井上一成

いのうえいっせい



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開催日 会議名 発言
01月22日第91回国会 衆議院 決算委員会 第2号
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○井上(一)委員 私は、最初に競馬問題について基本的な姿勢、とりわけ場外馬券売り場の現状と今後の計画、さらに各地域での反対運動についての認識等について、大臣からお聞かせをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 昭和三十六年の長沼答申との関係については、それをどういうふうに位置づけられますか。
○井上(一)委員 ということは、それは今後ふやしていかないということを意味するんじゃありませんか。
○井上(一)委員 それじゃ大臣、昨年までは三十六年の長沼答申を尊重した中で凍結、今後ふやしていかないという方針で取り組んできたというふうに理解してよろしいですね。
○井上(一)委員 それじゃ大臣、原則としてそういう形でふやしていかない、しかし現実にはふえてきました、そしてそういうことが設置されております、そういうことで、一般的に設置の基準というのか、そういうものの一定の基準を持っていると思うのです。その基準は何なのですか。
○井上(一)委員 中央競馬会の場外馬券売り場を建設する場合に、協力金という形で支出をされております。このことについては大臣も御承知ですか。
○井上(一)委員 この資金についてはだれの監督であるいは権限で、どのようにして決められかつ執行されていくのか、大臣からお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 それじゃ、この協力金については、大臣は、事前あるいはまた事後においても十分な御承知をいただいてないというふうに理解していいのですか。
○井上(一)委員 大臣は十分、協議を求められるのだから御承知でなければいけないですね、大臣。私は大臣にお答えをいただきたいので、御相談をなさることは結構ですけれども、お答えは大臣から下さい。というのは、後でこれは非常に重要な問題にかかわっていくと思うのです。  だから、場外馬券...全文を見る
○井上(一)委員 これは大臣の権限である、こういうことなんです。もちろん中央競馬会の方で事前の協議がなされ、大臣に認可をいただくということであります。  さて私は、大阪における場外馬券の設置について具体的に尋ねていきます。  大阪市南区東櫓町いわゆる大阪の道頓堀の場外売り場、...全文を見る
○井上(一)委員 中央競馬会は、この設置についてはいつごろからかかわり合いを持ちましたか。
○井上(一)委員 もう一点、この設置については、具体的にだれが、いつ、どのような方法で中央競馬会の方にアプローチをされたのですか。
○井上(一)委員 それ以前には、この設置については何ら中央競馬会は、正式あるいは非公式は別として、話は持たれていませんか。
○井上(一)委員 ここに設置することが妥当である、いわゆる長沼答申を尊重した中で、かつ一般的に客観的に妥当であるというふうに中央競馬会は御認識になったのですか。
○井上(一)委員 この周辺に中央競馬会としてそういう場外馬券売り場の必要があると認められたのですか。この、いわゆる俗に言う大阪南、難波の繁華街、その中にこういう場外馬券を売る売り場を設置することが妥当であり、それが競馬に関心を持つ大衆のメリットになるのだというふうに考えられたので...全文を見る
○井上(一)委員 中央競馬会が適当である、そして地元の了解を得られるのだ。私の調べでは、すでに十一月以前にここに対する設置賛成、設置反対の運動が展開されているわけなんです。そんな事実もわからないで、十一月にぽこんと申し入れがあったからそれを適当だと認めて設置をしたのだ。私はそれは...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ中央競馬会に聞きますが、巽興業とは一体どのような組織、いわゆる法人格を持った会社、そして代表者はどなたで、定款はどういうような会社、どういう営業内容の会社だと御認識になっているのですか。
○井上(一)委員 ここで農林大臣に。私は個人のということの指摘は避けたいのでございますが、一般論として、資本金二百万円、主たる業務キャバレー業務、そういう業務をしている私企業に、中央競馬会が十億からの金を出して場外馬券売り場を設置をさせていくということが妥当なのかどうか、そういう...全文を見る
○井上(一)委員 私は競馬会にさらに尋ねていきたいのですが、この巽興業は五十年十一月に申請に来られたというか、協議に入ったというのですが、ただぷらっと来たのか。ただふらりと、地元で協力を得てこういう施設をつくりたいのだが、いかがなものであろうかということでこんなものは来るものじゃ...全文を見る
○井上(一)委員 当時の安倍農林大臣が適当だということで、その認可をされたということでございます。  さらに私は中央競馬会に伺いますが、あなたの方に話が入るまでの事情、事実、そういうものは十分御承知なのでしょうね。話を持ってきて、十分調査をなさったのでしょうね。いま言われるよう...全文を見る
○井上(一)委員 さて、その結果はどうなんですか、調査した結果は。
○井上(一)委員 あなたは本当にそれだけしか承知していないのですか。
○井上(一)委員 もう少し親切な答えをしないといけませんよ。私の方ではちゃんとわかっているのですから。この接触をなさる以前、すでにあなたの方は、五十年九月十八日、東櫓町会長、その設置賛成、いわゆる促進派から、建設促進の陳情を受けているのですよ。翌日素早く設置反対同盟が結成されて、...全文を見る
○井上(一)委員 ここに中央競馬会が十億の協力金を出す、その建物を建てさす、その土地の権利者がだれであり、所有者がだれであり、どこの住まいの者であるかもわからぬようなことで、適当で厳正に、そんな話が通るのですか。どうなんですか。
○井上(一)委員 では農林大臣、やっぱりあなたが最高の権限ですから、あなたの御判断を……。  私から指摘します。いま申し上げたように四十七年にこの用地を大阪市から六億余りで買っているのです。さらに、四十六年に巽興業の社長である池田さんはその町会の町会長をやっているのですよ。みず...全文を見る
○井上(一)委員 この問題は、私はまださらに深く質問を続けます。しかし、外務大臣がいま出席をされましたので、外務大臣にかかわる問題、さらに防衛庁長官にかかわる問題を一、二点、中間で大変恐縮なんですけれども、尋ねていきたいと思います。  外務大臣、きょうの閣議を終えて、率直にいま...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、日本の外務大臣ですよ。いまわが国が抱える国際情勢、国際問題に対して、あなたはいまたった一言、それだけですか、現在の心境は。
○井上(一)委員 大臣、あなたは非常にのんきなことを言うてはるわけです、捜査中で、必要なことがあればやるんだと。もっと先手先手といかなければ日本の外交はだめなんですよ。  総理からあなたには何も話がなかったのですか。あるいはあなたから総理には何も話をされませんでしたか。
○井上(一)委員 帰られてからは……。
○井上(一)委員 あなたは、在ソ連邦日本大使館に何らかの訓令を出されましたか。
○井上(一)委員 大臣は知らないのですか。大臣は報告を受けてないのですか。そして、大臣が帰られてからどのような指示をなさいましたか。
○井上(一)委員 それじゃ外務大臣は、在日ソ連大使館の武官と現職自衛隊員を含む三人の犯罪、いわゆる今回のスパイ事件ですね、それはまだしっかりとした、それは具体的なすべての全容についてはまだではあろうかもわかりませんけれども、そういうことがあったという事実は明確になっておるわけでし...全文を見る
○井上(一)委員 私は、いままで何か後に一歩下がった中で外交を進めているような感があるわけです。これはイラン問題、アフガニスタン問題すべてを含めてそういうことが言えると思うのです。そうして、すべての外国に対していい顔をしようとする全方位外交だ、こういう論理を展開する。まさにこれは...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がありませんので、大臣が、きょうは私の要求した予定の時間、十分御出席いただけないですから、二十四日さらに決算委員会で大蔵省関係がありますから、そのときに信用供与についての、いわゆる第三次極東森林資源開発等も踏まえた中で——この問題は大臣御承知ですね。
○井上(一)委員 そのことについて——いや、お答えは後でいいですから。これは昨年の九月の日ソ経済合同会議で取り交わした問題等、これらの問題について、いま現在の心境ですね、外務大臣は何らかのお考えをお持ちなのかどうか。
○井上(一)委員 私はさらにサハリンの紙パルプ工場だとか、あるいは日ソ漁業協定の問題だとかいろいろあるわけです、外務大臣。まさに外交チャンネルでの対ソ関係を、わが国の国益を考えた上で対応しなければいけないと思うのですよ。そういう意味で、大臣のいまの答弁では、何や本当に国民は国益を...全文を見る
○井上(一)委員 今回の問題を長官が報告を受けられたのは、事件発覚後どれほどの時間を要したわけですか。
○井上(一)委員 陸幕長との連絡がとれたのはその後何時間ぐらいを要したのでしょうか。
○井上(一)委員 時間がないということで御出席をいただいているんだが、陸幕長から長官が連絡を受けたのはいつだったのですか。それは長官がこの事件を知ってからどれくらいの時間がかかっておったのですかと聞いておるのですよ。これはしっかりと答弁をしなければだめですよ。質問を理解してしっか...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、お忙しいのに少し時間を割いて出席をしていただいて、どうもありがとうございます。まあ所管外ではないわけでありまして、北洋漁場で操業する漁民の安定と安全操業、いろいろな意味を考えたら、やはりすべて関連して、それぞれの分野でがんばってほいということですから...全文を見る
○井上(一)委員 建築確認を申請した折に、あなたの方に何ら相談がなかったのですか。——これは議事進行で、質問をやりながら大変恐縮なんですけれども、こんなでたらめな答弁なんというのはないですよ。  農林大臣、あなたの主管の中央競馬会、こんなことで大臣として許されるのですか。注意を...全文を見る
○井上(一)委員 委員会の審議がスムーズにいくためにも、ちゃんと正しく正直に答えてもらわないと、これは時間がありませんからね。  まあ、そういうことで一月の建築確認ではそういう付帯条件がつけられたわけです。そして五十一年九月に、巽興業は大手建設会社と請負契約を結んでいます。この...全文を見る
○井上(一)委員 私がいま指摘したのは五十一年九月の請負契約ですよ。あなたの方にはその金額で出ていますか。それ以外の契約は出ていませんか。
○井上(一)委員 私は、中央競馬会のこの質問に対する答えは非常にふまじめだと思う。私は指摘しておきます、十八億七千四百万円、そしてこれには保証人もつけずに、あなたの方の関係の了解があったのだというふうに私は理解をしております。  この十八億七千四百万円に対して、あなたの方は協力...全文を見る
○井上(一)委員 十億円は、当初いつ出されましたか。
○井上(一)委員 その十億の金を出すために覚書を交わされましたね。そしてさらに、その覚書の中で賃料については、覚書の四項の(ハ)「契約額は三カ年間据え置くものとする。」こういう覚書を交わされていますね。
○井上(一)委員 いま、大阪の宏和という場外馬券売り場建設に絡んで十億の金が焦げついていますね。
○井上(一)委員 焦げついているかということだから、焦げついていますということですね。  こういうことなんですよ。宏和を例に出したということは、三億円の金を出したときには、賛成、反対ということ以前の問題で、まだ見通しが非常に暗かったわけです。この問題については五十二年、地元住民...全文を見る
○井上(一)委員 どこへ。
○井上(一)委員 二千三百万円は……。
○井上(一)委員 この工事が完成し、この建物に対する賃貸料は幾らなんですか。
○井上(一)委員 私は、先ほど指摘をした覚書、さらに賃貸契約書の写しを持っております。そして、いま言われた四億二千五百七十五万というのは現在の賃料ですけれども、当初の賃貸料は、少しですけれども下回っているわけなんです。私が指摘をしたいのは、これが余りにも高いということなんです。五...全文を見る
○井上(一)委員 私の指摘をした数字、いわゆる金額に間違いはありませんね。
○井上(一)委員 私は坪で言ったのですけれども。あなたの方は平米当たりの単価で契約していないのですよ。何をおっしゃっているのですか、あなたは。月額幾ら幾ら、私がいま指摘をしました。  さらにもう一点、あなたの方、中央競馬会は三年間据え置きであると言いながら、毎年、額の問題でなく...全文を見る
○井上(一)委員 もう一つ。  大臣、別に大阪だから、東京だから、名古屋だからということはないんですよ。一つの建物、家屋、不動産を賃貸する場合に、その原価が十八億。土地も含めて二十四億としましょう。十億の金が協力金で出ているわけなんです。十四億といったら三年半かからぬのですよ。...全文を見る
○井上(一)委員 少しではなく非常にいい、こういうことです。それで、大臣、過去は過去として、いま財政元年あるいは財政の立て直し、こういう厳しいときなんです。中央競馬会の過去のいろいろないきさつも私はわかりませんけれども、過去について鋭くとがめようという気もなく、それよりもむしろ反...全文を見る
○井上(一)委員 そういう素直な答弁をいただければ順次質問が進むのです。中央競馬会理事長、あなたも非常に苦しいだろうと思います。しかし、まだまだ指摘をする点があるのです。協力金のプールというのでしょうか、五十三年度末で百四十億まだ協力金の残額があるわけです。こんなことも含めてやは...全文を見る
○井上(一)委員 賃貸料として年額で幾ら払っていますか。
○井上(一)委員 きょうはもう時間がありませんので、この京阪神不動産に支払っている投下資本と、中央競馬会が京阪神不動産と取り交わした覚書、賃貸契約書等、さらに、いま指摘をしましたけれども、八億余りの賃貸料を支払っている物件等については、後刻私の手元に資料として御提示を願いたいと思...全文を見る
01月24日第91回国会 衆議院 決算委員会 第3号
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○井上(一)委員 まず、大蔵大臣にお尋ねをしたいのですが、今日ほど、税金のむだ遣いあるいは行政の非効率、いろんな面で国民の関心を集めているわけでありますが、なかんずく財政危機が叫ばれているわけです。こういう折に、当委員会、とりわけ決算という重要な審議過程の中で、その決算審議の重要...全文を見る
○井上(一)委員 いろいろの角度から予算編成に踏み切っていくわけですけれども、今日までの一つの形としては実績主義ということになっているわけです。大蔵原案が内示されて、各省の復活要求があって、あるいは諸団体の陳情、要求がある、あるいはその上に政治折衝を重ねていく、こういうことだけの...全文を見る
○井上(一)委員 国債の発行一兆円の減額、まあ当初予算に比しての問題であって、実際は必ずしもそれだけで財政の立て直しが図られるんだというふうには私は思いません。もっと抜本的なところに、税金のむだな支出を何とか切っていかなければいけない。同時に、今日まで、決算等あるいは会計検査院等...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、私はさらに五十六年度の予算編成に波及してお尋ねしたいのですが、いま申し上げたように、支出面での民主化、そしてガラス張りあるいは適正執行、そういうことをまず考えていかなければいけない。そのことはもうすでに国民の大多数が希望しているわけです。これは昨年の総選...全文を見る
○井上(一)委員 そのような意思で国会決議を尊重し、かつ一般消費税の導入を図らずに財政再建に努力をしていただきたい、こういうふうに強く希望いたしておきます。  もう一点、税制度の問題で、いわゆる不公平税制という表現で指摘をされておる現行の税制度、これの是正の具体策を持っていらっ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに国債の問題で尋ねておきたいのですが、五十五年度は一兆円の減額をした。それはさっきも言われたとおりなのですが、五十五年度を踏まえて累計額でどれぐらいの発行額になるのですか。
○井上(一)委員 七十一兆円。さらに私の試算では、今後二年間、五十七年度の試算では百二十二兆円ぐらいになるのではないだろうかというふうに思うのです。これはまさに財政を破綻するということは明らかな見通しを持つわけです。この問題に対して一体今後どうしていくのか、このことについて大臣の...全文を見る
○井上(一)委員 六・一国債と言われる国債の現時点でのあれが八十円あるいは八十五円というぐらいの形になるわけですね。いま言われる国債管理政策は、それでは今後どういうふうになさっていくのか、この点についてお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 さらに私は、もちろん国債の発行額を減少していくのがより望ましいことであるわけですが、いま言ったように、試算で百兆円を超えていくのだ、その中でやはり景気が沈滞していく、こういうことなんですね。これはもうすでに発表されている数字なんですけれども、中小企業の倒産件数は...全文を見る
○井上(一)委員 大臣がいま言われたように、卸売物価の上昇率についてはもう一七、八%、まあ驚異的な上昇率を示しているわけですね。これは、いずれ近い将来、その影響がもろに国民生活に響いてくる。いろんな意味で国民が努力をし、ただそれの努力あるいは犠牲に近い、そういうことの上にあぐらを...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては、やはり政府当局が国民の生活という現実問題を十分に踏まえた中で、景気対策、物価対策両にらみの上で検討を加えるべきである、とりわけ物価対策ににらみを置いて今後の経済対策全般に取り組んでほしい、私はこういうふうに考えます。  さらに続いて、日銀当...全文を見る
○井上(一)委員 私の調査では、いま理事長から五十三年ということでございましたけれども、五十四年の十二月末まででは協力貸し付け総額が百七十一億になるはずなんです。  さらに、いま手持ちの資金等もあるわけですけれども、それは別にいたしまして、一昨日も賃貸料が非常に不当に高い、こう...全文を見る
○井上(一)委員 再度確認をしておきますが、中央競馬会は協力金はもとより賃貸料について今後検討をする、こういうことでございますね。
○井上(一)委員 わかりました。検討をされた結果あるいはその時点で私の方にその結果を報告してください。これは要望しておきます。  それじゃ、中央競馬会は結構でございます。  日銀がお見えになりましたので、日銀関係について先ほどお尋ねをいたしました都市銀行十三行への貸出枠と貸し...全文を見る
○井上(一)委員 貸し出しのレートは、念のために聞いておきます。
○井上(一)委員 これまた念のために聞いておきたいと思うのですけれども、地方銀行の場合と比較して、金利あるいはその他の条件では変わりはないわけでありますか。
○井上(一)委員 都銀と地銀に対する貸し出しの総額の比率はどれぐらいになっているんでしょうか。
○井上(一)委員 金融政策の中で貸し出しというものが取り扱われていくと思うのですけれども、基準ともなるべきものがあるのかどうか。たとえば預金量によってその貸出額の上限を決めていくとか、そういうものがあるのでしょうか。
○井上(一)委員 いまの数字でも六六%対七%、私は短絡的にすべて結びつけたくはないのですけれども、金融政策それ自体が大手大企業を優先しているような政策ではないだろうか。勘ぐりだと言われればそれまでだけれども、具体的に、たとえば社会資本を充実していく、そういう中で資金が必要になって...全文を見る
○井上(一)委員 都市銀行は伸び率が低いのだ、もともと都市銀行にはよけい出しておったわけです。地銀なり相互銀行なり信用金庫には少なかったわけだから、伸び率だけをもってすべてを判断するのは、言葉は悪いですけれどもやはり役人的な発想じゃないか。だから私の指摘をしたいのは、今後社会資本...全文を見る
○井上(一)委員 金問題がいま世界的にいろいろクローズアップされているわけなんです。時価で再評価をいたしますとどれぐらいになり、いわゆる含み益等はどれぐらいになるのですか。
○井上(一)委員 これは仮にの話ですけれども、日銀の保有金を時価で処分をした、そしてそれを国庫へ納付する、そうすると四兆円に近い額になる。これは仮にの話であって、私は、わが国が今後公的な金保有をどう考えているのであろうか、このことが一点。  それから、きょうの新聞でも、すでにI...全文を見る
○井上(一)委員 仮の話で私が含み益が四兆円に近いということを申し上げたわけであって、私もそれを即紙幣の増発にという考え方には立たないわけです。  それで、保有がどのような形で保有されているか。むしろ世界経済の中での日本の円の安定という意味で金の持つ意義を認めたいと私は思うので...全文を見る
○井上(一)委員 ここでさらに銀行の経営について少し聞いておきたいと私は思います。  国債の値下がりが銀行経営に及ぼす影響、これは大臣からお答えをいただきたいのですが、発行者である政府、そしてその国債を引き受けた銀行の経営自身を圧迫しているのではないだろうか、こういうふうに思う...全文を見る
○井上(一)委員 いま、るる説明があったんですけれども、余り時間がありませんけれども、このことは非常に問題をはらんでいると思うのですね。原価法と低価法を選択すべきだ。いろいろみ意味がここにあると思うのです。発行者側、政府にとっては、今後の引き受けについて一定の歯どめをかけるために...全文を見る
○井上(一)委員 時間が余りありませんので、このことについてもいずれ他の機会に譲ります。  さらに私はここで、輸銀の海外経済プロジェクトに対する貸出総額、そしてとりわけイラン関連に対しての貸出総額、これを聞かせてください。−答弁者が参っておりませんので、それではその間自治省に基...全文を見る
○井上(一)委員 私は大臣と少し質疑をしたいと思う。固定資産税に見返るものとして、国有地あるいは国有資産、それに準ずるものは、固定資産税という形ではなく、納付金、交付金ですね。そういうものなんですから、それの価額、価値というものに対して納付していくわけなんですね。大臣どうですか。...全文を見る
○井上(一)委員 非常に情けない話ですよ。国の持っている土地あるいは資産、それに対してどういうふうに国は義務が生じているのかということを大臣が承知していないなどということでは、ちょっとこれはお粗末過ぎると思うのですが、率直で答弁はいいと思うのですよ、お知りでないのだから。私はそう...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、大蔵に対してこのいま申し上げた点、事業所税についての見解をここで聞いておきたいと思うのです。  本来、事業所税は、大都市圏での事業活動を営むいわゆる事業所等の集積の利益に対して課税されるものとして、昭和五十年十月一日より施行されたわけですね。このこ...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては、さらに次回の委員会で質疑を続けたいと思います。  私は、もう余り時間がないのですけれども、イラン問題についてここで少し論議をしたかったわけです。ホメイニ師が入院をしたという、そういうあわただしいきょうの状態、そんな中でわが国がイランに対する...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は大蔵関係で、KDD問題で掌握している新しい事実関係があれば——あると思うのですけれども、すでにきょう犠牲者がKDDの中で出ておりますね。そういう状態の中でひとつ、警察庁は見えていませんので——大蔵の入管の担当は来ておりますか。関税……。
○井上(一)委員 それじゃ委員長、大臣に対する質問はこれで終えます。もう時間もありませんし、一応これで、留保した質問は別として、私の質問を終えます。
○井上(一)委員 先ほどのKDD事件に関して、関税当局がきょう何か新しい報告を受けたかどうか、まず大蔵当局に聞きたいと思います。
○井上(一)委員 さっき触れましたけれども、利の方の承知しているのには、きょうKDDの職員が自殺をしたという事実があったのかどうか。これは何でしたら警察庁の方から。
○井上(一)委員 何らかの遺書に近いもの、あるいはそういうものは書き置かれたとか言い残されたとか、そういうことはあったのでしょうか。
○井上(一)委員 昨日までの間で、この当事者を任意であるいは参考人として取り調べた事実があるのかどうか。あるとすればいつごろ、何回、そういうことについて聞かしてください。
○井上(一)委員 その事情の中身は密輸にかかわるものなのかどうか、あるいはその他の事実関係の事情聴取なのか。
○井上(一)委員 事情聴取に対しては、その本人の供述の態度、あるいは何か苦にしているというような、そういう片りんは見受けられたのかどうか。
○井上(一)委員 その関税法違反以外に何らかの事情を聴取された、たとえばKDDの社長室に勤務しておったのですから、本人以外の事柄等についても聞き及んだのかどうか。
○井上(一)委員 今回のKDD事件の中で、亡くなられたこの人の位置づけというのでしょうか、単なる参考人なのかあるいは重要な参考人なのか、いま少し、関税法違反の疑いということで取り調べたということであれば、被疑者的な立場での事情聴取なのか、どの辺に位置したのか、その点について……。
○井上(一)委員 それじゃ関税法違反にかかわる事情聴取ということですね。
○井上(一)委員 この人の死によってKDD事件にかかわる捜査が今後どのように影響をするのか、その点についても聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 輸銀関係については、答弁者が参っておりませんので、その点は次回の委員会ということで、きょうの私の質問はこれで終えます。
○井上(一)委員長代理 庄司幸助君。
○井上(一)委員長代理 永末英一君。
02月13日第91回国会 衆議院 決算委員会 第4号
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○井上(一)委員 戦後の財政、会計制度がもう三十年以上も経過したわけであります。その中でいろいろな欠陥なりあるいは制度面での不十分さがあらわれつつあるわけです。そういう時点で、とりわけ重要な役割りあるいは大きなかなめでもあると言って過言でないと思うのですけれども、会計検査院の機能...全文を見る
○井上(一)委員 適正に予算を執行していく、そのためにも私は、制度面の充足あるいは現行の中での是正を必要とする部門——検査院は、この辺はもっと充足を願いたい、充足すべきであるというような具体的なお考えを持っていらっしゃるでしょうか。
○井上(一)委員 取り組む人的な問題として増員がある、私はこのことについては全く同感であります。ただ、財政的な面だとか、あるいは世上言われるように、行政改革の中に会計検査院を包括してしまうということはむしろ検査の適確をみずから放棄するものであるというふうに私は考えるわけなんです。...全文を見る
○井上(一)委員 いまお答えになられたことは、非常に望まれる一つの形だと思うのですよ。私も、望むことならばそういうパターンの中で検査業務をスムーズに遂行していくということを望むわけなんです。しかし、過去の、あるいはごく最近の一連の事件を見ても、やはりそこに何か罰則なり強制権なりが...全文を見る
○井上(一)委員 検査院長、二十七名で政府関係の金融機関の検査が十分全うできるとお考えでしょうか。
○井上(一)委員 十分でないのですよ。十分でないから、深く検査が入り込めるかというと疑問だと思うのです。外的から何らかの問題が提起されて初めて検査院がそれに取り組んでもらっている、こういう過去の事例があるわけなんですね。たとえば航空機の購入に絡む不正事実。こんなのだって本来は検査...全文を見る
○井上(一)委員 国税からの報告あるいは新聞等で報道されたものについて、課税済みである、このようにお答えになられたと思うのです。私は、まだ新聞報道には載ってない、あるいは国税が検査院に真実を、すべてを報告したかどうか、これだっていまのお答えではまだ疑問なんですよ。だから、さっきの...全文を見る
○井上(一)委員 念のために尋ねておきたいのですが、私は、当委員会で前回指摘をしました馬券売り場、いわゆる協力金関係あるいは賃貸料の問題も含めて、このことについても検査の対象に、お答えは前回いただいておりますけれども、ここでもう一度確認をしておきたいのですが、そのことも含めて検査...全文を見る
○井上(一)委員 続いて、中小企業振興事業団の融資の問題について尋ねておきます。  中小企業振興事業団が融資をしている中小企業高度化資金五十二年度末の貸付金残高が四千九百六億円余りに上っているわけなんですけれども、この資金についての検査状況をここで聞かしていただきたいと思います...全文を見る
○井上(一)委員 この中には資金の適格を欠いたり、あるいは焦げつきの状態になっているというような事例があると思うのです。それもひとつここで具体的に一、二の事例で結構ですから、どういう事例が焦げつきになり、あるいはもちろんそのことは資金の適格を欠いたからだと思いますけれども、それら...全文を見る
○井上(一)委員 この貸付資金の対象事業団体が、たとえば焦げつきを生じたということだけでなく、汚職を引き起こす、いわゆる不正以前の問題として、倫理的な、そういう面からも非常に問題を多くはらんでいると思うのです。そういう汚職を生んだ対象にもこの貸付資金が融資されておったと私の方では...全文を見る
○井上(一)委員 繰り上げ償還を指示した、そういう事例は何件ぐらいあるでしょうか。
○井上(一)委員 全く角度が変わるわけですけれども、高度化資金の中で同和事業にかかわる貸付対象は、件数だけでもおわかりでしょうか。
○井上(一)委員 指摘事項についてお答えをいただけるでしょうか。
○井上(一)委員 前三件は関連の事業でしょうか。
○井上(一)委員 貸付総額はおわかりですか。
○井上(一)委員 私は、検査院が指摘をされた、当然そのことについては当を得た指摘だと思いますし、そういう事態はあってはならないことなんですが、同和事業を推進し、促進を図る上において、それらの事例が今後の問題として障害になるのではないか。そういうことはあってはいけないことであります...全文を見る
02月18日第91回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○井上(一)委員 最近の報道で明らかになりましたように、国連のワルトハイム事務総長が御努力をしていただき、いわゆるイランのアメリカ大使館における人質解放問題については、パーレビ元国王の犯罪調査委員会の設置ということで解決の見通しがついたという報道がなされております。すでにアメリカ...全文を見る
○井上(一)委員 官房長官、その調査委員会に対してはわが国は協力の姿勢をとるというお考えを持っていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 私の得ている情報では、早ければ今週末、二十三日にもイランのアメリカ大使館の人質が解放される運びになっているようだということなのですけれども、政府の感触はいかがですか。
○井上(一)委員 私自身も、一日も早い人質解放、そのためにわが国として積極的な外交努力を払うべきだと思うのです。二十三日を目指して、外務大臣、それはいろいろな情報があるでしょう、ありますけれども、わが国としては、官房長官からも早期解放を期待するという強いお答えがあったわけです。外...全文を見る
○井上(一)委員 さて、私は次に、パーレビ王制の時代、いわゆる旧体制の中でのわが国とイランとの経済取引、輸出入取引について、確認を含めて質問をいたします。  海外プロジェクト、とりわけイランにおけるほとんどの事例、現地のローカルエージェントを介在させていたと私の方では把握してい...全文を見る
○井上(一)委員 民間ベースでの取引だからそのようなことは承知していない、私は実態はそうじゃないと思うのです。そういう答弁は全くでたらめである。  これはここで通産大臣に、わが国の政府資金を導入してでもその完成を目指そうという三井石化の問題がありますね、ただ単にこれ一点だけで質...全文を見る
○井上(一)委員 全く私はそういう答弁には満足をしないし、事実に反する。わが国の特定商社といわゆるイランのパーレビ体制の中でのたとえば電力省なら電力省との契約の中で、ローカルエージェントは存在しておったじゃありませんか。それまでも否定をなさるのですか。
○井上(一)委員 私は、質問の前段でパーレビ王体制の中でということをちゃんと申し上げておるわけなんですね。にもかかわらずふまじめな答弁をするから、私自身が指摘をしてきたわけです。そういうことが通るという感覚がおかしいのである。  何を私がここで指摘したいかというと、そういうこと...全文を見る
○井上(一)委員 これは事務当局が大臣に報告をしてなかったのだというふうに受けとめておきます。しかし、大臣、事務当局が答えたように、そういう事実があったということです。  さらに、私はこのことについて尋ねていきます。  そのようなローカルエージェントはどういう性格のものであり...全文を見る
○井上(一)委員 確かに送金の手続上のためにそのローカルエージェントが存在する、こういうことですね。ただ、小さな取引というお答えがあるのですけれども、小さな取引とは一体どれくらいの取引を指しておっしゃっておるのか。
○井上(一)委員 もう本当にそういう答弁では、全く何というのか怒りたい気持ちですが、しかしまあ大きい取引、三百億も四百億もあるいは五百億以上のものについてもローカルエージェントが存在しておった、介在しておったのです。  さらに、私は先ほども指摘しましたように、三井物産が手がけた...全文を見る
○井上(一)委員 まあIJPCについてはという、また前段の話があるわけです。それじゃ相手国の契約の相手方の名前、いわゆるイラン側の受け手の契約相手先の名前、それから当初の契約額は。
○井上(一)委員 契約額は。
○井上(一)委員 当初五千五百億、そしてその後の経緯はどうなっているのですか。
○井上(一)委員 見直しした中で何がそれだけ増加した原因なのか、こういうこと。  それから、もう固めて質問をしますけれども、このプロジェクトについても非常に不純な分野がある、よくない。私の調査では、いわゆる金をうんと出させて、そしてその金が何らかの形で日本とイランとの経済交流を...全文を見る
○井上(一)委員 このプロジェクトについては手数料はどうなっているのですか。
○井上(一)委員 手数料、いわゆる契約時における経費ですね、そういうものがこの中に含まれているのかどうか。
○井上(一)委員 確かにそうであるということが言い切れますな。
○井上(一)委員 現在のところでは把握をしておらないということですけれども、私はそのようなことが、確たる信念を持って絶対にそういうことはあり得ないのだということが言い切れますかと聞いておるわけなんです。言い切れますか。
○井上(一)委員 それじゃそのことについては私に後刻報告をいただくということで、次に進みます。  本来、そのようなイランにおけるローカルエージェントはわが国の商社、企業と契約段階において幾らかの手料料を取っておった、このことはいわば先ほども言ったように余分な資金を上積みして、そ...全文を見る
○井上(一)委員 私はここに過日の予算委員会で、問題を非常に多く含んでおります浦項プロジェクトに関する手数料支払い云々のときに、たしかこれはわが党の大出委員から質問があった折に、総理大臣であるか担当大臣であるかは別として、輸出額の一、二%が外為法上は特に問題がなかったのではないだ...全文を見る
○井上(一)委員 ますます私はこのことについてはさらに不愉快を覚えます。通産大臣は一〇%以上でないとわからない、そんなことはないのですよ。なぜそういうことがないかというと、日本の企業あるいは商社は通産大臣に対してその送金の申請理由書を提出しているわけなんです。それはどういうことか...全文を見る
○井上(一)委員 私は正常な取引で、そして民間同士の私契約という形の中ではあえて、いかに国会であろうとも、それを提示することは問題があろうと思いますし、そのような要求をしているのではありません。ナショナルプロジェクトとしての位置づけをし、あるいはまたそれでなくても、日本とイランと...全文を見る
○井上(一)委員 私はもちろんそのことも必要なんですよ。必要なんだけれども、あるいはそれ以外にも、たとえば十億円以上のプロジェクトというものが十七件あるわけですね、約二千四百億円。これらのプロジェクトもやはり私は両国のために交わされた契約であり、そしてその中には政府機関の輸銀も資...全文を見る
○井上(一)委員 同じ答弁でもう何回もそういうことを言ったって、私は答えにならないと思うのです。それじゃ、こういうことを少し、一例です、私の方から指摘をして出しましょうか。あなた方、出してほしいですか。あなた方は御承知なんでしょう。  たとえば日本の商社が、当然イランの外銀のテ...全文を見る
○井上(一)委員 私は外為法違反だとは一言も言ってないわけです。むしろ合法的に日本からイランに当然送るべき資金を国外に集積をしている、こういう事実を指摘しているわけです。このことは、まあそのこと自身を短絡的に私は結びつけたくありませんけれども、いわゆるパーレビ元国王の海外資産の蓄...全文を見る
○井上(一)委員 全く的を外れた答弁なんですよ。何回も同じことを繰り返している。  大臣にこれは聞いておきましょう。私は指摘をしました。おわかりいただけましたね。そういうことを当局はきっちりとするか、あるいは、そういうことであれば結果的にはパーレビの国外における資産づくりの一役...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、いまわかっていて言わなければ、これは問題ですよ。調べますと言うのは当然ですよ、私が問題を指摘しているのですから。
○井上(一)委員 さらに私は官房長官なり外務大臣にこのことについて関連してお聞きをしたいのですが、官房長官がいま席にいらっしゃいませんので、この問題については二問留保して、後でお見えになってから質問をいたします。  時間がありませんので、問題をひとつ変えます。変えまして、通産省...全文を見る
○井上(一)委員 新機械普及促進制度、そういう制度にのっとって新規開発を目指すのだ。そこで私は、エクタスシステム株式会社というのがあるわけですが、このエクタスシステム株式会社が主契約者となって開発中のものに全自動小型鋳造体製造システムというものがあるわけですが、これを協会が選定を...全文を見る
○井上(一)委員 私の調査では、振興協会は当初、東京電子応用研究所と契約を結んで、その東京電子応用研究所が倒産をした。その倒産をした時点で、協力者的立場であったエクタスに引き継がせたというのが実情だと思うのです。さらに深くこれを調べますと、実際はそもそもの開発それ自体からエクタス...全文を見る
○井上(一)委員 残念であるというお答えがあったのですが、私の聞いておるのは、私がいま大まかに指摘をしたこと、エクタスが当初から仕組んだやつだ、こういうふうに指摘したんだから、そのとおりであるのかないのか。そのとおりであるならそのとおりであり、そのことが非常に残念だというなら話は...全文を見る
○井上(一)委員 乗せられたんだろう。
○井上(一)委員 わずか、まあ資本金だけでその企業の信用なり実態を軽々に判断することはどうかと思うのですけれども、いまも指摘したように、東京電子応用はつぶれてしまう、エクタスも続いてつぶれてしまう、いろいろ被害者が出てきた、大変もって当初からこういうことは仕組んでいる、このような...全文を見る
○井上(一)委員 しかし、政治的背景がなかったけれども、いま言うように結果的にはつぶれた。これはその経営者はどなたなんですか。そして、どういう形で政治的背景が感じられるということに私が受けとめたかということも御存じなんでしょう。もっと率直に、正直にお答えいただいたらいかがですか。
○井上(一)委員 個人的なお名前を申し上げるのは大変申し上げにくかったんですけれども、そういうことだから政治的な背景がというふうに感じられたということです。でも、それでなければそれでないで結構でございます。また、あってはいかぬということ。しかし、この制度それ自身あるいは運用面で、...全文を見る
○井上(一)委員 局長、具体的にどのように取り組みたいんだ、取り組むんだということを少し聞かせてください。
○井上(一)委員 エクタスシステムが倒産したために、多数の関連中小企業者が被害を受けているわけであります。このことについては、通産省としてはどのようにお考えを持っていらっしゃるのでしょうか。
○井上(一)委員 通産大臣、本件についての大臣の所見を伺って、この件については質問を終えたいと思います。
○井上(一)委員 官房長官がお帰りになりましたので、官房長官退席中に、少しイランにおけるわが国の輸出プロジェクトの実情、実態を質疑を通して申し上げておったのですが、部分的には、わからない部分は今後調査をする、そしてローカルエージェントが果たしてきた資金の送金についての役割り等、い...全文を見る
○井上(一)委員 最後に外務大臣、わが国の外交指針、三本の柱、その中で、いま私が指摘したこの問題について大臣の所見を承って私の質問を終えます。
○井上(一)委員 外務大臣、わが国の外交指針、三本の柱というのは政府が出したものなんですよ。外務大臣であるあなたがどのことかわかりませんけれどもで、こんなことで務まりますか。官房長官、ここは総理がいらっしゃらないから、大臣が基本的なわが国の外交指針、そんなこともどのことであるかわ...全文を見る
○井上(一)委員 ワルトハイムさんに対してどうするんですか。国連の調査委員会に対してどうするんですか。
○井上(一)委員 終わります。(拍手)
02月20日第91回国会 衆議院 決算委員会 第5号
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○井上(一)委員 大臣が出席されるまでに、一点だけ、行政管理庁が掌握をしている過去四十二年から五十四年までの間の行政機関別定員の推移を報告をしていただき、かつ、行政機関のそれぞれ、これは結果的に人員を一番削減した省、あるいは削減が少ないという省庁、これを報告してください。  な...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ後刻私の方に報告をいただくということで、その点については了とします。  さらに私は、四十四年の五月十五日、参議院の内閣委員会で行政機関の職員の定員に関する法律案に対する附帯決議というのがなされているわけです。この趣旨、この附帯決議の意は今日も十分尊重し...全文を見る
○井上(一)委員 行革の目的というものについて、ねらいというものについて少し尋ねておきたいわけです。このことについては大臣から直接答弁を願いたいと思うのですが、大臣が予算委員会からこちらの方に回っていらっしゃるということですから、それまでに事務当局に。  さっき大臣が最終段階で...全文を見る
○井上(一)委員 これは政務次官と議論をしても、しょせんまた大臣がということになるのですが、私は、やはり発想というものが少しずれているのじゃないか、結果を見て原因を見ていらっしゃらない、こういうことなんです。それじゃ、いまの国民の行政ニーズというものは減少しつつあるのですか、どう...全文を見る
○井上(一)委員 むしろ行政需要というものは拡大、多様化しつつあるのですよ。それに対応するところの体制が十分でないというか、非常にお粗末きわまりないというのか、あるいはふくそう化しているというのか、あるいはむだが多いというのか、そういう意味から、むしろメーンは行政の能率化、国民に...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ政務次官、私はちょっと具体的に聞きますが、ハンディを持った乳幼児あるいは保育を必要とする措置児が保育所へ入園の措置をした、たとえその子供が一人であったとしても、その子供を保育していく保母さんは必要でしょう。おわかりいただけますね。必要だと思いますね。
○井上(一)委員 そのことに対する国の十分な手だてはできていると現在お考えでございましょうか。
○井上(一)委員 行管の問題でないとおっしゃるけれども、私の言っているのは、国民のニーズというのはそれほど拡大をし、また、それに対する対応というものは非常に多岐にわたっていくんだ、だから、その子供に対する対応も十分でないということを私は指摘しているわけなんです。そういうことに十分...全文を見る
○井上(一)委員 大臣が見えましたので大臣に質問をいたします。  いまも政務次官と少し論じたわけですが、行革のねらいとする中心的な柱、何か私がさっきの大臣の答弁で受けとめるところによると、ただ予算的な、財政的な面のみを強調されているように思うわけなんです。結果的にそうであったと...全文を見る
○井上(一)委員 そこで私は、さっき大臣が行政の見直し、とりわけ特殊法人については非常に率直な発想だと思うのですけれども、このことについては私も同意するわけですが、特殊法人は役人の天下りの場所なんだ、そういうことを答弁の中でおっしゃっているわけです。全般的に今後の日本の社会という...全文を見る
○井上(一)委員 八〇年代は不透明だとか不確実性の時代だと言われるけれども、政治家として私はそういう言葉は無責任きわまりない。政治というものは予見するところに政治が存在するんですから、私なりの判断としては老齢化社会と低成長の時代だ。この時代の中に行政がどういうふうに対応していくか...全文を見る
○井上(一)委員 具体的には、許認可権限をどういうふうに合理化していくか、このことについてはどのような見解を持っていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 基本的な自治体がその権限の大半を有するということが、私は行政の基本だと思うのです。基本的行政をつかさどるところの市町村、この権限を拡大していかなければいけない。地方の時代だと言われるのは、まさにそこにあるわけなんです。当然その権限を保障していくためにも、裏づけと...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私はなぜこういうことを尋ねるかといえば、恐らくその所管は自治大臣でございます、保育所の問題を聞きますと厚生大臣でございますと、あなた方はすべてそういう形で、分の悪いところ、あるいはちょっと答えにくいところはほかへ振られるわけなんです。むしろ政府としてはそう...全文を見る
○井上(一)委員 私はここで大臣に、国のいわば間接行政的な現在の行政と基本的な地方自治体の直接行政との違いを十分御認識いただいていると思いますけれども、ただ単に定数云々と言ったって、たとえばごみ、屎尿あるいは日常生活の中からどうしても行政がこたえていかなければいけない市町村の業務...全文を見る
○井上(一)委員 ここで私は、行管設置法改正についての考えと見通しというものを少し聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 NHKに対しても監察の対象として考えていらっしゃるのでしょうか。
○井上(一)委員 そのことについては、いずれ改めた委員会で私も論議をいたしますけれども、その対象にすることにおいて何をねらいとされていらっしゃるのか。
○井上(一)委員 私は、そこが問題になるんじゃないか、こういうことなんです。経理面では現在も予算が国会に示されておりますし、あるいは厳しい会計検査院の検査を受けているわけなんです。要は、より効率的なという抽象的な言葉の中で、内容にまでまたがった監察がなされるんじゃないか、こういう...全文を見る
○井上(一)委員 私は、全特殊法人を行政監察の対象にしようとしているという、何もかも一緒くたにして、全くもって、俗っぽい言葉だけれども、みそもくそも一緒くたにする、そういう取り組み自身、政府の発想が誤っている、こういうふうに言っているのですよ。だから国民全体が、本来なら一人一人が...全文を見る
○井上一委員 この件については、いずれまた改めた委員会でさらに政府の考えをただしていきます。  次に、昨年末に閣議決定がなされた行政改革の計画実施についての点でございますけれども、その柱の一つに補助金の整理合理化ということがうたわれているわけです。何点かありますけれども、特に、...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵では具体的なリストは持ってないということですね。  それじゃ大蔵に重ねて問いますが、何らかの形で今日まで補助金行政として市町村がそれを行ってきた。その業務についてはもう市町村の業務の中に同化されているし、定着し切っている。しかし、さっきから私が再三指摘をし...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵省は、いま私が指摘したように、補助金としては国費の支出はしないけれども、それによって市町村あるいは都道府県が負担を受けるようなことはない、こういうことですね。確認をします。
○井上(一)委員 ただ今後も配慮するとか言うのじゃなくて、これは補助金としては交付しない、しかしその財源は、たとえば自治省所管の中で交付金の一部に組み入れられるのだとか、たとえば保険業務であれば厚生省の所管になるとか、私の聞いているのはそういうことなんです。そういうことで大蔵省と...全文を見る
○井上(一)委員 そんな頼りない答弁では困る。閣議決定をされて同化した業務に対してはもう補助金を出さないということで、じゃ同化している業務は何なのだというと、それはまだわかりません。補助金としては、いままでも負担を軽くするために補助金を出してきたのですよ。そうでしょう、負担を押し...全文を見る
○井上(一)委員 地方自治体にしわ寄せを押しつけないように、特に私は指摘をし、お願いをしておきます。  さらに、少し具体的なことなんですけれども、道路公団等の第一線でその業務をやっていらっしゃる料金徴収業務等は、実態は現在どのようになっているのでしょうか。そして、今後どのように...全文を見る
○井上(一)委員 私は、この実態というものをもう少し掌握された方がいいんじゃないだろうかと思う。建設省の所管だと言い切ってしまうと、これまたまさにそのとおりなんですけれども、実際には、いわゆる高齢者がこの仕事をやっている。そして下請の下請、いわゆる孫請的な形で、安い賃金で、労働時...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、一般的なことを言われたのですけれども、私が指摘した、そういう国家公務員が下った場合に三号アップ、二号アップというのが現実にある。いまもらっていらっしゃる給料をすぐにあすから下げなさいということは非常に言いにくい話です。今後そういうことは絶対にさせないとか、...全文を見る
○井上(一)委員 それからもう一点。大臣、特殊法人についてもそうなんですけれども、認可法人がございますね。認可法人等についてもこれはまさに天下りポストの場になっているわけなんです。こういうことについてはどういう見解を持っていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 大臣は答弁がすぐに、そのことについては主管はこうだとか、さっきも指摘をしましたけれども、それはずるい答弁なんですよ。あなたは行政管理庁の主管大臣として責任を持って、こういう行政改革をやるんだという強い信念のもとに閣内を統一した意見にまとめられて、その方向に持って...全文を見る
02月22日第91回国会 衆議院 決算委員会 第6号
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○井上(一)委員 労働省所管の決算審議に当たり、私から若干の質問を労働省にいたしたいと思います。  もう報道等で御承知のように、エネルギー問題を中心に世界情勢は非常に厳しい状態である。とりわけ国内的には、今後八〇年代、どうしても避けて通ることのできない幾つかの問題があるわけであ...全文を見る
○井上(一)委員 中高齢者の雇用問題について、いま労働省の見解が答えられたわけであります。私はもちろん中高齢者の雇用の問題も後刻問いただしていきますが、雇用問題が非常に国内的に論議されつつあるその中で、すでにもう二年前からですか、身体に障害を持つ人たちの雇用についても格段の努力を...全文を見る
○井上(一)委員 これから生かされていくということですけれども、私はすでに五十三年の予算委員会でもこの問題については指摘をしているわけなんです。そして、労働省が今後努力をするということを期待して実は今日までその経緯を私なりに見守ってきたわけなんですけれども、結論から言うと、決して...全文を見る
○井上(一)委員 それでは私は、十分実っていないということを申し上げるために具体的な事例を質問いたします。  まず、政府機関並びに関係政府機関がこの法律をすべて遵守しているということが言い切れますか。
○井上(一)委員 いま言われたように、当然守るべき行政機関がこれを遵守していない。私の調査では、これは昨年の六月一日現在なんです。労働省の方も十分それは把握していると思うのですけれども、たとえば建設省だとか国土庁だとか、そういうところはこれを達成してないわけです。あるいはその他に...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、これは指導——もちろん義務を履行するように、あるいはその線をさらに広げていくようにという指導であって、ただ単に数字的な、パーセントの数字を合わせていくということではありませんので、その点は格段の努力を期待したいと思います。  さらに私は、民間企業、とりわ...全文を見る
○井上(一)委員 何がそういう機会を狭くしていくというのでしょうか、そのような身体障害者の雇用に対する義務感を阻害しているか。これは、未達成の企業については納付金をとるのだということになっていますね。現行制度では、企業側は、身体障害者を雇用することよりも納付金を納めさえすれば問題...全文を見る
○井上(一)委員 いま納付金を支払った、その積立額が五十二年度で九十六億円、五十三年度百八十八億円、五十二年度はこれは半年分ですから、五十二年度も五十三年度も大して変わらないわけですね一これだけの金さえ支払えばいいのだという形の中で法の精神が遵守されておらないということを指摘しま...全文を見る
○井上(一)委員 いま答弁の中でも明確になったことは、納付金が十分生かされていないということが一つ。それから、企業の認識というものがまことに不十分である、誤った認識を持っているという断定をせざるを得ないような状態である。さらに、この納付金が生かされるように改善しようとする努力が労...全文を見る
○井上(一)委員 この問題については、またこれからの取り組みを見守りつつ、そしてまた私たちも協力をしつつ前進を図っていきたい、一層の努力を期待いたします。  さらに、冒頭にも申し上げました中高齢者の雇用対策について、具体的に労働省はどのようなことをその施策の柱になさってきたか、...全文を見る
○井上(一)委員 厚生省の方にここで聞いておきたいのですが、厚生省は、いわゆる高齢者対策として雇用の問題に関係する施策、そのようなことについても取り組みをしていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 労働省に伺いますが、厚生省は厚生省なりの取り組みをなさっていらっしゃるわけです。これは非常に結構だと思います。常に厚生省とも連携をとりながら労働省はこの中高年齢者対策と取り組んでいらっしゃると思いますが、間違いございませんね。
○井上(一)委員 私はあえてここで、私の知っている範囲あるいは見た目ではどうもばらばら的なにおいがあるからいま申し上げたわけなんです。  ごく最近報道されている、あるいは五十五年度の目玉政策として、労働省がシルバー人材センターを提起されているわけなんです。これは、物の考え方につ...全文を見る
○井上(一)委員 私は二十万だからとか、あるいは三十万だから十万だからという、そういう取り決め自身の発想がおかしいと言っているのですよ。すでに十万であろうが十五万であろうが、そういう取り組みをしている自治体もあるじゃないか。そういうことを労働省は承知しているのか。そういうところに...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、二十万というのは取るべきだ、そういうことにこだわってはいけない。それから、もうすでにそういうことについて施策として取り組んでいる自治体があるわけなんです。そういうことを承知していないということ自身も労働省はおかしい。厚生省と連携をとっておりますと言いながら...全文を見る
○井上(一)委員 何も私から二十万にこだわったわけじゃなく、労働省が二十万ということを基準に置くから、そういう基準のとり方は間違いだということを私は言っているわけなんです。大都市に住んでいることに対して一つの基準をつくっていくというのは間違いだ。たとえ中小都市であろうとも、あるい...全文を見る
○井上(一)委員 そういう意味では実態を重視しなさい、こういうことなんです。さらに私は、運営をなされているそういう組織に対して一つの補助をしていく、あるいはそこで雇用の機会を持った人たちに対しての、たとえば頭割りなら頭割りとか、あるいは機会の度合いだとか、そういうことでそれをまた...全文を見る
○井上(一)委員 このことは、大臣、過去の予算の執行を見ても——ただ、今回人材センターについては五十五年度の目玉政策として予算が計上される。予算を計上しても、あるいはいいことを言っても、それが消化されなければだめだし、それが生かされなければ予算に盛ったということの意味がなくなるわ...全文を見る
○井上(一)委員 このことは、ただ単に行政だけの問額ではなく、受け皿となるべき企業側の認識の問題もあるわけですね。だから、企業側に対して十分なコミュニケーションを持ちながら理解を深め、かつ、その受け皿を広げていくということなのですよ。私はさらに、大企業の現在の高齢者雇用率が非常に...全文を見る
○井上(一)委員 通産省は通産省の立場、外務省は外務省の立場があり、もちろん省内を統一しなければいけないのですけれども、私は、労働省は労働省の見解というものをもうちょっとはっきりすべきではないか、進出する企業の選択ということだけでは済まされない、そのことがアメリカ側からすればアメ...全文を見る
○井上(一)委員 最後に私から、婦人の労働問題について一点だけお聞きをしておきます。  もうすでに詳しく申し上げる時間がありませんけれども、従前からわが党が主張しておりますILOの四条約批准、このことについて国内法の改正も踏まえた中で労働省はどのような見解を持っていらっしゃるか...全文を見る
○井上(一)委員 昭和五十年の十二月の外務委員会で、この問題については、「時期は明示できませんけれども、できるだけ早急に御審議をいただき」という政府委員の答弁があるわけなんです。そういう意味で、この男女平等、母性保護にかかわる四つのILO条約は、私は速やかに批准をされるべきだ、こ...全文を見る
○井上(一)委員長代理 この際、午後二時二十分まで休憩いたします。     午後一時二十五分休憩      ————◇—————     午後二時二十二分開議
03月04日第91回国会 衆議院 決算委員会 第7号
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○井上(一)委員 まず私は冒頭に、「あやめ二号」打ち上げ失敗により、当局が何をこの失敗から学び取ったかということについてお聞きをしておきます。
○井上(一)委員 経過についてはもっと詳しく報告を求めなければいけないのです。  私の尋ねているのは、その失敗はどのような原因で、たとえばこういう点で反省をしているとか、こういう点は変えていかなければいけないとか、もっと基本的な問題について何か当局に受けとめ方がおありだと思うの...全文を見る
○井上(一)委員 鋭意その原因については調査をなさる、そういう取り組みについては了とするのですけれども、現在つかんでいらっしゃる点で、報道されるところでは、アポジモータの故障だということになっているのですが、その辺についてはいかがなんですか。
○井上(一)委員 わが国の衛星開発については、その大半がアメリカに依存をしているという。むしろ方針としては国産化を図らなければいけないという方針を打ち立てていらっしゃるわけなんですけれども、現在ではその比率というのでしょうか、どれぐらいの比率を持っていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 大臣、その原因究明一つをとらえても、アメリカから完成品を輸入している、その輸入した完成品については中身が十分わからぬ、そういうことで原因究明におくれを起こしているのじゃないか、こういうふうに思うのです。その点はどうなんですか。完成品について中身まで十分知っている...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、打ち上げに対する取り組みも、前回の「あやめ」の失敗を十分配慮した中で今回取り組まれただろうか、このことについてはどうなんですか。
○井上(一)委員 ロケットそのものの技術革新、技術開発というものも当然でございます。そのことについてもさらにお聞きをしますが、たとえば具体的に事業団では失敗の危険性というものを常に配慮しながらこの打ち上げに努力をなさっているわけなんです。前回は、宇宙保険の中で打ち上げ保険というの...全文を見る
○井上(一)委員 一部では、予算原案当局で、大蔵当局でこの保険の予算については厳しい対応であったというふうにも報じられているのですけれども、そういうことはなかったわけですか。事業団としてまず保険に掛けることに取り組まなかったということですか。
○井上(一)委員 数字的な、ただ単にこの失敗というものは経済面だけではないと思うのです。あらゆる意味で大きな影響があるわけなんですけれども、予算的にはこの失敗によってどれぐらいの額が損失を受けたのか。
○井上(一)委員 私は特に指摘をしておきたいのは、基本的に自主開発に向けての取り組みをより強固なものに、あるいは予算も含めてより中身を充実していくのかどうか、ただ単にいわゆるアメリカに依存した形の中でこの問題に取り組むならば、これは今回が終わりであってほしいわけですけれども、また...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私はむしろ大臣に技術的な知識とかそういうものについて問おうとは思わないのです。やはり基本的なものをアメリカに依存というけれども、それは四十四年なりあるいは五十一年ですか、アメリカとの宇宙開発に関する協力関係の公文書が交わされているわけなんです。しかし、それ...全文を見る
○井上(一)委員 三日ほど前の報道によりますと、今回事業団は西ドイツとの技術協定に入ろうということを予定しているというふうに報じられているわけなんです。このことについては、このとおりなのかどうか、あるいはどういうことについて、どの分野において西ドイツとの技術提携を考えていらっしゃ...全文を見る
○井上(一)委員 事業団それ自身は、西ドイツとの技術導入というものについてはまだ踏み切っていらっしゃらないということですか。
○井上(一)委員 これはアメリカの技術導入ではやはり一つの壁にぶち当たって、何かその奥にまで入り切れない、そういう物足りなさというのでしょうか、あるいは今回の失敗をもっとわが国の技術的な向上に転化して、いい面での活路にこの失敗を取り戻そうということで、むしろアメリカ依存から、西ド...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、非常に頼りないのですよ、そういう方針は。今回の二百五十億に近い莫大な資金を失敗という形で終えてしまうということは、これはよくないと思うのです。そんな頼りない中途半端な考えだからこそ日本の宇宙開発の技術は進展しないのだと逆に言い切られるわけなんです。もっと極...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ大臣、もう一度確認をするようですけれども、私ども大臣も含めて専門的な技術知識というものはお互いに薄いわけです。そういう意味ではどこの技術がいいとか悪いとかいうことは軽々に判断もできません。しかし、優秀な技術はどこの国の技術であろうともわが国は喜んでそれを...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私の承知しているのでは、たとえば世界最大のアルミメーカーであるアルコア社に発注していた事業団がそのアルミ合金のインゴットにストップがかかった、そういうことでわが国の開発がおくれる、あるいは取り組みがストップ、制約を受けていく、こういうことになると、アメリカ...全文を見る
○井上(一)委員 いまの答弁で少し理解もできるのですけれども、大臣、国の施設等については大体保険なんてかけておらないという、そういう発想というものは私はよくないと思うのです。国のものであるから、これは国民全体のものですから、より大事にしなければいけない。もし万が一そこに危険性があ...全文を見る
○井上(一)委員 私はもう一点、ひとつ大まかに尋ねておきたいのですが、宇宙開発と同時に、海洋開発というものの重要性があるわけです。とりわけわが国は海に囲まれた、いわゆる世界でも非常に多面な、二百海里時代に入って、国土の十二倍以上も海域を持つそういう国に置かれているわけですから、そ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私はさっきの宇宙開発でも指摘をしたのですけれども、ただ単なるちょびちょびの取り組みでは間に合わない、あるいはそれでなくてもこの面においては後進的位置づけにあるわが国はさらにおくれをとる、おくれてしまう、そういうことで、ただ単なる既成概念での予算編成というこ...全文を見る
03月05日第91回国会 衆議院 決算委員会 第8号
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○井上(一)委員 まず、官房長官が高熱で急遽お休みだということで、どうぞお大事にしてください。  まず私は、昨年五月に衆議院、六月に参議院で可決してすでに批准を終えたわけでありますけれども、国際人権規約について、内閣のその後の取り組みについてここでお聞きをしておきたいと思います...全文を見る
○井上(一)委員 通告をしなくても、内閣の姿勢それ自身、常々世界のすべての国からなくすべきは差別と核だ、そしてどんなときにでも守っていかなければいけないのが平和と人権であるという一つの私なりの政治理念を持って、もちろん具体的な国際人権規約の批准に当たっても私なりの努力をしてきたわ...全文を見る
○井上(一)委員 副長官、やはり委員会に出席をされて、特に国際人権規約についての質疑に答弁ができないなんていうのは、これは非常に不見識だ。何も通告があるとかないとかの問題じゃなく、国際人権規約それ自体は政府が力を入れて取り組まなければいけないし、取り組んできた問題なのですよ。官房...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、時間を与えてあなたが答弁ができるなら私は別にいまお答えをいただかなくてもいいですけれども、この人権問題はやはりきっちりと政府の姿勢というものが内閣官房の中でも統一されて十分な把握ができているというのが正常な形ですから、答弁ができない——重要な問題だから...全文を見る
○井上(一)委員 これは質問できぬ。そんなことを言うのでは、委員長、質問できません。
○井上(一)委員 私は、国際人権に対する政府の取り組みから、わが国の難民問題に対する取り組み、そういう形の中で今回の質問を展開していくということで、難民問題にかかわる人権問題は事務当局には通告をしてあるのです、官房副長官、あなたは官房副長官、当然この席に官房長官が御出席なされて私...全文を見る
○井上(一)委員 副長官、本当は国際人権規約の趣旨、精神というのをあなたは理解してないのでしょう。素直な気持ちで答えた方がいいのじゃないかと私は思うのです。本当に十分理解をしておりますか。そして取り組んでおりますか。努力しておりますか。そして当委員会にあなたはその努力をするという...全文を見る
○井上(一)委員 理解をしてたら答えなさいよ、こういう受けとめ方をして、政府はその批准にのっとってこういうことに努力をしておりますとか。答えられませんとか、個人の云々と、あなたはいま副官房長官でこの委員会に出席されているのですよ、政府を代表する立場に立っているのですよ、いまは。何...全文を見る
○井上(一)委員 まず私は総理府長官に。わが国が経済的な面では先進国であるけれども、人権問題に関してはまだまだ先進的役割りを十分果たしていないということが言えると思うのです。とりわけ世界の平和を願うわが国の果たすべき政治指針、これはまさに平和と人権を守るという一語に尽きると思うの...全文を見る
○井上(一)委員 長官、留保された部門だとか、あるいは力を入れなければいけないそういう条約の項目ということより、そのこともまた大切なことでありますけれども、きょうはまず国内的な取り組みとして総理府がどういうことをやっているんや、こういうことを私は聞いているわけなんです。具体的にこ...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、たとえば基本的な条約の精神、これはわが国の憲法にすでに基本的人権の擁護というのは明確にされているわけなんです。それが世界的な立場に立って、国連の中でさらに大きな広い分野で人権を守っていこう、こういうことですね。その人権を守ることがいわゆる世界の平和につ...全文を見る
○井上(一)委員 私はさらに指摘をしたいのですけれども、国民が十分理解をするということは、すべての国民に人権擁護の意識を深めていくということになるわけなんですね。だからそれはパンフを作成することも一つの手段、方法でしょう。あるいはマスコミ、テレビ等でそういう啓蒙を図っていくという...全文を見る
○井上(一)委員 法務省だとか、いやそれは外務省だとか、あるいはそれは厚生省だとか労働省だとか、そういう認識が誤っているわけです。あるいは人権週間には一生懸命やります、人権週間だけ一生懸命やって、あとは何もしなくていいのですか。もう常に人権を守るという立場に立った政治をやっていく...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことの具体的な事例として、もちろん、長官からもお答えの中でパンフの作成ということがあったわけですけれども、そういうことに取り組まれますか。
○井上(一)委員 ぜひ早い時期にそういう工夫が具体化するように、また、具体化さすべきだ、こう思うのです。  人権問題については、やはり差別から具体的な人権侵害という問題が起こってくるわけなんですね。それは意識の目覚めというか意識の変革というか、そういうものから始まってこなければ...全文を見る
○井上(一)委員 問題が大きいから、なおかつ私は、そういう啓発運動、啓蒙運動に力を入れるべきだ、こういうことなんです。さっき官房副長官は、国際人権問題については十二分な理解どころか全くもって逆な——逆なというか、人権擁護の立場を忘れたような答弁を少し漏らしたわけですね。内閣として...全文を見る
○井上(一)委員 大分時間も遅くなりましたし、私の方も大筋での基本的姿勢というんですか、そういうことについてのみ尋ねていきます。  先ほどは国際人権規約について質疑をし、一定の取り組みの構えを答えの中でいただいたわけです。わが国の国内における人権侵害、その大きな一つの社会問題と...全文を見る
○井上(一)委員 総務長官、二年ですべてが解消できるとお考えですか。
○井上(一)委員 私も簡単に問いますから、簡単に答えてください。  まず、総務長官は、そういう問題を解決するために、その問題の実態、実情というものをとらえなければいけない。いかがですか。
○井上(一)委員 そういうことに対して努力をするということは、たとえば具体的にみずからの足で差別を受けている人たちの生活の実態を確かめる、見きわめる、こういうことが必要ですね。
○井上(一)委員 そういう機会をあなたはみずから進んでつくる御意思を持っていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 私は、ぜひ必ず、もちろん国会が終えてから、その実態に触れるべきである、実態を承知すべきであると思うのです。そのことに対しての長官のお考え、そしてそうであるなら、そのことを実行するとここでお答えをしてください。
○井上(一)委員 それじゃ、その上に立って、さっきの答弁の中で、残事業を二年間で消化していきたい、こういうお話があったのです。残事業をどれということ。そして、その他ということも答えの中で入れられた。残事業を二年間で消化できるのですか。どういうような把握をしているのですか。実態を知...全文を見る
○井上(一)委員 二年間で残事業を消化できるなんという、そんな認識に立たれたら大きな間違いですよ。このことについてはまた機会がありますから、もっともっと具体的な事例も申し上げましよう。  私の長官に尋ねたいことは、この部落差別を解消していく、なくしていくということは並み大抵な問...全文を見る
○井上(一)委員 努力は多とすると冒頭にぼくは申し上げておるわけです。なおかつ今後も引き続いて努力もしてもらわなければいけない。そして、現地に足を運ぶんだということもその努力の一つのあらわれだ。私の申し上げておるのは、二年間で問題が解決するほどこの部落差別というものは簡単なもので...全文を見る
○井上(一)委員 その法律それ自体が私から言えば十分でないという指摘をしたいわけなんです。十年あるいは三年延長、そういう形で、もっと極端なことを言えば、もっと早い時期に点検をし、法律がいかに効率よく機能したかということですね、そしてどんな面でまだ補完をしていかなければいけない分野...全文を見る
○井上(一)委員 総務長官、いま室長が具体的に答えましたね。そう簡単に差別の現状をなくしていくということは二年間ぐらいでは無理だ。生活環境の、あるいは差別を受けている人たちの生活の安定の分野についてはできるだけ二年以内にやっていきたい。これだって二年間に完成するかしないかわからぬ...全文を見る
○井上(一)委員 総務長官、同対室長はいまお答えをなさったわけです。あなたからひとつ、改めて総務長官として、さっきの私の質問に対して答えてください。
○井上(一)委員 このことについては、短い質疑の中で十分私も私なりの見解を申し上げることは不可能なんですけれども、さっきも申し上げたように、差別をなくするためにすべての努力をそこへ結集しようじゃないか、こういうことなんですね。だからこのように、私が皆さんに、こういうこともしなけれ...全文を見る
○井上(一)委員 担当の室長は——別に私はすぐにいま法律をつくれとも、あるいはこれがどうだという具体的な物差しを与えたわけじゃないのだけれども、広い差別をなくしていこうという一つの目標に向かうならばそういう法の整備が必要だということを申し上げたのですが、総務長官いかがでしょうか。...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっと待ちなさいよ、あなた。憲法十三条で基本的人権を守られていながらこんな質問を受けなければいけないって、守られているんですか。守られていないから私はこういう質問をしているのですよ。どんな認識をしておるの、どんな認識を。
○井上(一)委員 いや、いまの答えの中では、憲法十三条で基本的人権を守られていながらと言ったでしょう。聞いてごらんなさい。あなたは、そういうことを常に持っているのだよ。いま現に差別を受けている人たちの実情、実態がわからぬわけだよ。どこに守られているんだよ。すべてが守られているんで...全文を見る
○井上(一)委員 誤解がありましたらとかそういうことじゃなく、あなた自身の認識が——あなた自身の認識をやっぱり私は問うているわけなんですよ。総務長官自身の意識というものを変えてもらわなければいかぬのと違うか。憲法十三条で全部保障されていると。そんなやったら全然差別の事象は起こらぬ...全文を見る
○井上(一)委員 あなたがさっきすべて人権が保障されていると言ったのは、そういう気持ちで言ったんじゃないというようないまの答弁だね、そうでしょう。あなたが答えられたことは、憲法十三条で人権が守られているのにということを言っているのですよ。だから、それを取り消さなければ、あなたが何...全文を見る
○井上(一)委員 憲法にうたわれているからすべて完全なのだということはあり得ないのです。だからこそいろいろな法律が制定をされていくわけです。たとえば主権在民であるという一つのあらわれの中から地方自治法というものが生まれてくるわけなんですよ。だから、私が言っているのは、差別をなくし...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことで、私はこの機会に特に同和対策室を有する総理府に対して、まず事業面だけで同和対策がすべてではないということ、そう簡単に、二年や三年で部落差別が解消するということはあり得ないと思うから、この際に基本的なそういう取り組みを考えられる必要がある、こういう二...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、時間も余りありませんから、きょうは官房長官も急病でお休みになられたので、次回に教育部門での差別事件、あるいは大学、高等学校、いろいろな教育環境がありますけれども、そういうところの認識をしていらっしゃることについてひとつ具体的に答えてください。  さら...全文を見る
○井上(一)委員 あなたが主管される総理府の中で、もっともっと機構を整備した方がいいだろう、機構改革をした方がいいだろうとお気づきになられた点はありませんか。
○井上(一)委員 あなたの部下で兼務辞令をもらっている人は何人いらっしゃいますか。総理府の長官、あなたの所管している国家公務員は何人ですか。概算でいいです。
○井上(一)委員 長官、総理府に籍を置き、総理府の仕事を一生懸命やりながら内閣の参事官であったとか、全然内閣のそういう官房の部屋へも一回も行ったことがないというような人にでも兼務辞令があるわけです。機構の中での非常な煩雑さ、複雑さ、これがまさに行政改革が必要だという証拠なんですよ...全文を見る
○井上(一)委員 困難なことないのですよ。総理府の職員は総理府の職員で仕事をしたらいいわけです。もちろん、総理府の問題に関して重要な問題なら、あなたよりも大平総理大臣が決裁をしなければいかぬということはいまの機構上はありますよ。しかし、二枚の兼務辞令をもらったって仕事は一つしかや...全文を見る
03月05日第91回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第2号
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○井上(一)分科員 私は、きょうは通産省に同和対策について二、三質問をしていきたいと思います。  もちろん、私がここで、人権を守るその重要性を論ずる必要はないと思います。時間も限られておりますから、通産省が同和対策について基本的にどのような取り組み方をしていらっしゃるか、同時に...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣から、国民的課題であり国の当然果たすべき役割りというものは十分認識しているということでございます。これは、措置法なりあるいは答申の中でそのようなことが明確化されたわけです。  それじゃ答申の中にうたわれているような産業対策が現状で十分なされているのかいこ...全文を見る
○井上(一)分科員 私は大臣に、同和問題の基本的解決を図る政策のやはり中心的な課題の一つは、同和地区の産業、職業問題を解決していわゆる経済的な基盤を確立させなければいけないということが答申にうたわれているわけなんです、このことを素直に受けとめていただきたい、こう思うのです。  ...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、秋田県出身だからその実態に触れなくてもいいということはないわけですね。そうでしょう。大臣としては率先してそういう実態に触れられて、その中から、その地区の人々の持っている要求、要望、あるいはいま何に悩んでいるか、あるいはどういうことを将来希望しているか、そ...全文を見る
○井上(一)分科員 取り組もうとする姿勢については私は了としたいと思うのです、大臣。もちろんこの問題は通産省だけの問題ではない、内閣全体の、行政全体の問題ですから。しかし、同和問題の問題解決の大きな柱である部落の産業というもの、そして経済的な基盤を確立させていくという、先ほど私が...全文を見る
○井上(一)分科員 検討するということは、もちろん行こうとすることを検討することなんですけれども、私はそういう答弁では同和問題についての取り組みは十分でないと思うのです。だから、検討する、あるいは検討しなければいけないという段階の問題じゃないと思うのです。もちろんいろいろな問題、...全文を見る
○井上(一)分科員 事情の許す限りということで、まだ私にとっては十分な何でありませんけれども、とりあえず行くという、行くというかそういう実態に触れるという、前向きに取り組むんだというお考えであるというふうに理解してよろしいですね。うなずいていらっしゃるからそのように理解をします。...全文を見る
○井上(一)分科員 今後検討したいというお答えです。私はここで、高度化資金だけですべて完璧でない、あるいはこれに対応のし切れる人たちは少ないということで、それじゃどうしていったらいいか、たとえばですけれども、リース方式、自力のない人たちが多いのですから。そういうことも一つの考えら...全文を見る
○井上(一)分科員 そこでさらに私はお聞きしたいのですけれども、今後将来ずっとそういうことの取り組みをやっていかなければいけない、これはよくわかるわけですし、私はそうあるべきだと思う。これはきょうやあしたの問題で解決しませんね。いかがですか。
○井上(一)分科員 そういうことになりましたら、時間的にやはり一定の長期間日時を要するということで、すべての問題が解決可能な状態は来年度ですとか再来年度ですとかあるいは三年先です、こういうようなことは私は言い切れないのではないだろうか、こう思うのですがいかかですか。
○井上(一)分科員 もちろん私は努力をしてもらわなければいかぬしいままでの努力にはまだ足らぬ面がたくさんあった、あるいは努力はしてもらっているけれども実態にそぐわぬやつもありましたよ。今後はそういうことを十分承知してもらって、実態を承知してもらって補完していってください、こういう...全文を見る
○井上(一)分科員 長官、中小企業対策と同和対策とを同位置に位置づけするのですか、あなたは。答弁がちょっと変わったね。軌道修正したね。私は言ったでしょう、メモとかそういうのを読んじゃあなたの本当の本心は言えませんよと。どうなんですか、中小企業対策と同和対策、これを同一視して、同一...全文を見る
○井上(一)分科員 私もそうなんです。本当は私はそんな法律がない世の中を望むのですよ。何も好きこのんでそういう措置法が、特別な立法が必要であるという世の中を私は憎みますよ。だから、差別がないという実態が世の中にできればそんなことは必要ないでしょう。現実に差別があり、あるいは差別か...全文を見る
○井上(一)分科員 私の意見に同窓であるということでございますから、ひとつその私が提唱した意見が現実のものになるように最大の努力をお願いをして、私は質問を終えます。
03月18日第91回国会 衆議院 交通安全対策特別委員会 第3号
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○井上(一)委員 私はまず交通安全対策としての自動車の速度について一定の質問をいたします。  いまの道路構造上制限速度、いわゆる自動車に対しての速度制限の実態、交通安全対策上の実態を報告していただきたいと思います。
○井上(一)委員 交通安全対策上速度を規制するという一定の方針を常に置いていらっしゃるわけですね。そういうことですね。
○井上(一)委員 さらに私は交通事故と速度、スピードですね、スピードとの相関関係、このことについて少し事実関係を聞かしていただきたいと思います。
○井上(一)委員 総務長官、いま報告があったように、いかに自動車の速度というものが交通安全対策上深いかかわりを持つかということ、特に速度を上げれば上げるほど事故の原因にもなりますし、またそれで一命を失うというか、死亡事故の二一・八%までがスピード事故である。これはスピードを出して...全文を見る
○井上(一)委員 交通安全対策基本法というもの、これは十分御承知ですね。その中に明確に「国は、国民の生命、身体及び財産を保護する使命を有することにかんがみ、交通の安全に関する総合的な施策を策定し、及びこれを実施する責務を有する。」責任があるわけです。このことについてどのような対策...全文を見る
○井上(一)委員 多分そういう答弁をなさるであろう——私は、安全基本計画の中で忠実に、具体的に、国がこういうことをやりました、あるいはこういうことをやるために現在取り組んでおります、こういうことが答えとして欲しかったわけです。いわゆる事故の防止対策として、不断の技術開発によって、...全文を見る
○井上(一)委員長 官、私はそういうことはもうわかっているんですよ、書いているから。何をやっているんだ、何をやろうとしているんだ、こういうことなんですよ。やっぱりスピード制限をもっと強化しなきゃいけない——じゃ、もっと詳しい数値を挙げていきましょうか。いまわが国の道路で、百キロ以...全文を見る
○井上(一)委員 私は、高速道路でもすでに八割以上が強い規制をされている。日本の道路総延長は百八万八千二宿五十四キロメーターあるのですね。私の調査では、現在百キロ以上を超えて運転ができる道路は一メーターもないわけなんです。ということは、百キロ以上で走れる道路なんというのは日本には...全文を見る
○井上(一)委員 交通事故でスピードがいかに大きな要因になっているか——いま具体的に走る道路を例にとって、八十キロ以上で走れる道なんて日本にはありませんよ、こういうことなんですね、お認めをいただいたわけですよ。もちろん百キロ以上で走れる道もない。  次は、省エネ対策として、速度...全文を見る
○井上(一)委員 総務長官、ことしの一月十一日に内閣から各自治体、都道府県、市町村に通達を出しておりますね。これは具体的には自治省から、その所管ですから出していると思うのです、いわゆる五%石油消費量、ガソリン節約について。そういうところで、警察庁、運輸省は、いわゆる経済速度による...全文を見る
○井上(一)委員 ここでは、高速道路では八十キロ、普通道路、一般道路では四十キロということを強調されている、これがいわゆる経済速度だということですね——長官、よく理解をしていただいてますか、私の質問を通じて。  片一方では、高速であって八十キロ、さっきは百キロも八十キロ以上でも...全文を見る
○井上(一)委員 環境庁としては、車種あるいは重量等も加味される、しかし速度は、極端に二十キロ以下だとか十キロ程度という加速時のそういうときは別として、スピードを上げれば上げるほど環境は損なわれるということです。  暴走族というのが青少年の非行化の中で大きな分野を占めているので...全文を見る
○井上(一)委員 それぞれの大まかな分野で速度というものがいかに悪い結果をもたらしているかということを、長官、大体理解していただけましたね。人の命、公害、省エネあるいは非行化と、大体出そろいましたが、どう考えてもスピードというものは制限を加えなければいけない、出し過ぎてはいけない...全文を見る
○井上(一)委員 長官はスピードを求めての開発だという認識なのですが、私は大きな誤りだと思うのですよ。これは文明の開発を求めた進歩だとあなたはお考えなんですか。片面では人の命を奪うのですよ。生活環境を破壊するのですよ。青少年の非行に油を注ぐのですよ。どうなんですか。安全対策の最高...全文を見る
○井上(一)委員 確かに当初自動車は、一定のスピードを出せることを開発の眼目にしたかもわかりません。しかし、いま指摘したような今日の状態では、車のスピードがいかに悪い状態なのかということを認識したら、今度はより安全な、より真っ当な方向に発想を転換しなければいけない。長官、おわかり...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことになりますと、スピードを競うことを一つの売り物にするということは慎むべきでしょう。スピードがよく出るのだとか、あるいはそこにスリルを感じられるのだとか、いわゆるスピードを売り物にすることについてはやはり一定の制限を加えるべきじゃないだろうかと私は思う...全文を見る
○井上(一)委員 長官、スピードを売り物にしてはいけないということを政府当局がはっきり言わなければだめです。むしろそういう走行速度というのでしょうか、いわゆるスピードを競うような販売を目的とする広告には制限を加えるべきだと私は思う。警察庁の方では、先ほども回答の中で言われたように...全文を見る
○井上(一)委員 人間の諸施策とは何なのですか。人間の諸施策とは、長官、いまどんなことなんです。具体的におっしゃってください。何をやるのですか。
○井上(一)委員 こうすればよりスピードが出る——物体ですね、車ですね、そのことに手だては考えないのですか。それはこの車よりこの車の方がこういう形で一つの設備を備えているからよりスピードが出るんだということで売っているわけなんです。だからいわゆるそれを使う側のあくまでも精神的なと...全文を見る
○井上(一)委員 もう一度確認しますがね長官、あなたの方から、では通産省にスピードを競ってはいけない、そういうものを売り物にしてはいけない、そういうことをしてはいけませんよという申し入れか何かなさったんですか。私はしてないと思うのです。いま私が指摘をして初めてあなたは認識を深めて...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、どうですか、きょうの深い認識の上に立ってスピードを売り物にしてはいけない、そういうことで競ってはいけない、交通安全対策上好ましくないということを何らかの形で通産に総理府としては話されますか。申し入れという表現でなくても、そういう意を伝えられますか。きょ...全文を見る
○井上(一)委員 ぜひ総理府が中心になられて、スピードがいかに恐ろしいものであるかということを行政当局が認識をして、それの対応を十分図られるように私は強く要望します。  なお、きょうはあと余り時間がありませんが、このことについては私はさっきも指摘をしたように、使用者側にのみ力点...全文を見る
03月27日第91回国会 衆議院 決算委員会 第10号
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○井上(一)委員 五十二年度の運輸省所管の決算審議に当たり、冒頭に私は航空需要の問題、航空交通の問題について二、三質問してみたいと思います。とりわけ関西における大阪国際空港、さらには新関西国際空港、この問題について問いをしていきたいと思います。  冒頭に環境庁にお伺いをしたいと...全文を見る
○井上(一)委員 なるべく早くとは具体的に、たとえば計画が最終的にまとまった、そういう時点、あるいは地域、地元の合意を得て着工に踏み切る着工時点、いろいろあるわけなんです。あるいはずっと後なのか。そういう意味で環境庁としては、決定権は運輸省がお持ちなんですけれども、どのような時点...全文を見る
○井上(一)委員 そういたしますと、新空港建設が閣議決定をされる時点に現空港の対応は決めるべきである、よりそのことが環境庁としては望ましい、こういうふうに理解をしてよろしいですか。
○井上(一)委員 環境庁の見解がよくわかりましたので、環境庁については私の質問はこれで結構でございます。  いま環境庁から、環境庁としての一定の見解が述べられたわけです。今度は運輸省について、関西新空港をめぐる基礎的な見解、まずこれからひとつお尋ねをしたいと思います。
○井上(一)委員 四十九年八月の航空審議会の答申は当然尊重するという精神は持っていらっしゃるわけですね。それは念のために確認をしておきます。
○井上(一)委員 いま、二つの大まかな理由、環境公害、航空需要、そういうところからの発想が新空港建設だと言う。私は一点抜けているんじゃないだろうか、それだけで新空港建設の要求が盛り上がったということではないと思います。さらにもっと強い要因があるわけなんですね。そういうことはお気づ...全文を見る
○井上(一)委員 航空機事故の一番発生しやすい状態はどういうときなんですか。
○井上(一)委員 そのとおりなんですね。離着陸時の事故というのは一番多いわけです。現大阪空港では、年間十三万回もそういう離着陸があるわけです。統計では、事故の比率というのは五十方回に一回だというふうにあらわれているわけなんです。そういうことを考えれば、四、五年目に一回、事故の統計...全文を見る
○井上(一)委員 運輸大臣、少し私との質疑で流れがわかったと思います。環境と事故はいわば背中合わせにあるということなんですね。現空港がそういう厳しい状態の中にあるということに考えを及ぼせば、私は基礎的に騒音問題、環境問題、航空需要の問題、さらに市街地における航空機の墜落の危険性、...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことになりますと、関西新空港については、すべて国の責任というものがここに明確になってくると思うのです。だから、多くを申し上げませんけれども、関西新空港の建設については国がすべて責任を負わなければいけないし、責任を持って国がこの問題に対処していかなければい...全文を見る
○井上(一)委員 そういう形の中で国の政策を遂行していくわけです。それじゃ一体現状はどうなんだろうか、流れはどうであるのだろうか、こういうことを振り返ってみたいと思うのです。  いまも申し上げたように、現空港の及ぼす影響あるいは現空港の周辺の人々の受ける環境破壊、そういうことか...全文を見る
○井上(一)委員 私はさらに、おくれた理由を少し明確にしておこうと思うのです。  これは一に運輸省に対する不信感、地元の国民の不信感だ、一言で言えば。なぜそういう不信感が起こったか。それは生活破壊をされる、自然が破壊される、あるいは社会的な破壊変動が起こってくる、人口が急増され...全文を見る
○井上(一)委員 私もさらに追い打ちをかけるつもりはありませんけれども、制度だとか予算だとかいうものによって、国民の受ける公害あるいは犠牲をそのままにしていいということはあり得ないのです。制度を変えていくとか、新しくつくっていくとか、予算を増額するとか、そういうことから、公害から...全文を見る
○井上(一)委員 私はさらに地元の人々の合意、了解——これはすでに文書で明確に新空港建設については了解なしに進展をさせることはあり得ないという約束事がなされている。ここでもう一度確認をしておきますけれども、地元の国民の了解、地域の人々が了解しない限り新空港の進展はあり得ないという...全文を見る
○井上(一)委員 そうしたら、地元の人が了解をでき得るような努力、そして具体的な行動、そういうものが不信感をぬぐい去っていくと思いますが、それは一体何なのですか。
○井上(一)委員 そのことはとりもなおさず事前調査であり、事前調査というものがいかに大切であり重要な役割りを持つかということを私はここで指摘をしたいのです。工法がどうだとか、いや何がどうだとかという以前に、そこに空港を建設する、そしてそのことによって環境がどう変化をする、地域がど...全文を見る
○井上(一)委員 それではその事前調査がどのような方法でどのようになされてきたのか、どれだけの予算を投入したのか、そして、その投入された予算は効果を生んだのかどうか、この点について答えてください。
○井上(一)委員 それらの資料はすべて地元の人々に対して公開をされていますか。
○井上(一)委員 いま、閲覧に供するなり、まあその方法は別として、すべての人に読んでいただけるような機会をつくるということです。実は私はこの事前調査委託の一覧表の資料要求をしたのです。しかし持ってきたのはほんの薄っぺらなもので、私が持っているのにも及ばない。こんなことだけを地元の...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、私の調査ですでに明確になっているのでここで指摘をしておきます。  委託先は、何々協会だとか何々会だとか、そういう名称をつけられておりますけれども、中身は企業の合体に等しい、こういうことです。さらに、当然それらの企業は、新空港がスタートすれば恐らく工...全文を見る
○井上(一)委員 私はさらに具体的な事例を出しますけれども、むしろ公正な第三者の専門的機関にあなた方がチェックさせているのかどうか、こういうことなんです。どうなんですか。恐らくあなた方の答えでは審議会に諮っているとか、審議会に相談しているとか、小委員会でどうのこうのというお答えが...全文を見る
○井上(一)委員 私は後で指摘をしようと思ったのですが、日本水産資源保護協会の名前が出ましたから、このことについては、私の方からさらにどういうような内容かということを指摘をします。さらに、関西空港調査会、このことについても指摘をしたかったわけです。しかしいま名前を出されたから、こ...全文を見る
○井上(一)委員 私が指摘したとおり、俗に言う推進派、推進を望む人たちの調査なんです。私は、いいことも悪いこともあって当然だと思うのです。だから、私の見解はきょうは申し上げません。ただ、事実関係と、それから運輸省の取り組みだけを指摘をしているわけなんです。  水産資源保護協会の...全文を見る
○井上(一)委員 さて、それでは具体的にその水産資源保護協会ですが、ここの会長は、もう私から指摘をしてもいいのですけれども、いわゆる水産庁の天下りであるのかどうか、あるいはこの協会にそういう人材がおるのかどうか、あるいはこの協会の年間の予算はどれくらいなんですか。さらに、その予算...全文を見る
○井上(一)委員 この事前調査について委託をした場合に、再委託を原則として禁止いたしておりますね。
○井上(一)委員 私は、再委託を禁止することは当然だと思うのですよ。しかし、運輸省の見解としては、いま第三港湾局ということだけに指摘をされましたけれども、では運輸省の方針はどうなんですか。運輸省は委託契約をして、さらにそれを再委託することに同意をされるのですか。原則論ですが、いか...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、この水産資源保護協会が委託を受けて再委託をさしているわけです。それは当局に文書でちゃんと申し入れをしなければいけないということが委託契約書の第四条に明記されているのですが、運輸省はそういう申し入れを受けておりますか。受けておるとするなら、どことどことど...全文を見る
○井上(一)委員 現時点でいわば契約不履行なんですよ。契約にのっとった手続をしていないわけです。それをそういう形でやらした。さらに私は、ちょっとこれは大臣に尋ねたいのですが、運輸省が委託をしますね、いま答えがあったように、すべてを今度さらに下請に出すのじゃなくして、部分的なこと。...全文を見る
○井上(一)委員 事前調査に百億以上の予算が投入されているので、すべて運輸省が責任を持って調査報告を上げていただくということを——後刻でいいから、ひとつ私に報告書を提出していただけるかどうか。いま調査をするということですけれども、調査をしてその報告を私にいただけますね、大臣。
○井上(一)委員 第三港湾建設局が委託でないということであれば、私はきょうここに三点、契約書のコピーを持ってきているわけなんです。金額は八百七十万とかあるいは一千五百万とかいう契約書があるわけなんです。相手名は申し上げませんけれども、研究委託契約書という契約書が、日本水産資源保護...全文を見る
○井上(一)委員 この点については、調査報告を待って、さらに質問を続けます。  最後に、空港関係の問題で運輸省に伺いますが、先ほどは環境庁の金子局長から話されたように、一定の前進した、いわゆる閣議了解がとられた時点で現空港についての検討を明確にすべきである。それで航空審議会の答...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、それはずっと言い古されてきた言葉なんですよ。開港のときに決めるというようなことではもう遅いわけです。たとえば現状のままで存続するということになれば、公害の二元化ですよ。南と北に公害を二つつくって、公害を二元化していく、そういうことにもなるわけなんです。だか...全文を見る
○井上(一)委員 その点については、環境庁の見解等を十分尊重して、対応については関係住民に理解を得られるように、早い時点で決められるように、これは私から強く要望しておきます。  さらに、海洋不法投棄の問題で、出光のタンカーがせんだって不法投棄をしたということがすでに報道されてい...全文を見る
○井上(一)委員 海上保安庁として、このことについて関係省庁に連絡をとっておりますか。
○井上(一)委員 どの省に連絡をとりましたか。
○井上(一)委員 労働省には連絡をとられなかったわけですか。
○井上(一)委員 労働省は、今回のこの問題について、何か手だてを講じられましたか。
○井上(一)委員 私は、海上保安庁の取り組みが手抜かっていると思うんですよ。もちろん、海洋投棄、不法投棄をした、それは海洋汚染防止法等に照らして取り組みはしていらっしゃいますけれども、そこで働かされておった者に対しての対応ですね、いち早く関係省庁である労働省に、これは報告というか...全文を見る
○井上(一)委員 そういう名簿がなかったということですね。
○井上(一)委員 海上保安庁は、その乗組員の労働者の名簿というものは把握されましたか。
○井上(一)委員 これは本来労働省なのですけれども、問題が起こったから、海上保安庁もそういうことは、乗船者名簿の中で労働者も乗っているんだという、労働者名簿が一部だけわかって、あとわからぬということはおかしいのであって、それは労働者ではなくて、乗船者、乗組員なのか、そこもちょっと...全文を見る
○井上(一)委員 これは義務づけなのですから、わからぬということはなかったということなのですから、それは労働基準法に違反するわけですね。そういうことでしょう。
○井上(一)委員 これは、そこで働かされた労働者がみずからの仕事ぶりをレポートしたわけなんですね。非常に部分的な個所を読み上げると、「作業は実に23時40分まで続けられた。早朝4時から始まった重労働である。それにしても、これだけきつい長時間の労働を出光興産の労働者に強いたらどうい...全文を見る
○井上(一)委員 現時点で、いま私が指摘したように、動くタコ部屋であるという、そういう劣悪な労働条件であったということはおおむね把握されたわけですね。
○井上(一)委員 今回の件で関係機関、出光も含めてすでに事情聴取をされているということです。これは、ただ単に今回のこの一件だけに終わらないと私は思うんですね。こういうことが通常起こりつつある、起こり続けてきたというふうにも推測ができるわけです。そういう意味で、同様な業務をしている...全文を見る
○井上(一)委員 非常に具体的なことですけれども、内外産業の本社はどこにあるんでしょうか。
○井上(一)委員 法人登記にはそこにはありませんね。
○井上(一)委員 さらにこの事件については、とりわけ運輸大臣にお尋ねをしたいと思います。  廃油の処理施設については、運輸大臣が許認可を持っていらっしゃるわけだし、それの監督権があるわけですね。海上に船舶から出るところの廃油ですね、陸上でない。これは御承知でしょうね。当然だと思...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、どのような通達を出されたのか中身についてはわかりませんけれども、法を犯しているということについては、ただ単に直接不法投棄に携わった関係者だけに限るものではないと思うのですね。出光の事業者の責任、これは陸上では、厚生省の中では企業責任というものが明確に...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、いまのお答えは、さっき私が精神的責任ということで表現しましたけれども、そういうことを企業に求めるということでございますね。法だけの解釈に終始するのじゃなくして、企業の船主の責任を問うという形での指導をするということですか。
○井上(一)委員 これで私の質問を終えます。
○井上(一)委員長代理 中野寛成君。
○井上(一)委員長代理 次回は、来る四月一日火曜日午前十時理事会、午前十時十五分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。     午後六時八分散会
04月02日第91回国会 衆議院 決算委員会 第12号
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○井上(一)委員 決算審議に当たって、私は何点かの問題を提起して厚生省の見解を承り、かつ、対応策をお聞かせいただきたいと思います。  まず最初に、すでに昨年の予算委員会でも私から強く指摘をした点でありますけれども、救急医療の問題についてであります。  救急医療がいわば医療の原...全文を見る
○井上(一)委員 私が指摘をしたいのは、補助要綱ではすでに市町村負担は三分の一であるというふうになっているわけなんです。ところが実際はそうじゃない。現実の問題としては八〇%に近い、あるいはそれ以上の自治体負担が現状であるということです、もう具体的な数字は挙げませんけれども。そうい...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問に対して、限られた時間だから、何を尋ねて何を聞きたいかということを理解ができなければ私は再度申し上げるわけ下す。私は、そういう休日夜間センターに対する既成措置が非常に貧弱である、同時に実情は大きな超過負担を押しつけているということを申し上津たわけです。い...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ市町村がそれに準ずるのだという認識で国に対する申し入れをすれば、財団法人形態でも補助の対象にするということですね。いま私が指摘をした基準財政需要額の対象にすべきだ、こういう私の考え方に同意するということですね。一言だけ……。
○井上(一)委員 さらにもう一点、いま財政的な面で指摘をしたわけですけれども、今度は法制的な面で、現在整備されているのは救急医療の法制度の中では消防法しかないわけなんですね。私はこれだけでは十分でない、むしろそのことがいわゆる救急医療体制のスムーズな運営をときには阻んでいるのでは...全文を見る
○井上(一)委員 そういう意味では、今後救急医療法という、そのような名前がいいのかどうかは別として、法体系の整備を行って、より具体化していくべき時期にもう入っていると私は思うわけです。そのことについてはどういう見解を持っていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 さらに、一次救急、二次救急の完備したそういう地域には当然三次の救命救急センター、いわゆる国の施策がそこに確立されなければいけない。これは事あるごとに私は指摘をしてきたわけです。  そういうことについての見解、さらに大阪府下における救命救急センター、とりわけ私は...全文を見る
○井上(一)委員 もちろん南部に対する医療機関の整備も必要であります。北部の実態を厚生省みずから把握されるための実態調査というのですか、そういうことはなされたのですか。
○井上(一)委員 それじゃ大阪府からその必要ありという要請があれば、それにこたえられますね。その実態を把握するために現地にも出かけられますね。
○井上(一)委員 わかりました。  さらに、公害の防止に関する事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律、こういう法律があるわけです。これは十年立法なんで、本年度じゅうということになるわけですね。来年三月三十一日までです。この法律で、いわゆるごみ処理施設、廃棄物の処理施設の設置...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、水質の保全というのでしょうか、そういう中でダム建設に絡んで、たとえばその上流で環境整備事業をやっていきたい、こういう場合に、とりわけ屎尿処理施設等の建設が必要な場合、水源地域対策特別措置法というものがあるわけですね。この中には、地域外指定でも十分財源措置...全文を見る
○井上(一)委員 水特法のたしか五条に、特に必要があると認められるときは、これらの事業で当該水源地域外において実施するものについてもその対象に入れるんだ、こういうふうにうたわれておりますし、屎尿処理の施設についても、私の記憶ではそれが事業としては認められていると思うのです。にもか...全文を見る
○井上(一)委員 事業対象としては、ごみ処理施設の整備に関する事業ということでちゃんと明記されていますね。しかし、財政措置では落ちているということです。  私はここで申し上げたいのは、そういう矛盾もあるんだ、でもこれは予算の範囲内で国家財政の中で検討されていくことだと思うのです...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私はもう一点、ごみ問題について厚生省の見解をただしていきたいと思うのです。  従来からは、ごみ、屎尿についてはそれぞれ地方自治体の責任ということが強くうたわれてきたわけだし、また、地方自治体はそれぞれの責任においてそれの処理に、いわゆる市民サービスに当た...全文を見る
○井上(一)委員 五十五年度に若干の予算が組み込まれて、実態の調査費というものが計上されているわけです。私は、事業主体があるいは事業費がどうなっていくのかという、そこまでの指摘はきょうはいたしませんけれども、いま現状で大変それぞれの自治体が難儀をしている、そういう最終のフニックス...全文を見る
○井上(一)委員 私は、国がもっと積極的にその問題解決の中に入っていかなきゃいけないと思う。いまのお答えでも非常に抽象論で、現実の実情を十分認識されておるのだけれども言えないのか、その点はわかりませんが、内陸の衛星都市が現在どのように処分をしているのか、どれだけこのことに頭を悩ま...全文を見る
○井上(一)委員 大臣非常に前向きなお答えなので、それじゃ具体的に大臣にもう一度伺っておきます。  関係地方自治体がみずからの努力で最終処分を行おうとする場合、国としては積極的に協力する、こういうことですね。そういうことでございますね。
○井上(一)委員 もう一度私から、たとえば大阪府と京都市にまたがる関連した協議をしなければいけない問題、そういうことも場合によっては起こり得るわけなんですね。そういうことも含めて国としては積極的に問題解決に努力する、こういうことでございますね。していただけるわけですね、大臣。
○井上(一)委員 じゃ局長で結構ですから、次に私は具体的に、大阪府の吹田市がいま抱えているこの問題で非常に努力をしておるわけで、とりわけ自治体一市だけの問題で解決の見通しが非常に困難であろう、こういう予測をいたしております。ぜひこの問題については、いまの大臣の趣旨に沿って担当局が...全文を見る
○井上(一)委員 ありがとうございます。  さらに私は次に、保育所対策で二、三質問を続けます。具体的な数字等については私の方がむしろ十分把握しておりますので、国の見解、指導、そういう点についてのみ要領よくお答えをいただきたい、こういうふうに思います。  まず一点目は障害児の受...全文を見る
○井上(一)委員 五十三年六月に家庭局長通達で「保育所における障害児の受入れについて」ということで都道府県知事、市町村長に通達が出されているわけです。その中で「保育所に受け入れる障害児は、一般的に中程度までの障害児と考えられ、集団保育が可能で日々通所できるものとする。」こういうこ...全文を見る
○井上(一)委員 矛盾をわかっているんだと言われてしまうと、その矛盾を正していきなさい、こういうことになるわけです。だから、いまお答えをいただいたわけですけれども、通達といういわゆる国の行政なんて、大臣、こんなことなんです、いまお聞きのように。一枚の通達ですべてを処理し、あるいは...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては私は再度強調しておきたいことは、国の障害児保育が、さっき指摘したように、五十三年の六月に通達を出して前向きに取り組もうということなんですが、その裏づけが何らなされておらないし、矛盾がそこにある、そのことが自治体に超過負担をさせる大きな要因になり...全文を見る
○井上(一)委員 わかりました。では、ぜひそのことについて前向きに取り組んでください。  さらに私は、今度は乳児保育について指摘をしておきます。  乳児保育がなされてからもうすでに十年近くなるわけです。ところがその対策として所得税額一万五千円未満の世帯に属する乳児が三人以上入...全文を見る
○井上(一)委員 私が保育所全体の問題でないということを前もって指摘をすれば、今度は母親の立場、母性保護の立場と言う。私はいついかなるときでも、対象とする乳児、子供を中心に据えて検討していくわけなんです。所得だとかそういうもので割り切ってはいけない。あるいはいま言われたように、保...全文を見る
○井上(一)委員 時間が余りありませんので、大臣、私がいま指摘をしている中で、まださらに指摘をしますが、最後の締めくくりで大臣にお答えをいただきます。  さらに、保育所の措置費の制度の運用についても、これを年度途中でたとえば三歳児を四歳児にかえていくというようなことはあり得ない...全文を見る
○井上(一)委員 私は少しみずからの見解もここで申し上げておきたいと思うのです。  それで、さっき言った措置費制度の問題については、確かに現法律では、措置がとられた日の属する月による満年齢による年齢区分ということなんです。そういうことになると措置費が実質的には二分の一以下になっ...全文を見る
○井上(一)委員 児童福祉法をベースに置かずに保育所建設はあり得ないんですよ、局長。だから、そんな認識で企業内保育の位置づけをしちゃ困ると思う、私は。それは便法的な補完的なというようなことを言われておりますけれども、児童福祉法二十四条にはすでに市町村長に義務づけがされておるし、こ...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、高齢者の問題等については、若干私から問うておきたいことがあったのですけれども、時間が参りましたので、いずれ改めての機会にしたい。  一点だけ、全く突発的な事件として、過日、スラッジの投棄事件、いわゆる海中投棄ですね、徳山丸の事件があったわけですね。この...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、陸の中で処分した、これは廃油スラッジだけに限りませんが、すべての産業廃棄物、産廃の処分の量あるいは処分地、処分している企業名、そういうのは毎年報告を受けていますね。受けていらっしゃるでしょう。
○井上(一)委員 徳山丸の事件で、出光タンカーだけでなく、同じような業者からもどういう処分の仕方をしているか報告を受けて、陸上で処分をされているとすればこれは厚生省の管轄なのですが、それを承知していないというのはおかしい。もう時間がありませんから、そういう詳細を私あてに届けてくれ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、これで終えておきます。
○井上(一)委員長代理 永末英一君。
○井上(一)委員長代理 楢崎弥之助君。
○井上(一)委員長代理 次回は、来る九日水曜日午前九時五十分理事会、午前十時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。     午後四時六分散会
04月09日第91回国会 衆議院 決算委員会 第13号
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○井上(一)委員 まず最初に、世界情勢の中で、昨日アメリカがイランと国交を断交する最悪の事態を招いたわけですが、大変残念なことであります。このことによる、わが国が受ける経済の影響について、長官からその見解を問いただしたいと思います。
○井上(一)委員 いまお答えがあったわけですけれども、非常に抽象的なんです。きのうのきょうで、まあ具体的な政策を打ち立て切るということは不可能かもわからぬけれども、取り組み自身だって、アメリカにも協力をしていきたい、それは当然であるという発言、片面イランとは正常関係を損なわぬよう...全文を見る
○井上(一)委員 経済企画庁長官に私は外交政策を尋ねているのじゃないのです。それはむしろ政府全体が取り組まなければいけないという連帯の責任感はあるとしても、担当の大来外務大臣がこれは全方位外交だという基本的な立場に立って、いわゆるイランとの外交、アメリカとの外交、外交政策で円満に...全文を見る
○井上(一)委員 長官は先日関西方面の市場に出られて、いかに物価高が国民生活を苦しめているかという実情も十分御認識になられ、国民の生活を守る第一線で、はだで感じてこられたと思うのです。だから、私の意見がもっともである同感であるというお答えですから、それならそのような方法——今後そ...全文を見る
○井上(一)委員 このイラン石化の問題については問題がたくさんあるわけです。なぜこういうことをここで指摘をしておくかというと、アメリカは経済的制裁を加えよう、そして日本もいまのところは、そんな考えを持ってはいかぬのだけれども、それに遠慮して、そっちへ半分なびこうか。イラン石化に対...全文を見る
○井上(一)委員 全力を尽くす、あるいは努力をするということなんですが、説得すべき科学的な側面が全く見受けられない。すでに卸売物価は前年比二一・四%、前月比で二・六なんですね。消費者物価は、前月比で上昇率が〇・九%、これは二月ですが。このままの状態でいけば十二月には二けたになって...全文を見る
○井上(一)委員 何か最後に大臣からほめられる……。ただ、国民の犠牲の上に立って、国民がもう消費量を節約し、生活を縮めて、犠牲の上に若干の上昇率を抑えてきたということもあるわけなんです。しかしもう、国民だって限度いっぱいだ、こういうことなんです。  さらに私はまだまだ質問、金利...全文を見る
○井上(一)委員 社会が発展をしていくその過程に、必ず裏側には何らかの公害がつきながら社会が発展をしていく。たとえば道路をつける。そしてそのことによって地域が利便さを感じる。ところが、その道路による公害を受ける周辺のたくさんの人たちがおる。空港の整備を図っていく、あるいはその利便...全文を見る
○井上(一)委員 数字的な問題は、二月時点まではもうすでに報道もされている。だから、これはいわゆる前月比〇・九の上昇を続けるならば、六・四を何ぼ努力したって、それは実際不可能じゃないか。全く、そんな当てにならぬ数字をいまもなおかつ努力しますで、具体的にどのように努力するのかと言っ...全文を見る
○井上(一)委員 急激な変化は起こらない、原油のコストもこれ以上そう上がらないだろう、と。経企庁がそういう認識をされるのはむしろ誤りますよ。むしろ、昨日のアメリカ、イランの国交断交から派生するところの世界経済というものは、非常に変化が、もう本当に予測できないほどの急激な変化が起こ...全文を見る
○井上(一)委員 この論議だけで時間を費やすこともできませんけれども、五十四年度単年度収支では、自然増収等があって、当初の予想よりは決して悪くはならずに上向いているのです。これは物価、景気両にらみの中に立っての、少し頭を持ち上げてきたという経済政策です。ところが、私は五十五年度は...全文を見る
○井上(一)委員 主管が、財政的なものは大蔵だ、あるいは個々の中小企業は通産だ。主管する省はそうであり、直接の行政はそこで行われるとしても、国全体の経済見通しなりあるいは計画立案というものは非常に大事であるということなんですね。大事だから、そのことが一つ狂うと、物価高になり、中小...全文を見る
○井上(一)委員 消費者はもういやというほどみずからの生活を切り詰めてもおりますし、消費量もぐっと減らしておりますし、これ以上切るということは不可能に近いわけで、むしろ政策的な問題がこの不況、インフレ、さらには物価高を解消するんだ。さっきも申し上げたように。アメリカは二〇%の金利...全文を見る
○井上(一)委員 何か丁寧な答弁をいただいたようであるけれども、ぼくは率直に言ってもっと明瞭に、明確に答えてもらいたいし、そしてあなたの答えの中にそれはちゃんと入っていると思うのです。  なぜ雇用指数をここで私が持ち出したか。それはまさに時間外労働の指数が逆にふえているわけです...全文を見る
○井上(一)委員 物価問題はいずれまたの機会にし、ここで今度は、生活する、住まいするにふさわしい状態を損なっている、いわゆる環境公害ですね、環境公害の代表的な一例として、私は、現大阪空港周辺の問題を取り上げたいと思います。  環境庁にお尋ねをしたいのですけれども、大府国際空港に...全文を見る
○井上(一)委員 環境庁としては、住まいするにふさわしい環境条件を保障するために最大の努力をしていらっしゃる、そのことについては私も認めたいと思います。しかし、いまも大臣からお答えがありましたように、すべてが完璧あるいは十分とは言い切れないので、今後ともなお一層の努力を願いたいわ...全文を見る
○井上(一)委員 現実的に九時を回ってまだ外国航空会社も含めて離着陸が行われておるということはお聞き及びでしょうか。
○井上(一)委員 環境庁は全くそのようなことはお聞きじゃありませんか。
○井上(一)委員 伺ってない。
○井上(一)委員 そういうことがあることはけしからぬことですね、大臣、そういう離着陸があるということは。
○井上(一)委員 私は、事実をさらに詳しく申し上げましょう。  三月七日ノースウエスト、三月十二日PANAM、三月十六日キャセイ、三月に入ってこの三回、一月にもあるのですが、三月に入って三回。この航空会社に地元の地域の人たちが抗議を申し入れた。ところが、抗議を申し入れたのだけれ...全文を見る
○井上(一)委員 環境庁は九時まで、運輸省はこういう国際的なインフォーメーションに十時。やむを得ない場合というのは緊急の場合ですから、私がいま指摘したのは別にやむを得ない場合じゃないのですからね。事実、住民が抗議すれば、AIPで違反でないと言う。私は、この際、このAIPの時間を直...全文を見る
○井上(一)委員 運輸省に要請をしてきたけれども、運輸省は聞かないということですか。
○井上(一)委員 要請をする——ぜひ環境庁長官から運輸大臣にその趣旨を十分伝えかつ強力に推し進めていただきたいと私は思います。  そこで、運輸省は、いま私が指摘しましたが、環境庁長官も明快にお答えになられました、きょうの国会での質疑を通しての、地域住民を守るという立場に立たれま...全文を見る
○井上(一)委員 この件はいまの質疑を通してどうするのだ、大臣から運輸大臣に言うと言っておるのだから、尊重するかしないかということだけです。
○井上(一)委員 その趣旨に沿ってすぐに改めるべきだと思います。あなた方は、運輸省は恐らくこのことについては、国の方が控訴をしておるから、その裁判中だからとか、住民の苦しみということをはだで感じてわかっておらぬからそういう言いわけで、できればそれまで置いておこうというようにお考え...全文を見る
○井上(一)委員 環境庁長官、これは政府として——環境庁というのは常に手足があるわけじゃありませんから、独自の調査というものはそれぞれの主管でやられるわけですね。そして環境保全の窓口を環境庁がやっていく。それを事前調査の中間報告も含め、あるいは何ら国際空港の環境調査の報告を受けて...全文を見る
○井上(一)委員 いつごろ終わるのですか。
○井上(一)委員 それは大体いつごろなんですか、めどは。
○井上(一)委員 答弁ができなければできないでいいのですよ。でたらめな答弁をすること、それはよくないことでしょう。責任の持てぬ答弁なんというのは要りませんよ。私がいま指摘したことに対してあなたは責任を持って答弁できるのですか。すでに関係官庁あるいは運輸省内だけでの地域整備大綱の考...全文を見る
○井上(一)委員 そうしたら、いつなんだ。いつ取りまとめるのですか。
○井上(一)委員 そんなばかな答弁をしてはだめだと言うんだ。確かにぼくは失礼な言い方をする。あなたがそんな答弁をするからこっちも。いま埋め立て工法の問題に入ってないわけなんですよ。これは工法云々以前の問題です。そこに空港を建設するについてどのように地域環境が変化するか、社会環境の...全文を見る
○井上(一)委員 そうでしょう。工法は、建設をするという段階から始まる問題なんだ。だから、きょうはそこまで論じませんから、環境庁長官、このことにおいても、環境庁が運輸省にいままでの事前調査の中間報告を含めて報告を求めるべきだ。そして求められたものを当委員会、いや、私だけでも結構で...全文を見る
○井上(一)委員 委員長、そのことについては理事会でお諮りをいただいて、委員会に提出を私は求めます。
○井上(一)委員 時間がなくなりましたので、あと大きく分けて二つの問題。  一つは、これはもう公害環境委員会でも論じられているわけですけれども、アセス法案はいつごろをめどに提出をするのか。あるいは現在、そのことにおいての中身の問題で、すり合わせの段階で、どこが、どのような点でむ...全文を見る
○井上(一)委員 どうもありがとうございました。
○井上(一)委員長代理 木下敬之助君。
○井上(一)委員長代理 次回は、来る十一日金曜日午前十時理事会、午前十時十五分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。     午後五時三十五分散会
04月15日第91回国会 衆議院 決算委員会 第14号
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○井上(一)委員 まず私は、アメリカとイランの残念な形での外交関係に関連して、わが国の基本的な外交方針を尋ねていきたいと思います。  まず第一点につきましては、対米協調姿勢のわが国の外交方針、このことから生ずるイランからの石油停止も覚悟をした上でその対米協調姿勢を貫く考えを外務...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカに対してもイランに対しても友好関係を保持したいというのは、これはもうわかり切ったことなのです。しかし、アメリカから日本の政府に対して、対イラン政策の要請があったでしょう。それをどう受けとめ、それに対してどう対応するのか、そのことについて尋ねているのです。
○井上(一)委員 外務大臣は、石油よりもむしろ対米協調だということを言われているのですよ。本気でそういうことをあなたはお考えなのかどうか、そういうことを聞いているのです。もし本気でそういうことであれば、わが国の必要とする石油の供給がとまれば、それはどこで補っていくのか、あるいはど...全文を見る
○井上(一)委員 より重大な理由というのは、対米関係なんでしょう。
○井上(一)委員 私はここで、日本の外務大臣としてお聞きしているのですよ。一般論で質疑をしているのじゃなくて、具体的に起こっている現象に対する外務大臣の取り組みの姿勢を聞いているのですから。その理由とは対米関係でしょう。
○井上(一)委員 まさに外務大臣の言われておるように対米関係、いわゆる石油よりも対米関係を優先する。アメリカのカーター大統領は、イラン制裁への協力要請は短期間の期限づきである、そういうふうに言っているわけなんですね。これは事実なんでしょう。
○井上(一)委員 もちろん決まった日にちまでは指定はされていないけれども、外交上いわゆる政府間同士の常識的な短期間という期限づきというものは、大体どれくらいの日数を指すのですか。たとえば一カ月だとか、二カ月だとか、三カ月——半年も一年もというのは短期間じゃありませんね。
○井上(一)委員 正式な要請、通告はなかったけれども、それじゃ外務省としては数週間という期限で受けとめているわけですね。
○井上(一)委員 それでは、わが国は具体的に何をどのようにしようとお考えでいらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 カーター大統領、アメリカの立場は、国連安保理の決議で盛られていたいわゆる経済制裁をまず実行してほしい、こういうことなんでしょう、それを数週間という期限づきで。そういうことじゃないのですか。ECとの話し合い、そんなことでカーター大統領が要請したのじゃありませんよ、...全文を見る
○井上(一)委員 お話しのとおりであれば、その経済制裁とは、何をわが国はどのような方法でしようと考えているのですか。さっきの答弁じゃECとの話し合い云々ということだった。私はそうじゃないと思う。カーターの指摘をしているのは、イランに対して経済制裁を加えることに同調してほしい、そう...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカに対してわが国のそういう姿勢は伝えてあるのですか。経済制裁をすることはまだ考えておらぬ、それ以前にもっともっと平和的に話し合いで対イラン外交を進めるのだということで、アメリカにはわが国の姿勢を伝えてありますか。
○井上(一)委員 対米外交を基軸にしているのだというわが国の基本的外交方針の中で、ECが伝えるであろう、そのことによってアメリカが理解してくれるであろう、そんな頼りない外交では困りますね。わが国の自主的な主体性のある外交というものはそういうものであってはいけない。アメリカのカータ...全文を見る
○井上(一)委員 できることとできないことを検討中、できることは何なのですか。
○井上(一)委員 それでは、経済制裁については目下できる部分とできない部分とを検討中である、こういうふうに受けとめてよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 それではお聞きしますが、あす和田大使が帰国をする、これは召還なのですか、一時帰国なのですか。一時帰国とするならば大体どれぐらいの日時わが国に滞在をするのですか。
○井上(一)委員 一時帰国、そして今後の外交を待って判断をしていきたい、ということは逆に、一時帰国で本国に帰ったけれども今後の進展ぐあいによっては帰任しないこともあり得るというふうに理解してよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 たてまえは帰任するということだけれども、いま進展しつつある外交の中でひょっとしたら、どういうふうにそれは外交が展開されるかわかりませんし、努力したけれどもそれが効果がなかった、場合によっては帰任しないこともあり得る、こういうことですね。
○井上(一)委員 たてまえ論では困るわけなんです。どんな事態があろうとも一時帰国であれば再びイランに帰る、どんな状態があろうとも帰る、そうなのか、そうじゃなく、たてまえはそうだけれども、外交上いろいろな問題が今後起こり得るであろう、予想されるであろう今日としては、帰国をした和田大...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣はイランの制裁措置の中で、時によっては断交もあり得るのだというような発言をなさっていらっしゃいますね。
○井上(一)委員 わが国はアメリカに追随して、第三世界の人々を敵に回す、その人たちと友好を断ち切る、外務大臣はそういうような考えを持っているのですか。
○井上(一)委員 いついかなるときでも世界のすべての国と平和友好関係を強く発展、維持さしていきたいというのが日本の外交方針、日本の基本方針でしょう。アメリカからいかに強い要請があろうとも、わが国の基本方針をなぜ言えないのですか。あるいは、それだけきっぱりと平和外交に徹しられないの...全文を見る
○井上(一)委員 頼りない答えはだめなんですよ。だから、ただアメリカの外交に下請的にわが国が乗せられているのか、そういう外交をしていくのか、少なくともわが国の固有の自主的な平和外交を推進するのか、どうなんだ。やはりアメリカにも言いたいことはきっちり言わなければだめですよ。断交まで...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃここでもう一度確認をしておきますが、国会でのこの質疑を通して、外人記者に語られたことあるいは一般論あるいはたてまえ論、そういうことで過ごされるのではなく、わが国は対米協調のためならあえてイランからの石油供給がとまろうとも覚悟の上であるというお考えを持って...全文を見る
○井上(一)委員 そういう重大な選択は避けたいけれども、避けられない場合もあり得るということですね。
○井上(一)委員 努力をしたい、努力をしていますということ、それはそれとして、努力をしたけれども、結果そういう事態も起こり得る、いわゆる予想的な判断ですけれども、そういうこともあり得る、こういうふうに受けとめてよろしゅうございますね。
○井上(一)委員 まさに国民的判断ということ、国民的な判断、合意、開かれた外交という見地からも当然であります。しかし、国民が判断しようと思うには正しい情報がなければ、正確な、的確な情報が国民に提供されなければ国民は判断できないわけですよ。外務大臣、おわかりですか。いままでに十分に...全文を見る
○井上(一)委員 さらにこのイランの問題では、わが国が経済協力をしているイラン石化の問題、これの対応策はどうお考えなんですか。すでに二百億円の出資が閣議で決定され、なおかつ一部それが払い込まれた、こういうことなんです。対米協調で石油の供給がストップすることも覚悟しなければいけない...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃイラン石化についてはアメリカとの話し合いの中で、いわゆる経済措置の範囲、対象から外しているわけですか。
○井上(一)委員 私は、このイラン石化については角度を変えて、いろいろ問題をはらんでいるということは毎回指摘をしているのです。きょうはそういうことじゃなく、そのことは別にして、イラン石化の問題についてわが国がどう対応していくのか。カーター大統領から経済措置を要請され、そして対米協...全文を見る
○井上(一)委員 現実の問題をはっきりしなければいけないのですよ。続けたいというそういう希望、それは持っているとしても、実際にはとまっているし、そして外交上はこの問題だってアメリカとの協調関係の中では包括されている、私はそのように理解をしているのですけれども、そうじゃないのですか...全文を見る
○井上(一)委員 非常に不安定、不確定要因が多い、そのこと一つをとらえても、そういう不安定なプロジェクトに対して二百億円、これは国の金を投入した。国の金を投入したことが正しい——私は大きな誤りを犯したと思っているのですが、正しいとお考えですか。そして、そのことは効果が生まれると、...全文を見る
○井上(一)委員 当時としては正しい判断だということですが、現時点ではいかがでございますかということです。
○井上(一)委員 大臣非常に歯切れの悪い答弁ばかりで、むしろ、そんな歯切れの悪い日本外交であれば先が案じられます。こんな形でいいのかどうか。  さらに私は、時間がありませんから、オリンピック問題について外務大臣の考えを二、三聞いておきたいと思います。  アメリカのオリンピック...全文を見る
○井上(一)委員 スポーツは政治からの独立というものが基本精神だと思うのです。その基本精神からいけば、今回のアメリカの措置というものに対して政府はどう考えていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 外務大臣、私の質問の趣旨を十分踏まえて答えていただかないと、一般的に近い答弁は困りますね。  じゃ具体的に、オリンピックに参加することは政治問題なのか政治問題でないのか。
○井上(一)委員 現状の認識では、国際情勢では政治問題だ、そういうケース・バイ・ケース——じゃ、これはもうオリンピックに参加してもしなくても政治問題ですね。そうでしょう。
○井上(一)委員 そうなんですよ。そうして、この国会の場での、委員会での質疑は、具体的な事例に対する政府見解、そしてそれに対する質問ですから、一般論をここで論じているのじゃないのですよ。世の中で、世界の中で起こっている問題、いま日本が抱えている問題、そういうことを論じているのです...全文を見る
○井上(一)委員 多分そういうお答えが出るだろうと思って、私は外交上どうなんだという——これは外務大臣の所管ですよ、これは文部大臣の所管じゃありませんよ。オリンピックに参加するしない、個人で参加をするしない、そのことは、その参加することへの直接の決定なりあるいは直接のかかわり合い...全文を見る
○井上(一)委員 そのことはよくわかっているのですよ。だから、あなたに決定権があるとか、あるいはあなたが選択をするのだとかいうことを私は問うているのじゃありません。たとえば個人参加あるいは参加をするしない、そういうことは外交上どう影響するのか。それは対アメリカ外交、対ソ連外交、そ...全文を見る
○井上(一)委員 それは個人参加も含めてでございますか。そういう場合も含めてでございますか。
○井上(一)委員 非常に玉虫色というのか、玉虫色外交。大来外務大臣、やはりあなたはしっかりと、きっちりとした意識を持っていただいて、それを表明し、そしてそのことに対して国民がどう判断をしていくか、そういうことを的確に受けとめなければいけないと思うのです。だから、政府としては、行か...全文を見る
○井上(一)委員 いや、競技団体が参加をするしない、それはJOCが判断される問題なんですよ。そんな場合、外交上外務大臣としては、そのことについては支障がない、そういうケースの場合は支障がない、そういう受けとめ方を持っていらっしゃるのか、それとも、そういう場合でも好ましくない、それ...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、対米協調という外交の基本を盾に、米国並みにJOCに政府が圧力をかける、あるいはそういうことのニュアンスで対応していくということはあり得ないと私は信じるのですが、念のためにここで聞いておきます。そういうことはあり得ませんね。
○井上(一)委員 JOCが判断をし、かつまた、いま私が再三指摘をするように、競技団体の任意の中での参加、そういうことが起こり得る、そういう場合、外交上何ら支障はありませんね。
○井上(一)委員 もう一度確認をします。くどいようですけれども、その場合は外交上何ら影響はない、そういうふうに私は受けとめますが、よろしいですね。
○井上(一)委員 さっきは望ましいという表現をされたと思うのですよ。だから私はさっき、JOCで参加するよりもそういう形の方が望ましいんだというふうに大臣はお考えのように受けとめたのですがね。  だけど、もう一度ここで、JOCで参加するよりも、競技団体、個人での参加、そのことにお...全文を見る
○井上(一)委員 個人参加の場合外交上望ましくないというのは、どういう点が望ましくないのですか。
○井上(一)委員 認識を改めてもらわなければいけない点も非常にたくさんあるのですけれども、個人参加をしたい、個人で参加をする、世界のそういうオリンピック競技に参加をする、アフガニスタンとその個人との関係というのは何も直接のかかわり合いはないのですよ。モスクワの地でオリンピックが開...全文を見る
○井上(一)委員 それぞれの協議団体からオリンピック参加を強く要望し、参加したいという願いを持つ、そういう希望を持つ選手あるいは関係者がたくさんいらっしゃるわけです。そういう人たちの声というものもやはり大事にしていかなければならないし、そういう人たちに対しても政府としては耳をかす...全文を見る
○井上(一)委員 このことはまた文部大臣にも尋ねますが、外務大臣として、外交上個人参加の方がより支障が少ない、こういうお考えであるという受けとめ方をして、一応この問題は置いておきます。よろしゅうございますね。
○井上(一)委員 次に、スパイ防止法案、これについて、ひとつ外務大臣の見解を問いたいと思います。  外務省は防衛庁と同様にマル秘文書が多いわけです。その中には役人が勝手に秘密扱いとした形式秘、形式マル秘が多過ぎるのではないかというふうに私はかねがね思っている一人であるわけなんで...全文を見る
○井上(一)委員 確かに自民党の中での議論ですけれども、大平総理も法務大臣も、このことについては一定の見解を機会をとらえて述べていらっしゃるのです。私は、当決算委員会で外務省の見解をやはり聞き置いておくことが必要である、こう思うのです。全くノーコメントだという、関心を持たないのか...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、中ソ同盟条約の問題について、三十年間続いた中ソ友好同盟相互援助条約は四月十日に失効したわけですね。この条約は、わが国を名指しで敵視をしたものであったのです。この条約が失効したこと自体歓迎するものであります。ところが反面、中ソ間が無条約時代に入る、そのこと...全文を見る
○井上(一)委員 確かに、条約が失効したからといって中ソの関係に新しい事態が発生するということはあり得ないであろう、こう思うわけです。しかし、最近の世界情勢をながめてみると、やはり緊張緩和の時代から冷戦への時代というのでしょうか、そういうような方向に入りつつあるという、そういう世...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、ここで難民問題についてひとつ外務省の見解を問うておきます。  事あるごとに、私は、平和と人権を守る、このことの理念を強く訴えてきたわけです。内外人不平等の時代なんというものはもう全くもって前近代的、いわゆる全くいまの世界の中では通用しない。そういう...全文を見る
○井上(一)委員 園田前大臣と同じ考え方である、どういう考え方なのですか。園田前大臣はどういうふうな考え方を持っていらっしゃったと受けとめておられるのですか。難民条約に入る前に、私は、いわゆる内外人平等の原則というか、そういう平和と人権を守るという政治理念に立った私の質問を展開す...全文を見る
○井上(一)委員 いま、わが国がそういうことを忠実に、いわゆる大来外務大臣のお考えが行政の中に生かされていますか。
○井上(一)委員 それじゃ、いま何を優先して取り組まなければいけない、こういうふうにお考えですか。
○井上(一)委員 まさにそのとおりなんですね。難民条約を批准させなければいけない。そのことが国際人権規約を批准させた意義にあり、続いて難民条約を批准する、そのことがすべての世界で、すべての国々の人々の権利が保障されていく。そして、そこに平和がつくり出される、こういうことなんですね...全文を見る
○井上(一)委員 後ほど厚生省にもお尋ねしますが、厚生省との折衝がスムーズにいかない、そのことは、やはりわが国の国民性の中に、単一民族であるといういい面が逆に閉鎖社会をつくり出さしてきた、そんなことで、日本人しか住むことが許されないんだというような日本になってしまったわけなんです...全文を見る
○井上(一)委員 現在日本に定住を希望する難民及びその定住している難民は一体何名ぐらいいらっしゃるんですか。
○井上(一)委員 大来外務大臣、園田前外務大臣は難民条約は次の通常国会までに提出するよう努力する、こういうふうに言われてきたわけです。もう今国会も大半を過ぎて残すところ一カ月、三十日ということになるのですが、大来外務大臣も今国会に提出する考え、これは変わりありませんね。
○井上(一)委員 先進国で難民条約を批准していない国はありますか。
○井上(一)委員 先進国、経済大国だというわが国が批准をしていないということは、何ぼ口先でうまいこと言ったって実態はそうじゃない、何ら外交上私は抗弁する余地がない、こういうように思うわけです。この難民条約を批准すること、この問題は、世界に対するわが国の姿勢を示す大きな問題だ、こう...全文を見る
○井上(一)委員 批准ができない障害の一つには、やはり社会保障だとかそういう問題があろうと思うのです。これは厚生省関係ですね。そういう問題は、国民年金あるいは国民健康保険、児童手当、生活保護もあるでしょう。それはそれなりに、厚生省は一つの理屈をつけていろいろと外務省と折衝するかも...全文を見る
○井上(一)委員 どうですか、今国会提出を目標に、さらに厚生大臣と今月中にでも詰めた話をなさる用意をお持ちでしょうか。
○井上(一)委員 ここで厚生省の見解を少し聞いておきたいと思いますが、難民条約批准について厚生省はどういう考えを持っていらっしゃるのでしょうか。
○井上(一)委員 厚生省も難民条約についての批准には積極的に取り組んで、いま具体的に二、三言われた部分的な留保はつけますが、今国会に提出をしたい、これに変わりありませんね。
○井上(一)委員 最後に、難民条約の今国会提出、そして即批准、これは厚生省もその意向です。今国会提出について、厚生省はそのように言っているのだが、外務大臣いかがですか。確認しておきます。
○井上(一)委員 外務大臣、あなた何を言っているのですか。留保をつけるつけないというのは、厚生省としてはいま具体的にこの点には——本当はぼくは留保をつけてはだめだと言いたいのですよ。だけれども、この点とこの点については留保せざるを得ないということで、今国会提出に向けて取り組む。肝...全文を見る
○井上(一)委員 厚生省、外務省が難民条約を、留保なしで条約批准に向けて今国会提出することを私は強く要望して、私の質問を終えます。
04月17日第91回国会 衆議院 決算委員会 第15号
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○井上(一)委員 まず冒頭に防衛庁長官に、昨夕イランから和田大使が帰国をしたわけですけれども、外務省なりそれらに近い機関からイランの情勢について、何か防衛庁にお話がございましたか。
○井上(一)委員 では、スタッフたる人が昨夜、和田大使が帰られてから聞かれた状態について、ここで報告をしていただけないでしょうか。
○井上(一)委員 さて、審議に入る前に、私は国有財産としてのいわゆる航空機あるいは艦船あるいはその他防衛武器それぞれの管理状態について、すでに五十二年度の決算の中で状態を報告してほしい、資料を出してほしいということを申し入れをしておったのですが、今日に至るもその資料が提出されてお...全文を見る
○井上(一)委員 さて一防衛庁長官、一昨日新華社の記者団と会見をされた中で、いわゆる三海峡封鎖の問題について少し触れられております。潜在的脅威あるいはある種の形での海峡の封鎖は可能。潜在的脅威とは、ある種の形とはどういう方法、どういう形を指すのでしょうか。
○井上(一)委員 具体的には、アメリカからそういう要請があっても日本は受け入れられない、こういうことに理解してよろしいですね。
○井上(一)委員 過日の予算委員会では、アメリカからそういう要求があったときにはいわゆる安保条約の取り決めの中で事前協議の対象になるのだというような答えがあったのですね。いまの防衛庁長官の、アメリカから言われてもそういうことには取り組まないのだということで明確になったので、その点...全文を見る
○井上(一)委員 海峡の封鎖なんというのはそう簡単にできるものじゃないわけなんですが、侵略を受けて後に封鎖をするということはむしろ戦略上非常にむずかしいことだし、そんなことは普通はやらない、予防的な立場で封鎖するということはあり得るかもしらぬけれども。それじゃあくまでも三海峡の問...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、マスコミも含めて素人的発想かもしらぬけれども、三海峡の封鎖というのは、ペルシャ湾の支配云々、そのことから意義を持つというふうに受けとめられがちなんでございますが、防衛庁はそういうことではないというお考えでございますね。
○井上(一)委員 あくまでもわが国は平和主義そして平和に徹するという立場から、もちろん米軍から、アメリカ政府から依頼があってもそういうことについては対象にしない、ペルシャ湾云々ともこれは全く関係ない、かかわり合いはないんだ、こういうことでございますね。  外務省にお尋ねしますけ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、外務省としては二つのケースに区分をし、そしてそれに対応していく、こういうことですね。  いままでの公式論とは少し変化していると思うのですね。これは外務省がいま言われたような見解であればそのように受けとめます。  それでは外務省は、中期業務見積もりを...全文を見る
○井上(一)委員 報道で、防衛庁長官もこのことに合意したというようにも一部報じられているわけです。  それはそれとして、それでは防衛庁の中期業務見積もりという位置づけ、これは単なる目安、そういうものなのでしょうか。
○井上(一)委員 ここで防衛庁長官にシビリアンコントロールの概念というものを私は確かめておきたいと思うのです。  なぜなのかというと、いま外務大臣の発言について五次防の格づけで言いわけがありましたけれども、単なる努力目標であるにしても、国会の承認も、あるいは国防会議、そういう機...全文を見る
○井上(一)委員 大まかな概念論に入ったわけですけれども、シビリアンコントロールということはどうしても国民がやはり理解をしなければいけないし、合意をしなければいけないし、国民の納得がなければいけないということなんです。納得し理解されるために真実、実態というものを国民に知らさなけれ...全文を見る
○井上(一)委員 より明確にしていくということは大事なことであるし、基本的な考え方としてはいまそういう方向に持っていくということです。しかし、いま冒頭に言ったように、五十二年度の決算審議に当たっても、国有財産として保持されているものがどうであり、かつそれはどうなっていっているんだ...全文を見る
○井上(一)委員 それを言ってください。
○井上(一)委員 これをひとつ防衛庁長官にお渡しをしていただけませんか。私の試算ですが、よろしいですか。——いま大蔵は一一・四%の平均経済成長率。私は新経済七カ年計画の中で一〇・六%という数字をベースに置いて試算をいたしました。この試算でまいりますと、五十五年度を基礎にいわゆる五...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、大蔵は一一・四%ですから、さらに数字の上では若干の増加があるわけなんです。私は一〇・六という積算でやったわけですが、やはりシビリアンコントロールで、こういうことをきっちり詰めていかなければ、実際できもせぬのにアメリカから言われて外務大臣が、ああ努力し...全文を見る
○井上(一)委員 五次防を考えていないということは確認をしました。外務省の方から何かそういう、防衛庁長官も合意をしているような報道があったものだから、確認をしておいたわけです。  いま来年度、五十六年度の予算で精いっぱいなんだ、五十九年度なんてほど遠い話だ、それは防衛庁長官、そ...全文を見る
○井上(一)委員 いま日米間での大きな問題は、通産関係での貿易摩擦、これは別に置いて、防衛関係では、やはり日本の防衛費が少ないということ、あるいは安保ただ乗り論というような論理があるわけです。いま指摘をしたように、防衛費増大の問題については、〇・九%から一%に〇・一%増額するだけ...全文を見る
○井上(一)委員 光熱費をさらに今度わが国が負担するというようなことはありませんね。
○井上(一)委員 さらにここで防衛庁長官に念を押しておきたいと思うのですが、いわゆる武器輸出三原則というものがありますね。これは四十五年に佐藤内閣の時代に閣議決定をされておりますし、たしか五十一年の三木内閣の折には、より充実をしたわけであります。そしてまた今後ともこの武器輸出三原...全文を見る
○井上(一)委員 非常にはっきりお答えをいただいたわけです。防衛庁長官、むしろああいう発言は迷惑ですね。
○井上(一)委員 防衛庁長官、全く迷惑だろうと私も思います。さらに、武器輸出の問題をなぜ念を押したか。そういう傾向があり、そういうことが起こり得る状態になりつつあるということを私はここで少し予言をしているわけなんです。だから防衛庁長官に、政府はそういうことには歯どめをきっちりかけ...全文を見る
○井上(一)委員 もうすでに製造中止になった、そのような部品についてはどのようにしているのでしょうか、どういう仕入れの方法をしているのでしょうか。
○井上(一)委員 わが国が使用し、そしてそのパーツ、アメリカのメーカーではすでに製造が中止されているそういうパーツについてどうしているのですかと聞いている。
○井上(一)委員 本当にそのようにしているのですか。そうじゃないでしょう。アメリカには中古の部品市場がある、そういうところで商社を通して、アメリカのそういう専門家、代理店、いろいろあるけれども、そういうところで買って間に合わしているのじゃないですか。そういうことは一切やらないので...全文を見る
○井上(一)委員 そういうもののパーツを日本の商社に頼みますね。日本の商社はそれをアメリカのそういう市場で探してくるわけなんです。しかし、日本の商社は必ずしもアメリカのそういう市場に詳しくないから、アメリカで、日本の商社等の代理店がそういうところで、そういうものを買っているのでし...全文を見る
○井上(一)委員 その人たちは、昨年グラマンで問題になった以後に赴任をしたのですね。ワシントンの二名を含めて九名ですか。
○井上(一)委員 何を言っているのですか。去年一月に、いわゆる商社等の癒着があるから政府間ベースで取引をすべきだ、こういうことなんですよ。それをFMS方式でやりましょうということで、国会で約束をされて、そういうことでいわゆる航空機、その他自衛隊の必要な武器をアメリカから輸入してい...全文を見る
○井上(一)委員 だから、私が言ったように、FMS方式はグラマン以後に問題になったのだから、それ以後の実情を資料で提出してくださいと言っているのです。わかりましたね。資料で提出してください。−時間がないので、どうですか、出せるか出せないのか。
○井上(一)委員 防衛庁長官、非常に大事なことなんですけれども、安保条約の七〇年の改正の折に、付属書の中で削られた分がありますね。御存じでしょうか。
○井上(一)委員 付属書の第三、変えていませんか。
○井上(一)委員 防衛庁長官、国民にすべてを知らす、そしてその中から合意を得ていく、国防というものはそんなものである。私の調査では、七〇年の自動延長のときに、付属書の第三、航空保全管制SCAT、SCATER、これを削っていますね。防衛庁はこれを知らないのですか。防衛庁に関係が深い...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、これは早く言えば、一たん事があった場合に、航空管制をいままでアメリカの方でいろいろコントロールしておったのを放棄したわけなんです。運輸省は逆にそれで制空権がこちらの手に入った、こういうふうな理解をしているかもわからないし、そういう論法もあると思う。と...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私はもう一点尋ねておきたいのですが、わが国の領土の中で核兵器に対する防御施設、そういうものが存在するかしないか、これは米軍に提供している国有財産の中、いわゆる米軍の基地の中をも含めて、そういうことが存在するかしないか。
○井上(一)委員 防衛庁長官、そのような設備があるということについて防衛庁長官はどう御判断をされますか。
○井上(一)委員 わが国の領土の中に、米軍の基地とはいえそういう施設があるということについて、非核三原則あるいは日本の平和憲法、あらゆる意味から、それは妥当だと、私は決して妥当だとは思わないのですけれども、そういうことが法的に許されるのかどうか。
○井上(一)委員 余り時間がありませんが、もう一点だけ、ひとつ尋ねておきます。  先ほども少し申し上げましたが、自衛隊が現実に存続する、そして自衛隊の任務規定が明確にされる、なおかつ、それと一体的にあるべき権限規定というものが非常に整備されていない、こういうふうに思うわけです。...全文を見る
○井上(一)委員 こういう質問になると、必ず有事立法化をと、こうなるわけです。国民はそういうものを求めておらないし、むしろ自衛隊が武器を持って、あるいはいろいろな意味での兵器を持つことを規制すべきだ。だから、自衛隊が権限規定と言えば、そんなもの持たれないんだという、私から言わした...全文を見る
04月18日第91回国会 衆議院 決算委員会 第16号
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○井上(一)委員長代理 高田富之君。
○井上(一)委員長代理 この際、暫時休憩いたします。  本会議散会後直ちに再開いたします。     午後零時四十五分休憩      ————◇—————     午後三時二分開議
○井上(一)委員 まず私は文部大臣に、オリンピック参加の問題で若干質問をいたしたいと思います。  一昨日外務大臣の、オリンピック参加については外交上好ましくない、そして個人参加には程度の差がある、こういう国会での意思表明があったわけです。文部大臣は別に外交上云々、何もございませ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、質問の趣旨をきっちりとらまえて——あなた何を答弁しているのやらわからない。文部大臣は、スポーツ振興法第一条、ずっとあるわけですけれども、このスポーツ振興法の精神を尊重し、それに沿って行政を進められる、こういうことでございますね。いかがなんですか。
○井上(一)委員 これはもう明確に政治とスポーツの分離の原則を法制化したものですね。大臣、確認をする意味で、もう一問一答の形式でしましょう。いかがですか。
○井上(一)委員 いわゆる第一条で定められた目的とその制約、たとえばスポーツを目的以外の他の目的のために利用することがあってはいけない。むしろ政治的にこういうものが作用されてはいけないということがあるのですよ、大臣。いかかなんですか。
○井上(一)委員 大臣、そのとおりだということは、スポーツを政治の中に埋没してはいけない、スポーツに政治が介入してはいけない、こういういわゆる分離が明確にされているのですよ。そうでしょう。
○井上(一)委員 そのとおりなんですよ。それで、私が尋ねているのは、このことは明確に政治とスポーツの分離の原則を法制化したものだ、だからこのスポーツ振興法に、その精神、その趣旨に沿って、オリンピック不参加というものは、これはもう文部大臣としては職務、職責上その法に反するのではない...全文を見る
○井上(一)委員 スポーツは政治とは切り離して、分離して考えるべきものですね。
○井上(一)委員 望ましいのとそうであるというのとは日本語、違うわけなんです。どちらなんですか。
○井上(一)委員 大臣何を言っているのだよ。政治がわからずで大臣務めてなさるのですか、あなたは。望ましいって、そういうところまで言って、本音をよう言わぬ。スポーツと政治、これはもう区分されたものだ、こういうことなんですよ。
○井上(一)委員 もうなんでしょう、オリンピック精神の基本精神もそうだったのだし、本来政治とスポーツは分離されて原則をきっちりと守っていくべきだと言っている、そういうことであったのが、もう今日では政治の中に埋没されて、参加することも政治問題なら参加しないことも政治問題だ、こういう...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことは好ましい状態ではありませんね。
○井上(一)委員 好ましくない状態をいわゆる当初の目的、趣旨、精神に戻すこと、これもまた政治ですね。
○井上(一)委員 突き詰めて大臣の腹を読み切ってしまうということも私としては非常に僭越だと思うし、少し具体的に、今回のオリンピックボイコットは、いま指摘をしたスポーツ振興法という法律の精神、その趣旨から言っても外れている。あるいけその中には第十四条で、国際的にもその水準の向上を図...全文を見る
○井上(一)委員 JOCが参加するというふうに決定したら、まさか大臣はとめやせぬでしょうね。やめとけと言うような、そんなことはないでしょうね。これは念のために申し上げておく。いかがですか。
○井上(一)委員 私の聞いておるのは、政府はそれは政府独自の判断で見解を持たれる。JOCが参加を決定したら、まさか文部大臣は——いま私は文部大臣として質問をしているのですよ。何も大平さんにかわっての、総理の代理じゃございませんからね。文部大臣としてはJOCが決定をした場合に、まさ...全文を見る
○井上(一)委員 いや、大臣、私が尋ねているのはあなたの見解です。政府の見解というのはいまあなたに——もちろん政府を構成する一員であるということ、国務大臣であるということは十分私も認識した上でこの質問をしているわけなんです。JOCが参加を決定したそのときに、文部大臣としては、それ...全文を見る
○井上(一)委員 もう間近に迫っているのです。そして二十六日の総会でJOCは参加決定をする可能性大なんです。国会というところは先を見通して、政治というものはそういうものでなければいかぬと思うのです。いま起こりつつある問題に対して、いや決定がまだなされていない、私から言えば、そんな...全文を見る
○井上(一)委員 これはもう三カ月も半年も先ということじゃないのですよ。一週間を待たずしてそういうことが起こり得る現象である。そのときに、もう少しもう少し、そんなことでは文部大臣、本当に失敬だけれども、大臣として十分職責を全う——他の面ではしていらっしゃいますけれども、このことに...全文を見る
○井上(一)委員 スポーツというのは諸般の情勢、いわゆる世界情勢というものに左右されてはいけないと私は思うのです。しかし、現実にいま左右されているという実態も否定いたしませんということなんです。それだからこそよけいに文部大臣としては、総理だとか外務大臣とはちょっと立場が違うし、ス...全文を見る
○井上(一)委員 尊重は。大臣、答弁をちゃんときっちりしてくれぬと。尊重するのかしないのか。
○井上(一)委員 尊重しますね。わかって行動するということは、尊重することですね。——尊重するかせぬか。
○井上(一)委員 私の言うのはオリンピックだけじゃありませんけれども、オリンピックは別にJOCが決定するわけです。それについてはさっき、まあまあ玉虫色の答えだった。JOCの構成メンバー、たくさんあるそういう人たちは、スポーツをこよなく愛する。大げさな言い方をすればスポーツに生きが...全文を見る
○井上(一)委員 それらの人々の意思を尊重する、私はそのことを強く要望しておきます。まあ腹のうちは大体そうだろうと私の方は理解をいたします。  時間がありませんが、さらに私は、教育の機会均等を保障していくべきである、本来教育というものは、生涯を通じて受けられる権利があるわけです...全文を見る
○井上(一)委員 そのために何らかの制度的な補完というものを現在検討なさっていらっしゃるでしょうか。あるいは現状をどう御認識になっていらっしゃるでしょうか。
○井上(一)委員 現在の教育は、学歴社会の中で、入試に合格することがどうも優先している観があるわけです。そういう意味で機会の均等をいまここで私があえて再確認をしたわけです。何を学びたい、何を学ぼうとするかは個人個人によって違うわけですね。あるいは目的も違う。あるいは経済状態によっ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、育英会の奨学資金一つをとらえても、国立大学ではその貸与率が二九・七%、私立大学では五・九%と非常に低いわけなんです。こういう現実の中にどう取り組んでいくべきなのかを指摘してきたわけです。  放送大学云々ということがいま出ましたけれども、放送大学については...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、理学療法士、この養成機関が全国で十校程度だと把握しております。年間の卒業者が二百人程度、障害児の養育訓練をする上で、これぐらいの施設では大変不十分なわけであります。それで、いわゆる自治体も含めて公立のそういう施設を持っている施設の中で、理学療法士の確...全文を見る
○井上(一)委員 時間がありませんので、もう一問尋ねて最後にいたします。  同和教育問題についてであります。教職員の同和教育についての資質を高める施策の一つとして、国立の教員養成機関で同和教育の科目を一部設置しているところがあるわけであります。まだ不十分で、しかも、それは選択科...全文を見る
○井上(一)委員 大学の自主性というのは最大限尊重していくべきである、同和問題というのは一つの国民的課題だ、こういう中で、文部省の指導方針としては必須科目にして、先生になろうとする人、なる人すべてが正しい認識を持つということがより望ましい、私はこう思うのです。大臣はいかがですか。
○井上(一)委員 最後に、会計検査院から指摘された積算の不備な工事業者、そういう企業について、後ほどで結構ですから当局の方から私あてまで御報告をいただきたい、このことをお願いして私の質問を終えます。
○井上(一)委員長代理 庄司幸助君。
04月23日第91回国会 衆議院 決算委員会 第17号
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○井上(一)委員 どうも大臣、御苦労さまです。  まず大臣に。いまオリンピック問題が非常に政治問題になっているわけです。日本としてはアメリカに協調して、アメリカのオリンピック委員会が不参加を表明し、政府としては二月の方針、あるいはそれ以後に、大平さんも訪米を前にして非常に心痛の...全文を見る
○井上(一)委員 いまはまあ大臣として、一応政府の中枢に位置する一員としての発言なんですが、その中でも、本当に残念な事態だということですね。  私はもっと現実的なことで、実際もう涙を流して、個人参加でもいい、ともあれ行かせてくれ、私たちがいままで精進をしてきた生きがいは何だった...全文を見る
○井上(一)委員 それではJOCの決定を尊重するということですね。そういうことですね。
○井上(一)委員 私の推測で、別に統計をとったわけじゃありませんが、国民世論は七割以上が参加期待論、参加賛成論です。政治の中にスポーツが巻き込まれるということはオリンピック精神からも反するし、そんなことは論陣を交わさなくてもお互いに理解しています。もしJOCが参加を決定をしたり、...全文を見る
○井上(一)委員 これは余り深く追いませんけれども、良識のある決定というのは、政治からスポーツは分離されたものだということの基本原則、そして確かに日本とアメリカとの協調関係も認識はするけれども、スポーツを通してわが国が世界の平和で果たす役割り、そんなことを考えて、良識的にお決めに...全文を見る
○井上(一)委員 念を押すまでもないと思うのですけれども、金大中氏自身は、この事件には余り言及しないのだというふうに報じられていますけれども、むしろその前段で、日韓両国政府が国際世論に恥ずかしくない解決をしてくれるであろうという期待を反面持っているわけなんです。  そういう意味...全文を見る
○井上(一)委員 金大中氏がもし来ればということよりも、むしろ積極的にわが方から金大中氏に対して事情を聞かしていただく、そういうアプローチをなぜしないのだ、私はこういうことを言っているのです。いままでやっていらっしゃらないのだけれども、そういう意思を持っていらっしゃるかどうか。来...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ政府間の話だということで、これは大臣にもあるいは政府の中にも、そういう捜査当局の意思というものは通じてあるでしょうね。韓国にまで出向く、そういうお気持ちを持っていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 少し政府間のなにがありますから、何も警察官がじゃなく外交官が、向こうにおる日本の大使館からこのことについての事情を聞かれた、あるいは聞く、そういうようなことの連絡はまだとっていらっしゃらないわけですか。
○井上(一)委員 金大中氏事件は、誘拐事件として捜査したわけですね。もう一度確認しますが、それは間違いありませんね。
○井上(一)委員 逮捕監禁、誘拐事件、そういうふうな事件としてその調査を発足して、じゃ調査をしているある段階に来て監禁された者が、誘拐された者が出てきた、あらわれた、あの事件は忘れました、そういうことを言ってしまった。金大中さんはそうじゃないのですよ。自分がみずからどうだこうだ言...全文を見る
○井上(一)委員 では具体的に尋ねます。  私の受けとめ方では、全然進展がないように思うのです。私はもうすでに五十三年の四月十二日の外務委員会でも金東雲氏については一定の質問をして、もうそのときすでに金東雲が連行犯人グループの一人であるということを当局は言っているのですよ。そん...全文を見る
○井上(一)委員 金東雲氏が来日したという情報があるわけなんですね。事件後仮に一時的にでもあるいは通過したのかあるいは立ち寄ったのか、そういうことがあったのかどうか、あるいはその際に事情を聴取をしたのかどうか。
○井上(一)委員 これはもう別に秘密文書でも何でもないのだけれども、金東雲の本名、そしていまどういう状態であるというのが、これはもうあなた方の手元に入っているでしょう。こういうのは入っているでしょう。それを知って知らぬふりしているのか、もう調べようとしないのか、一生懸命やろうとい...全文を見る
○井上(一)委員 一度拒否をされたけれども、また改めて、やはりこれはクロなんだということでさらに強い要請をするお考えは持っていらっしゃるか。韓国におればそれはやるべきだとぼくは思うけれども、あるいはアメリカにおるかもわからない。アメリカにおれば、さっき言ったように、わが国との条約...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカに対してそういう、これは犯罪人を国際的に捜査をする機構もあるわけなんだから、私の言っているのは、それはいまどこにおるかわからないと言ってしまえばそれまでだけれども、それを捜すのが捜査の役割りであるし、それが問題の解決につながるのですから、そういう意味でア...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃさらに、その拉致事件に使われた自動車の持ち主、これはもう前々から氏名が出ておるわけですが、前の横浜副領事劉永福氏、この人がたびたび出入国を繰り返しているということですが、それは承知しているのか、あるいはその記録はちゃんと持っていらっしゃるのかどうか。
○井上(一)委員 たしか七七年の六月でしたか、アメリカで金炯旭氏の証言で、実行グループのリストが発表されたわけです。そのリストに発表された人たちも日本に立ち寄ったり、または通過をするときに日本に寄港したり、そういうことで本名、あるいは偽名、ペンネーム、いろいろありますけれども、そ...全文を見る
○井上(一)委員 じゃ、容疑事実は裏づけられなかったけれども、調べられたという事実はあるわけですね。
○井上(一)委員 ここで個人名を明らかにしてくれと言ったって、あなたの方ではいま捜査の段階だから個人名は出せない、こういうことになるでしょうけれども、一応肩書き、役職、あるいはいつごろそういう事情聴取というのか、あるいは参考に意見を聞かしてもらったというのか、そこらのなには別とし...全文を見る
○井上(一)委員 去年の十一月に参事官として着任した尹英老氏、これは御承知ですね。米国の議会のフレイザー委員会では金大中氏事件の現場責任者と指摘された人なんです。政府は十二月二十四日に韓国側に尹氏に事情聴取をしたいと申し出て、ことしの一月五日でしたか、拒否されたわけですね。拒否さ...全文を見る
○井上(一)委員 外務省を通しての話で、だから捜査当局は何も手も足も出ないのだということじゃないわけですね。あらゆる政府機関の機能を発揮してこの問題を解決せないかぬ、捜査当局は拒否されたことは非常に遺憾であるということを韓国政府に意思表示されたのか、外務省を通してでも。そういうこ...全文を見る
○井上(一)委員 尹英老氏はその後出国してしもうたわけですね。昨年十一月に着任して一カ月ぐらいで帰国してしもうた。これは離任を意味しているのかどうか、これは当局のとらえ方ですよ。いろいろ外務省との協議があっただろうと思いますけれども、それとも一時帰国をしているのだ、こういうことな...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ再着任をしたら、あるいは現在しているのかどうか、それはまあわかりませんが、再着任をするならば参考人として事情聴取をされますね。
○井上(一)委員 ほかに事件関係者で外交官として着任している人はいらっしゃいませんか。
○井上(一)委員 いや、いま承知してないということですが、私の言っておるのは、その犯罪を構成した、あるいはそれに直接かかわったということの被疑者的な立場の位置づけでなく、何らかの形でもっとアウトサイダーでいわゆる金大中氏事件に関係がある、もっと中へ入っておった人もおるかもわからぬ...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ尹英老さんのことにこりずに、関係者と言われる人物が日本に立ち寄ったりあるいは一時通過する際には事情聴取をするということは約束をしていただけますか。
○井上(一)委員 ちょっとここで言葉の定義を説明してほしいのですが、セーフハウスとは一体何なのか、ひとつその定義を聞かしてもらいたい、こう思うのです。
○井上(一)委員 これは警備局長、あなたが言っているのですよ。だれも言ってないのですよ。あなたが「そういう「アンの家」というのはセーフハウスといいますか、アジトといいますか、そういう意味も含めまして幅広くやっておるということでございます。」あなた自身が、国会の中にセーフハウスなん...全文を見る
○井上(一)委員 当局はいわゆるセーフハウスを、KCIAいわゆる韓国の諜報機関が持っているセーフハウスは何カ所ぐらい把握しているのですか。それに対してどれほど調査の対象にされたのですか。
○井上(一)委員 セーフハウスと呼ばれるべきアジト約六千軒を調べて何も出なかったのですか。
○井上(一)委員 何もないのに、疑いもなくて六千軒も調べるということはないわけですね。たとえ一軒であろうとも疑いもないのに調べるわけにはいかぬわけですから、何かの疑いがあってそこに入るわけです。そうでしょう。疑いがあって関連があると思って調べに入って六千軒行って何もありませんでし...全文を見る
○井上(一)委員 それは無差別にばんばん行ったのじゃなくて、竜金号を一つのポイントに据えて関西周辺をやったのだ、それで六千軒。関西では何軒ほど行かれたのですか。まずいま聞きますけれども、神戸、大阪、京都も含めて、北陸とか遠州灘、敦賀はやめて、関西周辺で何軒のアジト、セーフハウスを...全文を見る
○井上(一)委員 そうでしょう、関西六千軒。いろいろのルートがあるけれども、私自身は関西ルートだと思っているわけだ。当時の三井警備局長も、断定はできないけれどもほぼその線に固めているという、六千軒も関西であるという。それはいろいろ固有名詞のマンションがあるだろうけれども、私はここ...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がありませんので、このことについてはまたさらに次回にいたしますけれども、関西で「アンの家」というふうに固有名詞がいままでは使われてきたわけですけれども、今日の時点ではセーフハウスである。それはKCIAのアジトであった。しかしそこで金大中氏が監禁されたかど...全文を見る
○井上(一)委員 それではちょっと振り出しに戻りますが、セーフハウスというものはアメリカだって持っておるわけです。KCIAも持っているのですよ、何カ所か。そんなものはつかんでいるでしょう。六千軒が全部セーフハウスだと私は本当は思いたくないのだけれども、六千軒が関西だということで、...全文を見る
○井上(一)委員 時間が参りましたので、最後に一つ、柴田総裁にお伺いをしますが、あなたは特定の政治家を推薦したり後援したり、そういうことをなされたことはおありでしょうか。
○井上(一)委員 そういうことはありませんか。それはきっちりとここでお約束できますね。
○井上(一)委員 わかりました。  いま政府機関の総裁ですし、私は、そういうことはあってはならない、こういうふうに思うのです。あなたの意思もそうですね。もう一度確認します。
○井上(一)委員 私の持ち時間が参りました。しかし、柴田総裁、あなたはある特定の政治家に対して後援をし、支持し、推薦をし、そういうことを現実に行ってきているわけなんです。だから、いまの答弁とその事実関係——向こうが勝手にあなたの名前を使ったのか、これはわかりませんけれども、具体的...全文を見る
○井上(一)委員 私はけさほど公営企業金融公庫総裁の柴田さんに、特定の政治家に支持をしていない、そういうことはないのだというお答えをいただいたのです。それで、いま休憩中に私なりに調べてまいりました。四国愛媛県の選挙区は第一区、森清さん、御存じですね。この方の、五十四年九月一日、昨...全文を見る
○井上(一)委員 柴田総裁、午前中は特定の政治家に支援も後援も推薦もしたことはないという。いま何か演説会に出ましたということを言っているわけだね。そうでしょう。その答弁はけしからぬと思う、朝の答弁がそういうことを言っておって、事実そういうことをやっているのだったら。それはそれでさ...全文を見る
○井上(一)委員 抗議をするということですが、大臣に少しこれは伺っておきますが、選挙を受ける者は別として、とりわけ国家公務員に準ずる人たちが特定の政治家を支持したり支援したり、あるいはそういう名前を勝手に使われているのかそれはわかりませんが、このことは公選法に照らしてもよくないこ...全文を見る
○井上(一)委員 では最後に。今後具体的な事例を挙げてそのことについては追及します。  さらに柴田総裁については、その森さんに対する抗議をするということについても、どのような方法でどういうようなことをやられるか、その出方を待って機会を改めて問うことにいたします。
○井上(一)委員長代理 神田厚君。
○井上(一)委員長代理 次回は、明後二十五日金曜日午前十時理事会、午前十時十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。     午後五時五十六分散会
04月25日第91回国会 衆議院 決算委員会 第18号
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○井上(一)委員 まず私は、IJPC、イラン・ジャパン石油化学、この問題の質疑に入る前に、まずアメリカとイラン両国の関係についての政府の現状認識についてお尋ねしたいと思います。  すでにアメリカはイランに対して外交関係を断絶する、同時に厳しい経済封鎖を行っているわけです。このよ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、まず大臣の認識について伺っておきたいと思います。
○井上(一)委員 国交断絶は紛争関係でないというふうに通産大臣は御認識でしょうか。
○井上(一)委員 私はまだ武器三原則のそこまで話を言っていないわけなんです。紛争当事国だという認識をしているのかどうかということなんです。大臣、いかがなんですか。国交を断交している、そういう状態をどういうふうに受けとめているかということですね。
○井上(一)委員 紛争関係にあるという状態はそれじゃどういうふうに認識をしていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 私は、通産大臣として、紛争状態というのは通常どういう状態を言うのか、国交を断絶している、そういう状態は紛争当事国だというふうに理解しているのじゃないでしょうかと聞いているのですよ。
○井上(一)委員 外務省は、広い意味では紛争当事国である、こういう認識ですね。
○井上(一)委員 さらに、アメリカはイランによる人質の拘留に対して、昨年十一月に経済封鎖を行ったわけですね。今回のアメリカ、イランの状態をとらえるならば、この段階は第一次的変化とでも言えるのではないだろうか。この折には、イランとわが国との特別な関係という、そういうことにおいてIJ...全文を見る
○井上(一)委員 わが国はすでに、イラン措置についてはECと協調する、そういう方針を選択したわけです。それはもうすでに広く世界の内外に明らかにしたわけですけれども、イランは、対イラン制裁措置に加盟した国に対しては石油の供給を停止する、同時に合弁事業についても拒否するとの意向を示し...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカ側が理解を示しているということですけれども、イラン側は、対イラン経済制裁措置をとったときには合弁事業等については直ちに停止する、協力しないということを発表しているわけです。そういうことから考えれば、これはスムーズに進行しないのではないだろうか、こういうふ...全文を見る
○井上(一)委員 そんな認識は非常に判断を誤る、こういうふうに私は思うのです。すでにECとの協調行動に踏み切ったという事態で、もう次の段階に踏み込んだのだ、こういうことですね。EC外相会議に出席をし、そしてECと共同歩調をとるということで、もう次の段階にわが国は踏み込んだのではな...全文を見る
○井上(一)委員 ECと協調関係を保っていくのだという中に、このIJPCは含まないのですか。別枠としてこれを位置づけているのですか。
○井上(一)委員 IJPCについては別枠である、アメリカもそれは了解しているのですね。
○井上(一)委員 そのことは、アメリカがIJPCは別枠に位置づけるのだということに了解をしている、こういうふうに理解してよろしいですね。
○井上(一)委員 そういう状態であるからアメリカも了解している、こういうことですね。
○井上(一)委員 今回のECの外相会議が、アメリカとイランとの問題でとりあえず何をなしたか、この外相会議によってイラン・アメリカ関係が変化したというか、どういうふうになったのか、これはひとつ大臣から素直な見解を聞かせていただきたいと思います。
○井上(一)委員 いま若干詳しく答えられたわけですけれども、まず第一、要はアメリカのはやる心、いわゆる軍事行動に出ようとする、それも辞さないということに外相会議によって何はともあれ歯どめをかけられた、こういうことだと思います。しかし、それは一方では五月十七日というタイムリミット、...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問に全く答えられてないわけなんです。イランに対する取り組みは、いま和田大使の帰任ということなんです。だから、立法措置、いわゆる経済措置に対するわが国の取り組み、貿管令の発動由対象国とする場合の根拠、あるいはIJPCが続続不可能になった場合、大変国益として困...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問の答えが全然ありませんね。では具体的に一問ずついきましょう。貿管令の発動はどうなんですか。
○井上(一)委員 貿管令の発動は考えない、それはそれでわかりました。それはECの決定に同調、協調という枠の中からはみ出るのではないだろうか。それはECとの関係でちゃんと了解を得ているのかどうか。
○井上(一)委員 それでは大臣、今日、十七日までは検討に値しないけれども十七日以後についてはECとの協調の中で発動もあり得る、そういうことですね。
○井上(一)委員 それは根拠は何なのかということも尋ねているのですけれども、お答えがないわけです。発動する場合の根拠。その場合でもIJPCは継続できるとお考えになっていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 私は、そういうような状態になって貿管令の発動がある、そういうことになれば、何ぼアメリカが理解をしても、了解をしておっても、イランはただごとでないと思います。そういうことが判断でき得ないという通産では、私は大変残念だと思うのです。  それではもう一つ、さっきから...全文を見る
○井上(一)委員 具体的に私はちょっと聞いておきたいのです。IJPCが輸出保険にどれだけの額を保証され、そして不可能になった場合に輸出保険特別会計というものがその支払いをすればどういう状態になるのか。さらにこの特別会計が赤字になった場合には一般会計から繰り出しをしなければならない...全文を見る
○井上(一)委員 いわゆるアメリカ追随の形の中で対イラン政策が強硬なものになってしまった場合に、イランも当然IJPCについては強い姿勢を示すであろう。その場合、いま言う輸出保険でカバーされる。そうなると、輸出保険特別会計がもう根底から崩れてしまう。そして一般会計からの繰り出しだ。...全文を見る
○井上(一)委員 ここでちょっとIJPCの建設に絡んだことを一つ問いただしておきたいのですが、パーソンズがいわゆるLPGの供給、そういうものに対して拒否をした、撤収をした。これはわが国の企業でこれにかわってでき得るような企業があるのかどうか、あるいは通産は、それはわが国の企業が請...全文を見る
○井上(一)委員 そこなんですよ。東欧圏にそれを発注する可能性だって幾分はあるわけなんです。わが国の企業ではこれは請け負うことが可能なのかあるいは不可能なのか、そういう認識は通産はどういうふうに持っていらっしゃるか、こういうことなんです。
○井上(一)委員 それはわかっておるのですよ。イラン側の責任だということはわかっているけれども、わが国の企業でそういうことをパーソンズにかわってやれるような企業があるのかないのかということを聞いておるのですよ、私の聞いておるのは、あるのかないのか、どうなんだ、と。
○井上(一)委員 結論というわけじゃありませんけれども、そういうこともわが国では請け負うことが可能である、それはイラン側の意思による、こういうことですが、どんな事態が起ころうともこのIJPCの石化事業については続けていくのだ、さっきもアメリカとの話の中では石化だけは別枠に置いてい...全文を見る
○井上(一)委員 私は、ここで少し具体的な政府部内の意見も申し上げておき、かつまた、そのことを否定されるのかどうか、このことについても聞いておきましょう。  大来外相が急遽EC外相会議にオブザーバー的な形で訪欧したということは、むしろイランへの全面禁輸、最終的にそういうことにな...全文を見る
○井上(一)委員 いま私が指摘した、政府部内にもこういう意見があるのだということは十分御承知で、そういう意見も大臣は承知した上で対応をしていく、こういうことですね。
○井上(一)委員 もちろん政府の見解というものはそれなりに出されているわけです。しかし、その見解に対して、こういういま私が申し上げたような意見が、政府部内、とりわけ実情に詳しい、そういう立場の人々がそういう意見を持っているということを十分認識をされていらっしゃいますかということで...全文を見る
○井上(一)委員 大変残念なことです。残念なことだけれども、いま私が詳しく申し上げましたこういう意見もあるということを、いまの時点で強く認識をしてください。よろしいですね。いままでは知らなかったけれども、こういう意見が政府部内にある、こういう意見に対してはもう耳をかさない、そうい...全文を見る
○井上(一)委員 あなたが思わないだけで、大多数の人はそう思っている、国民もそう受けとめているわけです。  時間がありませんから、この問題はまたいずれかの機会にさらに尋ねていきます。  今度は、武器輸出の問題について少し聞いておきたいと思います。  ソ連のアフガニスタン侵攻...全文を見る
○井上(一)委員 武器輸出については従来の政府方針を変更しない、こういうことです。  さらに、ある新聞報道によれば、日本商工会議所会頭永野さんが、武器輸出三原則は行政指導にすぎないという誤った発言をしているわけです。あるいは自民党三役と懇談した際ということもうたわれているわけで...全文を見る
○井上(一)委員 たとえばアメリカは、ソ連に対してココムで、高度の工業技術なり利用技術はすべて禁輸の対象とする、あるいはコンピューターなど電子機器の輸出も規制を強化していこう、大規模なプラントはすべて規制をしよう、そういう骨子の新提案を示したということなんです。これはソ連のアフガ...全文を見る
○井上(一)委員 先日、これはコンピューターメーカーのトップで、世界的にも非常に高い評価を受けてきた富士通が機構改革をして、いわゆる防衛機器本部を新たにスタートさせよう、機器メーカーが防衛産業に変化をしていこうという、財界のトップあるいは自民党の首脳、そういう人たちに呼応するがご...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、わが国として、これまで武器の輸出認をめたことがあるのか、ないのか。
○井上(一)委員 私は、いまの法それ自体が非常にざる法になりつつあるという見解を持っているのですけれども、フィリピンに対して、フジインダストリアル社、これは密輸だということになっていますけれども、これもやはり何らかの法的なチェック機関が足らなかったためだと思います。あるいは佐伯建...全文を見る
○井上(一)委員 現在の法制が実質的にはざる法になっているのではないか、こういうことについても答えがないわけであります。  さらに、ここで念のために聞いておきますが、いわゆる返品、クレームとしてわが国が再輸出なした、そういう実績、その点についても、もしわかれば、特に防衛庁の中で...全文を見る
○井上(一)委員 時間が参りましたので、最後の質問をいたします。  外務省に私は尋ねておきたいと思うのですけれども、核兵器開発を目指している、具体的にはパキスタンに対して。わが国にウラン濃縮工場に対する発注があった、こういうことなんです。そうして、装置は数億円もするという周波数...全文を見る
05月07日第91回国会 衆議院 決算委員会 第19号
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○井上(一)委員 予備費について、補正の原資にそれが充てられている。当初予算編成に当たって当然予算化をしなければいけない支出項目を省いて、むしろ補正で予備費から流用していく。このことはいわば予備費の性格から逸脱をしておるし、予算編成それ自体の取り組む認識の度合いを一つとらえても私...全文を見る
○井上(一)委員 このことについてはもう多くを問いません。とまれ大蔵の姿勢それ自体を私は見直すべきである、取り組みを変えるべきである、こういうふうに思うのです。限られた時間ですので、できるだけ重複を避けて私の質問に対する要点のみを答えていただきたいと思います。  わが国が対米基...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、できるだけ私の質問に対して、そのポイントだけで結構ですから……。  いま経済制裁は実質的にはわが国はとってないというふうな理解でよろしゅうございますか。
○井上(一)委員 さらに、経済制裁は人質解放につながる、そういうふうにお考えですか、大臣。
○井上(一)委員 経済制裁をとった場合に起こり得る波及的効果は何なのか。
○井上(一)委員 輸出保険に実は入っていくわけですけれども、それに入るまでの質問の過程で、大蔵大臣の見解では、いまわが国は経済制裁を実質的にはとってない。私は、その波及効果というものは人質解放にはつながらぬ、むしろわが国の貿易関係、そういう経済関係に及ぼす影響の方がより大である、...全文を見る
○井上(一)委員 そのことは、むしろわが国の貿易関係、経済交流の中にデメリットをもたらすという認識を私は持っているのです。大臣はいかがですか。
○井上(一)委員 そこで、イランに対する経済情勢の分析を現在大蔵大臣はどのようにとらえていらっしゃるか、この点についても聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 さらに、そういうことにかかわって、いわゆるイラン石化、IJPCに及ぼす影響、これは大蔵の見解として、いわゆる政府出資をしてナショナルプロジェクトに格上げをしたイラン石化、それに対する対応。去年の十月、政府出資を決めたわけですが、今日でもやはり、一時は凍結の方針だ...全文を見る
○井上(一)委員 いや大蔵大臣、非常に歯切れのよい答弁だと思いますよ。私は、国家の財政を預かる大臣として、やはり国民の税金というものは本当に国益に沿った形あるいは国民生活に密着した形で執行されていくべきである、こういう認識を持っているわけです。  さらに、それでは私は対イラン経...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、これからのイランに対する輸出保険については非常に慎重に取り組んでいくという通産のお答えです。  輸出保険の推移を見てまいりますと、五十一年、五十二年——五十三年は最終的につかんでおりませんけれども、四十八年、四十九年、五十年までの保険金充当の額は非常...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、輸出保険特別会計の中で、この会計がもし黒字になれば、それは繰り越しになっていくわけですが、これはいまも申し上げるように、対イラン向けの経済情勢が非常に厳しい状態になっている、そんな中で、今後起こり得るであろう予測的なことをここで、必ずこれだけの額は保険...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、具体的にIJPCの現在の工事中断、このことは保険事故の事由、保険の対象となるのかならないのか、これは大蔵大臣と通産と両方から聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 いま通産から、保険の事由には現時点では該当しない、こういうことなんです。直接の所管でないということにもなりますけれども、やはり決算審査、とりわけ予備費の中で、後でも数字を申し上げますけれども、こういう輸出保険に対して予備費からどんと出ているわけですね。いままでに...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、数字は、すでに四十二億が承認されて、今回は四十五億ですから、八十七億が当初予算より増額をされたわけなんです。これはすべてがイラン関係だとは思いませんけれども、念のために、いままでの輸出保険の中で占めるイラン関係の度合い、概算で結構ですが、どれくらいでござ...全文を見る
○井上(一)委員 今後さらにその比率が増していく、これは当然推測されるわけなんです。それで一〇%ということですが、今度はひとつ通産に尋ねておきます。  IJPCに関連して新聞等で、代金支払い停止が行われているというふうに報道されているのですが、この点についてはどうなんでしょうか...全文を見る
○井上(一)委員 これはことしの一月に報道されている、いわゆるイラン関係の取引全体が実質上とまった場合、もしそういう事態が起これば保険金支払いというものは相当な額になると思うのです。そういう状態になれば、大蔵省の資産という形で、これは私の方から申し上げます。「わが国が貿易管理令な...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、もしそういうことになればどれだけの保険金の支払いを余儀なくされるか、大蔵省が責任持って公表できるのはどのくらいなんですか。
○井上(一)委員 大臣、あなたがそんなことを答えておったら——具体的に、この輸出保険について、五十五年度の予算編成では五十四年度の予算より減額をしているのですよ。これはやはり何らかの積算の基礎があって予算編成がされるわけなんです。積算の基礎がなければ、これはそんなでたらめな数字か...全文を見る
○井上(一)委員 いま私が申し上げたように、五十四年度予算と五十五年度予算の減額、五十一年度以降は、さっきも数字を挙げて申し上げたように非常に厳しい状態になっている、そういう現実が予算の上であらわれているということなんですよ。これは国際的に非常に事故発生がふえているということ、そ...全文を見る
○井上(一)委員 そこなんですよ。政府が統一した見解だといいながらばらばらである。口では行政改革だとかあるいは効率のいい行政をやるのだといいながら、全くもってそういうことは少しつじつまが合わぬじゃないか。でたらめとまで私は気が弱いから言い切りませんけれども、そういう予算編成あるい...全文を見る
○井上(一)委員 大臣がそういうお答えですから、さらに私は通産にごく簡単に要領よくお答えをいただければありがたいと思うのです。  いま現在はIJPCは保険の該当にはならない。それじゃどんな場合にはこれは該当するのか。さらにその場合に、私がさっきから指摘をしている輸出保険の特別会...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、これは大蔵大臣に念のために聞いておきたいのですが、オリンピックの参加の問題で政府は統一見解を出されたわけなんです。予算にはちゃんと派遣費というものが計上されているわけなんです。そういうことから考えて、JOCが自主的に判断をし、その決定があった場合——これ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、予算というものは、いま私が指摘したように、その目的が、支出が明確にされているわけなんです。それを議決しているわけなんです。だから一般論としては、そういうことを停止するということは本来あり得ないわけなんですね、よっぽどの例外でない限り。だからあえて私は一般論...全文を見る
○井上(一)委員 大臣にちょっと確認をしておきますが、予算執行というものは、ちゃんと国会で議決され、かつ、それが正当であるという認識、その場合にこそ予算執行される。一般論としては、未執行で置くということは本来はおかしいと私は思うのですよ。未執行で置くというのは、よほど特別なことが...全文を見る
○井上(一)委員 これは、国会の議決に対しての意思尊重というものが非常に薄らいでいると私は思うのです。だから、派遣の決定はJOCが最終的に決めるべきでありますが、それの派遣費用として予算が承認され、国会が認めたのですから、それに対する目的がそれであれば当然執行すべきである。そうい...全文を見る
○井上(一)委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、昭和五十三年度及び五十四年度の予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書等の承諾を求める案件について、反対の意を表明いたします。  予備費の大方は、災害復旧など国民生活に必要なものに使用されていますが、以下のように、わが党とし...全文を見る
09月04日第92回国会 衆議院 決算委員会 第2号
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○井上(一)委員 まず、私は、昨日二十九年ぶりに中国から帰国された伊藤律氏について若干の質疑をいたしたいと思います。  外務省にお尋ねをしたいのですけれども、帰国に至るまで伊藤律氏に事情聴取をされた事実経過について、ここで報告をいただきたいと思います。
○井上(一)委員 二十九年という長い間生死が不明であった、そしていま報告の中で、すでに七月の時点で紅十字会に照会をしていた、そういうことがわかったわけでありますけれども、さらに、今日帰国が実現できたというその背景なり外務省としての受けとめ方について、ひとつ聞かしていただきたいと思...全文を見る
○井上(一)委員 中国側の正常化に向けての一環であるという、推測だと前置きをされておりますけれども、さらに私は、やはり日本側の受け入れる体制にも中国側の見通しが作用したのじゃないか、このことで決して日中友好にひびが入らないのだ、そういう背景があって今回の帰国が実現したのだ、私はそ...全文を見る
○井上(一)委員 さらにもう一点。  すでに幾つかの点について報道がなされているわけですけれども、個人的な、いわゆるプライバシーにかかわる問題は別として、あえて外務省としては、事実関係について誤った報道がなされているという指摘すべき事項はありませんか。
○井上(一)委員 さらにこの点について警察庁に、事情聴取をされた事実関係をここで報告をしていただきたいと思います。
○井上(一)委員 さらに今後についての事情聴取はあり得ると判断をしていいのでしょうか。
○井上(一)委員 そのことはもう法的には免訴だという認識に立っていいのか、今回の件については法的にどのような扱いになるのか、この点についても聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 それでは続いて、今度は運輸大臣に新関西空港の問題について質疑をいたしたいと思います。  運輸大臣は大阪の出身だし、関西新空港については非常に御熱意のほどを示していただいておるわけです。私もともに大阪ですから、その熱意に対しては敬意を表しておきたいと思います。 ...全文を見る
○井上(一)委員 この調査あるいはボーリング等については、着工を前提としての、着工するための調査だというふうに理解していいのですか。そうなんですね。
○井上(一)委員 それでは、着工を前提としてではないのですか。
○井上(一)委員 回りくどい答弁だからややこしいので、着工を前提としての調査である、こういうことですね。
○井上(一)委員 そのことは五十一年九月の運輸省の航空局長と大阪府知事との約束、これに矛盾するのではないのですか。
○井上(一)委員 それでは、二つあるのですけれども、執行の合意を得られるようにということだけれども、仮にそのことは合意を得るためにも、着工を前提であってはいけないということなんです。着工を前提としたそういう調査をやらないということをちゃんと約束されているわけなんです。矛盾するとい...全文を見る
○井上(一)委員 前段の矛盾するかしないか。私は矛盾すると思う。矛盾するけれども着工を急ぎたい、そういう熱意がこういう予算要求にあらわれたのだ、こういうことなんですか。それはどうなんですか。矛盾しないのですか。
○井上(一)委員 寛大だとかそういうことじゃなく、私はやはり事実を、そして大臣の意思を確認をしていくということです。矛盾、約束を破る——もうすでに私から言わせれば、地元の合意を得るまでは着工を前提とした調査はしない、これは約束ですね、そうでしょう。そういうことで地元の合意を得るの...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、余りこのことだけで時間をとれないのですけれども、やはり約束を破っていることなんです。やはりそれはそれなりになぜ約束を破ったのかということは、いま言われたように早く建設を実現したいのだということだ、だからこの五十一年の九月の約束事を破っているということについ...全文を見る
○井上(一)委員 大阪府はこのことについては十分承知しているのですか。
○井上(一)委員 それではここで大蔵省に尋ねたいと思いますが、いま私と大臣との質疑のやりとりで十分理解ができたと思いますけれども、地元とのこれまでの約束の経過等についてはもうくどく申し上げませんけれども、食い違っている。五十六年度の執行見通しというものは、現段階では地元の合意とい...全文を見る
○井上(一)委員 五十六年度に入れば第四次空港整備五カ年計画のその初年度に当たるわけですね。この計画自身が総額三兆三百三十億円ですか、非常に莫大なものだ。そのうち関西新空港では一兆六百五十億円、その一部としてこの四十一億円が概算要求をされている、こういうことなんです。私は大蔵省に...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は大蔵省に、この四十一億円の概算要求のうち、極端な話ですよ、たとえば一円でも仮に認めるとするなら、これは計画全体を大蔵省が認めたことになる、こういうふうに理解してよろしいですか、満額でないとして仮に一円でも認めたということになれば。
○井上(一)委員 実施計画調査でもいわば中断をすることがある、いろいろな面でということですが、さらに、五カ年計画三兆三百三十億というこの事業規模、大蔵省は特別会計の歳入見通しをどういうふうに立てているのか、こういうことなんです。
○井上(一)委員 そういう特別会計の歳入歳出、もちろん歳出がこちらにあるわけだけれども、それに対応する歳入の見通しも現時点でなお答えられない、そういうことで四十一億余の概算要求に対して検討に入れるのかどうか。そんな優等生の答弁せずに、もっと中身を言いなさいよ、中身を。
○井上(一)委員 だから、いまの段階で大蔵としてはどういう判断をしているのだ、総括的に聞いただけなんだ、こういうようなことでさっきの答弁は終えているわけなんです。総括的に聞いた段階でどう判断しているか、ゴーなのかノーなのか。
○井上(一)委員 閣議決定までされなければすべてを話せない、政府案がまとまらなければ言えないのだ、端的に言えばそうなんですね。あなたは担当として、すでにあなたの意思は何らかの機会に運輸省に伝わっているわけなんです。それを聞いておるわけなんです。あなたの意思は事務レベルでの意見の交...全文を見る
○井上(一)委員 私はさらに聞いておきたいのですけれども、いわゆる着工を前提とした調査、そういうことで、やっぱりそれは大阪府民の、とりわけ地元民の猛反発がそこに起こる。そういう中でも大蔵省はまだ事務レベルの段階でも公式に見解を表明できないのかどうか。あるいはむしろ着工を前提という...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵省の見解。
○井上(一)委員 大蔵の見解というものは、事務レベルの段階ではもう私の方には資料はあるのですよ、あなたを含めての意見というものは。この点については時間のなにがあるから、後に若干留保しておきます。  運輸大臣、地元では空港の本体、さらには環境アセスメントあるいは周辺地域整備計画、...全文を見る
○井上(一)委員 具体的にたとえば交通体系の問題についても外環状、大阪湾岸道路、近畿自動車道の和歌山線、これは不可欠なものです。これは運輸省の考えですが、既存の交通網、阪和線だとか南海線を使ってという、いわゆる空港への直接の引き込み線だけをつくったらいいのだ、そういうことからでも...全文を見る
○井上(一)委員 いま私が具体的に指摘した交通体系の部門をとらえてもそういうことがあるのですよ。それはあなたとしても、もちろん大阪選出ということにこだわるわけじゃなく、運輸大臣としてそれは当然含まれるのだという認識に立っていますね、こういうことを聞いているのですよ。
○井上(一)委員 さらに私は運輸大臣に、これは直接私が聞いたことじゃないのだけれども、金がなければその工夫をして云々、早期完成を実現するのだという意気込みを示されたと聞いているのです。そのことは、たとえば大蔵が予算について一定の指導見解、そういうことで、そんなものはもうだめや、そ...全文を見る
○井上(一)委員 また概算要求の予算折衝に入るわけで、いま早々に大臣からこうだという答弁を私はあえて求めたくないのですけれども、地元としても私個人としてもこの問題には強い関心を持っているので、やはり口で何ぼ言うたってできませんよ、要は銭ですよ。それには、もうあしたの日からでもでき...全文を見る
○井上(一)委員 深く追いませんが、柔軟な姿勢ということは、さっき私が質問で申し上げた、そういうことの意も含まれている、こういうことですね。
○井上(一)委員 さてそこで大蔵当局に、運輸大臣から一定の見解も表明されたわけですけれども、こういう質疑の中で大蔵としての見解をなおいまでも答えられませんか。
○井上(一)委員 いまから勉強するのだから、来年には間に合わぬということだね。
○井上(一)委員 いま全く白紙ということだから、いまから勉強するということだから、一般論でそれは来年には間に合いませんね。間に合いますか。
○井上(一)委員 この点については、一定の時間があってあとの質問があるので私は留保します。後で大蔵の見解を、私の持っている資料の中でいまの答弁をさらに詳しく、物的に示していった方が私はいいと思うのです。そういうことでこの点については留保して、後で質問を続けます。  そこで、いま...全文を見る
○井上(一)委員 いや、そのこともですけれども、予算の全体的な、これは大蔵に尋ねた方が当を得ているかもわからないのですけれども、大蔵のいままでの答弁からして的確な答えがいただけないと思うので、普通運輸大臣が考えていらっしゃる新関西空港という、いまそのことについての優先的な手順を言...全文を見る
○井上(一)委員 肝心なことを忘れておる、それは周辺地域の対策だ、こういうようなことで成田について言われたわけで、新関西国際空港、それから地方、離島のジェット化。大臣、一番最初にやらなければいかぬのは何だと思う。
○井上(一)委員 大臣、あなた新関西空港で頭使い切っとるのか、血が上がり切っとるのか。一番優先して考えなければいけないのは現空港の環境対策であるということ、あなたはそれを忘れておる。それを先にやらぬことには何にもならぬ。そのことで完全に地域住民の合意が得られる、納得が得られるよう...全文を見る
○井上(一)委員 従来どおりではだめなんですよ。従来どおりでなぜだめなのかというと、従来どおりではいろいろな不備な点、あるいは受けざらの方にも——それは住民に対する対応のまずさ、そういうことだけではなく制度それ自身の中にも十分な配慮がなされていない、こういうことなんです。これにつ...全文を見る
○井上(一)委員 局長から新しい町づくりということについて触れられたので、まさにそうだと思うのです。そういう配慮が欠けていた、こういうことですね。それは法的な整備も含めて検討していかなければいけないし、五十五年度概算要求でそういうことも出しているのだ、こういうことですね。
○井上(一)委員 町づくりを明確に位置づける、弾力的に運用をしていくのだ、私は、あえてここで、そういう町づくりの位置づけというためにも、やはりいまの航空機騒音防止法を改正する必要がある。具体的には、私は多くを申し上げませんけれども、第九条の三だとかあるいは第六条等について、やっぱ...全文を見る
○井上(一)委員 関西新空港についてはすごい熱意を出しておられるわけですよね。既存の大阪空港、現空港に対する努力をするとかそういうことじゃなく、もうすでにそういう関連周辺整備事業が進められている、その中で虫食いのそういう現実をどうして新しい町づくりに切りかえていくか、つないでいく...全文を見る
○井上(一)委員 なかなか理解しにくいわけで、一生懸命やるのだという、そういう熱意については、むしろ、ではこれから必ずこれは法改正も含めてやってください、やるべきであるということを強くもう一度指摘をしたいのですけれども、その方向で取り組んでくれますね。
○井上(一)委員 本筋においてやるのだということであるから、それでは、そういうことに関連して具体的な点を一つ指摘しておきましょう。そして、この問題についての取り組みを聞きたいと思います。  大阪空港に北門があるわけなんです。いまこれは閉鎖されているわけですけれども、いまの交通事...全文を見る
○井上(一)委員 地元では、秋ごろには一定のめどがつくのだというふうに現地関係者は話しているわけです。私は、そのことよりも、では一体これは運輸省が主体となってやるのですね。当然そういうことになりますね。
○井上(一)委員 ということは運輸省が責任を持ってすべてをやるということですね。センターになるということだけれども、そのことは、主体者は運輸省だ。問題はここなんですよ。まずそれから決めていかないと、これはだれがやるのですか。運輸省はただ中へ入って協議の相談にはあずかるけれども、や...全文を見る
○井上(一)委員 市の道だから、あるいは直接の工事等については運輸省の方では直接手を下せぬから、市にお願いをして、委託をして市にやってもらう、こういうことだと思うのです。いまのお答えはそういうことですね。
○井上(一)委員 そういうことになると、もちろん必要経費は運輸省が負担しなければいけないし、そのことは明確になるわけですね。抱えている問題の解決には、市も、空港事務所も、警察も、大阪府も協力していただく、こういうふうに私は理解をするわけです。これもそのとおりでよろしいですね。
○井上(一)委員 事業主体者が運輸省だということになれば、それにかかわる経費はすべて運輸省、あるいは若干市に協力を求めるとか大阪府に協力を求めるとか、そのことは協議の中で生まれてくる問題です。そういうことはやはりはっきりしておかなければいけない。だから、いまの答えで私の理解どおり...全文を見る
○井上(一)委員 地元からは運輸当局に再三の陳情、要望があるわけなんですね。私は、それじゃちゃんとしますという約束をいただいたものですから、早急に、今月中に運輸当局が現地を確認して、そして関係市並びに関係機関と協議に入る、このことは約束をいただけますか。現地に出向いて現状も認識し...全文を見る
○井上(一)委員 くどいようですけれども、確認のために。それは現地へ出向いて第一回目のそういう協議事項に具体的に入るということで理解してよろしいね。
○井上(一)委員 現地での話は、さっきも言ったように、秋ごろにはめどをつける、そういうことを言っておるわけです。現地がそういうことを言っておるのに本省がどうのこうの、これは大臣、本当にお忙しい中大変恐縮だけれども、あなたも大阪ですからほんの二十分でも三十分でも一こういうことが解決...全文を見る
○井上(一)委員 一定の時間が来ましたけれども、先ほど申し上げたように、関西新空港に対する大蔵との予算的な財源的な対応の問題等については、私はまだ質問を留保します。予定の時間が参りましたので一応ここで一定の質問を終えますけれども、あとについては留保してもう一度質問をいたします。
10月15日第93回国会 衆議院 決算委員会 第1号
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○井上(一)委員 まず、私は官房長官に。  今回、小倉簡裁の判事であった安川元判事、いわゆる罷免訴追を逃れるために、福岡県の久山町長選に出馬をした、このことは、内閣もそうでしょうが、国民感情として何か割り切れないものがあるわけなんです。これは単に裁判官に限った問題ではないと思う...全文を見る
○井上(一)委員 問題意識を持ったままでほっておくということはよくないと私は思うわけです。だから、そういう問題を生み出さぬようにさらに今後検討する意思があるのかないのか、意思を持っていらっしゃるのかどうか、この点をひとつ明らかにしていただきたい。
○井上(一)委員 それでは続いて私は通産大臣に、昨日ときょう、すでに報道されているわけですけれども、IJPCの問題でいわゆる八尋発言ですね、この発言について通産大臣はどのように受けとめられたか、まずこの点についてお聞きをしたいと思います。
○井上(一)委員 その席で八尋社長の方から追加出資を要請された、そういう事実があるのかどうか。
○井上(一)委員 通産省としては、三井グループに対して何らかの指示をしたのかどうか。
○井上(一)委員 日本側の企業が相手側との何らの相談もなしに、いま言われるように一方的に意思を表明した、そのことについて通産大臣が通産省としての見解を話されたわけですね。それは継続をするという意思を確認されたことになるわけですか。
○井上(一)委員 一部報道では、すでに政府高官筋が、追加出資もやむを得ないのではないだろうかというようなことも漏れ承っておるわけなんです。いまの時点でそういうことは一切考えておらない、あるいはそういう話は一切なかったということなんですか。
○井上(一)委員 現実にそのプロジェクト本体にも爆撃を受けて被害を受けた、このことがさらに莫大な資金需要を迫るわけなんですね。そういうことについては何ら触れられなかったのですか。
○井上(一)委員 イラク・イラン戦争という突発的な事態があり、状態が変化したということについては理解ができるわけですけれども、唐突に八尋発言というものが表に出たということは、私は問題があると思うのです。それは底流に、潜在的にナショナルプロジェクトに格上げをされたその時点にやはり判...全文を見る
○井上(一)委員 IJPCがナショナルプロジェクトに格上げをされた閣議決定がされた昨年の十月十二日、この折には関係省庁で話し合いが持たれた、そこで一定の項目が確認をされた、こういう事実はあるのでしょう。
○井上(一)委員 その内容は、大まかに言ってどういう内容なんですか。
○井上(一)委員 通産大臣、ちょっとここで確認をしておきたいのですが、ナショナルプロジェクトという性格ですね。大臣から、ナショナルプロジェクトというものの性格をどういうふうに受けとめていらっしゃるのか、ちょっと聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 大臣、時間が余りないから私の方もはしょって聞くのだけれども、ナショナルプロジェクトというのはやはり私企業が事業主体なんですね。国家事業じゃないのですよ。国家的事業であるとしても国家事業ではない。国が主体者でない。企業が事業主体者である。たとえば今度のイラン石化に...全文を見る
○井上(一)委員 昨年の秋にナショナルプロジェクト化したということ、それ自体がやはり三井グループに対する一つの救済措置だと思うのです。そういうことから考えると、企業側の自助努力というものが薄いと私は思うのです。安易に政府に頼る、そういう心理的な潜在的意識がやはり底流にあるわけなん...全文を見る
○井上(一)委員 それを聞いているのじゃありませんよ、ナショナルプロジェクトに格上げをしたという事実については、これは閣議決定がなされた、四省庁間のそういう話し合いされた項目も。そうじゃなくして、企業側としての自助努力を私は認めにくい、あるいはそういうことが今回の発言に結びついた...全文を見る
○井上(一)委員 それは、格上げをするときには決意を表明するでしょう。その表明した決意を実践してくるかどうか、そのことなんですよ。邦人の安全というものも考慮せずに、一昨日、昨日のような対応を物産の社長がしている、そんな具体的な現実の事例から、本末転倒だ、物産の甘え、そして認識が間...全文を見る
○井上(一)委員 大臣の出席時間が前もって通告されておりますので、私の方も質問をはしょるわけですけれども、現地のそういう人たちは一生懸命やっておるわけなんですよ。ところが、ヘッドである東京におるそういう人たちはそとに非常に甘えがあるということなんです。そうだから、その現地の人たち...全文を見る
○井上(一)委員 前回の決意表明はどういう形でなされたか知りませんけれども、今回のこの事態を踏まえて通産としては新たに物産側、三井グループのいわゆる決意表明というものを求めますか。昨日の会議だけでそれを了とするのですか、いかがですか。
○井上(一)委員 さらには、昨晩テヘランに移動した現地邦人七百五十名ですか、これらの人々に対する希望意見、たとえば日本へ一時帰国をするとか、あるいはしばらく現地で滞在をするとか、そういうことも含めて実情を把握しているのかどうか、そういうことについて通産から聞いておきたいと思います...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、帰国の見通しも持っているということですね。
○井上(一)委員 さらに私は、今回のこうじた連の事実を踏まえた上で、通産省の責任ある人を現地イランに派遣する考えを持っていらっしゃるかどうか、この点について聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 さらに私は、この折に通産大臣にひとつ聞いておきたいと思うのです。ということは、通産省はいわゆるME産業に対する奨励、推進を図っているわけです。このことは、今回の富士見産婦人科病院事件についても大きなかかわり合いがあるわけです。そのことについて通産大臣は、今回の富...全文を見る
○井上(一)委員 私は、そういう医療機器の開発あるいはそういうことが人命を救ったという数々の事例も認めます。しかし反面、今回の富士見産婦人科病院事件は、ME産業、ただ単に不況に強いから、成長産業だからといって推奨していくだけでは、これは当を得ない。それがどのように効率よく利用され...全文を見る
○井上(一)委員 通産関係の最後になりますけれども、私は、委員長にひとつ。  いま大臣からIJPC、いわゆる一連のイラン石油化学のこの問題については質疑を重ねてきたわけです。ここで、通産大臣の言い分というか、考え方というのは部分的にはわかったわけです。物産の八尋社長及びイラン化...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、富士見病院について二、三質問を続けていきたいと思います。  御承知のように、北野早苗、富士見病院のこの事件については、すでに司直の手に入っているわけです。率直に申し上げて、ただ単なる医師法違反ということだけでなく、傷害罪についての捜査に踏み込まれて...全文を見る
○井上(一)委員 私の尋ねているのは、すでに告訴人等について事情聴取をなさっているわけです。私は、そういう事実関係から、いわゆる傷害罪の容疑ということで北野の取り調べに当たっているということをここで確認をしておきたい、こういうことなのです。
○井上(一)委員 保安部長、そのことは告訴人の傷害の容疑ということに受けとめられるわけです。そういうことでよろしいですね。  さらに私はもう一点、贈収賄容疑という形での捜査は進展しているのかどうか、この点についても聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 もう一度確認をしておきますが、贈収賄については新たな容疑という受けとめ方をしていいのですか。告訴があったわけですから、傷害罪ではすでにその容疑で捜査をしているのでしょう。よろしいですか。
○井上(一)委員 私いま資料を、中間的なまとめですけれども、被害調査の集計結果をお渡しをしたわけです。詳しいことはここで申し上げる時間がありませんけれども、ME検査をべらぼうに、もう何もかもME検査だということで検査づけにし、なおかつ、その結果はまたでたらめな診断をしている。さら...全文を見る
○井上(一)委員 捜査中なので非常にもどかしい、じれったい答弁が返るわけですけれども、保安部長、傷害罪容疑で調べているというふうに受けとめてよろしいですね。この人たちがそれで訴えていらっしゃるのだし、この人たちがそういうことで事情を聴取されているのですから、警察はすでにその段階に...全文を見る
○井上(一)委員 事実関係を調べているということは、傷害罪にかかわる事実関係、こういうことですね。
○井上(一)委員 贈収賄容疑という形の中では具体的な事実関係の捜査はなされていますか。
○井上(一)委員 さて、厚生大臣に私はこの問題について質問を続けたいと思うのです。  かねがね私は厚生大臣には、過日の本会議における厚生大臣のいわゆる取り組む意気込みあるいは姿勢というものについては、同じ福祉社会を目指したいという考えの中で、党派こそ違いますけれども、日ごろから...全文を見る
○井上(一)委員 いま厚生大臣が患者側に立った立場で損害賠償、補償ですね、等についても協力をしたい、私はその趣旨に沿ってひとつ全力で取り組んでいただきたいとお願いをしておきたいと思います。  さらには、北野の非人間的な行為に対する厳しい対処、これは当然であります。人類の最も普遍...全文を見る
○井上(一)委員 実は、さっきの大臣答弁の精神というか、そういうものから若干それた回答になっているからあえてここで確認をしておきたいと思うのであります。  国が、厚生省が、いま園田大臣が申されたように、救済、それから今回の事件の対処等も適確にやっていきたいと言うのに県側の回答に...全文を見る
○井上(一)委員 MEの問題については全く大臣のおっしゃるとおりだと思うのですよ。だから私は、そういうこともさらに次の機会には詳しく大胆からの答弁、お考えを聞きたい。  そこで、少し売名的なことにつながると思うのですけれども、今回のこの富士見の病院で小林隆東大名誉教授ですね、こ...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことはやっぱり慎まなければいけないし、このことについても、いずれまた改めて大臣から詳しい事実関係を、それぞれの関係省庁で確認をしていただいて、次の機会にでも聞かしていただきたいと思うわけです。  さらに私は、今回の富士見産婦人科病院の事件はいろいろな背...全文を見る
○井上(一)委員 腹を決めて厚生大臣、ひとつしっかりと国民の健康を守っていく行政を推し進めていただくことを強く要望して、私の質問を終えます。
10月20日第93回国会 衆議院 決算委員会 第2号
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○井上(一)委員 来年は国際障害者年ということであります。障害者に対する差別をなくし、障害者の経済的自立を奨励していく、そういうことによって障害者の社会的地位が向上されていく。私は、社会を構成するそれぞれの人がその能力に応じて役割りを果たしていく、そのことがすべての人々の幸せにつ...全文を見る
○井上(一)委員 厚生大臣はいま、内閣全般の問題だからこれは内閣でまとめて変えるべきだ、もし内閣がおくれるようであれば、厚生省だけでも変えたい、こういうことであります。私は、当然内閣で一括して変えるべきだと思うのですけれども、すでに長野県の信濃町では、こういう問題についても前進的...全文を見る
○井上(一)委員 厚生大臣、最初に御答弁をいただいたので、午後いずれ総理が御出席をいただけるわけでありますけれども、厚生大臣から総理に、いま御答弁になられたように、各大臣の考えも全く一緒ですから、ぜひあなたが音頭をとって、全般にわたってこの問題に取り組むという御意思を、実はもう一...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、具体的な事例として用語の表現の問題を取り上げましたけれども、常々予算委員会なり決算委員会で、障害者の雇用促進法の精神を十分認識してそれに取り組むべきだということを申し上げてきたわけでありますが、今日に至るもそのことがまだ十分理解されておらないし、また...全文を見る
○井上(一)委員 労働大臣、あなたがどれだけ努力したって、いま政府自身が、国土庁が一名だ、建設省が八名だ、これは五十四年六月一日現在もそれなんですよ。一年半たった今日でもなおかつそれだ。私は、こういう実態の中で二月の決算委員会でも指摘をしているのですよ。何の努力の跡も見られぬ。そ...全文を見る
○井上(一)委員 四千七百万人、現在大阪空港では年間千七百万人ですね。約三倍近くなるわけです。これは滑走路が予定では三本、回数にして二十六万回ということが答申の付属資料にあるわけです。運輸大臣はたしか十月十四日だったと思いますけれども、衆議院の運輸委員会で六十五年四千メートル滑走...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことになると、六十五年の時点で滑走路一本の状態の中では需要を満たしていくということは不可能である、そういうことですね。
○井上(一)委員 十三万回。現大阪空港は夜間制限をした上で十四、五万回だという数字が出ているわけです。そこで四千七百万人の需要がある。片面で、一本滑走路では十四、五万回。そういうことになったら、関西新空港の開港の初期の時点では現空港は併用しなければその需要が満たされぬということに...全文を見る
○井上(一)委員 物理的に滑走路一本で新空港が発足した、それで需要が満たされぬわけでしょう、数字的に。だれが考えてもそうでしょう。三本で十分満たしていくのだ。いまの需要が約三倍になるのですよ。そのときに現空港と同じぐらいの供給しかできぬ、それで需要にどうしてこたえていくのか。現空...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、新空港の能力からいって、現空港の廃港は現実的に非常に無理ではないのだろうか。運輸省の腹も、私の推測ですけれども、現空港の併用をできるだけ早い機会に明確にしたい、こういうことなんでしょう。あなたの言っているのは、腹の中は廃港にかかわる意見じゃないのでしょう。...全文を見る
○井上(一)委員 そのことは、私の推測する併用ということも含めてできるだけ早く決めたい、こういうことですね。大臣、そうでしょう。
○井上(一)委員 大臣、四十九年の答申は、現空港を廃止し、いわゆる廃港によって必要となる関西新空港、これが大原則ですよ。これは変わりませんか。
○井上(一)委員 それなら、需要と供給の問題でつじつまが合わぬじゃないですか。三本をやはり同時完成をして開港するのだ、こういうことでないといかぬわけです。それは九月一日の航空審の答申にすでにそういうふうに明記されているし、そういう答申がなされている。あなたは、一本ででもやるのだと...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、関西新空港の建設に絡んで現空港の存廃も、やはり私の指摘するように、一時期は併用論も需要の問題からすれば起こり得るでしょう。そうでしょう。仮に、最終計画は航空審の四十九年答申のいわゆる廃港だ、しかし一時期は、それは財政節約型建設をやろうとすればそうな...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、さっき言ったように、開港時の大原則がそれによって変わるのじゃありませんか、私はこう言っているわけです。どうなんですか。
○井上(一)委員 ということは、私はやはり一本完成したときにでも開港ということで、あなたは、時によれば三本建設されなければ開港しないのだという、そんな考えを持っているのですか。そうじゃないでしょう。一本でも開港するのでしょう。開港時というのは、一本建設されて、それが完成されたとき...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、廃港は、三本建設された、いわゆる全体計画が完成された時点に廃港する、こういうことなら話はわかるのですよ。
○井上(一)委員 私は、やはり併用論というものが腹の中にあるのではないかと思う。むしろそれであれば、そのような運輸省の真意というものを明確にして、地元民に対してそれに対する理解を求めるのか、あるいは大原則を変えていくのか、やはりそこらが大事だと思うのです。大原則を変えないと言いな...全文を見る
○井上(一)委員 さらに財政問題で、この関西新空港の取り組みについて大臣から。  これは運輸省の案でありますけれども、成田空港については国費二〇%でしたね。今回は一割要求だ、こういうふうに私の持っている資料ではなっているわけです。これはどういうことなのか。国内と共用するからだと...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がありませんが、大原則を踏まえた中でもその取り組みが非常にあやふやである。さらには、全額国費、しかしこれからの空港については地方自治体の協力云々と。私は、財政的な負担に地方自治体に協力を強いることは無理だと思うのです。国以上にそれぞれの地方自治体が赤字に...全文を見る
○井上(一)委員 運輸大臣、非常に厳しい状態で、大蔵大臣も答弁できぬわ。詰まってしまう。大蔵大臣はよけいなこと——よけいなことと言っては大変失敬だけれども、本当を言えばどんどん言いたい。本当にわかりやすく茶の間に浸透できる答弁をいままで国会でなさってきた。いまの答え、どうですか。...全文を見る
○井上(一)委員 もちろん着工はやらない。事前調査というのは着工を前提とする夢前調査、もっとわかりやすく言えば、四十一億まだ大蔵大臣から、いやそれは認めるのだとかあるいはどうだという話もできぬくらいの状態ですから、たとえば予算計上は四十一億仮にされた、そして最終的には閣議決定がさ...全文を見る
○井上(一)委員 時間が参りましたので、一応午前の私に与えられた質問は終えます。
○井上(一)委員 まず私は、冒頭に、午前中関係大臣に障害者に対する差別用語、適当でない、適正を欠く用語の見直しをただしたところ、厚生大臣を初めとする各大臣は、改正に向けて早い時期に取り組む、もちろんこれは内閣の問題である、こういう御発言があったのですけれども、ここで冒頭に、総理大...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、まず外務省にお尋ねをします。  一九二五年のジュネーブ議定書に言ういわゆる毒ガスとはどのような毒ガスを指すのか、ひとつお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 一九二五年の毒ガス等使用禁止に関するジュネーブ議定書、窒息性ガス、毒性ガス又はこれらに類するガス及び細菌学的手段の戦争における使用の禁止に関する議定書の中で位置づけられた毒ガスです。そういうことなんです。おわかりですか。私はいまこの議定書の控えを持って読み上げた...全文を見る
○井上(一)委員 私は条文の中身までということじゃなく、ここで位置づけられた毒ガス、もう私から申し上げました。それで、この一九二五年の議定書にいう毒ガスですね、この毒ガスを自衛隊は持っているのかどうか、防衛庁長官から承っておきたいと思います。
○井上(一)委員 私は当然だと思います。持っていないということは、持とうと思えば持てるということですか。
○井上(一)委員 持つことは可能である、防衛庁、これは大臣から、持つことは可能なんですか。可能であるというふうに受けとめたのですが、ちょっと……。
○井上(一)委員 少しこの議論は後に続きますけれども、自衛隊は戦力向上のために将来持ちたいのだという考え、あるいは持てるのだ、しかし国際法上一九二五年ジュネーブ議定書に批准しているから持てないのだ、そういう認識なんですか。
○井上(一)委員 これは当然なんです。私は、わが国の法律あるいは政令、そういうもので禁止している条項はあるのかないのか。ただ、いま言われた国際法上ではなく、国内法としてはそういう禁止の条項があるのかないのか、ないと思うのですが。
○井上(一)委員 防衛庁長官にもう一度確認しますが、いわゆるペスト菌だとかいわゆる細菌兵器、すこぶる非人道的と文明社会の中では全くもってこれを正当に非難されている、実はそういう兵器なんです。そういうものを持てるというようなお考えは持ってはいらっしゃらないでしょうね。
○井上(一)委員 防衛庁長官に私は重ねて聞きたいのですけれども、その前に総理にひとつ伺っておきたいと思います。  ジュネーブ議定書にいう毒ガスとは、もう非常にひどいものだ。一つ一つ私が指摘をする必要もないぐらいに、ペスト菌をばらまいたりあるいは精神錯乱を生じさせるような化学兵器...全文を見る
○井上(一)委員 すべての世界から廃絶しなければいかぬ。総理は再三国会の中で、憲法を遵守したいのだ、こういうことを申されているわけなんです。平和、民主主義、基本的人権の擁護、そういう中で憲法を遵守していく。非人道的兵器である毒ガスは非常に許されないものですから、こんなものをわが国...全文を見る
○井上(一)委員 私は、政治家として、総理からぜひ聞きたい。法律論議、そのことも大事である、しかし、すべての世界の人類を幸せにしなければいけない、その取り組み、そんなことを考えたら、毒ガスが非人道的であるということもお認めになっているのですよ、日本の平和憲法そして基本的人権を尊重...全文を見る
○井上(一)委員 そのことは、いわゆる人道上論議の対象にすることすらナンセンスだ、こういうふうに受けとめてよろしゅうございますね。上保持できないのだというふうに理解してよろしいですね。
○井上(一)委員 私はきょうは鈴木総理、いわゆる政治というものの哲学をたっぷり聞かせてもらわなければいけないし、それを聞き出すことが、本当に憲法を遵守するという精神がそこにあるかどうかということになると思うのです。だから、くどいようですけれども、毒ガスは憲法上保持できないという私...全文を見る
○井上(一)委員 総理、私は総理の信念を聞いている。自衛のためだとかあるいは攻撃的である、そんなこと以前に、毒ガスというものの恐ろしさをあなた、どういうふうにお考えになっているのです。毒ガスが憲法上持てるなどというようなことは大変なことなんですよ。そんなとんでもない考えを鈴木総理...全文を見る
○井上(一)委員 憲法論議に入るまでに、まず、あなたの哲学で、そういうものは非人道的であるという、このことは、確かにおっしゃるとおりお認めになられました。そういう非人道的な兵器を憲法で持てる、保持できるという解釈それ自体は過ち、正しくない。持てるとどこに書いてあるのか、こういうこ...全文を見る
○井上(一)委員 持たないのではなく持てないんだ、こういうお答えが必要なのです。持たないというのはあなたの意思、政策です。憲法上持てない。憲法上保持できるのかできないのか。こんなものをできると言ったら大変なことなのですよ。私は持てない。いままでの答弁では、憲法上持てる、保持できる...全文を見る
○井上(一)委員 非人道的な兵器は持たない、憲法上持てない、この点については、それじゃ法制局長官、今度はあなたに聞きましょう。総理大臣は持たない、私は持てないと言うのだけれども、あなたはどうなのですか。総理大臣は持たないと言っているわけです。法制上持てるというのですか。
○井上(一)委員 そんな答弁何だ。答弁にならぬじゃないか。
○井上(一)委員 総理、いわゆる俗に言うBC兵器に防御的な使用なんというのはないのですよ。これを使ったら最後なのですよ、あなた。総理はどうお考えになるのですか。おおよそBC兵器に防御的なんというものはないはずなんだ。
○井上(一)委員 憲法上保持できるというようなその解釈は、これは大きな間違いだ。毒ガスを持たないということは再三お答えの中で聞いておりますけれども、保持できる、持てる、しかし持たないのだ、こういうことですね。
○井上(一)委員 こんな答弁では、限られた時間で、私の方もできるだけと思っているけれども、質問が続けられませんね。(発言する者あり)
○井上(一)委員 私は一九二五年のいわゆるジュネーブ協定に言う毒ガスを限って当初から質問しているわけなんですよ。わざわざ窒息性ガス、毒性ガス又はこれらに類するガス及び細菌学的手段の戦争における使用の禁止に関する議定書の中での毒ガス、そういうことに限っているわけです。催涙ガスだとか...全文を見る
○井上(一)委員 人道的な見地から、こういうものは持てない、保持できないのだという積極的な解釈が必要だというのですよ。それには答えていないのですよ、あなたは。防衛庁が答えたことをここで言ったって、それはあなたの答えにはならないわけです。そういうことについてあなたはさっきから何ら答...全文を見る
○井上(一)委員 私は、先ほどから毒ガスが非人道的兵器であるということは総理に何回も確認をし、これまたそういうお答えをいただいているわけなんですよ。持たないということも、持つ意思がないということも、くどいほど確認をしたわけなんですね。非人道的であり、かつまた持つ意思がない。国際法...全文を見る
○井上(一)委員 総理、憲法論、専門家——憲法の、あなたが遵守するとは一体何なんだ、あなたは遵守すると言っている、何を遵守するのだ。憲法の精神を遵守するのでしょう。そういうことを考えたら、毒ガスは持てないのだということを私は明確におっしゃるのが正しいと思う。
○井上(一)委員 いや、このことについては、委員長、私はまだまだ論議が納得できない。  それじゃ、ちょっと、各大臣いらしゃるわけですけれども、極端なことを言えば、戦時下であった、戦争中の状況であった、しかしペスト菌やコレラ菌をばらまいて多くの人類がそのことによって命を捨ててしま...全文を見る
○井上(一)委員 旧憲法ですらと、そういうような形で——それじゃ、この点については、まだまだ時間をかけて論議しますが、総理、広島や長崎にいわゆる無差別投下されたあの原子爆弾、このことは外務省の核兵器不拡散条約の批准問題についての中でもきっちりと書かれているのです。「それはまさに人...全文を見る
○井上(一)委員 私は、広島、長崎に投下されたあの原子爆弾は非人間的だ、非人道的だ、こういうふうに理解してよろしいですか、あなたはそういうふうに理解をされますか、こういうことを聞いているのです。
○井上(一)委員 簡単に、非人道的だということをおっしゃっていただければ、それでいいわけなんです。回りくどいことを言うからね。非人道的なそういう兵器、今度は核兵器ですね、こういうものは持てない、持つべきでない。ただ、いままでは防御的云々ということでこれを答弁にしている。このことす...全文を見る
○井上(一)委員 私はただ、非核三原則の、これは政策なんです、それを国是だ、憲法の精神もそこにあるのだということを強く意識をしてもらいたい。さらに私自身は、平和と同時に人権を守るのだ、こういう立場も強調していきたい。  きょうは、そういう意味で、人権が侵害をされている、あるいは...全文を見る
○井上(一)委員 この問題は、厚生大臣は、一厚生省だけの問題でない、内閣全体の問題だというふうにもおっしゃっていらっしゃるわけです。被害者の立場に立って、救済については全力を挙げたいという誠意あるお考えもおっしゃっていらっしゃるわけなんです。私は総理に、いま被害者の全摘された写真...全文を見る
○井上(一)委員 いま私は、三人の全摘をされた卵巣、子宮の現物写真をお見せしたわけです。とりわけこの写真は、具体的にはAの写真、いわゆる卵巣胞腫だと診断されて子宮筋腫とされた。これは五十三年六月、北野早苗によって診断をされて、院長によって全摘手術がされた。これは当時二十七歳の御婦...全文を見る
○井上(一)委員 厚生大臣にそれではお伺いいたします。  いま総理に私は、一日も早い時期に被害者と直接会って被害者の声をお聞きして、次への防止策あるいは救済の対策を立てていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
○井上(一)委員 今週中にでもぜひ被害者の方々に会っていただけますか。
○井上(一)委員 さらに被害者同盟は、北野から政治献金を受けた政治家についてその責任を明らかにせよと実は要求しているわけなんです。すでにいろいろな形でその責任をとられた方もいらっしゃるわけです。私は総理にここで、刑事責任がどうだとか請託の有無があるとかそういうことではなく、それは...全文を見る
○井上(一)委員 ここで法務省の刑事局長に聞いておきたいのですが、何回か、政治献金については重大な関心があるのだということでそれぞれの委員会で答弁をされておるわけなんです。政治家たちへの刑事的責任について、いまの段階でどうなっているのかということを一点聞きたいわけです。  さら...全文を見る
○井上(一)委員 時間が参りましたので私は最後に一点、文部省に聞いておきたいのですが、千葉の広池学園、この広池学園が教材として、教科書として使っている中に、不幸な人は普通の人よりも祖先以来の徳が少ないのだ、だから普通の人よりも多量の道徳を行わなければいけないのだという、そうでなけ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、何を言っておるのですか。こんな教育を、具体的に、不幸せな人はその人の先祖が徳の積み方が足らないんだという教育観念を植えつけている教科書を、調べるも調べないも、あなたの方がそういうことを文部省の検定の中で出しているわけなんです。そんなたわいない話をしてもらっ...全文を見る
○井上(一)委員 この問題は私は許すことのできない問題である。それで総括して総理府総務長官に。  同和問題の正しい認識、あるいは同対審答申を尊重した特別措置法、それらの立法措置によって生活環境整備等の事業面では一定の成果があるけれども、精神面での意識変革、正しい認識はおくれてお...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問に対する答弁としては非常に不十分だし、十分に理解をしていない。的を外している。ただ単なる時間的な問題じゃないと思うのです。総理大臣、こういういわゆる同和問題についても随所に差別助長の風潮がある。さっき私が冒頭に言ったように、先祖が徳が少ないから不幸せなん...全文を見る
○井上(一)委員 全く答弁になっておらぬね、これは。この総括での質疑をどういうふうに受けとめているのか。私がいま言ったそんなことを常識だと考えているのかどうか。あるいは本当におかしいという受けとめなら、おかしいと言ったらいいのだ。それに対してどうするか、と。留保します、これは。
○井上(一)委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま委員長から提案された議決案に対し、反対の意を表するものであります。  議決案は、大要次の三項目から成っておりますが、その第一は、委員会における決算審査の結果に基づき、政府に対し特に留意して適切な措置をとるべきことを求...全文を見る
11月04日第93回国会 衆議院 決算委員会 第3号
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○井上(一)委員 官房長官に私は、会計検査院の機能強化、権限強化という意味で院法の改正が再三にわたって論じられてきたわけでありますが、この院法改正についての内閣のいままで取り組んでこられた経緯並びにこれからの取り組みについて、ここでお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 具体的に官房長官、中小企業なり農業者から、検査を受けて何かぐあいの悪い指摘を、報告を受けたことがあるのですか。
○井上(一)委員 官房長官、会計検査院が中小企業金融公庫やあるいは農林漁業金融公庫の貸付先についてどういうような調査、実態把握をしているのか、そういうことは御承知なんですか。そして、いまのその要望だけですべて一〇〇%検査対象になったり、あるいはそういうことで指摘を受けたり、そうい...全文を見る
○井上(一)委員 いま関係省庁に一部抵抗があるということに、官房長官は、その抵抗が必ずしも当を得ているのかどうかというのにはやはり考え得るべき点もあるであろう、こういうふうに受けとめていらっしゃるわけなんです。私も全くそうだと思うのです。検査を受けるよりも受けない方がよりましであ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、ただ努力努力と言うのも限界があり、限度があり、待てるその忍耐というものにも程度があると思うのです。当委員会だけでも私の調査では三十数回に及んでこの問題が各委員から質疑を通してただされているわけです。そのことはむしろ国会の中でどうしてもこれを重きに置いている...全文を見る
○井上(一)委員 官房長官、内閣から独立した機関であるからその機関の意思を尊重しなさいということなんですよ。各省庁間のなにでそれは官房長官に御一任願いたいという、それは内閣の意思統一というものはそういうことであろう。だから、内閣の意思なんというものはそこにはさむ余地はない、内閣か...全文を見る
○井上(一)委員 官房長官、時間がないので退席をされるということですから、あとの質問については午後に回しますが、ともあれ内閣が不統一であるから、あるいは若干の省に意見があるから、これをそのまま留保するなんという取り組みははなはだもって間違いであるし、私は遺憾であります。本委員会も...全文を見る
○井上(一)委員 まず会計検査院にお尋ねをいたしますが、過去に会計検査院の方で、いわゆる検査に際しての誤解を招くような接待等は一切しない、あるいは受けないということで、当委員会でも当時の検査院長が議事録の中で「司法権的な立入権の問題、これは非常に強硬な権限でございますので、この運...全文を見る
○井上(一)委員 この決意が述べられた以後今日までに、そば一杯という発言が妥当かどうかは別として、そういう事実関係はなかったでしょうね。
○井上(一)委員 私は、検査のために充てられる経費が余りにも少ない、こういう認識に立つわけです。あるいはまた、よけいな接待を受けないためにも、検査官の十分な出張経費等についての改善を図っていくべきである。当然、当時もそのような意思が答弁の中から伝えられておるわけでありますけれども...全文を見る
○井上(一)委員 私も、接待を受けないから費用をふやせ、経費を増額せよという認識ではないわけですね。ただ、やはりいろいろな意味で実質的な経費を当然見ていくべきであるという、そういう認識が予算上計上されているのかどうか。いま四千なにがしの増加があった、改善されたということですけれど...全文を見る
○井上(一)委員 昭和四十二年から五十四年までの実地検査施行状況がいま手元にあるわけなのですけれども、五十三年度では実地検査施行率が八・四%、四十二年七・一%、四十六年で七%、これは五十二年度の八・八%から比較をすれば、五十三年度は、少しですが低いわけです。このことは、実地検査施...全文を見る
○井上(一)委員 私は、さらに、いわゆる検査員に対する処遇の問題についてここで伺っておきたいのです。職員の処遇面での改善については、何回かその職務の複雑性なり困難性なり勤務条件の特殊性ですね、そういう意味を含めて、一般職の職員の給与に関する法律に基づく俸給の調整額の支給を初め幾つ...全文を見る
○井上(一)委員 人事院の方では、いま私が指摘をした調整手当の問題についてはどういうふうに受けとめていらっしゃるのか、ここで承っておきたいと思います。
○井上(一)委員 さらに、六十歳定年という問題が持ち上がっているわけですが、その職種、仕事柄から判断をして、この定年制に対して別枠というのでしょうか、特例扱いというのでしょうか、特例というのでしょうか、そういうような見解を持つことはできないのかどうか、そういうことについても聞いて...全文を見る
○井上(一)委員 会計検査という仕事柄、その特殊性あるいは厳正、公正、中立性、そういう観点からも十分に定年制の問題については配慮をお願いしておきたいと思います。  さらに、在外機関の検査についてその実態をひとつ説明していただきたい。とりわけ不当事項等について、あるいは何らかの問...全文を見る
○井上(一)委員 そこには何ら問題点がないという認識でしょうか。
○井上(一)委員 検査院の意見を表されたようなことはありませんか。
○井上(一)委員 実地検査施行状況についてはさっき数字で指摘をしたのですけれども、これはもうほんの一けた台ということです。さらにもっとその検査施行が可能なような対応をしていかなければいけない。そのためにも、さっきは検査旅費等の問題も指摘しましたけれども、それだけではなく、やはり人...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、少し具体的に、五十三年度の中で空港周辺整備、そういう検査は対象件数がどれぐらいで、そして実地検査対象は何件で、その実態はどうであるのか。さらに、関西新空港調査に計上された関西新空港関係の実地検査は何件なされたのか、その点について聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 何かそこで問題の指摘はあったのでしょうか、なかったのでしょうか。
○井上(一)委員 空港周辺整備機構の持つ、具体的には造成地、移転地ですね、そういうことについては、現状でどう受けとめていますか。
○井上(一)委員 代替地を持つことは、これは当然ですよ。だけれども、その持った代替地が十分その当初の目的を達してない、いわば予算執行の効率の問題で、私はやっぱり検査院の見解というものを聞いておきたい、こう思うわけなんです。
○井上(一)委員 それについての整備機構からの検査院に対する回答はありましたか。
○井上(一)委員 繰り返して恐縮ですけれども、関西新空港についての関連については、検査院としては何ら、指摘する、そういうことはなかったのでしょうか。
○井上(一)委員 五十三年度の不用額は、総額で幾らなんですか。  さらに、検査院が特にその不用額の多額なもののうち指摘をしておかなければいけない、そういうものはあったのでしょうか、なかったのでしょうか。
○井上(一)委員 一般会計予算の不用額。
○井上(一)委員 まず全体額の中から実は特別会計の不用額というふうに聞いていきたかったわけですが、結構です。  特別会計の不用額は総額でどれぐらいで、その中でどういうものを指摘されてきたのか。
○井上(一)委員 いまの質問に対する答えは、出ますか。
○井上(一)委員 空港の問題についてはちょっと……
○井上(一)委員 空港の問題については余り時間もありませんので、また事前にも通告をしておりませんでしたので、次の機会にでもまた詳しく質問をします。  それでは、財投の、五十三年度財投総額さらにはこれまた積み残し額、繰り延べ額、この点について聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 繰り延べのなには……。
○井上(一)委員 積み残しが一兆五千億、繰り越し三兆二千四百億、これは五十四年度で消化されているかどうか、これはまた五十四年度にまたがりますからね。  この積み残した額の大きい分野、どういうところでこれだけ積み残されたのか。
○井上(一)委員 住宅公団、あるいは輸銀四千九百八十四億、これはこれだけ積み残ったという、それなりの理由があるわけですが、どのように受けとめていますか。
○井上(一)委員 いま資金課長でしたか、答えていただきましたね。あなたは財投の実態を全部すべて知っていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 それならば、資金運用、現在非常に効率が悪いわけですね。財政再建だ、そして検査院の方でのチェック機能を強化して厳しくやらなければいかぬ、ということは、少なくとも財政が効率よく運用されていかなければいけないというのに一兆五千億、私の把握している数字とは若干狂いがあり...全文を見る
○井上(一)委員 財投については第二の予算だと言われるぐらいに、国家予算の二分の一に近い額になるわけなんですね。そこで一兆五千億も、さらには繰越分も入れれば五兆円に近いそういう資金が効率の悪い運用をされている。これは総枠では国会の一つの承認があったとしても、個々の各論については何...全文を見る
○井上(一)委員 私は手元に四十七年から五十三年までの財投の実績と予算の比較表を見ているのですが、さっき輸銀の積み残し五千億近いと。八千八百六十四億、それが三千八百八十億、なぜこれほどのむだな、効率の悪い財投にメスを入れないのか、あるいは検討を加えないのかということが、むしろ不思...全文を見る
○井上(一)委員 亀井課長、私は、五十三年度の決算審議に当たって、冒頭に、やはり財投の問題こそ見直す、やはりわれわれが財投の問題をオープンにして、もっともっと深くその実態を明らかにしながら審議をしていかなければいけない、こう思っているのです。だから、財投を抜いて財政再建もあり得な...全文を見る
○井上(一)委員 やっぱりいまの答弁の中でも少し認識のずれがあるのじゃないか。財投の金は利息を払って任意的に集まってくる金だ、積極的な吸収力のない、一般会計予算の資金源とは違うのだというようなことですが、確かにそうなんです。そうなんだけれども、その財投の使われていくその底で、一般...全文を見る
11月07日第93回国会 衆議院 本会議 第13号
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○井上一成君 日本社会党を代表し、昭和五十三年度決算及び関連事項について、総理並びに関係大臣にお尋ねをいたします。  五十三年度予算は、前年度の当初予算に比べて二〇・三%の伸び、一般の公共事業関係費は三四・五%の大幅増を示していたのであります。  一方、公定歩合も、五十三年三...全文を見る
11月11日第93回国会 衆議院 決算委員会 第4号
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○井上(一)委員 余り時間がありませんが、まず、せんだって日銀が公定歩合を引き下げたわけです。これに関連して、消費者物価にどうはね返っていくかということですが、アメリカがレーガン氏の圧倒的勝利で終わって、それがドルの復権につながるのじゃないか、そういうところから今後ドルに対する円...全文を見る
○井上(一)委員 私はある新聞の分析だけで質問するというわけではないのですけれども、今回の利下げが円相場には七円弱の円安圧力となるのだ、消費者物価については、五十五年度ではたしか〇・一%だったと思いますが、来年度は〇・六%の引き上げ圧力が働くと報道されているわけです。とりわけ、い...全文を見る
○井上(一)委員 さっき新経済社会七カ年計画、二百四十兆円の見直し、現状としては、これは当初計画が非常に厳しい状態である、大蔵の方からも、大臣からも答えがあったわけです。もちろんこれは見直しが議題になるわけですけれども、ダウンした場合には、それぞれの計画全体が、配分計画がスライド...全文を見る
○井上(一)委員 非常に具体的な事例で恐縮でございますけれども、たとえば関西新空港、これは航空配分たしか一・一四%でしたか、金額で二兆七千五百億円。ところが、当初計画では関西新空港は七千億、これはやはり見直しをしていく段階で、いま二論があるのだ、当初計画どおりやるべきなのだ、ある...全文を見る
○井上(一)委員 いや、企画庁長官として運輸省の事業計画、そういうものについて、これはいまの経済情勢、もちろん財政再建というものとリンクしていった中で、今後の見通しも含めて妥当だ、あるいはこれは少し議論をする必要があるのだ、そういう受けとめ方はいかがでございますかということを聞い...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がありませんから、このことも含めて経済政策全般については、ひとつ次回の委員会で、また私なりに質問させていただくことにして、きょうはこれで終えておきます。
11月13日第93回国会 衆議院 決算委員会 第5号
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○井上(一)委員 まず私は最初に、農林水産省に対して、いわゆる総予算の一制あるいは一割以上を、構造対策なり生産増強対策なり価格政策あるいは所得政策、そういうことに取り組むことが農林水産省の所期の目標である、こういうようなとらえ方では今日的には当を得ない、財政再建を至上命題としてい...全文を見る
○井上(一)委員 要するに、能率的な農業経営を実践していく、その中から農業経営者、いわゆる農業者が十分生活が安定できるような環境づくりが必要である、こういうことですね。私は、そういうことに最も重点を置いていかなければならないという考えについては同感であります。  そこで、いま大...全文を見る
○井上(一)委員 要するに市街化区域に介在する農地の役割りというものは非常に大である、こういうことの認識に立っているということでしょう。そういうことから考えれば、無条件で宅地化を促進することには応じられない、こういうことに受けとめられるわけですね。
○井上(一)委員 都市化を促進しながら、一面ではやはり市街化区域における農業というものが十分成り立つような配慮をしていく、こういう御意見です。そこで、それでは今度は、その市街化区域に介在する農地が、とりわけ国民生活の中での生鮮野菜、そういう生産に十分な役割りを果たしている。所有者...全文を見る
○井上(一)委員 大阪の場合は御承知でしょうか。
○井上(一)委員 大阪府の場合におけるいわゆる市街化調整区域と市街化区域の中で生産される率は、タマネギ、キャベツ、ナス、サトイモ、キュウリ、大根、トマト、ネギ、ハクサイ、シュンギク、ミツバ、とりわけ軟弱野菜では七〇%から八〇%になるわけであります。タマネギで三八%、キャベツで六一...全文を見る
○井上(一)委員 いまお答えがあったのです。それで、私の調査では生産量は六万一千七百トン、出荷量が五万五千八百九十一トン、とりわけこのタマネギが、大阪府に限っての生産を見ますと九七・五%が泉州地域で収穫をされるわけです。そのうちの三八%が市街化区域で生産をされる。これは全府下でい...全文を見る
○井上(一)委員 すでに航空審の答申もあり、あるいは運輸省が縮小案まで出してきているのですよ。そういう中で、関連の取り組みとして農水省は漁業補償、漁業調査というのはやっているじゃないですか。農業関係についてはいままでは手落ちでした、そこまで気がつきませんでしたと言うのか。あるいは...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、やはりそこまで気がつかなかったと。鉄軌道だとかあるいは交通体系だとか、地域整備だとか、そういうことについてはそれぞれ具体的な詰めまでは入っておりませんけれども、そういう話し合いがなされておるわけです。あるいは要望等があるわけです。ここでさっきから申し上げた...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、さっきも指摘をしたように、シュンギク、ミツバというのは八〇%から、その生産が市街化区域でされておる。これは軟弱野菜だから輸入というわけにはいきませんよ。そういうことになると、とりわけ大阪圏における軟弱野菜は、値段が上がるということじゃなく、なくなってしま...全文を見る
○井上(一)委員 関西新空港の建設は、地域農業者だけでなく、平たく言えば近畿圏、もう少し縮めても大阪圏の農業従事者にもこれはもろに影響がある、こういうことでございますね。
○井上(一)委員 全くいまの泉州地域の市街化区域が空港建設については現状のままであるということはあり得ないわけですね。どれだけの面積のどれだけの地域がどういうふうに宅地化されるか、そういうことは量の問題になるでしょうけれども、全くいま予想もつかないというわけじゃないわけです。公共...全文を見る
○井上(一)委員 だから関西新空港建設はいわゆる消費者物価にまでかかわってきますよ、そういう認識で取り組んでくださいということの強い指摘を兼ねて私は要望をしているのです。それは十分理解をしていらっしゃいますか。私のいまの指摘と質問に対して理解をして取り組んでくれますか、こういうこ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、いまも指摘しましたように、関西新空港への農水省としての取り組みを十分果たしてもらいたいという要望を強く申し上げたい。同時に、宅地並み課税、このことがどのようにはね返ってくるか。税収の問題ではなるほど宅地並み課税を強行することが増税につながるということであり...全文を見る
○井上(一)委員 宅地並み課税についてはいろいろ問題がある、そしてそれはあくまでも農業を維持継続をしていきたい、そういう方の立場に立って十分な配慮をしていく、ぜひその線で私は努力を願いたい、このように思うわけです。やはり土地というものが結果的にいかにたくさんの公共の用に役立ってい...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私はここで、これはきょうに始まったわけじゃありませんけれども、全共連についてはいろいろとその中に問題が指摘されてきたわけであります。具体的な一例として、私は土地取得についてお伺いをしたいと思うのであります。  岩手県の岩洞湖畔の土地買収についての事件の概...全文を見る
○井上(一)委員 全共連については、農林水産省は何回か厳重な注意をしたということです。これはとりわけどの点について指摘を集中されましたか。
○井上(一)委員 さらにこの土地については、その価格が適当でない、不当に高い、べらぼうに買収価格が高いという、こういうことについては農林水産省はどのように受けとめていらっしゃいますか。妥当な価格だとおっしゃるのか、どうなんですか。
○井上(一)委員 私の方の調べでは、農水省は検査の折に、地上権がついた土地としては価格は適当でないという指摘をしたということになっているのですが、そういう事実はなかったのですか。
○井上(一)委員 だから、価格は適当でないと指摘をしておきながら、さきの答弁では妥当なような答弁をしている。私の受けとめ方が間違いであるのか、どっちなんですか。価格が妥当であるのか、指摘をしたように適当でない、高いのだ、どっちなんですか。
○井上(一)委員 妥当な額でないわけです。さらにこれは不明朗きわまりない七億に及ぶ使途不明金が指摘をされているわけなんです。そして聞くところによれば、そのことが一部政治家に政治献金をされた、流れたのだというふうに伝えられているわけなんです。このことについては、私はさらに今後の委員...全文を見る
○井上(一)委員 協力金のあり方なり賃料についての具体的な指摘は検討中とのことですが、まだ最終決定でなくても、こういう点についてはこういう方向に持っていきたいのだ、そういうことは検討されたのでしょうか。
○井上(一)委員 最終的にはいつの時点をめどにまとめられるお考えですか。
○井上(一)委員 会計検査院はこの場外馬券売り場にかかわる問題で調査をされたわけですが、最終的な結論はまだ出ておらないのかもわかりませんけれども、きょうまでの経過を踏まえて、ひとつ報告をいただきたいと思います。
○井上(一)委員 中間的な段階で、結論が出てないわけでありますけれども、これはやはり中央競馬会がもうかり過ぎる、そのもうかった剰余金の使途についていろいろとよけいなところにかさ上げがされていく。これはどうなんですか、それほど剰余金の使い道に困るというのかそういうことであれば、一定...全文を見る
○井上(一)委員 まだ結論が出てない中間の時点ですから、私もそれがどれほどむだであったかということはここではまだ断定できません。しかし、大臣、このきっかけは、場外馬券売り場については私が前の大臣にも指摘をして、見直そうという約束の中で発足をしたわけですね。いわばむだなそういう投資...全文を見る
11月20日第93回国会 衆議院 決算委員会 第6号
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○井上(一)委員 まず最初に、新聞で報じられるところですが、四十六兆五、六千億円にしたいという来年度の概算数字が出たわけです。非常に財政事情が厳しいという中で、今後のいろいろな公共事業に対する取り組み等について、まず大蔵大臣からお聞きをしたいわけです。  具体的な事例に入ります...全文を見る
○井上(一)委員 ごく常識的な判断で結構だと私は思うのです。それで、そういうことになりますと、やはり関連する公共事業は、その基礎になる二百四十兆が狂っていくと、当然配分もスライドしてダウンしていく、こういうふうにならざるを得ない、こういうふうに思うのですが、その点はいかがでしょう...全文を見る
○井上(一)委員 あえてここで当然であることをまず聞いておきたかったわけです。そういう中から航空関連公共事業、なかんずく関西新空港について、この関連でひとつ大蔵の見解を私は聞いておきたいと思うのです。
○井上(一)委員 運輸省は規模縮小というものをせんだって打ち出したわけなんですね。このことについては、やはり財政問題が大きなネックになってそういう方針を打ち出したと思うのです。大蔵省の方から財政問題にかかわって運輸省の方に大蔵の素案というもの、あるいは意見というものを具申をされて...全文を見る
○井上(一)委員 縮小案については全然あずかり知らない、こういうことですか。
○井上(一)委員 大蔵大臣としては、規模縮小案が出てきたわけですけれども、これをどういうふうに受けとめていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 大蔵大臣が、漠然とした形の中だけれども無理ではないだろうか、中期、長期展望の中ではその必要性はある。確定したわけじゃありませんけれども、現空港との併用説も論じられてきているわけなんですね。もちろん大前提は現空港の撤去、いわゆる航空公害の観点からも新関西空港という...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことになりますと、現空港の併用論も当然検討しながら最終的にはどうなるのかということの問題がまず先決だ、こういうふうな大臣のお考えだと思うのですが、大蔵の意見として、関西新空港についての運輸省に対する事務レベルでの指導を兼ねた意見がすでに八月に出されている...全文を見る
○井上(一)委員 いや、私は大蔵大臣にそういうことを御承知なんですかと聞いているのです。
○井上(一)委員 ただいま聞きましたということで、いままではなかったということ。すでに何回かそういう事務的なレベルで大蔵の見解が表明されているわけなんです。その中の一つに、いわゆる三点セット、三点合意、本体、アクセス、周辺整備ということが同時でないとという強い要望、強い見解がなさ...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、来年度予算の中に関西新空港の建設にかかわる全体計画の部分的なものとして当然検討に値するというか、その枠の中にもまだ入っていない、こういうことなんですか。
○井上(一)委員 だめだとかだめでないとか、あるいは予算案は来年度はまだ今後の審議があるわけですから、大蔵の腹づもり、冒頭に四十六兆五、六千億円という予算規模にしたいという、これはアバウトな話ですから私は何もこれは固まったものだとは思っておりません。しかしそういう中に関西新空港、...全文を見る
○井上(一)委員 これは長くかかって検討できる性質のものでもなく、地元ではもう来年度予算で幾ばくかの予算を計上してほしいという一つの要望もあるわけなんです。いま大臣から聞けば、これはもう非常にむずかしい、専門家に聞かなければいかない。後で大蔵としての専門家に私はもう少し聞きますけ...全文を見る
○井上(一)委員 そこで大蔵大臣、関西新国際空港の資料ということで、阪神沖国際空港の提案ということが自由民主党の航空対策特別委員会から出ているわけなんです。この資料はお読みになられましたか。あるいは知っていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 これは自民党の航空対策特別委員会から出されたものですけれども、阪神沖国際空港の方が財源的に——いろいろと具体的な数字が書かれているのですよ。われわれ、これは大変失礼な言い方になるかもわかりませんけれども、これだけの資料は事務レベル、いわゆる大蔵も含めてこういう資...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ今度は大臣、関西新空港については非常に厳しい、そういう前段を踏まえながら、少し財源的なことで尋ねていきたいと思います。  私は、こういう永久的な工事に対しては費用負担というのでしょうか、そういう財政負担の問題についてはやはり世代公平論、いわゆる建設当初...全文を見る
○井上(一)委員 だから、採算の見通しが立たなければ財投は投入できぬ、採算の見通しとは、このバランスは一体どれぐらいを基準にしているのか。これも運輸省から計画として詳しい数字は出ているわけですよね。これは事務レベルでもいいですから、どれぐらい財投を、いわゆる逆に言えばどれだけの国...全文を見る
○井上(一)委員 運輸省が出した当初の規模、今回の縮小した規模、これは出ているわけなんです。大蔵の事務レベルでもそれは折衝しているわけなんです。その中で私は言っているわけです。全くないものじゃないわけです。そういう中で一体どれぐらいが限度であり、たとえば七割が限度であるとか、ある...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、——————って何ですか。私の質問に事務当局から答えさすという。——————とは何のことですか。
○井上(一)委員 私は事務当局から答えなさいということを言っておるでしょう。——————それは言い回しが悪かった、そういう答えがあるのですか。
○井上(一)委員 ——————は不穏当であるという、そういう態度——あなた、済まない、大変失礼だ、そういう意思を表明しなければ進まぬですよ。あなた、——————とは何ですか。これは不穏当というような問題じゃないですよ。国会議員が聞いておるのに何を言っておるんだ。——————という...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、あなたは非常にわかりやすい話をされるから、私もそういうことについては非常に共鳴をしておるわけです。だからこちらの方もできるだけわかりやすく、あるいは限られた時間だから事前にもある程度話をして、こういう方向でということで、私は事務当局には私の質問をしたい...全文を見る
○井上(一)委員 それではきょうの段階では、財投を投入するかしないか、その判断にも値しないほど全くもって計画がお粗末であるというか、非常にむずかしいというのか、そういうふうな実情だとおっしゃるのですね。
○井上(一)委員 次に、来年度予算では教科書の無償給与制度を見直す方針だと言われているのですが、この点について、まず大臣の見解を聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 教科書の無償給与ということについての歴史的背景というのでしょうか、流れというものは十分御承知なのでしょうか。あるいは、これを取りやめたときの影響というものも十分御承知をなさっているのでしょうか。
○井上(一)委員 どのような経緯で無償給与になったのでしょうか。
○井上(一)委員 それだけしか御承知ないのですか。
○井上(一)委員 文部省は見えていますか。文部省のこの見解についてここでちょっと聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 大蔵大臣、この無償給与制度を改めたらどれだけの財源が潤うと考えていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 答弁を聞いているのですが、どうも認識については十分でないわけなのです。憲法二十六条というのは、むしろ後から論議になったと思うのです。これはやはり一番大きなのは経済的理由だと思うのです。とりわけ義務教育の長欠、不就学という児童生徒がふえつつある、そういう中から一つ...全文を見る
○井上(一)委員 このことは昭和三十四年大阪、京都、そして昭和三十六年に高知で、部落解放同盟の運動が主体となって、経済的理由によっての就学困難な児童生徒を義務教育に就学さすという中から、部落の実態の中からそれぞれの地方自治体が、大阪府が、京都府がと先行したのですよ。そういうことか...全文を見る
○井上(一)委員 私が言ったように、無償に踏み切っていった過程の中で、そういう差別の実態から生まれてきたということ、これはいま認識をしてもらったわけです。いままで知らなんだと思うのです。これは十分承知をしてもらいたい。だから、検討課題に入ったけれども、きょうのこの機会に、なるほど...全文を見る
○井上(一)委員 非常に厳しい財政事情だから教科書の無償についても見直しをするのだ、そういう物の考え方がよくない。授業料云々という話がいま出ましたけれども、全くもってそういうのはもう論じるに値しない答弁だと私は思うし、教科書有償ということは全く誤った考えであり、むしろこれは絶対し...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、さっきも指摘をしたように、一千七百万人の児童生徒に苦しい思いをさせるよりも、IJPCも物産関連グループの手助けです、そんなところに政府資金がどんと投入されるというようなことはやめて、さらにはいま指摘をしたように大手商社の脱税、いわゆる申告漏れ、そういう...全文を見る
○井上(一)委員 もちろんその国税庁が一生懸命やらにゃいかぬという、やっているのだという……。  現在の実調率はどれぐらいだと把握していらっしゃいますか。
○井上(一)委員 大蔵大臣、大臣は財源確保のために新税導入もやむを得ないという、まだ正式にどうだということはお決めになられていないけれども、現行の税制の中で、やはり一〇〇%実効ある執行を優先させるべきである、こういうふうに私は思うのです。そして、いまもお答えがありましたけれども、...全文を見る
○井上(一)委員 そうでしょう。十分だと私も思わない。だから、それを十分ならしめるためにはどうしていったらいいか。どうしたらいいと思います。
○井上(一)委員 おっしゃるとおりに、おかしいものを十分調べたらいいわけですけれども、調べるのはやはり国税職員なんですよ。そしてその重点的な、創意工夫と言っても、現行の多様化する社会の中での事務量の増加、あるいはいま指摘したように実調率が非常に低い、さらに国税職員の数が、実際問題...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、このことについては十分配慮をしていただきたいと思います。  さらにここで、万博協会のことについて少し質問をしておきます。  万博協会の運営については現在どのように把握をなさっていらっしゃるのか、まずその点について簡単に聞きましょう。
○井上(一)委員 大蔵省から聞けばそのくらいのことしか言えないと思うのですよ。万博協会の五十三年度、五十四年度の公園収入は幾らですか。
○井上(一)委員 その中で自然公園への入場料収入は幾らですか。
○井上(一)委員 五十三年度の業務収入、公園収入が二十七億六千七百万、これに対して支出が四十一億三千三百万、十三億六千六百万の赤字だ。五十四年度、いま言われたように自然公園に入園料を取った。この入園料が八千六百万である。入場者が百十四万。ところがこれは、自然公園が無料のときにでも...全文を見る
○井上(一)委員 五十三年度から五十四年度に、エキスポランドに対して七億近く委託費がふえているわけなんです。委託の内容あるいはいま言ったように七億近い金額の増、このことにも大きな問題があるのです。エキスポランド、いわゆる委託を受けた会社の経理状況は一体どうなんでしょうか、このこと...全文を見る
○井上(一)委員 私の方の調査でもそのとおりなんです。このことは、先ほど申し上げましたように、自然公園の入園料六千九百万、これがすべてエキスポランドの収益金、前年の倍からもうけておるわけです。もうけ過ぎた分は自然公園の入園料だ、単純な計算でもそうなるわけなんです。さらには、エキス...全文を見る
○井上(一)委員 新しい設備を導入した。これはエキスポランドが資本投下するのではなくして万博協会がエキスポランドを通してその資本投下をしているのでしょう。たとえばレンタルで借りているとかリースで借りているとかあるいは固定施設を設置するとか、これは何もエキスポランドが自己資金を出し...全文を見る
○井上(一)委員 それは協会がそのままストレートで委託料として渡すのでしょう。
○井上(一)委員 いわば経由をするということで、エキスポランドは自己資金は要らないわけなんですよ。  さらには協会自身の資金として余裕金と基金がありますが、この両方の資金運用のあり方についても若干の疑問がある。基金運用は総額で百五十五億と六億四千九百万で百六十一億。百六十一億の...全文を見る
○井上(一)委員 その決裁権が経理部長ということですけれども、それは何らかの内規で明確にされていますか。
○井上(一)委員 私の承知しているのではそういう拘束力を持つ内規はないということですが、どうなんですか。
○井上(一)委員 指摘しておきたいのは、その運用いかんによっては、たとえば高利回りでこれを運用することによって具体的には一億や二億の金は変わってくるわけなんです。大蔵大臣、百六十億あるいは総計すれば百八十億からあるのですけれども、運用いかんによっては五千万、六千万はすで変わります...全文を見る
○井上(一)委員 万博公園、いわゆる記念公園に足を踏み入れる。そこへ行ったときに子供たちから百円の入場料、五十円の入場料を取られる。庶民の負担あるいは庶民の本当に軽い喜びが全く無視されているような形である。反面、エキスポランドの利益あるいは資金運用のまずさ、そういうことで、これは...全文を見る
○井上(一)委員 検討するということですが、どのような形で検討に入るかということを聞いておきます。
○井上(一)委員 それはいつごろまでをめどにされますか。
○井上(一)委員 年度内は。
○井上(一)委員 大蔵大臣、一般的に、近い将来というのは、大体のめどはどれくらいの幅を持つでしょうか。
○井上(一)委員 五年も十年もというのは近い将来に入りませんね。
○井上(一)委員 一般論で結構です。
○井上(一)委員 そこで大臣、大蔵省が出している「財政再建を考える」というパンフレット、これは大蔵省にとってはよくできているけれども、強迫というか恫喝というか、いろいろな意味で国民に非常にプレッシャーをかけていると私は思う。とりわけ、ページ数を言いましょう、七ページの「さし迫った...全文を見る
○井上(一)委員 大臣はよくわかっているわけですよ。いわゆる冗費の節減、それが一番最初に必要なんですよ。大臣、そうじゃありませんか。一番最初に忘れてはいけないこと、そして何が一番大事かということで、冗費を節減するのです、その上に立ってこれこれの対応を考えております、そういうことを...全文を見る
○井上(一)委員 当然のことを書かずしてどうするのですか。だから私がここで指摘をしておきたいのは、国民にはもっとわかりやすく、もっと政府の姿勢を素直に出していくべきであるということで、これを強く忠告しておきたいと思います。  さらに、ここで少し固定資産税の問題で質問をいたします...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問に的確に答弁をしてほしいと思いますが、もうすでに前々から全国市長会等からも、三公社の固定資産税にかわるべき納付金の減額措置廃止の要望が出されているわけなんです。このことについて大蔵省の見解を聞きたい、こういうことなんです。
○井上(一)委員 それでは、自治省から相談があればという前段で聞きましょう。  国有資産等所在市町村交付金及び納付金に関する法律、これは電電公社などの三公社に対して一応二分の一の減額措置をしている。ところが、そのことで市町村に納付される納付金が、ときには固定資産税の相当額の三分...全文を見る
○井上(一)委員 自治省から、話がないから——本当は担当がいらっしゃらないのですか。そういうことでしょう。じゃ担当がおらないから次のときにしてほしいと言いなさいよ。あなた方担当がおらないから、じゃ私も次まで待ちましょう、こういうことですから、言いなさい。
○井上(一)委員 大蔵は担当はおらぬのですか。
○井上(一)委員 このことについては自治省の所管でも触れますけれども、当然そのときに大蔵の詰めた見解をまた聞かしていただくということで、とりあえずの私の質問をこれで終えます。  申しおくれましたけれども、エキスポランド、万博協会の調査の報告については私まで報告をいただけますね。...全文を見る