井上一成

いのうえいっせい



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井上一成の1987年の発言一覧

開催日 会議名 発言
07月15日第109回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○井上(一)委員 まず最初に、私は中曽根総理に対しまして、総理が日米首脳会談、さらにはベネチア・サミットで国際公約とされた還流資金の具体的な問題についてお尋ねをしたいのですが、還流という定義をひとつ、まず伺っておきたい、こう思います。
○井上(一)委員 今回の補正予算と資金還流計画との絡みについて大蔵大臣からお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 アジア開銀等への拠出金三十億円はこの二百億ドルには入っていないわけなんですね。
○井上(一)委員 私は、補正予算審議に当たって大蔵大臣がそういう中身まで御存じないというのは非常にどうか、いかがなものかと思うのですよ。だから、二百億ドルの中に拠出金というものが三十億円入っている、今回の補正で。さらには当初予算でも計上されているわけなんです。今後、その後の予算手...全文を見る
○井上(一)委員 非常に確定要素が不安定であるというそういう状況の資金というものは、キープすることに大変骨が折れる、むしろ政府資金のいわゆる手当てというのが大事である。片方では内需拡大を言いながら、民間の資金を当てにしているというこの二百億ドルの資金還流については、私自身は非常に...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣がASEANの外相会議で、五十億ドルとも言われているのですけれども、産業構造高度化基金ですか、これを約束されているのです。これもまた二百億ドルの中に入るのか、別途なのか、これはいかがなんですか。
○井上(一)委員 さらに中曽根総理にお伺いをしたいのですが、首脳会談で総理がレーガン大統領とお話しになったときに、この還流問題で開発途上国、特にアフリカ、アジアということを御指摘になったと思うのですが、中南米のお話はなかったのかどうか、あるいはレーガン大統領から中米に対する我が国...全文を見る
○井上(一)委員 総理が在任中に世界各地を歴訪されて、国際国家日本としての役割を大いに自賛されていらっしゃるわけなんですけれども、中米に対する和平というのでしょうか、これは世界平和のために大変大事なことだと私は思うのです。そういう意味では、中米に対する関心が中曽根内閣としてはやや...全文を見る
○井上(一)委員 ここで私は、OECFの総裁、大変申しわけないのですが、若干の質問をしたい。  このことは昨年の十一月の臨時国会で、私がいわゆる基金の果たす役割ということを強く皆さんに訴えて、果たして透明度があるのかどうか、あるいは正しい、相手国に対して喜んでいただけるような援...全文を見る
○井上(一)委員 限られた時間ですので、大変申しわけないのですが、質問の要旨をポイントよくお答えをいただければありがたいと思います。  このOPMACはジャマイカのブルーマウンテンコーヒーの開発計画事業のコンサルタントの下請業者をやった、こういうことは事実ですか。
○井上(一)委員 その請負をした下請企業の中にOECFから職員を派遣したことも事実ですか。
○井上(一)委員 その派遣した職員の仕事は、そのいわゆる援助のプロジェクトの中でどういう仕事をやったのですか。
○井上(一)委員 ここに私は、その出向させた職員の任務が「財務サービス」。事業主体、これはジャマイカ政府ですね。「ジャマイカ政府側に対しOECF借款の諸手続方法の指導と入札、同契約の審査、財務会計関係者のトレーニング等不測の事態に対する補足的なサービスを提供する。」まさに審査をす...全文を見る
○井上(一)委員 私はそのプロジェクトの是非を論じているわけじゃない。じゃ、OPMACとOECFとは関係があるのですか。OECFの関連企業なんですか。そうじゃないでしょう。
○井上(一)委員 私は一点、少なくとも国家的な事業を手助けする、いわばコンサルだとさっき言われたわけですけれども、実態は営利事業である株式会社にOECFの職員を派遣する、そしてそこで援助にかかわる仕事をやるなんということは、これは全く癒着以外の何物でもない。何の弁解もできないんじ...全文を見る
○井上(一)委員 私はさきの国会でも、出向した本人の名誉を傷つけたくないということであえて名前も出しませんでした。しかしまあ、S氏としましょう、きょうもまた、このS氏はそれじゃ給料は、S氏に対する報酬はどこが負担をしていたのですか。
○井上(一)委員 幾らOECFは負担したのですか。そして、いつからいつまでの分として負担したのですか。
○井上(一)委員 OPMACの設立はいつなんですか。そして、このコーヒー事業にOPMACがかかわったのはいつなんですか。
○井上(一)委員 そちらの答弁が鈴木と言ったから事実鈴木さんなんですね。じゃ、これからは鈴木さんと言いましょう。その鈴木さんに対しての給与はOECFが持ち、仕事はOPMACの仕事をし、OPMACはジャマイカ政府から下請をした企業の、Cとしましょう、Cの下請をしているわけなんです。...全文を見る
○井上(一)委員 確かに私の調べでは、人件費、これは報酬としてですね、給与としては一千二十九万、このコンサルのサービスに対しての総額が二億二千二百万余りなんです。これはただ単なる報酬というか給料ということでのサービスに対する、コンサルに対するジャマイカ政府の支払いなんです。  ...全文を見る
○井上(一)委員 サービスに対する評価とそのサービスに対する報酬を受けるということとは、これは別な問題なんです。政府の職員が開発途上国に対してその知り得るノーハウをどんどんと提供すべきことは、私は大賛成ですよ。しかし、相手国から金を取るなんというのは、こんなことが許されますか。そ...全文を見る
○井上(一)委員 この六人のコンサルのチームメンバーの中にOPMACから三人入っているんですよ、半分。その一人として鈴木さんがOPMACにOECFから出向しているわけです。OPMACはやはりそういうことをしちゃいけないという一つの行政指導をやらなければいけないし、本当にその設立の...全文を見る
○井上(一)委員 させるんですね。
○井上(一)委員 さらに私は、これはもう本当にこういう具体的な問題を、事例を挙げなければなかなか皆さんの方でも御判断をいただけないので、前々から、フィリピンの援助問題にかかわってもそうでございましたし、あらゆる援助に対しては、そこに協力をする、さらには参加をしていろいろとその事業...全文を見る
○井上(一)委員 念を押すようでございますが、公表をする、原則として公表をする、そういうことでございますね。
○井上(一)委員 私は基金に、先ほども申し上げましたように、鈴木さん、固有名詞を挙げて、あなたの方が挙げたから、大変気の毒なんだけれども、本人に不利益を与えない範囲で、どれくらいの額の返還をOPMACに要求されるのでしょうか。
○井上(一)委員 この問題は大変大きな問題だ。一つには、今申し上げたように、みなし公務員ともいうべき政府機関の職員が民間企業に出向して、そして仕事をうまくとれるように段取りをした。そういう疑惑を持たれても仕方がないような状況である。職務にもう少し忠実でなければいけないし、これこそ...全文を見る
○井上(一)委員 金額は少ないのですが、二百億ドルから一千二十六万ですか、これは単純な給与計算だけの問題で、それに関連した諸費用というのは私はたくさんあるだろうと思うのですよ。今後OPMAC以外にもOECFがこのような出向をさせないという、あるいはそういうことも――この鈴木さんは...全文を見る
○井上(一)委員 まだまだ聞きたいことはたくさんあるのですが、総理、ひとつ今の私の質疑を通して、要約して私は三点あると思うのですよ。審査をするOECFの側が審査を受けるそういうコンサルに職員を派遣した、これはもってのほかだと思うのですけれども、こういうことに対する問題。さらには今...全文を見る
○井上(一)委員 検査院はお越しでしょうか。お越してはないですか。  それではもう一点だけ。これは外務大臣、知っていただきたいのですが、ボルネオの奥地で、いわゆる狩猟民族のプナン族という人たちが生活の場にしているところを援助で林業開発事業をやっているのです。私は、もちろんいろい...全文を見る
○井上(一)委員 それでは次の問題に移ります。  実は総理、ココムの問題がこの予算委員会でも議論をされたわけです。過日、アメリカの国会議員が東芝のラジカセをハンマーでぶっ壊しているあの映像が全世界に流れたわけなんです。非常に僕は衝撃的にこれを受けとめたわけなんです。総理はどうい...全文を見る
○井上(一)委員 全く同感なんですよ。そして、私はあの映像を見て教育的効果、教育改革だとかいろいろな議論がなされているのだけれども、あのシーン一つをとらえて、日本の国民に対する教育的効果は逆じゃないか、ああいうことをやれば。だからその本質、いわゆるココム違反であるという本質は別に...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣に私はあえてお聞きをしたいのですが、日本にココム統制違反という犯罪はあるのでしょうか。
○井上(一)委員 外務大臣、やはり外務大臣がそういうことを知っておいてもらわないといかぬのでね。  じゃ、ココム違反ということは外為法違反ということですね、外務大臣。
○井上(一)委員 それじゃ外為法とココムとはどんな関係にあるのですか、外務大臣。
○井上(一)委員 ココムに加盟している国の数は何カ国ですか、外務大臣。
○井上(一)委員 それじゃココムの規制対象にな保っている国は何カ国ですか。
○井上(一)委員 それはおかしいのですよ。こことここへは貿易をしたらいかぬということをはっきりしてあげないと、これはあなた、どうなるのですか。自由主義経済の本家本元である我が国が、ここへ出したらいかぬということを言えないなんというようなことはおかしいわけなんです。外務大臣、そうい...全文を見る
○井上(一)委員 通達で地域を指定している国はどこですか。
○井上(一)委員 それはどこの国なんですか、何カ国なんですか、ちょっとおっしゃってください。
○井上(一)委員 この「い」地域というのは、今言われたように慎重に審査することですよと、こういうことなんです。逆を言えば、ここがココムの共産圏の対象地域だと私は理解をするわけです。もしここへ出してココムに違反しないというなら、ここで答えておいてください。私は、この地域に出すことは...全文を見る
○井上(一)委員 中国は対象地域ですね、その今言う地域の、慎重に。それじゃ台湾は規制対象地域帯と位置づけていいのかどうか、おっしゃってください。
○井上(一)委員 いや、それはくどいことって、それはわかっているんだから、中国は対象地域ですねと言ったら、はいと言ったんだよ、今。そうでしょう。だから、台湾もそうですねって言っているんですよ。イエスかノーかしかないのですよ。おっしゃってください。私は今、私が理解しているだけだと言...全文を見る
○井上(一)委員 いや、だから私は外務大臣に聞いているんですよ、外務大臣。私は通産省に聞いているんじゃないのですよ。外務大臣、いかがですか。中国は今通産のおっしゃっている慎重に審査をする区域ですと。台湾はいかがですか。私はそうですねということを、そうでしょうねということを聞いてい...全文を見る
○井上(一)委員 外務大臣はそれをそういうふうに理解をされますか。外務大臣。
○井上(一)委員 外務大臣、これはやはり中曽根内閣のまた大きな問題点だと私は思うのですよ。台湾がその地域ではありませんという、今局長の答弁なんですよ。これは大変なことなんですよ、その地域でないと言えば。総理が一つの中国を本会議であれほど強調されたということ、私は、これはしっかり、...全文を見る
○井上(一)委員 これは今の答弁でも間違いない。二通りあるわけなんです、入らないというのと個々のケースだというのと。どっちが外務省の統一見解なのか、これは少ししっかりと決めておきたい。外務大臣、いかがなんですか。もう一度繰り返して恐縮です。台湾は対象地域に入るのか。僕は、中国は一...全文を見る
○井上(一)委員 これは大変な答弁ですよ。総理、これは大変な答弁なんですよ。これはやはり総理、ここで修正を、修正というか総理の御見解をきっちり聞いておかないとまた大変なことになる。
○井上(一)委員 総理、いかがでしょうか。
○井上(一)委員 国家意思というのは一つであるということは再々申されているので、十分理解をしているんですが、実際上の問題として、外為法にはその支配が及ばないのでこれは除外をするというお答えなんですよ。私は、これは大変なことだ。だから、中国は一つという視点に立つと、台湾もその規制対...全文を見る
○井上(一)委員 これはもっと詰めた話をしなければいけないわけですが、私、これは非常に大きな問題に波及するのではないか。そういうことのないように、波及をしないように、私は十分な手だてを、手だてというか対策というか、そういう見解を統一しておくべきである、こういうことを申し上げておき...全文を見る
○井上(一)委員 さらに外務大臣、きょうの報道で、外務省は今回の再発防止のために物資輸出規制の新法を検討しているということが報道されたわけです。田村通産大臣は、非常に難しい点はあるが現在の外為法の改正で検討したい、こういうふうに答えているんですよ。外務省はここへいわば出てきたわけ...全文を見る
○井上(一)委員 あなたのところまで上がっていったら、どうするんですか。外務省は検討するんですか。
○井上(一)委員 私は、その時点でなんて、今これだけ大きな問題になっているんだから、外務大臣少し、それこそ答弁としてはそういうのは差し控えるべきじゃないか。今こういうことをするんだ、しかし通産大臣は違う、外為法の改正ということをおっしゃっていらっしゃるのですよ。だから外務大臣もそ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに、外務省が防衛庁にも協力を呼びかけて、向こうのアメリカ政府との、国防省なりいろいろとの関連でいわゆる新しい協議体をつくってこれを検討していきたいという報道も一部なされているのですが、外務大臣、そういうことはこれまた事務当局でやられている範疇ですか。
○井上(一)委員 外務大臣、安全保障の問題の面からいろいろと防衛庁と外務省との連携というのはそれは必要なんですけれども、やはり集団自衛権という、そういう範疇を十分心がけないと大変なことになりますよ。日本が自立をし、日本の主権国家としての立場はやはり明確にしながら物事を進めなければ...全文を見る
○井上(一)委員 時間が余りありませんので、次にひとつ建設大臣に御質問をいたしたいと思うのです。  御案内のように、花の万博が大阪で開催をされるわけです。私自身はぜひその成功を願う一員でもありますし、何とか世界から日本に緑を、花を、心と一緒に運んできてほしい、そして成功ができる...全文を見る
○井上(一)委員 私は、それ以外にいろいろと新たなものをつくろうということよりも、既定のこの方針を最優先さすべきであるということ、これの約束だけでもしてほしい。新たにほかのことをやろうと考えるよりも、このことを最優先すべきである。もっと極端なことを言えば、今の既定のモノレールをほ...全文を見る
○井上(一)委員 さらに私は、INF、一%枠の問題もお尋ねをしたいのでございますが、時間の関係で日航の問題についてお尋ねをいたします。  御承知のように、日本航空は今まさに民営化に向けて、いろいろな問題が内部からあるいは外部からも含めて指摘をされているわけです。  ドルの先物...全文を見る
○井上(一)委員 事情聴取の中で、ドルの先物買いについては部内で相当な議論があったというようなことは報告を受けていますか。
○井上(一)委員 時間がありませんが、社内のいわゆる稟議の中では、五十九年の九月の稟議で、予約レートと社内レートの差で為替差損は為替差損として計上するということをきっちり決めているんですよ。ところが、機材購入に充てているということも問題なんですけれども、きょうはもう一点、特に三十...全文を見る
○井上(一)委員 こういう事実があるので、運輸大臣、当局を呼んでお調べをいただけるでしょうか。
○井上(一)委員 じゃ、大臣から改めて聞いていただくと。こういう監査役からの意見があるにかかわらず、ドルの先物に対して、私から言えば日航本体にいわば大変なリスクを負わしたのではないか、そういう為替リスクのヘッジで先物を買っていったという例、こういうことは結果的に大変大きな経営体質...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、まあ中をとって十五年と、こうしましょう。私は、その十五年の中で日航の、いわゆる安全度の一つの尺度としてハルロス・レートというのがあるわけですけれども、これによると、アメリカの平均どころか、日航は今後、全日空の今日の状況までにそのレートを、いわゆるそうい...全文を見る
○井上(一)委員 総理、いよいよ総理に最後。  私は、ここに、いわゆる日航の会長、社長があの事故以来再建を希望して新たな決意に浸ったその文書を持っているわけなんです。山地社長が、「伊藤さんは、非常に信頼のおける副会長でございます。私は尊敬をしております。この方とならば生死を共に...全文を見る
○井上(一)委員 この日本航空の問題については、また時を改めましてさらに問題点を指摘し、円満な経営が、そして安全な運航が保障されるように、私も意見、さらには指摘も含めて申し上げていきたい、こういうふうに思います。  最後に、もう時間が参りましたのですが一点だけ。  せんだって...全文を見る
07月28日第109回国会 衆議院 運輸委員会 第1号
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○井上(一)委員 私は、審議に先立って、二年前に御巣鷹山の山中に墜落をしたあの犠牲者の御冥福を心からお祈り申し上げます。同時に、私の友人、知人をその中に持った私としては、日航の、再びこのような事故を繰り返さないというそのような強い願いと、さらにはそれに対するあらゆる角度からの体質...全文を見る
○井上(一)委員 私は、あの事故によって日航の経営陣の一新ということがなされたと思います。そうじゃないのでしょうか。安全対策のために経営陣を一新したのではないんですか。
○井上(一)委員 私は、安全のファクターというのでしょうか、幾つかの要素があると思うんです、安全運航のために。先ほど機材の整備、さらには訓練のさらなる教育と申されましたが、やはりもう一点、一番ポイントに、ベースに置かなければいけないものをお忘れではないでしょうか。
○井上(一)委員 まさに、言葉の選択は別にして、親方日の丸だ、そういう表現が往々にして使われるわけで、そういうことを含めて意識の変革。そういう中で伊藤会長なり山地社長が誕生したと私は思うのです。そのことは私と同じ認識に立たれますか。
○井上(一)委員 さらに、いわゆる経営陣、伊藤会長なり山地社長、とりわけ今回はそのトップである会長に対しての信頼ということは、全面的に政府としても持たれておったわけでしょう。
○井上(一)委員 伊藤会長がなぜ辞任を申し出たのか。それはどういうふうに認識されておりますか。
○井上(一)委員 今のお話では、いわゆる社員、会長以下、もちろん経営陣あるいはそこで働いていらっしゃる方すべてが一丸となって日本航空の安全運航のための環境づくりをしていこう、こういうことのお話だと私は思うのです。社長、副社長を大臣室に呼ばなければいけないほど亀裂があったのでしょう...全文を見る
○井上(一)委員 私は、やはりここは肝心なところだと思うのですね。日航の体質改善のために伊藤会長なり山地社長が招聘された。そしてそのトップ、経営陣にすべて政府としても信任を与えてというか、信任をして協力をするという約束、約束があったかどうかわかりませんが、そういう姿勢で取り組まれ...全文を見る
○井上(一)委員 運輸大臣は、辞意をかたくされている伊藤会長に対してあなたなりの留任を求めだということですが、なぜ辞意を固めなければならなかったか、そういう状況をどう把握されているのか。むしろそれは、一緒にやろう、力を合わせてやろうといった意思が壊れたのではないか、何がそういうこ...全文を見る
○井上(一)委員 世間が認めるとか認めない、評価をするとかしないということは、むしろ私は、日航の体質がどれだけ変わったかということにおいて評価をすべきであると思うのです。それは即世の中が認めてくれる。  伊藤会長が経営陣に参加されてから、安全確保のために費やされたその情熱という...全文を見る
○井上(一)委員 具体的にそういう事例を挙げて評価をされたということは、説得力もありますし、事実です。私は、やはりコミュニケーション、平和というのは常に話し合いを始めることからですからね、意見の違いは別として、考えの違いはあったとしても、コミュニケーションを持つということは大事な...全文を見る
○井上(一)委員 一点、運輸大臣、伊藤会長を失ったとは思っていない。私は、実際問題として今日ほど日航が混乱状況にあるということはだれの目にもはっきりと映るわけなんです。強いて伊藤会長時代にこういう混乱があったのだろうか。労使関係とか、労働組合の中の内部の問題については介入もしない...全文を見る
○井上(一)委員 伊藤さんがやめられたということについて、大臣のお父さんの例を出されました。責任のとり方というのはいろいろある、確かにそうです。伊藤会長が改革を求めて、体質改善を求めて取り組んできた。そしてそれが、私もその真意は十分聞いておりませんし、那辺にあるかということはここ...全文を見る
○井上(一)委員 まさに私はその点だと思います。  それではお聞きをしましょう。伊藤会長が指摘したことを、後の人たちはすべて世間にあるいは運輸省に明らかにされましたか。運輸大臣、先ほどの監査報告、事務レベルでは知って、運輸大臣は知らないんだということ、それは了としましょう。しか...全文を見る
○井上(一)委員 今プロセスの問題だということですが、しかし、片面では二年で復配という大きな目標があったわけでしょう。そういう目標を持ちながら、内部においてむだな、いわば危険な経営の体質がそこに存在したとしたら、これは大変なことですよ。そういうことをそのままにしておくことが今の日...全文を見る
○井上(一)委員 内輪もめをすべきでないし、今の日航にはそういう余裕がないと私も思っているのですよ。だけれども私は、問題点は一つずつ、うみを出すべきという表現がいいのか、直していくという表現がいいのか、やはり正していかなければいけない、こういうふうに思うのです。  私は限られた...全文を見る
○井上(一)委員 時間がありません。あとは午後にしますが、航空機購入について、さらにはドルの先物買い、このことについては多くの疑惑がある、私はそう受けとめます。経営判断の問題だと運輸省は言うでしょう。同僚議員の質問でそういう答弁が返っているわけです。経営判断の問題であり、経営判断...全文を見る
○井上(一)委員 これは運輸大臣にはお答えをいただけないかもわかりませんが、今申し上げた為替差損あるいはもうかるためにヘッジ、いわゆるリスクを何とか最小限に食いとめるためにという思惑で取り組んだんだというお答えなんですよ、ずっと。それは、経営判断とすれば今申し上げたように責任が必...全文を見る
○井上(一)委員 では、双方というのはどういう道なんですか。——いやいや、これは運輸大臣。私は、専門的なものは後で聞きます。だから大臣に。
○井上(一)委員 法に反するとか反しないとかは、私自身もそれはまだわかりませんが、本来は営業外の収益。航空機の購入ということになると、それはどこに入るのでしょうか。これは資産勘定に入るわけです。それはやはり運賃にはね返ってくるし、資産償却ですね、さらには保険料、そんなことで復配な...全文を見る
○井上(一)委員 先ほどに続いて私の残された時間、質疑を続けたいと思います。  先物予約の問題について、大蔵省と運輸省はこの資金を機体、航空機の購入に充てるということについては認可をしていたのかどうか、承知をしていたのかどうか、それぞれ大蔵省、運輸省から聞きたいと思います。
○井上(一)委員 運輸大臣にお伺いしますが、経営判断の問題だということになっているわけでありますが、五年も十年も先物予約するということは、むしろ非常に危険なリスクを背負わされている、投機的な意味合いがそこに多分に含まれていると私は認識するわけです。大臣はいかがでしょう。
○井上(一)委員 限られた時間ですので、私の方も要領よく質問を要約したい、答弁の方もぜひ協力をしていただきたいと思います。  機体購入勘定はどの科目に算入をされているのでしょうか。これは私は大蔵省よりも運輸省から聞いていきたい。
○井上(一)委員 資産勘定のどこに入っていますか。
○井上(一)委員 航空機購入勘定に算入をされていますか。
○井上(一)委員 建設仮勘定に算入されているのじゃないのですか。
○井上(一)委員 いや、あるかとじゃなく、私は経理処理上、航空機の購入として資金充当すべきドルの先物為替予約のこの金は建設仮勘定に入っているでしょうと聞いているのです。
○井上(一)委員 航空機が納品されたときには、建設仮勘定から本勘定に入れるということですね。
○井上(一)委員 六十一年四月から六十二年三月までの決算の中では、建設仮勘定にどれだけの額が入っているのですか。
○井上(一)委員 それでは、それはいつ本勘定に入る見通しなんですか。
○井上(一)委員 具体的な数字については、私の資料では、建設仮勘定三百八十六億七百万円の中で、航空機購入については三百四十七億四千九百万が計上されているわけです。私は、これはむしろ圧縮記帳をしているという認識に立っているわけです。納品をされたとき、いわゆる納期が来たときに、引き取...全文を見る
○井上(一)委員 税金は幾らですか。
○井上(一)委員 大臣、日本の税法の中で、利益以上に税金を三倍も四倍も払うというような法律はあるのでしょうか。
○井上(一)委員 いや、それはおかしいよ。これは自己否認をしなければいけない所得があった、加算されるべき所得があった、こういうことなんですよ。それは一体何なのか。大蔵省いらっしゃいますか。——そういうことを少し私は聞かしていただきたいと思う。
○井上(一)委員 大蔵省に伺いますが、加算されるべき所得というのは、通常一般的にはどういうものがそこに入るのでしょうか。
○井上(一)委員 そうなんです。けれども、運輸省にお尋ねをしているのですが、十分な回答がないわけなんです。  では、私の方から一般論として聞きましょう。加算すべき所得、例えば交際費は認められないとか減価償却の超過分だとか、いろいろあるわけなんです。この日本航空はどの分を指すので...全文を見る
○井上(一)委員 それはマルク債の部分もあるでしょうけれども、むしろほかの経費、利益以上の税金を払うなんということは当然あり得ないことでありまして、何らかの加算金がそこにあるわけですから、それは私の持ち時間内で回答をしていただければ結構です。  運輸省に重ねて聞きます。会計の処...全文を見る
○井上(一)委員 私は真実を明記するということが原則だと思っているのです。そういう意味から私自身は質問を展開している。日本航空の決算というか会計処理は、非常に立派な公認会計士さんももちろんいらっしゃって、公正であるということで有価証券報告書をちゃんと大蔵省に出しているわけです。と...全文を見る
○井上(一)委員 私は購入先の伝票まで云々ではなくて、有価証券報告書、これは公式にだれでも見られるのです。その中に、建設仮勘定にそういうふうなことを入れているし、また自己否認しなければいけない、加算をされるべき金額が余りにも大き過ぎるから、それの詳細は明確にしてもらいたい、そのこ...全文を見る
○井上(一)委員 私は、もう抽象論だとか決意ではなく、具体的に何をしたか、遺族の声、遺族の期待に何をなしたかということの方が大事だと思うのです。遺族のいろいろな声をあらゆる機会に聞かれているわけです。いかがでしはうか。遺族の方の声を具体的にこういうことを聞きましたということがあれ...全文を見る
○井上(一)委員 私は個々の問題についてあなたに聞いているわけではないのですよ。五百二十人のあのとうとい生命の死をむだにしてはいけないということで、私自身は多くの人からの意見というか考えを機会あるごとに聞きましたし、あるいは報道を通して承知しているわけなんです。  例えば肩かけ...全文を見る
○井上(一)委員 肩かけ式シートベルトはスチュワーデスさんはしているんですよ。そうでしょう、そうなんでしょう。それがどうしてできないんですか。事故のないことをだれもみんな願いますよ。事故がないことを願うのは当然ですよ。だから、そういうこと一つをとらえても、あなた方の真剣さというも...全文を見る