井上一成

いのうえいっせい



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井上一成の1989年の発言一覧

開催日 会議名 発言
06月14日第114回国会 衆議院 外務委員会 第4号
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○井上(一)委員 まず、協定にしろ条約にしろ、当事国における関係というものは、当然立場がお互いにあるものですから、深いかかわりがある。しかし、その協定だとか条約、そういう関係を結ぶ場合に、これまた国際的にその協定なりがどういうふうに影響を与えるか、波及していくかということもまた一...全文を見る
○井上(一)委員 日米関係と日中関係、さらには米中の緊張している今日、私はあえて私見を申し上げませんけれども、主権国家日本としての役割というものをしっかりと明示されないといけない。  重ねてお聞きをします。スーパー三〇一条で、いわゆる通信衛星が枠の中に入った、そういうようなアメ...全文を見る
○井上(一)委員 スーパー三〇一条の認識について、大国にくみしない、私はまさにそうであるべきであると思う。アメリカは、宇宙航空に対する我が国の頭脳というか技術というか、そういうものに非常に危機感を持っているわけなんです、一言で言えば。そういうことが今回のこの協定の中に随所に強くア...全文を見る
○井上(一)委員 それでは重ねて聞きますが、大臣、モジュールというこの英文の解釈、定義、これについてどう認識されているのかお答えをいただきたい。大臣はどう認識されているのか、事務方はどう認識しているのか、これをまず聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 そのモジュールというのは、単一実験棟なのか実験室なのか、端的なことを言えば。複数なのか単数なのか。大臣、これはこの本文にも実験棟だということが九条の一に明記されているのです。そういう意味では、ジャパニーズ・エクスペリメント・モジュールという英文があるわけなのです...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、有人施設の中のいわゆる居住モジュールをこの実験棟と理解しているのですね。
○井上(一)委員 モジュールというのは、今言ったように、あくまでも単一の基本単位になる一つのものである。そして宇宙ステーションというのは、その本体とさらに地球観測を行ったりする複数のプラットホームがあるわけなのですけれども、そういうことは議論をする必要はないと私は思うのですが、こ...全文を見る
○井上(一)委員 そういう点については、今後十分留意をしていただきたいということを申し上げておきます。  さらに、了解覚書の十一条で言う宇宙基地指揮官の権限とは一体何なのか、このことについてお答えをいただきたいと思います。
○井上(一)委員 この指揮官は、大体想像する判断でということよりも、じゃ指揮官は一体どこの国の人がなるのですか。
○井上(一)委員 そういうふうには書いてあるわけなんです。書いてあるけれども、実質的にはアメリカ人が指揮官になるわけです。そうでしょう。アメリカ人がならないということじゃない。どうなんですか。
○井上(一)委員 私は、最終的にこの協定によって、宇宙の基地全体での権限だとかあるいは管理等も含めて全部アメリカにゆだねられてしまうのではないだろうか、こういう一つの危惧を持つわけです。やはりそういう点については、もう少し我が国の主張というか、そういうものを明確にしておきたい。こ...全文を見る
○井上(一)委員 平和的利用というお話が今大臣からあったのです。当然そういう状況の中で私たちは議論を重ねていきたい、こういうふうに思っているのです。  それじゃ大臣、率直にお尋ねをします。  我が国が持つ平和憲法の精神からいっても、宇宙空間の平和利用に徹することは、我が国の国...全文を見る
○井上(一)委員 三塚大臣、平和的利用に徹するということが国是だとなぜ言い切れないのですか、国会決議もこれあり、我が国の憲法の精神から踏まえて。だから難しいことは、参事官が書いたその難しいことを読む必要はない、それは後で議論しますから。私はやはり平和的利用に徹するということは国是...全文を見る
○井上(一)委員 私はぜひ今のお答えを忠実に守ってほしい。  二十二条について刑事裁判権を認めた理由、これは何なんですか。
○井上(一)委員 日本のいわゆる実験棟、この協定文からいけば実験棟となっていますから、私も、モジュールの実験棟との訳は相ふさわしくないということは指摘していますが、今後実験棟とあえて申し上げます。  私の指摘をしたいのは、いわゆる刑事裁判権が全体としてアメリカの刑事裁判権がかか...全文を見る
○井上(一)委員 そういう意味からも、アメリカがすべて主導権をとるというか、アメリカの判断のもとに、あるいはアメリカの権限というものが非常に強いということなんです。  翻って、今度は十六条、「責任に関する相互放棄」というこの項目では、基地上で作業によって生じた人命や財産の損害に...全文を見る
○井上(一)委員 アメリカで今特許法が改正されているというふうに私は聞き及んでいるのです。それはどういう状態なのか、そしてなぜ改正を必要としたのか、そういう点の認識について聞いておきましょう。
○井上(一)委員 アメリカは特許法を宇宙にまで適用しようとして今改正作業をしているのです。参加国で特許法を改正している国はほかにあるのですか。さらに我が国は、この協定に関して特許法をアメリカと同じように取り組もうとしているのか、取り組んでいるのか、あるいはこれから取り組もうとして...全文を見る
○井上(一)委員 まさに先願主義と先発主義。それは領域内では先発主義であり、アメリカはやり方が非常に利口だという言葉がいいのか、やはりアメリカ一流のテクニックを使っているのではないか、私はこういうふうに思うのです。  そういう意味で懸念されるべき点はたくさんあるわけですけれども...全文を見る
○井上(一)委員 いや、それはすべての答えになっていないのだけれども、じゃ、もう少しわかりやすく工夫して、今日本の実験棟の中で日米共同でやった場合にでも網がかかっているということなのです。二十一条で指摘をしたいのは、それでは日本の実験棟で日本人がアメリカ人と共同で行つた発明、そし...全文を見る
○井上(一)委員 いや、前段のものは私は了解してないのですよ。あなたの答弁で了解はしていないし、それはまだ……。わかりやすく後の質問をしたわけですけれども、あなた方は平和利用、日本の国会の決議だとか、いや、何だとかいう抽象論的な発言。私は、例えば日本の特許法でそういうものはきっち...全文を見る
○井上(一)委員 大臣に、大体今の質疑でおわかりだと思うが、例えばさっきも申し上げたように、我が国は平和的利用、アメリカは非侵略的と言っておる。アメリカでは軍事用と言わない、非侵略的だと。アメリカが非侵略的であると認定をする、いわゆる軍事的という表現を避けます。避けますと言っても...全文を見る
○井上(一)委員 ちょっと大臣、日本の実験棟の中での日米共同開発については、何か今の話では、大臣はすべて権利保障されているんだというような認識なんですか。そうなんですか。ちょっとそういうお答えに受けとめたのですけれども、大臣、そうなんですか。
○井上(一)委員 それは大臣にちょっと後でよく……。そうじゃないのですよ。大臣、日本の実験棟の中で日米で開発されたものでアメリカの秘密特許の中の枠に組み込まれた場合に、我が国の企業の研究成果というものは奪い取られてしまう、そういうことへの権利保護が一つある、前段。そして今度、アメ...全文を見る
○井上(一)委員 これだけでももっと時間をかけて議論をしたいわけなんです。私は、汎用品的に向こうが秘密特許の中に入れ込んでしまう、そのときに日本はやはりそういうことはだめだと言い切れるのかということを聞いていたのですが、十分な答えはないのですよ。答えられないのですよ。そういうこと...全文を見る
○井上(一)委員 結局はサブノートはないのだ、これから個々のケース、ケースによって対応していきますということなんです。これはもうこれ以上つっつきません。十分私の意を酌んで対応していただきたい、こういうふうに思います。  時間がありませんので、それじゃ宇宙において自衛権はあるのか...全文を見る
○井上(一)委員 大臣もそう認識されますか。
○井上(一)委員 これは大変なことなんだ。今の答弁は大変なことで、宇宙に自衛権があるなんて私は大変なことだと思う、宇宙に主権が存在しないということを否定されていることは。宇宙条約でこんなことを聞く必要はないのだけれども、それは御存じでしょう。主権のないところに自衛権が存在する、こ...全文を見る
○井上(一)委員 大臣、私があえて確定解釈でいいのかと言ったら、今ふらふらとしておるわけなんです。そうしたら前段で、主権と管轄権の違いをまず説明してください。
○井上(一)委員 あいまいな答弁で、唐突に質問をしたと言われれば、事前に全部こういう質問をいたしますと言ってすることが親切なのか。いや、やはりこういう議論を通して外務省の考え方を私たちがいろいろ知ること、あるいは議論をすることによって平和的な国づくりにより一歩前進していく、そうい...全文を見る
○井上(一)委員 私は、観念論であったとしても――観念論である、いや、ともあれ実際の問題がどうであるとか、我が国の外務省としての見解を聞いているわけですからね。だから、参事官と大臣との答弁は少しニュアンスが違う、僕はそう思います。  私は、宇宙には主権がない、主権のないところに...全文を見る
○井上(一)委員 主権がないというお答えはわかりました。主権のないところに自衛権があるのか。宇宙に自衛権があるのかないのかということを私は聞いたわけですから。もう一度重ねて聞きます、自衛権があるのかないのか。――いや、参事官、あなたの答弁はよろしい。私はやはり大臣の答えを、認識を...全文を見る
○井上(一)委員 いや、それは政治論としてはいろいろなことを考えていって、いろいろなことが起こり得るであろう。僕は、法解釈として、毅然と、主権のないところに自衛権は及ばない、これはやはり明確にしておかなければいけない。しかし、平和的利用だということの中でいろいろな問題が起こった場...全文を見る
○井上(一)委員 次に、宇宙基地の寿命は大体二十年ぐらいではないか。これは遠藤審議官、ちょっとお答えをいただきたいのだけれども、では、その後の所有権は一体どうなるのか。宇宙基地の寿命というか使用期間というか、その後の所有権はどうなるのですか。
○井上(一)委員 いや、二十年たった後は所有権はどうなるのか。そして、それは使えぬようになったら一体どうします。宇宙のごみになるわけです。だから、宇宙のごみになりますと、所有権は放棄すると言うのか、いや、大事に持って帰りますと言うのか、そこらのことはどうなんですか。それを聞いてお...全文を見る
○井上(一)委員 限られた時間ですので、私は今この一時間余りの質疑で、いろいろと疑問点、さらには科学というものがどうあるべきか、そういう点で、人間の叡智というものが自然環境を破壊することに使われてはよくないし、人間の暮らしを豊かにしていく、幸せにしていく、そういうところに自然の摂...全文を見る
○井上(一)委員 最後に私は、ヒューマンネーチャーとしての人間の心を破壊したり自然の摂理をつぶしていったり、そういうことをしてはいけませんよ。あくまでも技術開発、いろいろと世の中を進歩させるために、それはすべて一に人類の幸せを求めての対応でなければいけない。  八六年の一月にス...全文を見る
○井上(一)委員 私は、リクルート疑惑で政界が大きく揺れ、今まさに国民が政治に対する信頼を失っている、そういう中にあって、すべて政治の、特に政府の仕事についてはオープンでなければいけない、こういうふうに思うのです。ついては、緊急経済対策の一環として昭和六十二年に政府が政府専用機の...全文を見る
○井上(一)委員 まず、伊藤忠に介入をさせた、ボーイング社の決定以前の問題として何社からどのような推薦があり、いわゆるボーイング社に決定する経緯について簡単に説明を願いたい、こういうふうに思います。
○井上(一)委員 ちょっとお願いをしておきますが、時間が限られておりますので、前回、私の質問主意書についてお答えをいただいたことについては十分了解しておりますので、それを読み上げてもらうことはむだである、そういう答弁は必要ない。今私が言ったように、何社その選考の範疇に入ったのか。
○井上(一)委員 複数とか差し控えたいということでは、これはだめなんだね、今外務大臣が言われたように。だから内閣はこれを公表する意思がないのかどうか。そんなことでは私はよろしくない。政治に不信が募るだけだ。今整備体制のいわば見込み得る機種を選んだ、そういうことも言われているのです...全文を見る
○井上(一)委員 あくまでもボーイング社の代理店は、民間機というと普通通常は日商岩井なんですね。今回、政府は伊藤忠を仲介代理店に指名をした、こういうことなんでしょう、ボーイングの日本における代理店。
○井上(一)委員 そういう国際取引、契約をやる場合には、公正取引委員会に報告義務があるわけなんです。公取の方、いらっしゃると思います。これはまたいろいろ企業秘密だとか云々ということでお答えが渋られると思いますけれども、あえてこの際、伊藤忠はこの契約について、いわゆるボーイングの代...全文を見る
○井上(一)委員 いわゆるスポットでの、一回限りでの契約では及ばない。これは国庫債務負担行為がついているのですよ、この政府専用機購入については。それは単年度という解釈を私はしない。複数機を買うわけです、二機を。まあ契約は一回であったとしても、これは単年度契約ではないし、むしろ伊藤...全文を見る
○井上(一)委員 あなた方はそういう答弁を――もともと代理店というのは業務の主体が仲介、いわゆるあっせんなんですよ。政府が買おうとする機種を伊藤忠がつくっているのなら私は理解ができる。今は公取の問題も一つ疑問が出てきました。日本の代理店である伊藤忠が契約当事者になるということは通...全文を見る
○井上(一)委員 いわゆる政府筋と申し上げておきましょう。政府筋とボーイング社との何らかの直接の接触は全くなかったと言い切れるのでしょうか。
○井上(一)委員 そうでしょう。政府が直接ボーイングといろいろな詰めをしているわけなんです。私の調べでは、少なくとも今回日本政府の購入に関して、伊藤忠は契約交渉に関して、契約交渉に関して、日本政府の代理人として参加しなかったのかという私の質問に対して、ボーイング社は、していない、...全文を見る
○井上(一)委員 私は今重ねて契約関係に関してと申し上げたでしょう。伊藤忠は、日本政府専用機購入に関して、いわゆる契約交渉に関して日本政府の代理人としては参加してない、こういうふうに言っているのですよ。機種選定のプロセスで向こうと接触したということでなく一さらに申し上げましょう。...全文を見る
○井上(一)委員 本来念書を必要としたのかどうかも疑問なんです。しかし、時間がありませんから深くそこには及びませんが、代理店である伊藤忠から買う。じゃ代理店手数料は政府は払うのですか払わないのですか。その手数料は購入価格に入っているのですか入ってないのですか。そして、なぜボーイン...全文を見る
○井上(一)委員 買う相手に、当事者に手数料を払わなければいけないような物の買い方があるのか、常識上。こういう貿易摩擦を解消、一連の特別的ないわゆる経済行為なんですよ。それ一つをとらえても非常に不自然である。さらに、それじゃ金額は幾らなんですかということで、既に私の質問主意書で契...全文を見る
○井上(一)委員 ことしの六月にまた支払っているんですか。幾らなんですか。
○井上(一)委員 総金額の割合からいけばもうどれだけ払ったんですか。
○井上(一)委員 政府の契約は一機幾らなんですか。
○井上(一)委員 百八十億にして、二百億を払って、その機材がもう手に入ったんですか。
○井上(一)委員 これは非常に不明朗きわまりない。通常の航空機購入については二〇%ぐらいの前払い金を渡して、引き渡し時に残金を渡す、そしてそこで、後で言いますが、割引クーポンという値引き分が追加されてくるわけです。これが航空機の通常の取引なんです。  今、例えば平成三年九月三十...全文を見る
○井上(一)委員 大臣がわからないという――確かに私もそう思う。ただ、やはり聞いてもらっておって、こんなことが通りますか。みんなが選挙区に行って国民の皆さんに、自民党がこういうことをやっとんねん、そんなこと言ったら、それこそ国民から、ただでさえ支持率が低いのに、それはもうとんでも...全文を見る
○井上(一)委員 私の時間が三十分ということですから、委員会の取り決めでもありますから守っていきたい。  要は、伊藤忠を介入させたこと、その経緯、さらには前渡金がべらぼうに、もう今聞けばびっくりするぐらい、飛行機ももらわないのに、三年も四年も先の話を、全部一機丸ごと払っています...全文を見る
○井上(一)委員 政府専用の購入機である――それは伊藤忠はボーイング社といろいろな取引をしているのですよ。ボーイングにいろいろ払っているかもわからぬ。しかし、伊藤忠は大きな商売をしているわけですよ。政府の専用機の代金としてボーイングが――それじゃボーイングは引き渡しもしないのに全...全文を見る
○井上(一)委員 私は決して満足ではないし、まだまだこの問題については時間を改めて質疑をします。委員会運営に協力をして、この質問はとりあえずきょうはこれでおいておきます。
12月14日第116回国会 衆議院 科学技術委員会 第2号
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○井上(一)委員 科学技術を担当する国務大臣に私はお聞きをしたいと思うのです。  おおよそ国際間の問題で国と国との協定なり約束、条約等は国会の承認を得るということが常識であろう、私はそう理解するのですが、大臣はどのように理解をなさっていらっしゃるのか、最初に聞いておきたいと思い...全文を見る
○井上(一)委員 我が国の科学技術開発というものは、今やまさに世界のリーダーとして大変目まぐるしく進歩している、そういうふうに認識をするわけであります。そういう意味合いから、おおよそ科学技術協力協定というのは二国間でなされるのが基本的なあり方なんですね。二国間協定の締結について、...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、あえてここで私は、我が国とアメリカとの科学技術協力協定についてはどうなさったのか、お聞きをしたいと思います。
○井上(一)委員 これは国会承認なんでしょうか。当然そういう形に持っていかれているわけですね、国務大臣。
○井上(一)委員 なぜこの協力協定を行政協定にしたのですか。これはちょっと委員長にお願いをしたいのですが、私は科学技術を担当する国務大臣に対しての質問をしているわけです。答弁は国務大臣から、あえて申し上げてほしい。
○井上(一)委員 政治的に極めて重要な役割を果たすがゆえに、私はやはり国会承認というものが必要であるということを指摘したいわけです。さらには、この協定で民間に対する縛りというものもきついわけなんです。そういうことに対しては当然行政協定ではいけない、国会の承認ということが原則でなけ...全文を見る
○井上(一)委員 それでは、今二国間協定を結ばれている国は何カ国あるのでしょうか、大臣。
○井上(一)委員 それでは長官、国務大臣に、科学技術に対する外交政策のあり方あるいは基本理念はどのように持っていらっしゃるのでしょうか。
○井上(一)委員 その一つに国際的な関係に力点を置いていらっしゃるということですが、国際関係、とりわけこれは貿易摩擦を含めて国際間の緊張が弾みをつけているわけなんです。そういうことについて、それでは具体的に何をなさって、あるいは今抱えている問題は何なんですか。
○井上(一)委員 大臣、ちょっと私の質問に答えていただきたいと思うのですが、去年六月、日米で科学技術協力協定についての話し合いを持っているわけなんですよ。アメリカ側が何を要求してきたのか、それに対して日本側はどういう対応をしたのか。これはちょっと長官からでないと……。
○井上(一)委員 長官、日本はただ乗り論だというようなことも指摘されているのですよ。このことをあなたが答えられないのに私が質問をしても意味がない。答えられなければ次の問題に行きましょう。  科学技術庁からの予算の移しかえを受けている本省庁はどことどことですか。これは国務大臣であ...全文を見る
○井上(一)委員 いや、私は具体的にどの省庁に移しかえをしているのですかと聞いているのですよ、どの省庁に。
○井上(一)委員 資料なんて要らないのですよ。あなたの方の予算の枠をどの省庁に移しかえをしているか、それもわからぬなんということで科学技術庁は何をしているのですか。大臣、国会で承認を受けた予算の中で、その予算がどこへ移しかえされているかということがわからぬようなことではどうなるの...全文を見る
○井上(一)委員 基礎研究ただ乗り論と言うのですよ。これはもっと、時間がないから……。日本の学者はアメリカへ行ってうんと研究してくるけれども、物を持ち帰ってくる。具体的にそういうので年間三百人なら三百人の研究学者が行く、帰ってくる、アメリカの学者受け入れについては非常に少ない、そ...全文を見る
○井上(一)委員 抜けていますよ。防衛庁が抜けているでしょう、防衛庁が。防衛庁に予算を移しかえをして、その予算は何に使われているか。
○井上(一)委員 時間がないのでなんですが、防衛庁が抜けている。いわゆるそういう肝心な核実験による放射能の上層気流の調査というようなものについて、本来科学技術庁が平和的な見地からは対応していくべきである、防衛庁にそういう予算を移しかえすることは基本的には間違っている。これは答弁は...全文を見る
○井上(一)委員 やはりもっと具体的に、マルタ会談の前とマルタ会談後における、我が国が東欧諸国における、具体的にはココムの規制ということについてはどうなのでしょうか、どういうふうに対応しようとなさっているのですか。特に科学技術協力という形になれば、ココムの規制という問題がおのずか...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ最後に、科学技術庁の資源調査会が昨年の九月に報告書をつくっているのです。「乳幼児期の人間形成と環境に関する調査報告」、 なかなかよくできています。ただ、人間形成については感性豊かな人間性というもので、コンピューター人間をつくる問題でもないし、科学というの...全文を見る
○井上(一)委員 それじゃ、報告書に対する各省庁の見解のまとめをいただくということでよろしいですね。――じゃ、これで終えます。ありがとうございました。