井上一成

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井上一成の1979年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月09日第87回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○井上(一)委員 まず、大平総理大臣にお尋ねをしたいと思います。  今回の航空機の購入問題で大変話題の人となっている、いわゆる日商岩井と密約を交わしたハリー・カーン氏をあなたは御存じでしょうか。
○井上(一)委員 実は私は一月の五日と九日にハリー・カーンさんに会ったのですよ。ハリー・カーンさんの事務所には、片面に岸元総理の色紙が二枚掲げられ、片面には勲三等瑞宝章の賞状が飾られておったわけです。当時あなたが外務大臣として御推薦になられたと私は聞き及んでいるのですが、いかがで...全文を見る
○井上(一)委員 外務省が推薦をされたハリー・カーンさんのお人柄なりあるいはその功績について、あなたは何らお聞き及びではないのですか。
○井上(一)委員 限られた時間で数多くの質問をしたいと思いますので、できるだけわかりやすくお答えをいただければ非常にありがたいと思います。  私の方から逆に、ハリー・カーンさんは、GHQの働きかけによって、経済集中排除法というものの適用を阻止することに貢献があったということで、...全文を見る
○井上(一)委員 私は無礼であるかどうかということを尋ねているのです。外務大臣、ここで私はあえてお尋ねをしたいのですが、外交上の問題として、こういう場合には何らかのわが国としても記録というものを私は置くべきだ、こういうふうに思うのです。一言で結構です。無責任とまでは申し上げません...全文を見る
○井上(一)委員 さて、今回のこの航空機問題で大平総理は、政治生命をかけてその疑惑解明をするのだということを申されております。また法務大臣も、徹底的に究明するという姿勢を明らかにされているわけです。私はこの表現について、このことについては一定のそれなりの評価をしたい、こういうふう...全文を見る
○井上(一)委員 私は、大使館の役割りというものの中に、こんな問題が起きれば当然いち早くそれに対応する、そのための一つの方法として、いま私があえて名前を申し上げた関係者に接触するというのは当然の役割りだと思うのです。この点については、外務大臣、大変恐れ入りますが、大臣からひとつお...全文を見る
○井上(一)委員 私は、事情を聞くということを、捜査というそういう観点から申し上げているのじゃないわけで、やはり事情を聞くという意味から当然接触をされてしかるべきだ、こういうふうに私は思うわけなんです。さらに、今後そういう人たちと接触をして、よく事情を聞いて、その聞かれた事情を国...全文を見る
○井上(一)委員 法務大臣に私は少しここで角度を変えてお聞きしたいのですが、ロッキード事件のときには非常に厳しいようであったけれども嘱託尋問というものが行われたわけなんですね。今回私には、カーン氏もチータム氏も日本へ立ち寄りたいということを話をいたしておりますけれども、もしその来...全文を見る
○井上(一)委員 大平総理大臣、一言で結構ですから、いまの答弁、忠実に政府の考えとして私は受けとめておきたいと思うのですが、よろしゅうございますね。
○井上(一)委員 国外の関係者にはよくわかりました、政府の姿勢が。私は、それと同時に国内居住者、いわゆる先ほど触れました日本側の関係者についてはすでに事情聴取をなされたのかどうか、あるいは今後その事情聴取を何らかの形で行う意思を持っていらっしゃるかどうか、まずこれを聞いておきたい...全文を見る
○井上(一)委員 いま私が触れた中で、どなたとどなたにすでに事情をお聞きになられましたか。
○井上(一)委員 私はここで日商岩井とカーン氏との深いつながりを一つ指摘をしておきたいと思うのです。ここにカーン氏が発行しているフォーリン・レポーツという一つの情報誌があるわけなんです。ハリー・カーン氏は私に対して、航空機のコンサルタントは以前はしておったけれども現在はしてない、...全文を見る
○井上(一)委員 私は、やはりこの問題をしっかりと政府当局は認識をしてもらいたい。たまたまこの契約が結ばれたのが五十一年ごろですね。三年前だ。日商がいわゆるハリー・カーン氏との密約を解除したという、日商側の言い分ですよ、日商が解約をしたというのは三年前なんです。私は、この時期が一...全文を見る
○井上(一)委員 私は、事実関係を明確にすることがやはりこの際非常に大事だという観点から、質問をさらに続けます。  日商岩井は、五十一年度ボーイングの輸入に関して得たいわゆる不正所得、不正所得という表現が的確であるかどうかわかりませんが、すでに一月三十一日に指摘をされた百五万ド...全文を見る
○井上(一)委員 私は、いまのお答え、ぜひそのとおり徹底的に究明をしていただきたい。大蔵省も大変でしょうけれども、この関係書類はすでに検察当局の方に押収されていると思うのですよ。ここで検察当局、いわゆる司法当局も、いまの私の一連の質問の中での流れを十分理解して、この点についての徹...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私の調査の中では、日商岩井は五十二年度の単年度で多額の申告漏れ、いわゆるわれわれが言う脱税があるというふうにつかんでおるわけであります。事実かどうか。そして事実であるならば、どれほどの脱税を日商岩井はしておったか。
○井上(一)委員 普通調査でこんなに多額の脱税が明らかになるわけなんです。強制捜査の中でも本当に悪質に値するケースだと私は思うのです。これは検察当局も今回のいわゆる資金の流れというものに深い関係があるということを十分理解していただいて、先ほどの御答弁のように徹底的に究明をしていた...全文を見る
○井上(一)委員 もう一点、私はここで日商岩井の島田さんの自殺の件について触れておきたいと思います。  私は、亡くなられた島田さんに対しては心からその冥福を祈りたい、こう思います。島田さんが「日商岩井の社員の皆さんへ」という形の中で遺書を書かれておりました。「男は堂々とあるべき...全文を見る
○井上(一)委員 すでに検察当局の方で過去十年に及ぶ月別人名簿が押収されておるわけであります。私は、いろいろな意味から日商岩井の人間関係というものを十分承知をしなさい、こういうことなんです。  大平総理、さっき法務大臣が言われた、政治の中での倫理観という話がありましたけれども、...全文を見る
○井上(一)委員 最後に一つ、防衛庁長官にお尋ねをします。  FMS取引、いわゆる政府間ベースの場合は報酬は支払わないのだ、そしてとりわけE2Cに関するグラマン社と日商岩井との代理店契約については、防衛庁はFMSの形態をとるから報酬は支払わないのだ、こういうふうに言っていらっし...全文を見る
○井上(一)委員 日商岩井とグラマンとの代理店契約のどの項を指して一切のコミッションは支払わないというふうにおっしゃるのですか。
○井上(一)委員 防衛庁長官、大変失礼ですけれども、私は、しっかりとレクチュアを受けられた方がいいんじゃないかと思います。あなたはさっきから、FMSの場合は完全にコミッションは入らないのだということを再三再四御答弁なさっているのです。FMSの場合でもコミッションを支払うことが許さ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに詳しくお聞きをしたいのですが、あとは大出委員に譲りまして、とりあえずこれで私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
02月20日第87回国会 衆議院 外務委員会 第2号
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○井上(一)委員 私が外務大臣にまずお伺いいたしたいのは、今回の中国、ベトナムの問題については大変残念なことだと思うのです。それで、中国のとった行動それ自体を覇権行為だという認識に立たざるを得ないような私自身の気持ちなのですが、外務大臣、いかがですか。
○井上(一)委員 外務大臣、決断というものが必要なのですよ。中国はみずからのその行動を是とし、ベトナムはベトナムでそれに対応した見解を持っておるわけなのです。わが国の外務省はあるいは日本政府は、今回の中国の行動に対してこれをどういうふうに位置づけておるのか。いま言うことがどうだこ...全文を見る
○井上(一)委員 中国の人民とわが国の国民との友好を私は切に願い、かつまたそのことについてはずっと子々孫々に至るまでその友好を強めていかなければいけないことは当然であるわけなのですが、今回の中国の行為は非常に理解に苦しむ。日中条約を締結した折に、覇権を求めないのだというお互いの意...全文を見る
○井上(一)委員 だから、私は日本独自の判断として、今回の行動を覇権的行為だと私なりには判断しているのですが、いかがですかということを言っているのですよ。平和的解決を求めるというのは百も承知だし、私もそう願っておるわけなのです。しかし、その行動がどういうふうに映っているのかという...全文を見る
○井上(一)委員 何をなすべきか、あるいはじっと黙って、あるいは何も言わないことが平和的解決に役立つのだという外務大臣の苦しい答弁なんですけれども、私は、日本の考えというものをもっと明確に打ち出していくべきだ、それが中国に対する友好の証左だ、こういうふうに思っているのです。この点...全文を見る
○井上(一)委員 各種の情報、防衛庁は防衛庁なりの独自の調査がなされたわけなんですね。私は、外務省としてはアメリカから、平たく言えば米軍が入手している情報をすでにもう受けている、こういうふうに判断しているのです。いかがですか。
○井上(一)委員 それじゃ情報源は別として、日米安保条約という形の中で当然アメリカからそういう情報提供を受けてしかるべきじゃないかと私は思うのですよ。当然だ。私自身は日米安保条約については多くの疑問を持っておりますけれども、アメリカから受けることが日米安保条約の中での一つの取り決...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、その決議を受けて外務省は何をなされたのですか。
○井上(一)委員 具体的にこういう形がとられたら、当然、院の決議がなされていくわけなのですが、それは手順として一定の時間がかかるかもわかりませんが、外務省としてもうすでに、こういうことをソ連に申し入れをしたいのだとかあるいはこういうことを考えているのだという一つの何か腹案というの...全文を見る
○井上(一)委員 私は、日本の自主的な外交が何か非常に薄らぎつつあると思うのです。カーター大統領から大平総理に親書が参っております。参っておりますね。私、親書の中身についてはここで尋ねようと思いません。なぜ親書が来たのか。外務大臣、なぜあなたは積極的に大平総理に訪米を促さなければ...全文を見る
○井上(一)委員 時間がありませんので、私は最後にもう一点、外務省並びに関係省に、私が予算審議の中で航空機の導入に絡む問題で質問をいたしております。とりわけ中近東における淡水化プロジェクトのミスター・ハリー・カーンとの契約は擬装である、航空機隠しであるということを指摘しております...全文を見る
○井上(一)委員 ぜひ淡水化プロジェクトに関する資料を私に提出していただきたいと思います。  それから法務省に、これに関連して三井物産関係者から事情聴取をされたことがあるのかどうか、この一点を聞いて私の質問を終えます。
02月27日第87回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号
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○井上(一)分科員 私は、何物にもかえることのできないとうといものは人の命でありますということをまず冒頭に申し上げたいわけであります。そして、そのとうとい人の命を守ることの施策、これこそまた何物にも増して大切であり、かつまたより優先すべき施策であろうか、こういうふうに考えるわけで...全文を見る
○井上(一)分科員 五十二年七月六日に出されて、五十三年五月九日に一部改正をされている厚生省の医務局の「救急医療対策事業実施要綱」というのがあるわけなんですね。この九ページには、いわゆる一次、二次の医療施設及び患者の搬送機関との円滑な連帯体制を前提にして、救命救急センターの確保を...全文を見る
○井上(一)分科員 逆に言えば、一次での初期診療なりあるいは選別、そして二次の体制の十分でないところで三次の施設をつくっても、実質的にはすべての機能を果たしているということは言えないと思うのです。むしろ、やはり一次、二次の医療施設が完備された中で三次の施設が有効かつ機能的にその役...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで、具体的にお聞きをしたいと思います。  厚生省としては、大阪府下の状態についてどういうふうに現状を御認識になっていらっしゃるのか、まずお伺いをいたします。
○井上(一)分科員 局長、私からこういうことを申し上げるのはどうかと思うのですけれども、もう少し大阪府下全体の実情というものをあなた自身で御認識になる機会を持っていただきたい。とりわけ大阪府北部、俗に三島地区というブロックでは、すでに一次の初期診療施設が十分に設置されておる。もち...全文を見る
○井上(一)分科員 ぜひ実情をお調べ願って、早急にその建設に着手していただくように強く要望をいたしておきます。  次に、私は何らかの形でハンディを背負った人人に対する手だて、施策というものが少し不十分であるというか、少しというよりはむしろ全く不十分であるという表現を使いたいわけ...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣に、私は法律上残してあるのだという、そのこともいまの問題としては決してそれをどうだという考えはないのですけれども、もっと明確に法律を制定すべきだ。法の整備がおくれておるから、予算についても十分でないし、あるいはそういう人たちに対して手厚い施策が全く講じられ...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、隔離した中で、とかいうのじゃないのです。一日も早く社会復帰ができるような、あるいは在宅で、本当にその子のため、その人のためなのかどうか、そこは十分考えなければいけないのですよ。  大臣、それからもう一点、私は、児から者になる、いわゆる子供から大人にかわ...全文を見る
○井上(一)分科員 時間がありませんので、もっとこの問題については大臣にお願いをしたいと思うのですが、いまのお答えは、法の改正も含めて十分な取り組みをしていきたい、改正ということが十分でなければ、法を充足して十分な手だてをしていくというふうに私は理解したいと思います。  さらに...全文を見る
○井上(一)分科員 最後にもう一点、私は老人福祉について、老人対策についてお尋ねをいたします。  老人福祉については、年金のこと等もありまして、お尋ねしたいことはいろいろとたくさんあるわけでありますが、ここでひとつ老人に対する住宅対策のお考えを聞きたいと思うのです。具体的には、...全文を見る
○井上(一)分科員 終わります。ありがとうございました。
02月28日第87回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○井上(一)委員 まず私は外務大臣に、大変残念な状態が続いているベトナムと中国の現状の戦闘の状態の御認識について、外務省としてどう把握していらっしゃるか、お伺いをいたします。
○井上(一)委員 いまのお答えで、大規模な戦闘に発展する可能性がある、ここ数日がその山である、私は非常にそれを憂えるわけであります。  そこで、当初鄧小平副主席は、限定的な戦闘である、制裁という表現も使われておりましたけれども、長期化をしないのだ、拡大をしない、こういう三つの原...全文を見る
○井上(一)委員 ベトナム領内への直接侵攻に当たっている中国側の兵力は何個師団程度だと外務省は把握していらっしゃいますか。
○井上(一)委員 そこで、私はこれは防衛庁にもお聞きをしたいのですけれども、一時的である、いわゆる長期化をしないという一つの柱、それから限定的なものである、こういうふうに鄧小平氏が言われておる。大臣は、ここ二、三日が山であり、大規模に発展する可能性がそこにあるという当初の御認識を...全文を見る
○井上(一)委員 私は、あえて防衛庁長官の出席をここで要求しておったわけなんです。基盤的防衛力構想というものによりますと、やはり十個師団以上というのは大規模侵略だということを定義づけているのですよ。そうでしょう。十個師団以上というものは大規模侵略だという定義があるのじゃないか、こ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣が御懸念をなさっていらっしゃるように、常識的な判断からして、現状は、当初報じられておったように限定的な、一時的な戦闘ではないという認識を持たざるを得ないわけなんですね。大規模ないわゆる状態であるということなのです。この点について、冒頭にも触れられておりま...全文を見る
○井上(一)委員 まず私がここで確認をしたかったのは、決して一時的、限定的な現状でないということなんですよ。決して大規模な戦闘に入ることを望むわけじゃないし、一日も早い平和的解決を望むということは、私自身もその気持ちは十分でありますし、外務大臣もそれを再三繰り返されているわけなの...全文を見る
○井上(一)委員 私は、当初新華社が報道していた状態から、あるいは前回の外務委員会で余り時間がなかったので深く御質問を申し上げることはできなかったのですけれども、楽観的と申し上げるのは当てはまるかどうかわかりませんが、やはり非常に厳しい状況になりつつあるということを指摘したいわけ...全文を見る
○井上(一)委員 御心配をなさっていらっしゃる、大変御心労だと思います。不測の事態の発生を未然に防ぐためにも、一日も早い平和的解決を私も望みたいということであります。  さらに、今回のいま申し上げた状態自身を少し冷静に、ひとつ現状、現実をありのままにとらえてみたい。  そこで...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、去年の八月十八日の当外務委員会で大臣は、力をもって国を動かすは覇道という、国が他国の意思に反して自己の意思を押しつける行為、このことをもって覇権という、こういうお答えをなさっていらっしゃるわけなのです。ぼくは当然だと思うのです。今回のベトナムの行為は行...全文を見る
○井上(一)委員 少なくともそういうお答えしかいただけないだろうとは予想しておったのです。しかし、本当はもっと大臣のあるいは日本国政府の見解というものをやはり明確にする必要があるのじゃないでしょうか。それが自主的な日本の平和外交を貫くのだという意思表示にもなると思うのです。安保理...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、ちょっと答弁の中でおかしいのじゃないですか。一方に加担するとか加担しないとか、加担するから覇権を言える、覇権を言えない、そんなのじゃないのですよ。だれがやっても覇権は覇権なのです。そしてどの国であろうとも覇権に反対をするのだ、そういうことをしてはいけな...全文を見る
○井上(一)委員 制裁が制裁を呼び、侵攻が侵攻を引き出してき、そういうことが新たなる戦いに拡大していく。これはやはり過去の歴史を振り返っても、大国主義的、私の考えでは覇権的行為だ、こういうふうに思うわけです。いかなる国といえどもそういう発想で、そういう考え方で事を起こしてはいけな...全文を見る
○井上(一)委員 私はもう時期を遅きに感ずるわけなんですよ、本当は。考えている、考えている、やります、やりますと言っている間に済んでしまうわけですわ。あるいは済んでしまうというのは、出おくれてしまうと事が重大な方向にいってしまうか、いわゆる日本の出る幕がなくなってしまうということ...全文を見る
○井上(一)委員 けんかの中に割って入るぐらいの元気さ、勇気さ、正義感あるいは平和主義に徹するのだという、そういう心がけがなければ、これは全く絵にかいたもちというか、表現は悪いけれども、空念仏ですわ。そんなことは、大臣、やめておきなはれ。それなら、いや、しばらく静観しております、...全文を見る
○井上(一)委員 国連に加盟をしている国は、少なくともそのガイドライン、それに沿った行動、その精神を尊重するということは当然であります。もしそういう精神を尊重しないというなら、これはおかしなぐあいであるし、国連という一つの組織が疑われるわけであります。  また戻りますけれども、...全文を見る
○井上(一)委員 私は、侵略を決める、決めない、それが侵略行為であるかどうかということについて尋ねているのじゃない。それはおいておきましょうと言ったわけです。侵略の定義というものを聞いているわけです。時間がないから、もっと私の尋ねているものに答えてくれなければいけない。もう一度答...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がないので、私は、侵略があってそれを阻止するために自衛権、そして、そういうことで武力をもって他国に自国の意思をというくだり、いろいろ覇権と侵略の連係的な質問をさっきからしでいるわけなのです。私の見解では、まさにベトナムはカンボジアに対する侵略という表現が...全文を見る
○井上(一)委員 さらに外務大臣に、日中平和条約締結の折にもいろいろ話題になったわけですけれども、中ソの友好同盟条約というものがあるわけですね。まだ存在しているわけです。これは相互間の不可侵条約的性格を持っている、私はこういうふうに理解をして、この三月が一応廃棄通告を、三月三十一...全文を見る
○井上(一)委員 不測の事態は起こり得ないであろうというお考えでしょうか、ちょっと最後聞き一漏らしたのですが。
○井上(一)委員 私はその考えもまた非常に甘いのじゃないだろうかと思うのです。中越戦闘のこの情勢というものをとらえる中で、日中平和条約を結んだ状態と今日の状態は、やはりアジアにおける情勢が変化している。そして、条約の当事国で相手国である中国の国際的な情勢というものも変化している。...全文を見る
○井上(一)委員 最後に一点、日中の経済協力についてきょうの各紙にすでに報道されているわけなのです。大型プラント輸出についての一応留保ということが報じられておるわけです。外務省の経済協力局が把握している今日の日中間における経済協力の状況あるいは今後の見通し等もあわせて、ひとつ詳し...全文を見る
○井上(一)委員 総額的に金額でどれくらいになるのでしょうか。
○井上(一)委員 海外経済協力基金による直接借款との絡みには影響するでしょうか。
02月28日第87回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第2号
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○井上(一)分科員 私は、まず大阪圏の交通体系について少し質問をいたしたいと思います。  大阪の城東貨物線を複線にし電化をして客車運行をするという、いわゆる国鉄大阪外環状線ですね、このことについては、昨年のたしか十一月九日だったと思いますが、高木国鉄総裁は、五十四年度早々に工事...全文を見る
○井上(一)分科員 もし、よろしかったら大体いつごろをめどに、その作業を進めていらっしゃるのか、年度半ばとか、年度後半とか、そういう形でも結構ですが、いかがでしょうか。
○井上(一)分科員 ちょっとお尋ねをしますが、協議がまとまって後に申請を出されるのですか。協議がまとまらなければ、それは年度内めどということは不可能になるのですか。
○井上(一)分科員 あらかたの国鉄の原案に近いものは、すでにある程度固められているのじゃないですか。全くの白紙という状態で地元関係市町村あるいは関係者に話をおろしているのですか。
○井上(一)分科員 具体的な実施設計を待たなければ申請ができないというのでは私は少しおかしいと思うのです。だから駅の原案もほぼ国鉄なりにまとまり、路線もいま言われるように一期工事としては新大阪から加美までだということであれば、当然国鉄総裁として——きょう私は総裁にお越しをいただく...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで、続いて費用負担という話が出てくるわけです。私自身は一応、原則的なものとして、ここで質問をいたしますので、お答えをいただきたいと思います。  外環状線の新駅設置はすでに腹案があるということです。私は、その腹案をいまここで尋ねようとはいたしません。いわゆ...全文を見る
○井上(一)分科員 もう長い答弁は要らないんですよ。要は路線をつくる、既存の路線を変更する、貨物を客車にするんだ、そこには当然何カ所かの駅は必要になるわけです。それは十カ所であろうが五カ所であろうが、国鉄がここにはこれだけの規模の駅が必要だというものについては、これは当然国鉄がす...全文を見る
○井上(一)分科員 それで私はいいと思うのです。当然そうあるべきだと思うのです。  そこで問題になるのは、いわゆる駅舎改築について、駅舎建造についての地域に寄せる利便さというものも加味されなければいけないわけですけれども、いろいろな事情がそこに重なり合って、いままでに余りにも地...全文を見る
○井上(一)分科員 例外を除いては、すべて私が申し上げたように脱法行為に類すると理解してよろしいですね。
○井上(一)分科員 そこで具体的に、どの駅ということがまだ最終的に決められてない中で、このことについて論議をするのはどうかと思うのですが、一般的に人口の密集地域あるいは通勤通学あらゆる形の中で国鉄がその機能を十分に発揮でき得るというような状態のところに駅舎というものが当然建設され...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで、これは大変具体的な例を出して申しわけないのですが、いままでにいろいろと地元の自治体に対して利用債を引き受けさせておるわけなんです。あらゆるケースがあります。個々のケースについては先ほどから何回も申し上げるように、いろいろな条件によって変わっていくであろ...全文を見る
○井上(一)分科員 自治省に重ねてお聞きしますが、こういう国鉄の利用債の利差補給を地方自治体が行っている、こういうことは地方財政のそういう法の趣旨から見て私自身は妥当でない、こう思っているのですよ。自治省はどういうふうにお考えなのか。やむを得ないのか、あるいは私に近い考えを持って...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで運輸大臣にお尋ねをしたいと思うのですが、地方自治を守るというか地方自治の確立を図るために、国も、それなりの努力をなさっていらっしゃるわけです。こういう実情を十分認識をされると、今後、国鉄に対して、地方自治体の財政を圧迫する、あるいは、いま言う法の趣旨から...全文を見る
○井上(一)分科員 私は大臣にお答えをいただきたかったのですけれども、大臣も同じ考えだというふうに理解をしておきます。大臣、よろしゅうございますね。——いま大臣が、その考えだとうなずかれたわけです。国鉄側としても、決して地方自治体に余分な財政圧迫を及ぼさないように、この計画につい...全文を見る
○井上(一)分科員 地元関係者あるいは関係自治体とも十分協議をして、その実現を一日も早く見られるように特段の努力を、重ねてお願いしておきます。  それから、これは国鉄に少し聞いておきたいのですけれども、いま指摘した外環状線が新大阪駅に乗り継いでいく、そして、それに関連して新大阪...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに私は既存の路線、いわゆる新幹線の問題について一点触れておきたいと思います。  新幹線の大阪鳥飼基地に国鉄の貨物駅を設置する、これは具体的に部分的な工事が着工されているわけです。私は、ここで鉄道の高速性あるいは大量性と自動車の機動性とを結合した協同一貫輸...全文を見る
○井上(一)分科員 最後に、これは少し自治省にかかわる問題かもわかりませんけれども、いわゆる国、いま具体的にこの場では日本国有鉄道の所有する固定資産に対して納付金制度があるわけですね。このことについて、いわゆる法で一定の定めがあるわけでありますけれども、未利用地、それも長期間にわ...全文を見る
○井上(一)分科員 いま自治省の基本的にという見解、私はまさにそのとおりだと思うのです。このことについてはさらにいずれかの機会に質問を続けたいと思います。  以上で私の質問を終えます。
03月01日第87回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第3号
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○井上(一)分科員 私は、義務教育の施設整備について毎回質問を続けてまいったわけであります。     〔主査退席、谷川主査代理着席〕 今回も、とりわけ義務教育施設整備、学校教育に必要な整備等にかかわる予算の計上というものが非常に少額である、そのことが地方自治体の財政に大きな圧...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、教育というものはもちろん中身それ自体にも重要性があるわけでありますが、その中身をより濃くするためにも一定の器というものが必要になるわけです。しばらく待ってほしいというような、そういう状態で教育が待てるわけじゃないわけです。私は、いますぐにこれをこうしなさ...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで今度は具体的に、いわゆる学校施設の中で、たとえば——もちろん校舎というものは一番最初に必要であります。その中で、現時点で十分な国としての補助対象というのでしょうか、部分的にでも負担をしなければいけないのだという認識を持ちながら、それが対象にされておらない...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、教育には非常に御熱心であるという熱意は、私はかねがね承っておるわけです。もっと具体的な数字を私は挙げてみたいと思うのです。自治省の中で、備品あるいはその他の交付対象になる、何がしかの交付税の対象にはしているわけなんです。しかし実情はどうなのか。本当はこれ...全文を見る
○井上(一)分科員 ひとつ十分な実情認識をしていただくように強く要望しておきます。  さらに私は、前回も義務教育施設を建設する用地の問題について少し質問をしたわけですが、昔から比べれば一定の前進がなされておる。このことについては私なりにも評価をしていきたいと思うのです。ただそれ...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、ひとつ御努力を願いたいと思います。  そしてできることなら、実質的には粗整地、いわゆるあらかたの造成地を対象にしておるのですけれども、部分的にグラウンドで整地をして体育の場あるいは学校の運動場としての形態、そこまで持っていくべきだと思うのです。その点に...全文を見る
○井上(一)分科員 気持ちは十分わかっていただき、そして大臣の気持ちも私は理解したつもりです。ただ、言いわけ的に数が多いのだとか、あるいは対象が多いのだということで教育は待てないということですね。大臣、これはわかっていただけますね。ですから、財政的な問題ということだけで、じゃ教育...全文を見る
○井上(一)分科員 地方交付税、幾らを対象に見ているのですか。既設の校舎に対して十分だとお考えですか。私はそういう認識を改めてもらいたい。文部省自身が一これは、私は大臣からお答えをいただきたいと思うのです。一言で結構です。そういうものは文部省自身が考えていかなければいけない問題で...全文を見る
○井上(一)分科員 地方自治体が負担をしても国民の税金なんです。もちろん地方交付税も国からの税負担になるわけです。私、そんなことを言っているのじゃないですよ。文部省の所管の中で処理ができる、対応ができるように、この問題については取り扱うべきだと言っているのです。もちろん微々たる負...全文を見る
○井上(一)分科員 数の対象の問題ということも言われてますけれども、それは生活の問題、所得の問題がありますから、それは当然社会的な収入の度合いによって変化が生じてくるわけですが、実際は、五十一年度では国の補助の予算の枠で五〇%ぐらいだったのですよ。五十二年度では四五%に下がってい...全文を見る
○井上(一)分科員 大変時間がないものですから、次は私学振興助成について、問題を四点ほど申し上げてお答えをいただき、その回答によってまたさらに質問をいたしたいと思います。  私自身は、就学前教育も、人間形成の上では大変重要な役割りを担っているというふうに思うわけです。とりわけ幼...全文を見る
03月16日第87回国会 衆議院 大蔵委員会 第13号
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○井上(一)委員 まず私は、特例債の発行状況についてお伺いをしたいと思います。現状の消化状況をひとつお聞かせいただきたいと思います。
○井上(一)委員 消化された中で、あるいは日銀が買いオペでどれほどの率を支えているのか、このことについてお尋ねをいたしたいと思います。
○井上(一)委員 さらに私は地方債について、直接の主管ではないのですが、ひとつ大蔵省としての見解をここで問いただしておきたいと思うのです。  まず、長く私から説明をする必要がないと思うのですけれども、地方団体にあってあらゆる公共施設を整備していく中で当然、地方債という問題が地方...全文を見る
○井上(一)委員 財政当局の立場ということを強調しながら、地方自治体の自主性を尊重していきたい、それと一点、説明の中に、いわゆる義務的な事務手続についてはそれを省く、これはぼくは一定の事務の簡素化という意味ではやはり進歩だと思うんです、この点については。  これまた私から申し上...全文を見る
○井上(一)委員 十分なお答えになったのかならないのかわかりませんが、ともあれ地方自治体の財源をやっぱり地方自治体が自主的に守れるように、大蔵としても協力をすべきであるということを強く要望しておきましょう。  続いて、縁故債について少し触れておきたいわけなんです。これはさっき私...全文を見る
○井上(一)委員 私自身も問題点を三点申し上げたわけで、すぐに縁故債を政府資金で吸収していく、借りかえていくということは現実の問題としてむずかしい点があろう。さすればどうすれば地方自治体の財政負担が少しでも軽くなるであろうか。もっと端的なことを言えば、それまでの間とかそれを少しで...全文を見る
○井上(一)委員 午前中の時間があと余りないわけであります。局長、あなたのいまの回答の中でいわゆる繰り上げ償還云々、さっき私が指摘をしているのですよ。繰り上げ償還をするためには、やはりそれの資金、資金の余裕がいまの地方自治体にあると思うのですが、あなた。あなた方が出している起債、...全文を見る
○井上(一)委員 午前中に続いて、さらに私は地方債についての質問を続けます。  地方自治体の財政の負担を軽減するという点から、地方自治体の財政圧迫の大きな要因の一つである縁故債、これに対する取り扱いを午前中に私なりの意見を交えて指摘をしました。そのことについての大蔵当局としての...全文を見る
○井上(一)委員 私はここでひとつ、国家財政の財源確保のために日夜大変御苦労をいただいております国税職員の処遇の問題について、二、三お尋ねをしておきたいと思います。  まず一点は、税務職員、いわゆる国税職員に対して誇りと希望、あるいはその知識と経験、だれが見ても当然であるという...全文を見る
○井上(一)委員 いまのお答えで、現状より悪い条件にはしないということでございます。当然だと思います。外国の例がお答えの中で出されましたけれども、アメリカでは五年で無条件の付与をしている、あるいは西ドイツでは十五年で無条件に付与している。同じように先進国である日本が二十年というこ...全文を見る
○井上(一)委員 結構でございます。当然国税庁としてはその考えを政府に理解をしてもらえるように努力をしていただきたい、こういうふうに私は思います。  さらに私は、俸給表の水準差の拡大、このことについてお伺いをしたいと思うのですが、昭和三十二年を別に基点にとるわけじゃございません...全文を見る
○井上(一)委員 仕事に対する正しい評価ということをこういう形でやはりあらわしていかなければいけないと思うのです。財政的な予算の枠内に限られたものであるという一つの理由づけをもとに正しい評価がなされないということは、非常に残念だ、こういうふうに思うわけです。今後十分な努力を期待し...全文を見る
○井上(一)委員 ぜひその実現が実るように努力をしていただくことを私も期待したいと思います。  実は去年の予算委員会の分科会で、当時の村山大蔵大臣が私の質問に対する答弁にこういうことを言っているのです。私の質問というのは、いわゆる戦後の国家財政確立のために平年時よりも急激に、い...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、大平内閣が効率的な政府ということに表現を変えましたが、ただ単に人員を少なくすればいいんだということであってはいけない。当然必要な人員は十分に確保されなければいけない。とりわけ、現在大変話題になっております商社等の過少申告の激増、これは過去五年間で総合商社...全文を見る
○井上(一)委員 全くもっていまのお答えを聞いても、これは大蔵当局にも認識を深めてもらわなければいけないのですけれども、仮に税務職員、国税職員の平均給与が概算四百五十万といたしましょう、それだけあるかどうか私は知りませんが。そして二十七億も二十八億も総合商社十社だけで脱税をしてい...全文を見る
○井上(一)委員 あと余り時間がありませんので、私ははしょって最後の質問をいたします。  国税当局は日商岩井に対して、その事実関係がすでに明らかになったいわゆる使途不明金四十七万ドル、これは五十五万ドルですけれども、そのうちの四十七万ドルの使途不明金については、この五十五万ドル...全文を見る
04月25日第87回国会 衆議院 外務委員会 第6号
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○井上(一)委員 私は、機会あるごとに、世界のすべての国からなくすべきは核と差別であり、守るべきは平和と人権であるということを強調してまいりました。そして、そのこと自体を私の政治理念として今日まで進んできたわけであります。そういう私の強い信念の中から、いま審議をなされております国...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣がいま、一歩一歩という御発言があって、充足をしていきたいという決意については十分わかりました。  前後するわけでありますけれども、わが国の憲法がその前文で諸国民との友好と連帯を高らかにうたっている、あるいは平和を国是としていくのだ、そういう観点からして...全文を見る
○井上(一)委員 さて、労働大臣なり総理府長官に御出席いただいたわけでありますので、いま外務大臣からは、改めて外務大臣の意思を確認させていただきました。国際人権規約を批准するべき政府当局がとられた手続、何ら変わることはないと思うのでありますけれども、ここで両大臣に、この条約を尊重...全文を見る
○井上(一)委員 わかりました。いまの御答弁を私は信頼申し上げて、人権が保障され、平和が守られるようにお互いに協力をし合っていきたい、こういうふうに思います。  さて、総理府長官、まとめてお答えをいただくのはどうかと思うのでございますけれども、今日のわが国の社会における人権侵害...全文を見る
○井上(一)委員 具体的な事例という中で、同和問題なり児童の問題について大枠のお答えがいろいろあったわけですが、そういうことを含めて、やはり完全批准へ努力することがそういう対策にも通ずると思うのですよ。そういう意味では、留保をつけたということには、まあ一定の時期はやむを得ないとい...全文を見る
○井上(一)委員 全くそのとおりでございますので、政府当局においては、長官のおっしゃるように、速やかな留保解除に向けての努力を私は強く要望しておきたいと思います。  それでは、条約それ自体について、条文を追って逐一質問をしていきます。  経済的、社会的及び文化的権利に関する国...全文を見る
○井上(一)委員 第二条の2で「いかなる差別もなしに」権利が「行使されることを保障することを約束する。」こういうことが明確にうたわれているわけです。これは同条の、第二条の1における漸進的に達成されるといういまのお答えの中で継続的に充足していくのだ、もちろん不断の努力の中から継続的...全文を見る
○井上(一)委員 できればできるだけ一つの例を挙げて、具体的な事実で答弁をしていただきたい。  では私の方から申し上げましょう。いま全国で大工さんの平均年齢は何歳か御承知ですか。
○井上(一)委員 それじゃそのような技術を修得する技能訓練校、職業訓練校は全国にどれくらいの施設があって、そこでどれくらいの人が技術を修得しているのですか。
○井上(一)委員 その事業内における七万という数字ですけれども、私の承知しているのでは、三千万労働者の中で建設産業に従事する人たちは約四百八十万人くらいいらっしゃるというふうに把握しているんですよ。そして、大工さんの平均年齢は四十三歳見当なんですね。いわば高齢者、中高齢者に類する...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、やはりそういう中から身につけた技術が職業に結びつくように十分な場をつくっていかなければいけない。私は、これはここで初めて申し上げるわけじゃないのですけれども、失業者が百数十万おるんだという今日、完全雇用対策、いわゆる完全雇用を達成するためにはどうしていっ...全文を見る
○井上(一)委員 このことについて余り時間が割けませんけれども、いま申し上げたようにやはり元請から下請と、そしてさらに孫請という形の中で下へおりればおりるほど、そこに働く人たちの職業に対する安定度が薄まっていくということも事実なんです。だから、十分そういう点を配慮しながら労働の権...全文を見る
○井上(一)委員 いわゆる労働によって不利益をこうむら、ないような手だてを十分されておりますね。
○井上(一)委員 私は、これは労働省だけの問題ではなかろうとも思うのですけれども、政府の方針というのはすでにこういうことを絶対的保障をしようということで条約審議に入っているのですね。三大臣の確認をする意味でのお答えも、いまあなたはそこで聞いていらっしゃるわけなんです。だから私から...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は第七条の(c)項、これは少し――文部省はお見えですか。それでは、この(c)項に「すべての者がその雇用関係においてより高い適当な地位に昇進する均等な機会」を保障すべきとされているとうたわれております。このことについては、もちろん遵守されるわけですけれども...全文を見る
○井上(一)委員 いやあ、これは恐れ入ったね。私はあえて私の方から具体的事例を申し上げたくなかったわけです。そしてむしろ文部省がそういうことに早く気づいてほしかったということなんです。今回文部省がまとめられた外国人の教員任用特別措置法案、これはまだ案でございますから正式に審議の対...全文を見る
○井上(一)委員 私は、中間的にせよこういう発想が文部省の中にあったという事実について、国際人権規約の条約の趣旨というものを十分文部省では理解をされてなかったのではないだろうかと思うのです。  ここで改めてお尋ねをいたします。決してこの(c)項に反するような措置はとらないという...全文を見る
○井上(一)委員 おかしいじゃないの。いま国際人権規約を審議し、そしてこの七条の(c)項も明確に別に留保してないのですよ。これは政府当局がちゃんと保障しますということで、さっき外務大臣も明確に言われたじゃないですか。文部省はこれはどういうふうにお考えなんですか。文部省はこの、項に...全文を見る
○井上(一)委員 この国際人権規約というものは、すでにそういうものが全部なされた段階で国会に上程されたわけなんですよ。いまのあなたのお答えでは、今後検討していくんだとか、いましているんだとか、そういうことは本来おかしいわけです。行政府が議会に議案を提案するときに、まだこの部分につ...全文を見る
○井上(一)委員 この点も、できるだけ早く留保を解除すべきである、こういうふうに思うのです。  次に、第八条の1の(d)「同盟罷業をする権利」、ストライキ権についても留保をされているわけですが、国際的な趨勢から見ても、この取り扱いはきわめて後進的だ、そして留保それ自体は非常に遺...全文を見る
○井上(一)委員 政府の取り組みの遅さ、あるいは至らなさを充足するためにそれぞれの出先というのでしょうか、地方というのでしょうか、地方自治体では手だてをしているわけなんです。いま児童手当だとかそれらに対する社会保障は十分でない、国民年金等については十分でない、こういうことなんです...全文を見る
○井上(一)委員 「社会保険その他の社会保障についてのすべての者の権利を認める」のだと、この第九条が明確にされておるわけなんです。この条約を批准するに当たっては外務省は当然厚生省とも話し合いは持たれたと思うのです。その折に、いま指摘をしたように、対象の範囲を拡大する、あるいは当然...全文を見る
○井上(一)委員 私はここに九十七項目――その他は別にいたしまして、九十七項目の各種制度の実例を持っているわけなんです。国民健康保険、国民年金、福祉年金、公営住宅入居承認だとか児童手当、身体障害、児童福祉金、遺児福祉金、養老年金、これは数えれば九十七あるわけです。そういうことにつ...全文を見る
○井上(一)委員 私は厚生省にお尋ねをしたいと思うのです。  こういうことに対する施策、手だてが講じられているでしょうねということですので、具体的に講じられているあるいは講じようとお考えになっていらっしゃるそのことについてお答えをいただきたい、こういうふうに思うのです。
○井上(一)委員 それじゃお尋ねをいたしますけれども、乳幼児に対する六ヵ月健診というのは御存じですね。私はこのことは死産率だとか幼児の死亡率を低下させるための一つの非常に大きな取り組みだと思うのですよ。そういうところにこの六ヵ月健診の意義を私は持っているのですけれども、そういうこ...全文を見る
○井上(一)委員 一歳六カ月あるいは三歳児健康診査、これもあるのですよ。そういうことも当然あるのです。六ヵ月というすでに先行している自治体が随所にあるわけなんです。そういうことに対しては、あなた方はいままで何ら制度に対する助成対策を講じようとしなかったわけなんです。それで私はあえ...全文を見る
○井上(一)委員 このことについてもまだ不十分だと思うのです。決して母子保健対策だけですべてが満たされるのだということではありません。やっぱり医療の水準が向上していったとかあるいはいま言う保健衛生の面での啓蒙が寄与したのだとかいろいろなことはあるでしょう。そういうことはありますけ...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことをちゃんとやっぱり順を追って話さなければだめですよ。一つこのことをやったからすべてが完全に解決するというような社会の問題解決はあり得ない。いわゆる制度それ自身は社会に起こる問題を解決するためにその必要性に応じて生まれてくるのでしょう。制度をつくったか...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、福祉とは何なんですか。
○井上(一)委員 私は、大変失礼だとは思うのですが、もう少し今回の人権規約、これは第二次大戦であれだけの、世界のすべての中で大きな犠牲を払ったんですよ。その中から大人の反省が次代の子供たちに対して、いわゆる生きることの権利さえ保障できぬような状態をつくったらいかぬということから、...全文を見る
○井上(一)委員 私はそういう意味でひとつ今後に期待をします。とりわけ児童の保護は、ただ単なる言葉のやりとりだけで終えてほしくない、こういうふうに思うのです。すでに保育所の問題についても私は指摘をした事例があるわけなんです。これは何も行政的な、財政的な面だけで指摘をしたわけじゃあ...全文を見る
○井上(一)委員 児童福祉法というものが制定されて明確にその一条と二条に記されているのですよ。そのことにいままでの国の政策が十分であったと言い切れるでしょうか。私はいまこそ、この国際人権規約を批准することを契機に大いなる反省を求めたいわけであります。十分でなかったという大いなる反...全文を見る
○井上(一)委員 努力はしてこられた、それは一定の努力はなさってこられたでしょう。しかしいま私の聞いているのは、十分であった、パーフェクトであったと言い切れないということでしょう。だからこそ今回のこの条約批准を契機に、より真剣に努力を傾注するのだという意欲とその意思を私は確認した...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、第十三条の2の(b)、中等教育への無償教育の漸進的導入等により、すべての者に対する機会の付与をうたっている条項がここにあるわけですけれども、これは若干留保されたということで非常に残念に思うわけです。この中等教育は、私の見解では当然わが国における高等学...全文を見る
○井上(一)委員 私もそのように理解をするわけです。  それで、公立高校に入ることができずにみずからの命を断っていく若者、青年がおる今日であります。非常に残念なことなんです。そういうことを考え合わせたときに、そういう不幸な事態の再発を防ぐためにもこの留保の一日も早い撤回を強く要...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、次に第十七条の一項及び二項、「何人も、その私生活、」云々と、プライバシーの法的保護を十分に保障すべきである、保護を受ける権利があるんだとここでは定められているわけです。  ここで、わが国における部落地名総鑑等による人権侵害は、現在事実として野放しの状態...全文を見る
○井上(一)委員 法的規制を加えるという立場は変わりませんね。
○井上(一)委員 当然そうあるべきだ、人権侵害の最たる部落地名総鑑を野放しにしておくということはわが国の憲法の意にも反しますし、国際人権規約を批准するに当たっても十分な対応とは言い切れませんので、いまのお答えのとおりにぜひ一日も早い法的規制を強く私からも要望しておきたいと思います...全文を見る
○井上(一)委員 さらに二項に差別、敵意または暴力の扇動の禁止について定められているわけです。ここでの国内法もまた現時点で整備されているのかどうか。整備がされていないとするならば整備をする用意をお持ちであるのかどうか、このことについてもお尋ねをします。それからさらに「憎悪の唱道」...全文を見る
○井上(一)委員 憲法十一条が一つの枠ということに言われましたけれども、それは今日でもちゃんと明確にされているのですよ。その中でなおこのような事例が社会問題として起こっているわけなんです。それを食いとめるためには、やはりきちっとしたものが必要である。ただ単に、法律をさらに強化せよ...全文を見る
05月08日第87回国会 衆議院 外務委員会 第10号
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○井上(一)委員 日米首脳会議に出席された外務大臣、大変御苦労さまでございました。お疲れでしょうから、短時間で私なりの質問を終えたいと思います。  まず、国連で採択されたこの国際人権規約、ちょうど十三年になるわけです。先進国であるわが国が、事人権に関しては非常に後進的であった。...全文を見る
○井上(一)委員 難民問題については、次回の委員会で改めて取り上げていきたいと思うのです。  もちろん国際人権規約というのは内外人平等の原則をうたったものでありますから、当然、とりわけアジアにおける人権を守る政策、外交に力を入れていただかなければいけない。あえて私がきょうここで...全文を見る
○井上(一)委員 各省との交渉、私は、さっき言った定義だけの、あるいはその言葉の持つ意味のただ単なる机の上だけの定義では困ると思うのです。なぜ三十八歳の若い婦人が餓死をしていかなければいけないか、こういう現実があるわけなんです。このことについても私は、さっき厚生省の人がいらっしゃ...全文を見る
○井上(一)委員 では終わります。
05月28日第87回国会 衆議院 外務委員会 第12号
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○井上(一)委員 限られた時間ですので。外務省は、このアメリカの公文書を正式にお認めになったわけですが、これを読まれて、これを手にされて、外務省自身非常に疑問だ、そして、この点とこの点については、さらに確かめてみたいというふうにお考えになっていらっしゃる点を二、三聞かしてください...全文を見る
○井上(一)委員 たくさんのスタッフを抱え、外務省自身がまだ検討を加えているというのは、外務大臣、IEAの会議なり、あるいはその他外国にお出かけになられて大変御苦労いただいたわけですけれども、外務大臣には、常識的にこういう点についてはちょっと疑問があるんだということを報告をされた...全文を見る
○井上(一)委員 私は、非常におかしいと思うのです。  それでは、私の方から指摘しましょう。五番目の電報、ページ七です。ソウル大使館から国務省あてに、八月十日早朝に打電しているのです。これは五項目目が削除されているのですよ。八月十日早朝に打電している、こういうところを考えれば、...全文を見る
○井上(一)委員 それだからそれですべてが終えた、そういうふうに外務省は理解をされると思う。そこがおかしい。  さらに、それじゃ続いて十日、十一日、十二日付の電報は、外務省はどうお考えになっておるのですか。これには十、十一、十二日付の電報がないわけなんです。最初の八日付の電報か...全文を見る
○井上(一)委員 園田外務大臣、私は、あえてこの三日間の公電というものについて、この資料から非常に関心を寄せざるを得ない状況である。さらに、なぜそういうことを申し上げるか。電報のナンバー九でもおわかりだと思いますが、金大中氏が自宅にあらわれて記者会見している様子を伝えているわけな...全文を見る
05月30日第87回国会 衆議院 外務委員会 第13号
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○井上(一)委員 私は、まず冒頭に、今回の航空機疑惑に関しての資金的な金の流れについて若干のお尋ねをしたいと思います。  日商岩井がマクダネル・ダグラス社から事務所経費として取得した二百三十八万ドルの資金の流れ、この流れについて国税当局はどのように把握をしているのか、まずお伺い...全文を見る
○井上(一)委員 さらにボーイング社からの百五万ドルの資金の流れについてはどういうふうに把握していらっしゃいますか。
○井上(一)委員 ボーイング社からの百五万ドルの資金の流れ、その中で架空口座、いわゆるキヨシ・ニシヤマという名義の口座に振り込まれたということが正式な場ですでに当局から報告されているわけです。しかし、私の調査では、実は、そのキヨシ・ニシヤマの口座に入る以前に、別の口座があって、そ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは国税当局は、私が指摘した別口座、キヨシ・ニシヤマ以外の口座が存在しておったという事実を、公判の関係で現時点では言えないけれども、そういう事実があったということ、私の申し上げていることを否定はいたしませんね。
○井上(一)委員 検察当局に同じことをお聞きしたいのです。私も当然、公判維持のために、その口座名義をここで明らかにすることはこの疑惑を解く上で非常に慎重にならざるを得ないという立場は理解できるのです。しかし、検察当局も別口座があったという事実関係を承知しておったのかどうか。承知し...全文を見る
○井上(一)委員 検察当局も、その口座こそ公判維持のためにどうしても残しておきたい、こういうことだと思うのです。この段階でその口座名義を明らかにしていくということは、時期的に容赦してほしいということですが、キヨシ・ニシヤマ以外にもそういう口座があったという私の指摘、当局は、これを...全文を見る
○井上(一)委員 歯切れのよい答弁がないわけですけれども、まさに口座があった、事実あったわけなんです。そういうことから考えると、日商岩井のアメリカにおけるやり方というものは非常にずるいやり方である、検察当局も承知のことと思いますけれどもそういうことなんです。それでは、キヨシ・ニシ...全文を見る
○井上(一)委員 私の調査では、島田三敬さんが日商岩井の社員に指示をしてつくらせた。その社員は、現在日商本社の管理職にある人である。財経総括室長のM氏。私はあえてイニシャルを申し上げるのですけれども、このM氏は、口座開設を実際に行ったと目される人でありますから、刑事責任を問う考え...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカでは、架空で口座を開設することが不可能に近い状態だと私は承知しているわけです。社会保障カード等のいわゆる身元を明らかにする、そういう何らかの証明がない限り、口座は開設できない。キヨシ・ニシヤマの口座が開設できたのは、まさに何らかのそのような身元保証がそこ...全文を見る
○井上(一)委員 これまでの私の調査では、このキヨシ・ニシヤマ名義の口座を開設できたことについて、特定の金融機関が関与しておったというふうに私は承知いたしております。このことについて検察当局は、そのような事情をもうお調べだと思うんですけれども、そういうことは御承知ですね。
○井上(一)委員 私は、公判維持のために、十分に明らかにできないということも理解はできるんです。そういうものが関与しておった、あるいは先ほどの質問の中でも申し上げたように、別口座もあった、そういうことが、今後の公判維持のために非常に貴重な一つの資料であるということは理解できるんで...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、このような関係者は、さっきも口座名義のM氏を指定して、刑事責任を問う用意があるかどうかということをお尋ねしたわけなんですが、今回も私は、このキヨシ・ニシヤマの口座の開設についても関与した人たち、そういう人たちに対しても刑事責任が問われていくのであろう...全文を見る
○井上(一)委員 重ねてお聞きをしますけれども、それではそのM氏なりT氏なりについては犯罪の容疑が現在のところは明確でない、しかしながら、現在までに起訴をしたその事件について深いかかわり合いを持っているということは言えるわけですね。
○井上(一)委員 ここでもう一度国税当局と検察当局それぞれに確認をしておきたいと思います。  キヨシ・ニシヤマ以外の、以前に開設されておった口座、このことについては、公判維持のためにその時期までは、その口座名義も含めて明確に答えられないということをさっき答弁されたと思うのですが...全文を見る
○井上(一)委員 そういう口座があったということを、私はすでに私の資料等から明確に承知をしております。それで、いま公判維持のために明確にそれを答えられないという立場も私は理解ができます。  さらにここで一点具体的な問題について聞いておきたいことがあります。  検察当局は、日商...全文を見る
○井上(一)委員 給付原因のない給付を受けた場合、これはどうなるのですか。
○井上(一)委員 これは松野さんに、議院証言法とそれから給付原因の問題という二つの対照的な事例で私は一般論を論じたわけです。しかし、どちらにしても原因究明をしていかなければいけないし、また起訴されたことを的確に裏づけるための資料は十分お持ちだと思うのです。そのことについては今後の...全文を見る
○井上(一)委員 私が尋ねておるのは、その該当する金額がどのように経理処理をされておったのか、こういうことなんです。具体的に数字を挙げて――私の調査ということじゃなく、私が聞きたいのは、米国日商に入った九十七万五千ドルが実質上利益計上されておったのかどうか、アメリカ日商の。そうい...全文を見る
○井上(一)委員 こういうことなんです。アメリカ日商へ日商から渡された金額に対しては、これは当然日商岩井の取得であるというふうに調査の結果なるかもわからないし、あるいはアメリカ日商の利得になる、利益に計上されなければいけないということになるかもわからない。私の聞いておるのは、アメ...全文を見る
○井上(一)委員 そこなんです。立てかえ払いあるいは仮払いの戻入というかっこうで処理をされている、こういうことなんです。そういうことになりますと、アメリカ日商は当然経理上明確にしなければいけないのが、ぐっと非常に低い、恐らく十万ドル前後だと思うのです、それだけしか計上してない。あ...全文を見る
○井上(一)委員 このように大手商社の経理操作というものがいかに巧妙かつ悪らつなものであるかということの一例が、具体的に日商岩井に出てきたわけです。国税当局は、いわゆる大手商社に対する税務調査というのでしょうか、一つの例として日商ですが、何らかの対応策を考えていらっしゃるか、ある...全文を見る
○井上(一)委員 時間がありませんが、日商岩井の関係の最後の一つの質問として、これは検察当局にお聞きをしたいのですけれども、いろいろと御苦労いただいたわけです。私は前々から、航空機だけに限った疑惑ではない、その原点はオイルだということをよく言っております。そしてそれを指摘してきま...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は外務大臣に質問があります。イランの問題あるいは金大中氏の問題あるいは難民の問題、尖閣諸島の問題、これは大臣の都合で午後になるわけですけれども、ここで尖閣諸島について外務省に一つ尋ねておきたいと思うのです。  今回の尖閣諸島に対するわが国のとった行動に...全文を見る
○井上(一)委員 いつごろ知っていらっしゃったのですか。――私は政務次官がいつごろ御承知だったのですかということをお聞きしているのです。
○井上(一)委員 政務次官、本当なんですか。あなた予算措置を講ぜられたときから承知していらっしゃたのですか。
○井上(一)委員 あなた、日中平和友好条約の締結の過程というものは十分承知しているわけなんですよ。そして運輸大臣が発表なさって実は私はびっくりしたわけなんですけれども、政務次官はすでに予算措置のときから知っておったわけですか。ただ調査をするということと具体的なアクションに移るとい...全文を見る
○井上(一)委員 政府の取り組みというのは非常にどうも自然でない。政務次官は外務政務次官でしょう。そうでしょう。
○井上(一)委員 そういうことであれば、その尖閣諸島はわが国固有の領土であるということは私は当然承知し、それを主張し続けてきたわけですから、わが国の領土にわが国がどのようなことをやろうと、実は常識の範囲内では私はそれは肯定できると思うのです。今回とった行動というものについての批判...全文を見る
○井上(一)委員 政務次官が知ったのは後だということでしょう。行動を起こすことは事前に承知をしていなかったということでしょう、政務次官。ちょっと整理をしましょう。あなたは行動を起こすことを事前に承知をしていたのかどうかということを私は聞いているわけです。行動それ自体についての評価...全文を見る
○井上(一)委員 政務次官、ちょっともう一度確認します。  あなたは、行動を起こすことは知っておったけれども、その具体的な日時は知らなかったということですか。行動を起こすということは知っていたのですか。
○井上(一)委員 それはいつごろ知っておったのですか。
○井上(一)委員 おかしいじゃないか。あなたは行動を起こすことを知っていた。私はいつごろと言って、具体的に一週間前なのか、十日前なのか、一月前なのか。調査をするということは予算措置で承知していた、これはよくわかりました。しかし行動を起こすことについては知らなかったというさっきの答...全文を見る
○井上(一)委員 それを承知したときに、あなたは中国なりあるいは関係者に対してそういうことについての何らかの措置をとられたわけですか。ただもう何にもせずにそのままにしておいたのですか。
○井上(一)委員 それが外務政務次官として当然だと思われたのですか。そういう判断をされたのですか。何もしなくてもいいということの判断に立ったのでしょうか。
○井上(一)委員 政務次官、よく私の質問を聞いてください。  私も尖閣諸島は日本固有の領土だ、日本固有の領土に対して日本の政府が常識的にどうしようということについて、私は批判もしておりません。それは日本政府の取り組みなんです。しかし、この尖閣諸島については、日中の平和条約締結の...全文を見る
○井上(一)委員 大臣がお見えになりましたので、尖閣列島のことについてのみ午前中に大臣に対する質問をいたしたいと思います。  外務大臣は今回の尖閣諸島に対するわが国のとった行動を事前に承知なさっていらっしゃったのでしょうか。まずお伺いをいたしたいと思います。
○井上(一)委員 大臣、私の質問は、わが国がとった尖閣諸島に対する調査に踏み切った行動を事前に御承知だったでしょうかということです。
○井上(一)委員 外務大臣のお考えについてはよくわかりました。そういう考えを閣内での議論を通してお話をなされたのか、その結果二十日の実効支配的な行動がとられたのかどうか、あるいは今回の行動をどう認めていらっしゃるのか、その点についてはいかがでございますか。運輸大臣の発言、三原長官...全文を見る
○井上(一)委員 それでは外務大臣は、実効的支配によって領土の固有を誇示していくということについては反対の立場、御意見を持っていらっしゃると理解してよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 まさに外務大臣のお答え、そのとおりだと思うのです。やはり外交というものは平和的な話し合いの中できっちりと詰めていくべきだ。とりわけ私自身も日本固有の領土であるという主張については異議をはさむものでもありませんし、私自身もその考えであります。先ほども政務次官にも申...全文を見る
○井上(一)委員 二十日の行動については大臣は事前に御承知だったのですね。予算的な計上、予算措置は、予算の中での審議の過程で承知していらっしゃると思うのです。今回の仮設のヘリポート基地建設についての具体的な行動、それは二十日以前に御承知だったのですね。
○井上(一)委員 大臣、確認をいたします。御承知なかったのですね、二十日の具体的なことについては。
○井上(一)委員 私、園田大臣に対して日ごろから非常に敬意を表しております。いまの答弁、まさに朝の政務次官の答えとちぐはぐなんですよ。政務次官は、日にちはわからないけれども事前に承知をしておった。これが外務官僚のやることなんです。これは大臣、大変なことです。大臣が二十日の行動につ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣の意見も事前に聞かない、そして事前に外務大臣には知らせもしない。私は全く大平内閣の外交姿勢というものに対して多くの疑問を持ちます。  午後引き続いて私に与えられた質疑の時間があります。大臣に昼食もとっていただかなければいけないわけです。  もう一つこ...全文を見る
○井上(一)委員 引き続いて午後に質問を続けたいと思います。大臣、非常に率直な御意見をお答えでいただいたわけです。私は、この問題は非常にわが国外交の基本姿勢にかかわる問題であるということ、もちろん竹島の問題にもかかわり合い、つながりが出てくるということも指摘をしておきます。  ...全文を見る
○井上(一)委員 午前に引き続いて、私は尖閣諸島の問題でさらに御質問をいたします。  まず質問に入ります前に、午前中の大臣の御答弁、政務次官の御答弁に大きな食い違いがあるわけであります。このことについて統一した――私は外務大臣の御答弁を妥当だと信じます。しかしもう一度ここで改め...全文を見る
○井上(一)委員 私は、委員長にも強く要望しておきます。政務次官の答弁については十分注意を喚起されるようにお願いをしておきたいと思います。  さて外務大臣、けさほどから外務大臣の外交姿勢というものについてはお聞きもし、一定の評価もいたしておるわけであります。そこでさらに、きょう...全文を見る
○井上(一)委員 慎重に対処していきたいということは、やはりわが国の真意というものが十分理解をしてもらえるように、先方に対して、中国に対して何らかの形で表示をしていきたいというふうに受けとめてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 そうあってほしいと願うのも私の意見です。  それで、ここで確認しておきたいのですが、領土権についてはいわゆる有効支配、実効的支配、そういうことを確立することで、そのことに固執していくのだという考え方、大臣はむしろそういうことではなく、平和的に話し合いの中でこの...全文を見る
○井上(一)委員 そこで若干竹島問題に触れたいと思うのですけれども、竹島についても私は、日本固有の領土であるということをしきりとこの委員会を通して提起してまいったわけであります。その後の竹島の状態というものはどうなっているのであろうか。韓国の漁民がそこに住まいをしたという事例があ...全文を見る
○井上(一)委員 私は竹島の現状はどうなんだ、そして、いままで昨年の九月の定期閣僚会議で話題になったんだということじゃなしに、どういうふうにその後韓国側と交渉をし続けているんだ。当時は外務省はこの不法占拠で日本の主張が害されるとは考えない、あるいは竹島の領有権問題は不法占拠以前の...全文を見る
○井上(一)委員 昨年の八月の現状からその後の状態が十分説明がなされていないと思うのです。限られた時間ですので、この問題については次回の委員会に、経過報告なり現場の状態なりを、文書をもって私に理解ができるように提出を求めたいと思います。委員長よろしゅうございますか。――それじゃこ...全文を見る
○井上(一)委員 もっとわかりやすく、百四十四点以外にも情報を入手しているのかどうか。そしてそれはいつ入手されたのか。そしてその情報に対してはどういうふうに対応するのかということなんです。むずかしいわかりにくい答えをしない方がいいですよ。
○井上(一)委員 今回の情報については素早い対応をしているわけなんですね。そして、いままで入手した情報については、逐次入手はしているけれども、その対応についてはここで申し上げられないということですね。そうですね。どうなんですか。
○井上(一)委員 それでは、今回のアメリカの情報については外交ルートではない、しかしながら、それは証拠力を持った非常に権威が高いものだということは、そういう意識がすでに政府の見解として言われているわけなんです。それでは、私は今回の情報については、信頼に足る、きわめて信頼度の高いも...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、いま局長がお答えになったように非常に信度の高い情報である、公文であるということなんです。私は全くそのとおりだ、それがために政府としても韓国側への照会を行ったと思うのです。  さて大臣、韓国側の記録がない、あるいは記憶にないというそういう言葉、このこと...全文を見る
○井上(一)委員 両者が言っていることは、非常に相矛盾するように一見見えるわけですね。どちらも信頼をしたいというと、これは論理としては非常に正しくないと思うのです。外務大臣は、日米外交というものを基軸にした世界平和外交を日本は推し進めていくのだ、もちろん日韓外交についてもその重要...全文を見る
○井上(一)委員 非常に物わかりのいい外務大臣ですし、私は別におだてて申し上げるわけでもなし、素直な意見をこういう場で議論を通して交換していくということが、開かれた日本の外交だと思うのです。  そこで、政治決着がついた、このことは終始一貫政府はおっしゃられるわけです。私は、この...全文を見る
○井上(一)委員 新しい事実が出た、そのとおりです。その新しい事実が出たということは新しい状態、新しい事態、同じことなんですけれども、そういう状態になった、新しい状態をつくり出した、それが政治決着を見直すのだとか見直さないのだとか、そういうことには触れないのです。新しい事態だ、私...全文を見る
○井上(一)委員 全くそのとおりだと思うのです。新しい事実が出た、そのことが新しい事態だ。それで、いままで政府が政治決着をつけたときの当時の日本側の考えを述べた言葉があります。  まず一つは、宮澤外務大臣は、金東雲問題についてはこれ以上韓国側に求めても何ら出てこないと判断した。...全文を見る
○井上(一)委員 主権が侵害をされているという新しい証拠、新しい事実をいままさに園田外務大臣は必要とする、そのときにおいて政治決着というものの見直しだ、こういうお考えですか。
○井上(一)委員 今度の新しい事実、新しい状態、こういう事態ででもまだ政治決着を見直すには不十分である、その要因が十分でないということは、さらにこれ以上のまた新たな証拠が出ても、政治決着を見直すに値するか値しないかという判断は政府当局のいわゆる主観的な判断でお決めになっていくとい...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、金大中氏のこの事件について、いまの状態でも見直さない、現状のままで政治決着がついたのだ、見直す必要はないというのが政府の統一した見解でございますね。
○井上(一)委員 今後、新しい証拠、新しい事実が出れば、その政治決着を見直すこともあり得るということで理解してよろしいですね。
○井上(一)委員 外務大臣、私は今回のこの事態でも見直すに足る十分な新事実であるということを指摘しておきます。政府が言い続けてきた見直さないということ、このことについてはいまの時点で見直すということも言えないでしょう。しかし、外務大臣、今後新しい事実が出れば、捜査当局がそれを証拠...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、今回のこの問題と同じ性格ではありませんけれども、わが国の政府の政治的対応が全く同じだと思うのは、グラマン、ダグラスのいわゆる航空機疑惑をできるだけ覆い隠していこう、国民には広く知らさないようにしていこう、金大中氏事件も、事の真相をできるだけ小さくし、でき...全文を見る
○井上(一)委員 与えられた時間があと少なくなりました。  そこで、全く別個の問題でありますけれども、私は、IEAの閣僚会議等で大変御苦労をいただいた、そういうことも含めて、今後の日本のエネルギー問題については深い関心を持っているわけです。とりわけイランにおけるわが国の企業進出...全文を見る
○井上(一)委員 教育交流計画に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定の質疑に入る前に、私ば特に当局に、今回の教育交流計画の協定審議前にすでに派遣人員についての選考を終え、内定をしているかのように聞き及びます。事務的な手続等もあってやむを得ない部分もあろうかと思いますけ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに在日留学生について、私は少し新聞の記事を引用してその質問にかえたいと思うのです。  ここに、自国で日本語を学べるような機関を日本側も金を出してつくることがなされていいのではないでしょうか、こういうことが指摘をされております。あるいはフランスの例で、フラン...全文を見る
○井上(一)委員 最後に私は、外務大臣にひとつ所見を承っておきたいと思います。  ある大学で東南アジアの留学生との交歓会を開催したその折に、その学生たちはその生活体験を話しているわけです。その中で、日本人は東南アジアの友達ではないと言っているんです。本当に東南アジアとの関係改善...全文を見る
06月01日第87回国会 衆議院 外務委員会 第14号
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○井上(一)委員 まず冒頭に外務大臣にお尋ねをいたしたいことは、過日のUNCTADの総会で大平総理が、一般演説の後の内外記者団会見で、ASEAN諸国を対象にした、今後十年間にわたっての、毎年百万ドル、約二億円の留学生奨学資金制度を創設したいということを明らかにされたということです...全文を見る
○井上(一)委員 昨日も当委員会で、私はわが国における留学生、いわゆる在日留学生の実態というものを具体的に指摘をして、政府の取り組みをただしました。  ただ、大平総理の二億円のその奨学金制度を受け入れる国に対してという、いわゆる呼びかけもさることながら、受け入れる体制というその...全文を見る
○井上(一)委員 もちろん、受け入れ国の意思というものを尊重していくということは十分理解をしております。が、しかし、わが国のそういう教育的に関与する資金というもので希望するのは当然第一義的に日本を指すものだ、私はこういうことを理解するわけなのです。日本の奨学金制度で他国へというこ...全文を見る
○井上(一)委員 私はひとつここで具体的に、この数字は総理府の調べでございますけれども、わが国に上陸した難民が約千九百人という数字が挙がっておるわけなんです。日本への定住を認められたのは九州に住むロイさん一家のわずか三人であるわけです。私はこのインドネシアにおける難民センター設立...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣に、提案になるかもわかりませんし、あるいはぜひそういうことも検討し実現していただければ非常にありがたいと私は思うのですけれども、ただ単に難民あるいはその一定の条件が備わった者ということに限らずに、時あたかも国際児童年である、アジアの子供たちが何らかの理由...全文を見る
○井上(一)委員 期待をいたします。  さらに、私は、今度は在外邦人の問題について少しここでお尋ねしておきたいと思うのであります。  まず、国際人権規約が批准され、そして常に生きる権利をすべての力で保障していこう。いままた私は、常に一番弱い立場に置かれている児童に対する取り組...全文を見る
○井上(一)委員 私はやはりこういうことも十分配慮するというのでしょうか、十分に検討をして、本当にそういう中からそれぞれすべての基本的人権というか、その人の生きることへの保障がなされていくというふうに思うのです。ただ単に数が少ないからとか、あるいは側に追い出されたからというような...全文を見る
○井上(一)委員 一見非常に丁寧な答弁のように聞こえるけれども、実際はあなた、私の質問の趣旨というものを理解しているのですか。そんな答弁は私には通用しない。経済援助の趣旨だとかあるいは方針だとかいうことはよくわかっているわけです。相手国の自立育成、民生安定、いろいろな形の中で本当...全文を見る
○井上(一)委員 あなた方は特定の企業の中身に入るのだと言って、政府の金で、国民の税金で買う、あるいは援助する、そういう形の実態すら報告をしないじゃないですか。だから大臣がいらっしゃるときにと思ったのだけれども、大臣にかわるべき政務次官なりあるいは責任のある人の答弁を私はここで求...全文を見る
○井上(一)委員 事実相手国の希望するようになっているのかどうかということですね。相手国はわが国からいわば無償で、ただいただくのですから、強い要求というものはできないわけなんです。しかし、こういうことをしてほしいということについては相手国が希望を言うわけなんです。私自身の判断は、...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては後刻資料をちょうだいするということで、いま現在民間ベースで国際プロジェクトとして海外に進出している、大手十社が取り組んでいる重立ったプロジェクト名をここで挙げてください。
○井上(一)委員 それじゃ国民の税金が流れるであろうと外務省が予想されるような、あるいはそこまで行かなくても、いま国際プロジェクトが危機に陥っているという代表的なものをおっしゃってごらんなさい。
○井上(一)委員 そうなんですよ。輸銀の政府資金。いろいろな形の中で政府がかかわり合いを持っているのですよ、イランの問題一つをとらえても。このイランの問題は逆に言えば、イラン政変の一つの大きな要因は何なのか、具体的に言えば、日本の企業もイラン政変の要因をつくり出したかもわからない...全文を見る
12月07日第90回国会 衆議院 決算委員会 第1号
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○井上(一)委員 まず冒頭に、臨時首相代理という形で大変お忙しいのに官房長官の出席を願って恐縮です。  私は、八〇年代は地方の時代であると言われると同時に、世界の時代である、こういう認識に立っているわけです。とりわけ本日は、わが国の総理が七年ぶりに訪中をし、そして両国の首相が二...全文を見る
○井上(一)委員 一定の評価をなさっていらっしゃるわけですが、私なりに少しお尋ねをしたい点があるわけです。とりわけ経済協力の中で円借款、本来ならば長期間にわたる両国の詰めた話がそこにあるわけですけれども、たしか本年の九月に中国の谷牧副首相が来日した折にこの問題が提示されたわけです...全文を見る
○井上(一)委員 まあ信頼関係を基盤に置いての今後の経済協力ということです。同時に私は、これは対ソ、対ASEANの配慮は十分になされているであろう、こういうふうに思うのですけれども、その点はいかがですか。
○井上(一)委員 さらにもう一点だけ尋ねておきます。  今回、日中文化協定が結ばれるわけでありますけれども、本来、科学技術協定等も性格的には同時に結ばれるべきものだというふうに私は理解するのですけれども、文化協定だけになった理由。あるいは聞き及ぶところによると、来春華国鋒主席が...全文を見る
○井上(一)委員 本来、普通では文化協定というものは行政取り決めでということじゃなく、国会承認案件として提出されてきたわけなんですね。他に今回と同じような例をとったのがあるのか、あるいは私からすれば、官房長官、日中文化協定をそんなに軽いものに位置づけているのか、こういうことなんで...全文を見る
○井上(一)委員 このことについてはまたさらに機会を得て質問をいたしますが、官房長官は限られた時間ですので、集中的に官房長官への質問をしたいと思います。  イランに対する問題でございますけれども、十月の十二日に閣議決定で三井グループがイランとの合弁で進めている石油化学プロジェク...全文を見る
○井上(一)委員 十月に来日されたイランのアベジ石油化学公社総裁は、日本の考えているような原油供給、いわゆる原油の安定確保と経済協力とは別問題なんだ、切り離して考えるのだ、そういう話であったというようなことが報じられているわけなんですけれども、イランはそういう受けとめ方をしている...全文を見る
○井上(一)委員 官房長官にこのお答えを求めるのは無理かもわからぬけれども、私のお尋ねをしておるのは、そういう意思がイランに通じているのか、現イラン政府はそのことの引き継ぎを何らかの形で確認なさっているのか、こういうことなんですよ。中途半端な、前の内閣とはそういうことであり、ある...全文を見る
○井上(一)委員 現地の大使館には何らかの文書なりでそれは正式に取り交わしているわけなんですね。
○井上(一)委員 このことは後でやりましょう。それは三〇%の増量を約束したと伝えられた。そういうことを頼んだということが報じられているわけなんです。それ以後に、私のさっき言ったイランの石油公社の総裁が来て、それとは別だと言っているのですよ。これの確認を私はしたかったわけです。別だ...全文を見る
○井上(一)委員 私は再三、その構造的な矛盾というか疑惑というもの、原油供給、原油にまつわるいろいろな構造的な疑問がある。そういう意味から、特にこの問題は、私に早急にその実情を報告していただくということで、ひとつ国際的な問題での官房長官に対する質問はこれで終えたいと思うのです。 ...全文を見る
○井上(一)委員 取り組む姿勢というものを非常に明確に出されたわけなんです。そういうことであれば、具体的に当決算委員会で私どもも審議を促進しながら、その十分な審議をしたい。  きょうは官房長官に御出席いただきましたけれども、各大臣が、国会の中での委員会ならやむを得ないにしても、...全文を見る
○井上(一)委員 官房長官、お約束の時間ですから、どうぞお引き取りをいただいて結構です。  さて、そこで今度は主管の郵政大臣にお尋ねをしてまいりたいと思います。  現在、当委員会で、今回の不正事件、KDD事件でいまの郵政大臣の御心境を率直に披瀝をしてもらい、決意をまずお聞かせ...全文を見る
○井上(一)委員 幾つかの矛盾があるわけです。公共性を優先しながら株式会社方式。株式会社ではもう御承知のように株主の利益擁護、企業性というものがそこにあるわけなんです。そういう公共性を優先し、公共性を認めるなら公社、公団、あるいはもっと極端な言い方をすれば独占的なものを株式会社に...全文を見る
○井上(一)委員 さて次に、参議院の決算なり、衆議院の逓信、それぞれの国会の委員会で郵政省は今回のKDDの事件に絡む調査をするのだ、同僚議員の質問に対してそういう答弁があったわけなんですけれども、もう一定の中間的な報告が大臣の方に寄せられているのかどうか、この点について聞かしてく...全文を見る
○井上(一)委員 大臣の方に調査の中間的な経過が報告をされているのかどうか。されてなければされていない、されているならされている、このことだけで結構です。大臣いかがですか。
○井上(一)委員 折に触れてということですけれども、中身でございますけれども、どんな調査をしているということをあなたに言われましたか。報告がありましたか。大臣いかがですか。
○井上(一)委員 郵政省の庁内とのかかわりなんかも報告をしてきましたか。あるいは調査項目を、具体的にどういう項目にKDD自体が調査をし、あるいはもし郵政省の見解をKDDに伝えてあるならどんな見解を伝えたのか、あるいはどういう項目について調査を、やれと郵政省は言ったのか、あるいは何...全文を見る
○井上(一)委員 KDDの方からの報告を一方的に待っているような態勢なんですか。大臣、ここで、今後は贈答等については自粛をしていく、そういうことがいまあなたにも報告があったと思います。過去の問題について検討中、調査中だということですけれども、もうすでにKDDが金品を贈った人々に対...全文を見る
○井上(一)委員 法務当局なり警察当局に、ひとつそういうリストを入手されているかどうか、お答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 すでに入手をされていると私は理解します。  大臣、庁内体制の中でKDDとの深いかかわり合い、そのようなことを担当部課あるいは関係者から聞き及んでいらっしゃいますか。
○井上(一)委員 郵政省は、国際間の電波配分だとかいろいろな意味で海外出張ということも多々あろうかと思うのです。そういうときにKDDとのかかわり合いがそこから生じてくる。いままでお答えの中では、十六日ですか、日にちは別として、将来に向けての何らかの一定の取り組みを示されるわけです...全文を見る
○井上(一)委員 まず、調査の内容、項目ですね。贈り物、接待、せんべつ、このような点については調査されましたね。
○井上(一)委員 いまのお答えで過度にわたるものではないというお答えがあったわけなんですね。過度とは郵政省の調査の綱紀粛正委員会の認識はどれくらいなのか。どの基準を過度と言うのか
○井上(一)委員 私は、社会通念上許される範囲というものはあなた方はどれくらいを考えていらっしゃるのですかということを聞いているのです。
○井上(一)委員 大臣、このことは中間的に御報告を受けていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 官房長、私の素直な感じなんですけれども、こういうことは大臣にも報告をしたと思う。最高の責任者である大臣はどのような指示をされたのか。あるいは社会通念上これくらいまでは許されるのだ、そんなことになれば、なおさらあなた自身の個人の考え方ということでこの委員会でお答え...全文を見る
○井上(一)委員 ここで再度私は警察庁に。捜査の段階だから、リストを入手したけれども、そのことについては公開の場で、したともしないとも言うことはできないのだ。それは捜査上支障があるという御認識ですか。もちろんそうでしょうね。
○井上(一)委員 このことについては、決算委員会に報告をいただけるということで、私はその調査の報告を待って、その時点でまた改めて質問をいたします。  さらに私は、郵便貯金会館が全国にどれほどあって、その運営がどうなされているのかを伺いたい。このことについて大臣は、就任早々で十分...全文を見る
○井上(一)委員 答弁中大変失敬なんですけれども、そういうことはわかり切っているのです。それじゃ、運営の実態については大臣に報告をしていない、大臣が十分お知りでないということだから少し後におきましょう。大変申しわけないですけれども、貯金会館の目的というものはちゃんと書いていますか...全文を見る
○井上(一)委員 本来、睡眠預金で貯金会館を建設して、そして貯金業務、郵便貯金に対する周知徹底を図っていくんだ。しかし、実態はそうじゃなく、いわば天下る郵政省の幹部職員の第二のあるいは退職金の積み上げの場になる。そういうところへ国家財政をつぎ込んでいく実態というものはきれいごとで...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、KDDにかかわる問題でもう一点、特にこれは大臣が当然御承知だろうと思うのですけれども、国際通信の問題でございます。  現在、国際通信量、これはいわゆる業務はふくそう化する一方でございます。ただ問題は、KDDが外国の要人に対して疑惑の金品を贈呈しなければ...全文を見る
○井上(一)委員 いや、それはおかしいんだね、大臣。このことはまた次の問題があると私は思うのです。とりあえず私なりに調べたのでは、海底ケーブルは今日まで五本あるわけです。今後二本予定される。アメリカ、ハワイ、グアム、沖縄、台湾、韓国、いろいろあるわけなんです。そしてKDDと相手国...全文を見る
○井上(一)委員 稟議の中で大臣のところに上がっていくということと、KDDの今回の問題に絡むその枠の中でこれは当然大臣にレクチュアがあった、こういうふうに私は理解をしておるのですよ。あなた方は、これは今回のKDDの一連の不正事件とは全くかかわり合いがないという認識なんですか。
○井上(一)委員 これは非常に大きな問題なので、私がいただいた時間内で全部質疑を終えるということはできませんけれども、さっきから言っているように、外国の要人にKDDが高価なものを贈呈した。日本へ来れば接待をしたりあるいは部屋を飾ったり、いろいろな意味で必要なんだということを板野前...全文を見る
○井上(一)委員 外国の要人に金を贈ったり物品を渡したり常識外れの接待をして、そのことが日本の国益だ、こういうふうに考え、あるいは相手国との協定の中身というものは全部郵政省は御存じなんでしょう。御承知なんでしょう。そんなことが日本の国益になるのですか。  それから、このことにつ...全文を見る
○井上(一)委員 正式に理事会で検討して、これは当然――私は持っているんですよ。あなた方が出したがらないという理由がどこにあるかということも推測しているんですよ。ぼくは持っているんです。だから、KDDの問題をこれだけ真剣に、国民すべての人の注視の中でガラス張りに、オープンに、すべ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、本当は日本と韓国との海底ケーブルに対して、相手国の企業はどこなのか、代表者はだれなのか、どんな協定をしたのか、そういうことを皆尋ねていきたいわけなんですよ。お答えができぬでしょう。お答えができますか。いかがですか。お答えができるなら答えてください。できない...全文を見る
○井上(一)委員 いま尋ねた韓国のことは……。
○井上(一)委員 だから留保しているのですよ。そうでないと、当委員会の運営というのはスムーズにいかないでしょう。あるいは、ここで私が何ぼ質問したって、わかりません、調べます、存じませんでは、これは質疑にならない。だから、私は留保しますから、この国際間の海底ケーブルについて、とりわ...全文を見る
○井上(一)委員 捜査の段階ということだけれども、たとえば三十条の場合、居住者と非居住者の、これはもう私から説明する必要はないのですけれども、その間での債権の発生や弁済などの当事者になってはいけないという取り決めがあるわけです。ところがKDDの場合はそういうことに当てはまる、こう...全文を見る
○井上(一)委員 捜査中ということで非常に答弁が慎重なので、このことは次回の委員会でもさらにまたお尋ねをする、あるいは捜査が進んでいくだろうと思いますし……。  ここで少し質問の形態を変えます。  郵政省のみにかかわる問題じゃありませんけれども、本俸以外の調整手当というこの性...全文を見る
○井上(一)委員 物価の問題、いわば生活費ということですね。そういうものの配慮から調整手当がなされておる。そういうことであれば、むしろ本来からいくと、勤務地主義であることよりも居住地主義の方がまり適切なわけですね。どちらにしても、都市圏の中での生活というものは非常に苦しいというの...全文を見る
○井上(一)委員 行政区画というのは、大枠では府県レベルという認識を持ってよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 それでは具体的に、今度は郵政省の担当の方に……。  郵政省は、この調整手当についてどのような認識をしていらっしゃるか、まず聞かしてください。
○井上(一)委員 人事院と同じような認識に立っていらっしゃるわけですね。いわゆる生活給、物価に対応していく、地域でのいわゆる生活給的なものである、人事院と同じだということは、物価、生活費、そういうことですね。
○井上(一)委員 物価が特に高い、そしてそのことによって生活が苦しい、生活費がかさんでいく、そんなことで、その地域に対して勤務する職員に調整手当を支給していくんだということで、もう一つ、いま後段でいわゆる官署手当的なものもちょっと触れられたわけなんですね。私は、さっきのお答えでは...全文を見る
○井上(一)委員 私は、この際、実態というものを十分承知する意味もあって、見直すべきじゃないかと思う。とりわけ、都市圏におけるその近郊への住宅開発が非常に激しい、そういう中で、たとえば大阪府の場合、これは非常にまれなケースですが、能勢、豊能という地域は無給地域になっているわけです...全文を見る
○井上(一)委員 私は、さらに郵政業務の現場での実情というものをもっと承知をしてもらいたいし、そのことによって効率的な業務が保障されていくわけなんですよ。だから、一般職が対象外であるからということよりも、むしろ郵政は地域指定と官署指定をいわばダブらせてやっていこうということですか...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、最近郵政業務の中で、郵袋盗難だとか犯罪事故が多発しているわけなんですが、その実態をどう把握しているのか、ここでお答えをいただきたいわけです。
○井上(一)委員 余り時間がありませんが、このことについて特に大臣から見解を聞きたいわけです。私は私なりに調査をいたしましたし、その原因が那辺にあるのか、あるいは犯罪とまではいかなくても、生活することへの不安あるいは失望、いろいろな意味で蒸発をしなければいけない、あるいは何らかの...全文を見る
○井上(一)委員 これで私の質問を終わります。
12月12日第90回国会 衆議院 決算委員会 第3号
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○井上(一)委員長代理 これより会議を開きます。  本日は、委員長が所用のためおくれますので、委員長が出席されるまで、指名により私が委員長の職務を行います。  昭和五十二年度決算外二件を一括して議題といたします。  ただいまの各件は、第八十七回国会に提出され、第八十八回国会...全文を見る
○井上(一)委員長代理 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。     —————————————
○井上(一)委員長代理 それでは、国土庁長官から概要の説明を求めます。園田国土庁長官。
○井上(一)委員長代理 次に、会計検査院当局から検査の概要説明を求めます。岩井会計検査院第一局長。
○井上(一)委員長代理 次に、建設大臣から概要の説明を求めます。渡辺建設大臣。
○井上(一)委員長代理 次に、会計検査院当局から検査の概要説明を求めます。肥後会計検査院第三局長。
○井上(一)委員長代理 次に、住宅金融公庫当局から、資金計画、事業計画等について説明を求めます。大津留住宅金融公庫総裁。
○井上(一)委員長代理 これにて説明の聴取を終わります。     —————————————
○井上(一)委員長代理 これより質疑に入ります。  質疑の申し出がありますので、順次これを許します。森下元情君。
○井上(一)委員長代理 新村勝雄君。
○井上(一)委員長代理 この際、午後一時まで休憩いたします。     午後零時十五分休憩      ————◇—————     午後一時四分開議
○井上(一)委員 私は、欠陥住宅については少し後に譲ります。その前に、まず下水道関係についてお伺いをしてまいりたいと思います。  まず建設省に、下水道整備の意義というものについてお尋ねをしたいと思います。
○井上(一)委員 端的に言って国民生活の環境を保全していく、なおまた、水質保全の上で下水道整備は最重要課題である、こういう認識はお互いに同じでございます。  では、現状はどのような状態であるのか、とりわけ第四次下水道整備五カ年計画の実情についてお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 進捗率が七一・三%、普及率が三〇%ということですが、当初計画目標では、五十五年度末というのでしょうか、一定の普及率はどれくらいの率に置いていらっしゃったのですか。
○井上(一)委員 現状は目標率から非常におくれをとっているわけです。達成困難であったというその原因がどこにあるのかということを建設省はどう受けとめていらっしゃるかを聞かしていただきたいと思います。
○井上(一)委員 私は、さらに抜かしてはいけない原因がある、こういうふうに思うのです。具体的に、現行の国庫補助対象の範囲が非常に線的なものである、いわゆる幹線に片寄っている、こういうことですね。いわゆる幹線的な管渠だけに、具体的には六百ミリ以上しか補助対象の範囲に入れない、こうい...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、補助率の問題等についても今後の検討課題の中にということですけれども、現実には、処理場の補助率は三分の二なのですよ。ところが、下水道の補助率は十分の六なのです。やはり少なくとも処理場並みの三分の二にするとか、私がいま申し上げたように、面的整備を図るためには、...全文を見る
○井上(一)委員 三分の二を補助した処理場が、より効率的に一〇〇%に近い効果を出すためにも、やっぱり面的整備をどんどん図っていかなければいけないと思うのです。ただ処理場だけに重きを置くというそういう考え方では、下水道整備というのはむしろ線的なものだけが先に進んで、実際の国民の生活...全文を見る
○井上(一)委員 認識に大分ずれがあると思うのです。他の公共事業から群を抜いて高い充当率だ、一々私は申し上げませんけれども、決して下水道の整備計画に必要な起債だけがいい率じゃありません。  それから、政令都市云々ということがありましたけれども、もちろん政令都市のこともそうですけ...全文を見る
○井上(一)委員 さて、私は、次に欠陥住宅のことについて少しお尋ねをしていきたいと思います。  まず、昭和五十二年十二月の参議院の予算委員会において指摘をされたいわゆる欠陥住宅の調査報告書は五十三年一月、建設省の住宅局でまとめられているわけなんです。この折にすべての住宅にそのよ...全文を見る
○井上(一)委員 そういう行政が、効率のある、そして求められる行政ではないということはもう指摘する必要はないわけです。国会でいろいろな問題が起こるたびに、徹底的に改善しますとか、あるいは大変申しわけないとかという形でここで陳謝をなさる。それでもうすぐに終えてしまう。あるいは必ず業...全文を見る
○井上(一)委員 住宅公団の澤田総裁にここでお尋ねをしたいのですが、前回国会で指摘をされた以後、公団としてはその実態を十分に把握されたと思いますが、その結果について、できればひとつここで御報告を願いたいと思うのです。
○井上(一)委員 そういう通達を出され、厳重に各担当に指示をなさっているということですが、今日までに、少なくとも昨日までの時点で、何らかの報告なりをお受けになられましたか。
○井上(一)委員 その報告を受けられたのはいつで、どこの住宅について受けられたのか、お答えをいただきます。
○井上(一)委員 報告を受けられた千葉県我孫子市湖北台七丁目十二番七の四十四棟、十一番の七の三十八棟を、実は昨日私が調査をしたわけなんです。住宅公団の担当の出先の所長同席の中で、立ち会いの中で私が調査をしてきたわけであります。  大臣に私の調査したその写真をお見せしたいと思うの...全文を見る
○井上(一)委員 担当の住宅局長はいかがですか。
○井上(一)委員 さらに、私がいま指摘をしたこれらのことはどのような結果をもたらすか、あるいは、このことはどうしてこういう結果になったのか、そういう点についてはどう把握をしていらっしゃるのか。これはひとつ住宅公団の方からお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 集合住宅としての要件を満たしていない、そういう住宅をそんな形で引き取っていく。仕様表示と異なった建物、そんなことに非常にずさんな対応を私は指摘せざるを得ないのです。このことについて公団としてどういうふうにいまお考えなのか。
○井上(一)委員 私が指摘したことで、すぐに建物が倒壊してしまう、そういう非常に近視眼的な、短絡的な考えは持ってないわけなのですけれども、長期に見ると、これらのいま指摘をした欠陥が、実際は建物の寿命というか耐用年数、それを短くする結果になるのではないでしょうか。あるいは座屈という...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、このことはなぜ起こったのか。
○井上(一)委員 そういうことがなぜ起こったかというと、具体的には、元請があって、大手業者が請け負ってそれを下請に出し、さらに孫請に出すというか、二重、三重のいわゆる重層的な下請制度がこういう結果を生む大きな要因の一つであると私は思うのです。そういう点についてはいかがですか。
○井上(一)委員 それは確認なさっていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 私もこのことが重層的な下請であったという断定はいたしておりませんけれども、ただ技術的な未熟さということで片づけてはいけない、こういうことですね。やはり重層的なそういうものが一つの大きな要因に数えられるのではないか。むしろ、そういうことを戒めるというのでしょうか、...全文を見る
○井上(一)委員 さらに今後こういうことを防止するためにも、もしこういうことを起こしたら、こういうことをしでかすと、何らかの制裁というのでしょうか、ペナルティーというのでしょうか、そういうものを科すべきではないだろうか、一定の謹慎というのでしょうか、反省というのでしょうか、そうい...全文を見る
○井上(一)委員 建設省にさらに伺っておきたいと思いますが、いま指摘をしたこういう事態は、私どもは何としてもやめさせていかなければいけないし、そういうことが起こらないように、やはり建設省の指導が必要であろうと思うのです。そういう意味で、ただ単に何でもかんでもペナルティーをという発...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私は具体的な事例を一つここに提示して、それで議論をしてきたわけです。その中から、ただこの問題だけに集中した議論にしたくないし、むしろ一般的な取り組みとして、このようなことを、業者側の過失で引き起こした場合には、一般的に公共事業から締め出しをするという強い姿...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては、さらにもう一点お聞きして質問を終えますけれども、大臣、私の申し上げているのは、ただこの問題だけでどうするということよりも、一般的な取り組みを建設省は示すべきだと言っているのです。だから、いまのお答えは私の質問の趣旨から外れた答えになっておりま...全文を見る
○井上(一)委員 さっきの住宅局長の答弁は、鑑定人の問題で前向きに検討するというふうに受けとめてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 それじゃ、そのことについては、取り組まれた後、また御報告をいただけるように要望しておきます。  次に、私は建設省に、決算のいわゆる会計検査院からの指摘を受けて——いろいろな指摘を受けているわけですけれども、とりわけ補助金等についての不当事項について報告書がある...全文を見る
○井上(一)委員 七年前、四十五年も同じような指摘をされた問題が、さらに五十二年度もかなりの件数で指摘をされてきた。所管では農林省に次いで建設省が多いわけなんですけれども、取り組みが不十分だという、そこまでの指摘はいたしませんけれども、これには何らかの大きな原因があったのかどうか...全文を見る
○井上(一)委員 十分な指導監督を強く期待します。  さらに、宅地供給の裏側というのでしょうか、それと並行して幾つかの問題点があるわけであります。もちろん建築基準法というものにも触れてくるでありましょうし、さらには自治体がそれぞれ市の中で開発指導要綱というものをつくっております...全文を見る
○井上(一)委員 いまお答えがありました、やむを得ない措置だ、全くそのとおりなんです。好まないのだけれども、そのような形ででもミニ開発あるいは乱開発を規制しながら、そして独自に居住をされる、市民になられる人たちの居住権あるいは市民権を擁護していくための財政支出というものを考えてい...全文を見る
○井上(一)委員 関連して、建設事務次官から厚生事務次官なり自治事務次官、文部事務次官に、それぞれ本年の七月七日に「地方財政負担の軽減措置に関する要望について」という申し入れがあるわけです。ここで、いま申し上げた厚生省あるいは文部省あるいは自治省はこの建設省の申し入れに対してどの...全文を見る
○井上(一)委員 いま、それぞれの所管から一定の前向きに取り組んでいる実情をお答えいただいたわけです。それぞれの地方自治体が非常に苦しい状態の中で取り組んでいるという実情も、皆さんはもうすでに御承知だから多くを申し上げません。  そこで建設大臣、私は住宅政策というものは、これほ...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことでございますならば、なお、そういう大臣の考え方を行政に生かしてもらいたい。公営住宅はできれば八十五平米だとか、そして民間の開発についてもそれぐらいの規制をしていくとか。  さっき申し上げた自治体の開発指導要綱の中での開発業者に対する負担金というもの...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、その国道認定の問題で具体的に、とりわけ大阪圏、京阪神の国道網の中で、国道一号線、二号線あるいは一七一、さらには一七三、一七六、それぞれ京都、大阪、神戸というかっこうでつながれていくわけですけれども、非常に部分的な面あるいは全面的にと言っていいくらいの交通...全文を見る
○井上(一)委員 終わります。
12月21日第91回国会 衆議院 決算委員会 第1号
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○井上(一)委員 まず、私は警察庁にお伺いをいたしたいと思います。  きょうの新聞報道によりますと、警視庁は保田前社長室参与から事情聴取されたという報道がありますが、これに間違いございませんか。
○井上(一)委員 このKDD事件に関しては当然警視庁の方では十分な事情聴取をなさっていると思うわけですけれども、その実情、実態、私が指摘しているように本格的に取り組んでいるという認識を持ってよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 私は一般論としてここでお尋ねをしておきたいと思うんですけれども、何らかの問題が起こり、そしてその問題に少しでも犯罪を構成する要因がその中にある、その場合に、当事者はもとよりでありますけれども、いわゆる関係者からも、ときには善意である関係者もいらっしゃるかもわかり...全文を見る
○井上(一)委員 一般論としていまお答えをいただいたわけであります。  もう一度、このKDDの問題、この事件については、とまることなく順調にその真相究明のために取り組んでいるということは、ここで御回答としていただけますか。
○井上(一)委員 さて次に、郵政省当局にお尋ねをいたします。  先般の十二月七日の当委員会で、私から、郵政省部内の幹部職員がKDDとのいわゆる交友の事実があるかどうかということをお尋ねしたわけであります。その折りに、早急に調査をする、こういうことでございましたが、まず、その調査...全文を見る
○井上(一)委員 綱紀点検委員会が発足されてもう一月以上になるわけですけれども、まだ調査が完了していないということは、むしろ私は、本当に綱紀粛正に向かっての取り組む姿勢が不十分である、こういうふうに思うわけなんです。そういう姿勢では郵政省の厳粛な受けとめ方というかそういうものがあ...全文を見る
○井上(一)委員 いま昨年の七月から本年の九月までにKDDからの贈答を受けた者が二十二、三名、これは中元、歳暮等なんですけれども、同一人物が数度にわたりその贈答を受け取っておったということなのですか。
○井上(一)委員 それでは、二回以上同一人物がそのような贈答を受けておったという対象者は何人くらいいらっしゃいますか。
○井上(一)委員 二回以上ないということはすべて一回きりだということでございますか。そうすると六十数名、少なくとも六十八、九名の人がKDDから贈答を受け取ったということになるのですが、どうなんですか。
○井上(一)委員 私の調査では数回その贈答を受けておった者もおるわけであります。延べにして数十名になるわけであります。  さらにもう一点、海外出張みやげという形の中でKDDからいわゆるおみやげと称して、あるいは密輸の形で持ち帰ったものもあるかもわかりませんが、そのようなものを受...全文を見る
○井上(一)委員 さらに接待を受けた、一年間で約十六回に及ぶわけです。これはどのような場所で接待を受けて、接待を受けた会合の趣旨、そういうことについてひとつお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 都内の料亭なりホテルなりレストランでの会合ということです。それで、これまた数十名の延べ対象者がKDDからの接待を受けておった。非常に不愉快なことなんでございます。ただここで問題は、これらの受けた接待あるいは贈答の価格、総額で結構ですから、総額大体どれくらいの金額...全文を見る
○井上(一)委員 個々の問題については社会的儀礼の範囲の中に入るということですけれども、前回の委員会でも私はそういう点について一定の見解を求めたわけでありますけれども、十分な回答が得られなかったわけであります。都内の料亭なりホテルなりで会食をすることが社会的儀礼の範疇に入るのかど...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、海外みやげについても、巷間うわさをされる高価な物をもらっておったのかどうか、あるいはそのようなことに対しての社会的儀礼だと片づけてしまえない、そういう事例が私はあると思うのです。そういうことについて当局はどう受けとめていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 さらにここで、なぜ七月からに限定したのか、七月以前はどうであったのか。昨年の七月以前にもやはりこういうことがあったわけなんです。KDDが金品をばらまく、そのような経営状態に入った三年前から、さかのぼってむしろこういう実情を調査すべきであって、なぜ昨年の七月からと...全文を見る
○井上(一)委員 個人差が激しくなるということは理由にならないと思うのです。  ここでひとつ大臣からお答えをいただきたいと思うのです。  いま大臣お聞きのように、官房長からまさに郵政省の中のKDDとの結びつきというものの一端が明確になったわけですね。私は、いま国民がKDDのこ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、いま後段で一層の努力をし綱紀粛正に取り組んでいくのだ、なお、いま中間的な調査の現状では最終的な判断というものは非常にむずかしいかもわかりませんけれども、やはりこのような事実関係が出ましたのですから、大臣、この辺でいわゆる新しい年に心機一転、懸命の努力をする...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は強く要望しておきます。  一日も早くすべての実態を明らかにし、国民の前に郵政省が大臣を先頭に真剣な真摯な気持ちで業務に取り組んでいる。郵便料金の値上げを云々する以前に、そのような姿勢を国民の前に示さない限り、郵便料金の問題なんというのは論じられない、...全文を見る
○井上(一)委員 これはレクリエーション用具として現実に使われているというように把握していらっしゃいますか。そして、どれほどの台数を設置されていますか。
○井上(一)委員 私の尋ねているのは、あなたはレクリエーション用具で配置した、それはレクリエーション用具としてレクリエーションに十分用を足しているのか、こういうことなんです。
○井上(一)委員 あなたはまさに実態を知らない。そしてそのことは、私がこれから指摘をすることにぴったりなんだ。郵政の犯罪の増加というのは年々ふえつつあり、そして大型化していくわけなんです。なぜそういうことになっていくのだろうか。私は精神的な荒廃をここで憂えるからですよ。それが得々...全文を見る
○井上(一)委員 労使の信頼関係、まさにこれは大切な問題であります。そのことが損なわれるからこれが悪用されていく。なぜこういうことになっていったか。四、五年前に中国なり四国なり九州から人を集めてくるわけなんですね。そして四、五年で郷里へ帰してやる、こういう一つの口約束、このことは...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ具体的に、いまおっしゃられたように、信書の秘密というものに対すす守秘の義務、これはもうまさに私と同感ですから……。いままでに郵政当局の方で機密漏洩の具体例があるのかどうか、あるならばひとつここで明らかにしておいてほしいと思うのです。
○井上(一)委員 大臣、いま具体的な事例はまだないということです。そのことは喜ばしいことですが、私は一つの具体例と、それから郵政の取り組んでいる姿勢を申し上げて、ひとつ見解を聞かしてもらいます。  一つは、いま団地のママさんに配達を委託していることの問題、このこと自体非常に大き...全文を見る
○井上(一)委員 非常勤職員ということであれば、採用の時期だとかあるいは採用条件などは国家公務員に準じて取り組んでいるのだ。じゃ、一定の義務づけは明確にしているわけですね。  さらに下請機関、私が指摘しているように郵政の外郭団体化をする傾向があるということと、郵政からその下請企...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、通常天下るということについては非常な誤解なり、あるいは誤解でない場合もあるのですけれども、世間に対していろいろな問題を起こすわけなんです。そのことは傾向としてよくないと私は思うのです。大臣としてはいかがですか。
○井上(一)委員 もう時間がありませんので、私は幾つかの質問を残すわけなんですが、ここで一点だけ海底ケーブルについて、これは前回も大臣に質問したのですが十分な御認識がなかったので留保したわけです。きょう私はさらに、わが国には海底ケーブルが計七本あるわけですけれども、そのうちの一本...全文を見る