井上一成

いのうえいっせい



当選回数回

井上一成の1978年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月15日第84回国会 衆議院 外務委員会 第3号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず外務大臣に、就任早々日ソの問題あるいは日中の問題あるいは東南アジア諸国との平和的友好関係維持のために、御熱心に御努力をいただいておることに対して心から御苦労さまですということを申し上げたいと思います。  さて、私はこの世界の中でなくすべきものは核と差別であ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、まず人権問題に対する基本的な大臣のお考えというものについて、もう少しお聞かせをいただきたい、こういうふうに思うわけです。いまお答えの中で、後刻引き続いて質問をしたいと思っておる国際人権規約の点に触れられましたが、それは続いて質問をいたしますが、まずとりあえ...全文を見る
○井上(一)委員 人権尊重に対する非常にかたい決意をお答えいただいたわけであります。  そこで私は、現在まで国連等において人権に関係する条約が多くの国の賛同を得て成立をしてきたわけであります。そのうちわが国は、それらの条約に対してどれだけ批准をしているのかということをさらにお聞...全文を見る
○井上(一)委員 いま外務大臣は、すべての出発点であると、尊重とそして確保に最大の努力をするのだということをおっしゃられた後に、国連局長からのお答えが、二つである。こういう事実関係を知った場合、まあそれが正味の事実でありますけれども、外務大臣、いかがですか、あなたのお考えになって...全文を見る
○井上(一)委員 今回外務省がわれわれに提出をしている提出予定法案、条約のリストの中には、この国際人権規約が提出をする予定であるというふうに受けとめておるわけであります。そこで、重ねて外務大臣に特にお答えをいただきたいと思うのであります。  国際人権規約について、外務省が予定法...全文を見る
○井上(一)委員 いまのお答えで、今国会に国際人権規約を提出するという強い決意であるというふうに理解をしてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 そこで、具体的な条約に関する幾つかの問題をさらにお尋ねをしたいわけでありますけれども、時間の関係でその点についてはまたの機会にいたしますが、とりあえず、今国会に提出するということであります。御苦労ですけれども、いろいろと準備等もしなければいけないと思いますけれど...全文を見る
○井上(一)委員 昨日も竹島問題で韓国と外務大臣がお話しになられた。中身についてはいま公表はできない。  私は、日本の領土である竹島の現状を確認する必要があるんじゃないだろうか、確認をする必要がある。そういうことについて外務大臣はどのように現状を御認識なさっていらっしゃるのか、...全文を見る
○井上(一)委員 韓国の警備隊が占拠しておる、そういうような現状である。しかもわが国の領土である。そういうわが国の領土の中で韓国の警備員が占拠している。私は非常におかしな現象である、こういうふうに思うわけです。おかしな現象で済まされない。まずそういう意味でこの問題を解決する、ある...全文を見る
○井上(一)委員 もちろん日中の重要な問題を抱えて、ここ早急な問題として現地を確認しなさいという考えでは私はないわけであります。北方領土と同じ位置づけに竹島を置くべきであるし、また、わが国固有の領土であるという認識の中で、わが国の領土に韓国の警備員が常駐するということは不法占拠で...全文を見る
○井上(一)委員 昨晩この竹島の問題で話し合いがなされておるということですが、今後引き続いて竹島問題について両国間の話し合いをするというような予定、スケジュールがおありなんですか。
○井上(一)委員 私はさらに強く外務大臣に、竹島問題もわが国にとっては大変重要な問題であります。一日もなおざりにせずに、早期に竹島問題を解決するために、今後ともの十分な努力を希望して、質問を終えます。
02月17日第84回国会 衆議院 外務委員会 第4号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず外務大臣に、わが国の対外経済援助政策、とりわけアフリカ諸国に対しての対外経済援助というものが非常にお粗末である、御努力はいただいておると思いますけれども、過去の取り組みの強い反省をまず冒頭に促したいと私は思うわけです。同時に、今後とりわけ開発途上国に対する対...全文を見る
○井上(一)委員 経済協力は一にわが国だけの問題ではなくて、各国お互いにそれぞれの外交政策の主要な柱である、こういうふうに私は思っておるわけでありますが、とりわけわが国において経済協力が重視されている理由、重視しなければいけない理由というものについてひとつお尋ねをいたしたいと思い...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、私は当然のことだと思うのでありますけれども、昨年の十二月に経済協力局が出された「経済協力の現況と展望」という白書があるわけですけれども、これは外務大臣、十分御理解をいただいておりますでしょうか。
○井上(一)委員 さてそこで、私は法案の改正の問題に入る以前にもう一点触れておきたいと思うのですが、いま外交政策の主要な柱であるわが国の経済援助が、相手国の自立発展を促すために責務に等しい位置づけをしているのだ、私はこう理解をしているのです。午前中の自民党の奥田先生の質問への答弁...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、経済協力の実施の形態は、大別して有償と無償の経済協力があるわけであります。私は、特に無償資金協力は非常に大きな役割りを果たさなければいけないというふうに考えておるわけです。政府は、この無償資金協力が、ただ単なる外交政策上の位置づけであってはいけない、相手...全文を見る
○井上(一)委員 非常に素直なお答えをいただくので、私の方も大臣のその姿勢に了解をいたします。  そこで中身の問題ということにもなるのですが、あえて私はここでこれを全文読む必要はなかろうと思いますけれども、中間には、先ほど私も申し上げたように「世界経済の調和ある発展のために経済...全文を見る
○井上(一)委員 全く大臣が言われるように、そういう「保証」という表現の方が本来の意味を持つかもわかりませんけれども、ともあれ私の指摘をしたいのは、基本的な発想というか物の考え方をこの際、経済協力というものはどのようなものであるか、どのように位置づけなければいけないかということを...全文を見る
○井上(一)委員 ただいまの大臣答弁を私は了といたします。今後十分留意をしていただいて、さらに開発途上国、そして世界に対して経済協力を積極的に推し進めていただきたいということをつけ加えておきます。  さて、私はそこで今回の事業団の改正法案についてひとつ質問を続けていきたいと思い...全文を見る
○井上(一)委員 外務省が、私がさっき尋ねた中でも、全くそのとおりだという、経済協力を外交の中核として重視していくんだ、重視しているんだということなんです。そして、とりわけ無償資金協力についても、アフリカ諸国を初めとして、より拡大をしていかなければいけないという基本的な姿勢が大臣...全文を見る
○井上(一)委員 私は、まず原則と、具体的な今回の事例とに分けてお尋ねしましょう。  外務省として非常に重要な問題は、外務省で業務一般すべてをとり行っていくべきである、それが外務省の行政だ、こういうふうに考えるのです。とりわけ重要な中核となる問題については、外務省の所管でやるべ...全文を見る
○井上(一)委員 原則的にはやはり外務省がやらなければいけないという大臣の考え方、具体的な本当に日常的な洗たく物がふえたんで、もう自前で洗えないからお願いをするのだ。大臣、これからまだまだどんどんふえていくわけなんですよ。どうなさるんですか。それなら逆にそういうような担当の省をつ...全文を見る
○井上(一)委員 外国では、西ドイツ等では経済協力省という別個の省を設置をしている例があるわけであります。私は、何もここで西ドイツに見習いなさいというようなことはあえて申し上げたくありません。いま大臣からもお答えがありましたけれども、やはり外務省の中で十分これを手だてをしていくの...全文を見る
○井上(一)委員 私の方も、いまの大臣の決意というものを十分理解いたしたいと思います。  そういう中で、総理大臣の諮問機関として対外経済協力審議会という審議会が設置されておるわけであります。その審議会の政府に対する答申、あるいはさかのぼって昭和四十九年の八月に発足せしめた国際協...全文を見る
○井上(一)委員 いま、執行の能率と予算の伸びというような表現でお答えがあったわけです。私は、むしろわが国の経済協力の立ちおくれに対して国際的な批判が高まった、それが国際社会におけるわが国の信頼の低下、孤立化につながっていく、そういうことからわが国の危険が増大した、危険というかい...全文を見る
○井上(一)委員 私はあえて、機動的な援助が十分実施できるのかという質問をしているわけなんです。事業団から見習いに来るんだとか、そういうような状態なら、本当に答申の精神を尊重しているのか、あるいは場当たり的な対応を考えていらっしゃるのではないかと、私は非常に疑問に思うわけです。 ...全文を見る
○井上(一)委員 局長、くどいようだけれども、私は、やはり原則と目標というものは明確にしておかなければいけないと思うのです。そして、こういう原則に立って、こういう目標に向かって歩んで行くんだ、その過程で協力事業団にもお手伝いを願わなければいけないんだということも一つの方策である、...全文を見る
○井上(一)委員 私は、審議会の答申を尊重すべきである、その意を十分踏まえた中で反省をしながら、さらに前進をするための手だてをとらなければいけない、それが正しい目標に向かって目標達成に近づくことになるんだというふうに思うのです。非常に局長自身、片面ではありがたいあるいは私の質問の...全文を見る
○井上(一)委員 さらに質問を続けたいわけでありますが、一応私は申し入れをしておりました時間が参りましたし、後の先生方の時間にも差しさわりがあってはいけないので、残った質問については次回に留保したい、こう思います。  さらに、済みませんが国際協力事業団の事業計画及びその内容並び...全文を見る
02月22日第84回国会 衆議院 外務委員会 第5号
議事録を見る
○井上(一)委員 総理大臣は、二十日の予算委員会において、日中平和友好条約締結交渉について、再開するための段取りを中国側と詰めるように、佐藤大使に十八日新たな指示をした、こういうふうに述べられていらっしゃるわけでありますが、この日中の条約交渉は旬日を待たずして再開されるものと期待...全文を見る
○井上(一)委員 佐藤大使と韓念竜外務次官との会談は、今週にも開かれるというふうに聞き及んでいるわけでありますけれども、大体のめどがついているのかどうか、あるいはこの会談で条約交渉の再開のめどがつくとお考えでいらっしゃるのかどうか。
○井上(一)委員 外務大臣はこの日中平和友好条約については大変御熱心に、かつまた真剣に取り組んでいらっしゃるということについては、私も一定の評価をいたしておるわけであります。でき得る限り早い時期にその成立を、成功を見たい、こういう考えはもう毎回申し上げるとおりでありますけれども、...全文を見る
○井上(一)委員 ひとつぜひそういうことが実現して、日中両国の友好を深く示していただくように期待をいたします。  さて、私は南アフリカに対する貿易の問題で二、三質問をいたします。  昨日の新聞で伝えられるところによりますと、電源開発株式会社が南アフリカ共和国との間で年間約百万...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私がお尋ねをしているのは、南アフリカに対して、政府が七二%ですかの出資をしておる、いわば国策会社である電発が、南アとの貿易を試みようとしておるという、電源開発の総裁の記者会見での意向を申し上げてお尋ねをいたしておるわけでありまして、いまのお答えはいわゆるタ...全文を見る
○井上(一)委員 二つの質問に一度に答えていただいたのですけれども、ちょっと私は質問を分けていたしますから、そちらの方も、南アの問題とタンザニアの今回の使節団という問題と切り離してお答えをいただくように。  今回の河野代表のミッションは、いわゆる経済協力関係をより推進していくん...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、タンザニアに対して政府として約束をしながら、あるいは経済使節団として現地での約束事を十分果たしていない部分について、早急に善処をされる意思がおありなのかどうか、念のためにひとつお尋ねをいたしたいと思います。
○井上(一)委員 もう一点、私は南アの問題について触れておきたいと思うのです。  南アに対する貿易については、国際的に非常に問題を抱えておるわけであります。いまのタンザニアでの地元記者との会見の中で使節団に対してタンザニア側は、日本は南アフリカ、ローデシアと貿易をしているという...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、ここ数年間、対南ア貿易の動向というものについてはいかがでございますか。
○井上(一)委員 私は南アフリカのアパルトヘイト政策というものについて、毎回ここで一定の意見を申し上げてきたわけであります。第二十二回国連総会においていわゆる南アに対する貿易関係の断絶要請が採択されてから、三十回には「南アとの主要貿易国を非難し、主要貿易国特に英、米、仏、西独、日...全文を見る
○井上(一)委員 いまのお答えの中で、武器については輸出をしないんだ、それに関連する普通貿易については、もちろん国連決議を尊重しながらもという一定の枠をはめた中で、すべてを禁止する、それをとめていくということについては、いまの段階では、お答えの中で若干の留保をされているわけなんで...全文を見る
○井上(一)委員 通産の主管ということもあります。がしかし、私は外務省の基本的な姿勢、国連決議を尊重していくのだというその基本的な姿勢、そしてまた先般中国との間で長期貿易の取り決めが行われておるわけなんですが、そういうことも踏まえた中で、ひとつぜひ大臣は、経済ベースのみを考えるこ...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、先般、いま申し上げました中国との長期貿易取り決めが調印をされたわけであります。この中で、すでに一般炭を中国から輸入することになっているのであります。そして日中両国の友好関係をより深く増進をしたいのだ、もうここですべての意見が出尽くしている、まさにそういう...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、私は今度はひとつ、昨日のブラウン米国防長官の発言の中で、東アジアの軍事政策について、今後五カ年間米軍を強化していくのだという発言をされているわけであります。とりわけその発言の中で、トライデント核ミサイルや巡航ミサイルの配置を強化していくのだということが報...全文を見る
○井上(一)委員 五月に国連軍縮会議が開かれるわけでありまして、世界の人々がすべてその期待をしているというか、そういう方向に願いを込めているわけでありますが、私自身は今回のこの米側の発言は、何か世界の軍縮指向の情勢に、世論に逆らう、逆行するような感があるというふうにも思いますし、...全文を見る
02月27日第84回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
議事録を見る
○井上(一)分科員 私は、五十四年度から養護学校が義務化されるわけであります。それに伴って二、三質問をいたします。  現在、障害児が盲学校、聾学校あるいは養護学校以外の小中学校のいわゆる普通学級、養護学級に在籍をしている実態が、これはもうすでに大阪あるいは全国の各地でそういった...全文を見る
○井上(一)分科員 五十四年度から養護学校が義務制になるわけでありますけれども、これらの普通学級及び養護学級に在籍をしている、いわゆる健常児とともに学んでいる現在の障害児に対する取り扱いはどのようにお考えでいらっしゃるのか、お尋ねをいたします。
○井上(一)分科員 私は、教育とは一体何なのかと問い直してみたいと思うのです。たてまえがこうこうだ、本音はどうなんだ、たてまえと本音の区別をするということは、本当にそれがその児童に対する教育権を保障していくことにつながるのかどうか。一体教育とは何なのですか。どういうふうにとらえて...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、私は教育とは一体何なのかということを尋ねているわけです。ケースバイ・ケース、たてまえ、本音の論争じゃないのだ、こういうことをおっしゃっておられるのですけれども、一体教育とはどういうふうにお考えなんですか、とりわけ学校教育とは。
○井上(一)分科員 そういう教育の本来の趣旨から、養護学校の義務化に伴ってどのように文部省が対応されているのか。あるいは、いまはケース・バイ・ケースで個々の対象児に対しての取り扱いを決めていく、まさに私は、ケース・バイ・ケース論ということは正しい論理だと思う、それは健常児の中に障...全文を見る
○井上(一)分科員 原則としては三年生までは通学バスを、広範囲だけれども配置をなさっていらっしゃる。四年生以上になると、むしろ保護者同伴の中で通学をやむなくされているという実情があるわけです。こういうことが障害を持つ児童の健全かつ正常な形での成長を促す文部省のお考えなのかどうか。...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、おかしいじゃないの。あなた、スクールバスを確保するのだと。いまの現状は、実態はどういう実態であるかということをぼくは尋ねているのですよ。御認識ないのですか。自治体云々とおっしゃるけれども、設置の義務は自治体に課せられている、都道府県に。しかし、その実情と...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、私は、ハンディを持つ児童が社会のすべての人からの協力の中で十分な社会人として対応できる人格形成のために、お互いの連帯をより深めて協力をし合った中で教育の基本権をその児童に与えていく、そして児童が十分教育の基本権を享受できるようにやっていかなければいけない...全文を見る
○井上(一)分科員 この問題については、まだまだ論議がかみ合わない部分があるのでさらに続けたいわけですけれども、もう二、三、実情という形の中で、現在健常児と一緒に小学校なり中学校に通学をしている障害を持つ子供たちについては、現在それが対応できておるのですから、そのまま引き続いて就...全文を見る
○井上(一)分科員 就学指導委員会の運営のあり方について、今後その児童本位の、児童生徒の健全なる社会人としての成長を促進するのための判断をするためにも、権威的なあるいは官僚的な仕組みでなく、それぞれの現場の先生も、あるいは学識経験者も、あるいは制度を担当する教育委員会も、そして父...全文を見る
○井上(一)分科員 七千五百人。昨年まではどういう状態であったのでしょうか。そして、この中で対象になるべき児童数はどれほどいらっしゃるわけですか。
○井上(一)分科員 私は非常に対応が不十分だということをここで強く指摘をしておきます。この問題についてはまた委員会を改めてさらに質問を続けます。  さて、私は毎回義務教育施設の整備について質問を続けてきたわけでありますけれども、今回もまた具体的に何項目か私なりに質問をいたします...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、時間もありませんので、簡単に私はお答えを願いたいと思います。  机、いすについては、いわゆる補助対象にすべきだとお考えでいらっしゃいますか。いや、大臣、私の申し上げているのは、予算の計上という問題じゃなく、義務教育の施設の中で、机、いすは当然国が負担を...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、非常に残念に思います。それで大臣は、交付税で見合っているんだと。私は、その額も、そして個々の具体的な実例も申し上げたいわけですけれども、もう時間がありません。それで、いずれかの機会に譲ります。譲りますが、そのようなお考えで、本当に正しい教育がなされるであ...全文を見る
02月28日第84回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第2号
議事録を見る
○井上(一)分科員 昨日、日本住宅公団の賃貸住宅の値上げ案を、一部条件づきではありますが、建設大臣が御承認になられたわけであります。そこで、私は住宅公団にこの値上げの問題に関連して二、三御質問をいたしたいと思います。  家賃の積算の基礎の原則として、個々の原価を主体に置いた原価...全文を見る
○井上(一)分科員 政策的なものである、それはあくまでも物価を抑制していくという政策に力点を置いた御発言だというふうに私は理解をし、基本的には原価主義であるというお答えだと受けとめてよろしゅうございますか。
○井上(一)分科員 そこで、私はさらに公団は営利を目的としない企業だというふうに受けとめておりますが、これまたその私の受けとめ方でよろしゅうございますか。
○井上(一)分科員 さすれば、今回の値上げの基礎はもちろん公団の経営体質それ自体に大きな要因があるわけだと私は思うわけでありますけれども、ごく簡単に要点だけ、値上げの基礎をひとつお教えいただきたいと思います。
○井上(一)分科員 私は、基本的に原価主義をそのベースにした家賃積算である、さらにそれを物価抑制策という一つの政策的な形を取り入れて家賃を算出していくんだ、そういうことで、新しく建設をされた公団との格差についての問題は家賃を積算する基盤にはならないと思うのです。個々の団地について...全文を見る
○井上(一)分科員 私はいま竹見台の資料をお渡しいたしました。現実的に原価主義という形の中では、個々の団地においての収支が明確でなければいけないわけです。いまお渡ししたように、全くその団地は黒字なんです。むしろこれは取り過ぎだ。原価主義の家賃積算の考え方からいくと取り過ぎているの...全文を見る
○井上(一)分科員 はい。
○井上(一)分科員 公団の関西支社から資料として私がちょうだいをした数字をいまお渡しをしたわけで、それが間違いだというのは本当にばかげたお答えになるわけですよ。五億以上の収入があるのですよ、総裁。だから、普通の企業にすれば利益を上げているというふうに理解ができるような、家賃収入だ...全文を見る
○井上(一)分科員 そういうことは本来なら入居者に十分説明をしなければいけない。そうしてこれは、私は一特定の団地を挙げて指摘をしたわけでありまして、まだまだたくさんの団地がこの竹見と同じような状態であるということをここで申し上げておきます。  さらに、個々の入居者に対して今回の...全文を見る
○井上(一)分科員 総裁は、常に最大の努力を払っております。あるいは誠意を示しますということをよくおっしゃられるわけですけれども、実際は三回ばかり団地にビラを配ったということなんです。私は、それは最大の努力だとは思いませんし、それが誠意だとも考えておりません。個々の団地へ出向いて...全文を見る
○井上(一)分科員 方法として個々にお知らせをいたしますというその方法は、どのようにして知らされるわけですか。
○井上(一)分科員 なぜ入居者とひざを交えて話し合いをするというお考えを持たないのですか。物理的に一定の限界というものはあると思います。あると思いますけれども、なぜそういう姿勢をお持ちにならないのか。一枚の書面で事足りるというふうにお考えなのですか。
○井上(一)分科員 私は、そういう公団の物の考え方が、欠陥住宅を初めとして、本当に住まいをしていらっしゃる方の実態、実情というものが把握できない証拠だと思うのです。  そこで、建設大臣にお伺いをいたします。  いま私は総裁に質問をいたしておりましたが、入居者に対する話し合いを...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、批判を受けないという値上げの問題もさることながら、公団の取り組み方を大臣に私はお尋ねをしているわけなんです。これは大臣、監督省庁の大臣、所管の大臣として、国民から、住民から寄せられた大臣あてのその書面の重みを十分に感じていただきたい、私はこう思うのです。...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで、もう一点。  同じ千里の団地の中で、いわゆる星型住宅というのが四十六年に建設をされておるわけなんですね。この星型住宅の二DKの端の住宅の非常口がないわけであります。本来好まないことですけれども、火災が発生をした、そんな緊急な事態が起きたときの避難経路...全文を見る
○井上(一)分科員 いわば緊急避難時に備えて非常に欠陥とも言えるわけなんですが、この団地はそれに対応のできる対策というものがなされていないわけです。いかがでございますか、対応するお考えがあり、あるいはこの現地を十分調査をされて、それに見合った対策をお立てになるお考えがおありでしょ...全文を見る
○井上(一)分科員 それでは、私がいま指摘をいたしました千里竹見台団地の星型住宅については、調査をしていただけますね。
○井上(一)分科員 さらに、私は、日照権の問題について若干触れておきたいと思うわけであります。  これは、私自身も現地を確認いたしております。いま申し上げた千里竹見台団地の中で、いわゆる北側に位置する一階については、最悪の場合は二時間程度しか日照時間がないということであるわけで...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、いまも前段で指摘をいたしましたが、居住をされる住民の方々、国民の皆さんに十分納得のいただけるような取り組みを総裁以下関係各位に特に強く要望をし、そうして調査を一日も早く実施していただくことを、これまたお願いをしておきます。そして、大臣から御答弁があったそ...全文を見る
○井上(一)分科員 私の質問をこれで終えます。
02月28日第84回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第2号
議事録を見る
○井上(一)分科員 まず大臣にお尋ねをいたしたいと思うのですが、今国会に提出を予定されております国民年金法等の一部を改正する法律案によれば、第四条によって無年金者に対する対策として特例納付が認められることになったわけであります。無年金者の救済措置としては私は一定の評価をいたしたい...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、この問題については十分救済措置が生かされるようにさらにお考えをいただいて、永遠に受給資格がなくならないように再考を願いたいと思います。  さて、私はここで、従来から非常に問題になっております差額ベッド及び基準看護病院における付き添い費用の廃止については...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで、とりわけ入院料の差額徴収の改善については、過去昭和三十九年及び四十九年の二回にわたって保険局長から通達が出されたわけであります。しかし、実際にはその実効はなかったという受けとめ方をしておるわけでありますけれども、そういうことが今回さらに取りまとめられて...全文を見る
○井上(一)分科員 今回の改定で、確かに室料及び入院看護料等の面では二〇%の引き上げをした。そして特別な配慮を行ってきたんだということはよくわかるわけですけれども、その通達が、各都道府県の側で、あるいは厚生省のいわば徹底した指導というものが十分なされてない。  そこで、具体的に...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、さっき局長のお答えで、医療費については十分配慮した、そういうことの中で差額ベッドの解消をするんだということですが、しかし、いまのお答えでいかがなんですか。もちろん、病院の経営それ自体には、いろいろ病院側として運営に苦しいということはわれわれもわからないこ...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、さらに、二月六日に大臣あてに出された日本病院会の要望書に対する大臣の見解を先ほどからお聞きをしているわけですけれども、大臣、この点についてはいかがなんですか。この要望書を受け取られてどのように考えていらっしゃるのですか。
○井上(一)分科員 私は、厚生省の姿勢それ自体に非常に大きな矛盾と疑問があると思うのです。こういう要望書が出されて、そして素早い対応がなされないと、あるいは強い指導がなされてないと、そういうことがさらに他に波及をする。  ある病院の団体では、入院時の室料差、額徴収については当局...全文を見る
○井上(一)分科員 いま、日本病院会が大臣あてに出されたのは不穏当な要望書である、しかしながら……
○井上(一)分科員 日本病院会からは受け取っておられるわけですね、この要望書については、大臣。
○井上(一)分科員 しかし、大阪府でこういう文書が流されているのは事実なんです。都道府県に十分な対応策を講じている、十五日に話し合いをしたと、いま答弁したじゃありませんか。片面でこういうことが現実の問題として起こっておる。大臣いかがなんですか。厚生省として、厚生大臣として、この問...全文を見る
○井上(一)分科員 私の尋ねているのは、この文書云々ということについては大臣は不穏当であるということを言われているから、それは私は、大臣の答えに対してさらに問い返しているわけじゃないのです。こういう事実があって、末端では一月二十八日付の通達の趣旨が徹底をしておらない、この事実をど...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、病院側団体にも確かに問題があると思います。しかし、いままで厚生省が一片の通達だけですべての問題が解決するんだというような甘い認識、そして実情を把握して実態の中に飛び込むんだという意気込み、意欲、そういうものが十分見受けられなかったと私は思うわけです。そう...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに私自身は、大阪において先般、生活保護を受けていらっしゃる患者に対しては保険点数が低いという大きな要因で、医療を拒否する動きがあるかのように聞き及んでいるわけです。このような事態がもし起こったとしたら、あるいはあったとしたら、その医師に対して、医師法を適用...全文を見る
○井上(一)分科員 具体的に、さらに先般二月十四日あるいは二月十六日付で、大阪堺市においてそのような事例が報道されているわけです。それじゃ、この件については厚生省としては調査をされた上で善処をされる御意向をお持ちですか。
○井上(一)分科員 与えられた時間がもう残り少ないわけでありますけれども、最後に、医療法第七条は、医師及び医療の公共性をうたっているわけであります。特に医療法第七条第四項では、「営利を目的として、病院、診療所又は」云々、開設の「許可を与えないことができる。」と、営利性を制限してい...全文を見る
○井上(一)分科員 営利を目的としての意義と、それからそういう七条四項に基づいて開設の許可を与えなかった例があるのかどうか、取り消した例があるのかどうか。
03月01日第84回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第3号
議事録を見る
○井上(一)分科員 私は、まず大臣にお尋ねをいたしたいと思います。  先日の稻村総理府総務長官の、同和問題についての誤った認識に基づく発言について、労働大臣としてどうお考えでいらっしゃるか、まずお聞かせをいただきたいと思います。
○井上(一)分科員 就職の機会均等を完全に保障していくんだ、そして同和問題解決の中心的な課題を十分御認識をしていただいておると私は信じたいわけであります。そういう意味で、先般の稻村長官の発言は、お互いに、大臣も私も含めて、大変遺憾な残念なことだと思います。  さらに私は、大臣に...全文を見る
○井上(一)分科員 いまのお答えは、措置法がさらに延長せざるを得ない状態であるという、そしてそのために努力をしていただけるというふうに受けとめてよろしゅうございますか。
○井上(一)分科員 十分御努力をいただくことをお願いをしたいと思いますし、ぜひ一日も早く差別のない社会を実現するために、大臣としてのなお一瞬の御奮闘を期待いたします。  さて、私は、数年来続いた不況の中で、ここ一年経済成長七%だと繰り返すだけで、国民の失業問題については何ら具体...全文を見る
○井上(一)分科員 失業問題の解決はただ単に失業者に金を与えればいいんだという、そんな簡単なものでは決してないと思うわけであります。雇用の機会を提供、拡大していかなければならないし、そのことにおいて雇用問題がさらに充実をしていくことになるわけであります。  そこで、私はひとつ新...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに、週休二日制の問題についてであります。このことについてはもう何回となく提案がなされておるわけであります。中央労働基準審議会の昨年十一月二十九日の建議でも、長期的雇用安定のため労働時間の短縮が必要であると述べられているわけでありまして、いまわが国は経済が低...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに私は、今度は身体障害者雇用促進法というものが立法化されて、その中で一定の雇用義務を明記しておるわけであります。  そこでお尋ねをいたしたいのでございますが、この雇用義務に違反をした場合にその罰則規定があるわけであります。第九章において。現在までの罰則適...全文を見る
○井上(一)分科員 私はこの質問に対しては後ほど詳細に、徴収された金額がいま九十二億円だとお答えがあったわけであります。それがどのように使われておるかということを資料をもって提出をしていただくことをここでお願いをしたいわけでございますが、主査、いかがでございましょう。
○井上(一)分科員 そこを私はお尋ねをしているわけなんですよ。九十二億という金が、より身体障害者の雇用拡大のために活用されなければいけないと思う。そして、即刻、申請を待つのではなく行政側からアプローチをしなさいということなんです。この点についてはいずれかの機会に改めてお尋ねをいた...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、この問題についてもさらに機会を改めて質問を続けたいと思います。  いま、いろいろな事情があって三十三名のお名前は申し上げられないのだということですが、そのいろいろな事情とは一体何なのか、最後にお尋ねをして質問を終えます。
03月02日第84回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第4号
議事録を見る
○井上(一)分科員 まず、過日、ソ連が一方的に発表したとはいうものの、日ソ善隣協力条約について防衛庁長官はどのような御感想をお持ちでしょうか、お聞きをいたします。
○井上(一)分科員 なお、さらにその条約の中には軍事協力的条項が一部含まれているわけなんです。そういう点については防衛庁長官としてどう受けとめていらっしゃいますか。
○井上(一)分科員 私は防衛庁長官にぜひこのことについてはお答えをいただきたい、こういうふうに思うのですが、いかがでしょうか。
○井上(一)分科員 読むに至らない、無礼であるというお答えでありますけれども、防衛庁長官としてぜひ一読をされて、内閣の統一見解は示されておりますけれども、やはり長官としてのお考えをいずれかの機会に聞かしていただきます。  さて、次期要撃戦闘機だとして防衛庁が今回採用を決定したい...全文を見る
○井上(一)分科員 いまのお答えで、それではあくまでもF15の訓練空域は運輸省から許可のある既存の設定された空域内で訓練をするのだということでございますか。
○井上(一)分科員 今後の問題として、たとえばアメリカに派遣をして訓練、演習を行うということはお考えなのですか。
○井上(一)分科員 それでは、アメリカへ派遣しての訓練、演習というものは今後も起こり得ないということが断言できますか。
○井上(一)分科員 私は、それはでき得ない、アメリカで訓練、演習をすることはわが国の憲法に反するという考えを持っております。まだ検討中であるということの段階で、いまの既設の設定された訓練空域の中でF15は現実問題として訓練はでき得ないでしょう。
○井上(一)分科員 おかしいじゃないですか。それでは、このF15の持つ性能を出し切った訓練というものはでき得ないというふうに理解してよろしいですか。
○井上(一)分科員 いまのお答えで二つの問題が出てきたわけです。一つは、F15のアメリカ派遣をすることについては、私はアメリカでの訓練は憲法違反だ、そうじゃないというこの一つの論点。それからもう一つは、既存の設定された空域で訓練が可能であるかどうかわからない、いま検討中である。そ...全文を見る
○井上(一)分科員 それでは、後段での質問、いわゆるアメリカに派遣をすることを検討する必要がないわけであります。
○井上(一)分科員 非常に詭弁というか、大変矛盾したお答えをいただいておるわけであります。このことについては、私はアメリカでの訓練、演習というものは憲法違反であるということは先ほどから申し上げたとおりであります。  そこで、仮定の問題ということになるとお答えがいただけないかもわ...全文を見る
○井上(一)分科員 まさになし崩し的な形の中で憲法の基本的精神から逸脱をしようという、非常に誤った、エスカレートしていく傾向があるということを私はここで強く指摘をしておきますし、鋭い反省を求めたいと思います。  私は、いわゆる核兵器を想定した中での演習ということも、これまたあな...全文を見る
○井上(一)分科員 いつの段階をめどに検討なさっていらっしゃるのですか。
○井上(一)分科員 防衛庁長官にお尋ねをいたします。  いまのお答えのように、F15を購入しても、どこで訓練をしてどの程度の訓練ができ得るのかわからない現状である、検討中である、そんなときに、いかがですか、莫大な国家資金を投じてF15を購入する必要がおありなのでしょうか。まさに...全文を見る
○井上(一)分科員 長官、全くこれはおかしな話で、練習をする場所もない、あるいは計画も立たない、そんな中で高い買い物をしていく、全くこれはナンセンスだということです。私は、F15をいまさら買う必要はないし、そのような国家資金はむしろむだな資金投資である、こういうふうに思うわけです...全文を見る
○井上(一)分科員 私が尋ねているのは、ここに書かれた「戦域」とは何か、すでにいわゆる戦闘が始まっている地域を指すのか、具体的な「戦域」の定義をひとつお教えをいただきたいということであります。
○井上(一)分科員 さらに角度を変えて私はこのF15の問題について質問を続けたいわけでありますが、限られた時間ですので、このF15についてもいずれかの機会にさらに質問を続けます。  ところで、P3Cについて若干お伺いをいたします。  原潜を探知するという一つの必要性が端的に言...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで、私はお聞きをしたいのでありますが、原子力潜水艦を保有する国はどことどこと、どこの国でありますか。
○井上(一)分科員 日米防衛協力小委員会というものが発足をしているわけでありますね、五十一年の七月、時の坂田防衛庁長官とアメリカ側との。そして防衛に関する打ち合わせがなされているわけです。そういうことになりますと、いま保有国であるソ連、中国、アメリカのうち、アメリカとは有事の場合...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、莫大な国家資金が防衛費に投じられていくことに一定の歯どめをしなければいけないという考え方を持っているわけです。そういう中で、現段階では中国、ソ連の二国である、それに対しての探知を必要としてわが国はP3Cを持ったわけですか。
○井上(一)分科員 わが国のP3Cの役割りというものはソ連の原潜——いや中国も保有しているが、まさにソ連の原潜を探知するためであるのかどうか、私はこれを尋ねているのです。
○井上(一)分科員 それなら、非常に答えにくい答弁だと言いながら、数多く持つソ連の原潜を探知しているのだ、こういういまのお答えなんです。それは即わが国の自衛のための仮想敵国を位置づけていることになりはせぬでしょうか。
○井上(一)分科員 当然、ソ連の原潜を主体にしてP3Cがその任務についている、こういうことですね。そういうことはお認めになるわけですね。
○井上(一)分科員 ソ連の原子力潜水艦が脅威になる可能性があるという認識をしていらっしゃるわけですね。
○井上(一)分科員 最後に、私はもう一点。  これは戦後、防衛庁の防衛研修所の戦史室からの著として出版された出版物でありますけれども、これについて再三当局に私の方から、具体的に事実誤認あるいは個人的な名誉のためにもぜひ訂正方を強く要望しておったわけでありますが、この機会に、「昭...全文を見る
03月02日第84回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第4号
議事録を見る
○井上(一)分科員 私は、まず地方財政について若干の質問をいたしたいと思います。とりわけ、地方財政は五十年度から大幅な財源不足に見舞われておるわけでありまして、五十三年度では三兆円の大台を超すという状態にあるわけであります。地方自治を何としてでも確立させなければいけないし、そうい...全文を見る
○井上(一)分科員 とりわけ、交付税の算定に当たって非常に実態から乖離したものがあるのではないか、こういうふうに私は思うわけであります。特に人口急増の地域の財政需要を的確に反映をさせるべきであり、当面は、用地費にかかわる義務教育施設債の元利償還の算入率を公社並みに十分の六に引き上...全文を見る
○井上(一)分科員 とりわけ大都市、ことに人口急増地域では、義務教育施設の整備に伴う地方債のうち、金利の高い縁故債の金利負担が地方財政圧迫の一つの大きな原因にもなっているわけであります。このために、義務教育施設整備事業借りかえ債の枠を新設して、全額政府資金による縁故債の借入措置を...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに、私は超過負担の問題でお尋ねをいたします。  これはもうまさに、私から多くを語る必要がないわけでありますけれども、超過負担は国と地方自治体の財政秩序を乱す。そればかりではない、地方自治そのものを空洞化する一つの大きな原因になっているわけであります。もち...全文を見る
○井上(一)分科員 努力をなさっていらっしゃるということについては理解をするわけですけれども、まだまだ実情というものは超過負担完全解消にほど遠いということも十分御認識をいただいて、ひとつさらに超過負担解消に向けて最善の努力をお願いしたいと思います。  さらに、事業所税については...全文を見る
○井上(一)分科員 それでは、現在の人口による度合いを、さらに対象を拡大をしていくというお考えはお持ちでしょうか。
○井上(一)分科員 私は、やはり人口規模で一つの枠を決めていくということについては疑義がある、こういうふうに思っております。五十万が三十万になったということですけれども、三十万都市、三十万の人口に満たない都市の中でも、集積の度合いから考えれば当然課せられるような事業所に対しても課...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、資産そのものの価値に対する課税、十分理解できるわけですけれども、先ほども申し上げたように、一定規模以下という条件の中で、それも居住用あるいは中小零細企業の事業用の最小限度の資産ということの枠を決めた中で検討すべきであるということと同時に、不均一超過課税も...全文を見る
○井上(一)分科員 納付金についても三公社と協議をしていらっしゃるということですが、実態は、地方自治体にとっては非常に低い額であるということもここで特に私から申し上げておきたいと思います。十分に今後配慮すべき課題である、こういうふうに思います。  最後に、日本道路公団等の有料道...全文を見る
○井上(一)分科員 最後に、地方自治体の十分なる財源確保のために格段の努力をいただくことを期待いたしまして、質問を終えます。
03月02日第84回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第4号
議事録を見る
○井上(一)分科員 まず、過日報道がなされておりました郵便貯金の脱税に対するおとり捜査の概要、中身、そしてその結果について、まず大臣からお答えをいただきたいと思うわけであります。     〔主査退席、片岡主査代理着席〕
○井上(一)分科員 新聞報道でありますので、私どもといたしましても十分その中身を報告をいただいて、国税当局が、いま表現をいたしましたおとり捜査というか、そういう形の中でやられるということは非常に好ましくないことだと思います。さらにこの問題については機会を改めますし、国税当局も十分...全文を見る
○井上(一)分科員 昭和二十三年当時は特に二五%の税務特別手当が支給されていたわけでありますけれども、これが年々低下いたしまして、ここ四年間ぐらい、四十七年を底にいたしまして若干の改善がなされつつあるわけでありますが、それも非常に微々たるものであるわけであります。税務業務の現状は...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、さらに行政職の(二)表の俸給表適用者は標準職務表による格づけが厳しく、上位等級への昇格は非常に困難である。各等級とも昇給間差額が非常に少なく、全体として低賃金である、あるいは税務の職務を支え、その遂行を可能ならしめるいわば縁の下の力持ちである、そういう職...全文を見る
○井上(一)分科員 このような著しい昇任、昇格の立ちおくれは国税職員の士気の低下をもたらす、私はこういうふうに思うわけであります。この点について大蔵大臣の御所見を承りたいと思います。
○井上(一)分科員 いま大臣からお答えがあったように、人生のすべてを税務にささげるのだというかたい決意のもとに努力していらっしゃる国税の職場に働くいわゆる四十歳以上の中高年層職員は、職員の構成比率から見ますと、約五二%の二万五千人にも及ぶわけであります。これは戦後の国家財政の確立...全文を見る
○井上(一)分科員 重ねて大臣にお伺いをいたしたいわけでありますけれども、いままさに不況の中で、あるいは多様化する社会の中で膨大な税務の事務量を的確に処理をしていくためにもぜひ人員の増員が必要である、またその職務に見合ってそれにふさわしい処遇をすべきである、当然のことではあるわけ...全文を見る
○井上(一)分科員 次に、私は、中小零細企業の税負担、とりわけ勤労性事業所得者に対する税負担の軽減について具体的に当局の方で政策をお持ちなのかどうかお伺いをいたします。
○井上(一)分科員 ただでさえ不況で苦しむきょうこのごろの経済界であるわけであります。私は、わが党が中小零細企業の税負担の軽減措置として政府に要求いたしております。個人事業税は廃止していく、廃止されるまでの間は事業税にも事業主報酬制度の適用を認めてはどうか、あるいは白色事業専従者...全文を見る
○井上(一)分科員 中小零細企業者が十分納得のいけるように、そして事業を継続できるように特段の配慮を強く要望して、私の質問を終えます。
03月03日第84回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第5号
議事録を見る
○井上(一)分科員 私は、地方自治体が、人間が住むにふさわしい環境をつくりかつ守っていくために非常に積極的に取り組んでいるということは、国の方でも十分御承知いただいておることだろうと思います。また、環境庁は環境保全のために一定の基準を設け、たとえば大気汚染のNOxについては〇・〇...全文を見る
○井上(一)分科員 最初から目標を達成する気がなかったのではないかと私は思うのです。五年以内に達成をしなければいけないということでありますから、本年の五月七日までには達成しなければいけない。にもかかわらず、いまのお答えでも明らかなように、非常にむずかしい。これはもう、取り組む姿勢...全文を見る
○井上(一)分科員 長官、私も環境庁は熱意をもって努力をしていると信じたいわけであります。しかし、過去においても、御承知のように、いわゆる五十三年排ガス規制の折に、五十一年に予定をしておったのが、五十三年に、メーカー側のいわゆる外部の要望を受け入れて延ばした経過があるわけです。技...全文を見る
○井上(一)分科員 長官、おかしいじゃありませんか。目標も持たずに、一生懸命やっているんだ、そんなことは普通通りませんよ。めどを立ててそれに向かって努力をしていくんだ、こういうことなんですよ。いつかわからないというような無責任なお答えは、全く環境行政についての努力の誠意が見受けら...全文を見る
○井上(一)分科員 遺憾であるというのは私の方が申し上げたいことであって、あなた方がそういうことを早急にめどを立て、かつまたどのような状態まで規制をかけていこう、あるいはその結果十分な環境基準が保持できるのかどうかということが明らかにされなければいけないと思うのです。この点につい...全文を見る
○井上(一)分科員 このことについてはさらに深く御質問をいたしたいわけでございますけれども、時間の関係もあり、いずれかの機会に譲ります。  なおもう一点。昨年十一月だったと思うのですが、通産省の産業構造審議会が提出をされました報告書、答申と申しますかについて環境庁長官はどうお受...全文を見る
○井上(一)分科員 次に、私は、地盤沈下の問題について若干の質問をいたします。  大阪地区における地盤沈下は非常に激しいわけであります。五十一年度においては、泉大津市では年間九・三四センチメートルという記録があるわけであります。大阪湾に近い此花区では二百四十六・八センチメートル...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに私は、環境アセスメントについてお尋ねをいたします。  先月の二十四日に示された内容を見るときに、本当に環境庁が環境保全に真剣に取り組もうとしていらっしゃるのか、環境庁設置の当初の心意気というか精神を忘れていはせぬだろうか、こういうふうに思うわけです。き...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、環境庁が発足した意義というものは、やはり過去のわが国の縦割り行政の弊害をなくして、環境行政を総合的に推進していくことだと思うのです。  今度の環境アセスメント法案が明らかにされた中身を見ますと、まさにこれは事業の主管大臣にその権限が持っていかれている。...全文を見る
○井上(一)分科員 長官は、環境庁に協議があるから、環境庁の発言が確保されているから全く設立時の意義をなくしていないとおっしゃるわけですね。むしろ、環境庁の中に各省庁との連絡調整機関を設置して、環境庁が総合的に行政を推進していくのだというのが、筋の通った発足当時の意義をそこに私は...全文を見る
○井上(一)分科員 私はさらに環境庁長官に、本当に環境庁の存在を明確にする時期はいまである、もっともっと真剣に環境庁で最大の努力をし、また環境庁に生きがいを求めて一生懸命やっている環境庁職員のためにも、あなたの考えは誤りである、環境庁を守るためにしっかりした考えをいまこそ持ちなさ...全文を見る
03月22日第84回国会 衆議院 外務委員会 第7号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず私は外務大臣に、日中問題については大変御苦労をいただいておりますことを多としたいと思うわけであります。  すでにもう報道がなされているわけですけれども、日中問題については早期締結を私ども社会党が提唱し続けてきたわけでありますけれども、もうその時期に到達をし...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、きょうの日にでも総理と詰めの段階に入るお考えは、あるいは御予定はおありじゃないでしょうか。
○井上(一)委員 きょう総理に報告をなさるというお答えであります。  そこで、私はその報告をなさるいわゆる日中の平和条約の具体的な中身についてさらにお聞きをいたしたいわけでありますけれども、とりわけ覇権条項についてはどこまでこの問題について突っ込まれた、入り込まれた話を、あるい...全文を見る
○井上(一)委員 共同声明に盛られた意見を十分尊重しながら相手国と交渉する、いまわが国の態度、わが国の交渉する姿勢というものはどのようにお決めになられていらっしゃるのか、もう少し具体的な形でお答えをいただければありがたいと思います。
○井上(一)委員 それじゃもう一点。台湾問題については今回の条約の中で触れられるのか触れられないのか。
○井上(一)委員 それは共同声明に盛られた、いわゆる日本の当時の総理が、これは中国へ田中総理が渡ってお互いに確認をし合ったわけでありますけれども、その中でとりわけ、中華人民共和国の領土の不可分の一部であるということが盛られ、わが国はその立場を十分理解して尊重するのだ、こういう趣旨...全文を見る
○井上(一)委員 当然そのお答えの中には、いま私が御質問をいたしましたように、台湾は中国の領土の一部であるから台湾問題については中国の中の問題である、だからあえて言えば、今回の条約締結に当たっても中国の領土の一部であるという立場を堅持しながら締結をなさる、それゆえに一切触れられな...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、いままでの事務レベルの交渉の中では、台湾問題について何ら触れられなかった、あるいは触れられたけれども、それは中国の問題として、わが国は関与しなかった、こういうどちらかだと思うのですけれども、台湾問題については事務レベルでの折衝の中で何ら触れる機会がなか...全文を見る
○井上(一)委員 そこでさらに私は、安保条約の六条に言われておる極東条項、いわゆる極東の地域とはどこまでの範囲を指すのかということをここでまずお聞きをいたしたいと思います。
○井上(一)委員 外務大臣にここでお聞きをいたします。  日米安保条約の極東の地域という中で、いま台湾の支配下にある地域、こういう答弁があったわけです。先ほどのお答えでは、台湾は中国の領土であるという認識に立っているわけなんです。中国の領土にまで日米安保条約をひっかけて、そして...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私がお尋ねをしているのは、安保条約の六条のいわゆる施設区域の供与という中で、極東におけるいわゆる平和及び安全の維持に寄与するためという形の、その極東の範囲はどの区域を指すのかという質問の中で、台湾も入るのだ、こういうことをいまお答えになったわけです。それ以...全文を見る
○井上(一)委員 私は、園田外務大臣は非常に物わかりのいい、そうして歯切れのいいお答えをいつもしていただいておるし、日ごろからその御努力に非常に敬意を表してきたわけです。限られた時間で、私は肝心なぜひ聞きたいということだけにしぼって私の方も質問をいたしておるわけですから、核心に触...全文を見る
○井上(一)委員 私はここで重ねて外務大臣にお答えをいただきたい。さっき問題を提起した、そして土井委員なり高沢委員が関連して質問をしたわけでありますけれども、台湾は極東の範囲に入るのか、入らないのか、明快に大臣からお答えをいただきます。
○井上(一)委員 それでは、在日米軍が有事の場合には台湾に向けて出動するということもあり得るという意味なのですか。――大臣に答弁を……。
○井上(一)委員 大臣に重ねてお尋ねをいたします。  私は決して在日米軍が台湾に出動をするような事態は好まないわけですし、そういうことはあってはいけない。しかし、台湾は安保条約の中では極東の範囲だ。日米安保条約の六条の、極東に有事の場合はというくだりから考えれば、これは明快にひ...全文を見る
○井上(一)委員 私は台湾は中国の領土であるという認識の上に立って、いわゆる日米安保条約の極東の区域からも、中国に対する介入というおそれもありますので、外すべきだ。だから、中国の内政に干渉しないという日本の立場を明確にすべきである。それで、さっき大臣は、向こうから話があれば、それ...全文を見る
○井上(一)委員 まだまだこの問題については質問をいたしたいわけですけれども、限られた時間ですし、次回に譲ることにして、とりあえずこれで質問を終えます。
03月24日第84回国会 衆議院 外務委員会 第8号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず私は、わが国のように非常に資源の乏しい国が、いわゆる技術を中心に産業を発展させていく、あるいは世界貿易を盛んにし、その結果国民生活を向上させていく、そういう形の中での特許制度の役割りというものはきわめて重要であるということの認識は持っておるわけであります。し...全文を見る
○井上(一)委員 中小企業なりあるいは町の発明家にとってメリットがある、有利であるというお答えなんですけれども、さらに私は、どのような根拠あるいはどのような数字を挙げてメリットがあるのかということを、もう少し具体的に説明をしていただきたいと思うわけです。あるいは努力をする、十分趣...全文を見る
○井上(一)委員 私は、いま大阪での具体的な事実関係を申し上げて、いわゆる受けざらとしての特許庁の対応が不十分であるということを指摘したわけであります。これは何も大阪に限らず、全国すべて平等な形で対応をしていかなければいけないわけであります。  さらに、いま申し上げるように、国...全文を見る
○井上(一)委員 次に私は、開発途上国、特にアジアの国々が工業化を進めるに当たっては、その必要な技術が的確に付与されることが必要であると思うわけであります。とりわけ先端技術である特許情報をどのようにしてそれらの諸国に技術移転をしようとしているのか、また、このことについて特許協力条...全文を見る
○井上(一)委員 開発途上国の発展を基本に置いて、そしてその開発途上国が発展することにわが国が少しでも協力していくという考え方を常に持っていただきたい、こういうふうに私は思うわけです。  今回のこの条約は、さっきも、中小企業者にとりわけ十分な利点という中の一つに、日本語で出願す...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私は本委員会でも日中関係についてもこの問題については質問をしたことがあるわけでありますけれども、そもそも特許の分野における中国との関係はどのような状態にあるのか、あるいは日中間の技術協力はこの条約でどのように推進されようとしているのか、長官にお聞きをした...全文を見る
○井上(一)委員 私は、冒頭にも申し上げたように、この特許制度それ自身の持つ意義というものを十分理解をする。が、しかし、いわゆる大企業の独占のための道具に利されては、本来の私どもの考える意義から遠く離れるものである。  そこで長官に重ねて、私は中小企業、町の発明家等、これらの方...全文を見る
○井上(一)委員 本日は私は総理に、日中平和友好条約についてまずお尋ねをいたしたいと思います。しかし、この問題は日中間の政府交渉事でありますので、その内容にはあえて深く立ち入らないつもりでございます。  総理は、日中交渉再開の機が熟しているんだということをいままでに何回か述べて...全文を見る
○井上(一)委員 それは、外務大臣が来月十日過ぎに訪中を予定をしているということも含めて、あるいは与党内の調整、続いては野党党首会談、そういう政治日程を踏まえた中で再開交渉に踏ん切られるというふうに受けとめてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 一定のめどというものを持った中で詰めをなさっていらっしゃると思うのです。私は、いま申し上げたように四月十日過ぎ、これは外務大臣は他の委員会で、玄人筋の推測だ、まあいわば遠からず当たっておるというようなお答えをなさっていらっしゃるわけです。そういうことで、今後の交...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、国内的な調整あるいは詰めに続いて、日中条約締結に先立って、これは中国と日本との関係の条約でありますけれども、いわゆる友好国という形の中で、アメリカに、あるいは日本と中国との条約に間接的に非常に関係を持つソ連に対して、特別に特使を派遣するというようなお考...全文を見る
○井上(一)委員 もう一点、覇権条項の内容でございますが、条約の内容そのものであり、非常にお聞きづらいと私は思うのですが、あえて、覇権問題は先方は先方の主張をお持ちでしょうし、わが国はわが国の主張があるわけであります。それはどちらの主張が通るとか、あるいはどちらの主張でこの条約を...全文を見る
○井上(一)委員 私は、総理は、いかなる国とも友好関係を結び、かつ、平和の維持のために日本が最大の努力をしていくのだというお考えをお持ちであるということですが、それならばあえてここで、憲法で、日本国民は平和を念願しているんだ、そして、その平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわ...全文を見る
○井上(一)委員 総理、やはり一国の総理として、平和に対する強い信念を内外に示すというときが、いままさにそのときであると私は思うのですよ。平和憲法で平和を示しているんだ、そのことがわが国の憲法の最も大きな意義であるわけです。片面では平和が侵される可能性があるんだというようなことを...全文を見る
03月29日第84回国会 衆議院 外務委員会 第9号
議事録を見る
○井上(一)委員 私は外務大臣に、平和問題について若干御質問をさせていただきます。  世界で唯一の被爆国であるというわが国、そんな中にあって、平和を守ることがいかに大切であるかということは、もう言をまたないわけでありますし、その大切な平和を守るためにば、大変な努力と、それからい...全文を見る
○井上(一)委員 核を廃絶し、戦争をなくし、平和を守ることは、党派を超えて紙一重の違いもない、全くそのとおりだと思います。そのために政府としてはどう取り組まなければいけないかということが、今度は問題になるわけであります。  そこで若干具体的な問題になるわけでありますけれども、軍...全文を見る
○井上(一)委員 世界の多くの国々の人々が、非常に至難なことではあるけれども、核のない世界を築くべきだというふうに願い、またそれを目指して努力をしているということであります。核軍縮を優先するのだ、そして困難ではあるけれども一定の期限も設定すべきであるとか、いまいろいろ論議がなされ...全文を見る
○井上(一)委員 わが国は、先ほども申し上げましたように、唯一の核被爆国として、核については世界のどこの国よりも積極的に発言する立場に立たされている。むしろわが国は、核については世界に積極的に提言をしていく責任があるのではないだろうか。それは核によって生命を奪われた日本の犠牲者に...全文を見る
○井上(一)委員 もう一度重ねて私は、外務大臣、くどいようでございますけれども、外務大臣の、核は持つべきでない、持たない、そして核ほど恐ろしいものはないのだ、核を廃絶するということがわれわれ政治家を中心とする日本国民の、共同の願いであり責務であるというふうに御理解をいただいておる...全文を見る
○井上(一)委員 私は、園田外務大臣の非常に勇気ある発言、そして核を持たないという強い信念を、総会でぜひとも強調し、各国に訴えていただきたいと思うわけであります。  さらに、わが国は世界に誇り得る平和憲法を持ち、その平和憲法は何百万人というたくさんのとうとい犠牲の上に立って、反...全文を見る
○井上(一)委員 ありがとうございます。その意はまさに平和国家を宣言するというふうに私なりに受けとめさせていただいてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 私はぜひ園田外務大臣のその発言を期待し、そしてそのことが世界平和確立の第一歩である。世界の平和を維持していくということは非常にむずかしいことだと思います。その非常にむずかしいことを日本が先駆けてやっていかなければいけないということを私は特に強調しておるわけであり...全文を見る
○井上(一)委員 私は、外務大臣の今後ともの健闘を祈念して質問を終えます。
○井上(一)委員 私は前回相当質問をいたしまして、一定の答弁はいただいたわけでありますので、重複はできるだけ避けてお答えをいただきたいと思います。  今日、開発途上国がいまの世界経済の中でいわゆる新しい国際経済秩序を樹立していこうという政治目標を定めて、資源を一つの柱あるいは南...全文を見る
○井上(一)委員 いままで、第二次大戦後アメリカが築き上げてきた既成の世界経済秩序は、いわばドルと核のかさによって守られてきたわけであります。今日、相対的にアメリカの経済的地位が低下しておる。そういう意味では、今日の世界経済秩序というものが崩壊とまではいかなくとも、それに近い状態...全文を見る
○井上(一)委員 わが国がいわゆる南北問題の解決を考えるときに、どうしてもやはり新しい経済体制というものに対する対応が迫られていくわけであります。  そこで、開発途上国のいわば求めるべき新しい経済秩序に対して、それでは具体的にわが国はどう対応していこうとお考えでいらっしゃるか、...全文を見る
○井上(一)委員 いま大臣からお答えがあったわけでありますけれども、旧態の古い秩序の中で、世界的に経済利益を受けたのはやはりわが国ではないだろうか、私はこういうふうにも思うわけです。そういう立場に立ちながら、いま新しい世界経済秩序を打ち立てようとするいわゆる開発途上諸国の主張する...全文を見る
○井上(一)委員 私は、少し事務的になるかもわかりませんが、そこでちょっとお聞きをしたいのです。  いわゆる石油危機以降に、開発途上国、とりわけ非産油開発途上国を中心に、対外債務の残高が急激に増加をしている、いわゆる債務に対する将来にわたっての返済能力が一体あるのであろうかとい...全文を見る
○井上(一)委員 数字についてはわかりました。  それで、基本的な姿勢という中で、ジュネーブでの国連貿易開発会議のお話が出たわけであります。ここではアメリカが最後発途上国に対して援助資金全額の利子減免措置を行いたいという意向を表明されたと報道をされております。西ドイツやイギリス...全文を見る
○井上(一)委員 いま局長から、必ずしもいわゆるアメリカと同じような方策と限らない、それに準じたというか、むしろそれ以上の策も、私は、それはいいことだから非常に結構だと思うのです。いま目下考えておるということですが、大臣、やはり貿易黒字でいまわが国が、円高の問題もありますし、世界...全文を見る
○井上(一)委員 私は、前回も特にアフリカ諸国に対する、いわゆる日本とのかかわり合いが非常に強い特定のアジア諸国、もう先ほどわが党の土井委員からもお話がありましたけれども、やはり経済援助というものは、ただ単にその行動を起こすだけでなく、起こした行動を、経済援助がどう波及しているか...全文を見る
○井上(一)委員 いま外務大臣が言われたように、近い将来担当の省をつくって正しい経済援助を、わが国の応分の責任を果たすためにもより充実をしていくべきである、私はこういうふうに思います。  そこで最後に、国際協力事業団の副総裁に、今度は事業団に対して事業団の決意を実はお聞きしたい...全文を見る
○井上(一)委員 まことにそのとおりであります。私は多くを語らなかったわけでありますけれども、いま大臣がお答えになったその気持ち、そのお考えを事業団は真剣に受けとめて、海外経済協力事業が推進するように一層の努力をされることを、特に私からも強く要望をしておきます。  まだまだ質問...全文を見る
03月31日第84回国会 衆議院 外務委員会 第10号
議事録を見る
○井上(一)委員 私は、二月十七日及び去る三月二十九日、この事業団法について詳細にわたって質疑を続けてきたわけであります。もとより、経済援助の事業の重要性というものは認識をいたしておるつもりでございます。が、しかし、それを推進していく国際協力事業団の姿勢というものに私なりに若干の...全文を見る
○井上(一)委員 総裁、いま反省の上に立って努力をしたい、するんだという御発言があったわけです。もう多くを語りませんが、本当に海外経済援助の公正かつ適確な事業推進というものは大事であるということはわかり切ったことなのです。総裁が職員個々の資質の問題だと言われておりますけれども、む...全文を見る
○井上(一)委員 今後とも、外務大臣並びに外務省と十分な連携をとりながら、より一層最大の努力を私は期待をして、いろいろと質問をしたいこともありますけれども、時間の関係上、特に総裁の強い決意を了として、質問を終えます。
04月07日第84回国会 衆議院 外務委員会 第12号
議事録を見る
○井上(一)委員 外務大臣が御出席が若干おくれるようでございますので、私はそれまで政務次官に若干の御質問をいたしたいと思います。  まず最初に、今回の条約は二国間の条約でありますけれども、国際的な傷害事件は交通機関の発達等で大変増加の一途をたどっておるというのが今日の状況である...全文を見る
○井上(一)委員 いま御答弁の中にもありましたヨーロッパ条約、これは一九五七年ですか、パリでつくられた条約でありますけれども、この条約の内容はどのようなものであるのか、お尋ねをいたしたいと思います。
○井上(一)委員 ヨーロッパ地域とわが国との地理的条件あるいは法体系の違い等も指摘があったわけですけれども、たとえばヨーロッパ条約のような、地域的な形の中で、アジア地域全体での多国間条約、いわゆるアジア条約のようなものをつくることも犯罪防止のため、あるいは的確な犯罪者に対する科罰...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、これは相互主義の原則ということがあるわけでありますけれども、このような条約を特に日韓間でつくるということについて現在どのように考えていらっしゃるのか、あるいは、もうこのような条約を締結しなくてもスムーズに事の処理ができるのだというふうにお考えでいらっしゃ...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカは、たしか九十三カ国と締結をしていると記憶をしているわけです。わが国はこのアメリカとの引渡し条約だけであるわけですけれども、この条約だけでは、犯罪者を罰していくのだという犯罪の科罰という意味から非常に不自由ではないだろうか、私はこういうふうに思うのですよ...全文を見る
○井上(一)委員 相互主義の原則で、条約が締結されてなくても引き渡しは可能であるということですが、私は一定の約束を明確にすることが、先ほど申し上げたように、犯罪の科罰という点から考えて当然必要であるという認識を持っているわけで、いま政務次官から、将来に向かって取り組む、検討すると...全文を見る
○井上(一)委員 この条約及び国内法において法務大臣の持つ自由裁量権が何カ所、幾つぐらいあるのか、法務大臣の裁量権がどの個所に及ぶのか、お聞きをします。
○井上(一)委員 関連した国内法では……。
○井上(一)委員 通過護送の第三十四条も法務大臣の裁量権に入るのでしょう。
○井上(一)委員 そこで、四条の政治犯罪あるいは五条の自国民引き渡し、そしていま私が申し上げた法律三十四条の通過護送の承認、これらがあるわけですが、裁量権とは法律の認める範囲内でのみ有効であるべきはずである、私はこういうふうに思うのです。  では、いま指摘をされた、あるいは私か...全文を見る
○井上(一)委員 政治犯罪については判断だ、それじゃ具体的にいままでそういう判断で政治犯罪だと認められたような事犯があったのかどうか、あるいは裁量権についても、私はいまのお答えでは基準が明確でないと思うのです。この点についてももう少しはっきりとお答えを願いたいと思います。
○井上(一)委員 戦後一件もない、結局いわばわが国はそういう判断に立たなかったということを意味すると私は思うのです。実情が政治亡命でありあるいは政治犯罪であるというようなことであっても、その判断をする以前に、いわゆる他の法律によってそれらを処してきたということだと思うのです。 ...全文を見る
○井上(一)委員 わかりました。確認をするようで恐縮なんですけれども、今後は人道的見地に立って、その者の基本的人権というものを尊重した立場に立ってわが国は判断をしていくというふうに理解をしてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 それから私は、さっきの裁量権の問題で重ねてここで、その基準が明確でない、やはりそのときケース・バイ・ケースだということですけれども、そんなことであっては——もちろん画一的な取り扱いということについてはやはりいけない場合もあるかもわからぬけれども、一定の法の中ある...全文を見る
○井上(一)委員 なお、この条約は、いわゆる新しく通過護送を認める、そういう二条項が新設をされたわけです。犯罪者の通過護送を認めたことは自国の主権の一部がへこむことになるのではないか、そういう意味を持つのではないだろうか。この通過護送という考え方は昔からあったのかどうか。あったと...全文を見る
○井上(一)委員 通過するということは、ただ一時的に通り抜けるということだけではないと思うのです。たとえば日本の国内で一泊をするような場合、通過をする経過の中で、そういうことも起こり得ることだと思うのです。そんなときには、その者あるいはその者に付き添う警察の構成員の措置はどうなっ...全文を見る
○井上(一)委員 十分な答えにはなっていないと思うんだけれども、そんな場合に日本側がどう対応していくんだということです。  これはこれとして、さらに、オランダなどの犯罪人引渡し法などを見ますと、護送を受けている者の仮逮捕状を発付することができるようになっているのですが、日本の場...全文を見る
○井上(一)委員 私は、ただ単なる通過という、通過護送というのは大方の場合それを意味するわけだけれども、時として宿泊を必要とする場合があるじゃないか、そんな場合にはどうするんだということなんですよ。そんなときにホテルへ泊めるのか、刑務所へ入れるのか。刑務所へ入れるとするならば仮逮...全文を見る
○井上(一)委員 では、いまのわが国の考えは、いわば相手国の警察官監視の中でホテルに宿泊をさせ、そしてわが国はいわゆるアウトサイダーで警護していく、こういう考え方ですか。
○井上(一)委員 この通過護送の裁量権というものは法務大臣だけが持っているのか。あるいはドイツのように高等裁判所が決定をしていく、そういう手順をとるのか。
○井上(一)委員 そういうことであれば、なおさら裁量権の基準というものを、先ほどから指摘をするように、明確にしていかなければいけない、こういうふうに思うわけです。行政府のそのときそのときの考えで対応していくということについては私は若干の疑義がある、そういうふうに思うわけです。 ...全文を見る
○井上(一)委員 そういう中から、では通過護送という概念は領土を通過するだけではないであろうということですね。自国の航空機に犯罪人を乗せて護送することをお互いに認めるということになったというふうに思うわけです。主権の一部分的なものをお互いに譲り合ったんだというような解釈をしてよろ...全文を見る
○井上(一)委員 たとえば韓国からアメリカへ護送する場合JAL、日本航空を使用し、日本を通過する。そうしたらその日本航空の飛行機の中でも手錠をかけて護送ができるということなのですか。
○井上(一)委員 それでは、日本航空の中では手錠をかけることはできない、かけないということですね。
○井上(一)委員 そういうことも、本来ならば明確にしていかなければいけないと私は思うわけです。  もう一つ、日本とアメリカという二国間だけでなく、先ほども申し上げたように、条約未締結の国ともやはりこの考え方に立つのかどうかということを聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 そういう点についてはまだ非常に十分でないと思うわけです。  時間がありませんので、次に、身柄を拘束する制度、いわゆる仮拘禁の制度について若干お尋ねをします。  現行のいわゆる明治十九年に結ばれた条約にもあるわけでありますが、今回のこの条約とどの辺が変わったの...全文を見る
○井上(一)委員 新聞報道で国際逃亡犯引き渡し等についての中で、青色手配と赤色手配があるというふうに報道されているわけです。これはどんなものなのか、どういう手配を指すのか説明をいただきたいと思います。
○井上(一)委員 国内法の改正でいわゆる赤軍などの手配が強化できるというふうに言われているわけですけれども、できればその辺を少しわかりやすく説明していただきたいわけです。
○井上(一)委員 さらに九条の二項で、拘禁した者を拘禁理由がなくなって釈放された場合、四十五日以内に引き渡しの請求が行われない場合とか、あるいはその理由が明確でない場合、これは不当逮捕になるのかどうか。     〔毛利委員長代理退席、大坪委員長代理着席〕  そんな場合にたとえ...全文を見る
○井上(一)委員 こういうことは起こり得ないであろうし、また起こることを何も私は願うわけでもないのですけれども、私はやはり証拠性、信憑性というか、裏づけが明確にされて初めて仮拘禁というものの現実をつくっていくべきであって、いわば不当に逮捕されて、いや、そんな不当に逮捕されることは...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がありませんので、それでは今度私は、大臣にひとつ御質問いたしたいと思います。  この条約の第十六条の二項の中に、「この条約は、第二条1に規定する犯罪であつてこの条約の効力発生前に行われたものについても適用する。」こういうふうに明確になっているわけです。...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、いまお答えがあったわけですけれども、私はその点についてもさらにお聞きをしたいわけですけれども、それは別に譲るとしても、それじゃ大臣、こういうことですね。この十六条の二項で、二条の1に示されている犯罪については、この条約が効力を発生する前であっても適用すると...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ私はここで、いろいろロッキード事件等で問題があった、いわゆるコーチャン、クラッター氏ですね、それらの人もこの条約、この法律、いわゆる実際にその人を呼ぶ呼ばないということの問題は別に置いて、この条約によっては、それらのコーチャンなりクラッター氏を引き渡すこ...全文を見る
○井上(一)委員 今回のこの条約で、それらの人は当然呼ぶことができるというお答えをいただきました。私もそうだと解釈するわけです。この折に、この条約を締結することによって、今後コーチャン氏あるいはクラッター氏を引き渡すことを国会の中で要求があれば、この条約を通して、外務大臣としては...全文を見る
○井上(一)委員 私は、やはり国際的なあらゆる犯罪を防止していくという意味からも、この条約については大変結構だと思うのです。ただ、基本的な人権ということも十分配慮しながら、運用には最大限考慮していくべきである、基本的人権という立場に立って考慮していくべきであると思うわけであります...全文を見る
○井上(一)委員 私は最後にもう一点、これはもう何回かこの委員会でも質疑がなされてきたわけでありますけれども、金大中氏事件にかかわる問題で、金東雲、彼の指紋はすでにもう明確に、この事件と関連をして、警察庁の方ではそれなりの証拠を持っているわけなのです。本来ならば、これは事件関係者...全文を見る
○井上(一)委員 だから、金東雲がいまアメリカに居住をしている、その事実関係は、政府はまだ把握はしていない、こういうことが前段ですね。しかし後段の御答弁では、居住をしているとなれば、私が指摘したようなことができ得るということでございますね。
○井上(一)委員 ここで金東雲がその要件を満たしているということについては、外務省といま論議をしようとは思っておりません。思っておりませんが、当然私はこの要件を満たしているというふうに理解をしているので、あえてここで、金東雲の引き渡しを日本が求めれば引き渡してもらえるのですね、そ...全文を見る
○井上(一)委員 最後に私はもう一度外務大臣に。  先ほど政務次官からは少しお答えをいただいたわけでありますけれども、この犯罪人引渡しに関する条約を締結することは、私は大変それなりの意義があり、結構であるということも申し上げました。しかし余りにも行政権の中で勝手な解釈をしてはい...全文を見る
○井上(一)委員 関連。大臣、私は先ほど私の質問で特に、この条約によって効力を発生する以前にさかのぼって、二条の一項に適用する対象者、憲法三十九条も絡めて大臣に答弁を求めたわけです。そしてその中で、コーチャン、クラッター氏ということを、固有名詞をもって私はお尋ねをしたわけです。私...全文を見る
04月12日第84回国会 衆議院 外務委員会 第13号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず、私は、外務大臣に日中の問題についてお尋ねをいたしたいと思います。  かねがね園田外務大臣は、当委員会、国会の中で、憲法と核の問題につきましても、あるいはその他の懸案の諸問題についての御答弁、御発言、非常に私は正しい決断、正しい判断をなさっていらっしゃると...全文を見る
○井上(一)委員 それでは外務大臣は、今日もなおみずから訪中して日中交渉再開を目指すという御熱意には変わりはないということでございますね。
○井上(一)委員 いまもお答えの中で、自民党、与党内にいろいろと意見を持った方がいらっしゃるわけで、大変問題提起がなされて、何かわれわれの方では、この日中条約締結に際していままで前進をしてきた、それが中断をされるようなかっこうになっておるように受けとめるわけです。決して、中断どこ...全文を見る
○井上(一)委員 俗に慎重派だという表現の中で、非常に問題提起をなさっている与党内の方々がたくさんいらっしゃる。しかしそういうこともあって、その中で締結をしていくことがより外交交渉の中で、外務大臣としては当然そういうことを予想した中でやっていくのだというふうに発言もされておるわけ...全文を見る
○井上(一)委員 いわゆる旬日を待たずという表現をあえてしたいのですけれども、日米首脳会議前というふうにわれわれは理解をしたいわけですけれども、それをめどになさっていらっしゃるというふうに理解してよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 努力をなさっていらっしゃるということでございますけれども、やはり一定のめどというものを持ちながら、それに向かって与党内の意見調整を図っていらっしゃると思うのです。もう一度重ねて、八月というようなことは決してあり得ない、そしてできるだけ早い時期という形の中で交渉再...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、外務大臣としてはいつをめどに、もちろんそれは一日も早くという御発言をここでなさっていらっしゃるわけですけれども、お決めになるのは総理・総裁である、こういうことですが、外務大臣としてはいつごろをというお考えですか。
○井上(一)委員 では、その問題については、常識外のいわゆる八月説というものはあり得ないというふうに理解をしてよろしゅうございますね、外務大臣。
○井上(一)委員 さて、次に私は四十八年八月、いわゆるホテルグランドパレスから白昼堂々と拉致され、誘拐をされたというか、金大中氏事件について若干の質問をいたしたいと思います。  この問題については、まさにこれは日本の警察権を侵すものだ、ひいては主権侵害であるということは、その事...全文を見る
○井上(一)委員 外務省としては病院に入院をしてから何回ぐらい金大中氏と接触をなされましたか。
○井上(一)委員 わが外務省の側から面会を要請した事実があるのか、あるいは面会を求めたけれども韓国側によってそれが阻止されたのか、でき得なかったのか、その辺はいかがですか。
○井上(一)委員 家族との面会はなされましたか。
○井上(一)委員 私は、この委員会では昨年たしか、日本側の、人道的な見地に立った非常に冷たい考えというものを強く指摘したわけなんです。きょうもあなた方は外交上云々と言われるけれども、日本で起こった問題で、日本の外務省の出先である大使館員が、御本人またはその家族に接触をしてその病状...全文を見る
○井上(一)委員 現在阻む状態になっているわけです。だから私のお聞きしたいのは、外務省としてはいままでは何ら接触しなかった。それは刑事的な面とは別の面で人権上の問題としてわが国としてはぜひ接触をすべきであるし、原状復帰を保障していくべきである。今日までそういう努力がなされておらな...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣にお尋ねをいたします。  この事件は、一口に言って日本と韓国の政治の姿勢の問題にあると私は思うのです。私は、金大中氏事件を解明すること、これを解決することが日韓両国の友好平和を築くことだと、この委員会でも再三述べてきたわけであります。このことは反対に、...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣はまあ局長の意見と一緒だ。外務省はいままでいわば積極的に解明することへの努力、あるいは解決することの手だてはなされておらなかったというのが、私の考えなんですよ。外務大臣、この金大中事件発生以来、私を含めて国会においてはもう何百時間と言っていいぐらいの質疑...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、私のお尋ねをいたしておる趣旨というものは十分理解していただけると思いますが、政治決着がついたというような認識に私は立っていないわけなんです。いま外務大臣は、捜査当局でその経緯を掌握しながら判断をしていきたいというように私は受けとめているのですけれども、...全文を見る
○井上(一)委員 捜査当局の捜査の結果だということですけれども、新しい事実を提起しても、何ら振り出しに戻る姿勢がいままでもないわけなんですね。たとえば竜金号の乗組員が何人か目撃をし、そして、それを同一人物だと理解をしておったのが双子のきょうだいであったとか、いろいろな新しい事実を...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ警察庁に。これは何回か私も含めて質疑があったわけですけれども、確認をする意味で、当時の大使館員であった金東雲については、もう指紋もとられておるということで、警察としては被疑者、容疑者として、現在もそのように位置づけをしていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 よくわかりました。ということは、犯罪構成の要因を十分兼ね備えておるというふうにお答えをいただいたわけであります。  この問題については、私は午後の質問にもさらに続けたいと思うのですけれども、もし金東雲がアメリカに居住するということになれば、現在審議中の日米犯罪...全文を見る
○井上(一)委員 いや、私は、アメリカに居住をすれば、あるいはアメリカに一時的に滞在をすればわが国が請求をする対象になる人物であるということをここで確認をしたいわけです。だから、いま請求するんだとかそういうことをあなたには尋ねていないわけなんです。もう一度聞きますが、引き渡しの請...全文を見る
○井上(一)委員 この問題については午後にさらに詳しく私はお尋ねをします。ただここで、金東雲が犯罪を構成する要因を持った人物であるということは確認をしたわけであります。政治犯であるとかあるいは政治難民であるとか、そういういろいろな形ではないということも私なりにここで申し上げておき...全文を見る
○井上(一)委員 その中で事件解明に役立つ何かを得られましたか。
○井上(一)委員 私が指摘した人物もその中に含まれておりますか。
○井上(一)委員 すでに鄭順男については名前を出しているわけなんですけれども、いま申し上げたイ・ヂョングワンも双子のきょうだいとして、その他複数の乗組員が事情聴取されているという事実、あえて私はここで、船長についてはその後いかがな事情聴取をされたか、そしていま名前を出した鄭順男だ...全文を見る
○井上(一)委員 では乗組員についてはまた詳しい質問を次の機会にいたしたいと思います。  もう一点。関西在住の韓国人実業家から、私はあえて名前を伏せておきたいと思いますが、金大中事件に絡んで事情聴取をされた事実がありますか。
○井上(一)委員 すべての人に協力していただけましたか。警察が協力要請をして何人の人から断られておりますか。
○井上(一)委員 外務大臣、現在の韓国の朴政権が成立したのはいつでございましたでしょうか。
○井上(一)委員 外務大臣、五月十六日前後に何か日本と韓国との間ですかっとしたような問題が起こるのじゃないでしょうか。そういうような情勢を把握していらっしゃいませんか。
○井上(一)委員 この問題についてはさらになにでございますけれども、外務大臣もう一言、金大中事件解明のためには全力を挙げて努力をするという決意のほどを私はお聞きしたいわけです。それが先ほど申し上げた日韓両国の友好親善を確立することであるという前提に立って私は申し上げている。なお、...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私はここで在日韓国人の留学生の逮捕問題についてお尋ねをしたいと思います。  余り時間がありませんので、金達男君について、彼は昨年死刑を宣告されながらも年末に釈放されておるわけであります。そういう事実を承知しているのかどうか。もし承知をしているならば、ど...全文を見る
○井上(一)委員 何らかの形で再入国を希望しているということを当局は承知していますか。
○井上(一)委員 再入国の希望があれば、いまお答えがあったような形で取り扱っていきたいということです。この点についてもまだまだ深く質問をしたいわけでありますが、限られた時間ですのでこのことについても次回に譲ります。  もう一点。外務大臣、私はわが国の領土に、とりわけ外交問題に非...全文を見る
○井上(一)委員 そこで一言、竹島について。外務大臣、いかがでございましょうか。きょう実は理事会でも私は提案をしたのですけれども、ぜひ竹島の現況をわれわれが承知する必要があると理解をしているわけです。大変いろいろな問題でお忙しいので、外務大臣御一緒にというわけにもまいりませんが、...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、日本の領土にわれわれが現況視察するのには、何ら憶することはないでしょう。外務省の役人が耳打ちをしたり、あるいは外務大臣が答弁しにくいときにぱっと出てきて、外務大臣にかわって答弁しますが、私はそんなものを求めていないのですよ。だから外務大臣、竹島へ行くこ...全文を見る
○井上(一)委員 だから、当然外交問題の重要な位置づけになっているわが国の領土ですから、外務省自身も十分承知するために、われわれがもし行くとすれば、外務大臣、御一緒にいかがですか、こういうことを聞いているのですから、できればよいことだということだから、それができ得るようにぜひ努力...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、この問題もやはり政治家としてその信条、信念を吐露していただきたいわけで、もう多くをお答えいただかなくてもその気持ちはわかるので、できれば一緒に外務大臣もフォローしていただきながら、あるいは御案内をいただいて、私はぜひ現地を視察したい、こういうことを申し...全文を見る
○井上(一)委員 時間が限られているから、私が質問をしたことに答えなければいけない。先進諸国が、アメリカ、EC、あるいはソ連も含めて、中国もASEANに対する魅力というか、接近を図っておる。とりわけアメリカ、ECのASEAN接近は一体何なのか、こういうことなんですよ。私があえて、...全文を見る
○井上(一)委員 それに反してわが国は、先ほどの答弁もあったわけですけれども、何と言ってもわが国のASEANに対する一審基本的な姿勢というのは、福田総理が昨年八月マニラ会談で宣言をした、いわゆる心と心の触れ合いである、いわゆる相互理解と信頼関係を築いていくのだ、その必要性があるの...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、ASEANをめぐる各国の動向がいままさに大きく変わろうとしておる、そういうASEAN市場に対する関心が高まっておる中での日米首脳会談、当然ここで日米双方ともに非常にかかわり合いの深いASEANに対する経済協力を初めとするアジア外交が両国の主要議題になるの...全文を見る
○井上(一)委員 以上をもって私の質問を終わります。
○井上(一)委員 私は午前中に金大中氏事件について若干触れたわけでありますけれども、さらにこの条約に絡んで質問をいたしたいと思います。  前回、外務大臣から、いわゆるこの条約に定める要件を満たすようなものについては引き渡し請求はでき得るというふうにお答えをいただいておるわけであ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、少しおかしいと思うのです。北東アジア課長に私は聞いておるわけでもなし、北東アジア課長の意見というものは、事務レベルでむしろ十分実情を承知していらっしゃらない。大臣、午前中の私の質問に、捜査当局は充足するに足るということを答えているんですよ。私のきょうの質問...全文を見る
○井上(一)委員 大臣のおっしゃっていることが正しいわけなんですね。要件が整っておれば引き渡しが要求できる、いまここで私が尋ねているのは、引き渡しを要求するかしないかではなく、引き渡しを要求することができるかということなんです。  それで外務大臣は、捜査当局の結果を待って、こう...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、非常に物わかりが悪くなりましたね。けさのいまですよ。午前中に、大臣もそこに座っていらっしゃって、私はメモをとってあるのです。議事録をお読みになっても、これは私の方でとったメモに間違いはないのです。「罪質的にはそういったものを充足するということでございます。...全文を見る
○井上(一)委員 捜査当局が充足をしているということですから、これはなるわけですね。そう理解してよろしいですね。外務省に、その引き渡しを要求してくれという、そういう捜査当局からの連絡はまだなさそうです。いまの事務当局の話では。それはいま、少しこちらに置いておきましょう。  それ...全文を見る
○井上(一)委員 条件が充足しているのだからなるわけです。  なお、アメリカ以外の国に対してもこれは同じ考え方に立てるわけですね。
○井上(一)委員 国によって、引き渡しを要求できる国、できない国があるということです。  それはそれとして、大臣、私はあえてここで一呼吸置いたわけです。今度は大臣に伺いますが、さっき事務当局の話では、いわゆる捜査当局から、警察庁の方から引き渡しの要求がいまのところない、そういう...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私は、やはり日韓の正常化を願うならば、金大中事件を解明し、かつ解決をしなければいけないということを再三申し上げているんですよ。  それで、捜査当局を信頼をしているのだ。もう捜査当局は、クロだ、いわば犯罪容疑者としての要因は十分兼ね備えておる、こういうふう...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては、大臣もいつものあなたの非常に勇気ある決断というものをちゅうちょされていらっしゃいます。大臣、私は近い将来いわゆる明るいニュースを期待するためにも、この問題に対する外務省のやはり確とした姿勢を示すべきだ、こういうふうに思うのです。いかがですか。
○井上(一)委員 非常に韓国の問題になると外務大臣も無口になられる、答弁がしにくいのでしょうけれども、ともあれもう一度、金東雲がこの条約によって引き渡し及び仮拘禁のでき得る対象者であるということを重ねてここで確認をしたいのでございますが、よろしゅうございますか。
○井上(一)委員 それは、まさにその対象者であるということをお互いに確認をここでしておきたいと思います。  なお、この問題については、金大中氏の早い時期での人権が保障され得る状態をつくるために、私は外務大臣の特段の努力を期待したいし、あるいは進言をしておきます。  なお、非常...全文を見る
○井上(一)委員 先日の質疑で、仮拘禁をされた者が間違いであった、あるいはその他の理由で釈放された場合に、いわゆるその者に対して国家賠償の法的根拠がないということが質疑の中で明らかになったわけです。私は一方的な形の中で、いわば権力者というか権力側が仮拘禁をしておきながら、間違いだ...全文を見る
○井上(一)委員 一応予定の時間が来てしまったわけでありますけれども、私は、先ほどの高沢委員の質問に対しても十分明快な回答がなされておらない。あるいはわれわれ質問者側の意向をくんだ答弁を、私は、当局の方でもしていただかなければ、委員長、今後のいわゆる審議運営に御協力はできかねると...全文を見る
04月14日第84回国会 衆議院 外務委員会 第14号
議事録を見る
○井上(一)委員 いま外務大臣から報告を受けたわけでありますけれども、この問題について私から若干質問をいたしたいと思います。  まず最初に、わが党はかねがね尖閣列島はわが国の固有の領土である旨の見解を明らかにしてきたわけであります。そのことをまず私は冒頭に申し上げておきたいと思...全文を見る
○井上(一)委員 同一地域からではない、いろいろな地域から集結をしたということでございますか。
○井上(一)委員 そういたしますと、ただ単に偶発的な突発事故ということではなく、前もってあらかじめ組織的に準備された行為であるというふうに思うわけでありますが、いかがでありますか。
○井上(一)委員 それらの集結された漁船はどのような状態であるのですか。
○井上(一)委員 何かの意思表示をしておったというようなことはございませんか。
○井上(一)委員 大臣からいま明快にお答えをいただいたわけであります。私も、偶発的な出来事としては非常に不自然であるというふうに受けとめるわけです。これはいま大臣が言われたように、前もって準備された行為である。まあ大臣、意図的な行為とわが国が見ても仕方がないという客観的事実があり...全文を見る
○井上(一)委員 準備された、もちろん準備というのは事前にするわけですけれども、準備されたものだという認識に立っていらっしゃいますか、もう一度重ねてお聞きします。
○井上(一)委員 その行為に対して、外務省はどういう対応をされたのですか。何かさっきの説明では、中国大使館の方に申し入れをしたということでございますが、具体的にいつ、だれが、どこで、何を、どのような形で中国に伝えたか。
○井上(一)委員 外務大臣にお尋ねをしますが、いま中国課長から説明があったわけですけれども、その折に宋文一等書記官は、一九七一年十二月三十日の中国外交部声明を持ち出したというような説明がさっきあったわけであります。この声明が中国の尖閣列島に対する公式な態度で、それを中国側がわが方...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっとここで二つに分けたいと思います。宋一等書記官のいわゆる中国外交部声明が中国政府の正式な公式態度であるというふうに受けとめられたことに対して、わが国はこれに対してどう対処されるのか、これがまず第一点。  それから、先ほどから指摘をいたしております領海侵犯...全文を見る
○井上(一)委員 もう一点、遺憾の意を表明したということについては、これは事実上の抗議だと受け取ってよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 私はもちろん隣国との友好平和を望むものであります。だからといって、言うべきことも言わないで通り過ごしてしまうというのはこれはどうもおかしい、こういうふうに思うわけです。だから、この尖閣列島の問題については触れずにおいて、そして友好平和をという、いままでの御認識で...全文を見る
○井上(一)委員 私は、日中平和友好条約の早期締結を望んでいる者の一人であります。しかし、今日の時期になぜ中国がこのような行為に出たのか、非常に理解に苦しむわけであります。  条約交渉と領海侵犯は、私は別な問題だと思ったとしても、与党内のいわゆるタカ派と称せられる諸君は納得はし...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、大変残念なことだけれども、今回の事件は、日中平和条約早期締結、いわゆる条約交渉にマイナスに作用したというふうに思うのですが、いかがですか。
○井上(一)委員 園田外務大臣の日中友好平和条約締結に寄せる御熱意は、私は非常に敬意を表したい、こう思います。がしかし、結局、残念なことだけれども、早期締結交渉の可能性は若干薄らいだと見なければならないと思われるのですが、これはいかがですか。
○井上(一)委員 この事件の起きた原因はいろいろあろうかと思いますが、私は、福田総理の日中条約にかける煮え切らない態度にあると思うのです。むしろ交渉に積極的な外務大臣に責任はないと私は思うわけでありますけれども、福田総理のもとでの閣僚の一人でありますから、この事件に対して煮え切ら...全文を見る
○井上(一)委員 さっき報告があったわけですけれども、北京の日本大使館を通して、きょういわば事実上の抗議をするということでありますけれども、その内容については東京で申し入れた点と変わりがないわけでありますか。それとも、外務省として、政府としての何らかの見解をつけ加えたわけでござい...全文を見る
○井上(一)委員 今回のこの問題について、外務省はどう分析をされていますか。
○井上(一)委員 公開の席ということですけれども、きょうお聞きするところによれば、与党内でもこの問題について論議がなされるわけであります。外務大臣、やはり的確に事態の把握、そして実情を把握した中で、的確な対応が迫られているというように私は思うのです。だから、申し上げにくいとおっし...全文を見る
○井上(一)委員 限られた時間で十分質疑ができないわけでありますけれども、最後に、今回の中国側のとった行為は、むしろ私から言わしむるならば、福田総理に愛想を尽かしたもうそのための行為だというふうにも受けとめられるわけであります。先ほどから申し上げるように、園田外務大臣は十分御熱意...全文を見る
○井上(一)委員 私の与えられた時間が参りましたので、これで質問を終えます。
○井上(一)委員 いま議題になりました三案件について、私はまず船員の職業上の災害の防止に関する条約に関連して、ひとつお尋ねをしたいと思います。  昨年の十一月五日にアメリカはILOを脱退したわけであります。ILOに限らず、ここ数年間の国際機関の中で非常に政治的対立の兆しが部分的...全文を見る
○井上(一)委員 ILOはアメリカの脱退によって経費の四分の一の四千二百三十万ドルをなくすることになるわけですけれども、事業の縮小を余儀なくされているわけでありますが、ILOはこのような事態に至ってどのような措置をとったのか。あるいは各国に寄付を求めてきているということであります...全文を見る
○井上(一)委員 ILOの事務局長であるブランシャール氏が、偉大なる国の脱退は最も貧しい労働者を向上させる機会を世界の国々から奪い去るものだという声明を出しているわけです。アメリカがILOから脱退をしたことによって労働者保護という人権擁護の場を放棄したことになり、とりわけカーター...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカのILOの脱退によって、いわゆる事業縮小を余儀なくされる。その結果、ILOの目的である多数の人民に対する不正あるいは困苦及び窮乏を伴うような労働条件を改善して社会正義を確立していこう、それが世界の恒久平和に貢献するのだということ、あるいはそのため生活水準...全文を見る
○井上(一)委員 ILOの総会とか理事会運営が、アメリカ脱退後、脱退前と比べてどのように変化しているのか。
○井上(一)委員 アメリカは、ILOが本来の原則と運営に立ち返ればいつでも復帰の用意があると述べているわけでありますけれども、ILOの現在の状況から見て、その見通しはどうなんでございますか。またわが国はアメリカに再加盟の要請をしているのか、あるいはそのためどのような努力をしている...全文を見る
○井上(一)委員 ここで私は船員災害について若干具体的に質問をいたします。  まず、昨年の船員災害の発生状況はどのようであるのか、あるいはどのような種類の災害が多かったのか、また、ここ数年の発生件数に比較して昨年の状態はどうなのかをお聞きをいたします。
○井上(一)委員 本年から第三次船員災害防止基本計画が実施されるわけでありますけれども、過去二回にわたる基本計画の実施においてその計画目標を十分達成できたとお考えでいらっしゃるのかどうか。
○井上(一)委員 目標値を達成していない、非常に残念なことであるわけであります。とりわけ死傷について目標を達成できなかった。また、先ほどのお答えの中でも漁船関係が比較的多いわけでございますけれども、その理由はどこにあるのか、ひとつお聞かせをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 それらについて何らかの対策を持っているのかどうか。
○井上(一)委員 法制面だとか計画面では整備されているということですけれども、これを実効あらしめるために、これらの法令の、忠実かつ適切な指導監督が行われなければ、その効果というものは実現ができ得ないと思うわけであります。そういう意味で、どのような方法で現在指導しているのか、あるい...全文を見る
○井上(一)委員 現在はどのような種類の違反が多いわけですか。
○井上(一)委員 本年から実施される第三次計画、船員災害防止基本計画、これは第一次、第二次と異なっている点について、どこが違うのか、あるいはまたどこに重点項目を置いたのかをお尋ねいたします。
○井上(一)委員 さらに、私は船員の安全を考えると、海上の航行が特に問題になってくるわけであります。  そこで、次に、私は問題として少々お尋ねをいたしたいのはマラッカ海峡の航行であります。  本年三月十日、わが国とマラッカ海峡沿岸三カ国との間で、マラッカ海峡の大型タンカーの通...全文を見る
○井上(一)委員 いまの答弁の中でも、マラッカ海峡の超大型船の通航規制は、七五年一月シンガポール沖で原油流出事故を起こした祥和丸が直接の引き金になった。われわれも、航行規制は必要であるという認識の上には立っております。また一方、わが国の経済性をも考えていかなければならない、これを...全文を見る
○井上(一)委員 もとより安全性を優先させなければいけないわけであります。  そういうことになりますと、先ほどのお答えの中でも、わが国の主張と相手国の主張、たとえば具体的に三十センチから七十センチの増減によって積み荷が一体どれぐらい減量されるのか。それによる製品、石油原価にはね...全文を見る
○井上(一)委員 先ほど少し触れられたわけでありますけれども、危険水域三カ所に航行分離帯を設置するそうでございます。その設置する資金及び回転基金を日本側で援助をするという約束をされたそうですか、その額、そしてその額で三カ国が納得をされたのかどうか、そのことについてお尋ねをいたしま...全文を見る
○井上(一)委員 その額等については、相手国に事務的な形で折衝をなさっていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 そういう中で五年間ということについては、わが国としても余り固執はしないという立場に立っていらっしゃるのですか、いわゆる延期期限。
○井上(一)委員 さっきもお尋ねをしたように、私は五年間という根拠をこの際もう少し明確にしていただきたかったわけなんです。外務省と御相談をしてということなので、ここで余り深く尋ねることがいいのかどうかわかりませんけれども、できればなぜわが国が五年間を主張するのかということを明確に...全文を見る
○井上(一)委員 最後に一つ外務大臣にお伺いをいたしたいと思います。  先ほどから質疑の中でも、大臣なりに理解はしていただけたと思うわけでありますけれども、何としても安全性優先の中で、わが国の経済問題とどう調和させていくかということが大事なことであります。とりわけいま指摘をいた...全文を見る
04月19日第84回国会 衆議院 外務委員会 第15号
議事録を見る
○井上(一)委員 私は、今回の領海侵犯事件、この問題に触れることが日中条約締結が遠ざかることになると、まさに困ると思うわけであります。かといってこの問題に触れずにおくということも決していいことではないというふうにも私は考えるわけです。双方が触れずにとかあるいは不問に付すとかいうよ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、かねがね外交というものは一元化でなければいけない、こういうふうに思っているわけなんです。七二年以前、いわゆる共同声明以前の問題であれば別として、お互いに大使を交換をして外交チャンネルが確立をされているわけです。もちろん、いろいろな角度からそれぞれの政党が協...全文を見る
○井上(一)委員 尖閣列島周辺に二百隻近い漁船が集結している事態、これは普通の状態ではないと私は思うのです。正常な状態でない場合は異常な状態だと思うのです。これを外務大臣はどう受けとめていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 外務大臣、確かに客観的に見れば普通の状態じゃないと思います。耿ヒョウ副首相が偶発的だというふうに言われているわけですけれども、過日外務大臣は、私の質問に対して、前段は省きますが、「偶発的なものではなくて、準備をされたものであると想像せざるを得ません。」さらに私が...全文を見る
○井上(一)委員 金曜日の事態ときょうの事態とでは非常に変化があるということで、外務大臣は、金曜日に、準備されたものだというふうに思っておったのが、今日現在変化したのですか。
○井上(一)委員 さっきの経過報告の中で、十四日から十六日までの事態を見ると出たり入ったりしておるわけですね。そういう状態の中で、偶発的だと耿ヒョウ副首相がおっしゃっていることについて、私はそう願いたいし、そうであってほしいと思うのですけれども、普通、国民的な感覚からいけば、偶発...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私は、日中条約を締結するのに今回の事件はマイナスであったというようなお答えを前回いただいておるわけなんです。マイナスであれば日中の問題は進まないから、このマイナスを、プラスにしなくても少なくともゼロぐらいまでには持っていかなければいけない。特定の政治家あ...全文を見る
○井上(一)委員 七二年の国交正常化、いわゆる共同声明の折には、お互いに両国が触れないでおこうという暗黙の了解があったというふうに聞き及んでいるわけです。それはそれでいいことだ。だから、少なくともその状態までに戻す必要があるわけでありますけれども、今回の事件は非常に不幸な事件です...全文を見る
○井上(一)委員 私がいま提案をした大使級の会談をする用意がおありなんですか。
○井上(一)委員 一日も早い問題解決のために、その実現を私は願いたい。  もう一度念のために、その大使会談後における、外務大臣の御日程等もおありでしょうけれども、訪中ということはいかがでございますか。
○井上(一)委員 もう一つ、いわゆる沖繩の八重山群島に住む漁民の方々のほとんどが、この尖閣列島の近海で漁をしているわけなんですね。今日、非常に流動的な中にも締結に向かってお互いに努力をしようという機運の中でこういう話を持ち出すことがいいのか悪いのか、あるいはいまの段階でそんなこと...全文を見る
○井上(一)委員 理論的には別として、現時点では適当でない、私は大臣、その点についてはよくお考えをしていただかないといけないので、あえてこの問題に触れたわけであります。あなたの政党、いわゆる自民党の中では一部、いわゆる人を住ませたらどうだということを言っている。何か、とりわけ自衛...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私は、福田総理の日中に対する対応の仕方については非常に不満を持っているわけであります。一昨日の参議院の本会議でも、尖閣列島はわが方の領土だから一切触れないんだというような答弁をしているということが報道されているわけなんですね。むしろ領土は領土として、わが...全文を見る
○井上(一)委員 最後に私はもう一点、物事をあいまいもこにすることは非常に恐ろしいことにつながっていきますよということなんです。これは今回の問題と直接関連がないかもわかりませんけれども、日韓大陸棚にしても、政府は中国の主権を侵すものではないと言っておるわけなんです。しかし、中国側...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣のいわゆる日中にかける情熱をより強められて、この問題解決と同時に日中平和友好条約が締結されることを望んで、私の質問を終えます。
○井上(一)委員 ちょっと速記をとめてくれませんか。
○井上(一)委員 今回の世界観光機関憲章について若干の質問をいたしたいと思います。  私はこの憲章の三条、その「目的」に、「機関は、経済的発展、国際間の理解、平和及び繁栄に寄与するため、並びに人種、性、言語又は宗教による差別なくすべての者のために人権及び基本的自由を普遍的に尊重...全文を見る
○井上(一)委員 いまのお答えの中にもありましたように、とりわけ開発途上国におけるいわゆる国際観光を振興することは、その国の外貨獲得だけに限らず、雇用を増大させたりあるいは他の産業に波及効果を及ぼすわけであって、非常に重要である。そういう観点から、それらの国の基盤施設の整備に対し...全文を見る
○井上(一)委員 青少年の外国に対する見聞を広めて、国際親善を深めていくということは今後必要であるわけであります。現在、日本からの派遣あるいは日本への受け入れの現状はどのようになっているのか。さらに、今後拡大充実する計画を持っていらっしゃるのかどうか、その点についても伺いたいわけ...全文を見る
○井上(一)委員 わが国の国際旅行収支は現在赤字だと思うのですけれども、いかがですか。
○井上(一)委員 いまの日本の外貨の関係からすればドル減らしだということにもなるかもわかりませんけれども、わが国へたくさんの外国のお客さんを迎え入れるということも私はぜひ必要であると思うわけです。今後のことにそれは期待をしなければいけないわけですけれども、実は先日もグアムで団体で...全文を見る
○井上(一)委員 ここに、私はせんだっての四月四日の新聞に報道された記事があるわけなんです。「私の言い分」ということで、日本の旅行業者に対する厳しい批判があるわけです。これは過当競争から生じたものではないか、こういうふうにも思うわけです。そういう点で、もちろん指導を強められている...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ最後に、私はこの憲章の締約国を見ると、北欧諸国、カナダ、豪州等が入っていないわけです。それ以外に中国、香港、マカオ、北朝鮮等も加入していないわけでありますが、その理由は何なのか、今後の加入の見通しはどうなのか、これが一点。  そしてもう一点は、附属書の...全文を見る
04月21日第84回国会 衆議院 外務委員会 第16号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず私は、航空業務に関する日本国とイラク共和国との間の協定の審議に関連して、昭和三十四年に日米間で取り交わされました輸送力条項の適用に関する合意議事録という秘密文書があるということについては、先般の委員会においても園田外務大臣は、土井委員の質問に答え、これを認め...全文を見る
○井上(一)委員 他の委員会では提出をされたように聞き及んでいるのですが、それはいまお答えになった要旨でございますか。
○井上(一)委員 委員長に重ねてお願いをしたいと思います。いまお答えがあったわけでありますけれども、私はできれば書面にていただきたい、こういうふうに思うわけです。  この秘密文書で米国側は太平洋線の定期便について自由に増便させることができ、しかも日本側はそれを拒否できない、自動...全文を見る
○井上(一)委員 せんだって当委員会で富田審議官は、日米航空交渉において事がスムーズに進まないことについて、「アメリカサイドとしては日米航空協定が日本側にとって不均衡であるということをなかなか認めようとしないというところに、大きな問題があろうと思います。」このように答えているわけ...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカ側が認めているという具体的な点についてお聞かせをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 たとえば、具体的にロサンゼルスヘの乗り入れ権だとかニューヨーク以遠権を獲得した、そういうことがあったとしても、やはりそれの見返りとしてチャーター便の自由化だとか定期便の増便だとか、アメリカはそれなりの要求をしてきているわけなんですよ。決してわが国と平等な、公平な...全文を見る
○井上(一)委員 早く言えば、現在の日米航空協定をわが国の側からは不平等であるという認識を持っておる。しかし、アメリカのサイドからすればそういう認識を十分に持ち合わせておらないということが先般の運輸省航空局の富田審議官の答弁の中でも披瀝されているわけです。私はこのことはアメリカの...全文を見る
○井上(一)委員 いまの答弁の中でも、日米間の不平等というものは存在する、こういうことです。私は、この秘密協定を破棄することが日米間の不平等を是正する第一歩である、こういうふうに思うわけですけれども、外務大臣、この点についてはどうお考えですか。
○井上(一)委員 ここで私は、いま外務大臣が破棄するだけの決意を持って今後の交渉に臨むということでございますので、その決意を了としたいと思うわけであります。  なお、今回の日米航空交渉において、米国は成田空港における米国の航空会社の発着回数の枠の大幅な拡大を要求してきたというこ...全文を見る
○井上(一)委員 具体的に、現在羽田では何便であって、成田に対しては何便要求してきたのですか。
○井上(一)委員 私の方の承知している範囲では、現在三百三十二便、これは確かにそのとおりですけれども、要求はそれに対する三〇%増の週四百二十五便、チャーター便については、羽田空港の枠が現在七十便、要求としては、初年度二百便、三年後には千便だという要求があったというふうに把握をして...全文を見る
○井上(一)委員 そこで問題になるわけなんですが、秘密協定がある限り、非常識とも言えるぐらいの増便要求をアメリカがしてきた場合に、ある程度のまなければいけないというようなことになるのではないだろうか、こういうふうに思うのです。このことについて政府の見解をここで承っておきたいと思い...全文を見る
○井上(一)委員 秘密協定がある以上、一定のアメリカの要求を無条件に近い形でのまざるを得ないということなんです。そういうことになると、いまも申し上げたように、非常識に近い要求がなされても、それは拒否をしたということですけれども、それではわが国の立場に立ってどこまで拒否がし続けられ...全文を見る
○井上(一)委員 今後ますます国際交流が盛んになるにつれて、いわゆるアメリカのみの増便を認めて、国際交流を希望するいわゆるイラクを初めとする三十数カ国あるいはそれ以上の関係国の乗り入れ希望をたな上げにするようなことにでもなれば、これらの国々との友好関係にも影響を及ぼす。あるいは、...全文を見る
○井上(一)委員 破棄する強い決意を重ねてここで確認をしたわけであります。秋に再開が予定されておるその交渉には、ぜひその強い姿勢を崩さずに対応をして、いわゆる日米間の不平等是正に取り組んでもらいたいと思います。  さらに関連をして、私は中東問題について触れておきたいと思います。...全文を見る
○井上(一)委員 資料による限り、イラクに対する経済協力は比較的順調に進んでいるような印象を持つわけでありますけれども、いわゆるわが国と中東諸国の関係は、近年ますます深まりつつある。そういう中で、中東はわが国のエネルギー資源の供給先であるということだけでなく、貿易面においても重要...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣が十一時半に退席をされるので、ここで大臣に二、三承っておきたいと思います。  エジプトのエル・サウイ情報文化相が四月一日、園田外務大臣を訪問されて、いわゆるサダト大統領の伝言として、できる限り早く日本を訪問したいとの希望が伝えられたことであるわけであり...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣は中東訪問から帰国をされたときに、福田総理に対して、なるべく早い適当な時期にエジプトを含む中東諸国を訪問するよう進言をされたということでありますけれども、その後一向にその気配が見えないわけであります。これは立ち消えになってしまったのか。あるいはまた、時期...全文を見る
○井上(一)委員 西ドイツのシュミット首相は昨年暮れから正月にかけてエジプトを訪問して長期滞在をして、そして中東外交を積極的に推進してきた。わが国が、先ほども指摘をしたように中東外交が立ちおくれている、私自身は少なくともそういう認識に立っておるわけでありますけれども、それを取り戻...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は質問を続けたいわけでありますけれども、時間の関係がありますので、後の質問については次回に留保するということで、とりあえず私の質問を中断いたします。
○井上(一)委員 私は、日本国とイラク共和国との問の航空業務に関する協定の件で引き続いて若干質問をいたします。  航空局にお尋ねをいたしたいわけでありますけれども、外国の航空機の給油については現在どのようなシステムで補給しているのか御説明をいただきたいと思います。
○井上(一)委員 その給油会社というものは国が何らかの形で指定をするわけですか。
○井上(一)委員 私はここで、いわゆる空港の中で、国の所有する土地を特定の企業に貸していく、あるいは貸された後どういうような運営をしていっているのか、詳細について、いまお答えをすぐにいただくことができなければ、改めて関連して、給油関係でなく、航空機にかかわる、あるいは空港ターミナ...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、私は次に、さっき私の質疑の中で、外務大臣が特別報告ということで、大韓航空機の行方不明という表現で御報告があったわけでありますけれども、その大韓航空機が聞き及ぶところによりますと、ソ連に強制着陸をさせられた、何らかの理由だと思いますけれども。このことについ...全文を見る
○井上(一)委員 いまの報告では、アメリカないしはその他の国からということですけれども、わが国の在ソ大使館、いわゆるモスクワの日本大使館からは、このことについて何らかの報告が寄せてこられたのですか。
○井上(一)委員 わが国の大使館からこのような出来事に対して何ら報告が入らないということは非常におかしいのじゃないか。正常な外交関係を樹立しているわが国の大使館が承知をしないということはどういうことなんですか。
○井上(一)委員 アメリカなり韓国なりカナダの大使館の方からは連絡があるけれども、モスクワのわが国の大使館からは何ら連絡がない、これは非常におかしいのですよね。政務次官、どうお考えになられますか。非常におかしいというか、全くもってこれは理解ができません。いま現在も訓令を出して督促...全文を見る
○井上(一)委員 私は、三十数カ国と航空業務に関するいろいろな協定を結ぶ中で、とりわけイラクとの航空協定の審議の中で、この問題をやはり重要でもあり緊急でもあるという形の中で質問をしているわけなんですが、人道上だけの問題という取り組みにとどめるのか、あるいは御承知のように韓国とソ連...全文を見る
○井上(一)委員 この審議の間にでもより詳しい情報、そして政府の確たる対応をできるだけ早く当委員会に報告を願いたい、こういうふうに思います。
○井上(一)委員 航空協定の中で、やはりこのような問題を起こさないためにも十分各国との相互連携あるいは相互理解を深めるべきだということを特に要望して、次に、日本国とイラク共和国との間の文化協定について若干の質問をいたしたいと思います。  まず、この文化協定の第一条では、学者、研...全文を見る
○井上(一)委員 いま説明があったわけですけれども、非常に中東文化との交流がお粗末だということに尽きると思うのです。これを機会にこの協定締結を記念して、より両国間の文化交流を奨励する意味で何か基金のようなものをつくる考えを持っていらっしゃるかどうか。同時に相手国民への奨学金の供与...全文を見る
○井上(一)委員 これは委員長にお願いをしたいのですが、私が質問したことに対して的確にわかりやすく答弁をしていただかないと、限られた時間で委員会運営をスムーズに持っていくためにも、ひとつ政府側に注意を促していただきたい。よろしゅうございますか。
○井上(一)委員 さて次に、書籍だとか刊行物の交換がどのようにして行われているのか、あるいは日本語からアラビア語へあるいはまたその逆の翻訳が行われているのかどうか、この点についてもお尋ねをいたします。
○井上(一)委員 ラジオだとかテレビの番組の交換あるいはイラク国の劇映画の上映ではどのようなものが行われたのか、また両国間で、これらの機関の協力関係はどうなっているのか、この点についてもお聞きをしたいと思います。
○井上(一)委員 スポーツ団体あるいは青少年団体の交流の実績はどうでございますか。
○井上(一)委員 では、私はここで少し角度を変えて、中東文化とはどのようなものを意味するのか、あるいは西洋文化、東洋文化と比較してどのような特徴があるのかについてお尋ねをいたしたいと思います。
○井上(一)委員 宗教的ないわゆる背景の中での違い、これはぼくはよくわかるのです。とりわけ日本としては、中近東、中東文化との交流をよりこの機会に深めなければいけない、そういう意味では私も賛成でありますし、より推進をしていかなければいけない。しかし実態は非常にお粗末なんですね。ただ...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、私はさらに、いままでに文化協定を結んだ国はどことどこなのか、あるいはこういう種類の文化協定を結ぶことによってその相手国との間でどのような交流が深められていったか、少し具体的に事例を挙げて説明をいただきたいと思います。
○井上(一)委員 私は、具体的に一、二の事例を挙げて、十六カ国との文化協定を結んだ、その相手国との間でどのような交流がなされたのか、交流を深めたことの具体的な事例を一回教えてください、説明をしてください、こういうことなんです。
○井上(一)委員 いま説明のあった十六カ国の中にアメリカなりソビエトがないわけであります。日米、日ソ間に文化協定がないわけでありますけれども、何か理由があってのことなのか、その辺の事情をひとつ御説明をいただきたいと思います。
○井上(一)委員 日米、日ソ間では、いま答弁があったそのような形の中で事が足りる、足りているのだという御認識なのか、あるいはこのような形で文化協定を結んでいくべきだというお考えなのか、どちらでございますか。
○井上(一)委員 日米、日ソ両国間に対しても、いわゆる文化協定を結ぶ努力をしている、こういうことですね。
○井上(一)委員 さらに、八条では、この協定を実施するために混合委員会が設置されることになっているわけです。その日本側とイラク側の構成ですね、そして今後の活動計画はどうなのかをお尋ねいたします。
○井上(一)委員 福田総理はマニラ提言で心と心の触れ合いだというようなことを言われているわけなんですけれども、そういうことにもかかわらず、東南アジア諸国で協定があるのは、先ほどの説明の中では、タイ国一カ国であるわけであります。今後もっと協定を結ぶ相手国をふやしていくべきである、よ...全文を見る
○井上(一)委員 大韓航空の件については早急に詳細を把握されて、御報告をいただくことを願っておきます。  なお、この日本国とイラク共和国との間の文化協定を締結するに際し、これを契機にアジア諸国は言うに及ばず、世界各国とのより深い文化交流を一層進められるように強く要望して、私の質...全文を見る
04月21日第84回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第11号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず私は、大阪国際空港に関連して一、二質問をいたします。  せんだって、四月十三日、大阪国際空港における国際線等のエアバスの増便計画が一方的に発表されたわけでありますけれども、このことについて、周辺地域自治体はどう受けとめているのか、当局はどのように把握してい...全文を見る
○井上(一)委員 一昨日も運輸大臣に、地元の自治体から、いわゆる増便計画に対する抗議がなされたと承っておるわけでありますけれども、それでは、関係市町村が賛成をされたということとこの抗議とはどういうような、相矛盾したことになるのか、あるいはあなた方のおっしゃっていることが早合点なの...全文を見る
○井上(一)委員 発生源対策と周辺対策は表裏一体である、抗議があったということは事実である、地域対策のおくれがその抗議の形になってあらわれたということであるならば、では地域対策でおくれているとお認めになっていらっしゃる、数々おくれているわけなんですけれども、早急に取り組まなければ...全文を見る
○井上(一)委員 限られた時間なので、要領よく、私の質問の要旨に対して的確に答えてください。  いま言ったように、やはり数限りない地元の地域対策に対する満たされてない部分があるわけなんです。私は、一、二その点について、さらに深くお聞きをしておきます。  いま、借地人、借家人対...全文を見る
○井上(一)委員 いま、十分取り組みを強めていきたいということでありますけれども、整備機構が説得に行くということを、高橋航空局長の指示でそういう取り組みをされるということを聞いているわけなんです。そういうことで問題が解決できると思っていらっしゃるのかどうか。
○井上(一)委員 では、ここでは私は、具体的に地名なりを申し上げるわけですけれども、野田町周辺のいわゆる商店街を中心とした周辺対策について、即刻そのような行動に移されるということでよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 私は、あえてここで特定の地域、それはもう全般に対して対応していかなければいけないわけですけれども、とりわけ野田町の商店街の中では移転のテンポが早まっていっているわけなんです。いわば歯抜けのような状態で、商店が営業を持続していくということにも非常に困難なことになり...全文を見る
○井上(一)委員 代替地というお話もありました。私は、ここで代替の問題も触れたいと思うのですけれども、それよりも飛行場部長、これはいわゆる担当者ということでなく、本当にいまの提示をされている額が、その額で移転可能なのかどうか、実際常識的な判断として私は余りにも低いのじゃないか、こ...全文を見る
○井上(一)委員 代替地の提供と言われるけれども、これは一つの例ですけれども、住宅公団の北豊中団地、御存じですね。これは五百戸がもうすでに入居されていると聞いているのです。千戸が九月だ。しかし、これについても、もし移転をする場合には、家賃がどれだけなのか、あるいはその家賃が営業を...全文を見る
○井上(一)委員 見通しとしてはいつをめどに持っていらっしゃるのですか。エアバスの導入はたしか、四月二十五日でしたっけ。だから、そういうことで、対策は十分でないわ、それ以前に既成事実をつくっていこうということになるわけです。だから、そういう点について、もう少し見通しもはっきりと示...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、周辺対策についても十二月をめどに最大限の努力をするというふうに受けとめてよろしゅうございますね。
○井上(一)委員 私は、ここでさらに環境庁長官に質問をいたしたいと思います。  いわゆる豊中市の南部のある小学校の校長先生は——この地域は公害健康被害補償法の地区に指定をされているわけなんですけれども、五十二年度の健康診断が実施されて、総合判定の結果、健康指導を必要とした児童が...全文を見る
○井上(一)委員 長官、これは大気汚染が大きな原因なんですよ。だから、それに対して、いまお答えがあったように対応されるということですね。  さらに、その騒音が子供たちに与える影響、落ちつきのない子供あるいは何をしてもすぐに飽きる子供、いわゆる情緒不安定な子供になりやすい、こうい...全文を見る
○井上(一)委員 私は、環境庁長官に、ただここだけの答弁で済むことなく、一度そのような子供の教育を受けている現場に足を運んで、どういう実情であるかということを認識していただきたいと思うのですが、きょうあすの問題でなくとも、実情を認識したい、教育環境を承知したいという考えに立って、...全文を見る
○井上(一)委員 さて、私は、最後になりましたけれども、今度は都市における大気汚染の問題について、若干の質問をいたしたいと思うのです。  具体的には、大阪府の北部地域、淀川に面した北部一帯の交通渋滞は非常に地域の生活環境を阻害している、破壊しているという現状であるわけであります...全文を見る
○井上(一)委員 最後に私はもう一点。国鉄の鳥飼貨物ターミナルが昭和四十四年から計画をされて今日まで、地域住民の反対の中でこれが経過をしてきた。地域住民は、やはり住宅環境、生活環境を守るという立場に立ってこの路線の反対をしているわけです。とりわけ、住宅地域のど真ん中を通過する計画...全文を見る
○井上(一)委員 地域環境を破壊しないという前提に立って、たとえそれが完成でなくても、九割方事が運んでおったとしても、今後たとえ一割でも少数だということで切り捨てないように、十分その方々あるいはその市民の意見も尊重しながら事に当たってもらいたいということを要望して、質問を終えます...全文を見る
04月26日第84回国会 衆議院 外務委員会 第17号
議事録を見る
○井上(一)委員 二百海里時代二年目を迎えた本年の日ソサケ・マス漁業交渉は、従来にない難航をしたわけでありますが、交渉経緯を振り返って、農林大臣としてはどのような御感想を持っていらっしゃるか、まずお伺いをしたいと思います。
○井上(一)委員 母川国主義を背景に沖取り禁止をしたソ連側の主張、そういう中で交渉を進めてこられた農林大臣として、本協定をどのように評価なさっていらっしゃるのか。
○井上(一)委員 無条約状態を避けられたということでありますが、協定は五年間としても議定書は毎年交わさなければいけないわけであります。来年はこれより漁獲量が減ることはないでしょうね。
○井上(一)委員 大臣から詳しく御説明をいただいているのですけれども、限られた時間ですので、要点だけにしぼって私の方も質問をいたしますので、お答えも十分配慮していただきたいと思うのです。  大臣はこの協定を遺憾に思っておるということでございますね。
○井上(一)委員 それは、北洋漁場、いわゆる伝統的な日本の好漁場が縮小されつつあるということについて国益上大きな損失だというお考えに立っての御発言でございますか。
○井上(一)委員 ソ連は沖取りは禁止しようという考えに立って今後も対応してくると思うのです。いま議定書で、来年は来年のことだ、再来年は再来年のことだ。ぼくは非常に無責任だと思うのです。来年以降なおさらに減らされる可能性があるのか、あるいはもう絶対に沖取りはでき得るのだということな...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、相手のあることだから、相手が全くとらしはさせないんだ、ゼロだってあり得るということも予想できますね。
○井上(一)委員 今日の時点では、もちろんそういうことを相手から話すことはあり得ないと思うのです。  そこで、私は少しここで日米加漁業協定にも触れておきたいのですが、日本が二百海里の漁業専管水域を実施しなければいけないという事態に立ち至った。国際的な問題である、そういう流れであ...全文を見る
○井上(一)委員 ソ連との交渉について大臣は非常に詳しく説明をなさって、厳しかったんだということを話されておるわけですけれども、むしろそれは逆に、対ソ交渉に対するあるいは甘い期待感というものをわが方が先入観的に持っていたということにも裏を返せばなるのじゃないですか。余りにも甘い考...全文を見る
○井上(一)委員 まあ甘かったわが国の対応を率直にお認めになられたわけであります。  私は、一部報道されておりましたように、共同増殖にしてもソ連側は全く見向きもしなかったというようなことで、今後の問題として、やはりわが国の漁業政策というものを根本的に見直さなければいけない、考え...全文を見る
○井上(一)委員 サケ・マスの母川国主義が国際的慣習として確立しつつあるわけであります。しかし、第三次国連海洋法会議の非公式の統合交渉草案の第六十六条で規定するように、ソ連側に、わが国の経済的、社会的混乱を最少にするため協力する義務があるのではないだろうか、こういうふうに思うわけ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに質問を続けたいわけでありますが、外務大臣がお帰りになりましたし、すぐにまた御退席だということで、これは外務大臣も農林大臣も御一緒の折に、ぜひ私はひとつこのことだけは申し上げておきたい。  いま質疑を交わしております協定、先ほど提案された議案に対して質疑を...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことを注意を喚起して、どうぞ外務大臣、退席をしてください。  さらに、農林大臣にお伺いいたします。  アメリカからもいわゆる操業水域を削られ、今回また日ソ交渉で漁獲の割り当て量の大幅な削減を受けた、あるいは漁区の縮小をさせられた、さらに十七億円有余の...全文を見る
○井上(一)委員 さっきから民間が支払う、大日本水産会が支払うのだということをお答えになっていらっしゃるのです。これは約束はだれがなさったのですか。
○井上(一)委員 公海上での漁獲、操業に関して、たとえ民間負担とはいえ、漁業協力費を支払ったというような事例はほかにありますか。
○井上(一)委員 農林大臣、例のないことを日本がつくったわけなんです。基本的にはあなたが政府代表としてなさってきたわけです。どうお考えなんですか。
○井上(一)委員 今後多くの国との漁業交渉を進めていくわけでありますけれども、公海上の漁業協力費の支払いは私は決して好ましい前例ではないと思うのです。大臣はどうお考えですか。
○井上(一)委員 前例にしたくない、それはそれとして、今回の対ソ支払いは民間が実施するということで、政府は今後の課題としては検討したいというお答えがさっきあったと思うのですけれども、いまの時点で、民間に負担をさすことはやむを得ないとお考えなんですか。
○井上(一)委員 農林大臣、もっと深く考えなければいけない。民間に、大日本水産会に負担をさすのだ、母川国主義の背景からいって当然なんだというお答えですけれども、それを負担さすことはすなわち魚の値段が上がることにつながるのですよ。そういうふうに考えませんか。魚の原価に加算されていく...全文を見る
○井上(一)委員 企業努力にも私は限界があると思うのです。だから、この額が企業努力ですべて賄えるということはあり得ない、むしろ企業努力によって賄える額がこの十七億円余りに到達しなかった場合には、その差額分は政府が補助を出すのだというくらいのお考えがあるのですか。でないと、結果的に...全文を見る
○井上(一)委員 わが国の年間の魚の消費量はどれくらいなんですか。魚を食べない人って何人いらっしゃるのですか。農林大臣、大臣として、魚を食べない人は国民の何%なんですか、何人いらっしゃるのでしょうか。
○井上(一)委員 私の言っていることがわからないのですか。公海上の漁獲に対して入漁料に類した負担をすることは本当は好ましくないのですよ。それをあなたが決めてこられたのじゃありませんか。あなたが決めてこられて、それは最終的には民間が負担するのだ、その民間はいわゆる魚の値段を引き上げ...全文を見る
○井上(一)委員 四万二千五百トンは全部ソ連近海の公海でとれるのですか。大臣、いまのお答えは間違いではありませんか。
○井上(一)委員 さきに経済企画庁も、片側ではマグロ、エビ等の輸入価格が円高によって値下がりをしているにもかかわらず小売価格が逆に値上がりをしているということを指摘しているわけなんです。このような問題についても農林大臣としては、サケ・マスとは逆な現象についても十分な認識を持ってい...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、いま何らかの形で、いわゆる魚の値段にはね返らないように政府は検討したい、こういうことを答えられたわけです。これは大臣、当然考えなきゃいけない問題なんです。昨年も、いわゆる魚転がしというようなことで、水産業界の利潤至上主義が消費者の憤激を買った。今回のサケ・...全文を見る
○井上(一)委員 私は、要求する側がむちゃだと言っているのですよ。一〇%要求されて四・五にした、いやいやそれをこれだけにしたから苦労してきたのだ、それは個人的な心情としては農林大臣の御苦労もわからぬことはないですよ。しかし、こういうことで協力費を負担していくことは、私は決してよく...全文を見る
○井上(一)委員 数字的にはどれくらいの数字を把握していますか。
○井上(一)委員 日本の二百海里内なり、あるいは日米加の公海区域内での予想される漁獲量はどれほどなんですか。
○井上(一)委員 このことについての関連した質問は後に回します。残った質問を留保して、私のとりあえずの質問をこれで終えたいと思います。
○井上(一)委員 先ほどに続いて農林大臣にお伺いをしたいと思います。  アメリカ水域で規制を受けた中では今回どれほどの漁獲量が減じたわけでありますか。
○井上(一)委員 それでは実質的に今回の日ソ漁業協定で減量された分は、アメリカの規制を受けて一万二千八百トンが減量されたということでございますね。
○井上(一)委員 私の申し上げているのは、昨年よりも減量された分については、実態としてはどの水域でどれだけということにはまだ十分把握できないかもわからないけれども、全体的な中ではアメリカで規制を受けた中で一万二千八百トン減量された、そういうふうに受けとめてよろしゅうございますか、...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことで、むしろアメリカの規制がなければ、ソ連との交渉の中で一万二千八百トンは——満額となるかどうかは別として、まだわが国の漁獲量が四万二千五百トンよりもさらに多くの数字を保証できたのではないかというふうにも考えるわけです。  さっき大臣は、ほとんどがソ...全文を見る
○井上(一)委員 わが国の二百海里の中でとるサケ・マスについてもソ連に帰属する、いわゆる母川国主義にのっとって、そういう観点で金を支払っていくのだということでございますね。
○井上(一)委員 大臣、わが国の二百海里の中でとる魚にまで協力費を払っていくという漁業政策がいいのかどうか、考え直さなければいけないと私は思うのです。そんなことをすれば、日本はソ連の資源をお願いして、協力費を渡してとらしていただいているということになるのじゃないですか。
○井上(一)委員 日本の二百海里の中でとる魚にまで協力金を払っていくということに、私は私なりに矛盾を感じているのです。だから、農林大臣は、協力金を支払うのがあたりまえだとお考えなのか、いや、それは私と同じように矛盾を感じているのだとお考えになるのか、どちらですか。
○井上(一)委員 相手のあることだから、こちらでは納得ができなくてもということですけれども、ソ連の魚をとらしてもらっているのですから、十七億よりさらに増額した額を来年ソ連から要求されたって、相手のあることだからと言って、それと交渉をしながら、いわば低い額で何とかお願いをいたします...全文を見る
○井上(一)委員 そこに確固たる漁業政策がないと私は思うのです。民間を一つの壁にすればソ連側は多くの額を要求しないであろう、そういうのはずるい考え方だと思うのです。そういうことについては、負担をすることが当然なのかあるいは当然でないのか、こういうことももっと明確にしなければいけな...全文を見る
05月10日第84回国会 衆議院 外務委員会 第19号
議事録を見る
○井上(一)委員 外務大臣、訪米後の御出席で大変お疲れでしょうけれども、ここで日米首脳会議にかかわる質問に入る前に、まず竹島の問題についてお尋ねをいたします。  昨日、竹島周辺の日本漁船に対して、韓国側が領海侵犯として即刻退去するように要求をしてきたということが報道されました。...全文を見る
○井上(一)委員 韓国は四月三十日から領海十二海里を実施したわけでありますが、韓国の領海法並びに大統領令には竹島はどのように位置づけをしているのか、お尋ねをいたします。
○井上(一)委員 それでは、韓国が今回領海侵犯だという形の中で退去要求をしてきたことは全く不法不当な要求である、このように外務大臣受けとめてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 きょう報じられるところによれば、政府はたてまえと現実に非常に悩んで、漁船に対する自粛を求めるのではないだろうかという報道がされておるわけでありますが、まさかそのようなお考えは持っていらっしゃらないでしょうね。
○井上(一)委員 ここで私は水産庁にも重ねてお尋ねをいたしますが、水産庁としても外務省と意見を異にするというようなお考えはないでしょうね。
○井上(一)委員 そういうことであれば、その周辺で操業をする日本国の漁民の安全を十分確保していかなければいけない、安全操業に対する万全の措置を講ずる必要がある、私はこういうふうに思うのですが、水産庁としては今日の時点で何か具体的な対策をお持ちでございますか。
○井上(一)委員 わが国の漁民に対して、操業しておった地域はわが国の領海内である、何ら韓国から退去を命じられる区域ではないということを認識を持っていただくような措置を講じておりますか。
○井上(一)委員 外務大臣に私はもう一度、決して立ち入り自粛というようなことは、今後も含めてそういう発想には立たないということをここで重ねて確認をしておきたいと思います。
○井上(一)委員 さらに私は、過日公表されたいわゆる外交文書の中で、アメリカ政府は、一九五一年にすでに竹島が日本の領土であることを確認しているわけなんですね。これは当時のラスク国務次官補が韓国の要求を退けて竹島が日本固有の領土であるということを明確にしているわけなんです。ところが...全文を見る
○井上(一)委員 いま竹島が両国の紛争地域であるということが、当時からそういう位置づけにあったということが明確になったわけなんです。それならば両国が交換をしておる紛争の解決に関する交換公文というのがあるわけですね、この交換公文によってこの問題は解決すべきではないでしょうか。外務大...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、この竹島の問題については、四十年に交わされたいわゆる紛争の解決に関する交換公文によって解決をしていくという強い姿勢で取り組むわけでございますね。
○井上(一)委員 さて続いて、大変御苦労をいただいたわけでありますけれども、日米の今回の首脳会議、その御苦労に対して大変言いづらいことなんでございますけれども、一般的な意見としては非常に内容のない実り薄い会談であったというような評価がなされておるわけであります。ここで具体的に、こ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣としては特に経済情勢については大変努力をしたんだ、私は経済情勢についてもさらに伺いたいわけであります。が、アジア情勢の中で、先ほども土井委員から御質問がありましたけれども、当然日中の問題が話されたわけでありましょう。また、九日の閣議でもそういうことが特に...全文を見る
○井上(一)委員 さっき中間報告があったわけでありますけれども、佐藤大使と韓念竜さんとの会議の内容はもう具体的に何か入電があったでしょうか。
○井上(一)委員 それでは、それは入り次第、こちらからお尋ねをしなくてもご報告をいただく。  さて、いま日中の問題について日米会談の中で、具体的には成功を祈るというふうにも激励を受けたということですが、アメリカとしてはこの日中条約を世界戦略、いわゆるアジア戦略の一環として考えて...全文を見る
○井上(一)委員 ことしの当初、一月だったと思うのですけれども、外務大臣は自民党の外交部会の席上で、まあ受け取る言葉の意味というものは多面的でありますけれども、報道されておるところによると、世界戦略の一環として考えているんだというような報道がなされているのですよ。これはそれじゃ、...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣は、日本外交は日米を基軸にして平和外交を進めていくんだ、こういうことを常々言われていらっしゃるわけです。さらに私は、国民がより理解しやすい、国民がわかる外交こそ私なりの日本外交であり、それが正しい平和外交につながるんだということを常々指摘しているわけなん...全文を見る
○井上(一)委員 自民党の方々の中にも、この条約交渉については入り口論に立っていらっしゃる方がまだいらっしゃるわけです。私は園田外務大臣の熱意というものは当初から高く評価をし、期待をしているわけであるのです。七二年の田中元総理の日中正常化のときも、やはりどちらかと言えば、俗っぽい...全文を見る
○井上(一)委員 いや、私は外務大臣の熱意というものについてはもう何ら疑う余地もないし、大変評価をしているのだということを申し上げておるのです。もう時期到来であり、総理に指示をいただくというよりも、むしろ逆にあなたから進言をする。どんな形でどういうような手順でということは別として...全文を見る
○井上(一)委員 それでは私の方も、園田外務大臣の腹の中というものはもう前々から進言をしているのだ、こういうふうに受けとめさせていただきたいと思います。  続いて、今度は経済問題について私はお尋ねをしたいと思います。  首脳会議で取り上げられた議題の一つが通貨問題でございます...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカのインフレ抑制政策なりドルの安定策等についての具体的な話し合いをやった、情報交換の問題についてはここ二、三日中ということですけれども、まだ決定はなされてないが、外務大臣なりあるいは政府としては、そのような情報交換を基礎に、いわゆる通貨介入をすることもあえ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、このことは非常に大事なことだと思うのです。日米首脳会議の中で通貨の問題をその議題の一つにされて、具体的な効果を求めての政策というか、そういうものが必要であると思うので、後刻で結構でございますから、関係者、いわゆる大蔵当局にひとつ答弁に立っていただくように御...全文を見る
○井上(一)委員 さらに次に、日本側が実質七%の経済成長と大幅な黒字減らし達成を再度約束すると同時に、開発途上国に対する政府開発援助を、従来の五年間倍増から三年間で倍増するという約束をしてこられたわけであります。これで一つお聞きします。  これは両国間の正式な約束事であると私は...全文を見る
○井上(一)委員 あなた、何を言っているのですか。昨年の十二月に経済協力局が出した「経済協力の現況と展望」という中に、今後の事業予算のいわゆるプロジェクションとして、七八年から向こう五年間、八二年までの具体的な数字を挙げて、ここで倍増を出しているじゃありませんか。外務委員会でこう...全文を見る
○井上(一)委員 全く園田外務大臣のおっしゃるとおりです。それが本当なんです。補正をしなければいけない。補正をいつの予算で、いわば私は今年度の予算の中で補正予算を考えるべきだ、こういうふうに思うのです。そうすると、昨日の統一見解というものはきょう訂正をされるのですね、外務大臣。 ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、五十一年を基準にして倍増だという、そういうことはこれは誤りであるということですね。
○井上(一)委員 いや、外務大臣、私はやはり日米間の両国の約束事である。それが、前のものを基準にしております。ことしは一・四倍になっておるか一・五倍になっておるか、もう何ぽかなっておるわけですね。大臣、私の理論というのはそういうことなんです。われわれに審議をさしたのは五十一年じゃ...全文を見る
○井上(一)委員 この点については、ひとつ即刻理事の各位に御相談をしていただいて、ここでひとつ、この委員会で明白にしていただきたい。  相談をしていただいた上で、私はきょうにこの問題は明確にしていただく。  なお、これ以外に私はあえて質問の予告をしておきましょう、外務大臣に。...全文を見る
○井上(一)委員 先ほど留保をした点について、ここで改めて質問をいたします。  事務当局には私から具体的な数字、資料等もお見せをしたわけであります。そこで、外務大臣に、経過としては、五十二年五月三十日に当時の倉成経済企画庁長官がパリでの国際経済協力会議で、今後五年間で倍増をして...全文を見る
○井上(一)委員 各省庁間のというお話でありますけれども、政府の意思表示をしたのが五十二年でございますから、当然五十二年を基本に置いて三年間での倍増ということが正しい認識だと私は思うわけであります。外務大臣並びに外務省としてその線で今後努力をする、こういうことでございます。  ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣が何か所用があるので、私はさらにASEAN諸国に対する経済援助について若干大臣の御見解を承っておきたいと思います。  過日通産大臣がASEANを歴訪された。昨年は総理みずからがASEANを歴訪していわゆる四千億円の経済協力を約束してきた。今度はインドネ...全文を見る
○井上(一)委員 ASEANに対する経済援助については、また次回にさらに詳しくお尋ねをしたいと思うのであります。  そこで、園田外務大臣は、日中問題もあり、日米首脳会議から帰国されて問もない、いろいろな意味で御多忙だろうし、また事実そうであるわけでありますけれども、何かASEA...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣のことですからこれはもう蛇足になるかもわかりませんけれども、さっきの経済援助の倍増計画のような不細工な話をしないように、相手国に対しても本当に十分理解と信頼が得られ、かつまたわが国の経済援助が効果的であるように格段の努力を願いたいと思います。  そこで...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣にこの点についてお聞きしたいのですけれども、いま事務当局から、とりあえずの調べの中ではそのようなことはないというお答えですが、これは大変なことですよ。もし事実でなければ、朝鮮の人々に対する名誉にかかわる大きな問題であります。そういう意味で、朝鮮の人々に対...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、この点については事実関係を明らかにして後刻委員会で御報告をいただけるということでございますか。
○井上(一)委員 さらに、とりわけ今回明らかにされたのは、日本外交がアメリカにおける業者依存の外交であるということについて報道されたわけでありますけれども、これは事実なのかどうか、あるいはアメリカ以外にもこのような事例があるのか、あるいはこれらに支出をされた年間の国家予算はどんな...全文を見る
○井上(一)委員 必要性についてるる説明をされたのですけれども、私の質問は、アメリカ以外でもわが国はこういうのを利用しているのかどうか、そして、全体の予算としてはどれくらい計上しているのか、その費目は何で出しているのか、こういうことを言っておるのです。
○井上(一)委員 この点についてもいろいろ問題があるわけですけれども、もう時間も相当経過いたしておりますので、最後に、外務大臣、これはいつも理事会の席上では事務当局から報告を受けて、五月の上旬をめどにぜひ、とりわけ連休明けをめどに提出をいたしたいという報告を受けているわけですけれ...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問をこれで終えたいと思います。ありがとうございました。
05月12日第84回国会 衆議院 外務委員会 第20号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず、バングラデシュとの郵便為替約定についてお伺いをいたします。  本約定は、バングラデシュ人民共和国が万国郵便連合に加盟をしていないために、新たに二国間の約定を締結する必要が生じたということに、提案理由の説明の中でお聞きをいたしておりますけれども、バングラデ...全文を見る
○井上(一)委員 先月の五日から九日までラーマン大統領がわが国を公式訪問なされたわけであります。  この訪問に際して経済協力の要請がなされたわけでありますけれども、どの程度の経済協力に応じたのか。円借款については百億円を限度としての約束をなされたというふうに報道されております。...全文を見る
○井上(一)委員 いまもお答えの中でバングラデシュに対する食糧援助の問題が出たわけでありますけれども、バングラデシュに対してわが国の余剰米を贈与することができるのかできないのか、またそのための用意をわが国は持っているのかどうかについてもお聞きをいたします。
○井上(一)委員 今回の経済協力の中では、この問題については具体的に触れられなかったわけですか。
○井上(一)委員 次に私は、カナダとの小包郵便約定について若干質問をいたします。  三十一年に署名をされた現行の日加小包約定は、過去にどのような成果を上げてきたのか、あるいは今回の新条約を締結する理由の主なものは何なのか。もう私から指摘するまでもなく、日本とカナダとの友好関係を...全文を見る
○井上(一)委員 一九七四年に田中元総理がカナダを訪問したおり、日本研究のために三億円の贈与を行ったわけであります。カナダ側も日本におけるカナダ研究のために百万カナダドルを支出することを表明されたわけであります。現在この百万カナダドルを支出されたこと、これらについてどのような機能...全文を見る
○井上(一)委員 日本とカナダは太平洋をはさんだ隣国であり、より深い友好を進めていかなければいけないわけであります。今後もさらにその友好が期待されるわけでありますけれども、政府間レベルでのそのような交流もより大切ではありますけれども、私はやはり民間の幅広い交流もまた必要であろう、...全文を見る
05月26日第84回国会 衆議院 外務委員会 第21号
議事録を見る
○井上(一)委員 私は、かねてより日中条約の早期締結を進言してまいったわけでありますけれども、まさに機は熟したという形の中で若干日中条約についての質問をいたしたいと思います。  昨日ないし本日の報道で、すでにその手順は整ったというふうに報じられておるわけでありますけれども、日中...全文を見る
○井上(一)委員 申し入れの時期は来週三十日というふうに一部報じられておりますが、ほぼそれに間違いがないと受けとめてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 もう一点、再開申し入れと同時  に、交渉の時期をいつにしぼっていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 外務大臣、きょうの午後の相談ということですけれども、一応午後の相談に上げるいわゆる原案的なもの、たたき台というか、そういうものをもうお持ちだと思うのです。園田外務大臣としてはこういう手順で、こういう運びで申し入れをし交渉に当たりたいのだ、そしてとりあえず佐藤大使...全文を見る
○井上(一)委員 私はたしか四月の当委員会で、まさか八月にはなりませんでしょうねということを申し上げたわけで、それはもう常識的に判断をして、そういうことはあり得ないというふうに外務大臣はお答えをいただいているわけなんです。政治日程から考えて、少なくとも国会閉会後あるいはそれ以後の...全文を見る
○井上(一)委員 さて、申し入れから交渉再開という段階の中で、どうしても事務レベルでは詰められない問題が当然指摘をされるわけであります。この詰められない問題とは一体何なのだろうか。交渉が再開されれば、やはり何としても覇権問題が一番大きな重要な交渉点だというふうに私は理解をするわけ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣が訪中を予定されるということは、いわゆる事務レベルで詰められない問題の解決が訪中の大きな役割りだと思うのです。それはまさに覇権問題であるというふうにとらえてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 それでは、覇権問題以外に、双方でどうしても政治的な交渉の中で解決を図らなければいけないという問題の中に、何をいま外務大臣としてはお考えでいらっしゃるのか。
○井上(一)委員 そこで、この覇権問題についてはいままで論議が相当尽くされたわけでありまして、いまも申し上げたように、もう事務レベルでの問題ではない、政治交渉で解決する以外にはないと私は思うわけであります。それで、福田総理は、双方が満足がいくということで問題解決をしたいというふう...全文を見る
○井上(一)委員 交渉の内容の問題だということです。確かにそうかもわかりません。しかしながら、交渉再開を申し入れる時期において、わが方の取り組む姿勢、態度はやはり明確にしておかなければいけないと思うのです。これは政府のやられることだから、あえて私は、こういう考えだからこうせよとい...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、さっきも申し上げましたように、わが国は共同声明七項を何としても中国に対して理解を求めて、その七項を取り入れたいという考え方に立つわけでございますね。
○井上(一)委員 さっきも日本のこの覇権条項に対する考え方、中国の考え方の相違点を大ざっぱに私は申し上げたわけですね。先日、二階堂私案というものが報ぜられたわけであります。これは、この条約に基づく日中両国間の平和友好の発展はいかなる第三国に対するものでもない、こういうことで、これ...全文を見る
○井上(一)委員 覇権条項については、さっきも申し上げたようにいろいろ議論が尽くされてきたわけですけれども、今回の交渉で本文にどういう形で条文を盛り込むかということがむしろ問題だと思うのです。このことについてはいま申し上げたように、いわば妥協もときにはいたし方ないのだという考え方...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、私がいま指摘したように満足のいく形ということは、どうしてもわが国の考えを押し通すということに受けとめてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 私なりに危惧する面もあるわけでありますけれども、申し入れをし再開はしたけれども、いわゆる締結に至らなかった、一つの枠があって、その枠を乗り越えて妥協することはできない、それは双方が満足ができないのだという形の中で締結を見るに至らなかったというようなことがあっては...全文を見る
○井上(一)委員 私は、外務大臣が日中友好条約締結に寄せられる情熱というものについては日ごろから敬意を表しておるわけであります。ぜひ私自身、外務大臣に声援を送りたいし、またわれわれもできる範囲内で協力をしていきたい、こう思うわけなんです。  外務大臣、この日中問題についてあなた...全文を見る
○井上(一)委員 十分外務大臣の熱意がうかがえるわけであります。ひとつ全精魂を傾けて日中平和友好条約が締結されるように御努力を心から願っておきたいと思います。  さて続いて、国連の軍縮総会に御出席をされる外務大臣に、私はここでひとつお聞きをしておきたいと思います。  いまさら...全文を見る
○井上(一)委員 この問題については土井委員からもいろいろ質問があると思います。  重ねてもう一点。こんな機会は全くめったとないわけなんです。それに、トンボ返りと言うのでしょうが、貨物便で帰ってこなければいけないというようなハードスケジュールです。全く何を考えているのだろうか、...全文を見る
○井上(一)委員 ぜひ期待をいたしております。  さらにもう一点。これは人権問題に触れるわけでありますけれども、国際人権規約を批准することに外務大臣はもうその手順を整えていただいたとわれわれは理解をしておるわけです。今回国連に行かれるわけでありますので、国連でいわゆる条約本文、...全文を見る
○井上(一)委員 最後にもう一点。これは急を要するのであえてきょうの機会に質問をいたしたい。  すでに報じられておりますエルサルバドルにおける邦人誘拐事件であります。今回の邦人誘拐事件というものは、私は非常に大きな問題であるというふうに受けとめておるわけであります。報道だけの中...全文を見る
○井上(一)委員 時間がないのでこの問題については次の機会に譲りますが、外務省として何らかの条件を示して現地大使館に訓令を出したかどうか。
○井上(一)委員 時間がありませんので、私はこの問題についてはさらに次回に質疑を譲ります。
06月02日第84回国会 衆議院 外務委員会 第22号
議事録を見る
○井上(一)委員 ただいま提案になりました国際砂糖協定の質問に入る前に、私、まず冒頭に、せんだっての国連軍縮会議に御出席になり、わが国の平和に対する希望を大変率直に表明された園田外務大臣に、心からその労をねぎらいたいと思います。大変御苦労さんでございました。  とりわけ外務大臣...全文を見る
○井上(一)委員 現実の上に立って理想を求めて努力をしていくという大臣の熱意は、毎々私なりに評価をしておるわけであります。  それで、いまお話がありました核の不使用の問題については、いまのお話からすれば、いわゆるそういう不使用宣言なりあるいは不使用についての協定等が持ち上がった...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、現実の問題としてはまだその条件には達していないというお話があったわけでありますけれども、わが国を含めた北東アジア地域に対して、いわゆる適切な条件を整えるために、非核武装地帯を設置するために今後努力するというふうに、私はお話の中で受けとめたわけでありますけ...全文を見る
○井上(一)委員 核の傘下に位置しなくても平和が維持されることこそ真の平和である、そういう状態を与野党が一致して求めていくべきであるというふうに外務大臣はいまお答えがあったわけですけれども、全くそのとおりだと思うのです。それで、理想を求めて、むしろその理想を現実にするために、具体...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、さっき私は、ジュネーブの軍縮委員会の改組の問題について、いわゆる中国、フランスを含めた軍縮の取り組みについて少し触れておいたのですが、この点についてはお答えがなかったわけです。ひとつできればお答えをいただきたい。
○井上(一)委員 さらに質問を続けたいわけでありますが、時間の制約がありますので、これ以上については次回に譲りたいと思います。  なお、ここで私は外務大臣に、国際人権規約の批准を求めて、今国会でぜひという私の強い希望を毎々申し上げてきたわけであります。出発に先立っても、とりわけ...全文を見る
○井上(一)委員 六八年の協定が失効して後、一九七三年ですかに協定が作成されたと説明書に書いてあるわけでございますけれども、これは間違いございませんか。
○井上(一)委員 この七三年の協定は何条から成り立っておりますか。
○井上(一)委員 その協定の第三十三条の規定をここでひとつ読み上げていただけますか。
○井上(一)委員 確かに七三年の三十三条には批准の条項があるわけです。いかがなんですか、この七三年の協定には批准条項があるわけでありますけれども、国会の承認を求められたのですか。
○井上(一)委員 なぜ求めなかったのですか。
○井上(一)委員 行政府で処理できるんだという判断をすれば国会に提出しなくてもいいんだという、そういうばかな発想は全くもって誤りである、間違いであるわけです。これは国会を軽視しているということにつながるわけだけれども、この点についてはさらに追及をしたい。  この七三年の協定につ...全文を見る
○井上(一)委員 暫定適用の通告もあるいは国会の承認も求めない。こんなばかなことが許されるのですか。こんなことがあっていいのですか。  外務大臣、大変お疲れでしょうけれども、この点は私はどうも外務省の考えが理解できないわけであります。いまお聞きのように、六八年の協定が失効になる...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、私はやはり実情というものを、いわゆる当該委員会である外務委員会に説明をして理解をしてもらう、それに対して賛否があろうとも、実情を明確に報告をするということは、それは行政府の責任であり義務であると思う。もっと具体的なことを言えば、実際問題としてその間に砂...全文を見る
○井上(一)委員 園田外務大臣には、私は日ごろからその外交姿勢なり政治姿勢というものについて私なりには評価をしてきたつもりなんです。だからこのことについて園田外務大臣にどうだこうだとは言いたくはありませんけれども、行政府だけの判断で事を処理していくということは非常に危険である、一...全文を見る
06月14日第84回国会 衆議院 外務委員会 第24号
議事録を見る
○井上(一)委員 私も、いわゆる北方領土四島にかかわる一連の問題として、ソ連の陸海空軍部隊が上陸演習を行ったという、わが国固有の領土である択捉島でのこの事実関係をひとつ明らかにしていただきたいと思う。  なお、先ほど政府側の答弁で、外務省としてはソ連に対して強く抗議を申し入れた...全文を見る
○井上(一)委員 それでは外務省としては統合幕僚会議の議長が述べられたいわゆる上陸演習を含む総合演習を行ったのだという理解の上に立っていらっしゃるわけですか。
○井上(一)委員 新聞で報じられたその規模等についての大小についてはここで触れたくありません。しかし、そういう軍事演習をした事実があるとするならば、そのように外務省は受けとめておるわけでありますから、これに対してソ連側にただ損害を留保したのだという単なる抗議ではなく、もっと強い形...全文を見る
○井上(一)委員 このことについて大臣の見解を承りたいのですけれども、択捉に対するわが国の領土であるという、主権侵害であるということの抗議はするけれども、いま聞けば、その領土で行われた軍事演習についてはことさらこの問題を取り上げて抗議する意思はないというお答えがあったのですが、お...全文を見る
○井上(一)委員 私は、ソ連のとった今回の態度が日本に対して云々ということよりも、むしろ冷静な形の中でこの問題は明確にする必要がある、こういうことが外務省として必要であるということを私なりに思っておるわけなんです。それをお尋ねしておるわけで、確認をいたします。  改めてこの問題...全文を見る
○井上(一)委員 ここで私は日中の問題について触れたいわけでありますけれども、先ほど日中の交渉再開が本日の十二時、堂ノ脇公使と王暁雲氏の間に持たれたという公電が明らかにされたわけであります。その後正式なニュースがあったのかどうか、入ったとすればどのようなニュースがその後入ったのか...全文を見る
○井上(一)委員 いま会談の内容を具体的に説明を受けたわけです。七月上旬ということ、このことについて代表団の構成なり交渉継続に同意するということは大変われわれも喜びにたえないわけでありますけれども、七月上旬、さてそういう日程設定の中で外務省当局は当然対応が迫られるわけであります。...全文を見る
○井上(一)委員 これは大臣の感触として、きょうの会談はいま報告がありました以外に、何かより具体的な、より突っ込んだ話でも持たれたように感触としてお持ちなのかどうか。あるいは、もうきょうは一定の顔合わせというのでしょうか、具体的には三点確認事項があったわけですけれども、よりきょう...全文を見る
○井上(一)委員 実は回答がおくれておったということで、われわれも含めて案じておったわけでありますけれども、きょうの回答で、大臣もひとつ交渉再開、そして早期締結に最大の努力をしていただきますように私からも期待をし、お願いをしておきたいと思います。  さて次に、当委員会で私は、政...全文を見る
○井上(一)委員 実は去る八日にわが国を訪問されたマクナマラ世界銀行総裁が、いわゆるいま大臣がお答えになりました三年倍増、五十二年、円建てでの政府開発援助に対して、それをぜひ実現させていただきたいという強い熱意、そのような中でたしか八日の日だったと思うのですが、日本プレスセンター...全文を見る
○井上(一)委員 全く政府はむだなことをしでかしたと私も思うのです。これは、わが国のいわゆる経済援助というものの真意を十分理解してもらうためにも、やはり同総裁を怒らせっ放しではちょっとかっこうがつかないと思うのですよ。大臣の所管ではないでしょうけれども、これは政府からそういう横や...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、これは私の推測の範囲では大蔵当局ではないだろうか、こういうふうに判断をするわけですけれども、そういうことが、せっかく日本の外交を友好的に進めていらっしゃる外務省に水を差すことになり、ひいては国際不信を招く大きな要因になるわけであります。今度外務大臣がA...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、お互いに政治をやっておると、気づかないうちに国民にはなかなか理解をしてもらいにくいような表現で事を済ましてしまう場合が間々あるわけです。私はこの点はお世辞抜きで、外務大臣の素直な気持ち、私に過去何回かお答えをいただいた、経済援助に対する今後努力をするんだと...全文を見る
○井上(一)委員 それでは外務大臣、いまのお答えで、政府としては五十二年ベース、円ベース、これは総理の考えであり、政府の統一した見解だということでございますね。確認だけしておきたいと思います。
○井上(一)委員 外務省が日本の政治の先頭に立って、とりわけ外務大臣がその決断によって、あるいはその意見具申によって正しく外交の基本方針を今後とも守っていただくように期待を込めて私はお願いいたしておきたいと思います。  さらに、今回、外務大臣がASEANの外相会議に出発をされる...全文を見る
○井上(一)委員 いま説明をいただいたわけですけれども、さらに先日カンボジアのイエン・サリ副首相が訪日されたときに、いろいろと外務大臣が会談をなさっているわけです。今後カンボジア、ベトナムとの外交関係を深めようとしていらっしゃるわけです。このことも、わが国の立場をASEAN諸国に...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことでしたら理解をしたいと思います。外務大臣のASEAN訪問が成功いたしますように祈念いたしたいと思います。  さらに、私は外務大臣にひとつお聞きをしたいのです。  先日の報道で、航空自衛隊の戦技訓練をアメリカに申し入れをしておった。私は予算委員会の...全文を見る
○井上(一)委員 しかし、その場合、買った機材は日本で使えるということです。あるいは日本で練習できるということです。その前段で、向こうの機材で向ごうで練習をする。今度は違うのですね。日本では練習ができないから向こうで練習させてくれ。これは、先ほども申し上げたように防衛庁長官に尋ね...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、私の常識論というものはまあ理解してもらえたと思います。決して外務大臣を孤立化さすために私は質問しているわけではないのです。むしろ、世の中の常識をもっともっと大事にしようじゃないか、常識を大切にしていかなければ本当の国民外交というものはあり得ませんよとい...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、私はその強い方針を今後とも貫いていただくようにさらに期待をし、お願いをしておきたいと思います。  それでは、過去の委員会で私が質問をして答弁が留保された点が幾つかあったわけでありますが、その点について最後にお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 いまのお答えに関連して一、二質問したいと思います。  下山事件についてはいまお答えがあったわけでありますけれども、アメリカ側の公式記録の中での吉田発言を否定をなさっていらっしゃらないわけですが、そのように受けとめてよろしいのでしょうか。
○井上(一)委員 私は、このことについては前回の質問でも申し上げておりましたが、やはり事実関係を外務省としては明確にし、そして別に法廷の中での論争ではありませんけれども、確かな証拠が、あるいは確かなものがない限り、軽率な発言は自重すべきであるという考えに立っておるわけです。だから...全文を見る
○井上(一)委員 二点目のエルサルバドルの松本社長誘拐事件については、私はその折も強く外務省の問題解決に対する取り組みの構えをより強く打ち出してほしいということを申し上げておいたわけでありますけれども、今日いまだにこの問題が喜ばしい結果、いわゆる元気で解放されたという報道がないわ...全文を見る
○井上(一)委員 ここで私は前回留保いたしました国際砂糖協定の条約審議にかかわって質問を続けたいと思います。  七三年協定の三十三条に批准条項があるわけでありますけれども、それにもかかわらず国会の承認を求めなかったということについては前回質問をいたしました。十分な答弁がなかった...全文を見る
○井上(一)委員 山田さん、私はさっきから言っているように、三十三条の批准条項があるのだから、当然それに沿って事務的に処理をしなければいけないということなんですよ。いまの答弁にもあるように、そういう手続をやらなかった。それがあたかも当然であるようであっては私は困ると思うのです。批...全文を見る
○井上(一)委員 山田参事官、もう一度伺います。  私はいま批准のいわゆる概念というものの説明も聞きました。そして、あなたからお答えがあったわけです。六八年協定、そして今回審議をしておるこの協定はきっちりと手続をなさっていらっしゃる。こういうことなんです。七三年協定のみについて...全文を見る
○井上(一)委員 どうも何か少しあいまいさが残るので重ねて聞いておきたいと思うのです。やはり七三年協定は、当時としては国会の承認を、あるいは事後、事前を問わず、国会に対する報告、承認を得なかった、それが妥当だと思ってやられたわけですけれども、いま考えてみれば、それはむしろそつな、...全文を見る
○井上(一)委員 当然そうでなければいけないので、まあ過ぎたことについては私は深く責めようとは思いません。今後七三年協定の繰り返しをしないように、あるいはこの問題以外についても、十分立法府に対する行政側のなすべきことをきっちりとその責任を果たしてもらえるように、ひとつ強くお願いを...全文を見る
06月14日第84回国会 衆議院 大蔵委員会 第30号
議事録を見る
○井上(一)委員 私は、万国博覧会記念公園の入園有料化に関して端的に若干の質問をいたしたいと思います。  この公園の性格は、都市公園法あるいは自然公園法いろいろあるわけでありますけれども、この公園に関してはたしか特別な法令によって運営がなされていると思うわけでありますが、その点...全文を見る
○井上(一)委員 万国博覧会記念協会法の一条のいわゆる「目的」というものを、ここでまず明確にお互いに確認をし合いたいと思います。
○井上(一)委員 前段の目的を果たすために「適切な運営を行なう」ということであるわけであります。  第四章に業務内容が明記されております。その一項に、いわゆる国民公園としての緑地を整備し、あるいはこれらの緑地の中にいわゆる施設を設置して、なおかつそれに付随する業務も行っていこう...全文を見る
○井上(一)委員 もちろん法を守るということは大切なことですし、当然なことであります。  さて、そこでこの公園の運営の維持管理をするために先般協会が、来年四月をめどに入園料を新しく徴収するという案を発表したわけです。このことについて、私からも質問主意書を提出いたしたわけでありま...全文を見る
○井上(一)委員 ここしばらくということでありますけれども、それじゃ反対の運動が表面化する以前は、この問題について話し合いを持たれたのですか。
○井上(一)委員 その前後の相談の中で、大蔵省のいわば指導的な形でこれが評議員会において決定されたと聞き及んでいるのですが、そういう事実があったのかどうか。
○井上(一)委員 大蔵大臣、公園というものの性格ですね、都市公園、自然公園を含めて。この万博協会の特別な公園、法令を定めた、これも準じると思うのです。まず、準じるかどうかということです。  公園というものは本来無料で広く国民に開放すべきだ、私はこの原則論を持っているのですが、大...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、お答えの中で、多くの人が入園することによって荒らすから有料にするんだというお答えがあったのですけれども、ぼくはそういうお考えというものは非常に危険だと思うのです。むしろ公徳的ないわゆるモラルの問題として広く国民の意識啓蒙を図っていくということは、教育の問題...全文を見る
○井上(一)委員 管理運営に当たる日本万国博記念協会に国から役職員を何人派遣、出向さしているのか。いわゆる天下り的職員というのでしょうか、役員というのでしょうか、それらの出向役職員の人数、できれば給与体系についてはどうなっているのかも、ここで聞かしていただければありがたいと思いま...全文を見る
○井上(一)委員 その八名の給与体系はどのようになっておるのか。私の調査によれば、給与の号俸を相当大幅にアップしているわけであります。事実なのか、この点について、具体的に固有名詞を挙げずに結構でございますから、ひとつ一、二、三、四、五、六、七、八で具体的に聞かしていただきたいと思...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、ここで国からの天下り役員が二五%の給与アップをしなければいけない理由をひとつ聞かしてください。そんなことをしているから、協会の維持経費が莫大な額になるわけです。これは基本法令、いわゆる万博記念協会法の三十二条に「役員及び職員に対する給与及び退職手当の支...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、高いことがないなんて、いままさに国民公園として冷静に維持管理を進めていく中で、協会の役員が本省から出向することによって二五%もアップするんだ――ほかに公団云々、これはまたその公団の問題として、私はあえて他の時間に質問をいたしますけれども、いま万博協会が維持...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、そんなことをおっしゃっているから私はこれは現実にそぐわないと思うのです。自治省では地方自治体に対してどういうような指導をしているのか、これもよく参考にしていただきたい。  それからさらに、万博の中に施設が設置されております。その施設については、設置された...全文を見る
○井上(一)委員 私は限られた時間で質問をさせていただいているんですよ。私の質問の趣旨に沿って的確にお答えをいただくように十分注意をしてください。
○井上(一)委員 大蔵大臣、ちょっとここでお伺いをしたいのです。さっきも申し上げたように、これらの施設については当然あってしかるべきだ、まだまだ角度の変わった施設も充足をしていくべきである、それは、先ほど申し上げましたいわゆるこの協会の設立の目的に沿ったものであるということは、も...全文を見る
○井上(一)委員 私は、博物館だとか美術館の入館料をここで言っているのじゃないのですよ、大蔵大臣。国が十八億もする施設を、いわば国が使うのだからそういう施設をつくるのだと言って協会には一銭も金を出さない、そういうことの反面、緑を求めて万博公園に集まる多くの国民から入園料を取ろうと...全文を見る
○井上(一)委員 では、少し焦点をしぼってお尋ねをしますが、もし仮に協会が考えておる基本的なべースで入園料を徴収したとするならば、どれだけの収入増になるのですか。片面、文部省が協会から受けている優遇策の対価、つまりどれだけ国が万博協会から優遇されているのですか。
○井上(一)委員 私はもう一点お尋ねをしておるわけです。さっき言ったように、十八億円の建物を国がいわゆる寄付を受けておる。これは大蔵大臣、十八億円をたとえば郵便貯金の定期預金で預金をすればどれだけの金利がついて、さらに賃料としての割引、それから、さっき言った人件費の二五%のアップ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、具体的な数字も挙げまして質問をしたわけです。それで大蔵大臣、評議員会が云々ということですけれども、理事長は、国の一定の補助の見通しが立てばあえて値上げをする考えはないということを言われておるわけなんです。私は、まだ来年度予算がここでどうなるかわかりませんけ...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、確かに従来の経緯はいま言われたような形であったかもわかりません。しかし、お互いに法を守っていこうじゃないか、予算の範囲内でという制約はあるものの、法律を守りましょう、こういうことですから、そこは従来の経緯ということじゃなく、二十四条です。「予算の範囲内...全文を見る
○井上(一)委員 くどいようですけれども、ただこの折に、検討するといういわばどちらともとれるということを言うと、非常に何か誤解を受けるかもわかりませんけれども、当然私は検討するということは、この二十四条の趣旨に沿って大蔵当局としては取り組むというふうに理解をさせていただいてよろし...全文を見る
○井上(一)委員 検討するということで、善意に解釈をして、補助の姿勢を示すというふうに私は受けとめておきたい、こういうふうにも思っているのです。  さてそこで、残念ながら云々ということの中で、私が善意に受けとめたことについて大臣、早過ぎるとかあるいはそういう考えではないというふ...全文を見る
○井上(一)委員 それは、出す方向に向かって検討するというふうに受けとめていいのですか。
○井上(一)委員 この法令は、それでは何のためにつくられたのですか。この法令を遵守するという基本的な確認をお互いに当初にしているわけでしょう。おかしいじゃないですか。額の問題とか、あるいはいまここで何ぼという、そこまでは私はあえて答弁を求めていないわけです。この法律を守るのかどう...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私は非常におかしいと思うんですよ。当初は四十一億円という予備費を持ち、協会の経営も健全な形の中で運営されてきたわけなんです。そのときには、あえて出すことについては必要の度合いが薄かった、こういうことで私たちは理解をしているわけなんです。協会自身が、いま国か...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、ここは公開の場なんです。私が方々で云々ということは、私は、考え方によれば失敬なお答えなんですよ。大臣、国会をどういうふうに考えているのですか。大臣が何ぼ出すと言って約束されたって、その予算が通らなければ執行できないんですよ。それぐらいのことも十分理解を...全文を見る
○井上(一)委員 時間が参りましたので、大臣のいまのお答えは、私の質問の趣旨を十分理解をしていただいて、その線に努力をするというふうに私なりに受けとめておきたいと思います。そのことについて一言だけ、よろしゅうございますか。
08月18日第84回国会 衆議院 外務委員会 第25号
議事録を見る
○井上(一)委員 七二年九月の国交正常化から六年の懸案であった日中平和友好条約が締結されたことを私は心から歓迎をするものであります。とりわけ今回の日中平和条約は、わが国が自主的に選択をした初めての条約だというふうに私は理解します。また、常にわが国独自の自主的外交を推進すべきである...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、わが国は全方位外交の理念でこの交渉に当たられた、こういうことであります。わが国の全方位外交については後ほどお聞きをいたしますが、さすれば、中国側の外交理念は一体どこにあるのかということについてお聞きをいたしたいと思います。
○井上(一)委員 いま外務大臣が言われたように、アジアの平和と安定という大きな目標を掲げているわけですし、それに向かっているわけですけれども、現在の中国外交はいわゆる反ソ・サークルの結成というふうに見られるわけでありますし、実際には中国もそのことで非常に活発に動いているわけであり...全文を見る
○井上(一)委員 私も、いわゆる日米中で反ソ戦略を組んではいけませんよ、そんなことをしてはいけない、決して、そんなサークルを組むことにわが国の外交が少しでも、入らなくても、見えるような体制をとってはいけない、こういうことです。  そこで今度は、わが国は全方位外交についてよく説明...全文を見る
○井上(一)委員 それでは重ねてお聞きしますけれども、その濃淡の濃は、日米安保体制を機軸とする、いわゆるアメリカが第一の濃だということに理解をしてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 そこで私は、今度のこの条約締結によって中国が濃の重要な部分を占めるのであるということに理解をしていいでしょうか。
○井上(一)委員 さらに私は、濃の中に対ソ外交というものも入るのではないだろうか、こういうふうに考えるのですが、いかがでございますか。
○井上(一)委員 さっきも少し触れておきましたけれども、日米中を機軸とした反ソ世界戦略に参加するための条約ではないんだと。しかし、一部には、自衛隊を強化したり、あるいは基本的権利である言論をも統制する有事立法を制定することによって、私たちが考えている、われわれが考えているアジア及...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私もそんなことはまさかあるとは思いたくないし、信じたくないわけです。しかし、そういう行為は覇権行為に当たるのかどうか、こういうことです。
○井上(一)委員 この問題については、時間がありませんが、中国の領土の一部であるということになると、安保条約の中での台湾の位置づけというものが変化して当然である、こういうことなんですよ。これはまた時間を置いて私はさらに質問したい。ただ、その武力解放という、これはそういうことがあり...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことになると、極東の範囲から日米安保条約の台湾の位置づけを変えるべきである、こういうことなんです。それでは、そういうことについてはいかがなんですか。日米安保条約の台湾の位置づけは、中国の領土ですから、いかがですか。
○井上(一)委員 大臣、私は、この問題は非常に重要な問題ですし、今後の問題としてもう少し大臣なりの考え方をきっちりと固めておいていただきたい、このように思います。  さらに、今回の日中条約は大臣も言われておったように、名存実亡にしない、そのためにも始まりである。今回締結したこと...全文を見る
○井上(一)委員 まさにそのとおりでございまして、何か経済先行の感を受ける部分があるわけです。中国では決してそんなことはないと思いますけれども、わが国はいままで経済協力関係を結ぶ国との間にはえてして不明朗な、日韓しかりでありますし、あるいはいろいろな国といろいろな経済関係にある中...全文を見る
○井上(一)委員 事務レベルでのお答えは、時間の関係上むしろ私の方から結構でございます。  いま申し上げたように、アジアの外交地図を見直すべきだ、そのことについてはいかがですか。
○井上(一)委員 見直すべききっかけを日中条約がつくってくれた、こういうことです。  さらに、先ほど土井委員からも指摘がありましたように、日韓の定期閣僚会議があります。ひとつそこでは十分にわが国の外交指針を率直に申し上げていただきたい。とりわけ竹島の問題もそうですし、人権問題と...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっと済みません。いまのお答えで、その用意があるということですね。
○井上(一)委員 さらに、今回河本通産大臣が訪中をされるわけです。これは日中長期貿易協定を結んだ、そのいわゆる残された懸案の問題を処理するために行かれるんだというふうに理解をしているのですけれども、民間融資受け入れの問題、いわゆる金融の問題、こういうふうに理解をしているのですけれ...全文を見る
○井上(一)委員 私に与えられた時間が過ぎました。最後になりましたが、一点。  台湾条項について今後アメリカと接触をする用意があるのかないのか、このことについてお聞きをして、私の質問を終えたいと思います。
10月13日第85回国会 衆議院 外務委員会 第1号
議事録を見る
○井上(一)委員 今回、先輩、関係各位の御苦労の結果、国民各層の長年の悲願である日中平和友好条約が締結されましたことは、私としても大変喜ばしい限りであります。この条約を締結することによって、両国は子々孫々にわたる友好に向けて新しい時代に入るものと私は信ずるものであります。  そ...全文を見る
○井上(一)委員 私は外務大臣に改めて一言、この点についてはアジア局長のお考えのとおりなのかどうか、そうすれば台湾条項についてはどう取り扱っていくのか、そのことについてお聞きをいたします。
○井上(一)委員 さすれば、台湾条項については今回の日中条約締結後も何ら変化がないということでございますか。
○井上(一)委員 日中の平和友好条約が締結された以後、わが国のとるべき外交のあり方ということについては、国民はもとより世界の国々も強くこれに注目をいたしておるわけであります。  総理並びに外務大臣は、今後のわが国の基本的外交方針は全方位平和外交であると言われているわけであります...全文を見る
○井上(一)委員 いま外務大臣がお答えになられたその三点、確かに外務省の外交青書でもそのことが書かれております。しかし、この外務省の基本的外交の方向という説明の中にも、全方位外交という言葉は一つも書かれていないわけであります。いま言われた、広く世界の国々との間に交流を深めて意思の...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、外務大臣が使われる全方位外交とはどうなんですか。
○井上(一)委員 外務大臣は全方位外交ということについて、われわれの質問に対して、わが国がとる外交方針は全方位外交であると総理が言っているから、その命を受けて、その基本方針にのっとって中国と今回折衝に当たったんだということを言われているわけなんです。八方美人的外交ではない、もっと...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、中国との距離が短くなり、ソ連との距離が遠くなった、いわゆる中国は濃である、ソ連についてはどうであるか。あるいはその濃淡ということは、言葉を変えれば私は選択ということにもなるのじゃないだろうか。いわば総理は全方位外交だ、一面に置いた全方位外交だ、外務大臣...全文を見る
○井上(一)委員 私は、全方位外交という言葉が、わが国の外交のイメージを生み出すための作為的な表現であってはいけないということを指摘したいわけなんです。対ソ外交のために、あるいは日中条約を締結するために全方位外交という言葉が使われたとするなら誤りであるということなんです。全方位外...全文を見る
○井上(一)委員 ソ連との距離が変わらないのだ、中国との距離も変わらないのだ、こういうことでございますか。
○井上(一)委員 それは等距離であるということに理解するのですか。
○井上(一)委員 それじゃ後ほど対ソ外交については触れてまいりますけれども、等距離である、濃淡がないということをここで確認してよろしゅうございますね。
○井上(一)委員 国会の中での議論はどうもたてまえに流れやすい。本当の本音というものをこの際、国民の前に明確にすることが、国民の理解する、国民から支持される外交だと私は思うのです。そういう点についても、対ソ外交のあり方というものについては十分明確にしていただきたい。このことについ...全文を見る
○井上(一)委員 日本が中国と条約を結ぶことについては、いま外務大臣は等距離だと言われたけれども、ソ連は、反ソ同盟である、反ソ条約だ、そういう受けとめ方をしているわけです。条約を締結するまでは、条約締結を何とかさせないようにということで、そういう立場をとったということについては、...全文を見る
○井上(一)委員 締結後締結前を問わず批判があるということ、これは受けとめていらっしゃるのですね。そして外務委員会では、外務大臣は、しばしば脅迫や恫喝だととられるような行為が見受けられる、こういうように言われているのです。それほど強い非難をなぜソ連が持つのか。私は、ソ連と中国との...全文を見る
○井上(一)委員 中ソの間の軍事情勢は、アジアの平和と安定にとって密接な関係がある、あるいはそのことについては重大な関心を払っていく必要があると思うのです。当然のことではありますけれども、外務省はこの日中条約を締結するに当たって、中ソ間の軍事情勢を十分分析していらっしゃったでしょ...全文を見る
○井上(一)委員 どのように分析をされていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 中ソ間の軍事情勢は、他国のことである、十分分析していないのだ、外務大臣、本当にそうなんでしょうか。
○井上(一)委員 当面中ソ間で大規模な軍事衝突が起こる公算は少ないとあなた方は分析されていると私は受けとめるのですが、いかがでございますか。そのとおりですか。
○井上(一)委員 中国は四つの近代化を推進している、とりわけ軍の近代化を推し進めようとしているということは理解できますね。かつては遊撃戦に重点を置く路線と近代的正規軍の建設に重点を置く路線との闘争が繰り返されてきたわけです。現在は軍の近代化を図るという路線で一致しているのかどうか...全文を見る
○井上(一)委員 ところが政府としては、そういう近代化路線で一致しているということはそのうちにまたどうなってしまうかわからない、こういうふうに分析しているのではないでしょうか。
○井上(一)委員 あなた方の分析によれば、これまで中国軍隊の建設については遊撃戦に重点を置く路線と近代的正規軍建設に重点を置く路線との闘争が繰り返されてきておる、しかし、現指導部が重視している軍の近代化が、単に技術面のみを追求していくような場合には、かつて彭徳懐粛清の際に見られた...全文を見る
○井上(一)委員 軍事力の上では中国とソ連とのギャップは大きいと私は思うわけなんです。地上軍の兵力配備あるいは海軍力、空軍力、核戦力それぞれについてどうなっているのか、ここでお聞きしたいわけですけれども、時間がありません。そこで一点、空軍力についてはどうなっているのかをひとつお聞...全文を見る
○井上(一)委員 外務省もそのように理解をしていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 しかし、あなたたち、いわゆる外務省に私は、政府統一だと言えばそうかもわかりませんけれども、「中国は七一年以降にミグ19を改良したF9を自国設計により生産したが、エンジン設計上の欠陥により昨年度生産を中止した。またミグ21の生産も七二年度、同じくTU16の生産も七...全文を見る
○井上(一)委員 さらにお尋ねをしたいのですが、では、中ソの国境付近のソ連の航空基地は一体どうなっているのでしょうか。
○井上(一)委員 地下式になっているのではないのですか。
○井上(一)委員 そんなことをここでおっしゃるなんていうのは非常に不謹慎だと思うのです。ちゃんとあなた方は知っているじゃありませんか、地下式になっているということを。ミグ25で亡命したベレンコ中尉から何を聞いたのですか。
○井上(一)委員 外務大臣、このことについて同じ質問をしたいのですが、いかがですか。
○井上(一)委員 私が入手した「中ソ間の軍事情勢」という五十三年五月に出した資料によれば、「すでに国境付近の航空基地等は地下式になっている。ベレンコ中尉の供述と言われ、また爆撃機等の基地は」云々、こういうふうにちゃんと分析しているじゃありませんか。何を言っているのですか。
○井上(一)委員 さらにあなた方はこんなことも言っているわけです。外務大臣はいま中ソの軍事紛争というものは大局的に起こり得ないであろう、こういう予想をする、そのとおりでしょう、また望むべきではないわけであります。「当面大規模な軍事衝突が起こる公算は少ないといえよう」、「仮に通常兵...全文を見る
○井上(一)委員 私はこのことについてはさらに深く追及をしたいわけです。ただこのことを鋭くきょうの場で質問を続けるということに主眼を置きたくない。むしろこのように政府はちゃんと中ソの軍事情勢、軍事バランスというものを分析していることを明確に国会の場で答弁をしなさいということです、...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、私が指摘した分析でも、これは政府がやっているのですが、私が入手したこの政府の分析表でもわかるように、中国とソ連との軍事力の格差は非常に大きいというふうに政府は分析をしているのです。そういう分析でいいですね。
○井上(一)委員 その格差を中国が埋めるために、つまり近代化をするために西側諸国から技術導入をしなければならない、このように思うのです。このことについてはどうでございますか、その考えについては。
○井上(一)委員 わが国はこの近代化に協力をするのですか。
○井上(一)委員 それはいつ、どこでおっしゃられたのでしょうか。
○井上(一)委員 その協力ができないという合意をしたという内容はどういうものでしょうか。
○井上(一)委員 それは当然ですね。わが国は武器輸出三原則というものがありますし、そういうことについては当然だと思うのです。  そういう協力の要請があったのですか。
○井上(一)委員 中国は今世紀中に四つの近代化を達成して先進国の水準まで高めていこう、こういうふうに言っておるわけです。当然、その四つの近代化というものの中には国防というものも入っているわけです。私は、その国防の強化、もちろん四つの近代化の一つでございます。わが国として希望するの...全文を見る
○井上(一)委員 再度お尋ねしますが、いまのお答えは中国が四つの近代化を進める、そしてその国防の強化も進めていくことが、アジアの平和と安定あるいはわが国の平和と安定に何らかの寄与をするという認識に立って進めることに希望していらっしゃる、希望するということに理解してよろしいですか。
○井上(一)委員 確かに日本は日本独自の行政でやっておりますし、中国に関与することはできないわけです。私は中国が国防、軍事力を増強すること、増強していくこと、それは日本にとってどうなんでしょうか、こういうことを聞いているのです。もう一度そのことについて外務大臣のお考えを聞かしてく...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、中国とソ連とには軍事力の格差がある、これは同意をしてくれました。事実そういうように分析をされている。その格差を埋めるために中国は近代化を進めていく、とりわけ国防、軍事力の増強、そのことについて私は聞いているわけなんです、そのことを大臣はどうお考えなのか...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、中国が軍事力を増大することは、自国の独立を守るんだということで結構だ、こういうことでございますね。
○井上(一)委員 国を守るために軍事力の水準を引き上げるということは独自の見解である、中国独自のことである、それはそうでしょう。しかし、わが国は中国の国防の近代化には協力しないんだということを合意をしている。もちろんこれは武器輸出三原則からいっても当然であるわけなんです。あるいは...全文を見る
○井上(一)委員 あえて私がここで確認をしておきたいと思うことは、軍事につながる一切の協力はしないんだ、そしてわが国が合意をした原則は十分守っていくんだということについては、確かにお答えのとおり、ぜひ軍事強化につながらないように留意をしてもらいたい、こういうことで確認をしておきた...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、アメリカなり西欧、EC諸国は軍事拡大に協力をするんですか、しないんですか。しているんですか、していないんですか。
○井上(一)委員 私は日本と中国のパイプをより太くする必要がある、このようには考えているのです。それは軍事を外した、軍備にかかわらない、軍事増強に関係のない分野でより強く推し進めていくべきである、こういうことを私は思うわけなのです。軍事に少しでもかかわるということは、意識するしな...全文を見る
○井上(一)委員 心して中国との外交というものを推し進めなければいけないということですよ。
○井上(一)委員 私があえてこの問題について質問を繰り返すのは、いまも申し上げたような軍事以外の分野で大いに太いパイプを結ぶべきである、日本の近代的な農業技術あるいは漁業技術、そういうものも、あるいは文化交流も積極的にやっていかなければいけない、そうすることがお互いに真の友好を深...全文を見る
○井上(一)委員 そこで私は、さらに日本と中国との友好を深める一つの柱というのでしょうか、文化交流に強い関心を持っていただきたい。これは非常に経済優先の感のある日中の外交を、少しでもより広い国民全体の外交に広げていくことだと思うのです。今回の条約締結を契機にいわゆる文化交流を、過...全文を見る
○井上(一)委員 歌舞伎の訪中があり、京劇の訪日が内定しているということも聞き及んでおります。私は特にこの際、北京放送合唱団についてもぜひ日本へ招聘する考えを持っていただきたい、こういうふうに思うのですが、外務大臣、お考えをいただけるでしょうか。
○井上(一)委員 さらに私は尖閣列島の問題についてここで若干触れておきたいと思います。その前に有効支配の定義についてひとつ統一見解をここで聞かしていただきたい、こういうふうに思います。
○井上(一)委員 アジア局長にお尋ねをいたします。  あなたはこの有効支配ということについて一定の見解をお述べにたっていらっしゃるのですが、あなたの述べていらっしゃる見解、これはこの「経済と外交」という九月号、外務省が出している本に載っているわけなんですが、この見解を持っていら...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、条約局長が言われたのと同一見解だ、こういうことですね。
○井上(一)委員 尖閣列島は日本が有効支配をしているというふうに外務省は受けとめていらっしゃるのですね。
○井上(一)委員 統一見解が出されました。そして平たく言えば主権が存在する、極端な言い方をすれば、不法操業があったり不法入国があればそれを処分、処罰するんだ、あるいはときには侵略があれば自衛行使をするんだ、こういうふうに具体的にアジア局長も述べられているわけです。いわば、そういう...全文を見る
○井上(一)委員 これはわが国の領土であるということを第三国に確認をさす、あるいは確認をさすまでそれを主張するということは、私は当然だと思うのです。筋違いだというような認識には立たないのですがね。私は、あえて尖閣列島ということは、これからまた後で日中の締結時にどのようなお話がなさ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、このことについてはさらにまたいずれかの機会に質問をいたしますけれども、それじゃ、この有効支配という定義の中から、竹島は一体どこが有効支配をしているのでしょうか。韓国が有効支配をしているのではないだろうかと思うのですがね。いかがですか。
○井上(一)委員 外務大臣は、過日日韓定期閣僚会議に御出席になられたわけです。いまお聞きのように、不法に有効支配をしている、こういうのが実情でございます。このことについて、外務大臣から韓国政府に対して何か申し入れをされたのか、あるいはこの件についての何らかの話し合いが持たれたのか...全文を見る
○井上(一)委員 この竹島の問題については、今後も話し合いを強く続けるお考えをお持ちでございますね。
○井上(一)委員 さて、尖閣列島については、今回の日中条約締結に当たって具体的に両国で話し合われた、あるいはその中から合意を得られた点について私ここで改めてお聞きをしたいのですが。
○井上(一)委員 さて、私はさらに、日中新時代を迎えてのソ連に対する外交のあり方ということについて質問をいたします。  先ほど少し触れましたけれども、締結後さほど強いソ連からの非難の意思を受けてないというふうにお答えになられたのですが、外務大臣は本当にそう認識されているのでしょ...全文を見る
○井上(一)委員 駐日ソ連臨時代理大使が八月二十三日に外務次官に伝えたソ連政府の見解というのでしょうか、それは外務大臣どう受けとめていらっしゃるのでしょうか。
○井上(一)委員 外務大臣、私は、非常に甘い考えを持ってはいけないと思うのですよ。甘い考えを持って対ソ外交に処していくということが誤りである、誤った方向にいきますよと……。いまの答弁では、わが国の外交の独立、主体性に意見を差しはさんだのだ、そういうふうに受けとめていらっしゃるので...全文を見る
○井上(一)委員 それは、中ソの対立というものが、いま現在は軍事力で格段の格差があるとは分析しながらも、中国の軍事大国化をソ連は警戒をしている、こういうことなんです。それに手をかすようなことがあってはいけないぞと、こういうことがソ連の意向なんです。そうでしょう。どうなんです。
○井上(一)委員 そういうことについては、先ほど私は、決して軍事力強化にわが国は協力をしてはいけない、そしてそれはいたしません、これで理解ができたわけです。しかしながら、一定の水準まで軍事大国になること、軍事大国というか、軍事力を持つことは、中国独自の考えで、中国独自の、国を守る...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、そのお答えではまたもとに戻るわけなんですよ。軍事力の増強については中国独自のものなんだと、われわれは関与しないんだと、軍事力強化のために協力はしない、軍備拡大には協力はしない、これは確認ができるわけです。しかし、軍の近代化、国防の近代化については中国独...全文を見る
○井上(一)委員 私は、対ソ外交というものをもっと具体的に聞きたいのですが、まず中国とソ連との対立関係は何なのかという認識が、やはり根底に明確に浮き彫りにされなければいけないと思うのですよ。やはり軍事力の問題、その対立関係を軍備によって、軍事力によってバランスをとることが、当事者...全文を見る
○井上(一)委員 中国の軍事力の問題は中国独自のものであるけれども、これは非常に波及するところは大きい、そしてわが国の外交にも波及するということなんです。そういう受けとめ方はなさらないのでしょうか。
○井上(一)委員 過日、中国の張副参謀総長が来日をし、わが国の高品統幕議長あるいは防衛事務次官らと会見をされているわけなんです。やはりそのようなことが軍事協力にすぐ結びつくとは私は思いませんが、そういうふうに映る場合もありますよ、そばから見ておって。あるいはまた、現職の日本大使館...全文を見る
○井上(一)委員 決して、即それが軍事協力だとは私も指摘してないわけです。やはり十分な配慮が必要であるということです。全方位外交を推し進めていこうとすればするほど、十分な配慮をしていかなければいけませんよということなんです。それでさらに私は、わが国には軍人はおりません。おりません...全文を見る
○井上(一)委員 それは同時派遣ということでしょうか、配慮するということは。
○井上(一)委員 いや、私は、慎重に検討するということは、中国だけにそういうことはやらない、ソ連だけにそういうことはやらない、やるとするならば中国にもソ連にもやる、こういうことなんでしょうか。それとも、もうそういうことはこういう折だからしばらく、そういうことの要請があっても望まし...全文を見る
○井上(一)委員 そこで私は、ソ連がわが国に対して非常に厳しい見解を持っておるという、私なりの認識を持っておるわけです。答弁の中では、政府の方が何か私よりも甘い考えを持っておるように思うのですけれども、対ソ外交の具体的な考え方を聞かしていただきたいと思います。
○井上(一)委員 大臣、いろいろとお答えをいただいたのですけれども、私はもっと具体的に、ソ連との関係をより深めていくためにどのような施策を考えているのかということをお聞きしたわけであります。  日中条約締結は、さっきも言ったように、別にソ連に対して気がねをしたり、ソ連がとやかく...全文を見る
○井上(一)委員 抽象論で余り論じても結論が出ないと思います。私はむしろソ連との友好関係を促進するためには、まず一つの柱としては、善隣協力条約についての取り扱いがある、そしてもう一つは経済協力の柱がある、こういうふうに思うわけです。ここで経済協力を強化することが友好を深めることに...全文を見る
○井上(一)委員 整理をして、まず経済協力、このことについては政府はソ連と経済協力協定を結ぶ用意を持っていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 さきに福田総理が中東諸国を訪問した際に、イランでイランの首脳との一連の会談で対ソ方針を説明した中で、日ソ長期経済協力協定の締結に応ずる方針を固めたというふうに伝えられているのですが、これは事実なんでございましょうか。
○井上(一)委員 また、民間レベルで結ぶのだということを予算委員会でも答えていらっしゃるのですよ。さっき外務大臣は、政府間レベルでこのような経済協力協定は結んだことがないのだというふうにお答えになられたのですが、そうでございますか。サウジとは結んでいらっしゃるでしょう。
○井上(一)委員 外務大臣、サウジアラビアとは結んでいらっしゃる。決してこれが初めてじゃないわけなんです。サウジアラビアとは結べてソ連とは結べない、それはどこに結べない理由があるのか。
○井上(一)委員 この協定を結ぶことによって、何かわが国が不利益を受けるとかあるいは不都合なことが起こり得るのですか。
○井上(一)委員 それじゃ、ソ連側から政府間レベルで結ぼう、締結しようと言っても、わが国としてはいまのところは受ける用意はないわけですね。
○井上(一)委員 すべて領土問題を優先していきたいという考え方でございますか。
○井上(一)委員 それじゃ、その問題を解決するために、外務省はどのようなことをしようとしているのか、あるいはその問題解決のためにソ連に対して働きかけをしたのか。
○井上(一)委員 大臣、領土問題が解決するまでは、政府間の経済協力協定の申し込みがあってもいまのところは受ける考えはないのだ、それは片側では民間レベルでスムーズにいっているんだ、こういうようなことは言っているのですよ、答弁の中で。私はもちろん領土問題の解決に全力を投球してもらいた...全文を見る
○井上(一)委員 日ソの関係をより深めるために、私は日本側としての対案ですね、日本側の持つ考えを具体的に具体化したものをソ連に示すべきだ、こう思うのです。いかがですか。
○井上(一)委員 いまの政治日程の中にそれはいつごろをめどに、もうすでに十一月に入れば漁業交渉がなされるわけなんですから、私はできるだけ早い機会にやはりソ連が示した善隣協力条約案にかわるべきわが国の考えを示す必要があるのではないだろうか、こういうふうにも思うのです。いかがですか。
○井上(一)委員 私は冒頭にも申し上げましたように、両国の国民のために、ぜひ日中の条約締結を機会に、新しい友好親善を求めた外交を続けていってほしい、こういう願いは変わりません。また、外務大臣を初め関係各位が御努力をしていただいたことにも、この際その労をねぎらいたいと思います。がし...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問の最後に、日中両国の恒久的な平和とより深い親善を期待して、関係各位の労を改めてここで再度ねぎらって、質問を終えたいと思います。
10月16日第85回国会 衆議院 内閣委員会 第2号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず、私は人勧の問題に触れて人事院の見解を最初に聞きたいのですが、国家公務員が外郭団体に出向した場合に、その国家公務員在職中の号数をかなり上回った号数に位置づけておる、こういう実情であるわけなんです。このことについて人事院総裁としてどういう御見解をお持ちなのか、...全文を見る
○井上(一)委員 大体そういうことが国会の中ではよく言われる答弁のパターンです。  私は、ここで基本的なやっぱり物の考え方、認識の度合いというものを明確にしながら問題の処理に当たっていくということがとりわけ行政についてはぜひ必要である、そういう見地から、総理府の総務長官並びに文...全文を見る
○井上(一)委員 総務長官、あなたはいま「同情」という言葉をお使いになりましたね。実際にそういう気持ちで受けとめていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 総務長官、あなたの誤った認識がきょうの差別を解消することができないのです。あなたは、たしか二月の二十七日だったと思いますが、予算委員会で差別発言をみずからなさっているのです。同情ということそれ自体に潜在的な差別意識、心理的差別意識があるんですよ。わかりますか。そ...全文を見る
○井上(一)委員 長官、いかに差別が暴力であるかということを私は知ってほしい。そして差別というものがいかに生きていく上に重い厚い壁になっているかということをもっともっと身をもって、あなたとかかわり合いのあるものだとして認識をしてほしいから私はこれだけ力説をしているわけです。いかが...全文を見る
○井上(一)委員 「よくわかります」ではまだ満足がいかない、あるいは問題の解決にはならないわけです。そのためにただ部落問題を、同和問題を理解をした、あるいは知識を広めたということだけじゃだめなんです。その問題を解決するために行政はどうあるべきかということを次に考えなければいけない...全文を見る
○井上(一)委員 総務長官、差別をなくするためにどのようなことを行政府は考えるか。もっと端的なことを言えば、差別のない社会があれば、そういう社会になれば別に何の法律も要らぬでしょう。差別をなくするために同対審答申の精神にのっとって特別措置法がつくられたんでしょう。いま現在あなたは...全文を見る
○井上(一)委員 それを直すためにこの法律というか、制度というものの必要性ということはわかりますね。
○井上(一)委員 なぜ必要かということです。なぜいま必要なんですか。
○井上(一)委員 総務長官、そこには差別があるから必要なのですよ。わかりますね。もう端的に、どうですか、差別があるから必要なのでしょう。おっしゃってください、イエスかノーかで。
○井上(一)委員 いや私の言っていることにお答えくださいよ。そこに差別があるからこの法律が必要だ、こういうことなのです。どうなんですか。
○井上(一)委員 私は、「法律がなくても」云々というくだりについてはもっと詰めた質問をしたいんです。いわゆる特別措置法を制定する同和対策審議会の答申の精神というものをあなたは十分御認識になっていらっしゃらない。私は、法律ということ、この制度というものが差別があるから必要であるとい...全文を見る
○井上(一)委員 法律が必要である。それは、私はくどいんですけれども、もう一度どうしてもここを明確にしておきたいのです。差別があるから必要である、差別の実態というものを認識しているからこの法律が必要である、私の考えはこういうことなんです。どっちなんですか。
○井上(一)委員 それじゃ、生活環境の改善を図る、そのために必要である。生活環境の改善というものは、私は、平たく言えば何も差別を受けている地域だけには限定しない。長い差別を受けているその集落以外にも生活環境を改善しなければいけないところもあるでしょう。しかし、特措法というものは差...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっと総務長官、あなたの答弁は不謹慎だ、私はまじめに質問しているんだ。何を引き出すとか引き出さないとか……。  本来差別がなければ必要のない法律ですよ。差別の実態がなければこの法律は必要ないんだ。私は好きこのんでこの法律をこうしなさい、ああしなさいと言ってい...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっと後ろから言いなさんな。総務長官の本心というか、あなたのお考えをじかに聞かしていただく方がいいのです。  必要であるということは差別があるということを認められた、実態も承知した、こういうことです。だから、私がそういう認識に立ってよろしいですか。
○井上(一)委員 総務長官、あなたはまだまだ不勉強だ。いま私が朗読した差別の苦しみ、怒りというものにあなたはまだ同化されておらない。非常に残念だとぼくは思う。しかし、これは機会がありますし、本当にあなたの考え方というものについては、やっぱりもっともっと――後ろに座って、いま長官の...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ文部大臣、来年で切れようとしているのですけれども、稻村総務長官は必要だとおっしゃっているのですよ。文部大臣は、まだ差別が解消されてない、完全に部落の解放がなされていない、同和教育なんかで現地も十分御認識だろうし、深い見識を持っていらっしゃると思うので、文...全文を見る
○井上(一)委員 わかりました。  文部大臣、私は、二年だとか三年だとか五年だとか期限を切ること自体にも非常にこれはいろいろな問題があるわけなんです。私は、一つのめどだ、できれば五年以内にそういう差別を全くなくするんだという行政の主体的な目標だと思うのです。この前時限立法を十年...全文を見る
○井上(一)委員 稻村総務長官、文部大臣は同和教育を通して差別のない社会をつくるために最大の努力をする、こういうことでございます。そういうことで差別をなくする、そしてこの制度が当面、基本的には差別がなくなるまでこの法律は、好まないけれども私は必要とするのではないだろうか。決して好...全文を見る
○井上(一)委員 政府として、担当大臣として、私はここで、小委員会で論議は尽くされて当然だろうと思うのですよ。行政府としては何年で全く差別を解消できる、五年でできるのか、三年でできるのか、二年でできるのか、あるいは半年でできるのか、現実的な物理的な問題も考えた中で、常識的な判断を...全文を見る
○井上(一)委員 党の中で行政府の責任者として明確に申し上げられた、非常に結構だと思います。だから、あえて国会のこの審議の場で、ひとつ今度は私の質問に答えて、行政府の責任者としてのお考えをここで披瀝していただきたい。
○井上(一)委員 いや、もう深く追いませんが、先ほどあなたは行政府の責任者として自民党の首脳に話をしてきた、こういうことなんです。自民党の首脳に話をすること、行政府の責任者としてならば、国会の質疑の場で明確にすべきなんですよ、一党人あるいは一国会議員としてというプライベートであっ...全文を見る
○井上(一)委員 最後にもう一点。この特別措置法というものは、ただ被差別部落の国民を対象にしたということでとらえられたら誤りですよということです。それは日本国民全体の問題としてとらえなければいけない。このことで私は、総務長官は全くそのとおりだ、これもまた私の指摘のとおりだとおっし...全文を見る
○井上(一)委員 最後に総務長官、あなたはいままで誤った認識を持ち、差別に対する強い怒りというもの、そして重い苦しみというものを十分に御認識を持っていらっしゃらなかった。そのためにも今回は勇気ある判断、決断、あなたのた政治家としての、あるいは大臣としての本当に花道じゃないかと私は...全文を見る
10月17日第85回国会 衆議院 内閣委員会同和対策に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○井上(一)小委員 文部省の方にお尋ねをいたします。  差別をなくするために、いわゆる基本的人権を守るんだという同和教育を推進されているわけですが、このことは何年で完全に全うできるのだ、そういう時間的なものでは私はないと思うのですよ。一生涯かけてでも、あるいはいつどんなときにで...全文を見る
○井上(一)小委員 まさにそのとおりだと思うのです。差別が存在する限り同和教育は推進していかなければならない。いま論議になっている、時限立法ではあるけれども差別をなくするための、いろいろと議論のあるこの法律、その見地からいけば年限をここに持ち込むということは基本的に誤った考え方だ...全文を見る
○井上(一)小委員 縮めて言えば差別がある限りこの法律は必要である、差別がなくなることによってこの法律は必要がなくなる、こういうことなんです。もちろん私はあなたから強い考えを聞かせていただきたいけれども、私の意見に対して同意されるのか、いや、この点は文部省の考えは違うのだという部...全文を見る
○井上(一)小委員 もちろん一般法でも補足的に、あるいは相乗した中で必要なものを埋めていかれているという現実はそれは私も認識しておるし、それはそれなりの一定の評価をしたいと思うのです。でも文部省としては、くどいようですけれども、時限で切られるということには基本的には賛成でないとい...全文を見る
○井上(一)小委員 あなた方の気持ちというものは私は十分理解できますし、全くそのとおりだ、差別がある限り、法律でもってその差別がなくなるように行政というものは主体的に取り組んでいくべきであります。ひとつそういう点についてはあなた方の意思が十分反映できるように努力をしてください。こ...全文を見る
○井上(一)小委員 私は、基本的な認識として、差別をなくするためには、どうしてもそれをなくするための行政の主体的な取り組みができるような法律、制度というものが必要である、こういうことです。そういうものを時限的に切っていくことについては、あるいは短い期間でやることは、行政それ自身が...全文を見る
10月20日第85回国会 衆議院 外務委員会 第4号
議事録を見る
○井上(一)委員 現在の小麦協定について台湾はどうなっているのか、まずお聞きをいたしたいと思います。
○井上(一)委員 そのような経緯で台湾が小麦協定から脱退した。その後、いわゆる中華人民共和国は小麦協定に参加をしていないわけですけれども、どういう理由によるものと政府は考えていらっしゃるのか、またその見通しをどういうふうにお持ちでいらっしゃるのか。
○井上(一)委員 中国がこの小麦協定に加入していない。まあ中国自体の判断の問題ですけれども、わが国として中国が小麦協定に加入するように何らかの働きかけをするつもりがあるのかどうか。
○井上(一)委員 新協定をつくるための会議が開かれているわけでありますけれども、その進捗状況は一体どうなっているのでしょうか。
○井上(一)委員 この会議においては、備蓄について検討をされていると聞き及んでいるのですが、そのとおりですか。
○井上(一)委員 わが国の規模というか、わが国の方針はどれくらいなんですか。アメリカは三千万トンである……
○井上(一)委員 ここで私は農林省にお尋ねをしたいのですけれども、現在わが国の余剰米は幾らあるのか、あるいはそれはわが国の消費量の約何%くらいに当たるのか、この点についてまずお尋ねをいたします。
○井上(一)委員 農林省は余剰米の処理については十分検討されていることと思うわけですけれども、どのようなことを検討なさっていらっしゃるのか、お伺いをしたいと思います。
○井上(一)委員 日本では米が余って困っている。そしてまた、一方では非常に食糧に困っている、苦しんでいる国があるわけなのです。日本の米をこれらの国々に援助したらどうだろうか、むしろ援助したらよいではないかという考え方は、私はきわめて自然のことだと思うのです。このことについて政府は...全文を見る
○井上(一)委員 いま大臣からお答えがありましたけれども、考え方としてはごく自然な考え方を私は申し上げたわけです。そして、ベトナムの食糧援助について触れられました。一億円の援助をした。しかし私は、国際価格の問題もありますけれども、日本の余剰米をいかに有効に役立つように図っていくか...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、この援助の問題については政府部内で前向きに取り組んでおるというふうに理解をしてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 そこで、次に、昭和四十三年度から四十五年にかけて、韓国及びパキスタンに米を現物貸付方式で援助をしたわけなんです。この現物貸し付けの米が、十年据え置きですから、五十四年度から二十年間に現物の米が返還されてくるわけです。そのように、いまですら余剰米の処理に困っておる...全文を見る
○井上(一)委員 これはもう五十四年度から返還をされるということは決まっているのです。これから検討するということじゃなく、いま検討しなければいけない問題ですし、もう検討されていなければいけない問題なんです。だからもっと具体的に、一部伝えられるところによると、わが国は余剰米で大変問...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、少し分野が違うかもわかりませんけれども、いまの答弁だけでは本当はすっきりしないわけなんです。私は、韓国と交渉してお金で返してもらい、そのお金を米に困っておる東南アジア諸国に援助して、そしてそのお金が韓国の米をまた買うんだという、こういう三国かお互いに潤...全文を見る
○井上(一)委員 いま外務大臣は私の考えというか、私の意見というものはよくわかる、理解はする、しかし所管でない、ごもっともだと思います。私は主管の農林省にいま一度明確なお答えをいただくまで、この問題については質問を留保しておきます。
○井上(一)委員 先ほど留保した質問に対して、農林省の方からここで改めて明快にお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 私は、現物での海外経済援助方式こそ真の、本当に相手国にとって喜んでもらえる援助方式だと思うのです。だから現物貸付方式というこの援助方法については今後検討を加えなければいけないのではないだろうか、こういうふうに思っておるのです。そのこともあわせて強く要望して質問を...全文を見る
12月20日第86回国会 衆議院 外務委員会 第2号
議事録を見る
○井上(一)委員 まず私は外務大臣にお伺いしたいと思うのですが、経済大国と自負しておるわが国が、ロッキードに続いてまたもダグラスで不正取引が起こった。非常に残念である。大臣、いかがですか、今回の問題についての御心境を……。
○井上(一)委員 SECから入手された資料であるということはお認めになるわけですね。
○井上(一)委員 外務大臣、積極的にその疑いを晴らしていこう、明確にしていこう、あるいはその疑いを追及して、不正なことを今後二度と繰り返さないように、わが国の方針として明確に出していこうというお考えはお持ちですか。
○井上(一)委員 願いつつという、本当に私も願いたいわけですけれども、私の持っているあるいは収集した情報の中では、私なりには断定せざるを得ない、非常に残念なことだ。  そこで、これから質問をいたします。  政府が入手された資料の中で、民間機は当然入っているわけですけれども、軍...全文を見る
○井上(一)委員 軍用機はその中に入っていない。私はここで二つに分けたらいいと思うのです。百八十万ドルのリベートはリベートとして、これは軍用機の関連分じゃないと私は思っているわけです。これは民間の航空機に関連したもののリベートが百八十万ドルである。軍用機のものはさらにほかにあると...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、その辺を確めるということについては努力をなさったのでしょうか。
○井上(一)委員 現在までのMOUの状態はどうなっているのでしょうか。
○井上(一)委員 軍用機購入のMOU、メモランダム・オブ・アンダースタンディング。
○井上(一)委員 現状は、現在までどうなっているのですかというのです。実情、現状はどうなっているのですか。取り決めをされたということは、それ以後どうなっているのですか。
○井上(一)委員 もう少し詳しく私はお答えをいただきたいのですよ。だから、もしMOUの写しを後で資料として出していただけるならばそれで結構だし、もし時間的に、あるいはその他の理由で遅くなるようであれば、その間に不正があった、あるいは今回のように不正がある疑いが強いという場合には、...全文を見る
○井上(一)委員 そこなんですよ。非常に莫大な国家予算を投入してこれの購入に当たったわけです。あなた方はいまここで不正はないと信じたい、私もそう信じたいのだけれども、いろいろな客観情勢をとらえていく中で、やはり疑いがそこにあるというふうに私は判断をしているわけなんです。その場合に...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、私の質問をしている趣旨が事務当局には十分理解がされていない。やはり大平新内閣で唯一の留任大物大臣でいらっしゃいます――私は、外務省はもちろんですけれども、政府としてもやはり疑いを晴らしていこうという努力をする必要がある、こういうふうに思います。まず、そ...全文を見る
○井上(一)委員 いまMOUの問題一つをとらえても十分な認識がなされていないし、私から言わせるならば、全くもって的を外れた答弁なんですよ。限られた時間で、このことについてはもっと質問を続けたいのですけれども、後のことがあるのです。だから不正があれば、そういうことが発覚すれば、国際...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、もう一つ確認の意味で。  私は不正があれば、不正は不正として刑事的な問題に発展すれば、それはそれなりの司法の裁きがあるであろう。しかし私がここで強調したいのは、そういう政府間での取り決めがあったにしても、そういうことが介入をしたという事実をもって、私はこ...全文を見る
○井上(一)委員 具体的にいろいろな手段というお答えがあったのですけれども、いまお考えの中ではどのような行動をとろうとなさっていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 端的に、外務省は、あるいは政府は軍用機に不正はないというふうに御判断をなさっていらっしゃるのか、あるとまでもいかなくても疑惑があるということも可能だ、あるいはそれぐらいの線まで調べなければ、どうもこれは調べる必要があるぞくらいのお考えを持っていらっしゃるのか、い...全文を見る
○井上(一)委員 私は軍用機も含まれておる、そしてそのことについて十分早い調査を強く政府に要求しておきます。  それから、一人の独立したコンサルタントが、後で追加五万ドルが入って十万ドルを受け取ったということがSECに報告されているのです。これはお認めになられますね。
○井上(一)委員 私は、当初の一万五千ドルを言い忘れましたが、合計十一万五千ドル受け取った一人の独立したコンサルタントがあるということをお認めになりますねということです。もう文章は読まなくても結構ですから、それはおわかりになりますね。
○井上(一)委員 受け取った事実を承知している。端的に、その人は三井物産に関係のある人ではないでしょうか。
○井上(一)委員 その氏名をあなた方は知ろうという努力はなさいましたか。
○井上(一)委員 外務大臣、これだけ疑惑があるという現状の中で、知ろうとする努力を私は当然してしかるべきではないか、こう思うのです。そこに明らかに外務省の、政府の取り組む姿勢が私はあらわされてくると思うのです。外務大臣、いかがですか。
○井上(一)委員 まず金銭が授受されたという事実が明確になったわけです。それが不正であるか不正でないかは後のことだと思います。しかし、金銭を授受したという特定の人物はわかるわけです。そうでしょう、大臣。金銭が授受されたという事実が明確なんです。その金銭の授受を不正だとはいまここで...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、あなたは一歩先んじて、そのコンサルタントからだれかに渡した、政府高官かあるいは政治家か、だれかに渡した、しかしそこまではわからない。私はそこまでいま尋ねてないのです。ダグラスがいわゆるコンサルタント料として十一万五千ドルを渡した人材がここにあるわけです...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことで、私は知ろうとする努力をどんな形に、たとえば政府として取り組むのか。あるいは外務省として外交ルートで取り組むのか。あるいは別途三者合同、関係省庁の合同の機関で取り組むのか別として、アメリカ政府あるいは関係機関にそういう努力をしますか。努力をするとお...全文を見る
○井上(一)委員 今日の段階で知ろうとする努力を――さっきは知ろうとする努力をしますとお答えになっているのですよ。知ろうとする努力をしよう。それで、どういう形で努力をするのだということを尋ねたわけです。大臣はいまのお答えでは、いまの現段階では知ろうとする努力は必要はないとお考えに...全文を見る
○井上(一)委員 私がさっきも言ったように、大平新内閣が巷間ロッキード隠しだとかいろいろなことで誤まった認識を国民に植えつけている部分があるのですよ。だから今回のこのダグラスの問題については、先ほども申し上げたように唯一の留任された園田外務大臣としてはやはりすっきりとはっきりとし...全文を見る
○井上(一)委員 だからこそ私はもう一度お尋ねしたい。そのための努力をする形をひとつつくろうじゃないか。私は私なりの調査でその人物と思われる名前は浮かんでおります。しかし、やはり政府自身が政府自身の強い、清潔な姿勢を示すことによって、私どもも十分協力することにやぶさかでない。あえ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、私はやはりもっとすっきりとした姿勢を打ち出すべきであると思う。非常にむずかしいだろうと思います。大変御苦労だと思います。しかし、やはり日中をなし遂げられた園田外務大臣に対する国民の期待が大きいだけに、私はこれを強く訴えているわけです。私の資料を下さいと...全文を見る
○井上(一)委員 それはMOUも含めてですね。
○井上(一)委員 外務大臣、お聞きのとおりです。政府はそれしか持ってないのですか。
○井上(一)委員 私は政府はと言っているのです。このことに余り議論したくないのですけれども、持っている資料を皆出して、一日も早く明らかにしていくべきだ。この問題についてはいずれ時間をたっぷりとかけて論議をしなければいけない。ともあれ、私は自分なりに推測して悪いのですけれども、政府...全文を見る
○井上(一)委員 では、今日はその実現の見通しはお持ちなんでしょうか。
○井上(一)委員 時間が来ましたので、さらに強い平和外交、日本の自主的平和外交を推し進めていくという基本的な原則に立って努力をしていただきたいと要望して、質問を終えます。