井上一成

いのうえいっせい



当選回数回

井上一成の1990年の発言一覧

開催日 会議名 発言
04月18日第118回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○井上(一)委員 私は、世界のすべての国からなくすべきは核と差別であり、守るべきは平和と人権であるという強い理念を持っているわけです。今まさに人権問題が、さらに平和志向へ向かって世界の趨勢が動いているとき、我が国が過去に何をなしたのか、そして、その結果生じた事態にどう対応していこ...全文を見る
○井上(一)委員 とりあえず最初に私は三世問題について尋ねておきたい。  先ほども申し上げましたように、その歴史的背景あるいは今日の定住性の問題あるいは国際的人権擁護の立場あるいは人道的な立場、結論としては、安定した法的な地位を権利として保障していくということが今必要である、私...全文を見る
○井上(一)委員 もう全力だとかあるいは前向きにだとかいう段階ではないのですよ。もう事務レベルで幾ら話を詰めたって、これは詰まらない、政治決断をするときだ、こういうことになっているのですよ。これはやはり御苦労だけれども、外務省は一生懸命やっていただきましたが、大臣がしっかりここで...全文を見る
○井上(一)委員 いや、外務大臣、何を言うていますか。もう政治決断をする時期なんですよ。あなたはもう三十日に行かれるわけなんです。今決断しなければいつするのです。九一年一月十六日、そんなことじゃないのですよ。竹下さんと盧泰愚さんとが会われたときでも、もう既に政治決断によって——そ...全文を見る
○井上(一)委員 私は重ねて大臣に強く要望しておきたい。  これはもう何回も繰り返すようですけれども、事務レベルではなかなか問題解決にはつながっていかないわけですから、とりわけ外務大臣が率先して政治決断、私は、海部総理に対する一つの道筋としても、外務大臣はしっかりとみずからの政...全文を見る
○井上(一)委員 さらに二点目に、私は被爆者の問題について少し尋ねておきたいと思うのです。  外務大臣、韓国人の被爆者の慰霊碑がどこにあるか御存じですか。
○井上(一)委員 平和公園の中なんですか外なんですか。
○井上(一)委員 それは何を意味すると思いますか、大臣。
○井上(一)委員 外務大臣、きょうの報道で「死んでも差別」と、被爆者の方々が日本で、広島で強い怒りを表明しているんですよ。このことにどうこたえるかということが問題なんですよ。そういうことを一つずつこたえ、かつ積み上げていくことが結果的にはすべての問題の解決になっていく、私はこう思...全文を見る
○井上(一)委員 ということは、平和公園の外の慰霊碑については、これは間違いであり、好ましくないから、平和公園の中に改めて慰霊碑を移す、そういう方向に政府としては考えているということですね。
○井上(一)委員 さらに、被爆者の方々に対して、私は十分な補償なりあるいは協力支援体制が固まっているとは思っていませんし、一部報道では、治療する病院、二十数億円でと、そういう報道もありますけれども、予算的な措置——まず日本政府がそれらの方々に対して公式に謝罪表明あるいはおわびの態...全文を見る
○井上(一)委員 被爆者のその問題についても、お金がすべてではないという、誠意の問題ではありますが、予算にしても四千二百万というわずかな額なのです。これも実質的に赤十字を通してのなんですけれども、実質的に韓国のそういう方々 に手渡されたというのは十二月の一日だったと私は聞いてい...全文を見る
○井上(一)委員 余り時間がありませんのでなんですが、我が国の戦争責任の問題あるいはそれに対する対応の問題、いろいろな意味からして、被爆者に対する援護というものは、私は、その住んでいらっしゃるところを問わない、日本であろうが韓国であろうがどこの国に住んでいらっしゃっても、被爆を受...全文を見る
○井上(一)委員 私は、今後とも被爆者の方々に対する国家の責任を強く明確に打ち出し、かつ十分な誠意ある対応をぜひとるように強く要望しておきましょうo  次に、私はカンボジアの和平への道について尋ねておきたいと思うのです。  この問題については、大臣もよく御存じだし、大変熱心に...全文を見る
○井上(一)委員 カンボジアの和平に貢献するというか平和的な介入というか一つのワンステップとしての東京会談については、政府はどのように考えていらっしゃるのか、どう受けとめていらっしゃるのか、このことについても聞いておきたいと思います。
○井上(一)委員 これは、私も去年の十一月にフン・セン首相なりシアヌーク殿下にパリで会って東京会談については提言をしているわけなんです。これはぜひ実現をしてほしい、こういうふうに思います。  最後に、リトアニアの問題について一言触れておきたいと思うのですが、ソ連の経済制裁に対し...全文を見る
○井上(一)委員 具体的に経済制裁に入ったわけなんですから、そういうことについて今後どう政府がアクションを起こしていくのか、そのことについては。
○井上(一)委員 終わります。
06月13日第118回国会 衆議院 外務委員会 第9号
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○井上(一)委員 アジアの平和、安定のためにカンボジアの和平実現ということは欠くことのできない重要な問題だ、私はこういうふうに思っておりますし、中山外務大臣が御就任以来常に大変な御努力をいただいていることについては、その労を多とし、かつまた心から敬意を表し、今後ともの精進を期待い...全文を見る
○井上(一)委員 東京会談を持つに当たって、事前にあるいは会談の中身においても在京中国大使が大変御苦労いただいたという報道も聞いておるわけですが、この会談を持つに当たって事前に中国側との折衝あるいは連絡、連携は持っていらっしゃったのでしょうか。
○井上(一)委員 せんだってベトナムのハノイで、ベトナムと中国が十一年ぶりに外務省の事務高官レベルでの話し合いがあったと聞き及んでいるのです。この中では東京会談についての評価あるいは位置づけ等が話されたのかどうか、そういうことは把握していらっしゃるのかどうか、この点についても聞い...全文を見る
○井上(一)委員 バンコクにおいてタイ政府、チャチャイ首相が大変御苦労いただいて、一定の合意が既になされたわけなんですね。そして東京で、いわばそれを再確認するという意味での東京会談、詳しいことは私から申し上げる必要はなかろうと思う。私も東京会談については期待もし、そしてその成功を...全文を見る
○井上(一)委員 私は独自にタイのバンコクにおける合意文書も持っているわけなんです。それで、この東京における合意文書には、七月末までに武力行使を自粛する、もちろんそれは最高国民評議会を設置してと、そういうことが合意されているわけです。クメール・ルージュ、ポル・ポト派はこのことに参...全文を見る
○井上(一)委員 バンコクでの合意文書と東京での合意文書との違いの一つを私は今クローズアップしたわけですね。  ポル・ポト派は参加する見通しはあるのか、参加しない場合にはどうなるのか、既に影響力を持つ中国側にそういう話し合いを会談の過程で申し入れをしているのかどうか、そこらはど...全文を見る
○井上(一)委員 局長、たわいもないことを言うておったらあかんよ。東京会談を一〇〇%成功させるためには、この七月末を一つのめどに四派それぞれの派が合意しなければいけない。それでないと、さっき私が中山大臣に敬意を表し、御苦労さんと言っているわけなんで、そういうことは局長として、事務...全文を見る
○井上(一)委員 キュー・サムファン、いわゆるポル・ポト派は四派対等を主張している、そういうふうに報じられているわけですが、それはそのとおりなんですか。
○井上(一)委員 私はタイのバンコクにおける合意文書と東京会談の合意文書の違いをぜひここで局長から聞かしてほしいね。さっき私は、その七月末の、文書の違いを、これはタイのバンコクでの合意文書には入ってないんですよ。そうでしょう。東京で入れたんですよ。さらにもっと違う点があるでしょう...全文を見る
○井上(一)委員 バンコクでの合意文書には、いわゆるSNC、最高国民評議会の構成については対立する両派、ボースサイドの著名人同数によって構成される、こういうふうにちゃんと書いているのですよ。四派対等ではないのです。四派対等でなく、両派同数によって構成されるということがバンコクの合...全文を見る
○井上(一)委員 キュー・サムファンには署名する権限を与えられていなかった。キュー・サムファンは四者署名しているのですよ。同じ構成のメンバーについては両派対等という。それが今回の東京会談では、そのとおりになっておるのだけれども署名しなかった。なぜなんでしょうかと聞いているのです。
○井上(一)委員 ということは、日本政府としては七月末、いわゆる東京合意文書を完全に実施でき得るという自信を持っておるわけなんですね。これができ得なかったら成功じゃないんですよ。私はカンボジアの和平を実現させるために私なりの努力をしてきたつもりなのです。そういう点で、本当にこの合...全文を見る
○井上(一)委員 外務省は、例えばバンコクにおける合意文書の要旨、要点でも国会に出して——国民が非常に注目と関心を寄せているカンボジアの和平問題に対して、汗をかいている外務大臣に比べて事務当局は一体どこまで協力しているのかということを私は申し上げておきたい。谷野アジア局長、しっか...全文を見る
○井上(一)委員 別に対立候補がどうこうという意味ではありませんけれども、去年の十月にリョサさんが来たときには、外務省は、海部さんにもあるいは中山大臣にも会われているかもしれませんが、非常に肩入れしておるわけです。肩入れして、フジモリ氏に対しては、私の受けとめる限りでは非常に冷や...全文を見る
○井上(一)委員 ひとつ最大限の協力をしていただくことを私からも強くお願いをしておきます。  さらにODAの件で、私はきょうあえて問題提起をしようと思ったのですが、時間が参りましたので、大変申しわけないですが、次回にまたそれはさせていただくということで、私の質問を終えます。どう...全文を見る