糸山英太郎

いとやまえいたろう



当選回数回

糸山英太郎の1975年の発言一覧

開催日 会議名 発言
11月13日第76回国会 参議院 外務委員会 第3号
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○糸山英太郎君 最初に、松生丸事件で負傷した乗組員二人があす十四日帰国の予定ですが、そこで、まずこの質問から伺います。  事件発生の九月二日からきょうまで、政府はどのような外交努力をなされたのか、具体的に簡単に説明してください。
○糸山英太郎君 私は、松生丸事件に関して、日本の外交には残念ながら行動力が欠けていたのではないか、いま大臣がおっしゃったとおり、日赤に日赤にという言葉が非常にはやっておりまして、私は、たとえば日本赤軍によるあのクアラルンプール事件では、政府は人命尊重の立場からあのような超法規的な...全文を見る
○糸山英太郎君 松生丸は北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国の領海を一体侵したのか侵さないのか、なぜ銃撃を受けたのか、そういった点を含めて、この事件はいまだに事実関係がはっきりしていないようです。十一月八日の一部夕刊紙は、あす帰国する二人の乗組員が平壌で記者会見したとき、松生丸は北朝鮮...全文を見る
○糸山英太郎君 そうなりますと、事件の真相解明について具体的にどうされるのか。国際法で、公海条約第二十三条によれば、領海侵犯があったときは追跡権と威嚇射撃権というのは認められていますが、射殺するということは特に認められておりません。私は、射殺するということは権利のオーバーな行使じ...全文を見る
○糸山英太郎君 ここで確約とっておきますが、二人が明日帰国します。一部の報道関係なんかでも、大分洗脳されたんじゃないかといううわさもありますけれども、大臣あるいは外務省、水産庁、各省が徹底的にこの事件の真相解明に努めていただくことをお約束できますか。
○糸山英太郎君 水産庁がお見えになっていると思いますが、水産庁に伺います。  一体、今回の事件でこういうことが起きましたけれども、水産庁は行政指導を徹底的にいたしているのか。あるいは特に韓国、朝鮮のあの付近は非常に魚がとれます。そういうために領海に入ってしまったとか、いろいろと...全文を見る
○糸山英太郎君 まあ水産庁のお答え満足しません。文書でなんかでやるんじゃなくて、私は、趣味がたまたま船を非常に好きですから、御存じのとおり海へ出るとなかなかわかりません。領海がどうのこうの、なかなかわからない、潮の流れでもって船が流されることもあるんですから。もう少し厳しい行政指...全文を見る
○糸山英太郎君 松生丸は帰国してからまたゆっくり伺いますが、私は、朝鮮半島に対する基本的な考え方として、日本は北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国との改善を図らないで今後の朝鮮半島政策はあり得ないという考えを持っています。たとえば、ニクソン訪中のときのように、一夜明けたらフォード訪朝と...全文を見る
○糸山英太郎君 では伺いますが、国連事務総長へのあっせん依頼は実現の可能性があるのですか。
○糸山英太郎君 南北の平和的統一のために日本が果たせる役割りとは一体何ですか。
○糸山英太郎君 余り満足しませんけれども、次に進みます、時間がありませんから。  韓国とわが国とが友好協力関係をさらに一層深めていくことは当然です。私は、韓国は日本にとって大事な国だと思います。韓国の一層の発展のためには、たとえば民生安定に役立つプロジェクトに関しては、積極的に...全文を見る
○糸山英太郎君 私としましては、政府が便宜を計らってくれないと、民間同士ではますます私はいつまでたっても漁業協定というのは結ばれないのじゃないかと考えるので、政府が、もちろん国交ないのはわかっておりますけれども、何かのチャンスを与えてあげるとか、何か努力をしてあげるというような気...全文を見る
○糸山英太郎君 ちょっといま大臣の答弁、ぼくは納得しません。もちろん、水産庁もいらっしゃいますから、漁業者の話をもっと伺って、北朝鮮の中でとれる魚というものはどんなものかということももう少し研究してみると、その点はぼくはいまの答弁はちょっとおかしいんじゃないかと思いますけれども、...全文を見る
○糸山英太郎君 貿易拡大の意味から、たとえば北朝鮮に対して輸銀、輸出入銀行の資金使用を認めるなど、幅のある運用を考えていないのか。私は、たしかこれは新聞報道だと思いますが、木村前外務大臣は、キッシンジャー米国国務長官との会談の中で、前向きに考えているという考えがあったということを...全文を見る
○糸山英太郎君 そうすると、前向きであるということはよろしいんですね。
○糸山英太郎君 次は文化に入りますが、文化交流を進める意味から、たとえば新聞記者の交換のようなことは考えていませんか。
○糸山英太郎君 間違いないんですね。
○糸山英太郎君 きょう法務省が来ていらっしゃいますか。——法務省来ていませんね。これは後でまた法務省の見解が違うなんということがないように、外務大臣と法務省との絡みもあると思いますので、これは前向きにしていただきたいと思います。  外務大臣は、キッシンジャー米国国務長官による米...全文を見る
○糸山英太郎君 この四者会談を、中国とソ連は冷ややかな態度を見せていますが、どうお考えですか。
○糸山英太郎君 キッシンジャー米国国務長官と、日本の役割りについても当然外務大臣は話し合っておられると思いますが、一体何を話されましたか。
○糸山英太郎君 そうすると、日本に何か要求をされましたか、キッシンジャー長官。
○糸山英太郎君 じゃ、宮澤外務大臣は何か提案をなされたと思いますが、日本はどうしたらよいと思いますか。
○糸山英太郎君 そうすると、十分話し合いはされたと私は解釈いたしますが、間違っても米朝の頭越し外交というようなことはないということを確約していただけますか。
○糸山英太郎君 日米中ソによる南北のクロス承認の時期はすでに来ているのではないかと私は考えます。この点について、米中ソの三国に折衝する考えはありませんか。
○糸山英太郎君 私の考えにしておきますが、大臣も非常に答えにくいと思いますが、日本がリーダーシップをとって中ソに韓国を承認させるように呼びかけるようなお考えをぼくは持ってほしいと、そう考えております。これは私だけの意見にしておきます。  この際、念のため伺います。政府は北朝鮮と...全文を見る
○糸山英太郎君 たしか木村前外務大臣が九月の国連特別総会にお出かけのとき、ニューヨークで開かれた日本の国連大使主催のパーティーに六百人もの各国大公使が招かれました。その中に北朝鮮の代表は招かれていなかったという新聞報道があります。これは外務省の方でもって故意に呼ばなかったんですか...全文を見る
○糸山英太郎君 おかしいですね。こんな問題が事実関係がわからないなんてこと、ぼくは考えられないんですが、外務省知らないんですか。この国連大使が招待するということに関して。
○糸山英太郎君 もう一つお尋ねします。  外務大臣は、たしか大臣の訓令として、北朝鮮と国交のある国では日本の大公使は北朝鮮の代表と交流してもよい、パーティーに呼んでも呼ばれてもよいという内容を指示していると私の情報では聞いておりますが、これは事実ですか。
○糸山英太郎君 訓令はあったんですか、なかったんですか。
○糸山英太郎君 この問題についてはいつごろですか、北朝鮮の問題について訓令が出たのは。
○糸山英太郎君 事実関係がまだはっきりわかってないので、国連大使が招待したかしないかということについて、後ほど外務省から回答があると思いますが、もし訓令を出しているにもかかわらず、この間の国連のパーティーにおいて北朝鮮に対して招待しなかったという、確かにオブザーバーですが、その点...全文を見る
○糸山英太郎君 最後に、時間がございませんし、また、大臣お出かけのときでございますから、簡単にお願いしておきますが、いまの答弁あるいは質問についてまだ納得もいたしませんし、たくさん資料がございますけど、これは留保させていただきまして、帰国されてからゆっくりお伺いしたいと思います。...全文を見る