井上一成

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開催日 会議名 発言
02月21日第101回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○井上(一)委員 私は、五十八年度の補正審議に当たって、まず経済見通しの実績というのですか、今日時点における内需、外需の比率、そういう点について外需の寄与度が当初よりも倍増している、そういう要因は一体何であったのか、あるいはそのことが五十九年度の経済見通しにどうはね返っていくのか...全文を見る
○井上(一)委員 反面、国内環境が非常に安定をしてきているというそういう中で、一体一人当たりの雇用者所得の見通しはどうなのか、この点について聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 国民としては、物価安定に大きな期待があるわけであります。とりわけ公共料金が、五十八年度ではまあ大方落ちついていた状況であった、にもかかわらず、五十九年度に向けて値上げが相次いでいるというそういう状況の中にあって、企業によってそれぞれの事情は若干違いがあろうと思い...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、中曽根総理に財政改革について、あなたは、過去財政再建という言葉がしばしば出てきたそういう中にあって、財政改革ということをおっしゃられているわけです。私は、再建よりもむしろ改革だ、そのことにはもっともだと思うのですが、何か財政問題については、一般会計の...全文を見る
○井上(一)委員 私は、むしろその財投資金の実情というものは非常に不良状況、不良債権なりあるいは通常一般的に判断をすれば非常に不良状況である、こういうふうな認識に立つわけであります。まあ事実上はモラトリアムのそういう状況にあるんじゃないだろうか。むしろそういうことを把握しているの...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、国債の借りかえ、このことは何を意味するのか。まさに国際経済の動向を大きく左右したというドルの位置づけ、さらには開発途上国のいわゆる借入金の繰り延べのそういう問題、何か相似たものがある。国際的には、私はドル要因と、まあメキシコだからよかったものの、これ...全文を見る
○井上(一)委員 感覚的には一緒だ、言葉はかえても実態は変わりないと思うので、こういう点については今後の財政運営に当たって十分な配慮を希望します。  それから反面、言い続けられてきた行政改革の問題、このことも中曽根総理に、私はむだのない行政、国民のための効果ある行政を推進してい...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、開発資金としてのいわゆる一〇%ないし二五%を日本側は供与するというオプションがあるわけなんです。これについてはどうするのですか。
○井上(一)委員 石油公団も含めて、これはもうだめだと言っているのです。だからあなた方は、可能性なんというのはここにはないわけなんです。  総理にお伺いをしたいと思うのです。今お聞きのように、非常にむだだと私は思うのですよ。しかし、一定のリスクには挑戦しなければいけないけれども...全文を見る
○井上(一)委員 この問題はずっと続く問題ですから、またやります。ドームゲートと言われるくらいこの問題は非常に大きな要因をその中にはらんでいると思います。  さて総理、空港整備法では、第一種空港は運輸大臣、すなわち国が設置及び管理することになっているわけです。なぜ国が設置、管理...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、現大阪空港の存廃についてはどのようにお考えになっていらっしゃるのでしょうか、総理。
○井上(一)委員 次は総理にお答えをいただきたいと思います。  大阪空港の騒音訴訟は、御承知のように夜間の一定の制限をつけて、それを前提として和解が成立したわけです。今後国が空港周辺の環境整備にもっと力を入れて推進をしていくならば、現空港の存続も可能になるのではなかろうか、こう...全文を見る
○井上(一)委員 現空港の問題について、存続も可能ではないだろうかということを中曽根総理にお考えを聞かせてほしいと言っております。——運輸大臣はいいです。
○井上(一)委員 ここで運輸大臣に聞きましょう。  アメリカ空軍の軍事演習のために我が国の空の安全が非常に脅かされている、このことは私が再三申し上げてきたし、また指摘をしてきたわけであります。     〔委員長退席、小渕(恵)委員長代理着席〕  ところで、昨年の十一月三十日...全文を見る
○井上(一)委員 影響があった、演習のためだった、こういうことです。  防衛庁、この米軍の演習はどれぐらいの規模だと把握していますか。
○井上(一)委員 それでは運輸大臣、演習をやるから、あなたが言わはるアルトラブ、空域を一時的に留保しよう、そういう申し入れを断ったのだ、もちろんその中身は断るだけの理由があったと思うのですね。それはどういう原因でアルトラブをお断りになったのですか。
○井上(一)委員 アルトラブを断ったということは、民間機に大きな影響を及ぼすから断ったんでしょう。
○井上(一)委員 正直に答えた方がいいよ、後困るから。アルトラブを断ったことは事実だ。民間機に大きな影響を及ぼすから断ったわけでしょう。そうしたら、米軍は何と言ってきたんですか。断って、はい、そうですかと言ったんじゃない。  そうして、アルトラブはいつ米軍から事前に通告を受けた...全文を見る
○井上(一)委員 アルトラブで断って、アメリカから調整が入って、そこで通常飛行のいわゆるノータムが出されたわけなんです。いわゆる航空情報というやつですね。  では、どういう航空情報を受け取ったんですか。
○井上(一)委員 それはいいです。  通常の飛行情報を我が方が出した。いわゆる本省との話し合いをそこで持ったわけでしょう、米軍と。米軍と持ったんでしょう。
○井上(一)委員 このような民間機に大きな影響を及ぼす、そういう大演習に対して、アメリカと我が国との空の、いわゆる空域における使用権の問題での取り決めがあるでしょう。そういう取り決めはどうなんですか。
○井上(一)委員 ここでちょっと確認をしておきます。  アルトラブを断ったということは、民間機に大きな影響を及ぼすから、与えるからアルトラブを断ったんでしょう。さっきからそういう答弁なんですけれども、念のために聞いておきます、もう一度。そうでしょう。そうでなければアルトラブを受...全文を見る
○井上(一)委員 混乱が少ないとかそういうことじゃなく、そういう表現であなた方がごまかすのでなく、民間機に大なり小なり影響があるということでしょう。混乱が少ない、アルトラブよりも混乱は少ないかもわからぬ。しかし、混乱があるから、民間機に影響を及ぼすからアルトラブを断ったのでしょう...全文を見る
○井上(一)委員 去年、私はいろいろとこの問題で質問をしておるわけですけれども、「多数の民間航空機に影響の出るような要請があった場合、私どもとしては」、いわゆる運輸省ですね、「その空域なり時間なり高度なりについての注文をつけるということは当然あり得るというふうに考えております。」...全文を見る
○井上(一)委員 高度を制限したりあるいは迂回の航路をとらざるを得ないということは、これは民間機に影響を及ぼしたのです。それは素直に、民間機に影響を及ぼしたと言った方がここはいいのですよ。余りそのことを深く追及しようとは私は思っていません。  じゃあ、今言われた日米合同委員会で...全文を見る
○井上(一)委員 この合意書は国会に提出されましたか。
○井上(一)委員 私は、非常にけしからぬと思う。何がけしからぬか。それじゃ、今運輸省から説明のあったいわゆる第七条のBの項、これは国会に出した、参議院に出された、五十年六月に外務省が出した項目のどこにあるのですか。
○井上(一)委員 いや、局長、上がらなくていいんだ。間違っておるのだ、あなたの言ったのは。今あなたの言ったのはアルトラブ、一時的留保、そしてさっき私が質問したのは、七条はどこかと聞いているのだ。あなたはそれをもうまごついているのだよ。  これは委員長、私は全文をここに提出をして...全文を見る
○井上(一)委員 A項もB項もないわけだ。A項もB項も避けてあるし、第七条が四番目に出てくるわけだ。  これは委員長、ぜひ全文をここに御提出をいただきたい。出してください。
○井上(一)委員 きょう初めて運輸省の方からその七条が披露されたわけなんです。今まではずっと国会の中で、五十年以降、今北米局長が言われるようにこの半ペラの要約、要旨と言うけれども、これはでたらめなんですよ。間違いなんです。本文を出せば大変なことになる。大変なことになるから、こうい...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、私が今問題とする七条は全文出せますか、あるいは国民の生活に非常にかかわりがある五条は出せますか。じゃ私も、五条と七条だけ出してください、それを対象に審議をしたいと思う、質問を続けたいと思うのです。
○井上(一)委員 それじゃ、委員長、私は五条と七条を持っております。本文をということであれば、外務省の要約された参議院に出した書類、文面ですね、さらに、私が承知している前文の項目と五条と七条について、持っているのです。総理にも外務大臣にもすべて、もし委員長のお許しがいただけるよう...全文を見る
○井上(一)委員 七条については、既に運輸省の政府委員から読み上げられたわけであります。そのとおりでございます。  それで、お尋ねをいたします。この要請があった、いわゆる米軍から要請があって「交通管制承認に関し、便宜を図るものとする。」B項に属するということですが、これは「便宜...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、ここでもう一度。では、便宜を図るということは優先権を与えるということとは違う、異なる、できなければ断ることもできるんだ、こういう意味に私は理解をしていますし、それが通常だと思うのですが、そのとおりでしょうか。
○井上(一)委員 では、外務省に聞きましょう。この「便宜を図る」というその英語は何と言うのでしょうか。あるいはその合意書の原文、英文ですね。英文はどのように表現をされているでしょうか。
○井上(一)委員 それでは、どんな「便宜を図る」という英語を使っているのか、その他の英語を使っているのか、そこを聞きましょう、公表できないというのなら、外務省。
○井上(一)委員 僕は、原文の英語をここで——ではそこだけしゃべりなさい、全文を見せなくともいいから、「便宜を図る」という箇所だけの英語をここでしゃべってくれ、こういうことを言っているのですよ。それも読めないのですか。読めないということは何かあるのでしょう。
○井上(一)委員 それはどういう日本語で、それでは意訳してください。それではそれを日本語で訳してください。辞書がありますよ。
○井上(一)委員 僕は、全くもって、日本の外務省というのはこんなにでたらめなのかと思いますよ。優秀な官僚であり、優秀な外交マンだと、僕は北村局長、あなたを本当に立派だと評価しておるのですよ。そんな苦しい答弁しちゃだめだよ。これは「優先的な取り扱いをやる」、こういうことだ、あなた。...全文を見る
○井上(一)委員 私は、五条と七条の——それでは、五条はいいですから、七条の原文を出してください。
○井上(一)委員 全く僕は、先ほどから言うように、この問題は、やはり日本の空の安全を私たちは守っていきたい。ほかに他意はないわけなのです。そして、アメリカのその軍事大演習のために日本の空が非常に危険な状況にある。それは、誤った両国の認識の中での合意がもし大きなネックになるなら、変...全文を見る
○井上(一)委員 もう既に日本文では出されたわけなんです。それでは私は、これはアメリカに、非常に問題なんだ、今、国会で問題になっているんだからと言って、これはアメリカへ電話ででも問い合わせたらいかがですか。大使館あるでしょう、今日本に。私はやはりこれは非常に大事な問題だと思うので...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、私はその報告を待って質問を続けます。残余は留保いたします。
03月01日第101回国会 衆議院 予算委員会 第14号
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○井上(一)委員 私は、総括で留保した空域問題については、委員長御承知のように改めてその質疑は続行しますから、きょうは一般質問ということで。これはよろしゅうございますね、私の前回の質問に対する質疑は改めてやる。
○井上(一)委員 よろしいですね。  まず最初に、これは我が国だけでなく、ヨーロッパを初め、草の根運動として静かな輪を広げている反核運動についての外務大臣の御所見を聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 のっけから大変失礼かもわかりませんが、三月一日、きょうはどんな日だと思っていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 私は反核運動の所見を聞きました。十分な軍縮に向けての我が国外交の指針を持っていらっしゃらないことを非常に残念に思います。  きょうは、ビキニの水爆被災の三十年に当たるわけですね。御承知のように、アメリカの大規模な水爆実験で焼津市のマグロ漁船第五福竜丸が死の灰を...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、私は国会における外務大臣の外交演説も聞きました。しかし、聞くだけでは心に残るものがなかった、打たれるものがなかった。そして文書でも読みました。非常にきれいな文章を書かれている。「外交活動に対し国民の幅広い理解と支持を得ていくことが不可欠」だとか「我が国...全文を見る
○井上(一)委員 何ページの何行目に安倍ビジョンというものが記されているのか、後でゆっくり、終えるまでに答えてください。国際情勢を羅列して、それらの緊張緩和に努めます、努力をいたします、厳しい国際情勢であります、平和外交を守ることは大事であります、そんなことでは私の期待する外務大...全文を見る
○井上(一)委員 それでは外務省は、この記載事実については訂正を必要とするという認識ですね。
○井上(一)委員 わかりました。この記述は訂正されるべきだという認識だ、こういうことです。この問題についてはまだ疑問の点がいろいろありますが、外務省も訂正すべきだという認識であるということがここで明確になったわけです。  それでは、もう一点聞いておきたいと思います。  既に新...全文を見る
○井上(一)委員 それでは委員長、よろしゅうございますか、このパンフをお見せして。
○井上(一)委員 これは、ロサンゼルス号が神戸に入港した折に、その巡洋艦ロサンゼルス号の艦長が日本語でここにごあいさつを書かれているわけです。それは一部新聞にも報道されているわけですけれども、「本艦はレギュラスⅠ型誘導、ミサイルをつけております」というくだりがここにちゃんとあるわ...全文を見る
○井上(一)委員 わかったらこっちへ返しておいてもらおう。いや、欲しければ幾らでもなにですけれども、あなたはレギュラスⅠ型を積んでいたかどうかはわからない、それは承知していないと言う。これで承知しましたか。どうぞ。
○井上(一)委員 私は、当然外務省はこういうものは承知している、こう思っていたのですが、今明らかに承知をしていただいたと思います。恐らくレギュラスⅠ型は核、非核両用でございます、こういう答弁が返るのですけれども、これはまさに核を搭載して神戸に寄港をした疑いが持てる、私はそう思うの...全文を見る
○井上(一)委員 今、私が提示をしたパンフレットで、レギュラスⅠ型ミサイルは核、非核両用である、私はそういう答弁は予想していましたし、そう答えられるのは当然だと思います。それで、それ以外の何らの非核であるという根拠は外務省はお持ちでないでしょうか。持っていらっしゃいますか。これは...全文を見る
○井上(一)委員 核、非核両用であるということはよくわかっているのです。それで、今ちょっとわかったのだけれども、ごく最近新聞の報道によって、向こうへ確かめた、そういうふうに今お答えになったわけですが、私は、何か根拠があってこれは神戸港に入ったときは非核である、核抜きのミサイルであ...全文を見る
○井上(一)委員 あなた方は、事前協議がないからこれは核抜きである、こういうふうな理解だ。ここで私がいろいろなものを出して、おい、これはこうこうだと言ったら、また問題になって、それがどうだとか、秘密漏えいだとか、いや、そうだとか、私はきょうはそういうようなことはいたしません、後の...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃひとつ、僕はまだ総括で質問が残っていますので、悪いけれどもちょっと調べておいていただきたい。  新聞の報道にもありますように、「航空機取り扱い書リスト」というものがあります。さらには、一九六四年に出版されたレギュラスⅠ型の整備や逆用についての文書がたく...全文を見る
○井上(一)委員 承知してないということはわかりましたので、今後、この「11N」で始まる文書、ひとつあなた方堪能な、時たま英語を日本語に正しく訳していませんけれども、「11N」で始まる文書を私は日本語で訳して提出をしていただきたい、こういうふうに思うのですが。
○井上(一)委員 外務省に、「11N」で始まるもの、調べたらわかりますからね、「11N」でね、それを調べてほしい。  防衛庁長官に、この「11N」、防衛庁も非常に関心がおありだと思いますし、この「11N」の記号、ひとつぜひできるだけ早く私の総括の質問までにお調べをいただきたい、...全文を見る
○井上(一)委員 はい。
○井上(一)委員 一応私はお願いをして、このことについてはまた総括のときに質問を続けます。  外務大臣、いかがですか。何ページの何行目を特にと御指摘ございませんか。
○井上(一)委員 外務大臣、これは全体だ、山なしの平面だ、そしてどこもかしこも皆大事や、こういうことだ。それはあなたがそういうお答えたから深く追いません。特に、この中には、世界各地での紛争が多発している、事情はその国その国によっていろいろおありでしょうけれども、そのことが我が国の...全文を見る
○井上(一)委員 おっしゃるとおり、あなたの演説集の十四ページの中ほどに「国連の果たす役割は大きなものがあります。我が国は、この観点からも、国連の平和維持機能の改善強化に引き続き積極的な協力を行っていく考えであります。」とある。確かに、安保理の米ソの拒否権が国連の地盤沈下の大きな...全文を見る
○井上(一)委員 両国の安保理における拒否権に対して何か提言をされたのでしょうか。
○井上(一)委員 今後、この拒否権の問題については、日本として新しい提言をする決意をお持ちでしょうか。
○井上(一)委員 外務大臣は私と全く同じで、私も国連の重要性というものはさっきも申し上げたとおりです。  そこで、一点伺っておきたいのですが、アメリカが国連のユネスコからの脱退宣言を行ったのですね。これに対して日本としてはどう思っていらっしゃるのか。僕は事実関係は承知しませんが...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカの脱退は非常に残念だ、今後復帰するように努力をする、こういうお答えだと理解をします。  さらに、報道なのですけれども、南北問題の重要な話し合いの場であるUNCTAD、ここからもアメリカが脱退する意向を表明したというふうに報じられているのですね。これは事...全文を見る
○井上(一)委員 私は今、国連の地盤沈下の問題の要因、アメリカのそういう問題について指摘をしてきました。しかし、そうかといって、国連がすべて機能を果たしていないかというと、そうじゃないと思うのです。やっぱり一定の機能を果たしてきた。そういう一つの具体的な事例として、十年近い年月を...全文を見る
○井上(一)委員 レーガン政権は去年の三月に、この条約に盛り込まれている経済水域二百海里、これを抜き出して、一方的にアメリカはこの経済水域二百海里を宣言してしまったのです。いわばいいところだけ先につまみ食いしてしもうた。大国主義の典型的なエゴイズムというか、勝手主義だ、私はこうい...全文を見る
○井上(一)委員 我が国は署名をしたわけです。それじゃ、アメリカが参加せずに反対をし続けた場合、日本は批准をしますか。  さらに、今まで大概我が国は、こういうような国際条約は、アメリカの態度に対応して、アメリカと同じような歩調をとってきたわけなんですね。これは今度、アメリカもソ...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、あえて六十カ国の中へ入り込んででも、一日も早くこの批准に日本は努力する、こういうことでございますね。
○井上(一)委員 実はこの条約を批准するにはやはり国内法の整備も必要なんですね。これは御承知だと思うのです。私は、この条約を批准する場合、特に問題が一つあると思うのです。大臣、いかがですか。何か一つやはり問題がある。いかがですか。何だと大臣はお考えでしょうか。
○井上(一)委員 大臣、そんな答弁では私は納得できないです。私は、そういうものは解決できると思う。そんな問題じゃない。やはり日本がこの条約を批准する場合に特に問題になるのは何か。それは竹島問題なんです。竹島の問題ですよ。竹島問題を抜きにして日本も韓国もこの条約は批准できない、私は...全文を見る
○井上(一)委員 竹島の問題を抜きにしてこの条約は批准できない、私はこういうふうに認識しているのです。だから、あなたは批准に努力をする、こういうことだから、そこは自信がおありだと、我が国の領土だと。しかし、現実には韓国は独身として軍事施設をつくっているのでしょう。あなたが日韓外相...全文を見る
○井上(一)委員 昭和五十年の四月に外務省が「「領海の幅が距岸十二カイリとなることにより我が国の領海内に含まれる国際海峡」について」という、そういう資料を提出されているわけです。それによれば七十二カ所の水路を列挙して、「海洋法に関する国際条約における国際海峡の定義が未だ確定をみて...全文を見る
○井上(一)委員 当然あなた方はそういうことを言うだろうと思った。それなら七十二カ所のうちのどこなんですか、今検討しているのは。どこなんですか。
○井上(一)委員 それじゃ私の方から聞きましょう。  対馬海峡、津軽海峡、宗谷海峡、大隅海峡、これはどうですか。検討していらっしゃる国際海峡の対象に入ると思われるのか、いやそうじゃない、もう入らないんだと思われるのか、どっちなんですか。
○井上(一)委員 じゃ、私が今申し上げた海峡はどうなんですか。
○井上(一)委員 もちろん、国際海峡といっても条約にもちゃんと明記されていますが、海峡沿岸国の領海内であれば主権が及ぶと、こういうふうに私は認識するわけです。それは間違いございませんか。
○井上(一)委員 もう一度。国際海峡といっても、その海峡は、例えば我が国の国際海峡は我が国の主権が及ぶと私は認識するのですが、いかがですかと、こう言っているのです。
○井上(一)委員 あなた方は自分だけがわかっている、そういうことでは質疑にならないわけです。私の言っているのは、いわゆる国際海峡なんというのは、やはりそこは通過できるようにしようということでしょう。本来が通過できない。上からか下からか、右からか左からかとってしまったら、そこは通れ...全文を見る
○井上(一)委員 いわゆる通過通航の制度が設けられたのが国際海峡でしょう。ここは通過できるのだということで国際海峡が設けられたんでしょう。一問一答でいいですから、どうぞ答えてください。ここはもう狭いんだけれども、通過するんだ、そのための制度でしょう、国際法は、海洋法は。
○井上(一)委員 それで、そういう制度が設けられた。それで、少なくとも領海内はその沿岸国の主権が及ぶのか及ばないのか、こういうことです。
○井上(一)委員 私があと何を質問しようかということはよくわかっているわけだ。私が、領海は主権が及ぶのかと言うたら、くどいことを言わなくたって、及ぶのですと言えばいいんですよ。  そこで、大臣、これは非常に政治的な問題ですので。わが国の領海内に国際海峡ができるわけです、津軽にし...全文を見る
○井上(一)委員 我が国の権限が及ぶ範囲内で適用される、これは私は非常に大きな問題になろうと思うのです。どういうことになるかというと、もうそこでは核を積んで通過を、我が国が国際海峡と指定をしたそういう場合には核を積んで通過通航ができなくなること、こういうふうになるのですよ。だから...全文を見る
○井上(一)委員 領海内には当然我が国が主権を持つのだから権限が及ぶわけだし、そこが非核三原則の適用の範囲だということであれば、それはまた次の機会にやりましょう。  余り時間がありませんので、外交問題ばかりではなにでございますが、外務大臣、ちょっとお尋ねをしたいのですが、素直に...全文を見る
○井上(一)委員 これは私はまた中曽根さんに、総理に苦言を呈します。それで、ひとつ一国の総理、日本の総理、日本の外務大臣として、いかなる国とも平和外交、そして友好関係、そういう気持ちを持ち続けるということを忘れないでほしい。人種選別の発想、これは教育にでも持ち込まれたり、あるいは...全文を見る
○井上(一)委員 官房長官、私はこれは一文部省だけの問題ではないと思うのです。それで、内閣としての姿勢をね。  私は前に、めくらだとかおしだとかつんぼという表現は差別表現だということで指摘をしている。これは一定の文言を変えたわけです。私はきょうは、そのことも大事であるかもわから...全文を見る
○井上(一)委員 もうあと時間がありませんので、私はまた次の機会にいろいろと教育と福祉については申し上げることがたくさんあります。個個の問題でなく、やはり一つのとらえ方として、哲学を質疑の中で意見交換をしていきたい。  私は、今ふっと思うのです。民主主義はやはり、言葉は悪いけれ...全文を見る
○井上(一)委員 だから、渡部大臣にひとつ所見を聞いて、きょうの私の質問は終えます。
03月05日第101回国会 衆議院 決算委員会 第2号
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○井上(一)委員 私は、最初に、リムパック82のときにカホーラウエ島に艦砲射撃をしたわけなんですね。米国の内務省の文書によると、このカホーラウエ島には史跡が多くあり、史跡指定がされているわけですね。こういうことで海軍と同島の住民との間に一定の協定があったと思うのですが、そういうこ...全文を見る
○井上(一)委員 それは私はおかしいと思うのです。外務省はどうだったのでしょうか。
○井上(一)委員 何を言っているのですか。外務省は強い抗議を受けているでしょう。それから、ここに一九八一年一月二十八日、米国の内務省が三月十八日付でカホーラウエ島が考古学上史跡として国の指定を受けたことを米海軍のフートハイム次官補に通知をしている文書がちゃんとあるわけです。今ごろ...全文を見る
○井上(一)委員 常々私は、外務省のその姿勢については総括の予算委員会の中でも指摘をしてきました。今回も外務省は、住民からの抗議も受けたあるいはそういう強い申し入れがあったことも何ら承知してないということで言い切れるのでしょうか。
○井上(一)委員 現地の公館が島民からの抗議を受けたことはないのですか。
○井上(一)委員 それでは、すぐに確認してください。私の承知する中では、現地公館がそういう強い陳情を受け、デモられているじゃないですか。そういう実態を我が国の政府当局、外務省に通知がないということは、それじゃ現地の公館は何をしているのですか。どんな情報を本国に送っているのですか。...全文を見る
○井上(一)委員 ことしはタヒチのフランス海軍も参加するのではないだろうかという情報があるわけであります。そういう情報をつかんでいらっしゃるのかどうか。また、ことしの参加国は何カ国であり、訓練の規模はどれぐらいの規模を想定されているのか。あるいは、例年訓練日時決定前でありますけれ...全文を見る
○井上(一)委員 さらにここで聞いておきます。  今お見せしたように、リムパック82、二年前のリムパックでは、カホーラウエ島で艦砲射撃の訓練をやったわけですね。ことしはそういう強い抗議もありますし、史跡保存の内務省の資料もここにあるわけでありますけれども、防衛庁としては、今回は...全文を見る
○井上(一)委員 カホーラウエ島は対象にしない。前回も対象にしますと言ってこれをやったのじゃないんです。  ここでもう一度再確認、リムパック84は、艦砲射撃の対象にカホーラウエ島は位置づけない、こういう理解をしてよろしゅうございますね。
○井上(一)委員 専守防衛を大原則とする我が国の防衛のあり方から見て、艦砲射撃はどういう位置づけをしているのか、この点についても聞いておきたいと思う。恐らく水際防衛だというような答えがあろうかと思いますが、これは私は少し逸脱しているんじゃないか、こういうふうに思うのですよ、そうい...全文を見る
○井上(一)委員 それはおかしいじゃないですか。では、東京が占拠された、東京湾から艦砲射撃をやる。東京に住んでいるのは日本の国民ですよ、あなたの論理からいけば。余り時間がないからこの問題には長く質問できないけれども、あなたの論理からいけばそうじゃありませんか。それはどうなんですか...全文を見る
○井上(一)委員 この問題は、改めて私はそのことについてはさらに質問をいたします。  ここで、国際交流の盛んな今日、出版物の国際交流は非常に大切であるということは私が言うまでもありません。外国政府出版物、学術出版物等の購入その他の方法では入手しがたい資料、これはどのような方法で...全文を見る
○井上(一)委員 ここで私は外務省に尋ねておきたいのですが、政府は常々国連中心主義の立場をとってこられたわけでございますし、そのことは国連の機能強化を私も指摘をしておるわけです。ユネスコを重視するというこのことも、安倍外務大臣に、アメリカの脱退について私は強い再加入、これは指摘を...全文を見る
○井上(一)委員 私は、ここで障害者の問題について、具体的な問題として、昨年の十一月にスウェーデンでねむの木学園の子供たちの展覧会が開かれました。スウェーデンは御承知のように福祉国家だ、施設は十分に整えられているわけであります。しかし、スウェーデンの教育大臣がこの展覧会に出席をし...全文を見る
○井上(一)委員 高く評価をする、そしてその実績を高く評価した認識をしているということですが、今後どういうふうに外務省は手助けをしていこう、協力をしていこうというお考えを持っていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 このことについては一言総理大臣からも御所見を承っておきたいと思います。
○井上(一)委員 もう時間がありませんが、少し理解を深めるために、総理に短な文章を読んで所見を聞き、対応を聞きたいと思います。  これは差別の問題であります。   私の住んでいる所も同和地区。いわゆる「村の子」です。結婚はもちろん、職場でも目には見えない差別があると聞きます。...全文を見る
○井上(一)委員 時間が参りましたから、このことについてはまた機会を改めて総理と質疑をいたしたいと思います。  終わります。
○井上(一)委員 あります。
○井上(一)委員 僕の持ち時間がないのですが、あなたはさっき質問に対して、ことし云々と――ことしはやらないと防衛庁は言っているのだよ。今までにそういう抗議があった、そういうことをあなたは全然承知していなかったのでしょう、聞いていなかったのでしょう。まあそのことはいいですが、それを...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁に連絡をして、防衛庁が承知しながら艦砲射撃をしたのかどうか。調査して、あと三十分ほどありますから、防衛庁に連絡済みなのかどうか、このことを調査して報告してください。
○井上(一)委員 北米局長、おかしいじゃないかね。防衛庁は承知してから今度も含めて艦砲射撃をやらない。委員長、僕の持ち時間を終えていますし、これは両省のもうちょっとまとまった見解を後刻報告してください。
03月10日第101回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第1号
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○井上(一)分科員 私は、子供を思う親の気持ちというのは一番純粋だ、こういうふうに思っておるのです。この純粋な親の気持ち、そして二十一世紀を支えてくれるであろう子供たちへの手だて、これはまさに健康であり、そして十分な教育を保障していく、こういうことだと思います。今、義務教育を終え...全文を見る
○井上(一)分科員 四十五人学級が非常に望ましい状況であるということで、これは法律に制定されているのですよ。やむを得ない事情というのは、私が今言ったように用地難だとか社会情勢、生徒の社会増減、こういうこともあるわけですけれども、そのことにおいて今現場で教育を受ける子供たちの教育条...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに、障害を持つ子供たちの義務教育終了後の進路保障が立ちおくれているということですね、すでに今私が指摘したように、健常児の場合は九〇%以上が高校の課程を終了している。これに対して障害を持つ子供たちは、小中学校での一定の養護学級なりあるいはその受け皿を義務教育...全文を見る
○井上(一)分科員 森大臣の所見を承っておきたいと思います。
○井上(一)分科員 中学まで一緒に過ごしてきた、ともに学んできた友達と、ある日突然高校入学を迎えて、自分も障害はあるけれども高校へ行きたいんだ、しかし受け皿が十分でない、そこで友情が薄らいでいく、そして社会における連帯意識も切られてしまう、そんなことを考えると、何としてもこれは我...全文を見る
○井上(一)分科員 そこで私は、大臣の考える人間像というのでしょうか、幼児教育のあり方——あなたは予算委員会の答弁で少しはあなたの考えを吐露されているわけですね。そういうことで、私はぜひこの分科会で幼児教育に対する大臣の考えを聞いておきたい、こういうふうに思います。
○井上(一)分科員 あなた、幼稚園では字を教えている、そういう答弁を予算委員会で言われているのですよ。幼児教育のあり方とは一体何だろうか、どうお考えですか。
○井上(一)分科員 私は、大臣なりに政治家としての哲学がおありだろうと思う。とりわけ文部行政の最高責任者だから。情操教育、情操教育と言われているわけですが、幼児期においてどういう手法をもってそれを達成していくのか、そういうことなんですよ。  これは別に幼児期の問題じゃなく人間す...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、保母さんを先生とかそういう受けとめ方は、むしろ保母さんを先生にというのは大臣の方の意識であって、名前なんてどうでもいいんですよ。私はこういうことを言いますよ。資格があっても教え方を知らない、それは本当の先生じゃないわけです。技術のない、手法を知らない、今...全文を見る
○井上(一)分科員 私はここに紹介をしましょう。あなたが奨励賞として子供たちに奨励をした文部大臣奨励賞、市原さんという中学三年の子供が「「パパラギ」を読んで」——これは私も読みました。そして感想文を書いて、あなたが奨励賞を出したんだから少なくとも大臣は、私も、この子供に教えられた...全文を見る
○井上(一)分科員 最後に私は、保育所行政なり幼稚園行政があるものですから、福祉と文化でどういう認識をお持ちかを少し。午前中の質疑を、私はほかの分科会におりましたから十分聞いておりませんので。  福祉と言えば、何か思いやりという言葉でとらえられがちなんだが、今はそうじゃない。ご...全文を見る
○井上(一)分科員 終わります。
03月12日第101回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第2号
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○井上(一)分科員 まず、田川自治大臣に、新大臣についてはいろいろとさまざまな意見が寄せられていると私は思います。それは新しい取り組み初めてのことですから、いろいろな角度から御意見があって当然だと私は思います。私はむしろ、新大臣の今後の取り組みに大いに期待しているわけです。地方自...全文を見る
○井上(一)分科員 国と地方団体との関係を申し上げたわけですけれども、このことは地方団体、とりわけ都道府県と市町村との関係においても私は問題を指摘しておきたいと思うのです。  国と地方団体は、本来、対等平等な関係にある、ただ、その果たしていく役割とか機能という面で相互に協力、補...全文を見る
○井上(一)分科員 しかし、現実には、国、都道府県、市町村の間では事実上の上下関係というのですか、私は上下関係という言葉それ自身も使わないのですけれども、実質的には上下関係のような意識の中で、そういう立場の中で、それを利用して国は、国の財政が苦しいからと都道府県に負担を転嫁してい...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣にお伺いをしておきたいのですが、関西新空港の建設が今大きなプロジェクトとして提起されています。大臣は、運輸大臣からこの空港問題について何か御相談なり御意見を求められたことがおありでございましょうか。
○井上(一)分科員 相談を受けてないということの事実に立って御質問を申し上げるということですが、法人、株式方式で建設がなされる、こういうことになりつつあります。閣議決定もされています。私は、そのことの可否はここで議論しようとは思っていません。近隣の地方自治体がそのことにおいて特別...全文を見る
○井上(一)分科員 今後ではなく、やはりそういうことは事前に十分な自治大臣の意見を聞かしてもらって、その上に立って運輸省は取り組むべきだ、私はこういうことを申し上げているのです。今後じゃだめなんです。私は、やはりその前段がない限りこれは問題で、進めていくということには非常に大きな...全文を見る
○井上(一)分科員 そういうことになると、地方自治体の財政負担能力の問題ですね。この問題が大きな一つの問題点になるわけです。そこらを十分配慮していくのか、あるいはそれが本当に地方自治体の、地方自治の保護育成、確立につながっていくのかどうか、そこなんですよ。株式法人でやる結果、でき...全文を見る
○井上(一)分科員 それから私は、どうしてもこれは指摘しておかなければいけない。今いろいろな問題がある児童扶養手当の問題でございますが、先ほどから国、地方団体との協力協調関係、あるいはそれぞれの機能分担の完全な消化をしていくというのでしょうか、役割を果たしていく、こういうことも指...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、私はここに問題があると思うのです。自治省としては変わっていない。ところが、国全体が財政の負担——その財政を改革したい、再建ではない改革だと中曽根さんはおっしゃっているわけなんです。改革は制度をそれ自体まで実体まで変えてしまうのかどうか。あの方は再建でなく...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、時間がありませんから、ここで深く論じようとは思いません。制度自身は実態として現行制度の実体と変わりはないのだということなんです。大臣は福祉云々と言われるけれども、十年前の福祉と今の福祉というものは、概念も変わってきたのです。ちょっと参考に、昔は福祉と言え...全文を見る
○井上(一)分科員 ちょっと私の質問、口上書が在日フィリピン大使を通して外務省の方に出たのか、あるいは警察はそういうことを報告を受けたのか、全くこのことについては何ら報告を受けていないのか、このことなんですが。
○井上(一)分科員 終わります、
03月12日第101回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
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○井上(一)分科員 私は、まず最初に経済援助の問題について伺っておきたいのです。  とりわけ経済援助は我が国の外交指針の中で柱の一つでもあります。もちろん、国税をそこに注ぐわけでありますから、内容等についても慎重かつ十分な調査が必要だと思います。  それで、前もって一遍対フィ...全文を見る
○井上(一)分科員 外務大臣に伺いたいのですが、アキノ氏暗殺事件後のフィリピンは、マルコス長期独裁政権に対する世論の不満が表面化して、現在のフィリピンに対する私のとらえ方は、政治的にも社会的にも不安がある、不安定であるというとらえ方をしております。外務大臣は、フィリピンの政情をど...全文を見る
○井上(一)分科員 その不安定の大きな要因の一つにアキノ氏の暗殺事件を見逃すわけにはいかない、それは大きな要因であり、それが一つの大きなきっかけになったと私は認識するわけですが、大臣はいかがでございましょうか。
○井上(一)分科員 そこで、フィリピンの政情を安定させ、かつ日本・フィリピンの友好関係を深めるためにもアキノ氏暗殺事件の真相が明らかになるということは非常に大事だと思うのです。大臣はいかがでございましょうか。
○井上(一)分科員 その真相究明に対して我が国としてはできる限りの協力を惜しまないというお考えをお持ちでしょうか。
○井上(一)分科員 そこで、具体的にお尋ねをいたします。  せんだって、アグラバ委員長を中心に我が国に真相究明という一連の調査の協力要請がなされたわけであります。そのときに声紋分析の問題が一つの大きな議論の中に入りました。これは同僚の石原慎太郎議員が、私の承知する範囲では、外務...全文を見る
○井上(一)分科員 受け取ってないということは、フィリピン政府は声紋分析を我が国に依頼をする、真相を追及していく努力、そういう意思がないというふうに私は理解をするのですが、外務省はどう理解されますか。
○井上(一)分科員 アグラバ委員長以下一行が日本に来られてこの真相究明に努力をされたわけですけれども、その調査団から政府に対する声紋分析の意思表明というものはなかったのでしょうか。正式、非公式は別としてなかったのでしょうか、
○井上(一)分科員 まあ正式、非公式は別として表明された。  さらに私は、先ほどの局長のお答えで、日本政府は口上書が届くことを期待しているというふうに受けとめたわけでありますけれども、声紋分析を依頼するという口上書が届くことを、正式なルートで届くことを我が国は期待しているんだ、...全文を見る
○井上(一)分科員 外務大臣既に御承知のように、アメリカはこの問題については一定の意思を表明しているわけなんですね。我が国としてこの問題をどのように位置づけているか、この問題に対する我が国の、外務省としての、外務大臣としての認識はどうなんでしょうか。この点について承っておきたいと...全文を見る
○井上(一)分科員 先日の報道で、「商品借款三百五十億円など 対比供与を来週決定」こういう見出しの中で、今までは経済協力についてはちゅうちょされてきたわけでありますけれども、ここに来て決定を急ぐのはIMF関係の手続がおくれており、完了を待っていてはフィリピン経済がさらに悪化すると...全文を見る
○井上(一)分科員 後段の、この援助を急ぐということは反日感情を高めないのだという認識なのか、そういうふうなことは全くないというふうに考えていらっしゃるのか、いかがですか。
○井上(一)分科員 アメリカの下院外交委員会のアジア・太平洋小委員会、委員長ソラーズさんですね、対フィリピン援助に関する決議がこの二月に行われておるわけです。決議の要旨というのは、フィリピンに対する軍事援助費六十億ドルについてはアキノ氏の暗殺事件の解明と、五月の総選挙が公明正大に...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、経済援助とアキノ氏の問題を切り離すべきであるという認識は間違っていると思いますよ。アキノ氏の問題がフィリピンの政情、民生を不安定にしているのです。ここで混乱がさらに激化した場合、本当にその経済援助が生きた経済援助になるのかどうか。さっき資料要求しました。...全文を見る
○井上(一)分科員 我が国の資本がフィリピンに進出している。我が国の企業が八百社から向こうに進出をしているのですよ。そして今、経済が非常に不況。例えばその資本を擁護してあげるために――我が国資本も本来なら倒産するんだ。倒産を救うための商品借款につながるということを私は予言しておき...全文を見る
○井上(一)分科員 何を言っているのですか。あなたは今フィリピンの民生の安定には経済援助が、金が必要なんだ。そうじゃないのだと私は言っているわけだ。日本の持っている自由、民主主義、公正、これをフィリピンに定着さすために日本はどうあるべきか、そのためにはアキノ氏の暗殺事件の真相が究...全文を見る
○井上(一)分科員 混乱をした原因が何なのかということを突きとめていかなきゃいけない。そして混乱をした原因はアキノ氏の暗殺事件だ。そうなんでしょう。それをはっきりせずして上乗せしていくということはよろしくない。むしろフィリピンに軍事基地を置くアメリカが軍事援助を今中止しているわけ...全文を見る
○井上(一)分科員 私は約束をした中身についても疑問があるのです。しかし、それは別途また質疑をしましょう。  今申し上げたいのは、フィリピンの国民がさらにこの経済援助の取り組みを見守っている中で強い意思表明があった、それをよせと。経済援助を、今金じゃないんだというような大きな意...全文を見る
○井上(一)分科員 もう時間がありません。慎重に検討しているんだ、こういうことですが、最後に、声紋分析の口上書をむしろ我が国の方からフィリピン政府に、督促をするといえばおかしいのだけれども、それぐらいの申し入れを、ぜひ協力をしたいというぐらいの意思表明をなさるお考えはお持ちじゃご...全文を見る
○井上(一)分科員 もう最後にしたいと思います。  期待をしているというのはさっきから言われているわけです。そして経済援助の問題も絡んでくるから、私は、もうよせ――経済援助に慎重に取り組むというその中で少なくともせめて口上書についてはもう少し我が国政府からフィリピン政府に対する...全文を見る
○井上(一)分科員 終わります。
03月12日第101回国会 衆議院 予算委員会第六分科会 第2号
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○井上(一)分科員 私は、通産省の職務権限、いろいろあると思うわけでありますけれども、とりわけ民間企業の保護育成をすることも任務の一つだと思っています。対米武器技術供与について、通産省が武器輸出三原則を盾に大変に渋ってきた。武器技術といっても、我が国の場合はそのほとんどが民間企業...全文を見る
○井上(一)分科員 そういうお答えになろうと私も思っていたのです。だから、通産省は何をぼやぼやしてるねんということを申し上げたいわけです。安保条約の効果的運用や、これは外務省の答弁なんだよ。本当にそんなことで済まされる問題だろうかということだね。  八一年の六月ハワイ会談以来、...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、今お答えがあったわけなんですね。政府が武器技術の供与に応ずると言っても民間企業がノーと言えばできないのだ、これは繰り返して答弁をなさってきたところです。本当に民間企業がノーと言えば、幾らアメリカが欲しくても、要求をしたとしても、それはできないのだと明快単...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、ここに交換公文の日本語版を持っているわけです。大臣、お持ちですね。  開いた二ページ目です。「この関連で、日本国政府は、武器技術以外の防衛分野における技術の日本国からアメリカ合衆国に対する供与が、従来から、また、現在においても、原則として制限を課されて...全文を見る
○井上(一)分科員 何か補足することがあれば、したっていいですよ。
○井上(一)分科員 私はこの文章は、この交換公文の中で大変な意味を持っている、持ってしまった、こういうふうに思っております。  これから一つ一つ聞いていきます。  この交換公文には、「防衛分野における技術」という箇所が幾つも出てくるわけなんです。それで、その今私が読み上げまし...全文を見る
○井上(一)分科員 武器技術、いわゆるさきの「武器技術」は武器技術で、「武器技術以外の防衛分野における技術」というのは汎用技術だ、そういうふうに理解してよろしゅうございますか。
○井上(一)分科員 ここで言う汎用技術、この多くは民間企業のものであると私は考えるわけなんですが、そこはどうなんでしょうか。多くは民間企業であるということ、そう私は考えている。
○井上(一)分科員 続いて今度は後から二行目、「関係当事者の発意に基づきかつ相互間の同意により実施される防衛分野における技術」、これは一体何を指すのですか。今言った、さきの「武器技術以外の防衛分野における技術」は汎用技術、後の、ずっと読まれたらわかると思うのですが「防衛分野におけ...全文を見る
○井上(一)分科員 そうなんです。私もそう理解するのです。最初の「防衛分野における技術」というのは汎用技術である、後に出てくる「防衛分野における技術」というのは武器技術と汎用技術だ、こういうこと。それは違うわけですね。そこまで意見が同じです。  そうであるなら、民間企業の汎用技...全文を見る
○井上(一)分科員 後でまたそのことは質問します。  私は、この関連云々というこのくだりの条項を持ち出してきて、アメリカ側が通産省に対し、民間企業の汎用技術を何とかしろと言ってきた、あるいは言ってくるかもわからない、しかしその場合、民間企業を保護するんだという観点から通産省はど...全文を見る
○井上(一)分科員 あなた方が言われていることにも私は少しの理解は持ちます。ところが今度は四ページ目にも、「この了解の実施に関して相互間の協議を必要とするすべての事項に関する」、すべてですよ。汎用も入ってきますね、すべての事項に関しては。「日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協...全文を見る
○井上(一)分科員 本当にけちな考えじゃないのですよ。私はむしろ国益を思うからこの問題を指摘をしておるのですよ、大臣。あなたの受けとめ方は、私の指摘をしていることを十分わかってない。失敬だけれども、ほかの人の方がよくわかっている。これは後でよくお聞きをいただいて、私は国益を思うか...全文を見る
○井上(一)分科員 通産省の名誉です。通産省がしっかりと国益を守っていくというのは通産省なりの名誉なんです。仕事なんです。領域だ。だから国益を考えるなら通産省はもっとしっかりせい。  私は、もうちょっと具体的な話をしましょう、大臣。アメリカ側が例えば日本企業の最先端技術を武器技...全文を見る
○井上(一)分科員 ところが、もしこれがさっき指摘をした武器技術共同委員会JMTCで武器技術という識別をされた場合、この識別もこの委員会でやるわけなんですよね、この構成された「JMTCは、特に、供与されるべき武器技術を識別するに当たっての協議機関として機能する。」これはどうだ、こ...全文を見る
○井上(一)分科員 よくこの交換公文を読んでいらっしゃると思いますが、四ページの真ん中2の(1)に「この了解の実施に関して相互間の協議を必要とする」、日米間の「協議を必要とするすべての事項に関する」ですよ。あなた何を言っているんですか。さっきの後段の防衛分野における技術、それから...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、秘密特許という制度があった方がよいなんて必ずしも私は思いません。私はですよ。大臣もそういう立場をとりながら明快な回答を避けられたわけです。  そこで、御承知のようにMDA制度を持っておって、アメリカ側に渡った技術は条約上秘密にしなければならないわけです...全文を見る
○井上(一)分科員 もう一問それじゃ聞いておきます。  現在何ら働きのない、防衛目的のためにする特許権及び技術上の知識の交流を容易にするための日米協定があるわけですね。実態は働いてない、まあ有名無実だ。こういう秘密特許制度とほぼ同様の規定が設けられている関係上、既に日米間では秘...全文を見る
○井上(一)分科員 それじゃここで専門的に聞いておきます。MDAで輸出した技術を特許出願はできるのでしょうか。
○井上(一)分科員 よろしゅうございますね、その答弁で。それでいいんですね。我が国とMDA制度を通してアメリカに渡った、米国に渡った技術は条約上秘密にしなければならない、たまたまきょう私はその条約を持ち合わせておりませんのでね、私の認識はそうなんです。だけれども、今、出願が可能で...全文を見る
○井上(一)分科員 そうしますと、すべて我が国、日本側の先端技術、それは我が国が独自に特許出願もできるし、そしてそのことはあくまでも秘密でない、こういうことの趣旨でございますね。
○井上(一)分科員 そのことはまた、特許問題については時間を改めて質疑を加えます。  私は、ここで申し上げたいのは、アメリカの今のレーガンの戦略というのですか、そういうものを突き詰めていくと、国防と経済は一体だ、こういう高度な安全保障政策で貫かれているのではないだろうか、こうい...全文を見る
○井上(一)分科員 それじゃ、もう時間がありませんが、もう一点だけ……。  今まだ審議の中に入っておりませんけれども、電気通信事業法案が今国会に提出すべく準備をされているわけなんです。これはいろいろな重大な問題をはらんでいる、こういうふうに思うわけです。そういう意味で、これも郵...全文を見る
○井上(一)分科員 通産行政ということで、実はきょうはドーム石油についても、これは私が一番早く、効率の悪い投資であった、むだ遣いであったということを指摘をしたので、その問題にも触れたかったわけでありますけれども、時間が参りましたし、またそのことはあすの総括で聞かしていただくという...全文を見る
03月13日第101回国会 衆議院 予算委員会 第19号
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○井上(一)委員 前回私の質問に対して外務省の方からお答えをするのが私は筋だと思って、お待ちをいたしております。外務省の方からの回答を求めたいと思います。
○井上(一)委員 私の質問の翌日の報道で、外務省は機密漏えいの問題を首脳懇談の中で発表しているわけです。私は、外務省としては非常にひきょうな一つのデモンストレーションだ、そんな揺さぶりをかけて、そんなことで外務省がこの問題をごまかしていこうという魂胆を持つことにむしろ不愉快を私は...全文を見る
○井上(一)委員 機密漏えいの箇所なり文章あるいは部分、そこはどこなんですか。私は委員長の許可をいただいて、五条については私は提出しましたよ。どこをあなた方は今後調査されようとしているのですか。
○井上(一)委員 航空局長の答弁はその範囲を超えているのか、超えていないのか。
○井上(一)委員 航空局長の答弁は、七条においてのみわが方の正文と私は理解するのですが、外務省はいかがですか。
○井上(一)委員 私は、これ以上機密漏えい云々について、こういうばかなことをあなた方は策を弄するから、それは航空局長の答弁をしたのは、七条については「便宜を図る」ということと「優先的取り扱いを提供する」ということの違いはありますけれども、あれは正文なんだよ、それを今ごまかしの答弁...全文を見る
○井上(一)委員 今、外務省は、私が指摘した優先的取り扱いを提供するということを初めてお答えになられたわけですね。そして、確かに昭和二十七年は「ファーストプライオリティー」、おっしゃるとおり英文も違っています。しかし、この五十年の改正に当たっても、決して便宜ではなく、優先的取り扱...全文を見る
○井上(一)委員 日本語で「優先的取り扱いを与える」ということと「便宜を図る」ということは、私はおのずから違う、こういうふうに思います。外務省は同じに置かれるのですか。違うのでしょう。概要の要旨として、便宜を図る、与える、供与する、こういうふうに訳したけれども、私は中身は違うと思...全文を見る
○井上(一)委員 異なった表現を使って、国会にあなた方はごまかしをしていた、国民にごまかしをしていた、この事実が明白になりました。これは非常に責任のあることだ、非常に責任重大だ。決して私は責任を追及するものではなく、空の安全ということ、民間航空機の航行の安全ということに視点を置い...全文を見る
○井上(一)委員 これは何を意味するかということなんです。今私が指摘したいのは、米軍機と民間機とのいわゆる外務省の日米合同委員会での取り決めと、運輸省と防衛庁いわゆる自衛隊機と民間機、この比較ですね。この比較を運輸省はどうとらえられますか。自衛隊機と民間機は少なくとも便宜を供与す...全文を見る
○井上(一)委員 航空局長、あなたも前回の質問で七条をぽろっと言うてしまったし、今度は非常」に慎重な答弁なんだ。外務省は、便宜と優先的取り扱いは違う、こう認めたわけだ。それで運輸省にあなた方はどうしてこれを変えたのですかと。変えたことは私は賛成なんですよ。それで、自衛隊機よりも米...全文を見る
○井上(一)委員 そんななまぬるいことじゃだめだ。それ以前にまず先ほど指摘をした、国会に概要提出した「便宜を図る」という、そのことは優先的取り扱いを提供するということに概要がここではっきりなったのだから、もう改めてする必要はないとおっしゃるかもわからないけれども、外務省としては国...全文を見る
○井上(一)委員 もう検討とかそういうことでは僕は済まされない問題だと思うし、もう既に明らかになったのだから、「便宜を図る」という、これはもう死んでしまったわけです。私はここで事務当局が、日本の外務省の職員なのか外交官なのか、アメリカの外務省の職員なのか、本当に日本の主権を守ろう...全文を見る
○井上(一)委員 ぜひ、一日も早くこの問題についての話し合いを進めてもらいたいと強く要望いたしておきます。  続いて、私は経済協力の問題について質問をいたしたいと思います。  御承知のように、経済協力は……。総理は――じゃ、質問をとめてください。
○井上(一)委員 総理にお尋ねをしたいのですが、我が国の経済援助の大原則として、相手国の民生安定を図っていく、このことはもう私が指摘をする必要もないと思うのです。  そこで、フィリピンに対する経済援助の問題でございますが、昨年フィリピンを訪問されて、日比関係の親善友好をより深め...全文を見る
○井上(一)委員 その安定を欠く一つの大きな要因はやはりアキノ氏の暗殺事件である。先日も真相究明委員会のメンバーが日本に来られたわけでありますけれども、我が国として、総理として、やはりこのようなテロ事件に対しての真相究明にできるだけの協力をする意思を持っていらっしゃるのかどうか、...全文を見る
○井上(一)委員 今回のフィリピンに対する経済援助、このことは、商品借款、つなぎ融資という、そういう形での経済援助に変わったわけでありますが、私は、このフィリピンに対する経済援助の性格が問題ではないだろうか、まず第一点に疑問を感じます。従来のプロジェクト借款ではない。今指摘したよ...全文を見る
○井上(一)委員 私が指摘をしたいのは、この際に商品借款なりつなぎ融資をすることが民生安定につながるのかどうかというその認識を総理、実は伺いたいのです。原則なんかわかっていますし、私の考えは、むしろ民生の安定に逆行する結果になるのではないか、そういうことなら大原則を変えることにな...全文を見る
○井上(一)委員 確かに、ヨーロッパやアメリカ以上にASEANの人たちとの友好を深め、かつ、理解を深めていき、その対応を誤らないようにしていく、その考えは私は決して否定いたしません。今回、今この時期に商品借款、つなぎ融資をすることがフィリピンの人々に対して本当に信頼を深めることに...全文を見る
○井上(一)委員 総理、私は十分な正しい認識を持った上での御判断というのが大事だと思うのです。  それで、経済援助も中曽根総理個人の金じゃありません。国民の血税からこれは我が国が協力をしていくわけでありますから、フィリピンの経済の混乱は、決してフィリピンの政治情勢を私は批判する...全文を見る
○井上(一)委員 私は、決して経済協力をすべて中止しなさいという意見じゃないわけですね。従来のプロジェクト借款とかいろいろな形があります。あなたが訪問されたときに、サンロケの発電所の問題も約束をなされたというふうに聞いております。そういう形の経済援助なら、むしろフィリピンの国民も...全文を見る
○井上(一)委員 特に私は強調しておきます。総理、十分に配慮すべきである。十分に配慮しなければ、マルコス政権に対する不満が逆にむしろ日本の経済援助に対する不満に矛先が変わりますよ。そのときでは遅い。  私はそのことを重ねて申し上げて次の質問に入るわけですけれども、もう一点、アキ...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、私は、障害者の問題について少し総理に御質問を申し上げたいのであります。  世の中、いろいろな立場の人がいろいろな立場で生きがいを持って暮らしていける、そういう世の中をつくるために政治があり、そこに政治の努力が評価されていく、こういうふうに私は思うのです...全文を見る
○井上(一)委員 終わります。
04月12日第101回国会 衆議院 決算委員会 第5号
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○井上(一)委員 私は、まず最初に、防衛庁に長年勤務をされて、佐官級、一佐以上で直接防衛庁と正面装備等に取引のある企業に天下っていった人たちの数字、どれほどの人が各年度ごとかかわりのある企業に天下っていったのか、ひとつできれば五十三年から五十七年の間まで総数でお答えをいただきたい...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、これらの人たちがいわゆる正面装備にかかわる契約高上位二十社へ就職をしていらっしゃるわけです。その上位二十社に対しての動きは改めてまた資料を要求いたしますが、現在どれほどの人たちが上位二十社に就職をなさっていらっしゃるのか。天下りという言葉が俗語的であると...全文を見る
○井上(一)委員 私は、さらにこの百三十人の人たちが天下っていった企業のそれぞれの受注高の推移、経緯ですね、どのように受注高が移り変わっていったか、そういうことも事前に資料要求をお願いしたのですが、きょうまで手元に届かないわけであります。それで、委員長にお願いをしたいのですが、私...全文を見る
○井上(一)委員 八二年リムパックでは、訓練内容のときに、何というのですか、詳細発表の中に対地射撃訓練を明確になさってなかったわけなんです。前回の質問では、恐らく八四年リムパックにおいては対地射撃訓練は含まれると想定をしているというお答えがあったように思うのですが、対地射撃訓練に...全文を見る
○井上(一)委員 前回はカホーラウェ島で対地射撃訓練を行い、その結果、大いなる島民からの反対運動、さらには、島に保存する考古学的な史跡、遺跡を含めて文化財に大きな被害を与えたということで、私は、これはやめるべきだ、そういういわゆる環境保全の立場に立って、カホーラウェ島は対地射撃訓...全文を見る
○井上(一)委員 対象としないということで検討している。対象としないということは、カホーラウェ島のいわゆる島の持つ文化財あるいは環境を保全したいという、そういう立場に立たれたということと、さらには、強い島民の意思を尊重した、こういうふうに私は理解してよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 対地射撃訓練を想定してことしのリムパックも計画なさるわけでありますから、そうすると、やはりどこか候補地が必要になるわけであります。今その候補地を固定してこの島だと、そこには人が住む住まない、そのことは別にして、きょうの時点でどの島を対象にして対地射撃訓練を行おう...全文を見る
○井上(一)委員 今のお答えによれば、ハワイ諸島はことしのリムパック84の対地射撃訓練の対象にはしない、こういうふうに私は理解しますが、そういうことでよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 ハワイ諸島は対象にしない、これはわかりました。  今後対象になる島に対してあるいは対象になる地先に対して、いわゆるその対象になる島を対象にすることの了解はどこに求められるのでしょうか。
○井上(一)委員 念を押すようですが、きょうの時点ではまだ米側と具体的な候補地の了解あるいは話し合いは持たれているのでしょうか、いないのでしょうか。
○井上(一)委員 最後に、リムパックについて、この対地射撃訓練のみについて私は聞いておきたいのですが、カホーラウェ島を今回対象から外したように、今後も環境保護、保全という立場を重視していく、さらには住民の意思を尊重していくということについての立場は、防衛庁としてはおとりになると思...全文を見る
○井上(一)委員 今度は防衛庁長官に私は順次質問を申し上げたい。とりわけきょうは、今日の国際情勢を外交面から見たその所信、所見、分析等については多くは外務省から再三聞いておりますので、ひとつ防衛庁長官には軍事面から今日の国際情勢をどう見ていくか、こういうことを伺っていきたいという...全文を見る
○井上(一)委員 新聞報道の中でも、アメリカが軍備増強がなぜ必要なのか、ソ連の脅威がどこまで伸びているのか、そういうことを強調している。さらには、西側諸国がそれにどう対応していかなければいけないか、そんなことが新聞の報道の中では「ソ連の軍事力」の米報告書の意味するものを強く訴えて...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、これは事務当局にでもちょっとお伺いをしておきますが、世界の軍事費はいろいろな数字を挙げて報告をされているわけです。防衛庁は世界の軍事費を一体どれぐらいだと把握していらっしゃるのでしょうか。
○井上(一)委員 その世界の軍事費のうちアメリカが占める数字、アメリカの軍事費あるいはソ連の軍事費はどれくらいだと把握されていますか。
○井上(一)委員 今言うGNPに対する比率から割り出していってどれくらいになる、あるいはそれではソ連の国家予算はどれくらいで軍事費はどれくらい、年々どのような推移をしているのか、そのことについては防衛庁はどんな把握をしているのですか。
○井上(一)委員 防衛庁は、常にソ連が軍事力を増強している、これは私が今防衛白書の何ページと言わなくたってそういうことは常々指摘しているのですよ、やはり推定等をしながら根拠があって指摘をしているわけです。わからぬのに、今の話だと横ばいだということであれば増強にならぬわけだ。今ルー...全文を見る
○井上(一)委員 ここ数年ソ連の軍事費の伸び率は防衛庁としてはどれくらいに把握していますか。
○井上(一)委員 今お答えの中でもはっきりしましたように、アメリカが二千億ドル、ソ連が二千六百億ドルで四千六百億ドル、いわゆる世界の軍事費の大半が米ソ二国の軍事費ですね。半分以上を占めている。私はこれは異常な状態だと思うのですよ、この状態は。世界の平和に少しでも貢献していこうとい...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官として前段非常に素直な御意見だと私も思います。一つの意見ですべてをまとめていくというのは、私は、それは民主主義ではない。長官のお考えがあり私の考えがあり、同時にそれは国家間も同じだと思うのです。アメリカの考えがありアメリカの対応がある、ソ連の考えがあり...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、世界の武器輸出というのですか、主力兵器を輸出しているシェア、アメリカはどれくらい、ソ連はどれくらい、とりわけ第三世界にはどれくらい、これは具体的に防衛庁はどんな数字で把握していますか。
○井上(一)委員 それじゃ、私が質問を終えるまでにひとつその資料を手元に取り寄せていただいて、お答えをいただきたい。  あえて私の方から申し上げておきたいのは、アメリカとソ連とが両国で七〇%ぐらいを超えるシェアを持っている。第三世界に対しては莫大な武器輸出をアメリカもしている。...全文を見る
○井上(一)委員 私はここで聞いておきたいのは、この数字は、軍事研究所だとかいろいろ軍事評論家も含め軍事的な専門家を含めて、世界的に通用する数字なのかどうか、こういうふうに思うのですよ。私の承知している、あるいはまた報道でも、「ミリタリー・バランス」では十六億八千百万ドルと推定し...全文を見る
○井上(一)委員 御承知のように、北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国が決して国力が経済的に豊かであるということは、これは世界的には認められない。豊かであるということはだれも思わないわけですが、北朝鮮の軍事力が増強していくということは、北朝鮮一国で増強できるわけがないわけなんですね、常...全文を見る
○井上(一)委員 全くもって独自で自給するということは、これは額の問題は別として、防衛庁そんな判断はなさっていないと思うのです。ソ連、中国からの援助はどちらが多いのだろうか、どういうふうに認識をしておるか、ソ連は北朝鮮に軍事的にどう絡み合っているか、こういうことについて…。
○井上(一)委員 防衛庁長官はどうですか。その辺はどう御認識をなさっているのでしょうか。
○井上(一)委員 それでは、次に、今度はアフガンの問題についてちょっと聞いておきましょう。  ソ連はアフガンに軍事介入をしてきたわけです。現在までどれぐらいの兵力あるいは軍事費をソ連は使ってきたか、防衛庁はどう判断しますか。
○井上(一)委員 アフガンにおいていわゆる反政府、反ソ連勢力ですね、ゲリラ的な活動をやっているわけなんですけれども、それを完全にソ連は制圧できない、あるいはソ連が軍事介入したけれども、そのソ連兵ももう本当に嫌気が差しているのじゃないだろうか、私は、そういうことを一つの情報として聞...全文を見る
○井上(一)委員 アフガンへの軍事介入は、ソ連にとっては今では大変なお荷物になっておる。できれば撤兵でもしたいのだというふうに考えているかもわからぬ。しかし、何も得るところなくそんなことはできないであろうということでもあろうし、今、防衛庁は一定の認識を持って判断をなさっているわけ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、次にベトナム問題。今度はアフガンに予想以上に難儀をしている、もう早期制圧ができるというのが五年もかかってしまった、そんなところから、ベトナムに対するソ連の軍事援助というものは思うようにでき得ない、こういう状況ではないだろうか。  防衛庁は、ベトナムに...全文を見る
○井上(一)委員 ベトナムのカムラン湾にソ連が恒久的な軍港をつくったということが言われているわけなんです。それでは、このことについては防衛庁はどういう認識をしているのですか。
○井上(一)委員 今、防衛庁は、恒久的な軍港、いわゆるアジアにおける一つの軍事的な意識を高め存在を顕著に示しているんだ、そういうことだと思うのです。しかし、これは私が直接聞いたわけではないけれども、在京のソ連大使館筋では、そんな恒久的な軍港はカムラン湾にはつくってないんだというこ...全文を見る
○井上(一)委員 むしろベトナムよりもカンボジア問題にも今防衛庁は触れられたので、ここでも私はカンボジア問題に少し触れておきたい。  これは、最近ベトナムのグエン・コ・タク外相がインドネシア、オーストラリアを訪問して、その後タイのシチ外相がキャンベラを訪問した。間接的ですけれど...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、次は、中国との関係における軍事面での情勢認識を聞いておきたいと思うのですが、総理が過日中国を訪問されて、日中友好にさらに役立っていきたいという約束をなさっていらっしゃるわけです。とりわけ、中国の四つの近代化に協力をしていく、このことは私も評価するわけであ...全文を見る
○井上(一)委員 武器輸出については後で聞きます。  私は、中国との問題で、制服組の交流というのが今までに若干あったわけなんですよ。今日もその制服組の交流がどういうふうになっているのか、今後どうしていこうとしているのか、そういうことを私は長官から聞かしていただきましょう。  ...全文を見る
○井上(一)委員 中国の問題について長官。
○井上(一)委員 余り時間がないので…。私の質問、そういう制服組の交流を深めていくのかどうか。駐在員云々ということは聞いておらぬ。今、西廣参事官が言われたように、中国側からそういう交流の申し入れがあるので、このことについてはこたえていきたい、こういうことなんですね。そうなんですね...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官に、我が国のシーレーン防衛ですね、シーレーンに対してASEAN諸国はいろいろな見方を持っていらっしゃるわけなんです。私はそのことは今問いません。中国は我が国のシーレーンに対して一体どういう認識を持っていると防衛庁は認識をしているのですか。我が国のシーレ...全文を見る
○井上(一)委員 事務レベルでは…。
○井上(一)委員 中国との間で、この問題ということではなく、いろいろな情報交換の中で、シーレーンについては話し合いを持たれた、それは北京であるか東京であるかは別として、そういうことはおありなんでしょうね。
○井上(一)委員 国際的な意見交換という中にシーレーンは当然入っているというのが常識じゃないですか。シーレーン防衛について意見交換を日本の立場として話をしている、この問題を一つのテーマにして取り上げること――シーレーン防衛については中国側に日本の見解を全く示していないとかいうこと...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ聞きますが、中国には原潜が所有されていると防衛庁は判断していると思うのですが、これはそういう御判断に立っているのでしょう。
○井上(一)委員 一隻持っていると承知しているというのは、これは訪中したジェーン年鑑の編集長が中国にもミサイル原潜があるのだということを、僕も報道によって知っているわけですけれども、ここではまださらに六隻の建造計画がされている、計七隻になるというふうにあるわけなんです。防衛庁はど...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がないので…。先ほど第三世界への武器輸出、主力兵器の輸出がアメリカで二百七十億ドル、ソ連で二百八十七億ドル、これはもう莫大な金額なんです。そして私の調査では、米ソ両国で世界の武器輸出のシェアの七割以上を占めて、さらに第三世界に六〇%以上を米ソ-フランスも...全文を見る
○井上(一)委員 私は外務省に委員会では質問しておりませんよ。きょう初めて防衛庁に、これは防衛庁マターの問題であるし、防衛庁は海軍の武器使用取り扱い書についてあなた方の持っているリストをどういうリストと承知しているのか、このことを聞いているんです。だから、私は今具体的に一冊言った...全文を見る
○井上(一)委員 海軍省の兵器部が作成した「航空機取り扱い書リスト」あるいは「11N」にかかわる資料、いわゆる取り扱い。私が今言ったネーバル・エアロノーティックス・パブリケーションズ・インデックス、これのパート1しかあなた方は持ってないということでしょう。パート1だけじゃないので...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、「11N」にかかわる問題、これはきょうはもう深く追いませんが、「11N」にかかわる兵器取り扱い書リストはほかにお持ちなんですか。
○井上(一)委員 あのときはということですから、今後これは十分当たっていただいて、私の指摘していることは十分理解をされているから。では、次の機会にこのことについては譲ります。  最後に、先ほど申し上げましたように、防衛庁長官から。ソ連もアメリカもけしからぬと私は思っているわけだ...全文を見る
○井上(一)委員 終わります。
04月13日第101回国会 衆議院 決算委員会 第6号
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○井上(一)委員 まず最初に、ことしの春闘が私鉄一鉄鋼、それぞれの大手が労使双方の努力で妥結を見た、そういう段階に入って、中小企業が残るわけでありますし、さらには、公企体の賃上げについて今後鋭意当局側と労働者側が折衝を重ねていくわけでありますが、昨日もそれぞれの組織の代表が労働大...全文を見る
○井上(一)委員 昨日、公企体の代表の方が大臣に当局の早期回答提示を求められて、それに最大限努力をするというお答えが報道されているわけですが、このことは当然、労働側の早期提示というのは、いわゆる当局がどう対応されるかは別として、労働者側の要求するここ一週間、あるいは遅くとも月末ま...全文を見る
○井上(一)委員 そのことは報道されているわけで、私の申し上げているのは、当局が少なくともここ一週間以内に提示をし、例年どおりの取り組みからいけば、それを不満としての公労委の調停ということに入っていくわけでございますが、そのことがやはりすべて月内に解決をしない限り、スムーズな労使...全文を見る
○井上(一)委員 さらに当たり前のことなんですけれども、人勧、仲裁裁定を完全実施していくということは基本的な当然のことでありまして、これは変わりないわけでありますが、主管労働大臣として、人勧を尊重する、仲裁裁定を尊重していく、このことは終始貫かれる強い決意を持っていらっしゃいます...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、ここで一点、労働省に特に聞いておきたいことがあるわけです。ということは、防衛庁が、有事の際に自衛隊の円滑な行動を確保するために、法制上の不備の有無、あるいは不備であればどうするのかということについて、約五十の法律を挙げて関係十省庁余に改正の有無について照...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁から労働省に対しては照会がないということでございますか。
○井上(一)委員 私は非常に懸念しているのは、有事ということになれば、やはり物資と同時に人員というものが必要になるということはだれもが気がつくわけでありまして、当然そこに問題が絞られてくるわけであります。現段階では十省庁余の中に労働省が入っていないということが明確になったわけです...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、次に、高齢化社会の中に入るわけでありますけれども、既に高齢化社会の中に入っているわけですけれども、シルバー人材センターについて私はここで少し聞いておきたいと思います。  御承知のように、高齢化社会に積極的に対応するための重要な施策の一環として五十五年...全文を見る
○井上(一)委員 ややもすると、常識的に、見直すということは、切り捨てていこうというか、まあやめてしまおうということと、さらにはよい方向に持っていこうという二つの見方があるわけであります。私は、やはりシルバー人材センターが地道に果たしている役割というものは大いに評価しなければいけ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣のお答えで私は非常に意を強くしました。なくすなんというのはとんでもないことであって、まさに、今の社会における人口比の問題を的確にとらえていないし、シルバー人材センターの果たしてきた役割というものの正しい認識がなされていない、そういう意識の中では、なくしていこ...全文を見る
○井上(一)委員 まだまだ問題は指摘をしたいわけでありますけれども、いろんな問題点について今後格段の御努力を私はお願いをしておきたい、こういうように思います。  さらにここで、今非常に問題になっている福島交通の関係について、まず労働省サイドに聞いておきたいのですが、福島交通の退...全文を見る
○井上(一)委員 退職金だけでなく、福島交通関連企業についてはいろいろな問題点を抱えているわけでございますが、やはり賃金債権というのですか、そういうのには優先的に対応していかなければいけない。もし仮に政治献金が優先されて賃金債権が十分確保されていないとなれば、労働省としてはとんで...全文を見る
○井上(一)委員 訴えがなく、いわゆる申し立てがない段階ではあるが、関連の疑惑というのでしょうか、そういう中から労働省が何回かの行政指導に入られたということは、対応としては私は非常に了とするし、今も強い姿勢で今後対応すべきだということをお願いしました。労働基準法に部分的に違反をし...全文を見る
○井上(一)委員 今までの実情も承知をするためには、今までの状況も今後行政指導の中で点検をしていくということでございますね。今後ということは、今まではやらなかったけれども、ひょっとしたら労基法に違反しているような問題点が起こっていたかもわからぬ、そういうことも含めて強い姿勢でこれ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、ここで会計検査院にお聞きをしたいと思うのです。今は労働債権について私は労働省と質疑をいたしました。福島交通あるいは福島交通不動産、いろいろな関連グループがありますけれども、会計検査院で指摘をしてきたことについて、大きな問題点としてどういうことが指摘をされ...全文を見る
○井上(一)委員 今明らかにされたように、非常に不当な国有林の払い下げを受け、片側では労働債権を十分保障していかない、こういう驚くべき企業、このことについてはまた改めて私は質問をいたしますが、特に労働省に、先ほど指摘をした労働債権についての十分な確保のための行政指導、さらには、今...全文を見る
○井上(一)委員 局長、答弁としてはそんな答弁ではだめだよ。やはり少ない調査の対象でこういう数字が出ているのだから、もっともっと数字は、抱えている問題はより大きいと私は思うのです。  労働大臣、単身赴任については非常に問題がある、いろいろな社会問題を引き起こしているということに...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がないので、私はこの問題はこれで終えますが、少しの抽出した対象者の意見をまとめてもこういう状況なんです。教育の問題、教育改革云々ということを今中曽根総理が大きな目玉にしている。片側でこういうことをほっておいて、何の教育に気を配るあるいは配慮した行政が、こ...全文を見る
○井上(一)委員 めどはいつごろに持っていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 雇用面の男女平等は、ここで私が繰り返す必要はないと思うわけでありますが、基本的人権にかかわる問題であり、国際婦人の十年の最終年を来年に控えているわけですね。婦人差別撤廃条約を批准するためにも、やはり国内法の整備を急ぐ必要がある。経済的には我が国も既に先進国の仲間...全文を見る
○井上(一)委員 この法案に対する経営者側の考えは、要するに、雇用における男女の平等をすぐに実効のあるものにしてもらっては困るということに尽きるように私には思われるわけなんですよ。しかし、今回の男女雇用平等法の具体的論議の発端というのは、昭和五十年六月の国連国際婦人年世界会議にま...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、この問題はしっかりやっていただきたい。私からもお願いをしておきます。  さらに、国際技能オリンピックについて少し尋ねておきます。  御承知のように、国際職業訓練競技大会が、昭和六十年、これは国際青年年でもあるわけですが、大阪で開催されることになったわけ...全文を見る
○井上(一)委員 さっき大臣が、要は歩きはじめなければいかぬ、こういうことを言っているわけなんです。あなたの答弁で、僕は前段非常にいいと思った。しかし、中ほどでこちょこちょとこれは民間云々、こういうような話、本当に積極的に多くの国に参加を呼びかけていこう、そういうことが歩き出さぬ...全文を見る
○井上(一)委員 正式に組織委員会から特別参加で招待をすることがない限り、中国の意思はまだ私も確認はいたしておりませんが、こういう折に、ぜひ組織委員会のメンバーである関係各団体とも相談をして、労働省としては全面的な協力をしてほしい。大臣のお答えで、事務レベル、これは間違いないです...全文を見る
○井上(一)委員 検討じゃない、努力するということ、余計な前段の……
○井上(一)委員 あなた方行政はどうも無難な答弁だと思っているようだが、やはりはっきりするものははっきりしたお答えをしてほしい。大臣がはっきりとあれだけのしっかりとしたお考えを述べていらっしゃるのだから、あなたが検討するで、どっちが大臣なんだ。努力すると大臣が言われているのだから...全文を見る
○井上(一)委員 まだ私は予定をしている質問があったわけなんです。しかし、私に与えられた時間がもう来ました。せっかくお越しをいただいて一問で終えますが、次の機会にもまたいろいろと事業団の取り組みを聞かせていただきたい。きょうはどうもありがとうございました。  これで終わります。
04月18日第101回国会 衆議院 決算委員会 第7号
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○井上(一)委員 最初に、私は検査院にお尋ねをしておきたいと思います。  五十六年度の建設省の決算についての主管局長の説明の中にも指摘がありましたように、例年のことでございますけれども、補助金を不正に受給したりしているものがまだ後を絶たないという状態であります。こういう不正受給...全文を見る
○井上(一)委員 重要な箇所というのは、特に今検査院が検査対象にできるのは一けた台なんですね。そういう意味から、とりわけ不正受給あるいはその他指摘を受けたその後の経緯というのは、写真等あるいは当事者から事後の経過書類を申告さすという方法をとられていると思いますけれども、検査院が偏...全文を見る
○井上(一)委員 さらにもう一点、これはこの報告にもありましたように、建設刊当局が改善の処置を講じた事項についても指摘があるわけです。これは具体的にはマンホール等の下水道工事における積算基礎の問題ですが、これは既に地方公共団体に対して五十七年十一月以降積算する工事に適用するよう処...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、ここで建設省にお尋ねをしておきたいことがあるわけです。  ソ連の脅威、そういう中で、有事に備えてのいろいろな角度からの取り組みが今政府部内で検討をされている、こういうことが事実であるわけです。有事法制に関する防衛庁からの建設省に対する何らかの照会あるい...全文を見る
○井上(一)委員 今の法律では有事の場合にそれは対応できない、こういう回答を防衛庁にした、こういうことですね。  それであれば、有事の際にこれらの法律が使用できるように、法の改正を含めて前向きに建設省は取り組もうとしているのか、とんでもない、こんな相談には全く乗れないんだ、こう...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっとこれは大臣にも聞いておきたいと思うのですが、このことは今後非常に重要な問題になっていくと思うのですね。今までの照会に対するお答えは、私は、それは当たり前のことを答えられたと思っています。だけれども、例えば有事の際には防衛庁の要望、要求にこたえられるように...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、今の法体系の中では、仮に有事の際防衛庁が、例えば河川敷に弾薬なり草なり自動車なりあるいは資材なりを置いて資材置き場にそれを使用するとか、あるいは今河川敷でゴルフ場に使っているところを、強制的にそれを収用して、それを防衛庁が使用していく、そういうことは今...全文を見る
○井上(一)委員 それでは次に、私は、大阪モノレール、このことについて少し建設省のお考えを聞いておきたい、こういうふうに思うのです。  これは御承知のように、大阪高速鉄道株式会社ですか、現在は第一期工事区間のうち、千里中央-万博公園間が建設中であるわけです。それは財政難から工事...全文を見る
○井上(一)委員 今お答えがありましたけれども、確かに非常に大幅におくれているわけなんですね。この建設工事が大幅におくれている理由は一体何によると認識なさっていらっしゃるのか。これは念のために私の方からちょっと申し上げておきたいのですが、ことしの三月十九日の大阪府議会の土木常任委...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、やはりこのモノレールの必要性、これは私から多くを語る必要はないと思うのですけれども、それじゃ、おくれを含めて、今後の見通しとしてどういうふうに認識をし、あるいはどういうふうに事業促進に向けて国としては対応をなさっていかれるのか、その点をひとつ聞いておきた...全文を見る
○井上(一)委員 先ほども申し上げましたように、大阪の南と北、いわゆる南北交通を確保する上で大阪モノレールの果たしていく役割というものは今後非常に大きいものがある。そういう意味では、一日も早く計画路線が全面開業することが望ましい、こういうふうに思っているわけなんです。  さらに...全文を見る
○井上(一)委員 今お答えがありまして、私も、すべて一遍に物事が解決できるというようなそんな考え方はむしろ乱暴な意見だと思うし、そこには慎重さというか計画性も裏づけが十分とれません。でも、南淡木から淀川を越えて京阪電鉄までの乗り入れというのですか、そこまでの接続というのはやはり一...全文を見る
○井上(一)委員 それから、私は、建設省と運輸省が一つの協定を結ばれた、いわゆる連続立体交差化事業における鉄道側における費用負担、この点について聞いておきたい、こういうふうに思うのです。  結論からいえば、過去の鉄道が田園地帯を走っていたという状況から、その田園地帯が都市化の波...全文を見る
○井上(一)委員 次に、私は、身体障害者に対するいわゆる道路整備計画等における配慮について聞いておきたい。  これは日本の道を考える会が発行している「身障ドライバーが見た日本の道路」、そういう中に、具体的に身障ドライバーの平均一月に走る距離数は八百三十六キロで、一般の健常者の五...全文を見る
○井上(一)委員 大臣はいらっしゃらないのかな。――局長、一生懸命勉強されて読まれたわけだけれども、それはそれなりに。しかし、そんな答弁では僕の真意がまだわかっていないのではないだろうか。時間がないから余り多くを申し上げませんけれども、例えば、今後道路を建設していくについても、地...全文を見る
○井上(一)委員 あなたの答弁ではだめなんだ。大臣、僕はさっきあなたがちょっと席を外された折に、身障者の声というか訴えというか、それがここに何点か指摘をされて、「身障者と道路を考える」というパンフに書かれているわけであります。これは建設省が後援をしているし、NHK文化センター、日...全文を見る
○井上(一)委員 私はもう時間がありませんので、それではこの問題は二十五日の行管を対象にした委員会で改めて取り上げて質問をします。だから、予告をしておきますから、それまでにどうぞ建設省の具体的な取り組みをよくお考えいただいて、その折に端的に手短にお答えをいただきたい。資料もお持ち...全文を見る
○井上(一)委員長代理 次回は、明十九日木曜日午前九時四十五分理事会、午前十時委員会を開会するごととし、本日は、これにて散会いたします。     午後五時四十九分散会
04月25日第101回国会 衆議院 決算委員会 第9号
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○井上(一)委員 私は、初めに石油公団にお尋ねをしたいと思います。  少なくとも五十七年の三月末現在で公団が、いわゆる探鉱投融資総額ですね、どれほどの金額を探鉱融資に投入をしたのか、さらには石油開発事業における債務保証額、この総額は幾らにぼるのか、最初に聞いておきたいと思います...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、石油附発公団に対する五十一年度決算検査報告の中でも指摘があるわけでありますが、いわばこれらの資金投下に対するいわゆる不成功、実質的には損失額はどれほどになっているのか。さらには、それは何カ所の整理が合計されたものなのか、まだ整理のされてない残余のプロジェ...全文を見る
○井上(一)委員 それは不成功、いわゆる失敗をしたプロジェクトの総額ですか。
○井上(一)委員 プロジェクトの件数では幾らでしょうか。
○井上(一)委員 現在までに石油公団がかかわってきたプロジェクトの件数はどれほどの数なんですか。
○井上(一)委員 八十件のうち二十二件のプロジェクトが合計八百八十四億円、いわば実効の伴わない損失額。探鉱開発については一定のリスクは背負わされるわけでありますけれども、この整理をされた二十二件以外にまだ現在整理を進めているプロジェクトはいかほどあるのでしょうか。
○井上(一)委員 今のお答えでもおわかりのように、八十件近いプロジェクトの中で二十二件は既に損失額として計上される、さらに三十六件については、有望なプロジェクトもあるが、まだ最終的にはわからない。八十件の中でトータルで五十八件、いわば七割近い危険性がこれで証明されるわけです。いわ...全文を見る
○井上(一)委員 この資金融資については、当初通常の石油開発ビジネスの契約方式であるファームアウト方式、それが途中で資金供与方式に変わったわけですね。これはいわば売り手市場で、むしろ片務的な契約であり新しい形態である。こういう鉱区に対しては何の権利も権益も持たない、こんな資金供与...全文を見る
○井上(一)委員 今の検査院のお答えは正しい認識だ。非常にソフトな発言ですが、厳しく表現をすれば、端的に表現をすれば、数少ない云々と言われましたけれども、異例だ、異例の方式だ、僕はこういう受けとめ方をするのです。検査院の御所見、その私の受けとめ方、こういう形態は数少ない、本当に異...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私は総裁に――何か先ほど、片側ではスリムになりたいんだ、なるんだと言いながら、相手方の八五年、八六年探鉱実施方の見通しを、言葉では確約しているんだとか非常に見通しの甘い――ここだけの答弁では僕は済まされぬと思うのですよ。  私が手にしている共同通信の報...全文を見る
○井上(一)委員 むだにならないように全力を注ぎたいと言うが、気持ちだけとかそういう突っ張りだけで事は処理できるものではないので、やはり冷静に客観的に情勢を判断しながらどう対応していくかということが私は大事だと思う。あなたが大幅におくれるというのは、それは大幅というのは、十年も大...全文を見る
○井上(一)委員 検査院の方、何か非常に歯切れが悪いのですね。苦労なさったと言う。石油公団は何かやはり言いわけをしますよ。それを入れることにおいて後のドーム・カナダに対する二億二千五百万カナダ・ドルの融資が効果を出すんだとか、あるいはそのことがそこに一定の油の見通しが持てる鉱区だ...全文を見る
○井上(一)委員 そこが問題なんですね。ドーム石油、これは外風だから、カナダだから現地まで行かれるということは僕は不可能だと思うから、その日本の窓口である北極石油を通してその検査をされる。その北極石油の検査の中でも、今私が指摘をした融資内容、支出明細が確認できない、はっきりと明ら...全文を見る
○井上(一)委員 私はもう確認をする必要もないくらいの質問をしたのです。なぜこんなことを質問しなければいけないかというと、やはりドーム石油にはね返ってくるわけなんです。ドーム石油では、今その仕組みとして支出明細が確認できなかった。  率直に言って、検査院は今の段階では非常にお答...全文を見る
○井上(一)委員 ドーム石油の一億七千五百万ドルは、今の仕組みの中で使途明細が確認でき得なかった、そういうことでございますね。
○井上(一)委員 公団総裁、あなた方はこの一億七千五百万ドルの使途を正確、明細に検査院に説明ができる自信がありますか。
○井上(一)委員 私は、推定だとかあるいは今ドーム石油、ドーム・カナダがどうこうしている、経営状況がよくないということも、それはさきにも聞きました。  問題は、その一億七千五百万カナダ・ドル、日本の金にしたらざっと三百五十億円ですよ。そんな金がどこへ使われたかわからぬというよう...全文を見る
○井上(一)委員 公団総裁、今二億二千五百万ドルについては、いわゆる北極石油を含めた日本における委員会、そういうところで検査院が資金使途についての検査をできた。一億七千五百万ドルについても、公団の責任においてやはりそれぐらいのことを明確にしていかなければいけないと私は思うのです。...全文を見る
○井上(一)委員 僕は、今度はここに公団総裁として責任がやはり起きてくると思うのです。一億七千五百万ドルがその支出明細を含めて明確にされないということ。僕は、やはり明確にして、それのよしあしの判断、適否の判断は別にしても、一億七千五百万ドルの支出明細というものはきっちりとしていか...全文を見る
○井上(一)委員 二億二千五百万ドルのそのことについては、今チェックしているのだということ、それはさっきから聞いているわけで、私は、一億七千五百万ドルについての責任、これを明確にしてもらわなければ困る。  余り時間もないので、これは通産省に聞きますが、こんな、今の質疑の中でもは...全文を見る
○井上(一)委員 通産省も通り一遍なそんなことでの答弁ではこれはだめですよ。だめだけれども、きょうこれ以上あなたに言えといったって無理かもわからぬから、次は通産大臣に――やはり資金がどのように使われていって、どういうところにどれだけの金が手当てをされていくか、そしてそれがどういう...全文を見る
○井上(一)委員 次に、今情報公開の問題が非常に大きく取り上げられておるのですけれども、この四月現在で、私の調査では十二の自治体が条例制定をして、地方自治に関する情報公開が推進されているわけなんです。国の行政機関が保有する情報の公開、この情報公開についての検討は、現在どの程度まで...全文を見る
○井上(一)委員 確かに、情報公開について、重要な問題としてはプライバシーの問題があるわけです。個人データの保護ということについては、立法上の措置として法律で自治体を包括するような規定を置くのか、あるいはまた、それぞれの自治体が制定する条例がありますね、そういうものにゆだねていこ...全文を見る
○井上(一)委員 時間がありませんので、行管庁長官にはもう一問だけお聞きしたいと思ううのです。  今、天下り、言葉がいいか悪いかは別として、高級官僚が関連の関係団体に天下っていくわけなんですね。これはたしか閣議で、特殊法人間のたらい回し的異動は、真にやむを得ない場合にのみ限る、...全文を見る
○井上(一)委員 経企庁長官、非常に待たせました。  地方自治を尊重していきたい、それは当然なんです。ところが、今度片っ方では、そういうことを言いながら国の方としては起債の制限をしていくとか、これはまたあるのですよ。でも、私の質問に対するお答えの趣旨については非常に当を得たお答...全文を見る
○井上(一)委員長代理 近江巳記夫君。
04月27日第101回国会 衆議院 決算委員会 第10号
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○井上(一)委員 まず、私は、資金運用制度の改善についてお尋ねをしたいと思います。  簡易保険、郵便年金資金は、将来の保険金、年金等の支払いに備えた加入者のいわば共同準備財産である、そういう観点からもできるだけ有利に運用する必要があると私は思っています。五十八年五月に、簡易保険...全文を見る
○井上(一)委員 次に、私は、今、国会に提出されています電電改革三法案ですね、このことについて少し尋ねていきたいと思います。  多くを申し上げる必要はないと思うのですけれども、今、提案されているいわゆる競争原理を導入していこうという電電改革三法案、これはまさに、私は、過去百有余...全文を見る
○井上(一)委員 今度の郵政省の改革案といわれるものは、電話の基本サービスの一元的提供責務や基幹ネットワークの一元的運用について、新規参入といって新事業体の参人を認めようとしているわけです。この新規参入は、もうかる地域あるいは回線をねらってのみ計画されることは、普通常識的にそうい...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、電電公社の五十七年度決算によると三千六百九十六億円の収支黒字が報告されているわけです。地域別に見ての収支は一体どうなんだろうか。私の承知しているのでは、この黒字は、すべての地域が黒字であるということでなく、都市部においての黒字がむしろ地方における赤字を...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、先ほども指摘をいたしましたが、それでは、あまねく公平なサービスというこの認識は今回の改革案にどのようにあなた方は位置づけていらっしゃるのか、どれほどのニューメディア時代が到来しようともやはりこの公平なサービスは貫く必要があろう、こういうふうに思うのですが...全文を見る
○井上(一)委員 さらにこのことについては、いずれか次の機会に深くまた続いて質問をいたします。  さて、もう一点ぜひお尋ねをしておきたいことがあるわけです。今日の厳しい社会情勢の中で、郵政業務に専念される職員の御苦労は私多とするわけでありますし、それだけに、より一層国民のニーズ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、やはりまじめに働く人たちに対して、その実情、実態というものを正確に把握して、そして当然、むしろ私は、これはもう三年なんというそんななまっちょろいものでなく、それは三年しても都市圏の中に入らない地域もあるかもわからない、しかし三年を待たず半年、一年のうちに都...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては強く期待をし、お願いをして、今後の推移を見守っていきたい、こういうふうに思います。  次は、人工衛星の問題についてお尋ねをしたいと思います。  自衛隊が人工衛星を使用できるかどうかというこの問題は、宇宙開発事業団法の一条ですか、「平和の目的...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問に僕は大臣に答えてほしい言って、大臣の今の答えを、それなのにとうとうと先に、私はそういう答えを求める質問をいたしておりません。  では、あなたがこれを先に答弁されたから、防衛庁から郵政省に対して、通信衛星さくら二号を使用したいと申し入れがあったんですか...全文を見る
○井上(一)委員 そうでしょう。正式な申し入れがないのでしょう。  では、防衛庁は郵政省に対して正式な申し入れをされたのかどうか。
○井上(一)委員 郵政省に聞くのですが、正式な申し入れもない、そして、それは受けてもいないし、してもいない。正式な申し入れもないのに、五十九月度予算に硫黄島の通信整備関連経費として通信機器購入費として合わせて約二億一千八百万円ですか計上されているのですよ。これは本来はおかしいわけ...全文を見る
○井上(一)委員 いわば郵政省が主としてつくられたわけですね。
○井上(一)委員 それで、さっきこの統一見解は国会決議に反するものではないということも答えられたわけです、私がそんなことを聞いてないときに、あなたが最初に。ちょっと僕はおかしいと思うのだよ。国会決議に反するものでないと言うが、国会決議は我々が行ったものである。我々が承知しないうち...全文を見る
○井上(一)委員 それがけしからぬと言っておるのです。あなた方が勝手に考えられるものと違うじゃないですか、国会決議は。これは国会が決めていくべき問題だ。国会決議に対して、あなた方が勝手にそういう解釈をするということが、国会の決議に政治的な重みを感じていないという証拠だと思う。これ...全文を見る
○井上(一)委員 次に、私は、現在我が国における自衛隊の公衆電気通信はすべて非軍事なのかそれとも軍事的利用をも行っているのか、このことについて聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 それはお答えのとおりだと私も思います。自衛隊の公衆電気通信の利用が約千回線ですか使われているという、この問題は、自衛隊がどのように使おうとも文句を言うわけにいかぬわけです。非軍事的にも軍事的にもこれは利用されている。しかし、例えば硫黄島の場合、海底ケーブルを引い...全文を見る
○井上(一)委員 前段何かあまねく公平というのは、それはもう地下ケーブルであれば仕方ないけれども、通信衛星になれば、やはり事業団法の一条があり、国会決議があるのだから、その枠組みを外さない限りあるいはそれを調整しない限りできないのですよ。これはもう答弁は先ほどから何回も尊重したい...全文を見る
○井上(一)委員 科学技術庁はランドサットのデータをどこに提供しているのですか。
○井上(一)委員 さくら二号を在日米軍が利用したいと申し出があった場合に、在日米軍は当然軍事そのものであるわけですが、郵政省はこれは当然断ると思いますが、いかがですか。
○井上(一)委員 郵政省にちょっと聞いておきたいのです。有事法制化に関連して防衛庁から何らかの照会があったと思うのですが、具体的にどういうことの照会があったのか、あるいはそれに対して郵政省はどう回答をなされたのか。
○井上(一)委員 最後に、郵政大臣にお尋ねを——お尋ねというよりも見解をひとつ聞かしてほしい。  社会経済の国際化というのは今後も一層進展すると見られるわけでありますし、それに伴っての国際間の電気通信ニーズも質的にも量的にも飛躍的に増大していくであろう、私はこういうふうに考える...全文を見る
○井上(一)委員長代理 貝沼次郎君。
05月09日第101回国会 衆議院 決算委員会 第11号
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○井上(一)委員 人事院は、直接的には国家公務員の給与について勧告を行っていくという役割を持っているわけです。この勧告内容は地方公務員についても準用されていく、さらには、それだけにとどまらず、各省庁の所管するさまざまな施設の措置費等の改定や私立大学の授業料などの改定にも連動してい...全文を見る
○井上(一)委員 直接的には国家公務員の適正な給与を勧告していく、しかし、今私が言ったように、私立大学の授業料の改定にまで影響を及ぼしているという事実をしっかりと認識してもらわなければいけないし、そのことにおいてあるいは他の省庁の措置費等の改定にまで連動している、これは御認識をい...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、給与についてのことに若干触れて質問をします。  現在、人事院規則で給与法が決められていく。その給与法の十一条の三に調整手当の支給に関する地域区分が定められているわけです。人事院はこれまで、国の機関が存在する地域に限り別表により地域の指定を行ってきたわ...全文を見る
○井上(一)委員 矛盾を生じているということを御認識になっている、そういうことであれば非常に話が早いわけです。やはりこの矛盾を解消していかなければいけないのではないだろうか。私の調査では、たしかこの調整手当というのは、昭和四十二年の暫定手当の変更に当たって、本院の内閣委員会なり地...全文を見る
○井上(一)委員 調整手当というものの法の趣旨、何も人事院規則の調整手当の項に官署が存在するから云々じゃないんだよ。当時の議事録を見ても、ちゃんとここでその決議を受けて、「新設される調整手当は、民間における賃金、物価及び生計費が特に高い地域で、人事院規則で定める地域に在勤する職員...全文を見る
○井上(一)委員 総裁にもう一度ここで……。もう時間がないから、具体的に多くの事例を申し上げなくても十分担当の給与局長も御認識なんです。総裁、一遍にすべてが解決するなんということは、望ましいけれどもなかなか難しい点もおありでしょうけれども、一つ一つ不合理を正すために、六十年を待つ...全文を見る
○井上(一)委員 まだまだ質問する機会はありますから、きょうは余り時間がありませんので、私は人事院の問題についてはこれで終えますが、今後の人事院の努力を期待をしたい、見守りながら、この推移についてはまだ次の機会にその経過を踏まえて質疑を考えていきたい、こういうふうに思います。 ...全文を見る
○井上(一)委員 今後の自治術の御努力を期待して、私の質問を終えます。
05月11日第101回国会 衆議院 決算委員会 第12号
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○井上(一)委員 最初に、私は、行特委員会あるいは予算委員会あるいはせんだっての決算委員会等で、石油公団が中心となった北極石油とカナダのドーム石油に対するいわゆる資金供与方式による融資について何点かの質問をしてまいりました。まず、ごく簡単に、この契約がなされた背景も含めて、当事者...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっと待って、そこまでは聞いておらぬ。まだ契約の内容にまでは入っておりませんよ、質問は。当事者はだれだ、担当理事、担当理事というだけの話であって、担当理事はどなたであって、そうした背景というのは、ただ単に話し合い――現地調査もなされたことであろうし、現地からの...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、契約の内容を私はぜひ明らかにしてもらいたいと思う。そういう意味でも、ここで契約書のコピーを私は御提出をいただきたい。恐らくあなた方は北極石油とドーム石油との私企業における契約書であって、公にできない、こういうことをおっしゃるかもわからぬ。そんなことで公...全文を見る
○井上(一)委員 勝谷参考人、答えにはなってないのですよ。あなたは無難な答弁でということで今概要を説明されているわけです。そんなことではこの問題は解決できないと私は思う。  それで、限られた時間できょう質問をするわけですから、さっきも申し上げたように、政府間同士での話し合いはな...全文を見る
○井上(一)委員 一億七千五百万カナダ・ドルの融資の対象になったいわゆる八〇年度のドーム石油、出油を見たという、今お答えになったと思います。これは確認をされたわけですか。どなたが確認をされ、そしてそれはいつの時点で、そして現在はそれじゃそれはどうなっているのか。
○井上(一)委員 私は、カナダのニュースを聞いているんじゃないんですよ。我が方の調査団なり、担当理事が、どなたか別として、だれが確認をした。現在はそれじゃ成功なのか。この一億七千五百万ドルが検査院からも指摘をされているわけです。非常に大きな問題です。カナダ側のニュースというのは、...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、それは今どうなんですか。一億七千五百万カナダ・ドルを融資したその鉱区に対して、じゃ、今油が出るんですか、出ているんですか。
○井上(一)委員 それは失敗なんだね。それが失敗で、何回か今まで答弁をされてきた中で、繰り返してドーム石油に対しての北極石油はスリムになっていくんだ。私は、そこに油があります、いやありませんという論議よりも、やはり融資をしたことに対する投資効果の問題、それは失敗だということ、これ...全文を見る
○井上(一)委員 いずれ契約書の全文のコピーを、私は、融資をする前段でやはり参考資料としてあなた方はとったということで、融資の一つの……。それじゃ、この融資は失敗であるということはもう何回も繰り返しされているので、多くをここで申し上げませんが、資金供与方式というのは、普通のファー...全文を見る
○井上(一)委員 金利は幾らにこの契約はされておったんですか、報酬は。
○井上(一)委員 一六%を目安にし、かつこの投資効果が出なかった場合、それは元金だけが返ってくる、こういうことですね。その日本円にして七百七十億円、これはいつ返ってくる。いつから返してもらう。もし出なかった場合、いつからいつまでを期間となさっていらっしゃるんですか。
○井上(一)委員 五十年。この間、仮に七百七十億円の元金が一六%のいわゆる金利計算の中で五十年間運用されていった、どのくらいの数字になるでしょうか。
○井上(一)委員 大きくは百二十八兆円の損失である。それだけに見合って曲として返ってくる、そういうことを期待して投資を決定したわけでしょう。そして、仮にもっと低い利回りの中で単純な計算をしても二兆円からの損失だ。私は非常にこれは大変なことだと思うのです。決めたことが結果こういう―...全文を見る
○井上(一)委員 契約書がそういうことになっているんだから、百二十八兆円の池を。だから、少々高うても、あなた方がさっき、きょうは言えないということですから、契約では国際価格がこれぐらいであれば引き取れるのだ、今の国際価格では引き取れないのだというような答えのようにも受けとめられる...全文を見る
○井上(一)委員 時間がないので、私の方からさっき二十二社と申し上げたのですが、これは石油公団からの資料で、不成功プロジェクト、いわゆる完全に失敗であったという。まだ見通しがつけられないプロジェクトは何件かあるのではないだろうか、こう思うのです。それはこれ以外に今何件ぐらい……。
○井上(一)委員 ここで、大臣に見解を聞きたいのです。今の質疑でおわかりのように、ドーム石油のこの問題につきましては、非常に大失敗であるというか、大変なことだ。こういうことが、今財政再建だと言われたりあるいはいろいろと行政改革だとか言われている折に、今までこういうのは余り表に出な...全文を見る
○井上(一)委員 時間が余りありませんが、石油公団に、ドーム石油の現在の会社経営の状態を率直に言ってどう把握していらっしゃるか。私は、非常に苦しい資金繰りの中で苦しい経営状態だ、こう認識しているのですが、どういうふうに石油公団は御認識を持っていらっしゃるのか。
○井上(一)委員 厳しい状況の中で期待をする、五十年間ゆっくり期待をしたらいいというようなわけにいかぬのですよ。やっぱり物事には一定の決断というか判断というのは必要であるわけで、あなた方はそういう意味では非常に、この委員会だけ終えたらいいと、そうは思っていらっしゃるかどうか知りま...全文を見る
○井上(一)委員 私は、今回のこの契約の責任というのは、当事者、あるいはもう当事者は今はおらない、ほかのプロジェクトの役員に天下っているわけなんです。これは大臣、五十年も待てないということはみんながわかっていますから、一定のひとつここ一年以内とかこの夏場とか、失敗は失敗なんですけ...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、私は委員長に、先ほどもお願いしましたように契約書、これはひとつ理事会に諮って、提出を願いたい。大臣の方がお考えをいただくというお答えでありますので、公団にこれ以上の質問はきょうは終えます。この問題については、さらに次の機会をとらえて続けて問題点を尋ねてい...全文を見る
05月18日第101回国会 衆議院 決算委員会 第13号
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○井上(一)委員長代理 玉城栄一君。
○井上(一)委員 まず、最初に、私はオリンピック問題について官房長官からお聞きをしておきたいと思います。  今回、ソ連を初めとするロサンゼルス・オリンピックに対する不参加国、とりわけソ連がロス・オリンピックに対する不参加の決定をしたその真意は何なのか、官房長官としてどういう御認...全文を見る
○井上(一)委員 政治の分野だけに限らず、スポーツの分野の中にまでいわゆる東西の関係が持ち込まれてきたという認識は、まさにそうだと思いますし、あってはならないことが現実の問題として起こっているということです。さらに今、東西の不信感が緩和される方向に向くのではなく、逆な方向になりつ...全文を見る
○井上(一)委員 いろいろなレベルで情報が参っておるということですが、どんなレベルでどんな情報が入っておるのか。  アメリカのレーガン大統領はこの問題についての打開へは行動せずというふうに報道されておりますし、我が国政府は、外務省はソ連参加については在日ソ連大使館の参事官にソ連...全文を見る
○井上(一)委員 官房長官に。私は四年前を振り返るべきではないだろうかと思うのです。四年前に我が国はどういう対応をなしたのか。今、三宅局長は、すべての国が参加した中でのまさに平和のシンボルをオリンピックに位置づけているわけです。東西関係が非常に厳しい状況の中で、我が国が四年前を振...全文を見る
○井上(一)委員 四年前にアフガン侵攻けしからぬというのは、そのこと自身は僕もけしからぬと思いますよ、内政干渉、主権侵害。それじゃ、今、中南米に起こっている問題に対してアメリカはどうしているんだ。ソ連はそれを云々と言う。まあ一言で、あなたの認識が国際情勢、東西間の問題だという認識...全文を見る
○井上(一)委員 これはイギリスの有力紙であるタイムズも、ソウル・オリンピックをソ連がボイコットするおそれが強まっているというふうに報じているわけです。そうなれば、オリンピックそのものが破壊してしまうというか、その意義が薄らいでしまう、なくなってしまう、滅亡してしまう。それなら、...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、これは当面というか将来的にも一つの問題提起としては考えるに値する、私はこう思うのですが、先ほど指摘をしたように、ロス・オリンピックのボイコットが東側陣営の中でふえつつあるという状況の中にあって、ソウルのオリンピックの危惧される状況、そういう中で、ギリシャ...全文を見る
○井上(一)委員 官房長官、別に強制してあなたに答弁を求めるわけじゃないのですが、冒頭にお答えになられたソウルのオリンピックを成功させたい、これは私も同感でございます。だから、さっき、またぞろ朝鮮半島における軍事緊張でソ連の不参加ということが起こり得るのではないかという危惧を持っ...全文を見る
○井上(一)委員 いや、結構でございます。私も、物事に迷ったときには原点に戻って、それからまた一生懸命頑張っていくべきだ、そう思うのです。  そこで、さっき、開催地は各国を回っていくということで、名古屋市も、日本もソウルと立候補を競い合って一生懸命頑張りはったけれども、負けてし...全文を見る
○井上(一)委員 官房長官、人それぞれ人によって考え方が変わり、あるいはその人の考え方があっていいと思うのです。それが民主主義であり、世の中であり、ばらつきがあっていいと私は思う。しかし、金ですべてが解決できる——僕も含めて、聖火ランナーになりたいなという気持ちはありますよ。しか...全文を見る
○井上(一)委員 あと余り時間がありませんし、通告をしておった他の質問もあるわけです。このオリンピックの問題については、四年ごとにちょうどオリンピックの年はアメリカの大統領の改選時で、選挙政策で大統領候補者もいろいろな思惑がある。どうもそういう意味では、先ほどからの質疑の中で私が...全文を見る
○井上(一)委員 とりわけ特定の企業、例えば関連企業として、代表者は一緒であり、そして二つの会社で資金を調達して、焦げついて、倒産をして、今日も非常に資金回収がおくれているというところがあるわけですね。ここで固有名詞を挙げることは差し控えたいと思いますが、競売にかけたり、あるいは...全文を見る
○井上(一)委員 このことはまた次の機会をとらえてもう少し具体的に質問をしたいと思います。  官房長官、行革、財政改革だという中で、政府資金が的確な運用がなされていないという一つの事例を私は指摘したかったわけです。今の質疑では十分理解もいただけないと思いますけれども、相当な金額...全文を見る
○井上(一)委員 もう一言だけ。ドーム石油については、通産大臣の答弁は、今お答えになられたこともその筋に乗っているわけなんですけれども、私はきょう官房長官に聞きたかったのは、中曽根内閣として日の丸原油の必要に気持ちが走るということはもうよくわかっているのだけれども、中曽根内閣とし...全文を見る
○井上(一)委員 終わります。
06月21日第101回国会 衆議院 地方行政委員会 第17号
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○井上(一)委員 風俗営業等取締法の一部を改正する法律案のねらいは、最近増加傾向にある少年非行の抑止が目的ということでありますが、この法改正によって少年の非行が減っていくのかどうか、どういうような認識を持っていらっしゃるのか、まず伺っておきたいと思います。
○井上(一)委員 ただ単なる法の改正がすべての問題を解決する、そういう認識は少し甘いのではないだろうか、私はこういうふうに思うのです。もっと、社会全体の秩序をいかに安定的に保持していくか、そういう意味合いから、今日的な問題として今社会不安を引き起こしている大きな事件、問題として、...全文を見る
○井上(一)委員 これは、市民を巻き込んだいわば社会に対する一つの挑戦であり、一つの犯罪という位置づけ、そういうものでとらえるべきではない。むしろ、一企業の社長を誘拐したという犯罪的な位置づけよりも、これは社会問題として強く認識をすべきである、私はこういうふうに思うのですが、当局...全文を見る
○井上(一)委員 当然、一日も早い犯人の逮捕ということ、これがすべてが望むところであるわけです。そのためにどのような対応を警察がしてきたか。これは兵庫県警と大阪府警の両府県にまたがる広域的な犯罪でありますが、やはりそういうところに、初期初動の問題も含めて、あるいはコミュニケーショ...全文を見る
○井上(一)委員 グリコ本社が、犯人側からの要求に応じて、警察に届け出を行わずに犯人側と裏取引をしたとの報道が一部なされたわけですが、これが事実とすれば、グリコの行為は問題があると思われるのです。そういう事実があったのかどうか、この点についても聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 それでは、この報道については事実であるのかどうかということについてはお答えができないということですか。
○井上(一)委員 私は、いわゆる社会問題という認識に立つならば、やはりそういう裏取引というような手段を一切排除して、堂々と正面からその問題の解決に取り組んでいくべきである。そのためには、当局としてそれぞれの関係省庁との連絡あるいは対応について、協議の上に立ってこれは行っていくべき...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私がお聞きをしたいのは、関係する諸官庁との連絡等についてはどういう対応をなさっていらっしゃるのか、こういうことです。
○井上(一)委員 私は、犯罪予告において例えば流通機構に大きな混乱を生じ経済秩序を破壊していく、こういうことに対しては、通産なら通産がどういう対応を考えているか、あるいは企業で働く人たちが今、自宅待機を含めて大変な被害を受けている、このことにおいて労働省は一体どう考えているのか、...全文を見る
○井上(一)委員 私は、通産も労働も十分な答えだと思わないのです。これは、大臣が来てから残余については聞きましょう。  警察当局に。やっぱり社会問題であるという認識に立つなら、犯人逮捕というのは、これは警察の仕事です。役割です。しかし、起こっている社会問題をどう解決していくか。...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっとここで長官に、一日も早い犯人逮捕、これは繰り返す必要はないわけですけれども、ひとつ決意を聞かせてもらいたいと思います。
○井上(一)委員 残余の質問は、大臣がお越しになってからもう一度いたしたい。  長官、一日も早い犯人の逮捕を私たちは強く期待するし、両府県警の活躍、捜査に対する取り組みを強く期待して、あとは大臣に質問をいたします。
○井上(一)委員 大臣がお越しになりましたので、残余の質問について一、二、問いただしていきたいと思います。  御承知のように、グリコ事件については、先ほど警察当局は、犯人対警察、そういう一つの犯罪だという位置づけから、既にこれは社会問題だという認識に立っていらっしゃるわけです。...全文を見る
○井上(一)委員 いろいろと対応策があろうと思うのですが、労働省なり通産省なり厚生省なり農水省なり、この問題はいろいろな意味で波及的な問題としていろいろ関連してくる問題なんです。そういう意味では政府として統一した対応策が必要である。そういう対策委員会を即座に設けて、犯人逮捕のきっ...全文を見る
○井上(一)委員 時間がないのですが、大臣、捜査協力というのは警察からの働きかけがある。しかし、行政協力というのは政府部内でやっていかなければいけないのですよ。一体だれが音頭をとるのだ。通産、厚生、農水、ばらばらじゃだめなんですよ。今言われたように、国民の協力だとか、内部の協力態...全文を見る
○井上(一)委員 中曽根総理は、このことについてあなたから報告をして、このことに関心を示されましたか。
○井上(一)委員 内閣として、改めて政府は全力でこの問題に取り組むという決意の表明が当然必要である。閣議であなたから発言をなさるとか、あるいはいろいろな意味での場をとらえて、ぜひこの問題に取り組む政府の姿勢を示すべきである。いかがですか。
○井上(一)委員 最後に、もう一点大臣にお聞きをしたいと思うのですが、私は、好まないことだけれども、あってはいけないことだけれども、万が一またこのような類似した状態が起こり得ないという保証もないし、そういうことは社会の秩序を根源から破壊していくし、経済の流通機構をそれこそのちゃく...全文を見る
○井上(一)委員 一日も早い犯人の逮捕を私たちは国民の皆さんとともに待ち望んで、警察の、この犯人に対する取り組みの強化ということに強い期待を持っているということを申し上げて、私の質問を終えます。
07月11日第101回国会 衆議院 決算委員会 第14号
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○井上(一)委員 私はまず最初に、効果ある行政をやっていきたい、行政改革、その一連の中曽根内閣の姿勢、どうもかけ声は大きいのだけれども中身の実態というのは非常に伴っていない。官僚の再就職というか、いわゆる天下りについて、私は非常な疑問と疑惑を持っているわけです。きょうは、海上保安...全文を見る
○井上(一)委員 委員長、質問に対する答弁はきちんとさしてほしい。天下っているかどうかということも聞いているわけなんだから。
○井上(一)委員 私は天下っていく、再就職をしていく、そのことと海上保安庁とのかかわりというものにも問題があるわけですけれども、さらにきょうは指摘をしたいのは、この墨田川造船が日商岩井から発注で、インドの沿岸警備隊のいわゆる高速艇を建造したわけです。この高速艇を建造した仕様書等に...全文を見る
○井上(一)委員 内容をチェックする範疇に入ってないということですから、それはできなかった。そこがまた問題になるわけなんですね。そういう内容を検査する、チェックする、そういうことをきちんとできる範疇に入れなかった。そこに疑惑が生まれてきたわけなんですね。  私から多くを申し上げ...全文を見る
○井上(一)委員 通常、弾薬庫にも使用が可能であるというような建造になっているわけであります。では、具体的には通常これくらいの船では隔壁というのは常識的にどれくらいなんでしょうか。これは特別なんです。海上保安庁が発注する場合とか……。
○井上(一)委員 常識的にはそうなんですよね。三つから五つの範囲ですね。  我々が国会の中で何回となく主張し、そして全会一致で武器輸出三原則というものの決議をし、取り決めがあるわけです。国是だと言われているわけです。私は、これはその疑いがあるのじゃないか、こういうふうに思ってい...全文を見る
○井上(一)委員 それは当然なんですよ。通産の輸出承認の段階でそういうことはちゃんと書式上はきっちりと確認をされている。それ以外に何か確認をとっているのでしょうか。私が聞きたいのはもう一つ、この船がそうだという断定は私もしませんけれども、一般論として、むしろこういう隔壁が八つもあ...全文を見る
○井上(一)委員 では、軍事に使用しないという確認はとっていないのでしょう。
○井上(一)委員 そうなんですよ。使用しないという確認もないし、するという確認もない。当然、するという確認なんというようなことはしませんからね。この船は改造が可能である、これはいかがですか。
○井上(一)委員 そうなんです。全く可能性がないという断定はできない。逆に言えば、それは可能性もある。しかし、改造するかしないかは相手国の問題でありますから、そして現在確認もしていないということでありますから、これは現物を確認して、どういうふうに使っているのか、疑惑がある以上、外...全文を見る
○井上(一)委員 イランは現在イラン・イラク紛争で、これは紛争の当事国なんです。中東における問題を抱えた地域です。そして六隻、それはさっきあなたが言われた現物を検査できる範疇に入っていますか。そこをうまく、範疇に入れないような仕様で建造しているのじゃありませんか。
○井上(一)委員 もう少し詳しく、では何メーターなんですか。小さい方ですか、大きい方ですか、どっちの方なんですか。
○井上(一)委員 これは一メーターのことで対象から外れたわけです。非常にうまい仕様になっているわけです。そこがまた疑問なんです。だから、そういう決まりを承知しながら、そういう検査を受けることによってトラブルが生ずる、そういうことであえて一メーターを長くした。タグボートだあるいは補...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、通産がどうだとか運輸がどうだとかいうことよりも、これは政府が、日本の国会が武器輸出三原則ということはちゃんと決議をしているわけです。やはりそういう意味では、運輸省が通産にもちろん相談するわけでしょうけれども、通産とも相談しなければいけないでしょうけれども、...全文を見る
○井上(一)委員 それでは運輸大臣、念を押して恐縮ですが、前段での質問でも、そういう武器輸出の疑惑を持たれているということ、そして今現在建造中のものについてもそういう疑惑を持たれないように十分調査をして、そして行政指導をする、そのために通産と話し合いをする、こういうお答えだと理解...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、次回の外務省所管の二十日の当委員会でその御報告をしていただくということで私はこの質問を終えますが、よろしゅうございますね。
○井上(一)委員 それでは、この問題についてはイラン向けの六隻の仕様書、設計図面等を調査されるということですから、その報告を待って、また質疑をしたいと思います。  次に、私は大阪国際空港の問題についてお尋ねをしていきたいのであります。  運輸大臣、大阪高速鉄道が、いわゆるモノ...全文を見る
○井上(一)委員 当初は六十七年度じゃないのですけれども、全線開通が公共事業の抑制策でおくれて六十七年度になる。  大臣、関西新空港の開港予定時期をほぼ何年度に求めていらっしゃいますか。
○井上(一)委員 大阪モノレールの空港乗り入れ六十七年度、関西新空港開港六十七年度、これは期せずして合ったわけです。別にそのことを問題にするわけではありませんが、私は大阪国際空港、現空港の存続問題についての運輸省の考えを聞きたいわけなんです。それは、今まで開港時に運輸省が責任を持...全文を見る
○井上(一)委員 では、この事業は航空騒音対策、公害対策との関連は、あるいは周辺整備は、現空港が供用されている以上必要であるという認識ではないわけですね。もちろんそうでしょう、念を押すようですけれども。
○井上(一)委員 いわゆる大阪北部の交通緩和政策あるいは府民の利便ということなんですね。わかりますか、そういうお答えでしょう。そういうことですね。
○井上(一)委員 局長に大変申しわけないんだけれども、これは空港を起点にしているわけで、そこが問題なんだ。第一段階の計画、モノレールは空港を起点にして南茨木まで。これは、南下しなければこの高速鉄道は決して投資効果を上げないわけなんですよ。今公共投資のゼロシーリングが問題になってお...全文を見る
○井上(一)委員 運輸大臣、今局長からお答えいただきました。大阪府はこのモノレールの申請時に一定の予測を立てて、私の調べでは大阪国際空港の旅客流動量というのは二万七千五十二人をはじいているわけです。これはやはり空港が存続するという数字でないとこれは出てこぬわけです。空港を廃止した...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、そんないろいろな問題があるなら、その問題を言ってくださいよ。モノレールだけがあって——モノレールは大変な問題。モノレールが空港を起点にしたということは大変な問題。廃止の声もありますよ。当然なんですよ。航空審答申、関西新空港ができる前段では、これは廃港にする...全文を見る
○井上(一)委員 モノレールは事業決定して既に事業が進んでいるのですよ、中間的に。何を言っているのですか、あなた。もし廃港にしたら、あそこをどう決めるのか。そんなことをこれから考えるのだったら、このモノレールの事業効果というのはどれだけあるのですか。運輸大臣、何を言っているのです...全文を見る
○井上(一)委員 私は残すのだと言えなんて言っていない。モノレール事業に着手したその時点から存続という線上に乗っているのじゃないかという見方もありますよ、そうじゃございませんか、こういうことなんですが。
○井上(一)委員 きょうはこの問題についてはこれ以上深く質問をしませんが、やはりそんなまやかしというか、ごまかしみたいなことをしていつまでもほっておいたらいかぬ。あなた方の腹の中はわかっているんだ。だから早くもっときっちりとして、それに対して反対の声、賛成の声、いろいろありますか...全文を見る
○井上(一)委員 いや、さらにその調停の場で基本的な国の対応というか、どういう考え方で対応されるのか、そういうことを聞いているわけです。
○井上(一)委員 それでは次に、私は交通事故の紛争解決等の問題について聞いておきたいと思うのです。  行政改革の中で、総理府の一部と行管庁が総務庁に統合されたわけです。財団法人交通事故紛争処理センター、この指導監督は総務庁が行うわけですわ。
○井上(一)委員 そのセンターの設立の意義、私はここに理事長加藤一郎さんの書かれたパンフを持っておるわけですが、「中立公正の立場を強化するため、日本弁護士連合会の協力を得て、交通事故紛争処理センターという財団法人へと発展し、被害者の公正な救済をはかるため、その活動を全国的に推進す...全文を見る
○井上(一)委員 すべての保険会社にこの趣旨を周知徹底をしていると総務庁はお考えでしょうか。そういう認識を持っていらっしゃるでしょうか。
○井上(一)委員 この処理の過程でいわゆるあっせん案が出される、そしてそのあっせん案に十分な納得ができない場合には、あっせん案がまとまらない場合には、次の段階には審査に移るわけですね。そして審査に移って、審査会の中で裁定が出るわけですね。その裁定に保険会社は従うという約定が入って...全文を見る
○井上(一)委員 そうすると、損害保険会社がいわゆる加害者側になるわけですけれども、仮にそのあっせんが自己に不利な内容と判断して、その受け入れを拒否し、通常なら今言ったように審査会に入るべきところを拒絶して、いわゆる債務不存在確認というような新しい訴訟を提起してくる、こういうこと...全文を見る
○井上(一)委員 今までにこのようなケースはなかったわけですね。
○井上(一)委員 初めてのケースであり、それが一番大手である東京海上だ、けしからぬ。遺憾でありますということだけじゃこの問題は処理できないわけです。今聞けば、処理センターに対して十分この問題の取り組みをきっちりするように指導したいと言っている。処理センターは一生懸命やってくれてい...全文を見る
○井上(一)委員 遺憾に思っています、東京海上が一方的に、けしからぬ、言葉は別として、けしからぬと私は思っているわけです。遺憾という、そんな言葉ではいかぬわけです。逆に言うと。それはけしからぬと、そういうふうに思いませんか。せっかく総務庁の指導監督の中で交通事故の紛争処理を迅速か...全文を見る
○井上(一)委員 ただ保険会社だから大蔵だけの管轄で行政指導をしていたらいいと思うような認識は大きな間違いです。私は、今のお言葉でその対応を見守りたいと思います。厳重に抗議し、そしてこういうことを再び繰り返さないように行政指導をしてほしい。そのことは、せっかく設置をされたこの財団...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、この問題についても次回委員会に私は御報告をいただきたいと思う。よろしゅうございますか。今後の取り組みあるいは東京海上に対する対応、そういうことも含めて次回決算委員会に、どういう指導をし、当事者がどういう対応をしてきたか、御報告をいただきたい、こういうふ...全文を見る
○井上(一)委員 次に、私は国鉄関係について質問をしたいわけですが、余り時間がありませんので……。  国鉄といえばもう赤字の大御所、いろんな意味で暗い面が浮き彫りにされているわけです。少し私は明るいホットな国鉄の取り組みをここで提起をしたい、こういうふうに思うのです。先日禁煙促...全文を見る
○井上(一)委員 それはそういうふうに個室にしてあげればなおいいと思いますね。ちょっと赤ちゃんを寝かせられるような場所もあればいいし、私は食堂車の一部でもと言ったんですけれども、改めて確認をしますが、三両に一つとか四両に一室、そういう形でお客さんに周知徹底をする方向、方針を取り入...全文を見る
○井上(一)委員 非常にいいことだから、一日も早くそういうことをやられた方がいいと思います。  それで、さらに私はぜひ注意をもう一つしておきたいことは、今からしレンコンによる食中毒が起こって、食中毒の怖さを改めて世に示したというのが今日の状況であります。そういうときに、いわゆる...全文を見る
○井上(一)委員 しっかりとこの問題については取り組まないと大変なことになりますよという警鐘を鳴らしておきましょう。  さらに、国鉄が今駅前で自転車置き場というのですか駐輪場に対して関係自治体とよく協力をしてそういう利便に取り組んでいる、このことは私は一定の評価をしたいと思いま...全文を見る
○井上(一)委員 大阪市と相談の上で積極的に取り組むということですが、設置をする方向で取り組まれるということですね。
○井上(一)委員 非常によいことですからね。一日も早くそういうことが実現できるように努力をいただきたい、こういうふうに思います。  これは余談になるかもわかりませんけれども、国鉄が温泉の風景でお客さんにアピールすることも一つの方法だけれども、そうじゃなくもっと身近な、毎日の暮ら...全文を見る
○井上(一)委員 せっかく総裁が御出席ですから、いろいろな面で大いにあなたに期待している国民も多数いらっしゃるので、私の今の質疑を通して総裁の御意見、お感じになったことをここで、今後の取り組みもありますから聞かしていただきたい、こういうふうに思います。
○井上(一)委員 さらに私は国鉄の抱えている問題をいろいろ指摘をしたいわけでありますけれども、きょうは明るい面での前向きな取り組みだけに終始したい。暗い面もたくさんありますからね。これは逐一ここで申し上げませんけれども、心して、いわゆるプロフェッショナルというのか、本当にどう国民...全文を見る
○井上(一)委員長代理 阿部昭吾君。
○井上(一)委員長代理 次回は、来る二十日金曜日午前九時四十五分理事会、午前十時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。     午後五時三十八分散会
07月20日第101回国会 衆議院 決算委員会 第15号
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○井上(一)委員 まず最初に、私は、外務大臣が韓国あるいはASEANと大変お忙しい外交日程をこなしていらっしゃることに御苦労さまと労をねぎらっておきたいと思います。  さて韓国を訪問されて、李外相との会談で、現在韓国で拘禁されている在日韓国人の政治犯について話し合われたというこ...全文を見る
○井上(一)委員 韓国側は今お答えになられた外務大臣の御提示に対して留意する。もちろん韓国の国内法の問題でもあり、我が方がこのことについて決定的な詰めを持つことにはならぬと思うのですが、今外務大臣も言われたように、韓国人の親戚あるいは友人、多くの人たちが今回の安倍外務大臣の訪韓に...全文を見る
○井上(一)委員 事務レベルでなく、いわゆる外相会議の中で我が国の強い意思を表明された、こういうことで大いに期待をするのだということでございますが、大変重ねて恐縮ですけれども、日韓両国の今日の外交友好上の観点からも、その要請にはあるいは重い意思表示にはこたえていただけるという強い...全文を見る
○井上(一)委員 次に、せんだって南太平洋、インド洋防衛のかなめである豪州、ニュージーランド、米国、三国安全保障条約、通称ANZUS条約、その一翼を担うニュージーランドに核兵器の一時持ち込み禁止を選挙公約に掲げて戦い、かつ勝利し、ロンギ氏率いる労働党政権が誕生した、このことについ...全文を見る
○井上(一)委員 ニュージーランド国民が反核の立場に立つロンギ氏率いる労働党を勝利させたことは私たち社会党にとっても非常に喜ばしいことであると同時に、ニュージーランド国民の選択は非常に賢明であったというふうに私は思うわけであります。我が国も核軍縮を求める国家として労働党新政権と連...全文を見る
○井上(一)委員 さらに強い連携を深めていく、そういうお考えを私は尋ねているわけなんですが、その点についてはどうなんでしょうか。
○井上(一)委員 ニュージーランドの労働党はその政策、特に核に対する政策について核兵器積載艦船の入港は絶対認められない、こういうふうに公約をし、政策に掲げているわけです。御承知のように、我が国の非核三原則の政策、これは核兵器積載艦船の寄港は事前協議を前提としているわけなんです。事...全文を見る
○井上(一)委員 いわゆる政権党として今後どういう対応をされるかということを見守っていきたい、私はそのことは横へ置いて、ニュージーランド労働党の政策と我が国の非核三原則とは、核の持ち込みを拒否する、ノーだと言うことについては同じであるんだ、こういうふうに私は思っている。大臣、その...全文を見る
○井上(一)委員 核を持ち込ませないということについては同じだ。それじゃどこが違うんだろうか。これはどこか違うわけでしょう。どこが違う。全くすべてが一緒だと思われておられるのか。核を持ち込ませないということについては同じであるけれども、ニュージーランド労働党の政策と我が国の政策と...全文を見る
○井上(一)委員 まだちょっと十二分ではありませんけれども、それはまた後に置きましょう。  それじゃ、シュルツ国務長官が、米艦船の自由寄港は米国の安全保障上絶対必要だ、あるいはまた、ほかの米高官筋は、寄港を制限しあるいは拒否する姿勢を崩さなければ米国はANZUS条約を廃棄する。...全文を見る
○井上(一)委員 我が国はアメリカの核兵器積載艦船の寄港ができないわけですね。そのことはアメリカの安全保障上障害にならない、そういうふうに認識をされているのか。あるいは伝えられるシュルツ国務長官のそういう発想に立たれているのか。今までずっと国会答弁で、核積載艦船の寄港は認めないん...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私の聞いているのは、核兵器積載艦の寄港が我が国には制限されているわけですね、そのことはアメリカの安全保障上、障害にはならないという認識なのか、どうなんだということを聞いているのです。
○井上(一)委員 大臣、くどいようだけれども、私の聞いているのは、アメリカの安全保障上、我が国に核兵器積載艦が寄港できないということは障害になっているのか、なっていないのか、これは大臣の見解を聞いているわけです。非核三原則の運用の問題だとか、それはもう何回か議論されているわけです...全文を見る
○井上(一)委員 日本の非核三原則については十分に理解をしているのだ、こういうことだと思うのですね。だから、そこまで入り込んだ話については相互が合意しているのだ、こういうことのお答えだと思うのです。そのことがいい悪いは別において、そのことの議論じゃなくして、日本に核兵器積載艦の寄...全文を見る
○井上(一)委員 確認をします。  それじゃ日本の今我々が国是としての非核三原則、そのことについて、アメリカは核積載艦の寄港を拒否されている、そのことはアメリカの安全保障上支障がない、日本政府はこういう認識ですね。
○井上(一)委員 アメリカはそう考えている。じゃ、あなたはどう考えているのですか、支障があるかないかわからぬけれどもなんて。あると思っているのですか、あなたは。支障があると思っていらっしゃるの、支障がないと認識をされているのですか、どっちなんですか。
○井上(一)委員 アメリカの判断を聞いているのじゃないのですよ。アメリカの判断に対して日本の外務大臣はどう判断しているのか。アメリカは支障があると思っているんだけれども、日本とのそういう話し合いがあるものだから、事前協議でノーを言われるんだから、仕方なくこれは守っているんだ、どう...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、日米安保、アメリカの安全保障も日本の安全保障についても、核積載艦が寄港でき得ないということについては支障がない、こういうことですね。
○井上(一)委員 大臣、僕の尋ねている趣旨をあなたわかっていて、そらしているわけね。だから、日本の安全保障上はそれは非核三原則があるから、アメリカの安全保障上、それについてはどうなんです。
○井上(一)委員 ちょっと大臣、豪州、ニュージーランド、アメリカ、この三国の安全保障条約、いわゆるANZUSについては、アメリカがシュルツ国務長官の発言のように核積載艦の寄港が制限されもことは支障があるんだ、自由な寄港ができないということであれば安全保障上支障があるんだ、こういう...全文を見る
○井上(一)委員 では、さっきから聞いておるけれども、どこが違うのですか。
○井上(一)委員 それでは私はその違いというのを少し指摘をしておきます。  ニュージーランドの労働党は核の有無を明らかにせよ、こういうふうに言っているわけです。核を積んでいるのか積んでいないのか明らかにせい、それで積んでないということをアメリカ側が言えば寄港は認めるけれども、こ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは核がないことを確認をなされた、あるいは確認しようとしたのかどうか。ニュージーランドの労働党はそれを問いただす、核の有無を明らかにさせる。我が国は今言うようにそうではないわけです。これは一昨日ですか当衆議院の外務委員会で、核が積載をされていれば当然事前協議...全文を見る
○井上(一)委員 いや、あなたは断言する、私はそういうことを聞くことがあなたはできるのか、できないのか、尋ねることができるのですか、できないのですか、どうなんですか。
○井上(一)委員 問いただすことはできないのでしょう。あなた方は信頼だとか相互理解だとか、そういう言葉でお答えになられるけれども、私は、問いただすことはできへん、そういうことなんです。やはりそのことに問題がある。  どういう問題があるのか。特に日米間でトランジット、一時寄港につ...全文を見る
○井上(一)委員 この問題については、国民の中でもいろいろと深い疑惑を持つ人がたくさんいらっしゃるわけなんです。大臣、その事前協議がないということは、核がないこととしてとらえているのか、私は、ないこととしてというのはどうもひっかかるわけです。そういう答弁をなさったということを聞い...全文を見る
○井上(一)委員 政府間同士での相互理解だとか信頼だというようなことで政治はやっていけないと思いますから、国民の十分な理解も必要なわけですね。今の状況であれば、さっき僕が指摘をするニュージーランド労働党と我が国の政府の対応というのは、結果は同じであったとしても、非常に両極端な形で...全文を見る
○井上(一)委員 私は、いつ具体的にこういうことについて、この艦船についてあるいはこの問題について随時協議に入れということでなく、先ほどから、アメリカ側の持ち込みについては事前協議があるからその事前協議がなければ持ち込みはないんだ、こういう理解だと。逆に私は、日本側の十分な国民の...全文を見る
○井上(一)委員 これは大変、ニュージーランド労働党政権の誕生と関連して、私は、当初連携を深める、あるいは友好関係を深めると。あなたは、恐らく背景として、ニュージーランドもオーストラリアのように、政権をとったら若干それは軌道修正をされて、運用上少しはアメリカの思惑の中に包摂されて...全文を見る
○井上(一)委員 私の聞いていることの答弁にはなっていないわけです、食糧庁の所管だとか。外務省は、韓国に在外公館を持っていろいろな情報を収集し、十分韓国等の国情というものは理解しているわけでしょう。そういう日本の食管会計に当たる特別会計があるのかどうかということを私は聞いているわ...全文を見る
○井上(一)委員 全く韓国の国内価格も承知していないなんて一それでは今さっきちょっと答えられた国際価格はどれほどで、そしてそういう特別会計があるのかどうかということ。
○井上(一)委員 そういうことを一つ一つ答えて私が質問をしていくわけですから、そんなまとめて――大臣、やはり韓国のいわゆる社会情勢というものを大統領訪日を直前にして外務省のアジア局が十二分に承知していないということでは僕は困ると思うのですよ。どうしましょうか、これは答えられる時間...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、今、日本の国内の政策として米の問題は大きな問題なんですよ。特に韓国から輸入するということ、これまたいろいろな意味での問題があるわけなんですね。そういうことについて外務省が、前段で通告があるない、そんなことは別ですよ、国会の中でそういう議論に答えられない...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、きょうは本会議もありますし、この問題、だから、答えられる時期が来たら合図をしていただいたら私の方で質問を切りかえます。  きょうは私はアフリカの問題について少し当委員会で議論をしてみたい、こういうふうに思うわけです。  今アフリカは人口の三分の一に...全文を見る
○井上(一)委員 アフリカの飢餓の大きな要因は食糧不足が最大の原因である、そういうことが大きな要因であるわけです。政府はこの食糧不足に対してことしはどういう取り組みをされようとしているのか。さらに、食糧不足の原因はいろいろな条件が重なり合って起きだと思うのですが、我が国政府は、ど...全文を見る
○井上(一)委員 食糧不足の要因は、何にあると思っていらっしゃるのですか。
○井上(一)委員 私は、アフリカ政策については非常に貧弱だと思って、きょうは特にアフリカの問題を取り上げたのですが、またその答弁を聞いておってもまことに貧弱だし、実態の把握というのか、やはり背景というものは、もっと外務省が承知をしなければいけないんじゃないだろ、つか、私はこう思う...全文を見る
○井上(一)委員 サミットを初めとし、アフリカ問題を取り上げた国際会議が強く求められ、また開催をされているわけなんです。例えば民主主義の諸価値に関する宣言第五項には「世界中の飢餓及び貧困と闘う」という決意を表明しており、それはそれなりに理念としては正しい。しかし、サミットで果たし...全文を見る
○井上(一)委員 私は、質問をする中で、例えば今の東西、いわゆる西側に属している、そういうことだけで国民の支援を得られない政権に対してもてこ入れをしている、そういう国があるのではないだろうか。我が国は人道的な立場に立って、そういうことはあくまでも人道的立場での配慮で援助していくん...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、先ほどもお話があったように食糧自給率の問題、これは非常に低いということは事実であります。しかし、これもまたどういう要因であろうか。植民地時代にいわゆる利潤の上がる換金作物ですね、コーヒーとか落花生、それは支配をしている国にとっての一つの政策、そういう...全文を見る
○井上(一)委員 いろいろ説明をいただいたわけですけれども、アフリカの年と位置づける割に、食糧とその援助計画というのでしょうか、援助額あるいは増産援助も含めて前年度と比べて余りふえていない。まして世界全体の食糧援助の中でのシェアが飛躍的に拡大したということでもなさそうだと私は受け...全文を見る
○井上(一)委員 私は、わが国の対前年度比と世界全体のシェアを聞いているのだ。対前年度比は幾らか。私は、我が国のアフリカに対する食糧援助を通し、さらにはいわゆるアフリカ外交を強めていくという姿勢の割に、予算等では余り十分な手だてがなされていないのではないかと思うので、そういうこと...全文を見る
○井上(一)委員 次に進めますが、余り去年に比べて  五十五年から言われたけれども、ことしはアフリカの年だと言っている割に対応が非常に十分でない、こういうふうに私は指摘をしているわけなんです。まだこれからの大臣の取り組みを僕は期待をしていきたい、こう思うわけです。  それから、...全文を見る
○井上(一)委員 国連人口活動基金には、ことしはたしか四千万ドルですか、我が国も拠出をするわけですから、アメリカに次いでの資金援助国であるわけです。こういうアメリカの政策に対してどのような見解を我が国は持っているのか、そういうことについて聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 さらに続けたいわけですが、どうなんですか、さっきからそういつまでも待てる問題じゃないんだし――できましたか。それじゃ委員長、先ほどの質問に対してお答えをいただき、それを聞いてまた質問したいと思います。
○井上(一)委員 我が国が過去に供与した米については、今まで返還が一部なされているわけです。今までの返還については、これは国際標準価格で返してもらっていた。当初は現物の返済だったわけですが、我が国の事情で中途で現金返済になったわけですけれども、返済価格は国際標準価格で返してもらっ...全文を見る
○井上(一)委員 今回いわゆる供与しておった六十三万トンのうちからの残余の分についてさらにその中から十五万トン、韓国は今回わが国に現物で返済することによって、今説明があった韓国の糧穀会計、日本の食管会計ですね、ここに国内価格八百二十ドルから国際価格二百三十五ドルですか、これをざっ...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっと外務省にこれは聞きたいわけです。まあ大臣に聞きたいのですけれども、いわゆる韓国の糧穀会計に大きな穴があく。莫大な九千万ドルからの穴になるわけですけれども、これは韓国の国内のいわゆる財政処理で、我が国は関係ないんだ、こういうふうにお考えなんでしょうか。韓国...全文を見る
○井上(一)委員 韓国が困ったときに我が国から援助をし供与した、今回は我が国が困っておるから韓国が助けよう、そのことにおいて韓国が逆ざやで大きな赤字を生じる、こういうことですね。もし私の理解に間違いがあれば訂正してください、大臣。日本が困っておるから韓国の糧穀会計にざっと九千万ド...全文を見る
○井上(一)委員 今の説明を聞いて逆ざやがどれだけになったかということは、外務大臣御承知いただけましたね。十五万トンの逆ざやで韓国がどれくらいの赤字を背負うことになるのか、正確に計算して外務省は答えてください。
○井上(一)委員 外務大臣、困っておるときに貸してくれたんだし、我が国が困っておるときにそれに協力してくれた、これはお互いの協力関係だ、今度は韓国に困っておるときに返してもらったんだから、あえて逆ざやを負担させたんだから、それではやはり我が国もまた韓国が困ったときには何らかの形で...全文を見る
○井上(一)委員 そういうことで私が案じたいのは、この赤字補てんに対して何らかいわゆる見返りが話の中ではないということでありますが、今後起こり得るのではないだろうか。それは一つの借款という形になって、新しい借款が、あるいは過去における借款の中での取り組みが、このことで十二分に配慮...全文を見る
○井上(一)委員 いや、そこまではさっきからあなたが答弁しているから私はよくわかっているわけです。お世話になった、だから今度お世話する。こういうことで、一回投げたボールがこっちへ返ったんだから、向こうが困ったときにはまたボールを投げてあげようというようなお気持ちを持っていらっしゃ...全文を見る
○井上(一)委員 米の十五万トンのいわゆる返還あるいは輸入に対してのこの十五万トンの問題についてはけりがついた。しかしその背景として、あるいは残るものとして心情的も含めて、やはりお世話になったんだから何らかの今後の配慮というものを大臣は含みとしてお持ちなのかどうか、それを聞いてお...全文を見る
○井上(一)委員 では、今回の米の問題については莫大な赤字を背負わしたけれども、この問題はもう赤字補てん的な対応は政府としてはやらない、こういうことですか。
○井上(一)委員 それはそういう答えはさっきもしているわけです。しかし、我が国は金で返してもらうということになれば、国際標準価格で返してもらうのでしょう。今度は米で返してもらうわけでしょう。そしたら、韓国でのトン当たりの価格というのは八百二十ドルから三十ドルだ。本来金で返してもろ...全文を見る
○井上(一)委員 それで、この問題について赤字補てんは考えないと間違いなく言い切れますね。そういうことは一切けりがついて、向こうがどれだけの赤字を背負おうが、そんなことは一切関係ないんだ。これは今まで貸したことに対するそれだけの向こうの謝礼というのでしょうか、お礼を含めたなにで、...全文を見る
○井上(一)委員 くどいようなんですけれども、今までずっと日本が経済協力をしているわけなんです、その行為に対してまたぞろ――またぞろと言えばなんでございますが、これが何らかの形を変えてそういうことが起こり得るんではないだろうかということを私は予測して申し上げているわけです。そんな...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ時間もありませんので、これはけりがついたということですが、今回の韓国側の対応も含めて、さらに協力関係を深めていくという中には、今回逆に日本がお世話になったんだという意識はそこに潜在している、こういうふうに理解してよろしいでしょうか。一
○井上(一)委員 それじゃこの問題は、時間の関係できょうはこれまでにしておきます。  さらに、先ほどのアフリカの問題に戻してもう二、三質問をしたいと思うのですが、外務省がせんだって外務省の中近東アフリカ局長室で節食ランチの会という、非常に善意の行為を始めたことには私は心から拍手...全文を見る
○井上(一)委員 あと、時間がありませんので、実は経済協力問題についてお聞きしたかったわけなんです。そこで、このことについて私は一問だけちょっと聞いておきたいことがあるわけなんです。  我が国の経済協力のあり方について基本的に考え直すべき時期が来ているのではないだろうか。余りに...全文を見る
○井上(一)委員 私の承知している中で、一九七八年二月二十四日ボリビア政府より借款要請が行われた。そうすると、今お答えのあった、一九七七年一月ボリビア政府より資金協力及び技術協力要請があった――一月のいつでしょうか。そうすると、翌年の二月二十四日のボリビア政府よりの借款要請は何の...全文を見る
○井上(一)委員 このことは、当時の関係者からも事情を聞かしていただいて、そしてその中で具体的な問題を明らかにしていくべきではなかろうかと私は思うわけです。とりわけ経済協力基金等の関係者も含めて、あるいは会計検査院がどういう実態調査を進められたか、そういうことも含めて私は当委員会...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、きょうはもう時間が参りましたので、私の質問はこれで終えます。
○井上(一)委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続行いたします。新村勝雄君。
○井上(一)委員長代理 近江巳記夫君。
10月30日第101回国会 衆議院 決算委員会 第17号
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○井上(一)委員 私は、まず大蔵大臣に冒頭お尋ねをしておきたいのでありますが、全国民を人質にして社会への挑戦ともいうべきグリコ・森永事件に対しての、大蔵大臣のこの犯罪行為に対する認識を聞かせていただきたいと思います。
○井上(一)委員 さらに捜査当局にお聞きをしたいのでありますが、犯人逮捕のために当局が全力を傾注している、そのことについては一定の評価をしたいわけでありますが、このグリコ・森永事件は現在どういう状況になっているのか、ここで尋ねておきたいと思います。
○井上(一)委員 今の答弁でグリコ・森永以外にもシールが張られていたという事実があったわけでありますね。
○井上(一)委員 さらに一部マスコミでは、グリコから森永に標的が変わった時点で企業との裏取引があったのではないだろうか、こういう報道がなされているわけでありますが、この点についてはどういう状況であるのか、このことも聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 裏取引がないということは、企業がそれだけ警察に対して全幅の信頼を置いている、また我が国の警察はそれだけの信頼を得るに足る日ごろからの市民警察としての第一線での警察官の精進が企業にいわゆる裏取引を拒否させるだけの自信を与えている、私はそういうふうにも理解できるわけ...全文を見る
○井上(一)委員 情報公開に積極的に取り組んで、市民の協力を得ながら犯人逮捕に全力を傾注していただきたい、私はこういうふうに思います。  さらに自動車ナンバー三六八四ですね、この自動車が、犯人の一連の行動の中でこの三六八四の自動車ナンバーが出てきたわけでありますけれども、犯人の...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、犯人からの脅迫状は今までに何社に来ているのか、このこともひとつここで明らかにしていただきたいと思います。
○井上(一)委員 私は冒頭にも申し上げたように、国民全体を人質にした無差別殺人にエスカレートしていく、まさに社会不安を引き起こしているこの問題については、当局の今後の犯人逮捕への一層の努力を強く期待したい、このように思います。  さらに、関係省庁の見解をここで問うておきたいわけ...全文を見る
○井上(一)委員 さらにこの問題は、流通機構にも混乱を生じさせ、大変な問題になっているわけであります。とりわけ販売店の中での小売店、菓子類を主として販売する小売店に大きな打撃を与えているわけであります。そういう意味で、販売店、とりわけ小売店の営業を保護する、生活を守っていくという...全文を見る
○井上(一)委員 当面、グリコ、森永に対する救援措置はとられているわけでありますが、さっき警察庁の方からお答えがあったように、それ以外の弱小メーカーも含めて、具体的にはシールが張られていたという事実があったわけでありますから、食品業界全体が対象になり、それはそれを消費する国民全体...全文を見る
○井上(一)委員 各省庁間の連絡会議というのでしょうか、対応策についての連絡等は随時やられているのでしょうか。
○井上(一)委員 まとまった組織としてそういうものをつくられているのですか。
○井上(一)委員 大蔵大臣にお尋ねをしたいと思うのです。  この問題は、社会不安あるいはいわゆる国民生活への危機、さらにはあらゆる意味で社会全体がパニック状況、あるいはもうどういう表現をしても言い尽くせないほどの許しがたい犯罪行為であるわけなのです。まさに一省庁、犯人を逮捕すべ...全文を見る
○井上(一)委員 一日も早い問題解決、犯人逮捕へ向けてすべての力を結集していただき、私たちもその努力をしたい、こういうふうに思いますし、大きな社会不安を引き起こしているこの問題に対する対応をぜひ大臣から総理にも進言していただきたい、こういうふうに思います。  次に、私は自動車保...全文を見る
○井上(一)委員 そういう事実が判明しているということですが、いわゆる調査の過程で判明したその引き受け規制を強化しているものの中で、どういう点が問題があるのか。あるいは引き受けに当たって保険会社が作成されるマニュアルについても大蔵当局は承知をしているのかどうか。あるいはそういう手...全文を見る
○井上(一)委員 問題があり、遺憾であると。あるいは保険の性格からしても、私の調査によればいわゆるマニュアル、手引書の中に非常に問題の多い事項があり過ぎる、こういうふうに私も思うのです。そういうことはどういう影響を及ぼしているかと言えば、保険代理店、さらには社員、外務員というので...全文を見る
○井上(一)委員 私の調査によればもうほとんどの人が新規加入ができないような厳しい手引をつくっているわけでありますし、ひどい手引書によればとんでもない条件を、あるいはまさに人権にかかわる問題も含めて厳しい加入要件をつくって規制を強化している。これはまことにもってけしからぬ話であり...全文を見る
○井上(一)委員 そのことは、強く指導監督をしていくということは、私が指摘した手引書等も含めて、いわゆる任意保険のすべての新規加入あるいは継続加入に対しての指導ということであるわけですね。遺憾なマニュアルの間違った点については直ちに是正をする、そういうことも含めてですね。
○井上(一)委員 私は、この点については当局の強い監督指導ということを見守って、さらにその後において結果を見て、また質問をいたします。  続いて大蔵大臣にお尋ねをしたいのですが、大臣、五十九年度人勧をどのように取り扱うか、どのようなお考えを持っていらっしゃるのか、この点について...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、防衛費の対GNP一%枠と人勧の決定、この絡みでひとつ所信を聞いておきます。さらに、九月十九日に経企庁が中期経済見通しを発表したわけですけれども、この経済見通しと一%枠との関係をどう把握していらっしゃるのか、この点についても聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 中曽根総理も先国会では、この一%枠は全力を尽くして守るのだということを国会で約束されているわけです。経済見通しと絡んでの話ではなく、三木内閣のその一%枠内という閣議決定あるいはこの評価ですね、これは来年度予算に向けても大蔵大臣としては引き続いてその評価を堅持し、...全文を見る
○井上(一)委員 ここで念を押したというのは、この一%枠を撤廃しようという動きも一部にあるわけでありますので、あえて私は大蔵大臣にお尋ねをしたわけであります。  さらに、私は、単身赴任減税の問題について、ぜひ大臣のお考えを聞かしていただきたいわけであります。  既に六十年度税...全文を見る
○井上(一)委員 今までの考え方としては、雇用制度の範囲内でとか雇用制度の中でと言う。しかし、そのことにおいて所得税率が引き上げられる、手当支給によって、むしろ税制度の中で検討する段階に入っている、私はこういうふうに思うのです。だから、正確にお伝えするということでございますけれど...全文を見る
○井上(一)委員 次に、大蔵省が昭和六十年度予算編成に当たって地方への補助金を大幅カットするという方針を出したわけですが、自治省はこれに対して、財政負担を地方公共団体に転嫁する、そういうことは一切反対であるということで素早く申し入れをされているわけであります。地方六団体はもとより...全文を見る
○井上(一)委員 私は、いわゆる財政上の運用で補助負担にしているわけであるので、少し考え方がおかしいということをまず指摘したわけです。まさに負担金であるのをあたかも政府の裁量で補助していく、そんな考え方を持ってもらうとこれは間違いである、今回の大蔵省の見解というのはそれこそ財政フ...全文を見る
○井上(一)委員 この問題については、またいずれかの機会にさらに詳しく質疑を続けたいと思います。  私はせんだって、アフリカ、ケニアの国を訪ねて、アフリカの人たちが今、愛と平和と統一を旗印に世界平和に全力で取り組んでいる。我が国も及ばずながらアフリカ月間をつくって、政府全体がア...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私はもう一点、先ほども指摘したように、アパルトヘイトを非難して、外交関係は結ばずに国連での種々の非難決議に同調してきたわけでありますけれども、経済面では希少金属の輸入先としてアメリカに次いで我が国は貿易相手国になっているというのが現状であるわけです。このこ...全文を見る
○井上(一)委員 ナミビアからの地下資源輸入は、一九七四年の九月二十七日の国連ナミビア理事会制定のいわゆる「ナミビアの天然資源に関する布告」において地下資源輸入を禁止しているわけであります。昨年三月の外務省発行の「アフリカ便覧」によると、ナミビアからの地下資源輸入の事実が記載され...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵大臣、基本的な問題としてここで確認をしておきたいのですが、南アに対するアパルトヘイト政策の非難決議に我が国は加わっているわけでありまして、いわゆる人種隔離政策を改めさせなければいけないし、そういう政策というものは否定していかなければいけないわけでありますから...全文を見る
○井上(一)委員 私の与えられた時間が参りましたので、最後に一問だけ。  大蔵大臣、いわゆる国宝に指定された重要文化財にあなたはごく最近触れられたというか、見られた機会があるのかどうか。我が国には文化財として非常に優秀なものがたくさんあるわけでありまして、それの保存には十分な配...全文を見る
○井上(一)委員 終わります。
11月21日第101回国会 衆議院 決算委員会 第18号
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○井上(一)委員 冒頭に私は外務省に確認をしておきたいと思うのですが、南アフリカのアパルトヘイト政策、この問題については我が国は国連非難決議を支持し、かつその対応を十分にとっていると思うのですが、念のために外務省にその姿勢をまず確認をしておきます。
○井上(一)委員 国会では、外務省は、いつもそういうふうに非常にシビアに国連決議を遵守し、かつ南アに対して適切な対応をしているということでありますけれども、国内においてもそれを徹底して、いわゆるアパルトヘイト政策に対する我が国の対応は正しくされているのかということを私はここで聞き...全文を見る
○井上(一)委員 大蔵の通関統計に既に三月から九月までに八百二十キログラム、これが南アから輸入されているわけなんですよ。総領事館に云々というような、出先に聞かなくたってちゃんと大蔵にデータが整備されているわけなんです。こういう事実に対して外務省は通産なりあるいは厚生省なりにどうい...全文を見る
○井上(一)委員 それに対してどうなさったのか。そういう通関統計を承知しているのだ、南アに対する政策は、いわゆる国連中心主義である我が国の外交指針の一つの大きな柱を遵守して、アパルトヘイト政策、南アの人種隔離政策に対してはやはり徹底して我が国の国連における行動、決議を守ってきてい...全文を見る
○井上(一)委員 あなた、何を言っているのですか。南ア全体に対する我が国の対応をきっちりとすべきだということで、きっちりしてきているわけなんだ。これはいい、これは悪い、これは貿易の対象だ、これは制限の対象だと区別ができるのですか。本当にそういうことが南アのアパルトヘイト政策に対し...全文を見る
○井上(一)委員 あなた、何を言っているのですか。今、南アフリカ政府のとっている黒人差別の姿勢は国連において非難されているのですよ。そういうところからも血を買わなければいけない、あるいはそういうところに対しての交流、貿易というものは戒めなければいけない、そういう姿勢こそアパルトヘ...全文を見る
○井上(一)委員 貿易と人血――人血は臓器だ、それをただ商品という認識であなたは受けとめられるのですか。
○井上(一)委員 私の聞いておるのは人血、いわゆる血は臓器だ、商品的な認識で、貿易ですから南アであろうがどこであろうがいいのですという認識、これは外務省というか政府がそういう見解をとっているのですか。外務省はそういう見解で政府に、いわゆる厚生省にそういう認識を伝えているのですか。
○井上(一)委員 私は、あなた自身が南アのアパルトヘイト政策に対するきっちりとした哲学を持っていらっしゃらないと思う。そして個々の南アからの血漿製剤の輸入に入る前に、今私は外務省が南アに対する対応姿勢が十分でない、不十分であるということを指摘して、それの自覚を促そうとしているわけ...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問に対して答弁が調査中というのは、もう既に通関の統計も出ていることであり、それを認めていることでありますから、ここで私は持ち時間はそうないわけだから、きっちりとした見解をお示しいただきたい。そうでないと私の質問ができません。委員長の御指示をお願いしたいと思...全文を見る
○井上(一)委員 ようでございますとか、これは答弁になっておらぬわけです。白人の血でございます、あなたはわかっているのですか、確認をしたのですか。統計にも出ているそういう数字を私は申し上げた。それじゃ、血漿については外務省は一般貿易だという認識で受けとめているのか、そのことが前段...全文を見る
○井上(一)委員 繰り返しますが、では青木選手については、その南アに対するトーナメント出場は認めないという外務省のお考えですね。
○井上(一)委員 時間がありませんので、これは委員長に申し上げて恐縮ですが、答弁が非常に不明確な点がたくさんあった。今の青木選手の問題も、向こうからのスポーツ選手の入園についてはビザを出さない、しかし、こちらについてはただ外務省の意向を関係者に伝えるだけだ、もうはっきりと、外務省...全文を見る
○井上(一)委員 残余の質問は、私はきょうはもう時間がありませんからやめます。厚生大臣の今の、やはり普通の貿易ではないんだ、そういう認識に厚生省は立っているわけです。外務背は例ですか。これは続けてやりますから、南アの問題。南アに対するきっちりとした政策を外務省が徹底しなければ、日...全文を見る
○井上説明員 お答えいたします。  農業者年金制度は、先生御案内のとおり、経営移譲を促進いたしまして農業経営者の若返りを進めますとともに、農業経営の細分化防止でありますとか経常の規模拡大を図ることでございますし、またあわせまして農業者の老後保障にも資する、こういう制度でございま...全文を見る