岩國哲人

いわくにてつんど



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開催日 会議名 発言
02月16日第147回国会 衆議院 予算委員会 第7号
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○岩國委員 民主党の岩國でございます。  民主党を代表いたしまして、政府の政治姿勢及び予算と選挙との関連等について質疑をさせていただきたいと思います。  まず、四年前の総選挙、このときに最大の争点となりましたのは、消費税を上げるか上げないかという問題でありました。そのときに、...全文を見る
○岩國委員 ありがとうございます。  私のたった一つの間違いは、そのときの委員長もその詐欺師の一人であるということを私が気がつかなかったことであります。  そのときの百四十人の当選された方々は、今年中にそれぞれの選挙区へお帰りになり、再び有権者の審判をお受けになることと思いま...全文を見る
○岩國委員 具体的に国民にわかりやすく、実感として、なるほど、政府は約束したとおり行政改革を実行してくれたんだなとわかるようなことは、一つ二つございますでしょうか。
○岩國委員 審議するだけなら私はだれにでもできると思います。国民が求めているのは、審議審議、先送りではなくて、いつ実行してくれるかということじゃないでしょうか。現に消費税は、審議審議ではなくてもう既に実行されているではありませんか。そういう、国民に約束し、そして約束した商品、一般...全文を見る
○岩國委員 ありがとうございます。  財政改革は確実に先送りされた、これが国民の理解であります。行政改革、確かに審議され、来年から実行に移される。しかし、その中身は本当に改革に相当するものだったかどうか。  二十三の省庁を十二の省庁に包み直しただけ。小さなふろしきを大きなふろ...全文を見る
○岩國委員 これは月曜日のこの委員会の議事録であります。議事録を私は今読み上げます。  この地域振興券のおかげで、「マスコミから取り上げられて、大変ないわば宣伝をしていただきました。どうでしょうか。八百万の票をいただきたい、そうすることによって私どもはキャスチングボートを握るん...全文を見る
○岩國委員 地域振興券につながったというのは結果であって、商品券から話は始まっておるわけです。(発言する者あり)政策で質問しております。  次に、二兆円の個人減税。二兆円を二千万票ということは、これも一票が十万円であります。こうした自民党も一人十万円、そしてこの地域振興券も、使...全文を見る
○岩國委員 これはまだ委員会で審議中であります、予算の大枠について。それから、中小企業対策をどうしようか、これは自民党だけじゃなくてすべての政党の関心事であり、そして、それぞれの選挙区の中小企業の皆さんが期待しておられることであります。しかし、委員会審議中にこういうことをわざわざ...全文を見る
○岩國委員 次に、二十一世紀懇談会の提言についてお伺いしたいと思います。  官房長官、そろそろまた御退席されるようですから、その前に手短に。二十一世紀懇談会の英語をこれから重視すべきだという意見について。  総理がいらっしゃれば、きょう総理がいらっしゃらないということを私大変...全文を見る
○岩國委員 私は、今朝、特に青木官房長官に御答弁をお願いしましたのは、平成元年、私の出雲市長選挙のときに、私は人生で初めての選挙でした、皆さん大変心配していただいて、竹下先生、青木先生、いろいろな方が私に手とり足とり御注意をいただきました中に、英語を使ってはならないということを官...全文を見る
○岩國委員 私も調べていろいろ聞いてみましたけれども、日本に公用語というものはない、どこにも定義されていない。そこへ、この二十一世紀懇談会から、第二公用語と。第一公用語さえもない国で、なぜこの第二公用語という提言が出てきて、そしてそれをそのまま総理大臣が受け取っておられるのか。第...全文を見る
○岩國委員 ありがとうございます。日本語にも、先ほどから申し上げますようにいろいろあります。東京弁が日本語だとだれも定義した人はおりませんし、竹下元総理、青木官房長官は大変出雲弁を愛しておられる方ですけれども、それでさえも、出雲弁を公用語にしようという話を聞いたこともありません。...全文を見る
○岩國委員 定義以前の定義というのは、日の丸のときも君が代のときも随分我々は聞かされました。しかし、言葉の国であるならば、定義以前と言わないで、やはりきちっとどこかで決めて、しかるべきときに第二公用語という時期が、我々がいなくなった二百年、三百年先はあるかもしれません。しかし、第...全文を見る
○岩國委員 まあ、そういう大臣は外国にもおられなかったということのようでありますけれども。  仕組みをつくったのは国会でありますけれども、しかし、その金額の大きさ、三兆六千億、あるいはそれをまた上回っていくかもしれない、この金額に国民は大変驚きと不安を覚えているわけです。ですか...全文を見る
○岩國委員 新しい銀行が再生し、健全な銀行となって、そしてリップルウッドがこれを、株式を将来売却して、それで投資家は利益を得よう、これが全体の仕組みだというふうに理解しておりますけれども、将来この株式を公開して、そのときの莫大なキャピタルゲインは日本に帰属するんですか、アメリカ側...全文を見る
○岩國委員 仮に、そのときにIPO等の手法によって株式が公開され、売却され、利益が一兆円あったとすれば、そのときには、三分の一、約三千億円が日本に利益として返ってくる、こういうことでしょうか。そして、残りの七千億円はパートナーズの利益として投資家に分配される、このような理解でよろ...全文を見る
○岩國委員 要するに、三分の二も三分の一も、全部売却した、そういう仮定の場合、向こうが三分の二の利益を得る、日本は三分の一の利益を得る、こういうことですね、全部売却してしまったという場合は。
○岩國委員 その程度の認識でと言うと大変失礼ですけれども、やはりパートナーズ、アメリカ側はいろいろな投資家からお金を集めている。そして再生、解体、再生、いろいろな仕事をやりながら、投資家はその利益を手にするわけでありますから、いつまでも未来永劫にその株主として存続するということを...全文を見る
○岩國委員 そのパートナーズという会社が持ち株を全部売却して、仮に一兆円なら一兆円というキャピタルゲインが生じた場合に、その一兆円に日本は課税権があって、例えば五〇%とか六〇%とか、日本の大蔵省の税収として入ることになるのですか、ならないのですか。
○岩國委員 私は確認を今お願いしているわけでありますから。  要するに、将来、アメリカ側の利益、日本側の利益もすべてこちらの課税権があって、そのときの税収も国民としては計算しても、当てにしてもいいということですね。つまり、公的資金が投入されて、持参金はつけたわ、仕送り金は送った...全文を見る
○岩國委員 それは主税局とかいろいろなところの担当かもしれませんけれども、こういう大事な売却、しかも外国を相手にしてする場合に、日本の国益という観点。国民のお金が使われるんだというのであれば、日本の国民に対して将来どういう利益が返ってくるか。それは、見えざる利益とは別に、アメリカ...全文を見る
○岩國委員 私もそのような理解でおりました。  したがいまして、金融再生委員会がこのような大きな取引をお決めになるときに、総合的なバランスシート、どれだけ国は負担をし、その見返りとしてこれとこれとこれがこういう形で返ってくるのだという総合的なそろばん勘定が当然あるべきだと思いま...全文を見る
○岩國委員 そうしたコンフィデンシャリティーアグリーメントによって拘束されるということは私も承知しておりますけれども、そのコンフィデンシャリティーアグリーメントをまず提供していただいて、それでなければ、それのどこに拘束されて出せないのか、いや、拘束しないはずではないか、ないはずだ...全文を見る
○岩國委員 お願いいたします。  次の質問に進ませていただいてよろしいですか。  次に、年金の運用について厚生大臣にお伺いしたいと思います。  これは大蔵委員会だったと思いますが、私はこのことについても昨年質問したことがあります。この運用資産がどの程度の利益を国民にもたらし...全文を見る
○岩國委員 厚生大臣、クレディ・スイスへ委託した資金は、既に引き揚げは完了しておりますか、いまだに手がつけられていないのか。その一点だけ。
○岩國委員 どうもありがとうございました。  中曽根文部大臣、大変失礼いたしました。  先ほど、英語、日本語の問題について、小学校、中学校において基礎的な国語教育の時間数が次々と、三十年、四十年、むしろ減ってきておる。つまり、私たちの国語教育を犠牲にしてまで英語の時間数をふや...全文を見る
○岩國委員 文部大臣、どうもありがとうございました。  私が文部省の方からいただいた資料によれば減ってきており、それから私が見たところでは一千時間をたしか割ったような受け取り方をしたわけですけれども、少なくともふえてはおらないわけですね。  そして、私が最後にお願いしたいこと...全文を見る
○岩國委員 ありがとうございました。  私は、このゼロ金利政策は、今や日本の経済にとって、景気にとって、プラスではないのではないかという疑念を持ち続けております。そうした景気を下支えした、それは政府のいろいろな景気対策、借金してまで景気を支えてきた、その効果の方があらわれておる...全文を見る
○岩國委員 是非を言う立場ではないとはおっしゃりながらも、御意見は確かにいただきました。  こうした金融機関に対して今公的資金が大量に投入され、それについては、やり方、金額については私は意見を異にするものではありますけれども、そうした国民の負担において、今一生懸命半病人、病人の...全文を見る
○岩國委員 世界の最も大きな金融市場の中で発行されている一流の新聞がそのような受け取り方をしているということは、やはり日本が今やろうとしている市中銀行からの借り入れよりも、堂々と日本銀行から借り入れる、日本銀行は国債を引き受けることの方が透明度が高いし、私はむしろそれが常識ではな...全文を見る
○岩國委員 ありがとうございました。  私は、国債引き受けを直ちにやれということを申し上げているわけではなくて、市中銀行からの借り入れというのも、歯どめがあるようで、またこれはないものだと思うのです。いろいろな民間銀行が、政府が借りたいというときに、それにどの程度の抵抗ができる...全文を見る
○岩國委員 自治大臣が御在席ですので、最後にお伺いしたいと思いますけれども、先ほどの外形標準課税について、残されている時間は少ないと思います。こうした東京都による計算された暴発的な行為に対して、自治大臣としてはどういう御意見をお持ちですか。これは、全国の自治体の利益を守るという立...全文を見る
○岩國委員 自治大臣としては、一東京都だけの問題ではなくて、残り四十六道府県の立場もよくお考えいただいて、そして将来のあるべき税体系の中で一番抵抗がなく、正しい認識を得られるような導入の仕方、そのような立場で、毅然とした態度で臨んでいただきたいと思います。私も地方分権を唱えてきま...全文を見る
○岩國委員 では、質問を終わります。ありがとうございました。
02月23日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第3号
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○岩國委員 民主党を代表いたしまして質問をさせていただきます。  まず最初に、今、中川委員の方からも質問が出ておりました東京都の外形標準課税、大蔵大臣も、それから越智長官も、お二人いらっしゃいますので。  円の国際化ということは、日本の政府にとっても、それから金融関係者にとっ...全文を見る
○岩國委員 それでは次に、越智長官の方からも御所見をお伺いしたいと思います、特に大臣の御意見につけ添えていただく点があるとすれば。
○岩國委員 新聞もそうですけれども、こちらにおりますそういった銀行、あるいは銀行類似のインベストメントバンク、証券、そういったところも一様に、排除してもらって喜んでいるということでは必ずしもないわけです。  日本の銀行だけを対象にして外国の銀行を外す、私はこういう閉鎖的な考え方...全文を見る
○岩國委員 私も調査結果を見て、次官と同じように、今回の景気ウオッチャー調査は目線を低く、非常に庶民的に、しかも動いている生活の中から実感をつかみたい、私はその目標はかなりの程度は達成されたと思います。  達成されたがゆえに、経済企画庁の方の景気判断とずれてきたという思いがけな...全文を見る
○岩國委員 昨年文部省が、国民の生活意識調査、国民性調査というものを発表していますけれども、日本国民が、将来の見通しについて豊かになると思う人は、二十年前の四四%に対してわずか一五%に激減している。貧しくなると思う人は二五%から五〇%へきっちりと倍増している。幸福になると思ってい...全文を見る
○岩國委員 御丁寧な御説明ありがとうございます。  ただ、要するに、俗な言葉で言えば、個人消費、そういったものに明るさがはっきりと出てくるのはことしの桜じゃなくて来年の桜の時期だ、こういうことですね。そして、設備投資に火がついてくるのは来年のもみじのころだということでしょうか。...全文を見る
○岩國委員 そういう早い景気回復がはっきりと見える形で年内に出るということであれば、大変結構なことだと思いますけれども、しかし、実際にウオッチャー調査なんかを見ましても、町の中でもタクシーの運転手さんに聞いても、お金の使い方というのはよくなっていないと私は思っているのです。  ...全文を見る
○岩國委員 そうした景気情勢を踏まえて、依然として緩やかに着実に回復しているという、きょうの小渕総理の国民の前でおっしゃった言葉は、少しまだ危ないところがあるのじゃないかなという感想を私は持っております。  そうした景気情勢の中で、ことしの財政のあり方、特に借金がどんどんふえる...全文を見る
○岩國委員 市中銀行が歓迎するような環境をつくっているのが、私は、今の金融政策の過ちだと思っているわけです。コストはゼロで入ってくる、貸す方には貸し渋りで貸さない。結局、この差額というものは、中小企業じゃなくて政府だったら安心して貸せるという環境を政府みずからの政策でつくり出して...全文を見る
○岩國委員 この点はそれぐらいにしまして、大蔵大臣、今三百二十兆ぐらいの国債の残高がありますけれども、その中で外国が持っているパーセントは何%ぐらいですか。日本人以外。
○岩國委員 外国人が持っている比率というのは非常に小さいと思うのですね、円の国際化という観点から見ても。そして、外国の金融機関をマーケットに引きつけるためには、やはり東京マーケットの一番の武器は、魅力的な国債というものがあるからこそ、こういう情勢の中でも外国のお金が日本にやってく...全文を見る
○岩國委員 これはたしか、大蔵省の方で調べていただいたあれによりますと、外貨預金残高、それからドル建て証券、合わせて一兆ドルをかなり超えておりますね。特に最近、シティバンクの新聞広告なんかを見ましても、相当なお客さんが、日本人がドル建て預金で預けていらっしゃるということは容易に想...全文を見る
○岩國委員 大蔵大臣のことですから当然、コストと言う場合には、何も表面金利の差だけではなくて、為替リスクも含めた上のトータルなコストというお考えで答弁していただいたのだと思いますけれども、やはりそれは同じように、ビッグバンそしてグローバルマーケットに少しずつなじんできている日本の...全文を見る
○岩國委員 長官の方でそこまでお考えいただいているのでしたら、ぜひさらに研究、それの準備を進めていただいて、これはやはり国債とか政府保証という債券であるからこそ、海外の投資家が万一のときでも安心だと。国債を買う感覚、それから、転換国債の場合には、普通のストレートボンドの一・七より...全文を見る
02月23日第147回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○岩國委員 おはようございます。民主党を代表いたしまして、政府の予算及び政府の経済運営について質問させていただきたいと思っております。  まず最初に、農水大臣にこれからの農業政策、とりわけ環境と農業との関連等について二、三お伺いしたいと思います。  環境サミット会議が京都で開...全文を見る
○岩國委員 これは農水省、林野庁が大変力を入れておられて、国内の普及が非常に定着しつつあるということで大変喜ばしいことでありますけれども、アジア各国も同じように森林資源の保護に取り組んでいるわけでありまして、とりわけ、アジアの国の中には、日本が森林資源を破壊したとか、あるいは森林...全文を見る
○岩國委員 アジア外交の面でいいますと、PKOだとかあるいは集団安保だとか、おどろおどろしい言葉もよく飛び交うわけでありますけれども、こうした樹木医を中心とした緑の平和部隊あるいは緑の環境部隊というのは、どこの国からも私は歓迎されるものだと思いますし、ODA予算の中でもしっかりと...全文を見る
○岩國委員 ODA予算の中でしっかりととられていないような印象を受けますけれども、そうしたタイに対する技術指導、いろいろな援助にしましても、これからしっかりとODAの中でそういう枠もとっていくという方向で取り組んでいただきたい、そのように思います。  私も、小さいときから農業を...全文を見る
○岩國委員 私は、農水省に問い合わせて、全国豊かな海づくり大会、それは、ローカルにいろいろなところでやっているのは私も知っております。スイカ割り大会とか、そんなことはしょっちゅう夏休みになったらやっていることですから。しかし、それは海づくり大会とは言わないのです。農水省がちゃんと...全文を見る
○岩國委員 また、漁業資源の確保、これは、穀物資源の確保も大切ですけれども、食料としての漁業資源の確保、これに対して日本はもっと取り組んでいく必要が出てきているのじゃないかと私は思います。  そういう観点から、非常に気になることは、去年の十月の終わりに水産庁の方で、魚がだんだん...全文を見る
○岩國委員 そういう放流したり金のかかった魚をとる場合にはそれぞれの採算ベースというのはあろうと思いますけれども、水産庁が考えているのは、広い海域での遊漁、つまり遊び回っている魚、パスポートもビザもなしによその国からやってくるような、そういう魚を対象にして魚をとろうというときに、...全文を見る
○岩國委員 要するに、農水省にとって、魚をふやすことよりも役人をふやすことの方に何か熱心に取り組んでおられるような制度の導入は、私はぜひやめていただきたい。漁業資源の確保は各国それぞれ協調しながらもちろんやっていること、大臣のおっしゃるとおりであります。私もよくその点は理解してお...全文を見る
○岩國委員 もう少し、もう少しで、これはもう四十年も続いている事業でありまして、民主党としてもこの問題についてことしから積極的に、事業の大幅な見直し、できれば中止という方向で政府に取り組んでいただきたいという考えを持っておりますので、ぜひとも、魚はふやす、役人は減らす、そういう方...全文を見る
○岩國委員 アメリカの経営者といえば、すぐにレイオフだとかペイオフだとか、そういうことをやりそうだという印象がありますけれども、その前に彼らがやっていることは、企業そのもののリストラクチャリングの方に先に手をつけるわけです。それでどうしてもいかないときにはレイオフもやるでしょう。...全文を見る
○岩國委員 かつては、日本の経済は一流、日本の経営方式は世界でお手本だ、こう言われた時代があったことは長官も御承知のとおりでありますけれども、最近の現象を見ますと、山一証券がアメリカの経営の下に入る、日興証券もアメリカの経営の下に入る。あるいは、今度の長銀もアメリカの経営の下に入...全文を見る
○岩國委員 私が申し上げました規制緩和について、規制緩和は全面的にやめた方がいいということではなくて、規制緩和はすべて正しく、規制緩和はすべて経済の活性化につながるという言い方は必ずしもできないのじゃないか。一部の業種、それから規制緩和のタイミングによっては、活性化がかえって萎縮...全文を見る
○岩國委員 この貿易赤字の問題と並行して今国際的に問題になっておりますのが原油価格、これが三十ドルになってきた。これはこの委員会でも何人かの委員が質問されたわけですけれども、堺屋長官、日本のこれからの順調な景気回復のためには、原油価格は何ドルまでだったら許容できる範囲と考えておら...全文を見る
○岩國委員 次に、日長銀の売却問題についてお伺いしたいと思います。  越智長官の最近のいろいろな御発言の中で、私は決してすべてを同感するわけじゃありませんけれども、日本の銀行にも劣後債を発行させて、その結果としてマーケットに格付を出させてはどうかと。私は、こういう考えは非常に新...全文を見る
○岩國委員 金融再生委員会から取り寄せてもらった三菱銀行のいろいろな金融サービスのメニューと、それから外国の銀行、例えばモルガンあたりの金融サービスのメニューとを比較して、日本の銀行は遜色が全くないところにもう既に来ておると私は思います。ですから、そういった外国の経営を持ってきた...全文を見る
○岩國委員 ニュー長銀、新生長銀が払うべき税金について、東京都の法人事業税あるいは日本の法人税というものはこの方程式の中に書いてありますけれども、今話題になっております外形標準課税、銀行課税がこの方程式の中に書かれておりませんですね。それは想定されておらなかったからこの契約書の中...全文を見る
○岩國委員 その吸収し得るという認識は、そのときにあったかどうか。もしそのときにそういう吸収し得る範囲であるという認識があるとすれば、政府、大蔵省、あるいはいろいろな関係、経団連から全銀協からおっしゃったことと、随分認識が違うように思うのですね、これは経営再生に大きな支障があると...全文を見る
○岩國委員 この外形標準にしても、これから五年、あるいはさらにもっと長い年限をかけていこうというスタンスのようですけれども、この新生銀行、ニュー長銀にしても、これに投資をしたニュー・LTCB・パートナーズの投資家たちは、三年後、五年後あるいは十年後に大きく価値が膨らんでいくという...全文を見る
○岩國委員 そうすると、私がいただいた資料の中に、「配当率は早期健全化法に基づいて再生委が決定するところによる。」と、この優先株式について。これは違うのではありませんか。  それからあわせて、新生銀行が外国資本の経営として大きくなったときに、これは外国籍の外国銀行、シティバンク...全文を見る
○岩國委員 このパートナーズの国籍、それから名前については、この資料の中に含まれておりませんでした。引用されている箇所はありましたけれども、私の方にいただいた中に入っておりませんでした。  越智委員長、それから再生委員会として、当然それも見た上で、その中に日本人がいたのかいない...全文を見る
02月24日第147回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
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○岩國委員 公述人の四人の先生方、大変御苦労さまでございます。  民主党を代表して質問させていただきます。  まず最初に、八代公述人に、高齢化社会について大変前向きな御意見を伺いまして、私も大変うれしく思っております。規制緩和という概念について、それが重要になっているというこ...全文を見る
○岩國委員 そうした雇用の機会についても、あるいは年金支給の時期についても、いろいろなものの物差しを変えていかなきゃいかぬと思いますね。年齢がもうこれだけよその国と格差がついていて、それで、依然として同じような物差しで、スウェーデンへ見学に行ったりカナダへ見学に行って、よその短命...全文を見る
○岩國委員 昨日の例ですけれども、宮澤大蔵大臣、相当高齢にもかかわらず、朝早くからずっと座っておられて、夜はまた大蔵委員会で十時過ぎまで。大変な体力と知力。そういう宮澤大蔵大臣、ここにいらっしゃいませんけれども、その一つの例を見るだけで、もうエージフリーの社会はまず永田町から始ま...全文を見る
○岩國委員 これは日本経済新聞に、私の地元と言ってはおかしいですけれども、島根大学の保母教授も同じようなことを、地方の目から見て、そして公共事業を一番必要とする島根のような地から見て、同じような警告を発しておられるんです。  そして、今から四年前、総選挙が行われるちょっと前です...全文を見る
○岩國委員 五十兆、五十兆と、五十嵐先生のお名前もちょうど五十ですけれども、そういう五十を目指す、そして税金の身の丈に合わせた政府をつくっていく。しかし、それに十年、十五年かかるよりも、むしろ私は、先生が考えていらっしゃる中には、今までいろいろな講演も聞かせていただきましたけれど...全文を見る
○岩國委員 北海道からおいでいただいた濱田先生に私も質問させていただきたいと思います。  ベンチャー社会について、ベンチャーに対して非常に力説いただいたわけですけれども、私も、ベンチャーという形でもって次々と新しい企業が起きていくアメリカのような社会に住んでもおりましたし、また...全文を見る
○岩國委員 私は、アメリカという社会にいて、ベンチャーがどんどん出ていったのは、結局、もうかりそうだから、環境がいいから。政府や市役所がしりをたたいたからというんじゃなくて、もうけたい人は、もうかりそうなときには政府や国会議員が何も言わなくたってどんどんやるんです。日本でもバブル...全文を見る
○岩國委員 最近、ベンチャーの数がふえるのは、いろいろな要素がありますけれども、株価が上がっているときというのは大体ベンチャーがふえやすい環境、一番わかりやすいのですね。株価がどんどん下がっているときというのは余り飛び出そうという人は少ないわけですよ。そういう点、株価に関しては追...全文を見る
○岩國委員 金融行政に対する不信、信頼感の回復というのはまだ十分でない、私はそのように思っております。  先生はその点はもう既に解決したかのごとくおっしゃったわけでありませんけれども、こうした五つの提言一つ一つはごもっともなことばかりで大切なことだと思いますけれども、金融行政と...全文を見る
03月29日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第10号
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○岩國委員 最初に、委員長にお伺いします。  この大蔵委員会の定数は幾らで、今現在何人出席しておるか。
○岩國委員 食事も審議の一部、こういう判断で続行されますか、されませんか。
○岩國委員 大蔵委員会は、一年ちょっと前に定数不足で大変もめた、そういう恥ずかしい記録を持っている委員会ではございますけれども、そういう中で質問を続行しろというのは、私にとって甚だ不愉快なことであります。
○岩國委員 定数が満たされたら御指名いただきたいと思います。     〔渡辺(喜)委員長代理退席、委員長着席〕
○岩國委員 まず最初に、東京都の外形標準課税について宮澤大蔵大臣にお伺いしたいと思います。  世界の金融センターと一般に言われるのは、ニューヨーク、ロンドン、まあ最近は東京とかいうものがありますけれども、そういったニューヨーク、ロンドン、あるいはパリ、フランクフルト、せいぜいそ...全文を見る
○岩國委員 そうしょっちゅう起こらないのではないかということは、一つか二つはそのような実例があったということでしょうか。今まで大蔵省がお調べになった中で一つでも二つでもあったかどうか。あす三十日、東京都議会において、この外形標準課税が議会で可決されようというきょうはその前日であり...全文を見る
○岩國委員 これは、宮澤大臣も先ほど外国のそういった評価ということもお答えいただきましたけれども、私の限られた資料の中でも、ニューヨーク・タイムズが二月九日、あるいはフィナンシャル・タイムズが二月十六日、それぞれ、このようなことがニューヨークやロンドンで起きたならばニューヨークの...全文を見る
○岩國委員 それ以外にも、この東京都の動きと全く別な動きとして、ニューヨーク、六五年に有価証券取引税というものを連邦としては廃止をし、一九六五年、今から約三十五年前ですけれども、国の税金としての取引税を廃止して、これを地方税の税源として渡してしまった、このような例がありました。つ...全文を見る
○岩國委員 カリフォルニア州の例を引きましたけれども、こうしたカリフォルニア州の州議会が地方自治体で徴収すべきでないという決議をしたその考え方は、もっとそこには普遍的なものが私はあろうかと思うのです。ですから、サンフランシスコはサンフランシスコだからその決定、ロサンゼルスへ行った...全文を見る
○岩國委員 銀行、証券、金融サービス業に対する課税権は地方自治体にはないというふうな立法措置をして、具体的にどういう不都合が出てくると思われますか。
○岩國委員 なぜという説明が難しいということのようですけれども、自動車産業、建設業、不動産業というのは、原料がどこで使われ、そして人がどこで働き、収益がどこの地域で上がり、そういうことが国の国境という中で非常に把握しやすい、ある程度目に見えやすい。それと金融・証券業というのは、全...全文を見る
○岩國委員 例えば、信用金庫あるいは地方銀行、こういうところに対する課税権というものを見た場合に、税体系の中で、有価証券取引税と、それからもう一つは今度の東京都の考えておるような外形標準課税、この二つは、今御答弁いただきましたけれども、国税の中に入るべきなのか、地方税の中に入るべ...全文を見る
○岩國委員 外形標準課税は地方税であり、それから有価証券取引税は国税、こういう理解でよろしいのですか。(大野(功)政務次官「はい」と呼ぶ)  そうすると、アメリカがやったことは、有価証券取引税をわざわざ中央から地方へ移したのです。国税であるべきと考えられているものを中央から地方...全文を見る
○岩國委員 次に、長銀、日債銀の譲渡問題について質問させていただきたいと思います。  この日長銀、日債銀の譲渡問題について、新聞報道等いろいろ、かなり大きくされておりますけれども、今まで、大蔵省あるいは金融再生委員会、金融監督庁、この二年間の間に予算委員会、大蔵委員会で何度も取...全文を見る
○岩國委員 それでは、その答弁を踏まえてお伺いいたしますけれども、今後は、そうした予算委員会、大蔵委員会が開催されているときを、必ずということは無理なこともあることは私も十分わかります、不可抗力ということもあります。しかし、偶然になったということが幾つも重なって、国民の疑惑を招か...全文を見る
○岩國委員 私は国会の経歴が非常に短いわけですけれども、今までのこうした大きな金融事件、山一事件なんかも何十年か前にありました。そういう大きな公的資金の負担を伴うような政府の措置、救済、あるいは国有化、そういうものが国会の中でまず発表された例というのはありますか。いつも国会の外で...全文を見る
○岩國委員 私自身も、そういったことは実益がないという点はよくわかります。実益がないことをなぜそのように、結果的には偶然が重なってきたのか、それを残念に思う、そういう立場から私は申し上げております。決まっていない決まっていないという議論が、連日のごとくと今大蔵大臣がおっしゃいまし...全文を見る
○岩國委員 ゴールドマンに支払われた報酬というのは、一説によると七億円、そしてデューデリジェンス、その後の不良債権のいろいろな吟味、調査、そのレポートをゴールドマンに仕事をさせて、それに対して五十五億円が払われたといったような話がありますけれども、こうした一般のアグリーメントに基...全文を見る
○岩國委員 そうすると、ゴールドマンに払われた対価は総額七億円、それしかなかったということですか。
○岩國委員 これは、公共事業の発注に例えるならば、競争入札的に行われたわけでしょう。十何社からのプロポーザルというのをもらって、いろいろな、能力、実績あるいは報酬の金額等々、何項目にもわたって慎重審議した結果採用された。金額一本だけの公共事業の競争入札とはその点は異にしますけれど...全文を見る
○岩國委員 官庁の発注工事でいろいろな入札条件なんかはすべて公示されておるのじゃないですか。業者の方で、何とか建設がそれは発表しないでくれと言ったら、日本政府はそれは発表しないのですか。いや、今度のは特殊なものだと。では、特殊な例を挙げて言えば、例えば阪神大震災のときにあの高速道...全文を見る
○岩國委員 こういったアドバイザリーアグリーメントというのはノウハウのエッセンスがいっぱい詰まっておって、企業秘密だからよそに出せない、こういうことをおっしゃいましたけれども、では十何社から出てきたものをお比べになって、そんなにてんでんばらばらで、確かに企業秘密のエッセンスが込め...全文を見る
○岩國委員 これは柳沢大臣がお答えになっていることでありますので、谷垣大臣にその部分をもう一度繰り返していただきたい。ちょうど一年たっている、一年たって同じことをまたここで繰り返す根拠があるかどうか、自分で答弁していただきたいと思います。
○岩國委員 去年の四月の参議院の柳沢長官の答弁は、仕事がまだ終わっておらない、それから、近く日債銀の財務代理人契約を締結する運びになっておるからそちらの方に影響を与えたくないと、これは一年前の話です。  日債銀の代理人契約はもう既に締結されております。仕事もかなり終わっておるで...全文を見る
○岩國委員 その資料は私もコピーをもらっております。今その三ページの上から四行目、五行目のところをお読みいただいたのだと思います。そうした「譲渡交渉」「譲渡スキーム・条件の検討」、こういったことの中には、当然のことながら、法律問題もあれば会計問題もある。そして税金の問題もあるでし...全文を見る
○岩國委員 今のような答弁を世界のバンカーが聞いたらあきれると思いますよ。そんな、FA契約を結んでアドバイザーと称しながら、一番大切な税金のことについても免責されておった、あるいは期待されておったけれどもしなかったかと思わせるような答弁があっては困るのじゃないですか。ゴールドマン...全文を見る
○岩國委員 それは、何遍も同じようなことを聞いて私も本当に申しわけないとは思います。しかし、これは何百万円の話ではなくて、何兆円の国民に対する公的負担がかかわってくる問題ですから、たとえ長官に嫌がられようと、私は何十回でも何百回でも同じ質問をせざるを得ないのです、満足する答弁をい...全文を見る
○岩國委員 いいですか、もう一つ。  日債銀の仕事をしているモルガン・スタンレー。このモルガン・スタンレーの東京の代表はテリー・ポルテ。私は彼と同僚、まだ若い社員でした。彼はモルガン・スタンレーとして結んだ契約書を公開してもいいと言っているじゃありませんか。ゴールドマンは出して...全文を見る
○岩國委員 別にここで参考人、証人喚問するほどの大げさなことじゃありませんけれども、しかし、それはだれかがきちっと確かめておかなければ、この参議院の審議の記録のままでは、モルガン・スタンレーは情報公開する用意があるということになったままになっているのじゃないですか。それを否定した...全文を見る
○岩國委員 それでは、日長銀の新生銀行の経営責任者の八城さんは、二年後に五百億円の業務純利益が見込める、三年後に七百億を目標とすると。これはすばらしい銀行ですよ。二年後にそれだけ、三年後にそれだけということを具体的な数字を挙げて経営目標とできるような銀行は、残念ながら日本にはあり...全文を見る
○岩國委員 谷垣委員長、中央信託、三井信託、別のグループがあったわけでしょう。  いいですか。Aの買い手とBの買い手と、それぞれの出している条件が、日本のタックスペイヤーの観点から言ったら、どちらが高く買っていただけるのか。二番目に、それがすばらしい銀行にいつかなるという前提で...全文を見る
○岩國委員 それは、政治的なスタンスとしては、当然無差別で、国籍を問わずやっていただきたいと思います。  私が経験した東京証券取引所の開放の問題、当時、竹下大蔵大臣のときでしたけれども、あのときには、そういう会員権を初めて海外に明け渡すかどうか、大変大きな騒ぎになったのです。し...全文を見る
○岩國委員 そういった、新しい銀行が将来どれぐらいの利益を生むだろうか、生まないだろうか、あるいは損が出るだろうか、私はそんな段階ではなかったと思います。  三・六兆円の金を入れて、不良債権をきれいにした。きれいにもなっていない銀行は一生懸命汗をかいて一生懸命利益を出そうとして...全文を見る
○岩國委員 これは閣議に報告され、閣議の了解は得られておりますか、この日長銀のリップルウッドへの売却ということについては。いつの閣議でそれは了解されているのですか。
○岩國委員 いつの閣議に報告されて了解が得られておるのか。三条委員会というものはそういったことについて免責されておるということですけれども、しかし、これは何兆円というお金が絡んだ、新聞記事でも一番トップに出てくるようなことについて、三条委員会というのはそうしなくて済むことになって...全文を見る
○岩國委員 先ほどの税金の問題については、これは大変大事な大きな問題であり、当然のことながらアドバイザーとしては助言していないはずがないと私は思います。そういうことを耳にした上で、なおかつ内外無差別という原則のもとに、将来のキャピタルゲインタックス、得られたかもしれない五千億円あ...全文を見る
○岩國委員 くどいようですけれども、委員長も政治家であり、三条委員会としてはそういう権限も、それから責任も与えられているから、それで結構です。しかし、何千億円か何百億円の話じゃないのです。何兆円という話になって、これだけ国会の中でいろいろと意見が出ているときに、三条委員会だからそ...全文を見る
○岩國委員 では、日長銀のことから離れて、今度は日債銀のことについてひとつ質問させていただきます。  こののれん代が十億円。日長銀も十億円。この十億、十億というのは、偶然の一致のようになっている。一般には、日債銀には申しわけありませんけれども、日長銀の方がもっと大きくて、のれん...全文を見る
○岩國委員 それは、ロス補てんが三・六兆と三・二兆円でほぼイコールだ、だからとおっしゃったわけじゃありませんけれども、グッドウィルというのれん代を十億円、十億円と。決まったのは、たしか長銀の方が先ですね。長銀の十億が決まって、日債銀が一億でもなく二億でもなく十億で決まったというこ...全文を見る
○岩國委員 いや、今のような、百億で売るべきものを十億で売ったとすれば、これは国の立場からいえばよくないことだと私は思います。百億で売るべきだったのです。  そして、ノミナルなものだから十といえば十、二十といえば二十、それが値段だよ、そういう感覚もあるかもしれません、こういう特...全文を見る
○岩國委員 それでは、十億というのは、それは買い手側からの数字が十億であったと、日債銀の場合、そのように理解してよろしいですか。
○岩國委員 日債銀について、もう一つ関連してお伺いいたしますけれども、例の有名な奉加帳事件、奉加帳で集められたお金、これは、元気になってくれよという意味で、見舞金として届けられたのです。それが、いつの間にかお亡くなりになって、御霊前か何かに封筒を書きかえられて、それで届けられた。...全文を見る
○岩國委員 奉加帳というものについてもいろいろな議論がなされましたし、これからもいろいろ問題になるだろうと思います。  三十四社のうち三十三社は返してくれということを言っておらない、それはそういう契約がなかったからだ。それは、ちゃんと頭のいい者はそういう契約までやって取り返す。...全文を見る
○岩國委員 いろいろな法律家の意見というのはあろうかと思いますけれども、私は、そういう契約そのものが、大げさに言えば公序良俗に違反しておるのじゃないかと思います。そのときには、公的な義務を民間機関で果たそうというのが奉加帳の趣旨だったのでしょう。だから、三十四社は、払いたくもなか...全文を見る
○岩國委員 時間も迫っておりますから、この問題はこの辺で終わりたいと思いますけれども、公的秩序を維持するために、民間機関がそのように三十四社もそろってお金を出したのであれば、公序良俗というのは、私はそういう概念をここにも援用されるべきだと思うのです。  そのとき、なぜそのような...全文を見る
○岩國委員 大臣の御苦労はよくわかりますけれども、しかし、保険というのは預金とも違う、投資信託とも違う、保険というのは安心を買うものだ。安心プラス貯蓄という要素もあるでしょう。あるいは貯蓄の要素がかなり大きくなっている商品があることも私は知っております。しかし根本は、万一のときの...全文を見る
○岩國委員 大変率直な御答弁、感謝いたしますけれども。  失敗は失敗として、確かにこれは、だからといってほうっておいていいというわけではないわけですから、しかし、ほうっておいてはよくはないけれども、それではこの保険保険機構というものが一番いい形かどうかについては、私は異論があり...全文を見る
○岩國委員 展望はない、それから、国がそういうガイドラインを示すというのではなくて、民間の業界の動きというものに任せるのがよい、こういうお考えのようですけれども、それは、公的資金を投入しない、どうぞ勝手におやりなさいというときはそれで結構だと思います。しかし、今、税金を使って、公...全文を見る
04月04日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第12号
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○岩國委員 おはようございます。各参考人の皆さんについては、かねがねこうした厳しい経済環境の中で御苦労を重ねられ、また御努力をしてこられたことに対し、敬意を表したいと思います。  本日いただきました各参考人の御意見につきまして、私も幾つか質問させていただきたいと思います。  ...全文を見る
○岩國委員 各大手銀行の間では情報交換も非常に盛んにされておられるはずであるにもかかわらず、こうした数字が最後に大きな差となって出ることについて、何ら手を打たれなかったのかどうか、工夫をされなかったのか。  それから、関連してお伺いしますけれども、この信用保証協会二十兆円の枠、...全文を見る
○岩國委員 検討していただけるということのようですが、これは委員長の方で、必ず理事会を通じてきちっと再度請求していただきたいということをお願いして、次の質問に移らせていただきます。
○岩國委員 ありがとうございます。  次に、生保協会の森田会長にお伺いしたいと思います。  本来安全であるべき預金に保険をつける、この辺からも大体少しおかしいなということは一般の頭で考えられるわけです。  例えば、株式や債券を名指しで、あれはリスクが大きい、元本保証はありま...全文を見る
○岩國委員 森田会長が最初にお話しされましたように、これは金利の逆ざやが一番大きな経営的困難の原因である、これは保険協会の出版物等にも随分取り上げられてきておりますし、また、私もそのとおりだと思います。  日本の法律で決めておる法定利率五%をはるかに下回る、そして生命保険という...全文を見る
○岩國委員 業界だけではなくて金融システム全体の安定のために、生保業界はいろいろ努力、協力してこられたことは我々もよく承知しております。その一つが、例の有名な日債銀の奉加帳事件であります。  第一生命としてもそれには当然参加し協力されたはずですね。ところが、第一火災という会社、...全文を見る
○岩國委員 こういう条件のときには資本金として渡したお金を取り返すという契約をした場合には、そういう出資というのは資本金として計算できるものですか、できないものですか。御専門の森田会長にお伺いします。
○岩國委員 十分な答弁をいただけなくて大変残念でありますけれども、私は、取り返すことができるような資本金払い込みというのは、これは資本金としての扱いをしたのが間違いだと思っております。  それでは、次の質問に入らせていただきますけれども、今度の新しい、保険に保険を掛ける機構に外...全文を見る
○岩國委員 それでは次に、地方銀行の経営についてお伺いいたします。  平澤会長は、海外にも勤務されまして、いろいろな行政の点からもこういった銀行行政について見てこられたと思いますけれども、銀行が株式を持っておる、外国の銀行、シティ銀行とかそういった代表的な銀行は、ほとんど取引先...全文を見る
○岩國委員 次に、全銀協の杉田会長にお伺いいたします。  先ほど中小企業ローンについてお伺いいたしましたけれども、こうした預金者へのサービスという点で何を全銀協としては重点的に、三つだけで結構ですけれども、銀行はどういう点でお客さんにサービスしようとしているのか、その点を御説明...全文を見る
○岩國委員 私は、銀行業の原点というものは、大変釈迦に説法ですけれども、原点、本業というもの、お客さんのお金を大切に預かって必ずお返しすること、二番目に、大切に預かったお金をできるだけ有利に運用してあげること、この大切に預かること、大切に運用すること、これが私は銀行業の原点であろ...全文を見る
○岩國委員 今まで全然銀行業を経営された経験のない方、そういう方が突然経営の中心に座ってこられて、それで皆さんの銀行業と同じように信頼できる銀行業の展開ができる、それほど日本の銀行業というのは易しい仕事なんですか。この点について会長の御意見を伺います。
○岩國委員 次に、東京都の外形標準課税についてお伺いします。  会長は、第一銀行の頭取としてはもちろん、銀行界の代表として、世界金融センターとしての日本の位置づけ、これをどのように評価しておられるのか、この点についてまずお伺いしたいと思います。
○岩國委員 そうしたニューヨーク、ロンドンと肩を並べて、世界の二十四時間金融取引体制の一角を占めようという東京都で、今度は銀行業だけを対象にした外形標準課税が既に東京都議会において可決されたわけでありますけれども、これに対して、銀行協会としてはいろいろと御意見を申し立てておられる...全文を見る
○岩國委員 ニューヨーク市においても、あるいはカリフォルニア州議会においても、銀行にかけようという動きが全部抑えられ、逆に、特定の地域において、そういうものはかけてはならないのだという常識の方が結局はずっと取り入れられてきておるというふうに思いますけれども、そういう世界的な常識に...全文を見る
○岩國委員 けさの新聞にも報道されておりますけれども、現に住友銀行は、この標準課税の影響によって、最終純利益を半減させるという修正に追い込まれております。住友銀行、こういった収益中心の銀行という伝統を誇ってきたところでさえも、収益を半減するぐらいの修正をしなきゃならぬということは...全文を見る
05月11日第147回国会 衆議院 憲法調査会 第9号
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○岩國委員 成立過程においては、いろいろと御意見を伺いまして、私も、そのときに実際に押しつけられたか押しつけられなかったか、滑ったか転んだか、そんな話ではなくて、大きな目で見て、客観的に自他ともに認めざるを得ないのは、非常に特殊な環境であったということは、これはもう認めざるを得な...全文を見る
05月19日第147回国会 衆議院 大蔵委員会 第18号
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○岩國委員 おはようございます。民主党を代表いたしまして、現在審議中の金融商品の販売等に関する法律、政府提出案について質問させていただきたいと思います。  まず最初に、こうした法律が必要になった背景、つまり、最近のいわゆる金融バブルの中で、非常に多数の金融商品の販売に関してのト...全文を見る
○岩國委員 各財務局での集計ということでありますけれども、この財務局以外にいろいろな民間団体を通じての苦情等も多数寄せられているでしょう。それを大蔵省は知らないということはないと私は思います。そうした財務局以外の苦情処理あるいは苦情を受け付けた、それこそ大切なアンテナじゃありませ...全文を見る
○岩國委員 一番最初にお答えいただきました財務局で受け付けたものというのを業態別に都銀の三百一件から始まって御説明いただきましたけれども、これはわずか三千五百件の回答にしかすぎなかったわけです。私が質問を繰り返すことによってやっとその十倍の数字が出てきたり、証券が出てきたり、こう...全文を見る
○岩國委員 やる気がないというのは主観的な判断かもしれませんけれども、やはりこういった苦情受け付け件数の中に証券関係のものが大蔵省、金融監督庁の役人の皆さんがおつくりになったときにすぽんと抜けておったり、それから、世上伝えられる金融トラブルというものはこれだけに限定されていないと...全文を見る
○岩國委員 我々民主党の方からも、そうした金融相談センターというものを設置すべきではないかという提案をしております。そういう提案があるならば、なおさら、まず、今の実態はどうなっているのか、今の体制で十分なのか、非常に不足なのか、そういった担当の皆さんは自治体にも問い合わせてみるな...全文を見る
○岩國委員 そうした体制の調査、それから実態の把握にぜひ努めていただいて、早急にそれを公表していただきたいと思います、この法案の成否にかかわらず。  この法案をどのように運営していくかということについては、我々みんなで責任を持たなきゃならないことですから、そうした実態の把握とい...全文を見る
○岩國委員 実態把握が十分であるとか、非常にそういう御弁解をされますけれども、それでは、一般に言われている金融トラブルの中に商品先物に関するものが非常に多いということは、これは大野政務次官も御存じだと思います、新聞でもしょっちゅう出ることですから。にもかかわらず、証券は入っていな...全文を見る
○岩國委員 金融監督庁にかわっていろいろ御答弁いただいてありがたいと思っておりますけれども、それでは、いわゆる商品取引の中で、通産省に関する商品取引の苦情件数、これはどれぐらいあると政務次官は把握しておられますか。  要するに、一般にそのような先物取引のトラブルというものがある...全文を見る
○岩國委員 いわゆる商品先物取引というものの中には、通産省所管のものと農水省所管のものと、今共同で所管しておられるわけですけれども、小豆、大豆のような農水省関係のものと、あるいは金とか石油のように通産関係のものと、大きく分けて二つあるということは御承知のとおりです。今農水省のお立...全文を見る
○岩國委員 共管しながら情報は共管しない、これが見事な縦割りになっているわけですね。例えば、農水省の立場で、これだけふえてきているけれども、向こうの、通産省の方はもっとふえているのかもっと減っているのか、それぐらいの関心は持つべきだと私は思うのです。  通産省、農水省からそれぞ...全文を見る
○岩國委員 こうした商品先物が金融商品の中に入っていないということは、各新聞等でも欠陥ではないかと指摘されております。また、一般の投資家から見た場合に、今茂木政務次官は、実物である、実物でない、そこにその区別があるかのごとくおっしゃいましたけれども、商品先物というのは、先物という...全文を見る
○岩國委員 古い話ですけれども、今から二十五年前、私はアメリカの会社の役員をしておりました。そこの朝の役員会でいつもやっているのは、二十一世紀の辞書にはもう銀行の言葉もない、証券という言葉もなくなっている。二十一世紀の辞書を見たら、総合金融サービス会社という言葉しか載っていないの...全文を見る
07月17日第148回国会 衆議院 大蔵委員会 第2号
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○岩國委員 民主党の岩國哲人でございます。  そごう問題を中心に、長銀譲渡、そういった点について幾つか質問させていただきたいと思います。  まず、委員長にお尋ねします。  再生委員会の位置づけというのは、来年の省庁再編の結果、金融庁長官の上にさらに重なることになるのか、どの...全文を見る
○岩國委員 そうすると、再生委員会の機能というものは金融庁の中に吸収され、金融庁長官が責任者となる、今の久世長官の立場に立たれるのは金融庁長官である、このように理解してよろしいですか。  つまり、委員長という形で大臣を設置するのは、金融行政の政治からの中立性確保といった点からは...全文を見る
○岩國委員 金融行政の中立性ということをこの二年間、我々、国会で大変重視し、議論をしてまいったわけでありますけれども、省庁再編の結果、内閣の一員である政治家の下にこの金融行政は置かれる。ということは、中立性を確保するという点からは、前進ではなくてむしろ後退ではありませんか。この点...全文を見る
○岩國委員 それでは、現段階においてという前提でお伺いいたします。  金融再生委員会の判断というものを総理大臣が間違いだと判断した場合、そのときには、まず長官と相談をするのではなくて、総理はまず自民党と相談すべきだというふうなことを規定した条文はどこかにありますか。
○岩國委員 また、そういうものがあってもらっては大変困るわけですけれども、しかし長官は、前委員長の決定を覆すことについて、総理または自民党の幹部から相談を受けられたのはいつでしたか。
○岩國委員 今の御答弁はよくわかりませんけれども、結果的において、総理は、委員長が正しいと思われて下され、そして引き継がれた判断というものが覆されたわけですね。今の御答弁をもう一度繰り返していただけますか。
○岩國委員 もともとそういうものがなかったとおっしゃいますけれども、前委員長の判断は正しかったと何度も繰り返しておっしゃっているじゃありませんか。なかったものに対して正しいということは言えないわけですから、あったわけです。  そして、それは正しかったと今でも長官は信じておられる...全文を見る
○岩國委員 先ほどから、自主的判断ということと高度な政治的判断という言葉を長官は、巧みにしょっちゅうしょっちゅう、入れかえて使っておられるのですね。答弁のたびにそれが非常にぶれているわけです。  どちらが本当なんですか。そごうの自主的な判断がまずあったから、再生委員会の苦渋の決...全文を見る
○岩國委員 それでは、そごうの問題から日長銀、日債銀の譲渡契約に質問を移したいと思います。  日債銀の譲渡契約は既に合意に達しておりますか。それはいつ付で契約がなされる予定ですか。
○岩國委員 六月三十日、そごうの債権放棄が発表されたのも六月三十日ですね。そごうの債権放棄の発表の時間、場所はだれが発表したか、日債銀の譲渡契約の合意はだれがいつ何時に発表したか、簡潔に答えていただけますか。
○岩國委員 再生委員会で同じ六月三十日の会議で決定し、あるいは債権放棄については了承、同じ会議だった、そういう答弁でしたね。  細かいようですけれども、どちらを先に会議に諮り、どういう順序でその議事録が残っているのですか。
○岩國委員 日債銀譲渡契約について、私はその資料を残念ながらいまだいただいておりませんけれども、日長銀の方はいただいております。この日長銀の譲渡契約の内容と日債銀の譲渡契約の内容と、何か実質的に違っているところはありますか。一〇〇%同じと考えてよろしいですか。特に瑕疵担保条項等々...全文を見る
○岩國委員 瑕疵担保についても、それからデリバティブという金融商品の損失補てんについても、両方とも同じというふうに理解してよろしいですか。
○岩國委員 これはゴールドマンの立場についてまた後ほど質問いたしますけれども、こうしたほぼ同じフレームで、そして、この瑕疵担保の条項が本当に発動できるものかどうかについて、第二の買い手である日債銀の買い手は、それは一番注目しておったことに違いないと私は思うのです。  六月三十日...全文を見る
○岩國委員 では、次に、興銀の西村頭取においでいただいておりますので、幾つか、限られた時間の中で質問させていただきたいと思います。  私の大学の同級生三人も興銀に入り、みんな優秀な同級生でした。そして、私も興銀の、今もう亡くなられた湊副頭取、そして内山副頭取、あるいは、お元気で...全文を見る
○岩國委員 興銀の貸し出し状況等資料をいただきましたけれども、そうした貸し付け状況がこの十年間トータルとしてはほとんどふえていない。むしろ貸し出しの総額はすべての企業について一〇%減っている、この十年間に。にもかかわらず、そごうにだけは五〇%この十年間に貸し出しがふえている。これ...全文を見る
○岩國委員 これは、メーンバンクが二〇%というシェアを維持する、全体としてふやせば、結局よその銀行は横並びで、それぞれに、比率を維持するために貸し出しせざるを得ないというのが一般の慣行ではないかと思います。  次に、興銀として、今まで借金棒引きの前例というのは幾つかおありだと思...全文を見る
○岩國委員 この五年間の間に、自由民主党に対しての貸し付けというのは行われたかどうか、その貸し付けは返済されたのか、債権放棄の形で終わっているのか、その点をお願いいたします。
○岩國委員 では、時間が参りましたので、質問を終わります。
07月18日第148回国会 衆議院 大蔵委員会 第3号
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○岩國委員 民主党の岩國哲人でございます。  本日は、日銀総裁以下幹部の方をお迎えいたしまして、これからの経済の中における銀行の役割、そういったことを中心にし、健全な銀行とはどうあるべきなのか、そのような観点から、幾つか質問させていただきたいと思います。  まず最初に、外形標...全文を見る
○岩國委員 あれだけ銀行協会の方が大変問題にしていらっしゃることについて、なぜ日本銀行がそれに関しての正確な知識をお持ち合わせではないのですか。私は、この問題への意識の落差の大きさに愕然とする思いです。  検討中の国はありますか。
○岩國委員 ないのではないかと思う、こうおっしゃいましたけれども、そうした、日本銀行の中で長年仕事をしておられて、銀行だけを対象にした外形標準課税なるものが、なぜ、これという世界のマネーセンターバンク、というよりもマネーセンターカントリーであるロンドンであるとかニューヨーク、つま...全文を見る
○岩國委員 銀行業の収益云々という次元の問題というよりも、私が総裁からはっきりとお伺いしたいと思いましたのは、日本はこれから世界のマネーセンターバンクとして東京を中心として育成していくのだ、今まで歴代の内閣もはっきりそういう方向を出してきておられるし、また諸制度、法律も整備してこ...全文を見る
○岩國委員 そうした地方公共団体の収益の点からはある程度評価できるとしても、円の国際化ということが国益の大事な一翼を担うということであるならば、このような新税を設けることは国益の観点からはマイナスであるという考えを総裁としては持っていらっしゃるというふうに理解させていただいて、次...全文を見る
○岩國委員 先ほどの外形標準課税に対する質問と角度は違えて私は質問しておるわけですけれども、外形標準課税については私も反対です。そういった国籍のない業務、国籍のない商品、つまり通貨を扱う業種に対してローカルな、日本も地球の中では一つのローカルですから、ローカルな課税をしていくとい...全文を見る
○岩國委員 六月の総選挙、我々も街頭で有権者の皆さんに訴えてきましたけれども、今までの選挙にないぐらいに、一般有権者のこの税の問題、税の使われ方、そして税金の取られ方についての関心が非常に強くなってきている。特に東京では私はそのことを強く感じました。  そのときに、こういう経済...全文を見る
○岩國委員 日本の銀行、大手銀行と言われるところが、全部で四十兆円の株式を持っています。国債も、四十六兆円の国債を持っております。こういうものが値下がりした場合には、当然貸し出し姿勢に大きな影響を与えるわけです。  国債についても、仮にゼロ金利政策が変更されて一%上がった場合に...全文を見る
○岩國委員 そういう防衛的とか、修飾的な文章ではなくて、あれだけゼロ金利政策の変更について議論を重ねてきておられるのであれば、金利政策を変更した場合に、日本の銀行の資産にどれだけ値下がりの影響が出てくるのか、そんなシミュレーションはやっておられないのですか、日本銀行として。
○岩國委員 そうした国債価格の変動に対するリスクが、それぞれの銀行のヘッジ方針によってほとんど大きな混乱が起きないというふうに日本銀行は楽観していらっしゃるということは大変結構なことだと思います、それが事実であるならば。しかし、四十六兆、その中にはかなりの長期債、中期債もあり、ヘ...全文を見る
○岩國委員 日本の銀行の場合、海外の銀行について私はそんなに熟知しているわけではありませんけれども、そうした株式の株価のリスク、これを非常に大きく抱えていること。次に、国債の価格の変動リスクを抱えていること。三番目に、為替レートの変動ですね。外貨資産も日本の銀行の場合には外国の銀...全文を見る
○岩國委員 ありがとうございました。  時間も迫ってまいりましたので、あと一つ。  昨日のこの大蔵委員会で、興銀の西村頭取がおいでになりました。私はそのときに、九六年以降最近の五年間で日本の銀行は政党への献金というものをしておったのかどうか、社会的にこれだけ問題になっている中...全文を見る
○岩國委員 そういった秘密保持義務があるとおっしゃいますけれども、政党というのは限りなく透明度を高くしなきゃならないのです。国会においても新聞においてもこれほど献金のあり方、政党のお金の使い方が問題になっているときに、日銀考査でそのようなことを考査されたのかどうかさえも返事ができ...全文を見る
○岩國委員 現に借り手の方でそういうことは透明にしたいというお話の中で借りたということをおっしゃっているわけです。金額もその場で表明がありました、銀行界からのトータルとして。そういった日銀考査の中でそういう自己査定というものを日銀の観点から適正かどうかを考査したとおっしゃいました...全文を見る
○岩國委員 昨日の興銀の頭取の答弁は正しかったと理解してよろしいのですか。日銀考査の結果、痕跡は全くなかった、政党への貸し出しはなかったという昨日の西村頭取の答弁を、日銀としてそのとおりだということはおっしゃられますか。
○岩國委員 それでは、重ねてお伺いします。  長銀の場合についてはどうだったのですか。長銀も個別行だ、これもその秘密は守らなければならないとまだおっしゃいますか。四兆円の日本の納税者のお金が使われた銀行のそういう経理内容さえも、事後的にも公開ができないのですか。重ねてお伺いしま...全文を見る
○岩國委員 そうした国民的な関心が非常に強い、しかも一私企業ではもはやない長銀について、事後的にさえも一切日銀考査の内容を明らかにできないというのでは、日銀考査はだれのための考査をやってくれているのですか。我々日本人のための、国民のための、納税者のための考査というのをやっていただ...全文を見る
○岩國委員 ありがとうございました。
08月04日第149回国会 衆議院 大蔵委員会 第1号
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○岩國委員 民主党を代表いたしまして、金融再生委員長、その他関係の方々に質問させていただきたいと思います。  まず最初に、相沢大臣がけさごあいさついただきました中で、日債銀の譲渡について、「瑕疵担保条項については、説明が必ずしも十分ではなかったなどの御批判をいただいたところであ...全文を見る
○岩國委員 次に、瑕疵担保条項がなければ「かわりの引き受け手が見つからない可能性が高い」、このようにほぼ断定に近い御意見でけさごあいさついただいたわけでありますけれども、まだまだ時間はあるではありませんか。また、買い手を見つけることは残された選択肢であるかどうか。買い手を全く探さ...全文を見る
○岩國委員 瑕疵担保条項についての国民に対する説明が不十分であった。これはもちろん大きな原因の一つになっているとは思います。そういう説明を徹底していくという努力も必要ですけれども、しかし、営業努力、買い手をもっともっと広く時間をかけて十分に探す。そして、拙速を重んじて、瑕疵担保条...全文を見る
○岩國委員 そうすると、六月末から七月にかけてそごうの問題が出てきておりますけれども、そごうに対する債権というものはこの中のどこの表現の中に含まれるのですか。これを素直に読めば、そごうに関するこういう債権放棄であるとかあるいは破綻であるとか、そういった問題がいかにもないかのごとく...全文を見る
○岩國委員 それでは、三月末においては不良債権ではない、そういう前提で七月付の社長の説明書はつくられている。こんなことが許されるのですか。三月から七月の間に重大な変化が生じている場合には、当然ながら、社長としてこういうものにサインしてはならないのじゃないですか。あるいは七月現在で...全文を見る
○岩國委員 もしそれがルールであるならば、こういうルールは預金者保護にもならないし、投資家保護にもならないし、三月末の時点でつくったものを七月になっても堂々と書いても、違反でもなければ批判されるものでもないという考え方はおかしいのじゃないですか。今起きている問題は、すべて三月から...全文を見る
○岩國委員 そういった、金融行政の専門家でさえも推測でしか物が言えないというのは、大変嘆かわしいことだと思います。もっと一般の人が直截簡明にわかりやすくする、それが一番大切ではありませんか。そういうことの積み重ねが、ディスクロージャーのあいまいさ、そして不十分さの積み重ねが今のい...全文を見る
○岩國委員 さっぱりよくわからない答弁ですけれども、いつ知ったのですか。七月十七日に西村頭取がこの部屋で言われて初めて債務超過を知ったということですね。それまで知ったという事実はなかった、だれからも知らされなかったというふうに理解してよろしいですか。簡潔にお答えください。
○岩國委員 それでは、預金保険機構の松田理事長にお伺いいたします。  新生銀行の株主でもあり、ある意味では唯一の日本側株主でもありますし、また、今までの、そうした広い意味での金融行政の中に携わってこられて、この問題の、そごうに対する長銀の債権、これにかかわって興銀も貸し出しをふ...全文を見る
○岩國委員 こうした、興銀がメーンバンクであり、そのメーンバンクが既に九四年に債務超過の状態に陥っているということを知りながら、みずからも貸し出し、みずからが貸し出すという行為を通じてほかの銀行に安心感を与え、そして間違った認識——間違った認識というのは債務超過であるはずがないと...全文を見る
○岩國委員 法律というものはすべて、強い者を保護するための法律というのは余りないわけであります。この瑕疵担保も同じように、弱者を保護するために導入されたものが、今回の取引のように、どちらかといえばプロ中のプロと言われる人たちを相手にこのような条項が導入されたことに、それが悪用され...全文を見る
○岩國委員 もう私の質問時間が終わりましたので終わりますけれども、今大事なことをおっしゃいました。ちゃんとその点については疑念を持ったということ。そして、その疑念に基づいて専門家に相談されたそのリーガルオピニオンをこの大蔵委員会に提出していただきたいと思います。  委員長、よろ...全文を見る
○岩國委員 では、質問を終わります。     —————————————
11月30日第150回国会 衆議院 農林水産委員会 第7号
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○岩國委員 おはようございます。民主党を代表して質問をさせていただきます。  質問の前に、委員長にお願いがあります。  この農林水産委員会の構造でありますけれども、野党の筆頭理事の席から大臣のお顔が見えない。大臣がいらっしゃるんだか、聞いていらっしゃるんだか、表情がさっぱり見...全文を見る
○岩國委員 大臣は、理屈で考えてもこれは無理があるというふうにおっしゃいましたけれども、確かにそういう考え方も十分あったと思います。しかし、大臣は言いわけされますけれども、やはり山陰人の心がなければこういう決断はしていただけなかったと私は思っております。そういう点で、中海という海...全文を見る
○岩國委員 森内閣の間に、谷大臣がいらっしゃる間に、こういった森林の育成、保全についてはしっかりと目に見える形で、これは目先の、お金に換算して幾らというような経済的価値だけのものではなくて、日本の国民の財産としてこうやって守っていく、これだけのお金をかけていくのだというビジョンを...全文を見る
○岩國委員 回数は問題ではないとおっしゃいますけれども、数は力なり、すべて国会の中は数で決まるんです。そして、大事かどうかということは予算の金額で決まるわけですから、数ではありません、そういった答弁は私は適切ではないと思います。  森総理大臣の所信表明の中に、農業という言葉はた...全文を見る
○岩國委員 そうした目に見える形で森林の育成をと先ほどお願いいたしましたけれども、その一つの方法として、木や森を守るために樹木医制度というのを政府はお始めになりました。これは手前みそになりますけれども、出雲市が樹医制度を平成元年に始めて、そして農水省、林野庁がそれを取り上げて、今...全文を見る
○岩國委員 そうした樹医制度の普及、そして当初の念願であります、庭の木、それから道端の木にも命があるということを、小さな子供たちにもわからせるように、ぜひ樹医さんの数がふえるように、県別に適切な指導をどんどんする、そのような方向でやっていただきたいと思います。予算が少ないというこ...全文を見る
○岩國委員 そうした農村のあり方、小さな集落ほどこれから国が守っていかなければならない。  私は、国土審議会の委員も務めさせていただいております。二日前に扇長官を招いて、国土審議会の検討委員会が行われました。そこでも申し上げました。今までのように強い便利な町づくりはもう大きな自...全文を見る
○岩國委員 ありがとうございました。  最後に、私は自給率について私の考えを申し上げたいと思います。  自給率が非常に低い。カロリーベースで四〇%、穀類に至っては三〇%を切っておるとか、いろいろ心配な数字がたくさん出てきております。この自給率については、今、飽食、たくさん食べ...全文を見る