岩佐恵美
いわさえみ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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02月09日 | 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第1号 議事録を見る | ○岩佐委員 昨年二月に出されました水道水源の水質保全に関する有識者懇談会の提言では、「水道事業がその使命を達成していくためには、良質な水源の確保が必須の条件」とし、一方、「近年、水道の原水における各種の化学物質や農薬、肥料による水質汚染、異臭味被害の拡大、上流の水源地における開発...全文を見る |
○岩佐委員 少なくとも、昨年九月大内厚生大臣が発表した当初の水道水源水質保全法案では、水道水源の安全に支障を来す工場、事業場への新たな排水規制、農薬を多量に使用するゴルフ場などの開発を規制する特別保護区域の設定などの規制色を強く打ち出していたと思います。 さらに、昨年の十一月...全文を見る | ||
○岩佐委員 要するに、厚生省として、法制化に当たっては林野庁とかあるいは自治省とよく話し合って、少なくとも水源保全のための開発規制や水源林の買い取り措置などを盛り込むべきだったというふうに思います。この法案では林地開発とか森林伐採等による水道事業への影響、これを避けられないという...全文を見る | ||
○岩佐委員 去年四月に日本水道協会がアンケート調査を行って、「水道水源の水質汚染について」というアンケート調査ですけれども、この中でも、水源上流域の開発による影響について、ゴルフ場や廃棄物処理場の建設に伴う林地開発や林道工事、森林伐採等によって簡易水道事業が大きな影響を受けている...全文を見る | ||
○岩佐委員 新たに森林法による指定地域を広げるということのようですけれども、新法に伴って新たな規制措置をきちんととっていく必要があるんじゃないか、このことを申し上げておきたいと思います。 次に、先ほどから出ています、水道水から検出され発がん性が疑われている有機塩素系除草剤CN...全文を見る | ||
○岩佐委員 建設省に伺いたいと思います。 今、河川敷でゴルフ場として占用許可を与えている件数は全国で六十四カ所あります。そのうち、ゴルフ場が水道水の取水口の上流にあるものは二十七カ所と聞いています。例えば、利根川では五カ所のうち五カ所、荒川十二カ所のうち七カ所、淀川は六カ所中...全文を見る | ||
○岩佐委員 その河川敷におけるゴルフ場の農薬使用、適正といっても一体何が適正なのかというところが非常に問題なのですね。先ほども、農水省もそうですし、建設省もそうなのですけれども、現在の範囲内で適正だということを言っているからこそ、下流で今こういう事態が起こっているわけですね。それ...全文を見る | ||
○岩佐委員 それから、この法律、先ほどからも話が出ています費用負担の問題なのですけれども、先ほど議論を承っておりますと、利用者に対する負担は大したことないというふうな、そういう説明でしたけれども、私は東京都の例などを見るとそういうふうには言い切れない実情があるというふうに思ってい...全文を見る | ||
○岩佐委員 現在百五十を超える地方公共団体が水道水源保全のための条例や指導要綱をつくっています。これは現在の水道法をよりどころとしたりしながら、水道法や廃棄物処理法等では立地規制ができないところをカバーして、ゴルフ場だとかあるいは産業廃棄物処分場の開発規制を行っているものです。新...全文を見る | ||
○岩佐委員 最後に大臣にお伺いしたいんですが、現在、栃木県の葛生町というところで石灰石の採取跡地の産業廃棄物処分場、これが操業されようとしています。きのうも住民に阻止をされたということで、荷が阻止をされた、テレビにも新聞でも報道されています。この処分場の予定地というのは栃木市民な...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
02月15日 | 第129回国会 衆議院 環境委員会 第2号 議事録を見る | ○岩佐委員 安全で良質な水道水を供給するためには、中央環境審議会が答申しているように、総合的、計画的に政府が一体となって対策を推進することが必要なはずです。ところが、環境庁、厚生省は法律を一本化できずに、ついに二本立ての法案となってしまいました。新聞報道でも、一本化できなかったこ...全文を見る |
○岩佐委員 トリハロメタン対策についてとったのはいいのですけれども、これだけでは不十分なことは明らかです。 さらに法案を不十分なものにした要因として、細川内閣の規制緩和促進方針というのが大きな影響を与えているのではないかというふうに考えられます。細川首相の私的諮問機関である経...全文を見る | ||
○岩佐委員 平岩報告では、大気汚染防止法や水質汚濁防止法など十七本の公害・廃棄物・環境保全の法律の規制緩和を強調しています。国民の生命や健康にかかわる問題について企業の立場を優先させることは環境行政にあってはならないことだと考えます。今長官からも言われましたけれども、ぜひ国民の命...全文を見る | ||
○岩佐委員 宮城県の釜房ダムに接して建設中のゴルフ場建設問題について伺いたいと思います。 この釜房ダムは、仙台市民約三分の二の上水道の水源になっております 七三年に宮城県の自然環境保全地域に指定をされ、八八年には湖沼法の指定を受け、水質保全計画も策定をされております。この釜房...全文を見る | ||
○岩佐委員 つまり九〇年、九一年にCODが急激に上昇し、第一期計画の水質目標値を大幅に上回ってしまったわけですね。九二年度から第二期水質保全計画が策定されているわけですけれども、この計画はどういう内容になっているのでしょうか。 | ||
○岩佐委員 現実に合わせて規制値を緩和するというか現実に近づけるようにしたということで、より緩い規制値にしてしまったということなわけですね。 この第二期水質保全計画の中で、自然地域対策として「土壌浸食や崩壊による汚濁負荷流出を防止するために、森林の適正管理、造林・保育、砂防ダ...全文を見る | ||
○岩佐委員 湖沼法の指定に当たりましては、八四年に宮城県みずからが行った釜房湖学術調査では、「釜房湖県自然環境保全地域の森林率が高いことは、土壌の浸透能が高く、湖水の汚染防止に役立つものである。」とし「特に、仙台市域を中心とした地域の上水道として、利用されていると考えると、現状以...全文を見る | ||
○岩佐委員 ところが、このゴルフ場については裸地十三ヘクタール、これがあるわけですけれども、それを裸地であるということを口実に森林地域百十八ヘクタールの開発を許して、そしてゴルフ場をつくるというようなことになったわけです。この裸地にはもう既にカヤや柳が育っているということで、植生...全文を見る | ||
○岩佐委員 そうすると、もう本当に重大なことになるわけです。現在建設中のゴルフ場の工事によって大量の汚泥が釜房湖に流入して水を汚しています。例えば、去年六月四日の汚染というのはCODが十三・三ミリグラム・パー・リッターと基準値の十三倍、濁度が八百八十度という異常な数値を示していま...全文を見る | ||
○岩佐委員 先ほども申し上げたように、この地域は一九七二年以前にゴルフ場という乱開発が行われたわけですね。それが問題になって、この地域を保全地域として指定しなければならないということで進められたものなんです。裸地状態に置かれている十三ヘクタール、これは先ほど申し上げたようにカヤや...全文を見る | ||
○岩佐委員 そういう環境庁の一般論を私は伺いたいというふうに思っていたわけではありません。釜房湖についてずっと経緯を申し述べました。県がいろいろ環境庁に説明したけれども、実際そうじゃないでしようと。裸地だと称する十三ヘクタールを理由にして、それの十倍ものゴルフ場の開発を、従来のい...全文を見る | ||
○岩佐委員 では終わります | ||
○岩佐委員 きょうは村岡参考人、そして花房参考人、大変お忙しいところ御苦労さまでございました。 まず、村岡参考人にお伺いさせていただきたいと思います。 先ほど午前中の当委員会で、私、質疑の中で問題にしたのですけれども、閉鎖性水域の湖沼に対する汚濁の負荷について伺いたいと思...全文を見る | ||
○岩佐委員 また、市街地からの汚濁負荷も御本の中で分析をされておられますけれども、廃棄物の負荷、それから自動車排気ガスなどの都市行動系の負荷、それから開発系または形状変更による負荷などを挙げておられます。これらの閉鎖性水域への汚濁負荷がどのようになっているのか、またその汚濁負荷を...全文を見る | ||
○岩佐委員 花房参考人にお伺いしたいと思います。 琵琶湖の水質が横ばいでは済まされない深刻な事態となっているときに、水質浄化のためにヨシ条例を制定して植生を回復させる、こういうことは非常に結構なことだと思います。琵琶湖の水質悪化は、下水道の対応が汚濁負荷量の追加に追いつかなか...全文を見る | ||
○岩佐委員 次に、私が住んでいる地域でもよく河川で汚物が流れ、汚染物質が流れ出して魚が大量に死ぬということがあるのですが、大体そういう事故が起こったとき、汚染原因物質がわからない、あるいはわかってもどこから出たのかわからない、こういうようなことが往々にしてというか、わかったためし...全文を見る | ||
○岩佐委員 最後にお伺いしたいのですが、水道水源地域において、例えば今私が活動している地元地域では、日の出町の一般廃棄物の最終処分場の汚染の問題というのが大変大きな問題になっていますし、それから栃木県の葛生町では、安定型の産業廃棄物処分場をつくるということで住民の皆さんが反対をさ...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。ありがとうございました。 | ||
○岩佐委員 委員長にお願いがございます。 この問題について、環境庁がこれからも県に対して関心を持って見ていきたいということでございますけれども、非常に疑問がたくさんありますし、重要な問題ですので、ぜひできれば当委員会として現地の調査をお願いしたいというふうに思います。委員長の...全文を見る | ||
○岩佐委員 具体的な問題で、東京都日の出町の一般廃棄物最終処分場、谷戸沢処分場問題についてお伺いをしたいと思います。 まず、この処分場の調整池の塩素イオンの値が河川や他の井戸の調査結果に比べて大変高くなっています。例えば日の出町の調査でも塩素イオンが二三ppmだとか、処分組合...全文を見る | ||
○岩佐委員 きれいな水のはずが汚れているというのは、処分場の水がしみ出してきている以外に考えられないんじゃないか、こういうふうに調査をされた学者の皆さん方は指摘をしておられます。 東京都は、九二年末の十二月に、広域処分場は周辺環境に対し特段の影響を及ぼしていないという、処分場...全文を見る | ||
○岩佐委員 私の質問をよく聞いていただきたいのですけれども、周辺の河川とか井戸一般だけではなくて、ある特定の井戸について非常に大きな問題が起こっているわけですね。その調査について誠意を持ってやられていないというところが一番大きな問題なんです。地質の調査をしたり、なぜそういうことが...全文を見る | ||
○岩佐委員 廃棄物最終処分場問題については、今全国各地で河川の水源地や地下水の水源地に廃棄物最終処分場が計画されたり、あるいは建設されたりして、安全で良質な水道水を求める住民の反対に遭ったり、訴訟まで起こっているケースが出ております。先ほどもお話があったところです。 廃棄物処...全文を見る | ||
○岩佐委員 そこで、環境庁に要望したいのですけれども、先ほどの参考人質疑でも、この廃棄物処理施設、水源地にはできる限りつくらせない、あるいは水質管理等、特別配慮をしている、こういう指摘がございました。本当に大事なことだというふうに思います。ぜひ、厚生省と協議をして具体的に作業をし...全文を見る | ||
○岩佐委員 次に、具体的問題として、香川県土庄町の豊島での産業廃棄物不法投棄事件で問題になりましたシュレッダーダストに関連して伺いたいと思います。 この不法投棄の現場は、瀬戸内海国立公園の特別地域及び普通地域に当たります。事件が摘発されたのが九〇年十一月ですから、かれこれ三年...全文を見る | ||
○岩佐委員 長官、ここは国立公園なんです。国立公園を所管する環境庁の責任も重いと思います。大臣として、閣僚の一員でもあられますので、ぜひ香川県や業者などを適切に指導するということで取り組んでいただきたいと思いますが、その点いかがでしょうか。 | ||
○岩佐委員 そこで、シュレッダーダストの問題ですけれども、環境庁の関東の処理業者を対象に行った調査結果によりますと、シュレッダーダスートの大半は安定型最終処分場に捨てられていて、高濃度の水銀や鉛が流出し、河川や地下水に流れ出ている可能性が強いというふうに聞いています。 環境庁...全文を見る | ||
○岩佐委員 このシュレッダーダストの調査の結果について、私どもが伺っているのは、七業者のうち五業者が安定型、二業者が管理型となっているということで、総水銀が〇・〇三九ppmと、廃棄物処理法の判定基準の八倍近くになっているというようなことを伺っているわけですが、問題は、総水銀〇・〇...全文を見る | ||
○岩佐委員 さきの臨時国会で、私は八王子の例を挙げて指摘したのですけれども、安定型最終処分場だからといって、決して安全性が担保されているということが言えない事態になっています。 環境庁国立環境研究所の有害廃棄物対策研究チームが九二年六月に発表したデータによると、四カ所の安定型...全文を見る | ||
○岩佐委員 搬入のチェックやマニフェストの検討などがあるということですけれども、実は、宮城県の丸森町での安定型処分場の操業に対する工事中止等仮処分申請事件で、仙台地裁は使用操業の差しとめを決定しました。 仙台地裁は、業者がマニフェストシステムや従業員の監視、定期的な廃棄物や水...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
03月25日 | 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第4号 議事録を見る | ○岩佐委員 まず、児童手当法について伺いたいと思います。 児童手当法の目的は、第一条に「児童手当を支給することにより、家庭における生活の安定に寄与」し、このことをもって「児童の健全な育成及び資質の向上に資する」と言っているように、児童手当を支給することが法の趣旨だと理解をして...全文を見る |
○岩佐委員 九二年に児童手当法が改悪をされました。三歳未満児からと支給年齢が下げられた、この点については改悪をされたというふうに理解をしています。それで、手当の支給額と国庫負担が大幅に減少しました。 改悪初年度の九二年度、これは一人当たりの支給額が、第一子も対象に拡大をし、第...全文を見る | ||
○岩佐委員 このように国庫負担を伴う児童手当制度を後退させて、その一方で特別会計事業の拡大をする、こういう点についてどうも納得がいかない。児童手当制度を尊重する思いが薄いとしか言いようがないのです。 総務庁の九三年度の貯蓄動向調査では、サラリーマンの貯蓄の伸びが落ち込んで、八...全文を見る | ||
○岩佐委員 児童手当という法律ですけれども、今の年齢制限を三歳未満ということになると、乳幼児手当じゃないか、こんなような話もあるわけで、ぜひ年齢の問題だとかあるいは所得の問題だとか、これから見直す、そういう方向で検討をしていただきたい、再度そのことを申し上げたいと思います。 ...全文を見る | ||
○岩佐委員 もう少し詳しく、先ほどお伺いしたように職員配置の基準とかあるいは保育料金など、そういう基本的な問題について——そうすると今度の児童育成事業保育サービスというのは、料金はまさに自由契約という形になるのでしょうか。あるいは、保育料金の上限の定めというのはあるのかないのか、...全文を見る | ||
○岩佐委員 そうすると、預ける場合に、これは措置制度によるわけではないのですね。 | ||
○岩佐委員 その場合には、費用は例えば事業所内では事業者が負担をする、あるいは本人がどの程度負担するか、それはいろいろあるのでしょうけれども、それについては、今までのいわゆる措置費で賄われているそういう子供たちとは違う契約体系になるわけですよね。 | ||
○岩佐委員 それから保母さんについても、聞くところによると保母資格がなくてもいいというふうに聞いているわけですけれども、その辺はどうなんですか。 | ||
○岩佐委員 しかし、保母さんの資格が絶対なければだめだということではなくて、それに準ずる、そういう資格の人でも十分やれるんだというふうに理解をしたのですけれども、その点はもう保母さんの資格がなければ絶対にだめだという基本線がはっきりしているのでしょうか。 | ||
○岩佐委員 それで、もう一つちょっと伺っておきたいのですけれども、こういう児童育成事業保育サービス、こういう例えば事業者が責任を負うというような形で、割と緩やかな、多様なニーズに応じたという形でいろいろな方向が模索をされていくということであるようですけれども、今こういう考え方を現...全文を見る | ||
○岩佐委員 児童福祉法に基づく保育制度の拡充を求める意見書が十五府県、二百四十市区それから四百八十九町、百三十七村、私たちがつかんでいる数字でこれだけ今挙げられています。保育所措置費制度を堅持し一層拡充してほしいというのが保育関係者はもちろん、国民の願いであります。すべての子供が...全文を見る | ||
○岩佐委員 その際に措置制度をしっかり堅持して、厚生省として公的保育の責任を果たしていただきたいと思います。 厚生省の報告によっても、二万二千六百三十七カ所の保育所のうち延長保育を実施しているのは千百四十六カ所、夜間はわずかに三十七カ所にすぎません。また百六十二万人の措置児童...全文を見る | ||
○岩佐委員 お米の問題について伺います。 文部省が食糧庁に要求して、学校給食については国産米を供給することになりました。残留農薬や異臭、カビなど、輸入米について心配や不安がつきまとっています。子供たちに安全なおいしいお米を食べさせたいというのは、すべての父母の切実な願いです。...全文を見る | ||
○岩佐委員 今申し上げたように、アトピーだとかいろいろな障害者施設の料理の仕方での困難だとかそういう問題がありますので、全部を自動的に国産米を確保する、そういうことが難しい場合でも、望むところについては食糧庁に便宜を図ってほしいということで、ぜひ大臣から閣議等の場で農水大臣あるい...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
06月03日 | 第129回国会 衆議院 環境委員会 第4号 議事録を見る | ○岩佐委員 私は、長官の所信表明の中でも述べられている大気汚染対策について伺いたいと思います。長官も所信表明の中で大気環境の保全の推進を述べておられますので、その点に期待をしてお伺いしたいと思います。 私は多摩の地域に住んでいます。私の住んでいるすぐ近くが交差点です。とても排...全文を見る |
○岩佐委員 環境基本計画づくりが、六月中にも中間的な取りまとめが行われて、年末までには最終答申という方向で進んでいると聞いています。 自動車のNOx対策としては、車種規制などによる総量削減対策、脱硝装置の実用化による局地汚染対策、軽油とガソリンの価格差の是正、東京など大都市へ...全文を見る | ||
○岩佐委員 その際に、DEPのいわゆる指針値、これを設定して総合的、計画的に実施をしていくということが必要だと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。 | ||
○岩佐委員 早く分析技術というものをきちんと確立をしていただいて、それで指針値を決められるように進めていただきたいと思います。 自動車NOxの削減目標値ですけれども、「特定地域において、二酸化窒素に係る大気環境基準を平成十二年度までに概ね達成すること」としています。「概ね」と...全文を見る | ||
○岩佐委員 しかし、その達成の裏づけというのは甚だ乏しいわけですね。例えば総量削減計画では、平成十二年までに、東京都が五万二千トンを三万三千トンに、埼玉では二万四千七百三十トンを二万二千五十トンに、千葉県が一万八千百二十トンを一万五千二百二十トンに、神奈川が三万百トンを二万一千七...全文を見る | ||
○岩佐委員 大変すぱっと歯切れのいい、そうかよくなるのかという自信が持てるようなどうも回答では余りないような気がいたします。 おおむね達成できるとみなされている測定局についてちょっと伺いたいと思うのですが、沿道環境の達成率を評価するのに全くふさわしくない測定の仕方がされていま...全文を見る | ||
○岩佐委員 東京都の監査委員会の報告書でも、一般大気測定局三十九局、自排局三十二局のうち、測定位置が高過ぎるもの二十五局、自排局を沿道に設置すべきなのに道路に設置されているもの二局、道路から離れ過ぎているもの五局、高さ、距離とも適合しない自排局が四局となっているのです。九一年に監...全文を見る | ||
○岩佐委員 環境基本計画に、先ほどからの議論で、おおむね達成ということでありますけれども、これはもう本当に裏づけに乏しい目標だというふうに思います。達成するための削減目標を明確にする、抜本的な規制の強化や自動車メーカーの排ガスデータの情報公開を盛り込むこと、そして、何よりも沿道の...全文を見る | ||
○岩佐委員 それはちょっとおかしいのではないですか。この判決は、自動車の排ガス、これをその汚染源に加えて、そしてその健康被害との因果関係を認めるという内容になっているわけですから、その点について、何か判決を真っ正面から受けとめないということになると、これはもうえらく大変なことにな...全文を見る | ||
○岩佐委員 そこのところは、私たちは、自動車の排ガスというものを汚染源に加えたということですから、三十年代、四十年代で、だって別に工場だけではなくていろいろ自動車の排ガスもあるでしょうし、五十年代以降ひどくなったから、それがそういう患者でないから排ガスが入ってないんだというような...全文を見る | ||
○岩佐委員 この八七年に指定地域が解除された以降、東京都の公害認定患者数というのは、十八歳未満が対象ですけれども、八一年に四万一千百九十五人だったものが、これは全国の半数くらいに当たるのですけれども、九二年には六万六千二百五十五人にもなっているわけです。ですから、指定地域を解除し...全文を見る | ||
○岩佐委員 環境庁、依然として頭がかたいなというふうに思います。 東京でいえば、移動発生源が汚染の大体七割を占めているという状況ですし、そういう中で先ほどの東京都の十八歳未満のぜんそく患者がふえている。その間にダニとかそのほかの要因がうんとふえたというようなデータがあるわけで...全文を見る | ||
○岩佐委員 最後に、先ほど同僚議員から質疑がされましたけれども、青森県の八戸製錬所の鉱滓問題について一言伺いたいと思います。 八戸製錬は、これまで鉱滓を百三十五万トンも出していながら自社の処分場を持たないという異例の企業です。とてもお行儀が悪いという感じがするのですけれども、...全文を見る | ||
○岩佐委員 環境庁から答弁をもらう前にちょっと。余りにもひどいものだから。 先ほど同僚議員からも指摘があったと思いますけれども、八戸製錬は売れないから、もうただであちこちに、校庭なんかに持っていって、そこを処分場みたいにしたことからこの事件が発しているわけですね。大体、販売先...全文を見る | ||
○岩佐委員 この十二万トン、もう置いたら置き得みたいな、捨てたら捨て得みたいな、そんなことにならないように、環境庁それから厚生省、相談をしていただいて、ぜひしっかりと対応していただくことをくれぐれも要望しまして、質問を終わりたいと思います。 ————◇————— | ||
06月03日 | 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第6号 議事録を見る | ○岩佐委員 きょうはまず最初に、製造年月日表示について伺いたいと思います。 去年の秋の本会議でも質問いたしましたけれども、なぜ製造年月日表示をやめて品質保持期限表示にしなければならないのか。アメリカとか加工食品メーカーの強い希望があったからということが言われておりますけれども...全文を見る |
○岩佐委員 大体、製造年月日表示を消費者が希望するようになったのは、新鮮なものを食べたいという希望がありますし、それから同時に加工食品が食品全体の六割を占める、そういう中で食品添加物が一九六〇年代以降非常にふえてきて、添加物により安全性が脅かされるのではないか。とりわけAF2、合...全文を見る | ||
○岩佐委員 外国と違う気候条件です。高温多湿の日本の状況をよく考えていただき、また消費者の意見も切り捨てることなく十分聞いていただく、そのことを重ねてお願いしておきたいと思います。 次に、栄養成分表示なんですが、私、一九八三年五月十九日の衆議院物価問題特別委員会で栄養成分表示...全文を見る | ||
○岩佐委員 ソフトドリンクを飲み過ぎて急な高血糖症状になって意識障害、糖尿病のような症状を起こして昏睡状態に陥る、そういうことをPETボトル症候群と呼んでいるそうですけれども、二十四時間以内に処置しないと死んでしまう、そういう危険な症状だと言われます。 一九八〇年代に入ってか...全文を見る | ||
○岩佐委員 次に、たばこの問題について伺いたいと思います。 皆さん、この厚生委員会はたばこを吸われる方が多いので、私はたばこを吸うか吸わないかというのは本人の意思だと思っておりますけれども、ただ、いろいろ周りの環境もありますので、特にきょうは子供と健康についてという視点からた...全文を見る | ||
○岩佐委員 疫学調査によりますと、男性の肺がんになる原因の七割が喫煙とされているということです。大阪がん予防検診センターの大島明調査部長は、肺がんが胃がんに取ってかわるのは時間の問題だった、肺がんの予防には禁煙が重要だ、日本のたばこ対策は十分とは言えない、広告の制限、自動販売機の...全文を見る | ||
○岩佐委員 五月三十日に発表されましたWHOの報告では、たばこが原因のがんや心臓病で死亡する人は、現状のまま有効な対策をとらなければ、三十年後には年間一千万人の死亡者数になると警告をしています。 日本の業界のたばこCMの自主規制はCMをなくす上でほとんど効果を発揮していない、...全文を見る | ||
○岩佐委員 今電波による放送というのは、世界で百五カ国放映を禁止しているということでございます。 それで、先般WHOの資料にノルウェーのことが紹介をされています。これは大変興味のある資料でございますけれども、ノルウェーは一九七五年にこの放映を禁止したわけです。それから九〇年ま...全文を見る | ||
○岩佐委員 実は私、一九八八年四月二十一日の物価問題特別委員会でこのたばこ問題を取り上げまして、それで二十二時五十四分までたばこCMを流さないというような方向が、運動体の皆さんの要求がありまして、そういう質問などもきっかけになって、とられたのですけれども、大蔵省主導でやられるわけ...全文を見る | ||
○岩佐委員 先ほどからCMの問題を申し上げておりますけれども、そういう行動計画の中に自動販売機の撤廃だとか、そういうことなども、自動販売機というのが非常に手軽に青少年が買える場になっているわけでございますので、ぜひそういうところもきちっと見ていっていただきたいというふうに思います...全文を見る | ||
○岩佐委員 これで終わりたいと思います。 私も権力でどうこうしろということを言っているのではなくて、やはり自覚を高めながら、しかも国際社会日本と言っているわけですから、日本が国際的な社会の中で立ちおくれのないように、決して人に迷惑をかけるような国であってはならないと思います。...全文を見る | ||
06月07日 | 第129回国会 衆議院 環境委員会 第5号 議事録を見る | ○岩佐委員 種の保存法の一部改正に関する問題で幾つか伺いたいと思います。 先ほど同僚議員の皆さんがいろいろと議論されておられるところですけれども、今度の規制というのは、種を容易に識別することができるもののみが対象となっていて、容易に識別できないものとして内臓、肉、漢方薬など、...全文を見る |
○岩佐委員 いずれにしても、国際的に非常に問題になっているそういうものについてきちっと、今度せっかく法の改正が行われるわけですから、そういう問題が解決できるような形で対応していってほしいというふうに強く要望しておきたいと思います。法律ができても野放しで入ってくる、国際的にも非常に...全文を見る | ||
○岩佐委員 それから、これまで登録を受けた野生動植物が死んでいるにもかかわらずその登録票を返納していないものが見られたり、登録を受けた希少野生動植物を譲り受けて、あるいはまたその引き渡しを受けた者が環境庁に届け出ない、そういう状況が見られているわけです。 これは野鳥の件ですけ...全文を見る | ||
○岩佐委員 規制の強化と同時に、やはり国民の教育といいますか、そういうことがとても大事だというふうに思っています。子供のときから希少野生動植物の保護についての意識を高めてもらう。私は、希少野生動植物だけというのはどうもよくない、自然全体と思いますけれども、とりわけこの法律がそうい...全文を見る | ||
○岩佐委員 パンフレットの作成については、環境庁がつくった前のパンフレットを見せていただいたのですけれども、表などがそのままで、ちょっとやはり難しいというか、そんな感じがしましたので、余計なことかも知れませんけれども、もうちょっとイラスト入りで、小学校の低学年の人たちにもわかるよ...全文を見る | ||
○岩佐委員 私は現地に行ったのですけれども、飯綱高原にボブスレー、リュージュコースなど新設をされるという計画が進み、一部工事が行われているわけですね。飯綱高原は、オリンピック道路とか言われてそれに向けて道路も新しくつくられているわけですけれども、それに便乗してか、五輪施設以外にも...全文を見る | ||
○岩佐委員 一九七二年の札幌オリンピックのときに、支笏洞爺国立公園内にある恵庭岳に滑降コースを造成することになって、環境庁は一切の施設は大会終了後直ちに撤去、復元することを条件に許可をしました。しかし、当時二億円のお金をつぎ込んで復元作業を行ったのですけれども、二十年余り経過した...全文を見る | ||
○岩佐委員 白馬村の西沢村長さんにお伺いしたのですけれども、村は現在この四十ヘクタールの土地の買収を地権者と協議中で、今後専門の保護委員を委嘱して保全をしていくとしています。白馬村では、今局長が言われました、白馬村における希少野生動物の保護に関する条例、これをことし四月施行して、...全文を見る | ||
○岩佐委員 次に、八王子の川口地区のオオタカの保護の問題について伺いたいと思います。 住宅・都市整備公団のリサーチパーク計画の予定地内で、ことし四月十五日にオオタカの抱卵が確認されました。天合峰を守る会という自然保護団体が発見したもので、既に昨年発見されている巣よりさらに計画...全文を見る | ||
○岩佐委員 八王子の川口リサーチパークの計画地域というのは、本当にまとまった自然が豊かに残されているところで、面積も百七十ヘクタールですか、とても広いところで、しかも本当に自然が豊かなところなんです。公団が持っているということでもありますし、やはり白馬村のようにオオタカを中心に考...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
06月07日 | 第129回国会 衆議院 本会議 第24号 議事録を見る | ○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、国民年金法等の一部を改正する法律案を初めとする年金関連五法案について、総理並びに関係大臣に質問いたします。 政府は、福祉のためと称して消費税の税率を七%から一〇%程度に上げる必要があるとの大蔵省の試算を政府税調に提出しました。 消...全文を見る |
06月08日 | 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第7号 議事録を見る | ○岩佐委員 病院給食の有料化の問題については、日本医師会や日本病院協会等の病院団体や日本栄養士会等医療関係団体がこぞって反対をしています。また、九百三十四の自治体が反対の意見書を採択をしています。患者の皆さんもこの病院給食の有料化に反対をしておられるのですけれども、こういう夜中、...全文を見る |
○岩佐委員 給食料を保険料から外した国も、あるいはそういうことを計画している国もないということです。日本病院会会長が指摘をされておられますけれども、欧米諸国では給食は入院料にすべて含まれている、これがもう世界の常識になっているのです。 ある外来通院の老人ですけれども、医者から...全文を見る | ||
○岩佐委員 幾ら十分説明しても、おかゆだとか重湯だったら家から持ってきた方がいい、一日八百円払うのは嫌だ、こういう声が出るのは当然だというふうに私は思います。現場でもってそういうトラブルが起こるだろうということは、これはもう十分想定されるのではないでしょうか。 病院給食の患者...全文を見る | ||
○岩佐委員 一カ月四万五千円がどんなに人々にとって痛いか、痛みであるかということが本当にわかっていないなというのを、今の答弁を聞いていて痛感しました。 低所得者対策ということで、市町村民税非課税世帯の老齢福祉年金の受給権者の負担というのは一日三百円とするそうですけれども、この...全文を見る | ||
○岩佐委員 厚生省の推計、老人保健加入者一千五十万人中三万五千人ですから、これはもう〇・三%にしかすぎないということです。老人に配慮したものと言いながらこれだけの人たちしか救えない。まさに低所得者や老人の入院を抑制することは、この数字からも明らかだと思います。月額三万円台の年金で...全文を見る | ||
○岩佐委員 松竹梅というような、そういうランクづけの食事が一般的に行われるようになると、治る病気も治らない、お金がないのに何で自分だけそういう食事を食べなければいけないのかというようなことが広がっていくのじゃないかということで、今現場では非常にそのことを心配をしています。 入...全文を見る | ||
○岩佐委員 結局今まで六万三千円だったものが、これが二万四千円プラスされるわけですから、八万七千円は最低でも払わなければいけないというふうになるわけですね。それに一日八百円の食費といいますけれども、これが平均的と言われても、人によって平均というのは本当に受け取る額が違うと思うので...全文を見る | ||
○岩佐委員 厚生省は、医療費全体を抑制をするために患者が病院にかかりにくくなるような制度改悪をしてきました。つまり、国民、患者に負担を転嫁してきたわけです。さらに、国庫負担を減少させてきています。これは前回の委員会でも申し上げましたけれども、八三年には三〇・六%だった国庫負担が九...全文を見る | ||
○岩佐委員 残余の質問につきましては、次回に回したいと思います。 | ||
06月10日 | 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第8号 議事録を見る | ○岩佐委員 きょうはお忙しい中、参考人の皆様、御苦労さまでございました。 まず、付添看護を廃止して患者負担をなくす、この問題ですけれども、基準看護病院においても家族等の付き添いがあるというふうに聞いていますし、結構そういう体験をされた方が多いというふうに思います。本当に患者負...全文を見る |
○岩佐委員 給食料が有料化された場合、この間の委員会でも私ちょっと質問したのですけれども、患者さんにとってみれば、八百円払っているのだからおかゆなんかの場合にはこれでいいのかとか、絶食はどうするのだとか、重湯だったら家から持ってくるとかそういうことが起こったり、あるいは医療機関の...全文を見る | ||
○岩佐委員 これは医療の基本にかかわる問題なんですけれども、医療費の抑制ということがずっと行われてきています。それと同時に国庫負担も減ってきている。こういう中で医療が本当にどういうふうに今後あるべきなのかということで、厚生省は、国庫負担がない、資金がない、そういう中であらゆるいろ...全文を見る | ||
○岩佐委員 これから審議が、まだ八日に始まったばかりで、きょう参考人質疑が行われたわけですけれども、室生参考人、もしこの点だけはどうしても言っておきたいということがございましたら、どうぞ言っておいていただきたいと思います。この点だけはというのがありましたら。 | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
06月14日 | 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第9号 議事録を見る | ○岩佐委員 健康保険法の法案についてですけれども、この健保法案が国会に提出される前から、病院給食の有料化を財源にして、十月に診療報酬の改定を行うと決めていて、いろいろ作業が進み、大体環境がもうつくられている、こういうようなことが言われています。 医療法の改定の際には、法案が成...全文を見る |
○岩佐委員 ただ、現場からは、決まってもいないのにもうそういう環境がつくられている、これはかってない異常な事態である、こういう指摘があるわけで、私は、この点というのは本当にきちんとしていかなければならない、そういう問題ではないかということを再度指摘をしておきたいと思います。 ...全文を見る | ||
○岩佐委員 先ほど議論があったところですけれども、隅谷社会保障制度審議会会長は、厚生省の、食費はいただきます、そのかわり付添看護はなくしますという考え方には賛成できない、付き添いと給食は問題の性質が違う、論理的には別々のもので、二つの問題を結びつけることはできないというふうに言っ...全文を見る | ||
○岩佐委員 厚生省の説明では、病院給食の患者負担の財源で看護体制を強化をして、付き添いの負担なく安心して入院できる病院とする、こういうふうに言っているわけです。病院給食の有料化だけでは余りに批判が強いので、急遽付添看護の廃止を入れたのではないのでしょうか。このように性質の違うもの...全文を見る | ||
○岩佐委員 日医の常任理事がこれほどの負担はかってないことなんだと言われているというのは、本当に大変な負担増だということなんですね。 それで、一日三百円としているけれども、この対象となるのは何人かというと、老人保健の加入者一千五十万人のうちの三万五千人しかいないんですね。〇・...全文を見る | ||
○岩佐委員 付添婦が禁止をされている基準看護の病院でも、手術直後や末期患者については、看護婦が足りないため、家族による付き添いや、やみで付添婦をつけざるを得ない、そういう状態にあることは家族が入院したことのある人なら大抵経験しています。私も経験しています。 これは、人口十万人...全文を見る | ||
○岩佐委員 何か局長の答弁が大変迫力がないというか、本当にやれるのかという感じです。付添看護の廃止に伴って、厚生省は六千五百施設で看護婦三千人、看護補助者六万人が必要と言っています。付添婦は患者一人あるいは二人に対して二十四時間勤務をしています。現在の基準看護のもとでも、三交代制...全文を見る | ||
○岩佐委員 病院関係者は、こう言っています。病院の生き残りの方が重大であるから、介護を同時に要する老人の急性疾患から徐々に手を引かざるを得ない、そう言っているんです。付添婦を院内化すると病院の人件費としてのコストに直接影響してくる、そのために手数のかかる患者、費用のかかる患者、こ...全文を見る | ||
○岩佐委員 現在付添看護は四割を超える病院と三万近くの有床診療所で行われています。先日の参考人質疑で室生先生から、有床診療所への対策を十分とらずに付添看護を廃止した場合には有床診療所が入院医療を継続することができなくなる、こういう指摘がありました。この点についてどう考えておられる...全文を見る | ||
○岩佐委員 当委員会でたびたび問題になってきていますけれども、現在の付添婦さんがそのまま病院職員になるとも思えません。給料が下がったりあるいは勤務体系が変わったりということで、恐らく今の付添婦さんをそのまま病院へ確保するということはできなくなると思います。どういうふうに確保してい...全文を見る | ||
○岩佐委員 現在の看護に関する診療報酬、これは看護婦さんを雇えば雇うほど赤字になる仕組みになっています。先日、付添看護の二百床の民間病院に行ってお話を聞きましたけれども、お世話料、差額ベッドをふやさざるを得ないというふうに言っていました。 赤字の構造をそのままにして付添看護を...全文を見る | ||
○岩佐委員 そんな金額はだれも信じないのですね。厚生省の人口動態社会経済面調査でも、がんで死亡する前六カ月間にかかった費用、これは保険の自己負担分も含んでいるのですけれども、指定都市等での平均費用というのは百八十三万九千円、市部が百四十七万五千円、郡部が百五十三万九千円となってい...全文を見る | ||
○岩佐委員 差額ベッド一つ見ても、治療上の必要から入院した場合でも取られているというのが実態なんですね。私は、この実態調査というのは本当にやるべきだと思いますし、既に、厚生省の人口動態社会経済面調査ではやっているわけですから、この点について大臣の御所見を改めてお伺いしたいと思いま...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
06月17日 | 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第10号 議事録を見る | ○岩佐委員 今度の法律につきましては、理事会でもたびたび話がありましたけれども、通常であれば二国会にわたる重要な法案であります。例えば過去において、一九八四年の健保本人一割負担、このときの国会の審議は、参考人質疑、公聴会、連合審査、全体で十回五十八時間半でした。八六年の老健法、こ...全文を見る |
○岩佐委員 選択の幅について言うならば、今でも特別なこういう食事の体制はあるわけです。ところが、それをとっている病院が少ないことにあらわれているように、別に病院の側もあるいは患者の側も選択の幅など求めていない、それが今までの実態ではなかったのですか。そういうことを無視してこういう...全文を見る | ||
○岩佐委員 この問題については、業者に委託をするということは利益を生み出すということ、これが大前提になるわけですから、本当にこういう形態は患者のためにならない、それは明らかだと思うのです。そういう点について、私は、センター化についてはやるべきでない、そういう立場を一応きちんと言っ...全文を見る | ||
○岩佐委員 前回の委員会でも取り上げましたけれども、今は基準看護をとっている病院で本当に基準看護どおりやろうとすれば、それこそ臭い病棟になってしまう、それで基準看護を外して付添看護の病院にしたら病院がきれいになった、こういう貧しい実態であります。これにさらに拍車をかけるようなこと...全文を見る | ||
○岩佐委員 そうすると、薬剤については広げていく可能性があるということなんですか。 | ||
○岩佐委員 要するに、入院時の食事療養費制度というのは、今までの保険負担と、そして特定療養費という自分が選択することができるもの、それとは全く別の概念で新しいものをつくったわけですね。それで、それを食事ということでやったけれども、これに、今話があるように、次は薬剤をつける、次はベ...全文を見る | ||
○岩佐委員 療養環境の向上と言いますけれども、カーテンで仕切るという最低限のプライバシーの尊重さえ自己負担の対象とするところに日本の厚生行政の貧困があらわれている、こういう批判がありますけれども、まさにそのとおりだと思うのですね。カーテンで仕切るなんというのは当たり前のことなんで...全文を見る | ||
○岩佐委員 先ほども申し上げましたけれども、今度の制度改正をめぐりまして、医療機関も患者の皆さんも、本当にこの日本の将来の医療がどうなるのか不安を持っているわけであります。医療機関の犠牲で、あるいは患者負担の犠牲で安易にその場その場を切り抜けていく、こういう中では私は国民のための...全文を見る | ||
○岩佐委員 私は、日本共産党を代表して、健康保険法等の一部を改正する法律案に反対する立場から討論を行います。 厚生省は、本法案が国会に提出される前から、病院給食の有料化を財源にして十月に診療報酬の改定を行うと決めていました。法案が通ることを前提にして改定を予定するなどは国会審...全文を見る | ||
06月20日 | 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第11号 議事録を見る | ○岩佐委員 まず最初に、原子爆弾被爆者に対する特別措置法の問題に関連して伺いたいと思います。 今、国際司法裁判所が各国政府に意見を求めています。それは、世界保健機構、WHOが、核兵器の使用は環境や衛生などに否定的結果をもたらし、国際法に違反ではないか検討してほしいという決議が...全文を見る |
○岩佐委員 そうすると、火に焼かれた人は白骨に、放射線と熱線を浴びた人は真っ黒になって焼け野原に転がっていました、こんなにむごたらしく人間を殺すことがどうして違法ではないと言えるのか、違法ではないという政府の見解が出たときに、こういうような被爆者の声がありましたけれども、こういう...全文を見る | ||
○岩佐委員 今お話がありました広島、長崎へのアメリカの原爆投下から四十九年、間もなく被爆五十年を迎えようとしています。被爆以来長年にわたりさまざまな苦しみと闘ってきた被爆者は、高齢化しています。健康や生活の不安が倍大しています。いまだに肉親の最期を確認できないなど、遺族の悲しみも...全文を見る | ||
○岩佐委員 去年五月の長崎地裁での松谷訴訟についてですが、原爆被害を放射線障害だけに矮小化することを批判をして、その実相を直視して対策を講じるべきだ、そうした上で、原爆による健康上の障害がかつて例を見ないほど特異かつ深刻で、被害者の多くが今なお生活上一般の戦争被害より不安な状態に...全文を見る | ||
○岩佐委員 積極的に被爆者の願いにこたえるそういう対応を強く求めておきたいというふうに思います。 ちょっと具体的問題について伺いたいのですけれども、健康管理手当について、「今後医療を必要とする期間」の欄を廃止して、疾病によって期間を定めたらどうか、こういう要望が被爆者の方から...全文を見る | ||
○岩佐委員 ぜひ今後とも被爆者の皆さんの実態に合わせたきちんとしだ対応をしていただきたいと思います。 次に、保健所の問題について伺いたいと思います。 まず、保健所の機能とは、すべての人が階層や収入にかかわらず人間として人間らしく生きていける条件、環境を整えていく仕事である...全文を見る | ||
○岩佐委員 地域の保健所の活動をちょっと紹介をしたいと思います。 発がん性溶剤トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンの地下水汚染が社会的に大きな問題となっています。規制も強められています。そういう中で、調布のクリーニング屋さんが、どうしたら地域の環境を汚すことなく仕事ができ...全文を見る | ||
○岩佐委員 この保健所の関係の皆さんが例えば都市の水循環の問題を取り上げて、そして地域の皆さんと一緒に雨水をためてそれで何とかリサイクルできないか、こういう活動を行い、これにはもう既に地域住民だけじゃなくて行政の皆さんも乗ってことし国際会議が開かれる、そういうところまで来ておりま...全文を見る | ||
○岩佐委員 狛江の保健相談所のことについて、関連して伺いたいと思うんですが、狛江の保健相談所というのは、難病や障害者対策に力を入れています。設備や体制も充実をし、職員もさまざまな研さんを積んでいて、隣接する世田谷からも難病に苦しむ人たちが集まってきています。難病を抱えた人たちにと...全文を見る | ||
○岩佐委員 精神障害者、難病、小児慢性疾患、障害児、未熟児、結核、感染症、エイズ患者にとっては、保健所がますます利用しにくい施設になるんじゃないでしょうか。障害児の場合、東京都では九割までが保健所を利用しているというふうに言われています。疾病や障害を持ちながら、遠距離の保健所まで...全文を見る | ||
○岩佐委員 非常に現場では不安がありますので、きちっと要望にこたえられるようにすべきだというふうに思います。 保健所法の立法当初、公衆衛生局長は、保健所運営協議会の設置に当たり、憲法の精神に従って、住民の盛り上がる協力、総意むしろ住民自身の問題として取り上げられるように、民主...全文を見る | ||
○岩佐委員 本来、民主的な委員会が保健所の運営にあたって大いに力あるように処置したいというふうに厚生省自身がこれを言っていたわけですから、置いても置かなくてもよいというふうなものにしなければならないなんということはないわけで、これこそ、私は、今度の法案の重大な問題、これを示してい...全文を見る | ||
○岩佐委員 各都道府県におかれてはと言うので、大変無責任な感じがいたします。ここは非常に重要なところですので、きちんと今までの水準を維持するというようなことが守られていかなければならないというふうに思います。 この法律案は、保健所の数を減らして市町村保健センターを設置するとい...全文を見る | ||
○岩佐委員 河内長野医師会の山本哲夫先生は、市町村保健センターは保健事業の推進と予防接種業務で手一杯だ。この上、人材の確保もなしに疾病予防業務まで肩がわりされても技術的にも能力的にも無理と言っています。 受け入れ態勢もなく、財政力のない自治体や、高齢化率が二〇%を超えている自...全文を見る | ||
○岩佐委員 何度聞いても非常に不安をぬぐい去ることはできません。 既に保健所の廃止を具体化している都道府県が多数あります。少なくとも職員個人の同意のない配転や合理化はあってはならないことだと思います。すべての職員の同意のもとに、公衆衛生事業への国民の多様な要求にこたえられるよ...全文を見る | ||
○岩佐委員 全国の八百四十二保健所長を対象に自治労連が行ったアンケート調査によりますと、回収途中で回答総数はまだ七十七人でありますが、本法案に反対の所長が三八%、賛成は一七%にすぎません。地方分権とは名ばかりで、行革の名による住民サービスの切り捨てだ、そういうふうに答えておられま...全文を見る | ||
○岩佐委員 本来こういう重要な法案でありますから、もっと本当に時間をかけてこの委員会でも議論をしていかなければいけない法案だと思います。会期末を控えたということで、大変時間が限られている中で、このような法案が十分審議をされないまま本当に施行されてしまうことに私たちは大きな危惧を持...全文を見る | ||
○岩佐委員 私は、日本共産党を代表し、地域保健対策強化のための関係法律の整備に関する法律案に反対の立場から討論を行います。 本法案に反対する第一の理由は、人口十万人に一カ所と定めた保健所設置基準が廃止され、事実上保健所を半減させることを第一の目的としていることです。 保健...全文を見る | ||
06月21日 | 第129回国会 衆議院 商工委員会 第9号 議事録を見る | ○岩佐委員 地球環境の保全は重要な課題であります。オゾン層保護法の改正案に賛成をする立場であります。 ただ、同時に、法の実施と今後の規制の進め方については考えるべき問題があります。持ち時間が大変短いので、まとめてお伺いをしたいと思います。 まず第一は、大企業の海外進出とフ...全文を見る |
○岩佐委員 御協力ありがとうございました。終わります。 | ||
06月22日 | 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第12号 議事録を見る | ○岩佐委員 予防接種禍による九二年十二月の東京訴訟でも国側の敗訴を認めていますけれども、国の安全対策が重要であることが改めて示されたと思います。大臣の御所見をまず伺いたいと思います。 |
○岩佐委員 国家的必要によって義務接種、勧奨接種を行っているからこそ特殊性が指摘をされているのだと思います。安全で有効なワクチンを開発する責任が国にあります。安全で有効なワクチン開発がまた一方求められてもいます。 現実にインフルエンザを個人接種に変えている自治体がかなり広がり...全文を見る | ||
○岩佐委員 私が伺っているのは、インフルエンザワクチン対策の安全性の予算はどうなっているのかということを伺っているのですけれども、どのくらいあるのかということ。 | ||
○岩佐委員 現在四百八十万人がインフルエンザワクチンを接種しています。被害者がなぜ発生したのか、因果関係の究明と徹底した救済が必要だと思います。この点については今どういうふうに作業をされておられるのでしょうか。 | ||
○岩佐委員 昨年十二月の公衆衛生審議会の答申では「個人の疾病予防に極めて有効な予防接種」「個人の健康の保持増進を図るという面を重視した制度」の必要性を強調しています。これは、一般的にそういう指摘がされているわけですけれども、インフルエンザワクチンについては、これは接種率は低くなっ...全文を見る | ||
○岩佐委員 次に、予診のあり方についてちょっと伺いたいのですが、答申では、予診は、問診、視診、検温、診察を行い、さらに、本人または保護者が、接種当日の健康状態に関する十分な情報をあらかじめ接種医に提供するよう努めるべきというふうに言っています。そして、「やむを得ない理由により、集...全文を見る | ||
○岩佐委員 最後に、大臣に伺いたいと思います。 先ほどから、情報の提供だとかあるいは啓蒙だとかということが言われていますけれども、私は二つだけお願いしておきたいと思います。 副反応について開業医に広く情報が提供されるようにしてほしい、こういう要望があります。それからもう一...全文を見る | ||
○岩佐委員 薬事法の問題について、時間がなくなってしまったんですが、一、二伺っておきたいと思います。 九一年十二月、奈良県立医科大学附属病院において、未熟児の右足首に装着したアトム無呼吸回復装置の過熱による熱傷事故が起きました。この事故は、厚生省に当時報告がありませんでした。...全文を見る | ||
○岩佐委員 医療用具のモニター制度と企業からの報告の直近の数字はどうなっているんでしょうか。 | ||
○岩佐委員 なぜアトムの無呼吸回復装置、この事故が報告されなかったのか。それから、今報告があった、それぞれモニター十件、企業からの四十七件、そういうものについてどのように対応してこられたのか、その点について伺いたいと思います。 | ||
○岩佐委員 こういうアトムの事件が報告されないというような、そういう情報システムに問題があると思うのですね。そこのところをきっちりしていかないと、これからの安全性の確保ということができなくなってくるのじゃないでしょうか。 今回の改正案で、医療用具の市販後の有効性、安全性の確保...全文を見る | ||
○岩佐委員 最後に、大臣のこの問題についての御決意を伺って終わりたいと思います。 | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
10月19日 | 第131回国会 衆議院 厚生委員会 第4号 議事録を見る | ○岩佐委員 きょうの午前中の質疑で論議をされましたけれども、人工透析患者の劇症肝炎死亡事件についてまず伺いたいと思います。 ことし四月の診療報酬の改定によって、これまで個別に請求してきた手数料と透析液、血液凝固阻止剤、生理食塩水が包括をされたため、一部の透析施設では、経営上の...全文を見る |
○岩佐委員 大臣に確認をさせていただきたいと思うのですが、全国の腎臓病患者の皆さんが診療報酬の改定によって、先ほどからマルメといいますか、そういう一つ一つのものが全体になって、それで治療の現場で変更が起きているということなども非常に心配していたわけですね。そういう中で起こったこう...全文を見る | ||
○岩佐委員 じゃ大臣、そういうきちっと厚生省として対応していただくということでお願いをしておきたいと思います。 次に、食品の安全問題について伺いたいと思います。 まず大臣の基本姿勢について伺いたいと思いますけれども、日本の伝統的食文化を踏まえた食生活の安全性確保、そして一...全文を見る | ||
○岩佐委員 世界貿易機構、WTO協定絡みで、今国際的基準に合わせて、国会の決議やあるいは食品衛生法等に定めている従来の基準を根本から変えるんじゃないか、そういう作業が進められているのではないかという心配があります。 食品添加物の場合、禁止された添加物以外の使用が認められる、い...全文を見る | ||
○岩佐委員 今国際規格で認められている化学的合成食品添加物は三百十三品目あります。このうち、国内で使用を認めていない添加物は百二十一品目になります。この百二十一品目の食品添加物を国際規格に合わせてもし次々認めていく、そういうことになりますと、結局、指定方式を変えなくても、結果的に...全文を見る | ||
○岩佐委員 国会決議では食品添加物の使用は極力制限するというふうになっているわけですから、ここのところはしっかりと守っていっていただきたいというふうに思います。 次に、天然添加物についてですけれども、従来届け出制だったわけですが、これを許可制にすべきだという主張が消費者の間か...全文を見る | ||
○岩佐委員 その際、今いろいろな疑問が出されておりますので、きちんと対応をしていただきたいということを要望しておきたいと思います。 次に、国際的に添加物を統一的にナンバー登録をして、食品に添加物の使用目的と登録ナンバーを表示をする、そういう国際統一基準づくりが進められていると...全文を見る | ||
○岩佐委員 現段階において導入することはないということは、将来的に、国際的なハーモナイゼーションということからいって、あるかもしれないということですか。 | ||
○岩佐委員 その際、国際的にというのはメーカーの都合で決めるんじゃなくて、消費者が本当にわかりやすいということが基本になるべきだと思いますし、そういうことで私は今の答弁を聞いたつもりですが、その点もう一回、ちょっと確かめておきたいと思います。 | ||
○岩佐委員 食品添加物の規制の緩和と同時に、九月には厚生大臣の私的懇談会、食と健康を考える懇談会をも設置し、農薬の残留基準も大幅に見直すことを予定しています。 既に我が国の食品衛生法によって残留農薬基準が設定されている農薬は百三種類、一方、コーデックス委員会が基準を決めている...全文を見る | ||
○岩佐委員 私の質問に答えておられないのですがね。要するに、十七種類については今まで日本で使ってない、全く基準のなかったものなんですね。だから、当然外国の基準によったものではありませんかということを伺ったわけですけれども。 それから、あと四十九種類については、例えばIPC、ク...全文を見る | ||
○岩佐委員 ちょっといろいろと質問と答弁がきちっとなってないような気がするのですけれども。 この問題一つとっても非常に大きな問題ですので、また機会があったら質問したいというふうに思いますけれども、私が言っているのは、要するにADIをクリアしたから外国のものに全部合わせていくと...全文を見る | ||
○岩佐委員 最後に大臣にお伺いしておきたいのですけれども、前大内大臣に当委員会で質問したのですが、塩分とかそれから脂肪分、いわゆるカロリーだとかそういう表示、栄養成分表示と言いますけれども、かって厚生省は法制化しますという約束をしたのですね。それがなかなか進んでいないということで...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
○岩佐委員 政府は、二十一世紀の高齢化社会に向けて、六十歳代前半においては賃金と合わせて生活を支える年金を支給し、六十五歳以降は年金を中心に生活設計が行われる体制を確立するとして、雇用促進を図る、こう言っているわけですけれども、六十歳代前半は一律に働けということであります。超過密...全文を見る | ||
○岩佐委員 六十歳で強制的に退職させられるということになりますと、年金完全支給というのは六十五歳になります。この五年間の空白をどのように生活するのか。 今のお話ですと、引退と年金支給のリンク、これが社会保障の原則なんですけれども、別個の給付を行い、それで足りなければ何か私的年...全文を見る | ||
○岩佐委員 要するに、今度の六十歳で切るということは、今言ったように自助努力しなければやっていけないじゃないかということなんです。 一方、働きたい労働者は本当に働けるのでしょうか。例えば強制的に退職を迫る、そういう定年制があるのは世界的に見て日本だけなんですね。定年制を定めて...全文を見る | ||
○岩佐委員 大分長い御答弁をいただいたのですけれども、それで時間がなくなりました。 今回の年金改正というのは、私は、六十年改正に匹敵する非常に大きな改正だと思うのです。ですから、これからこの委員会で私も、例えば国庫負担の問題、若い世代の負担の問題、あるいは国民年金の空洞化の問...全文を見る | ||
10月20日 | 第131回国会 衆議院 厚生委員会公聴会 第1号 議事録を見る | ○岩佐委員 本日は、公述人の皆様にお忙しい中当委員会に御出席をいただきまして、ありがとうございました。私は日本共産党の岩佐恵美でございます。何点かダブるところもあるかもしれませんけれども、お伺いをさせていただきたいと思います。 まず、先ほどからずっとお話しになっています、六十...全文を見る |
○岩佐委員 そうすると、雇用の確保について大丈夫だというふうにお考えなのか。本当に、今六十歳から六十四歳まで、六十五歳定年ということになった場合に、その間の雇用というのは自信を持ってやれますよということになるのでしょうか。その辺、再度お伺いしたいと思います。 | ||
○岩佐委員 そう断言できないというふうに伺うわけです。つまり、六十歳から六十四歳まで大丈夫ですということはこれから見てみないとわからないというふうに理解をするわけです。 一方、こういう別個の給付、いわゆる部分年金と言われているそういう年金の支給の仕方というのは、安上がり労働の...全文を見る | ||
○岩佐委員 先ほど山崎公述人の御意見の中で、六十歳−六十四歳の問題で、低所得、とりわけ女子の問題が非常に問題になってくるという御指摘がありました。私たちもそこのところを本当に大変だというふうに思っています。 今女性の賃金というのは、男性の六割にしか満たないわけですね。それで、...全文を見る | ||
○岩佐委員 もうそろそろ時間なんですけれども、最後に、年金の掛金が上がる、あるいは医療費の負担が増大する、消費税のアップという話があるということで、現場の労働者がもう本当にこういう高負担に耐えられないということで大変いろいろ意見も出ていると思うのですけれども、そういう意見を、率直...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。ありがとうございました。 | ||
10月21日 | 第131回国会 衆議院 厚生委員会 第5号 議事録を見る | ○岩佐委員 先日の審議でも言いましたけれども、引退と年金支給のリンクは社会保障の原則です。諸外国では、午前中の審議でも出ていましたけれども、六十三歳から六十五歳支給が当たり前、そう言われていますけれども、定年と退職は継続をしています。ヨーロッパでは、年金の繰り上げ受給や失業手当な...全文を見る |
○岩佐委員 これは公聴会でもあるいは質疑の中でもいろいろと一番心配をされている問題なのですね。つまり、六十歳でもうこれ以上働けませんという労働者はいるのですね。本当に過酷な条件の中で働いている労働者、もうこれ以上働けない、だから六十歳でやめたい、だけれども部分年金では暮らしていけ...全文を見る | ||
○岩佐委員 日本の場合は四十五年掛けると一応六十歳から年金を受けられる。ところが、外国の場合には三十五年掛ければ年金が受けられる。そういうような状況で、掛けるというか働けば受けられるとか、非常に条件が違うのですね。ですから、私は、かなり、日本の年金の制度の改悪というのは、諸外国か...全文を見る | ||
○岩佐委員 国庫負担を二分の一にすると厚生年金の保険料は三、四%下がる、国民年金は七千円下がる、そういう試算もあります。今でも高い保険料をさらに引き上げるとなると、今申し上げたように国民の負担は耐えがたいものになります。 今度の改正というのは、六十歳を六十五歳にするとか、ある...全文を見る | ||
○岩佐委員 前に病院給食のときにも議論になりましたけれども、要するに国のお金の使い方の問題だと思うんです。例えば公共投資に六百三十兆円、十年間、毎年毎年六十三兆円ですね。そういうものをどう考えるかということだってあると思うのです。あるいは私どもが言っているように、もっとメスを入れ...全文を見る | ||
○岩佐委員 だから、そうなると、今の計算の仕方と可処分所得で将来ずっと下がっていくだろうというそういうやり方とどのぐらい差があるんですかということを端的に聞きたいんです。可処分所得にどうして変えたのかとか、そういうことを伺っているわけじゃないんですね。質問は端的に伺っているんです...全文を見る | ||
○岩佐委員 そうすると、大分大幅な水準の引き下げになるわけですね。 私は、厚生省が今回も法改正に当たってこういう数枚の再計算の表を出してきているわけですけれども、それだけで、税がどう変わるか、社会保険料がどう変わるか、そういうものによって計算は変わってくるのは当たり前だと思う...全文を見る | ||
○岩佐委員 きのう公述人の丸尾先生からの指摘のあったその数字ですよね。これだって出てないわけですよね。 だから、専門家の人だってこういう数字が出てないじゃないかという指摘がある。今私は、いろいろな計算があって大変だというよりも、何か後者の、数字がひとり歩きする、誤解を与えるじ...全文を見る | ||
○岩佐委員 千二百七億円の赤字ですね。(近藤(純)政府委員「正確には」と呼ぶ)この赤字ですけれども、一体責任をだれがとるのだろうか。私もこの間お話伺って、非常に無責任なマネーゲームじゃないの、これ。厚生年金の加入者にこういうものが転嫁をされてくるというふうになったら、これは大変だ...全文を見る | ||
○岩佐委員 現在は資金の運用先として株式への運用というのは三〇%となっていますけれども、九二年の株式活性化対策によって一部資金の運用制限が撤廃をされました。株式への資金運用を拡大をする、そういう方向になっているわけです。 年金積立金というのは、被保険者、国民の財産です。運用が...全文を見る | ||
○岩佐委員 年金の公的性格の節度を持たれているということですけれども、私はその辺は全く納得がいきませんし、こういうことはやめるべきだという意見を持っております。そのことを申し上げて、次に移りたいと思います。 年金の空洞化の問題ですが、国民皆年金と言われながら、年金への未加入者...全文を見る | ||
○岩佐委員 同年の第一号被保険者の人数というのは千八百十五万人ですから、実質保険料を納入してない人数というのは五百十五万人となります。未加入者の百九十三万人をプラスすると七百万人を超える人数が未加入者であったり、未納であったり、免除されているということになります。言いかえれば、約...全文を見る | ||
○岩佐委員 午前中も議論がありましたけれども、私は、政府の国民年金の未加入者、未納者対策が非常に不十分だというふうに思っております。無年金者だけじゃなくて、今も非常に低い年金の方たちを生み出していく、そういう危険もあるわけですね。村上清氏は、保険料が一律定額で負担能力に応じていな...全文を見る | ||
○岩佐委員 最後の部分については、それはやり方でどうにでもなると思いますし、いずれにしてもこの経済大国日本と言われるところで最低保障年金もないというのは、お金の使い道の問題ですけれども、大変重大な問題であるというふうに考えます。 次に、女性の年金権の問題について伺いたいと思い...全文を見る | ||
○岩佐委員 三号被保険者ですけれども、配偶者の事情で一号になったり三号になったり、さらに中高年離婚の場合は所得もなくて、一号被保険者として保険料負担が必要になります。この場合に、常用雇用の労働者になれない場合は基礎年金のみの生活になってしまって、貧困そのものという老後になってしま...全文を見る | ||
○岩佐委員 これは女性の地位向上の問題ともあわせた問題ですので、もっと真剣に考えていかなければいけない問題だろうというふうに思っております。 三号被保険者の問題で、今千二百十万人のうち四十三万人が無届け者となっています。放置すれば無年金者になります。今回九五年の四月から二年間...全文を見る | ||
○岩佐委員 障害年金の問題ですが、現在の障害年金の額は、障害者が自立して生活していくには大変低いわけです。障害基礎年金の額を、生活保護の生活扶助基本生計費に障害加算、介護加算とか、重度障害者家族介護料とか重度障害者他人介護料、こういうものを加えた額にすべきだと思いますけれども、そ...全文を見る | ||
○岩佐委員 障害者の本当に切実な要求があります。財源問題、財源問題と切り捨てないで、ぜひ検討をしていっていただきたいというふうに思います。 遺族年金の問題について伺いますが、遺族年金の妻の生計維持関係基準、これを六百万円から八百五十万円にしたわけですけれども、この根拠は何だっ...全文を見る | ||
○岩佐委員 結果的には八年間六百万円のまま据え置かれたわけですね。わずかの金額の違いのために遺族年金が受給できなかった、そういう遺族が私のところに手紙をよこして、何件かあるのですけれども、改善を要求してきていました。本来、毎年引き上げるべきだったと思います。この間、他の年金額は物...全文を見る | ||
○岩佐委員 雇用保険の失業給付と年金の併給の問題ですが、二年後から停止をする。このことについて労働者の間では、長期間にわたって別々の制度に保険料を掛け続けてきた、失業保険を受け取っている間老齢年金が支払われない、そういうことによってたちまち二百七十万円の給付がふいになる、これでは...全文を見る | ||
○岩佐委員 高い人で二十万と三十万で五十万近くなるとか、そういう話もあるかもしれませんけれども、しかし実際はそういう例というのはそんなにあるわけじゃないですね。そして、何よりもとにかく六十歳まで一生懸命働いた。それで、やれやれ、ほっとする。退職金がうんと出るかと思ったら、出なかっ...全文を見る | ||
○岩佐委員 大臣、答弁されますか。 | ||
○岩佐委員 まだまだ聞きたいことがたくさん残っておりますけれども、きょうはこれで終わりたいと思います。 | ||
10月25日 | 第131回国会 衆議院 厚生委員会 第6号 議事録を見る | ○岩佐委員 本日は、陳述者の皆様には、大変お忙しい中、ありがとうございます。私、日本共産党の岩佐恵美でございます。 まず、先ほど共通して出された六十歳から六十五歳への受給年齢の引き上げの問題についてお伺いをしたいと思います。 諸外国、特に欧米諸国ではいわゆる定年制がない、...全文を見る |
○岩佐委員 鈴木陳述人にお伺いしたいと思います。 先ほどアンケート調査の御紹介がありました。私は、本来だったらこういう調査は国が行った方がいいというぐらいの、とても貴重な調査だというふうに思います。本当に実態をつかまなければ、どう対応するのかということがわからないわけですから...全文を見る | ||
○岩佐委員 本当に切実な訴え、私も何とかしなきゃいけないのじゃないか、今度こそという思いというのはありますし、また、多くの委員の中にも何とかしなきゃという思いがあるわけですけれども、将来的には無年金者をなくすために、今国としては年金者を把握をしていく、手帳だとか番号だとか、そうい...全文を見る | ||
10月26日 | 第131回国会 衆議院 厚生委員会 第7号 議事録を見る | ○岩佐委員 私はまず、無年金障害者の問題についてお伺いをしたいと思います。 無年金障害者の人数やあるいは実態について把握しておられるかどうか、その点についてまず伺います。 |
○岩佐委員 私の手元に無年金障害者の会が行った実態調査がございます。ここでは、今まで無年金障害者がどういう事情で無年金となったか、無年金は本当に個人責任なのか、国や自治体に責任は全くないと言えるのか、仮に本人に責任があったとしても生涯にわたって無年金のペナルティーを科すのが妥当な...全文を見る | ||
○岩佐委員 幾つか具体例があるのですけれども、私のところへ来た手紙によれば、大学二年のとき新聞配達中に交通事故に遭い、現在二級の障害者となった、厚生年金に入っていたが六カ月たっていなかったため、無年金となってしまったというものです。六カ月未満者が障害基礎年金をもらえるようになった...全文を見る | ||
○岩佐委員 基礎年金だけじゃ暮らしていけない。厚生年金にせっかく入っていたわけですから、そういう方が私は救済されるべきだというふうに思いますし、この点はもっと前進的に考えるべきだというふうに申し上げておきたいと思います。 任意加入のサラリーマンの妻が国民年金に加入していなかっ...全文を見る | ||
○岩佐委員 人に優しい政治、そういうふうに言っておられる今の内閣ですね。本当は私は、無年金者の悲痛な叫びというのを受けとめる、そういう政治であってほしいというふうに思うのですね。それが人に優しい政治なのじゃないですか。私は、大臣の、政治家としてのお答えを伺いたいと思います。 | ||
○岩佐委員 二十歳未満の方の場合はきちんと適用されているわけですから、それは私は検討すべきだというふうに思っているわけで、そのことを再度申し上げておきたいと思います。 今の年金制度について、我が国の年金は国際的に遜色のない水準に達しているという発言が繰り返されるわけですけれど...全文を見る | ||
○岩佐委員 十一月十一日から支給するといわれている老齢福祉年金ですけれども、これでも三万三千三百円ですね。そして、厚生年金受給者で十万円以下が現在でも百二十二万人、二一二%もいるのですね。国民年金の平均受給額というのは三万七千円。三万円台が四百十九万人、二万円台が二百二万人、合わ...全文を見る | ||
○岩佐委員 それは厚生省の願望にすぎないのではないですか。女性の給料というのは男性の六割ですね。これがなかなか是正されてないではないですか。それに長期間働くといったって、今雇用制度が非常に不安な状態ですね。だからそういうことも保証の限りではないわけですから。何かよくなるというよう...全文を見る | ||
○岩佐委員 大変わずかな人数ですね。四十五年以上加入というのは、結局中学を出てすぐ働き出した、そういう方々だけですね。中卒の就職率というのはわずか一・七%ですから、本当にわずかになるわけですね。また、障害者の年金も今の数字でも本当に少ないわけですね。 ドイツ、イタリア等では、...全文を見る | ||
○岩佐委員 年金制度は西欧に遜色ないところか、外国の場合三十五年掛ければいいわけですから、もっと短いところもあるわけですから、日本はそういう点でも大変冷たい制度だということを申し上げておきたいと思います。 今度の改正で被保険者の負担が非常に上がるということですけれども、国民年...全文を見る | ||
○岩佐委員 今、国民年金、家族四人で五万円近い負担になるわけですね。これが将来的にこの倍になるわけですから、十万円近い負担になるということになりますね、まあ九万円近い負担になるわけですけれども。そういうことからいくと、もう掛金を上げるということが制度の崩壊につながっていく、そうい...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
○岩佐委員 私は、日本共産党を代表して、国民年金法等の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。 反対の第一の理由は、厚生年金の支給開始年齢を六十五歳に繰り延べることです。引退と年金支給のリンクは社会保障の原則です。諸外国では六十五歳支給が当たり前と言われていますが、定...全文を見る | ||
10月28日 | 第131回国会 衆議院 環境委員会 第2号 議事録を見る | ○岩佐委員 大臣は所信で国立・国定公園の核心地域における、すぐれた自然の保全、復元をと述べられました。また、生物多様性の保全について、世界遺産地域の保護管理の推進、こういう点も言われました。こうした課題の大もとである今後の自然保護行政の基本的な姿勢についてまず伺いたいと思います。...全文を見る |
○岩佐委員 現在策定が進められている環境基本計画の中間とりまとめでも、生物の多様性の確保及び野生動植物の管理、保護、その総合的かつ計画的な推進、これが明記されています。 そこで、自然公園法による国立公園や国定公園の公園計画や管理計画、または管理計画に準ずる指針、要綱などについ...全文を見る | ||
○岩佐委員 今二十八の国立公園、五十五の国定公園の中で管理計画を作成している地域は何カ所あるのでしょうか。 | ||
○岩佐委員 今の、国立公園の作成中が八カ所ですか。それから手つかずのところですね、まだ何もやってない、これが四カ所ですね。これはどこの地域なのかというのをちょっとお示しをいただきたいと思います。 それから、都道府県が行っている管理計画、これが今四カ所と言われましたけれども、そ...全文を見る | ||
○岩佐委員 国定公園については、何か三カ所は伺っているのですけれども、北海道と青森と石川というのは伺ったのですけれども、四カ所というのはもう一つがどこなのかなというふうに思いました。 例えば、秩父多摩国立公園ですけれども、一九五〇年に公園に指定をされました。その際に公園計画が...全文を見る | ||
○岩佐委員 秩父多摩国立公園は、一都三県にまたがっています。都心から近いため、非常に利用者も多いし、私もちょいちょい行っているのですけれども、開発も大変進んでいます。ぜひ早く調査を進めて、貴重な自然が残っているところを特別地域として保護していくというような施策を早くやっていただき...全文を見る | ||
○岩佐委員 次に、昨年十二月に、世界遺産条約による登録地域に屋久島と白神山地が指定されました。そして、国際自然保護連合事務局は、登録推薦に当たって、屋久島、白神山地、それぞれの管理計画をつくるよう勧告をしています。管理計画作成の作業がどうなっているのか伺いたいと思います。 | ||
○岩佐委員 例えば、国際自然保護連合は、屋久島の自然について「屋久島の価値は観光利用の面での魅力というよりは生物学や自然科学、自然美学等の分野における重要性にある。」と評価をしています。「区域の改善と地域の管理の強化に対する助言が、観光による地域への影響を憂慮する留意とともに日本...全文を見る | ||
○岩佐委員 例えば屋久島でいえば、大王杉や千尋の滝など、国際自然保護連合の推薦書によれば「老齢大木を中心とした原生林」、先ほど申し上げたそういうところも指定になってないというような指摘があるわけですね。それから白神山地についても、コアゾーン、バッファーゾーンをそれぞれもつと広げて...全文を見る | ||
○岩佐委員 せっかく世界遺産に指定されても、余りうまくいかないと登録が取り消されるということもあるわけですので、ゆめゆめそういうことがないように、せっかくの遺産をしっかりと守っていくべきだというふうに思います。 次に、自然公園の保護管理と公園事業のあり方の問題で具体的に伺いた...全文を見る | ||
○岩佐委員 この鳥海国定公園内の八幡町では、現在、総面積六百二十ヘクタールの鳥海南麓森林空間総合利用整備事業計画が進められております。その中核をなす事業が、今池田さんが言っておられた大手ディベロッパー・コクドが行う面積二百九十三ヘクタールに及ぶ大規模スキー場計画なわけです。このス...全文を見る | ||
○岩佐委員 庄内全体のスキー場が十一カ所あるのですけれども、一番標高が高いところで湯殿山スキー場、朝日村です。ここが七百三十五メーターで、一番高い。例えば松山スキー場なんというのは二百八十五だとか、三百、百七十なんというところもありますね。みんなどこも標高が非常に低い状態になって...全文を見る | ||
○岩佐委員 開発許可なら認められない特別地域で、しかもスキー客の安全性も保証できない、そういう地域でコクドが公園事業として堂々開発ができることになっている、ここに非常に大きな問題があるというふうに思います。 さっき言われた古代ブナ、これは私も見ましたけれども、葉脈の先が、きょ...全文を見る | ||
○岩佐委員 そこで、長官にお伺いしたいんですけれども、最初に申し上げたように、今や景観だけじゃなくて、自然環境を守るという場合には、そこの生態系だとか、あるいは希少野生動植物が住んでいるとか、あるいは本当にさまざまな貴重な自然が残っているとか、そういうこともよく考えていかなければ...全文を見る | ||
○岩佐委員 昔、私この環境委員会で質問しまして、多摩川上流の秋川という地域に産業廃棄物をどんと捨てるという問題があって、東京都がそれを認めるというところまでいってたんですけれども、環境庁長官、ちょうど当時梶木又三大臣でしたけれども、指導しますと言っていただいて、この計画はいまだに...全文を見る | ||
○岩佐委員 その安全性確保の問題なんですけれども、安全性を確保するために一体どういう計画が必要なのか。もしかしたら、そういう広げる必要ないかもしれないのですね。安全性を確保してうんと広げて、どんどん人が入ればそれで自然はめちゃめちゃになるじゃないか、現地ではそういう話もあるのです...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
11月25日 | 第131回国会 衆議院 厚生委員会 第8号 議事録を見る | ○岩佐委員 まず、原爆被害の特徴について、一九七七年、NGOの被爆問題シンポジウムで、第一に、民衆に逃避の余裕、逃げる余裕を与えない瞬間奇襲性、第二に、一定地域の全住民を殺傷する無差別性、第三に、人間のみならずあらゆる生物及び環境を破壊し尽くす根絶性、第四に、人間生活の今、暮らし...全文を見る |
○岩佐委員 ここに、通産省に委託をされている財団法人原子力発電技術機構、この広報企画室が出している原子力ニューズレター、こういう広報誌がございます。ここでは、「世界で初めて原爆の洗礼を受けた同地。」そこで、「広島の地に燃えるアジア競技大会の聖火。」こういうものが行われるのだという...全文を見る | ||
○岩佐委員 私自身非常に感動しました報道について、ちょっとここで御紹介をしておきたいというふうに思うのですけれども、四十九年たって初めて被爆体験を証言された方の例であります。この方は、ことしの原水爆禁止九四年世界大会、その大会の国際会議の分散会でみずからの体験を語った方であります...全文を見る | ||
○岩佐委員 これは皆さん御承知のことだと思いますけれども、一九六三年の東京地裁の判決では、 広島、長崎両市にたいする原子爆弾の投下 は、戦争に際して不要な苦痛を与えるもの非人 道的なものは害敵手段として禁止される、とい う国際法上の原則にも違反すると考えられる。...全文を見る | ||
○岩佐委員 国際法違反の行為によって生じた損害に対してアメリカ政府に賠償を要求する権利があったにもかかわらず、日本政府は、サンフランシスコ条約によってアメリカ政府に対する損害賠償請求を一切放棄をしてしまいました。日本政府がアメリカ政府にかわって被爆者とその遺族に賠償責任を負うのは...全文を見る | ||
○岩佐委員 先ほどから論議をされているように、政府案の「国の責任」というのは、これは原爆被爆者対策基本問題懇談会の報告に沿ったもので、国家補償の立場、国家補償の考え方は含まれない、そういうものだということですけれども、国家補償の被爆者援護、これは原爆被害に対して、さきに述べたよう...全文を見る | ||
○岩佐委員 私は、政府が「国家補償」を明記しない、そのことの考え方の基礎には、核兵器廃絶というきっぱりしたそういう政策を持っていない、あるいはそういう姿勢をとり切れない、だからじゃないかなというふうに思うのです。 例えば最近、国連の第一委員会での非同盟諸国の提案による、核兵器...全文を見る | ||
○岩佐委員 非同盟諸国が核兵器について、この使用、威嚇は国際法違反である、そういうことで司法裁判所に対して裁定を求める、そういう決議を棄権をする、このことがどうして核兵器の廃絶をちゃんとやっているということになるのですか。 あるいは、NPT条約については、これはアメリカが核を...全文を見る | ||
○岩佐委員 過日、参議院で可決をされた野党の共同提案、ここには、国家補償の精神に基づくというふうになっているわけですね。これとの違いはどうなんでしょうか。 | ||
○岩佐委員 さらにもう一つ、年金について伺いたいのですが、被爆者年金は、手当を受給している被爆者に支給されるということになる案になっていますけれども、被爆者の中には、全被爆者に年金を支給してほしい、こういう強い要求がありますけれども、こういう要求に対してはどうお考えでしょうか。 | ||
○岩佐委員 次に、被爆者は原爆投下から十年の間が一番苦しかったと言っています。一九七七年に出されたNGO被爆問題シンポジウム報告書で被爆者のさまざまな訴えが紹介をされているわけですけれども、原爆のゲンの字も言わせてもらえなかった、そういうことを言うと、国賊みたいに、あるいはアカだ...全文を見る | ||
○岩佐委員 原爆によって亡くなられた方は四十五万人とも言われていますけれども、死没者名簿に掲載されている方は約三十六万人程度、六十年に死没者調査を行って以来、本格的調査は実施をされておりません。特別葬祭給付金の支給対象が二十三万人から二十八万人、こういう非常に幅のあるものでありま...全文を見る | ||
○岩佐委員 特別葬祭給付金、これは原爆投下時までさかのぼって支給される、そういうことになりました。このことは私どもは前進ということで評価をいたしておりますけれども、生存被爆者対策として位置づけられているために、先ほどからも議論になっていますが、被爆者でない遺族には支給されないわけ...全文を見る | ||
○岩佐委員 東京の被爆者の方の声があります。「父母の死を国が認めてくれて嬉しい。でも知り合いに貰えない人がたくさんいる。広島にいたらもらいにくかった。東京にいてよかった」と言っておられるわけですね。 被爆後十数年の間に亡くなった方と苦労をともにした遺族に弔慰のための給付金、こ...全文を見る | ||
○岩佐委員 そこのところは納得をしない。私のお気に召さないということではなくて、やはりそういう被爆者の遺族の方々、あるいは国民が見てもおかしいというふうに思うことだと思います。 次に、被爆二世のことについて伺いたいと思います。 先ほどもちょっと触れられましたけれども、三年...全文を見る | ||
○岩佐委員 医療特別手当の支給を受けている方は今二千五人です。特別手当受給者は千五百八十一人で、全被爆者のそれぞれ○・六%、○・五%にしかすぎません。なぜこんなに少ないのか、また認定率はどの程度になっているのか、その点について伺いたいと思います。 | ||
○岩佐委員 原爆による認定疾病患者となるには大変な厳しい条件がつけられている、これはもう広く知られているところなわけですね。こういうふうに言われているのですね。「がんや白血病で片足を棺おけに突っ込まないと認定されない」。本当にひどい話だと思うのですね。 それで、これもある新聞...全文を見る | ||
○岩佐委員 もう一問、最後にちょっと伺いたいと思います。 相談事業が法定化された、これは非常によいことだというふうに思いますが、これを機に国の相談事業費を増額すべきだというふうに思います。また、被爆者が少ないところほど制度が知られていない。概算要求ですべての都道府県に拡大する...全文を見る | ||
○岩佐委員 終わります。 | ||
11月29日 | 第131回国会 衆議院 厚生委員会 第9号 議事録を見る | ○岩佐委員 日本共産党の岩佐恵美でございます。 きょうは、参考人の皆様には、大変お忙しい中、本当にありがとうございます。 まず、伊東参考人と田川参考人のお二人にお伺いしたいのですけれども、ノーモア・ヒバクシャ、ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、これが世界的に今や本当...全文を見る |
○岩佐委員 「東友会の三〇年」というところで、 広島・長崎の原爆被害は日ましに風化させられ、核兵器は平和をまもる象徴のようにいわれ、核軍拡競争は拡大し核戦争の危機は思いたしたくもない広島・長崎のあの日のことを思いおこくせ、被爆者に耐え難い新しいこころの傷を与えた。被爆者が放...全文を見る | ||
○岩佐委員 被爆者の皆さんが原爆被害者調査を行われました。これは、国が原爆被害を我慢をしろ、こういうことを言った、これに対して、本当に人間にとって我慢できるものだったかどうかということを事実で明らかにしようという、そういうことからこの調査に取り組まれたというふうに伺っています。 ...全文を見る | ||
○岩佐委員 生存されておられる被爆者が高齢化されて、とりわけ広島、長崎以外の、東京だとか大阪だとか、そういうところにお住まいの被爆者の方々はまた違った意味で大変苦しんでおられるということを伺っておりますけれども、田川参考人、そういう方の声、またどうしたらいいのかということについて...全文を見る | ||
○岩佐委員 どうも本日はありがとうございました。 終わります。 | ||
○岩佐委員 委員会の最中に何か理事会が断続的に開かれたりして、私、ずっと座っておれなかったので、質疑がちょっとダブるかもしれませんけれども、その点御容赦をいただきたいと思います。 まず、政府案の「国の責任においてこという問題ですけれども、これは、先ほどの答弁から、基本懇の線に...全文を見る | ||
○岩佐委員 「国の責任においてこという言い方ですけれども、未帰還者留守家族等援護法で「未帰還者が置かれている特別の状態にかんがみ、国の責任において、その留守家族に対して手当を支給するとともにここう使われているわけですけれども、この法律と考え方が同じなのかどうか、違う点があるのかど...全文を見る | ||
○岩佐委員 未帰還者留守家族等援護法も、軍人軍属だけではなくて、一般国民も含まれているわけですね。この法律は、明らかに国の開戦という行為、要するに戦闘行為に伴った危険責任についての補償ではないかというふうに思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。 | ||
○岩佐委員 この法律ができるときに、政府の答弁の中で、「国が特別の関心と同情を持ち、国が特別の責任を感じてここの法律をつくったんだというような答弁があるわけですね。結局、戦争責任ということをきちっと明確にしていかない。そういう中で、いろいろなこういうケースがあれこれ出てきて、それ...全文を見る | ||
○岩佐委員 基本懇の中身について少し政府の見解を伺っていきたいと思いますけれども、基本懇は、アメリカの原爆投下が「無警告の無差別的奇襲攻撃」であり、「人間の想像を絶した地獄を現出した。」と述べ、その犯罪性、残虐性を認めているわけですが、ところが、この原爆投下が「戦争終結への直接的...全文を見る | ||
○岩佐委員 しかし、実際には「戦争終結への直接的契機ともなった。」ということは、これがあったから戦争終結に向かったんだと素直に読めるわけですね。 広島の平岡市長が国連NGO軍縮特別総会に出席をしたときに、アメリカ代表の「原爆投下は、戦争を早く終結し、米兵や日本人の犠牲を最小限...全文を見る | ||
○岩佐委員 人体実験だったかどうかという点について最近明らかになったことですけれども、当時海軍将校だった若木重敏さんの研究によりますと、原爆投下機のエノラ・ゲイが警報解除させ、反転、急襲したということなんです。 アメリカの大型爆撃機三機が広島方面に向かってきたため、午前七時九...全文を見る | ||
○岩佐委員 ことし五月にマスコミで報道されたことですが、厚生省が、将来の核戦争を想定して、原子爆弾傷害調査を行う計画をGHQに提出していたということなのですが、このことについて、どう厚生省は認識をしておられるのでしょうか。 | ||
○岩佐委員 この資料を発見された笹本さんという方が、GHQに厚生省の側から調査をしようということで持ちかけていたというそういう資料を発見しているのですが、一九四八年といえば、多くの被爆者が原爆症にかかわる医療と暮らしで大変な苦しみを強いられていた時期だ。こうしたとき、国はこの機会...全文を見る | ||
○岩佐委員 国の責任というのは、本当に戦後そういう苦しんでいる被爆者が放置をされてきた、そういうところに痛みを感じていかなければいけないということがあると思うのですけれども、その点、こういう事実関係などもきちんとしていかなければいけないというふうに思います。 さらに、基本懇の...全文を見る | ||
○岩佐委員 ある新聞社の社説で、被爆者を含め市民の死没者は六十万人前後といわれている。これは戦場となった沖縄県民十万人弱を含む。十分ではないが、沖縄県民には別途の方策が実施されている。仮に一般戦災者遺族へ被爆者と同程度の補償をしても、それほど大きな財源は要らない。もはや軍で働いて...全文を見る | ||
○岩佐委員 どこに住むかというのは、その人に権利が保障されているわけですから、私はこの問題は本当に真剣に解決していくべきだというふうに思います。 それから同時に、外国人の被爆者の問題があります。午前中もその問題が出ておりましたけれども、本当に悲惨なそういう体験をされておられる...全文を見る | ||
○岩佐委員 基本悲報告ですけれども、被爆者対策の対象となる人々が年々その数が増加する傾向さえ見られるが、晩発障害の発生を考慮しても、対策の真の対象者そのものは、漸減していくのが筋であるとして、増加するのが悪いというようなそういう記述、そういうふうに思えるような記述があるわけです。...全文を見る | ||
○岩佐委員 被爆者健康手帳を受けている総数が、これが五十五年、つまり基本悲報告が出たその翌年からずっと減り始めているわけですね。どうもこれがこれだけによるのかというのが、そう思えない節があるわけです。そういうことがあってはならないというふうに思います。 それで、被爆の特質を最...全文を見る | ||
○岩佐委員 原爆後障害研究は、放影研や放医研あるいは広大の原医研等で進められているようですけれども、「放射線被爆者医療」という本で、「原爆放射線の人体への影響調査はここ十年間にかなり進歩がみられている。長期間にわたる調査研究により、原爆被爆に伴う後障害のかなりの部分が解明されてき...全文を見る | ||
○岩佐委員 被爆者治療に当たってきた医師がこう言われているのですね。被爆者の一部に残る染色体異常がどれほどの期間を置いて発病と結びつくのか判明していない。また、普通のがん患者は五年ないし十年の生存が病気を克服した絶対的保証に当たる。それと同じレベルでももう大丈夫ですよと言えないの...全文を見る | ||
○岩佐委員 昨年五月の長崎地裁での松谷訴訟の判決において、原爆被害を放射線障害だけに矮小化することなく、原爆の爆風、熱線が同時的、共時的に傷害作用を及ぼしたこと、さらに被爆時の被爆の状況、その後の病歴などを総合的に判断すべきだとしています。さらに、被爆者が示す病気あるいは病的状態...全文を見る | ||
○岩佐委員 松谷訴訟の判決は、厚生省が個々の傷病と放射線との関係の有無を判定するために、放射線量の推定方式を採用して放射線によるものかどうか判断している、そういうことに対して、定式化された特定の科学理論の概念的基準を用いることのみによって一律かつ線形的に規定し尽くすことが容認され...全文を見る | ||
○岩佐委員 黒い雨に関する専門家会議の報告については、図が間違っている等の問題点があったので、増田氏など関係者が公開質問状を出しているけれども、まともな回答がないままになってしまっているというようなことであります。 念のため伺いたいんですが、被爆地域の指定拡大はされてきてはい...全文を見る | ||
○岩佐委員 結局、先ほどから申し上げているように、五十五年の基本懇が一つの桎梏といいますか、被爆者の手帳の交付がそこから減っている、あるいは地域が拡大されていないというようなそういう状況をつくり出しているわけですね。ですから、基本懇報告がそういう域を出ないというのは私たちは非常に...全文を見る | ||
12月01日 | 第131回国会 衆議院 厚生委員会 第10号 議事録を見る | ○岩佐委員 先ほど質問の中で出ておりましたけれども、アメリカの郵便公社が来年九月二日の対日戦勝五十周年記念日に合わせて発行する記念切手の図柄の件であります。原爆投下のキノコ雲を使うということが内定したと伝えられています。しかもこの切手の下には、「一九四五年八月、原爆が戦争の終結を...全文を見る |
○岩佐委員 第二次世界大戦中のアメリカの駐ソ大使であったジョージ・F・ケナン氏、この方が、 歴史上ただひとり、おそるべき核攻撃の犠牲となった国民の手、その手は、現代の戦争のはらむ危機に対して警鐘を鳴らし、他の国々が破滅の断崖すれすれに近づくことのないよう抑制を呼びかけるうえで...全文を見る | ||
○岩佐委員 アメリカのフレンズ奉仕委員会のジョセフ・ガーソンさんという方がこの問題についてこんなふうに言っているのです。 これはスミソニアン博物館での原爆展と同じ手法です。原水爆が人類を破滅に導くということを人々には知らせない。スミソニアンでは原爆関連の百枚の写真のうち日本...全文を見る | ||
○岩佐委員 その点について、こういうアメリカ国内の声もある、被爆者の声もあります。私たち国民だってこういうのを許せないと思っています。そういう点で、一日も早くきちんとした態度を閣議の中でもとられ、日本政府としてちゃんとした対応をとられるように強く要望しておきたいと思います。 ...全文を見る | ||
○岩佐委員 衆議院の法制局に聞いたところ、年金化したら外国にいても支給される、そういう説が有力であるというふうに言われています。私どもとしては、年金化してこの人たちにきちんと援護の措置をとるべきだというふうに思っております。また、被爆者が外国に居住しているあるいは外国人ということ...全文を見る | ||
○岩佐委員 この点では私たちは本当に納得がいかないわけで、一日も早く年金にしてすべての被爆者を援護する、そういうふうにすべきだということを主張しておきたいと思います。 次に、長崎の公聴会でお話があった、意見があった問題ですが、長崎の茂木、戸石、東長崎等の被爆地域の拡大の強い要...全文を見る | ||
○岩佐委員 科学的、合理的といっても非常に未解明の部分が多い、そういう現状なんですね。それを、科学的、合理的、もうそういう証明がないから切り捨てていくということではないはずだというふうに思います。そういう点で、そういう画一的な対応ではなくて、未解明の部分が多い、そういう中でどうす...全文を見る | ||
○岩佐委員 参考人質疑の委員会で私も参考人の方に伺ったことですけれども、被爆者に自殺が続いている、とりわけ、乳幼児期で原爆の記憶のない人に特に多いということが言われています。原爆で死に直面をした成人被爆者、あるいは記憶がある、そういう被爆者というのは、本当に、何というか耐えていこ...全文を見る | ||
○岩佐委員 相談事業については前進をするということだと思いますけれども、そのほかの事業についても被爆者の皆さんの意見を踏まえて、各都道府県が自主的にというのはもちろんいいのですけれども、やはりほかのところではこういうものがある、ああいうものがある、積極的に取り組んでほしいというよ...全文を見る | ||
○岩佐委員 それから、先ほど議論になっていた被爆者の医療等に関する重要事項を調査審議するための原子爆弾被爆者医療審議会、この問題ですけれども、今回の法改正に当たって医療審議会に絞っているわけですけれども、なぜ医療に限るのか。社会保障制度審議会の審議の中でも、なぜ原爆問題が保健医療...全文を見る | ||
○岩佐委員 現在は考えていなくても、そういう声が強いということで検討をいただきたいというふうに思います。 被爆五十周年に向けて、国として原爆被害に関する資料を集大成した原爆被害白書、こういうものをつくって広く外国に普及してほしい、こういうような要望がありますし、私どもも必要だ...全文を見る | ||
○岩佐委員 調査を行うのはいいのですけれども、それを原爆被害の白書という形で、それだけではなくて五十周年にふさわしいそういう調査も盛り込んだものにしていくべきだというふうに思います。 ちょっと時間がなくなってまいりましたので、特別葬祭給付金の問題について伺いたいと思います。こ...全文を見る | ||
○岩佐委員 私の残された時間はもうわずかになりました。私はやはり国家補償の立場に立って原爆の援護法はつくられるべきだというふうに思っています。そして、この原爆の被爆者というのは一般戦災者と比較できない、本当にむごい経験をしているわけであります。 その点について、先ほどのアメリ...全文を見る | ||
○岩佐委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題になりました原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律案の修正案の趣旨を説明いたします。 来年、広島・長崎被爆五十周年となりますが、国家補償に基づく被爆者援護法の制定は、被爆者はもとより、二度と原爆の悲劇を繰り返してはならないと...全文を見る | ||
○岩佐委員 本日は、意見陳述者の皆様にお忙しいところ、ありがとうございました。 まず最初に、長瀧先生にちょっとお伺いをさせていただきたいのですが、先ほど、黒い雨地域に着目をされて調査研究された、これは非常に興味深く伺ったのですけれども、どういう動機でこういう調査をされることに...全文を見る | ||
○岩佐委員 そうすると、原子爆弾と被爆者との関係でいうと、いろいろな医学的な解明というのも、先ほどからも話が出ていましたけれども、まだまだ未解明の部分が多いということが言えるのでしょうか。 そして、そのことについて、お金、予算もつけることも必要ですけれども、例えば、総合的に、...全文を見る | ||
○岩佐委員 久米先生にちょっとお伺いしたいのですが、先ほど御意見の中で、国家補償に基づく被爆者救済が明記されなかったことについて不満である、他の戦争被害とは異なる特殊なものなんだ、だからこの点、国家補償に基づく被爆者援護法ということで人々の理解が得られるんだ、そんなふうにお伺いし...全文を見る | ||
○岩佐委員 山田公述人に伺いたいと思いますけれども、改めて、なぜ国家補償を求めるのかということですね。原爆の死と一般戦災者の死、これはどう違うのか、先ほども言われましたけれども、改めて伺いたいと思いますし、それから、全被爆者に年金をというそういう御主張がございました。私どももそう...全文を見る | ||
○岩佐委員 きょうは本当に貴重な御意見をお伺いさせていただきました。皆さんの御意見を反映するようなそういう審議を進めていきたいというふうに思っております。 どうもありがとうございました。 | ||
12月01日 | 第131回国会 衆議院 本会議 第14号 議事録を見る | ○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、臓器移植に関する法律案について、現状では脳死について国民の間にさまざまな意見がある中で性急な立法化はすべきではない、そういう立場から提案者に質問いたします。 その第一は、脳死を人の死とすることについて、国民的な合意が得られていないとい...全文を見る |