糸久八重子

いとひさやえこ



当選回数回

糸久八重子の1993年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月29日第126回国会 参議院 厚生委員会 第4号
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○糸久八重子君 まず、本改正案が日切れ扱いで短時間の審議でしかできないことを大変不満に思っておりまして、問題があるということを最初に申し上げておきたいと思います。  恐らく厚生省は、この改正案を出さないと現行制度が三月三十一日で切れてしまって、何も手当てをしないと本則に戻ってし...全文を見る
○糸久八重子君 それでは、一元化問題について少々触れていきたいと思います。  昨年の九月に、社会保障制度審の年金数理部会から第三次の報告書が発表されました。その中で、一元化のモデル案として三つの案が示されたわけです。  A案としては「全被用者年金制度の統合一本化を行う案」、そ...全文を見る
○糸久八重子君 前回の改正の際に、一元化について、一つの制度に一本化するのではなく、被用者年金のそれぞれの歴史、沿革等を存置したまま、いわゆる二階部分に相当する第二の基礎年金的なものに二重加入することによって、同一保険料、同一給付の新しい制度を創設すると答弁していらっしゃるんです...全文を見る
○糸久八重子君 この公的年金一元化につきましては、一九九五年を目途に完了させるというその閣議決定というのは一九八四年になされているわけですね。しかしながら、今回の法案では一元化の時期は大変あいまいにするような表現が見られるわけです。それは、JR共済組合に係る調整交付金の特例減額措...全文を見る
○糸久八重子君 ただいまの御説明で、当分の間の趣旨というのは、一九九五年中には一元化は実現するけれども、実施の時期が四月ではなくて数カ月間おくれるかもしれない、その数カ月の間のタイムラグのために設けられた規定だと私は解釈をいたしました。  いずれにいたしましても、次回の年金改正...全文を見る
○糸久八重子君 公的年金制度の一元化に際しては、先ほども答弁の中にございましたけれども、年金業務の一元化を図る必要があると思います。一九八四年の閣議決定におきましても、給付と負担の両面における制度間調整の進展に対応して年金現業業務の一元化の整備を推進するものとされておりますが、年...全文を見る
○糸久八重子君 現在の年金業務は、加入者からの申請に基づいて制度ごとにばらばらでありますために、被保険者や年金加入者にとってみれば、複数の制度に届け出や請求を行い、別々に支給を受けなければならなくて、極めて煩雑で不便でございます。そればかりか、個々の制度ではそれぞれの被保険者期間...全文を見る
○糸久八重子君 年金情報管理とか業務体制の一元化というのは、制度一元化の前提でございます。これは、制度改正に先駆けて行わなければならない課題だと思いますし、その意味では時間は非常に差し迫っているのではないかと思います。  大臣にお伺いいたしますけれども、社会保険庁の拡充強化も含...全文を見る
○糸久八重子君 次に、年金財政に関する調査権とか勧告権を持つ行政委員会の設置が必要であるということを、私は前回の法案審議の際に申し上げた経過がございます。そのとき、当時の水田年金局長が、制度間調整法を出すまでに関係各省の合意ができなかったので、来る一元化に先立って、粘り強く政府内...全文を見る
○糸久八重子君 イギリスには政府アクチェアリー院と呼ばれる独立機関が古くから設置されておりまして、公的年金並びに企業年金の数理に関する調査、勧告を行うとともに、民間保険の数理面の監督をも行っていると伺っておるわけでございます。一元化に向けましては、その必要性、及び考え得る複数の政...全文を見る
○糸久八重子君 鉄道共済年金の財政破綻というのは、旧国鉄の要員事情が唯一最大の原因だと私は思い続けてまいりましたし、現在もそう思っております。つまり、政府の運輸交通政策の欠如から国鉄要員政策の誤りを指摘していきたいと思うわけですけれども、戦中は多くの職員が軍人、軍属等で海外に派遣...全文を見る
○糸久八重子君 運輸省にお伺いいたしますが、国鉄再建の対象になった長期債務がどのくらいで、そのうち年金分はどのぐらいでしょうか。
○糸久八重子君 約五兆円というのは追加費用だけを計上したものですね。
○糸久八重子君 この追加費用分四兆八千億円という数字が本当に正確なものかどうかちょっと疑問があるわけです。追加費用は、鉄道年金が赤字に転落した翌々年の一九七八年から前年度追加費 用発生類繰り入れ方式が取り入れられましたね。  もう時間も余りございませんから私の方で申し上げます...全文を見る
○糸久八重子君 私は考えたんですけれども、この九十億ですね、これは運用収入二百億を百五十億に減らさないで、二百億そのままにしておいて、そして清算事業団が千四十億、つまり四十億上積みをして、そういう形で厳し過ぎる自助努力、つまり年金の見直しとか保険料の引き上げというものの緩和ができ...全文を見る
○糸久八重子君 鉄道年金の切り下げは、一九八四年四月施行の国家公務員等共済組合法のときからと記憶しておるわけですけれども、それから始まりまして、二回目が一九八六年、三回目が一九八九年と、この十年間に大変過酷な切り下げが行われてきておるわけです。一九八四年度以来、スライド一〇%停止...全文を見る
○糸久八重子君 三回目の一九八九年十二月の改正で、財政再計算による年金見直し三・六%のスライドは五年間凍結ということになりました。このうち新法裁定者は、職域年金が加算されておらないわけですから厚生年金と全く同額である上に、一九九〇年実施の再計算を行わないために厚生年金よりも低額に...全文を見る
○糸久八重子君 先ほどの御答弁の中に鉄道年金が高いというようなこともありましたが、学歴とか勤続とも大体同じで給料は自分の方が高かったけれども、年金は十万も低いというそういう方たちの話を方々で聞くわけです。  実際に、個々の年金の例をちょっと拾ってみましたので御参考までに申し上げ...全文を見る
○糸久八重子君 時間がなくなりましたが、いずれにいたしましても、組合員や受給者の自助努力というのはもう限界に近づいている。そして、こうした受給者及び組合員にかかわる措置については新年度からでも早急に改善を行うべきであると考えますが、それが直ちに困難であるとするならば、懇談会報告の...全文を見る
○糸久八重子君 委員長、もう一言。  私は一元化に向けて、この前の改正のときに積み残しをいたしました基礎年金勘定の問題とか、それから第三号被保険者の負担の問題だとか、いろいろ論議されております六十五歳定年の問題とかたくさん用意をしてまいりましたけれども、大変御丁寧な御答弁をいた...全文を見る
05月13日第126回国会 参議院 厚生委員会 第10号
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○糸久八重子君 私は、保育所問題についてお伺いをしたいと思います。  小さな子供を抱えて働かなければならない母子家庭にとっては、保育所の問題は大変切実な問題でありますし、また出生率の低下という問題から見ましても、その原因の一つは日本の子育ての支援体制に弱さがあるからで、このこと...全文を見る
○糸久八重子君 そうすると、私も保育問題検討会のことをお伺いしようと思っていたんですが、それではこの二つの、いわゆる「これから懇」と言っているわけですけれども、「これから懇」とこの検討会との関連ですね、ちょっとその辺をもう一度お答えいただきたいと思います。
○糸久八重子君 ただいま説明がありましたとおり、この検討会の設置の目的に、その制度及び費用負担のあり方等の全体の検討ということが書かれているわけですけれども、私は、この検討会設置の背景は九三年度の予算編成にかかわる公立保育所の人件費の負担問題、その先送りがあったわけで、ここでの検...全文を見る
○糸久八重子君 検討会として、新聞の内容等を見ますと一例えば措置費制度の抜本的な見直し、入園対象児童の専業主婦家庭の拡大とか、それから児童福祉法と切り離した保育サービス法の検討等、そういうことも書かれておったわけですが、これらは検討する内容だとしてお答えいただかなくとも結構なわけ...全文を見る
○糸久八重子君 育児休業法施行に先立って、厚生省は、年度途中に定員外で児童を受け入れられる枠をこれまでの一〇%から一五%に拡大するということと、これまで下の子が生まれて親が育休に入ると自動的に退所させられていた上の子を事情によっては入所を継続するという通達をお出しになりましたね。...全文を見る
○糸久八重子君 具体的に、働く女性が働き続けるためにという目的でつくられた育児休業法でございますから、やはり低年齢の子供の定員をもっとふやすような施策を即刻的にやっていただきたいと思います。  続けて、やはり女性の就労形態が非常に多様化していたり、それから通勤時間が非常に長かっ...全文を見る
○糸久八重子君 乳児保育とか延長・夜間・長時間保育、これがなかなか進まない原因というのは、何といってもそのための措置費が余りに貧弱だからだ、そして保母の定数を初めとする最低基準がもう現実に合わなくなってきている、そういうことにあるのではないかと思うんですね。現行の措置費や最低基準...全文を見る
○糸久八重子君 最後になりますが、大臣にお伺いをしたいと思います。  地域に開かれた社会資源として、保育所が地域の子育ての中核になっていることは大変よいことだと思います。しかし同時に、多様な保育ニーズヘの対応によって、本来の保育に欠ける子供たちに対する保育が手薄になったり、それ...全文を見る
○糸久八重子君 終わります。
11月02日第128回国会 参議院 法務委員会 第1号
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○糸久八重子君 社会党の糸久でございます。  大臣、御就任おめでとうございます。民間から御起用ということもありまして、大変各方面からの期待が高まっておるところでございます。  私は、就任間もない八月に武道館で大臣にお目にかかりましてお話をする機会に恵まれました。とても気さくで...全文を見る
○糸久八重子君 政治改革が焦眉の急となっております。その原点は、何といいましてもきれいな政治、それからお金のかからない政治制度を確立することにあると思います。金と政治にまつわる不祥事は今までにたくさんありました。そのたびに政官財の癒着構造を断ち切ることが必要であるとしながらも、そ...全文を見る
○糸久八重子君 百二十六国会での商法の改正案の審議の際に、企業の使途不明金が政治腐敗につながっているということから、その根絶の必要性が論議をされました。商法上は使途不明金というものはないというだけでなくて、使途不明金が政治腐敗のさまざまな温床になっていることから見ましても、この根...全文を見る
○糸久八重子君 十月四日の衆議院の予算委員会で、ゼネコンをめぐる贈収賄事件について、国会の要請があれば中間報告に協力する旨の答弁をなされていらっしゃいます。  このことの再確認を含めまして、国会の国政調査権と検察行政のあり方について大臣の御所見をいただきたいと思いますが、あわせ...全文を見る
○糸久八重子君 国会の国政調査権と検察行政のあり方。
○糸久八重子君 大臣は学識経験者として長らく法制審議会で重要な役職、職責を経てこられたわけでございますが、法務省所管の法律は基本法とか原則法が主体ですから拙速な法改正には慎重でなければなりません。その意味で法制審で十分検討することは有意義なことだと思いますけれども、国会こそが立法...全文を見る
○糸久八重子君 ありがとうございました。
11月04日第128回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○糸久八重子君 ことしの人事院勧告は八月の三日に出されました。人事院勧告が出されますと、閣議決定、そして法案提出をして直近の国会で審議をして支給の道を開くというのが当たり前のことでございます。ところが、私の記憶の限りでは大変長いこと、一九八三、四年ごろに十一月の下旬ごろ審議をした...全文を見る
○糸久八重子君 官民の給与較差を埋めるのがこの給与勧告でございまして、民間でのベースアップは四月から、しかし公務員の場合にはただいまも申し上げましたとおり年末ぎりぎり支給という状況が長く続いたわけでございます。したがって、昨年までは民間よりも八カ月もその支給がおくれていた状況でご...全文を見る
○糸久八重子君 大臣は、判事、検事給与法の所管大臣ですけれども、法務省の長として一般職給与法にも十分な関心と御配慮をお願いしたいと思うところでございます。ことしの勧告は刑務官及び少年院教官に配慮した勧告になっておりますけれども、次年度以降も矯正職員に対する給与改善に積極的な御努力...全文を見る
○糸久八重子君 ありがとうございました。終わります。