井上一成

いのうえいっせい



当選回数回

井上一成の1985年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月13日第102回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第2号
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○井上(一)委員 公述をなさったお三人の先生方、きょうはどうも御苦労さまでございます。私は社会党・護憲共同の井上一成でございますが、少しそれぞれの先生方にお尋ねをして御意見を聞かしていただきたい、こういうふうに思っています。  まず館先生に、先ほど六十年度予算についての一定の評...全文を見る
○井上(一)委員 手当てがされているということ、あるいはすべて補助率、補助カットではない、そういうことを言われたんです。国と地方団体は公経済の両輪だ、私はそう受けとめるわけです。国家財政のツケを地方自治体、いわゆる地方団体に押しつけていく、強いるということは、むしろ公経済の円滑な...全文を見る
○井上(一)委員 地方がいかに創意工夫をし、いわゆる国と地方との役割分担、機能分担というのが明確にされているわけなんです、国がやらないから、あるいは国がそれを守らないから、地方自治体がどれだけ苦しんできたか。超過負担というのは私が指摘をしたのです。そして今、超過負担の解消に政府が...全文を見る
○井上(一)委員 いわゆる一つの問題提起あるいは部分的な警鐘、そういうきっかけでの評価だということのように私は今のお話で受けとめた。ただ私も、国民の皆さんに知ってほしいのは、予算の中身すべてを知ってほしい。そして、私たちはやはりすべてを国民に明らかにする義務がある、その上に立って...全文を見る
○井上(一)委員 どうもありがとうございました。  私は、行政というのは公共的利益いわゆる社会的利益をいかに守っていくかということを第一に考えていかなければいけない。ただ、だからといって近代化、近代的な認識をそこに持ち込むことを拒んではいけない。だから公共的な利益いわゆる国民の...全文を見る
02月16日第102回国会 衆議院 予算委員会 第11号
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○井上(一)委員 私は、世界のすべての国からなくすべきは核と差別である、守るべきは平和と人権であるという強い信念、理念を持っています。今世界の人類が直面している大きな危機をすべての力で回避していかなきゃいけない。一つは核の危機だと私は思います。熱い危機と私はこれを称しています。も...全文を見る
○井上(一)委員 武器輸出三原則は、いわば我が国の、先ほども申し上げたように、国是であり、いわゆる国際紛争等を助長することを回避すること、それを目的としたものだ、これは我が国の平和国家としての基本理念でもあろう、こういうふうに思うのです。  しかし、近年我が国の一部産業界の中で...全文を見る
○井上(一)委員 そこが問題になるわけであります。海外進出を申請し許可をする場合には、当然武器輸出は許可の範疇に入らないわけであります。しかし、一たん外へ出てしまえば、何をつくっていっても、あるいはその何年かの中でどういう仕組みを組み立てていこうがチェックでき得ない。これは外務省...全文を見る
○井上(一)委員 ゼネラル・ダイナミックスというその会社は、御承知だと思いますけれども、先ほども指摘したように、トマホークを初めアメリカにおける大きな軍需産業なんです。そして今、汎用品であるかどうか、恐らくそういう答弁が返るであろうと私は思っていました。幾つかの資料があります。そ...全文を見る
○井上(一)委員 私は非常に調査は困難であろう、そのことも十分理解をします。しかし、今一月の日時を要して調査をする。当然調査をしていただかなきゃいけないし、さらには、私は、即刻京セラの、いわば親会社であり現地の役員であるその社長、会長から事情聴取をする、そういうことも可能なのであ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、さらに、今回あえて京セラの問題を指摘させていただいたわけでありますけれども、これは全く氷山の一角だと私は思っているわけなんです。今後ますます我が国企業の海外進出というものは盛んになっていくであろう。当然こういうケースも起こり得る可能性もあるのではないか。改...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっと私はひっかかるのだが、御指摘のような事実があれば云々と、こうきているわけです。今私が指摘したことは、できるだけ早い期間、一カ月の期間に調査をするということだから、これは調査を待ちましょう。しかし、こういうことを私は指摘したのですから、私も、私のスタッフを...全文を見る
○井上(一)委員 再度確認をします。私が指摘したように、京セラは当然でありますけれども、海外進出企業、それぞれの関連企業に武器輸出三原則の精神を、そして再び疑惑、疑いを持たれることのないように周知徹底をさせる、こういうことでございますね。
○井上(一)委員 それじゃ私は京セラの問題については、事実を早急に解明し、私自身はよくもう実情を知っているものですから、ひとつ強い行政指導をお願いしておきたい。  次に、総理に伺いたいと思うのですが、総理、私が冒頭申し上げたように、核と差別をなくしていこう、平和を守っていこう、...全文を見る
○井上(一)委員 総理、何を言っているのですか。私はアメリカ人に聞いているんじゃないですよ。総理に聞いているのですよ。我が国の持っている非核三原則がアメリカの核戦略上どういう要因になっているのか、僕はそれを聞いているのです。何を言っているのだ。別にアメリカ人に聞いているわけじゃな...全文を見る
○井上(一)委員 我が国が非核三原則を堅持することは、いわゆるアメリカの核戦略上マイナス要因になるのか。いや、そうじゃないのだ、そんな要因には入らないのだ、プラス要因なのか、非核三原則を堅持することが。そういうことなんですよ。
○井上(一)委員 いわゆる西側の一員である我が国が非核三原則を持っているということは、NATO諸国とは違う非核三原則、表現はストレートではないけれども、むしろ戸惑いを持っているというお答えで、私の指摘をしたマイナス要因なんでしょうかと聞いたその分野に入るのではないだろうか、こう受...全文を見る
○井上(一)委員 私は、それは逆に大変なことじゃないのだろうか。十分非核三原則の——なぜそれじゃ西側の結束強化を、安倍外務大臣もきのうかおととい、そういうことをどこかでおっしゃっているわけなんですが、私は、非核三原則にアメリカ側は戸惑いを持っているのではないだろうかという総理のこ...全文を見る
○井上(一)委員 西側の多くの諸国が非核三原則を提唱し出した、まねて。ニュージーランドが、これは後でかかわってくるわけですけれども。そういう現象が、これもストレートな問い方ですが、好ましいとお受けとめになられるのか、いや、それは恐らくそれぞれの国家の主権でございますとあなたはお答...全文を見る
○井上(一)委員 それは核の均衡が崩れるということ、西側の結束強化というのはなぜ今ごろ、今強く言わなければいけないかというと、逆に言うと、結束がちょっと緩んでいるというか、少しバランスが崩れ出した、こういうことなんですよ。だから総理、私は、核の均衡が崩れるから、本当はそれぞれの国...全文を見る
○井上(一)委員 私は、ニュージーランドでオフリン国防大臣だとかそれぞれの関係の人にも会って、ニュージーランドがどのような政策を今回展開していくか、いわゆる核軍縮で若干の意見を交換してきたわけです。総理も訪問をされていろいろな意見の交換がなされて、新聞紙上ではいろいろとその会談の...全文を見る
○井上(一)委員 総理は、核抑止力を含む力の均衡、世界平和がその上に成り立っておる、西側の結束が大事だ、そういうことを言われておるわけなんですけれども、ニュージーランドが現在核積載艦の、核艦船の寄港拒否をアメリカに通告しているわけです。ANZUSのいわゆる合同演習も中止をする。そ...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカとニュージーランドの関係がぎくしゃくしていくということが西側の結束強化にどう響くのかということを聞いているのです。それぞれの国の主体性という、主権というものは尊重しながらも西側結束から見てどうなんでしょうか、そういうことを聞いておきたい、一つね。  そ...全文を見る
○井上(一)委員 若干外務省に尋ねておきますが、アメリカが寄港を要請している艦船、現在この艦船名はわかりますか。
○井上(一)委員 いや、ニュージーランドがアメリカの艦船の寄港を拒否した船の名前は外務省は御存じですかということを聞いたのですがね。
○井上(一)委員 ブキャナンはどういう艦船だと位置づけていらっしゃるのでしょうか。
○井上(一)委員 ニュージーランドが、核兵器積載可能艦船であるということでこれは断ったわけなんです。もし、この駆逐艦ブキャナンが日本に寄港する場合は、日本政府はどのような態度をとろうとなさるのか、このことについて聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 いや外務大臣、私はそんな答弁聞いているんじゃないのです、答弁を求めているのではないのですよ。ニュージーランド政府が核積載艦であるそのブキャナンを寄港を拒否したのですよ。(「可能だというんだよ」と呼ぶ者あり)そのブキャナンが日本へ来た場合に、寄港を要請した場合にど...全文を見る
○井上(一)委員 これは何回質問をしても、そういうことを、あるいはそれを応援する人と、これは意見の相違。  それで私は、外務省にきっちりと聞いておきたいと思う。事前協議制というのは、それじゃ聞きますよ。事前協議制というのは、日本側から、我が国から一切核の存在を確認することができ...全文を見る
○井上(一)委員 いや、それはもう一度ちょっと私の質問を繰り返します。  事前協議制、この事前協議制というのは、日本側から一切核の存在を、核の有無を確認することができない制度なのかどうか。できるのかできないのか、このことを聞いているのです。事前協議制、そのことはわかりました。だ...全文を見る
○井上(一)委員 私の質問に対する答弁になってないと思うのです。だから、私はやはりきっちりと私の質問に対して答えてほしいと思う。
○井上(一)委員 どうも答弁が的確でない。  それで委員長にこれはひとつお願いをしたい。私の質問が、日本側から一切の核の存在を確認できるのかできないのか、その事前協議制という制度というものは、こういうことを言っているのですから、できるのかできないのか。事前協議、第四条の随時協議...全文を見る
○井上(一)委員 委員長も今の答弁を聞いておって、何を言っているのか……。条約上それができないのだ、諸文章の、それはとんでもないことだと思うのです。私は、政策としてそういうことを選択するということはまた別な問題だと思うのです、政権がいろんな政策を持つということは。しかし今言ったよ...全文を見る
○井上(一)委員 信頼関係云々というのは、もう何回かここの答弁には繰り返されているわけなんです。私はむしろ、そういう信頼関係も当然作用しているし、条約上どうなんだと。そしてさっきも、事前協議というのは我が方から聞けないのかと。聞くことができるんだ、信頼関係があるから聞かないんだ、...全文を見る
○井上(一)委員 私は、この問題については、先ほども申し上げたように二間については改めて統一見解を文書でもってお答えをいただきたい。これはまた後に譲ります。  続いて私は、人権問題について質問をいたしたいと思います。  まず、先ほども申し上げたように世界のすべての国からなくす...全文を見る
○井上(一)委員 今、差別は人類への犯罪である、平和への脅威だ、こういうことなんです。まさにそのとおりであります。平和を守り一切の差別をなくすために、それでは外務省はどういうような実践的な行動をとっていらっしゃるのか、具体的な、あるいは今後何をなさろうとしていらっしゃるのか、そう...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、まことに、基本的な認識にしても今のお答えにしても、しかし実際、外務省はどんなことをやっておるのだろう。私は具体的に問題を提起したい。アフリカとのかかわりを、今アフリカに対する救援、いろいろな食糧、医療、あらゆる面で協力をしているわけなんです。しかし、アフリ...全文を見る
○井上(一)委員 今、大臣がいろいろ申されました、アフリカに行って感銘を受けたと。私自身も世界宗教者の平和会議に昨年ナイロビに参りまして、いろいろなアフリカの人たちと交流をし、その話し合いの中で強い感激、感銘を覚えてまいったわけでありますが、そのときに、どうしても私の許せない我が...全文を見る
○井上(一)委員 局長、言いわけなんかしなさんなよ。誤解を与えたという、そんな問題じゃないのです。そのスプリングホックの活動方針、ここで読みませんよ。読まないけれども、あなた方は脱会しなければいけないほど良心がとがめたんでしょう。今までは気づかなかった。僕はそう思うのです。今まで...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、そんなことで実際南アに対して、あるいはアフリカに対して、南ア政策は我が国はこうこうなんですよなんて、あなた言えますか。国連向けの顔と、いわゆるやっていることとは全く正反対なんです。こんなことが総理、許されるのでしょうか。こんなことであなた、それこそ日本...全文を見る
○井上(一)委員 次に外務大臣に聞きますが、外務大臣、民間人が南アへ行くと言ったら、いやこうだああだと言って協力要請だとか、口幅ったいようだけれども一言の指導というんでしょうか、そんなこと言えた立場ですか、あなた、資格がないじゃないか。南アへ行くと言ったら何とかと言って、何とかこ...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、何を言っているのですか。あなた、実際にそのすべてを知っているのですか、スプリングホックの。すべてを知っているのですか、そういう答弁。私はすべてを知って——だれがレクチャーしたか知りませんよ。南アフリカ財団から、外資系企業からの資金援助によって設立された...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、見られるとか見られないとか誤解だとか——先ほどから何回も私は言っているのですよ。外務大臣もまだそんな認識では、アフリカへ行って日本が平和外交を推進できませんよ。だから私は、アフリカ担当のそういう人たち、外務省の職員、さらには国家公務員、地方公務員を問わ...全文を見る
○井上(一)委員 それは、在外に勤務する外交官については脱会を指示するというのか、脱会も含めて正しい対応をとる、こういうことですね。あるいは外務省としてどういう対応を今回とられたのか、このことについても若干聞いておきましょう。
○井上(一)委員 さらに、人種差別撤廃に関する国際条約というのがあるわけなんですけれども、残念ながら我が国はこの人種差別撤廃に関する国際条約についても十分な対応がなされてないわけなんですが、国際的なこの条約についてどういうふうに今後対応をなさるおつもりなのか。こういう問題が明らか...全文を見る
○井上(一)委員 具体的に、今私が申し上げた人種差別撤廃に関する国際条約についての一日も早い批准というのでしょうか、そういうことに対しては積極的に取り組むというお考えはお持ちなんでしょうか。
○井上(一)委員 さらに、国連が創設されて四十年、戦後四十年という一つの節目であると同時に国連創設四十年、まさに国際平和年になるわけですけれども、こういう国際平和年を十月二十四日でしたか、布告することに国連は一応統一して決めているわけなんです。そして、それはたしか八二年の十一月の...全文を見る
○井上(一)委員 ここで一つ国内的な問題ですけれども、国内における差別、あらゆる差別があるわけでありますが、私は部落差別も一つの大きな事象だと思うわけです。あらゆる差別を廃絶していくというか、なくしていくために、すべていろいろな柱を立てていかなければいけないし、そしてその一つの—...全文を見る
○井上(一)委員 ひとつ差別をなくすための諸施策を強く期待をし、かつまた要望、お願いをしておきたいと思います。  それから、私は地方自治に対する問題について幾つかお聞きをしたいわけでありますが、総理、国と地方が痛みを分かち合う、国の財政状況が悪いから地方に少し負担を分けたいんだ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、地方自治を守るという基本姿勢はやはり貫いていかなければいけない。そういう意味では中野区の準公選制についての政党の介入、そういうことについては、政権党でありますから、国家権力に結びつけたくはないのですけれども、どうもそういうことにつながっていくのではないか。...全文を見る
○井上(一)委員 私は、やはり地方自治体の意思決定というものを一義的に尊重したい。それが脱法であるとかどうということは次の問題であるのじゃないだろうか、こういうふうに思うのです。むしろそのことによって、政党が介入することによって混乱を招くということは避けなければいけない、こう思う...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、文化についてお尋ねをしたかったわけなんですが、中曽根総理は施政方針の中で余り文化にについてはお触れにならなかったわけなんです。非常に私は残念だと思っておるわけなんです。まさに豊かな暮らしの中から豊かな文化は生まれてくるし、それが後世に引き継がれていく...全文を見る
○井上(一)委員 時間が参りましたので、最後に一点だけお尋ねをしたいのであります。  これは、昨年、私が当委員会で指摘をしたのですが、点字に市民権を与えてほしいという、私はこのことを特にお願いをしたわけです。福祉は十年前は何か特別なことであった。今は当たり前のことなんです。十年...全文を見る
○井上(一)委員 ありがとうございました。
02月23日第102回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○井上(一)委員 私はまず最初に、先週ここで武器輸出三原則、政府統一見解でもありますし、国会における決議でもあります武器輸出三原則の精神を踏みにじったいわゆる我が国の海外進出企業の実態を指摘したわけであります。ところが、事もあろうに、NHKでのニュースで、親会社である京セラの社長...全文を見る
○井上(一)委員 上西副社長は、以前どういう立場にあった人ですか。
○井上(一)委員 その人は何と言っていたのですか。
○井上(一)委員 ゼネラル・ダイナミックスはどのような企業なんでしょうか。
○井上(一)委員 標準的なものということでございますが、規格はどのようなものなんでしょうか。
○井上(一)委員 これからの調査だとおっしゃるわけでありますけれども、今お答えがあったように、GD、ゼネラル・ダイナミックスは軍需産業なんです。私が指摘をしたこのサンジエゴのGDも、七八年、七九年、八〇年の三カ年では軍需契約はトップなんですよ。国防総省の予算書の資料から明らかにさ...全文を見る
○井上(一)委員 通産大臣、さっき上西副社長から標準的な、どうせ汎用品だと逃げているのだと思うのですけれども、もう少し具体的に、上西さんからどういうようなことを通産省はお聞きになったのか、そして社長が言うようにうわさなのか、通産省の心証として、これはうわさなのか、うわさでない、疑...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、局長がこれからの調査を待たなければ最終的な判断を――それはそうでしょう。ここで私は断定せよとかね。心証を今聞いたわけです。  大臣にもお聞きをしたいと思うのです。うわさだと言っているその社長のコメント、私はもって本当にけしからぬと思うし、ここに来ていただ...全文を見る
○井上(一)委員 事実関係がはっきりしていないというのは何を指すんですか。取引がないというのか。さっきは標準的なものの取引があるように言っているわけなんですけれども、事実関係がはっきりしないという、事実関係は何を指すんですか。
○井上(一)委員 現地からの情報というのは通産が独自でとっているんですか。そして、上西副社長から聞いた、尋ねたのは標準的なものということだけなのか、もっと――それだけ聞いて通産が調査に入ろうというような意欲を示したことになるんですか。
○井上(一)委員 局長が今答えたわけですが、大臣、もう一度、私はくどいようなんだけれども、大臣がやっぱり私はクロに近い灰色だと受けとめられたのか、断定はでき得ないけれども、社長の言うようにシロなんだというふうに、シロだけれどもまだ調査をしていくんだというのか、もう上西さんの話を聞...全文を見る
○井上(一)委員 私の聞いているのはそうやないやないか。  じゃ、どんな方法であなたの方は調査をされるんですか、どんな方法で。私はそれは非常に難しいですよということを言っているんですよ。
○井上(一)委員 いや、私は、だからそういうことも含めて非常に困難ですよと。だから完全に、そして向こうが正直に言うような人じゃありませんよと。しらを切っているんだから、うわさだなんて言っているんだから。だから、僕は本当にここへ来ていただいて、証人にお願いをして来ていただいて質疑を...全文を見る
○井上(一)委員 それでは私は待ちましょう。しかし、うわさでないという、取引をしていたという事実ははっきりしたのだから。そうですね。うわさでないということははっきりしましたね。標準品だというから、私はさっき言ったように、僕はあえて質問を、ぜひ調べてほしいということを申し上げておき...全文を見る
○井上(一)委員 では、もう一度大臣、私のあなたに尋ねたいことについて答えられるなら答えてください。
○井上(一)委員 大臣、やはりしっかりとあなたが認識をしないといけないのは、私がうわさかどうかということで指摘をしたのだから。取引の事実は今認めたわけ、もうわかっているわけなんだ。さっきの局長の答弁で僕はそういうことを理解したよ。あなたはわかってないからくどいような質問をしなけれ...全文を見る
○井上(一)委員 いや、私は隣国であるがゆえにあえてこれは大臣に聞かしていただきたかったのですよ。とりわけ新韓民主党の躍進をどういうふうに評価なさっていらっしゃるのか。これはやはり聞かしていただかないとちょっとぐあい悪いと思うのです。素直な率直な御意見をひとつお聞かせいただきたい...全文を見る
○井上(一)委員 では、さっきコメントを控えられましたけれども、総選挙の結果を隣国である我が国の外務大臣としてどういうふうに受けとめていらっしゃるか、これは聞かしていただきたい。意外な結果だったということも素直に言われたんだから、いかがでしょうか。
○井上(一)委員 それでは、今回の選挙結果はいわゆる南北対話にどう影響をするであろうか。南北の対話が促進される、緊張が緩和されていく方向だとお考えになられるのか、受けとめられるのか、あるいはいや、そうじゃないのか、そういう南北対話にどう影響したか、そのことについて。
○井上(一)委員 ついせんだって、安倍外務大臣は、アメリカにもソ連にもできない外交、創造的外交をやりたい。これは日ごろからの持論だと私は受けとめているのです。非常に結構だ、ぜひ大いにやっていただきたいと僕は心から激励を送り、かつ、それこそ本当に陰から応援したい、こういうふうに思っ...全文を見る
○井上(一)委員 創造的外交と言うからはもっと思い切ったなにをやらないと、外務大臣、それは創造的外交になりません。  さらに私は、国際情勢が複雑多岐にわたっている今日、外交の役割はますます重大である、同時に、その間のいわゆる国と国との交渉事は非常に専門的になってきていると思うの...全文を見る
○井上(一)委員 まさにそうだと思います。私は外交の一元化、当然だと思うし、そのために外務省はしっかりしてほしい、そういうことなんです。  国際社会の中で我が国の果たす役割というのはここで私が多くを語る必要はないと思うのです。ただ、各省庁それぞれいわゆる国内的な思惑で外交を左右...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私はお尋ねをするわけですけれども、そういう観点に立つと、他省庁、まあ、特定の省庁の名指しは避けますけれども、他省庁がいろいろな問題で外国と取り決めをする場合が出てきますね。そういう場合は、合意をする前に外務省がその内容を全く知らないということがあってはなら...全文を見る
○井上(一)委員 何かちょっと歯切れがよくないと思うのですよ。私の言うのは、各省庁がいろいろと取り決めをしますね、条約なんかのなには当然外務省が。ところが、いろいろな分野で、いろいろな専門的な問題で、貿易、水産、いろいろなことがありますが、そういう取り決めをする場合には、外交の一...全文を見る
○井上(一)委員 そこで、いろいろとこの国会ででも議論がされたわけです。これはもう前段確認をしたわけでありますが、昨年の十二月二十六日、日米のいわゆる制服間で文書に署名した。日米共同作戦計画だと報じられているわけです。これは外務省も参加をしたのかどうか。何回か聞かれているのですけ...全文を見る
○井上(一)委員 もうそれは何回もここで答弁なさっていらっしゃるのですよ。私の聞いているのは、さっきから言っているように、戦前の軍部の独走を許し、外務省が手も足も出なかった、あのときの再来が始まったような感をいろいろな議論を通して私は持っている、いいとか悪いとかというよりも、外務...全文を見る
○井上(一)委員 いや、僕は、だからもうきょうは防衛庁にも入ってもらってないのです。こういう質問をすると必ず防衛庁がやってくるわけだ、とことことね。僕は防衛庁の答弁はもらわない。大臣の答弁。タイトルは知らないでしょう。あなた、御存じないでしょう。
○井上(一)委員 けさほども、この文章が条文になっているのかあるいは羅列されたものか、どういう形式だ。いわゆる形式論ですね。しかし、これも大臣御存じない、概要だけだと思うのです。  大臣、軍事機密だと言って防衛庁は答えているわけです。軍事機密といわば民主主義の原則、そのシビリア...全文を見る
○井上(一)委員 今、共同作戦計画は軍事機密かどうかわからないということだが、まあ軍事機密だといって防衛庁が隠しているわけなんです。それで、私は、法的にこれは拘束されていくのかどうかということにもなるわけですが、しかし、そういうことも含めて、やはりシビリアンコントロールは今かけて...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、外務省は防衛庁に対して、事前に何の説明もしないまま作成を終えた、署名してしまったのは問題だといって抗議をしたと報じられているのですが、これは事実ですね。
○井上(一)委員 それでは、あなたが聞かれたのはいつでしょうか。
○井上(一)委員 その合意は去年なんです。ことしになって聞いたのです。あなたは黙ってそれで納得なさるのでしょうか。
○井上(一)委員 北米局長がずっとおったというが、では、署名するときに北米局長は同席していたのですか。
○井上(一)委員 いつあなたは報告を受けたのですか。そして、その署名に同席をする必要はないという判断はどなたの判断なんですか。
○井上(一)委員 あなたはそういう手順について不満の意を持つような気概は持っていませんか。
○井上(一)委員 何を言っているのですか。説明も受けておらぬのやないか。同席はおろか説明も受けておらずに、大臣には年越えて報告しているのだろう。だから、この新聞報道でもあるように、外務省は防衛庁に抗議をする、僕は当然だと思うのだよ。そんななまっちょろいことをやっているから外務省は...全文を見る
○井上(一)委員 その最後、シビリアンコントロールの考えには同感だと言われるから、私と同感であればこんなことは再び起こしてはいけない、僕はそう思うのです。今回の経緯について、もうほじくったってこれ以上の答えはできないでしょう。だから、これを一つの警鐘として私は防衛庁にもあるいは外...全文を見る
○井上(一)委員 本当はこれだけででもと思ったのですが、外務大臣、本当にニューリーダーだとかそういうことでお世辞を使う気は毛頭ありません。しかし、やはりみずからの哲学、政治哲学を外務大臣として通してほしい。これはシビリアンコントロールのいわば枠を逸脱している、僕はそう思うのです。...全文を見る
○井上(一)委員 少し時間がなにでございますが、きのうも石原委員からも指摘があった経済援助の問題について、私は昨年、特にフィリピンの経済援助、とりわけ商品借款については、私なりの見解を披瀝して政府にその姿勢をただしたわけであります。  我が国の経済援助の基本的な理念というものを...全文を見る
○井上(一)委員 現状は、すべてそういう我が国の基本方針に合致しているのかどうか。評価の問題として、きのう一定の、これは自民党の方からも指摘をされて、検討委員会ですか、そういうのをつくれと。きのうも研究会ですか、そういうものをつくるというようなことなんだけれども、私は、やはり何か...全文を見る
○井上(一)委員 私は、具体的にフィリピンのレイテ島のパサールの銅精錬所あるいはさらに地熱発電所建設、これが、結果、今指摘をしたように、民生の安定に寄与しているのかどうか。地熱発電所の建設について、どれだけこのプロジェクトに金を入れ、経済援助をして、そしてどれだけの効果があったと...全文を見る
○井上(一)委員 一定の効果があったんだ、三百五十億に上る巨額の経済援助ですね。だけれども、この地熱発電所建設に当たって、そこの地域住民、家族が約四百五十戸立ち退きを強制されたわけですね。夢の町に住めるんだと言って代替に住居を建てた。その住居に住まいした人、あるいはその住居に住ま...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣、今、少し具体的なことで先に説明を、僕は外務大臣に知ってもらおう思って。  フィリピンのレイテ島で地熱発電所のプロジェクトに経済援助した。しかし、そのうちの三分の二は銅精錬所、いわゆるこれは日本の企業が一定の販売権を持ち、その法人に三分の一参加している...全文を見る
○井上(一)委員 いつもそういう答弁をされるわけなんですね。されるけれども、現実は今局長が言ったように、私が指摘したような現状である。特に、フィリピンのためになると思ってやったことが、結果的にという言葉をあえて私はここで申し上げておきたい。なぜかというと、遠慮して言っているのです...全文を見る
○井上(一)委員 このことについては私はあえて、そういう協議の場がつくられるとするならば、アメリカの戦略体系の中に組み込まれないのだということと、やはり相手国の国民の福祉向上につながる、民生安定につながる真の経済援助をしていかなければいけないし、私はそういう方向に、外務大臣、持っ...全文を見る
○井上(一)委員 ぜひ早い実現を私は期待をしたい、こういうふうに思います。  それから外務大臣、これは本会議で一定の答弁はなされているのですけれども、御承知のようにことしは国際婦人年の最終年ですね。七月にケニアのナイロビで世界会議が行われるわけです。それまでに女子差別撤廃条約の...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は外務省に、前回の委員会でも特に外務省の姿勢、外交官の姿勢について少し警鐘を鳴らしたわけであります。  とりわけ、南アの問題については具体的な問題を提起したわけであります。南アフリカからの血漿製剤の輸入について、私は、人類への犯罪を犯している南アフリカ...全文を見る
○井上(一)委員 それは大臣、なんでございますか、輸入は中止させる、こういうことでございますね。
○井上(一)委員 外務大臣、僕は厚生大臣のこういう素直な答弁をすべての外交官に聞かしてあげたいね。あなた方は、いかにうそをついていかに隠そうとすることにきゅうきゅうと外務省はしているじゃないですか、さっきの日米共同作戦計画についても。だから、やはりすかっとした本音の正しい判断をす...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、私は大蔵大臣に一つ聞いておきたいのですが、ばっさり地方自治体への補助金を一律カットしていったわけですけれども、法律補助と予算補助、この性格を大臣ちょっと聞かせてくれますか。
○井上(一)委員 さらに、私はあと二点聞きます。  一つは、環境庁長官お越しをいただいて大変申しわけないのですが、せっかくでございますので、女子と婦人と女性、このニュアンスは同じようなことなんですが、我が党の委員長が本会議で中曽根さんに差別撤廃条約の御質問をしたときに、婦人とい...全文を見る
○井上(一)委員 終わります。
03月07日第102回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○井上(一)分科員 ことしは同和対策審議会の答申が出て二十年になるわけでありますけれども、同和地区の労働実態は今日なお大きな改善を見ていないというのが私の認識でございます。労働省は同和地区の就労の実態をどのように把握していらっしゃるのか、まずその点についてお聞きをしたいと思います...全文を見る
○井上(一)分科員 今の御報告で、一般常用雇用の割合が非常に低い、単純労務が多い、さらには就業場所が非常に不安定である。これまでの同和対策事業がいわゆる同和地区の人たちの失業、半失業を含めて解消さすために余り効を奏してなかったということは、今のお答えで明らかになったわけであります...全文を見る
○井上(一)分科員 さらに、受け入れ側というのでしょうか、企業側ですね。企業内の同和問題研修推進員の意識状況等を把握して正しい認識を持ってもらうためにも、リーダーの養成が必要だとか企業啓発の重要性が強調されるのではないだろうか、私はこういうふうに思うのです。そういう観点について労...全文を見る
○井上(一)分科員 大臣、今局長からお答えをいただいたわけです。これは国民的な課題だ、さらには差別をなくしていくという人間の尊厳という大きな立場に立ってでも、一日も早く差別の実態、実情を把握してその解消に全力を注いでいくべきだ、私はこう思うのです。大臣もお忙しいのでいつとは申し上...全文を見る
○井上(一)分科員 労働大臣の非常に前向きなお答えをいただきましてありがとうございました。ひとつ全力で差別のない平和な社会をつくるために今後とも御努力をいただきたい、このように思います。  次に、私は障害者の問題についてお尋ねをしてまいりたい、こういうふうに思うわけです。  ...全文を見る
○井上(一)分科員 労働大臣に認識を尋ねて取り組みを聞きたいのですけれども、ややもすると、障害を持った人たちの問題になると厚生省だ、こういう認識がどうもあるわけなんですよ。行政というのは多元化の傾向があるわけでありますけれども、むしろしっかりと今生きていく、あるいは生きるんだとい...全文を見る
○井上(一)分科員 私は労働大臣が新しい政策をどんどんと提言されていくことは本当に立派だと思いますし、大変評価をしているんです。時短の問題も、社会全体として、社会の労働力がどういうふうに配分されていくんだろうか、それは障害者も含めて、あるいは先ほど指摘をしました同和地区の人たちも...全文を見る
○井上(一)分科員 最後に、私は予算委員会でも再三、昨年もそうですし、ことしも指摘をし、特に労働大臣にはお願いをしておきました。点字に市民権を与えてほしい。今さっきの名刺、これは労働省はすべて点字を取り入れられていらっしゃる。これは、僕は率先されていることに本当に敬意を表するわけ...全文を見る
○井上(一)分科員 そのことも結構であります。しかしむしろ、役所が点字でのあらゆる公式文書、申請文書、いろいろな申請があるわけですけれども、そういうのも点字で受理する、こういうことはすぐにできることなんですよ。例えば視覚障害のある人が何か申請をしたい、生活保護にしたって何にしたっ...全文を見る
○井上(一)分科員 どうもありがとうございました。
03月07日第102回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
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○井上(一)分科員 私は、最初に、六十年度予算が表面上は五十二兆四千九百九十六億円ということになっているわけですけれども、地方交付税交付金あるいは国債費を差し引いて一般歳出の三十二兆五千八百五十四億円、これに対して、国民年金や厚生年金の国庫負担の繰り延べなど、いわゆる後年度への先...全文を見る
○井上(一)分科員 弁解に努めていらっしゃるわけですけれども、やはり予算の編成に当たっては、当然基本的な認識、これは私から指摘をするまでもないと思うのですけれども、限られた財源の重点的、効率的な配分、そのことが節度ある財政運営につながっていく、こういうふうに思うのです。  その...全文を見る
○井上(一)分科員 それじゃ具体的に、各省庁が検査院から指摘されたいろいろな指摘事項がありますけれども、大蔵省としては、とりわけ検査院が指摘された問題点について、六十年度予算ではどのようにそれを受けとめ、尊重し、かつ、予算に反映させたのか、そういうことをひとつ聞きたい。  さら...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、きょう大蔵大臣と質疑をしたい。大蔵大臣が、予算編成に当たって、何かそういう過去の、単年度の分ということではなく政策的な視点からも、このことについては今後の予算編成で十分気をつけていかなければいけないと思った点、内政面での補助率一割カットに重点を置かれたわ...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、もっともっと政策的な問題としては、エネルギー資源の開発の問題だとか、日の丸石油を求めてのいわゆるリスクを伴ったそういう関連関係予算が相当額支出されている、結果的には、具体的にはドーム石油についてだって八百億円の大損失を余儀なくされておる、そういうことを今...全文を見る
○井上(一)分科員 今回の暫定措置は特例な措置であって、むしろ六十一年度以降に当たっては当然従来の補助負担率をベースにして財政運営に当たっていくべきである。先ほど地方と国とは公経済の両輪だと言われたが、まさに公経済の円滑な運営に支障を来さないためにも、あるいは財政民主主義の確立の...全文を見る
○井上(一)分科員 中曽根総理は、課税の公平、公正、簡素、選択、こういうことを言われていますし、大蔵大臣もそれに追随しというか、同じように言われているわけです。  私は、ここで少し、たしか昭和五十年に創設された事業所税というのがあるわけなんですが、この事業所税というのは、指定都...全文を見る
○井上(一)分科員 最後に、何点か私の方から具体的な問題を指摘して、まとめてお答えをいただきます。  地方自治体へ財政負担を転嫁させていく、そのことについては基本的に私は反対の立場でありますし、これは間違った認識だということは再三指摘をしてきたところであります。  それで、今...全文を見る
03月08日第102回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
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○井上(一)分科員 私は、せんだっての予算委員会で、日米共同作戦計画についていろいろな観点から質問をいたしました。とりわけ外務大臣には、その概要、中身についての説明を受けたのはことしであるというお答えをいただいたわけであります。さらに北米局長は、署名前から説明はあったが最終的な説...全文を見る
○井上(一)分科員 署名前に十分な話し合いをあなた方は受けたと認識しているのですか。
○井上(一)分科員 SDCの構成メンバーにもあなたは入っているんですよ。それが十分な協議も説明も受けずに、今の答弁では防衛庁の専行というか、そういうものに対して外務省の強いメンバーであるあなたに十分な説明をしなかったことについては、あなたはもっと強い怒りを持って当然だと私は思うの...全文を見る
○井上(一)分科員 日米防衛協力小委員会、SDCの構成メンバーであり、安保条約の運用面を担当しているというのですか、効果的運用の面から、基本的には防衛庁と認識は同じだということについては一定の理解を私も持つわけですが、北米局長が署名前にすべてを承知しないということは外務省が置き去...全文を見る
○井上(一)分科員 そうでしょう、あなた。正式な表題は承知してない、これは大変なことなんですよ。正式な表題を承知しないで、私がさっきからあなた責任は果たしていますかと言ったら、何やらわけのわからぬ答弁をして苦しい逃げ方をしているわけなんです。正式なタイトルもわからずに、あなた、大...全文を見る
○井上(一)分科員 その文書は協定なんですか、それとも取り決めなんですか。
○井上(一)分科員 当然、正式表題を承知してない、教えてもらってないのだから、英文のフルネームもあなたはわからないのですね。
○井上(一)分科員 正式な原文を承知せずに、大臣にあなたは報告をされたのですか。説明をされたのですか。大臣にはどういう形で説明をしたのですか。
○井上(一)分科員 防衛庁から説明を受けたタイトルは、さっきから言われているジョイント・ディフェンス・プランニング、そういう形で防衛庁から受けたのですか。これは非常に幅が広いのですよ。
○井上(一)分科員 どこかで言わなければいけないんですよ。正式のタイトルは承知しない、知らない。これは中身についても要旨だけは出すということになったそうですが、しかし正式なタイトルが出なければ、これはあなた、要旨を出したって、概要を出したって、これはどういうふうにタイトルをつける...全文を見る
○井上(一)分科員 何を言っているんですか。私は防衛庁に聞いておるんじゃないのですよ。防衛庁には防衛庁にまた聞きます。外務省に、SDCのメンバーであるあなたに聞いているんですよ。あなたは仕事を、十分責任を果たしたことにならぬよ。それを言えないというのはおかしい。  これは委員長...全文を見る
○井上(一)分科員 北米局長、いろいろ外務省の中でそれぞれのポジションでみんなが頑張っていらっしゃる。しかし、とりわけ日米共同作戦計画、この問題についての北米局長の責任は重大である。心してあなたはこの問題を受けとめなさい。いずれ機会を見て私はこの問題を続けてやります。  次に、...全文を見る
○井上(一)分科員 私は、フィリピンの経済援助、とりわけ商品借款についてはすべきではない、十分な対応、正しい対応を強く要望して、質問を終えます。
03月26日第102回国会 衆議院 決算委員会 第2号
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○井上(一)委員 私は、まず最初に、京セラの子会社が巡航ミサイル・トマホークの部品を製造していた、この問題について二度にわたって予算委員会では指摘をしてきたわけであります。これに対して通産省は調査を約束されたわけでありますが、今日までの調査状況について冒頭聞いておきたいと思うので...全文を見る
○井上(一)委員 関連の海外進出企業に対しては武器輸出禁止三原則の精神を遵守するように通達を、そういう行政指導をする、こういう約束もされたわけでありますが、そのことについてもどういう手順でなされたのか。  さらに、三月十四日にある報道に、関係筋が明らかにしたところによると、「通...全文を見る
○井上(一)委員 私は、この問題は指摘をした時点から十分な調査をするという約束をいただいているわけでありますけれども、大変難しい問題だ。通産省がどれほど調査のために踏み込んだ事実関係を調べられるか、これは私自身も非常に疑問に思っているわけでありますし、親会社の京セラから聞いたって...全文を見る
○井上(一)委員 次に、労働大臣にお聞きをしたいと思うのですが、単身赴任の政策減税については本年度中に話し合いをしてその実現を図るという約束でございますが、それと同時に、単身赴任者の家族が住む住居と単身で赴任をしているその赴任先との行き帰り、いわゆる往復路ですね、広い意味では私は...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、その実態が、そういう事例があるということが事務当局から今報告があったわけです。それが労災の適用から除外されるということであれば、まさに家族は単身で赴任をするその職場に送ることを非常に危惧する、安心ができない、そういう状況の中で今日単身赴任者が増加していると...全文を見る
○井上(一)委員 さらにもう一点、私は、パートタイマーの退職金制度の問題について労働大臣に伺っておきたいと思うのです。  もともと退職金については、労働協約、就業規則で、パートタイマーも含めて退職金の規定があるわけでありますけれども、実態としてはなかなかそうはいかないわけであり...全文を見る
○井上(一)委員 パート労働を守る方策として、私は、地方自治体が取り組んだから国がどうだという、そういう国への責任転嫁ではありません。シルバー人材センターというものを、いわゆる高齢化の中での安定した労働の場というのが供給される、そういうことを国の施策として取り上げてきた。これもや...全文を見る
○井上(一)委員 私は、次に厚生大臣に少し伺っておきたいと思います。  福祉というのは、その理念は崇高なものであり、そして非常に大事な、重要な役割を果たしている。しかし、社会構造なり時代が変われば、やはりそれに対応したとらえ方をしていかなければいけない。とりわけ高齢化社会に入っ...全文を見る
○井上(一)委員 総理が、活力ある豊かな日本をつくる、あるいは国民が生涯を通じて生きがいのある生活を送ることができる社会システムを構築する、こういうことをよく強調されているわけです。私は、確かにそのような社会を求めていくことには賛成でありますし、協力をしていきたい。しかし、実際に...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、総理が来られましたし、厚生大臣はこれで終えておきます。  総理、まず最初に、続発する警官の不祥事件の問題について、率直な総理のお考えというか、受けとめというのでしょうか、認識というのでしょうか、所見を私は聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 決算の審議の軽視については委員長からも、これは理事会で各党がすべて指摘をしてきたわけでありますから、今後十分注意をしてほしいと私からも強く要望しておきたい。  次に、中曽根総理が首脳外交として外交面においても非常に御活躍であるということは私も一定の評価をしたい...全文を見る
○井上(一)委員 私の受けとめ方は、総理、少し違うのですよ。八三年初頭にあなたが訪米されていろいろな発言をなさったわけですよ。日本列島不沈空母だとかあるいは三海峡封鎖だとか、否定された部分もありますけれども、そういう好戦的なというか、強硬路線を強調してきた。むしろ対ソ関係において...全文を見る
○井上(一)委員 総理、時間がないから多くを申し上げられませんが、私は、外務省の努力というものもあなたの今度の首脳会談に大きく貢献をしていた、こう思うのですよ。何時間待ったのか、そういうことはわかりませんが、十四日の最終にあなたがゴルバチョフ新書記長と会談ができた。私はやはり、い...全文を見る
○井上(一)委員 六月上旬に外務大臣が東ドイツなりチェコ、ハンガリーを歴訪したいという、決定じゃありませんが、私は、こういうことも東側との関係を探るというのでしょうか、そういうことと同時に、日ソ関係の改善への環境づくりだ、そう思うのですよ。だから大いに今後外務省としての努力を期待...全文を見る
○井上(一)委員 時間がありませんので、総理にちょっと聞いておきたいのですが、いろいろ予算委員会でも問題になりました日米共同作戦計画ですね。これについてはいつごろ総理は関係当局から説明を受けられたのか。あるいはその受けられた内容について外務大臣には指示あるいは伝言をなされたのかど...全文を見る
○井上(一)委員 総理、外務大臣は一月になって知らされたというのですよ。私は、こんなことでいいんだろうか、そういう点についてやはり外交の一元化ということに危惧を持つ。時間がありませんので次の機会にこれは譲りますが、そういう事実関係です。  最後になりましたが、もう一点。  今...全文を見る
○井上(一)委員 住宅公団に御出席をいただいたのでございますが、時間がありませんので、共益費の使途について尋ねたかったわけでありますが、きょうはせっかくお越しをいただいて申しわけないのですが、次回にさしていただきます。  では、私の質問を終わります。
04月11日第102回国会 衆議院 決算委員会 第3号
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○井上(一)委員 私は、まず最初に検査院に一つお尋ねをしておきたい。むしろ、私からもぜひこのことについては充実をしてほしいという期待も含めて、お尋ねをしたいと思います。  御承知のように、我が国の外交指針、外交の一つの大きな柱として、開発途上国に対する経済援助の問題があります。...全文を見る
○井上(一)委員 さて、私は予算委員会でも我が国の武器輸出三原則に抵触する問題、またその企業姿勢をただしてまいりました京セラの企業の実態について若干危惧を持って、さらに詳しく私なりに調査に入ったわけであります、武器輸出の予算委員会でも指摘したわけでありますけれども、法に、あるいは...全文を見る
○井上(一)委員 いつ厚生省はそういう事実を承知されましたか。これは私が若干質問を事前通告もいたしましたし、厚生省にもこのことについては認識を深めてもらうために、少し情報というのでしょうか、私なりの指摘事項は前もって通告はしてありますが、いつごろこのことについては御承知になったの...全文を見る
○井上(一)委員 実は、私はここに京セラがパンフレットをつくって広告をし、販売をしている、その京セラの一つの広告を持っています。これは生体に埋め込むわけでありますし、こういうものは通常、その材質なりあるいはそれが及ぼすところのいろいろな弊害も含めて事前に厚生省に承認申請をして、承...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、人工骨が五十九年十二月二十八日に承認を受けたわけですね。
○井上(一)委員 それ以外のものはまだ承認は、申請も出てないし、承認の対象にもなっていないということでございますか。
○井上(一)委員 私はここにひざ関節のパンフ、これはまだ承認がおりてない。やっと人工骨だけがおりたということ。  それじゃ、いま一点聞いておきたいのですが、承認を得ずに販売広告をし、かつ、販売をすることは薬事法に違反しますね。
○井上(一)委員 今回の京セラのこの私が指摘したことは、明らかに薬事法第六十四条に抵触するわけですね。
○井上(一)委員 そうであればなのか。そうであればといって私は今指摘をして、あなたも承認前にこういうのを出して販売をしている事実が、全体は掌握できないけれども部分掌握はしているはずなんだから、そうであればなのか。京セラの行為は薬事法違反であると……。
○井上(一)委員 その六十四条の違反に対しての罰則は、第何条が適用されるのでしょうか。
○井上(一)委員 私は冒頭に、その武器輸出のときに京セラの企業姿勢というものに非常に疑問を感じました。それで一体、京セラという会社はどういうことをやっているんだろうかということを私なりに調査をしました。そうしたらこれが出てきて、薬事法違反だ。通産省で事情聴取を受けて、いろいろ説明...全文を見る
○井上(一)委員 私は、これは売り込む京セラの企業姿勢に問題があるんだ、そういう認識、もちろん承認を得ずに売り込むなんというのは薬事法に違反だし、これはもう罰則があるわけなんですが、きょうは厚生大臣も大蔵の連合審査のお忙しい中お越しをいただきましたので、厚生大臣、今お聞きのように...全文を見る
○井上(一)委員 念を押すようでございますが、薬事法違反に対しては告発を含めて適切な処置をとるということでございますね。
○井上(一)委員 大臣、ありがとうございました。大蔵委員会にどうぞ御出席をいただいて結構です。  ここで、警察庁にお聞きしておきたいと思うのです。  今お聞きのように、私と政府関係者、大臣との質疑応答でも、薬事法違反に対して告発を含めて適切な処置をとる、これはもう大変な問題だ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに二点目に、今度は、京セラがコードレステレホンを生産しているわけなんです。  これは通産省に聞きたいのですが、いつごろから、京セラのどこの工場で生産をして、どういうような販売をいつからしているのか。さらには、その生産をしているのはいわゆる正規の認定を受けた...全文を見る
○井上(一)委員 認定外の商品を売っているわけなんです。  それで、今度は郵政省に聞きたいのです。  御承知のように、三月三十一日までは公衆電気通信法、さらには電気通信事業法という法律があって、この法律は私も十分詳細に条文までは把握はいたしておりませんけれども、売る側の責任よ...全文を見る
○井上(一)委員 こんないかがわしい商法を私はこのまま放置してはいけない。それでそれぞれ、いわゆる企業の生産等については通産省の所管でございますし、今指摘をした郵政省の所管は所管、私は、速やかにその実態調査をし、かつ、公平、公正な行政指導を含めて正しい対応を通産省も郵政省もとるべ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、まだ続いて質問をいたしますが、運輸大臣の予定で同僚の中村先輩にその部分だけ質問を先にしていただくようにいたしまか。
○井上(一)委員 環境庁長官、さっき私は、日本の先端企業である京セラの行っていること、あるいは企業の内部というのでしょうか、体質の一部を指摘して政府にその対応を迫ったわけです。環境庁長官は人の健康を守るためにその人生を生き抜かれてきたことについて、これは本当に立派だなと私は思う。...全文を見る
○井上(一)委員 今、川内工場についての話が出ました。京セラの鹿児島川内工場で公害が発生し、居住市民がいろいろと迷惑を受けている、地下水の汚染等影響が出ているのではないだろうか、そういうことなんでございます。  さらに、川内市の公害対策審議会が市長に意見として具申した中には、京...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、環境庁長官、私が指摘したように、何も京セラだけという意味ではないのです。すべての企業にそういうことを周知徹底させなければいけないのです。それは誤解のないようにしておいてもらわないと。私は何も京セラだけという——今、京セラの鹿児島の川内工場でも問題が...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、京セラの各工場に対しての公害問題についての調査に取り組む、こういうことでございますか。
○井上(一)委員 私はもっといろいろと指摘をしたいのでありますけれども、何をおいても京セラの企業体質がこういうことである。だから、予算委員会で指摘をした武器輸出三原則に抵触するあの問題についても、私が指摘をしたことに対する京セラのその反省のない姿勢というのでしょうか、あるいはこれ...全文を見る
04月19日第102回国会 衆議院 決算委員会 第4号
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○井上(一)委員 私は、最初に外務省に特に聞いておきたいのですけれども、先日、中国の胡総書記とオーストラリア、ニュージーランドの記者団との会見で、米艦船の中国寄港についての一問一答での報道があったわけであります。それは、とりわけ寄港艦船については、核兵器を積載していない艦船と理解...全文を見る
○井上(一)委員 いかに言いわけをしても、アメリカの国務省の核積載艦に対する政策というものは、我が国との事前協議の約束とは相矛盾していく、これはきっちりと説明をしなければいけない。むしろ、除外された艦船は世界じゅうにどこにも見当たらないんだ、そういうことも言われているわけでありま...全文を見る
○井上(一)委員 私は、さらにそれは強く申し入れをすべきである、我が国とアメリカとの事前協議制度の理解をきっちりと世界に公言すべきである、そのことを申し入れるのが外交だと思っております。  さらにもう一点、SDIについてアメリカから専門家が来日して、その説明を聞く、そして検討す...全文を見る
○井上(一)委員 きょうの報道にあったのですが、このSDIの研究参加については、いわゆる本体部分への研究参加は、一九七二年の米ソ弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約にアメリカが違反することになるという見解を外務省筋は示されたということなんです。そして、我が国に研究参加を求めている...全文を見る
○井上(一)委員 本体部分については条約違反という理解をしてよろしいですか。
○井上(一)委員 もちろん、説明を聞くということになるわけですが、現状では本体部分に対する研究参加は拒否する、こういうふうに受けとめてよろしいですね。
○井上(一)委員 防衛庁長官に引き続いてSDIについて尋ねておきたいのです。  今、外務省から本体部分については、もちろんその研究参加の詳細はまだ十分詰めておられないわけでありますけれども、条約違反だ、そういうところへの参加は防衛庁としても十分配慮して慎むべきであるということと...全文を見る
○井上(一)委員 さらにSDIについては後でまた尋ねていきます。  せんだって参議院の外務委員会で、海上自衛隊練習艦隊の中国寄港、訪問について、計画はないと言いながらも、夏目次官が訪中の際にそういう要望を中国側に出すか、それを含めて検討している。申し入れることを検討しているのか...全文を見る
○井上(一)委員 韓国の艦船が我が国に寄港を要請したというんでしょうか、寄港したいというような申し入れがいつぞやあったように私は記憶しているのですが、現時点でそういうことについての何らかの接触があったのかどうか、このことについても聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 申し入れがあれば受け入れるべく検討をしていくのかどうか、このことについても聞いておきましょう。
○井上(一)委員 私は、できるだけ防衛庁長官の見解というかお考えをきょうは聞きたい、こう思っていますので、防衛庁長官からお答えをいただきたい、こういうふうに思っています。  日中友好は、私は、さらに深めていきたいし、子々孫々に至るまでの友好を求め、かつ願っているわけであります。...全文を見る
○井上(一)委員 私は、中国あるいは韓国との友好も深めていくことは当然否定するものでもないわけなんです。片面、そのことがASEAN諸国あるいは朝鮮民主主義人民共和国も含めて朝鮮半島への緊張をより深める結果になってはいけない。そういうことで、むしろ北東アジア、さらに朝鮮半島等も含め...全文を見る
○井上(一)委員 ASEAN諸国、さらには我が国とのかかわりを持つ持たないは別にしても、世界各国への十分な気配りを当然持つべきである、こういうふうに私は思うわけです。  次に、防衛問題というのでしょうか、防衛のあり方というのでしょうか、そういうことについて防衛庁長官に尋ねておき...全文を見る
○井上(一)委員 専守防衛ということ、それは憲法第九条だと思うのですね。そうでございましょう。
○井上(一)委員 そのことは、世界の他の国に例を見ない国家の基本法、憲法を私たちはあえて選択をした、こういうことでございますね。
○井上(一)委員 念を押して恐縮なんですけれども、私たちは他の国とは違う選択をした、これはもう確認をしたし、それを選んだわけですね。そのことをやはり私たちは今忘れてはいけない、こういうことなんです。他の国と違う選択をした、そのことが、国を守る基本的な対応についても、やはりこれを忘...全文を見る
○井上(一)委員 まさにそのとおりだと私は思うのです。いろんな議論が今あるわけなんです。もちろん、政治家も含め軍事評論家あるいはいろいろな人がいろいろな見解を示されるときに、この私たちの選んだ土俵、違った土俵を十分認識されずに、例えばアメリカの土俵、NATOの土俵、私たちの選んだ...全文を見る
○井上(一)委員 前段のNATO、アメリカに比べて低い数字だというのは、さっきあなたが言った認識、専守防衛に徹するといういわゆる九条の土俵を選んだから低くて当然なんです、交戦力を持たないのですから。交戦力を持つ国と防衛予算を比較すること自体、比較の対象が間違っているわけです。それ...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、それは本当はおかしいのですよ。安保条約を締結したときの経緯を踏まえてもそれはおかしい。それなら安保条約に対して、あなたはアメリカに対して安保条約の効果というのでしょうか、もう半分でもいいんだ、自衛隊がそれ以上に力を持っているんだからということになって...全文を見る
○井上(一)委員 このことはまたいろいろ、政府も安保の効果的運用によって我が国の平和が維持されるように努力していこう、そしてそれが自衛隊も含めて、安保の効果的運用という発言を、何かあればしきりと答弁されているわけなんですよ、効果的運用というのは漠然とした抽象論ですけれども。だから...全文を見る
○井上(一)委員 私は、戦後の平和憲法を今言う九条の土俵――交戦権を持たない、戦争を放棄した我が国の平和憲法、これを九条の土俵と言っているわけです。我が国の憲法の土俵です。その選択した我が国の憲法の土俵を忘れてはいけない。その土俵の上におることがよいのか、あるいは従前の憲法、帝国...全文を見る
○井上(一)委員 私はあえて、我が国の選択をした平和憲法をベースにして防衛も考えていくべきである、こういう認識に立って議論をしているわけです。  防衛計画については「防衛大綱」の達成という、三次防、四次防があって、五次防が「防衛大綱」になったわけでありますが、「防衛大綱」が達成...全文を見る
○井上(一)委員 私は、憲法九条を持つ平和憲法の土俵の上に立つ人の見解とそうでない人の見解は、おのずから違うと思うのです。私は、憲法九条を持つ平和憲法の上に立っています。そして、それを認識して防衛という今の議論をしています。長官も、当初に選択をしたその重みをしっかりと認識をしてい...全文を見る
○井上(一)委員 抑止と均衡という言葉が出たのですが、この抑止と均衡、よく使われるんですよ。僕はGNP一%についても後で若干聞きますが、抑止と均衡という言葉のためにすべてを肯定してきた、あるいは肯定しようとしているのが、私は中曽根さんの姿勢だと思うのです。  それではお伺いしま...全文を見る
○井上(一)委員 それは、東西対立の中に抑止と均衡があるのでしょう。
○井上(一)委員 それでは、我が国は抑止と均衡の中にどのような位置づけをされているのですか。
○井上(一)委員 それでは、グローバルに、東西対立の中における抑止と均衡の中に我が国は参画をしているんだ、こういうことですね。
○井上(一)委員 では、我が国は核の最前線に位置づけられていると見るのですか、どうなんですか。
○井上(一)委員 では、三沢のF16配備も含めて、いわゆる東西対立の中の抑止と均衡ということになれば、おのずからソ連の国に一番近いアメリカの基地と言えば三沢でしょう、核戦略の中で。そうでしょう。それだから最前線に位置づけられている、そういうふうに私は理解をするのだけれども、そして...全文を見る
○井上(一)委員 もう一度お尋ねしますが、我が国はさっき言った、私は三沢の核基地を例に出しましたが、核の最前線に位置づけられているという認識はお持ちでしょうか、お持ちでないでしょうか。そうじゃないんだとおっしゃるのか。
○井上(一)委員 いや、私は今三沢に核が持ち込まれていると言っているんじゃないわけですね。いわゆる抑止と均衡という言葉が出てきたから、みんなそれで逃げているわけなんです。じゃ、抑止と均衡とは一体どうなのかということから議論が出てきたわけであって、だから核戦略を含めた戦略、戦術の中...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、抑止と均衡の中で我が国は非常に重要な位置を占めている、こう理解してよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 じゃ、それは全体的に重要であるのか、重要でないのか。
○井上(一)委員 我が国が核と抑止の中での参画をして一定の位置づけがされているということですから、私は重要な役割なのかどうかということを今聞いたのですけれども、もう一度ということですから。  重要であれば、それが抜けたら大変なことになりますね。バランスが崩れてしまうわけですし、...全文を見る
○井上(一)委員 防衛庁長官、今言われる抑止と均衡の中で、日本が抜けたらその抑止と均衡が崩れるのかどうか。あなたは抑止と均衡ということを言っておるのだから、日本が参画しているのですが、僕はそれはよくないと思っているんだけれども、抑止と均衡が日本が抜けたら崩れるのですか。崩れると思...全文を見る
○井上(一)委員 核戦略も通常戦略も含めて抑止と均衡というものが言われているわけなんですよ。私はここで、もう時間がありませんので、やはり我が国の選択した九条を持った平和憲法の土俵というものを、あなた方は忘れたらいけませんよということです。抑止と均衡というその言葉の中で、すべてが肯...全文を見る
○井上(一)委員 私は今、抑止と均衡の上から議論を展開したわけです。ここで一、二点どうしても尋ねておきたい点があるので、私の方から先にまとめて質問をします。  一つは、御承知のように、我が国は一九七〇年、NPT、核防条約を批准しました。これは、我が国は核を持たないことは当然であ...全文を見る
○井上(一)委員 いや、そうじゃないですよ。あなたも外交官をされたなにがあるのだから、こんなものは別に外務省の見解は外務省の見解として、私は防衛庁長官としての見解を聞きたいわけ。むしろそれをあなたから答えていただかなければ、あなたは私の質問に誠意を示したことにならないですよ。そう...全文を見る
○井上(一)委員 じゃ、非核地帯の問題についてはいかがですか。
○井上(一)委員 いや、防衛庁長官、私はあなたにすごい期待をしているわけ。今ニューリーダーでいろいろなことを言われているけれども、私は十年を待たずして、むしろあなたあたりが日本の将来をリードしてくれるということを心ひそかに、これはお世辞抜きで考えているから、私自身は憲法九条の問題...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、私はこれで質問を終えます。  ありがとうございました。
04月23日第102回国会 衆議院 決算委員会 第5号
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○井上(一)委員 まず最初に、私は経企庁長官に、今日米間の経済摩擦が大きな課題になっているわけですけれども、我が国に対するアメリカの認識をどう長官は受けとめていらっしゃるのか、そしてその認識に立ってどのような対応をなさろうとしているのか、このことから聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 私は、アメリカが日本に対してどういう認識に立っているかということをあなたに聞いているのですよ。それから、そのためにどういう対策を打つか。少なくとも、中曽根さんとレーガンさんが正月早々に会ったときに、アメリカの意見というか認識というものは伝わっているわけなんです。...全文を見る
○井上(一)委員 長官、少し認識が不十分なように私は思うので、私からアメリカはこういう認識をしているのですよということを私なりの情報で受けとめているのを申し上げます。  第一番には、アメリカと日本はパートナーシップ、対等の立場ですべて認識を深めていこう、こういうことなんです。そ...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカの国際経済力をつけるための努力というのはアメリカ自身がすべきであり、そして我が国も、中曽根さんが、国民一人当たり百ドル輸入品を買いましょう、実際はアメリカの物は何を買うのですかと言って尋ねたいくらいなんですけれども、では、一人当たり百ドル輸入品を買ったら...全文を見る
○井上(一)委員 経済問題については、もっと長官に意見を申し上げ、あるいは質問したいのですが、限られた時間ですから……。ただ、やはり経済の原則というものをきっちり見きわめて、そして、思いつきの発想でなく、現実的な対応、きっちりとした一つのプランを打ち出していかないと、恐らく半年を...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、高速道路等のネットワークを利用した新しい情報システムについては、昨年も少し私なりの意見を踏まえて質問をしたわけでありますけれども、その後どういうふうに推移したのか、ごく簡単に状況を教えていただければありがたいと思います。
○井上(一)委員 余り時間がないので、要領よく要点だけ答えていただきたい。私の方もポイントだけ申し上げます。  私は、身障者の安全のためにも交通安全に重点を置いた道路整備が必要である、とりわけ歩行者にとって現在の歩道が狭いのではないか、道路整備については車いすの通れる歩道を今後...全文を見る
○井上(一)委員 今私が指摘したのは、これは非常に単純な質問なんですよ。間がたってスピーカーで、ありがとうございました、料金は幾ら幾らですと言うのが、それがサービスなのか、そんなものがサービスだとあなた方は受けとめるのですか。大臣がそういう経験がなければ、一度高速道路を乗って料金...全文を見る
○井上(一)委員 だから具体的に聞いているでしょう、大臣。赤ちゃんにおっぱいを飲ませたい、走ったままで飲ますことが安全なのか、それがサービスなのか。レストインへ入ったってそういう場所がないでしょう。何を言っているのですか、大臣。あなたがそういうことについてどう思うのか、そういう必...全文を見る
○井上(一)委員 それは私がさっき指摘をしたわけです。だから具体的に、車に乗っている赤ちゃんにミルクを与えるそういう場所が、今高速道路を走っているときにそんな場所があるのでしょうか。あったら教えてください。そういう気配りが大事ではないか、こういうことなのです。大臣に聞いている。私...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、今局長が答弁したように、日本全国で休養室が二カ所しかないというのですよ。それがサービスなのか。今言うように、スピーカーでちょっとタイミングがずれる、それは当然なんです。ずれるのが当たり前なんですよ。御苦労さんと言ってお金を払ったら、カードを入れなければ声が...全文を見る
○井上(一)委員 オウム返しに細かい気配りをしなければいけません、そんなもの、僕が指摘しているんだから、具体的にどういうことをするか、そういうことがなければだめなんです。  時間が余りないので、もう二点だけまとめて聞いておきましょう。  大阪モノレール、これは去年も指摘しまし...全文を見る
○井上(一)委員 詰所でという話ですが、今右岸の利用については、左岸の管理棟の太間ですね、あそこまでたしか行っていると思うのです。僕は、詰所というそういう場所でなく、地元の自治体等の協力も得ながら、可能な範囲で手短に利用したいという人が活用できるように、行政はもっと簡素に、それこ...全文を見る
05月15日第102回国会 衆議院 決算委員会 第6号
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○井上(一)委員 帝銀事件の死刑囚平沢貞通元被告の人身保護請求に関して準備調査が行われているわけであります。近い将来判決が出るというわけでありますけれども、もし請求が却下された場合、大臣は、死刑執行の署名を歴代の大臣がなされなかったように署名をなされないのか、あるいは死刑執行の署...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私はもうその審理の過程を論争したりあるいはそういうことを申し上げているのではなく、歴代の法務大臣が死刑執行の署名をされてこなかった。あなたも同じように、どういう状況の変化があろうともそういうことと同じようなプロセスをとられようとするのか、もし却下されたらあ...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、私は指紋押捺の問題について質問をしていきたいと思います。  法務省は昨日、「外国人登録事務の適正な運用について」という通達の骨子、いわゆる法務省入国管理局の通達でございますけれども、指紋押捺問題に関して、押捺制度の運用上の緩和、と同時に押捺拒否者告発...全文を見る
○井上(一)委員 本来このような問題は、外交的な配慮というのでしょうか、そういうものも踏まえて、指紋押捺問題については、何々の問題については日本の努力を多とすると、いわゆる一定の外交辞令として評価を何らかの表現で示されるわけでありますけれども、今お答えがありましたように、まさに本...全文を見る
○井上(一)委員 韓国は在外韓国人の法的、社会的地位に関する在外国民政策審議委員会を設置することを決めたそうであります。それは事実なのかどうか。  それから、指紋押捺問題は、単に法務省の国内問題にとどまらずに、私は外交問題と見てもよいのではないだろうか、こういうふうに思うのです...全文を見る
○井上(一)委員 法務大臣にお聞きをしたいんですが、外務省の見解が今答弁されたわけです。それで、この指紋押捺問題は国内制度上の問題であると位置づけて、他国がいろいろ意見を言うことはむしろ内政干渉である、こういう認識に立たれるのか、いや、そうではないというお考えを持っていらっしゃる...全文を見る
○井上(一)委員 と申されることは、外国の意見も十分参考にし、配慮を加えるべきだ、こういう受けとめ方をしてよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 そういたしますと、今回の韓国外務部のコメント、談話を法務大臣はどう受けとめられますか。
○井上(一)委員 大臣、答弁はやはり私の質問の趣旨に沿って答弁をしてほしい。いろいろな経緯も説明をしていただいておりますが、私も十分心得ている、承知している部分がある。時間がありませんので……。  今その中ででも継続して協議を重ねてきた。そして、そういうことがきのうの政令の、一...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、各関係省庁の会議というか協議というものはこれで終えた、こういう認識なんですか。それとも、今後またこの問題については継続的な協議というものを持つんだという、そういうことでございましょうか。
○井上(一)委員 終えたとするならば、その二十三、二十四日、いわゆる日韓両国の外務省実務者レベルにおいて、ただそれを、これはもう通達済みでありますからそのことを形式的に、そういうことだけで外交的な配慮が十分だ、日韓の実務者レベルの会議が成功する、こういうふうに中身のあるものだとあ...全文を見る
○井上(一)委員 さっきも大臣が答弁されたように、国内の制度というのは国内の方の問題であるけれども、指紋押捺の問題については、外交的な配慮、外国の意見も十分尊重していきたいというお答えがあったわけなんですね。だから、相手側との話し合いの中から生まれてくるものを大切にしていこう、そ...全文を見る
○井上(一)委員 さっきも外務省が答弁されたように、韓国側としては不満であり、第二の教科書問題だというくらいの厳しい受けとめを私はしているわけなんです。これはこのままでは大変な外交問題に発展する。だから、そういう意味では、さっきお答えの中で、継続努力を期待したいということを韓国外...全文を見る
○井上(一)委員 前段の、情勢は刻々変わっていくのだという認識は、外務省のいわゆる外交的配慮に努力をするということと同じ方向を向いている。あるいは行政的な対応は、今言うように外から国際環境の問題もありますから、そういうことも含めてこれで今回は一応協議は終結した、しかし、行政は情勢...全文を見る
○井上(一)委員 重ねてお聞きします。  日韓共同声明の中で、引き続き努力をするというその声明の精神は今日も生きている、こういうことに理解してよろしいですね。
○井上(一)委員 さらに第二点目の、いわゆる閣僚会議が秋にあるわけでございますが、あなたは今、招聘もないし、あるいはそういう話はどこからもないから出席する意思はないということでございますけれども、もし韓国側があなたの訪韓を希望すれば、あなたはそれにこたえる用意がありますか。
○井上(一)委員 それではひとつ、もし法務大臣自身が、大臣ということよりも一個人として、指紋押捺を強制されたら、その屈辱感というのでしょうか、人格を踏みにじられたという悔しさを感じないのですか。感じますか、感じませんか。
○井上(一)委員 僕は、法務大臣の人権に対する意識というものの低さというのでしょうか、人権に対する意識の低さということ、あえて言葉を重ねます。私なりに強い不満を持ちますし、こんなことで本当にいいんだろうか。  さらに、現在国連人権委員会にこの指紋押捺の問題が請願として取り上げら...全文を見る
○井上(一)委員 日本だけではないというが、日本は人権を尊重する国であり、国際人権規約も批准し、世界の先進国としての人権擁護の立場を明確にしてきているのですよ。  そして、あなたは歴史的な背景があるという。まさに大臣、昨年の天皇陛下のお言葉の中にも、「今世紀の一時期において、両...全文を見る
○井上(一)委員 この問題は同僚議員からもきょうは質問が出ると思います。質問が出ると思いますが、今の法務大臣のお答えの中で、私は大変遺憾な点が余りにも多過ぎるわけです。  さらに、これは外務省に聞いておきたいのですが、指紋押捺制度は、日本の加盟する人権規約のA規約の第二条の二項...全文を見る
○井上(一)委員 外務省がそんな答弁というか認識では、私は、内外人平等の権利の実現という意味ではこれは国際人権規約に違反している、こういうふうに特に強く指摘をしておきたいと思います。  法務省に、日本弁護士連合会、日弁連ですね、その中に人権擁護委員会があることは御承知だと思いま...全文を見る
○井上(一)委員 今のお答えは国際人権規約に対する違反ではないかということに対するお答えであって、今外務省から聞きましたし、私の意見も申し上げたわけですが、今度は、日弁連の人権擁護委員会の位置づけというか評価というものに対してのお答え、どなたがするのですか。大臣、してください。
○井上(一)委員 いや、私は内容を承知とか内容のことを聞いていないのです。日弁連、日本弁護士連合会をどう評価し、そしてその中にある人権擁護委員会というものをあなた方はどういうふうに評価していらっしゃいますかということを聞いているのです。
○井上(一)委員 ともあれ、日本弁護士連合会の人権擁護委員会が、指紋押捺は人権を無視している、憲法、人権規約違反の疑いが強い、こういう判断を示されているわけなんです。私は、それを承知していないとかそういうことを十分認識していないということについて大臣に少し――あなたの主管であり、...全文を見る
○井上(一)委員 中曽根内閣の閣僚として、ボン・サミットにおいて政治宣言をされた中身は十分御承知ですね。
○井上(一)委員 中曽根総理があえてボン・サミットで強く主張をしたことの一つは何でしょうか。
○井上(一)委員 総理が特に強調された、指摘をされたことはたくさんあろうと思います。いろいろ努力をされてきたわけです。しかし、とりわけその中に、「我々は、アジアにおいては、当事者が朝鮮半島の分割を自由のうちに克服することを可能とするような政治環境が創られることを切望する。」この一...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、今度法務省に、これは大臣でなくて結構です。  ちょっと一般論として聞いておきたいのですが、国家公務員または地方公務員が、その職務内容に関連してというのでしょうか、犯罪を発見した場合にはどういうことをしなければいけないのか。あるいはそれは条文は、どうい...全文を見る
○井上(一)委員 これは義務条件、義務だ、こういうふうに決められているわけなんですが、そのとおりですね。
○井上(一)委員 それじゃ、次に厚生省関係に入るわけでありますけれども、私は当委員会で、いわゆる京セラが薬事法に違反していた、こういうことが指摘をした中で明らかになったわけです。薬事法に違反していた京セラ、企業側は、この人工骨について、その後何らかの反省を含めてどのように対応をさ...全文を見る
○井上(一)委員 そこで私は、いわば未承認の治療材料を使っていた、これは大変な莫大な数量になり、それに要した医療費というものは莫大な額だ、こういうふうに思うのです。そのような未承認の治療材料を使って保険請求をしたのは、これはどういうことになるのか、不正請求に当たるのか、あるいはそ...全文を見る
○井上(一)委員 不正請求であるということになれば、これはもう大変なことだ。だから厚生省は、その不正請求に対してどうするのか、非常に初歩的な質問かもわかりませんが、念のためにこれは聞いておくのです。不正な請求に基づいて保険によって給付がなされた場合には、当然医療機関はこれを返還を...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、さらにお聞きをしますが、現在これは全国に出回ってしまっているわけでありますから、過去五年間というか、承認を受けていない、現在も受けていないものがあるわけですが、少なくとも国立病院における未承認の治療材料を使った実態、これはどういう状況なのか、あるいはそ...全文を見る
○井上(一)委員 国立病院だけで、材料費だけでそうだ。全体、全国的にこの人工骨を使って治療をしていた、そしてそのことによって不正請求を行った、そういう病院はまだほかにあるわけなんですね。だから、それの全体の数あるいは不正請求額、治療費も含めてこれは一体どれくらいになるのか。あるい...全文を見る
○井上(一)委員 十日の日に、もう弁解の余地がない、大変迷惑をかけて深くおわびを申し上げたい、こういうことを社長が言われたということが報道されているわけなんですが、今の答弁では、全体の不正請求額もまだ厚生省では把握ができない、こういう状況で、私が指摘してからもう一カ月過ぎたわけで...全文を見る
○井上(一)委員 一件月百万ということ、まあまあ標準的なことですからね。それはさっきの国立病院だけでも、千六十三ですか、お答えがあったようにこう使用している。必ずしも一人に一つということじゃありませんけれども、単純な計算でいつでも十億からになってしまうわけですが、それは今言われる...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、その三億六千万円を返還させる返還分の財源、これはどうするんですか。
○井上(一)委員 今のお答えで、患者に転嫁させない、京セラに負担をさせたい。  それじゃ、もう一度念のために確認をしますが、この国立病院の購入した少なくとも材料費の三億六千万円については、京セラに返還請求をするということなんですか。それは京セラに返還請求をする、こういうことに受...全文を見る
○井上(一)委員 さらにもう一点、それじゃ、国立病院以外の一般病院における取り扱いについてはどうなさるんだろうか。
○井上(一)委員 厚生省として、京セラに対してそのような意思はもう伝えたのでしょうか。あるいはそういう意思を早急に伝える準備をなさっていらっしゃるのでしょうか。
○井上(一)委員 本来、こういう不正請求の場合は、医療機関に対する行政処分がありますし、そして、その医療保険の返還請求は、先ほど言われたように、材料を売った企業が負担するわけではないわけなんです。しかし、トラブルを恐れて国立病院は、患者との民事訴訟がそこに起こってきますね、そうい...全文を見る
○井上(一)委員 患者の立場、特に治療費の負担という問題で迷惑をかけてはいけないし、ただ単に高額医療費の適用があったということだけでは済まない。そういうことは国会の中で医療費の負担の問題で議論があって、国立病院がこんなことをするから医療費の問題が、片側で入院費や初診料や、そういう...全文を見る
○井上(一)委員 そういう答弁をされますけれども、中身は一体どうなんだろうか。京セラが研究開発費という名目で病院に金を出しているではないですか。もらっておって、未承認のものを使って、そんなことが本当に被害者の立場でございますと言えるのだろうか。それがどういうふうに使われて、どんな...全文を見る
○井上(一)委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続行いたします。貝沼次郎君。
○井上(一)委員長代理 次に、滝沢幸助君。
05月17日第102回国会 衆議院 決算委員会 第7号
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○井上(一)委員 まず私は冒頭に、予算委員会並びに、当委員会でも再三指摘をしてまいったわけでありますけれども、京セラが販売をしているいわゆるコードレステレホン、さらには人工骨、さらにはICパッケージのセラミック、そういういろいろな問題点を指摘をしてまいりました。  予算委員会で...全文を見る
○井上(一)委員 私は、予算委員会でもあるいは当委員会でも、企業の健全な姿勢を求めての問題指摘に終始してきたわけであります。当初から通産省に、その実態を調査して、できるだけ早い機会に委員会を通して私にその結果を報告してほしいということでありました。  この調査というのは非常に難...全文を見る
○井上(一)委員 残余の分についてはどうなさるおつもりなのか。あるいは、後で指摘しますけれども、現在、違法な販売をして買われた者に対して京セラはどのように対応しようとしているのか。これは販売の分野で、あるいはそれを使う分野に入れば郵政の分野に入るかもわかりませんが、なぜ回収ができ...全文を見る
○井上(一)委員 実は私は、すぐにそれが回収され、適切な処置が講じられたと信じておったのですが、折り込みで四月十七日から二十一日までフリーコール、これは京セラの商品名でございますけれども、それが特別価格七万二千八百円で堂々と、「これからは、いつでもどこでもモシモシ」と、京セラ・コ...全文を見る
○井上(一)委員 今電波法の話が少し出たのですが、それは後にしますが、これは電波法からいけば使った者が処罰の対象になるわけなんです。購入した者が、使っている者が処罰の対象になるということが明記されているわけです。そういうことになれば、買われた人が迷惑を受ける。京セラのコードレステ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、一般的な問題を今指摘しているんじゃないんですよ。京セラの違法な販売をしたものを使ったら法に触れる、この問題に対してどうするんだ。通産は強力な回収を行政指導していきたい。郵政は、今度は使う側の人たちに対してどう、あるいは京セラに対しても、製造した者にはその法...全文を見る
○井上(一)委員 さらに次は電波法。このコードレステレホンが電波法違反を犯しているという事実関係について、私は若干指摘をしてみたいと思う。  まず、電波法施行規則第六条の一項がコードレステレホンに適用される、こういうことはそのとおりでございますね。
○井上(一)委員 もちろん、生産をしている京セラも、そのことは、フリーコールがその電波法の適用を受けている商品であるということは十分承知しているわけなんです。  ところで、京セラが販売をしているこの認定外商品、いわゆるフリーコールという名称で販売をしているコードレステレホンにつ...全文を見る
○井上(一)委員 私は今言っているように、Aカット、ABカット、ここに商品を持ってきているんですけれども、京セラの内部では、コードレスを市場で販売をしてトラブルが起こった場合には、取扱店に相談をしてください、持ち込んでください。社内的にはそういうことに対して対策委員会というのでし...全文を見る
○井上(一)委員 その結果、Aカット、まあAカットというのはハンドセットの方だけですね、これだけの一本を切る。それで、Aカットをしておっても、もし仮にその電波のいわゆる出力がまだもっと欲しい、もっと強度なものに送信能力を高めようとすればBカットができるように、これをもっとよく聞け...全文を見る
○井上(一)委員 ここを切ればという、そんなことは書きっこないですよ。しかし、全体の回路の中で現物としては一回路図面を私は提示してもらいたいと思いますが、そんなことを言い出してきたら、現物と回路図面とはどうなんだということになりますよ。そういうことはきょうはもう時間がありませんの...全文を見る
○井上(一)委員 なぜ私はこれを申し上げたかということは、既に生産をされている段階で、これをカットすれば電波法に抵触をする。違法に販売をし、それを使った人たちが、あるいはどこかでだれかがそれをカットすれば、まさしく電波法に違反をする。使用する人付、まさかそんなことはわからないわけ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、先ほどお答えの中で一部触れられたわけでありますけれども、郵政省が、問題を私が指摘をした後に、コードレステレホンを内部的に調査をされたと思うのです。それで、ハンドセットだけのAカットということは、回路を一つだけ遮断することですね。ベースセットはそのまま...全文を見る
○井上(一)委員 まず、最初に言ったように、Aカット、ABカットなんというのは、あなた方もわからないし、京セラの企業だけしか知らなかったということが明らかになった。そして、どこを切ればパワーアップするかということも、企業側から教えてもらっている。郵政省の調べでも、ABカットの場合...全文を見る
○井上(一)委員 これは先ほどからも申し上げるように、使用した者がその法の罰則を受けるわけでしょう。ところが、生産をする段階からそういうことを予測されて企業がコードレステレホンの生産をし、そして販売をしていた、これは大変な問題だと私は思っているわけなんです。  もう少しお聞きを...全文を見る
○井上(一)委員 くどくどとした答弁は要りません。過去において、電波法に違反した場合には、その製造あるいは販売した者に対して何らかの処罰がなされたのか、あるいはなされてないのか、あるいは通常そういう場合は、そういう処罰の対象になるのかならないのか、では、それを聞いてみましょう。
○井上(一)委員 もう少し詳しく、電波法の何に違反して、あるいは刑法の第何条の適用を受けたのだ、そういうことを答弁しなさい。
○井上(一)委員 今回、京セラのこのコードレステレホンについても、販売をした者はやはりこれが適用される。そうでしょう。過去においてそういうことがあったのだ。一般論としてやはりそういう処罰の対象というのは、使用者だけでない。これは今使っている人が電波法で違反が現実にあらわれてこない...全文を見る
○井上(一)委員 私は別に、取っ捕まえて罰金を取れとか、あるいは摘発せよなんというようなことは言ってないわけです。しかし、具体的に事実が、そういうようなことが明らかになったら、過去にもそういうことがあったようにこの法律は生かされる、こういうことでしょうと言っているわけです。
○井上(一)委員 これはなぜこういうことを申し上げるかといったら、冒頭に申し上げたように、すべて回収しなさい、そういう犯罪を予防しなさい、こういうことなんですよ、裏側は。今あなた苦しい答弁をしているのだけれども、わかっているわけなんだ。お互いにわかっているわけで、あなたも無難な答...全文を見る
○井上(一)委員 私はなぜ強くこれを訴えたいかということなんです。企業の姿勢もよろしくはありません。市民の利便を図るんだと言いながら、あるいは消費者によりすぐれた器材――すぐれているかすぐれていないか、そんな評価を今ここで僕はするわけにもいきませんし、私はそれだけの知識もないわけ...全文を見る
○井上(一)委員 私は実はそこまでお答えをいただくとは思わなかったのですけれども、特別な周波数を使っている。私は、全部回収しなさい、ここまで厳しく言ってきた。罰しなさいとは言ってないわけです。ともあれ回収せよ。このコードレステレホンは、京セラだけでない、ほかのものもだとあなたは言...全文を見る
○井上(一)委員 大臣のお答えのとおりで、本当に好ましくないというか、許されるべき行為でない。私は、電気通信事業の分野にも進出を予想される優秀な企業だと評価をしてきたわけであります。そのような企業が、このようなことで反社会的な企業姿勢というものについては、やはり鋭くその姿勢を正す...全文を見る
○井上(一)委員長代理 次に、滝沢幸助君。
06月07日第102回国会 衆議院 決算委員会 第9号
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○井上(一)委員長代理 次に、新村勝雄君。
○井上(一)委員長代理 次に、貝沼次郎君。
○井上(一)委員 私は、当委員会で京セラの人工骨の問題を指摘し、その厳正な対処方を厚生省に強くお願いをしておきました。  まず最初に、私が指摘した京セラの人工関節等の薬事法に違反した販売行為について厚生省はどのように指導し、その指導に対して企業側、京セラはどのような対応をなされ...全文を見る
○井上(一)委員 購入をした医療機関に対しては、厚生省としてどういう指導をなされたのでしょうか。
○井上(一)委員 今回の京セラの一連の薬事法違反に対して、厚生省として行政処分にかかわる部分としてどのように対応していこうとされているのか、その点もここで聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 こういうケースは今回初めてでありますけれども、薬事法違反等に対しての行政処分の最高というのでしょうか、当然営業停止にかかわる問題ですが、過去においてどれくらいが最高だったのでしょうか。
○井上(一)委員 今回の京セラの薬事法違反は非常に重大であるという意味から、社会に及ぼした影響等も配慮しながら、十分事情を掌握した中での処分が行われると受けとめてよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 京セラが薬事法に反して販売した対象医療機関は何件ぐらいあるのか、あるいは総額においてどれくらいの金額が支払われていたのか、そのことはすべて不正請求の対象になるということだと思うのですけれども、そういう数字については厚生省側はこれから実態の点検に入るわけであります...全文を見る
○井上(一)委員 二十二億に及ぶ膨大な販売額が明らかになったわけです。  そこで、その八百七十三医療機関の中で、これはすべてを申し上げていただくことは困難かもわかりませんので、国立病院でたくさん買っていたワーストファイブというか、五位くらいまで報告いただきたい。
○井上(一)委員 民間医療機関ではどこが一番たくさん使っていたのでしょうか。
○井上(一)委員 このように、これは材質ですけれども、無許可販売、未承認の違法販売で、二十二億七千万に及ぶ多額な金額が保険によって不正請求という形で支払われておった。当然その不正請求に対する返還は求められるわけでありますが、どういう方法でこの不正請求を返還させるのか。さらには、こ...全文を見る
○井上(一)委員 返還を求めるわけですけれども、これは最終的には企業がその責任上負担をされると思うわけでありますけれども、いわば一時的な欠損金というのですか、そういうものが起こるわけなんですね。そういうのはやはり医療機関の責任になるのか、あるいはその穴埋めができない間はどういうふ...全文を見る
○井上(一)委員 念のためにもう一度その点を確認をしておきますが、その部分も含めて企業側に責任を持たせていくという、そういう行政指導をしていく、こういうことでございますね。
○井上(一)委員 さらに一点、治療を受けた患者が一部負担として医療費を支払っているわけであります。これは当然医療機関から返還されるものであるわけですけれども、そういう場合、その患者が負担をした一部負担がスムーズに医療機関から患者に返還されるように当然行政指導していくべきである、私...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、これはあってはならないことなんでしょうけれども、現実問題としてその可能性が予測されるので、あえて質問をしておきたいわけでありますが、本来こういう薬事法等にかかわる申請には、治験症例ですね、いわゆる具体的な症例を何点か具備して審査の対象に供していくわけ...全文を見る
○井上(一)委員 私は本当に残念なことだと思うのです。こういうことが今までわからなかったというのでしょうか、気づかなかった、そういう問題はどこにあるのか、そういうことも考えるべきときであろう、こういうふうに思います。  同時に、未承認のままで違法販売によって、長年リューマチに苦...全文を見る
○井上(一)委員 病院側に苦情がないということだけですべてではないと思います。病院側も部分的には、ひょっとしたらこの方は今もお困りではないだろうか、そういうことは何となくわかっているんじゃないですか。私は知識が不十分だから、決して医学的な問題でここで議論をしようとは思っていない。...全文を見る
○井上(一)委員 さて、いかなる状況であろうとも、不正請求が許されるべき問題ではありません。もちろん、国立病院だからといってそのことは許されないわけであります。今回のこのような事件がどうして起こったのか、なぜこんな事件が起こったのか、いろいろな疑問もありますし、まだまだ解明をする...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、私は厚生大臣に、前回もいろいろ私の質疑を通して厚生大臣の御見解を承りました。どうしてあのような先端企業がこんなことを起こすのであろうか不思議に思う、厳しく、告発を含めて正しい行政指導をしてまいりたい、こういうふうにお答えをいただいたわけであります。それぞ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、一応時間が参りましたのでこれで終えますが、企業のモラル性、そして行政の正しい指導を期待をし、見守っていきたい、このように思っています。以上で終えます。
06月12日第102回国会 衆議院 決算委員会 第10号
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○井上(一)委員 まず最初に私は、今日非常に社会問題として大きく問題視をされている豊田グループの商法について、被害を受けた方、また、この問題について大変困っていらっしゃる方、いろいろな社会問題を提起しているわけでありますが、通産省に、このような豊田グループの悪徳商法に対する苦情、...全文を見る
○井上(一)委員 これらの商法に対して通産省がどのような対策を講じられてきたのか、このことについても聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 聞くところによると、関係各省庁間での対策が協議されて、豊田グループの実名でその被害防止のためにPR、広報をするということが報じられていましたが、そういうことも対応策の一つとして考えられているわけでありますか。
○井上(一)委員 今お答えがあったわけでありますが、実はこうして私が質疑をしているこの瞬間にも、新たな被害が生まれる可能性があるわけなんですね。もちろん、その関係省庁の連絡会議で対策を講じられてPRにこれ努められるということも、これは大変必要なことだと思うのです。しかし、買い手側...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、その非常に強い御決意は、私は評価をしたい。しかし一方、豊田グループもしたたかというんでしょうか、法の盲点をかいくぐっていこうという非常にずるいやり方をやるわけでありますから、通産省が強い姿勢で行政指導をされても、なかなかその行政指導に応じるかどうか、これま...全文を見る
○井上(一)委員 もう意を理解しているわけでありますが、強い決心で臨む、こういうことでございますね。
○井上(一)委員 今通産大臣が、豊田グループのこの悪徳商法、金現物まがいの商法に対して強い決心で臨むということでございましたが、私は、続いて関係省庁にお聞きをしたいわけであります。  新たな被害を食いとめる防止対策についての通産省の見解が示されたわけです。現在被害を受けて大変困...全文を見る
○井上(一)委員 経企庁が一億円もかけてパンフレットをつくって、いわゆる買い手側の注意を喚起するというようななまぬるい対応で、この問題の解決にはならぬということなんです。通産省が今言ったように乗り込んででもやるというぐらいに、実態調査に各関係省庁が協力をしてやっていかなければいけ...全文を見る
○井上(一)委員 せっかくお答えをいただきまして、すべての答弁にはならないわけでありますが、いわゆる税務関係の範囲ということについてはありがとうございました。一般論ということではありますけれども、特に世間を騒がしている企業であるという認識を前段に持っていただいての取り組みが必要で...全文を見る
○井上(一)委員 現車確認はだれがどこでやるのですか。予備検査を受けた大型トラックはだれがどこでやるのか、そのことは答えに入っていませんが、どうなんですか。
○井上(一)委員 さらに、不正改造車両について車検の保安基準適合証を交付したとして、兵庫県警が過日、浪速いすゞモーター八尾営業所、さらには弥刀自動車工業の自動車検査員を逮捕したわけなんですけれども、このことについて運輸当局はどのような行政指導というのでしょうか、どのような対応をさ...全文を見る
○井上(一)委員 違反事実の確認は、もう既に終えたわけですね、これは。
○井上(一)委員 運輸局としては、独自の違反事実への調査というのでしょうか、そういうことは全くしてないわけなんですか。
○井上(一)委員 私は、運輸行政がいかにずさんであるかということを、むしろこういうことをも含めて、さらに強い行政指導というのでしょうか、そういうものが必要なんですけれども、書類が押収されている。それは、具体的な犯罪の立証ということについては警察、司法当局がちゃんとやられるわけなん...全文を見る
○井上(一)委員 現在、調査が続行中というのは、じゃ途中経過としてどこまでお調べになったのですか。
○井上(一)委員 指定取り消しは、いつの十月九日ですか。
○井上(一)委員 じゃ、報道されていたことは事実なんですね。
○井上(一)委員 この件については、事件が明らかになる以前から、同業者の間から指摘があったように私は聞き及んでいるわけなんです。いわば何年も前から指摘があった。そして運輸局は、その間何回か立入検査をしているわけなんです。何回立入検査をされたんでしょうか。
○井上(一)委員 その間、何か問題を指摘されましたか。
○井上(一)委員 その警告処分なり指摘事項を忠実に守り、かつまた、行政指導に対応されてきた工場なんでしょうか。
○井上(一)委員 そういうふうに素直に遺憾だ、的確な指導がなされてなかったということを言われれば、その反省を次への検査あるいは指導に生かしてもらわなければいけないわけなんです。  この会社では、車検ライン、いわゆる大型車が入れないような設備でもあったと私は聞いているわけなんです...全文を見る
○井上(一)委員 いや、もう全くあきれるわけなんですね。もちろん、監査というのは事前に通告しているのでしょう。
○井上(一)委員 大臣、後で大臣の所見を聞きますが、監査をしますよと業者には通告するわ、業者差し回しの車でそこへ行くわ、こんなもの何の監査ですか。なれ合いもいいところじゃないか。問題が起こって当然だと私は思うのです。現場の検査官がまじめに一生懸命やっても、幹部職員がこんなことをや...全文を見る
○井上(一)委員 これはいかになれ合いであるかというようなことは、近畿のある自動車整備振興会の整備業界をよくしていきたいという人たちの組織でこういうことを書いています。「一回の理事会で会館を使用した場合でも三十二、三万円の費用が消えます。一年の間に四、五回の理事会の内、三、四回は...全文を見る
○井上(一)委員 私は、今のそういう決意、みずから綱紀を粛正し、気の緩みを正していこう、そういうことは当然必要であり、そのことは第一にやってもらわなければいけないことだと思うのです。  さらにもう一点、今日まで予備検査制度というのがあるわけなんですね。その予備検査制度を、悪く言...全文を見る
○井上(一)委員 私は、近畿運輸局では不正改造防止対策を徹底指導するんだ、そういうことはもちろん必要だと思いますけれども、さっきも言ったように、今どき完全にボディーをつけずに道路を走る車なんて考えられないわけなんですよ。そんな業者がどこにおるのか。現車でちゃんとしたもの、完全なも...全文を見る
○井上(一)委員 私は、念のために各運輸局別の登録台数とそのうちの予備検査台数、これを少し報告を願いたいわけです。私の方にいただいたのですが、特に近畿と中国、これの比較だけを数字をもって示してください。
○井上(一)委員 保有車両についても、近畿、中国、中部と教えていただけますか。
○井上(一)委員 どうして今の数字を対比したいかということは、おわかりのように、保有台数は近畿よりも中部の方が多い、しかし、予備検査においては近畿の方が上回っている。さらに近畿と中国を比べると、保有台数は近畿が中国の倍近くになる、ところが予備検査では中国が二十分の一、近畿は二十倍...全文を見る
○井上(一)委員 違反事実を発見した場合には、その企業に対して立ち入りをして事実関係をさらに調査をするという、それぐらいの強い決意を持っているのですか。
○井上(一)委員 さらに、きょうは警察庁からもお越しをいただいているわけなんです。違法改造をした大型積載違反車の取り締まりについて、当局はどういう対応をなさっていらっしゃるのか、今後どう対応されるのか。今私の質疑で私が指摘したいことが理解をしていただけたと思いますが、全国的にその...全文を見る
○井上(一)委員 いろいろと大臣、指摘をしてまいりました。先ほども大臣の中間的な所見を承ったわけですが、運輸行政のたるみあるいはさらなる新しい現代に適応した行政指導というのが必要になってくるわけであります。特に七月からは車検の三年更新の月に入ってくるわけで、実質的に黙々と今日まで...全文を見る
○井上(一)委員 終わります。
○井上(一)委員長代理 次に、春田重昭君。
06月18日第102回国会 衆議院 決算委員会 第11号
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○井上(一)委員 まず私は、最初に指紋押捺問題について文部大臣にお尋ねをしたいと思うのです。  この問題は、歴史的な背景、さらには人権の問題、いろいろな見地から、大変大きな問題として国内のみにとどまらず、国際的な問題としても今関心が寄せられているわけです。特に、在日韓国人、在日...全文を見る
○井上(一)委員 法律云々ということでありますけれども、その法を拒否した少女の行為が、教育上与える影響はどういうものである、あるいはそのことが教育上よろしくないと言えば、その法律について検討を加えていく、こういうことをやはり次の段階で文部大臣として考えていかなければいけない。教育...全文を見る
○井上(一)委員 指紋押捺制度が教育上どのような影響を与えているか、それじゃ逆に聞きましょう。今、法があるから法を守らなければいけないとおっしゃっているわけですね。その指紋押捺制度が教育上どのような効果、どのような影響を与えているのか。
○井上(一)委員 屈辱感を与えているわけなんですね、今日。改正されたと言うが、改正されていないわけなんです。運用の問題で幾分かの、しかしそれは小手先の問題である。教育上好ましくないと私は思うのですよ、この指紋押捺制度の法律それ自体が。大臣はどう考えているのか。今我が国のその制度、...全文を見る
○井上(一)委員 いろいろな理屈をつけて何とかこれを言い逃れていこうと、この場だけで、犯罪者扱いでないんですなんというような、こういうふうに文部大臣は受けとめているんだと。しかし、五年に一度の強制更新なりいろいろな意味で、あなたはそう受けとめても、十六歳の少女はそう受けとめていま...全文を見る
○井上(一)委員 それは教育上当然応じていくべきである、そういう見地に立たれるわけなんですね、それなら。
○井上(一)委員 文部大臣、これは私はまた場所を改めますけれども、あなたは教育的な見地からの取り組みがないわけなんです。教育というのは人をつくっていくことだし、豊かな人間性を求めて文部省が努力をしていらっしゃる、僕はそう理解をしているわけなんです。その頂点に立つ大臣が、同一人物云...全文を見る
○井上(一)委員 文部大臣、あなたもいろいろと苦しい答弁をされているのか、あるいは本音で話をされているのか、私は同じ国会議員として、政治家として悔いを残さないようにやはり取り組んでいかなければいけないし、あなたが韓国へ行ってそういう発言で、韓国で好意を持ってあなたに理解をしてくれ...全文を見る
○井上(一)委員 今まで延長の話し合いを持たれたことがあるのでしょうか。
○井上(一)委員 これはさっき協議をするというお答えがあったわけですけれども、私は、引き続いてさらに強い対応策を講じるように強く要望しておきたいと思うので、今答弁に立たれたあなたの決意、それを厚生省に反映していただきたい。不幸の集積が、ソウルの水道もない丘の上に被爆をされた人たち...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、次に障害児の問題について少し聞いていきたいと思うのです。  とりわけ心身に障害を有する人たちの高等学校進学の問題についてでありますが、昭和四十一年七月十八日、文部省の初等中等教育局長通達という形で、「公立高等学校の入学者選抜について」という通達があ...全文を見る
○井上(一)委員 その点に触れないでというのは、どういうことなんですか。
○井上(一)委員 その判断の背景になっているのは、四十一年当時の進学率、いわゆる高校受験率と五十九年の受験率の変化、高等学校が義務教育に近い状況になってきたことと、さらに私が指摘したように、障害を持つがゆえに不利な条件に置かれないということがそこにあるわけでしょう。時代の変化とい...全文を見る
○井上(一)委員 努力をしていく必要があるということですが、努力をしますというのか。そこは、念を押して悪いですけれども、自治省を含めて関係省庁と協議して、そこに入学した障害児に支障がないように整備の充実も含めて努力をするということなんですか。必要があるというのは努力をしますという...全文を見る
○井上(一)委員 これは念を押すようで恐縮なんですが、四十一年の通達では、できれば養護学校の高等部に入学すればいい、むしろそのことがより好ましいのだという認識がその背景にあったのではないだろうか、私はそう思うのです。いや、そんなことは絶対ないのだとおっしゃるのか、四十一年にはそう...全文を見る
○井上(一)委員 そこで問題になるのは、障害を持つ子供のためになる、どうすることがためになるのか。社会人としての暮らし、社会の中の一員としての生き方、生きる力を持つということ、同時に個人の能力を開発していく、そのためにはどうすることがベターなのか。絶対これでないといけないというの...全文を見る
○井上(一)委員 実は、五十六年八月に、文部省のメモという形で、文部省より総理府の中央心身障害者対策協議会教育・育成部会に提出されたものの中で、こういうことが書かれているわけです。「障害の重い子どもを小・中学校で教育することの問題点」、それから一から四項目まで、あるいはさらにその...全文を見る
○井上(一)委員 私は、さっき五十六年八月の文部省のメモについて指摘をしたわけなんですね。僕はこれはけしからぬと思っているんだけれども、このけしからぬメモ、これは小中学校だけですということにはならない。現行の特殊教育制度あるいは学校教育制度全体の根幹に触れる大きな問題だということ...全文を見る
○井上(一)委員 公式な見解でないといったって、文部省の内部にいろんな意見があるということはわかるにしても、こういうものが内部資料として存在をしていたということ、これは本当にけしからぬ問題です。こんなことであなた方は本当に人間性豊かな教育ということが論じられるか。指導ができるか。...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、心身障害者の就学についてはどういう指導をしているのですか。
○井上(一)委員 義務教育施設、いわゆる小中学校の事例ですけれども、大阪の豊中市だとか高槻市の小中学校では、受け入れ側がちゃんと整備をしながら、あるいはそういう状態をつくりながら、努力をしながら障害児が受け入れられているわけなんです。同じように近くの自治体あるいは他県、大阪府外の...全文を見る
○井上(一)委員 もう時間がないので、やはり説得をするとか話し合いをするというのは、当事者、保護者と教育委員会両方に、一日も早く結論を見出さなければいけない、そういう責任というものは等分にあるといって、公平にそういう理解を持つというのがごく一般的な常識であると私は思っているのです...全文を見る
○井上(一)委員 最後に、具体的な問題提起とかあるいは具体的な行動が、今まで文部省ではなされていたのかどうか。話し合いをしない。頑張れ頑張れと言ったって、どうすることが頑張ることなんですか。運動会で子供に走れ走れ、頑張れ頑張れと言って拍手を送ったって、子供に頑張ることはどうするこ...全文を見る
10月31日第103回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○井上(一)委員 まず私は、先ほどからの靖国問題について、関連して一点、総理に聞かしていただきたいと思うのです。  総理は、国連演説でも、我々日本人の過去における侵略というものを反省し、さらに平和を求めて大いなる努力をいたしたいと強い決意を申し述べられました。私は、そこでぜひ総...全文を見る
○井上(一)委員 昨日は自民党の副総裁が遺憾の意を表明されたと報道されているのです。それで、配慮すべきであるという含みの中に、言葉には出せないけれども、中曽根総理もまずは被害を与えたその相手国の立場を十分思いやる、思いを抱くべきであるという反省に立っていると私自身は今の答弁で受け...全文を見る
○井上(一)委員 今の気持ちを来年の八月十五日の参拝ということにつないでいくというお考えをお持ちでしょうか。
○井上(一)委員 もう一点、私は靖国懇の問題についてぜひ伺っておきたいのですが、靖国懇の座長の休日赤社長のお人柄について私は十分承知をしていないのです。できればどのようなお人柄であるか、まあ経歴をここでお聞かせいただければ非常にありがたい、こう思います。
○井上(一)委員 待たせていただきますが、私は、元軍人だ、いわゆる幕僚長なり統幕議長を歴任された方だと聞き及んでいるのです。それで、憲法の最も微妙な判断をゆだねる、そういう機関でもあるわけで、そういう機関の座長をお願いするというのは非常に残酷ではないだろうか、シビリアンコントロー...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、私は次に、中曽根総理にお尋ねをしたいと思うのです。  総理の国連創設四十周年記念総会の演説を、私は直接聞くことはできませんでしたけれども、読ましていただきました。これは本当にお世辞抜きで、近来にない演説だと私は共感のできることがたくさんあります。 ...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカやソ連は私は超軍事大国だと認識するのですが、総理はいかがなものでしょう。あるいはこの両国以外に軍事大国は存在するのでしょうか。
○井上(一)委員 アメリカはそうでなく、それじゃ私はソ連はと言ったのですが、ソ連は軍事大国の範疇に入る。アメリカだけがどうしてなのか。  むしろ私は、それは総理、あなたが国連で演説をされた、そして軍事大国にならないというのは、じゃアメリカは軍事大国でないとするなら、アメリカのよ...全文を見る
○井上(一)委員 スーパーパワー、じゃミリタリーパワー、あなたはたしかプレスに配付した英語ではミリタリーパワーを使っていらっしゃるわけです。我が国はミリタリーパワーにはならない、誓う、そういうふうに書いてある。ミリタリーパワーとスーパーパワー。ミリタリーパワーであれば軍事大国では...全文を見る
○井上(一)委員 総理、それはおかしいのですよ。あなたは、ミリタリーパワーにならない。スーパーパワーじゃないんだ。「ネバー アゲインツー ビカム ア ミリタリーパワー」というのをプレスに配付しているのです。だから、私は、ミリタリーパワーにならないということを内外に約束された、非常...全文を見る
○井上(一)委員 もう一点私は、総理、特にこれは明らかにしておきたいのですが、さっきも申し上げたように、総理は「二度と再び軍事大国にはならない」、こう述べられているのです。それは当初に、国是とする平和憲法を持っているからだということは前段でおっしゃられているわけですけれども、軍事...全文を見る
○井上(一)委員 私は意思の確認をしているのじゃない。平和憲法があるから——それはウイルは強い意思を表明するから、それの方が強いかもわからぬ。だから、何と君たちが言おうと私は行くんだ、アイウイルゴー、ノー マター ホワットユーセイでしょう。あなたが何と言おうとおれは行くんだと。—...全文を見る
○井上(一)委員 それを強く——だから私の言っていることでしょう、やれないということは。それで、そのあかしとして一%という問題が国会の中で大きな議論になっているわけです。  安倍外務大臣が軍事費をGNPの一%以内に抑えることが軍事大国にならない一つのあかしだということを国会でい...全文を見る
○井上(一)委員 安倍外務大臣がおっしゃっていらっしゃる軍事大国にならない一つのあかしというか、踏み絵というか、そういうものは考えは同一でありますね。六十一年度の予算はこうでありますとか、今までの歴史的経過がありますということは、それはもう何回も答弁されているわけです。同じなのか...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃあなたの考えていらっしゃる軍事大国にならないというのは、たしか私は記録で読んだわけでありますが、総理が防衛庁長官当時に、非核中級国家、そういうことが軍事大国にならない一つのあかしなんだ。だから我が国は非核中級国家を目指すというふうに考えてよろしいでしょう...全文を見る
○井上(一)委員 今はいかがなんでしょうか。
○井上(一)委員 非核中級国家というのも、当時の佐藤総理はそれを否定されたのですね。それで私は、この一%をまあきょう厳守しなくてもそれは軍事大国にはならないではないでしょうかという疑問で問いかけられて、僕はそうじゃないと思う。やはり一つの歯どめが必要であり、安倍外務大臣が国会で答...全文を見る
○井上(一)委員 さっき私が米ソの超軍事大国、さらにほかに軍事大国が存在するのかどうか、それのお答えもないし、今、都合のいいときにはスイスを例に出されたのですよ。私は、時間がないからこれはもうよしますが、非核中級国家の総理の議論も私は読ましてもいただきました。  今何が問われて...全文を見る
○井上(一)委員 局長は本庁にいらっしゃっていろいろと御苦労をしていらっしゃると思うのです。私の知っている限りでも、在京の大使との懇談あるいは懇親でアフリカに対する我が国の姿勢を非常に明確にしながら協力姿勢を打ち立てているということについては、私も承知をしているし、それは高く評価...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、局長からは在京のアフリカ大使それぞれには、この件については弁解の余地がないんだけれども、日本の姿勢を改めて訴える。私は大臣に強く世界すべての国に向けてやはり基本的な認識を、まあこの件が出たからというわけじゃないのですけれども、ただ内部的に注意を喚起するとい...全文を見る
○井上(一)委員 機会を見てということですけれども、私はやはり素早い対応というのが効果があると思うのです。総理がよく言われる効果の問題なんですね。だから、私はもう本当に国会で取り上げられたこの問題をきょうにでも諸外国に向けて、海外に向けて強い姿勢を打ち出す、そういう対応が効果ある...全文を見る
○井上(一)委員 ぜひそのことを強くお願いをしておきたい。  さらに、私は、すべての世界から核と差別をなくし、平和と人権を守るということは私の政治理念であると毎回申し上げているわけなんです。前の予算委員会でも、そういう意味からは国内的な差別事象、このこともまた後を絶たない、ぜひ...全文を見る
○井上(一)委員 私の与えられた時間があとわずかになりましたので、本当は教育の問題について少し触れたいわけなんです。  私は、中曽根総理がアメリカで言ったことにも評価をしたとさっき申し上げたのですが、実はソルボンヌ大学で総理が話されたことについても、これは私はじかに聞いておりま...全文を見る
○井上(一)委員 総理、今文部大臣がお答えになったわけですけれども、総理も同じような御認識を持っていらっしゃると思うのですが、念のために。
○井上(一)委員 認識は同じですね。
○井上(一)委員 ありがとうございました。
○井上(一)委員 さっき私が指摘したように、統幕議長を経験された方、そういう方に最高の判断をゆだねるというのは残酷ですよ、これは残酷ですよと、私はごく常識的なことを申し上げているのです。中曽根総理流に言えば、ごく常識的判断から。これはもう時間がありませんから、強く私から意見を申し...全文を見る
12月09日第103回国会 衆議院 決算委員会 第1号
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○井上(一)委員 まず、国連の設立がなされてからことしで四十周年、まさに国連の前文にうたわれた理想は、我が日本人にとって理屈抜きで共感できるものであったと私は思いますし、同時に大きな期待をも国連に対して持っているわけです。しかし、最近国連に対する批判が指摘されるようになってまいり...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、明石さんのおっしゃっていることとは全く違った見解であるということなのですね。
○井上(一)委員 さっきも言ったように、十月二十九日発売のエコノミストで、少なくとも明石さんは国連の事務次長なのだから、発言あるいは見解等について外務省当局が十分承知していなければいけない。まあ見解が違うということだから、それはそれなりにお答えとして聞いておきましょう。  さら...全文を見る
○井上(一)委員 ニューヨーク時間のきょうということですが、東京ではわからないとさっきお答えになられたのだけれども、国連局長、そんなことであなたの仕事というのは果たせたことにはならぬですよ。本当にわからないのですか。新聞報道だけの知識しかあなたはお持ち合わせでないのですか。
○井上(一)委員 そんなあほな話をしておったらあかぬよ。きょう出すという。それは確かに開発途上国からいろんな意見なりは報道されております。私は、あなたがどのように修正されるか、あるいはどのように変わっていくかわからないんだという一定の不安感を持っていらっしゃるということについては...全文を見る
○井上(一)委員 採択される見通しを持っているわけなんですね。
○井上(一)委員 それでは、きょうは大臣が午前中いらっしゃらないから、具体的な質問を事務当局に若干しておきたいと思うのです。  国連の予算というものは一体どういう状況であるのか。あるいはその予算に対して占める比率、人件費が相当数だ、八〇%くらいが人件費だ、職員がたしか五万二千人...全文を見る
○井上(一)委員 予算的な国連の実態というのはどう把握されているのか。例えば五〇年から八四年までの通常予算の伸び率がどうであるとか、あるいはそれは我が国の予算の伸び率に対してどうなんだとか、今の国連加盟国の数から比較して、五万二千人はおおむね妥当だ、職員は妥当だ、しかし予算という...全文を見る
○井上(一)委員 新聞報道では、国連の年間通常予算十億ドルという額は、ニューヨーク市が一年商に支出する清掃費にも満たないのだから、いわゆるニューヨーク市の年間の清掃費にも満たない通常予算で世界の平和が維持できるということであれば、大変安い平和維持への予算なんですけれども、この辺は...全文を見る
○井上(一)委員 局長もおかわりになってすぐだから、大変お答えもしにくいかもわかりませんので、お答えがしにくい分はほかの政府委員でも結構ですよ。  私は、本年三月末に我が国は分担金の約半分、三千三百万ドルを支払ったという報道を見たわけなんです。これは国連の予算、いわゆる財政が非...全文を見る
○井上(一)委員 その苦しい国連の予算の中にあって、分担金の未払い、滞納が多くあると聞いておるわけなんです。これまでどのくらいの額が焦げついているのかどうか。専門機関の活動費の未払いや焦げつき債権、いわば国連の累積赤字は現在総額どれくらいあるのですか。
○井上(一)委員 私の手元に、ことしの四月二十七日の新聞報道で、国連の「苦しい財政 累積赤字四億ドルへ」、その中に、滞納の筆頭はソ連だ、通常予算で四千百四十五万ドル、平和維持活動費では一億四千六百万ドル、滞納分全体の約半分を占めている。さらに、アメリカもここ二、三年経費分担を拒ん...全文を見る
○井上(一)委員 国連憲章の第十九条で、「延滞金の額がその時までの満二年間にその国から支払われるべきであった分担金の額に等しいか又はこれをこえるときは、総会で投票権を有しない。」とある。この条項に達する国は現在あるのかどうか。ソ連はことしこの十九条に該当すると私には思われるわけな...全文を見る
○井上(一)委員 まだ満たない。具体的にはそれじゃ後で数字を挙げてください。ことしこのままであれば、ソ連は十九条に触れるのではないだろうかと私は思うのです。  要は、国連の運営あるいは安倍外務大臣が提起されている賢人会議等を成功さすためにも、国連の機能をより効率化さすためにも、...全文を見る
○井上(一)委員 南アに対する経済制裁、いわゆるアパルトヘイト政策に対する我が国の基本的な対応、認識から考えて、こういう状況はどのように受けとめられるのでしょうか。
○井上(一)委員 三宅局長がおっしゃるように、散弾銃それ自身は決して殺傷力が強いわけでもないわけなんです。ところが、南アフリカの暴動等騒乱状況が多発していることし、輸出量が昨年の倍以上になっているということと、輸出をした後の使用目的というものは確認がとれないわけなんです。武器でな...全文を見る
○井上(一)委員 時間が参りましたので、一応私は午前の質問はこれで終えます。
○井上(一)委員 米ソ首脳会談が六年半ぶりに開かれ、世界の多くの人々が、ジュネーブにおけるレーガン、ゴルバチョフ両首脳のこぼれるような笑顔、さらには五時間近くの暖炉の火の前での話し合い、握手する両首脳に強い期待と評価をしたことだと私は思うわけです。しかし、そのムードが現実の国際情...全文を見る
○井上(一)委員 今お話があったSDIの問題、これは今回の首脳会談で最大の焦点であったと私は理解をしているわけです。アメリカはソ連が何らかの形でSDI研究を承認することをもくろんでいたと受けとめるわけでありますが、そのことは実現しなかったわけであります。そのことについての評価、さ...全文を見る
○井上(一)委員 核不戦の誓いをする以前の状況とジュネーブにおける首脳会談後の状況は、少し変化をしていると思うのです。そういう意味から、SDIというのは、今も言われたように、先端技術を駆使して核ミサイルを撃ち落とす兵器である。米ソ共同声明で核不戦を誓い合った今日、SDIの研究、実...全文を見る
○井上(一)委員 だから、平和を守るいわゆる風車である、そういうこともレーガンさんは言っていらっしゃる。私は、一見矛盾するような見解ではないだろうか、こういうふうに今申し上げているのです。それで、安倍外務大臣のお考えはいかがなものでございましょうか、こういうことなんですが、レーガ...全文を見る
○井上(一)委員 じゃ、そこでお聞きをしますが、アメリカはたしか三月に、西側陣営十八カ国にSDI研究参加要請を行ったわけです。その後、各国はどのような態度をとったのか、まずこれを伺いたいわけです。  さらに、アメリカ側から研究参加要請を受けた我が国が、まだ態度表明を正確にしてい...全文を見る
○井上(一)委員 参加要請を受けた国のそれぞれの対応はお答えがなかったのですが、私の方で承知している国としての不参加の中で、フランスとカナダの対応というのは、民間の参加を容認している、こういうふうに理解をしているのですが、これはそのとおり理解してよろしいでしょうか。
○井上(一)委員 外務大臣、私は結論を出すことに非常に慎重であるというお気持ちは理解をします。しかし、早晩態度決定をしなければいけないし、五月の東京サミットというのは一つの区切りですね、それまでには我が国の態度というものは決めなければいけないのではないだろうかというふうにも思って...全文を見る
○井上(一)委員 もしSDIの研究に参加するとなると、日米の政府間で秘密保護のために新たな取り決めなりあるいは協定なり、名前は別としてそういうものが必要になるのではないだろうかと私は思うのですが、そこはいかがなものですか。まだ参加決定をしていない段階ですが、もし参加をするとすれば...全文を見る
○井上(一)委員 それから、さっき私の意見として、五月の東京サミットが一つの節ではないだろうか、こう申し上げたのですが、この点についてはいかがなものでしょうか。
○井上(一)委員 さっき強く指摘をしておきましたが、研究参加を決定する場合、今日、いわゆる米ソ首脳会談がムード的に非常に期待の持てる中で成功であったという、そういう時点において、日本の態度表明をする場合には十分に、もっと世界観、トータルな配慮というか気配りが必要である、こういうふ...全文を見る
○井上(一)委員 シェワルナゼ外相が、未解決の諸問題がある、このように述べてくれれば、大きな意味からして世界の緊張緩和の役に立つ、私はこういうふうに思っているのですが、外務大臣、いかがですか。
○井上(一)委員 重ねて私は外務大臣にお聞きをします。当然、先ほどから指摘するように、そのような状況をつくるために努力をしてほしい。もう一度確認をしておきたいと思います。  今の段階で未解決の諸問題があるという発言を訪日されるシェワルナゼ外務大臣がするということになれば、二歩も...全文を見る
○井上(一)委員 ゴルバチョフ書記長の訪日要請をされようとしているのか、訪日要請をしよう、そういうお考えを持っていらっしゃるのか、あるいはまた、その可能性はあると思っていらっしゃるのか、そういう点についてはいかがなものでしょうか。
○井上(一)委員 それでは最後に、シェワルナゼ外相の訪日に際して、いろいろな日ソ間の懸案が解決できるべく努力をなさることだと思いますが、少なくとも日ソ文化協定あるいは日ソ租税協定、日ソ投資保護協定、この三本のいずれかには署名あるいは仮署名ぐらいはできる見通しを持っているのかどうか...全文を見る
○井上(一)委員 どうもありがとうございました。