糸久八重子

いとひさやえこ



当選回数回

糸久八重子の1987年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月27日第108回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第2号
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○糸久八重子君 社会党の糸久でございます。きょうは大変ためになるお話をたくさんお伺いいたしましていろいろ思うことが多かったわけですし、また確かにそうだと同感するところが非常に多かったわけでございます。  村松先生の外国語教育というのは世界に目を開く教科を教えるものであるというこ...全文を見る
○糸久八重子君 どうもありがとうございました。
03月25日第108回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第4号
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○糸久八重子君 最初に通産省の方にお伺いをさせていただきますけれども、流通産業の変革期にあるということで、卸、小売の数だとかそれから従業員が減少しているということがこの表に出ているわけですけれども、私なりに判断すると、結局、今大型店がたくさん進出していてその中に吸収をされていたり...全文を見る
○糸久八重子君 今の理由の中に、例えば消費者の要求の変化があって伝統的な商品云々というお話がございましたけれども、最近また日本の古来の伝統的なものを見直そうという動きが非常に活発になってきているわけですけれども、そういうところを通産省としてはどのように指導をしていって、とにかく日...全文を見る
○糸久八重子君 農水省にお伺いをいたしますけれども、この農水省の説明資料で明らかなように、一ページの部分ですけれども、日本は食料品の価格が極めて高いわけですけれども、近年都市住民は生活防衛のための一環として、複雑な流通経路を避けた、いわゆる産地直送運動に参加する傾向が見られるわけ...全文を見る
○糸久八重子君 産直グループにおいての購入価格とか、それから生活協同組合における販売価格の実態調査等はしてございますでしょうか。
○糸久八重子君 今後調べるというようなそういう方向はございますか。
○糸久八重子君 八ページに卸売市場経由率の推計がございます。青果で八七・八%、それから水産物で七九・一%という昭和五十九年の推計なわけですけれども、例えば五年前とか十年前と比べてこの数値は変わっておりますのでしょうか。
○糸久八重子君 通産省と農水省に御意見をお伺いしたいんですけれども、これから日本の国は高齢社会になりますが、都市生活者の余暇活動の一環として生産者と直接的な結びつきを深めて、都市と農漁村との新たな交流を広げようという動きが非常に活発になってくるのではないかと思います。これは生活の...全文を見る
○糸久八重子君 食品とその添加物の表示の問題につきましてお伺いしたいと思うんですけれども、輸入食品も国内法の規制を受けると思うのですけれども、ところが、その国内法で表示に関する規制をしているのは、私、調べてみましたけれども、厚生省関係で食品衛生法、栄養改善法、それから農水省関係で...全文を見る
○糸久八重子君 これらの立法の趣旨というのはそれぞれ今皆様方おっしゃいましたとおり異なっておりますけれども、私は共通点が一つだけあると思うのですね。どういうことかといいますと、消費者の適正な選択に役立つようにするということですね。この点はやはり共通をしているのではないかと思います...全文を見る
○糸久八重子君 食品表示にかかわる国内法に共通する基本的な趣旨が消費者の適正な選択に役立つためという点にあるとするならば、これは消費者問題のサイドから一元的に見直して、各法の間で重複があれば交通整理をして、そして矛盾があればそれを解消する努力が必要なのでないかと思いますけれども、...全文を見る
○糸久八重子君 農水省にお伺いをいたしますが、昨年の十一月の農政審議会から出されました「二十一世紀へ向けての農政の基本方向」に沿って農政が展開された場合に、二十一世紀の日本国民は安くてよい食料品がどれほど恵まれるのかということですね、その辺の御見解を簡単にお伺いしたいのですが。
03月27日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第1号
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○糸久八重子君 私は、ただいま可決されました地域雇用開発等促進法案に対し、自由民主党、日本社会党保護憲共同、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     地域雇用開発等促進法案に対する附帯決議...全文を見る
05月16日第108回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○糸久八重子君 僻地は今お話しのとおり医療機関が非常に少なくて、そして医療サービスが十分でない割に国保税が非常に高い状況があるわけでございます。昨年暮れに成立いたしました国保法の改正で滞納者に対する制裁措置が導入されまして、悪質滞納者ということで善良な低所得者の人権が脅かされてい...全文を見る
○糸久八重子君 法の審議の際に、単に一回だけ滞納したということではなくて長期間の滞納の場合と政府は答弁していらっしゃいます。長期間というのが年額保険料の半分、つまり大体年四期の納期があるわけですけれども、その四期の二期分滞納したから悪質と判定することは無理があるのではないかと思う...全文を見る
○糸久八重子君 金額だけではないと言いますけれども、保険料の二分の一程度ということは結局金額に関係があるのではないかと思いますし、半年滞納したら悪質という判定になるのではないかと思いますけれども、国保税以外の他の市町村税目、つまり住民税とか固定資産税などとの整合性はどのように判断...全文を見る
○糸久八重子君 外国の例をお出しになるならば、外国の社会保障制度も十分検討なさって、日本の国もそのように倣っていただきたいと思うのです。  保険証の返還を求める場合の手続が、相談だとか、相談に応じないとか、十分負担能力があるとか、誠意がないとか、財産の名義変更をしたとかというよ...全文を見る
○糸久八重子君 国保法の七十七条に減免制度がうたわれているのですけれども、善良な被保険者に対して軽減はあっても免除なしの運用がされているというのが実態であります。本来的には住民税非課税世帯には免税というような改善も必要なのではないかと思うのですけれども、滞納整理という名の強制執行...全文を見る
○糸久八重子君 ありがとうございました。厚生大臣、どうぞお引き取りください。
05月18日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第3号
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○糸久八重子君 高齢化が大変進行しておる中で老人問題も大変拡大化してくる傾向にありますが、そういう中では老人福祉従事者の果たす役割というのは極めて重要であることは論をまちません。  今回、社会福祉士、介護福祉士の法制化が提案されているわけでございますけれども、国会に上程されたの...全文を見る
○糸久八重子君 福祉従事者は、お年寄りとか障害者に直接にかかわりを持つわけですから、生活全般にわたる幅広い知識と経験、専門性が必要でございます。そして、社会的問題意識を常に持っていることもまた必要条件でございます。  社会福祉士は多様なサービスのコーディネーターの役割を期待され...全文を見る
○糸久八重子君 実務経験のある方の場合には国家試験が要求されるわけですけれども、この制度が創設されますと、当然有資格者というのは若い人が多くなると思われるわけです。そこで、資格のある方とない方とが同じ職場で働くという状況になるわけで、資格のある方が若い方で、そうでなくて長い間実務...全文を見る
○糸久八重子君 もう一つ、資格の法制化によってボランティア活動を阻害するおそれはないのでしょうか。
○糸久八重子君 この資格は名称独占で業務独占ではないと何回もおっしゃられておるわけですけれども、これはまた後の質問とも関連するわけですが、実際に、例えば弁護士さんを依頼する場合に、有資格者の方を要求する人が必然的に多くなるんじゃないかなということも予想されるわけですけれども、そう...全文を見る
○糸久八重子君 看護婦さんとの関係の問題でちょっとお伺いをしたいんですが、看護婦さんというのは医師の管理のもとにある傷病者の療養上の世話をすることになっておるわけです。病人とはいいながら、やはり生きて生活をしていらっしゃるわけですから、当然生活上の世話も仕事に組み入れられることに...全文を見る
○糸久八重子君 確かに四十七条に「医療関係者との連携を保たなければならない」と書かれてありますけれども、その医師とか看護婦さんとかとの連携は、具体的にはこれから考えていくということなんですね、今の御答弁ですと。
○糸久八重子君 資格をつくることによって、資格を持たないとつけない職種の出ることは考えられますか。有資格者でないとつけない職種というのは考えられますか。
○糸久八重子君 福祉関係三審議会の意見具申を読んでみますと、資格を有する者で充てるべき職種と、それから資格を有する者で充てることのできる職種というふうに分けて書かれてあるんですよね。ですからその辺でちょっと心配になったんです。
○糸久八重子君 次に、試験についてお伺いいたしますけれども、資格試験及び登録は厚生大臣の指定する者が行うとありますけれども、指定試験機関はどのようなところを想定なさっているのでしょうか。民法三十四条の規定で設立された法人であることと規定されておるんですけれども、どういうところを想...全文を見る
○糸久八重子君 介護福祉士の資格要件で、介護に係る技能検定の合格者とありますけれども、これはどういう内容でしょうか、簡単に御説明ください。
○糸久八重子君 次に、養成の部分に入りますけれども、両生の養成に当たってカリキュラムにつきましても、教材につきましても新しい視点で用意されるべきではないかと思いますけれども、この両士養成に当たって厚生省はどのような対策を講ずる考えがおありですか。
○糸久八重子君 社会福祉教育懇話会の提言の中にも、実習教育の重要性を提言しておるわけですけれども、ぜひともその実習教育ということの重視を今後お願いしたいと思います。  それから、両福祉士は仕事の内容が違うのですけれども、今度の法制化に組み込まれておりません医療社会福祉士、この資...全文を見る
○糸久八重子君 二条の関係で、「社会福祉士」、それから「介護福祉士」、こういろいろ書いてありまして、何々を「業とする者をいう」、そういう「業とする者をいう」とありますけれども、このことは、この両生は看板を掲げて商売をすることができるのでしょうか。
○糸久八重子君 次に、二条一項の解決なんですけれども、「身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行う」というふうに書いてあるわけですけれども、どうもこの条文から見て、経済上の理由から...全文を見る
○糸久八重子君 今お話がございましたとおり、社会福祉士というのは福祉事務所の機能の一部を分担することになるわけですね。そうしますと、現在の社会福祉主事との関係はどうなりますか。
○糸久八重子君 社会福祉制度の全般的な見直しについて検討が進められると聞いておるわけですけれども、社会福祉事務所の縮小とか、行政上の社会福祉主事の仕事を狭めるというお考えはこの中には入りませんね。
○糸久八重子君 先ほど養成のところでちょっと言い忘れたわけですけれども、やはり人に対して接する職業、例えば学校の教師も同様なんですけれども、今度のこの介護福祉士それから社会福祉士、この両生もそうなわけですけれども、結局、確かに優秀な技能やそれから豊富な知識は要求されます。これは持...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、新しい法制定に当たって大臣の御決意をお伺いさせてください。
○糸久八重子君 終わります。
○糸久八重子君 私は、ただいま可決されました社会福祉士及び介護福祉士法案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     社会福祉士及び介護福祉士法案に対...全文を見る
05月21日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第4号
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○糸久八重子君 身体障害者雇用につきましては、身障者の範囲を徐々に拡大いたしまして、就職状況も改善をしてきた国の努力は認められるわけですけれども、身障者を取り巻く環境は大変厳しい状況に置かれているわけでございます。  雇用率一・五%の義務づけがされております四万の民間企業で雇用...全文を見る
○糸久八重子君 一概に外国との比較はできないかもしれませんけれども、フランスの障害者雇用率は一〇%であると伺っております。    〔理事岩崎純三君退席、委員長着席〕 我が国の法定雇用率もせめて五%ぐらいまで引き 上げるべきと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。
○糸久八重子君 雇用状況が改善されないのは、企業の間に納付金さえ支払えばよしとする風潮があるのではないか。身障者雇用納付金は現在四万円、この金額では障害者を雇うよりも雇用納付金を納めた方がよいといった安易な考え方を生み出しかねないと思います。この際、雇用納付金額を最低賃金水準ぐら...全文を見る
○糸久八重子君 納付金の活用についてですけれども、障害者雇用に関する企業の連帯責任、社会的責任の理念に立って、障害者の労働保障を進めるための広い視野のもとに、授産施設とかそれから共同作業所等への積極的な活用ができるように制度改善すべきであると考えるのですが、この点はいかがでしょう...全文を見る
○糸久八重子君 雇用率の改善が最近停滞しているのは、一たん企業に就職した障害者の多くは、時間の経過に伴いまして職場から脱落していくという厳しい現実があるのではないかと思います。職場定着を阻害している要因というのは、本人とかそれから家庭とか企業とかさまざまあると思いますけれども、障...全文を見る
○糸久八重子君 今の御説明の中で、不況に伴う解雇に障害者が充てられる部分もあるというお話でしたけれども、やっぱりそういう状況は許せないと思うのです。  それで、障害者雇用改善のためには雇用促進ということだけでなくて、就職した障害者が職場に定着できるように雇用の安定を図ることが非...全文を見る
○糸久八重子君 今回の改正で、障害者の雇用安定を図るための施策の一環として、企業に在職中に障害者となった方を継続雇用する場合を対象とする助成金を設けることにしたと聞いておるわけですけれども、この助成金の内容はどのようなものでございましょうか。
○糸久八重子君 次に、職業リハビリテーションについてお伺いをしたいと思います。  今回の改正では新たに職業リハビリテーションの推進を法律に規定しておりますけれども、現在どのような機関でどのようなサービスを提供しているんでしょうか。
○糸久八重子君 我が国では従来職業リハビリテーションの目的を一般職場での就業に固執しましてサービスの対象者もそれが可能な者に限定する傾向がありました。そして、一般の職場での就業が困難な障害者は社会福祉の対象とみなされてきているわけです。五十一年の法改正後に中程度の障害者の雇用が進...全文を見る
○糸久八重子君 職業リハビリテーションの目的は、職業指導及び訓練等のサービスを通して障害者が適当な就業の場を得、かつそれが継続することができるように。するということであります。  この就業の場は必ずしも一般労働市場での雇用または自営に限られない。そして一般の職場での就業が困難な...全文を見る
○糸久八重子君 今回の改正では、職業リハビリテーションに関係する施設の設置、運営の業務を日本障害者雇用促進協会に一元化するということなのですが、同協会は事業主団体であります。この事業主団体に公的サービスである職業リハビリテーションの実施を行わせるのは問題があるのではないでしょうか...全文を見る
○糸久八重子君 一元化は当たっては、職業リハビリテーションに関係する業務の公正な運営を確保する必要があると思います。具体的にどのような措置を講ずることとしているのですか。
○糸久八重子君 去る五月十二日の与野党国対委員長会談で、売上税法案の取り扱いについて合意をしておるわけですが、したがって本法律案の附則第二十九条の規定は事実上削除となると解釈してよろしいのですね、確認をいたします。
○糸久八重子君 それでは、最後に大臣にお伺いをしたいと思います。  働きたいという身障者に働く場をできるだけ用意することは、完全参加と平等という国際障害者年のテーマを具体化する第一歩でございます。職業リハビリテーション対策の充実強化も含め、今後の総合的な障害者雇用対策及びこれに...全文を見る
05月22日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第5号
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○糸久八重子君 私は、ただいま可決されました年金財政基盤強化のための年金福祉事業団の業務の特例及び公庫納付金の納付に関する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。...全文を見る
05月26日第108回国会 参議院 社会労働委員会 第6号
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○糸久八重子君 続けて中国残留孤児問題について質問をさせていただくわけですが、定着促進センターでは日本語の習得と日本の風俗、習慣の学習を主とされているようでございますけれども、日本語習得につきましてはただいま同僚委員から四カ月の促進センターでは短いではないかという意見がありました...全文を見る
○糸久八重子君 言葉や社会制度、習慣の壁の前で心の病に悩まされているケースが大変目立っている、これにつきましては先ほどの答弁の中で医師グループによる研究会も厚生省はつくっていらっしゃるということでございますけれども、これから大量帰国時代を迎えてこの問題は本当に大事な問題であろうと...全文を見る
○糸久八重子君 生活保護が支給されている間に何とかして自立できるよう面倒を見るという姿勢だけではなくて、帰国者自身の自立の努力も必要ではないかと思います。  これは昨年の審議の際にも申し上げたのですけれども、千葉県では養父母に感謝する実行委員会というのがございます。これは県も自...全文を見る
○糸久八重子君 次に、子弟の進学問題についてなんですけれども、高校の入試等につきましては日本語の話学力の不足から質問の内容がわからないで同じ学力でもそのハンディで不合格となる場合が大変多いと聞いておりますが、今年度の入試で東京や神奈川や長野、福岡で特別措置を講じたと伺っておるわけ...全文を見る
○糸久八重子君 東京で行われておりますこの特別枠設置なのですが、これは東京という特別なところだけではなくて、やはり帰国者が全国的に散らばっているわけですけれども、希望があったらぜひそういうような措置を各県でできないものだろうか、その辺はいかがでしょうか。
○糸久八重子君 次に、養父母への問題につきましてお伺いをいたしますけれども、日本に帰国した孤児の養父母については帰国孤児一人につき約六十万円の扶養金が解決をしたということは本当に結構なことだと思います。この扶養金の性格なんですけれども、親にかわって日本の子供を育ててくれたその感謝...全文を見る
○糸久八重子君 日本に永住したい気持ちがあっても、老いた養父母のことを思うと帰国できないという方たちも大変多いわけですが、これは育ててくれた恩を思うからでありましょう。そういう意味から、帰国できない孤児たちを日本に招くというような制度もできないのか、そういう意味も絡めて、非常にこ...全文を見る
○糸久八重子君 ありがとうございました。終わります。
○糸久八重子君 私は、ただいま可決されました原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いまします。   ...全文を見る
○糸久八重子君 前国会で問題にいたしました透析技師によります無資格の診療補助で裁判に付されている事件ですが、六月に判決がなされるようでございます。資格が制度化されないために事件となったことは大変残念なことでありますけれども、そういう意味からいいまして、新しく導入されます医療関係職...全文を見る
○糸久八重子君 大変要を得ない御答弁なのですが、私がお聞きしたのは、具体的にどのくらいのボリュームを考えていらっしゃるのか、そして具体的にどういった場所で行うのかということをお伺いしたのですが、お答えをお願いできますか。
○糸久八重子君 御答弁の中に多大の負担にならないようというお言葉がございましたけれども、具体的に言って、例えば一月ほど職場をあけることのないような、そういう講習会を考えていただきたいことを要望しておくわけでございます。そして、その講習会の実施につきましても、十分きめ細かい対応をし...全文を見る
○糸久八重子君 現在、日本工学院専門学校の医用電子工学科で臨床工学技士を養成している、そして国立リハビリテーションセンターで義肢装具士の養成をしている、大変養成機関の数も少なくてしかも人数も少ないんですね。その辺の対応はいかがですか。
○糸久八重子君 臨床工学技士は人の命と直結をするというそういう大事な仕事をするわけですから、より高度な知識と技能を必要とするわけです。幾つかの受験資格が現在示されておるわけですけれども、将来的にもこれで行おうとしているのか、それともこれは経過措置であって、将来は大卒を最低資格とす...全文を見る
○糸久八重子君 「新たな医療関係職種の資格制度の在り方に関する検討会中間報告」というのがことしの三月二十日に出たわけですけれども、これによりますと、今回制度化されますクリニカルエンジニアと義肢装具士、それ以外に医療福祉士、それから補聴器士、言語聴覚療法士の三職種も検討されたようで...全文を見る
○糸久八重子君 ありがとうございました。終わります。
○糸久八重子君 私は、ただいま可決されました臨床工学技士法案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     臨床工学技士法案に対する附帯決議(案)  ...全文を見る
06月11日第108回国会 参議院 国民生活に関する調査会 閉会後第2号
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○糸久八重子君 まず、文部省にお伺いをさせていただきます。  緊急経済対策の文教関係の事業費規模というのが三千五百億円だとお伺いをいたしました。これは公共投資の三兆二千五百億円の大体一割、一〇%ということでございますけれども、少し額が少ないのではないか、そう思います。もっと文部...全文を見る
○糸久八重子君 先ほどの説明の中に、施設拡充の一から五まで項目別割り当てができてないとおっしゃいましたけれども、緊急経済対策ということでとにかく年内にやらなければならないということですから、やはり恐らく何カ月も前から検討を加えていらっしゃったのではないかと思いますけれども、そうい...全文を見る
○糸久八重子君 新聞で拝見したんですけれども、この文教施設の施設拡充の国費分、国の負担分が二千百五十億円で地方負担分が千三百五十億円というふうに拝見しているわけですけれども、そういう国の負担分、地方負担分という、そういう割合等もまだはっきりしていないんですか。
○糸久八重子君 そうしますと、やはりここの一から五項目の中でのそれぞれの項目でもどういう割合になるかということもまだはっきりわかっておらないんですか。でも、幾ら、大体文部省でもこういう割合くらいにはということはもう考えていらっしゃいますんでしょう。
○糸久八重子君 大体いつごろまでにその辺ははっきり計画は立てられますか。
○糸久八重子君 各年度の公立文教施設費の推移を見てみますととにかく年々大幅に削られているわけですね。それで、中曽根内閣の最初のころは四千七百五十五億円、そして六十二年度は三千四十九億円と、とにかくこの間にも千七百五億円も削減されているわけです。マイナスシーリングの予算編成に合わせ...全文を見る
○糸久八重子君 教育環境の整備が大事なことは、とにかく今の過大枚、マンモス校とか、それからいじめの問題の関係一つとってみてもはっきりしておると思います。さらに、危険校舎の改築とかマンモス校を分離して適正規模の学校にする必要など大変急がれる問題がたくさんあると思いますね。そうした問...全文を見る
○糸久八重子君 文部省ありがとうございました。  次に、郵政省にお伺いをさせていただきますけれども、郵政省の緊急経済対策の目玉というのが今御説明いただきましたテレトピア構想ということでございますか。
○糸久八重子君 テレトピア構想とかそれから民間活力の活用というのは郵政省行政の一環でありまして、特に緊急対策で取り上げたという性格のものではないのではないかなという気がするんですけれども、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 今回の緊急経済対策をお金の面から考えますと、どんな事業にどれほどふえるのか御説明願えますか。
○糸久八重子君 テレトピア計画の現状ということでこのモデル都市の指定が行われましたね。指定地域マップも拝見をいたしましたけれども、そこで今回の緊急経済対策の実行でテレトピア指定地域の経済活性化がどの程度図られるのか。例えば千葉市も挙げられておるわけですけれども、緊急経済対策が行わ...全文を見る
○糸久八重子君 地域経済の活性化に寄与させるというのであればきめ細かい計算をしておく必要があるのではないかと思います。さらに当初予算ではテレトピア構想の効果というのはどの程度でこれに緊急経済対策分が上乗せされることで、例えば事業が半年とか一年短縮されるといったように明確に国民経済...全文を見る
○糸久八重子君 どうもありがとうございました。
07月28日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第2号
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○糸久八重子君 最初に、国民医療総合対策本部の中間報告についてお伺いをいたします。  先月の二十六日に、厚生省の部内に設置されております国民医療総合対策本部が中間報告を発表いたしました。この対策本部というのは何を目的に設置され、そして何を検討してきたのでしょうか、簡単にお答えく...全文を見る
○糸久八重子君 報告の第二部の第一、「老人医療の今後の在り方」というところですけれども、老人にふさわしい施設ケアの確立とか、在宅ケアの充実とか、地域ケアのシステム化、老人医療の見直し、老人保健診療の見直し等を問題にしておりまして、本報告ではかなりのウエートを占めているようですけれ...全文を見る
○糸久八重子君 「老人医療の今後の在り方」の内容といたしまして、どの点がさきの老人保健法の改正に含まれていて、そして何が含まれていなかったのでしょうか。
○糸久八重子君 少なくとも私が見た状況では、「老人医療の今後の在り方」では余り目新しいものはない、そう思います。  発表と同時に大臣発言があるようでございますけれども、大臣はこの報告を受けて何を事務当局に指示なされたのでしょうか。
○糸久八重子君 ただいまおっしゃいました中身で、今直ちに進められるもの、つまり本年度の施策の中に盛り込みたいとして検討を命じた点というのはどういう点でございましょうか。
○糸久八重子君 医療と福祉の連携から成る地域ケア体制の確立ということで書かれてあるわけですけれども、これは一体具体的に言うとどういうことでございますか、簡単にお願いいたします。
○糸久八重子君 この対策本部の中間報告は、中間ということでございますから、いずれ最終報告が提示されると思いますけれども、その際にはどういった点がどのように詰められるのでしょうか。
○糸久八重子君 中間報告にいたしましても、それから、これから詰められます最終報告でも実施のための手順とか予定があろうかと思いますし、また、あるものは六十三年度の予算要求の中に盛り込んでいくものと考えられますけれども、どのようにそれが整理されておりますのでしょうか。
○糸久八重子君 いつも言われることですけれども、今日のお年寄りというのは戦後今日まで我が国の経済成長をまさに支えてきた方々でございます。むだを排除し、効率的に使うということは、限られた医療資源でありますから当然でありますけれども、ただ単に医療費がかさむとか、それから老人医療費が増...全文を見る
○糸久八重子君 六十一年三月の参議院の予算委員会の中で、二〇二五年には医療費というのは六%程度がよろしいのではないかという答弁があるんですけれども、大体そのように受け取ってよろしゅうございますか。
○糸久八重子君 それでは次に、老人保健施設のモデル施行についてお伺いをさせていただきます。  二月に発表されました老人保健施設のモデル施設は病院併設が五カ所、それから特養ホームに併設が二カ所の計七カ所でございますけれども、モデル選考の根拠はどのようなものでしたか。
○糸久八重子君 本格実施、副会報告に至るまでのスケジュールはどのように考えておられますでしょうか。
○糸久八重子君 モデル施設の施行で、データとして収集する資料は具体的にどのような点でしょうか。
○糸久八重子君 それではサービスの内容についてお伺いいたしますけれども、昨年老健法審議の際に厚生省が利用料金五万円として答弁した内訳は、食費が三万四千円、おむつ代が九千円、諸雑費七千円、計五万円と説明をされているわけですけれども、今既に開所されております五つの施設が出しているもの...全文を見る
○糸久八重子君 私、自分なりに計算をしてみたんですけれども、今部長は五万一千五百円程度とおっしゃったんですが、例えば共通費用が、共通費用というのは食費と日用品と、大体そういうものが共通費用と言われているんですけれども、それが四万二千八百円として、いろいろ書かれているんですね。例え...全文を見る
○糸久八重子君 それから、スタッフの配置についてなのですけれども、厚生省の基準では百床で医師が一、看護婦が七から十、介護者が十五から十八、その他ということで、老人保健法の改正のときにはそう示されました。  開所している施設の中で、これ五十人の場合なんですけれども、医師が一、看護...全文を見る
○糸久八重子君 入所者がどこから来るのか、例えば病院から来るのか、在宅からか特養からか。モデル実施の段階ではそういったこともデータになるのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 こういった施設は数ができればよいというものではないと思います。適正な配置ができないと、入院医療費と同じように地域格差だとか地域により需給バランスが崩れるといった事態になると思います。本格的実施に向けて適正配置といった点ほどのようにお考えでしょうか。
○糸久八重子君 それでは次に、国立病院の統廃合問題についてお伺いをさせていただきます。  私は、この二十日、二十一日の両日、国立病院統廃合問題の調査で新潟県に参りました。国立佐渡療養所、国立療養所村松病院、西新潟病院の三カ所を訪問したわけでございますけれども、詳しい論議は後に譲...全文を見る
○糸久八重子君 離島、辺地、過疎地域、特別豪雪地帯及び山村に所在する国立病院とか療養所というのはどこでもプライマリーケアを担える勤務医を求めておるわけです。私が参りましたところでも職員の方たちが申しておられましたけれども、特にお医者さんの場合なんですが、ここに勤務しているお医者さ...全文を見る
○糸久八重子君 この春で自治医大の一期生の九年間の義務年限が修了したわけでありますけれども、その人たちの進路はどうなっておりますでしょうか。
○糸久八重子君 自治医科大学は僻地のプライマリーケアを担当する医師の専門的な養成をするところであるわけですけれども、事実上僻地医療を担っている国立病院とか療養所に対しても各県で養成した自治医大OBを派遣すべきである、そう思いますけれども、今都道府県に九名という数字をおっしゃられま...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、大変細切れで申しわけございません、次の問題に移らせていただきます。  柔道整復師の問題でございますが、社団法人日本柔道整復師会に加盟している柔道整復師以外では、いわゆる療養費払いでないと診てもらえない、これは不都合ではないかという趣旨の指摘を昨年の十二...全文を見る
○糸久八重子君 限定した範囲内でということなのですけれども、このことは患者から見ても、それから非加盟の柔道整復師から見ても大変不利益な取り扱いだと思います。このような現状は、厚生省が行政指導によって、社団法人日本柔道整復 師会が都道府県レベルで知事と協定した場合だけ通常の保険給...全文を見る
○糸久八重子君 柔道整復師が特定の民間団体に加盟しているかどうかによって営業上重大な不利益をこうむる。しかもそれを国の行政指導で行っている。この事実は、昭和五十年四月三十日の最高裁大法廷における薬事法第六条等に関する違憲判決と同様、違憲ではないかと思います。  判決の理由の冒頭...全文を見る
○糸久八重子君 法制局ありがとうございました。  それでは次に、エイズ問題について一問お伺いさせていただきます。  日本のエイズ患者の特徴というのは、感染者は百八十七名のうち、血液製剤の投与によって感染した人が百五十九名で、その比率は八五%を占めているわけです。死亡者二十五名...全文を見る
○糸久八重子君 それでは次の問題に入ります。インフルエンザに関してでございます。  毎年、莫大な予算と労力が使われてインフルエンザのワクチン接種が行われているわけですけれども、保育園や小中学校を主体にして、千五百万人という大規模な予防接種をしても、その流行によって毎年多数の患者...全文を見る
○糸久八重子君 このモントの研究によりますと、比較検討された二つの地域は地理的に十二マイルも離れているために、この比較が疫学的に妥当であるかについては疑問があるということなわけでありますけれども、そうすると集国免疫効果を科学的に確実に立証する研究データというのは一つもないというこ...全文を見る
○糸久八重子君 そうしますと、昨年まで集団接種が行われてきておりますが、この接種については集団免疫効果があったと主張できる根拠は全くないということになると思いますが、この点はいかがですか。
○糸久八重子君 次に、大流行対策についてなのですが、これまた研究班報告に、この十年間のインフルエンザの流行の規模は小さく、軽いが、大規模な流行が起こる可能性についても否定できずと書かれております。  過去の大流行のときに統計上、最も死亡率が高かったのはどういう年齢階層の人たちで...全文を見る
○糸久八重子君 これら大流行の際に、厚生省はどのような対策をおとりになられたのでしょうか。
○糸久八重子君 予防対策にはワクチンしかないということでありますが、過去三回の例を見ますと、ワクチン株の型とウイルスの型とが合わないで大流行になった。それもそうだと思うのですね。どんな型が流行するかわからないままに春にワクチン製造に取りかかるわけですから、ワクチン株とウイルス株と...全文を見る
○糸久八重子君 型合わせをしようとすればするほど生産態勢に入るのが遅くなる、そうすると生産数には限りが出てきますね。その点はいかがですか。
○糸久八重子君 少しでも型合わせが可能で、遅くなればなるほど正しい型合わせができると。そうなると、生産数も限りがあるということになりますと、先ほど最も死亡率が高いのはお年寄りだということでしたから、そういう高年齢者層に接種することにしてはどうなのでしょうね。そうすれば、冒頭申し上...全文を見る
○糸久八重子君 研究班の報告の中に、「重症化の危険の少ない学童に画一的に接種を行う必要性は低いのではないか」という指摘もございます。また、既に選択制あるいは学校以外の場での個別接種に切りかえている自治体もあります。先ほど個人効果はあるということはおっしゃったわけですけれども、これ...全文を見る
○糸久八重子君 ここで言う市町村が法により義務づけられた接種としての位置づけを明らかにするということの意味は、救済制度が適用できるという意味だと理解してよろしいのでしょうか。それともほかにまだ何かございますか。
○糸久八重子君 予防接種は学校とか保育園を会場として行われております。そして、担任の教師や養護教諭は積極的に指導する立場にあります。  そこで、文部省にお伺いするのですけれども、これだけの協力をしている以上、市町村教育委員会、学校にも責任があると思いますけれども、いかがでしょう...全文を見る
○糸久八重子君 協力はするけれども責任はとらないというのが今の法制度上の体制のようですけれども、もし副作用事故が起こった場合に民事上あるいは道義上の責任は問われるのでしょうか。
○糸久八重子君 現場の教師たちが副作用事故が起こるのではないかということを予測して、もし起こったらどうしようか、道義的に責任を感ずるということで予防接種を実施したくないということでありますと、これに対してはどう対応なさいますか。
○糸久八重子君 とにかく事故が起こらないということが最も好ましいことでありますけれども、厚生省の予防接種のハンドブックでは、個別接種方式は健康被害の発生を少なくすることが期待できるとした上で、個別接種体制の整備を推進する必要があると指摘しております。被害を少なくするためにも、医師...全文を見る
○糸久八重子君 とにかく集団接種は流行の対策にはならない、先ほども申しましたとおり株が合わないということもありまして。それから例えば集団接種の中で自由選択を取り入れたといたしましても、自由選択もいいだろうというふうに報告書には書かれてあるわけですけれども、学校から通知が来て大半の...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、公衆衛生審議会のインフルエンザ小委員会には厚生省としては今までのように集団接種を持続するということでお願い をするわけですね。
○糸久八重子君 それでは、あと残された時間は六十三年度の予算編成の問題につきまして二、三お伺いをさせていただきたいと思います。  まだ七月ですけれども、政府の予算編成は間もなく閣議で決められる、概算要求基準枠の設定から具体化すると思われるわけですが、社会保障費は人口の急速な高齢...全文を見る
○糸久八重子君 大臣は六月中、国内それから国外の各種の施設を視察なされたようでございまして、そして大変勉強されていらっしゃったようですが、それらを通じましてどのような御感想、御所見をお持ちになっておられるでしょうか。  また、その成果の上に立って、我が国の社会保障施策をどのよう...全文を見る
○糸久八重子君 大臣のすばらしい御決意をお伺いしたわけでございますけれども、新行革審も投資的経費に関してはシーリング枠を外すという考え方を明らかにしております。  社会保障費の当然増についてもその枠の確保を図っていかなければならないと思いますけれども、どうぞ六十三年度の予算につ...全文を見る
07月30日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第3号
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○糸久八重子君 女子労働者の問題につきましてお伺いをさせていただきます。  男女雇用機会均等法が昨年の四月に施行されましてから一年四カ月を経ようとしておるわけですけれども、まず労働大臣にお伺いをいたしますが、均等法のこれまでの施行状況につきましてどのような感想、お考えをお持ちで...全文を見る
○糸久八重子君 求人の問題につきましても、定年制、それから女子の積極的な活用、職業意識の向上とか社会全般の理解とかということで、大変評価をなさっていらっしゃるわけですが、婦人局長にお伺いをいたしますけれども、大臣は評価の面をおっしゃられたわけですけれども、一年四カ月を経過した現在...全文を見る
○糸久八重子君 問題になる点というのは、個別的な企業でもって定年制がというようなことをおっしゃられたわけですけれども、確かに労働省の法実施に向けてのきめ細かい労働行政とか周知徹底のための方策で、たとえ義務規定でありましても、募集の部分で今までは男○名、女○名というふうに募集をして...全文を見る
○糸久八重子君 均等法の施行で残業が大幅にふえたという訴えがあったということを今申し上げましたけれども、今国会へ提出されております労基法の改正案、これは大幅な労働時間の弾力化の導入など、大変問題が多いわけです。  中でも変形労働時間制の導入というのは、家事、育児を抱えて働く女性...全文を見る
○糸久八重子君 この問題につきましては多くきょうは論議をいたしませんけれども、いずれ論議をする機会があろうかと思います。  それでは、ことしの三月三十日に、婦人問題企画推進有識者会議が婦人の地位向上のための意見を中曽根首相に提出いたしました。二〇〇〇年に向けての総合目標を「男女...全文を見る
○糸久八重子君 有識者会議の意見を踏まえて五月に二〇〇〇年に向けての新国内行動計画が策定されたわけですけれども、労働省といたしましては、六十五年度までの具体的な施策で何を重点課題として取り組んでいらっしゃるおつもりなのか、明らかにしていただきたいと思います。
○糸久八重子君 六月一日に公表されました女子労働者福祉対策基本方針、これは今後五年間の女子労働者の福祉の増進と地位の向上を図るための基本的施策を示したものと理解しておるわけですけれども、まずこの方針における施策についての基本的な考え方、それから具体的な施策の内容について、そのポイ...全文を見る
○糸久八重子君 今おっしゃられました機会均等推進責任者、この方たちの果たす役割とか機能についてはどのようにお考えなのでしょうか。そしてまた、どのようにして選任を勧奨していくのでしょうか。国としての選任奨励策の具体的なものはどういうものを考えていらっしゃるのか、お願いいたします。
○糸久八重子君 そういう推進責任者を事業所内につくって、「事業所内における男女の均等取扱いの進捗状況についての自主点検を促す」というふうにされておるわけですけれども、自主点検だけでなくて、行政機関への報告も義務づけるべきではないかと思うのですけれども、それについてはいかがでしょう...全文を見る
○糸久八重子君 女子労働者にとっては職業生活と家庭生活の両立というのは大きな課題でございます。本方針の中の「女子労働者の就業に関する援助の推進」では、職業指導とか能力開発、育休制度、再雇用制度など具体的な施策が今御説明が あったとおり幾つか挙げられております。そして、基本方針の...全文を見る
○糸久八重子君 これから婦人少年室の果たす役割は大きくなってくると思いますけれども、都道府県の婦人少年室の機能の充実強化につきまして、具体的にどのような構想をお持ちでございましょうか。
○糸久八重子君 どうぞ六十三年度の予算編成の中で頑張っていっていただきたいと思います。  また、「婦人関係情報ネットワークの一端を担うような情報提供システムの整備を図る」とされておるわけですけれども、この内容を説明していただけますか。
○糸久八重子君 新国内行動計画を達成するためにILOの百五十六号条約、男女労働者特に家族的責任を有する労働者の機会均等及び均等待遇に関する条約、この批准を急ぐべきであると思いますが、批准の見通しはどうなっておりますでしょうか。
○糸久八重子君 それでは、先の通常国会で労働一般ができなかったわけですから、六十二年度の労働省の予算関係でちょっとわからない部分がありますので教えていただきたいと思います。  新規事業として、女子在職者リーダー講習の開催というのと、それから女子パートタイム雇用管理改善研究会の設...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、時間が参りましたので、最後に六十三年度の予算編成に当たって、大臣、どうぞ、非常にふえております女子労働者についての予算を十分にとっていただきたいということをお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。大臣、いかがでしょうか。
09月07日第109回国会 参議院 本会議 第11号
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○糸久八重子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、ただいま議題となりました労働基準法の一部を改正する法律案につきまして、総理並びに関係大臣に対し、質問をさせていただきます。  ILOがこの三日に発表した「世界の労働」報告書において、西側先進工業国では労働時間が短縮傾...全文を見る
09月09日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第4号
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○糸久八重子君 それでは初めに、本案に入ります前に一つだけお伺いしたいことがございます。  それは、昨年の六月に千葉市立の海浜病院で、最先端医療分野の炭酸ガスレーザーメスの手術を受けた患者がやけどを負って死亡するという事故がありまして、示談が成立したという記事で、九月三日付の新...全文を見る
○糸久八重子君 レーザーメスは、五十五年の四月に厚生省が医療用具として承認をしているそうですけれども、安全性が高いとされているレーザー手術では国内の初の死亡事故だと聞いておるわけです。この種の事故は外国にはあるのでしょうか。
○糸久八重子君 事前に厚生省にお伺いしたところによりますと、何か医療機器についてはモニター病院を二百四十一病院お願いして、そこで事故があったときには報告をするということになっておって、たまたまこの海浜病院というのは医療機器モニター病院でなかったから報告がなかったのでわからないとい...全文を見る
○糸久八重子君 ちょっと確認をしたいのですけれども、報告を義務づけているのは医療機器モニター病院だけであって、ほかの病院はどうなのですか。
○糸久八重子君 細かいことは国立病院の再編成の中でも少し論議をしたいと思いますけれども、やはり高度医療機器がどんどん導入される時点で、厚生省もよろしく対応していただきたいと、そう思います。ありがとうございました。  それでは最初に、六十三年度の予算編成につきまして二、三お伺いを...全文を見る
○糸久八重子君 大臣は、福祉の水準は保っていると、そうおっしゃられるわけですけれども、この間、厚生年金とか国民年金の国庫負担の繰り延べがあったり、それから老人医療の有料化があったり、政管健保被用者本人の負担の引き上げがあったり、国民健康保険の国庫補助率の引き下げがあったり、年金改...全文を見る
○糸久八重子君 ところで、六十三年度の予算はどうなっているかと見ますと、七千億円の当然増に対しまして四千四百億円の財源枠、したがって二千六百億円の財源捻出を要するとのことでありますが、本会議での答弁では、そのうち九百億円は厚生年金国庫負担の繰り延べの増額とか、それから残りの千七百...全文を見る
○糸久八重子君 いろいろ御説明をいただいたわけですが、防衛費の関係は相変わらず六%台を確保しておるようです。この際、明確に厚生省の予算編成に臨む態度を明らかにしておいていただきたいと思います。そしてこの秋の政変でどなたが総理になろうともこれ以上の後退がないということをこの際国民の...全文を見る
○糸久八重子君 それでは本論に入りたいと思いますが、続けて大臣にお伺いをさせていただきます。  厚生省は国民に対して保健医療行政をどのような基本的態度で執行していく立場にあると認識していらっしゃいますか。
○糸久八重子君 国民の健康を守り、命を大切にする行政を進めるということが厚生省のお仕事だろうと思いますけれども、ただいま議題になっております国立病院・療養所の再編成計画に関連した行政も、ぜひともそういった基本的態度で取り組んでいただきたいことをまずお願いしておきます。  そこで...全文を見る
○糸久八重子君 日本の医療制度は、本来公共投資をすべきものを中小病院を含めた開業医に転嫁をして、その開業医がまた患者に転嫁するという政策を明治以来一貫してとってきていると思うのです。  国立病院の担うべき役割の一つとしては、今大臣がおっしゃいましたけれども、高度先駆的医療とおっ...全文を見る
○糸久八重子君 事は国立病院や、それから療養所だけの問題ではないと思うのですね。我が国の将来の医療供給体制をどうするのかということ、その中で国立の医療機関をどのように位置づけて、どのような役割を果たさせていくかということがやっぱり問題ではないかと、そう思います。目先の財政事情とか...全文を見る
○糸久八重子君 それじゃ具体的にお伺いしますけれども、先日、厚生省の長寿科学研究組織検討会が報告されましたね。その内容では、長寿科学研究センターの設立構想が中心だと報道されております。長寿科学に関する国の研究施設については本委員会でもその必要性が論議をされたことがあるわけですけれ...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、再編成計画に見られる統廃合を行う施設それから経営移譲を行う施設の選定基準ですけれども、どのようなものでその選定をなさったのでしょうか。
○糸久八重子君 私は、この国立病院・療養所の病床数、医療従事者数、収支内容、年間の外来及び入院者数の一覧というのをずっと見まして、そして移譲対象、統廃合するところというのをずっと印をつけてみたんですけれども、どこに選定の基準があったのか、さっぱりわからないんですね。  それで、...全文を見る
○糸久八重子君 今回の対象の七十四施設がなぜ選ばれたのかということは、地元もそれから病院関係者も大変これ知りたがっているわけですね。何か客観的な基準があったのか、例えば経営指標やそれから機能水準といった物差しででもはかった上で選んだのかと、いろいろ憶測をしているわけですけれどもね...全文を見る
○糸久八重子君 本来的にはそれがわからないと審議が進められないわけですけれども、作業に時間がかかるのではいたし方ございませんから、なるべく早くにそういう資料をいただきたいと、そう思います。  対象施設の所在地であります市町村とか都道府県の意向について、どのようにして確認をされた...全文を見る
○糸久八重子君 一遍の電話で大事な国民の財産を統合したり、移譲したりということを決めるということは大変にこれは問題だと思うのですね。そういう意味で、こういうことはもっと慎重に、しかも地域住民のニーズに合うような、そういう再編成という形にしなければ、これはもう反対運動が起こって、と...全文を見る
○糸久八重子君 僻地の問題はまた後でまとめてお伺いしますけれども、最大限移譲先を見つけるよう努力なさるとおっしゃるわけですが、移譲先が見つかるまでの間は国立として存続をさせておくということを確認してよろしいですか。
○糸久八重子君 自治省お見えになっていらっしゃいますでしょうか。——それでは、自治省の事務次官通知、六十年六月六日の自治財第二十二号それから六十一年五月二十七日自治財第十七号、再編成合理化について指示をしておりますが、どのような指示の内容で、その意味するところはどういうところにあ...全文を見る
○糸久八重子君 自治省の通知で触れております「公立病院を取り巻く厳しい経営環境、地方財政の厳しい現状」とは具体的にどのようなことを意味するのですか。
○糸久八重子君 そういうことになりますと、財政的に余裕があっても、将来の病院経営に自信のない自治体は移譲は慎重にしなさい。もっとはっきり言いますと、受け入れ先にはなるなということを言っているわけですね。
○糸久八重子君 地方財政、地方行政を担っていく者としては当然な態度であろうと思います。  自治省は、今回の再編成計画策定に当たりましてどのような協議、相談にあずかっておりますか。
○糸久八重子君 自治体が受け入れるかどうかは、すぐれて地方自治の問題でございます。厚生省が計画とは言いながら一方的に決めていくということは、やっぱりそれ自体問題があるのではないかと思いますけれども、地方自治体の病院が大変赤字で苦しんでいる現状の中ではとてもとても移譲ということは考...全文を見る
○糸久八重子君 従来、施設整備を進めてこなかった施設については、統廃合、移譲の対象とするのなら施設整備という点では矛盾がないと思いますけれども、施設整備が済んだら直ちに移譲、それも無償とか割引とかということでは国の方針とやっぱり一貫していないのではないかと思いますね。  具体的...全文を見る
○糸久八重子君 もう一つ、最近に整備をしたところが三重県の鈴鹿病院と聞いておりますけれども、これはどのくらいかかっておりますか。
○糸久八重子君 先ほど申しました村松病院、私は七月に視察に行ってまいりました。大変立派なきれいな病院でございます。当村松病院は西新潟、それから寺泊病院と統合することになっておりますけれども、統合先ほどこになりますか。
○糸久八重子君 新聞報道とか地元の話を闘いでみますと、この三つの病院を統合して、てんかんでしたか、それの専門病院にするということ。そうなると、やはり一番大きい西新潟の方に統合するのではないかという、そういう報道が専らでございます。  そうしますと、先ほど六十年十一月までに十二億...全文を見る
○糸久八重子君 今お示しになられました数字で、一千四百億円もの費用を費やした、そういう施設を統廃合したり、また無償あるいは割引で譲渡する、そしてまたある場合には新たに土地を購入して病院を建築する、そういう計画もあるようですけれども、本当に国費の有効利用からはほど遠いものではないか...全文を見る
○糸久八重子君 移譲の場合だけの試算ということでお出しになったわけですが、移譲も統合の場合も先ほどおっしゃられたように一千四百億円ほどのお金を使いながら、移譲対象の場合では三十億くらいのお金で言ってみればたたき売ってしまう、そういうことは大変無謀なことじゃないかと思いますし、いろ...全文を見る
○糸久八重子君 私は両病院に行ってまいりましていろいろ話を承ってきたわけですけれども、両病院に対する厚生省の説明に大変問題があると思うのです。というのは、松戸に参りました場合には、松戸で言うには、新設病院では築地と同じ全科ではなくて、肝臓とか胆のうとか膵臓とか、肺がんを中心とした...全文を見る
○糸久八重子君 なお、松戸にはこれは百名の結核患者が入院をしておられます。この人たちはどうするのかと院長に伺いましたところが、この結核患者の人たちは千葉東病院とか、中野とか、清瀬とか、東埼玉の方に移ってもらうと、そう申しておられました。  結核というのは、順次減り続けてきており...全文を見る
○糸久八重子君 今まで松戸が四百床、それから柏が二百床、統合して四百二十五床ということですから、実質二百床はなくなるということになるわけですね。特に問題なのは、統合した場合に新病院は柏の方へ行くわけですから、松戸は実質約四百床不足という、なくなるということになるわけですね。その松...全文を見る
○糸久八重子君 先ほども申し上げましたけれども、千葉県ではまだ地域医療計画が策定されておりません。厚生省は、六十二年度までには地域医療計画を各都道府県に策定するようにという指導をしていらっしゃるようですけれども、大変遅々としているわけですね。私はこの再編成の問題は、地域医療計画が...全文を見る
○糸久八重子君 七十四の対象施設のうち、地域医療計画におけるその病床不足地域に所在してかつ統合による廃止または移譲となるものはどれどれになりますか。そして同じく、病床過剰地域に所在して統合によって拡充されるものはどれどれになるか、おわかりですか。
○糸久八重子君 そうなりますと、やはり現在八カ所の地域医療計画の中でも、こんなに不足地域のところでも十一カ所も統廃合しちゃう、そしてまた、過剰地域でも十三カ所、移譲が二カ所等々があるということなんですけれども、ちょっとやっぱりこれ問題なんですね。こういうケースは地元の関係者の間で...全文を見る
○糸久八重子君 僻地、離島対策については本来自治体が中心となって対応すべきであるとおっしゃられましたけれども、実際に自治体で支え切れるとお思いですか。  先ほどの論議の中でもありましたけれども、現在でも自治体病院の大半は赤字だ、そして大変経営困難な状況だから自治省もああいう通達...全文を見る
○糸久八重子君 厚生省は、昭和三十年代から長期にわたって僻地医療対策を重点施策として取り組んでいらっしゃいましたね。その一環として国立病院におきましても僻地中核病院として整備をされているものがあると聞いておりますけれども、それはどこでしょうか、幾つありますか。
○糸久八重子君 そのうちで、現在再編成計画の対象となっているものはありますか。ありましたら、それはどれでしょうか、教えてください。
○糸久八重子君 厚生省が昨年六月に策定されました第六次僻地保健医療計画によりますと、昭和六十五年度までの間にさらに三十五カ所の僻地中核病院を整備する予定のようでございます。僻地中核病院は、僻地医療の拠点として大変重要な役割を果たすものでありまして、その機能は拡充整備が望まれこそす...全文を見る
○糸久八重子君 再編成後の機能類型を見ますと、統合後のこれらの施設のというのは。今までも論議がありましたけれども、総合診療施設とか専門医療施設と位置づけられておるわけですけれども、僻地中核病院としての機能は一体どうなるのか。特に専門医療施設として類型化されております広島の大竹病院...全文を見る
○糸久八重子君 衆議院での附帯決議の二番目に、「離島、辺地等については、その特殊性にかんがみ、必要な医療の確保が図られるよう、国の助成措置の充実、医師の確保と定着に努力をするとともに、そこに所在する国立病院・療養所を再編成の対象とするに当たっては慎重に対処すること」とありますけれ...全文を見る
○糸久八重子君 離島とか辺地とか過疎地、特別豪雪地帯など、法案で言ういわゆる特例地域の国立病院・療養所は、僻地担当の地域中核病院として整備し直すべきだと考えるわけですけれども、直ちにそのような方針に転換できないとするならば、とりあえず再編計画の対象から除外できるかどうか見直しを図...全文を見る
○糸久八重子君 十分に配慮して慎重に事を進めるということは、一体具体的にはどういうことをおっしゃるのかわかりませんけれども、とにかくこの七十四施設のうちに特例地域に所在するものが二十カ所あるわけですね。ですから、二十施設の地元市町村の担当者とか住民代表とかいう方たちを集めて、大臣...全文を見る
○糸久八重子君 時間が参りまして、まだ職員の働く場の保障等につきましても質疑をさせていただきたいわけでございますが、残念ながら時間が来てしまいました。これは次の機会に譲ることといたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
09月10日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第5号
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○糸久八重子君 私は、労基法の改正案につきまして質問をさせていただきます。  七日の本会議の代表質問の中でも指摘いたしましたとおり、我が国の労働時間は欧米先進国十五カ国の平均よりも五百時間も長い、つまり欧米諸国の労働者と比べて六十三日分も多く働いているという状況であります。しか...全文を見る
○糸久八重子君 我が国は、今世界のGNP二割国家とか世界最大の債権国になっております。したがって、今日国際的な経済社会の発展に寄与することが期待されているわけですけれども、実際にはむしろ、国内を見れば勤労国民の労働条件とか生活条件の水準は非常に低いわけですね。そして、国際的に見ま...全文を見る
○糸久八重子君 総理は、七日の本会議の私の質問に対して、週四十時間制への移行時期については新前川レポートの目標の実現を図るため、一九九〇年代前半にできるだけ速やかに移行できるように努力すると、そう答弁をなさいました。  外務省といたしましても労働時間格差についての各国の声を厳粛...全文を見る
○糸久八重子君 次に、人事院にお伺いをさせていただきます。  昭和四十八年に人事院も諸外国の調査をしていらっしゃるようですが、近年ますます外国とのギャップが広がってきておりますし、欧米との摩擦の原因にもなっているこの状況、過去の日本の公務員を含む労働時間の推移についてどう認識、...全文を見る
○糸久八重子君 公務員の制度は、民間の水準に後追い準拠する形となっておりますが、それでは不十分であると思います。むしろ官民一体となって進めていくべきではないかと考えるわけですが、新前川レポートでも時短、週休二日制の推進は大きな課題として取り上げられておりまして、また総理も九月七日...全文を見る
○糸久八重子君 週休二日制を推進するという政府全体の施策の観点からすれば、中小企業を含む民間への促進効果の面からも公務員や金融機関の先行を進める必要があるのではないかと思いますけれども、この点はいかがですか。
○糸久八重子君 閉庁問題につきましては人事院はどのように考えていらっしゃるのか、基本的な認識をお伺いしたいと思います。
○糸久八重子君 四週六休制につきましては、昨年の十一月末から試行実施をされておりまして、この十一月で一年を迎えます。我が党としましては、閉庁方式による四週六休制をできる限り速やかに実施すべきであると考えておりますけれども、公務員の勤務条件のあり方にかかわる人事院としては閉庁方式の...全文を見る
○糸久八重子君 外務省、人事院、ありがとうございました。  次に、総務庁にお伺いをさせていただきます。  総務庁は、最近、サミット参加六カ国を対象とした諸外国行政機関の閉庁状況等の調査結果を発表いたしました。これによりますと、イタリアが過所定労働時間三十六時間で週休一日半制を...全文を見る
○糸久八重子君 先ほど人事院にも質問をいたしましたけれども、公務員の週休二日制の実施、特に土曜閉庁の実施は中小企業を含む民間に対する時短促進効果があると思うのですけれども、どうでしょうか。また、週休二日制を推進するという政府全体の施策の観点からすれば、公務員や金融機関の先行型でこ...全文を見る
○糸久八重子君 先ほども申しましたけれども、総理は、一九九〇年代前半にできるだけ速やかに週四十時間制に移行できるよう努力する、そう答弁をしていらっしゃいます。総務庁としましても当然この総理答弁を踏まえまして今後努力されるだろうし、また特に時短促進効果の観点から、公務員の週休二日制...全文を見る
○糸久八重子君 この労働基準法改正案は来年四月実施となっております。一方、公務員の四週六休制はこの十一月で一年を迎えるわけです。公務先行という考え方、閉庁方式の社会的波及力も考慮すれば、私は速やかに十二月から四週六休の実施に踏み切るべきだと思いますし、あわせて閉庁も実施するように...全文を見る
○糸久八重子君 冒頭にも申し上げましたとおり、労働時間短縮は官民一体となって取り組む必要がございます。政府部内におきましても、相互に十分連携協力し合って、最大限の努力をするように要請をしておきたいと思います。総務庁、どうもありがとうございました。  さて、労働省にお伺いをさせて...全文を見る
○糸久八重子君 何回も申し上げますけれども、総理の答弁は、新前川レポートの目標の実現を図るために一九九〇年代前半にできるだけ速やかに移行できるよう努力すると、そうおっしゃっているわけですけれども、一九九〇年代前半といっても大変幅があります。遅くとも一九九〇年代前半の半ばである一九...全文を見る
○糸久八重子君 ただいまの大臣の御答弁では最大限の努力をしてくださるということで、かなり明確になってきたわけでありますけれども、そうであるならばその年限を法律に明記することができるのではないか、またそうすることによって労働時間の短縮がより一層進むのではないかと考えますけれども、こ...全文を見る
○糸久八重子君 これまで政府は労使の自主的努力を基本にして行政指導を行ってきておられますけれども、労働時間の短縮は全くというほど進まなかったという経過を考えますと、やはり実施時期を法律に明記する必要があると思います。その方が経営者としてもあらかじめ労働時間の短縮の計画が立てられ、...全文を見る
○糸久八重子君 今後二千時間から千八百時間の目標に向けて労働時間の短縮を進めていくわけですけれども、その場合に、完全週休二日制の早期確立等が必要不可決でございます。そのためには、当面の法定過労働時間を四十六時間でなく、四週六休制の姿となる四十四時間としなければ目標が達成できないと...全文を見る
○糸久八重子君 次に、法定労働時間の猶予措置についてお伺いいたします。  総理は本会議で、その対象となる事業場はなるべく少なく、また猶予期間の長さはなるべく短くすることが望ましいと答弁をしていらっしゃいます。このような考え方に立つならば、当面の法定労働時間の適用が猶予される事業...全文を見る
○糸久八重子君 政府案によりますと、法定労働時間四十六時間からスタートをし、段階的に短縮されることになるわけですけれども、法定労働時間が四十六時間から四十四時間、さらに四十時間へと移行した際の猶予措置については、今回の猶予措置よりもさらに限定すべきであると考えますけれども、大臣い...全文を見る
○糸久八重子君 法定労働時間短縮に際しての猶予措置は、猶予という名前が示すように、猶予するのはいつまでだとあらかじめ期限を決めておかなければならないものだと思います。  本来、事業場の規模や業種の違いによって法定労働時間の適用の差別があってはならないと思いますし、猶予措置を設け...全文を見る
○糸久八重子君 次に、変形労働時間制の問題に入ります。  三カ月単位の変形労働時間制については、衆議院で野党四党の共同要求が政府・与党に受け入れられまして、一日、一週の労働時間の上限、連続して労働させる日数の限度を設けることに修正をされましたが、具体的な時間数、日数についてどの...全文を見る
○糸久八重子君 三カ月単位の変形制を採用し、なおかつ時間外労働をさせられたら、労働時間の短縮を図るために三カ月単位の変形制を新たに導入するという労働省の趣旨に反し、これでは何のための変形制がわからなくなります。  変形労働時間制を採用した場合には、時間外労働を認めるべきではない...全文を見る
○糸久八重子君 そうはおっしゃいますけれども、制度上は時間外労働をしたら割り増し賃金を支払うことを規定しておりますし、時間外労働を行わせるということもあり得るのではないかということが危惧されるわけです。  突発的なものは別として、恒常的な時間外労働はないことを前提とするとおっし...全文を見る
○糸久八重子君 次に、妊産婦の問題について質問をさせていただきます。  妊産婦につきましては、これも私が本会議で指摘いたしましたとおり、母性保護の観点から変形制の適用を除外すべきであると考えるわけです。現行法六十六条は、使用者は、妊産婦が請求した場合においては、時間外、休日労働...全文を見る
○糸久八重子君 次に、育児や介護の家族的責任を有する労働者の問題につきましてお伺いをいたします。  育児や介護などの家族的責任は、女性の肩にかかっているのが我が国の実態でございます。育児、介護の責任を有する労働者は、勤務時間が日ごとに変わったら職業生活と家庭生活とを両立できない...全文を見る
○糸久八重子君 婦人局長にお伺いをいたします。  これは先般の労働一般の中でも御質問させていただきましたけれども、均等法の施行後一年半たちますが、施行後の状況はどうなっていらっしゃいますか。また、調査をなさったとおっしゃったわけですけれども、その調査の結果は集計できましたでしょ...全文を見る
○糸久八重子君 家族的責任を負っている者が働けるように社会的基盤の整備が必要であるわけですけれども、ILO百五十六号条約を批准すべきではないか、そう考えますけれども、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 育児休業につきましてお伺いいたしますが、野党四党は、今臨時国会に法案をまとめまして育児休業法案を提出しておるわけでございます。労働省は育児休業促進月間を設けまして、その普及に努めていらっしゃいますけれども、一向に実績が上がっていないという状況があるわけですが、この...全文を見る
○糸久八重子君 日本の国はこれから急速に高齢社会になってまいりますけれども、非常に高齢者が多くなる、しかも家庭で介護せざるを得なくなるという状況の中ではどうしても介護休暇というのが必要になってくるわけですが、その介護休暇の制度化につきましてはどのような認識をお持ちでございましょう...全文を見る
○糸久八重子君 県によりましては、介護休暇制度というものをつくりまして、現に実施しているところがあるわけでございますけれども、そういうような実態をよく把握いたしまして、これは本当に大事な問題でもございますので、よろしく早期に検討をいただきたい、そう要望をさせていただきたいと思いま...全文を見る
○糸久八重子君 ただいまも申し上げましたけれども、最近ではこの勤労青少年福祉法十二条の配慮が十分なされていないという実態があります。 勤労青少年福祉法の十二条というのは、「高等学校の定時制の課程若しくは通信制の課程等で行う教育を受ける場合は、当該勤労青少年が職業訓練又は教育を受...全文を見る
○糸久八重子君 一週間単位の非定型的変形制につきましては、衆議院で大臣は、本人の意見の尊重を省令で定めると答弁をしていらっしゃいます。この点は間違いございませんか。
○糸久八重子君 この一週間単位の非定型的変形制は、日によって労働時間が違いますし、翌週分の労働時間が週末にならないとわからないということでありますから、労働者の生活にとっては好ましい制度ではございません。  この変形制は、予約や注文などによって事業を営んでいる、例えば旅館業など...全文を見る
○糸久八重子君 次に、一カ月単位の変形制につきましてお尋ねいたします。  これまであった四週変形制は、今回の改正によりまして最長期間が一カ月に延長され、従来とは異なる利用の仕方が出てくるであろうということも考えられるわけです。新たに導入する場合には、これまでの就業規則を変更すれ...全文を見る
○糸久八重子君 衆議院の修正によりまして、三カ月単位の変形制については一日、一週の労働時間及び連続して労働させる日数の上限を定めることの修正が行われました。一カ月単位についても同じような規制措置を設ける必要があると考えますけれどもいかがでしょうか。
○糸久八重子君 現状ではそれほど問題がないといたしましても、今後新たな利用の仕方が考えられるということを先ほど御指摘申し上げたわけですけれども、全く心配がないという保証はないわけです。私は、何らかの規制を講じておく必要があると思うのですけれども、大臣いかがでしょう か。
○糸久八重子君 変形制の最後の質問になりますけれども、就業規則では、始業の時刻及び終業の時刻を定めなければならないことになっておりますけれども、変形労働時間制を採用する場合でも、日ごとの始業の時刻と終業の時刻を定めておく必要があると考えますけれども、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 次に、法四十条の特例問題及び労働時間の換算的取り扱いについてでございますが、政府の改正案ではこれらについて直接取り上げてはおりません。現在、十人未満の商業、サービス業等について一日九時間、週五十四時間制が特例適用をされておるわけでありますが、今日週四十時間制を目指...全文を見る
○糸久八重子君 中央労働基準審議会の建議は、零細規模の商業、サービス業等についていわゆる労働時間の換算的取り扱いを提言しております。これは長時間労働の固定化に結びつくだけでなくて、手持ち時間は労働時間であるという原則を否定することにもなるので、絶対に導入すべきではないと考えますけ...全文を見る
○糸久八重子君 次に事業場外、裁量労働の問題に入りますが、事業場外労働、裁量労働の労使協定の締結当事者は、事業場全体の過半数を代表する労働者になるわけですが、事業場外の場合は例えば営業マンのような外勤労働者の声が、それから裁量労働の場合は例えば研究開発に従事する労働者の声が労使協...全文を見る
○糸久八重子君 裁量労働の対象業務は、労使協定で定めることになっておりますけれども、労使協定だとその範囲が不当に拡大されるおそれがあるわけです。ですから、その範囲というのは労使協定ではなくて命令で具体的に定めるべきであると思うのですけれども、この点はいかがでしょうか。
○糸久八重子君 事業場外、裁量労働はみなし労働時間が実際働いた労働時間に即したものでないとただ働きになってしまいます。そのようなことがないと言い切れますでしょうか。このような問題に労働省としてはどう対処なさるおつもりなのか、お聞かせください。
○糸久八重子君 次に、年次有給休暇の問題につきましてお伺いをいたします。  年次有給休暇の最低付与日数が六日から十日に 引き上げられることになっておりますけれども、これでは大変不十分であります。ILOの条約では三労働週としておりますが、週休二日制を前提とすれば十五日とすべきで...全文を見る
○糸久八重子君 六日から十日という大変幅のない引き上げ、私の方では十五日にすべきではないかという意見でございますけれども、このような不十分な引き上げにもかかわらず、猶予措置は三百人以下の事業場については六年間となっているわけであります。  その規模を限定するとともに、期間も三年...全文を見る
○糸久八重子君 出稼ぎ労働者につきましてはかねてから年次有給休暇についての強い要望がございます。労働省といたしましてはこの問題につきましては積極的に対応すべきではないかと思いますけれども、この点はいかがでございますか。
○糸久八重子君 年休の不利益取り扱いにつきましては衆議院で永井議員の質問がありました。その中では三十年通達は廃止されることがはっきりしたわけでありますけれども、五十二年通達にも大変問題がございます。法違反であるかどうかということではなくて、不利益取り扱いはいけないという見解をはっ...全文を見る
○糸久八重子君 この問題の解決をするためには、法律で不利益取り扱いの禁止を明確にしていかなければならないと私はそう思います。その点を今後とも検討していただくようにお願いをしたいと思います。  私ども社会党は、ILO百三十二号条約の批准を要求してきたわけでありますけれども、この条...全文を見る
○糸久八重子君 新前川レポート、長期ビジョン懇でも指摘をされているとおり、技術革新、雇用慣行の変化等の中で就職後の学習の機会を社会的に保障することが重要となってきているわけであります。  現在、有給教育訓練休暇助成金制度というのがございますけれども、これでは不十分でありまして、...全文を見る
○糸久八重子君 私は、今度の労働基準法改正案の中に盛られております問題点の数々を挙げていき、そして労働省の御見解を承ったわけでありますけれども、四十年ぶりに改正される労基法の内容といたしましては非常に問題が多いと思われるわけでございます。  それで、きょう私は具体的な問題等は一...全文を見る
○糸久八重子君 ただいま議題となりました育児休業法案につきまして、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合等を代表いたしまして、提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  近年、女性の職場進出は目覚ましく、一九八六年には雇用されて働く女性の数は千五百八十四万...全文を見る
09月11日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第6号
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○糸久八重子君 日本社会党・護憲共同の糸久八重子でございます。  きょうは参考人の先生方、大変貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。皆様方の御意見を拝聴いたしまして、少々御質問をさせていただきたいと存じます。  まず、朝日参考人にお伺いをいたしますが、参考人は自...全文を見る
○糸久八重子君 確かに、自治体病院の経営状況のこの一覧表を拝見いたしますと、非常に自治体病院では苦しい経営を強いられている部分があります。そして、そのことからしても、例えば藤井参考人がおっしゃられましたけれども、地方では三十九の県で、そして二千九百九十八の市町村議会で反対の決議が...全文を見る
○糸久八重子君 もう一つ橋本参考人にお伺いをさせていただきますけれども、先ほど現状としては医師の過剰時代であり、そして病床も世界的に言ってトップレベルの数に達している、国立の果たす役割はもう終了したと、そうおっしゃったわけですが、国立の果たす役割が終了したのは現時点で終了したとお...全文を見る
○糸久八重子君 橋本参考人にお伺いするわけですけれども、量を供給する時代が終わってこれからは内容と質だと、そうおっしゃられるわけですが、既に内容や質は、大学病院にいたしましても、それから一般の私的な病院にいたしましてもかなり向上していて、それぞれ発達しております高度の医療機器を導...全文を見る
○糸久八重子君 藤井参考人にお伺いをさせていただきます。  移譲対象三十四施設のうち職員が四千五百名ということでございますけれども、この四千五百名の職員の方たちというのは、目下がなり動揺していらっしゃるのではないかと、本当に私自身のことのように心配をいたします。特に、厚生省が申...全文を見る
○糸久八重子君 それでは最後になりますけれども、やはりどうしても心配なので、もう一度倉田参考人にお伺いをさせていただきますけれども、今度の再編成計画によって医療の公共性は一体どうなるのかということ、それから営利化に向けて拍車がかかるのではないかということ、それから国民がいつでもど...全文を見る
○糸久八重子君 日本社会党・護憲共同の糸久八重子でございます。きょうは、参考人の先生方、大変お忙しい中にもかかわらず本委員会のために貴重な御意見をちょうだいいたしまして、まことにありがとうございました。  五人の参考人の皆様方からの御意見をお伺いしておりますと、多くの方々が今度...全文を見る
○糸久八重子君 続いて小川参考人にお伺いしたいのですが、労働時間の短縮の目的というのは、やはり労働者のゆとりのある生活が第一義として考えられるべきものではないのかなというふうに私は思っております。西ドイツも経済大国でございます。西ドイツの労働者は生活をエンジョイして長期休暇を楽し...全文を見る
○糸久八重子君 ただいま西ドイツのお話がちょっと出たわけでございます。清水参考人は最近西ドイツの方にいらっしゃったというお話も伺ったわけでございますけれども、西ドイツの労働時間の問題につきまして先ほど少々お話がございましたが、実際に西ドイツに行かれての感想とか、西ドイツの労働時間...全文を見る
○糸久八重子君 世界は本当に狭くなってきた昨今でございますけれども、同じ経済大国と言われている西ドイツと我が国が、本当に何かはるか遠い理想の国が西ドイツであるというようなお話で、全くうらやましい限りでございますが、お話の中にもありましたとおり、世界の時短の足を引っ張るのは日本の労...全文を見る
○糸久八重子君 時短につきましては、今までは労使の自主的な努力を基本にしてとにかく時短をやりなさい、政府はそう言ってきたわけですね。だけれども、なかなかそれが進まなかったというのが現実の問題だということなんですね。今度は実施時期については法律で明記してないわけですけれども、法律に...全文を見る
○糸久八重子君 申しわけございませんけれども、小川参考人にもう一つお伺いしたいんです。  小規模事業所についての例外措置というのがあるわけですけれども、参考人もおっしゃられましたが、三百人以下の事業所というのは総事業所数の約九〇%、労働者で言いますと八〇%を占めているわけですか...全文を見る
○糸久八重子君 変形労働時間制につきまして、長谷川参考人と塩本参考人に同時にお伺いをしたいと思います。特に、長谷川参考人は季節に繁閑の差の多い職場、つまり全逓信労働組合ですから郵便局でいらっしゃいまして、年末は大変年賀はがき等でお忙しい職場にいらっしゃるわけですけれども、そういう...全文を見る
○糸久八重子君 塩本参考人には、VDT労働者の立場から御意見を賜れればと思いますけれども、いかがですか。
○糸久八重子君 先ほど塩本参考人の御意見の中でもあったのですが、実は今国会に野党四党の共同提案によります育児休業法案を提出いたしました。それは、今雇用されて働いている女性というのが千五百八十四万人、しかも有配偶者がそのうちの六割だという状況の中で、どうしても育児休業制度というのは...全文を見る
○糸久八重子君 終わります。
09月17日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第8号
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○糸久八重子君 午前中の千葉委員の質問の中で、就業規則の問題が残されておりましたので、続けて私質問させていただきたいと思います。  労働者派遣法が施行されまして一年二カ月になりますけれども、この労働者派遣事業の許可、届け出された事業所は、東京、大阪など大都市を中心としてかなりの...全文を見る
○糸久八重子君 労働者派遣事業の労働者の特性は、派遣元に雇用されている労働者がそれぞれ違った派遣先で働いておりまして、同じ会社の労働者が一堂に会することがないわけでございます。したがって、労働者代表の選出が極めて困難になるわけでございますけれども、労働者派遣業におきます労働者代表...全文を見る
○糸久八重子君 問題の多い派遣業でございますから、十分に指導をしていただきたいと思いますし、また二年後の法見直しの際にはこれらが改善できるように適切に指導していただきたい、そう思うわけでございます。  続きまして、賃金の口座支払いについてでございますけれども、現在と同様、労働者...全文を見る
○糸久八重子君 次に、監督行政につきましてお伺いをいたします。  労働基準法は、労働者の保護を図るために法律で最低労働条件を定め、これに使用者が違反した場合は罰せられるという労働刑法でございます。  我が国の労働者は、中小零細企業に働く労働者が圧倒的多数を占め、しかもそれらの...全文を見る
○糸久八重子君 ヨーロッパに比べますと我が国の監督官は非常に少人数でございます。ちなみに、監督官一人当たりの事業所数は、イギリスが百八十五、フランスが百二十三、西ドイツが六百八十となっております。日本は監督官一人当たりの事業所数は千八十七でございまして、イギリス、フランスと比べま...全文を見る
○糸久八重子君 監督行政の充実とあわせて大事なことはい労働時間の短縮を早急に図るために労働行政の一層の強化にあると思います。そのために、中央、地方の労働基準審議会に産業、業種別の小委員会を設けること、それから労働者派遣法の場合の適正運営協力員や労働安全衛生法の場合の災害防止指導員...全文を見る
○糸久八重子君 労働時間の短縮は、法律によって行うことは当然ですけれども、労使が協定した労働時間水準の労働協約を他に拡大適用する方法を促進することも必要であろうと思います。  労働組合法第十八条には、「一の地域において従業する同種の労働者の大部分が一の労働協約の適用を受けるに至...全文を見る
○糸久八重子君 活用された例が非常に少ないわけですけれども、その原因は何とお考えでしょうか。
○糸久八重子君 例えば今一つある業種、どういう例でもいいんですが、織物等の例をとってみますと、その中の幾つかの労働組合が年間休日九十日の労働協約を結ぶ、そしてまたほかの幾つかの労働組合が年間休日八十日の労働協約を結んだとしますね。そのように、ある地域の中で複数の労働協約がある場合...全文を見る
○糸久八重子君 労働協約の拡張適用がどんどん利用されまして、労使の自主的な努力による労働時間の短縮が進むことを期待するわけでございますけれども、そのためにはこの制度の厳しい要件を見直す必要があると思います。特に同種の労働者の大部分、つまりその大部分とは四分の三以上という解釈のよう...全文を見る
○糸久八重子君 政府は昭和五十五年に、昭和六十年までに二千時間を目指すという目標を決めて、週休二日制等労働時間対策推進計画を作成したわけですけれども、この目標は結局実現できずに、新たに昭和六十年に労働時間短縮の展望と指針を策定して、六十五年までに二千時間を目指すとして二千時間達成...全文を見る
○糸久八重子君 今まで我が党といたしましては、この法律案につきまして各種の質疑をしてまいりましたけれども、これらの質疑を踏まえまして、以下労働大臣に対しまして確認答弁を求めておきたいと存じます。  まず第一に、週四十時間制への移行時期について大臣の考え方を再確認いたしたいのです...全文を見る
○糸久八重子君 御答弁のように一九九〇年代前半と申しましても、一九九〇年から九五年まで相当幅がございます。遅くとも一九九〇年代前半の半ばである一九九三年までには週四十時間制に移行すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 次に、当面の週法定労働時間についてでございますが、改正法施行当初は週四十六時間とするものの、三年後を目途にできるだけ速やかに週四十四時間制に移行させるということで間違いはございませんか。
○糸久八重子君 適法定労働時間の適用猶予措置につきましては、その対象事業場の範囲をできるだけ限定すべきと思いますが、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 三カ月単位の変形労働時間制については、一日十時間、一週四十八時間の上限規制を設けるとともに、一週間に一日は休日を与えなければならないとすべきであると思いますが、いかがですか。
○糸久八重子君 変形労働時間制につきましては、妊産婦を適用除外とすることは当然のことと思います。加えて育児、介護等の家族的責任を有する労働者や勤労学生など特別な事情のある者については、事業主に対し、これを導入するに当たっては十分配慮する義務を負わせる必要があると思いますが、いかが...全文を見る
○糸久八重子君 一カ月単位の変形労働時間制については、事業主が就業規則で定めればこれを導入できることになっておりますが、これについても労使協定の締結及び行政官庁への届け出を義務づける必要があると思います。  今回はこれらの措置が見送られたとしても、せめて三年後には改正法の見直し...全文を見る
○糸久八重子君 年次有給休暇の最低付与日数については、四から六労働週という欧米諸国並みの水準、少なくとも三労働週以上というILO条約の水準への引き上げについて引き続き積極的に検討するとともに、改正法による猶予適用措置については、その対象事業場に対し猶予期間中であってもできる限り本...全文を見る
○糸久八重子君 出稼ぎ労働者については、かねてから年次有給休暇について強い要望があることを労働省も承知しているはずでございます。これに積極的に対応すべきだと考えますが、いかがでしょうか。
○糸久八重子君 時間が参りまして、あと数点確認をさせていただきたい部分があるのですけれども、夕方総理もお見えになるということでございますから、そちらに譲りまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○糸久八重子君 私は、ただいま可決されました労働基準法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  以下、案文を朗読いたします。     労働基準法の一部を改正する法律案に...全文を見る
09月18日第109回国会 参議院 社会労働委員会 第9号
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○糸久八重子君 本案を議了するに当たり、日本社会党・護憲共同を代表して、本案に対する我が党の立場を要約して述べたいと思います。  我が党は、これまでの審議の過程で政府案の矛盾や再編成計画のずさんな内容を徹底的に追及してまいりました。これらの点をここで繰り返すのではなく、社会党な...全文を見る