまして、とにかくできるだけ速やかに――直ちにと私は言いたいわけですけれども、返済できるような措置をとっていただきたい、そう思うわけでございます。  それでは、次に移ります。自治医大関係につきまして、自治省にお伺いをした...全文を見る
○糸久八重子君 一番大きいウエートを占めております補助金収入四十四億、その内訳につきまして教えていただきたいのですが。
○糸久八重子君 都道府県は一律に八千六百三十万負担をしているわけですね。そうしますと、全国で四十億五千万くらいになるわけですけれども、ただいまお伺いしますと都道府県の負担金がここのところでは二十七億五千万。そうすると、残りの十三億というのは一体何に使われているんですか。
○糸久八重子君 自治医大は一九七二年創設以来ほとんどが、今ここで御説明ありましたとおり、因と自治体の出資金、負担金で賄われているということなんですね。しかし、これが一学校法人にすぎないために、各都道府県だとかそれから国会にも業務報告とか会計報告をする義務がないわけですけれども、や...全文を見る
○糸久八重子君 今、お答えの中にもありましたけれども、これだけの全体の予算の約六五%というのが補助金等の収入、つまり国とそれから都道府県から出ているわけですから、やはりこれは当然会計報告、業務報告はすべきだろう、向こうから要求があればということではなくて、当然すべきじゃないかと私...全文を見る
○糸久八重子君 百七十八億もの積立金はどこに積み立てて、どのような運用をしておるのですか。
○糸久八重子君 資金運用収入を調べてみましたところが、八四年、つまり五十九年決算では十三億一千二百二万円にもなって、収入合計の二割を占めているわけです。そして、五十九年度決算は差し引き一億四千六百六十四万円の黒字となっているわけですね。使い切れずに積み立てておくようなところに宝く...全文を見る
○糸久八重子君 僻地医療振興宝くじというわけで、ただいま御答弁にありましたけれども、僻地医療振興のために使えると。だから自治医科大学にという交付金だということなんですけれども、そうすると厚生省は、僻地中核病院の助成を行っているわけですね。これを支援するために、例えば宝くじから交付...全文を見る
○糸久八重子君 宝くじの根拠法規には、地方財政法それから当せん金附証票法の二つがあります。このいずれを見ましても、公共性や公益性が明確であるならば、自治医大以外の施設に対しても宝くじから交付することは妨げていないと思うのですね。ですから、私も今のような質問を申し上げたわけなのです...全文を見る
○糸久八重子君 私、その宝くじを実際にまだ見ていないんですけれども、今御答弁のありましたように自治医大のために、この宝くじは使うということが明らかに記載されておるのですか。
○糸久八重子君 それは、その宝くじの表面に書いてあるわけですね。
○糸久八重子君 宝くじを買う場合に、表から裏からよく見て買うという人も余りいないと思うのですね。だからやはり、それが本当に自治医科大学のためのものとしての宝くじとして判断をして買う方がどのくらいいらっしゃるのか。  また、伺うところによりますと、この宝くじは関東一円で売られてい...全文を見る
○糸久八重子君 先ほどの積立金のことで、続けてお伺いしたいと思うんですけれども、積立金の使途は、何か目的を考えていらっしゃいますでしょうか。
○糸久八重子君 第二病院の建設等につきましては、お隣の埼玉県の医師会でも反対をしているということも伺っておりますし、最初決められました大宮から、ほかに移るようなことも考えなければならないという状況になっているというような新聞記事も拝見をいたしました。  いろいろ自治医大のあり方...全文を見る
○糸久八重子君 設立の理由が変わってきているということはわかると、それは大臣がおっしゃったわけですけれども、そうなりますと、やはり自治医大のあり方そのものをこの辺でもう抜本的に見直す時期を迎えているのではないかと、私もそう考えるわけですけれども、そういう状況の中で、例えば地域や医...全文を見る
○糸久八重子君 本自治医大の卒業生が、僻地に義務づけの間は行くけれども、大体都市に残っている方も多いと、また都市を志向している方も多いというふうに聞いているわけですね。そういう中ではやはり、先ほども申しましたとおり、自治医大のあり方そのものを考え直していかなければならない時期では...全文を見る
○糸久八重子君 把握をしていないということは、調査が行われていないということでございますか。
○糸久八重子君 今、御答弁の中にありました、本来盲聾それから養護学校に行くべき子供が小中学校に在籍をする場合もあるということは新聞で承知していると、そうおっしゃったわけですけれども、文部省はこれらの子供たちを就学とみなさないのですか。
○糸久八重子君 御答弁の中に、障害の重い子は盲聾養護学校でと、そうおっしゃったわけですけれども、障害の重い子は盲聾養護学校でなければならないと解釈されるのは、学校教育法のどの条文によりますでしょうか。
○糸久八重子君 ただいま文部省から大変細かい説明がございましたけれども、内閣法制局にお伺いしたいと思います。  ただいまの説明の中にありました学校教育法二十二条、三十九条の中に、小中学校または盲聾もしくは養護学校の小中学部に就学させる義務を負うと、そう書かれてあるわけですけれど...全文を見る
○糸久八重子君 今、文部省もそうでしたけれども、政令まで、それから施行令までに及んでの説明があったわけですけれども、今仮にそういう施行令がないとしたなら、その二十二条というのは義務の履行の範囲を示しているということなのですね。もう一度確認したいのですが。
○糸久八重子君 そうすると、この二十二条の一項は、今おっしゃったとおりこの場合だけですと、その趣旨の義務規定とは読めないということになるわけですね。確認いたします。
○糸久八重子君 先ほど御答弁のありましたとおり、二十二条の一項だけではその義務づけが明らかでないと、そうおっしゃったわけですけれども、そういうふうに一対一の義務づけが明らかでないのに施行令で決めているというのは、やっぱりおかしいのではないかなと、私はそう思うわけでございます。 ...全文を見る
○糸久八重子君 そうすると、この問題は文部省に頼めばいいのだと、そういうことでございますか。
○糸久八重子君 よろしくお願いいたします。  続けまして大臣にお伺いしたいんですけれども、身障者福祉法二条二項に、「すべて身体障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会を与えられるものとする。」とあります。さらに三条二項の中に、「国...全文を見る
○糸久八重子君 厚生大臣の今の答弁、ちょっと不満足なんですね。私は、厚生大臣として身障者福祉法に書かれている内容についてのこの二つの文言からしてどうなのかということをお伺いしたんですが、身体障害者の子供については、これはすべて文部省任せだとかということではなくて、厚生省というのは...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、先ほど御答弁の中にございましたけれども、やはり厚生省の範疇でございますから、よく文部省とのお話し合いをこれからもきめ細かにしていっていただきたいと思います。  私は、あと高齢者に関する質問を用意し、また政府委員の方にもおいでいただいたわけですけれども、...全文を見る
04月08日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第6号
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○糸久八重子君 続きまして、廃棄物関係について若干お伺いしたいと思うのですが、ただいまの問題で、ごみ収集草の乗員体制が二・六人だと、そして通常積み込み等については二人でやるように指導していると、二人しか乗車をしていない場合には運転手がおりてやるということなんですが、その場合に、運...全文を見る
○糸久八重子君 通常二人で積み込みをするようにという指導をするということですから、やはりこれは厚生省の責任もございますので、きちっと調査をしておいていただきたいと思います。  廃棄物の処理施設については、和田委員の指摘にもございましたとおり、いろいろ立地とか場所の選定等について...全文を見る
○糸久八重子君 ただいまの御答弁の中に、各省庁の補助制度を活用すればということをお話しになりましたけれども、その各省庁の補助制度、どういうものがございますか。
○糸久八重子君 それでは、今の補助制度を十分に活用すれば、例えばその都市型の場合には、どの程度の施設が可能になりますでしょうか。
○糸久八重子君 それでは、廃棄物の排出状況はどうなっておりますでしょうか。特に有害産業廃棄物についてはどのくらいでございますか。また、これらの処理についての実績はどうなっておりますでしょうか、お伺いいたします。
○糸久八重子君 有害産業廃棄物以外の他の産業廃棄物は、どう処理されておりますでしょうか。
○糸久八重子君 処理業者が処理を引き受けているものは、どのような種類のものになりますか。
○糸久八重子君 先ほどの御答弁の中にもございましたけれども、有害産廃以外の産業廃棄物については、事業者みずからが処理、処分したものについては報告を直接求めてはいないわけですね。現行法の十八条では、都道府県または市町村は事業者に必要な報告を求めることが可能だというわけですね。ですか...全文を見る
○糸久八重子君 分別収集のことについてお伺いをしたいんですけれども、厚生省は、焼却炉の効率を高める見地から分別収集の徹底を呼びかけておりますけれども、どのような行政指導をし、そして分別収集の徹底を図っていらっしゃいますでしょうか。
○糸久八重子君 分別収集の方法は、確かに市町村によって、例えば二分別、三分別いろいろありますけれども、やはり可能な限り細かな分別をして出すようにということの指導をきちんとすべきだと思うんですね。これらについては市町村が一番苦労しているわけなんですね。だから、厚生省が徹底したその指...全文を見る
○糸久八重子君 再生利用についてお伺いいたします。  再生利用については、現在、都道府県の許可なしで営業できるちり紙交換などがございますね。それから粗大ごみの再生利用の場合には特段の補助をするというようなことも伺っておるわけですけれども、令国で粗大ごみ再生利用の処理施設というの...全文を見る
○糸久八重子君 瓶や缶のようなそういう不燃物のうち、再生利用されているというものは大体どのくらいあるでしょうか。
○糸久八重子君 瓶の四二・四%というのは、これはつぶしてまた新しく瓶にするということですか。それとも、ある瓶をまたもう一度使う、そういうことなんでございますか。
○糸久八重子君 再生利用をしてない不燃物というのはほとんど埋め立て等に使われているわけですから、こういう不燃物の場合にはもう何千年たっても土には戻らないわけですね。やはり再生利用についてはうんと本腰を入れて考えていかなければならない問題でないかと思います。このまま推移しますと、ご...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、内容をがらりと変えまして、年金の方に入りたいと思います。  まず、大蔵当局にお伺いをしたいと思いますが、財政投融資の計画枠に対して資金需要はどんな状況にあるのでしょうか。財政投融資の資金は足りないものなのかどうか、それともまだ未消化額があるものかどうか...全文を見る
○糸久八重子君 財投の未消化額は年々増加の方向にある。それで、これは明らかに財政投融資がその役割を減じてきている。戦後の復興とか高度成長期を通じて果たしてきた役割が、かなりの分野においても相対的に低下をしてきていると思うのです。この点は臨調の最終答申にも指摘してありますけれども、...全文を見る
○糸久八重子君 臨調の答申の中にも「かなりの分野においては、財投資金を配分する必要性が従来に比べて相対的に低下している。」と、そう書かれてあるわけです。そういうような意味から考えると、財投の有力な原資であります年金資金についても、その役割については根本的に見直す時期が来ているので...全文を見る
○糸久八重子君 年金の積立金は、現在財政投融資原資においてどのくらいの比重を占めておりますでしょうか。
○糸久八重子君 大変な比重を占めているわけですね。  そして、財政投融資が政策金融として積極的な意味を持つためには、どのようなことが要請されるでしょうか。
○糸久八重子君 財投の資金配分機能という視点からすると、当然低利の融資が要求されるわけですね。一方、年金加入者からすれば、厚生年金、国民年金の積立金は、年金給付のための重要な資金であるわけですから、その運用は当然効率的な高利運用が要請されるわけですね。  このように、財政投融資...全文を見る
○糸久八重子君 厚生省の高利運用の構想というのはどういうものでございましょうか。
○糸久八重子君 四兆円の自主運用で収益増というのは大体どのぐらいになりますか。
○糸久八重子君 大蔵省にお伺いするんですけれども、今、厚生省が申しましたように、積立金の一部の四兆円を自主運用して、そして六百億円の収益増を図るということを要求したということは、やはり当然理にかなった主張だと思うのです。来年度以降、そういうように前向きに取り組むお考えはあるのかど...全文を見る
○糸久八重子君 今回の改正案の中身を見てみますと、年金福祉事業団の一部改正によって、事業団の「業務を将来にわたって安定的に実施するための資金の確保」事業として還元融資枠の一部、三千億円の自主運用が認められる方向にあるわけですね。これは年金積立金本体の自主有利運用の第一歩に結びつけ...全文を見る
○糸久八重子君 自主運用の三千億円ですけれども、もう少し細かくお伺いしたいんですが、どんな運用方法がとられることになりますでしょうか。また、その場合に、財政投融資の貸出利率に比べてどの程度の高利率が見込まれることになるのでしょうか、お伺いさせていただきます。
○糸久八重子君 年金資金について自主運用を認めると、郵便貯金にも波及するという懸念を財政当局が抱いているというようなことも聞いているわけですけれども、そもそも金利選好の可能な郵貯などと違って、強制徴収された保険料の集積である年金積立金については、政府としても可能な限りの高利運用を...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、厚生年金以外の他の公的年金制度、例えば国家公務員とか地方公務員共済組合、その他いろんな共済組合があるわけですけれども、その積立金運用はどういう状況になっておりますか。
○糸久八重子君 国家公務員の共済組合の場合を今お伺いしたわけですけれども、多少その利回りが下回っているということなんですが、できたら資料を後でいただきたいど思いますけれども、今、簡単にお答えできますか。
○糸久八重子君 年金一元化のこの前の制度改正の中でも、制度間の格差がいろいろ論じられたわけですけれども、いわゆる給付体系上だけの格差ではなくて、資金運用面の格差もやはり改善されなければならないのではないかと思います。年金の一元化という観点から考えても、資金運用についても統一をとっ...全文を見る
○糸久八重子君 今の各制度間の統合ということも考えれば、今までの財政当局のかたくなな考えというのはやはりおかしいのではないかと私は思うわけですね。  それで、単年度の余裕金と積立金の年金資金だけでなくて、保険料収入全体の資金効率を最大限に高めるという必要が出てくるのではないかと...全文を見る
○糸久八重子君 例えば、厚生年金でほかに何か積立金の利用がございますね。病院をつくるとか施設をつくるとかというようなものがあるわけですけれども、どういうものがございますか。
○糸久八重子君 厚生年金保険の現在の福祉施設は、大半が財団法人の厚生団というんですか、で運営が行われていると。現在行っているような各種の福祉施設、今申しました会館とか老人ホームとか病院とかスポーツセンター、こういった方法で、つまり財団法人厚生団で運営をしていく必要があるのかどうな...全文を見る
○糸久八重子君 四十八年に構想が打ち上げられました大規模年金保養基地、これは年金福祉事業団の還元融資で建設が行われていると思うのですけれども、その融資累計額はどの程度になっておりますでしょうか。
○糸久八重子君 現在開業している施設が七カ所と今お伺いしましたけれども、こういった事業の収支は中長期に見て黒字となり得るものなのでしょうか。またオープンしていない基地については建設予定はどうなっておりますか。今、六十二年度とおっしゃいましたか。
○糸久八重子君 この用地の取得は四十九年から五十一年にかけてなされておりますけれども、十年を経過してまだ開業にこぎつけられないというのは、当初の構想と現実との間にギャップがあったのではないか。こういう形で一千億円も超える金額を凍結させてしまっているということが、一方で効率的な高利...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、最後になりますけれども、大臣、年金の自主運用について、やはりもう積極的に進めていくという大臣の御決意のほどをお伺いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
○糸久八重子君 ありがとうございました。終わります。
04月10日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第7号
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○糸久八重子君 それでは最初に、高年齢者雇用対策の長期的展望と基本的な取り組み方針につきまして大臣にお伺いをいたしたいと思います。  本格的な高齢化社会の到来の中で、急速に増大する高年齢者の雇用問題についてどのように対応していくかということは、大変重要な課題でございます。人生八...全文を見る
○糸久八重子君 今後の高齢社会の急激な進展を考えるときに、六十歳定年年齢の引き上げを検討することも大事なわけですけれども、法施行後の一定期間の状況を見た上で、段階的に定年年齢を引き上げていく方策を検討すべきではないかと思うのですが、大臣、いかがでございますか。
○糸久八重子君 確かにおっしゃるとおり、六十歳定年制というのは、かなり長い討議を経た上でやっと法案提出という形になったわけですけれども、今後の高齢社会というのは加速度的な進展が見られるわけですね。そういう意味から考えますと、やはり新たな目標を構築して、積極的に国民にアピールしてい...全文を見る
○糸久八重子君 これからの高齢者は、健殿であること、それから勤労を通じて社会参加に生きがいを求めること、さらに定年延長を含めた雇用の安定、さらに所得と、総合的に対策を進める必要があると思うわけですけれども、厚生・労働両省連絡会議というものを設置してあるということをこの前お伺いいた...全文を見る
○糸久八重子君 中年対策についてお伺いをしたいのですが、中高法制定の目的は、当時の雇用失業情勢から、中高年齢者の就職は困難をきわめていることから、中高年齢者がその能力に適合した職業につくことを促進するため、一般的な施策に加えて特別の施策を講じて職業の安定を図るとしているわけですね...全文を見る
○糸久八重子君 確かに、五十五歳以上の高年齢者雇用対策の重要性は認識をしておりますけれども、ただいま御答弁にございましたとおり、中年者というのは一たん離職をすると復職は大変難しいという状況にあるわけですから、やはり従来どおりということもわかりますけれども、そういう意味では特別の施...全文を見る
○糸久八重子君 それでは次に、六十歳定年制の立法化の問題についてお伺いをさせていただきます。  政府はこれまで、昭和六十年までに六十歳定年制の一般化を図り、立法化を検討することを明らかにしてまいりました。定年制の現状は、労働省の「昭和六十年雇用管理調査結果速報」の概要によります...全文を見る
○糸久八重子君 法案の提案の内容は、六十歳定年制というのは努力義務規定になっているわけですけれども、これでは全く強制力がないと思います。それで、一応六十歳定年ということが主流となって、そしてコンセンサスが得られるようになったという状況ならば、やはりこれは強行法規とすべきだと考える...全文を見る
○糸久八重子君 労使の自主交渉で定年延長問題が前進する可能性が客観的にも主体的にもあれば、法制化というものは必要ではないと思うんですね。自主交渉による進展にはやはり限界があるから法的なバックアップが必要なのではないか。やはり全体的な体系化をすることが大切だと、今、大臣もおっしゃい...全文を見る
○糸久八重子君 法案の中では、「定年を定める場合の年齢」について、事業主は定年を定める場合には、「当該定年が六十歳を下回らないように努める」こと、「六十歳を下回らないように努める」、こととしているわけですね。しかしこれでは、今までも申し上げておりますとおり、人生八十年時代を展望し...全文を見る
○糸久八重子君 六十歳を下回る定年を定めている事業主に対し、これは法案の中にあるんですけれども、「政令で定める基準に従い、」「特段の事情がないもの」に対して定年を引き上げる要請を行うというような規定がございますね。その中の「政令で定める基準」、「特段の事情がないもの」、その内容を...全文を見る
○糸久八重子君 いろいろな確定的ではないけれどもということで御答弁いただきましたけれども、これらの基準というのは、法の趣旨からいっても社会通念上妥当なものにやはり限定すべきではないかと思いますけれども、その辺の見解はいかがでしょうか。
○糸久八重子君 さらに、法案の中身のところに参りますけれども、事業主に対し引き上げ計画の作成、変更、その適正な実施勧告をすることができるという規定があるわけですけれども、計画の策定に当たって行政は指導を行うのでしょうか、また、変更や勧告はどういう場合に行うのでしょうか、指導基準は...全文を見る
○糸久八重子君 次に、正当な理由なく計画を作成しないとき、または勧告に従わないときは企業名を公表すると規定しておりますね。「正当な理由」というのは一体どういうことなのでございましょうか。
○糸久八重子君 企業名の公表というのは、一種の社会的な制裁と考えるわけですけれども、公表された企業は、社会的お制裁を受けたから、もう定年引き上げを行わなくても上いということに考えられますけれども、その辺はいかがですか。
○糸久八重子君 次に、十条関係になりますが、事業主は、高年齢者が労働省令で定める数以上定年解雇等により離職する場合は、あらかじか職安に届けることになっているとありますけれども、「労働省令で定める数」というのは大体どのくらいをお考えですか。
○糸久八重子君 届け出を受けた職安が、今の御答弁によりますと、再就職等について考えなければならないとおっしゃったわけですけれども、やはり職安は、そういう届けでを受けた場合に内容を検討して、離職させないような措置を行うべきではないかと考えますけれども、そうではないのですか。
○糸久八重子君 定年制を定めていない企業につきまして調べてみますと、その理由の多くは、高年齢者でも働ける職場であるためとする企業が約五割を占めているわけですけれども、これに対する労働省の対応はいかがでしょうか。
○糸久八重子君 六十歳未満の定年制は、事業所で見ますと、卸売業とか小売業とか金融・保険業、それから運輸・通信業が多くなっております。これらは事業所の規模も非常に小さくて、労働組合の組織率も非常に低い。そして、こういうようなところは行政の強力な指導がなければ引き上げは困難だと考えら...全文を見る
○糸久八重子君 そのような行政措置、引き上げ計画の作成命令だとか、それから実施勧告とか事業主名の公表という行政措置の対象外として、例えば、経営事情によって、定年延長と雇用のどちらをとるかというような事情もあるだろう、それから、労使が会社の業務の内容から見てやむを得ないと判断しただ...全文を見る
○糸久八重子君 定年延長した企業について見ますと、年齢の引き上げに伴いまして、役職とか資格の変動とか、仕事の内容が変わるとか、賃金が下がるとかいう状況があるわけですけれども、その実態はおおよそどうなっておりますか。
○糸久八重子君 さらに、定年延長した企業について、定期昇給とかそれからベースアップ、賞与のありなしですけれども、そういう変動の状況についてはどうなっておりますか。
○糸久八重子君 先ほども申し上げましたけれども、昨年一年間に定年年齢を延長しなかった企業について、その理由を見てみますと、勤務延長制度とか再雇用制度があるためとする企業が五割を占めていると、そして職務内容や作業環境が高年齢労働者に適していないためというのが二割、さらに中高年齢層に...全文を見る
○糸久八重子君 勤務延長制度のある企業について、勤務延長者の就業形態を見てみますと、短時間勤務の割合というのが約四%、そしてまた、再雇用制度のある企業について、再雇用者の就業形態を見てみますと、短時間勤務の割合が六%と、短時間勤務の割合は再雇用者の就業形態の方が高い状況にあるわけ...全文を見る
○糸久八重子君 勤務延長者それから再雇用者の就業状態に占める短時間勤務の割合というのは、これからも急ピッチで増加していくのではないかと思いますけれども、やはりこれらについての対応をしっかりとしていっていただきたいと思います。  定年延長にしましても、今まで論議になりましたが、極...全文を見る
○糸久八重子君 次に、高年齢者雇用率制度の問題についてお伺いをいたします。  現行の雇用率制度というのは、高年齢労働者が企業の経営状況、雇用調整等によって離職させられることを防止すること、定年制は、五十六以上にして制度として措置されているけれども、定年前の離職を余儀なくさせられ...全文を見る
○糸久八重子君 高年齢者雇用率の未達成の企業の割合というのは四六・六%、そして大企業ほど憩い状況にあるようです。産業別では、金融とか保険業、卸業、小売業で未速成の割合が高い現状にあるわけですけれども、これをこのまま改善していかなくて許されるのですか。
○糸久八重子君 高年齢者雇用率の未速成の企業の割合が半数を占めている現状の中で、やはり雇用牽制度を廃止することはどうも納得がいかないわけです。雇用率制度がある中でも、先ほども申し上げましたとおり、企業は選択定体制などを設けて、選択とは名はかりで、本人の意思に反して退職させられてい...全文を見る
○糸久八重子君 改正案の五十五条ですけれども、労働大臣は、「事業主に対し、定年に関する制度の状況その他高年齢者の雇用に関する状況について」報告を求めることができるとしてあります。この場合、常用の高年齢者の雇用割合についても当然報告を求めるべきだと思いますけれども、いかがでございま...全文を見る
○糸久八重子君 改正法案では、服用率を廃止して、六十歳から六十五歳までを傘として六%、さらに、五人以上雇用している場合に高年齢者多数雇用報奨金を助成することになっておりますけれども、六十五歳以上の労働者の場合も含めるべきであると思いますけれども、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 六十歳代前半属の雇用対策についてお伺いいたしますが、労働省の高作齢者就業実態調査によりますと、男子の就業率というのは六十歳から六十四歳で七一%、六十五歳から六十九歳で五八・五%と、大変高い数値になっているわけですね。その就業理由というのは経済上の理由が八一・四%で...全文を見る
○糸久八重子君 六十歳前半届の就業率が高いということと、それからただいま大臣もおっしゃられたように、前半届の継続雇用が大切と、そう認識をしていらっしゃる。ですから、高齢化の一層の進展を考えるときには、やはり早期に六十五歳定年制を法制化すべきであると思うわけです。これにつきましては...全文を見る
○糸久八重子君 この開発協会が高年齢者雇用安定センターとして指定された場合に、本法律に基づく業務の範囲と現行の業務の範囲とにどのような違いがございますか。
○糸久八重子君 高年齢者雇用安保定センターという法律上の名称から更ける印象は、高年齢者雇用に関して何でも扱っているように見えるわけですね。聞こえるわけです。ここでは高年齢労働者が就職あっせんも受けられるのではないかという誤解を受けたりすることも考えられるわけですけれども、ちょっと...全文を見る
○糸久八重子君 都道府県の高年齢者雇用附発協会が雇用安定センターとして指定された場合に、その名称はどうなりますか。
○糸久八重子君 今回の改正案では、全国及び都道府県の開発協会が継続雇用に関する総付金の支給業務を行うために、高年齢者の雇用に関して重要な役割を担うことになるわけです。公共職業安定所で扱う場合と比較して、手続等でサービスの低下があってはならないと考えるのですけれども、この点の心配に...全文を見る
○糸久八重子君 高年齢者雇用開発協会の活動については、中央職業安定審議会の答申にも、「その活動について、関係者の意見が反映され」とあるわけですけれども、労働者側の意見も十分に反映されて適切に実施されていくように、労働省として的確に指導していくべきと考えますけれども、いかがでしょう...全文を見る
○糸久八重子君 次に、シルバー人材センターについてお伺いをさせていただきたいと思いますが、現在、シルバー人材センターの事業実績はどのようになっておりますでしょうか。最近の状況と、特にお聞きしたいことは、一人当たりの平均収入額、月額で結構ですが、それと一人当たりの平均就業日数につい...全文を見る
○糸久八重子君 シルバー人材センターについては、請負委託で就業していて、そして雇用関係にないわけですから、労災は適用されないわけですけれども、各シルバー団体では事故、災害が非常に多くて、何とか労災適用をしてほしいという要望が大変強いわけです。一昨年では横浜でも死亡事故があったとい...全文を見る
○糸久八重子君 シルバー人材センターは、これからの高齢社会ではますます発展といいますか。進展していくものと思われるわけですけれども、やはり仕事についているということは、そこには危険も伴うことも多々あるわけでございますから、より一層の充実につきまして御検討をお願いしたいと思うわけで...全文を見る
○糸久八重子君 職業訓練校の高年齢者向け訓練科の増設については、どういう状況になっておりますか。
○糸久八重子君 つい二、三日前の新聞の中に、東京都高齢者事業振興財団が五月から「高齢者のためのパソコン・ワープロ教室」を開設するための主従募集をした、ところが応募者が殺到して、九十六人の枠が募集初日の午前中で埋まってしまった、そして試験的に開いた研修で、参加した方たちから、非常に...全文を見る
○糸久八重子君 本法案は、女子の高年齢新の雇用の安定にも役立つものであると思いますけれども、法案の内容のうち、今後増大するだろうと思われます女子高齢者の雇用安定のための措置並びに制度を具体的にお挙げいただきたいと思いますが。
○糸久八重子君 婦人局長もお見えでございますので、最後に、男女別定年制は、雇用機会均等法の理念から見ても好ましくないわけでございますけれども、その辺の御見解を賜りたいと思います。
○糸久八重子君 終わります。  ありがとうございました。
04月11日第104回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第3号
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○糸久八重子君 去る二月三日から四日までの二日間にわたり、水谷理事、橋本理事、高木委員、抜山委員、青島委員と私、糸久の六名は本委員会及び高齢化社会の諸問題について和歌山県における概要を聴取するとともに、これと関連して特別養護老人ホーム喜成会、協栄白浜年金ホーム及び岡老人クラブを視...全文を見る
04月15日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第8号
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○糸久八重子君 昨年、本法が大幅に改正された後、広島のお母さんからの便りが届いたわけです。内容を簡単に紹介させていただきます。  母子寡婦連合会の研修会が開かれ、その中で、「東京や大阪ではサラ金取りたてから逃がれるための擬装離婚があり、これが児童扶養手当の切り捨てにつながった。...全文を見る
○糸久八重子君 特別児童扶養手当と障害児福祉手当、それから経過約福祉手当の引き上げ率の二・七%というのは、六十一年度の老齢福祉年金等の改善幅を考慮したわけですね。そして、特別障害者手当については五十九年度の二万円に対するスライドであったと思います。  しかし、今の御説明によりま...全文を見る
○糸久八重子君 大臣は、社会保障とか福祉に大変造詣の深い方と承っておるわけですけれども、精いっぱいの努力でこの程度ということは大変残念だと、そう思うわけでございまして、少々失望しておるわけですけれども、そこはやはり大臣が実力を発揮なさるところではないかと思うわけでございます。 ...全文を見る
○糸久八重子君 母子家庭の収入は、今おっしゃられましたとおり、一般世帯のまず半分以下ですね。生活のゆとりも大変乏しいと。その上、同じ母子世帯同士を比較した場合でも、離別世帯の方が大幅に死別世帯の収入を下回るという母子家庭、わけても離別母子世帯の置かれている大変厳しい状況が今明らか...全文を見る
○糸久八重子君 生活のゆとりのない母子家庭ともども、大臣の過大な御努力に対しての期待をしていきたい、そう思うわけでございます。  次に、児童扶養手当に関する所得制限の問題についてお伺いをしたいと思います。  本法律の今回の改正については、社会保障制度審議会の答申、これは六十一...全文を見る
○糸久八重子君 今、上限の三百万、それから全額支給される制限額の百七十一万の据え置きについての御説明があったわけですが、そうしますと、本来全額支給されるはずの人が一部支給停止を余儀なくされてしまうだろう。そして月額三万三千七百円となるはずの手当のうち、一万一千二百円がカットされて...全文を見る
○糸久八重子君 六十一年度の百七十一万円未満の非課税世帯が母子家庭の大体八四%くらいになるということも伺っておるわけですけれども、そういうことからしますと、今の御答弁は余り少ないのではないかというような気がするんですね。ですから、据え置きをされたために恐らくもっと多くの人たちが一...全文を見る
○糸久八重子君 こういうことで、例えば手当の打ち切り等がされたような場合には、これは手当の打ち切りだけで済まないで、例えば修学援助金、そういう修学援助金の打ち切りにも連動するわけですね。ですから、影響は非常に大きくなって、やはり生きる希望を失う人たちも多くなるのではないかなと、大...全文を見る
○糸久八重子君 関連してお伺いしたいんですけれども、政令で決められることになっている停止額がなぜ一万一千二百円なのか。せめて停止額の圧縮ぐらいは可能ではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 私、先ほど質問いたしましたけれども、停止額の圧縮ぐらいはできないのか。その辺はいかがですか。
○糸久八重子君 記録によりますと、ちょっと古いんですけれども、五十四年四月九日、衆議院の社労委員会で国民年金法等の一部を改正する法律案が審議をされたときに、大原代議士が、手当を高校卒業時まで支給せよと追及して、当時の厚生大臣、橋本厚生大臣ですが、大臣は検討すると約束をいたしました...全文を見る
○糸久八重子君 高校花学中、途中で打ち切られる、それは修学資金でということは、これはこの前の本法改正のときに私もお伺いして、同じような答弁で少しも前進がないと、大変残念に思うわけですけれども、やはり途中で打ち切られることによって高校を続けていくことが困難になるという家庭もあるわけ...全文を見る
○糸久八重子君 第一子の子の加算額ですね、月額一万五千円はどういう基準で決められたのでしょうか。
○糸久八重子君 一万五千円というその金額についてですね、どういうことで決められたのかと、そう御質問申し上げたんですが。
○糸久八重子君 一万五千円というのは、児童扶養手当の半額以下という、非常に低額な金額ですね。そういう意味では大変不満足なわけですけれども、障害母生家庭と夫婦とも障害者の世帯に児童扶養手当が支給されなくなった理由は何でしょうか。
○糸久八重子君 障害基礎年金の受給権取得後に妊娠をして子供が生まれた場合に、どうして子供の加算がされないのでしょうか。受給権取得後に加算が行われなくなると、既に障害者である人から生まれた子というのは、すべて加算の対象外となるわけですけれども、このことについてはどうお考えですか。
○糸久八重子君 子の加算は、障害基礎年金受給者によって生計を維持している場合の十八歳未満の子供、そして二十歳未満の障害者の子に支給されるとあるわけですけれども、このことは世帯単位に子の加算がされるのでしょうか。  例えばこういう場合です。夫婦ともに障害基礎年金受給者の場合、その...全文を見る
○糸久八重子君 確認をいたしますけれども、六十一年の四月一日以前に子供がいる障害指の夫婦の家庭、その家庭には夫にも妻にも子の加算がされるということですね。
○糸久八重子君 経過措置の児童扶養手当はどのような場合に支給をされますか。
○糸久八重子君 従来の支給額の確保と、それから夫が障害者である妻の期待権保護のためと考えられるわけですけれども、どうして女性障害者には支給されないのでしょうね。女性障害者の母の期待権は保護されないのでしょうか。
○糸久八重子君 年金において、父親の受給権と母親の受給権、父と母の扱いは違っているんだと言うんですけれども、やはり世帯をつくっている場合に、それは夫婦である場合には父親というのはわかるわけですけれども、母子家庭の場合には母親しかいないわけですね。そういう意味からいうと、やはりそう...全文を見る
○糸久八重子君 これまで厚生省は、専ら、障害基礎年金に子の加算がつくようになるので児童扶養手当との併給は行われないと宣伝をしてきたわけです。しかし、子の加算がされるのは障害基礎年金受給者のごく一部でしかないわけですはね。つまり、二十蔵以上で子のある障害者、それから四月一日現在で二...全文を見る
○糸久八重子君 障害基礎年金に一本化、拠出制、無拠出制年金の格差是正というのは、一九八一年の国際障害者年の「完全参加と平等」の理念に基づいて、障害者の所得保障を充実させるものとして行われたはずであります。ところが、児童扶養手当との併給制限によりまして、今後、子供を持つ障害者の世帯...全文を見る
○糸久八重子君 御存じだろうと思いますけれども、ここ数年来、かなり熟度の障害者が地域で暮らしたり子供を産み育てるような状況になってきております。これらの世帯においては児童扶養手当がもう唯一の育児保障なんですね。このような現状から見ますと、障害基礎年金と児童扶養手当との併給制限とい...全文を見る
○糸久八重子君 年金制度との関連がこれは深いわけですから、なんですが、しかし、これは厚生省の中で考えられるわけでしょう。例えば厚生省と労働省で考えるとかというような問題ではないわけで、やはり厚生省の中で十分この問題を早急に検討していただきたいということを強く要望したいと思うわけで...全文を見る
○糸久八重子君 厚生省としては、各都道府県にはモデルのようなものを示して指導をしていらっしゃるのですね。
○糸久八重子君 現在、東京都で行っております調書の内容というのは、必要以上にプライバシーを侵害しているし、部分的には二重の手間にもなっているわけです。申請時だけでなくて、現況期時にも、未婚の母子の調書とか遺棄調書とかを提出させているという現状があるわけですけれども、このことの指摘...全文を見る
○糸久八重子君 国としてきちんと行政指導をするように特に強く要望いたしまして、時間が参りましたので、私の質問を終わらせていただきます。
04月25日第104回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第4号
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○糸久八重子君 高齢化社会検討小委員会は、第 百回国会において設置され、高齢化社会の諸問題について調査検討を行ってまいりました。この間の調査結果につきましては、これまで二回の中間報告を行ってきたところであります。  前回の中間報告以来、参考人からの意見の聴取、委員派遣、都内視...全文を見る
04月25日第104回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第1号
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○小委員長(糸久八重子君) ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会を開会いたします。  調査報告書についてお諮りいたします。  本小委員会は、昭和五十八年十月五日、高齢化社会について検討することを目的として設置されて以来、三カ年にわたり調査を進...全文を見る
○小委員長(糸久八重子君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、委員会における口頭報告の内容につきましては、これを小委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小委員長(糸久八重子君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。     —————————————
○小委員長(糸久八重子君) この際、小委員長から一言申し上げます。  本小委員会は、高齢化社会について検討するため設置されて以来、世界一の高齢国という事態に対し、着実に対応するためにいかにすべきかという、極めて重大かつ困難な課題について三カ年にわたり調査検討を行ってまいりました...全文を見る
05月08日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第12号
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○糸久八重子君 労働保険制度をめぐる諸問題につきまして、労働省の基本的な姿勢をお伺いしたいと思います。  まず、予定されております労災保険法改正の目的は一体どこにあるのでしょうか。高齢化に伴う支払い額の増大に歯どめをかけて、そして労災保険財政における事業主負担を軽くするといった...全文を見る
○糸久八重子君 ただいま労働大臣の御答弁がございましたとおり、制度面の公平性を確保する、そして均衡を図る観点から是正することを内容としているとおっしゃられたわけですけれども、給付の内容そのものの改善についての取り組みはなされておらないわけですね。そして、年金の限度額の設定とか一部...全文を見る
○糸久八重子君 それでは次に、労働災害の動向についてお伺いします。  最近の労働災害の発生状況についてなのですが、ここ数年労働災害による死傷者数が減少してきておるわけですね。五十九年の場合には前年度比二・五%の減少、逆に死亡者が二千五百八十八人から二千六百三十五人へと少々増にな...全文を見る
○糸久八重子君 確かに、労働災害の発生は大企業よりも中小零細企業で非常に多く発生していると思われるわけですけれども、労働災害の発生における企業規模別の格差、どうして中小企業に発生率が多いのか、その辺の状況はいかがでございましょうか。
○糸久八重子君 次に、高年齢者の災害の状況なのですが、これも特徴的なものの一つとしてお挙げになられたわけですけれども、五十歳以上の死傷者数について、割合でも結構ですけれども、おわかりでしょうか。また、業種別に高年齢化による影響についての特徴があれば御説明を願いたいと思います。
○糸久八重子君 次に、一時に三人以上の死傷者を伴う重大災害について、最近の動向はどうなっておりますでしょうか。
○糸久八重子君 百四十一件でございますか。私が調べましたものを見ますと、五十九年度では百八十四件という資料があるわけですね。そして死傷者数が千百三十二名、前年度比が七・五%増ということになっておりますけれども。
○糸久八重子君 五十九年の数字でちょっと比較をしたいと思うのですけれども、労災の死亡者が五十九年では二千六百三十五名、基準局から出されております労働者災害補償保険事業年報五十九年度版というのがあるわけですけれども、それを見ますと死亡労働者数というのは三千八百三十九名となっているわ...全文を見る
○糸久八重子君 それから高齢者の問題なんですが、六十歳以上の傷病・障害年金受給者はどのくらいおりますでしょうか。
○糸久八重子君 それは傷病、障害含めて三万という数でございますか。
○糸久八重子君 障害年金受給者の一級から三級までの人数はおわかりですか、六十歳以上。
○糸久八重子君 この方たちの平均の年金額、わかりますか。
○糸久八重子君 今後、高齢被災労働者というのはやはりかなり増加していくことが予想されるわけですけれども、今までのところ、特に高齢被災労働者に着目した施策はなかったわけですね。  それで、昨年の十一月に高齢被災労働者に対する福祉援護事業についての調査研究会というのが中間報告を出し...全文を見る
○糸久八重子君 じゃ、これらの細かい内容につきましては後に質問を譲りたいと思います。  もう一つ特徴的なもので、新しい技術の導入による災害もふえてきているということをおっしゃられたわけですけれども、    〔委員長退席、理事佐々木満君着席〕 今後、経済のソフトサービス化とか...全文を見る
○糸久八重子君 どういう積極的な施策を講じていかれますか。
○糸久八重子君 大臣、災害はあってはならないわけです。労働災害防止対策をとにかく積極的に推進していかなければならないわけですけれども、労働大臣の御決意のほどをお伺いしたいと思 います。
○糸久八重子君 それでは次に、技術革新の著しい進展で、労働者の労働態様も大きく変わってきている、そして新たな身体的な障害も出てきているわけですが、特にその中でVDT作業者の労働安全衛生対策についてお伺いをしたいと思います。  多くの企業でオフィスオートメーション化が進んでおりま...全文を見る
○糸久八重子君 作業時間が長くなりますと、疲労は蓄積しますね。一日のVDT作業時間につきましては、総評とか同盟とか、それからマスコミ・文化共闘のガイドラインでは、四時間以内としておるわけです。また、昨年九月の日本産業衛生学会委員会報告のVDTに関する勧告においても四時間を超えない...全文を見る
○糸久八重子君 指針の中に休息時間の設定は盛り込んだとおっしゃったわけですけれども、例えば四時間以内の作業時間で、三十分でその疲労の蓄積がとれるとした場合、四時間以上、例えば五時間の作業時間があった場合には、三十分では疲労の蓄積が回復できないという状況もあろうと思うんですね。だか...全文を見る
○糸久八重子君 それではこの際、VDT作業が異常妊娠とか異常出産の原因でないことが実証されるまで、妊産婦をVDT作業に従事させてはならない措置をとるべきではないのでしょうか。
○糸久八重子君 いずれにいたしましても、VDT労働というのは大変ないろいろな障害が出ているわけです。この際、VDT労働を有害業務として年二回程度の定期健康診断を義務づけるべきではないかと思いますけれども、その点はいかがでしょう。
○糸久八重子君 VDT労働が健康に与える影響についてですけれども、実態調査はなさったことはございますか。
○糸久八重子君 その調査の結果に基づいて、健康異常とVDT作業についての因果関係、その究明はまだ完全にはしてないということなのですね。
○糸久八重子君 その指針の普及徹底はどのようにして図っていらっしゃいますか。
○糸久八重子君 そういうわけで、各県各基準監督署がこれに基づいて企業を指導するということになるわけですから、先ほどから話題になっておりますけれども、作業時間の上限設定をなるべく短い方が望ましいとかというようなそういうあいまいな規定では、どの程度に指導していいのかやはり各基準監督署...全文を見る
○糸久八重子君 調査をしている他の三件というのは、具外的にどういう身体的な状況があったのかおわかりですか。
○糸久八重子君 わかりました。  私が持っております資料の中で、茨城の方なんですけれども、作業を始めて三カ月後に視力が急速に衰えて、今まで一・五だった視力が〇・三に落ちてしまった、そして労災認定の申請をしたんだけれども、因果関係がはっきりしないというので却下になったということを...全文を見る
○糸久八重子君 とにかく、先端技術産業がまず ますふえていきまして、こういう事例はふえてくると思うのですね。一度健康障害になった場合、例えば目の障害になった場合に、〇・三のものがまた一・五に復活するということはとても考えられない。そういう意味ではやはり早急にこれらの問題には対処...全文を見る
○糸久八重子君 年齢階層別の最高限度額それから最低限度額を決める場合にどのような基準によって策定していくのか、その策定基準について明らかにしていただきたいのですが。
○糸久八重子君 男女の賃金格差とか学歴による賃金格差は、基準策定に当たってどのように考慮するのですか。
○糸久八重子君 労災保険審議会の建議の中でこう言われているのですね。「また他方では、きわめて高額の年金受給者が存在し著しく均衡を失する等の問題がある」、としてあるわけですが、「きわめて高額の年金受給者」、今三十名程度と言ったのですが、どのような範囲でそのように見ていらっしゃるので...全文を見る
○糸久八重子君 今回の年齢階層別の最低限度額、最高限度額の導入によりまして、現在の年金受給者のうち、改善措置を受ける者と最高限度額を超える者は、年齢階層別でそれぞれ何人おりますでしょうか。
○糸久八重子君 最高額年金者の存在は、被災時の業務が繁忙期であったため賃金が高かったこととか、それから年金における賃金スライドの適用によってそうなったにすぎないわけですね。現行の労災年金については、給付額が被災直前三カ月間の平均賃金に基づいて算定されておりますね。しかし、三カ月程...全文を見る
○糸久八重子君 労災補償保険審議会の委員の方方が諸外国に調査にいらしたようですね。  諸外国での給付の算定基礎はどうなっておりますか。
○糸久八重子君 給付の算定基礎、日本の場合では三カ月ですけれども、例えば西ドイツ、フランス、英国ではどうなっておりますか。
○糸久八重子君 お願いいたします。  年功賃金体系が給付額に反映されていないという点は、かねてから問題として指摘されていたことですけれども、特に賃金の低い若年時に被災した労働者の場合は、中高年に達しても若年時の低額の賃金を基礎にした給付しか受けられないわけですね。今回の改正案で...全文を見る
○糸久八重子君 労災被災者の生活実態なんですが、審議会に出されました労働省の資料によりますと、補償年金受給額の実態を年齢別に最高クラスを見てみますと、傷病年金一級の場合、四十歳から四十四歳で年平均が三百九万九千円、それから障害等級一級、三十歳から三十四歳で三百三十三万一千円、遺族...全文を見る
○糸久八重子君 労働災害を受けることによって働くことができなくなった。そして、確かに労災の目的というのは稼得能力の補てんなのですが、もし仮に労働災害を受けなかった場合には、それなりの生活能力、それだけの賃金を得ることが可能であったわけですから、そういう意味からいいますと、やはり稼...全文を見る
○糸久八重子君 現行の給付基礎日額の最低保障額は三千二百十円、この額はどのような水準をもとに決められているのでしょうか。
○糸久八重子君 この最低保障額三千二百十円、これは今後引き上げを検討すべきではないかと思いますけれども、その辺はいかがですか。
○糸久八重子君 最低、最高限度額の設定の額ですけれども、その額の改定はいろいろな関連するものがあるということなんですけれども、賃金構造基本統計調査結果に基づいて毎年行うことになるのでしょうか。最低、最高限度額改定の周期についてはどういうふうに考えておられますか。
○糸久八重子君 今回の改正案によりまして、法改正の施行後被災して年金給付を受けるようになった場合に、その最高額はどのくらいの額になりますか。
○糸久八重子君 そうしますと、例えばボーナスを含んだような場合、年額になりますと大体どのぐらいになりますか。
○糸久八重子君 かなりの低額になってしまうわけですけれども、制度改革の前と後での急に不利になる人ですね、なるべく出さないように経過措置を考えていかなければならないのではないかと思いますけれども、改正時における既裁定者に対する取り扱いはどのようにするのでしょうか。
○糸久八重子君 法の改正前後で年金の最高額については非常に差が生ずるわけですけれども、改正後に被災して年金を受給する場合に、給付基礎日額が最高限度額を超える者につきましては、その最高限度額のラインに引き下げるのではなくて、制度改正に伴う何らかの激変緩和の措置を考えていかなければな...全文を見る
○糸久八重子君 年金については一年間というのが諸外国の例だということなので、日本の場合でも三カ月ということではなくて、ぜひその辺の期間の問題も十分御検討いただきたい、そう思うわけでございます。  ここに団体からの要望事項が来ておりまして、このことについては、参議院の社労委員会で...全文を見る
○糸久八重子君 ただいまおっしゃられましたとおり、この方たちの場合には、受傷という第一損傷と同時に、下半身不随という後遺症があるわけですね。そしてその後遺症の悪化に伴って死亡するという例が非常に多い。この後遺症というのはやはり業務上の疾病によって生じたわけですから、当然因果関係と...全文を見る
○糸久八重子君 それからもう一つなんですけれども、改正時既に六十歳以上の受給者と、改正後六十歳に到達した受給者に対して慰謝料とか退職金に相当するものを支給してほしいという要望もございますね。  給付基礎日額の最高限度額を我が国の賃金水準に照合させて低額に抑えてあるわけですけれど...全文を見る
○糸久八重子君 患者同盟の方たちはこう言っていらっしゃるんですよ。六十歳以上の賃金構造対象労働者というのは、定年退職をしてそして退職金を受給する。その後再就職の場合は賃金が低くなってくるわけですけれども、だから六十歳以上の労働者の賃金というのは、賃金構造のように低水準になっていく...全文を見る
○糸久八重子君 従来よりもやや改善されたとしましても、今回の改正案によっても、通勤災害として認定される範囲はまだまだ大変狭いのではないかと、そう思います。  日本の国の労働者というのは、非常に通勤に長時間を必要としていますね、そして労働時間も長時間であると。そうすると、通勤経路...全文を見る
○糸久八重子君 通勤経路の逸脱、中断中の災害であっても、例えば日用品の購入とか、日常生活上必要な行為を行っている場合の災害こそ通勤災害の保護制度の対象とすべきではないかと思うんですけれども、正常な通勤経路に服した場合だけでなくて、逸脱中の経路についても考えていっていかなければいけ...全文を見る
○糸久八重子君 近年、単身赴任の方たちが非常に増加しておるわけですけれども、この方たちというのは、週末自宅に帰って月曜日に職場に帰るというような形、もしくは一月にそういう形をとる。特に、週休二日制を導入している企業も多くなっているわけですから、金曜日に帰って月曜日に行くというよう...全文を見る
○糸久八重子君 労災法の制定時から見ますと、いろいろやはり事情というのは大きく変わってきているわけです。ですからそういう場合に、やはり変わってきた事情に対応していくような方策をとっていかなければいけないのではないかと思います。  例えば単身赴任者の場合でも、家族と一緒に生活をし...全文を見る
○糸久八重子君 実はこういう例があるんです。昨年の八月十二日の日航機の事故なんですが、たまたま123便に乗り合わせて亡くなりました大阪の方でございます。この遺族から、出張を兼ねた帰省中の事故として労務災害の申請をしたけれども、これは事業所が千葉にあるわけですけれども、千葉の労働基...全文を見る
○糸久八重子君 それから、出張を兼ねた帰省中の事故死が労務災害に当たるかどうかという先例がなかったというんですね。こういう先例は本当にありませんでしたか。これは千葉の基準監督署がそう言っているわけですけれどもね。
○糸久八重子君 それでは、そういう実例があって労災の適用になっているのかどうかということは、また調査をしてお知らせ願いたいと思います。  大変時間がなくなってしまいましたが、それでは、はり、きゅう治療労働者に対する補償打ち切りの問題についてお伺いをします。  五十七年五月の三...全文を見る
○糸久八重子君 打ち切り手続の問題なのですけれども、打ち切られた労働者がその理由や根拠を求めても、通達が本省から来ていて、監督署長や審査官はそれに拘束されるから打ち切らざるを得ないというふうに回答するということなのです。被災労働者が医学上の所見を添えてはり、きゅう療養給付を請求し...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、細かい問題についてお伺いしたいと思いますが、建議の中に書かれてある特別加入制度の合理化の問題ですが、特別加入しようとする者のうち、業務歴から見てじん肺とか振動障害等の職業性疾病にかかっていると考えられる者に対しては健康診断書を提出させるとあるわけですけれ...全文を見る
○糸久八重子君 特別加入制度の大きな意味というのは、労働災害や職業病被災者に対する救済幅を拡大していくところにあるはずではないかと思いますけれども、こういうように特別加入者に対する事前の健診の義務づけというのは、保険への加入または保険給付の対象を制限しようとするものではないかと思...全文を見る
○糸久八重子君 もう一つ、省令事項の中で意見書の提出というのがございますね。保険給付請求事案について、支給決定前に事業主は意見の申し出を書面により行うことができることとする。このことなのですけれども、労災害議会の中の使用者側の強い意見があったと聞いておるわけですけれども、この背景...全文を見る
○糸久八重子君 労災認定とか補償給付への使用者側の異議申し立てができるようにして、そして最終的には、労災認定、補償給付の決定を使用者側の同意がなければ不可能という状況にしようとする意図があるのではないかと考えられるんですけれども、そういうことはございませんね。
○糸久八重子君 この意見書の提出の件ですけれども、このことは、労働協約による上積みの補償とか、それから民事裁判での損害賠償請求という被災労働者の権利行使を不利にすることになるの ではないかと大変心配されているわけです。申し立て制度の新設がやがては不服審査制度にまで及んで、被災労...全文を見る
○糸久八重子君 ただいま議題となりました育児休業法案につきまして、日本社会党を代表いたしまして、提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  我が国における人口の高齢化は急速に進んでおり、出生率の低下と相まって、来るべき社会の担い手となる児童の健全育成が一層重要な問題となって...全文を見る
05月13日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第13号
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○糸久八重子君 大臣並びに水田援護局長、このたびの中国人養父母の扶養費問題の決着、本当に御苦労さまでございました。私もこの日の早く実現することを首を長くして待っていた一人でございます。  実は、一昨年の七月に黒竜江省の養父母代表団五名を千葉県でお招きいたしまして、そのときの団長...全文を見る
○糸久八重子君 今回の合意が完全に中国側の要求を満たすものであるということで、本当によかった、そう思うわけでございます。本当に御苦労さまでございました。  今の御説明の中に、扶養費は六十元、孤児一人につき養父母一人ということでございますけれども、すさまじい混乱の中で、何人かの中...全文を見る
○糸久八重子君 現地の養父母に対する報恩措置に関連してお伺いをしたいわけでございますけれども、私ども千葉県では、日本人孤児の養父母に感謝する実行委員会が、先ほどもちょっと触れましたけれども、五十六年の十二月に超党派で結成されまして、「謝謝中国」募金活動とか、それから養父母の日本招...全文を見る
○糸久八重子君 孤児の総数のことについてでございますけれども、今のところ二千百三十五人と認識をして、本年度に七百人の孤児全員を招待して訪日調査を概了する方針のように承っておるわけでございますけれども、そもそも、孤児の総数についてどのような認識をしていらっしゃるのか。敗戦に至るまで...全文を見る
○糸久八重子君 恐らく、広い中国のことですから、実態調査等も大変無理ではないかと思うし、また積極的な孤児の掘り起こしもできないという状況にあると思われるわけですけれども、やはり六十一年度で概了するという形ではなくて、引き続きという大臣の御答弁をお伺いいたしまして本当に安心をしたわ...全文を見る
○糸久八重子君 孤児の方が帰国をいたしまして、日本社会に溶け込んで、そして自立をするための第一歩は、何といっても日本語の習得と基礎的な生活習慣の違いをマスターすることでございます。定着促進センターでは、日常会話レベルの日本語研修と生活指導が行われているようでありますけれども、この...全文を見る
○糸久八重子君 確かに、社会に出て生きた日本語を吸収することによって早く体得するということは、理論的にはわかるわけですけれども、厚生省がまとめました帰国孤児の生活実態調査を見てみましても、男性孤児でも就労している者は七四%、そして帰国後三年程度経過した時点においても約半数の世帯が...全文を見る
○糸久八重子君 先ほど御答弁にもございましたけれども、本年度から従来の生活指導員の業務に日本語指導が加えられまして、派遣日数も七回になるようでございます。しかし、これで万全の態勢と言えるのかどうか、やはり大変疑問でございます。  夢にまで見たあこがれの祖国で言葉が通じないために...全文を見る
○糸久八重子君 先ほどの質問の中にも入れましたけれども、東京に残留孤児だけの租界のようなものが形成されていると。その点についてはどのように対処していくのですか。
○糸久八重子君 ただいまの問題は、東京に身元引受人がいる場合だけではなくて、研修センターから出てそれぞれの身元引受人のところへ行って各県に散らばるわけですね、そこの地域の生活になじめないで、そして東京にいる孤児同士の友人を頼って上京してきてしまうというケースがたくさんある、そう聞...全文を見る
○糸久八重子君 日本語教育の面につきましてはボランティアの方たちが本当に苦労をしてくださっているけれども、苦労の割にはその実が上がっていないというようなことも一部伺っている部分もございます。そういう意味では、今、局長がおっしゃいました質のよい講師を採用するということ、本当にこれは...全文を見る
○糸久八重子君 来年度の予算要求に向けて力いっぱい取り組んでいただきたい、そう思うわけでございます。  それから、肉親の判明率が回を重ねるごとにだんだん低下をしてまいっておるわけでございます。昨年度は二割台にまで落ち込んでしまったということで本当に心配なんですけれども、やはり残...全文を見る
○糸久八重子君 単に滞在日程を延ばすだけでは、そして便々と身内、肉親があらわれるのを待っているだけでは決して判明率は高まらないと思うのですね。特に満蒙開拓団という形で集団的に中国に送り込まれた特定の県があるわけですね。ですから、そういうところの中で特に身内、戦中に中国へ行っていた...全文を見る
○糸久八重子君 帰国をしないで中国にとどまっている孤児についても、例えば定期的な観光旅行などの里帰りを養父母ともども一緒に行うというような、そういう対策を考える時期に来ているのではないかと思いますけれども、これらについての検討の余地はございますか。
○糸久八重子君 先ほどのお話の中にも、例えば日本語教育等の場合とか、それから促進センター等も民間の力をかりてというお話があったんですが、私はその辺は余り賛成できなかったのですけれども、本来的にはこれは、国が政策的に中国の東北部に送り込んだということですから、全面的にやはり国が責任...全文を見る
○糸久八重子君 はり・きゅう療術師についてはいかがですか。
○糸久八重子君 その問題はまた後でもう少し詳しく検討していきたいと思いますけれども、時間が残り少なくなりましたが、まだ幾つか残っております。  実は、孤児世帯が生活保護を受けている、そして生活保護の制度では、せっかく就職して賃金を得ても、その分が収入認定をされるわけで保護費が削...全文を見る
○糸久八重子君 次に、孤児の老後の所得保障策についてお伺いをしたいわけです。  昨年の年金法の大改正で、在外期間が空期間として算入されることになったわけですけれども、四十歳代になって帰国した孤児は当然のことながら加入期間が大変短い。そしてその上、生活保護の受給とか低所得のための...全文を見る
○糸久八重子君 懇談会の提言に、公的年金を補足する手段としての私的年金の活用ということも書かれておるわけですけれども、それも一法と思うのですが、それらの検討の余地はございますか。
○糸久八重子君 まだお伺いしたいことがあるんですが、時間が参りました。  中国のことわざに、一点突破全面遂行という言葉がございます。養父母の扶養金が解決したことを突破口といたしまして、中国残留孤児問題にかかわるすべての施策が全面遂行になるようにお願いをいたしたく、大臣の御決意を...全文を見る
○糸久八重子君 ありがとうございました。よろしくお願いします。  終わります。
○糸久八重子君 ただいま議題となりました公衆浴場法の一部を改正する法律案につきまして、日本社会党、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合、二院クラブ・革新共闘を代表いたしまして、提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  本年は、売春防止法制定三十周年に当たる年であ...全文を見る
05月15日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第14号
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○糸久八重子君 私は、公共職業安定所等にかかわる国会承認につきまして若干御質問させていただきたいと思いますが、まず、大臣にお伺いをしたいと思います。  職業安定行政の使命というのは、申すまでもないことなのですが、労働者の失業の予防を図るとともに、失業者の生活の安定と再就職の促進...全文を見る
○糸久八重子君 地域の実情の変化に対応して、円滑で効率的な行政体制の整備というのは確かに必要なわけですけれども、臨調の最終答申によりますと、「支所・出張所等については、行政組織の減量化・合理化を一層推進するため、」「全体として五年間を目途に一二%程度整理統合する。」としてあるわけ...全文を見る
○糸久八重子君 そうしますと、やはり六十三年度末までには臨調の答申のように六十カ所は減らしていくと、整理をするということなのでございますね。私、先ほども申しましたとおり、最初に臨調の数が示されていて、その数に合わせて整理をしていくというのは何かおかしいのではないかと、そう思うわけ...全文を見る
○糸久八重子君 それでは具体的に、兵庫県の場合に現在三カ所の出張所が統合されて一カ所になる。統合するこの背景事情は具体的にどういう事情があるのか。それから飾磨と網干の公共職業安定所を統合する背景事情についても簡単に説明をしていただきたいと思います。
○糸久八重子君 今の兵庫のように、安定所の数が減るということは地域の労働市場に与える影響が懸念をされるわけですけれども、行政サービスの水準が低下しないように、人員面とかそれから予算面の手当てについて十分配慮をすべきだと思いますけれども、どのように対応をするのでしょうか。
○糸久八重子君 今回、公共職業安定所やその出張所を分室へ降格させる例が幾つかあるわけですけれども、出張所と分室の違いはどこにありますか、業務内容とか人員について明らかにしていただきたいのですが。
○糸久八重子君 統合や新設に関しましては、地方自治法の百五十六条によりまして国会承認を求めることになっておるわけですけれども、廃止の場合は法にはうたっていないわけですね。しかし、地域の労働市場への影響を考えますと、職安やその出張所を廃止する場合や、それから分室に降格させる場合こそ...全文を見る
○糸久八重子君 五十七年度から五カ年計画で総合的雇用情報システムの開発を労働省は行っているようでございますけれども、計画の実施状況につきまして明らかにしていただきたいのです。
○糸久八重子君 職安においての職業紹介業務については、いかに地域の労働市場の中でシェアを高め労働市場に影響力を持っていくかは、これは大きな政策的な課題であると思います。各種の広告とか、それから求人情報誌等がシェアをどんどん伸ばしている中で、さらに労働者派遣事業法が制度化されたわけ...全文を見る
○糸久八重子君 今回の再編整理によりまして、公共職業安定所は一カ所減、そして出張所は五カ所減となります。従来安定所の数は、先ほども御答弁の中にありましたけれども、四百八十一カ所、そして出張所は百二十九カ所で推移をしてきたわけでありますけれども、そういう意味からいいますと、今回削減...全文を見る
○糸久八重子君 終わります。
07月22日第106回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第1号
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○糸久八重子君 会長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
10月30日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第2号
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○糸久八重子君 労働大臣御就任おめでとうございます。御活躍を期待いたしております。  きょう私は、ことしになりましてから施行されました男女雇用機会均等法と労働者派遣法に関連をして質問をさせていただきたいと存じます。  最初に、男女雇用機会均等法についてなのですけれども、本法律...全文を見る
○糸久八重子君 均等法元年での労働省の職場の中、その中での対応とかそれから取り組みとか職員の意識などその辺につきましてはいかがでございましょうか。
○糸久八重子君 均等法施行後の第一期生であります来春の学卒者、これらの人たちに対しての募集とか求人、それは法施行によってどのような影響がありましたでしょうか。また、四年制とそれから短大生につきましてそれぞれ御説明をいただきたいと思います。
○糸久八重子君 短大生についての最終的なまとめ、いつごろまでにできますか。
○糸久八重子君 機会均等法は、三条で女子労働者の自主的な能力開発を、そしてまた二十三条で国や都道府県、雇用促進事業団での職業能力開発の促進を定めておるわけでございます。男性に伍して働く女子は自分の職業能力、専門性を高める努力が必要不可欠でございます。国はその努力に対応した環境づく...全文を見る
○糸久八重子君 先ほども御答弁の中にございましたけれども、毎年六月に男女雇用機会均等月間を設けていらっしゃる、またそのようにお伺いしているわけですけれども、ことしの均等月間の行事とか活動内容、そしてその効果とか反省点とか、お伺いさせてください。
○糸久八重子君 来年の月間の活動内容、スケジュール策定に当たりましては、女子の労働者の意見を十分に反映させるようにしていただきたいということを要望をさせていただきたいと思います。  次に、機会均等法や改正労働基準法の施行が婦人の生活にどのような影響を与えているかにつきまして、日...全文を見る
○糸久八重子君 浜本議員の質問の中にもございましたように、構造不況業種とか円高不況業種等に属する問題で大変今失業状況等も進んでおるわけですけれども、そういうようなところで採用とか配置とか訓練とか解雇等の面で女子差別が行われているのではないかなと、こう危惧するわけですけれども、その...全文を見る
○糸久八重子君 今の御答弁の中にもございましたけれども、それに関連いたしまして、都道府県の婦人少年室とか機会均等調停委員会に対する訴えの問題なんですが、全国的にどういう状況になっておりますでしょうか。何か新聞の報道によりますと、東京婦人少年室などにはかなりの件数が寄せられていると...全文を見る
○糸久八重子君 冒頭に大臣の御決意は伺ったわけでございますけれども、いずれにいたしましても、本法律を円滑に施行していくためにはかなりやはり行政的な指導も大事だろうと思いますけれども、そういう意味での大臣の御決意をお聞かせください。
○糸久八重子君 どうぞ円滑に施行されていくようによろしく御努力を願いたいと思います。  続きまして、これまた施行されてからまだ日が浅いわけでございますけれども、労働者派遣法につきまして二、三お伺いをさせていただきたいと思います。  まず、許認可件数でございますけれども、施行時...全文を見る
○糸久八重子君 施行時の対象業種が十三業種でございまして、その後十月一日からテレビ番組の制作とか編集とか、それからプラント機器などの設計、製図も加わったように伺っております。今の五千百七十件数を業種別に見た場合、特徴点とかその背景とかどうなっておりますでしょうか。
○糸久八重子君 企業の減量経営とか、それから技術革新など専門的な仕事が非常にふえているわけですけれども、即戦力としてこの派遣労働者というのは脚光を浴びているわけですね。それぞれの事業所で働いております派遣労働者の実数ですけれども、どのくらいと把握されておりますか。
○糸久八重子君 それでは、また後ほどそれはお知らせ願いたいと思います。  コンピューター関係の派遣労働者は一月大体百から二百時間程度の残業を余儀なくされている、非常に疲れているという指摘もあるわけですけれども、この辺の実態は把握されていらっしゃるかどうか。それからまた、コンピュ...全文を見る
○糸久八重子君 情報処理には男性の常勤型が多くて、事務処理には登録型の女性が圧倒的に多いと言われているわけですけれども、その実態はどうなっておりますか。  また、常勤型に男性が集中して登録型に女性が集中するようなことになれば、雇用機会均等法の目的や精神から見て好ましくない事態で...全文を見る
○糸久八重子君 大手商社が系列グループ間に人材を送り出すために派遣会社をつくったり、また構造不況に陥っている造船会社などが余剰人員の再就職先を確保しようと参入するケースがあると聞いているわけですけれども、労働者派遣事業がこのように利用されることは派遣法の趣旨に反するのではないかと...全文を見る
○糸久八重子君 法制定以後、類似請負といったもぐりの派遣事業というのはなくなっておりますでしょうか。このような違法な事業に対しては、行政処分とか司法処分を含めた、厳重に、厳正に対応していくべきではないかと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○糸久八重子君 電話番号の二一二—六六三七、これは派遣一一〇番でございます。派遣労働者の悩みや相談に応じる相談室が法施行と同時に開設をいたしまして、現在まで五十件の悩みや相談があったと聞いております。コンピューター関係のものが主で、内容は、派遣の途中で打ち切りをされたとか契約と労...全文を見る
○糸久八重子君 派遣法の目的は、労働力の適正な需給の調整と派遣労働者の保護及び雇用の安定を図るとあるわけです。本法が適切に運用されない場合は、派遣労働者の保護や雇用の安定が図られないで、むしろ逆に常用雇用労働者の代替を促すことにもなりかねないと思います。  大臣のこの法律につい...全文を見る
○糸久八重子君 ありがとうございました。終わります。
11月05日第107回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第2号
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○糸久八重子君 きょうは先生大変有意義なお話をありがとうございました。先生は文部大臣を御経験でいらっしゃいますけれども、今先生のお話の中で外国の日本人学校の例を引くまでもないことですが、日本の文部行政というのは大変閉鎖的であるのではないかと、そう考えるわけでございます。形だけでは...全文を見る
11月25日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第3号
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○糸久八重子君 私は、児童扶養手当問題につきましてお伺いをさせていただきたいと思います。  児童扶養手当につきましては、百二国会の中で一部改正案の審議をいたしました際に衆参両院で論議をいたしましたわけですが、解明できなかった部分についてお伺いをさせていただきます。  最初に確...全文を見る
○糸久八重子君 離婚した夫が養育費を送っている場合にも児童扶養手当は支給されます、民法上父に養育義務があるからということを伺っておるわけですけれども、よろしゅうございますね。
○糸久八重子君 事実婚の場合なんですけれども、これは法律婚に準じた扱いがされているわけですから、事実婚を解消した場合でも児童扶養手当支給の対象にしておりますね。
○糸久八重子君 そこで、事実婚を解消した後、夫であった男性が養育費を送金している場合も児童扶養手当は支給されますか。
○糸久八重子君 しかし、実際には定期的な仕送りがあれば受給権はないという窓口解釈が非常に多いと聞いておるのです。そこで、取り扱いの実情を調査して、その結果を報告していただけますでしょうか。
○糸久八重子君 年金制度での事実婚の認定要件について簡単に説明をしていただきたいのですが。
○糸久八重子君 社会通念上夫婦の共同生活と認められる事実関係、それを証明するものはどういうものを必要といたしますか。
○糸久八重子君 年金制度の事実婚については、ただいま御説明がありましたとおり、住民票だとか給与表だとかというようなことで、私生活をとやかく言わない書類主義なわけですね。事実婚の解消支給事由として児童扶養手当の認定請求をする場合に、本人の申し立て書と民生委員や児童委員等の証明のほか...全文を見る
○糸久八重子君 大臣にお伺いするんですが、ただいまのやりとりのように、児童扶養手当と年金とでは事実婚の認定方法が違うわけでございます。年金は私生活をとやかく言わない書類主義である。そして児童扶養手当は私生活を根掘り葉堀り聞き出す私生活介入主義である。今答弁でございましたとおり、年...全文を見る
○糸久八重子君 行政は国民のプライバシーをのぞくことを最小にし、そして行政情報を公開することは最大でなければならないと思うのですけれども、行政努力の方向といたしまして、総務庁、厚生省、このことについてお認めになりますか。
○糸久八重子君 秘密文書の取り扱いについては、四十年の四月十五日、それから五十五年五月二十七日の閣議了解事項として、期間を明記するよう書かれておるわけですが、厚生省文書保存規程によりますと、秘密文書は期限を付して指定するということにはなっていないようですけれども、これについてはい...全文を見る
○糸久八重子君 秘密文書取扱規程に基づく秘密文書は何件ございますか。そしてそのうち期限を付してあるのは何件でしょうか。
○糸久八重子君 総務庁にお伺いしますけれども、厚生省のように一般文書管理規程とそれから秘密文書取扱規程の二本立てになっている省庁はどこどこでしょうか。
○糸久八重子君 それですべてでございますか。
○糸久八重子君 そういう文書規程等につきましてはやはり総務庁が速やかに集めまして、各省庁の了承を得て公表すべきであると思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。  次に、国際障害者年、一九八一年だったわけですけれども、それ以来厚生行政はノーマライゼーションを理念の一...全文を見る
○糸久八重子君 厚生省における共同保育事業というのは保育所での障害児受け入れを促進するためのものと思いますけれども、この点につきまして二つお伺いをいたします。  一つとしては、もちろんこれはノーマライゼーションの理念に基づいて実施していると考えてよろしいでしょうか。それからもう...全文を見る
○糸久八重子君 一般の保育所で障害児を受け入れて保育する場合には、例えば国庫補助の対象にするとか、それから受け入れるところの保母をふやすとか、そういう行政を厚生省は行っていらっしゃいますね。  ところで、文部省にお伺いいたしますけれども、文部省は幼稚園での障害児受け入れについて...全文を見る
○糸久八重子君 ノーマライゼーションは、厚生行政だけでなくて政府全体に共通した理念だと思います。総理府には障害者対策推進本部が設置されておりまして、総理大臣が本部長そして厚生大臣は副本部長を務めておいででございます。ですから、文部省が学校教育の場でノーマライゼーションにもっと積極...全文を見る
○糸久八重子君 先ほど高等教育部門での御答弁がありましたけれども、障害者の大学入学状況を見てみますと、国際障害者年前後は五百名を超えておりまして非常に多かったのですけれども、六十年度は四百二十三名と減ってきておるわけであります。これは障害者受験について門戸を閉ざしてきている傾向に...全文を見る
○糸久八重子君 視覚それから聴覚障害者を対象とする職業教育中心の国立短大をつくるという文部省構想が動き出しているようですけれども、障害者の一般大学受け入れの努力が遅々として進んでいない現状の中で、大変これは反発が出ているわけですね。この技術短大設置を急ぐ前に、一般大学の受け入れに...全文を見る
○糸久八重子君 意見も含めて最後に。  身障筑波技術短大の構想につきましては、反対集会等も開かれておるわけですけれども、既にある専攻科とほとんど同一の学科を設置して、修業年限も同じく三年であるということは、短大卒業生と専攻科卒業生との間に就職上、身分上の格差をつくることになるの...全文を見る
12月09日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第5号
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○糸久八重子君 今回の老人保健制度の見直しは、臨調・行革路線の中、毎年度マイナスシーリング予算編成の中で社会保障にしわ寄せされた財源捻出策として考えられたものであると私どもは理解しております。そしてそれを国民連帯、世代間の負担の公平に名をかりて、狭い範囲の、しかも誤った公平論を振...全文を見る
○糸久八重子君 さらりとお伺いいたしますと大変きれいな言葉で飾られているわけですけれども、大変この中身には問題点がたくさんございます。逐一ただしていきたいと思うわけですが、最初は退職者医療制度の問題でございます。  退職者医療制度の六十一年度の加入見込み数はどのようになっており...全文を見る
○糸久八重子君 政府の当初の見込みの延長線で考えるといたしましたら、その数はどの程度となっていると考えられますか。
○糸久八重子君 厚生省は五十九年度のスタートの時点で四百六万二千人、そして六十年度はそれを前提に四百二十三万九千人の加入を見込んでいたわけですが、大きな見込み違いを生じたわけですね。つまり、退職者医療制度の創設に伴って国保への補助率を引き下げたことが市町村へ大きな財政影響を与えた...全文を見る
○糸久八重子君 その額の補てん措置はどのように図っていく考えですか。
○糸久八重子君 ただいま説明がございましたけれども、つまり、国民保険の退職者医療制度の創設、それに伴う国庫負担率の引き下げ、それが大きな見込み違いを生じた。だから、被用者保険側から支援してもらおうと。今回の改正のねらいの一つはそこにあったのではないか。そのことが何か明確になってき...全文を見る
○糸久八重子君 国民健康保険の国庫負担率を引き下げたけれども、おいおいは加入がなされているとは言いますけれども、やはりそれに見合う制度が、その見込みどおりに加入者がなかった。この財政の影響について他制度の被用者側の拠出方法を改めて、負担額を増加させて補てんさせるという理屈はどこに...全文を見る
○糸久八重子君 増税なき財政再建を標榜する政府が、国庫負担率は引き下げて、一方では国保の見込み違いから生ずる国保財政の影響額を被用者側に押しつけるという道理がどうしても理解できないわけです。これは実質的な増税と見ても間違いではありませんね。
○糸久八重子君 その辺も大変問題が残されておるわけですけれども、私はきょうはトップの質問でございまして、一応総当たりということでございますから、この中身の問題につきましては次の質問者に譲りまして、次に、一部負担の問題についてお伺いをしたいと思います。  まず、健康保険法制定当時...全文を見る
○糸久八重子君 数が少なくなってきているというのは、厚生省の行政指導強化の中で肩がわり中止に追い込まれている状況にあるのではないかと思うわけですけれども、憲法の保障する地方自治と老人の健康権、そこから見るとどう解釈されますか。
○糸久八重子君 十分負担し得る額ということも今おっしゃったわけですけれども、現行の外来一部負担毎月四百円というのはどのような算定根拠なのでしょうか。
○糸久八重子君 健康に対する自覚を持っていただく額、それが三年で二倍、衆議院で修正をされまして二倍になったわけですけれども、その根拠はどこにありますか。
○糸久八重子君 老人保健審議会の中間意見でも、「必要な受診を抑制しないよう慎重に配慮しながら、老人にとって無理のない範囲内で定額負担の増について検討すべきである」、そう言っているわけですね。そして具体的な数字は明らかにしていないわけですけれども、その辺についていかがですか。
○糸久八重子君 部長の御答弁は何か同じことばかりの繰り返しのような気がするんですけれども、今最後に月一回の負担なのだからということを力を込めておっしゃったわけですが、病気というのはいつなるかわかりませんが、例えば月の後半に病気になって病院に行った、そこで払った、月がかわるとまた払...全文を見る
○糸久八重子君 世代間の負担の公平ばかりを前面に出していらっしゃいますけれども、老人の医療費がふえるということの理由はやはりもっと解明していかなければならない問題がたくさんあると思うんですよ。そういうことを積極的になさらないで、表立った医療費がふえるから、だから世代間の負担を頼む...全文を見る
○糸久八重子君 一万六千円から二万円というふうに言われているわけですが、政府原案の千円というのは五%の定率負担に等しいのではないか。修正で八百円になっておるわけですけれども、これも四%の定率負担である。  五十九年十月から被用者保険本人の医療費一割自己負担制度が導入されたわけで...全文を見る
○糸久八重子君 それで、もし老人医療の患者一部負担が倍増されたといたしますと、お年寄りはやはり早期の受診を控えたり、そして治療を受けていることによって病状が安定しているにもかかわらず治療を中断することによってさらにその症状が悪化する、そういう状況が考えられるのではないかと思います...全文を見る
○糸久八重子君 老健法が施行されてから老人の受診率が減少しましたね。そして、五十九年度の厚生白書によりますと、老健法によって老人医療費の切り下げの効果がありと評価をしているわけです。しかし、治療費の一部自己負担並びに受診率の減少というのは当初予定した医療費の高騰の抑制には直結しな...全文を見る
○糸久八重子君 受診率は減った。確かに窓口で一部負担しなければなりませんから、当然これはお年寄り本人がお医者さんに行くのをやめている方が多くなったのだと解釈しますし、また一件当たりの日数が増加したということなんですが、結局一件当たりの日数が増加した、一カ所でじっくりというふうにお...全文を見る
○糸久八重子君 それでは次に、高齢者が入院した場合のいわゆる保険外負担についてお尋ねをいたします。  政府は、本年度予算委員会の段階で老人病院における保険外負担の状況を公表しておりますけれども、そこには差額ベッド代及び付添看護料は含まれておりません。差額ベッド代及び付添看護料の...全文を見る
○糸久八重子君 昨年、中野区が調査をいたしました高齢者の入院実態調査報告によりますと、報告書のうち六三%に当たる人が差額ベッド料を払ったと回答しております。負担額を見ますと、五万円を超えて十万円以下というのが四三%、そして十万円を超えて十五万円以下というのが一四%、すなわち五万円...全文を見る
○糸久八重子君 政府の調査の場合には病院を対象として調査をしたわけですね。中野区の場合には患者またはその家族からの聞き取り調査であったわけです。対象が病院よりも患者またはその家族の方がより本当の値が、実際に出たその値が出るのではないかと思うんですけれども、そういう意味で患者対象の...全文を見る
○糸久八重子君 厚生省がお調べになりました老人病院における保険外負担の状況、どのくらいになっておりますか。
○糸久八重子君 平均が二万七千五百円。しかし大都市では違っていますね。どのくらいの金額になっておりますか。
○糸久八重子君 厚生省の調べでは、首都圏では約五万円、そして平均では二万七千円というわけですけれども、しかし中野区の調査でも見られるとおりかなり高額のものを払っている方がいる。やはりこの保険外負担を行政としてどうしていかなければならないと思いますか。
○糸久八重子君 こういった保険外負担というのは、老人病院からしてみると取らざるを得ないから取っているんだということになると思うんですね。取らざるを得ないから取っている、その理由というのはどこにあるんでしょうね。
○糸久八重子君 特例許可病院の基準で医療介護を行えば別にお世話料などを取らなくてもいいけれども、それでは入院している患者やその家族が満足するかと言えばやはり満足しない、また医療機関側の良心も許さない、それが実態だと思うんですね。例えば現場の声といたしまして、入院患者に対して入浴を...全文を見る
○糸久八重子君 私は、老人病院の人員配置は、正看、准看、助手というその要員をどういう比率で置くかということは別といたしまして、少なくとも三対一ぐらいで置かなければお年寄りの本来的な介護、それから看護はできないのではないか、そう思うわけですが、いかがですか。
○糸久八重子君 実は私の知人で、一般病院に入院をしていたんだけれども、非常に負担が余計でとても耐えられない、そこで身内の者が無理やりに老人病院に転院をさせたわけです。一般病院におりましたときには二十四時間付き添いの看護をつけていたわけでございますから、一年寝たきりでありましたけれ...全文を見る
○糸久八重子君 加入者按分率の問題についてやはりここでお伺いをしておきたいと思います。  各保険者の拠出金を現行のような算定方法、すなわち医療費按分率と加入者按分率という二つの按分率が導入された理由はどこにありましたか。
○糸久八重子君 今回、本則で加入者按分率を一〇〇とした理由はどこにありましたか。
○糸久八重子君 どの医療保険も同じ割合でお年寄りを抱えることになって、それが公平になる。それならば、按分率五〇、五〇でスタートをした理念というのは何だったのでしょうか。
○糸久八重子君 加入者按分率を引き上げることによって各保険者間の拠出金はどのように変わりますでしょうか。
○糸久八重子君 午前中の質問の冒頭でも申し上げましたとおり、老人保健の拠出方式というのは、被用者保険から国民健康保険に対する援助ではないのか。そして、加入者按分率の引き上げというのはそれを一層助長するものであるのではないか、そう思うわけです。老人保健制度の中だけでの加入者数を同じ...全文を見る
○糸久八重子君 現在、国民健康保険にはどの程度の国庫負担が行われておりますでしょうか。また、それは国保財政全体ではどの程度の割合になっておりますか。
○糸久八重子君 国保財政全体から見ると大体五〇%程度ですね、そうですね。
○糸久八重子君 現在の所得税は税収全体の四〇・四%を占めている。そして、その所得税の八〇%近くは被用者が納めていると言われているわけです。これに法人税を加えますと、国民健康保険へ補助されている国庫負担のうちの七〇%程度は、被用者とそれからその事業主が租税という形で負担をしていると...全文を見る
○糸久八重子君 公平な負担というのは、こういった広い観点から国民の負担がどうなっているのか、租税、社会保険料の財源がどのように流れていくのか、そういったこともやはり考えていく必要があるのではないかと思います。そういう意味では、やはり重要な視点が欠落をしているのではないかと思います...全文を見る
○糸久八重子君 毎年度の予算編成との関連から、つじつま合わせのために国庫負担減らしをさせられているとどうしても思えるわけですね。医療保険における国庫負担というのは、一生を通じて各ライフステージでどのような位置づけ、それからウエートを持ったらよいかということ。そういう基本的な観点、...全文を見る
○糸久八重子君 年金生活となって国民健康保険に移行し、退職者医療制度が適用されている期間はどのようになっていますか。
○糸久八重子君 退職者医療制度加入者が現役時代にどの制度に入っていたか分析しておりますでしょうか。現役時代に政管健保と組合との間には平均標準報酬にして二割を超える格差があるわけですね。さらに一人当たりの給付費にも格差があります。そういったことから、政管健保へ現役時代に国庫負担が出...全文を見る
○糸久八重子君 退職者医療制度から老人保健制度へ行くと医療費の国庫負担割合はどのように変わりますでしょうか。
○糸久八重子君 どうもライフステージに合わせた医療保険の国庫負担に統一した考え方がないような気がするんですね。五十九年度予算で当初六千二百億円の国庫負担を削減するために被用者保険本人の給付率を引き下げて、そしてそこで浮いた財源を退職者医療制度に向けさせる。国保のお年寄りが退職者医...全文を見る
○糸久八重子君 老人保健法改正案の政府原案どおりで見てみますと、六十二年度は国保財政は六千五百億円の支出減、そしてサラリーマンの保険は四千三百億円の支出増となるわけです。部長は世代間の負担の公平というきれいな言葉でいつも答弁をなさいますけれども、やはりどうしてもこの限りでは改正案...全文を見る
○糸久八重子君 同じような答弁はさておきまして、大変私も質問する事項が多うございますから今後よろしくお願いしたいと思うのです。  国保財政の赤字は、資料をいただきましたけれども、五十九年度が一千六十四億円、そして六十年度の速報値で一千七百七十億円と報告されているわけです。この資...全文を見る
○糸久八重子君 そうすると、今の御答弁で一応市町村の一般会計への繰入金を含んでいる、そうおっしゃるわけですけれども、そうなりますと、これは国保制度の現状を間接的にしか示していないということになるのではないかと思いますね。  老人保健法改正で国保財政が助かるといいましても、従来一...全文を見る
○糸久八重子君 国保の保険料には最高と最低の間に大きな格差があります。いただいた資料で見てみますと、一人当たりの保険料の最高が六万一千五百円、最低が八千百円、随分な不公平になるわけですけれども、この格差を少なくするというような方針はありますか。
○糸久八重子君 医療費でもって高低が決まってくるということなんですけれども、その場合に、例えば医療費を分析するとか、そういう原因の分析というのはなさいますのでしょうか。
○糸久八重子君 レセプトを統計的に処理することができるならば、医療費分析も可能になると思うのですね。  ところで、レセプトというのは支払基金扱いが今五億枚、そして国保扱いが約四億枚、合わせて九億枚近く人手によってチェックをしているわけですね。この不合理を正すには国としてはまず二...全文を見る
○糸久八重子君 レセプト処理システム経費というのは、今御答弁の中にちらりと出てきましたけれども、五十九年度からずっと予算がついて年々その予算がふえていっておりますね。六十二年度要求というのは十二億六千五百万円と聞いておるわけですけれども、こう予算がついていながら一向にそのシステム...全文を見る
○糸久八重子君 簡単に、そうかそうでないかということでお答え願いたいんですけれども、私の調べたところでは、昭和五十三年ごろ、当時の武見医師会長が支払い審査にコンピューター導入を提言をした。そして、厚生省は日本医師会の指示のもとに構想を練ったと伝えられておりますけれども、間違いござ...全文を見る
○糸久八重子君 簡単にお答え願いたいと申し上げたはずですけれども。  日本医師会は、六十年一月の理事会でこの問題についてはにわかにその態度が慎重となって、六十年十一月以来検討を続けてきていると聞いております。そして、だからそういう状況の中でこのレセプト処理システムの実施というの...全文を見る
○糸久八重子君 国保の問題をやっておりましてちょっと話が横道にそれたわけですけれども、話をもとに戻しまして、国保料の平均というのは大体三万九千円と聞いているわけですけれども、この水準を超えた場合にその自治体に原因究明チームを派遣して、そして国及び都道府県が特別な財源対策を講ずる措...全文を見る
○糸久八重子君 国民健康保険法七十七条に基づいて各自治体がどんな減免措置や猶予措置を採用しているのか、今災害というのがちょっと出てきたわけですけれども。そして、これらの制度の適用を受けているのはどの程度なのでしょうか。
○糸久八重子君 国保の保険料軽減の対象となる低所得者、これはどの程度のものですか。
○糸久八重子君 六十一年度の所得税調税最低限度額が標準世帯で二百三十五万七千円、そして住民税の非課税限度額が二百十三万五千円、これと比較しますと今おっしゃった百四十五万という数字になるわけですか。これと比較可能な数字というのは百四十五万ということになるわけですね。そうすると、この...全文を見る
○糸久八重子君 納税者個人の所得に着眼して免税点とか減税点をセットしているその税制というのは、所得税、住民税、国保税の三つであると思います。これらの制度がばらばらに低所得者対策を実施しなければならないという積極的な理由はないと思うのですけれども、そこで大蔵省にもお伺いしたいんです...全文を見る
○糸久八重子君 住民税は自治体固有のもの、そして国保税は団体委任事務だからこれについてはこのライン以上に非課税対象を広げる裁量を認めれば、統一的なナショナルミニマムラインと自治権とのバランスが確保できるのではないか、そう思っております。これは私の意見として申し上げておきたいと思い...全文を見る
○糸久八重子君 六十年度に設置されました家庭医に関する懇談会の養成面に関する小委員会報告が十一月六日に出ているわけですが、これによりますと、「一般研修目標」のトップに「保健・医療の場での適切な人間関係の確立」をうたってありまして、その中で次の四つの具体的な目標を掲げています。簡単...全文を見る
○糸久八重子君 現在の医療は木を見て森を見ず、患部を診て患者を診ずだと思います。  厚生省が家庭医に関する懇談会を開催するに当たりまして取りまとめた趣意書によりますと、「現在、医学・医療は専門分化が進行し、「人間」から「疾病」さらには「臓器」をみる傾向にあるといわれており、また...全文を見る
○糸久八重子君 この家庭医に関する懇談会は、来年三月に報告書を取りまとめる予定と聞いております。この報告書を政策化するに当たって、文部省そして自治省の両省は積極的に協力することをお願いしたいと思います。  また、厚生大臣は家庭医制度の創設に向けてはどういうお考えですか。簡単にお...全文を見る
○糸久八重子君 学校法人の自治医大は過疎地域の医療に進んで挺身する医師を育てるとしておるわけですけれども、これこそプライマリーケアのプロを養成する場ではないかと思います。したがって自治医大は、別な言い方をすれば過疎地の家庭医養成大学と言えるのではないかと思いますけれども、四十七都...全文を見る
○糸久八重子君 自治医大の卒業生というのは、六年間は栃木にある大学で過ごして、そして臨床研修医になってやっと地元に帰ってくる。やっぱりそれはどこか不自然だと思うのですね。だから、四十七都道府県ではもう既に医大とか医学部ができているわけですから、初めから自分の県内の大学に委託するこ...全文を見る
○糸久八重子君 先般開かれました各県の衛生部長会議では、自治医科大学のあり方について見直そうということになったと伝えられております。席上で、各部道府県の定員割当数を見直し、必要に応じ自治医科大学における医師養成定数の削減を図るという旨のペーパーが配られたそうですが、学校法人が各県...全文を見る
○糸久八重子君 制度はいいにいたしましても、いずれにいたしましてもこの自治医大というのは何か今のような中途半端なものではだめですし、特にお年寄りなどは地域の病院でぐあいが悪くなったら直ちに診てもらうというような、そういうやはり家庭医というのをたくさんつくる必要があるのではないかと...全文を見る
○糸久八重子君 これらの方たちは、いずれも多かれ少なかれ患者に直接接触をしてそして何らかの専門的な判断を必要とする技術者と考えてよろしいですか。
○糸久八重子君 医師以外の、既に資格身分制度のある専門職を拡大統合することによってこれらの技術を認知する方法はとれないものなのでしょうか。例えば作業療法士や理学療法士とそれから言語療法士を加えて機能回復訓練士とするとか、それから放射線技師にME技師とか人工透析技師などを加えて臨床...全文を見る
○糸久八重子君 先ほど幾つかの専門家とみなされる医療従事者を挙げられましたけれども、この医療関係職のうち医療事故に関与したことのある職種というのはありますか。
○糸久八重子君 実は透析技師と言われている方の中で問題が起こった例がございます。私の調べた範囲ですと、福島県で管の中に空気が誤入してしまって患者が亡くなってしまった。その方は業務上過失致死という形で有罪になっておるわけですね。それからもう一つは、これは栃木であったことなんですけれ...全文を見る
○糸久八重子君 現代の病院はベッドつきのクリニックではないんですね。それがまるで精密電子機器群がひしめく科学工場と言っても言い過ぎではないと思いますけれども、そういう中では非常に高度な技術を駆使していかなければならない。そのためにはたくさんの医療を助ける人たちが働いているわけです...全文を見る
○糸久八重子君 保健事業を推進するためには、第一次基盤整備五カ年計画を立てまして、計画的整備を進めてきたわけですけれども、その計画目標の達成率についてお伺いします。  その前に、実施計画について私の手元に数字の異なる計画書があります。一枚は老健法審議の際に提出されたもの、もう一...全文を見る
○糸久八重子君 第一次五カ年計画は、計画と実績に相当数の乖離が見られますね。資料を拝見しているわけですけれども、例えば機能訓練事業、これ六十一年度の当初計画三千三百カ所に対して、国の予算上の見込み数を途中で二千四百五十一カ所に修正せざるを得なくなった理由というのはどこにあったので...全文を見る
○糸久八重子君 六十一年度、新たに在宅寝たきり老人全員の訪問指導を打ち出しておりますけれども、五カ年計画の達成が目標の四分の一になっている原因と対策を明らかにしないまま新たな目玉づくりというのはただ目先を変えるだけではないかと思います。  全体として第一次五カ年計画のおくれを第...全文を見る
○糸久八重子君 訪問指導の未実施市町村もまだ見られるのではないかと思いますけれども、そういった市町村への指導はどういうふうにしていらっしゃいますか。
○糸久八重子君 そのような目標が達成できない最大の理由というのは、保健婦の絶対数の不足ではないかと思います。当初計画では六十一年度までに新規採用三千人、そして退職保健婦雇い上げ三千人に現員活用二千人の計八千人を確保するとしておりましたね。それで、六十一年度予算ベースで達成状況を見...全文を見る
○糸久八重子君 国会審議の中で、当時の公衆衛生局長が、訪問指導は基本的には常勤者が行うべきだと、そう答弁をしていらっしゃいますけれども、現実的にはそのような方向にはなっていない。そこで、訪問指導事業に非常勤看護職員を雇用している市町村はどの程度の割合になっておりますか。
○糸久八重子君 現場の声として次のような発言を聞いております。  正規保健婦をふやしても補助金がふえないから職員保健婦は事務に回され、訪問指導はすべて雇い上げ保健婦、看護婦に委託をされた。理事者にしてみれば、正規保健婦に訪問させても事業費補助はふえない。しかし、雇い上げで訪問す...全文を見る
○糸久八重子君 指導要領によりますと、訪問指導というのは初回訪問指導は原則として保健婦が行うというように指導しているわけです。しかし現実は、今私申し上げましたとおり、初回訪問から雇い上げの看護婦さんに任せている例が多いわけですけれども、やはりこれは問題ではないかと思います。  ...全文を見る
○糸久八重子君 健康マップをつくることによりまして各県、各市町村は受診率を高めるためにいろいろと努力をしている。もちろんその受診率は高めていかなければならないわけですけれども、その中で、従来保健指導を担ってきた保健婦が、老人保健法施行後は健診関連業務が増加して、本来の保健婦業務が...全文を見る
○糸久八重子君 市町村が実施すべき事業のうちの健診業務について、どうしても市町村が実施できない場合は委託方式で行うことになっておりますね。この委託先については、第一が保健所、第二が公的医療機関、やむを得ない場合には民間医療機関になるように指導すると、国は我が党の質問に対してこの前...全文を見る
○糸久八重子君 市町村とか保健所とか、公的医療機関とか民間別、そういうような委託順序の設定は、事業の営利化とか、それから制度管理の確保、プライバシーの保護、健診から事後指導の連係など考えると、健診経験豊かな保健所実施をまず優先させるということであったと思うのです。しかし、保健所実...全文を見る
○糸久八重子君 保健所が期待どおり役割を十分に果たしていない状況があるわけですけれども、その原因は一体どこにあるとお考えでしょうか。そして、それらを改善するための具体的な方策をどう考えていらっしゃるのか、できるだけ具体的にお答えをいただきたいと思います。
○糸久八重子君 実施県ゼロが十八ですね。それに対して国は何か指導をなさっておりますか。
○糸久八重子君 関与というのは保健所が何らかの形でかかわっているということではないんですか。
○糸久八重子君 保健所で実施というのは保健所内でやったということであって、保健所関与というとやはり外に出ていってやったのも保健所は関与していた、かかわっていたというようなことではないかと思いますけれども、その辺もょっと言葉がおかしいんですけれどもね。やはり保健所が十分健康診査に対...全文を見る
○糸久八重子君 私の方の調査では、ここに四、五県挙げているんですけれども、なぜ県の方針として受託しないと決めたのか理解できないわけですけれども、どんな理由が予想されるでしょうか。
○糸久八重子君 それに加えて、これらの県のほとんどは老健法施行以前の循環器対策に果たしていた役割をも後退させているということも聞いているのです。そして、そのような県ではますます保健所とそれから市町村とがこういう状況で遊離をしていく傾向が見られるわけですけれども、八一年十月の国会審...全文を見る
○糸久八重子君 一方、市町村から委託を受けて健診等を実施している幾つかの県、これは保健所ですけれども、受け入れのための人員増や施設整備等の積極的受け入れ策はほとんどない、そう言っているわけです。このため保健所現場では継続について不安と危機感を訴えている県もたくさんございます。 ...全文を見る
○糸久八重子君 それらを四百二十五保健所に整備することとなっていたけれども、その整備状況は何カ所の保健所にこれらが入ったということになるわけですか。
○糸久八重子君 六十一年度はどうですか。
○糸久八重子君 保健事業は、市町村実施体制の弱さとか、それからそういうものが無原則な委託となって、結果的には事業の営利化とか質的低下につながっているのではないかというような気がいたします。このままの傾向が続くとすると、市町村は委託事業の管理事務が中心になることさえ予想されるわけで...全文を見る
○糸久八重子君 民間委託が非常に多くなるという状況ですけれども、民間委託になった場合の問題点、例えば精密検査率が高くなったり、それから委託料が高いということとか、そういうような理由があって市町村によっては受診率を上げたくても財政負担が困難であるから力を入れ切れない、そういうような...全文を見る
○糸久八重子君 健康診査につきましては、保健所の対応が非常に弱いということがはっきりわかったわけですけれども、第二次五カ年計画の実施に当たりましてぜひとも努力をしていただきたい点がありますが、大臣よろしくお願いいたしたいと思います。  そのうちの一つは、全保健所の実施体制の整備...全文を見る
○糸久八重子君 来年度予算編成の中で、再検討すべき問題点として指摘をしておきたいと思います。  それは、老人保健事業の充実に向けて市町村とともに重要な任務と役割を果たすべき保健所の運営費交付金、これがおよそ五十億円削減され、一般財源に回されるとしておるところです。このことは近い...全文を見る
○糸久八重子君 あと残りの時間が十分足らずになってしまいまして、保健施設の問題まだたくさん残っているわけでございますが、大変半端になるわけでございますので、ここのところは残しておきまして、きょうの質問はこれで終わらせていただきたいと思います。
12月11日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第6号
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○糸久八重子君 昨日、社会労働委員会の委員長から、本会議で、委員長提案によります雇用の安定に関する決議がなされまして、それに対して大臣も施策の推進に努める旨のお約束があったわけでございます。たまたま中央労働基準審議会の建議も出されたということもございますので、雇用問題、それから労...全文を見る
○糸久八重子君 円高の急激な進展が輸出産地中小企業とその労働者に及ぼしている影響については、労働省はどのように把握をされておりますか。
○糸久八重子君 ちょっと今聞き漏らしたのですが、残業規制を行っている企業の数字をもう一度おっしゃってください。
○糸久八重子君 中小企業の輸出の依存度というのは全業種平均二五%と言われているわけですけれども、この輸出比率の高さというのが中小企業の技術水準を上げたり、それから活発な設備投資を支えてきたと言えると思います。しかし、円高によりまして輸出の低迷、そして採算の悪化のしわ寄せをもろにか...全文を見る
○糸久八重子君 鉄鋼とか造船などの業界で希望退職の募集とか、それから休業を実施する企業がもう非常にたくさん相次いでおるわけですけれども、労働省ではこれらの実態についてどのように把握していらっしゃいますか。主なものだけでも数字でお示しをいただきたいと思います。
○糸久八重子君 大変な雇用不安が出てきてこれからも労働省の対応は大変だろうと思いますけれども、最近三和銀行系の三和総合研究所が発表したレポートによりますと、製造業全体で約九十万人の余剰人員を抱えており、これを雇用削減だけで解決すると、現在二・九%の完全失業率が四・二%に上がると言...全文を見る
○糸久八重子君 労働時間短縮はいわゆるワークシェアリングの効果もあるはずだろうと思いますけれども、完全週休二日側が実現した場合に雇用創出効果はどのくらいとなりますか。
○糸久八重子君 先ほど紹介いたしましたけれども、三和総合研究所のレポートによりますと、完全週休二日制が実現した場合には雇用創出効果というのは三百八十万人に上る、そう発表しているわけでございます。労働省といたしましても、この労働時間短縮の雇用創出効果を検討して政府部内を説得するよう...全文を見る
○糸久八重子君 最近数年間の我が国の労働時間の推移をお示しいただきたいと思いますが。
○糸久八重子君 毎度労働時間の問題になりますと、日本の労働時間というのは欧米諸国に比べまして非常に長い、そしてそれが欧米諸国から批判されて経済摩擦の要因となっている。毎度毎度言われていることでありますけれども、日本の労働時間と欧米諸国の労働時間ではどのくらいの差がございますでしょ...全文を見る
○糸久八重子君 今お示しの数字によってもわかりますとおり、とにかく日本の労働時間というのは大変長い。西ドイツと比べますと約五百三十時間、五百四十時間くらいですね。それからフランスと比べますと、これも四百九十五時間ぐらいですから大体年間約五百時間ぐらいですね。五百時間といいますと、...全文を見る
○糸久八重子君 先ほど完全週休二日制にした場合に、どのくらいの雇用効果かというお話もありましたけれども、完全週休二日制を実施している企業、それからそれに対する労働者は大体どのくらいございますか。
○糸久八重子君 年次有給休暇の平均付与日数、それから収得率等についてはいかがでしょうか。
○糸久八重子君 労働時間の短縮は最近になってから問題になったというものではありませんね。いつもこれは委員会があるたびに話題になるわけですけれども、高度経済成長期に労働時間の短縮がある程度進んだわけですけれども、石油ショックの後の経済情勢とか雇用情勢の中で、労働時間の短縮が国民的な...全文を見る
○糸久八重子君 労働時間短縮を進めるためにどう対処していったらよろしいとお考えですか。
○糸久八重子君 監督指導とか、それから普及指導とかいうような行政指導では本当に時間がかかるということは、もう今までの経過からおわかりだろうと思うのですけれども、やはり私は、労働時間短縮をするためには法的措置をきちんとしなければいけないのではないかなと、そのように考えておるわけでご...全文を見る
○糸久八重子君 建議が三カ月単位の変形労働時間を設けるとしておりますけれども、その限度、つまり一日及び一週の最長労働時間を決めてないわけです。また、連日出勤の規制にも触れられておりません。さらに問題なのは、一週単位の非定型的変形労働時間制を設けるとしている点です。これにつきまして...全文を見る
○糸久八重子君 建議につきましてはまだまだ多くの問題があるわけですけれども、もう一点だけ取り上げておきたいと思いますが、我が国の労働時間を産業別に見た場合に、最も長いのはどんな職種でしょうか。
○糸久八重子君 道路運送、特にトラック輸送については実にさまざまな問題があるわけですが、大型の路線トラックの場合には年間三千時間を超えるという話でございます。しかし建議は、自動車運転者の労働時間等の規制にかかわる問題について、これはもう先送りになっております。トラック輸送労働者の...全文を見る
○糸久八重子君 いずれにいたしましても、次の通常国会に予定されております労働基準法の改正は四十年ぶりの抜本改正でありまして、欧米諸国に向かっても胸を張れるようなもの、そして我が国の勤労国民大衆の要望や期待にこたえ得るようなものとしていっていただきたいと思いますけれども、この点につ...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、当面の雇用対策につきましてお伺いをさせていただきます。  冒頭にも出ましたけれども、とにかく輸出産地、それからいわゆる企業城下町等では、雇用問題にかかわらず大変な社会問題化しているという状況でございます。したがって、関係各省庁が密接な連絡をとりまして対...全文を見る
○糸久八重子君 けさのニュースを聞いておりましたところが、国鉄の職員に対しての振り分けが、方針が決まっていよいよ着手をするというようなニュース報道が流れたわけでございますけれども、この際特に触れておきたいわけですが、国鉄改革というのは国策として実施するものでございます。したがいま...全文を見る
○糸久八重子君 政府の雇用対策、労働政策というのは他の諸政策、特に経済政策や産業政策の中にしっかりと組み込んでいかなければならないと思うわけでございます。そうした観点から、来年度政府予算編成におきましても、雇用対策に必要な予算を確保するために政府全体としてこれに十分配慮をすべきだ...全文を見る
○糸久八重子君 ありがとうございました。終わります。
12月15日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第7号
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○糸久八重子君 参考人の皆様方には大変貴重な御意見をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。有吉参考人と坂本参考人にお伺いをさせていただきます。  有吉参考人には二つございますが、今回の改正は第二臨調答申の実践であるとの主張がなされておるわけでございますけれども、この点...全文を見る
12月18日第107回国会 参議院 社会労働委員会 第9号
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○糸久八重子君 厚生大臣に質問を申し上げます。  退職者医療制度の見込み違いによる財政影響を、老人保健法改正を通じ被用者保険の負担で穴埋めするのは筋違いであり、あくまでも国の責任で完全補てんを行うべきではないかと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。
○糸久八重子君 お世話料、差額ベッド、付添看護料等に見られる保険外負担を解消するよう努力すべきと思いますが、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 一部負担金についてできるだけ低額に維持し、受診抑制にならないよう配慮すべきではないかと思いますが、いかがですか。
○糸久八重子君 例えば保険料率九五%の健保組合が一定割合、二〇%から二五%になった場合、加入者按分率見直しの一つのメルクマールになるのではないかと思います。このような場合には法改正により按分率を見直すべきではないかと思いますが、いかがですか。
○糸久八重子君 今回の加入者按分率引き上げにより健保組合の拠出金は非常に激増いたします。昭和六十二年度については附則の激変緩和措置があるといいましても、将来のことを考えると大変不十分であり、みんな、国民全体が心配をしております。とりわけ円高不況等の環境下におきまして、組合によって...全文を見る
○糸久八重子君 国保事業につきまして四点、大臣の御見解をお伺いいたします。  まず一点目は、国保制度の抜本的改革を図ること。二番目は、国保サイドの経営努力を推進すること。三番目は、国、都道府県知事の市町村に対する指導の強化を図ること。四番目、今回の改正案における悪質滞納者の定義...全文を見る
○糸久八重子君 円高不況で倒産企業がたくさん出ております。この中には、事業主が保険料未納のまま倒産してしまうケースが多くなるものと思われます。このような倒産企業の被保険者に対して温かい取り扱いをしてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 在宅対策の充実と在宅療養者に対する給付の改善を図るべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 医療費適正化の徹底を図るために、次の四点を積極的に進めるべきと思いますが、御見解を承ります。  一番目、例えばレセプト審査のガイドラインの策定等によりまして、審査の社会保険、国保の格差、あるいは地域格差を解消すること。  二番目、高度医療を行っているとはいえ、...全文を見る
○糸久八重子君 私は、ただいま可決されました老人保健法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合、各派共同提案に係る附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     老人保健法等の一部を改正する法律案に対...全文を見る
12月19日第107回国会 参議院 本会議 第13号
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○糸久八重子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となっております老人保健法等の一部を改正する法律案について、反対の討論を行うものであります。  今日、お年寄りの医療に関して我々に課せられている問題は、老人福祉法の基本理念に見られるように、お年寄りを多年にわたり...全文を見る