井上一成

いのうえいっせい



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井上一成の1983年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月22日第98回国会 衆議院 決算委員会 第2号
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○井上(一)委員 私は、最初に、今回、原油の基準価格一バレル当たり五ドル引き下げの二十九ドルに決定された、このことについては世界経済に与える影響は大であると思います。  まず経企庁長官に、今回の原油引き下げは世界経済にどのような影響を与えると認識をされていますか。
○井上(一)委員 国際金融上の問題も大きくかかわっていくわけですけれども、そのかじのとり方いかんによっては非常に先行きに憂えを持つことも起こり得ると私は思うのです。それで、今回のいわば世界経済ひいてはわが国経済に対する大きなボーナス、これをいかに効率よく効果を出していくかというこ...全文を見る
○井上(一)委員 さっきも申し上げたように、この原油の値下がりを景気浮揚、いわゆる景気拡大への足がかりにしていくべきだと私も思うわけです。  ところが、現実的には原油値下げの影響を受けて産油国側の外貨減が当然起こり得るわけです。すでにイラク政府はわが国の商社、プラントメーカー、...全文を見る
○井上(一)委員 さっき企画庁長官に私は、積極的な景気拡大への足がかりを持つ反面、今後の原油の価格変動も考慮していかなければなりませんけれども、非常に逆オイルショックという懸念も予測されるわけです。だからこそ、そのようなことが起こり得ないような慎重な政策決定が必要である、こういう...全文を見る
○井上(一)委員 メキシコを引き合いに出された産油国への救済融資の積極化、このことは大変大事なことであります。私は、さらに国際金融機関の増資などへの応分な負担をわが国がしていくということも大事だと思います。  それはまた後に質問をいたしますが、伝えられるところでは、ナイジェリア...全文を見る
○井上(一)委員 世界経済に対してどのような影響を与えるか、そういう認識はやはり正しくとらえていくということが、これは大臣、大事だと思います。  では、翻ってわが国に対して今回の原油値下げが、さっき数字を挙げて少しお答えになられましたが、もちろん、これだけの値下げで済むとは断定...全文を見る
○井上(一)委員 もとより、原油が値下げになっても代替エネルギーの開発や備蓄の手を緩めてはいけないと思います。あるいはまた省エネを続けていくこと、そのこともまた大事だと思うのです。  ただ、当面電力多消費の構造不況産業の電力料金をどうする、それだけにとどめるのではいけない。もち...全文を見る
○井上(一)委員 もう一点。時期的な問題としては少し外れているかもわかりませんけれども、灯油の小売価格が二月分で四カ月連続値下がりをして、昨年の十月からは七十五円安になった、こういうふうに通産省の調査結果が出ているわけです。しかし、まだまだ一時期に比べれば高い価格です。それで、も...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、金融政策上の問題として、西ドイツは国内景気の刺激政策として三月十八日に公定歩合の引き下げを行ったわけです。わが国でもその公定歩合の引き下げが検討されているわけですが、円相場は、アメリカの目先の金利先高感などから、逆に円安傾向を示しておる。十八日には、...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、為替の問題について。  一九七三年の三月に、御承知のように主要国の通貨が変動相場制に移ったわけです。ちょうど十年になるわけですが、いま変動相場制見直しの論議が世界的に強まっているわけです。オーバーシュートなどの弊害をなくすためにも、日本だとかアメリ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私はここで大臣に、政府は五十八年度については一定の所得税減税を約束しながら、政府税調では五十九年度にも大型増税の実施を検討していることが明らかにされている。これは常に私どもが指摘をしているように、一貫性を欠いている。増税なき財政再建、こういうことが臨調答申...全文を見る
○井上(一)委員 ぜひそうあるべきだし、そのために御努力をいただきたいと思います。  さっきも指摘しましたが、いわゆる海外経済協力の位置づけ、非常に大切だと思います。まず、政府が一九八一年から一九八五年までの五年間におけるODAを、一九七六年から一九八〇年までの五年間におけるO...全文を見る
○井上(一)委員 もしこれが実現できなかったということになると日本の立場はどうなるのでしょうか。
○井上(一)委員 いま大臣は、この計画をどうしても達成しなければならない、義務だという強い決意を示されたわけです。  それじゃお尋ねをします。ことし八三年は三年目に当たるわけですが、初年度の八一年のODA実績は幾らであったか、あるいは二年目の八二年度の見通しはどうなっているのか...全文を見る
○井上(一)委員 前年度の八〇年度は幾らだったのでしょうか。
○井上(一)委員 初年度の八一年度の実績は三十一億七千万ドルですね。前年度の八〇年度、私の調べでは三十三億四百万ドルということになっているわけです。八一年は四・一%減になっているわけです。さらに、対GNP比も八〇年度の〇・三二%に対して八一年度は〇・二八%となり、初年度から倍増計...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、こんな状況で、倍増なんて強い決意をお持ちですけれども、実態はこういう数字だ。どうお考えになるのですか。八二年度の見通しについても具体的には答弁がないのですけれども、こういう状況でいけば、五十九年度予算、六十年度予算で幾らの伸び率が必要になるのですか、聞かし...全文を見る
○井上(一)委員 塩崎長官、財政的状況が悪いからということは、国際的公約で、これはそういう言い逃れ、言いわけはできないのですよ。私は、具体的にいま答えられた一三・六%ずつ五十九年、六十年とふやしていかなければいけない、実際にそういうことができるのかどうか、できなかった場合、国際的...全文を見る
○井上(一)委員 決意は非常にりっぱだと思うのですよ。しかし、大臣おやめになって次の大臣がまた来られる。そして、いや、がんばりましたが……。だから私は、そういうことが反省をしなければいけないいまの政府の姿勢だと思うのです。むしろ先進国に先駆けてわが国がこういう国際的公約をきっちり...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私はもう一つ指摘をしておきます。  九十六国会においても第二回国際連合軍縮特別総会に関する決議がなされているわけなんです。軍縮によって削減されたその余力を「開発援助を含め広く世界の経済的社会的発展に活用するよう強く訴える」、そういう国会の決議もあるわけな...全文を見る
○井上(一)委員 いや、それは長官おかしいですよ。この間、十八日の国会本会議での答弁で中曽根さんは、軍縮よりも防衛努力を優先させるという趣旨の答弁をしているんですよ。だから私はあえてここであなたに、中曽根さんはそういう見解を国会で表明された。鈴木前総理は軍縮の余力を開発途上国に、...全文を見る
○井上(一)委員 中曽根総理は所信表明、施政方針——私は、いま十八日の発言を指摘しているんですよ。それでだんだんあの方は、中曽根総理は本音が出てきて、私は、恐らくいま内閣も非常に困っている部分があろうと推察をしているわけです。だから、塩崎長官にしたら、それは施政方針では核兵器廃絶...全文を見る
○井上(一)委員 私はここで何を指摘したいかというと、防衛予算が余りにも突出し過ぎて財政事情が悪化している。財政事情が悪い状況の中でも防衛予算だけは突出させる。そして財政状況がよろしくないということで経済援助は、国際的公約と言いながら、その達成にほど遠い現状を私は指摘しているわけ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、とりわけ世界的な同時不況が進んでいる中で、発展途上国における、いわゆるただ単なる南北格差だけにとどまらず、南南格差、産油国と非産油国との間においてもやっぱり一定の格差があるのが現状であり、いま絶対的な貧困にあえぐ人々が世界に八億人を上回るという、そういう状...全文を見る
○井上(一)委員 それでは最後に、各論というのでしょうか、具体的に、海外経済協力基金の実態がいまどうなのか、この点について私は指摘をして、答弁を求めます。  五十四年、五十五年、五十六年、海外経済協力基金の実態が決算上出てまいりました。このままでいくと、この海外経済協力基金が非...全文を見る
○井上(一)委員 努力をなさるということですから、それに期待をしたいと思います。塩崎長官だから必ずやってくれるとは思いますよ。しかし、防衛予算を抑えてでも途上国援助には力を入れるべきである。そして、日本の誤った軍事大国への道を阻止していかなければならない、歯どめをかけていかなけれ...全文を見る
03月23日第98回国会 衆議院 決算委員会 第3号
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○井上(一)委員 中曽根内閣が誕生して、いち早く中曽根総理は韓国を訪問し、引き続いてアメリカ訪問と、いわゆる一連の外交日程の消化、あるいはまた予算委員会等での答弁等、国民の多くはいま中曽根内閣の持つタカ派的、軍事的なきな臭さに非常に敏感になりつつある。いままさに戦争か平和か、大砲...全文を見る
○井上(一)委員 昨年の軍縮特別総会で、鈴木総理は、軍縮こそが世界恒久平和への道であるということを強く呼びかけているのですね。私は、いま東西両陣営の限りない軍備拡大の今日こそ、わが国は、防衛庁長官をしてもやはり軍縮への道を提起していくべきであるという考えなんです。  この鈴木総...全文を見る
○井上(一)委員 さらにお聞きをいたします。  二月一日、ワインバーガー米国防長官は上院軍事公聴会で、戦争放棄を規定した日本の憲法は、第二次大戦後の米国の軍事的絶対優位の環境があったからこそ成り立ち得た、こういうふうな証言をしているわけであります。このワインバーガー発言に対して...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、さらにワインバーガー長官はこの証言の中で、ベトナム戦争後の一九七〇年代に米国世論は対外介入を回避するムードとなり、政府も世界平和の守り手としての軍事力優位を確保する考えを捨ててしまい、一九五〇年代の軍事的優位が失われていると述べていると報道されているわ...全文を見る
○井上(一)委員 私がいま指摘をしているのは、報道されたワインバーガー国防長官の発言内容について、防衛庁長官はどう受けとめていらっしゃるのか。そして、戦争放棄したわが国の戦後平和憲法というものは、アメリカの軍事的優位の中でつくられて、軍事的優位が失われるならばそれは維持できないの...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、さらに重ねて伺います。  いま、日本の憲法の枠内での日本に対する期待度だ、アメリカはそうだというふうに担当の事務レベルで答えられたのだけれども、報じられるところによると、ワインバーガーの発言は、裏を返せば、アメリカの軍事力優位の状況の中でこそわが国...全文を見る
○井上(一)委員 ワインバーガー国防長官と、平和を維持するためには同じ考えだと言うが、私はとんでもないと思うのですよ。それじゃ、最近のアメリカの国防報告や軍事情勢報告等では――いま若干、抑止力という言葉を使いながら共同でのという防衛論議を防衛庁長官は答えられたわけです。西側の同盟...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、アメリカの期待は期待、わが国はわが国の制約された防衛、そういうことなんでしょうか。
○井上(一)委員 そこなんですね。アメリカはアメリカの世界戦略の中での西側陣営の一員として日本を位置づけしている。しかし、わが国の政府は、常に本質をすりかえて、アメリカのそういう戦略的な要請にこたえながら、専守防衛だとか航路帯、シーレーン防衛だとかいうようなことですりかえていると...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカが期待するものはわが国の防衛力の十分な整備だ、そしてその速さの問題だ、これはいろいろ問題はあります。財政的なという表現でカムフラージュされていますけれども、GNPの問題、しかしそのことよりも、やはりわが国の持つ平和憲法の中身なんですね。  それでは防衛...全文を見る
○井上(一)委員 あなた方が理解をしている、あるいはアメリカ側と何らのわだかまりもない、それはまさにアメリカの世界戦略の一環としての位置づけにわが国が組み込まれているということなんです。そしてそのことを国会の中で明らかにしていくと、やはり憲法に抵触していく、だから集団的自衛権の問...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃさらに、わが国の持つ個別的自衛権と韓国あるいはフィリピン、中国、ソ連、アメリカ、イギリス等の国が持っている個別的自衛権とは同じ権利であるのか、あるいはそうでないのか。
○井上(一)委員 あなた何を言っているんですか。防衛は主権にかかわる問題だし、防衛というものは国家の主権なんです。だからこそ先ほどから、アメリカの言いなりに防衛を進めてもらったら困るということなんです。わが国の主権を明確にしていかなければいけない。わが国の持つ個別的自衛権というの...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、それじゃわが国の個別的自衛権の行使について、どのようなときにわが国は行使できるのですか。どのような要因のときにいわゆる個別的自衛権が行使できるのですか。
○井上(一)委員 自衛権発動の三要件というのがすでに国会でもいろいろ論じられました。急迫不正の侵害があるとき、あるいは適当な手段のないこと及び必要最小限度の実力行使にとどめること、自衛権発動の三要件に該当する場合にのみ限られる、こういう一つの見解が表明されているのです。個別的自衛...全文を見る
○井上(一)委員 私は先ほどから、アメリカとの防衛分担の役割りをわが国は負うことはできないんだ、それは集団自衛権に抵触していくのだ。いろいろと議論をしている中で、あるいはいままで予算委員会等で議論をされてその答弁を聞かせてもらっても、個別的自衛権、専守防衛、わが国の許される自衛権...全文を見る
○井上(一)委員 あなた方は、集団的自衛権も個別的自衛権だと言葉でごまかしながら、先ほどから指摘するように、すでにそういう集団的自衛権の解釈を小さくして個別的自衛権の枠の中に入れてしまっている、こういうことを指摘しているわけなんです。  だから、集団的自衛権とは攻撃を受けてない...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、アメリカが対ソ戦略の一環として日本の軍事力に期待をしているということは、もう先ほどから指摘をしてきましたが、その期待をしている主たるものは何なのか。中東、極東有事の際のソ連の極東艦隊の外洋進出を阻止すること、千海里内でのソ連潜水艦を制圧することである、...全文を見る
○井上(一)委員 それでは念のために聞いておきたいのです。軍事的に見て、わが国の、いわゆる日本の三海峡の海峡封鎖をすること、これにはどんなメリットがあるのか、念のために聞かせてください、防衛庁長官。
○井上(一)委員 十八日のアメリカの軍事委員会公聴会で、海軍長官が、日本周辺の海峡防衛は米戦略の一環であると言った。海峡封鎖は日本有事の際わが国独自の判断で行うものであり、米戦略に組み込まれるものではないといういまの基本的なお答えで、防衛庁はこの十八日の証言録を取り寄せて分析をす...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、これこそすぐに入手をして、アメリカとの見解に相違はないとさっき答えられたのですけれども、こういう点はきちっとしなければいけないし、私が指摘しているのは、アメリカはこの海峡封鎖一つをとらえても、米戦略の一環として位置づけている。わが国は列島防衛の一環だ...全文を見る
○井上(一)委員 わが国がわが国の有事の際に通峡阻止をもくろんだ海峡封鎖をする、さっきそれを答えられたわけなんです。わが国が海峡封鎖をするとかしない、そのことは別にして、論じられている三海峡を封鎖することは軍事戦略上どのようなメリットがあるのかということを防衛庁長官に聞かせてほし...全文を見る
○井上(一)委員 外洋への進出をさせないために大きなメリットがある。いまの答弁の中では固有の国名は挙げられなかったけれども、いわゆる極東、中東有事の際に、この三海峡封鎖はソ連艦隊を外洋に進出させない、そういう大きなメリットがある、防衛庁長官、そういうことでしょう。
○井上(一)委員 防衛庁長官、私は日本有事の場合の、日本の有事でない場合は別として、さっき海峡封鎖の軍事的メリットを聞いたわけです。外洋進出を阻止できる。日本側の考えている海峡封鎖は、ソ連船を目的として当然考えている、ソ連艦隊の阻止を目的として当然考えている、私はこういうふうに思...全文を見る
○井上(一)委員 それではもう少し具体的に伺いましょう。  私は先ほどから、アメリカのわが国への軍事的期待にこたえていくということは集団的自衛権に抵触するということを強く指摘しました。そこで、それでは次の場合はどうなのかちょっと聞いてみましょう。  中東または極東有事の際に、...全文を見る
○井上(一)委員 それで、わが国の近海でアメリカ側が海峡封鎖を含めて阻止することはできる、もちろんわが国が攻撃を受けていない、こういう場合ですよ。その場合にアメリカ側に、たとえば気象状況、波の高さだとかいろいろな情報をわが国は提供することができるのでしょうか、できないのでしょうか...全文を見る
○井上(一)委員 いま私が具体的に指摘したように、わが国が有事でない場合、わが国の近海でアメリカ側が海峡封鎖をする、その折に気象条件等の情報を提供する、そういうことが防衛庁長官できるのでしょうか、できないのでしょうか。これは防衛庁長官の考えを聞かしてください。
○井上(一)委員 日本が情報を提供できるのかできないのか。
○井上(一)委員 行ってくることは考えられない、そういうことでなく――それはそれなりに聞いておきましょう。アメリカはそういうことであろう。  しかし、アメリカに情報を提供することはできるのかできないのか。局長は答弁がなかったので大臣から。
○井上(一)委員 それではさらに、わが国が有事でない場合にアメリカは海峡封鎖はしないであろうというような含みの中での答弁だと思うのですが、アメリカのみで阻止している、いわゆる海峡封鎖をしていることによってソ連に反撃をされる、そういう場合、それでは日本はアメリカを援護することはでき...全文を見る
○井上(一)委員 そんなもの、ソ連がじっとしていると考えているのですか、ソ連がそういうことをされた場合に、ただ単にじっとして見ていると。やはりソ連が一定の反撃に出るということは想定しているのでしょう。そういうことを想定してアメリカと防衛庁とがいろいろと研究をしているのでしょう。 ...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、私は、いろいろ具体的に質問をしてもすかっとした答えがはね返らないというところがまた非常に疑問なのですが、日本側から軍事的情報を提供しその作戦を助ける、日本の基地からも発進する、事前協議があってイエス、そういう一定の手続をし、あるいは先ほども指摘をした...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、対ソ戦略から見て、エンタープライズの佐世保寄港が海からのやりだ、さらにはF16戦闘機の三沢配備は空からのやりと見るべきであろう。それで、F16の問題については、鈴木総理が退陣表明の日に私はこの委員会で指摘をしたわけです。アメリカ側に核搭載の問題についての...全文を見る
○井上(一)委員 配備の目的は。
○井上(一)委員 さらに、マッコイ米空軍次官補が歳出委員会の公聴会で、日米双方で総額三億七千三百万ドル、約八百六十億円、このうち日本側が二億七千五百万ドル、六百三十億円を負担することを期待している、そういうことを発言をしている。これが事実なのかどうか。このことは、こういう数字が具...全文を見る
○井上(一)委員 もちろん別途扱いでというわけにはまいりませんし、地位協定二十四条から見て、私はこれは非常にむちゃな話だ、こういうふうに思っております。  時間がありませんので、さらに私は、四十三年以来十五年ぶりに佐世保に入港したエンタープライズ、このことについて若干聞きます。...全文を見る
○井上(一)委員 何を言っているんですかね。  防衛庁長官、いまのエンタープライズの寄港は単なる乗組員の休養とレクリエーションのためだという認識、そんなばかな認識でいいのかどうか。わが国の外務大臣でもあった自民党の木村先生は、エンプラ寄港は、米ソ対立、アメリカの世界戦略の中でと...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、あなた、ただ報告が――そういう報告は確かにあったんでしょう。そういうふうに報告があった。それで、はい、そうですか、そのとおりです。まあ防衛庁長官としてはそうは思っていないと私は思うのですよ。思っていないけれども、木村元大臣が言われているような一連のも...全文を見る
○井上(一)委員 中曽根総理は、今国会でも武器輸出三原則を、政府の勝手な解釈で例外をつくり出してきたわけなんです、アメリカだけは例外だと。私はここで非核三原則は、中曽根さんはひょっとしたらアメリカだけはまた例外にしようというような考えを持っていらっしゃるかもわかりませんが、防衛庁...全文を見る
○井上(一)委員 さらに防衛庁長官、ここでひとつ聞いておきたいのですが、武器輸出三原則は政策の変更で変えられる、変更しようとしているわけですね、いま政府は。私は国是である非核三原則は、そんな政策の変更だというようなことで変えられないものだという考えです。防衛庁長官も、この非核三原...全文を見る
○井上(一)委員 変えられない、こういうことですね。エンプラは核を保持をしているのが常識とされているのです。政府はそのように思っているのですね。
○井上(一)委員 私は、いま佐世保に寄港している現状に核があるとかないとかいうことを聞いているのじゃなく、その以前に、エンタープライズはもちろん核を保持している、それは常識になっているわけです。ただ事前協議をしてこないから持ってきてないんだ、こういう答弁ですけれども、むしろ、持っ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、もし公式にエンプラが核を持っているということが明らかになったら断るということですね。
○井上(一)委員 そこで防衛庁長官、私は聞きたいのですが、さっきから、抑止力に依存していくというわが国の防衛、アメリカの抑止力に依存をして日米安保体制の中でわが国の安全が保たれているのだという理解なんですね。そういう体制の中での佐世保寄港であるわけです。これを断ることができると本...全文を見る
○井上(一)委員 私は、本当に核持ち込みを許さないんだということの強い姿勢を示すならば、むしろもっともっと積極的にエンタープライズの核持ち込みの事実を明らかにしていく、このことがいま大事だ。むしろ、灰色のままでおいておく、そのことの方がよいのだ、そういう考え方で政府自身は対応して...全文を見る
○井上(一)委員 いま非常に危険な道に入りつつあるわが国の外交あるいは中曽根内閣の政治姿勢を私は危惧するわけです。いまこそ平和を守るための最大の努力が必要である、私はこういうふうに思います。この問題については、さらにまた折を見て、次回の委員会でも議論をしていきたいと思います。 ...全文を見る
○井上(一)委員 私がきょう指摘をしたいのは、民間空港地域対策、地域振興の名目で予算を計上し整備をした空港も、やがては自衛隊がそれを使用し軍事的な役割りに変化していく、そのことを恐れているわけです。だから、このことについては、日本海側におけるわが国の空港整備の持つ意味が非常に多面...全文を見る
○井上(一)委員 その建造費は、観測事業費とは別枠になっているわけですが、五十五年度を例にとると、六十七・二億円がやはり防衛庁の所管分となっておるわけなんです。南極予算全体の実に八七%近くを占めている。そのことは、防衛庁が中心的な役割りを果たしている。ただ単に防衛庁が中心的な役割...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、「ふじ」と「しらせ」の性能のデータ等を、建造費を含めて明示してくれますか。
○井上(一)委員 防衛庁の自衛官はこの「しらせ」には何人ほど乗るのですか。
○井上(一)委員 この百八十名、百七十名はすべて防衛庁所管の職員ですか。
○井上(一)委員 もともと海上保安庁の「宗谷」が輸送の役目を担っていたわけです。中断したり復活したり、あるいは文部省の所管の中で努力があったわけです。私は、輸送担当が防衛庁に変更された、このことにうがった見方をするわけではありませんけれども、学界の一部などから自衛官がその役割りを...全文を見る
○井上(一)委員 運輸大臣の諮問機関である運輸政策審議会総合安全保障部会が二月にまとめた「総合安全保障に係る運輸政策のあり方」についての報告の中でも、海上通航路の確保の問題の重要性が強く指摘されている。世界に誇る能力を持つ今回の「しらせ」もこの流れと無縁ではないように思われるので...全文を見る
○井上(一)委員 いわゆる大蔵省の方針で、さっき言った海外派兵非難を配慮しながら大型巡視船は認めないんだというやはり諮問機関での議論がある。最高のものでない、その大型船に入らないんだということなんですが、私は、南極観測それ自体については非常に結構なことであり、推進をしていくべき問...全文を見る
○井上(一)委員 本来、海外派兵の禁止は戦後日本の平和政策の重要な柱の一つだったわけです。政府自身はもっぱら、一般的に武力行使の目的を持って武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣するという海外派兵の定義に当たらないという名目を立てて、南極観測のための自衛官勤務は許されるのだ、...全文を見る
○井上(一)委員 私も、本来物資輸送のために海上保安庁が果たしていたそういう役割りが防衛庁にいつの間にかかわった、そして自衛艦がお手伝いをしている。現状でどうということじゃなく、一たん有事の際には北極圏を含めてこの役割りをあなた方は想定をしているのではないか、そういうことのないよ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、報告を受けられたということですから、こういうことに対して今後どうしていかなければいけないと長官はお考えですか。
○井上(一)委員 このことについてはさらにまた時間を改めますけれども、当初計画をしていた部品も、為替相場の変動で当初の国会で議決をもらった額の中では買えない。このE2Cもそうだったのですけれども、後で買うわけなんです。それなら、どちらかといえばつけなくてもいい部品を最初に予算編成...全文を見る
03月25日第98回国会 衆議院 決算委員会 第4号
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○井上(一)委員 私はまず最初に、臨調の答申を受けた行革、その行革に伴って削減される労働者、特にそのしわ寄せが高齢労働者に加わるのではないだろうか、この点についての大臣の見解。  さらには人勧が持つ意味。本来、人事院勧告は制度的に当然遵守すべきものだ。ところが、三回にわたっての...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私は、臨調では年金の支給開始年齢の引き上げについて答申されているわけですが、労働省の見解を聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 両省庁間の協議ということは非常に大事なことだと思います。  僕はここで、具体的に大臣に、厚生年金と共済年金との乖離、たとえば公立大学から私立大学へ就職した場合には年金が受給できる、私立大学から私立大学へ再就職をしてもこれは年金が不受給なんですね。こういう点につ...全文を見る
○井上(一)委員 余り労働大臣はこの問題については認識をお持ちでないようにいまの答弁で理解するのですが、こういう、公平を欠くと言うのでしょうか、そういう制度の見直しというものは、過去の経緯がいかにあろうとも、やはりそれこそいま見直していくべきだと思うのです。それは年金受給を断ち切...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私は、ここで高齢化社会における現在の社会情勢の中で高齢者雇用についての取り組みを大臣に伺っておきます。
○井上(一)委員 さらに、私は、一月の完全失業率が二・七二%、完全失業者数が百六十二万人、わが国の統計史上最悪の状態であるということが総理府による労働力調査で明らかになったわけです。この状況を労働大臣はどのように認識し、どう受けとめていらっしゃるか、お聞きをしたいと思います。
○井上(一)委員 労働省の調査とかけ離れているということですが、むしろ私は、厳しく深刻に受けとめているわりに、何か労働大臣の取り組み、決意が余りにもなさ過ぎるような気がいたします。むしろ私は、現実の深刻な状態をこの総理府の労働力調査は示している。総需要抑制政策、いわゆるがまんの哲...全文を見る
○井上(一)委員 それでは具体的な問題について、ひとつ問題を提起していきましょう。  現在の身体障害者雇用促進法、これは御承知のように昭和三十五年に制定され、それはそれなりにその役割りを果たしております。しかしこの雇用促進について、その対象とされているのは身体障害者のみであって...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃちょっと大臣に尋ねます。  私がいま問題を指摘した精神薄弱者について、厚生省の所管では心身障害者対策基本法があるわけなんですね。御承知だと思います。また身体障害者福祉法、精神薄弱者福祉法が制定されているわけです。労働省の場合は、身体障害者雇用促進法があ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、弱い立場の人たちをどのようにして社会の中で組み入れていくか。そのことは、かわいそうだから、いや、気の毒だからというそういう発想でなく、その人の持つそれなりの役割り、持っている能力を社会に生かしてもらう。そのことはむしろ社会全体の思いやりが必要ですよ。制度が...全文を見る
○井上(一)委員 早急に明るい結果を私は期待をいたしておきます。  さらに、高齢者の雇用の問題については私は再三当委員会で指摘をしてきました。とりわけ、特殊法人なり役所の中で未達成の省庁に強く指摘をして、それなりの成果を得てきたわけです。さっき大臣からも、高齢者の雇用対策の一つ...全文を見る
○井上(一)委員 シルバー人材センターの運営に関する補助制度の問題については、発足時に、五年後、つまり昭和六十年で打ち切るということが閣議で決められた経緯はあるわけなんですね。しかし、いまも指摘をしたように、このシルバー人材センターの果たす役割りはますます重要かつ大なるものがある...全文を見る
○井上(一)委員 さらに延長するための努力をしますね。
○井上(一)委員 次に私は、高齢者、とりわけ五十歳以上の労働災害の発生状況について概略の数字をここで報告を受けたいと思います。
○井上(一)委員 大臣、高齢者の労働災害がとみに増加をしている、いまの報告でおわかりだと思います。それだけ災害の多い仕事に高齢者は就業あるいは取り組んでいるというのが実態だと思うのです。  現在シルバー人材センターの加入者については、労働省の指導で民間損保に加入しているわけです...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、シルバー人材センターに対する現在の一つの基準として、補助金交付を十万人以上の人口の都市、こういう基準があるわけです。これはもう再三再四、十万人以上の都市に住む高齢者も五万人以上の都市に住む、あるいは小さな自治体に居住される高齢者も、生きる権利はひとしく同...全文を見る
○井上(一)委員 ぜひひとつ人口での物差しは取りやめてほしい、取りやめていくべきである、私はこういうことを強く要望しておきたいと思います。  続いて、国際職業訓練競技大会、技能オリンピックの件について尋ねておきたいのですが、昨年の春、国際職業訓練競技大会組織委員会において、六十...全文を見る
○井上(一)委員 この技能オリンピックは、今日の世界経済情勢の中で、わが国の批判を受けている経済摩擦の解消だとかあるいは国際親善の強化にもつながっていく、その意義は非常に大きいと思います。たしか四十五年の中央技能開発センターでは国は開催費用の二〇%を負担したと私は承知しているので...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、女性の労働という問題にもいま大きな関心が寄せられています。  一つは、アメリカのコンピューター業界紙「マイクロウエーブ・ニューズ」の報告であります。ビデオスクリーンを使うOLに流産、奇形児出産が多発しておる、また、いわゆる白内障、顔面発疹などが非常に多い...全文を見る
○井上(一)委員 いま、少し答弁の中にありましたけれども、実態を早急に、アメリカのレポートを入手されて、速やかな対応が私は望まれると思うのです。  労働省が二月十七日に発表した「産業用ロボット等の安全衛生対策の推進」の「産業用ロボット等の調査、研究」の中に、ビデオディスプレー、...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、いま私は、文化の中から、いわゆる近代化していくそういう社会の中から起こり得る障害、その中からの母性保護の立場を指摘したわけです。  大臣御承知だと思います。私が指摘した問題でもあります。故意に人為的な形の中から母性の保護が軽んじられたケース、もう申し上げ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣が義憤を感じる、まさに政治家としてそうあるべきだとは思いますし、私も、これからもその一点に立ってこの問題に取り組んでいきたい。だから、次の委員会で必ず厚生省の報告を受けながら大臣の見解を私はお聞かせをいただきたいと思います。  さらに、この問題について大蔵...全文を見る
○井上(一)委員 いま答弁がありました。私は大蔵省にも、後遺症に苦しむ被害者のいまの実態、実情、そういうものも十分把握した上でこの問題については対処をしていただきたい、このように思います。  労働大臣はさっき非常に前向きなお答えをいただいたので、これはつけ加えておきますが、労働...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、世の中には矛盾というか、おかしなことがたくさんあるわけなんですよ。ひとつ最後に大臣に、これは政治家と政治家という形で質疑をしたいと思うのです。  この富士見の問題は、大臣が義憤を感ずるという、いわゆる正義感というか社会問題としてとらえてくれるその答弁で結...全文を見る
○井上(一)委員 ひとつ前向きに大蔵省とも対応してください。  これで終わります。
05月11日第98回国会 衆議院 決算委員会 第5号
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○井上(一)委員 まず私は、優生保護法の改正の問題について尋ねておきたいと思います。  優生保護法第十四条第一項四号の「経済的理由」を削除しようとする動きがあります。しかしこの改正には、次のような重要な問題があるわけです。  一つには、経済的理由に基づく人工妊娠中絶が法律上認...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、老人保健法の保健事業に従事した医師の受ける委託料及び謝金等の税制上の取り扱いについてお尋ねをしたいと思います。  租税特別措置法に基づく医師に対する税制上の特例措置は、社会保険診療に基づく報酬に限られており、今回の老人保健法の施行により保健事業に従...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、老人保健法による住民健康診査の活用についてでございますが、老人保健法は市町村に対して四十歳以上の住民の健康診査を義務づけているわけであります。地域住民に成人病の早期発見、早期治療への広い機会が与えられた点では一応評価できると思います。しかし、健康診査を地...全文を見る
○井上(一)委員 大臣から補足的に丁寧にお答えをいただいて、どうもありがとうございます。  この問題については、地方自治体がいろいろ多くの問題を抱えるわけであります。老人保健法の施行に伴って市町村が四十歳以上の住民を対象とする保健事業を行うことになったわけでありますが、その費用...全文を見る
○井上(一)委員 私は、五十六年四月十七日の決算委員会で、休日または夜間の診療に従事した医師の報酬については、その業務の公共性にかんがみ、税制上特別控除等の特例措置を設ける必要があると指摘をいたしました。これに対して、当時の政府委員から、医療の公共性というものを評価する立場に立っ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私はその委員会で、障害者の完全参加と平等を促進する立場から、現行の医師法、薬剤師法等における障害者を絶対的欠格事由とする規定を改める必要性を指摘をいたしました。当時の園田厚生大臣は私の発言の趣旨を了とされ、一遍にどうこうはできないが、逐次門戸をあげていくよ...全文を見る
○井上(一)委員 次に、私は保育所の運営に要する経費に係る超過負担について尋ねておきたいと思います。  保育所の運営に要する経費に係る超過負担は年々増高の一途をたどっているわけであります。たとえば、大阪府の調査結果によると、昭和五十六年の超過負担額は二百七十八億一千百万円で、前...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、厚生省の関係は一応以上で、大臣、次の予定がおありだと聞いておりますから、結構でございます。  次に私は、自衛隊輸送機墜落事故について二、三質問したいと思います。  質問に先立って、有視界飛行方式とはどのような飛行の方法を言うのか、ちょっと念のために...全文を見る
○井上(一)委員 そのことは、管制指示に従って飛ぶのが計器飛行、管制指示に従わぬで飛ぶ、計器飛行方式以外の飛行の方式だ、とういう理解をしてよろしいわけですね。
○井上(一)委員 それでは、有視界飛行方式の場合に計器飛行は行えるのかどうか。
○井上(一)委員 わかりやすく言えばこういうことなんでしょう。計器飛行は位置、進路を知ることができない場合に行うことができるんだ。航空法の第九十三条によって、地上の物標を利用してその位置、進路を知ることができない場合には計器飛行を行うことができる、そういうことなんでしょう。
○井上(一)委員 私が質問したのは、有視界飛行方式の場合、計器飛行は行えるのかどうかと聞いたのですよ。どうなんですか。行える場合はどういうときに行えるのですか。
○井上(一)委員 四月十九日、三重県鳥羽市菅島で発生した自衛隊ジェット輸送機CIの墜落事故。当該六機編隊が名古屋空港を特別有視界飛行方式で離陸したとのことである。それらの事故現場における飛行方式は当然有視界飛行方式であると私は思うわけです。  それでは、彼らが維持しなければなら...全文を見る
○井上(一)委員 特別有視界飛行で離陸した、それは私が言ったことです。彼らが維持しなければならない有視界気象状態とは航空法施行規則何条の何項に該当するのですかと聞いているのですよ。
○井上(一)委員 新聞報道によると、今回の編隊飛行は四番機を除いて二千フィート、約六百メートルの間隔の一列縦隊であったとされているわけです。有視界気象状態であるなら、当然前の航空機、すなわち三番機は二番機、二番機は一番機が視認できたはずだと思うのです。それはどうなんですか。
○井上(一)委員 これも新聞報道で、三番機の証言として、事故当時、前にいる二番機と二千フィートという決められた間隔が保てないので、計器で約千八百メートルに離れた。伊良湖岬上空は視界千五百メートルで雨、雲は千から千二百フィートの高さにあったと報道されているわけです。これは矛盾します...全文を見る
○井上(一)委員 私は、これは大きく矛盾すると思う。視界が千五百メートルあるならどうして六百メートルという間隔が保てないのか、そういうことになりますね。さらに、もし見えないとするならば近づくべきである。逆にどうして千八百メートルに離れたのか。そういう矛盾を尋ねているわけですから、...全文を見る
○井上(一)委員 同様に、三番機のパイロットの証言として、編隊長から九十度へ左旋回せよという指示が入った直後、機体腹部にどんというショックを感じた。このため、あわてて地上にエマージェンシーをコールしながら約二千六百メートルまで急上昇した。帰投後、点検したら、機体腹部に打痕があり、...全文を見る
○井上(一)委員 私はその三番機のパイロットの証言を引用して質問をしているわけです。三番機のパイロットが証言しているこのことから考えて、これは地表あるいは水面を視認できる気象状況ではなかった、こういうふうに私は考えているのです。
○井上(一)委員 こういう状況を総合して、新聞等で視界千五百メートルあったとされているが、今回の編隊飛行は航空法で定められている有視界の気象状態にはなかった、私はこういう認識に立っているわけです。だから、今回の編隊飛行は有視界気象状態ではなかった、こういうふうに認識しますが、いか...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、三番機はエマージェンシーをコールしながらあわてて一挙に二千六百メーター、八千五百フィートに急上昇した、これは有視界飛行方式で上昇したのかどうか。当時の気象状態からすると、有視界飛行方式による上昇は不可能だと私は思う。もし計器飛行方式で上昇したとするなら...全文を見る
○井上(一)委員 計器飛行方式に切りかえて上昇した、じゃ彼らはしかるべき管制機関から管制承認を得るまでの間どうしていたのか、あるいはその管制承認は、どこの管制機関の管制承認を得たのか。
○井上(一)委員 調査中だけれども、計器飛行に切りかえて管制部と十分な連絡がとれなかった。ということは、その間は盲目飛行をやっておった、こういうことになるのじゃないですか。
○井上(一)委員 じゃ、これは把握してこの委員会に報告をいただけますか。もう相当な日時がたっているのですよ。そういう体質が問題だと私は思う。
○井上(一)委員 それじゃ最終的にまとまった段階で、どこの管制部から指示を得たんだ、そのことは報告してくれますね。
○井上(一)委員 私はいまも指摘したように、しかるべき管制機関から管制承認を得るまでの間は盲目飛行を行っていた。いまの答弁でも管制機関がどこであったかということも答えられない、これは当然でしょうと思います。盲目飛行を行っていたということは、空の安全という意味から非常に危険な状態で...全文を見る
○井上(一)委員 いや、私が言っているのは、時間が幸いにも早かったとか、あるいは高度が八千五百フィートであったとか、いろいろ不幸な事態を避ける要因は何ぼかあったかもわからないけれども、これが真っ昼間だとか、時期が悪ければ民間機との衝突も起こり得る状況である、僕はこう判断をしておる...全文を見る
○井上(一)委員 ここで私は、さっきの参事官の再びの答弁は、自衛隊における安全感覚が全く麻痺をしておる、こういうことを指摘しておきます。防衛庁や小牧基地の幹部は、飛行計画に無理はなかった、あるいは有事の場合も考えるとこのような訓練が必要だと発言しているわけです。問題にしなければな...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては参事官の答弁では満足がいきませんが、また機会を改めます。  続いて、私はVOR航空路についてひとつ尋ねておきたいと思うのです。  基本的には、空の安全を十分確保してほしい、そのことにおいてわが国の安全をみんなでつくり上げていかなければいけな...全文を見る
○井上(一)委員 北海道、東北地区のVOR航空路に関しては、昨年の秋に設定の段取りとなっていたわけですけれども、まだ設定されていない、そのおくれた理由は米軍制限空域が障害である、こういうお答えなんですが、米軍の制限空域、レンジ129ですか、これが障害になっているのですか。
○井上(一)委員 その見通しはどうなんでしょうか。
○井上(一)委員 さっきは自衛隊機が日本の空の安全に障害になっている、いまは米軍の訓練空域が日本の空の障害になっている。これはみんなが協力して日本の空を守っていかなければいけないわけなんですね。ところが、自衛隊と米軍が日本の空を支配しているということには、運輸省どうなんですか、こ...全文を見る
○井上(一)委員 五十年五日八日の航空交通管制に関する合意の空域の一時留保の問題についてでありますけれども、これは昨年も私が航空交通管制に関する合意書の原文を提出しなさいと言ったのですけれども、これはまだ国会には提出されていないわけですが、空域の一時留保の問題について質問をいたし...全文を見る
○井上(一)委員 第七条に「便宜を図る」、そして第八条に、空域の一時的留保については「二十四時間以前に要請する」。便宜を図ることと優先的に取り扱うこととは意味は変わってくるのではないか。だから便宜を図らなくてもいい。特に七条の「防空業務に従事する航空機」あるいは「戦術的演習に参加...全文を見る
○井上(一)委員 私は民間航空管制業務の運用に困難な状態をもたらしていると思うわけなのですが、何か答弁の中では、今日までは余り支障がないようなニュアンスです。  それではお聞きしますけれども、このアルトラブは本来沖縄を中心にいままではその件数が多かったわけであります。しかし、本...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、空域の一時留保、いわゆるアルトラブは、日本の民間機の航路帯をふくそう化させていくとか支障を起こしている、航空管制業務の運用を困難にしていると私は思うのです。局長、いかがですか。
○井上(一)委員 空域の一時留保の件数は明らかにできないといまお答えがあったわけですが、その理由は一体何であるのか。米軍の行動の内容が明らかにできないということがその理由であるならば、米軍機の取り扱い機数も明らかにできないということになるわけなのです。単なるアルトラブの件数の公表...全文を見る
○井上(一)委員 これは米軍の行動と非常に密接な関係がある……。  では、松井局長に続いてお伺いします。エンタープライズが佐世保に入港して出港し、日本海から北上し太平洋沿岸を航海した、そのときの日本の空は一体どういう状況であったのか。空域の一時留保がどういう状況であったのか、例...全文を見る
○井上(一)委員 そうなんですよ。通常よりもばかに多いわけなんです。私の調査では、アルトラブの件数それ自体も三月は多いわけです。エンタープライズが入港し、そして北上をする間、実に五倍近いふえ方なんですね。具体的に、たとえば札幌管制部だけの例を見ましても、ことしの五月一日までにすで...全文を見る
○井上(一)委員 そのことによって随所でトラブルがあるわけなんですね。今回エンタープライズが日本に寄港し出港していく、その間に日本の空域が米軍によって留保されていく、そこにトラブルが——まさにその一つの事例として、四月八日の三沢基地周辺における事故、このことについて運輸省はどうい...全文を見る
○井上(一)委員 いま答弁があったように、四月八日、まさにツインA3、二機編隊で帰投をせず、一時は大変な騒ぎになったわけです。そして三沢基地、いわゆる自衛隊もこの実情は承知していなかった、私はそう承知しているのです。米軍から軍事機密だ、これ以上追及するな、そういう形で問題が処理さ...全文を見る
○井上(一)委員 運輸省ではその一機を見失っているわけなんです。  それじゃ、その時点で自衛隊、三沢のベースオペレーションは一機を追いましたか。
○井上(一)委員 自衛隊の基地も米軍の残り一機の状況は把握できない、まあ有視界飛行だ、そういうこと。これはローカル線が非常に飛んでいる地域でもある、非常に物騒な危ない状況であった、こういうことなんです。  さらに、私は先ほども件数をもって指摘をしているわけですけれども、たとえば...全文を見る
○井上(一)委員 いや、あなた方そういうことを言うけれども、承知をしているんだよ。  私の調査では、たとえば三日には東京管制部だけで扱った米軍機の数が六十機以下の日はたった三日しかなかったというのです。ひどい日は百十機飛んでいるわけなんです。とりわけ三月二十一日、これはいま言っ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣が見えましたので、私は大臣に聞いておきたいと思います。  実は大臣、いま日本の空がいかに危険きわまりないかということを、具体的な数字を挙げて私は指摘をしてきたわけなんです。それは防衛庁も協力しなければいけないし、米軍も協力しなければ、運輸省だけで日本の空の...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、そこでいろいろ問題が起こってきている。私は、具体的に空域の一時留保も件数を挙げていま申し上げたわけです。こういう状況は民間航空に大いに支障がある、私はこう思っているわけです。だから、それは大臣どうでしょうか。  じゃ、一つずつ聞きましょう。  そういう...全文を見る
○井上(一)委員 局長、さっき指摘をしたアルトラブ、まだまだもっと詳しい件数を私は持っておりますけれども、ごく最近とみに増加しつつある。こういう状況は、率直に言って好ましくないと私は思っているのですよ。局長、いかがですか。
○井上(一)委員 エンタープライズの入港、核搭載の問題も国民世論の中での大きな問題点でしたけれども、そのことにおいて日本の空がまさにアメリカ空軍によって支配されていた、このことも私は大きな問題だという認識に立つわけです。  今後、アルトラブについては民間航空機の安全を考えて十分...全文を見る
○井上(一)委員 大臣は後で来たので、もうこの問題は機会を改めますが、日本の空が一月に百二十二件、二月に百十六件、三月に百六十六件、米軍によってブロックされているのですよ。わかりますか。そしてさっき私が言ったように、具体的にエンタープライズが寄港し出港して航海を続ける間、まさに日...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私は空の安全という立場から、このことも去年の決算委員会で指摘をしたわけですけれども、ACMIについてその後どういう状況なのか、この点について尋ねておきたいと思います。
○松井(和)政府委員 そういう新聞報道がなされたことは承知いたしておりますけれども、そのような形で合意がなされたということはございません。  ただ、私どもといたしまして、先ほど御答弁いたしましたようにACMIの空域を提供するかしないかを決める立場ではございませんが、もし提供する...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカから新しく申し出があるであろうと想像される空域、沖永良部付近の空域ですね、これは御承知のように、すでにウォーニングエリア、W173とW179によって狭められているわけですね。航空機がふくそうする空域であると私は聞いているのです。  こういう空域に新たな...全文を見る
○井上(一)委員 外務省に尋ねておきますが、昨年の決算委員会でこの問題については、運輸省も外務省も航空交通の安全確保に抵触しないことが条件だと答えているわけなんです。いま運輸省の見解がわかったのですが、外務省は現在においてもその考えに変更はないと思いますが、念のために聞いておきた...全文を見る
○井上(一)委員 運輸省に最後に、まだ正式な提案があったわけではありませんけれども、このことについては、正式提案があった段階において、安全上、管制上どのような影響を及ぼすのかを十分に検討して日本側の態度を明確にし、その上で米軍と十分に協議をしていく必要があると考えるわけです。運輸...全文を見る
05月19日第98回国会 衆議院 決算委員会 第6号
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○井上(一)委員 まず、中曽根総理は就任以来、韓国訪問、引き続いての訪米、さらにはせんだってのASEAN訪問と大変御苦労さまでございます。  なお引き続いて、国会終了後サミットに出かけられるわけでありますけれども、サミットに臨む基本的な姿勢が先日明らかにされたわけであります。 ...全文を見る
○井上(一)委員 われわれ国民の大多数が大型減税を望んでいるわけであります。間接的に国際会議で表明したことは、もはやその財源云々という弁解の余地はなくなってしまった、サミットでの総理の表明というものはもう言い逃れができないのだ、財源等に言いわけをする、そういうことはもうあり得ない...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は総理に、今回のサミットに臨む姿勢として、対ソ経済制裁について伺っておきたいと思います。  昨年のベルサイユ・サミットでは、対ソ経済制裁は明らかに失敗だったという意見を述べる人が多かったわけであります。これはまあいろいろな見方がありまして、失敗だった、...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカ議会の専門機関である技術評価機構は、対ソ制裁はむしろ逆効果であるという報告書を出しているわけです。その報告書によれば、対ソ制裁のため、いわゆる西側諸国の結束が乱れる、むしろソ連の利益になり、特にパイプラインをめぐる米欧間の亀裂を生じさせたと述べられている...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、たとえばアメリカの対ソ制裁の一つとして穀物の禁輸がなされたわけであります。このことは、結果的にアルゼンチンなりカナダ等がアメリカの輸出に取ってかわって、むしろアメリカの農民を困らせ、アメリカ自身が穀物禁輸を解除せざるを得ない羽目になった。私は、アメリカ...全文を見る
○井上(一)委員 西側陣営が結果的に亀裂を生じる、そういうことが過去にあった。そのことはむしろ本来の目的に沿わないのではないだろうか。それぞれの国、だからわが国としてはわが国独自の対応を明確に示していくことがサミットでの日本の総理としてとるべき対応ではなかろうか、このように私は思...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、けさの新聞報道によれば、政府は、日韓間のわだかまりとなっている金大中氏事件の捜査に事実上、終止符を打つ判断を固めたと報道されているわけでありますが、総理はそのような判断をされたのかどうか、聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 山本国家公安委員長は捜査本部を解散したいとの意向を非公式に表明されておられるそうですが、これは何ゆえに解散したいと思われているのか、それじゃ公安委員長からお聞きをしておきたいと思います。
○井上(一)委員 今後の進展から、金大中氏が事情聴取について一定の条件をつけて、そのことがむしろ政府の対応としては待ってましたという、そういう気持ちなのかどうかは別として、それで一応幕切れにしたい、そういうふうに推測をされるわけなんです。  私は、金大中氏も政治家であり、彼自身...全文を見る
○井上(一)委員 総理にここでお尋ねをしておきたいのですけれども、間近に控えた参議院の選挙の公約に、総裁でいらっしゃる自民党の公約の中の一つに、靖国神社の公式参拝、国家護持がうたわれているわけです。このことについて、総理であるということと同時に自民党の総裁でいらっしゃるのですが、...全文を見る
○井上(一)委員 このことは、憲法の二十条、信教の自由の保障、その立場に立つと相矛盾していくのではないだろうか、こう思うのです。総理いかがですか。
○井上(一)委員 実は私は総裁でいらっしゃる中曽根総理の見解をお聞きしたいのです。  それで、けさもらったところだということでございますから、後で結構ですから、もしよかったら最終締めくくりに、総理としてあるいは総裁として御意見を聞かしていただきたい、こう思います。  さらに続...全文を見る
○井上(一)委員 さらにもう一点、具体的な問題として、いま世界的経済の不況の中で各国がそれぞれ経済の活性化のために努力をしているわけなんです。とりわけ日本の貿易に対しては、貿易摩擦から生ずる対日批判が各国ともそれぞれの形で起こっているわけです。  国際経済力をつけていく、そうい...全文を見る
○井上(一)委員 善意の消費者が自業自得だなんて、ブランドで、たとえばこのようにまことしやかなパンフをつくって、これをだれがにせだという――自業自得だなんてだれが受けとめますか。まじめに高い代金を支払って買った人が、何が自業自得なんですか。  こういうことの起こらないように、や...全文を見る
○井上(一)委員 買う者が悪いなんて、大臣、あなたはめちゃくちやですよ。大手メーカーのムーブメントがそういう中に仕込まれている、それはだれかがそこへ仕込んだのでしょう。しかし大手メーカーは、自分の生産したもの、生産するものはちゃんと管理をすべきじゃないだろうか。わかりますか。管理...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がありませんから、私は、続いて次の折にこの問題は明らかにしていきたいと思うのですが、大手メーカーのムーブメントが中に仕込まれているという事実、これは動かしがたい事実なんですから、犯意があって大手メーカーがそれに加わった加わらないの議論じゃないわけです。私...全文を見る
○井上(一)委員 現在までの調査ではそういうことであったかもわからないけれども、私はこういうことを指摘して現実に言っているのだから、今後徹底した追及をすべきでないか。それに対して、しないのですか、するのですか。
○井上(一)委員 これはまた別な委員会でやりましょう。  次に私は、関西新空港の今後の取り組みについて、総理から聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 時間がありませんので、きょうは今国会も終わりに近づいて、決算の締めくくり総括ということでありますので、さらに武器禁輸問題についてここで私は一、二触れておきたいと思うのです。  わが国は、紛争国もしくはそのおそれのある国に対しては武器輸出の要請があってもできない...全文を見る
○井上(一)委員 何を言っている。そんなことを言ってだめじゃないか。議長預かりになっているじゃないか。  時間がないから私の方もはしょった質問で、これは何とかやはり確かなことをお互いにここで確認していこう、こういうことなんです。  総理、三原則を厳守するというのはこれは当然な...全文を見る
○井上(一)委員 武器輸出については、三原則があり、わが国の憲法があるから……。それじゃほかのものについては輸出するのですか。
○井上(一)委員 それじゃ紛争の認定はだれがするのですか。
○井上(一)委員 あなた方は、いつもこういうときになると勝手な解釈を並べて、どうも歯どめをはがしていこう、そういうことにきゅうきゅうとしている。  私は、紛争それ自体の認定をわが国のだれがするのか。そのことはやはりわが国の主権にかかわる問題ですから、一般論としてどこの国の紛争に...全文を見る
○井上(一)委員 私は、アメリカを例外扱いにし、そして実質上三原則から除外をしていく、三原則を放棄される、そのことは非常に許せないことだと思います。さらに、平和政策を崩していくことだ、私はこの点について、総理大臣以下各大臣にも、担当の事務当局にも強く警鐘を鳴らして、時間がありませ...全文を見る
07月07日第98回国会 衆議院 決算委員会 第8号
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○井上(一)委員 私は、いま人権保障の国際的水準が強調されている折であり、さらには国際人権規約等にうたわれている人権尊重、内外人平等の原則等に照らした中で、わが国に在留する外国人の人権を尊重することはもとよりでありますが、今回指紋を押すことを拒否して逮捕された、この件について、そ...全文を見る
○井上(一)委員 指紋の押捺そのこと自体が、犯罪人扱いというのでしょうか、個人の人権の侵害につながるのではないか、私はこういう認識に立つわけですけれども、法務省としての見解を聞かしていただきたいと思います。
○井上(一)委員 現在、外国人が指紋押捺を拒否している、このような件数は、逮捕は別にして、全国でどれぐらいの件数ですか。
○井上(一)委員 法務大臣に伺いますが、先ほどから申し上げたように、国際的に人権保障の強く求められている今日、とりわけわが国が国際人権規約を批准し、さらには基本的人権の尊重を憲法の大きな柱の一つにしている、そういう中にあって指紋を押捺さすというこの義務、いまの法律ではそれはそう決...全文を見る
○井上(一)委員 今後、この改正を含めて人権尊重の立場を強く貫いてほしい、こういうことを要望しておきます。  さらに、人権尊重の意識、認識それ自体が十二分に啓蒙されていないということの一つのあらわれとして、政府部局、とりわけ最も公務員の範とすべき人事院において差別発言がなされた...全文を見る
○井上(一)委員 人事院の体質が一つの事例としてここに出ている、こういうことで、さらに今後の取り組みを私は注目をしていきたいと思います。  人事院の体質の不明朗さについては一部すでに報道をされていることで明らかになっているわけでありますけれども、人事院の関係者に聞いておきたいと...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、これらの所管官庁は総理府だ、私はこういう認識を持っておるわけですが、それで間違いないでしょうか。
○井上(一)委員 それじゃ総理府にお聞きをします。  いま総理府が所管する日本人事管理協会、人事行政研究所、人事試験研究センター、この三団体の活動状況を十二分に把握しているのかどうか。私は、時間がありませんから、とりわけ収支報告を受けているかどうか、これを聞いておきたいと思いま...全文を見る
○井上(一)委員 収支報告を受けて、そしてそういう実態を十二分に把握していますかということです。受けている、あるいは把握しているということならそれで結構です、続いて質問をいたしますから。
○井上(一)委員 当然だと私は思います。  そこで、その中の一つ、人事管理協会を一例に出して伺っておきたいと思います。  いま総理府の方から私の方に提出された資料では、五十七年度予算、会費負担の支出は予算の中では計上されておりません。間違いありませんか。
○井上(一)委員 いや、あなたは収支報告を受けて十分認識をしているというさっきの答弁だから、私の質問は、五十七年度予算の支出の項目の中で会費負担という支出はありませんねということを聞いているのです。十分把握しているのですか。それは人事試験研究センターも含めてなんですけれども、いま...全文を見る
○井上(一)委員 何を言っているんですか。会費ですよ、会費。  私の調査によれば、会費負担は管理協会の五十七年度予算の中ではないわけなんです。決算の中ではこれは出てくると思うのですが、総理府、御承知でしょうか。
○井上(一)委員 何をとんまなことを言っているのですか。いまあなたは収入の中で、会費収入だと。出の中で、支出の中で会費として出の分が載っているんですかといったら載っていないわけだ。そして決算では会費として支出をしているでしょう。そういう実情を把握していますかということを聞いている...全文を見る
○井上(一)委員 総理府は何も実情、実態を承知してないということをあなたは答弁の中で明らかにしているわけです。  人事院の管理局長に聞きますが、人事関係法人協議会というのですか、いま私が申し上げた関連する団体が三者で連絡協議会のような組織をつくっていることは御存じでしょうか。
○井上(一)委員 十分承知しておりませんということは、不十分だけれども承知しているのですか。全く知らないのか知っているのか、どちらですか。
○井上(一)委員 おかしいですよ。そういう三者が会費を出してつくっている団体をあなたは知っているのですかと私は聞いているのです。知らなければ知らないでいいのですよ。知っているなら知っている。どれだけかかわったか私はまだ聞いておりませんから、知っているのか知らないのか。
○井上(一)委員 いつ返事をくれるのですか。
○井上(一)委員 管理協会も、さらには人事試験センターも研究所も、それぞれ会費を持ち寄ってこの団体をつくっているわけなんです、当初そういう予定はなかったわけですけれども。だから当初の予算にはない。  私の承知しているのでは、人事試験研究センターなり管理協会なり行政研究所なりが、...全文を見る
○井上(一)委員 では、いますぐに調べてもらいたい。
○井上(一)委員 それでは、この協議会は、局長は親睦団体だということでございますから、いつ設立をされたのか、さらに、責任者はだれなのか、設立の趣旨、事務所はどこなのか、だれが提唱したのか、中心的な事務分担はどなたがやられているのか、私は、この点について同時にお調べを願いたいと思い...全文を見る
○井上(一)委員 初めて同席をされた、設立をされる前だと。そうでしょう、準備の段階であなたはこれにかかわったのですよ。  いつごろで、どこでの会議だと御記憶していらっしゃいますか。
○井上(一)委員 さらに、あなた以外に人事院の職員が同席をされた、あるいはそこに居合わせた、そんなことはないでしょうか。
○井上(一)委員 野田参事官はお見えですか。  野田参事官にお尋ねをしますが、あなたは、いま私が指摘をしたこの団体は御承知なのかどうか。さらには、そういう団体の会合に御出席をされた事実があるのかないのか、この点についてもここで聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 それでは、ぜひ思い出していただくように、私の方から質問をしていきたいと思います。  五十七年の十一月ごろにこれは設立をされたということなんですが、あなたは当時広報室長さんであったのでしょうか。
○井上(一)委員 それで、さっき私が申し上げた三団体から捻出をしているその会費の状況は御存じですね。
○井上(一)委員 あなたも前審議官の服部局長と御一緒にこの団体とはかかわりのある場所に、あるいはかかわりのあることに、私の調べでは出てくるわけなんですよ。記憶がないと言われ、あるいは半年前だということであれば、まだ短い半年ぐらいのことですから、私は、十分記憶を思い出してほしい。そ...全文を見る
○井上(一)委員 これは近々の話なんですよ、局長。  あなたは、この親睦団体の会費、いわゆるそういうそれぞれの関係団体から出した会費、寄せ集めた会費を使う使い道についてまでかかわった、そういうことはないのですか。
○井上(一)委員 あなたは、ごく最近、関係するそれらの団体に、役員を含めた幹部職員の研修会場、研修場所利用をあなたから直接指示をなさった記憶はありませんか。
○井上(一)委員 役員研修に、ある温泉の高級ホテルを借り上げて、そしてそこで研修をする、そういう費用にこの会費を充当するというのですか、福利向上ですか、職員の福利厚生に使うあるいは親睦を深めるために使う、そういうことに使うために、あなたが一定の活動、助言をなされたというふうに私は...全文を見る
○井上(一)委員 私は、本当は一つ一つそういう固有名詞を挙げてあなたに記憶を呼び起こさせようという気は毛頭なかったのですよ。あなたはよく御存じだし、事実をおっしゃっていただける、こう思ったから質問をさせていただいたのだけれども、どうもそれが高級とは、と言う。じゃ、認識の問題ですか...全文を見る
○井上(一)委員 自分が出席したかしないかということまで調べなきゃわからないのか。  さらには、さっきから言っているように、人事関係法人協議会、正確な名前はもし一字や二字の間違いはあったとしても、関連三団体が寄って会費を出し合って、そしてそういう組織をつくっているということを知...全文を見る
○井上(一)委員 持ちたいということがあったことは知っているのだから、団体の名前も知っているのですよ。あなたはそういうことを言うから、本当に疑惑を持ちたくなるのですよ。
○井上(一)委員 それじゃ、私の方も正確な答弁を待って、続けて質問しましょう。だから、暫時私は質問を留保しましょう。すぐに調査をしてもらって、その上で質問を続けます。
○井上(一)委員 午前中の私の質問に対する答弁は後で受けたいと思います。  まず、自治省にお尋ねをいたします。  本来、地方自治の本旨についてはいろいろな解釈があることは事実なのです。私は、地方自治の根本は、国と地方の機能分担の問題はあるにしても、基本的に、地域の問題について...全文を見る
○井上(一)委員 ひとつ格段の御努力をいただいて、地方自治がきっちりと根づいていくように、今後ともの自治省の取り組みを私は心から期待をしていきたいと思います。  とりわけその中で問題になってくるのは、超過負担の解消の問題だと思うわけであります。これは古くて、かつ新しい問題である...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、これは要望にとどめておきたいと思うのですが、具体的な事例として、同じく大阪の豊中市の場合でございますけれども、市全域を見れば、指定要件、いわゆる人口急増市町村の指定要件に外れるわけなんです。しかし、市内を南と北に分けて考えれば、一方では減少に近づくが...全文を見る
○井上(一)委員 さらにもう一点、けさの報道で、自治省が自治体と協議を開始して地域経済の活性化計画を策定した、私は非常にいいことだと思うわけです。大いにこういう新しい発想で、どんどんと地域経済の活性化に自治省が乗り出してもらうこと、そしてよりよい実の実ることを期待するわけでありま...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、あとの自治省に対する質問は留保して、午前中の私の質問に対する人事院の答弁をここで受けて、さらに質問を続けていきたいと思います。
○井上(一)委員 それは朝にあなたははっきりと答弁をしなかった。結果的にかかわったことになり、結果的にその準備に参画したことになり、私が朝指摘したような事実がそこに明らかになったわけなんですね。  さらに、私が総理府に質問をしたその中で、私が申し上げておったように、会費、会議費...全文を見る
○井上(一)委員 尾崎朝夷さんというのは、これは人事院のたしか顧問ではなかったのでしょうか。
○井上(一)委員 それは、いま私が指摘した管理協会の会長も含めてですか。人事院の顧問、さらには尾崎さんが担当する役職すべてを、関連四団体の財団法人等も含めて役員を辞任されたのでしょうか。
○井上(一)委員 総裁に伺いますが、これはまあ国家公務員、顧問ね。国家公務員が関連の団体の長をしている。そしてその団体から、金額は七十五万ではありますけれども、そういう朝指摘した団体に吸い上げをしている。二十九日に一連の報道を見て、二十九日に辞表を提出した。総裁としてこのことだけ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、さらに私はお伺いをしていきます。  すでに報道等で、人事管理協会と人事院とが覚書を交わし、いわゆる教材売り上げ総額の一割を割り戻していく、そういういわばバックリベート、さらには幽霊的な架空の団体で、実質的には人事院の職員がそこで大方仕事をしている、そ...全文を見る
○井上(一)委員 その会長は、責任者はどなたなんですか。
○井上(一)委員 尾崎さんは、朝指摘をした四つの団体のどの団体の会長、管理協会だけですか。
○井上(一)委員 会長か理事長の違いであって、最高責任者として二つの団体の長であり、人事院の顧問であるわけなんです。  それで、これは従前三十年近く続けてきた任意団体の公務研修協議会から、これは管理協会が実質的に運営をしてきたわけですけれども、その仕事を新しく財団法人公務研修協...全文を見る
○井上(一)委員 管理協会がやられてきた仕事を引き継ぎ、さらに新しい分野へ仕事を探していく。ということは、従前の任意団体の仕事を引き継いでいくということは、それと並行してその任意団体の資産あるいは負債、いわゆる基本財産は当然引き継いでいくということに理解していいのでしょうか。
○井上(一)委員 それでは、前の任意団体の基本財産は引き継がなかった、こういうことですね。
○井上(一)委員 私は、ここに「KET」というのを持っているのです。これは管理局長、あなた御存じですね。これはいままでどこが出していたのですか。そして、これは何のために出されたのですか。
○井上(一)委員 聞いておりますとかそういうことじゃ——あなたはよく知っているんだから、だからいまあなたの言われた公務研修協議会というのは任意の、ことし、八三年の四月に発足した財団法人でない公務研修協議会が、たしか五十六年の秋だと私は思うのですが、これをつくって、いわゆる公務員の...全文を見る
○井上(一)委員 私は、ことしの三月までは任意団体の協議会でつくっていたのでしょうと言うのです。それは御存じなんですね。
○井上(一)委員 いま、財団法人公務研修協議会がつくられた後は、この仕事はその財団法人がやることになったのですね。
○井上(一)委員 さらに、財団法人公務研修協議会の予算書の中で一千万の特別会計繰入金収入が計上されているのですが、これは御存じですか。当然だと思いますね、私は人事院からの要求資料で発見をしているのですから。どうなんですか。
○井上(一)委員 いやいや、だから室長、その一千万はどこの特別会計なんですか。どこの特別会計から一千万が繰り出されているのですか。
○井上(一)委員 人事管理協会は、これも人事院の外郭団体ですから、この一千万はどの項目で支出を立てていますか。——いや、室長だよ。室長に答弁を……。
○井上(一)委員 じゃ委員長、待つわ。そんなもの質問続けられぬ。——
○井上(一)委員 局長、これは大変な問題なんですよ、後で間違いだから訂正しますという。だから朝から私はいままでいろいろと待ったわけなんです、あなたも慎重を期すということだから。これはやはりきょう委員会を終えなければいけないんだから。さっきから言うその笹川さんというのはいま違うので...全文を見る
○井上(一)委員 何を言っているのですか、あなた。人事院とそれから財団法人公務研修協議会と人事管理協会と覚書を交わしているでしょう、四半期にこれこれ渡すとか、補助金についてはどうするということは。
○井上(一)委員 「社団法人日本人事管理協会と財団法人公務研修協議会の連携協力に関する覚書」、これは局長、御存じないんですか。いや、知っているのかどうか。
○井上(一)委員 あなた、知っておりますってね、当然、あなたの名前が出ておるんじゃないか。そしてその中にちゃんと、この協会は公研協に対しての資金援助云々と、「特別会計に計上される助成金及び補助金の合計額に相当する額」と、ちゃんとあなたの名前で書いておるんじゃないの。決めているんで...全文を見る
○井上(一)委員 この一千万については金として渡してないんでしょう。
○井上(一)委員 そうなんですよ。金として渡すんじゃなく、鬼山車事局長及び小野理事長代行の給料にこれは充当するというのですか、人事管理協会の特別会計職員として雇用しているような非常に不自然なかっこうでこれは特別会計繰り出しというような、これは予算書——いわば公務研修協議会は幽霊的...全文を見る
○井上(一)委員 一千万の現金での繰り出しなのか、いま私が指摘したのが実情なのか、私の質問が終えるまでに実態を人事管理協会に尋ねてもらって、あるいは人事院はこういうものは全部承知していると私は思っているのですが、念のために尋ねてもらって結構です。  さらに、さっき指摘をした財団...全文を見る
○井上(一)委員 さらに公研協、いわゆる財団法人公務研修協議会が、人事管理協会が行っておったいわゆる倫理確立のそういう研修ですね、接遇研修等も含めてそれを引き継いだわけでありますけれども、このシート集あるいはその他の、いままで人事管理協会が行っていた手順、もっと極端なことを言えば...全文を見る
○井上(一)委員 私は、尾崎さんの出席要求をしておったのです。ところが、きょう尾崎さんがお見えにならない。いまお聞きすれば辞表を提出された、こういうことであります。これは日本加除出版が印刷をしたということを私の方は承知しております。この代表者は、指摘した四つの団体の中の理事をなさ...全文を見る
○井上(一)委員 それならなぜ協議会と書かないのですか、「審議室が指定する者」という。その覚書に対する取り決めを読んでいただけませんか。
○井上(一)委員 時間がないから……。  私はさっき、「審議室が指定する者」とはだれなのかと言ったら、あなたは公研協だと言ったのです。あなたはメモだと言っているけれども、「覚書に基づく取決め」、これは人事院事務総局管理局研修審議室長藤野さんの捺印されたりっぱな取り決めだと思うの...全文を見る
○井上(一)委員 全然答えになってない。私は、取り決めをされた藤野室長、この「者」ですね、あなたが、審議室が指定する人はだれなんですか、こう言っておるのです。
○井上(一)委員 それは従前ということは、任意のときのいわゆるこういう仕事をしていた人、代表者、こういうことですか。「者」というのは法人ですか、個人ですか。
○井上(一)委員 私は、人事院が非常に公平な国家公務員の範とすべき省であり、公務員の綱紀粛正はもとより、倫理向上に努力をしていらっしゃるというふうに、むしろ深い理解の上に敬意を表してきたわけでありますが、指摘をする一連のこの問題もどうも疑惑を持たざるを得ない。  これはもうまと...全文を見る
○井上(一)委員 総裁、いまの、報道がなされたことが残念だ、こういうことがある、事実無根であるかどうか云々という、あなたの考えは間違いだと私は思いますよ。報道がされたからよかったんじゃないか。報道がされなかったら、指摘をされなかったら、こういうことはわからないでしょう。私がここで...全文を見る
○井上(一)委員 さらに管理局長、あなたはこの一連の問題には一番深くかかわりを持っていると私は思っています。だから、いままで指摘した問題についてあなたのいまの心境、これからの取り組み、所見、ちょっと聞いておきましょう。
○井上(一)委員 残余の答弁並びに関連した私の質問は、後刻委員長に御相談をし、その上で引き続いて質問を続行したい。とりあえず留保して、ここで一応終えておきたいと思います。
07月08日第98回国会 衆議院 決算委員会 第9号
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○井上(一)委員 まず最初に私は、国道四百二十三号の延伸についてですが、この点については従前から建設省に強く要望いたしておるわけでありますけれども、百七十一号以北への延伸計画がどのようになっているのか、地方道整備とあわせて国道への昇格あるいは計画等について、まず一番最初に聞いてお...全文を見る
○井上(一)委員 この国道四百二十三号、これは前々から大阪北部、新御堂、ニュータウンを通して、さらには能勢、亀岡へと連係をしながら地域住民の交通体系を確立してほしい。その結果、新御堂については五十四年の四月一日、国道に昇格をして十分な手配をしていただいた。せっかくそのように手配を...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、昨日からの問題で人事院に幾つかの問題を提起してまいりました。もちろん、関連をして尋ねていきたいと思います。  朝日新聞の報道ですでに指摘をされているわけでありますけれども、国家公務員を休職扱いにして派遣するいわゆる設立援助休職制度、この運用がゆがめ...全文を見る
○井上(一)委員 いまの局長の御答弁、私は了解します。五十九年、さらには今後はそのような人材については安心して事業団の職員として受け入れられる、そういう体制、私は、まさにそうなければいけないし、そうあるべきだと思うのです。  それで私は、人事院は四十年から五十一年までに、たしか...全文を見る
○井上(一)委員 実は時間が余り……。本来人事院の関連はもうきのうで終えようということで予定をしておったのですが、的確な答弁をしないわけね。私が尋ねていることに的確に答えてほしい。人事院が休職対象者、いわゆるこの法を運用した休職対象者の実態はどうなのか。建設省の下水道事業団のこと...全文を見る
○井上(一)委員 人事院の対象者はどうなんですかと言っているのです。どういう状況なのか、そして今後どうするんだ。
○井上(一)委員 私は、実数だとか実態、今後人事院はどうするのですか。続けていくのですか。いまの建設省の都市局長のお話のように、やはりこれはその法に照らしてきっちりと整理をしていく、そういうお考えを持っているのか。人事院みずから正さなければいけないのですよ。そういうことなんです。
○井上(一)委員 人事院が地方公務員災害補償基金等に派遣をされておるわけですけれども、私は、人事院の実態は法また人事院規則に違反しているのではないか、こういうふうに思うのです。関連のある業務及び学術に関する研究指導の業務にのみ限っていると思うのです。これは時間がありませんから、そ...全文を見る
○井上(一)委員 局長、うそを言ったらだめなんだね。あなた、私はもうきのうからもっとまじめに答弁をし、もっと真剣に真実を答えてくれると思った。「財団法人公務研修協議会設立発起人会議事録」を私はここに持っていますよ。この中に、「基本財産については、今後とも関係方面の協力により毎年度...全文を見る
○井上(一)委員 あなた笹川さんですか、藤野さん。あなた、笹川さんなの。
○井上(一)委員 私は笹川さんに聞いたんでしょう、笹川さんに。
○井上(一)委員 総裁、後でまた総裁にはいろいろ伺いますが、私はこれは大変なことだと思うのですね。五百万円を公務研修協議会に寄附したというのは加除出版だと書いておるね。加除出版も認めているわけです。きのうから言っているように、財団法人公務研修協議会をつくって、基本財産六百万捻出や...全文を見る
○井上(一)委員 総裁、さらに突っ込んでお聞きするようでございますが、常識的に考えて、作為されたものである、擬装の感が強いということであります。そういうことも含めて、これは徹底究明をするということを約束してくれますね。
○井上(一)委員 さらにこの問題については——服部局長、総裁にこそこそ言わぬでも、ちゃんと答弁をあなたがしたらいいんだよ、あなたが全部知っておるのだから。この議事録だってあなたは知っているのでしょう。そういうことをこそこそ耳打ちする、そういう必要がいまありますか。  さらに総裁...全文を見る
○井上(一)委員 総裁、私はきのうは、いわゆる管理協会から公務研修協議会に一千万円の支出をしているという予算上の問題点についても指摘をしました。時間がないので重複は避けますが、これはもう明らかに人事院のだれかが仕組んだ、意図した一連の問題だと私は思っています。人事院がどうしてこう...全文を見る
○井上(一)委員 念を押すようで恐縮ですが、いままでに指摘された問題、そしてそれに素早く対応されたいわゆる割り戻し金の問題だとか不法占拠だとかということは事実として率直に改められた、こいうことですか。
○井上(一)委員 あと三十分ほどしか持ち時間がありませんが、事実だから五月二十四日の覚書に対する取り決めを七月一日に訂正したわけです。これは私が指摘をしなくてもそちらの方でわかっているのですが、事実でなければそういう必要はないわけなんです。きのうちゃんと管理局長も一割の編集費の問...全文を見る
○井上(一)委員 総裁、個人の税金の関係があって各省庁云々なんて言われていますけれども、人事院は今回は審議室が絡んでいるわけなんですよ。個人の問題だという受けとめ方はできない。それぞれの個人が個人の問題として作用した、そういう問題だとは受けとめてない。おわかりですか。審議室がそこ...全文を見る
○井上(一)委員 この問題についてはまだいろいろと私は指摘をしたいわけですけれども、きょうは建設省関係の質問を予定をしておりまして、限られた時間です。ただ、さっきの六百万の問題についてもう一度ここできっちりとはっきりして私に報告をいただく。さらには尾崎さんに対して徹底した真相究明...全文を見る
○井上(一)委員 議事録には「寄附された六百万円」と書いてありますよ。寄附するじゃなく、「寄附された六百万円」です。あなたは設立発起人会のメンバー、協議会の設立者の名簿にも入っている。それではお尋ねをします。その六百万円はどういう形であなたは確認をしているのですか。どこの口座とか...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、ただ六百万円寄附したいという申し入れがあったわけですね。だから、寄附をした、寄附をされた六百万円をその基本財産として指定したいということで、その寄附されたことは確認しているのか、確認されていないのか。その点だけ聞いておきましょう。
○井上(一)委員 わかりました。確認をせずに署名をした、こういうことですね。ところがここでは「寄附された六百万円」となっている。もう一言再度確認しておきます。確認はされたのかされてないのか。寄附をした行為、それをあなたは通帳で見たのか現金で見たのか。あるいは何らかの形で受取で見た...全文を見る
○井上(一)委員 わかりました。本人は寄附をしたというふうに言われたけれども、その物的証拠等については、自分は確認をしていない、そういうふうに受けとめたということですね。よろしいですね。
○井上(一)委員 この問題はさらに続けて今後追及していくということで、総裁にも私は徹底究明を強く申し上げておきたい。そして御報告をいただきたいと思います。  さて、建設省にかかわる問題ですが、きょうは住宅公団に御出席をいただいていますね。  公団住宅の家賃再値上げ問題に関して...全文を見る
○井上(一)委員 お答えの中では、現行の家賃が空き家住宅の家賃よりも高くない。もし高いような場合には、これは是正をしますか。是正をするというのは、安い方を引き上げるのではなくして、高いものを下げますか。
○井上(一)委員 当然だと思いますね。社会常識で考えても、古くから入っている方より、ちゃんときれいに新しく改装し、修繕を施して整備をされた空き家募集の家賃が低いということになると、従前から入っていらっしゃった方に対しては納得がいただけないわけでありますから、いま私が指摘したように...全文を見る
○井上(一)委員 わかりました。  さらに私は、単純な面積等だけの条件ということでなく、いろいろな状況の条件も加味してほしいということを要望しておきました。  二点目に、こうした矛盾というのでしょうか、その原因がどこにあったのであろうか、こういうことなんです。むしろそのことは...全文を見る
○井上(一)委員 私は、公営限度額方式というものは、これは公団家賃に準用することは間違いである。そのことがさらに、先ほど申し上げた両院の公団の家賃値上げに関する要望事項の中の一つとして、三項ですけれども、「公団は、今後の家賃の改定について、適切な手続きに基づく必要なルール作りを行...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、その要望事項の中に四点目として、居住性の向上を図るために、入居者と日常的に意思の疎通を図って、基準を定めて、修繕、環境改善を促進する、値上げ増収分については極力修繕等の促進に使用する、こういうことがうたわれているわけです。このことについて、この基準をこれ...全文を見る
○井上(一)委員 五十三年度の家賃値上げから年間二百億円ぐらいの増収が見込まれていると承知しているのです。五年間で一千億。その一千億が居住者の環境整備、いわゆる修繕費にどれくらい充当されたのか、聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 後で見ていただきますけれども、私はここに修繕を施されていない劣悪な状態の中で住まいをされている古い居住者の写真を持っているわけなのです。いま修繕費に使われた額が示されたわけですけれども、基準が明確でないということが一つあったわけです。これは早急にということですか...全文を見る
○井上(一)委員 内部基準というか内部だけで持っている基準、それは国会のこの要望から考えても十分でないわけなのですから、これは速やかに居住者と意思の疎通を図って十分な手当てをしていただきたいと私はむしろお願いをしておきます。
○井上(一)委員 さらに、いわゆる値上げに際しては激変緩和の措置を講ずる、特別措置を講じて特段の配慮を行いなさいということが一項目入っているわけなのです。これは現在の不況の中で国民の経済状況というのは、団地居住者の生活実態については、具体的に私が申し上げなくても、すでに公団の調査...全文を見る
○井上(一)委員 公団の調査の中では五〇%を超えていないということですけれども、実態は私が指摘したように五〇%をもう超えているのですよ。だから調べ方にもよるでしょう。五〇%を超えたから配慮する、いや超えないからそのままということでなく、居住者にとっては今回の家賃値上げ、非常に厳し...全文を見る
○井上(一)委員 公団は十分配慮したつもりだということですけれども、さっきから言うように、逆転不均衡が生じているんですよということも指摘をしたわけです。これ以上私も時間がないので、公団には格段の、居住者の意思を尊重しながら、十分意思疎通を図りながら今後の取り組みをお願いしておきた...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、ひとつ格段の御努力をお願いをしておきます。  さらに質問を続ける予定でありましたが、与えられた時間が参りましたので、私は一応これで質問を終えます。
09月29日第100回国会 衆議院 決算委員会 第1号
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○井上(一)委員 まず、私は、昨年の七月七日の当委員会で、外国産の種牡馬の購買に関する具体的な疑惑について指摘をしました。その指摘をした問題、さらには、競馬会に対して私が指摘をした購入馬以外に対する疑惑解明の努力をするように、農水大臣もしかと真相、事実関係を明らかにすると約束をさ...全文を見る
○井上(一)委員 いま御報告がありました。事実、私が指摘したようにハンザダンサー以外にも、とりわけ五十六年度の三頭についてもそれぞれ相当額の金額を仲介業者が取得している。このことは契約にももちろん反するわけでありますし、その調査事実にそれぞれの商社は否定をしている、こういうことで...全文を見る
○井上(一)委員 競馬会は返還請求をする。しかし、藤井治商事については否定をしているわけであります。当初から、ハンザダンサーのときから否定しながら返還した経緯があるわけですけれども、競馬会自身は債務不履行で返還請求をする、そのことは強い対応を意味すると思いますが、法的措置をも含め...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、今回の調査に要した費用の負担の問題、さらには手数料として、総額で支払っていますから中間搾取したものも競馬会は手数料として支払っているわけなんですね。そのことも含めて返還請求の対象に入るのだという理解をしてよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 大蔵省、国税関係はお見えですか。——それじゃ、国税関係は後にします。  さらに、私は、このようなずさんな購入の方法については強く指摘をし、これにかわるべき購入方法を一日も早く検討すべきである、そのことについては競馬会としてはどのような結論に達したのか、お聞きを...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、この報告を受けて競馬会はどのように対応をしていくのか、このことも聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 この問題が指摘されてから、実質的には種牡馬の購入については予算が凍結されているわけであります。そのことは、よろしくない商社の取り組みが生産者に対して多大の迷惑をかけた、こういうことなんです。私は、やはり真相、事実関係を明らかにすると同時に、そのことは今回いまの報...全文を見る
○井上(一)委員 きょうの時点を一つの時点ととらえて、年内購入、年度内購入は可能でありますか。
○井上(一)委員 疑惑は疑惑、その解明をされたのだ。購入については、やはり生産者が待ち望んでいるという実情は十分深く認識されて、ぜひ間に合うように購入に踏み切るべきだ、再度重ねて競馬会の姿勢を問うておきたいと思います。
○井上(一)委員 国税庁は入りましたか。−さっき競馬会から報告があったのです。要約をすると、藤井治商事、野沢組で外国産種牡馬の購入に絡んで不当な中間搾取が行われておったという事実関係が明らかになり、総額でハンザダンサーを含めて二億五千七百八十九万、すでにハンザダンサーの分について...全文を見る
○井上(一)委員 守秘義務、私は非常に適切な答弁だとは思います。しかし、いま競馬会から報告があったように、一億七千万余りの多額な金額が両社に配分されているというこの調査報告は、ひとつ国税庁としては強く受けとめて十分な対応をしてもらわなければいけない、このように思います。  そこ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、今度は農水大臣にこの問題について締めくくって質問をしておきます。  いまお聞きのように、これは前田澤農水大臣のときに私が指摘をしたわけです。そして大臣は、調査をさせるという約束をされたわけです。そして、それを競馬会が調査をしたわけです。そしていま報告...全文を見る
○井上(一)委員 どうも大臣、大まかにそうお答えをされたわけですけれども、競馬会の取り組み、措置を含めて強い決意でやる、僕はそれはそれなりに結構だと思うんですよ。さらに、本年度内の種牡馬の購入に踏み切る、このことについて大臣の見解、そのとおりだあるいはそれに努力するのだと大臣がお...全文を見る
○井上(一)委員 競馬会の種牡馬購入については、年内に種牡馬がちゃんと購入できるように農水省も大臣も私は格段の協力をお願いしておきたいと思います。競馬会については一応これできょうは質問を終えます。  続いて、外務省は出席をいただいていますね。実は、わが国が参議院選挙のさなかに、...全文を見る
○井上(一)委員 ポナペの現状についてはどういう認識に立っていますか。
○井上(一)委員 ポナペの島民の生活、いわゆる民情についてはどのような認識に立っていますか。
○井上(一)委員 山下参事官も現地からの十分連絡が、情報が得られないわけですよ。外務省自身はまさにこれはそこに目を向けてない、こういうことだと私は思います。  私の方から、これは引用さしていただくわけじゃありませんが、毎日新聞の社会部の大野記者が「ミクロネシアの完全独立」という...全文を見る
○井上(一)委員 実はこのような実情をつぶさに見てこられた人たちもいらっしゃるわけでありまして、植民地の中で苦しめられてきた島民、さらにはいまも補助金型植民地運営方針というのですか、補助金で何とか補助金を出す側のサイドに立った島民の意識構成をしていこうという、そういう形では真の親...全文を見る
○井上(一)委員 何を言いたいのか、あなたは。何を言いたいのかわからぬわけよ。人権外交は推し進めなければいけない、そのことなんです。ところが、個人云々とかあるいは特定の国云々。私は内政干渉というようなことは決してあなたに話をしていない。むしろ内政干渉はしてはいけないと言っているわ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、このことについてはまた次回の委員会に後の報告を求めて、きょうはその問題は一応これで終えておきます。実情がはっきりすれば、その時点でまた報告をいただいて、それに対する外務省の対応を聞いていきたい、こういうふうに思います。  それでは、農水大臣に逐次聞い...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、実はこの協定を結ばれて、アメリカのブロック農務長官が、きょうは米国農業と市民にとってハッピーな日だ、そういう表現で喜んでいるわけなんですよ。穀物協定を仲立ちにして、いわば胃袋を仲立ちにして東西の共存だ、こういうふうに思うわけです。この協定を農林大臣はどのよ...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっと大臣、お粗末だよね。局長、あなた書いたやっとかそんなものを渡すから大臣がまごつくわけよ。きょうは大臣、やはり本当の政治家として思っていることを——僕の質問の趣旨わかりますか。(金子国務大臣「余りよく聞こえていない」と呼ぶ)それじゃ、もう一度繰り返しましょ...全文を見る
○井上(一)委員 いや、それは非常に素直でよろしいですよ。大国のやっていることはわからぬ、何をやっておるのやらわからぬ、ほんまにそうだと思うのです。ひょっとしてアメリカもソ連も身勝手かもわからぬ。その谷間にわが国が落ち込んでしまっているというか、押しつぶされているかもわからない。...全文を見る
○井上(一)委員 では、事後報告ですね。そうでしょう。
○井上(一)委員 大臣、そうなんですよ、アメリカという国は身勝手なんですよ、うなずいていらしゃって、本当に大臣素直に——僕は大国アメリカの身勝手なものだと思う。ある論評に、アメリカの農民に対する深刻な内政問題に対処するため、いわゆる対ソ対決路線だけではどうしても律し切れないものが...全文を見る
○井上(一)委員 今回の米ソ長期穀物協定、アメリカは、あなたのいわゆる頭越しで事後承認、何の事前の連絡もない。大国のそういう協定に踏み切った身勝手な行動、そういうことに対してなんです。
○井上(一)委員 それでは、大臣、中近東の諸国は石油を武器として使った、そういうときがあります。それと同じように、アメリカも、ソ連がアフガンに侵攻した、それによって経済制裁を与えた、あるいはポーランドの問題によって経済制裁を与えた。七五年、八〇年、八一年、八二年は一年間の協定しか...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私が聞きたいのは、穀物を武器にして経済制裁をした、それは効果があったと思うのか、失敗だったと思うのか、こういうふうに聞いているわけです。  ちょっと理解を深めてもらうために少し言うと、効果があったと思うのと失敗だったという両面があると思う。二つに意見が分...全文を見る
○井上(一)委員 私は、他国を飢えさせる、いわゆる食糧で締めていくというそういうことはよくないことだ、基本的には。そういうことによって政治的に従わせようとすることは、さらに道義的な面からとらえてやるべきではない。もっと端的なことを言えば、食糧を兵器として使うべきではない、僕はこう...全文を見る
○井上(一)委員 いまよく読まれているカッパ・ブックスという本があるのです。その中で「十年後」という本、僕はちょっと抜粋してきたのだけれども、この中で「孤立化する日本の危機」というところで、「日本を屈服させるもう一つの手段は「食糧」である。アメリカは、食糧の値上げか輸出制限をする...全文を見る
○井上(一)委員 私は、その中身について大臣に聞いているのじゃなくて、当時としてはオイルショックで、輸入に頼っている日本の現在の食糧事情の中で、安定というものは長期には保障されてないと思うのです。大臣は、食糧は武器になる、あるいは戦略物資だとカッパ・ブックスにも書いてあるわけです...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、大臣、七三年六月に、これはニクソン政権時代ですが、アメリカはインフレ対策と称して大豆等の輸出を停止したのですよ、御承知だと思いますが。同盟国とも言われております友好国であるわが国に対して、まさかこんなことはすまいと思っていたわけですが、やったわけです。御...全文を見る
○井上(一)委員 私は、軍備を増強してわが国の安全保障に備える考え方、このことには反対だ。それよりもむしろ食糧の安全保障確保に重点を置かなければならない。このことが非常におろそかになっているのではないか、取り組みが非常におくれているのではないか。  有名な言葉の引用として、フラ...全文を見る
○井上(一)委員 この「八〇年代の農政の基本方向」の中で、需要と生産の比較、穀物の自給率は五十三年度三四%なんですよ。大豆は五%。先進国ではわが国は最低の自給率。最下位ですよ。さらに、昭和六十五年度には自給率を三〇%に下げる。ここに書いているのです、六十五年度三〇%。わが国の食糧...全文を見る
○井上(一)委員 いや、私は個々の問題——確かに大豆は五%から六十五年度では八%だと、飼料の自給率を二九から三五に上げようと、しかし、食用プラ又飼料用を含めた穀物自給率というのは三四から三〇に下がるわけだ。だから、私の言っておるのは、三四から三〇に下げて、それで食糧の安定確保がで...全文を見る
○井上(一)委員 午前中に私は自給率の問題について指摘をし、そのことについては一私の質問の趣旨は十分理解できたと思います。  食糧供給に不測の事態が生ずる場合には種々の要因があるわけです。国内的な要因、国際的な要風、農林省として国際的な要因にどのようなことを考えているのか、この...全文を見る
○井上(一)委員 いま言われた、さらには輸出国の港湾における交通途絶だとか国際紛争、輸出国の不作、不況、そういうものが考えられるという。それでは、わが国の食糧の安全保障について、そういうことも踏まえた中で平素からどのような備えをしておかなければならないか。これはもう残された時間が...全文を見る
○井上(一)委員 いろいろ取り組みはしているということですが、農業生産の担い手の育成ということもここで指摘されているわけなんですね。  それじゃ、農業就業人口が十年前と現在とではどう変わってきたか、変わっているのか、このことについて聞いておきます。
○井上(一)委員 農家の子弟で新規学卒の農業就業者、昭和四十年から五十七年の推移、これはどうなっておりますか。
○井上(一)委員 ここ十年で農業に対する生産の担い手が非常に数少なくなっておる、こういうことです。いまの数字からいけば、百人のうちで三人くらいになるんではないかと思うのですね。それはひとつそういう事実だから……。  もう一点、優良農地の問題についても、いまはどんどんと宅地化され...全文を見る
○井上(一)委員 私は、日本の国情から考えて、食糧を輸入することはやむを得ない。決して、輸入をしてはいけない、そういうことは言えないと思うのです。しかし、安定的な輸入の確保を図る必要がある、こういうことなんです。現在の供給は一口に言ってあちら任せの感がするのではないか、これは大臣...全文を見る
○井上(一)委員 いま日本は、大豆、トウモロコシ、ほとんどアメリカから輸入しているわけです。九九%以上輸入をしているわけです。いまも指摘したように、熱波等の理由で、アメリカ側に依存する大豆の値上がりは逆にわが国の消費者にはね返ってくるわけです。大豆油だとか、納豆だとか、豆腐だとか...全文を見る
○井上(一)委員 御努力をなさっていらっしゃるということについては、私もそれなりの理解はしますけれども、輸入に頼るわが国の食糧事情、とりわけアメリカのそのような高騰する傾向、そういうものをきっちりと踏まえた中で善処していくべきである、そういうことを強く私は申し上げておきたいと思う...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、朝からの質疑で具体的な問題を提起してきたけれども、あなたはお人がいいというか、アメリカに信頼をそれは私だってそうしたい。そういう気持ちを持ちたい、友好国であるのだから。それはそうありたい、こう思いますよ。しかし、さっきも言った七三年の六月アメリカは日本に対...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、十年前の話で、わが国の大豆の輸入をアメリカがとめたという事実を朝から討議してきたわけなんですね。いま、ものの半日もたたない間に、いや友好国だから信頼している、そんなことは無責任な答弁だと私は思いますよ。過去にこういうことがある、だから心配する面もわかる、そ...全文を見る
○井上(一)委員 漁獲割り当ての問題については少し後で尋ねます。  具体的な問題に入りますが、ことし三月十日に米国の方は二百海里経済水域を宣言しましたね。これまたまことに身勝手な措置だ。海洋法条約の趣旨に一見沿ったもののように見られますが、アメリカ自身は条約本体の署名を拒否して...全文を見る
○井上(一)委員 この排他的な経済水域宣言、これはいろいろ問題があろうと思うのですよ。報じられるところによれば、この経済水域宣言に伴って、米国水域における外国によるすべての漁業活動を八七年までに禁止するというスチーブンスの法案が議会に提出されたと報じられているわけです。この法案の...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては十分外務省と連絡をして、その法案が通過し実現するようなことのないような手だてはしていらっしゃいますね。
○井上(一)委員 努力するつもりなのか、すでに外務省との交渉にそういうパイプは通したのか、その点です。
○井上(一)委員 法案の審議云々じゃないのですよ。時間の関係上、私の聞いているのに的確に答えてほしいと思うのですよ。この問題で農水省は外務省とのコンタクトはとっていますかと聞いているのです。
○井上(一)委員 アメリカのこのような措置に追随して、インドネシアは二百海里水域内で操業する外国漁船から入漁料を徴収しようという報道があったわけですね。日本漁船への影響あるいは対応措置はどうなされたのか、どういう影響があったのか、これについて聞いておきます。
○井上(一)委員 やはりインドネシアは今回アメリカのとった経済水域の設定に追随したのではないだろうか。経済水域を侵犯するすべての外国船舶に厳罰を科すという法案が提出されたというふうにも私は聞いているわけなんですよ。そういう審議状況あるいはそれに対する対応、あるいはさらに、インドネ...全文を見る
○井上(一)委員 どうもきっちりした答弁が返ってこないわけなんです、大臣。  アメリカの今回の経済水域宣言というのは、明らかにいわゆる魚以外に鉱物資源まで独占をする、そういうことを当初から言っているわけです。あなたも理解しておるわけです。従前の二百海里水域の問題とは一緒くたにし...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問に対して、私は大臣にと言ったのですけれども、ほかが出てくるから……。答えられる者が出席するまで、私は質問を留保します。
○井上(一)委員 大臣、質問はずっと続けたいわけなんです。私は、答えは別に間違ってないと思うのですよ、立場でね。  アメリカが今度経済水域宣言したのは鉱物資源も含めての一定の水域宣言なんです。そのことについては——泳いでいる魚については、漁獲の問題については答弁がなされているわ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣の認識も、私の指摘している水産庁の渡邉長官とまだ同じ域なんです。  いま官房長から私の方に申し入れがありました。この問題については次回の委員会で、きょうは答弁ができないということだから——それはそうでしょう、答弁ができない、大臣だって決して、いまのも答弁と...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、私の残余の質問は、とりわけこの水産関係の食糧供給安定政策については、次回に譲ります。  それで、きょうの質問は一応これで終えます。
10月06日第100回国会 衆議院 決算委員会 第2号
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○井上(一)委員 秋たけなわ、文化を叫ぶきょうこのごろです。文化の日が近づくにつれて文化論が台頭してくるわけですけれども、私は、まず最初に、国際理解を深める、そういう意味では国際文化交流のさらなる一層の努力がいま必要ではないだろうか、こういうふうに思うわけです。文部省としての取り...全文を見る
○井上(一)委員 たまたま好ましくない事態を思い起こすわけではありませんけれども、去年のいまごろは文化庁での不祥事があったわけであります。そういう当時の佐野長官、現事務次官は、もちろん職員の意識変革も大事であるし、さらには、行革の精神というのですか、真の行革といいますか、そういう...全文を見る
○井上(一)委員 私は、やはり文部省が一定のビジョンを掲げていくべきである、こういうふうに思います。外務省は「広報文化活動の進め方について」という一定の方針というか方向だけはちゃんときっちりしているわけなんです。どうして文部省はそういうことを打ち出されていないのか。さらには、こう...全文を見る
○井上(一)委員 では、具体的に外務省と連携プレーをして、こういうことを実現したとか、こういうことに取り組んでいるという一例を何か挙げてください。
○井上(一)委員 ありきたりな答弁では、日本語の普及、そんなことでは困るわけです。  では、去年フランスのミッテラン大統領が日本に来られて、鈴木総理との文化交流の約束の中で具体的な事例を話されたわけですが、そのことは御存じでしょう。そして、文部省はそのことについてどういう取り組...全文を見る
○井上(一)委員 一国の総理、一国の大統領が話し合った中で、日仏文化会館の建設が決まっているのですよ。これは外務省の所管だという狭い認識で国際文化交流なんて推進できませんよ。御存じないというからあえて私の方から……。  外務省がどのようにこのプランをいま進めているのか、あるいは...全文を見る
○井上(一)委員 日仏会館は。
○井上(一)委員 わが国における外国の文化活動センターの建設、さらには外国におけるわが国の文化活動センターの建設、これは両者相まっていかなければいけないわけですけれども、少なくとも一国の総理、一国の大統領が約束をしたことは予算云々の問題ではない。そういうことが国際交流の大きな礎に...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、アルゼンチンの日本人会が建設を進めている文化会館。アルゼンチンの経済情勢が超インフレで資金不足に陥っている、こういう報道がなされたわけです。これは大変なことだとは思いますし、現状がどうで、この文化会館建設に対する支援の取り組みがどうなっているのか、いわば...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、アルゼンチンの文化会館について後で少し当を得た答弁をしてください。  これは私は常々、すべては人間の行動によってつくり出されるものでございますから、文化交流ももちろん人間が主軸になってやっていかなければならないし、そうあるべきだ。そういう中ではどうし...全文を見る
○井上(一)委員 文部省は私の質問に対してそれだけしか答えられませんか。
○井上(一)委員 ここで、大臣に私は尋ねたいと思います。  いま、それぞれの外務、文部の事務担当の人が、私の質問に対して答えてくれました。要。はやはり、心が通じる、そういう社会をつくるために、そしてそういう社会から生まれる文化を大事にしていかなければいかぬ、こういうことなんです...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、それでもちろん予算の伴うものが大半なわけです。しかし、予算を伴わずして日本が世界各国との文化交流を深めていく、そういう意味では外務省の「我が国の広報文化活動の進め方について」にも指摘がされており、牛尾さんが提起している名誉文化大使、これは文部省が直接お決め...全文を見る
○井上(一)委員 文部大臣、それじゃ重ねてお聞きしましょう。  さっき私と事務担当の人たちとの質疑の中での国際文化交流についての大臣の認識をお尋ねいたしました。そして、歴史的な流れの中でのわが国の立ちおくれというのでしょうか、そういうことについても御認識を持っていただいておりま...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がないので、私は、事務当局というか事務レベルでの質疑は昼からひとつ大いにやっていきたい。午後大臣がいらっしゃらなくてもそれは続けたい。  大臣に、最後に一つ聞いておきたいと思うのです。いま世の中は、金があり物があり経済的に恵まれている。そういう中で何か...全文を見る
○井上(一)委員 時間がないので、教育論あるいは人間に対する一つの評価、人間性、いろいろなことで文部大臣と議論はしたいのですが、私の考えていることも理解していただけた。それで、もう一点だけ……。  成績が物を言う、そういうことが受験戦争を引き起こしてくると思うのですよ。一回だけ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、午前中に引き続いて文部省にお尋ねをしていきたいと思います。  過大規模校の分離の促進については、文部省も鋭意御努力をいただいて、その改善策に取り組んでいただいていることについて、私は評価をしたいと思いますし、なおまた今日の時点ですべてが過大規模枝分離に向...全文を見る
○井上(一)委員 小中学校義務教育における過大規模校の解消策、今後も鋭意御努力をいただいて、その解消に努めていただきたいと思うわけです。  私は、さらに高等学校における過大規模校も相当数あるわけなんです。高等学校における過大規模校の現状、そういうものについては文部省は十二分に把...全文を見る
○井上(一)委員 具体的な例を挙げて少し認識をいただきたいと思うのですけれども、大阪の高槻市、ここは人口急増都市指定自治体であったわけでありますが、大阪府下では随一の生徒急増地域であります。五十八年の春の中学卒業者数に比べ、六十三年のピーク時には在籍者数で千五百九人がふえる。そう...全文を見る
○井上(一)委員 本来、教育を受ける機会の均等というものが広く叫ばれているわけでありますし、私は午前中も申し上げたように、成績が物を言うそういう社会というのですか、そういう評価ではなく、やはりがんばる子供たち、一生懸命に努力をする子供たち、そういう子供たちの希望をくじかすことのな...全文を見る
○井上(一)委員 続いて、私は、医療保険制度の改革に向かっての厚生省の取り組みの過ちを指摘しながら、質疑をいたしたいと思います。  厚生省は、医療保険における給付の見直し、御承知のように、医療保険本人の給付割合の改定――改悪です。一定の厚生省なりの、まだ案として提起をされたわけ...全文を見る
○井上(一)委員 中長期展望の中で経済成長を上回る医療費の増、私は、そういう数字的な視点で医療行政をとらえてはいけないということを特に申し上げたいわけです。それは、景気の問題が左右して、そのことによって患者負担が増大していく、不況になれば不況になるほどさらに患者負担は増大していく...全文を見る
○井上(一)委員 厚生省はこれで結構です、  それでは続いて、私は、筑波研究学園都市の問題についてお尋ねをしておきたいと思うのです。  この学園都市構想は、鳴り物入りというのですか、ロマンを含めて非常に大きな構想を打ち立てられたわけです。大体、町づくりというものは、どうして町...全文を見る
○井上(一)委員 ことしの六月にある程度の施設が完備をされたということですね。やはり町づくりの常識的なあり方というものについての一つの考え方、取り組み方、中心部が草むらのままの状態であったとか、そういうことはちょっとおかしい。やはり中心部から町は外に広がっていくわけですから、なぜ...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、私が承知していることを少し申し上げておきましょう。  いろいろ問題はあるわけですが、学園センタービルの総工費はどれくらいで、その建設資金はどういうところから資金手当てをされたのか。それから、地元自治体との、音楽ホールの問題がいま出ましたけれども、建物...全文を見る
○井上(一)委員 いま私は、月二十三万を年間と言ったわけですね。これは月二十三万、年間二百七十五万、どっちにしても微々たる金で借りて、あなたが言われるように、じゃ、どれだけ資本が投下されて、そしてその資金手当てはどういう資金が手当てをされたのか。そして、どれだけの費用がそこに投じ...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、住宅・都市整備公団さん、結構でございます。ありがとうございました。  続いて、私は前回の当委員会で質問が留保された、いや、むしろお答えがいただけなかったので、きょう引き続いて質問を続けます。  水産庁、お見えでしょうか。――せんだって、私は、アメリ...全文を見る
○井上(一)委員 水産庁長官、ちょっと念のためにお尋ねしますが、やはりどうも認識をしっかりとお互いにしなければいけないので、経済水域と漁業水域との基本的な違いというのはどうとらえていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 アメリカのエコノミックゾーンの設定は、どういう理由でどんな思惑でアメリカは設定をしたか宣言をしたか、水産庁はどういうふうに受けとめていますか。
○井上(一)委員 何かわかったようなわからぬような非常にややこしいことですね。  では、領海というのはどういう位置づけをされますか。
○井上(一)委員 それでは、漁業水域は。
○井上(一)委員 それでは、経済水域は。
○井上(一)委員 それでは、漁業水域と経済水域との権利関係の違いは。
○井上(一)委員 こんなことで時間をとろうとは思っていなかったのですが、確かに領海は領土並みなんですね。主権の及ぶ範囲なんですよ。それは経済の面だけではなく、犯罪も含めてすべての主権がそこに及ぶわけです。漁業水域というのは管轄権なんですよ。漁業資源に対する管轄権、それは国内法で入...全文を見る
○井上(一)委員 私は、後で行革の委員会で質疑があるので、残余については留保して、次回の委員会でぜひ質問を続けます。  それじゃ、いまエコノミックゾーンが国際社会において海洋秩序として定着しているとあなた方は考えられるのか、定着していないと考えられるのか、これはどうですか。
○井上(一)委員 それじゃ、わが国はどうするんだ。世の中がそういう定着の動きであるなら、わが国はそれに対してどう対応していくのか。
○井上(一)委員 大国意識まる出しのそういう国際秩序をつくり出していこうというアメリカの取り組みは、私は頑として納得が得られないと思うし、農水省が時の流れだなんということでこのままに乗せられていくということなら、農水の仕事なんてそれなら要らぬですよ。だから、穀物にしても魚にしても...全文を見る
10月06日第100回国会 衆議院 行政改革に関する特別委員会 第9号
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○井上(一)委員 むだのない行政、国民のための効果ある行政を推し進めていく、これはまさに行政改革の中心的課題であるわけであります。経済不況の長引く中で国家財政が逼迫する。そういう中で、歳入欠陥さらには歳入捻出の一つの議論として、石油税の引き上げ問題がいま持ち上がっているわけであり...全文を見る
○井上(一)委員 わが国のエネルギー資源の長期安定供給を確保していくということは、まさにいま大きな課題であります。そういう意味で、石油探鉱開発等も含めて、いまいろいろなプロジェクトが各地に繰り広げられているわけでありますけれども、ここで基本的な問題として、石特会計はどういうふうに...全文を見る
○井上(一)委員 冒頭に申し上げたように、むだのない行政、国民に効率ある行政、これは行政改革の本質であります。私は、石特会計の歳出構造に大きなからくりがあるのではないか、そういうことを踏まえて、非常に理解に苦しむ面がたくさんありますので、ひとつ具体的な事例としてお聞きをいたしてま...全文を見る
○井上(一)委員 いまお答えがあったように、五十三年の三月に経団連を通しての協力要請があったわけです。最初はファームアウト方式での経済協力だったのです。ところが、二年後の五十五年三月資金供与方式にこれは変わったわけです。その理由は何なのか、そして資金供与方式とファームアウトのデメ...全文を見る
○井上(一)委員 私は日の丸原油をどうしても長期安定確保したいというわが国の焦りあるいは強烈なカナダ側の売り込みというのでしょうか、アプローチ、そのことはそれなりに理解をするわけですけれども、なぜ資金供与方式にしたのか、十分な担保がそこに確保されていたのかどうか、そういうことにも...全文を見る
○井上(一)委員 さっきドーム・ペトロリアムはカナダで一番優秀な大きな石油会社だというお答えがあったように思うのです。一九七九年資金援助の話し合いがあったとき、そのカナダにおける石油開発会社の一日当たりの生産高、いわゆる産油量の一番大きな規模の会社であったのかどうか、あるいはドー...全文を見る
○井上(一)委員 私の調べでは、七九年話し合いがあった当時第十九位、決して大きい企業だとは位置づけられないわけです。そのような順位の、いわばどちらかといえば低いランクの企業なんです。そこに援助協力の話し合いが成立した。  それじゃ、ドーム・カナダ社はいっ設立をされたのでしょうか...全文を見る
○井上(一)委員 ドーム・カナダ社はいま言う一九五八年のラルタの系列というのか、そういう会社を――冬眠会社であったのかどうか、そこも私は指摘をしたいのですよ。その会社がどういう流れの中で生まれてきたか、私が調べた範囲というよりも、むしろ一九八一年のアメリカのSECを通したドーム・...全文を見る
○井上(一)委員 私は三社契約の是非を問題にしているのではない。三社契約をした時点とドーム・カナダ社が設立をされた時点。いまおっしゃるように、これにも、一九八一年三月に設立をされた、このドーム社はボーフォート海の鉱区で探鉱業務を引き受けてやる企業である、ドーム石油は三年間の協定を...全文を見る
○井上(一)委員 それでは現在のドーム・カナダ社の経常状況はどうなんでしょうか。
○井上(一)委員 いまお答えがあったように、この経営状況はまさに赤字経営で、自転車操業という言葉がありますが、支払いを延期し延期し、まさにこの会社は破産寸前の状況である。カナダ政府としてもつぶすにつぶせないから、何とかこれはどこかへ、カナダ石油にでも吸収合併でもして、何とかかっこ...全文を見る
○井上(一)委員 七百七十億円のこの資金はどのような分野で何に使われていったのか、石油公団として御承知だと思うのです。たとえば何キロのパイプラインをプッシュしたとか、いわゆる探鉱の必要な経費として七百七十億円の資金使途。
○井上(一)委員 探鉱試掘の資金に使うというのは、四億ドルは当然そのために供与したのですからね。その中でどういうところに七百七十億円が消化されていったのか。具体的な資金使途の明細を私はお聞きしているんです。
○井上(一)委員 もちろん公認会計士が法的に必要であって会社の貸借対照表というものはつくられていくわけなんですね。やはり、資金を供与したわが国が具体的な資金使途について承知をしているのか承知をしていないのか、承知をしているとすればここで報告をいただきたい。十八カ所に試掘をした、ほ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、石油公団は、主体的に取り組んでいる北極石油ですね、現状において北極石油のこのプロジェクトに対する対応はどう考えているのか。どのように対応していこうとしているのか。
○井上(一)委員 技術評価の見通しの甘さ、そういうことも含めて体制をスリムにしたい、これは当然だと思うのです。行革の中でこれこそまさにスリムにし、全部まる裸にすべきじゃないか。さらにはこのことについての責任問題も私は生まれてこようかと思うのです。八七年には原油が手当てできるという...全文を見る
○井上(一)委員 まあ勝谷理事も立場があって非常に答弁が苦しいだろうと思います。しかし、少なくとも失敗でしたよという私のこの指摘、そのとおりにまじめに受けとめますか。もう一度重ねて、大変失敬だけれども、失敗でしたと……。
○井上(一)委員 勝谷理事は、公団として答弁のできる限界ぎりぎりいっぱいでいま答えられたわけです。私はまさにこのことがむだ遣いの親方日の丸の最大公約数だ、こう思っているわけです。地方自治体の問題等もいろいろなことが指摘されますよ。  今度は国家財政のふところを預かる大蔵大臣、こ...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がありませんので、私はここで検査院にお尋ねをしておきたいと思います。  いまの質疑を聞いていただいて、会計検査院としてこのドーム・カナダ、ドーム石油に対する資金供与の事実関係を承知し、あるいは具体的な調査に入られたのかどうか。もし入られてないとするなら...全文を見る
○井上(一)委員 いまのお答えは調査に着手して事実関係を明らかにしていく、こういうことで理解してよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 ここで、いままでの質疑の中で、このプロジェクトに対する通産大臣の所見を聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 一応この問題は、不明朗な歳出と言うのがいいのか、あるいは甘い歳出、そういうことでの再点検ということと、具体的な私の指摘したこの問題について、今後調査を待ってさらに私はお尋ねを続けたい、こういうふうに思います。  余りあと時間がありませんので、もう一点、厚木基地...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、一部報道されている硫黄島を視察した、代替基地としての対象にですね、このことは調査の段階として事実なんですか。
○井上(一)委員 私は、いま厚木の基地周辺に住まいをされる方々の実情ということも十分踏まえた中で、むしろ基地反対の立場でありますから、新規事業として多額の資金を必要とするそのような事業への歳出というものは大いに見合わすべきであって、むしろそういう点についてはここで強く再考を要望し...全文を見る
○井上(一)委員 いま検査院としては、いわゆる運輸省案の算術平均した使用料では少し考え方として問題があるのではないだろうか。運輸省が年間約二十五億円ぐらいの使用料収入があるわけですけれども、もし見直しをすることによってこれが三億――会計検査院の積算なのか大蔵の積算なのかちょっと私...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、そのことによってまたテナントが使用料、いわゆる賃貸料としてはね上がるようなことのないように、たとえばいま原価百六十円なら百六十円のビール小瓶を三百八十円で売っているわけですね。ところが、そうだからといって四百五十円にも五百円にも売られたら、利用客が負担増に...全文を見る