井上一成

いのうえいっせい



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井上一成の1977年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月25日第80回国会 衆議院 外務委員会 第1号
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○井上(一)委員 私は、昭和三十一年十月に不自由な体をもってモスクワまで日ソ平和条約を締結するために出かけられた元総理大臣鳩山一郎先生の平和に傾けられた情熱に対して心から敬意を表するものであります。その教えを受けた鳩山外務大臣は、世界平和推進のためにさらに一層の情熱を傾けられるこ...全文を見る
○井上(一)委員 私は先ほども申し上げましたように、平和を愛するというこの一点をとらえても、永世中立を、平和宣言を、広く内外に宣言することが平和外交の原点である、こういうふうに思うわけであります。さらにお考えをいただいて、その線に沿って御努力を願いたいと思います。  次に、人間...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、いわゆる国内法の社会保障の問題についてはまだ十分御承知がないのではないか。ただ財政的な問題ということにはつながらないと思うのです。たとえば一例として在日韓国人に対する社会保障の問題、この問題についても、憲法三十条で明確にされた納税の義務、国民は納税の義...全文を見る
○井上(一)委員 国際人権規約の批准に取り組む姿勢というものが即人権尊重のバロメーターになるのだということを十分御認識いただきたいと思うわけであります。  続いて、一九七三年十二月十八日朴東宣氏が、アンカレッジ空港で米国に対するいわゆる献金リストが税関で没収されたわけなんです。...全文を見る
○井上(一)委員 ではそれは後からでも私に、もう時間がありませんので協力をしなければいけないから。  私はもう一点最後にお聞きをしたいと思うのです。現在、韓国を日本の企業活動で排出される廃棄物の掃きだめにしておる。日本で処理に困っている廃油を中心とした廃酸、廃アルカリ、いわゆる...全文を見る
○井上(一)委員 七六年八月二十一日からはそのような輸入がないといういまの御答弁です。私は非常におかしいと思う。現にそのような廃棄物が頻繁に韓国に輸出をされておる。この問題についてはその背景に非常に複雑なものがあります。こ  のことについては委員会をかえて質問をいたします。先ほ...全文を見る
03月01日第80回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○井上(一)委員 限られた時間ですので、簡潔、明瞭にお答えをいただきたい、こういうふうにまずお願いをしておきます。  私は、日韓問題について、とりわけ産業廃棄物、廃油の韓国輸出についてお尋ねしたいと思うわけであります。  昨年の三月八日通産省が許可を出した、韓国向けに対して再...全文を見る
○井上(一)委員 輸出をしたことには間違いないですね。
○井上(一)委員 大臣、新聞でって、私が質問しているのですよ。新聞が質問しているのじゃないのです。再度答弁。
○井上(一)委員 いまの大臣の答弁でも、十分認識をなさっていらっしゃらない。  続いて大蔵大臣に、このような、いわゆる廃油と称して、再生資源と称して一万五千トン韓国に輸出をされた。そこで、中身を税関で調べた、検品をしたのかどうかということを簡単に。
○井上(一)委員 これは中身も十分検品せず、そしてまた、それらの輸出された廃油が相手国でどのように処理をされているのかも十分御承知でないわけなんですね、皆さんは。これはまさに日本の産業廃棄物を、韓国に対して公害を輸出していることを承知する、許可している、こういうことが事実だと思う...全文を見る
○井上(一)委員 私は日本のいまの産業政策というものが、いわゆる動脈産業に大変力を入れておるけれども、反面静脈産業には手薄である、こういうことが公害輸出をもたらしたのだ、それが新しい日韓癒着の利権を生む要因になっておることをひとつ指摘していきたいと思うのです。  いま外務大臣は...全文を見る
○井上(一)委員 いまお答えがあったわけですけれども、いわゆる昨年の八月に韓国は原油スラッジ以外のものは輸入を禁止しているわけなんです。それでもなおかつ、それ以後においてもいわゆる韓国で輸入を禁止している品目の廃油を、いわゆる悪質な、劣悪な廃油を輸出しておるわけなんです。すでにそ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、非常に答弁が無責任きわまりない。標準外決済だから一あるいは輸出品目に、法に抵触しないから。それでは、どんなに相手国に迷惑をかけても、あるいは中身も吟味せずにいわゆる詐称的な形の中で輸出入がされておること、この事実についてはどのようにお考えなのか。通産大臣み...全文を見る
○井上(一)委員 委員長、私はあえてここで通産大臣と大蔵大臣に答弁を求めたいと思うのです。いまエネルギー庁の方では原油スラッジだ、そして適格な、適法の形の中で輸出を認めたんだ。いわゆる標準外決済というのは決済上の問題でありまして、私の指摘しているのは、中身も検品せずにそういう物が...全文を見る
○井上(一)委員 いまの答弁でも、前半についてはその品目規制がないから――ちゃんと外国貿易法には、疑わしきもの、あるいは詐称的なもの、あるいは申請と中身とが検品の段階で違った場合にはいわゆる輸出入者に対しては報告をさせ、そして主務大臣は調査をしてそれを差しとめる権利があるんですよ...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、事務的なことについての答弁を求める方が少し無理だろうとは私は思うのですけれども、ただやはり税関が、輸出をされるときに実物と申請の品目とを検品をしていくというのはこれはもう常識なんだから、そういうことがなされなかった結果、韓国に迷惑をかけているということ...全文を見る
○井上(一)委員 時間が参りましたので、以上で終わります。
03月02日第80回国会 衆議院 外務委員会 第2号
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○井上(一)委員 まず冒頭に、私きょうの質問で若干の資料として写真を持ってきているのですが、持ち込みをお許しいただけますか。
○井上(一)委員 前回限られた時間で、私なりの質問に対して十分お答えをいただけなかったので、改めてきょうは詳細について外務大臣並びに関係省庁の意見を承りたいと思います。  私は、戦争につながるいわゆる核、それから人類を滅亡に導くんだと言われる差別、いわゆる核と差別をなくすことが...全文を見る
○井上(一)委員 この問題については法務省の人権擁護局が調査をされたと聞いておるんですが、調査をされ、そしてどのように対処されたのか、政府委員からお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 外務省と総理府と協議をして森下先生に、民間で起こった問題だから民間で処理をしていく、ぼくはまことにもって不可解な答弁だと思うのです。そんなことが行政なのか、あなたは一体特別措置法、いわゆる国の法律ですね、全党が賛成をし、そして全国民が願っている特別措置法を御存じ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣はこのことについてお知りでないわけなんです。国の責務だということも十分御承知なさっているわけなんです。それで、民間の国際的な会議ではあるにしても、十分な正しい実情を広報することは行政の責任じゃないですか。そうじゃないの。外務省の海外広報課と相談をした、総...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、いまの答弁でいとまがない、外務大臣の同和問題に対する取り組み、これは政府自身の取り組みが外務大臣のいまの答弁に非常にあらわれていると思うのですよ。いとまがない、これほど人権にかかわる大切な問題に取り組むいとまがない。——じゃ、さっきの答弁の、海外広報課...全文を見る
○井上(一)委員 外務省の取り組みがこういうことであるから、よりもっと偏見と誤解に満ちたいろいろな事例が引き起こる可能性がある。我妻洋というカリフォルニア大学の教授が、いわゆる「日本の見えざる種族」という形の中でこれまた誤ったレポートをしているわけです。そういうことも事実御承知で...全文を見る
○井上(一)委員 これはれっきとした日本国籍を持った日本国民なんです。この人がいわば誤ったレポートのきっかけをつくったと私は思うのです。そういうことから考えれば、在外公館あるいは在外国民に対して、やはりもっと正しい同和問題の取り組み、正しい認識というものに、外務省が率先して総理府...全文を見る
○井上(一)委員 真剣に取り組むんだという御答弁がありましたので、今後十分この差別の問題についても真剣に取り組んでいただく。そういう形の中で提案があるのですが、私は、このように事実無根あるいは事実と全く相違した誤った考えが国際社会に流布されていくということは、許されるべきことでは...全文を見る
○井上(一)委員 この問題についてはさらに外務省の取り組みを見守りつつ、お互いに協力をしながら、基本的人権を守る立場に立って私も今後取り組んでいきたい、こういうふうに思います。希望でありますけれども、先ほど申し上げた我妻洋カリフォルニア大学教授のこの論文もお読みいただきたいと思い...全文を見る
○井上(一)委員 そこで私は、国際人権規約の批准は、早急に関係機関と協力をして批准に向けて努力をするというお答えを信じて、在日韓国人に対する問題でお伺いをしていく、そして具体的な事例をもって、いかに人権が守られておらないか、いわゆる人権擁護の立場に立って御質問をいたしたい。  ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、外務大臣、家族がかわいそうだからというような発想はよくないし、間違いだと思うのです。私の基本的な考え方というのは、個人の人権を、すべての国のすべての国民の基本的人権を守っていくんだ、そのためには内政干渉にならないでき得る限りの努力をする姿勢を常に私は持つべ...全文を見る
○井上(一)委員 この問題については、これまた外務省の今後の努力ということに期待をいたしておきます。  もう一点だけ最後にお伺いをしたいのでありますが、前回の質問でも強く申し上げていたわけでありますけれども、このようにいまの李哲君の一例を見ても十分理解ができるわけですけれども、...全文を見る
○井上(一)委員 もう時間がありませんのでまあこの問題については外務大臣からお答えをいただく方がかえって無理であろうと僕は思うのです。だから改めてまた厚生大臣なりのお考えを聞かしていただく。  ただ一つだけ外務大臣に、いまの日本の法律の中で、国家公務員なり地方公務員は日本国民で...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、外務大臣、今後いろいろと研究あるいはまたいろいろな問題で取り組みをしていただくわけでありますけれども、私が冒頭にも申し上げたように、平和外交をより強く推し進めていくのだという基本的な理念、そのためにも核と差別をなくするのだということについて、強い信念で今...全文を見る
03月11日第80回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号
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○井上(一)分科員 福祉元年が叫ばれて以来、はや四年たつわけであります。福田総理も福祉の心を強く施政方針の中で訴えられているわけなんですけれども、ここで厚生大臣に改めてお聞きをしたいと思うのです。  生きる希望をなくするような方々がいらっしゃるいまの暗い社会、私は、何としてもそ...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、自由というものを強調されたわけなんですけれども、いわゆる福祉というものは、社会的弱者、何らかの形で障害を持つ国民、その人々に対して、いま私が申し上げたように、生きることへの希望、あるいは生きることの権利を保障していくことが福祉の事業なんですね。だからそう...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで私は、世界のすべての大人たちが、自分たちのむごい行為、戦争というむごい行為から大いなる反省をもとに、すべての児童に対して健やかな成長を願うのだという形の中で児童憲章というものがつくられたわけです。とりわけわが国の児童憲章は、日本国憲法の精神を十分生かした...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに、私は児童福祉について、現在国が取り組んでいらっしゃる重立った政策について、局長からでも結構ですからお聞きをしたいと思います。
○井上(一)分科員 先ほど大臣も児童福祉法の精神を尊重して児童の健全育成に努力をする、いま局長からいわゆる厚生省としての施策の取り組みをお答えの中でいただいたわけであります。とりわけその三点目の保育対策については、ただ整備充実という形の中でなく、いわゆる乳児保育も含めて、保育内容...全文を見る
○井上(一)分科員 保育所の超過負担は摂津訴訟を契機に年々解消されつつあるということについては、私も建設費については私なりにその努力の過程は認めるわけであります。が、しかし、建設費のみではないわけであって、保育所運営費、いわゆる保育所を運営していく上においての費用というものもこれ...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに児童福祉、とりわけ保育所の建設並びに運営については地方自治体に過酷な超過負担を押しつけないように十分御配慮をいただくように、私の方からお願いをしておきたいと思います。  もう一点、さっきの大臣の説明にもありましたが、老人が生きがいの持てる社会ということ...全文を見る
○井上(一)分科員 最後に、特に厚生大臣に、福祉社会を目指すんだ、先ほども私が提起いたしましたけれども、この際、福祉社会を実現することが国家目標であるというくらいの厚生大臣としての意思表示が当然必要な時期ではないだろうか。なされていい時期ではないだろうか。社会をつくっている人々が...全文を見る
03月11日第80回国会 衆議院 予算委員会第六分科会 第1号
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○井上(一)分科員 まず文部大臣に、現在、人口急増地域の自治体が一番困っているのは義務教育施設整備で、とりわけその中で占める超過負担が莫大な額になっているわけなんです。そういうことがその地方自治体の財政にとっては大きな重荷になっているという今日的な実情についてどのように御認識をし...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで、私は具体的な事例を挙げてひとつさらに文部大臣のお考えをただしていきたいと思うわけです。  大阪の高槻市、過去十年いわゆる昭和四十二年から五十一年までの十カ年の間に小学校が二十四校、中学校が九校、合計三十三校を新設をいたしたわけであります。これに対して...全文を見る
○井上(一)分科員 いまの御答弁で、いわゆるこのような人口急増、とりわけその典型的な高槻市の場合等については、運用の面で良識ある判断を文部省としてはなさる考えがあるというふうに理解をしてよろしゅうございますか。
○井上(一)分科員 前向きな形でその解消策に善処したいという答弁を得ましたので、さらに私はなぜ超過負担が起こるのか、あるいは政府自体、文部省自体の取り組みに少し建設的な意見も加えながら質問をいたしたいと思います。  いわゆる人口急増地域の自治体が義務教育施設の用地取得には大変苦...全文を見る
○井上(一)分科員 超過負担の中で、先ほどは単価差の解消に努力をしてきたというお答えをいただいているわけです。私はさらに単価差のみが超過負担ではないと思う。いま申し上げたように、交付率の基本的な取り決めにそぐわない、いわゆる基本的な取り決めとはおおよそかけ離れた実情、これは御認識...全文を見る
○井上(一)分科員 一応今後の交付差解消の努力を期待したいと思います。  さらに私は、対象差というものが超過負担の一つの要因になっておる、この点についてはお認めになられますか。
○井上(一)分科員 超過負担の中で、いま私が申し上げたように単価差、交付差、対象差がある。それで、いまのお答えの中で、門やへいが五十二年度に全国ではすべて含めて十四億九千七百万予算計上されているわけなんです。五十一年度までは、門やへいは学校施設として認めてこなかったという事実、こ...全文を見る
○井上(一)分科員 あえて生徒児童の安全対策上必要であるということをいまお認めになられたわけです。また、それを過去において自治体固有の財源で賄わせておったということもいまお認めになられたわけです。そういうことが積もり積もったのが今日の地方自治体の財政危機を招いた原因の一つであると...全文を見る
○井上(一)分科員 それでは、私はさらに御質問を続けたいと思うのですが、門やへいは必要であったけれども五十一年度までは対象にしなかったという事実、それでは、生徒の机、いすは義務教育の施設の中の必要なものとして当然挙げるべきだと私は思うのですが、それに対する国の負担というものはない...全文を見る
○井上(一)分科員 私はおかしいと思うのですね。門もへいも当然対象にしていきたいんだということで五十二年度からなされた。この点については、おくればせだけれども一歩前進だ、遅いけれども取り組んだということについては認めていきたいと思うのです。ところが机、いすについては認めないわけで...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに実態を明らかにしたいと私は思うのです。  大臣、十分人口急増地域の義務教育施設の財政的投資は御認識をいただいておるわけです。そして、対象差も含めて超過負担解消に努力をしたいという御答弁があったわけですが、国が建てた小学校についてはすべて国費で賄っている...全文を見る
○井上(一)分科員 少し答弁を明確にしていただきたいのですけれども、私は、いま指摘をした国立の学校、国が建てた学校については、フェンス、屋内給水、屋外給水、それから電気工事——電気工事については公立の場合も対象に一部なっているわけですけれども——擁壁、それらはすべて超過負担はない...全文を見る
○井上(一)分科員 国がやる場合でもやはりそれは必要だということでしょう。必要だから国費を投じてやったのでしょう。さすれば、公立で地方自治体がつくる場合でも必要であるということを十分認識しなければいけないし、なぜそれを対象に認めなかったのかということです。率直に私はお答えをいただ...全文を見る
○井上(一)分科員 この問題は、さらに委員会を改めて私は質問を続けたいと思いますが、ともあれ、あらゆる形で超過負担というものが地方財政を苦しめたということは、十分御認識をいただいているわけです。さらに今後超過負担解消のために一層の努力をしていただくことを私は特に期待をしたい。そし...全文を見る
○井上(一)分科員 最後に、私は文部大臣に、特に新しい、いわゆる国民的発想の中で文部行政をより強く推し進めていただくことをお願いをして、私の質問を終えたいと思います。
03月12日第80回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第2号
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○井上(一)分科員 私は、今日の自治体が財政に非常に逼迫しておるという時点から、いわゆる地方自治体の財政対策について特に御質問をいたしたいと思います。  政府は、地方財政対策として社会党その他の要求している交付税率の引き上げを見送って、地方交付税法の一部改正を行ったわけでありま...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに私は、交付税率の引き上げについて、法の趣旨に従って制度改正をすることが、いまのお答えの趣旨に従うと思うのです。いまのお答えの趣旨というものは、地方自治体の自主財源を必要な額だけ確保していくのだということなんです。そういうことから考えれば、今回、私が冒頭に...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、あえてここで重ねて大臣にお考えを承りたいと思う。  私は、基本的な問題として、いま指摘をしたように、地方自治を守っていくのだ、確立するのだという意味から自主財源の確保に努力すべきだということ、その具体的な一例として交付税率の引き上げを当然制度改正をすべ...全文を見る
○井上(一)分科員 苦しいお答えなんですけれども、要は、私の提唱する、あるいは質問をさしていただいたことは正しいというふうに理解をしてよろしゅうございますね。
○井上(一)分科員 それでは、次にお尋ねをしたいのですが、私は、起債というものは、基本的には自由化すべきであるというように考えているわけなんです。特に住民が直接引き受ける住民債ですね、この住民債については、すべての地方自治体に自由な発行を認めるべきであると思っておるわけなんです。...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、さらに一歩前進をして、完全な自由化までの一つの過程として、いわゆるいま一件審査の対象にしている部分もあるわけなんですけれども、そういうことも考え直さなきゃいけないわけですけれども、一定の総額でもって認めていくというようなことがその前段で可能ではないだろう...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに現在、人口急増地域の自治体は公債費の膨張に非常に苦しんでおるわけなんです。とりわけ、その中でも最も大きなウエートを占めているのは、義務教育施設整備に伴う起債の元利償還であると思うのです。  私は、ここで一例を挙げたいと思うのでありますけれども、大阪の高...全文を見る
○井上(一)分科員 五十二年度からの、とりわけ義務教育施設のいわゆる全額政府資金運用ということについては、私も一定の評価をするわけであります。さらに、いまのお答えの中でもありましたけれども、地方債の元利償還金の交付税算入についてはより強化を図っていただきたいというふうに考えるわけ...全文を見る
○井上(一)分科員 縁故資金についての政府資金への借りかえ措置が現状では非常にむずかしいのだ、望ましいけれどもむずかしいというようなお答えなんですけれども、もしその方向づけとして望ましいのだということであれば、急場の措置として、借りかえ措置を講じるのが困難であるとするならば、縁故...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、そこで、それらの問題を解決することへの一つの提案をしたいと思うわけです。  いま、絶対数というか、絶対的な政府資金の枠が云々されているわけなんですね。そして、その原資をどこに求めていくかということなんですね、そうでしょう。私は、公営競技納付金の納付率を...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに私はお聞きをしたいのでありますけれども、同和対策事業については法の第七条で、三分の二を国が負担するあるいはまた補助することになっているわけなんです。あるいはその残額の三分の一については、地方負担額は地方債で充当する、そしてその元利償還については法第十条の...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに、私は、四十九年度の大阪府下の市町村の同和対策事業にかかわる地方債、いわゆる事業債、これが五十六億一千百九十五万円、法第十条指定はこのうちのたった三億七百五十四万円という、全体からいけばわずかに五%余りなんです。残りの九五%に近い地方債はすべて非指定にな...全文を見る
○井上(一)分科員 もう一言。私は、地方自治体に財政圧迫を加えておるという事実と、さらにそれは誤った認識の中で新しい差別、逆差別意識をつくり出している大きな要因をもたらしておる、これを国は十分認識しなければいけない、こういうふうに思うわけです。  さらに御質問をしたいわけであり...全文を見る
03月14日第80回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第3号
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○井上(一)分科員 私は、世界のすべての国からあらゆる差別をなくする、そんな世の中、そういう世界をつくりたい、日ごろから強い信念を持っているわけなんです。人類を滅亡に導くのは、戦争につながる核と生きる望みをなくさせる差別である、そういう意味でこの社会から核と差別をなくすることが私...全文を見る
○井上(一)分科員 さて、わが国における部落差別というものが誤った為政者の遺物として、今日、その解消が国民的な課題だとして、すべての国民がこの差別解消に努力をすると誓い合ってすでに八年経過をしているわけなんです。そのような形の中で、政府が率先して取り組んできたその姿勢の中身という...全文を見る
○井上(一)分科員 先ほどのわが党の上田委員の質問でもただいまのお答えでも明確になりましたように、大変残念なことではあるけれども、いわゆる特別措置法を制定した当初の目的が完全に達成でき得なかった、でき得ておらないということをお認めになっていらっしゃるというふうに理解をしてよろしゅ...全文を見る
○井上(一)分科員 それでは長官、なぜ差別が残っているのか、なぜ差別が解消されないのか、長官なりのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○井上(一)分科員 私は、精神的な面もさることながら、やはり施策それ自体に十分でない誤りがあったということを指摘していきたいと思うのです。国民の一人一人の幕らしが本当に平和で豊かな暮らしを保障していくのだという政治理念にのっとって行政というものはなされているわけであります。ところ...全文を見る
○井上(一)分科員 いま室長からもお答えがあったわけですけれども、さらに私は長官にお聞きをしたいと思うのです。  いわゆる超過負担がこれほど大きく地方自治体にその財政的負担を押しつけておるという事実、そういうことが、残念なことだけれども同和対策事業が計画より大幅におくれる結果に...全文を見る
○井上(一)分科員 地方自治体を所管する自治省から、予算編成に当たっては、イの一番に超過負担の解消を図るべきであるという次官通達がなされているわけなんですね。そうして地方財政法の趣旨からいっても、超過負担を押しつけていくということは基本的に誤りであると思うのです。大変念を入れて質...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで、少し現実的な五十二年度の政府予算に入るわけですが、私はいま事業費の問題については超過負担を強く訴えたわけですけれども、いわゆる物の考え方、意識変革を求めての取り組みに対する予算というものが非常に少ないと思うのですね。啓発活動、啓蒙費、研修費を含めて約八...全文を見る
○井上(一)分科員 いわゆる実情を正確に把握する意味からも五十年度の調査が不完全だと私は思うわけなんです。そういう意味からももう一度いわゆる差別の解消につながる実態調査を必要とするのではないか、必要である。その折には物的施設だけでは不十分である。いわゆる雇用、労働の問題だとか、あ...全文を見る
○井上(一)分科員 時間がありませんので、さらに質問を続けたいわけでありますが、要約して長官にぜひお答えをいただきたいわけなんです。  先ほどの上田委員の質問に対して、いわゆる各党と相談をしながら政府の基本的な姿勢、原案を示していきたいという御発言があったわけですね。これはもち...全文を見る
○井上(一)分科員 最後に、私の意見も含めて質問をしたいと思います。  差別をなくするためにはどうしたらいいだろうか。いわゆる人間が人間として尊重されるような社会をつくることが差別がなくなることに通ずるのだ。むしろいまの社会の仕組みを部分的には変えなければいけないかもわからない...全文を見る
04月20日第80回国会 衆議院 外務委員会 第12号
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○井上(一)委員 質問に先立って、私は毎回強く申し上げておるのですけれども、世界のすべての国からなくすべきは核と差別、守るべきは平和と人権であるということを訴えてきたわけです。外務大臣、この私の考えに御異議ございませんか。
○井上(一)委員 そこで私は、国際協定を結ぶに当たっては信頼関係が成り立っているという前提が必要なことは言うまでもないと思うのです。とりわけ、いまの日韓両国の間で信頼関係が著しく損なわれておる。それは日韓癒着といういわゆる大きな疑惑であり、それを一つ一つ明らかにしていくことがまず...全文を見る
○井上(一)委員 私は外務大臣にお伺いをしているのです。イエスかノーかで結構ですから、もう一度、外務大臣は何らかの具体的な行動をとられたことがあるのですか、ないのですか。
○井上(一)委員 それでは今後この金大中氏の健康回復に、あるいは何らかの形で具体的な行動をおとりになるお気持ちをお持ちでしょうか。
○井上(一)委員 それでは外務省に続いてお尋ねをしたいと思います。  これまでに韓国駐在の日本政府の職員が李姫鎬さん、いわゆる金大中氏の御夫人ですが、に対して温かい言葉をかけたりあるいは事情を聞かれたことがおありでございますか。
○井上(一)委員 私は、日本政府がこんなに冷たいものだとは知らなかったわけなんです。私自身が政治家になって、温かい手があるのだと強く国民にアピールして国政への参加を得られたわけなんです。いまの答弁では非常に残念なことであります。外交にも当然温かい手があってあたりまえだ、私はこうい...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、今度は外務大臣にこの問題についてぜひお尋ねをし、御協力をいただきたいと思うのであります。もちろんこのことは当委員会の皆さんにもよく御相談をして進めたいとは存じますが、金大中氏夫人李姫鎬さんを日本に招請し、事情をよく聞いてみたいという気持ちを私自身は持って...全文を見る
○井上(一)委員 歓待をしなさいとか、私はそういう質問をしているんじゃないんですよ。金大中氏の人権、そして今日の置かれておる金大中氏の実情等も十分われわれは理解することが日韓友好の基礎だ、始まりだ、そのためにも金大中氏夫人を日本に招聘して、そして事情を聞きたいという私なりの考えに...全文を見る
○井上(一)委員 そこが冷たいんだよね。そんな冷たい外交政策が、私は本当に世界平和に、日本の外交がより強く世界平和を求めて推し進めていくんだということにならないわけだ。これは私は改めて委員各位に御相談を申し上げますが、もっともっと温かい気持ちを外務大臣みずから持たなければ、日本は...全文を見る
○井上(一)委員 犯罪を犯した者が韓国の駐日一等書記官であるということが言われております。事実そのとおりでございますか。
○井上(一)委員 昭和四十八年九月五日に捜査当局は氏名を公表しておるわけであります。その氏名の中に一等書記官が明らかに指名をされておるわけなんですね。そのように公表する以前に、外務省は韓国政府にそのような事実を通報したことがあるのかどうか。
○井上(一)委員 私が尋ねておるのは、そういうことも含めてですけれども、わが国の捜査当局が氏名を公表した、そのときに駐日韓国一等書記官の名前が挙がっておるわけなんです。その公表する以前に韓国政府に対して通報したかどうかということを尋ねておるのです。それについてお答えをいただきたい...全文を見る
○井上(一)委員 当時韓国の駐日一等書記官の名前が公表される段階で、現場で採取された指紋が金東雲書記官の指紋と断定されておるわけなんであります。さすれば、事前に金東雲書記官の指紋を何らかの形で採取しておったのかどうか。そして、その現場で採取された指紋は金東雲書記官のどこで採取した...全文を見る
○井上(一)委員 金東雲書記官は事件後日本に三回出入国をしているというふうに私は把握しているのですが、それは事実なのかどうか。
○井上(一)委員 いま明らかにされたように、三回、八月の十日、十七日、そして最終は十九日に出国をしているわけなんです。  そこで、さらにお伺いをしたいのですけれども、公表された韓国の口上書によりますと、金東雲書記官は外交官としてふさわしくないという理由で任を解かれたと言われてお...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、韓国政府はそのようにいわゆる嫌疑を受けたということでふさわしくないのだという口上書の理由だ、こういうことですね。
○井上(一)委員 それでは、私はさらに外務省にお伺いをしたいと思いますが、韓国ではそのような理解をしておる。わが国では、いま警察庁の方からも御答弁がありましたように、指紋も現場での採取された指紋と全く同一である、そしてエレベーターの中では目撃者もおった、そういう事実から照らして、...全文を見る
○井上(一)委員 それでは捜査当局はどういうふうに御判断をなさっていらっしゃるのか、お聞かせをいただきたいのであります。
○井上(一)委員 それでは、容疑者として割り出したけれども、この問題については決着を見ておらないということですね。今後その容疑者に対して韓国に——金東雲氏がどこに住んでいるか私はわかりませんけれども、この問題については継続して捜査をしているというふうに理解をしてよろしいですか。
○井上(一)委員 さらに念を押してお尋ねをします。  捜査続行中という、いまの答弁は集約すればそういうことであると理解してよろしいですね。
○井上(一)委員 一日も早くこの問題解決のために御努力をいただきたい。  なお、もう一点、いまのお答えの中での二十三名のリストの中で、駐日韓国大使館員あるいは領事館員は何名含まれておるのですか。
○井上(一)委員 それでは、金大中氏拉致事件後二カ月以内に韓国の駐日大使館員及び領事館員の多くの者が日本を離れておるわけであります。そのすべてを外務省当局で明らかにしていただきたいと思うのであります。
○井上(一)委員 なお、それらの人々はいつ赴任をし、いつ出国したのか、あわせて明らかにしていただきたい、こういうふうに思います。  なお、外交官は離任するときに本人が外務省で離任のあいさつを述べるというのが慣例であると聞き及んでおるわけでありますけれども、事実はそのとおりでござ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、金東雲書記官は本人が離任のあいさつを述べに外務省に行ったかどうか、あるいは電話等でそのような通知があったかどうか。
○井上(一)委員 先ほどの質問で、改めて氏名等を明らかにするということでございますが、あわせて私は、二カ月以内に離任をしていった外交官の前歴も明らかにしていただきたいと思いますが、いかがでございますか。
○井上(一)委員 できる範囲内でひとつ明らかにしていただくということを要望しておきます。  続いて、金大中氏が日本から韓国に連行されるについて使用した船が「龍金号」であると言われております。捜査当局はこの事実を承知していると思いますけれども、ここで改めて、知っているのかどうかお...全文を見る
○井上(一)委員 私の調べでは、四十八年の七月二十九日には大阪港に停泊していたわけであります。そこで、当局の方では、当時から捜査対象の中に入っておったということですけれども、この船は何を積んでどの港からどの港へやってきたのか、あるいは何を積む予定で韓国に帰ろうとしたのか、事前での...全文を見る
○井上(一)委員 「龍金号」の高級船員が金大中氏を目撃したとある人に話をしておるわけでありますが、そのような目撃者から事情聴取されたことがおありですか。
○井上(一)委員 ごく最近新しい証言をなさっている高級船員がいらっしゃるわけであります。それらの船員に対して事情聴取するお考えがおありでしょうか。
○井上(一)委員 当時からこの問題は、主権侵害のみにとどまらず国際犯罪だという形の中で、いろいろ捜査当局も御努力を願ってきたわけであります。政府当局は、そのような国会論議の中で、金大中氏の原状復帰、いわゆる自由な形での出入国を保障すべきである、あるいはそういうことを確約をしておる...全文を見る
○井上(一)委員 関心を持つだけでなく、具体的に行動によってそれを示していただくことを強く要望しておきます。  そこで、次に、西ドイツにおける韓国人の大量拉致事件の被害者の一人であります手伊桑教授に私は過日アメリカでお目にかかったわけであります。その折に尹伊桑教授は私に話してく...全文を見る
○井上(一)委員 重ねて捜査当局にお尋ねをしたいと思うのでありますが、私は日本の捜査当局の協力を得て西ドイツの韓国人の大量の拉致事件の事を進めたのだということを、当時の韓国側のその事件の指導者ともいうべき金炯旭さんが「大地の架橋」という本の中に書かれておるわけであります。そのよう...全文を見る
○井上(一)委員 重ねて伺いたいと思うのですけれども、それでは元KCIAの部長が話しておること、言っておること、書いておることは誤りだというふうにあなたは理解をしているのですか。
○井上(一)委員 なおまた手伊桑教授は、東京の羽田近くのホテルで自分は監禁状態に置かれておった、そして東京の友人に電話をしようとしたけれども、ホテルの交換手は、あなたの電話はつなげないのだというようなことを言われたということを話しておるわけですけれども、こういうようなことについて...全文を見る
○井上(一)委員 手伊桑教授のそういう発言について、ホテル関係者からあるいは出入国カードも含めて調査をしたというふうにいまお答えになられたと思うのですけれども、いままでに日本航空だとかあるいはホテル関係者から事情を聞かれたことがあるのかどうか、あったとすればいつ、何回、どこで聞か...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、事情聴取したけれども関係がないという判断の中で、もうその後の事情聴取はやっていらっしゃらないということですか。
○井上(一)委員 関係がないということは、もしかすると関係があるというふうに理解をしてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 そこで、私は非常にこの問題も人権にかかわる、あるいは国際信義にかかわる、外交問題のみにかかわらず重要な問題だと思うわけであります。  それで、重ねて私はお聞きしたいと思うのですけれども、金炯旭さんは、尹伊桑教授拉致については日本の捜査当局の協力を得てということ...全文を見る
○井上(一)委員 私は非常にいまのお答えは不満足だ。それは日本の捜査当局という——西ドイツで拉致された手教授か日本へ連れてこられたのですよ。そしてそこで何が起こったかということは、もう私が言わなくてもわかっているんじゃないですか。どこの捜査当局、名指しで日本の捜査当局ということを...全文を見る
○井上(一)委員 後でお尋ねをしようと思っておったのですが、いまお答の中で、日本の警察当局ではなく、いわゆる暗に韓国の捜査要員だというようなお答えに私は受けとめたのですが、よろしゅうございますか。
○井上(一)委員 私は、この問題についてももっともっと深く御質問をしたいわけであります。しかし、ここで私と外事課長とが質疑を繰り返しておっても問題解決にはつながらないというふうにも理解をします。  そこで、元KCIAの部長の言っていることは誤りなんだということ、捜査当局の方では...全文を見る
○井上(一)委員 そこで外務大臣に重ねてお伺いをいたしますが、西ドイツにおける韓国人の大量拉致事件では、事件後八カ月に原状復帰という形の中で問題が解決されておるわけであります。先ほども申し上げたように、三年八カ月たった今日、金大中事件がなぜ原状復帰という、そのような当初の政府当局...全文を見る
○井上(一)委員 私は、国際的犯罪として拉致事件がたまたま西ドイツと日本で起ったということについては同じだと思うのです。ドイツでは手際よくというか、本当に人権を守っていくのだという、そういう強い姿勢が問題の解決に見られた、それが問題を短時日の中で解決した、こういうふうに思うのです...全文を見る
○井上(一)委員 季厚洛元駐日大使が箱根仙石原に別荘を持っていたということを承知いたしておりますか、捜査当局。なおまたその周辺には小佐野賢治、趙重勲らの別荘もあった。この事実を捜査当局は承知なのかどうか。
○井上(一)委員 その別荘でひそかに三名があらゆる事柄についての相談をしておったということを私は聞いておるわけでありますが、今後そういうことについての事実を調査する御意思があるかどうか。
○井上(一)委員 重ねて要望をしておきますけれども、事実関係をぜひ明確にしていただいて、後刻私に報告をしていただくということを要望しておきます。
○井上(一)委員 あなたの仕事の分野ではないということなので、これ以上深く質問はしませんけれども、私が指摘をしたことについての事実を明らかにしてほしいということです。  委員長、時間があれば、これは大事な問題なので、ここへぜひ担当者をお呼び願いたいのですけれども、いかがですか。
○井上(一)委員 続いて私は、文明子女史について関連した質問をいたしたいと思うのです。  以前にもどなたかが質問をしたことがあると思うのですけれども、文明子女史が日韓癒着の問題についていろいろと指摘をしたわけであります。その折に、文明子女史に国会で証言をしてくれるようにという意...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、大使館を通して接触をしたと言うが、どのような形で接触をなされたのか、そしてそのとき文明子女史はどのようにお答えになられたのか、その事実を聞させていただきたいと思います。
○井上(一)委員 私は文明子女史から直接聞いたわけであります。それでいま概略の答弁では、文明子女史はもちろん日本政府の大使館員でもないわけですから——しかしながら外務省から文明子女史に話されたことは事実です。アメリカ大使館員のO氏、あえて名前を出しません。O氏「日本の新聞に出てい...全文を見る
○井上(一)委員 いまの答弁は、大使館から報告を受けていない、そして新聞は真実を報道する、そのとおりです。  それでは、私はこれは事実だと信ずるのですが、事実であったとするならば外務省はどのような対応、措置をとられるのか、お聞きしたいと思います。
○井上(一)委員 早速次回の委員会までにこの事実を確認していただきたい。外務省、特にアメリカ大使館は大変な受けとめ方をしている。日本の報道機関をそのように受けとめておるということは、外務省の根底から教育をし直ししなければいけないし、物の考え方、価値観を変えてもらわなければいけない...全文を見る
○井上(一)委員 鋭意努力ではだめなのだ。あなたの方で確かめられないと言うのだったら、私の方から文明子女史の発言を持ち込んでもいいですよ。いかがですか。
○井上(一)委員 さらにお聞きしたいのですけれども、アメリカにおける日本大使館員が、もちろんこれは東郷大使も含めてだと思うのですが、日本における人権問題も含めてあらゆる問題で日本の国情というものを十分把握しておらないということで、重ねて強い反省を促して、真剣に平和外交に取り組むこ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、レイナード元国務省韓国部長は、金大中氏拉致事件はKCIAの犯行であると発言をしておるわけです。そのときに、たしか福田総理は、私人の言うことで、関知しないと述べられたと記憶いたしております。最近レイナード氏は、アメリカの下院の小委員会の米韓関係特別調査の顧...全文を見る
○井上(一)委員 捜査当局が捜査継続中であるという現段階の中で外務省にお尋ねをしても、はっきりとした答弁をいただけないかもわかりませんけれども、金大中氏の拉致事件はKCIAの犯行であるとレイナード氏も言っておるわけだし、またそのような形の中で捜査が進められてきたということも事実で...全文を見る
○井上(一)委員 最後に外務大臣にお尋ねをいたします。  金大中氏の拉致事件はまだ刑事事件としての決着がついていない。これは再三お答えになられておるわけなんです。今後どのような姿勢で決着をつけられるのか、そしてこのような事態を迎えて、日本政府は今後もまだ対韓援助を続けるつもりな...全文を見る
○井上(一)委員 これほど重大な問題に直面しておるにかかわらず、経済援助とこの問題とは切り離すのだという外務省の外交姿勢というものは、私は非常に不満足であります。経済援助がむしろ逆にこの問題解決をおくらせる要因になっておるということを、あなたは御認識ないのですか。もう一度あなたの...全文を見る
○井上(一)委員 私はこの問題についてはさらに深く追及をしたいと思います。  それで、きょうは理事会の申し合わせ等もあって、ちょうだいした以上に時間をいただいておるものだから、改めてこの問題は次の機会にもっと深く質疑を交わしたいと私は思いますので、これ以上の質問は留保します。
04月26日第80回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第11号
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○井上(一)委員 まず最初に、石原環境庁長官に私はお尋ねをしたいのですが、せんだってより水俣の問題で大変御苦労いただいております。そのことについては謝とするところなんですけれども、人間が住むにふさわしい環境とは、一体どのような状態を指して言うのかということについてお考えを聞きとう...全文を見る
○井上(一)委員 まさに生きることへの保障、健康を保障していくということは、それは当然だと思います。私は、物理的な利便さのみをとらえて、環境整備だとかあるいはふさわしい環境だということにはならないと思う。むしろ精神的に安定感を与えていこう、あるいはその環境が精神的に安定感を与える...全文を見る
○井上(一)委員 現在の大阪空港周辺は理想なんという問題じゃないわけです。でも、少しでもその地域住民の人たちが満足のできるというか、満足までいかなくても、安心のできる体制をつくっていかなければいけないと思うのです。  私はこれは皮肉じゃないですけれども、テニスをすることもそれは...全文を見る
○井上(一)委員 時間が許せば――もちろん、きょうここでいつの日にというお答えをいただくことは不可能かもわかりませんが、行くことについて、いま、知人がいらっしゃる、三時間少々そこで滞在したことがあると、それで三時間のわずかな時間でも非常に、もう言葉には言い尽くせないのだということ...全文を見る
○井上(一)委員 私は非常に厳しくお答えを求めるようですけれども、いろいろな問題があるでしょうが、この問題も優先すべき一つの問題である、むしろ最優先すべき問題ではなかろうか。だからそういう意味でもう一度、行くことについては約束をしていただけますか。
○井上(一)委員 必ず行くということについてお約束をいただき、かつまた私は、そういうことが長官としての新しい取り組み方、いわゆる日本の政治を変えるきっかけになると思います。ありがとうございました。  それでは、続いて私は政務次官にお尋ねをしたいのですけれども、いま環境庁長官は、...全文を見る
○井上(一)委員 さっきの質問者の中では航空局長が――後で私も質問する予定なんてすけれども、覚書等については運輸省が、いや政府が責任を持つんだという答弁をされておるのですよ。これは昭和五十二年三月、この間ですよ、運輸省が出されている。政務次官がわからない。これは勝手に出しているの...全文を見る
○井上(一)委員 見せてあげましょう、見せて。「考えていない。」と――私は政府委員に問うているのじゃないのですよ。政務次官がいま、健康を害するようなことをしてはいけないんだと、自分も選挙区なんだと強い意を表しているのですから、じゃ、こういう答えについてはどう考えているんだ。これは...全文を見る
○井上(一)委員 私はおかしいと思うのだね。分業的な問題、運輸省の出す――じゃ、ここへもう少し念入りに、各関係省庁と協力の上とかそういう表現を加えるべきだと思うのだね。日本語としてこの文章を見れば、そういう考えは運輸省としては持っていないんだというふうに理解するのです。ここで改め...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、重ねて政務次官にお尋ねをしたいと思うのですが、いま大阪空港はいろいろな問題を持っているわけなんですけれども、このそれぞれの問題を解決するための最優先すべき手段というものは何であるというお考えなんでしょうか。
○井上(一)委員 若干お答えの中で触れられたわけですけれども、私は、やはり関係住民との信頼関係を一日も早くつくり出していくということが大切だと思うのです。信頼関係をつくり出すことにおいていろいろな問題点についての具体的な事例、具体的な対策というものが話し合いの中で進められていく。...全文を見る
○井上(一)委員 私は政府委員からじゃなく、運輸大臣もしくは政務次官と名指しをしているのです。政府委員が書いていることは、読み上げましょう。「騒音値の規制等音源対策関係では、運航上、管制上様々な問題が関連しており、航空所管大臣である運輸大臣が空港設置者としての運輸大臣と密接に調整...全文を見る
○井上(一)委員 石井政務次官に私は時間をとってもっともっとお互いに議論を尽くして、より前向きな航空行政をお互いに協力した中で進めるべきだというふうには考えているのです。しかし先ほども申し上げたように、いままでの運輸行政が非常に住民から不信を買っておったということも事実だ。またい...全文を見る
○井上(一)委員 需要対策からの一面も含まれておるというお答えです。さらに、発生源対策としては、二百回に便数を減らしていくんだというお答えです。ここで、現在ジェット機がどれほど入っているのか。あるいは二百便に減らす、山陽新幹線が建設されたら当然そういう形で減便をするんだということ...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問を理解できないのですか。ジェット機の回数を二百回に減らすということでしょう。お答えください。二百回に減らすということでしょう。
○井上(一)委員 YS11はいずれ廃棄になるわけですね。それはおわかりですね。それにかわるべきジェット化、もちろんジェット化されるわけです。エアバスだとは言ってないわけです。ジェット化だ。そしたら、YS11が現在飛んでいる、その百三十八便にかわるべきものは小型ジェット機になるわけ...全文を見る
○井上(一)委員 政務次官、これは非常に肝心な話なので、政務次官からお答えをいただきたいと思います。  YS11については、ここ数年のうちに廃棄になるわけですね。ところが、政府委員の中では、そんなことに対する対応の仕方というのはまだ考えてないというのですよ。二百便の中で、たとえ...全文を見る
○井上(一)委員 政務次官、私はおかしいと思うんだね、片側では基準値を五十三年にはこれだけ、五十八年にはこれだけという長期展望を明確にしているんですよ。質問が非常に偏ってしまったんですけれども、発生源対策と周辺対策は、これはあわせて並行してやらなければいけない問題ですけれども、い...全文を見る
○井上(一)委員 そういうお答えは、むしろ不信感をさらに増すのみです。政務次官は、もう連休明け一日も早くエアバス導入をしたいんだというふうな御発言があったかのように報道されているんですね。私は、そんなむちゃなことはやらないと信じております。それで、いま言ったように地域住民は、あら...全文を見る
○井上(一)委員 これはおかしいですよ。住民の苦情を受け付ける窓口だというお答えなんです。おかしいじゃありませんか。この覚書の中にもあるように、いわゆる公害対策についてそれぞれの問題解決をしていくんだ、そのためには関係各位ともその協力をして十分協議をしていこう、そういう窓口をつく...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、住民の悩みだとかそういう悩み相談受付所のような窓口ではないんでしょう。さっきの答弁と違うじゃありませんか。
○井上(一)委員 これは関係住民にとっては大変かかわり合いのある問題なので、最初の答弁ではよろず相談所的な、受付窓口的な答弁をされているわけですが、そうじゃないんだ。いわゆるこの覚書に、お互いに確認し合った事項を実施するに当たって、あるいはこれを推し進めるに当たっていろいろと関係...全文を見る
○井上(一)委員 政務次官にお尋ねします。  いまの答弁をあなたがそばで聞いておっても、自分の選挙区で空港騒音公害に悩んでいる住民がたくさんいらっしゃるんだ、さっきも答弁されているのですよ。いまのああいう政府の答弁を聞いておったら納得できますか。私が指摘するまで何らそれに対する...全文を見る
○井上(一)委員 政務次官のいまのお答えで、とまれ私が指摘したようにあるいは提案したように、被害住民も参加できるようにしたいということでございますね。――そのように理解をします。ぜひそうあるべきだ、こういうふうに考えます。地元の関係地方自治体の意見を十分尊重するんだ、そしてまた住...全文を見る
○井上(一)委員 では重ねて伺います。  この覚書が完全実施されない場合には空港を閉鎖する、そこまでの御決意があるように承ったのですが、いかがでございますか。
○井上(一)委員 さらに、念書の中で「無視できない違いがあれば、」これは空港閉鎖よりもむしろエアバス導入を見合わせるということなんですけれども、この点について、無視できない違いがあったのかどうか。
○井上(一)委員 時間がありませんので短くお聞きします。  エアバスの導入は、いましばらくいろんな状態の中で、気候状態も踏まえて、あるいはその他将来の展望ももう少し明確にした上で、さらに地元住民の同意を得ることに努力をした後にこの問題は話し合いに入るということを私は提案したいわ...全文を見る
○井上(一)委員 政務次官、おかしいじゃありませんか。発生源対策であなた方はエアバス導入を考えたんだ、そして私が需要対策じゃないか、そうしたらその面もありますと。それは間違いなんですね。需要対策でエアアバス導入は間違いなんですよ。発生源対策でエアバス導入をするんだという当初の運輸...全文を見る
○井上(一)委員 あえて政務次官に申し上げておきます。関係機関、関係住民の意思を無視してまであなたが導入に踏み切られるということは、大きな問題を後に残すだけですよ。そういうお考えであれば、むしろ一日も早くそのお考えを改めてもらうと同時に、関係機関なりあるいは関係住民との理解を深め...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、いま十分取り組んできた――私は十分取り組んでないからあえて言ったんですよ。ぼくは言葉は過ぎないのです。だから十分取り組んできたとおっしゃるなら、時間がないのですけれども、個々の問題について私に理解できるようにおっしゃってください。政務次官、いかがですか。...全文を見る
○井上(一)委員 本当はぼくはもっともっと論議をしたいわけなんです。時間がありませんのでもう終えますが、要は、エアバス導入がすべての問題解決でないということはよくわかるのです。欠陥空港としての大阪空港の整備をしなければいけないということ、いろいろな問題があるわけですが、そんな中で...全文を見る
○井上(一)委員 私はもうこれで最後の質問だから、はぐらかさずに。  エアバス導入はいわゆる関係地元の自治体は言うに及ばず、関係住民に対して信頼感をなくすことに、より深くつながっていきますということを指摘しているわけです。それだから信頼関係を保つためにもあるいは信頼関係を取り戻...全文を見る
○井上(一)委員 最後に私は、信頼関係を取り戻すためにもエアバス導入は見合わすべきであるということを強く提案して、私の質問を終わります。  ありがとうございました。
04月27日第80回国会 衆議院 外務委員会 第16号
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○井上(一)委員 私は、最初の質問のときに鳩山外務大臣にあえて御質問をしたわけですけれども、昭和三十一年の十月に日ソ共同声明に取り組むために、いまは亡き総理大臣鳩山一郎先生がその情熱を平和に傾けられた、非常に敬意を表する一人であると——その折に鳩山外務大臣も平和に徹するのだという...全文を見る
○井上(一)委員 さらにお尋ねしたいのですけれども、当時の田中総理とブレジネフ書記長との会談では、領土問題は未解決だというふうに日本側は受けとめているわけなんですね。ソ連側は、もちろん領土問題も含めてですけれども、平和条約が結ばれていないということ、平和条約が未解決の問題だという...全文を見る
○井上(一)委員 私はぜひ要望しておきたいと思うのです。領土問題を解決し後に平和条約という形ではなく、日ソ平和条約を締結することに取り組むことが領土問題の解決になる、だから一日も早い平和条約締結への取り組みを外務大臣として示していただきたい、こういうふうに思います。  さらに水...全文を見る
○井上(一)委員 北千島の一部を除外するわけですか。
○井上(一)委員 いまの水産庁の一応の試案に対して外務省はどのように見解を持っていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 線引き問題について基本的な見解を少しお尋ねしたいと思うのです。  いま国会で審議がされております漁業水域に関する暫定措置法について、いわゆるソ連の見解、アメリカの見解、そして日本の見解、それぞれの基本的な違った部分があればお示しをいただきたい。
○井上(一)委員 いろいろとお答えをいただいたわけですけれども、端的には、アメリカなりソ連の水域設定については主権的権利というものが明確にされておると思うのですね。それに引きかえてわが国の法律では、漁業についての管轄権という表現を使われておるわけです。この管轄権というものは、アメ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、なぜこの管轄権という表現を主権的権利、主権の及ぶところ、いわゆる主権の行使という表現に置きかえられなかったのか。
○井上(一)委員 この問題についてはさらに次の機会に留保をして、質問を差し控えます。  続いて、私は、金大中拉致事件以後二カ月以内に日本から離任していったいわゆる韓国大使館、領事館のリストアップをお願いをしておったわけであります。けさ北東アジア課からちょうだいしたわけですが、名...全文を見る
○井上(一)委員 一々ここでお答えをいただいたらいいのですが、時間の関係上、後ほど資料として提出をしていただきますように。  さらに、金大中拉致事件について日韓両国で捜査報告書の交換が取り決められているわけです。韓国側からの捜査報告は来たのか、いつの時点で、中身はどのような中身...全文を見る
○井上(一)委員 この問題については若干時間を置いて改めてお答えをいただきたいと思います。  そして刑事問題として、韓国側に対して日本政府、外務省あるいは捜査当局は、この金東雲を含めた韓国からの捜査報告に対してどのような対応をされたのか。
○井上(一)委員 だから、どういう報告が来て、そしてその報告の中身はどういう中身であって、それに対して日本側、外務省としてはどのように捜査当局に見解をつけたのか、あるいは捜査当局は外務省を通してどのように韓国側に要求したのか、こういうことを聞いているのです。そういうことを私の質問...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことでしたら、本名は金基完であるというふうに聞いているわけなんですが、非常に金大中事件に絡んで関連をしておる人物の一人であると言われておるので、あえて捜査当局に外務省が改めてその事実を調査してもらうように申し入れをする考えがあるかどうか。
○井上(一)委員 外務省から捜査当局にそのような報告をいたしましたか。
○井上(一)委員 それでは捜査当局の担当政府委員にお尋ねをいたします。  正式に外務省からは報告はなかったわけですけれども、そういうことを承知していらっしゃるどいうふうにお答えがあったわけですけれども、捜査当局はこの問題についてはどういうふうにお考えであるのか。
○井上(一)委員 外務省にさらにお聞きをしたいのですが、外交官の特権について外務省はどのようにお考えでいらっしゃるのか、お聞きをしたいと思います。  さらに、先ほどの私の質問に対して、まだ回答が十分なされてない分についてはわかり次第お答えをいただきたい。
○井上(一)委員 それじゃ、その外交官の特権についても議論があるわけですけれども、さらに、外交官の特権を持っている者が民間人になった場合、外交官特権はどのように適用されていくのか。
○井上(一)委員 当時被疑者の一人である金東雲書記官、現在民間人であるとも聞いておるわけですけれども、現在は民間人であるのか、あるいは復帰しているという話もあるわけですけれども、復帰をしているのかどうか。民間人であるとするならば、捜査当局はその元書記官であった金東雲という民間人に...全文を見る
○井上(一)委員 時間が限られて、私はいまのお答えでは満足はしないわけなんです。それで、あえて後刻文書をもって私に答えていただきたいと思うのです。先ほども質問をいたしておきましたけれども、この金東雲書記官に絡む一連の日本と韓国の捜査状況の中間報告をぜひ提出してもらいたい、こういう...全文を見る
○井上(一)委員 私は、日本政府が非常に冷たいということを前にも言ったのです。人権を守るのだという立場に立ちますということは口で言っている。何ぼ口で言ったって、それを形の中で示していかなければ信じられないというのです。この問題についてはさらに私は、政府自身の人権に関する取り組みを...全文を見る
○井上(一)委員 文部省は批准すべきだということです。その意見は非常に正しいと思います。文部省はいま外務大臣の前ではっきりと何ら支障なしという答弁があったわけであります。外務大臣に私はお答えをいただきたい。外務省はこの条約に対して批准することに賛成なのか反対なのか。
○井上(一)委員 非常に文部省に引きずられてというような感がするのだけれども、これは一日も早く批准をする、外務省が取り組むということに理解してよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 そこで、さらにお尋ねをしたいのでありますけれども、いまわが国で、国立の大学で、在日外国人の教育者として従事をしていらっしゃる方が、文部省の統計ではたしか四百二十七名だと承っているわけです。この四百二十七名の方々が語学以外の教師として何人いらっしゃるのか、あるいは...全文を見る
○井上(一)委員 では後で資料をちょうだいするということでそれは結構でございます。私の調べではこの四百二十七名の方々の中でほとんどの方が、短期間の雇用契約、一年間の雇用契約で身分保障あるいは生活保障が十分なされてないというのが現実であります。そしていわゆる一年交代で雇用契約を更新...全文を見る
○井上(一)委員 さらにお尋ねをしたいのですけれども、いま詳細についてお答えをいただいたのですけれども、それじゃ本人の意思によって加入をしたいという意思が明確になった場合には、文部省はそれを受け入れる用意がありますか。
○井上(一)委員 できるだけ十分日本人教育者と格差のないように今後取り組んでいただくことを特にお願いをしておきます。  外務大臣にお尋ねをしたいのでありますが、私は三月二日の当委員会で我妻洋さんというカリフォルニア大学の教授が「日本の見えざる種族」という本の中で非常に偏見と誤解...全文を見る
○井上(一)委員 私は、アメリカ大使館にも指摘をしておいたのですよ。ロサンゼルスの総領事館にも指摘をしておいたのですよ。外務省かこれから話を聞くんだとか、そういうことじゃないわけなんだ。そんな後手後手に回った取り組みしかできておらないのか、やる気があるのかないのか。これは外務大臣...全文を見る
○井上(一)委員 私は、今後ともだとか、努力をするとか、検討するとかいうのは、むしろこれは答弁にならない。もう約二カ月たっているわけなんです。直接の執筆にかかわったわけじゃありませんけれども、この出版社の中には日本の国連の緒方公使の名前も列記されているのですよ。ここに緒方貞子公使...全文を見る
○井上(一)委員 私は、真剣にたとか——もっと具体的に、どう取り組みますと、この問題についてはそれじゃアメリカの大使館あるいはその担当の者を呼んで、真実を明確にしながら今後の手段としてはこうします、そういうお答えがない限り、真剣さというものが見られないということです。だから、あな...全文を見る
○井上(一)委員 この問題についても、さらに次の機会に私は質問を留保して、とりあえずきょうの質問を終えます。
05月11日第80回国会 衆議院 本会議 第25号
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○井上一成君 総理府総務長官・沖繩開発庁長官藤田正明君不信任決議案の趣旨説明について、日本社会党を代表し、若干の質問をしたいと思います。  いまは亡き佐藤元総理が、「沖繩の復帰なくして戦後は終わらない」と述べられ、そして沖繩が復帰して五年。しかし、沖繩県民の期待は無残に裏切られ...全文を見る
05月20日第80回国会 衆議院 外務委員会 第19号
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○井上(一)委員 がん原性物質及びがん原性因子による職業性障害の防止及び管理に関する条約の審議に当たって、私は冒頭に外務大臣にその御決意を承りたい。  先ほどの趣旨説明の中でも、勤労国民大衆の健康を増進のためにという御発言があったわけであります。なかんずく国際的条約の批准に当た...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、すでにILO総会で採択された条約が百五十件に上るわけであります。百四十七件と私は記憶しておるのですけれども、その百四十七件の中でわが国は何件批准をしたのか。そして、わが国がいわゆる先進国の仲間だという、世界的に置かれた立場からして、他の先進国、たとえばイ...全文を見る
○井上(一)委員 いまのお答えの中でも明確になったように、わが国は先進国の中では非常におくれをとっているわけです。とりわけこの百三十九号審議に当たって、ILO条約百五号について政府、外務省はどういうふうに考えられていらっしゃるのか。この百五号は現在まだ批准をしていないわけでありま...全文を見る
○井上(一)委員 この百五号と官公労働者のいわゆる労働基本権とのかかわり合いはあるのですか。
○井上(一)委員 この百五号については九十一カ国がすでに批准をしているわけなんです。その条約をなぜ日本が批准できないのか。いまのお答えでは、ストライキ権とは別な形である、ストライキを扇動した者に対するいわゆる体刑的なものに対してのように受けとめたわけでありますけれども、私は労働基...全文を見る
○井上(一)委員 いまの外務大臣のお答えで、早急にいわゆる労働基本権を確立さす上においても百五号の批准には取り組むというお答えがありましたので、了といたします。  さらに、いま審議に入りました百三十九号において、その第一条で、がん原性物質、がん原性因子は各国が決定することになっ...全文を見る
○井上(一)委員 いま第一条の三項の「実施基準又は指針」というお答えがあったわけですけれども、私のまず尋ねたのは、政府としてはどちらが望ましいのかということを聞いているんだから、現実にはこのような形をとらざるを得ないけれども、望ましいのはこういう方向だ——私みずからは私の考えを明...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問の趣旨を十分理解をしていただいて的確なお答えをいただかないと、やっぱり私の方も重複した質問をしなければならないようになるわけです。  それで、いまお答えの中では「指針」もあるいは「定期的」といっても、いわば発見された時点をとらえてそのようないわゆるがん...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、この条約審議に当たって、わが国ではどのような基準——あるいは他の先進国との比較ができれば非常にありがたいわけですけれども、どのような基準をお考えになっていらっしゃるのか。
○井上(一)委員 第三条によりわが国は、がん原性物質、がん原性因子にさらされる危険から労働者を保護するためにどのような措置をとろうとしているのか、あるいはとっているのか、この点について聞かせてください。
○井上(一)委員 同じく三条の後段で「適当な記録の制度を確立することを確保する。」というふうに決められているのですけれども「適当な記録の制度」とは一体何なのか、少し具体的に明らかにしていただきたいと思うわけです。
○井上(一)委員 さらに第四条では、いわゆる危険にさらされた労働者あるいは危険にさらされるおそれのある労働者に対して、そのもたらす危険及びとられるべき措置に関する利用可能なすべての情報が提供されるように措置をしなければいけない、こういうふうに書かれているわけであります。そこで、現...全文を見る
○井上(一)委員 現在、参議院で審議をされようとしている労働安全衛生法があるわけですけれども、その中に、化学物質の有害性の調査ということについての条文があるわけであります。私は、いま労働安全衛生法で審議されておる法律の中での化学物質というものは、いわゆる発がん性のある物、がんある...全文を見る
○井上(一)委員 いまのお答えで明確になったわけであります。全くすべてがイコールだとは限定はし得ないけれども、非常にそれにつながる、むしろ九九%も、あるいはひょっとしたらそれ以上、まあ一〇〇%以上はないのだけれども、それを含む意味でその物質の調査をするんだ、こういうことですね。そ...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ外務大臣よくお聞きください。私が申し上げますことについて理解をいただけるかどうか。いま審議しておりますこのがん原性物質及びがん原性因子による職業性障害の防止及び管理に関する条約の第四条というものについては、私は非常に評価をしていいということです。いわゆる...全文を見る
○井上(一)委員 では外務大臣、ここで即答はできない、私の趣旨については理解ができたということに受け取ってよろしゅうございますね。  ではもう一つ、あえてわかっていただくためにもこれは御質問をいたします。  ILOの百三十六号条約、「ベンゼンから生ずる中毒の危害に対する保護に...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、常識的な質疑を私はここでやっているわけなんです。私はごく簡単明瞭、平易な常識的な質疑をやっているんだから、常識が通じないということはないわけなんだから……。国内法でもベンゼンは危険な物質であるから禁止をしているんだ。私は大臣にその所管外のものまで決定を...全文を見る
○井上(一)委員 わかりました。そういう答弁を最初に言えば時間がかからないのだ。  それで、そういうお考えであれば、外務省としては、このILO百三十六号を批准すべき手続を国会に、立法府に御提案をする義務がある、私はこう思うのです。いかがでございますか。百三十六号を御提案をする考...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣が労働省と相談をして出すのだというお答えで私は結構です。労働省がこれを出すことに支障があるならば労働省からお答えをいただきたい。まあ制限された時間でこの問題について深く追及するというか質疑を続けることは、かえって後の質問を予定されている方にも御迷惑だから...全文を見る
○井上(一)委員 いま報告があったわけですけれども、そのような実態報告というものは定期的になされておるのか、あるいはそういう実態に対しての対応策、善後措置を加えて対応策はどうなさっていらっしゃるのか、お聞きをいたします。
○井上(一)委員 それじゃ最後に外務大臣にさらに要望をしておきたいと思います。  国際間での取り決め、そしてそれがより国民の健康なりあるいは生活に有利な結果をもたらすというものは、一日も早くそういう条約あるいはかかわる法律を関係各省と打ち合わせられた上、強いて申し上げれば、国内...全文を見る
○井上(一)委員 終わります。
05月25日第80回国会 衆議院 外務委員会 第20号
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○井上(一)委員 約九十日に余る長い交渉の結果、日ソ漁業暫定協定がやっとその調印の運びになったということでございます。きょうその暫定協定の全文が新聞を通して明確にされたわけでありますが、そこで、まずもって暫定協定についてお尋ねをしたいと思います。  その第一条に、いわゆる「ソヴ...全文を見る
○井上(一)委員 二月二十四日のソ連閣僚会議の決定ということがこの第一条の「決定に従って定められる」というこの「決定」に入るとするならば、すでに何回となくわが党の先輩議員が指摘をしてまいりましたように、北方四島はソ連領土であるということをこのソ連閣僚会議で確認をしているわけなんで...全文を見る
○井上(一)委員 八条の問題についても後でさらに質問をしたいのですが、外務大臣に重ねてお伺いをいたします。  私は、いま、第一条の「決定に従って」というのは二月二十四日のソ連閣僚会議を意味するのかという質問をいたしたわけであります。外務大臣は、まさにそのとおりである、二月二十四...全文を見る
○井上(一)委員 漁業交渉をまとめるに当たって、領土の問題について、日本の毅然たる姿勢あるいは国民世論に支えられた強い日本の見解をあえて示し得られなかった。二月二十四日のソ連閣僚会議では、北方四島はソ連領土であるという確認をされておるわけなのですね。その決定が第一条の「決定に従っ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、北方領土は魚によって取引をされてなくなってしまったのではないか、この第一条についてはさらに強い疑いを持つわけであります。八条という条文、これは領土と切り離された問題だ。ところが日本は、北方四島に絡む二百海里の線引きがまだなされてない、明確にされてないわけで...全文を見る
○井上(一)委員 さっきも申し上げたように、わが国の線引きはまだなんですね。ただ、漁業水域に関する暫定措置法というものはすでに国会で成立しているわけなんですけれども、いわゆる線引きは政令によって線引きをするということなんですね。私はここで外務大臣、政府の見解を聞きたいのですけれど...全文を見る
○井上(一)委員 関係の政府委員からさらに答弁を求めるわけですけれども、その前に少し、けさの報道によると、外務省筋という形の中で、漁業水域に関する暫定措置法、いわゆる二百海里漁業水域法は北方四島を含む水域に適用されておるわけなんです。外務大臣、おわかりですね。しかし、政令その他で...全文を見る
○井上(一)委員 それでは外務大臣、日ソ漁業暫定協定とソ日漁業暫定協定はうらはらなものですね、だから日ソ漁業暫定協定では一条で、ソ連の領土を含めた主張を全面的に取り入れてある。しかしながら、ソ日漁業暫定協定、六月に行われるそれには、日本側の領土にかかわる主体的な見解を明確に示す意...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、重ねてお伺いをいたします。  既定の路線とはどのような路線なのか、改めて外務大臣として——私か御質問申し上げておる、日本の線引きは北方四島を含めた形の中で政令で定めるのだということが既定の方針ですか。
○井上(一)委員 農林大臣の御出席を求めておりませんでしたが、私はあえてここでこの許された質問の時間内に農林大臣にかわる答弁をいただきたい。  いま外務大臣お答えの中では、政府の既定の路線に沿って政令で線引きをしていくということでございます。その政令で線引きをする中にいま私がく...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は——農林省のお答えを先にいただきましょうか。
○井上(一)委員 わかりました。ぜひ除外をしないという、北方四島を含めた線引きを明確にするということを強く私も要望し、かつまたいまのお答えで四島を含めた線引きがなされるというふうに理解をいたします。  さらにまだ若干の疑問があるわけであります。四島周辺の沿岸漁民がこの第五条によ...全文を見る
○井上(一)委員 これは非常におかしいじゃないかと思うのです。いわゆる零細漁民、小さな船で沿岸漁業に専念をしているたくさんの漁民に対してあるいは小さい漁船に対して許可証を発行して、そして同時にそれに関して適当な料金を徴収する。これは全くもって沿岸漁民、沿岸漁船に対する締めつけだ。...全文を見る
○井上(一)委員 私が尋ねているのは、日本国政府、都道府県知事の権限下において行われるものではないのです。この条文では。少なくともソビエト社会主義共和国連邦の権限のある機関、いわゆるソ連邦の機関に対して許可証の発給を願い出るわけです。それにかかわって、まだ明らかではないけれども妥...全文を見る
○井上(一)委員 この点で五条についても大変疑義があり、またわが国漁民に対して全く不利益をこうむる条文だと私は考えるわけです。さらにこれは強く追及をしてまいります。  続いて、その二条について「日本国の地先沖合」という表現が使われているわけなんです。「日本国の地先沖合における伝...全文を見る
○井上(一)委員 日本側の見解というものは常にそのように明確にされつつ今日まで来たわけですけれども、逆にソ連側の見解というものもあるわけなんです。これがまたその八条にかかわってくるのではないか、こう思うわけなんです。一条についてはソ連側の見解が明確に条文に出てきた。しかし、日本側...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、ソ連側の主張として等量主義というものを持ち出しておるわけであります。これは具体的な数字を私から申し上げなくとも御承知だろうと思いますけれども、ソ連がいわゆる漁獲をしておった二百海里内での漁が五十万トンであり、日本側が平均して百七十万トンぐらいだと記憶...全文を見る
○井上(一)委員 いろいろと危惧すべき点が多々あるわけであります。  そこで、外務大臣にお尋ねをいたしたいと思うのですが、日ソ共同宣言の中で歯舞、色丹は日ソ平和条約締結後には日本に引き渡すのだ、このように約束がされております。私はこれは必ず守られるべきであり、それがためにも日ソ...全文を見る
○井上(一)委員 私もそう信じたいし、そうあるべきだし、それがために日本政府、日本の国民すべてがその約束を守るために一致協力をしていくべきだ、強い取り組みの姿勢を示してもらいたいと思います。そういうことを考えれば、この日ソ漁業暫定協定については鈴木農林大臣が大変御苦労をなさってい...全文を見る
○井上(一)委員 限られた時間で十分御質問を申し上げることができないわけですけれども、いわゆる二百海里時代を迎えて、食糧基幹産業としての水産業の位置づけ、取り組み方を考え直すべき時期に来ているんじゃないか、私はこういうふうにも思うのです。相互主義が原則だということが根底にあるわけ...全文を見る
○井上(一)委員 ソ連のパトリチェフ貿易相が来日されるわけです。日ソ貿易支払い協定の調印ということで来られるわけですけれども、今回の漁業暫定協定の交渉の中で、日本の経済援助、経済協力の申し入れがあったように聞き及ぶわけなんです。そういうことも決して悪いことではありませんから、もし...全文を見る
○井上(一)委員 それでは最後に少し論点が変わるわけでありますけれども、委員長、前々回ですか、私は日本の外交姿勢という形の中で、いわゆる尹教授の拉致事件に係る日本の外交姿勢を強く追及したわけであります。その折に、ぜひ参考人として尹さんを日本に招聘をしていただきたい、そして本委員会...全文を見る
○井上(一)委員 重ねてお願いをいたしておきます。もう相当日時がたつわけであります。いろいろと国際的な問題で審議を重ねなければいけないたくさんの問題がある中で、大変御迷惑な点もあろうかと思いますけれども、さらに一日も早い、できましたら今会期中に、次回の委員会にぜひ御返答を賜りたい...全文を見る
○井上(一)委員 では、これをもって質問を終わります。
○井上(一)委員 まず、投資の奨励及び相互保護に関する日本国とエジプト・アラブ共和国との間の協定について質問を二、三いたしたいと思います。  最初に、エジプトとの投資保護協定は、わが国として初めてである。このような、投資活動、資産の保護を目的とした協定であるわけでありますけれど...全文を見る
○井上(一)委員 二、三の国ともこのような話し合いがあったということです。もし差し支えがなければ、国名、そして締結を見られなかった理由を、ひとつ簡単にお答えをいただきたい、こういうように思います。
○井上(一)委員 この協定の内容は、従前の国際的フォーラム、いわゆる国際的会議などでの開発途上国の主張に比べると、非常に先進国側の立場が強く取り入れられておる協定だと解釈をするわけです。この協定の中身を審議するに当たって、さらに今後ともわが国が開発途上国との投資保護協定の締結につ...全文を見る
○井上(一)委員 開発途上国との投資保護協定を結んでいくということは、より安全であるという観点からは理解ができるわけですけれども、果たして政府が期待しているほど相手国が応ずるかどうか、これはまた疑問な点もあるわけなんです。それと同時に、先ほども指摘をしたように、非常に先進国側の立...全文を見る
○井上(一)委員 五月十一日にエジプトの債権国会議が開かれているわけなんです。経済の再建にエジプトが努力をしておる、こういう形の中でわが国も当然支援すべきであり、開発途上国の立場に十分理解のある姿勢を示していくべきだと思うわけであります。私は、この協定がそういう意味合いを含めた中...全文を見る
○井上(一)委員 本協定の第五条の中で、一項で投資財産及び収益に対する「不断の保護及び保障を受ける。」というふうに明記されているわけです。「不断の保護及び保障」とは具体的にどのようなことを指すのか、お尋ねをいたします。
○井上(一)委員 いわゆる国内標準主義を取り入れるんじゃなくて、国際標準主義の義務を負う、いわゆる国際標準主義で合意したんだというふうに理解をしていいのですか。
○井上(一)委員 さらに二項でも「収用、国有化若しくは制限又はこれらと同等の効果を有するその他の措置の対象としてはならない。」保護条約として当然であるというふうにお答えになるかもわかりませんけれども、何度も繰り返すように、大変有利な形の中で、いわゆる開発途上国の立場というものを十...全文を見る
○井上(一)委員 わが国の海外経済協力のあり方についてとかく批判されがちなのでありますが、その援助政策に計画性の欠けることがその批判をされる要因になっておるのではないか、政府自身にこのような援助問題を扱う中心的窓口というものがない、いわゆる一件主義、そのときそのときの一件主義がそ...全文を見る
○井上(一)委員 いまの外務大臣のお答えで、体制の検討、改善をしていこうという御意思については全く同感だし、ぜひそうあるべきだと思うのですけれども、私はここで少し具体的に、このような経済援助問題を扱う外務省の窓口、それから大蔵省、通産省、経済企画庁の窓口をお教えをいただきたい。な...全文を見る
○井上(一)委員 ケース・バイ・ケースで、毎日のように話し合いをしているのだ、答弁としては私は非常にきれいと思うのだ。しかし、そういうことが実を結んでおらないということもまた事実なんですよ。だから外務大臣も先ほどの答弁で、制度、体制、機構それ自体についても改善をしたいというふうに...全文を見る
○井上(一)委員 この問題については、さらに実効性のあるいわゆる経済協力を促進するための最善の努力を要望しておきます。  さて、七三年の末にカイロを訪問した三木特使が、経済関係だけでなく文化交流も盛んにしたいということをエジプト側に申し入れたと聞き及んでいるわけです。具体的には...全文を見る
○井上(一)委員 さっき私があえて経済帝国主義的な感覚があるのではないかということを申し上げたわけなんです。私はやはり文化交流をより優先する中で経済交流もより強めていくことが非常に望ましい、こういう考えなんです。ちなみに、私自身はそのカイロ大学の日本語科の中でどのような教育がなさ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに詳しく質問をしたいわけですけれども、とまれ私の質問の趣旨は、経済交流優先でなく文化交流も並行して、むしろ経済交流よりも文化交流を優先させるべきである、こういうことを申し上げているのであって、いまの額にしても非常に微々たる額であるし、あるいは対策等についても...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣は、いわゆる日本は人権が尊重される社会であるというようにおっしゃられたわけでありますし、国際人権規約の批准がいまだなされておらないことはまことに残念である、私もまことに残念なのであります。  そこで、ひとつきょうは、もう多くをお尋ねいたしませんから、国...全文を見る
○井上(一)委員 私は国際人権規約の批准について、総理府からはきょう同和対策室長がお見えなのですが、いま外務大臣から、早期批准ができないということは大変残念である、こういうお答えがあったわけですけれども、総理府の同和対策室長としては検討中なのですか、それとも早期批准をすべきである...全文を見る
○井上(一)委員 この問題では余り時間をとりたくありませんが、私の方もさらにいまの総理府の同和対策室長に質問もいたしたいわけですけれども、これはいま国民としてということでしたが、私は実は同和対策室長としてぜひお答えをいただきたかったわけであります。所管でないということですけれども...全文を見る
○井上(一)委員 私はきょうは、条約審議の中の限られた時間で、あえて国際人権規約もエジプトとの経済協力関係という中で持ち出して、簡単明瞭、ごく平易な形で質疑をしたかったわけでありますけれども、いまの法務省の見解等を踏まえた中で、あえてこれは時間をかけて、各省のお答えを聞くまでに、...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ具体的に、内面に持つ考えをすべてそのとおりにあらわすことを表現の自由だとおっしゃられるのですか。内面に持つすべての考えあるいはそのものを、すべて表に出すということが表現の自由だとお考えになられるのですか。
○井上(一)委員 それじゃ、その表現によって生きることさえ保障され得ないような事態が起こり得る表現も、表現の自由だと理解をするのですか。
○井上(一)委員 名誉だとか侮辱だとかいうことではなく、それ以前の問題として、具体的に私の質問の趣旨がわからないとおっしゃられるなら、あえて申し上げましょう。  差別的な発言が、それすらも表現の自由だとおっしゃるのですか。あなたの答弁の中で非常に大事な問題が含まれておる。すべて...全文を見る
○井上(一)委員 私が、生きることさえ保障され得ないのだと言うことは、やはり差別によって生きることすら十分保障され得ない人々も現にいらっしゃるわけなんです。そういうことについて国際人権規約の中で障害になる差別発言あるいは差別への禁止の問題、戦争への禁止の——日本の罰するとか罰さな...全文を見る
○井上(一)委員 刑罰を主体に考えるのではなく、いま言うように、そのような差別発言を含めてあらゆる人権侵害あるいは戦争への誘導、そういうことに対する扇動を禁止することについては私は当然だと思うのです。その点についてはいかがですか。
○井上(一)委員 法務省の参事官、土肥参事官に、私はあなたの先ほどの答弁、当初の答弁、もう一度ここで議事録を見なければいけませんけれども、あなたも潜在的にすべて表現することが、あからさまに内面に持つものをすべて表現することが表現の自由だというように私は理解をしたのだけれども、そう...全文を見る
○井上(一)委員 さらに藤岡官房参事官に、あなたは先ほど労働の保障、これを言われたわけです。観光で入って、それをあたかも今度は何らかの形で職業保障を要求される、あるいはそういう場合に非常に法務省としては困るのだ、そういうことが支障なんだ。ぼくはおかしいと思うのですよ、その解釈は。...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ法務省は十一年間何をしてきたのか。どこの省よりも法務省は早期批准に対して取り組んできたんだ。大変御苦労だったと思いますが、何をしてきたのか、具体的に、そして今後どのような見通しを持っていらっしゃるのか、ひとつ聞かしてください。
○井上(一)委員 法務省は、六条の勤労の権利で、よその国はどうなのだろうか。私は日本の国の、日本政府の姿勢を聞いているのですよ。よそのはどうだから、こうだからじゃないのですよ。  私、この委員会で与えられたというか、お約束の時間もすでに過ぎているのですよ。本当はもっと簡潔に終了...全文を見る
○井上(一)委員 何と言おうか、全くもってあきれ返ったお答えを私は聞かされているわけなんです。国連のしかるべき筋から何とか通達でもいただければな。私は法務省の主体的な見解、国際人権規約に取り組んできたこれまでの経過並びに今後における取り組む姿勢、これを聞いているのです。  委員...全文を見る
○井上(一)委員 先ほど答えたというのは何なんですか。十一年間の経過の中で何をしてきたのですか。
○井上(一)委員 藤岡官房参事官、国際人権規約の基本的な性格、本質というものはどうとらえていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 それならば、すべての国のすべての国民の人権を擁護していくのだというまことに崇高な理念に向かって最大の努力をわが日本国政府としても払っていかなければいけない。なかんずく、人権を守るべき立場に立つ中枢的な行政府法務省が、私が直接の関係であるとかないとか、そういうこと...全文を見る
○井上(一)委員 なぜそれを最初に言わないのですか、なぜ最初に。
○井上(一)委員 さらに私はお尋ねをいたします。  今後については前進した取り組みをしたいという意思表示が、お答えがあったわけです。過去において十一年間、いまのお答えの中では、六条にのみ法務省としてはいわゆる障害的な要因をはらんでおった、二十条についてはさっきの土肥官房参事官の...全文を見る
05月26日第80回国会 衆議院 交通安全対策特別委員会 第14号
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○井上(一)委員 まず、私は、安全対策の面で日本国有鉄道、なかんずく新幹線の問題について重点的にお尋ねをいたしたいと思います。  再三すでに明白にされておるわけでありますけれども、新幹線における事故は、当初の昭和三十九年十月に開通した時点での予想を上回る過密ダイヤによって、施設...全文を見る
○井上(一)委員 いまの尾関常務のお答えの中にも、安全対策上当然取り組まなければいけないいろいろな問題の中で、もちろんダイヤの問題もあるでしょう、そしてそれを製造するメーカーの技術的な問題もあるでしょうし、あるいはそれの一番基本的とも言うべき予算の裏づけということが大きな問題にな...全文を見る
○井上(一)委員 いまのお答えで、とりわけ、運輸政務次官が新設よりも既設の新幹線に対する安全対策を優先すべきである、もう、もっともであって、私はその姿勢は高く評価したい、こういうふうに思います。当然である。いまの、既設の新幹線の安全対策を行わずして新設の新幹線なんという建設は、私...全文を見る
○井上(一)委員 環境を損なわないように努力をしていただけるということでございます。基本的な取り組む姿勢としては、お互いに相通ずるものがあろうかと思います。ただ、少数の国民といえども、やはりその人々の生活を十分守っていくという強い姿勢をなお今後一層示していただきたい、こういうふう...全文を見る
○井上(一)委員 現時点まではそういうことも考えつかなかったと思うのですよ。そういうところに考えを寄せられなかった、いわば新幹線事故に対する関心度が航空機事故よりも薄かったという裏づけにもなろう。善意に解釈すれば、国鉄組織内での原因究明の人的豊富さを信じられていらっしゃるんだ、も...全文を見る
○井上(一)委員 さて、私はさらに国鉄当局にお尋ねをしたいのですけれども、現在、新幹線は時速二百キロないしそれ以上の高速で走行しているわけです。大げさな言い方かもわかりませんけれども、いわばジェット機並みのスピードであるんだというふうにも言えるわけであります。それにしては、安全管...全文を見る
○井上(一)委員 国鉄としては、それなりの対策を講じていらっしゃるわけですけれども、なおそんな中でもやはり事故が発生しておる。いままでは絶対安全であると言われたATC、このことについても、鳥飼あるいは品川事故等で、ATC装置が安全側に現示すべきなのにそうでなかった。あるいは東京−...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、昭和四十八年二月の鳥飼基地の事故あるいは本年三月のひかり一一二号の新神戸での事故、これらについては原因が十分究明されていないというわけですけれども、どちらも開業当初の一次車であるということであります。事実そのとおりであるのかどうか。一次車、二次車は昭和五...全文を見る
○井上(一)委員 施設も老朽化しておるし、新幹線それ自体があらゆる意味で過労だという形の中で私は表現したわけです。それは検査保安体制を十分強化していかなければいけないのだということです。それが事故防止につながるのだ、こういうことを指摘しているわけなんです。奇妙という表現があります...全文を見る
○井上(一)委員 さらにトンネルヘの出入時、あるいはトンネル内での列車対向時、あるいは列車停車時に急激な百ミリバール前後の気圧変化が認められるわけであります。この急激な気圧変化に人体が対応し得ないということは、すでに航空機の搭乗員の病例で明らかであるわけであります。このことについ...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、これは事故の問題でございますので、できるだけ経過あるいは対策を具体的にお答えをいただきたいと思うのであります。  御承知のように、二月十八日ひかり一六六号で、いわゆる三百八十キロポストに頭を強く打って藤原運転士が倒れたということがあるわけであります。も...全文を見る
○井上(一)委員 安全対策上、とりわけ乗務員を中心とした現場で働く労働者の意見を今後とも十分尊重して、その人々の考えを国鉄当局もくみ取った上で万全の安全対策を講じられるように強く要望して、私の質問を終わります。
06月03日第80回国会 衆議院 本会議 第32号
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○井上一成君 ただいま議題となりました日ソ漁業暫定協定につき、私は、日本社会党を代表いたしまして、総理大臣、外務大臣並びに農林大臣に対し、若干の御質問をいたしたいと思います。  今回の日ソ漁業交渉は、九十日に及ぶ大交渉で、日夜御苦労された鈴木農林大臣の御努力を多とするものであり...全文を見る
06月04日第80回国会 衆議院 外務委員会 第23号
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○井上(一)委員 お三人の参考人の方には御出席をいただいて感謝申し上げます。  まず池尻さんにお伺いをいたしたいと思うのです。  先ほどのお言葉の中で、今回の日ソ交渉は常識的な方式ではないという、いわば非常に変則的だけれども、あえてその苦い酒を飲まざるを得ない実情というものを...全文を見る
○井上(一)委員 次に、兼平さんに少しお尋ねをしたいと思うのです。私の方で、御説明で御発言になかった点も参考のために若干聞かしていただきたい、こういうふうに考えておりますので、あらかじめお許しをいただきたいと思うのです。  兼平さんも池尻さんと同じように、この暫定協定は、予想も...全文を見る
○井上(一)委員 時間がありませんので、兼平さん、もう一つだけ。  政府間交渉でやるべきであるということを明確におっしゃっていらっしゃるわけなんです。その後で、高碕先生のお話も出まして、でき得ることならば、可能であればという御発言なんですが、その甘い幻想でこの厳しい日ソの漁業問...全文を見る
○井上(一)委員 まず最初に、本会議でも鈴木農林大臣に対してその御労苦を多としたわけでありますけれども、本委員会での質問に際して、長期にわたる御努力、改めて重ねて労をねぎらいたいと思います。  さて、私はせんだって外務大臣には、いわゆる北方四島がわが国の領土であるとの前提に立っ...全文を見る
○井上(一)委員 政府がまだ固まって意見を持ち合わせていないということですが、私は外務大臣の答弁を信頼をして、その線でぜひ取りまとめていただけるように期待をいたします。  さて、わが国の二百海里法第三条によっての適用除外区域というものは、中国、韓国との関係でいわゆる日本海西部、...全文を見る
○井上(一)委員 その場合、当然線引きをするというふうに理解するのですが、わが国の領土である竹島を含んでの線引きと理解してよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 さて、いわゆる外交の重要性というものがあらゆる面で波及をしていく。日韓両国の外交はお互いに信頼関係が保たれているのだというふうには私は必ずしも理解をしてないわけなのです。けさの新聞でも、金大中氏拉致事件が大きく報道されておるのです。その中に、Pというイニシアルで...全文を見る
○井上(一)委員 出入国関係で、八月三日に入国し、八月十日に出国しておるいわゆる韓国人で、Pとおぼしき人物は把握していらっしゃいますか。
○井上(一)委員 それでは、私の方からさらにお尋ねをいたしたいと思います。  済州島生まれのべンシミン氏については、警察の方では、そのリストの中に挙げて参考人として、あるいはまたこのベンさんという人にかかわって取り調べをなさった事実がおありでしょうか。
○井上(一)委員 私は、犯罪者であるという決定とか、そういうことについての最終的な答弁を求めているのではなく、ベンという人に対していわゆる事情聴取をしたことがあるのか、あるいはベンという人の出入国のカードには、三日に来て十日に出た、そのようにちゃんと記載をされておるのかどうか、そ...全文を見る
○井上(一)委員 私は畑中金次郎という名前を出さなかったのですが、あなたの方から畑中金次郎という名前が出たわけです。私はベンという名前を出したのです。だから、事実何回か参考人として取り調べたのだというふうに、私はいまの回答で理解するのです。いかがですか。それじゃ、畑中金次郎という...全文を見る
○井上(一)委員 私は外務大臣にお尋ねをしたいのですが、この問題については何回となくお尋ねを繰り返してきたわけです。そして、刑事事件としては決着を見ておらないけれども、外交的な問題としてはすでに決着がついているのだ、外務省はそういう解釈に立っていらっしゃったわけですが、いまおわか...全文を見る
○井上(一)委員 福田総理も、新事実が判明したら、その時点でこの問題については再度検討を加えるというふうにかねがねその意を表しているわけなので、この問題については、畑中金次郎がベン氏と同一人物であるのかどうかもあわせて、ひとつ鋭意捜査当局で捜査に努めていただくように特に私からもお...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私はお聞きをしたいのですけれども、いわゆる北洋漁場から締め出された漁船がもう一千隻を超えて、従前の漁場が縮小されたことによる生活不安というものが大変あるわけなんです。もちろん補償あるいは救済というような形の中でお考えになられるだろうとは思いますけれども、こ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは最後にもう一点お尋ねをいたしたいのですが、具体的なことで、ズワイガニの収穫量、そして四月末、日本水産の第一船団がこれはすでに荷揚げをしているわけなんですけれども、五月の初旬に第二船かこれもすでに荷揚げをしたわけですけれども、市場に出回っておらない。そして...全文を見る
○井上(一)委員 調査をするということですので、売り惜しみ、買いだめの内容、ひとつ十分魚価の高騰をセーブできるような形で行政指導をなさるように特に要望して、質問を終えます。
08月02日第81回国会 衆議院 外務委員会 第1号
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○井上(一)委員 金大中氏の問題につきましては、すでにいろいろな角度から質問があるわけです。当局の方でも、この質問に対しては、あらゆる角度から答弁ができ得るように資料をちゃんとまとめていらっしゃる、こういうことなんです。わかる範囲内でというよりも、正直にすべてをお答えいただきたい...全文を見る
○井上(一)委員 事件発生当時大阪に入港をしておった。ほかにも入港した船があるわけなんです。それだけではないわけですね。そういう答弁を続ける限り、問題の解決は私はでき得ないと思うのです。さっき土井議員からも指摘があったように、すでに乗員名簿の中で非常に疑わしい人物が、あるいは関係...全文を見る
○井上(一)委員 私は、さらにこの鄭順男にかかわる周辺の人々、とりわけ西日本に在住する人々からも事情を聴取し、そしてそれが警察庁の方にすべて報告がなされておる、このように理解をしているのです。ここでそのような事実があったのかどうか、周辺のですよ。鄭順男の関係知人を含めた周辺の人々...全文を見る
○井上(一)委員 私の調べでは、先ほども申し上げたように、周辺関係知人からすでに事情を聴取されておる、こういうことであります。  もう一つさらに、鄭順男は日本に事件以後何回来ているか、そのような事実を承知していらっしゃるのかどうか、伺いたいと思います。
○井上(一)委員 六月に入って、現在、日本におるということを聞き及んでいるのですが、そういう実情であるかどうか。
○井上(一)委員 私の調べでは、三月と六月に来日をしておる。現在なお日本におるということをつかんでおるわけなんですけれども、いずれその点については後刻その事実関係を明らかにしていただきたい、このように思います。  さらにもう一人、朴廷烈なる人物については捜査当局は調査をされまし...全文を見る
○井上(一)委員 関係者についてはすべて事情聴取した、ただ朴廷烈については存じておらないということですが、調査をしておらないということですか、それとも調査ができ得なかったということですか。
○井上(一)委員 それは私は当然だと思うのです。朴廷烈なる人物こそまさしく金大中氏であったはずなのです。当局は、この「竜金号」の乗船名簿の中で鄭雲吉、朴廷烈、これは調べようがないわけなんです、乗ってなかったのだから。そして朴廷烈の名前の中で金大中が連行をされた、こうこうことなんで...全文を見る
○井上(一)委員 私は限られた時間で非常にはしょった質問になるわけですけれども、鄭順男のみに対象をしぼられた、そして他の六名については調査ができ得なかった、こうこうことでありますけれども、朴廷烈が金大中氏であるという確信を私自身は持っているわけだし、捜査当局が、このことについて、...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣に私はここでお尋ねをいたします。  いま質問の中でお答えがありましたように、非常に疑わしき、そしてまた、政治決着がついたんだとかあるいは外交決着がついたんだといった後において、いろいろな問題がこのように明らかになってきたわけなんです。そこで、こういうこ...全文を見る
○井上(一)委員 私はもう新しい事実がここに出されてきておるというふうに理解をしているのです。外務大臣にお尋ねをしたのは、そういう新しい事実がいま出されつつある段階で、外交決着がついたということで処理をされたのだけれども、そうじゃなくして、振り出しに戻って、もう一度外交ルートでこ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、捜査当局——私の方では新しい事実をいま、私から二つ出したわけなんですね。これをやはり新しい事実として大臣が認められるかどうかということです。いままでにこのようなことは言われなかったし、あるいは私が指摘したことについては何らいままで触れられなかったわけな...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ捜査当局、いわゆる警察庁の方にお尋ねをいたします。  皆さんの方では、捜査の段階という形の中で、公にできない数々のことがあろうかと思います。私も、それについては部分的には理解をするつもりなんです。ただ、やっぱり、私どもの方から指摘があるまでに、当然当委...全文を見る
○井上(一)委員 わかりました。そういうことで、この問題については私なりの資料も提供いたしましょう。そして、一日も早く金大中氏の原状回復を、日本のすべての力をここにひとつ結集しなければいけないと私は思うのです。  その他の問題については、時間がありませんので次回にいたしまして、...全文を見る
10月26日第82回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○井上(一)委員 私は、まず最初に、日本と韓国の正常な形での外交をより強く進めていくことが、日韓両国の永遠の友好を築く原則であるという考えの中から、いま両国間においていろいろとそれを阻害する要因があるわけでありますが、そこで、二、三日韓の問題についてお尋ねをいたしたいと思います。...全文を見る
○井上(一)委員 これは竹島という、あるいはわが国の固有の領土という観点に立てば対応がきわめてまずいというか、誠意がないというか、真剣さがないと私は思うのです。それで、いまこれからでき得ることで、すぐにでも在韓日本大使館を通して、その漁民が住民登録を竹島にしておるのだというように...全文を見る
○井上(一)委員 これはおかしいと思うのですね。これは役所間の問題ですけれども、すぐにそれはわかるわけなんですね。住民票が移されておるかどうかということはすぐにわかることなんですけれども、いまだに返事がないということですが、すぐにもう一度大使館に督促をする。何日たっているのですか...全文を見る
○井上(一)委員 日韓の国交正常化前の昭和二十九年の八月に韓国側が警備隊を常駐させる措置に出てきたですね。そういうことは非常に信義に反することであったわけですが、今回の事件はさらにそれに輪をかけた不信行為であるというふうに私は理解をしているのです。いま竹島に韓国の漁民が住みついた...全文を見る
○井上(一)委員 新聞の報道によれば、外務省は強く抗議をする、あるいはそういう姿勢を示されているわけです。どんな形で抗議をなさるのか、抗議の形、具体的にどういう方法を考えていらっしゃるのか、これは外務大臣にひとつお答えをいただきたい。そして、基本的には主権、いわゆる領土の問題であ...全文を見る
○井上(一)委員 強制送還をするのが当然である、現実的にはそういうことが警備員を含めてされておらないという、それはどんな理由なのか、あるいはほかにもそういう特例があるのかないのか、これだけなのかどうか。  それからもう一点、外務大臣、この問題は大変重要な問題だ、そして世界でも例...全文を見る
○井上(一)委員 なぜ確認を急がないのです一か。――なぜ確認を急がないのですか。現地に飛ぶことすら可能なんですよ。日帰りのできる範囲内。そしていまの日本の政府は、日韓の友好を深めていこうという姿勢にある中で、この問題がなぜ今日事実が確認をされないのか。あなた方は本当に竹島を日本の...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣いかがですか。このことに限って大臣にかわるべき使者を韓国に使いする、派遣するというお考えは持っていらっしゃいませんか。
○井上(一)委員 いや、もう検討の段階ではないと言っているのです。具体的に――再度お尋ねをしますが、この問題解決のために政府代表、あるいは外務大臣としてあなたの代理を使いさすお考えはお持ちですかいかがですかということです。     〔委員長退席、毛利委員長代理着席〕
○井上(一)委員 私は、そのために、平和裏に、友好を損なわない形の中で何とか解決をしたいといういまのお答えだと思うのですけれども、だからこそなおさら、あなたの代理としてだれかを韓国に派遣する考えがあるのかどうか、それを聞いているわけなんです。
○井上(一)委員 この問題に関連して海上保安庁はこの事実確認のために何らかの対応をなされたのか、お聞きをいたしたいと思います。――いまの質問については答弁は最後で結構です。今回のこの問題は、韓国として当然近いうちに二百海里宣言を行うであろうと思われるわけであります。そういう中での...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣に重ねて私はこの問題で確認をしたいと思います。  一刻も早く事実関係は調査するということであります。そして、それと同時に、即刻韓国にこの問題解決のための使者を派遣をすることをも考えておるというふうに私はさきの答弁で理解をしたわけです。  さらにお尋ね...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、私はこの問題の早期解決に努力されることを要望して、次の問題に触れてみたいと思います。  常に私自身もこの委員会を通してただしてきたわけでありますけれども、金大中氏事件を解明することが日韓両国のいわゆる友好平和を築くこれまた一つの大きな要因になるんだと...全文を見る
○井上(一)委員 その中で二回以上入港した船は何という船ですか。
○井上(一)委員 八月二十六日「竜進号」が入っております。そして、九月二日、九月十九日「竜進号」が入っております。それ以外にも「世竜」だとかいう船が入っているわけですけれども、これらの船の乗組員は日本へ上陸がすべてできたでしょうか。
○井上(一)委員 私の調べでは、日本への上陸ができ得なかったという事実をつかんでおるのですが、すべての乗員ということはさておいて、いま申されました「竜進号」の乗組員は上陸ができ得なかったということも承知していらっしゃるでしょうか。
○井上(一)委員 これは乗組員が上陸でき得なかったわけです。それは何らかの理由があるわけなんですけれども、十分お調べになる必要があるんじゃないでしょうか。  なお、あえてここでお尋ねをいたしたいのですが、その船の乗組員の中に、金大中氏を拉致したと思われる「竜金号」に乗っておった...全文を見る
○井上(一)委員 その乗組員は何という名前で、そして警察はその乗組員に対して事情聴取をされた事実がおありでしょうか。
○井上(一)委員 複数の人に事情聴取をされたのですか、限られた乗組員だけに事情聴取をしたのですか。
○井上(一)委員 その全部の氏名は申し上げられないということですが、では私からそのうちの一名、鄭順男を取り調べましたか。
○井上(一)委員 日本から遠ざかっていく、確かにもう来な吟であろうと私は思います。そのような状態をつくったのは一体だれなのかということなんです。  それで、ここで私、特定の名前を挙げたわけですけれども、確かに事情聴取されております。その調査の内容、そして状況、結果、これについて...全文を見る
○井上(一)委員 詳しい状態が、捜査の関係で答えられないということですが、さらに突っ込んで、捜査をなされた、事情聴取をなされた感触として、それらの乗組員が金大中氏拉致事件について何らかの事実を、あるいは事件究明に何らかの協力を得られるように受けとめられたのか。     〔毛利委...全文を見る
○井上(一)委員 事情聴取の状況、そしてその事情聴取をされたときにだれが立ち会われたのかお尋ねをします。
○井上(一)委員 答えられる範囲はもう少し率直に答えていただかないと、時間的な制約があるので……。もっと申し上げると、上陸ができ得ないというのは、事故があったから、上陸のでき得ない条件であったからあえて船の中で聞いたのでしょう。あえて船の中で聞かざるを得なかったわけです。船の中で...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、船長立ち会いの中で事情聴取がされたこともあるわけですね。
○井上(一)委員 さらに「竜金号」当時に乗船し、その後「竜金号」が「唯星号」に名を変えて入港したそのときにも乗っておったというふうに思われる、生年月日も一緒で姓も一緒だという人物がおったわけですね。生年月日も姓も同じである、名前の最後だけが若干違うんだ。これは同一人物ではないとい...全文を見る
○井上(一)委員 確かに双子のきょうだいであり、「竜金」に乗っておった方が弟さんである。そしてそういうことについてその後事情聴取をしておらないということですが、さらに、それでは「竜金」の船長はその後日本へ来られたことがあるのかどうか、そして事情を聞かれたことがあるのかどうか。
○井上(一)委員 当時の船長からも事情聴取をした。さっき名前を出した鄭順男氏からも事情聴取しでおる。  私は、ここで申し上げたいのは、事件解明のために協力を得て事情を聞かしていただくのですから、そのような状況の中でそういうような状況をつくらなければいけない。ところが、極端な言い...全文を見る
○井上(一)委員 私がさっきから申し上げるように、事件解明をすることに向けての取り組みでなければいけない。だから「竜金」の船長も取り調べをしたのだ、そして鄭さんについても取り調べをした。しかし、郷さんの取り調べについても非常に不自然な取り調べをしているわけなんです。不自然な、われ...全文を見る
○井上(一)委員 もう一つお尋ねをしたいのですが、事情聴取をされたいままでの中間的な経過というもので、公表のできる範囲内では委員会でなさっていると思うのですけれども、乗組員以外、いわゆる船員以外ですね、船長を含めた乗組員以外からも事情を聴取されたことがありますか。
○井上(一)委員 私の尋ねているのは、乗組員以外の人から事情聴取をされたことがありますかということです。
○井上(一)委員 さらにこの問題については次回に詳しく問いただしていきたい、こういうふうに思います。  もう一点、私は外務大臣に、今度は南北統一の問題についてお尋ねをしたいと思うのでありますけれども、朝鮮半島がいわゆる三十八度線を境に南北に分かれた、こういうことは非常に好ましく...全文を見る
○井上(一)委員 第九回の日韓閣僚会議で、この問題については何らか韓国側からお話し合いがあったのかどうか、話題として出されたのかどうか、お尋ねをいたします。
○井上(一)委員 その折に韓国側から、日本に対して中ソの接近という、そういうアプローチがあったんだというふうに受けとめていいのですか、いまのお答えは。
○井上(一)委員 いわゆる韓国がソ連なり中国と接触をしていくということは好ましいというお考えの中で、国連でもしそういうことでお手伝いができればという意味合いで、外務大臣独自の発想から接触をされたわけですね。     〔有馬委員長代理退席、委員長着席〕
○井上(一)委員 いま朝鮮民主主義人民共和国がアメリカと平和条約を締結したいという希望を持っているように私は受けとめているのですけれども、そのようなアメリカと接触することは、そういう希望を満たしていくために努力をすることは、これは日本政府として歓迎をする立場に立つのか、あるいは何...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、先ほど保留された答弁を求めて、私の質問を終えたいと思います。
○井上(一)委員 答弁が違うので、それでは、私の方からもう一度質問を繰り返します。  今回、二十四日の東亜日報に報道された竹島に韓国の漁民が住みついたということについて質問をした中で、その事実確認をしたかどうかということで外務省にお尋ねをしたわけであります。そういう中で、外務省...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、今度の問題については、何も事実解明のために行動をしなかったということですね。
○井上(一)委員 いや、それは事件が報道された以後行われたのですか。
○井上(一)委員 私が尋ねているのは、この事件発生後、海上保安庁は何をしたのか、何か行動を起こしたのですかということを尋ねているのだよ。それ以前のことじゃない。私の質問について理解をしていただかなければわからない。私の聞きたい真意を御理解いただけましたか。――じゃ、それに対してお...全文を見る
○井上(一)委員 外務省と協議をしてと言うが、この問題では一回もまだ協議をしていらっしゃらないのですか。いかがなんですか。
○井上(一)委員 限られた時間で本当に恐縮なんだけれども、私は冒頭にお尋ねをしたわけで、外務省は、この問題については海上保安庁、あるいはもっと広げて考えれば防衛庁、その他関係官庁とも何ら一回の会議もしていないのですか。
○井上(一)委員 おかしいですよ。事実がはっきりしないから、事実をはっきりさすためにも、それに対する対応をしていかなければいけないわけなんですよ。そうじゃないですか。事実がはっきりしないから、事実が確認されるまでは何ら手を出さないのだ、協議をしないのだということですか。
○井上(一)委員 非常に真剣さが足りないと思う。もっともっと竹島という問題について、日本の領土であるという強い意識の中でこの問題と取り組まなければいけない、私はこう思うのです。  住民票の移籍については、もうさっき質問をしたとおり、すぐにでもわかるのですよ、努力をすれば。やはり...全文を見る
○井上(一)委員 一日も早い、一刻も早い事実確認を求めて、私の質問を終えておきます。